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平成21年  環境建設委員会(4月22日)

1.開会日時

平成21年4月22日(水曜日)
  午後1時30分 開会
  午後3時40分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(7人)
委員長 中嶋 寛明
副委員長 田中 広一
委員 今野 弘美
委員 石田 英朗
委員 木村 克一
委員 田辺 七郎
委員 小坂 和輝
議長 (今野 弘美)

4.出席説明員

(15人)
矢田区長
髙橋副区長
吉田副区長
宮本環境部長
小川環境保全課長
園田清掃リサイクル課長
越地土木部長
有賀土木部管理課長
小倉土木部副参事(交通安全対策・特命担当)
近江道路課長
石田公園緑地課長
室木都市整備部長
田村都市計画課長
望月地域整備課長
中野都市整備部副参事(都市計画事業・特命担当)

5.議会局職員

奥田議会局長
土谷議事係長
長田書記
武藤書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 それでは、ただいまより環境建設委員会を開会いたします。

 初めに、議会局より職員の紹介をお願いいたします。

○奥田議会局長
 (4月1日付人事異動に伴う議会局職員紹介)

○中嶋委員長
 次に、理事者紹介を願います。

○髙橋副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○中嶋委員長
 お疲れさまでございました。

 それでは、常時出席者以外の理事者の方は退席を願います。

 なお、本日は、理事者報告の関係で土木部副参事、公園緑地課長及び都市整備部副参事が出席いたしますので、御了承を願います。

 それでは、理事者報告を願います。

○宮本環境部長

 1 平成20年度揮発性有機化合物調査結果について(資料1)

 2 中央区版二酸化炭素排出抑制システムについて(資料2)

 3 平成21年度中央区一般廃棄物処理実施計画について(資料3)

○越地土木部長

 4 コミュニティバスの検討状況について(資料4)

 5 中央区緑の基本計画の改定について(資料5)

 6 平成21年春の全国交通安全運動の実施結果について(追加資料1)

○室木都市整備部長

 7 まちづくり協議会の報告(資料6)

 8 銀座地区客待ちタクシー実証実験の結果について(資料7)

以上8件報告

○中嶋委員長
 お疲れさまでございました。それでは、理事者報告を終了いたします。

 次に、発言の時間制につきまして。発言の持ち時間につきましては既に御承知のとおりですので、よろしくお願いをいたします。ただいまの時刻は午後2時14分でございます。自民党さん60分、公明党さん30分、日本共産党さん30分、友愛中央さん30分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○木村委員
 それでは、私のほうから何点か御質問をさせていただきます。

 まず初めに、資料2、中央区版二酸化炭素排出抑制システムについてお尋ねいたします。

 このシステムは、地球温暖化に対して大変興味深いということで、企業に対しての取り組み方、それから家庭に対しての取り組み方という形で行っています。私たちのこの環境建設委員会においても、昨年の行政視察において鹿児島市を視察させていただきましたが、市が環境に対して相当力を入れていたと。それに伴って、市営である地球温暖化対策の環境施設をつくって、地元の小学生や中学生たちがその環境施設に見学会に来るというような形で行っておりました。まさに、対象を小・中学生から地球温暖化対策に取り組んでいるという市の体系が見える形になっていると思うんですけれども、今回中央区がやろうとしているものに関しては、企業と家庭という形で対象になっています。

 そこで、私のほうからちょっとお聞きしたいんですが、公共施設のある区民館あるいは小・中学校、そういうところを対象にしても一つの利点が出てくるのかなという考え方をしています。その点について、まず区はどのようにお考えになっているのかお聞きしたいと思います。

 それはというと、やはり学校で生徒たちが自分たちの学校の教室あるいはトイレ、無駄なところの電気を省略するということは、実際に家庭に帰って来て、お父さんやお母さんに、きょう、こういうことがあったんだよというときに、まず家庭に帰ってきての親子の会話にもつながることだし、それに伴って家庭の無駄な電気、ガス等々、温暖化対策についての家族の団らんというか、そのような会話的な発想も出てくるのではないかというふうに思ったことについてで、このようなことをお考えになっているのかという点で、まず1点お聞きいたします。

 それから、資料4のコミュニティバスについてのことで御質問をさせていただきます。

 コミュニティバスを行いますという形で、昨年、区のほうで発表されてから約1年近くたって、我々、この環境建設委員会でも大変本腰を入れて区民の方々と話し合ってきて、大変区民の方に関心の高い事項になっています。そのために、区民の方からも、木村さん、コミュニティバスはどういうふうになっていくんだと。まさに、パブリックコメントのようなことが直接私たちのほうには出てきているんですけれども、実際、パブリックコメントを約1か月近く行ったという形にはなっているんですが、ちょっと寂しいかなと思ったのは、全部で17通、59項目しか出ていない。私が聞いているだけでも、このくらいの意見は出てきているんです。ということは、実際にはもっと多くの区民の方々にいろいろな意見、いろいろな御要望を聞いていく方針はもっとないものか、もう少し考えなくてはいけないのかなという点があるので、その点についてどのようにお考えでしょうかということをお聞きいたします。

 また、現在、出てきた意見の整理作業を行っているということなんですが、先ほど部長のほうからも大枠の形で、ルートにおいては22項目のうち19項目がルートでしたと。3項目に関してはバス停ですと。あるいは料金の件で200円、100円の意見がこういう形で出ていますと、大枠の形はわかったんですけれども、我々としてみれば、これが最後となるかもしれない環境建設委員会ということもあるものですから、そういう意味では、最後のまとめとして、立ち上げた私たちにしてみれば、この段階で本来はいろいろな意見が出てきて、そこで最終討論を行って次に引き渡していくということができればと思うんですけれども、その点について、担当部署としての意見の集約的な内容をもう少し詳しく教えていただければと思います。

 それから、試験運行についてなんですけれども、今後、実施としては5月に4回、それから6月に1回、7月に1回ということなんですけれども、私自身からしてみれば、試験運行の実施日というのを最初から決めて、もう少しふやすべきではないのかなと思います。各日とも20名というのは、35人乗りのバスに対して座ってこれるのが大体20名ということでお考えになられているとは思うんですけれども、実際、この6回の実施日で考えてみると120名の方しか乗れない。あとは、応募多数の場合は追加で受けますよという形は受け身的な立場になっているので、これをもっと区のほうから積極的な立場で、特にこのコミュニティバスを使いたいと思っている町会の方々や敬老館を御利用になっているお年寄りの方々を中心にして、もっと区はアピールすべきではないのかなと。その辺についてのお考えをお聞きしたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

