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一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 原田 賢一議員

環状2号線への対応を問う

 都は、環状2号線の整備方式を地下方式から地上化にする都市計画変更を一方的に提案してきた。これは、大気汚染、騒音・振動、交通渋滞など地域環境を悪化させ、通学区域などのコミュニティの分断により生活環境に甚大な影響を与えるものである。また、本区の疑問提示にまともな回答もない「築地市場の豊洲移転」をその理由として、工費を安くするためという「東京都のご都合」主義で、地元への配慮の全くないものである。さらに説明会においては十分なデーターの提供もなく「押し付け」を進めている。しかし、反対するだけでなく、生活に根ざした提案や地域の将来像をもって交渉を行わないと、まちを守りきれない。住民の幸福を追求する地方自治のあるべき姿を示し、区は主体的にこの問題に対応すべきと考えるが、(1)区長の基本的な考えは。(2)生活への影響が大きい問題は、地域とともに考えるべきであり、そのためには地域に情報を提供し、住民との協議の場を設ける必要があるのでは。(3)環状2号線の動線は、銀座・築地・勝どき・晴海を結ぶ中長期を展望した区のまちづくりにとって貴重な基軸であり、区内全体の活性化につながる、地域の将来ビジョンを明らかにしていくことが不可欠では。

区長 (1)この都市計画変更は、本区の疑問提示に合理的回答のないまま強引に進める築地市場の豊洲移転計画を前提とした一方的なもの。また、大気汚染やコミュニティの分断等の生活環境への悪影響の懸念に十分な対応が示されず、さらに環状2号線は重要な都市基盤であるにもかかわらず、まちの連続性を踏まえた将来のあり方や周辺の開発との連動などのビジョンがない。本区のまちづくりにとって、極めて深刻な問題を抱えており、このままでは受け入れられず、区議会と協力し都に抗議を申し入れたところ。(2)都の動きにまかせるのではなく、地元の方々とともに主体的に問題の解決を考える必要がある。都からの情報収集に加え区独自の調査も行い、まちづくり協議会などの場で地域に情報を提供し、この問題について幅広く議論を行っていく。(3)環状2号線周辺のまちづくりと環境対策などの課題を築地の「ビジョン検討会」において地域主導で考え、その検討結果をもとに中長期を展望した広域的「まちづくりビジョン」を都に提案し、かつ、厳しく交渉していく。  

 環状2号線は都心部と臨海部を結ぶ重要なものであり、東京圏を日本再生の牽引力としていく上で必要な路線と考える。しかし、そのために特定の地域が犠牲となり過度の負担を負うわけにはいかない。広域的、長期的視点に立った上で、地域の発展と調和させていく必要があると考えるが、区長の所見は。

区長 環状2号線は重要な道路と位置づけられるものであるからこそ、一部の地域に過度の負担や負荷をかけない、地域に喜んでもらえる道路にしていかなければならない。

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お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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