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平成20年  環境建設委員会(12月4日)

1.開会日時

平成20年12月4日(木曜日)
  午後1時30分 開会
  午後3時51分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(7人)
委員長 中嶋 寛明
副委員長 田中 広一
委員 今野 弘美
委員 石田 英朗
委員 木村 克一
委員 田辺 七郎
委員 小坂 和輝
議長 (今野 弘美)

4.出席説明員

(14人)
矢田区長
髙橋副区長
吉田副区長
能瀬環境部長
渡辺環境保全課長
小栗清掃リサイクル課長
越地土木部長
弦間土木部管理課長
近江道路課長
宮本公園緑地課長(参事)
室木都市整備部長
田村都市計画課長
望月地域整備課長
石田副参事(都市計画事業・特命担当)

5.議会局職員

土屋議会局長
土谷議事係長
斎藤書記
武藤書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 ただいまより環境建設委員会を開催いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、区長は公務のため、おくれて出席をいたします。

 また、理事者報告の関係で土木部副参事、都市整備部副参事が出席いたしますので、あわせて御了承を願います。

 それでは、次に、理事者報告を願います。

○越地土木部長

 1 中央区緑の基本計画(中間のまとめ)について(資料1)

 2 三原橋緑地帯の用途廃止に伴う区有地の貸付けについて(資料2)

 3 特別区道の区域変更について(資料3)

 4 外堀通りシンボルロード整備事業について(資料4)

○室木都市整備部長

 5 まちづくり協議会の報告(資料5)

 6 京橋二丁目西地区の都市計画について(資料6)

 7 銀座四丁目12地区の都市計画について(資料7)

以上7件報告

○中嶋委員長
 お疲れさまでございました。それでは、理事者報告を終わります。

 次に、発言の時間制について。発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。なお、質疑時間は理事者答弁も含めた時間となっておりますので、あわせてよろしくお願いをいたします。ただいまの時刻は午後2時19分でございます。自民党さん60分、公明党さん30分、日本共産党さん30分、友愛中央さん30分となっております。

 それでは、発言を願います。

○木村委員
 それでは、私のほうから何点か御質問をさせていただきます。

 まず、一番最初の中央区緑の基本計画についてお尋ねいたします。

 こちらの計画に関しましては、私自身勉強不足でまことに申しわけなかったんですが、中央区で浜離宮という、あれだけ大きな敷地もありまして、緑被率的にもかなり高いのかなという形で考えていたんですが、本日の資料から、中央区に関しましては23区中かなり下位のほうで、緑が少ないという形になっているので、大変驚いたような現状でございます。また、その中で、今後は緑視率を37.6%、3割増の50%に少しでも高めていこうという形になっていると思います。そのために、区民や企業の参加に取り組んで、中央区の緑をふやしている計画になっていると思うんですけれども、そのためにアダプト制度あるいは企業参加型の緑づくりあるいは緑化リーダー等の緑の拡がりの輪という形を計画されていると思うんですが、この辺の基本計画に関して、もう少し内容的にどのような形で区民を取り込んで中央区の緑をふやしていくのか、その辺のことを、まず1点でお聞きいたします。

 それから、続きまして、資料4についてお尋ねいたします。

 資料4に関しましては、こちらのほうの外堀通りのシンボルロードの整備という形になっているんですけれども、先日も、前々回の委員会だったと思うんですが、新大橋通りに関しまして、新富町のちょうど二丁目の交番の前から八丁堀の駅前にかけて、こちらに関しては歩行者専用と自転車専用の新しい道路のつくり方ということで、昭和通りもあるんですが、中央区内でもかなり自転車併用道路という形で、こちらのほうも、この間、完成したきれいな道ができています。実際、私も見せてもらって見たんですけれども、それと同じような形で、ちょっと単純な質問なんですけれども、同じ都道に関するものなんですけれども、シンボルロードというものに関しても、今後はこれだけ環境の問題を言われていますので、区民の方あるいは企業の方も自動車から徐々に乗りかえて自転車等々というお話になってくると思います。そのようなときにこのシンボルロードに関しても自転車併用道路が考えられないのかなと。そういうようなことも含めまして、まず、シンボルロードと自転車並行用の道路との違いと、今後そういう形で考えることができるのかどうか、その点についてお示しください。

 お願いいたします。

○宮本公園緑地課長(参事)
 恐れ入ります。基本計画、資料1の本編の一番最後のページ、88ページをお開きいただきたいと思います。

 どのようにして区民、企業を取り込んで緑をふやそうとしているのかということでございますけれども、現在、私どもは区民の方々あるいは企業の方々、それぞれ環境問題の深刻化あるいはCSRといいまして、社会貢献の意識が高まってきているというふうに考えております。私どもは、区のおしらせで年に2回、花咲く街角の区民の方々のボランティアを募集しておりますけれども、この1年ですごく多くの区民、企業の方々から、やりたいよというふうなことで、非常にふえております。そういう傾向をとらえまして、まずは、でも区のほうからしっかりと緑化をしなくてはいけないということで、先ほど部長のほうから説明の中でありました施策の基本的方針の中で、区の施設の緑化をしていこうと。壁面緑化、屋上緑化をしながら、区民の方々、企業の方々に緑化に参加していただくような、積極的に緑化に取り組んでいただくような形をつくっていきたいと考えています。

 そして、この88ページですけれども、緑の輪の発展イメージということで3つほど示しておりますけれども、一番左のところが現状でございます。青が行政でございまして、それぞれのボランティアの方々にいろいろと、言うのもはばったいんですけれども、支援という形で取り組んでおりますけれども、今後はアダプト制度、オーナーなどの創設をしまして、緑化リーダーなどをつくっていくことによって、あるいは(仮称)緑のボランティア推進会議を開きながらボランティアの方々の団体などを積極的に支援していきたいと考えております。この支援の中には東京都公園協会とか、あるいは東京都環境学習リーダーなど、そういった同じような支援をしているような団体などの協力も得ながら支援をしていきたい。最終的にはこういう形になればいいなと考えているのが一番右の形でございまして、パートナーシップの体制づくりと書いておりますけれども、それぞれの緑化リーダーなどのもとで、それぞれが区の緑のPRとかをしていただく。そういうところで、また輪が広がっていくというふうな形に持っていければいいかなというふうに考えていまして、まずは制度をつくったり、あるいは推進会議という会議体をつくったりしながらボランティアの方々との支援体制を強化していきたいと考えております。

 以上でございます。

○弦間土木部管理課長
 今回の外堀通りのシンボルロードについての自転車の専用路といいますか、専用路につきましては、今回東京都で整備する中では私どもは考えていないところでございます。やはり歩道上に自転車の専用帯をつくるということになりますと、それなりの広いスペースが必要ということになると思いますので、道路の形状にこれがつくれるというような状況を見てつくっているというところでございます。都のほうでは、今現在、この前、八丁堀のところをやっているという状況でございまして、今のところはそのような状況でございます。