○中嶋委員長
 ちょっと待ってください。委員の皆さん、この部屋が暑いものですから、上着をお脱ぎになって結構でございますので、どうぞ。

○小川環境保全課長
 中央区版二酸化炭素排出抑制システムにつきましては、家庭用だけではなくて事業所用ということで2本立てにしているところが一つの特徴でございます。

 事業所でございますが、事業所には当然、想定といたしまして公共施設、学校等も我々は入れているところでございます。特に、公共施設の場合は、ISO14001を既にやっていらっしゃるところはISOのほうで対応していただくということも方法でございます。あと、学校に関しましては、委員おっしゃいましたように、児童・生徒の皆さん方がこれをきっかけに環境に対して目を向けるという効果は非常に大きいと我々も実は思っております。そのために、学校のほうに関しましては、これから教育委員会との連携等も具体的に進めていかなければいけないわけでございますけれども、中央区版二酸化炭素排出抑制システム、事業所用を学校でも活用していただければというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○有賀土木部管理課長
 コミュニティバスの運行についてでございます。

 まず、1点目としまして、もっと区民の方の意見をお伺いしてはどうかということでございます。

 委員からもありましたとおり、今回につきましては17通、59項目ということで多少少ないという点もあろうかと思います。ただ、昨年行いましたコミュニティバスのパブリックコメントにおきましては40通、135項目というようなこともございます。また、現在行っております検討会の中には区民の代表の方も入っているということもございます。

 区民の方の意見をこれからも聞くことは必要かと思いますが、ただ、その一方で今後の計画もございますので、今後、区民の方に聞く機会があれば区としても積極的に聞いていきたいと思いますけれども、今、具体的にこういう方策というのは考えていない状況でございます。

 それから、今回のパブリックコメントなどの意見のもっと詳しい内容をということでございますけれども、例えば今回の意見の中で、ルート、バス停につきましては22項目ありましたけれども、これにつきましては、例えば福祉施設あるいは東京駅への乗り入れといいますか、そういうものをもうちょっと考えてもらえないかというような御意見がございました。バス停につきましては、間隔をもう少し短くですとか、あるいはルートにつきましては、表通りよりももう少し裏通りに入れないかというようなこともございました。運行システムにつきましては、例えば運行間隔でございますけれども、20分間隔ぐらいにしてほしいという方がお2人、10分間隔という方がお1人というようなことでございました。ダイヤにつきましては、例えば20分、40分、00分というように、どの時間帯でも同じような定時発着ができるという、そういうような御意見もございました。あとは、その他の意見としまして経費削減に努めてほしいということで、例えば広告収入を取るとか、そういうことについても積極的に検討してほしいということがございました。

 それから、試験運行についてでございますけれども、試験運行につきましては、現在、そちらにありますように6回を予定しております。こちらにつきましては、事業者とも相談しておりまして、今回どの程度の方が応募なさるかわかりませんので、大変申しわけございませんけれども、そちらに書いてありますとおり、今後、募集の結果を見まして、もしもかなり反響が大きいようでございましたらば、区としても回数をふやしたいというふうに考えています。

 それから、老人クラブ等についてのアピールにつきましては、こちらとしても検討させていただきたいと思います。

 以上です。

○木村委員
 まず、二酸化炭素抑制システムのほうなんですが、当然、学校施設のほうでもやっているということをお聞きして安心いたしました。特に、やはり教育委員会と力強いタイアップをしていただいて、ここに力を入れていただくことによって、まず子供からその知識を養っていくという形になると思いますので、ぜひともここは力を入れていただきたいというふうに考えております。

 それから、コミュニティバスのことに関してなんですが、今言ったように、いろいろな意見が出てきていて、それを集約するという形になっていると思います。特に、今言ったように発着時刻がいつも決まった時間になっているという形が区民の方々に浸透していくことによって、このバス停に行けば20分あるいは40分、00分という形でわかっていただけると、なおさら利用がしやすくなってくるのかなと。そのようなことも考えられますので、ぜひともここは皆様の意見を聞いて、多く取り入れていただきたいと思います。

 それから、まさにコミュニティバスは区民の方々の足がわりになるような形だと思っています。実際、私も自分の車を動かしていろいろなルートを回ってみて、基本になるルートから、今回変わったルートも走ってみました。今までのルートよりも、こちらのほうが収容人員もふえるだろうし、利用頻度も多くなってくるだろうと。そのようなことも、いろいろな点で改良されてきて、この1年間かけて、いろいろな案でやってきたんだと思います。ですから、このようなものが第4回の、7月にこれから行われるであろう、ここにも書いてあるんですが、導入検討会に対する布石となるものだと思いますので、やはり数多くの区民の方々から聞いていただきたいと思います。

 ですから、今御答弁がありましたように、これから提案という形ではなくて、それぞれあります町会の町会長あてに、まずこういうものをやろうとしています、ルートはこういう形ですというところから提案をしていって、皆さんも実際に町会単位あるいは敬老会単位の会合、10人でも20人でも結構です、集まった段階で言っていただければ、ぜひコミュニティバスを運行していますと。実際、今運行をしているバスはスクールバスが1台使われて、まず先行という形で運行しているんだと思うんですが、送り迎えの間を抜けると1日そのバスはお休みになっていると思います。ですから、こういう形で数多くの区民の方々の意見を聞くためにも、バスを運行していただいて、多くの人たちに実際のルートはどうだというものを実際体験してもらうのは貴重なことだと思っていますので、ぜひそのような形で行動を起こしていただけることを強く要望いたします。

 1年間この環境建設委員会にいたんですけれども、地球温暖化に対しては、鹿児島のあの施設を実際、目にして、中央区よりも確かに場所が大きいものですから、いろいろな面で向こうのほうがいろいろな施設も大きく取り上げられていていいなと思う部分が多々ありました。また、今後、中央区の課題としてLRTの路面電車という形についても、鹿児島の市営電車、あそこには線路の両わきに芝生がなっていて、実際、私は新聞を見て、ここに行ってみたいなと思ったときに、ことしのこの委員会のメンバーで鹿児島の行政視察で目にすることができて、これはいいものだからぜひ取り上げていきたいと。あと、屋上緑化に関しても、施設全体の屋上に芝生が全面に張りめぐらされていたと。あるいは小学生が実際に現在の南極や北極の写真を見て、このような形でごみがいっぱいになっちゃっている、雪が溶けている状態を目にして、これではいけないんだという、そういうところから子供たちの発想もだんだんわいてくるものだと思います。

