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平成22年  環境建設委員会(6月10日)

1.開会日時

平成22年6月10日(木曜日)
  午後1時30分 開会
  午後4時4分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)
委員長 増渕 一孝
副委員長 中島 賢治
委員 矢吹 和重
委員 石田 英朗
委員 田辺 七郎
委員 小坂 和輝
委員 二瓶 文隆
議長 中嶋 ひろあき

4.出席説明員

(14人)
矢田区長
髙橋副区長
吉田副区長(都市整備部長事務取扱)
田中環境部長
小川環境保全課長
園田清掃リサイクル課長
遠藤中央清掃事務所長
宮本土木部長
有賀土木部管理課長
近江道路課長
田村都市計画課長
望月地域整備課長
中野副参事(都市計画事業・特命担当)
平野住宅課長

5.議会局職員

奥田議会局長
横山議事係長
武藤書記
長田書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○増渕委員長
 それでは、環境建設委員会を始めさせていただきます。

 まず、私よりごあいさつを申し上げます。

 (あいさつ)

 では、議長、あいさつをお願いします。

○中嶋議長
 (あいさつ)

○増渕委員長
 ありがとうございます。

 続きまして、区長、あいさつをお願いします。

○矢田区長
 (あいさつ)

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、理事者紹介をお願いいたします。

○髙橋副区長
 (理事者紹介)

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 それでは、常時出席以外の理事者の方は退室をお願いいたします。

 なお、本日は理事者報告の関係で中央清掃事務所長、都市整備部副参事及び住宅課長が出席しますので、御了承をお願い申し上げます。

 それでは、鷲頭隆史前委員長より引き継ぎを行います。

○鷲頭前委員長
 前委員長の鷲頭でございます。

 それでは、引き継ぎをさせていただきます。

 前委員会は、4月19日に開会し、4月1日付人事異動に伴う議会局職員及び関係理事者の紹介の後、理事者より、平成22年度中央区一般廃棄物処理実施計画の策定について、土のリサイクルモデル事業の実施について、東京エコサービス株式会社の電力供給について、下水道工事に伴う区道の一部通行止めについて、晴海二丁目児童館等複合施設(仮称)建設計画について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります環境保全及び建設行政の調査については、継続審査となりました。また、住民との合意を無視する横暴なマンション建設工事に関する請願につきましては、審査を終了し、採決を行ったところ、不採択にすべきものと決したところであります。

 以上であります。

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○田中環境部長

 1 平成21年度歩きたばこ及びポイ捨て対策の取組み状況について(資料1)

 2 クリーンデー及び環境月間の取組みについて(資料2)

 3 大気汚染常時測定結果について(資料3)

 4 自動車公害調査結果について(資料4)

 5 河川水質調査結果について(資料5)

 6 中央区グリーン購入ガイドラインの改定について(資料6)

 7 中央区分別収集計画の改定について(資料7)

 8 中央区一般廃棄物処理基本計画の改定について(資料8)

 9 中央清掃工場の操業状況等について(資料9)

 10 中央清掃工場の排ガス等調査結果について(資料10)

○宮本土木部長

 11 人形町二丁目地下駐輪場の開設について(資料11)

 12 平成22年度環状第2号線工事予定について(資料12)

○吉田副区長

 13 まちづくり支援用施設(従前居住者住宅)の設置について(資料13)

 14 まちづくり協議会の報告(資料14)

 15 平成22年度再開発事業等の取組状況(資料15)

 16 区民住宅及び都営住宅(地元割当)の入居者募集について(資料16)

以上16件報告

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきまして、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後2時12分でございます。自民党さん47分、公明党さん29分、日本共産党さん29分、友愛中央さん29分、日本創新党さん20分となっております。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言をお願いいたします。

○石田委員
 それでは、資料1について御質問させていただきます。

 地域クリーンパトロールは週4回で、こちらは雇用促進ということで指導員が14人、指導日数が年200日間ということでやっておられて、路上喫煙・ポイ捨て禁止のパトロールは4人で、こちらのほうは週に6日やっているということなんですが、1日の平均、14人で149件指導しているということで、割り返しますと、1人大体10.6件の指導、それから路上喫煙・ポイ捨て禁止パトロールのほうは4人で21件、割返しますと5.25件の指導件数ということなんですが、そのあたりの違いがどのようなことで出てくるのか。多分1日の時間帯によるものとか、何時から何時までやっているのかということがここには書いていないから、そういう指導の件数が違ってくるというのは一体どういう形なのかなという疑問が出てくるわけなんですが、重点的にポイ捨ての多い地区を回っているからとか、いろいろな理由があると思うんです。この辺について、もう少し詳しく教えていただけるとありがたいなというふうに思います。