○木村委員
 お答えありがとうございました。

 これからも緑をふやしていくには、たまたまこの環境建設委員会、今回の行政視察におきまして熊本の八代、それから鹿児島を視察させていただいたんですが、鹿児島における環境未来館、あそこは緑を大切に、有効に使っている。芝生の有効活用という形で、土木部長並びに環境部長に一緒に視察をしていただいた。そのような形で、屋上緑化、屋上の芝生化あるいは自然の線路際の芝生化、まさに、これは外来者が見ても大変興味があって、なおかつ効果が出ているという形になっておりますので、その点も踏まえて、この中央区の緑の基本計画を生かしていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、シンボルロードに関しましては、区民の方々の自転車の活用が今後ふえていくだろうという形になってきますので、極力シンボルロードも自転車の併用道路を、拡幅の問題もあるかもしれませんけれども、そのような形の道づくりをすることによって区民の安全も守られるのかなと。自転車と歩いている区民の接触事故等々の問題もかなり出てきておりますので、その辺も踏まえた形でお考えをしていただければと思いますので、要望して、こちらの問題は終わりにいたします。

 続きまして、今回の6番と7番、京橋二丁目西地区と銀座四丁目の歌舞伎座の都市計画についてなんですが、まず6番目のことについてお尋ねいたします。

 京橋二丁目というのは、東京駅あるいは浅草線の宝町、有楽町線の銀座一丁目という、まさに交通の利便性がかなりあるところの近くに再開発というか、都市計画ができている形だと思います。今まで問題だった地下鉄におけるエレベーター、エスカレーターの問題に関しましても、今回、この計画によって名所の地下につながる銀座線のエレベーターの問題が解消できるのかなと、そのように思っております。

 しかし、それに伴って、交通の便がいいという形で区民の方々がこのような形の駅を利用するということを考えたときに、1つ問題に感じたのですが、この建築概要に関しまして駐車場の台数ということで、こちらの駐車スペースに関しては約280台という車のみの駐車スペースになっている。先ほども言いましたように、駅に近いということは利便性がそれだけあるということなので、区民の方々もこの駅を利用するために、遠くから、例えば自転車で来る、あるいはオートバイが、これだけ路上駐車の問題がかなり出ていますので、その辺も踏まえた形で、今言ったように、どこでも再開発に伴って自動車の駐車スペースはあるんですけれども、二輪の問題、自転車の問題の駐車スペースを考えた場合に、車だけの駐車スペースで、今、計画されているのかどうか。先ほどの銀座四丁目に関しましては、自動車の駐車、それに伴って自転車や二輪の駐車場のスペースも考えられているということもありますので、こちらの京橋地区というのは、まさに都心の地域なものですから、その上に自転車やオートバイの二輪の駐車場に関してもお考えがあるのかどうかをお示しください。

 それから、もう1点、今度は7番の銀座四丁目についてなんですけれども、こちらのほうは、今回の建てかえに関しまして、こちらも東銀座の駅にエレベーター、エスカレーターができるという有意義な再開発になっていると思うんですけれども、それに伴って、先ほどの明治座京橋ビルに関しても、あれだけ歴史的価値がある建物をそのまま残すような形というか、外観はそのままの形を残すような形、あるいは先日の環境建設委員会でも、三井倉庫におきましても、あの歴史的な価値のある倉庫の外観はそのまま残して新しいビルの再開発、まさに新旧合体した形で、中央区はこういう形でやっていますよという形になったときに、私が1点疑問に感じたのは、新しい歌舞伎座のイメージなんですけれども、どうしてもあのしっくいの白い壁の昔ながらのかわら屋根、あれはすごい歴史的価値のあるものと考えているんですけれども、あの形を現在ある建築技術からいって、正面の部分だけでもあの形を何とか残せないのかというような形で、この計画はできないのでしょうかということがもう1点。

 それから、この開発によって、先ほども言いましたように、日比谷線につながるほうの晴海通り側に関しましては、エレベーター、エスカレーターがこの計画によってできる形になります。昭和通り沿い、これもそうなんですけれども、昭和通り沿いの浅草線の東銀座のほうにもこれはつながる形にはなっていると思うんですけれども、そちらのほうにもエレベーター、エスカレーターの形で人頭の流れを分けるような形ができないのかなと疑問になりましたので、その点をお示しいただければと思います。

 お願いいたします。

○望月地域整備課長
 まず、京橋二丁目西地区のほうの駐車、駐輪の台数についてということでございます。

 こちらのほうの資料に駐車が280台と記載されておりますけれども、今現在、事業者のほうで、今後でございますけれども、今、調整しておりますところでは、駐輪場が約40台、バイクの置き場としては約15台、こういったものを計画してまいりたいというふうに聞いております。

 また、銀座四丁目12地区のほうでございますけれども、地下鉄からのバリアフリー対応ということでございます。

 こちらにつきましても、晴海通り沿いはきちんと整備されていくと。昭和通り沿いがどうかということでございますけれども、資料の4ページの下の絵でございます。ピンク色にした部分が地下広場と書いてございますけれども、これの右側に行きますところが木挽町通り方面へのバリアフリー対応と、先ほどの晴海通り側というようなイメージでございます。また、左側のほうに昭和通り方面へということでございまして、そちらのほうについてもバリアフリー対応、エレベーターかと思いますけれども、そういった形で2方向にバリアフリー対応を、今検討しているというふうに聞いてございます。

 外観の保存というお話でございますけれども、こちらの現在の歌舞伎座の建物が大正13年に竣工いたしました建物で、これが第二次世界大戦で戦災を受けたときに半分以上消失したようなところがございまして、残った部分、再生可能な部分を利用しまして、現在の建物となっているというふうに聞いてございます。そういった中で、先ほど部長が御説明しましたけれども、構造的な問題で建物の建築上の問題とか、構造体コンクリートの中性化であるとか、あるいは屋根の部分についての破損、ずれ等の修理をいたしているというようなことでございまして、基本的に、残すことは非常に難しいというふうに聞いてございます。そういった中で検討された上で、今回建て直し、建てかえということになったというふうに聞いてございます。

 以上でございます。

○木村委員
 お答えありがとうございました。

 まさに、都市計画に関しましては、区民の方々がいかにこの計画によってまちに住みやすくなるか、あるいは生活しやすくなるか、こういうようなことが一番だと思っております。地下鉄につながるバリアフリーのエレベーター、エスカレーター、これは区民の方々が各駅に全部欲しいんだと言っていてもなかなか難しい問題が多々ありまして、このような再開発というか、都市計画によって初めて行われる計画だと思いますので、今後も区民のためになるような前向きな計画をぜひお願いしたいと思います。