 ですから、そのような形で中央区民である子供たちから大人たちまで全員が一緒になって勉強できるような形のものを、今後、コミュニティバスあるいは地球温暖化対策、そのようなものに取り入れていけるような場所をぜひこの委員会から提案していっていただきたいと思いますので、そのところを要望いたしまして、私の質問を終わります。

○田辺委員
 幾つかの質問をさせていただきます。

 資料1に関連してでありますけれども、調査結果については、いずれも環境基準値を下回っているということですけれども、しかし、子細に見ますと、ベンゼンは大変環境基準値に近いということが言えるんじゃないでしょうかね。ですから、この問題については何が原因でこうなっているのか。先ほど職種や何かも言われましたけれども、具体的な対策が求められていると考えますので、その点についてはどう考えておられるかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料2に関連してであります。

 ここでは事業所と、それから家庭の2つのシステムを稼働させていこうということでありますけれども、この稼働によって、09年度のCO2削減の目標、具体的な数値をお持ちだと思いますけれども、どのように設定しておられるのかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料1の中に評価に当たっては区の職員あるいは区が認めた評価員が現地に行って現地確認、こういうふうに言っておりますけれども、この仕事によって雇用の拡大というのは具体的にあるのかどうか。あるいは、検査機関にまた丸投げになってしまうのかなという心配があるんですけれども、中央区として具体的な雇用の拡大があるのか、これをお聞かせいただきたいなと思います。

 それから、資料3でありますけれども、実施計画の中に環境教育の実施という項目があります。ここでは幼稚園や小学校ということなんですけれども、ここになぜ中学校は入らないのか。中学校はなぜ対象にしていないのか、これをお聞かせいただきたいと思うんです。入れない理由はないんじゃないかと私は思うんですけれども、何か理由があるのか。

 それから、環境に配慮した事業活動の促進ということでありますけれども、ここには略称、グリーン購入法というのがあって、その第4条では地方公共団体及び地方独立行政法人の責務というのが書かれております。ここでグリーン購入については、地方自治体に努力義務があるわけでありますけれども、ほかの自治体では条例をつくって対応しているんですね。条例をつくって、区の積極的な姿勢を示して、そしてその成果を上げている、そういう自治体もあるようでありますけれども、中央区の対応はどうなのかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、エコ・オフィスのことが書かれていますけれども、このエコ・オフィスの成果はどのようなもので、これからどのように拡大していこうとしているのかお聞かせください。

 さらに、生ごみリサイクルの問題が書かれておりますけれども、これは今、どのように機能しているか、どれほどの量なのか、これもわかりやすく教えていただきたいと思います。

 とりあえず、そこまでお聞きしますが、私の持ち時間は大変少ないわけでありますから、端的にお答えいただきたい。よろしくお願いします。

○小川環境保全課長
 ベンゼンに関しましてでございます。

 ベンゼンに関しましては、今回の測定の中で、環境基準内ではございますけれども、高い数字となっています。実は、これは今回、区として測定するのは初めてでございますが、東京都は以前より測定しているところでございます。東京都の測定値によりますと、平成9年、10年ごろには8.7とか、そうしたところから一気に下がってきているという状況がございます。ただし、委員がおっしゃいましたように、具体的に数値はまだ環境基準に近い数値でございます。

 具体的対策としてでございますが、やはり今回こうしたことで区が測定をし始めたわけでございますので、まず区の対策といたしましては、区が日常的に行っております工場に対しての指導、助言等がございます。工場設立のとき、その他の営業体としての指導というふうなときに、ベンゼンに限らず、こうしたVOCにかかわるものに対しての指導の参考にするというようなことが、まず1点。

 さらに、2点目といたしましては、区報、さらにはホームページ等を活用いたしまして、区民の方々、この区民の方々には住民の方だけではなくて事業者としての区民の方々にもお知らせすることによって、どういう状況になっているのかという共通認識、共有していただくという方法をとっていきたいと。

 3点目といたしまして、今回のこの測定結果を東京都のほうにも提供いたしまして、今まで東京都の測定に依存していたわけでございますけれども、これ以降、区が実施しているわけでございますので、東京都に対しての要望等、要請等に関しましても主体性がより高まるということです。

 以上の3点、同時並行的に臨機に活用しながら、今後の対策をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 続きまして、二酸化炭素排出抑制システムに関しての09年度のCO2削減の数値目標ということでございます。

 これに関しましては、実は、CO2の数値として目標は立ててございません。10年間で、家庭用でいいますと600世帯、事業者でいうと530社の方々にこのシステムを活用していただきたい。さらに、中央区はもともと環境行動計画におきまして、2012年の段階でCO2を1990年比5%削減するという目標を立ててございます。これに向けて、このシステムを活用していこうということで対応しているところでございます。CO2削減、09年度の数値目標という形では立ててございません。

 続きまして、評価員が雇用につながるのかということでございます。

 これに関しましては、評価員といたしまして、まず区の職員、さらにこれから実施いたします環境総合講座、こちらの修了者の方に評価員になっていただくというようなことを想定してございます。これに関しましては、謝礼ということで、交通費程度の謝礼でございますが、それは考えているところでございます。ですから、委員御質問の雇用につながるかということでございますが、それに関しましては、雇用ということにはつながらないというふうなことでとらまえているところでございます。

 以上でございます。

○園田清掃リサイクル課長
 御質問いただきました3点について御説明させていただきます。

 まず、環境教育の実施で中学生をなぜ入れないかという点でございますが、この環境教育の内容は幼稚園とか小学校において要求に応じて清掃事務所等から出向いて現地でいろいろ説明をするようなことをやっています。中学生につきましては、普及啓発の促進のほうで中学生向けのパンフレットを作成して、学校のほうで配布していただいたりして環境教育の実施も含めてとり行っているところです。

 続いて、エコ・オフィスについてですが、平成19年は254事業所において34万4,820キロ、それから平成20年につきましては253カ所、35万6,100キロの回収をしております。また、今、排出指導を行う時点でエコ・オフィス町内会への加入を促しております。

 続いて、生ごみリサイクルにつきましては、本庁舎と各小学校、中学校、それから保育園での給食の残飯を銚子のほうで堆肥化して、それを活用して育てた野菜を区のほうで購入して、それを学校給食やエコまつりで試食したりして活用しています。平成20年度は、学校給食での活用ですが、キャベツと大根で約1万1,000キロ購入しております。

