一般質問・答弁の要旨
中央区議会自由民主党議員団 二瓶 文隆議員
河川・運河の水面活用と「水の都、中央区」のまちづくりを問う
問 本区は水辺率18.3%と東京都ナンバーワンを誇るが、河川や運河の水辺、水面の様子は、護岸に親水性がなく、楽しむための利用の仕組みが整っていない。河川、運河の水面活用を検討すべきでは。
区長 水辺に近づきやすく、水辺の魅力を引き出す護岸の環境整備や、イベント、スポーツ等に水面を広く開放できるよう検討を進める。
問 水辺が都市の空間構成の中で重要な位置になるよう、まちづくりと一体となった取り組みが必要と考えるが、水辺活用の構想についての見解は。
区長 現在、新たな基本計画を策定中。水辺の活用は重要なテーマと位置づけ、今後、全庁的な検討体制を敷き、具体的に取り組む予定。
問 朝潮運河を水面、水辺両面での活用のモデル実験として、浮き桟橋を設置しては。
区長 舶船関係者や近隣住民の意向も聞きながら、水辺のスポーツの活発化、観光、災害時の利用等を目的とした設置を、管理者である港湾局と協議し検討する。
回遊性のある中央区の「にぎわい」の創出を問う
問 区の生命線である「にぎわい」を創り出すためには来訪者、観光客をリピーターとすることが必要であり、人の動きに回遊性を持たせるためには、区の多面性を持つ楽しさを知ってもらうことが重要だが、(1)回遊性を持たせた「にぎわい」の創出についての考えは。(2)地域情報の提供と人々の交流促進を目的とする「まちの駅」を設置し、地域の連携と交流に役立てては。(3)晴海トリトンの商業施設と朝潮運河というロケーションを活かし、「川の駅」第1号を設置しては。
区長 (1)観光資源の紹介だけでなく、楽しみ方や遊び方などを提案し、来街者の回遊性を高めることで、にぎわいを創出できる。(2)スペースの確保が困難であり、観光振興のためには民間活力を生かすことが求められていることから、今後設置が見込まれる民間の観光案内所などの活用を検討する必要がある。(3)「まちの駅」と同様の問題はあるが、地域や民間の動向を踏まえた検討を行う。
都市型グループホームを問う
問 グループホームは、地域の見慣れた人と景色と空気が痴呆老人に安心感を与え、過去に持っていた能力を呼び覚ますきっかけとなり、自宅や施設にいるときよりも症状の改善がみられると評価されている。都は2004年4月からグループホーム整備の促進委員会を設置し、各区市に対して整備を急ぐよう働きかけているが、この動きを区はどのように受け止めているのか。
区長 今回の介護保険制度見直しの中でも「痴呆ケア」の推進が重要課題の一つに挙げられている。都は、整備率の低い区市町村内で民間事業者がグループホームを整備する場合には補助率を引き上げるなど、民間活力による積極的な整備を促しているものと理解。
問 痴呆老人のみならず、知的障害者等にとっても有効な施設であると考えるが、両者のグループホームの整備状況と今後の取り組みは。
区長 知的障害者については、本年9月から「フレンドハウス京橋」の定員を5人に拡大し、痴呆性高齢者グループホームについては、佃三丁目の青年館跡地のケアハウスとの複合施設の中に定員18名分の個室を整備中。今後は、国や都の方針を参考に、民間事業者の参入も視野にいれ検討を進める。
問 都市型グループホームは小規模多機能拠点とし、その建設立地としては、区民館等に併設している利用頻度の少ない施設などのコンバージョンや、再開発で提供された公共用地などに可能性があると考えるが、都市型グループホームのあり方についての見解は。
区長 都心部は地価や賃料が高く、民間事業者の参入が難しい状況にあり、既存の公共施設の有効活用や、デイサービス施設などとの複合化により、採算面のバランスが保てる整備を検討する必要がある。
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