 以上で私の質問を終わります。

○田辺委員
 それでは、幾つか質問させていただきます。

 1つは、委員長へのお願いでありますけれども、きょうの委員会の資料が届いたのはきのうの朝の10時でございました。開いてみると150ページもある。きょうが委員会。そういう余裕のない対応できょうは臨んでいるわけですが、こういうことは改めてもらいたい。11月に委員会ありましたけれども、やはりこういうような資料の送付は改めてもらいたい、このように要望しておきます。

 さて、その上で資料1に関連してでありますけれども、本文を私、一生懸命読ませていただきましたが、89ページにわたりますので。概要を読ませていただきましたけれども、余りにも少な過ぎる内容じゃないかと思いますね。ですから、もう少し、概要としてまとめられるのであれば、少なくとも目次ぐらいつけるとか、あるいは地域的な、地域ごとの計画というのがここに入っているわけですね。いろいろ検討した内容が入っている。そういうものをつけるとか、していただきたかったと思います。そのことは、これもお願いしておきたいと思います。

 そこで、お聞きしたいのはパブリックコメントのやり方ですけれども、これはどのような方法を考えているんですか。これまでたくさんのパブリックコメントがありましたけれども、やはり区のおしらせなどに特集をして全区民に配布して、全区民から意見をいただく、そういう対応が必要だということを別の案件でも、私、言ってきましたけれども、この案件についてはどういう対応をされるのか。12月中旬から1月中旬、お正月を挟んでやる。今までのパブリックコメント、ほとんどそうでありますけれども、1か月ぐらいとっているということですけれども、やはり十分な時間をとって、区民の人たちも意見を出せるような、そういう対応をしていただきたい。これについてどう考えているかお伺いしておきたいと思います。

 それから、2つ目に、いろいろ担当部では、緑を確保する、緑をふやす、さらに風の道をつくる、大きな風の道をつくる、小さな風の道をつくる、いろいろなアイデアを出されているんですけれども、今、23区内で2000年以降100メートル以上のビルというのが実に135棟できている。この135棟から排出される二酸化炭素を吸収するには日比谷公園の約2,000倍の緑地が要る、こう言われておりますね。そういうことを考えますと、この方針に沿って緑地をふやす努力はもちろん必要ですけれども、大きな風の道づくりを考えますと、いかに高層のビルを低くするかということが重要な課題になってくるのではないかと思います。後からまた議論になりますが、超高層のビル建設がまたまた出てくるわけでありますけれども、中央区内の当面する重要な課題としては、やはり緑地の拡大を進めるとともに、こうした高層のビルの建設を抑えていく、今、これが求められているというふうに思いますが、緑地をふやそう、そういう担当をしている部としてはどう考えられるのかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、緑をふやすという点では、先ほど緑視率のことも出ておりましたけれども、大変大切な視点だというふうに思います。そこで、私がいつもお聞きしているのは、中央通り、ここでは緑視率が7.9%ということで、だれが見ても寂しい道路だなというふうに感じておると思うんです。この中央通りの緑視率をふやしていくということ、ここに高木、中木の木を植えるということ、いろいろショーウインドーの関係もあるというお話でありますけれども、やはりここは十分な協議をして、特に力を入れていかなくてはならんだろう、こう思いますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料の中で、道路率が26%と載っておりますね。23区の中で一番道路率が高いわけでありますけれども、この数値、いろいろ私も調べてみましたけれども、自動車専用道路の長さ、面積などがカウントされていないんです。これは、私、前々から、何年も前からこのことを指摘しているんだけれども、一向に中央区政年鑑も変えられない、こういうことです。23区の統計資料を見ますと、それらもカウントされていますね。いろいろ重複する面積もあるということで難しいというお話もされますけれども、しかし、これは道路率を計算するに当たっては正しい数字ではないということもまた明らかだろうと思うので、これは改善すべきだ、きちっと直すべきだ、こう思いますけれども、見解をお聞かせいただきたい。

 それから、三原橋の緑地帯の用途変更に伴う区有地の貸し付けの問題なんですけれども、結論から言いますと、私は貸し付けに反対です。企業が自社ビルの容積率の拡大を狙って、晴海通りという幹線道路に接するような土地の確保をしたい、そういう企業としての思いはわかりますけれども、しかし、それに区行政がこたえていくというのは極めて慎重でなければならない、こう思います。開発後も現在とおおむね同じ機能を持つ緑地帯が整備される、こういうふうに言われていますけれども、しかし、既に地下鉄の出入り口のところで面積が削られる。さらには、今度はサンクンガーデンです。階段部分、サンクンガーデン。これは地下の部分にあるわけですね。今までの平らな面が一部地下になる、こういうことでは大変使い勝手が悪くなるということだというふうに思います。おおむね同じ機能を持つというふうに言われていますけれども、そうは言えない、そういうふうに考えます。このギャップは埋まらないと思いますけれども、どう考えておられるんですか、お聞かせいただきたいと思います。

 そして、この問題については、一番最初に報告された中央区緑の基本計画の中でも、用地買収を行ってでも緑地をふやしていこう、こういう方針が出されていますよね。そういう積極的な方針が出されている。しかし、この資料2の案件というのは、その姿勢に反するのではないかというふうに思います。30年契約で権利金8億数千万円、数百万円の貸付金、こういうことでありますけれども、このお金をもって、この土地を民間に貸し付けるというのはやめるべきだと考えますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、朝潮運河の歩行者専用橋の整備計画について、私も幾つかのまちづくり協議会に参加して意見を聞かせていただきましたけれども、これについては促進の陳情が議会のほうにも出されておりまして、私たちもいただいておりますが、これに反対する意見書は区のほうに届いているんでしょうか。届いているのかいないのか、それをお聞かせいただきたい、こう思います。

 とりあえず、そこまで質問しますが、あと6、7と質問がありますので、お答えは簡潔にお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

○宮本公園緑地課長(参事)
 まず、緑の基本計画について4点お答えいたします。

 パブコメでございますが、12月15日から1月21日を予定しております。方法でございますけれども、区のおしらせ12月15日号にパブコメのお知らせをするとともに、1階、5階の窓口あるいはホームページで区民の方々の意見を伺いたい、そのように考えております。