 以上です。

○宮本環境部長
 1点回答漏れがありましたグリーン購入の関係でございます。

 グリーン購入については、他区の条例化されているところについては存じておりませんが、今後調べて、参考にさせていただきたいと思います。ただ、本区においてはISO14001の中でグリーン購入の取り組みをいたしております。そういう点で、しっかりと取り組みをしていきたいと考えております。

 以上でございます。

○田辺委員
 それぞれありがとうございました。

 それで、発がん性の強いベンゼンの問題でありますけれども、区が独自に調査を初めて始めたということで、これから区独自の対策がとられていくことを期待しています。毎年毎年やられるんでしょうから、せっかくのデータですから、原因がどこにあるのか、それを除去するにはどうすればいいのか、これから大いに検討を深めていただきたい。このことを要望しておきたいと思います。

 それから、CO2の数値としては、目標は立てていないということでありますけれども、1990年対比5%削減というのはいつもいつも言われていることですが、実際にはそれを達成できずに、さらに排出をふやしている。これが現状でありますから、やはりここにおいてもどれほどのシェアがこの中に入るかわかりませんけれども、やはり積極的な数値目標を立てて、それを具体化するにはどういう協力をしてもらえるか、そうした視点で検討を深めていただきたい。このことを要望しておきたいと思います。

 それから、環境教育の実施の問題では、清掃工場の職員の人が幼稚園、小学校に出かけていって、実際に教育をしていくと。中学生は別の方法でやっているんだということでありますけれども、広く言えば、環境教育の中に、中学校は別の方法でやっているということでありますけれども、当然ここには文章として入れていいことじゃないですか。こう思います。それはぜひ検討してください。要望しておきます。

 それから、グリーン購入法の問題については、これは14001で我が中央区がみずから律して対応している、こういうことでありますけれども、しかし、条例をつくって、なお区の姿勢を明確にするという点では、もっと積極的な対応を、宣言から、さらに条例を制定して区の対応をみずから律していく、こういう方向をこれから検討していただきたい、こう思います。

 エコ・オフィスのこと、それから生ごみリサイクルのことについてはわかりました。ぜひそれぞれについて、これからも協力をいただきたい。このことを申し述べておきたいと思います。

 続いて、資料4のことでありますけれども、今回のパブリックコメントの主要な重点は、区民への呼びかけの重点は、料金問題についての御意見をたくさん聞かせてくださいと、そういうような内容だったというふうに私は記憶しているんです。しかし、料金問題について、もちろんパブコメでいろいろ意見が出てきました。比率も言われました。そのほかのルートの問題だとかバス停の問題でも、今なおたくさんの意見が出てきている、こういうことですよね。大変重要なことだというふうに思うんです。それぞれ住民の人たちの思いがここにあらわれているんだというふうに思いますから、そうした問題についても、既にもうコースとバス停は決まっていますよと、そういう視点ではなくて、なお、こうした議論、これからの第4回の対策会議もありますけれども、今までのものをベースにしながら、なおかつ区として改善できる内容はないのか、そういう視点で私は取り組んでいただきたいと思いますけれども、そうした姿勢であるのかどうかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料5の中央区緑の基本計画の問題でありますけれども、ここではたくさんのパブリックコメントが出て、具体的に計画の中に取り入れたことがたくさんあるということがわかりました。そうした点で、本当にいろいろパブコメをやられますけれども、区民の緑に対する関心の高さですよね、それがパブリックコメントの中にあらわれているし、大変広範囲な問題について問題提起があったということでは、私は大いにこうした区民の皆さん方の声をこれからも生かしていくべきだろう、こう考えます。

 そこで、幾つかの点について、概要版の4ページになりますが、緑の将来像が書かれておりますけれども、これも以前、私、質問したこともあると思うんですけれども、環状2号線は街路の緑の軸ですと、こういうふうにいろいろなところで述べている。そして、大きな風の道づくりだと、こういうふうに位置づけていますね。私は、これは間違えた位置づけではないのかなと、こういうふうに、あえて、改めて指摘をしておきたいと思うんです。

 資料6につけられている環状2号線の延長線部分の景観検討委員会でも、そのような位置づけはされていないんじゃないんですか。我が中央区も委員として出席しておりますけれども、そうした意見は述べておられるのかどうか、これについてお聞かせいただきたいと思います。

 それから、やはり大きな風の道づくり、小さな風の道づくり、大変重点的な項目として、この中で取り扱われておりますけれども、この視点から見ると、今、中央区で各種の再開発が行われておりますが、ここでは区道の廃止、あちこちの再開発事業で行われております。区道の廃止というのは、この風の道づくりの方針に反するものじゃないですかね。風の吹いてくる方向、ここに矢印が書かれておりますけれども、この矢印の方向で多くの再開発事業というものが、区道が廃止されるということで、風の流れに対する新たな壁をつくる、そういうことになっているのではないかと思うんです。区道は原則廃止と、そういうことでよくまくら言葉で言われますけれども、この区道原則廃止という原則を貫く行政に今こそ転換すべきではないかと、こう思いますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思うんです。

 それから、この基本計画の26ページに道路面積が約29.3%と書かれていますね。これは、私も今までいろいろな委員会で道路面積について問うてきたことがあるんですけれども、最近の区政年鑑では道路率は約26%、こう書かれています。それから、特別区の統計、最近私たちの手に渡ってきましたけれども、ここでは道路率は29.1%、こういうふうにされておりますけれども、中央区の道路率、道路面積、一体どれが正しいのか、それをお聞かせいただきたいと思うんです。

 そして、もう一つ、これに加えて、環状2号線が完成すると、どのようにこの道路率が変化するのか、面積と、それから道路率。もう軽く30%を超えるのかなと、こう思いますけれども、お聞かせいただきたいと思います。

 それから、もう一つは、公園面積です。ここでも以前と比べて最近の調査では、中央区は大変ふえています、こういう誇らしげなことが書かれておりますけれども、今、(仮称)晴海親水公園ですね、50メートル沖出しの。あれは1,000メートルぐらいの長さがあるでしょうかね。あれができると、どれほど公園面積に寄与できるか、これをお聞かせいただきたいと思います。

 そこまでお聞かせいただきたいと思います。私、議題で質問がありますので、時間を残しておいてください。

○有賀土木部管理課長
 コミュニティバスの件でございますけれども、今回のパブリックコメントにおきまして、今後、区の取り組みあるいは方針はどうかということでございますけれども、今回のパブリックコメントにつきましては、第1回目のパブリックコメントの中でいろいろと御意見を伺いました。その中で、ルートの変更、具体的には今回は中洲等についての変更あるいは時間帯等も変更するというようなことを行っております。したがいまして、今後につきましても、今回、第2回目のパブリックコメントの内容を踏まえまして、区として検討したいと思っておりますが、ただ、皆さんからいろいろな御意見をお伺いしておりますけれども、あくまでも現在の形を基本に、修正できる点については検討していきたい、そのように考えております。

