一般質問・答弁の要旨
中央区議会自由民主党議員団 礒野 忠議員
築地市場の移転問題を問う
問 都は主要な部分の検討や議論を後回しにし、市場移転に向け可能な部分から着々と手を打ちつつあるが、このような動きを区はどう認識しているのか。
区長 本区が提出した七つの疑問に対し、明確な回答を行わないまま事務を進めている都の動きに強い憤りを感じる。移転にからむ課題を関係者と主体的に検討し、都と協議を行う努力が必要と考える。
問 築地で商売を営む人たちでイベントなどを行う努力や築地ブランドのアピールにより注目を集めているが、一方で、将来の見通しが立たないため、廃業、倒産という店が目立ってきている。今、求められているのは、築地で働く各界各層と話し合い「将来のビジョン」を作り上げ、希望を持たせること。さらに、人や車の流れの動線を区内全域へ繋げ、区全体の更なる発展へ結びつけていく構想も必要であり、区として積極的に取り組む考えは。
区長 移転反対運動を始めてから4年間経過し、都から有益な情報がもたらされないなか、先の見通しが立てにくく、経営判断が困難になっている。そのためにも、関係者が協力して将来像をつくり、ともに都と折衝するなど力を合わせていくことが必要であり、ビジョンづくりには積極的に取り組む。
問 ビジョンはどのような形でいつ頃どういった方向性で作るのか。
区長 区議会、断固反対する会、関係者と十分に相談・協議を重ね、できるだけすみやかに取り組みたい。方向性は、築地ブランドを守り、「食の拠点」として活気と賑わいを持ち続けていく観点で、将来像を描きたい。併せて、区全体の活性化にも繋がる視点で取り組む。
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