 それから、2点目でございますけれども、緑地の拡大とともに、高層ビルをどう考えるかということでございますけれども、緑の機能はもちろんCO2の吸収という部分もありますけれども、ヒートアイランド現象、空気を冷やすとか、あるいは景観面だとかレクリエーション面、さまざまあります。そういう点で、私ども緑を所管するところとしましては、可能な限り緑を、特に中央区においては小さい緑地あるいは屋上なんかでも緑を確保していかないと、なかなか周辺区のように緑がふえないところがございますので、あらゆる手立てを使って積極的に緑化をしていきたい。そういうことで、総合的な面から緑化を図っていくべきだと考えております。

 それから、3点目の中央通りでございますけれども、こちらのほうは地区別の中で、中央通りについては街路樹の充実が必要ですというふうに記載をしております。いろいろとありますけれども、例えば、今、銀座のところにモミの木が生えていますけれども、あれは下が40センチぐらいあるはずなんです、根鉢が。ですから、高木が共同溝の関係でどれぐらいの土がかぶっているかというところはしっかりと調べなくてはいけませんけれども、少なくとも中木は植えられるというところがございます。そういうこともありますので、私どももいろいろと調べた上で、やはり環境問題が大きな問題になっている中では国道のほうもしっかりと緑化をしていただきたいというふうに考えていますので、今後、調整していきたいと考えています。

 それから、道路率でございますけれども、数値がおっしゃるように2つございまして、26%というものと、高速道を含んだ形の29.3%、3割に近い数字がございます。恐縮ですが、私どもの16ページに書いていますものについては、道路については一般道と都市高速道路というふうな形で分けて書かせていただいています。これで足りないところはありますけれども、一般道の中で道路率については約26%というようなことで、都市高速道路、首都高などを除いた形でしておりますので、ただ道路率と一言で言ってしまっている点においては十分でないところがございますけれども、こういう形で記載しているということで御理解をいただきたいと思います。

 それから、次に、三原橋の記載の関係でございますけれども、今回エレベーターがございますけれども、こちらのほうはたまたま同じ場所でバッティングしておりますけれども、先にバリアフリーの観点からエレベーターの占用が出てくるというふうなことで、貸し付けるところとは直接かかわりのないところということで、貸し付け面積から省いていますし、そういうふうな御理解をいただきたいと思います。

 それから、サンクンガーデン、確かに階段でおりていくという形は使い勝手が悪くなる傾向があるかと思います。こちらのほう、事業者のほうも1つシンボルツリーを設置して、それから壁面も、この壁面の面積は34平米になりますけれども、こういうふうな計画をしております。図面には記載しておりませんけれども、座れるベンチなんかも設置する予定になっておりますので、下におりていただく形にはなりますけれども、なるべく憩いの空間として十分な機能が果たせるように、これから指導していきたいと考えております。

 また、基本計画の中では、公園の確保に向けては、既存の公園とか、あるいは区立施設に隣接する公有地、例えば明石河岸公園の拡張のところですけれども、明石町区民館なんかと隣接するようなところでは用地買収をやっていくというようなことで、地価が高い中央区でございますので、何から何までということではなくて、時にはやはり公園のため、あるいは区のために総合的に有効な場合は用地買収もしていくと。これまでもやっていますけれども、そういう形で書かせていただいているものでございます。

 以上です。

○近江道路課長
 朝潮運河歩行者専用橋の反対の意見書は区に届いているのかという御質問でございますが、こちらにつきましては要望書という形で届いてございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 パブコメについてはホームページなどでも行うということでありますけれども、私は区のおしらせで全面的に特集号をつくって、そうしたことをやるべきだということをいろいろな別のところでも言っておりますけれども、そういう重要な内容ではないですか。それはやっていい重要な内容ではないですか、緑をどうふやすか。しかも、区民との輪を広げていこうと言っているわけですから。そういうことです。そして、今度はあそこに行けばいろいろ資料はありますよと、そういうことばかりではなくて、少なくともこの本文、来た人には本文ぐらいを渡すような対応をしていただきたい、このことを要請しておきたいと思います。

 それから、国道である中央通りの緑化の問題ですけれども、前々から必要だというふうに感じておられると思うんです。あそこだけが、いわば丸坊主、こういう状況はよくないと思います。ですから、いろいろ障害があるんだと思うんですけれども、やはり積極的に、果敢に協議を進めていただきたい、このことを要請しておきたいと思います。

 それから、道路率の問題では、中央区は一般道でカウントしています、そういうことなんだけれども、しかし、それは中央区独自のやり方じゃないですか。やはり自動車専用道路も入れたカウントをしなければ。あれも立派な道路ですから。しかも、中央区内を走っているわけですから、そういうような計算をすべきだ、こう思います。ぜひそうしていただきたい。早く直していただきたい。

 それから、三原橋の緑地帯の問題では、先ほど、私いろいろ言いましたけれども、考え方は変わらないですね。やはり一企業のために、晴海通りに接するがゆえに3割増しの容積率を与える、そういうことで中央区の財産をこうした形で処分すべきではない、貸し付けるということでありますけれども、処分すべきではない、このことを申し述べておきたいと思います。

 それから、朝潮運河の歩行者専用橋の問題ですけれども、ぜひその資料を私たちに配っていただきたいということであります。それは、資料として当委員会に提出していただきたい、このことをお願いしておきたいと思います。後ほど見解を聞かせてください。

 次に、資料6の京橋二丁目西地区の都市計画についてでありますけれども、率直に言って、またしても都市再生特別地区の活用ということで区道の廃止、一部つけかえという話も出ておりますけれども、廃止ですよね。真ん中にあるところの廃止。容積率の特例の適用で、お話ありましたように基準容積率が約718%ですけれども、計画容積率では実に1,330%、612%の増加ということで、ビルの高さが190メートルということです。私も銀座八丁目のホテルの建設のときにも言いましたけれども、こういうことでスカイラインがぼこぼこと壊されていく。こういうことをやっていけば、いびつなまちがつくられていく。中央区がいびつなまちになっていくということは明らかだと思うんですね。どういう景観のまちづくりを誘導していくのか。そうした点では、考えを持っておられるのか。こんなぼこぼこのまちをこれからもつくっていくつもりでいるのか。これを抑えて、何とかスカイラインをいいものにしていこうと考えているのか、これをお聞かせいただきたいと思うんです。

 それから、もう1点は、権利者数が43人で、計画案に同意したのが37人、86%と言われております。6人の方が同意していない。これは少なくない人だというふうに私には思えます。6人の人が同意していない。しかも、この計画が東京都に出され、お話ですと、1か月ずれて来年の1月というお話のようでありますけれども、しかし、わずか6か月で都市計画決定、告示、こういう計画であります。相当無理をした地区内権利者の同意というふうに言わなければならない。こんなことでいいのか、お答えいただきたいと思います。