 それと資料の裏面のほうで、路上の吸い殻の調査について、先ほどちょっと御説明の中で触れていたようですが、20年度から21年度にかけて91本が170本に、19年度並みに多くなっているということは疑問に思ったんですが、いよいよこのあたりでとまってしまったかなと。まちの中に落ちている吸い殻が少なくなってきていることは大変評価していたんですが、21年度になって増加しているということはどういう原因なのか。土日、多いときに調査をしたということなんですが、銀座については変わっていないので、この辺の違いはどういうところにあるのか。また、こういった調査というのは定点でやっていくことと、定時でやることが大事なんじゃないのかなと。ですから、たばこのポイ捨てが多いときにねらい打ちしたというのは、逆に言うと、少ない日にやることだってできるわけだから、データとしては意味がなくなってきちゃうと思うんです。このあたりのことを、先ほど、多いときをねらったということで増加したんだという御説明だったんですが、それだと、データとして意味をなさなくなってくる。こういうものを定点観測していくときの意味がないというふうに思うんですが、このあたりのことについていかがお考えであるか。

○小川環境保全課長
 まず、地域クリーンパトロール、路上喫煙・ポイ捨て禁止パトロールの指導件数の差でございますが、委員もおっしゃいましたように、まず時間的な面に多少の差がございます。具体的には、地域クリーンパトロールは朝6時から夜7時まで、路上喫煙のほうは8時半から6時半ということで多少ずれがございます。何よりも一番大きい理由といたしましては、路上喫煙・ポイ捨て禁止パトロールは、緊急雇用創出のほうで実施した事業ですが、こちらに関しましては主要交差点等の主要な場所を中心にパトロールを実施したと。地域クリーンパトロール、通常の例年やっているほうでございますが、こちらは区内をくまなく細い路地も含めてパトロールをしていただいている。さらに、ここが大きな理由でございますが、地域クリーンパトロールに関しましては、区役所のほうに路上喫煙等の情報提供といいましょうか、クレームといいましょうか、そうしたものが入ってまいります。そうしますと、まず即時的に対応しますし、また、その後1週間内外、クレームといいますか、情報提供のあった場所を重点的にパトロールするというような機動的な動きをさせていただいております。ですから、どうしても地域クリーンパトロールのほうが、やはり指導件数としては多くなってくるという結果が出ております。

 続きまして、吸い殻調査でございます。

 こちらに関しましては、一番大きな理由としては、委員もおっしゃいましたように、曜日、特に土日なんですが、おっしゃるように、こうした調査に関しては定点観測が重要なものだということは私どもも認識しているところでございます。しかしながら、今回、実は土日を調査させていただいたというのは、土日の状況を把握したかった。今までパトロールは月曜日から金曜日であったものを22年度から土日も実施するようにいたしました。土日に状況を把握したい、パトロールの実施曜日を土日に広げようというような思惑といいましょうか、目途がございまして、そのための調査ということで土日にさせていただきました。想定したように、結果としてはふえてきたので、22年度に関しては土日もパトロールをしていこうということでございます。

 いずれにいたしましても、銀座等もそうなんですけれども、銀座は本数的には差はないんですけれども、土日等を調べると本数がふえている事実がございます。16年度に条例施行以降、時日がたってまいりましたので、なれといいましょうか、そういったものも多少なりともあるのかというようなことも、こちらといたしまして、ちゃんと心して土日をパトロールするとか、キャンペーンを強化するとか、そうしたことでより効果の継続を図っていこうというふうに考えているところでございます。

 以上のようなことで、91本が170本ということで増加してきたわけでございますけれども、これに関しましても新たな手配を含めまして、今後も吸い殻防止の継続を図っていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○石田委員
 ありがとうございます。

 まず、土日に調査をやったと。曜日を変えてやったものについては、別のものにしてほしかったですね。定点で観測していくということの意味が、全くここで全部崩れちゃったということになるんじゃないですか。やってきたことの積み上げがここでゼロになっちゃったということになるんじゃないでしょうかね。せっかくのデータですから。要するに自分たちがやりたい、それからここは問題だぞということはいろいろあると思うんです。そういった中で、ほかのことにも全部及んでくる。この資料の大部分がそういうデータを収集して、今回はそれの報告ということになっているわけですから、そのデータが今までの時点で、こういう条件でやったときにこうなりましたということが非常に重要であって、それが変わってしまうということは、全く今までやってきたデータの蓄積がなくなっちゃうというのと一緒になると思うので、ぜひともそこのところはお考えいただいて、今後、データをとり始めたところというのは大事なので、それはずっと残していく。それと別個にとり始めるということの必要性があるんじゃないのかなというふうに私は思って御指摘させていただきました。

