ページの先頭です
トップページ  の中の  本会議の結果  の中の  平成23年第一回定例会  の中の  一般質問・答弁の要旨 中央区議会自由民主党議員団 原田 賢一議員

一般質問・答弁の要旨

中央区議会自由民主党議員団 原田 賢一議員

区政運営に対する評価と展望を問う

 区長は就任以来24年間にわたり本区と区民のため粉骨砕身の歩みを続けてきたが、幾多の困難があったと思う。区長が初当選した昭和62年当時は「バブル経済」の真っ只中であり、人口約8万5千人で人口減少が続いていた。区長はこれまで区民の目線で数々の重要な案件を解決に導き、東京湾大華火祭や大江戸まつり盆踊り大会、中央区まるごとミュージアム、江戸バス運行など活気と賑わいづくりに向けたさまざまな施策を実現してきた。なかでも定住人口回復は最大の成果。区長の人口回復にかけた思いとこの間の区を挙げた取り組みが結果として都心回帰の流れをつくり、現在の本区の姿を造り上げたといっても良いと思うが、区長は人口回復の取り組みとその成果を自身でどう評価するか。

区長 昭和62年の区長に就任した当時は、いわゆるバブル経済のなか、地上げにより住宅地が次々と業務化し、人口の急減による地域コミュニティの弱体化は日々深刻さを増し、都心空洞化への危機感が高まっていた。そこで昭和63年1月「定住人口回復対策本部」を設置し、住環境の整備を中心に、安心して住み続けられるための総合的な施策に全力をあげてきた。その結果、人口は今年中には12万人を突破する勢いで増え続けている。これにより、現在の本区は活気とにぎわいにあふれたまちとなり、特別区民税はこの10年で2倍以上の増収となるなど、財政面でも大きく寄与している。懸念した空洞化は影をひそめ、本区の将来は明るい希望に満ちている。さらに「便利で快適な都心居住」というトレンドが定着し、「職住近接で子育てもしやすい」という声もあるなど、都心回帰の流れを生み出すことができたものと考える。

 財政運営については、これまで健全財政を維持してきたことは昨年の決算を見ても明らかであり、高く評価する。区の貯金である基金と借金である起債残高で見てもも、平成10年では約105億円の赤字だったが、基金積み増しと起債償還に努めたことで、今年度は約381億円の黒字となった。今後小学校3校の建て替えや労働スクエア東京跡地の購入など大型の案件が続くため、責任ある財政運営のもと着実な推進を願う。また、平成11年には中央区行政改革大綱を策定し、行政需要が増大するなか職員数を削減した。区民サービスでは指定管理者制度の活用などによる区民施設の開館日・開館時間の延長、結婚活動支援事業の実施など多岐にわたり充実が図られた。まさに簡素で効率的な区政運営を実践されたが、これまでの財政運営、行政改革に対する評価と今後の取り組みについての考えは。

区長 区政運営にあたり、健全財政の維持は基本的な責務。そのため日頃から簡素で効率的な執行体制とともに、徹底して無駄を省き、計画的な行財政運営に努めてきた。特に平成10年以降は特別区民税の増収を背景とした基金の積み増しなどにより、現在の確固たる財政基盤を築けたものと考える。またこの間、組織の見直しや職員の適正配置、民間への業務委託、指定管理者制度の活用などにより、区民サービスの向上を図りつつ、健全で安定した執行体制が構築できたものと思っている。なお今後は、大規模な施設整備など財政負担の拡大が見込まれるとともに、区民ニーズも一層多様化することが考えられる。こうしたことから、引き続き行政改革の推進や、行政評価を通した事務事業の不断の見直しを徹底するとともに、民間活力の活用や区民との協働などによりさらなる工夫と堅実な行財政運営のもと健全財政を維持しながら、新たな課題に積極・果敢に挑戦していく。

 区長は平成22年第4回定例会のなかで、直面する解決すべき課題として、子育て支援、教育の中央区の推進、小学校3校の建て替え、命と健康、高齢者・障害者福祉の充実、地震への備えを万全にする防災対策、活気に満ちたコミュニティの形成、さらに築地市場問題を挙げ、「道半ばの思い」と述べたが、今後の取り組みと本区の将来の展望についての考えは。

区長 本区は人口回復により活気とにぎわいにあふれたまちとなっているが、半面では急増する保育ニーズへの対応や子育て支援の一層の拡充、教育の充実、在宅介護支援や高齢者福祉施設の増設、良好な都心コミュニティの形成など新たな課題も現れている。こうした課題に正面から取り組み、日々変化する区民ニーズを的確に把握し、効果的な手立てを迅速に講じることで区民生活の質の向上を図る。つまり、あらゆる世代が便利で安全で快適な都心居住を楽しめる、気品と風格あるまちづくりに、さらに磨きをかけていくことが重要。今後、自らを戒める意味からも、まだ道半ばとの思いのもとに、日本をリードする未来都市づくりに向け、最先端を走り続けていく。

平成23年第一回定例会 一般質問(要旨)に戻る

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