 以上です。

○越地土木部長
 私のほうからは、緑の基本計画の中の概要版の4ページ、環状2号線の位置づけの話でございますが、環状2号線につきましては、私どもとしましても、やはり緑の軸線として重要だということで考えてございます。東京都の計画の中でも、ここは環境軸ということでの位置づけをしてございまして、環境軸というのは道路だけではなくて道路の沿道も含めて幅広の緑の軸をつくっていこうという考え方で東京都も位置づけております。私どもも、ここは緑の軸として位置づけて、風の道としての整備も必要だということで考えているところでございます。

 それと、今の環状2号線の景観検討の中でそういったことが出ているのかということでございますが、景観検討の中では、あくまでも環状2号線の景観ということに限っての検討でございますので、今の緑の問題、環境軸の問題については別の部門で設定をされているものでございます。

 なお、委員の中にはそうした関係の委員もおりますので、そういった視点からの議論もされているところでございます。

 私のほうからは以上でございます。

○石田公園緑地課長
 公園面積についてお答えいたします。

 約1キロで埋め立て面積が50メートルになりますので、5万平方メートル、約5ヘクタールの面積の公園がふえます。相当の数の公園の面積だと考えておりますので、大きく中央区の緑被率とかに貢献する公園になると、そのように考えております。

 以上です。

○近江道路課長
 中央区の道路面積や道路率でございますけれども、特別区の統計に載せてございます29.1%、そちらを現在は採用しているところでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 道路率は数字があれこれ動いていますので、やはり統一した数字をお聞かせいただきたいなと思います。

 それから、先ほど私の発言の中で道路廃止の問題で、区道廃止は原則禁止だと、こういう区の姿勢だと。こういうことで、言葉を言い間違えたのかなと思いますから、直しておいてください。

 報告についての質問を終わります。

○中嶋委員長
 それでは、質疑半ばではございますが、暫時休憩をいたします。

 再開を午後3時5分といたしますので、よろしくお願いします。10分間休憩いたします。

(午後2時55分 休憩)

―――――――――― ◇ ――――――――――

(午後3時5分 再開)

○中嶋委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 次の発言を願います。

○小坂委員
 私の質問は、中央区緑の基本計画、コミュニティバスの検討、客待ちタクシーの実証実験、まちづくり協議会で、まず御質問させていただきます。その後、議題のほうもありますので、途中で質問を一たん終わりにします。

 まず、中央区緑の基本計画に関して2点お伺いさせていただきます。

 区民の意見と区の考え方で、都に要望を伝えるとしたものが入っております。都の回答を得て整理された段階で、そのまとめをお知らせしていただきたいと考えます。それについてお答えください。

 2点目は、これら意見書というのを募集した後、この意見書をまとめの冊子の中に入れていただけないかなと思うんです。実際、基本計画の中に、パブリックコメントを募集したら、そのまとめもこの中に入っていて、常にそれを読めるというようなことをお願いできないかなと私は考えます。これは、ただ一事例、今回このことで言っておりますけれども、これは予算特別委員会でも決算特別委員会ですべての款にまたがって言うべき点ではありますけれども、意見を募集した場合は、そのものをこの中に入れていくというほうが、今後区民の方々が基本計画をまとめるに当たって、やはり思いついたことというのが、これを読んでいったときのチェックポイントだと思うんです。ですので、こういう基本計画を理解するに当たって、パブリックコメントで募集した意見書というのが最後に載っていると理解が深まると思うんです。ですので、意見書を入れていただきたいと考えております。ここだけでなく、もっともっと一般化した話ではあるんですけれども、このように考えておりますが、いかがでしょうか。

 次に、コミュニティバスに関して御質問させていただきます。

 まず、1点目は、意見書のことですけれども、これは整理の段階、整理作業中ということで、これは木村委員もおっしゃっておりました。私も、この意見書をまとめて区の回答、考え方というのを知りたく考えております。ですので、そのあたり、整理された段階で教えていただけないでしょうか。これが1点目です。

 2点目は、これも木村委員のおっしゃっていたことに近いんですけれども、実際に乗車された方々から意見を集めるというふうな計画になっております。その中で、一般的に広報とかに載せて、乗車する人はいませんかというふうなことで乗車する人を集めていく計画でありますけれども、実際に区とおつき合いのある協議会や団体さんもありますので、そこにも実際に、こういうコミュニティバスをつくりました。乗車してみませんか。というふうに協議会とか団体に実際に当たっていって、その団体さん御一行をお乗せして、その団体の方々からの御意見を聞いてみるというのも一つの手じゃないかなと思うんですけれども。ですから、特に障害のある方々の団体があったり、高齢者の方々の団体がある。そういう方々の御一行さんに乗っていただいて、その団体さんの御意見をお伺いするということで、より幅広くその方々の意見、区民の意見の集約ができるんじゃないかなと考えますけれども、何かお考えがございましたら、教えてください。

 3点目は、コミュニティバス、これは運行した後も非常に問題になってくる。課題の多い話が出てくると思うんです。それはやはり予算面で大丈夫かということが今後議論されていくことになると思うんですけれども、そうなった場合に、今は実際につくるまで区民の声を聞いていく。つくってから、それは終わりというわけではなくて、運行してからがきっと大事だと思うんです。運行した後も区民の意見を反映できるような、そういうふうなシステムを入れておく必要があるんじゃないかなと私は考えます。となってくると、コミュニティバス運営協議会なるものをつくり、そこに区民代表者も入れて、各種団体の代表者も入れて、そこの意見を反映させながらコミュニティバスの運営状況をチェックしていく。改善すべきは改善していく。そのような形がいいんじゃないかなと私は考えますけれども、このあたり、何かお考えがございましたら、教えてください。

 次に、客待ちタクシー実証実験に移ります。

 これに関して、まず1点目は、当初の実施予定から、実際実施された日付がことなっているんです。なぜこのように当初の計画から実施が大きくずれたのか、そのあたりを教えていただければと思います。