 それから、資料7の関係で銀座四丁目12番地の都市計画について。

 ここでも都市再生特別地区の指定を予定している。現在の基準容積率は約670%、計画容積率が1,220%でありますから、550%の上乗せ、ビルの高さは150メートル、こういうふうになります。全く新しい建物の建築を予定しているということでありますけれども、今ある外観の保存をという歌舞伎ファンの方の声というのは、私たちの控室にも全国から届いてきております。こういう声は、当然、区のほうに対してやられたと思いますけれども、関係者との協議は調ったと書いてあります。関係者には中央区も入っているんだと思いますけれども、関係者としての中央区は、この問題についてどのような対応をしたのか、お聞かせいただきたいと思います。それから、150メートルのビル、ほとんどが事務所ということでありますけれども、主な仕様形態、主要な仕様形態はどういうふうになるのか、これをお聞かせいただきたい。

 それから、資料6とも関係あるんですけれども、CO2の排出については、標準的な建物から比較して36%の削減だとされております。資料6の京橋二丁目西地区の都市計画でも同じような数値が出されておりますけれども、きょうはこれを詳しく聞いていると時間がありませんから、その根拠となる、わかりやすい説明を資料として提出していただきたい。その点についての資料をお願いしたいと思います。

 以上です。お答えいただきたいと思います。

○望月地域整備課長
 何点か御質問をいただいております。

 まず、京橋二丁目西地区におけますスカイラインという形でのお話です。高さにおいて、いびつになっていくのではないかと。

 景観というお話かと思いますけれども、建物の個々の高さ、そして東京駅前におきましても既に高層の建物が建っておりますけれども、めり張りのある、そういった高さのスカイラインの形成というものもこの都市計画の中にはあるかと考えてございます。高さが全部統一された高さということではなくて、そういった変化に富んだめり張りのある高さの構成、こういったものも都市計画の中では考えられるのではないかというふうに考えております。

 それから、都市計画の決定の同意率が86%で、6か月で都市計画決定をされるような中身でない、同意率が低いのではないかというお話でございますけれども、これにつきましては、権利者のほうのヒアリング等の意向の確認の際に、都市計画そのものに反対をしていないという方を含めますと、約96%の方の同意が得られている状況と都市計画から聞いてございます。ですから、そういった意味からいきましても、都市計画の同意については数的なものでいけば十分であるというふうには考えております。

 それから、資料7の銀座四丁目12地区、一部保存についての区のほうの対応ということでございますが、事業者のほうでも一部保存について検討をしたり、そういった声をいただいているということは認識しているということでございます。ただ、先ほども御説明いたしましたけれども、こういった保存につきましては、現状の建物の構造的な問題あるいはバリアフリー対応などを含みますと、やはり難しい状況にあると。そういったことから、今回、建て直しの計画をされたということでございまして、その点については区としてもやむを得ないのではないかというふうに考えてございます。

 それから、主な仕様形態という御質問でございます。

 今回計画されております建物につきましては、当然、歌舞伎座、それと事務所という形の中で、劇場、それから事務所、そういったものが主な施設になってございますけれども、都市再生の地域貢献という形で、劇場に附属しますような楽屋ですとか、あるいはそういった文化交流施設のようなもの、そういったものも一部入っているような計画にはなっております。面積的に言えば、大部分の部分でいけば事務所用というふうになってございます。

 以上でございます。

○室木都市整備部長
 資料要求の関係でございます。

 CO2の詳細な資料ということでございます。これにつきましては、準備組合あるいは事業者が詳細な検討をしながら進めているというものでございますけれども、準備組合あるいは事業者の資料でございますので、どこまで出せるかについては各事業者に確認し、その上で、どのような形で出せるかということについては正副委員長さんと調整させていただきたいと存じます。よろしくお願いします。

○越地土木部長
 田辺委員からの歩行者専用橋の反対の意見の資料要求でございます。

 提出者からは、我々の承諾なしに外に出すことはまかりならんというようなことでの前提条件つきで私どもいただいているものでございますので、先方とこういう委員会での要請があったということを相談しながら、また正副委員長とも御相談の上、対応をしていきたいと考えてございます。

 それと、先ほどの1点でございますが、道路率の関係でございます。

 恐れ入りますが、もしお手元にございましたら、例えば中央区のポケット案内等の中では道路率に関しまして、26%(除く自動車専用道路)というような表記をしてございます。このような形で、ただ単に26%というような表記は避けたいと思いますが、このような表示であれば誤解が生じることはないかなと思ってございますので、今後ともそのような表記をきちんと心がけてまいりたいと思っております。

○田辺委員
 表現とすれば、そうすれば誤解のないということになるわけだけれども、しかし、中央区内に高速道路が走っているというのは事実ですから、中央区の面積の一定部分を占めているということは事実なんですから、それはきちっとどこかで正確にカウントしておかなければならないというふうに思います。

 まだ時間はあるでしょうか。

○中嶋委員長
 あと1分です。

○田辺委員
 それはきちっと資料などで、私は何年も前からそう言ってきたから、一般道路というふうに限定して書かれているのはわかるけれども、これは正確ではない。正確にしていただきたい。そういうことを申しておきたいと思います。

 それから、資料の提出については、いろいろ条件がついているようでありますけれども、いろいろな問題、今、2つの問題について資料をお願いしましたけれども、いずれにしても、この委員会で関連の案件についての議論に必要だということで対応していただきたいと思うんです。そうした立場で当事者と話し合って提出していただきたいというふうに思いますので、これは要請しておきたいと思います。

 私の質問を終わります。

○中嶋委員長
 それでは、質疑半ばではございますが、暫時休憩をいたします。再開を3時20分といたします。

 暫時休憩いたします。

(午後3時6分 休憩)


(午後3時20分 再開)

○中嶋委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして、委員会を再開いたします。

 発言を願います。

○小坂委員
 では、初めに、私が前回提出をお願いしました耐震整備状況の資料を早々に出してくださいまして、どうもありがとうございます。早急な対応をありがとうございました。

 また、今回も中央区緑の基本計画という非常に重要な計画をつくっていただきまして、これも非常に感謝申し上げるところでありますし、特にアダプト制度というのは非常にいい制度だと思います。区と住民とが一緒になって緑を守っていこうという制度ですので、ぜひこのような制度を充実させていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。このあたり、高く評価させていただきます。

 1つ、苦言と言っては何ですけれども、資料が届かなかったことは非常に私も苦労いたしまして、こういうことがなきよう、ぜひお願いしたいと思います。私、区はこういうことはあり得ないと思って探したんですよね。ですから、おくれるならおくれるなりに、届きませんと一本の電話が欲しかったと思いますので、そのあたり、お願いします。現地に行って見たりもしたいものですから、1日しかない、前日というのだと現地に行く時間がないので、そのあたり、資料のほう、よろしくお願い申し上げます。委員長、このあたり、よろしくお願いします。