 そして、緊急雇用でやっているのは路上喫煙・ポイ捨て禁止パトロールのほうですかね。14人のほうは常時やっているということで機動性を持たせて、通報なども含めて、それに対応していくということでくまなくやっておられるということなんですが、駅周辺、駅からおりてきて吸いたくなる気持ちはよくわかるんですが、ちょっと我慢をして50メートルぐらい歩いて、会社のほうの路地に入っていって、それでその路地といいますか、そこでおもむろに火をつけて歩いている。朝方なんかはよく見かける光景なんです。それから、日中もそうなんですが、大通りで大胆にやっているというよりは路地のほうが最近目立つのかなと。だから、実質的にそれほど大きく変化していないんじゃないか、効果がどうかということでいうと、そちらに流れているのかなということで、通報といいますか、そういうことも大事だなと。

 先ほど環境保全課長さんがおっしゃっていたけれども、条例ができて5年ぐらいたってきて、少し中だるみになっているのかなということもあるかなという御感想もあったように思うんですが、この条例の違反者というのは条例をわかって違反しているのか、条例を全く知らないでということなのか、もうそろそろ行き渡っているだろうなというふうには思うんですが、このあたりについてはどういうふうに考えていらっしゃるか、その辺の啓発の仕方について、今後の改善といいますか、方向性をどのようにお考えなのかお聞かせいただけたらというふうに思います。

 それから、銀座四丁目のことですが、6本ぐらいで大変少ないということですが、逆に、中国だとかビザの発給が大分緩和されて、外国人の方々も大いに来ていただくということはいいことだと思うんですが、それに伴って日本人のマナーというのと外国人の方のマナー。昔、シンガポールへ行ったら、絶対ごみを捨てたらだめだぞ、つばを吐いたらだめだぞと随分脅かされて海外旅行に出かけたものですけれども、逆に言うと、日本でのこういった銀座あたりをきれいにしていこうというところでは、マナーの啓発というのは大事なことですけれども、外国人へのマナーの啓発はどういうふうになさっているのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。

○小川環境保全課長
 まず、条例違反者の方といいますか、指導をさせていただいている方々の反応でございます。私が報告を受けているところでは、その場では条例を知らなかったという方が多いんですけれども、その言葉を受ければ、まだまだ条例が浸透していないということになるわけで、我々は一層キャンペーンとか継続してやらなければいけないというふうに考えているところでございます。ですから、違反者の方々が条例の存在を知っているか知らないかというのは、それぞれのケースによっていろいろなケースがあろうかと思います。ただし、いずれにいたしましても、知っている方であろうと、知らなかった方であろうと、やはり中央区にはこうした条例があるということをキャンペーンで今後とも浸透させていきたいと。機会あるごとにキャンペーン、さらにはパトロール、さらにはホームページへの掲載というようなことで実施をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 また、外国人の方ということで御質問ございました。

 確かに、私なども銀座通りといいましょうか、中央通りを歩いていますと東洋系の外国語が非常に聞こえてくるというような状況の中で、外国人の方に対しても、やはりこちらの喫煙のマナーといいましょうか、そうしたものを知っていただくためには、キャンペーンでお配りしています啓発グッズの図柄を考えるときに、ちょっと一言、ハングルになるんでしょうか、中国語になるんでしょうか、そうしたものも考えなきゃいけないなということもあるでしょうし、また銀座通りに限って言えば、灰皿を管理していただいております銀座通り連合会の方々との連携といいましょうか、連絡もとれております。ですから、そうした中で、銀座通り連合会の方々の御意見等も踏まえながら、例えば銀座通り連合会が設置していらっしゃる灰皿に外国語表示をするとかというようなこともあろうかと思います。関係する団体の方とも御相談しながら、外国人の方にも中央区の条例の趣旨が浸透するような形にしていければというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○石田委員
 ありがとうございます。

 中央区だけでなく、千代田区、台東区もそうですし、江東区もそうかな、ほとんどの区が主要な駅周辺であるとか、そういうところでも路上喫煙というのは禁止になってきていますよね。そういう意味では、浸透は十分しているんだろうというふうに思うんです。ですから、これから先どうするのかということは、本当にもう限りなくゼロに近い状態に持っていくにはどうしたらいいのかということで、また他区のこともお調べいただいて、罰金を取っている区、千代田区なんかもありますけれども、どういう状況になっているのか、しっかりと調査していただいて、5年たってきていますので、これから新しい時代に入ってくるんじゃないかなということで、どういう対策をとっていったらいいのかということをしっかりと考えていただきたいなというふうに思うところです。