 2つ目は、何か本格導入とかいう言葉がちらほら見られるんですけれども、都はこれをやりたいのかなと。実際に、銀座のタクシー渋滞は解決しなくちゃならない問題なので、何らかの形で解決する必要はあります。そうなった場合に、どちらかの駐車場をタクシーの駐車場として使ってやっていかなくちゃならない。そうなった場合に、やはり区としてはどこの駐車場を使うべきかというのは提案しなくちゃならないと思うんですけれども、そのあたり、本格実施に向けて、区としてどの駐車場を使うお考えなのか、どのような考えで提案していくのか、そのあたりの考えがございましたら。私自身も銀座のタクシー渋滞は改善しなくてはならない、改善すべきと思っておりますので、であれば、どこの駐車場を使っていくのが本当にいいのか、そのあたりの考えがございましたら、教えてください。

 最後、まちづくり協議会に関しましては、今回2つ開催されたというところで御報告がありました。2月24日晴海地区、これは24名地域代表が出席すべきところ、16名の出席でした。2月25日、佃、月島、勝どき・豊海合同のほうは51名出席すべきところが代表が22名、半分以下の人しか出席できていないというふうな開催実績になっております。これは多くのまちの声を拾い上げていく会議である中で、これだけのわずかな人しか出席できていなかった。これは今後解決していくべき問題かと思っております。

 そこで、このようなまちづくり協議会があるということを前もって予定を立てておくと、多くのまちの人が、このころに開かれるんだなという予定が立つかもしれません。そうなってくると、21年度のまちづくり協議会開催の、今わかっている段階でどのような計画で、もう21年度ですから、この段階で開催していこうと、そういうふうな区の御予定がございましたら、教えていただければと思います。まだ始まったばかりで、何が勃発してくるかわからないというのもありますし、10月2日以降に大きく変わってくるということもありますので、そのあたり。開催の予定は予定です。あくまで予定なんですけれども、そのあたり、わかっていればまちづくり協議会の開催の予定を教えていただければと思います。

 また、まちづくり協議会に関して2つ目は、これも前々から私が言っているところですけれども、学術系出身の委員を入れていくべきだと考えております。行政の理事者の皆様からも、探しているんだということですけれども、そのあたり、何か進展がございましたら教えていただければと思いますし、今後やはりどのようなルートで学術系の先生方をまちづくり協議会の中に入れていくか、そのあたり本当に考えなくてはならないと思うんです。そうでないと、行政の皆さんが板挟みになっていらっしゃいますから、まちの声、司会、また都のほうに説明しなくちゃならない。本当に皆さんこそが板挟みで困っていらっしゃいますから、そこを学術経験のある方が仕切るとスムーズにまちの人も理解できると思いますので、やはり学術出身の先生を探していく必要があると思いますが、何か進展がございましたら教えていただければと思います。

 以上です。

○石田公園緑地課長
 まず、御意見を冊子のほうに載せたほうがいいんじゃないかというお話ですけれども、それについてはホームページに意見のほうを載せさせていただきまして、そちらのほうで対応していきたいというふうに考えております。冊子に、正直なところ、印刷ももう終わっているところでございますし、現状ではなかなか難しい面もありますので、ホームページのほうで対応させていただければというふうに考えております。

 次に、パブリックコメントの内容の反映なんですけれども、区ではできるだけ採用したほうがいいものとか、必要であるものについては、土木部長の説明のほうでありましたけれども、9点ほど追加して採用して、今回の最新版のほうに挙げさせていただいているというところです。東京都に意見が必要なものは、意見を言って検討していただいているという状況でございます。

 以上です。

○有賀土木部管理課長
 コミュニティバスの運行についてでございます。

 まず、今回のパブリックコメントの意見の公表についてでございますけれども、こちらにつきましては、今回の資料にもありますとおり、7月に第4回の検討会を行いますけれども、そちらに向けて公表をしていく予定でございます。また、第1回のパブリックコメントの内容につきましても、これまでも公表してまいりましたので、同じような形で公表していきたいというふうに考えております。

 それから、試験運行について、各種の団体等へ試乗について積極的にPRしたほうがいいのではないかということでございます。

 先ほどの委員からもありましたとおり、今回のバスの運行につきまして影響があると思われます、御利用者が多いと思われます団体につきまして、どのような方法でPRしていくか、お知らせしていくか、あるいはどのような団体にお知らせしたらいいか、そういうこともございますので、その点について検討させていただいて、またこちらの団体には御連絡したけれども、こちらの団体には御連絡しなかったということもあろうかと思いますので、その辺につきましては検討をさせていただきたいというふうに思います。

 それから、運行後の区民の意見を聞く場を設けたらどうかということでございます。

 こちらにつきましては、当然このバスは区民の方の大切な足でございまして、区民の方の御利用しやすいような形で今後も運行していきたいというふうに思っておりますので、例えば恒常的な委員会のようなものをつくったほうがいいのか、あるいは必要に応じて、その都度その都度、区民の方の意見を聞く場を設けたほうがいいのか、そういうこともありますので、どういう形で区民の方の意見を聞いていったらいいのかということについても、今後の課題として検討したいというふうに思っております。

 以上です。

○中野都市整備部副参事(都市計画事業・特命担当)
 銀座タクシーの客待ちについてでございます。

 まず、1点目でございます。当初予定がおくれたということでございます。

 当初、平成20年10月30日から予定ということであったということでございますけれども、待機所の築地川第1駐車場周辺の関係者の方々に影響があるということで、事前説明を行ったということでございます。その中で、その実験に対して反対的な御意見もあったということで、その説明調整に時間を要したということで、今回1月に実施したということでございます。

 2つ目といたしまして、本格導入ということでございますけれども、東京都は実験結果を踏まえて直ちに本格導入するということではなく、実証結果を踏まえまして、東京都の全域の駅前とか繁華街とか、その辺の待機車両の解消に向けた取り組みをしていくということでございますので、区といたしましても、現状の夜間におけるタクシーの客待ちというのは静観できるような状況ではないというような認識がございますので、今後とも東京都を含めまして関係機関と連携を図りながら、待機車両の解消に向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。

 区としてどこの駐車場を使うかというお尋ねですけれども、直ちにどこの駐車場を使うということは、今の段階では考えていることではございません。

 以上です。

○望月地域整備課長
 まちづくり協議会についてのお尋ねにお答えしたいと思います。

 まず、今年度の予定ということでございますけれども、現在のところ、今年度の開催についてはまだ予定してはございません。今後ということでございます。

 それから、まちづくり協議会の学識経験者の委員の参加についてでございますけれども、まちづくり協議会の開催については、日程等につきまして地元の行事に配慮するなど、日程等を調整しておるところでございます。先日のまちづくり協議会の構成員の方の参加が半分程度であったということにつきましては、事前にそういった通知は申し上げておりますけれども、やはり当日の出席が半分程度の方だったという事実はございます。ただ、今後、まちづくり協議会の開催の通知をなるべく早目にお出しするような形で進めていきたいと考えてございます。