○中嶋委員長
 検討させていただきます。

○小坂委員
 では、質問に入らせていただきますけれども、報告事項に関しまして、まず田辺委員がおっしゃられましたところの資料請求がありました。歩行者専用橋の要望書に関しては、私もぜひ見たいと思っているんです。でも、出してはならんというふうなことを書いた人がおっしゃっているのであれば、名前のところだけでも消していただいて結構なんです。どんな内容かというのを知りたいので、そういう形でもいいので、私はぜひ出していただきたいと思います。このあたり、いかがでしょうかということが1点目です。

 2点目は、三原橋緑地帯の用途廃止に伴う区有地の貸し付けに関してです。

 これに関しては、坪1か月幾らになるのか、そのあたりを教えていただきたい。

 それが1つと、4.5億円の権利金、これは区が預かっておいて30年たったら相手に返すものなのかどうか教えてください。その4.5億円はうちのものなのか、区のものなのか、それだけ教えてください。

 次に移ります。

 報告の3番目、特別区道の区域変更についてなんですけれども、この所有者は一体何名いらっしゃるのか教えてください。

 また、この方々は何か、文章を読むと不法占拠というふうな書き方で読み取れるんですけれども、これは法的には不法占拠なのかどうか、ちょっとこのあたりわかりにくかったもので、もう一度御説明のほどお願い申し上げます。

 まちづくり協議会に関しまして、移ります。

 まちづくり協議会の報告に関しましては、1つ、進め方、特に晴海地区のまちづくり協議会の進め方におきまして私は少々疑問がありましたので、このあたりお伺いさせていただきますけれども、最後、時間が余りにも、活発な討論のため、時間が大分押しました。そこで、その他のところで都区からの報告が終わった後、もう会議を打ち切っちゃったんです。それよりは、住民側からもその他の意見が何かないですかというのを聞いた後に打ち切るべきだったと思うんです。やはり双方向のコミュニケーションをする大事な場でありますので、このあたり、ぜひ住民の声をきちっと聞いて、住民が持ってきたその他で何か案件があるのか確認した後、打ち切ってほしかったんですけれども、このあたり何か御見解があれば教えてください。

 まちづくり協議会のもう一つなんですけれども、朝潮運河整備計画におきまして、護岸のところに道をつくるんですよね。ただ、黎明橋で道が途切れるような形になっております。そこを何か浮くような歩道で下を通れるようにするらしいんですが、ここの歩道者の動線をもうちょっときちっとつくったほうがいいんじゃないかなと。晴海の開発、もっと海側の晴海の部分、たくさんの住居が建っておりますので、そこから晴海小学校に子供たちが通うわけなので、ぜひ晴海通りをもっとスムーズに渡れるようにすべきなんじゃないかなと思います。できれば、そこにトンネルでもぶち抜いて、もうちょっと通りやすくするのがいいんじゃないかなと。恐らく、晴海の海側のあたりの子供たちがいかに月島第三小学校に通うかというのが大きな問題になってくるのに、通う道がない。それは教育委員会の考えることだというので放っておけない課題ですので、いかにこの子たちが安全に月島第三小学校に通えるかというのを考えるべきなんですよね。そうなった場合に、そのあたり、できれば護岸のところにつくった歩道を通って安全に、晴海通りのトンネルがあって、また川沿いを通って学校に行くというのが一番安全なルートだと思いますので、そのような計画を考えられないかなと思いまして、もし御見解があれば教えてください。

 次に、7番目の銀座四丁目12地区の都市計画に関してですけれども、やはり歌舞伎座の表の顔が国の登録有形文化財指定ということでありますけれども、前委員もおっしゃっていますように、やはり建物の形を残していくべきだと思っております。これは本当に国の登録有形文化財という指定があるのに、法的に壊すことができるのかどうか、そこだけ教えてください。どこかの学会がこういうのは必ず保存してほしいという意見書もかつては出されたようであり、いくらなかなか保存しにくくても、それを保存していくのが歴史とか文化とかを守っていく心意気だと思いますので、ぜひこれは守ってほしいと私も思っております。法的にこういうことが定められていたとしても壊せるのかどうか教えてください。

 最後に、6番目、7番目の都市計画に関連してですけれども、このようにまだまだたくさんの都市計画が提出されてきております。ぜひ平成20年度の再開発事業の取り組み状況の一覧を資料として出していただければと思います。資料として要求したいと思っておりますが、いかがでしょうか。

 以上。

○越地土木部長
 まず、歩行者専用橋の反対の署名についての情報をということでございますが、前委員の御質問にもお答えいたしましたように、提出者の出すなという御意向でございますので、よく提出者とも意見調整をした上で、今、委員のおっしゃったような、名前を伏せれば趣旨はいいのかというようなことも含めて協議したいと思っております。

 それと、もう1点、黎明橋の下に歩行者の通路として、私ども、港湾局の護岸整備にあわせた中では、浮桟橋でつなぐという考えでございます。これは、子供たちの小学校の通学路としてここを利用するというようなイメージではなくて、護岸沿いを区民の皆さんが散歩がてらに歩いていただくということで、その一環として整備をしたいと考えているものでございます。これを浮桟橋にした理由というのは、黎明橋のけた高との関係もございまして、なかなかフィックスした、固定したものの整備というのは非常に技術的にも難しいかなと思っておりますので、けたの高さとの関係で、少し浮桟橋を運河の中ほどに出すような形で、動線が少し橋の中央部に入るような形で設置をしていきたいと思っておりますので、余りきちっとしたトンネルとか、そういった構造でつなぐのは非常に難しいかなと思っております。十分浮桟橋で歩行者の皆さんのプロムナードとしての整備はできるかなと思っております。

 なお、学校の通学路等につきましては、よく教育委員会のほうの話と調整をしてまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○宮本公園緑地課長(参事)
 私のほうからは、三原橋の緑地帯の件についてお答えいたします。

 資料の4の想定される歳入のところに書いてございますけれども、不動産鑑定でこちらの金額が出されております。この金額は、平米当たり704万5,000円になっています。これに面積を掛けて129.81でございますけれども、掛けますと9億1,100万程度になります。これを30年間で貸し付けるというふうな形になります。そのうちの権利金が9割をいただくという形になっておりまして、その金額がこちらに記載しています約8億1,800万ということでございます。そういうことでございますので、先ほど御要望があった1か月坪当たりの単価ということになりますと、先ほどの9億1,000万円を30年間で割って、なおかつ12分の1で割りますと、1か月坪当たり大体250万程度かなというふうな計算になります。