 それから、例えば路地に入っていったところで一服吸うというところでいいますと、さっき、通報なんかもという話がありましたけれども、これは例えば何曜日の夕方であるとか、町会の婦人部とか、そういう人たち、関心を持っている方々がいっぱいいますから、幾つかの地点で、駅周辺のブロックで吸い殻を全部拾ってもらう。先ほど1日の本数ということで勝どき駅とか人形町とかあるんですが、どの程度のエリアでやっているのかわかりませんけれども、今度はブロックで駅の近くの町会の何平米で実施したら、どのぐらい落っこちていたと。意外とあるんですよ。この間のクリーンデーで私も大分、まちの中を見て歩きましたけれども、相当落ちています。毎日定点で、私、子供たちの登校班で立ちますと、そこのところの周辺だけの本当に小さいエリアでも相当落ちているんです。ですから、これはやはりまだまだ指導が徹底できていないなと。でも、パトロールするには限界もあるだろうし、そうもいかない。まちの人が注意してトラブルになってもまずい。では、どうして減らしていくのか。これから工夫が必要になってくるだろうなと思っているんですが、そのあたりの御覚悟といいますか、考え方をもう一度聞かせていただきたいというふうに思います。

 それから、もう1点、ゼロスタイルというんですか、火をつけないたばこというのが日本たばこで発売になって、火をつけないで煙が出ないとか、そういうことで人に迷惑をかけないんじゃないかというようなことも言われていますが、このあたり、たばこを禁止してきた条例との整合性といいますか、そういうものについてはどういうふうに対応しようというふうに思っていらっしゃるのか、このことを最後にお聞きしたいと思います。

○小川環境保全課長
 今後のポイ捨て禁止に対しての、さらなる心づもりというか、そうしたことでございますけれども、まず区のやっておりますパトロールキャンペーンを継続していくこと、さらに町会の方々、地元企業の方々、こうした方々の御協力を得ていくということも非常に重要かと。今、委員もおっしゃっていたようなことかと思いますが、重要だと思っております。キャンペーン、さらにはポイ捨て禁止の啓発活動のときに御参加いただく、また、クリーンデーなんかもその一つかと思っております。さらに、視点を変えまして、やはり喫煙者、非喫煙者ともに安全で安心な状態でそれぞれの嗜好を楽しめるようにするためには、大型再開発のときには室内喫煙所を確保するようにお願いをしていくとか、また区有地貸し付け等、要するに公共貢献などのときには喫煙所の設置なども積極的に働きかけていくというようなこと、いろいろ多方面から方策があろうかと思いますが、そうしたものを継続していくことによって、限りなくゼロに近づけていければというふうに考えているところでございます。

 続きまして、無煙たばこでございます。

 これは、正式には、かぎたばこということで、たばこの成分が入っているんだということは聞いておりますが、基本的に無煙たばこに関して、今話題になっております通報の大きな要素なんですけれども、受動喫煙というようなことの要素が今のところ想定されませんので、通常のたばことはやはり違う形での取り扱いにしていきたいと。また、実はこれに関しまして、各区の担当課長会などでも話題になっておりまして、今、様子見の状態なんですけれども、具体的に、こうしようと決まったわけではないんですけれども、各区の動きも今のところ、通常のたばことは違う取り扱いになるだろうなというような雰囲気になっておりますので、現在、中央区でもそのような形で考えているところでございます。

 以上でございます。

○石田委員
 終わります。

○田辺委員
 最初に、たばこを吸うマナーについてお話がありましたけれども、住民の方、中央区に来られる方にマナーを守ってもらうというのはとても大切なことだなと思います。このことは、この中央区議会、この庁舎も例外ではございません。中央区は庁舎の中にもあちこち喫煙所がつくられているわけでありますから、その喫煙所でたばこを吸われるということを守っていただく、このことは大切なことだと思います。したがいまして、議長の部屋にたばこの道具があるとか、副議長の部屋にあるとか、あるいは各会派の控室にたばこを吸うセットが置いてあるとか、こういうことはルール違反ではないかと思いますので、きょうは質問しませんけれども、議長のほうで積極的な対応をしていただきたいということを申し述べておきたいと思います。

 私の質問でありますけれども、資料3と資料4に関連して質問をいたしますが、いろいろ貴重なデータが蓄積されて、それを分析し、公害対策にいろいろ考えてもらう。この点で、地道な努力に私たちも敬意を表するわけでありますけれども、この問題では、東京を中心とする青空裁判というのがございましたね。2007年8月8日に東京高等裁判所で和解をしました。この内容は、公害患者の救済、そして公害そのものをなくす取り組みがいろいろ関係者に義務づけられて、今、取り組まれているわけでありますけれども、いただきました資料3のところには、一部、調査物質が減少していると言われていますけれども、公害患者の数は、この中央区でも増加の一途をたどっているわけです。公害健康被害補償法による患者さんは、3月31日現在、この中央区で225人になります。それから、東京都の大気汚染医療費助成制度の認定患者は453人ということで、合わせますと678人ですから、これは毎年毎年100人ぐらいふえている。特に、一昨年の8月1日に東京都の条例による認定制度が全年齢に拡大されたわけです。このことによって、さらにふえてきているという状況であります。今、調査されている物質の減少が言われておりますけれども、公害患者は増加の一途をたどっている。