 それと、学識経験者の参加についてということでございますけれども、区のほうとしましても、お声がけ、お話はさせていただいておるところがございますが、最終的に相手の方のスケジュールあるいはそういったところでお断りをされているというような状況もございまして、今後、区のほうとしましても、さらに適材の方を探しまして、当然やはり地域のことを理解されている方、そういった方で学識経験者の方でありますと、なかなか難しいところがございますけれども、今後もそういった方を探してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれありがとうございました。

 まず、緑の基本計画のパブリックコメント。パブリックコメントという一般的なところで言えば、今、区のほうもパブリックコメントのあり方というのを検討されているところでありますけれども、ホームページで見れば、それはそれでよろしいんですけれども、そしてプラス、この計画にも、今後、このような計画を立てた場合、パブリックコメントの意見もこの中に入っていくというふうなパブリックコメントのあり方という中で大きく考えていっていただければと思います。要望です。

 コミュニティバスのほうに関しては、ぜひそういう団体さんへの声かけをうまくしていっていただければと思います。

 また、恒常的にか、その都度か、今後意見を聞いていく場の設定ですね、これを今後検討していくということでしたので、ぜひ第4回の検討委員会では、では運行した後どのような形でやっていくのかという何らかの方向性を出していただければありがたいかなと思っております。よろしくお願い申し上げます。

 客待ちタクシー実証実験のところにおきましては、これは、何かずれたというところは、築地の人たちというのは、もしかして、やはりああいうところをタクシーの待ちの場として使われるのは嫌だという御意見が多々あって、大きくおくれたのかもしれません。そうなってくると、銀座のタクシーの客待ち解消のためにあの場所をというのはやはりよろしくないというふうなことで、もし、万が一、都がここを銀座のタクシーの客待ち解消のためにあの場所を使わせてくれと言ったときは、きっぱりとノーを言っていただければと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 まちづくり協議会に関しては、学識経験者をいかに入れていくか。地域を理解している人ということでよくおっしゃいます。地域を理解しているというところの地域の理解ですけれども、都市における問題というのは、日本全国、問題の根というのは共通しております。どこへ行っても同じような、似たような問題があるわけです。実際に、その地域を理解して、地域中心の委員というのが本当は一番いいです。なかなかそういう方々は見つからないかもしれません。そういう場合は、都市問題とかは全国共通してありますので、どこからでも思いのある委員はいらっしゃると思いますので、ぜひ広く探していっていただければと思います。ぜひ学識経験者をまちづくり協議会の中に入れていただければと思います。よろしくお願い申し上げます。

 以上で終わります。

○中嶋委員長
 ほかにございますか。よろしいですか。

 それでは、理事者報告に対する発言は終了いたします。

 次に、議題に移ります。

 環境保全及び建設行政の調査につきまして発言を願います。

○田辺委員
 それでは、残された時間、議題で質問しますが、1つは4月17日に土壌汚染対策法が改正されました。この法成立によって豊洲の市場予定地に対する対応はどうなるのか、簡潔にお答えください。

 それから、2つ目の問題ではオリンピック招致問題であります。

 17日のIOCの評価委員会視察の晴海メーンスタジアム予定地に私も行きました。私は異議ありのプラカードを掲げました。マスコミでもあちこちで取り上げられたようでありますけれども、この日の区長さんを初め、区の対応はどうだったのかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、環状2号線道路と、それから補助314号線、加えてメーンスタジアム付近の朝潮運河に新たに架橋計画がありますけれども、この架橋計画はどのようなものなのかお答えいただきたい。

 それから、3つ目に、1,000万円投入した250個のフラワーポットが20日に撤去されました。評価委員会の視察にあわせたムーブメントであったことは明らかでありますけれども、近隣住民からは批判の声が上がっています。要望事項は、一体、今どこに置いてあり、どう活用するんでしょうか。

 最後になりますけれども、資料要求であります。

 13日、都市計画審議会が開催されました。委員に配付された資料及び審議会から区長に出された答申の内容及び審議会の議事録の提出を当委員会にお願いしたいと思います。

 よろしくどうぞ。

○小川環境保全課長
 土壌汚染対策法にかかわっての豊洲の対応でございます。

 こちらに関しまして、詳細に関しましては、まだこちらも把握していないところでございますが、法の手続、また都等の手続に従いまして粛々と対応していく予定でございます。

 以上でございます。

○越地土木部長
 私のほうからはオリンピックの関連の御質問にお答えいたします。

 4月17日のIOCの視察当日の区の動きという御質問でございますが、それの前に、地元のオリンピックムーブメントの清掃部会から。

勝どき橋の周辺を清掃したいという申し出がございましたので、その応援という形で私どもも職員を派遣いたしました。

 それから、環状2号線と補助314号線の関連で橋の新たな計画についてはどうなっているのかと。これは、私ども全く承知してございません。都のほうでスタジアムへのアプローチとして橋が必要だということの絵をかいただけでございます。

 私のほうからは以上でございます。

○矢田区長
 当日、私は、トリトンの39階で評価委員の皆様13人プラススタッフ3人で、お迎えいたしました。

○石田公園緑地課長
 250個のフラワーポットについてお答えします。

 委員御指摘のとおり、20日の夜に晴海通りから撤去しました。それは晴海の清掃工場の前のところの、現在、ガードレールで囲んだ部分がありまして、そちらのほうに今置いております。

○中嶋委員長
 すみません、お時間でございますので。田辺委員、大変申しわけないですが、お時間でございます。

○小坂委員
 先ほど田辺委員がおっしゃいました都市計画審議会に出た歌舞伎座等の問題の資料要求に関して、資料を出していただけるかどうかお答えください。

○室木都市整備部長
 都市計画審議会に提出させていただきました資料並びに答申の内容については早速、調製が可能でございますが、議事録につきましては少し時間をいただいて提出をさせていただきたいと存じます。よろしくお願いします。

○小坂委員
 もう一つ、私も気になっていたんですが、フラワーポットは区のものとおっしゃったので、区のものでよろしいのかどうか。まちのためにフラワーポットはぜひ使っていただきたいと考えておりますが、いかがですか。

○石田公園緑地課長
 250個の今後の有効活用についてお答えします。

 まず、東京都のほうにお願いしまして、具体的な位置はまだ詰めている段階ですけれども、隅田川テラスあたりに置かせていただくように話をしているのが1点です。

 2点目としましては、中央区の公共施設に広く置いて有効活用していきたいと思いまして、例えば小・中学校、保育園など、まだその具体的な場所と数については、今、調整中ですけれども、それらで250個を有効活用していきたい、そのように考えております。