 それから、この権利金については一括していただくものでございます。返すものではございません。

 以上です。

○弦間土木部管理課長
 資料3、区道の区域変更についてのお尋ねでございます。

 資料にありますとおり、このなお書き以下のところでございます。ここの土地の所有者というのは、国から東京都が譲与を受けるということで国有地、国が持っているものでございます。

 それから、その部分が、ここにも書いてありますとおり、不法占用物件を除去というのもあわせて行うという部分でございまして、今現在、不法占用されているという部分でございます。

 以上でございます。

○室木都市整備部長
 まず、まちづくりに関します平成20年度の取り組み状況についての資料要求でございます。

 本件につきましては、ことしの6月にも資料要求がございまして、7月の環境建設委員会に報告をさせていただいたところでございます。その後、半年も経過してございますので、資料としてお出しをさせていただきたいというふうに思っております。

 それと、晴海地区のまちづくりに関係することでございますけれども、晴海地区におきまして今年度3回まちづくり協議会を開催したところでございます。これまで2回におきましては2時間以内で本題の議題が終わったということもございまして、その他としていろいろと住民の皆さんの意見を伺ってきたというところでございます。しかし、前回のまち協におきましては議題がちょっと多かったものですから、2時間を経過したことから、皆さんにお詫びをし、打ち切りをさせていただいたものでございます。したがいまして、今後、時間が2時間という限られた時間でございますけれども、議題の関係で時間が余った場合には、その他のところで多くの区民の方の意見をお聞きしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○望月地域整備課長
 歌舞伎座の解体という件についてお答えいたします。

 先ほどの文化財の登録の件でございますけれども、これは別途国のほうと事業者において協議をしているということを聞いてございます。当然、解体ができるという状況になった後で解体をいたしますということと考えております。

 また、先ほど御説明しておりますけれども、大正13年の建物を一部使いながら現在の建物となっておりまして、建物のほうの構造的あるいはバリアフリー対応について問題があるということで、今回、全面的な建てかえということになってございますけれども、長い間多くの人に親しまれてきている歌舞伎座の建物でございますので、今後、詳細の検討の中におきましては外観や意匠も保存会に残すというところまでを事業者のほうには要請してまいりたいというふうに考えております。

○小坂委員
 それぞれありがとうございました。

 では、1点だけもう一度確認させてください。

 特別区道の区域変更の部分で、では不法占用している方々は何名いらっしゃるんでしょうか。

○弦間土木部管理課長
 資料の中の一番最後で若干薄く出ておりますが、ここの区域では6人の方といいますか、場合によっては大家がいて、それを貸していたりいたしますけれども、そういうのも1つと数えていくと、6人の方の部分があるということでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 ありがとうございました。

 以上で終わります。議題はありますが、これで終わります。

○中嶋委員長
 それでは、報告に対する質疑を終わります。

 次に、議題に移ります。

 議題、環境保全及び建設行政の調査について御質問ございましたら。

○小坂委員
 では、よろしくお願いします。

 まず、福祉のまちづくりに関してです。

 基本計画2008でもユニバーサルデザインのまちづくりと述べられておりますし、中央区福祉のまちづくり実施方針も立て、中央区は福祉のまちづくりを進めているところです。現在、駅におきましてバリアフリーが整っていない駅は幾つあり、それらはいつまでにする計画でしょうか、教えてください。

 2つ目は、同様に、バリアフリー化されていない区の所有する橋は幾つありますか。また、いつまでにそれをバリアフリー化する計画でしょうか、教えてください。

 3つ目は、清月橋のところを特にお伺いさせていただきます。

 ここは車いすが月島側を通ることができません。このあたり、通れるように工夫いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 4つ目は、清月橋は法律上、自転車は歩行者側を通るのが法的に正しいのか、車道を通るのが法的に正しいのか、どちらか教えてください。

 福祉のまちづくりについては以上です。

 歩行者専用橋について移ります。

 歩行者専用橋に関しまして、特に、今言われて計画中のものなんですけれども、まず1番目の質問は、これは決まったことなのか、余りにも周辺住民の反対が多ければ廃止もあるのか、このあたり教えてください。また、これを計画どおり進めるのであれば、その根拠はどこに置いてのことなのか、根拠だけ教えてください。

 歩行者専用橋のもう一つは、橋ができるとそこを人が渡るということで、晴海通り沿いの歩行者の数が分かれるということですけれども、本当にできることで人がそこを渡るということのシミュレーションはするのかどうか、シミュレーションをするか否かだけ教えてください。そのようなシミュレーションを私たちに見せていただけるのかどうかということです。するかどうかだけです。

 3つ目についてです。コミュニティバスに関してです。

 業者の選定というのが非常に重要になってきますけれども、実施計画ができてから、それは3月にできて、また3月中に業者も決定する。余りにも期間がないわけなんですけれども、本当にそのようなやり方で可能なんでしょうか。やりたいという業者は、今のところ何社あるのか教えてください。

 また、2つ目は、以前、銀ブラバスが中止になったわけですけれども、この銀ブラバスが中止になった理由は何と原因分析されているか教えてください。

 3点目は、コミュニティバスのものですけれども、予算を今立てているんですけれども、大体1日に何人乗車するということでその計画を立てているか、1日の利用人数だけ教えてください。

 とりあえずお願いします。

○弦間土木部管理課長
 まず、バリアフリーの関係でございます。

 以前に環境建設委員会にも、本年の2月にも資料を出してございますが、そのときの資料で恐縮でございますけれども、全28駅、区内に地下鉄、都営地下鉄、それからJRとあるわけでございますけれども、そこで、まずホームから全部地上まで整備されているという整備済みの駅が13駅ということでございます。一部まだ上り線とか下り線全部できていないというような部分のものでございますけれども、そういったものが4駅、それから未整備が11駅ということでございまして、そのときの資料でも22年度に完成とかというもので今工事に入っているものがございます。個々の駅につきましては、そのような状況になっているところでございます。

 それから、コミュニティバスについてのお尋ねでございます。

 業者を決めるのに、3月中、実施計画というところでの期間がないのではないかというお尋ねでございますが、業者につきましては、実施計画を示してプロポーザルを受けまして、その内容を見て決めていきたいというふうに考えてございますので、この間、1つには4月1日から試験運行といいますか、スクールバス等の部分もございますので、何とか3月中には業者を決めて対応していただきたいというふうに考えておるところでございます。

 それから、銀ブラバスのほうでございますけれども、コミュニティバスは全区内の施設を結んだり、高齢者の足になるようにというようなことでの基本方針のもとにつくっているものでございまして、銀ブラバスにつきましては銀座の部分でスタートし、それから一部晴海のほうにというところでございまして、その辺、例えば晴海のところの見本市とか、そういうところがなくなったとか、いろいろな影響がございまして、なかなか乗車率が伸びなかったというような部分がございます。そのような分析をしているところでございます。