 そこで、裁判の中でも問題にされていたのが微小粒子状物質、いわゆるPM2.5というものであります。この問題については、去年の9月9日に環境省もガイドラインをつくって、それぞれの部署でこれを守るように指示を出しておりますけれども、このガイドラインの制定で中央区の取り組みはどのように進んだのか。まだ、我々の手元に来るデータには、そのPM2.5というデータが全く記載されていない、こういう状況でありますけれども、どういう対応をされているのか、その点についてお聞きをしておきたいと思います。

 それから、資料6に関連してですけれども、中央区グリーン購入ガイドラインの改正ですけれども、読ませていただくと、大変詳細なガイドラインでありますから、対応が大変だと思います。

 そこで、お聞きしておきたいのは、改定前と改定後ではトータルとして環境負荷がどのように変化するのか。改定前が100とすれば、この改定によってどういう数字の変化があるのかということを教えていただきたいと思います。

 それから、もう1点は、財政支出は逆にふえるんじゃないのかなというふうに思っているんですけれども、財政支出はどのように変わるのか。節約だとか、いろいろあるんでしょうけれども、物そのものは、今のところ高いものを買うということになるのかなと思いますけれども、どのように変わるのか、これも教えていただきたいと思います。

 それから、資料8に関連してでありますけれども、清掃・リサイクル推進協議会が既にこの問題では、あるいは、いただいた資料7の問題では動き始めているということでございますけれども、先ほどお話しされました資料7の分別収集計画も清掃リサイクル推進協議会が所管するということでございます。

 そこで、お願いしたいのは、協議会ごとに議事録がつくられると思うんですけれども、当委員会にその議事録を提出していただきたいというのが1点でございます。

 それから、協議会の名簿を拝見しましたけれども、この中には余りにもたくさんの区の附属機関等の役職を兼務されている方がおられますね。私も驚いて、いつもこの方に注目しているわけでありますけれども、率直に言って、いろいろ兼務されています。物理的に無理があるんじゃないのかと思います。したがって、再検討すべきだと。こうした人を配置するに当たっては、やはりその協議会、委員会等が本当に実質的に十分な議論が行われるようにするためにも、こうした、人の配置というのは再検討すべきだと思いますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料10に関連してでありますけれども、大体この資料では全体的に合格点ということでありますけれども、この清掃工場は2001年8月に稼働を開始したわけです。そこで、来年になればちょうど10年になりますけれども、大規模な改修などの検討はされているのかどうか、その点についてお聞かせをいただきたいと思います。

 この問題では、清掃工場運営協議会、これはずっと継続的に積み重ねておられますけれども、この議事録も当委員会に提出をしていただきたい。このことをお願いしたいと思うんです。

 後半の土木部、都市整備部への質問がありますので、答弁は簡潔にお願いします。

○田中環境部長
 私のほうから何点か御答弁をさせていただきます。

 まず、協議会等の資料につきましては、正副委員長と協議の上、調製をさせていただきたいというふうに考えております。

 また、協議会の構成員の方々でございますけれども、いずれも委員御指摘のとおり、本区の附属機関等の複数のそういった組織にいらっしゃる方もおられますけれども、それは例えば地域の代表ということで連合町会長様にお願いするとか、そういったことでございますが、大変広い見識と地域の方々からの多くの声をふだんからお聞きになって、それを区政のほうに直接お届けいただけるというふうに期待してございまして、構成員についてはすべて適正な方になっていただいているというふうに認識をさせていただいているところでございます。

○小川環境保全課長
 PM2.5についての御質問ということでございます。

 PM2.5に関しましては、現在、環境省のほうで標準測定法と自動測定機の並行試験参加メーカーの募集というようなことで、環境省のホームページにも載っているんですけれども、測定方法等に関してまだ詳細な部分が決まっていないというふうに把握しているところでございます。しかしながら、基本的には東京都、都道府県等の特定ということになろうかと思いますけれども、区といたしましてもPM2.5にかかわって何らかの役割分担等が発生するのかということは常に留意しておりまして、23区課長会におきまして東京都との連絡というような時間もありますので、そうしたものも活用しながら、今後ともPM2.5の国及び都の動きに関して注視をしていくというような状況で、今、推移しているところでございます。

 以上でございます。

○園田清掃リサイクル課長
 資料6の中央区グリーン購入ガイドラインにつきましてですが、環境負荷の変化につきましては、具体的に数値でどれぐらいというふうにお示しすることはできません。環境物品等の調達の推進を図るための方策でありまして、環境に優しいとされているもの、認定されているものを極力調達して使っていこうという方針ですので、具体的に環境負荷がどれくらい変わるかということはお示しできません。