 以上です。

○小坂委員
 では、質問に入ります。

 まず、築地市場現在地再整備に関してなんですけれども、土壌汚染対策法改正が成立しました。ということで、豊洲移転候補地は土壌汚染の指定区域になります。日本国じゅうの人が知ることになるわけであり、日本最大規模の土壌汚染地というのが日本に知れ渡ることになるわけです。そのような場所に生鮮食料品を扱う市場が行ってもいいものか、今後このあたりの世論がますます盛り上がっていくことになります。

 このあたりの状況のもと、また消費者団体、日本消費者連盟のほうから土壌汚染対策に関して都民や区民に公開討論会をしようというふうな要望書が出たり、また23区民自治の会、これは無所属の議員の集まり、区議会議員17名が先日、土壌汚染対策に対し説明を都から区民、都民にしてくださいと、そのような要望書を出していたものであります。なのに、今、現段階において都のほうは一向に土壌汚染対策や築地移転問題に関して語ろうとしていないわけなんですね。このあたりで、こういうふうな状況のもと、少なくとも都は区民、都民に土壌汚染対策はどうなっているのか説明していく義務があると私は考えます。

 そのような状況において、まずここは区長さんに、もしできればお伺いさせていただきたいんですけれども、2月の環境建設委員会で断固反対であるというようなお考えをお聞かせいただきました。ますます豊洲の土壌汚染の状況というのはひどくなっている状況にあるんですけれども、このような状況のもと、断固反対の考えは今もお変わりないのかどうか、このあたりを教えていただければと思います。

 お願いします。

○矢田区長
 築地市場の問題、大変大きな注目を受けているわけですけれども、東卸の皆さんの選挙で見られるとおり、移転派も現在地派も大変苦しんでおられるのが如実にあらわれているわけですね。移転推進派の理事長さんが生まれましたけれども、その方でもというか、だからこそでありますかね、東京都が安全宣言をしてくれないと納得できないんであるという趣旨のことを言われております。私も同感でありまして、もし移転するとするならば、東京都が安全宣言をしていただく、これが重要ではないかなというふうに思っております。

 先日の東京都と区議会との意見交換会、全員協議会でもそうした意見が出ておりましたけれども、私はそうした立場に立っているわけでありまして、そして万が一移転となれば、第一線行政を預かる私たちとしてしっかりと、万が一のことを考えて、しっかり対応していかなきゃならない、跡地をどうするか等々の問題ですね、考えていかなければならないのではないか、そういうふうに思っております。

○小坂委員
 ここは一言で言うと、断固反対であるという御意思は変わらないということで理解してよろしいんでしょうか、今の御発言の趣旨は。どうですか。

○矢田区長
 今、答弁したとおりでございます。

○小坂委員
 私は、本当に土壌汚染のような場所に移転するというのは、本当にばかげたことであるし、現在地再整備ができるのにですよ、何でわざわざ土壌汚染の場所に行かなくてはならないのかというところですよね。ですので、区長とともに断固反対でやっていく。私は、区長の考えはそう理解させていただきますし、私はそれで行動させていただきたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。

 次に移ります。

 歌舞伎座のお話なんですけれども、これは前回の都市計画審議会におきまして付帯決議が出されました。それは、本計画の具体化に当たっては、区として、伝統ある歌舞伎座の歴史や銀座のランドマークとしての価値を踏まえ、現在の歌舞伎座の意匠や景観の継承はもとより、建物の一部保存や部材、材料の再利用を積極的に行うよう工夫をし、日本の伝統文化である歌舞伎のさらなる発展につながるよう努めていただきたいというふうな付帯決議がなされました。この付帯決議を、地元区でありますから、守られるように監視していく必要があろうかと思います。それを区としては、他人の持ち物ではありますけれども、このような付帯決議を出させていただきましたので、いかにこの付帯決議を実際の形として実現していくか、このあたりの考えが何かあればお聞かせいただければと思います。

 お願いします。

○吉田副区長
 現在、都市計画決定の途上でありまして、区としての同意をしたところでございまして、東京都としての特区の都市計画決定があるわけでございます。ただ、この付帯決議というのは、すぐ区としてこの計画にこういう形で関与するよという決議でございますので、それを具体的に今後実施計画や現実の施工の問題という中で、それが守られているのかどうかということについて、これは事業者と十分協議しながら、そういう実が上がるように進めていくべき問題だと。監視という問題ではなくて、共立・協調しながらやらさせていただきたいというふうに思っております。

○小坂委員
 ぜひそこを区民が納得するような形でやるべきだと思うんです。幾ら行政が、おれが見たんだから大丈夫とかいうのでなく、客観的にこの意匠はちゃんとこの趣旨に沿って、岡田さんのつくったファサードがきちんともう一度復元されているというふうなことを、区のだれかが言ったから、それが守られているという意味ではなくて、区のこういう審議会をつくって、そこのメンバーが言ったからとかいうやり方であれば区民も納得するかもしれませんけれども、実際に写真で出された隈研吾さんのつくられたシンプルなファサードは、日本国じゅうのだれもが納得していないわけですよ。恐らくあれを似せたとだれかが言っているんです。似ていないじゃないですか。あれを似せているというふうに言う人がいたら、それが本当に客観的に似ているというのを、権威のあるだれかがきちんとした言葉を使って、表現するしかないんじゃないですか。検証するしかないんじゃないかなと考えております。それは日本建築学会とか学術関連から、きちんと学問を学ばれた人なら、それが似ている、似ていないというのはきちんと言えるわけだと思いますが、このあたり、いかがですか。

○吉田副区長
 再々、委員からは建築学会というようなお話が出るわけでございますが、学会の一部の委員の方の御意見でここまで含めて端から端まで全部了解をとるなんていうことはできない話でございますので、委員御指摘の区民全体が納得するような形でこういうふうになったんだということがわかるように、私は大変すみませんが、100%の御理解を得るのはなかなか難しいと思いますけれども、99%の御理解を得るようには努力させていただきたいと。

○小坂委員
 ですので、その理解を得る形を日本建築学会の方や他のメンバーもそろえて判断する形をつくっていけばよろしいかと思いますので、そのあたり、納得いくような形でお願いしたいと思います。

 以上です。終わります。

○中嶋委員長
 ほかにございますか。よろしいですか。

 それでは、議題につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして終わります。

(午後3時40分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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