 それから、コミュニティバスに1日何人乗るかというところでございます。

 第2回の検討会でも基本計画の中で示しておりまして、そこで乗車率というものを出させていただきました。これはほかの区の実際の乗車率、この乗車率というのはそこに住んでいる住民の方にルートから200メートルとか、そういう円を書いていて、その率をもとに乗車率をはじいているものでございまして、全体で何人というようなはじき方をしているところでございます。1日、何本当たりに何人というのは、今資料が、計算すれば出てきますが、そこまでないところでございます。

 以上でございます。

○近江道路課長
 橋梁に関しまして、バリアフリー化されていない橋梁の数、それから、それらについてはいつまでに補修を行うのかということでございます。

 まず、橋梁につきましては、新バリアフリー法に基づきますと、部分的にはバリアフリーがなされていないところがございます。細かいところにつきましては、申しわけありませんが、手元に資料がございませんので、後ほど調べてお答えをさせていただきたいというふうに思ってございます。また、いつまでにということでございますけれども、構造的にバリアフリー化を図ることが不可能な橋梁もございますので、こちらにつきましては、相当の期間をもって対応していきたいというふうに考えてございます。

 それから、清月橋につきまして、いつまでに車いす対応にするのかということでございます。

 こちらにつきましては、沿道の方の事業に支障が出るということで、私どもも相当研究をしたところでございますけれども、今現在は事業を営む方の生計に影響が出るということで、階段の一部を斜面にするということ以上はできない状況になってございます。引き続き、事業を営んでいらっしゃる方とお話をさせていただきながら、このあたりの問題に取り組んでいきたいと考えております。

 それから、歩道を自転車が走っていいかどうかということでございますが、歩道に自転車通行可の標識があったかどうか、私、記憶がございませんので、こちらにつきましても、現地を確認してからお答えをさせていただきたいというふうに思います。

 続きまして、朝潮運河歩行者専用橋、仮称でございますが、それをかけることは決まったことなのか、かける根拠は何なのかという御質問でございます。

 こちらの歩行者専用橋につきましては、中央区基本計画2008にうたっているところでございますので、橋はかけていくということを前提に、今、仕事に取り組んでいるところでございます。

 また、混雑緩和のシミュレーションをするかどうかということでございますが、晴海地区は今後とも人がふえてまいりますので、そういった将来予測といったようなところもどんどんやっていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○越地土木部長
 私のほうから、橋のバリアフリー化等についての補足をさせていただきます。

 委員御指摘の件は、今の言ってみれば福祉のまちづくり等から見ると、橋の例えば勾配等がきつくてバリアフリー対応になっていないんじゃないかというような御指摘かなと思いますが、橋をかけた当時は道路構造令等にのっとってきちっとかけているわけでございます。その後、できれば勾配のほうも車いす対応等の考え方も出てきて、例えば勾配を5%以内にしなさいというようなこともできてきておりますが、かといって勾配を緩くするためには沿道利用の方々への影響等も大きくなるわけでございますので、全体に、言ってみれば橋の周りを上げるというような形になりますので、一朝一夕にはできないというものでございます。当然、かけかえ等にあわせて、今のバリアフリー化等の対応は長期的に考えていきたいというものでございます。

 また、同じようなことから、清月橋につきましても、どうしても架橋の時点で現在のような形の階段になっているという状況でございます。それは、あそこの橋をかけかえて、また沿道の方々にも場合によってはかさ上げをしていくというような対応をしない限り、バリアフリー化は、清月橋に関しては難しいかなと思っております。ですけれども、今、私どもが計画しております歩行者専用橋、あそこは晴海と今の月島側との連絡も、当然、橋をかけるに当たっては歩行者並びに車いすの対応等を考えてまいりたいと思っておりますので、あわせてそういった橋の建設においてバリアフリー化を図ることによって、今の課題も一部は改善できるのかなと思ってございます。

 また、自転車は車両でございますので、基本的には歩道は通行可になっていない限り走れません。これは車道でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 わかりました。バリアフリー化のほうは、また今後ともどうかよろしくお願いします。丁寧な説明ありがとうございました。

 次に、築地市場関係で御質問させていただきます。

 築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり委員会第1回の会合が7月28日に開催されております。これに関しまして、当区議会への報告はまだなされておりません。議事録を資料要求させていただきたいと思いますが、御検討をお願いします。

 2つ目は、築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり委員会の設置要綱をぜひ見せていただきたいと考えます。ホームページ上は2008年6月23日の、ホームページ上では見させていただいたんですけれども、これでは何か月2回程度のペースで開催し、9月をめどに中間報告を行い、断固反対する会に報告するというような感じで設置して、その委員会の開催のやり方が書かれております。これでは全然合っていないので、どのような設置要綱でこの委員会が開催されているのか、きちんと見させていただきたいので、資料を出していただけるかどうかだけでいいです。お答えください。

 3つ目は、かつて中央区は築地市場現在地再整備促進基礎調査報告書というのを平成12年12月につくりました。これをつくった意図は何なのか、なぜつくったのか、これを用いて何をしたかったのか教えてください。

 4点目は、きょう開催の第13回新市場建設協議会というのが築地市場で開催されていて、そこには東京都による現在地再整備が実現困難な理由というのが述べられております。これは恐らく企画総務委員会で出して協議される内容かと思いますけれども、ここではアスベスト対策がなかなか難しいとか、財源が余りないとか、いろいろとできない理由が書かれているんですけれども、東京都ができないと言っている理由が本当にできないのかどうか、ぜひ区としてもう一度分析して、このような理由が本当に合っているのかどうかというのをもう一度、我々中央区の分析を届け返していただきたいと考えるんですが、いかがでしょうか。

 以上です。

○吉田副区長
 本日行われている会合を含めて、これは東京都が個々の事業者に対して、現在の方針決定に至った経緯を説明している会合だと思っております。それらの内容について、我々のほうでも把握をいたしまして、整理をし、どういうことが語られたかについては報告をさせていただきますけれども、その分析が十分に行われるかどうかということでは、区長答弁でも何度も申し上げておりますように、我々は市場開設者ではございませんので、その部分のところの我々の区なりの分析という部分については慎重に対応させていただきたいと思っております。

○中嶋委員長
 時間でございますので。小坂委員、大変申しわけないんですけれども、先ほども申し上げましたように、答弁も発言の持ち時間に入っておりますので、きょうはこの程度で終わらせていただきたいと思います。

 次に、議題について、御質問ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 それでは、議題につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。それでは、継続審査といたします。

 以上をもちまして、本日の委員会を閉会といたします。

 お疲れさまでございました。

(午後3時51分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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