 それから、財政支出につきましては、直前に紙の調達について調査をしましたところ、企業がもう既にそういう取り組みをして、国がそういう検証もしているということから、予定よりも低価格で購入できております。

 続きまして、資料10の中央清掃工場の排ガス調査についてですが、清掃工場につきましては、大規模改修のめどがおおむね25年というふうに言われておりまして、それまでの間は、もちろん緊急事態が起これば調査はしますが、毎年決められたオーバーホール、それから定期点検、中間点検を規則的に実施していることから、今のところ問題はなく正常に稼働しております。

 以上です。

○田辺委員
 要求した資料は出してくれますか。

○田中環境部長
 先ほど御答弁をさせていただきましたが、資料、清掃工場運営協議会あるいは清掃リサイクル推進協議会につきましては、正副委員長と協議の上、調製をさせていただきたいと考えます。

 なお、清掃工場運営協議会につきましては、これは東京23区清掃一部事務組合が基本的には設置して運営しているということもございますので、そちらとの協議も経た上でということで、調製をさせていただければということでございます。

○田辺委員
 ちょっと私、勘違いしましてすみません。資料についてはお願いします。

 PM2.5の問題では、国は方針を出したけれども、その対応がとても遅くなっているという点では、私は、今の公害患者の皆さん方の健康を守る意味でも中央区はもっと積極的に実施について働きかける必要があるだろうというふうに思いますので、きょうはその点を要請しておきたいと思います。

 それから、協議会委員のメンバーについては、私、先ほど言いましたけれども、見識があること、それから地域の住民の皆さん方の意見や何かをよく聞いているということについて私は疑いを挟まないわけですけれども、現実に協議会などなど、私が仄聞するあるいは直接見たり聞いたりして、いかにも忙しくて、なかなかこうしたいろいろなテーマに対応できていない、こういうふうに私には思えてしようがないんです。ですから、そうした点で、私は、中央区がそうした人たちを推薦するんでしょうから、推薦するに当たっては十分な配慮をしていただく、このことを申し上げておきたいと思います。

 それでは、資料11に関連してでありますけれども、人形町二丁目地下駐輪場の開設に関係して、利用登録時にICカード代等の1,000円を徴収するということでありますけれども、私はこれはやめるべきだと思います。これまでも議論がありましたけれども、国際的に地球温暖化対策として自転車の活用ということが言われ、中央区もそうした方針に基づいてあちこちに積極的に駐輪場をつくっているということで、地域の人たち、あるいは勤める人たちが自転車を活用する生活がどんどん拡大をしている。こういうことだというふうに思うんです。そうした点で、私は繰り返し主張してまいりましたけれども、駐輪場の利用料金については有料にするという一部、会派の意見もあるようでありますけれども、断じてやってはならんと思います。

 そこで、今回は使用料は無料としつつも、新たにICカード代を徴収するということですよね。これは、今、お話ししましたように駐輪場有料化を求める一部、会派の要求を一部取り入れた、こういうふうに私は思います。当面204台でありますから、仮に1,000円としても20万4,000円のことですよ。先ほど3万数千円かかるというお話もありましたけれども、中央区の予算からすると、わずかなものでしょう。こういうふうに導入することによって、次のステップを考えておられる。それも私にはよく見えるんであります。そうした点で、私は有料化の第一歩となるような、こうしたことはやめるべきだと思いますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料12に関連してでありますけれども、環状2号線の工事計画です。

 この問題では、私たちの会派はいろいろな場所でこの問題を取り上げて中央区の対応を批判してきました。この計画は、築地市場の移転計画前提です。この計画に批判なく、そのまま、ことしの東京都の工事計画を容認するということはできないというふうに思います。私たちの質問では必ず区の幹部は、地下化が望ましい、そういうことが必ず答弁で返ってきていました。地下化が望ましいという姿勢で、やはり東京都と今のこの段階でも協議をすべきだと思いますけれども、地下化が望ましいという立場で東京都と協議をしてきたのかどうか。私には大変疑問に思えてしようがないんです。お聞かせいただきたいと思います。

 それから、築地市場移転問題に関連して、豊洲の土壌汚染問題をめぐって情報隠しに国際的な疑問、批判が出ていますね。イギリスの科学誌「ネイチャー」というのを私もインターネットで引っ張り出して見ましたけれども、大変批判的です。黒塗りのデータを出したということで、「ネイチャー」では、何をやっているんだ、日本はという批判ですよ。そういうことが、今、国際的に問題になっているということですから、現在地で再整備を主張する中央区は、やはりこの計画にきっぱりと反対の態度を表明して東京都に申し入れなくてはならない。東京都に申し入れる、そういう姿勢に立ってほしい、立つべきだと考えますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料14、まちづくり協議会の報告に関連してでありますけれども、いろいろありますけれども、私もできるだけ欠かさず傍聴に出かけておりますが、晴海地区まちづくり協議会では協議会の座長を学識経験者にかえてくれと言っているんです。都市整備部長が座長を務めたり、土木部長が座長を務めたり、そういうことがずっと続いてきた。かえてくれということを言っているんですけれども、適切な人が見つからないということで今まで延ばし延ばしになっておりますけれども、やはりいろいろな条件をクリアして、学識経験者をきちっと据えて協議会の運営そのものに対する信頼を勝ち取った上で、協議会を運営していく、このことが必要だというふうに思いますけれども、どうでしょうか。お聞かせください。

 それから、余り私、時間がないようでありますけれども、資料15に関連してでありますけれども、再開発事業の12番の月島一丁目の問題でありますけれども、2008年12月17日に都市計画決定をした。その前に都市計画審議会で附帯決議がつけられたということで、区もその方向で努力するというふうに言われてきましたけれども、どういうふうになりましたか。努力してきましたか。最近、日経新聞に図版入りでこの計画が発表されております。どういうふうになっているのかお聞かせいただきたいということです。

 それから、その他の28番の月島三丁目の再開発計画でありますが、いろいろ協議をしているという言葉だけで、面積も地権者も何も入っていない。これがこの一覧表に載せられているのであります。今、区はどのように把握しているのか。今わかる数値などを示していただきたいということです。

 以上です。

○宮本土木部長
 それでは、私のほうから、環状2号線の関係についてお答えいたします。

 環状2号線については、平成15年12月に都市計画の変更素案が出まして、それ以降、私ども、区長のほうからも東京都に対して地上化は受け入れられないという形で強く要請をしてまいりました。その後、東京都環境影響評価書などが出た中においても、やはり地域の子供たち、あるいは地域に大きな影響が及ぶから、しっかりとした調査をしてほしいというふうな要望などもしたところですけれども、東京都の見解については、環境基準を満たしているから影響はない、あるいは影響は少ないというふうな形で事業が進められてきております。こういうふうな状況の中で、中央区においては、地上化については反対はするものの、東京都が事業を進める中においては、土地計画審議会の19年7月31日の答申にもございましたように、地域の総合的な環境の改善に向けて進めていくところもありまして、東京都とそういう点で地域の環境並びに環状2号線の影響を最大限少なくするような形で東京都と協議している状況でございます。

 以上でございます。

○有賀土木部管理課長
 今回、人形町の駐輪場を開設するに当たりまして、一部、ICカード代を徴収するということでございますけれども、これにつきましては、委員のほうから有料化につながるものではないかということでございますが、私どもとしましても、いろいろと議論をしました。議論をした中で、今回、駐輪場をつくるに当たりましては、非常にコストがかかっていることに加えまして、ランニングコストという面でもかなりの経費がかかっております。その中で、駐輪場を使える方、使えない方、いろいろありますけれども、1つには駐輪場を使ってサービスの提供を受けている方につきましては、一定のコストのかかっているものにつきましては費用の負担をしていただいて、費用負担の公平性という観点からも、一定額を負担していただくことが適当ではないかというふうな結論に至ったものでございます。

 以上です。

○望月地域整備課長
 晴海地区まちづくり協議会の学識経験者についてお答えいたします。

 確かに、晴海地区まちづくり協議会で構成員の方から、現在、学識経験者が不在であるということの御指摘を受けております。それに対しまして、区のほうではこれまでも学識経験者の方、適任の方をお探ししておりますという状況で、引き続き今後もそういった努力を重ねてまいりますということでお答えをしておりますが、学識経験者不在の中でもまちづくり協議会の運営そのものに支障が生じたとは考えてございません。区の土木部長ということではなくて、都市整備部長のほうが座長を務めさせていただいておりますけれども、その中でこれまでも運営については支障は生じていないと。ただ、地域の方など、そういった御意見もございますので、区としても引き続き学識経験者の方、適任の方を今後も引き続き探してまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。

○田村都市計画課長
 月島一丁目3・4・5番地区についてでございます。

 こちらは、都市計画審議会において附帯意見をいただいていることは承知してございまして、区のほうからは準備組合に対して、対象となりますマンションの方々とお話し合いをするように指導してきてございます。この間も地区内で検討を進めながら、準備組合側から2度ほどマンションの管理組合さん、最初は管理組合の事務所を訪ねていって、話し合いの申し入れをしたというふうに聞いてございます。その返事がなかったということで、改めてまた別に伺いまして、今度はポストにその旨の書類を投函したという報告を受けてございます。つい最近になりまして、マンションの方からお話し合いの申し入れが準備組合側に届けられたということで、それらの日程調整に向けて今後またお返事をしていくというふうに報告を受けているところでございますので、私どもは従来から計画内容等固まり次第、ちゃんと話し合いをするようにという指導は継続的に行ってきてございます。

 また、こちらの資料の28番、月島三丁目地区でございますが、こちらについてはここの所在地というところで記載をしてございます街区を対象といたしまして、再開発ということも一つの選択肢に入れながら、まちづくりについて、今、お話し合いということをさせていただいている状況でございまして、具体的な内容等についてはまだ何も固まってございませんので、その他の事項については空欄という形になっているものでございます。御理解をいただければというふうに思います。

 以上でございます。

○田辺委員
 時間がありませんが、環状2号線の問題につきましては、現にこうした経過が出てきているわけです。私は、中央区がこの問題について真剣に対応したとは思えないような状況になっているということを言いたいと思います。1日6万台の車が通るんですよ。まちを分断する6万台の車が通る。環境がよくなるはずがないんです。こうした点について、やはりもう一度原点に帰って、区の対応を求めていきたいと思います。

 時間になりましたね。終わります。

○増渕委員長
 質疑の半ばでございますが、暫時休憩をいたします。

 午後3時20分再開ということで、よろしくお願いいたします。

(午後3時8分 休憩)

—————————— ◇ ——————————

(午後3時20分 再開)

○増渕委員長
 それでは、委員を再開いたします。

 質問者の発言をどうぞ。

○小坂委員
 このたびも私、環境建設委員会に属すことができて大変うれしく思っております。この年度もどうかよろしくお願い申し上げます。

 では、御質問させていただきますけれども、理事者報告については1点です。資料3、4、5の表示と資料9、10の表示を見ますと、資料9、10は非常に見やすいんですけれども、3、4、5は見づらい。どこかといいますと、調査会社が3、4、5には入っておりません。9、10にはきちんと調査会社が入っております。3、4、5のほうの資料に調査会社を必ずつける、そのような姿勢で臨んでいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

○小川環境保全課長
 調査会社に関しましては、以降、記載をするようにしたいというふうに思います。

 以上です。

○小坂委員
 では、この資料3、4、5に関しては、後からではございますけれども、調査会社の資料請求をさせていただければと思います。

○田中環境部長
 後ほど正副委員長と御相談の上、調製させていただきたいと思います。

○小坂委員
 以上です。

○二瓶委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 まず、先ほど来、出ております路上喫煙と路上ポイ捨てのデータのもとで、本当に中央区議会でも、すごくたばこを吸う議長さんは、議長室が禁煙だったということで、いつも喫煙室でお吸いになっているんだなと思っております。そういう面では、今、多くの会社とかでもビルとか会社自身が全室禁煙というような会社も多くなった。そのために、玄関とか外に灰皿を置いて、会社の敷地内なのかもしれませんけれども、そういうところが多いんです。当然、過去にもありましたけれども、たばこの販売機を置いているところには灰皿の設置を、あえてしているんでしょうけれども、そうすると、どうもそこにたばこを吸う人たちが、たまり場というか、集団で皆さんがそこで吸っているために、外ではいいんでしょうけれども、今、受動喫煙の問題がありまして、ポイ捨てすること以上に外で吸っていること自体が、歩行していると非常に気になるというお声も聞いております。

 先ほどの質疑を聞いていますと、銀座通りは確かに灰皿が設置されていて、中央区のシールか何かマークが入っているんです。銀座通りに灰皿を置くかどうかの議論というのはされていて、銀座は大人のまちだから、いろいろな方がお越しになる。それで、自己責任を含めて灰皿を設置ということで、管理を含めて銀座通りの皆さん方がやられているというのは承知しております。しかしながら、最近、見ていますと、先ほど石田委員からもありましたけれども、海外からの、やはり日本の文化とは違う、同じアジアといえども全く違うマナーの感覚の持ち主の観光客が来ますから、そういう面では最近、銀座通りを歩いていても、どうもそこが気になるという御意見が出ているのも確かだと思います。その点、先ほど答弁の中では受動喫煙の問題よりもポイ捨てのほうの通報なり苦情なりが多いとあったんですが、根本は多分、路上でたばこを吸っていることに対する苦情というのが多いんじゃないかと思います。捨てるから、それに対しての苦情になりますけれども、捨ててあることに対する苦情よりも、やはり外で歩行しながら吸っているというものが、子供の目に当たるとか、いろいろ問題もあるし、受動喫煙の問題は相当言われていますから、改めて銀座通りの皆さんが今後も今のスタイルでやっていかれるのか、そういう議論が始まったのかどうかをお聞かせいただきたいなと思います。

○小川環境保全課長
 銀座通りの灰皿に関しましては、銀座通り連合会さんと定期的にお話をさせていただいております。問題意識として有している部分も、確かにあります。しかしながら、今現在のところは大人のまち、銀座のマナーということで、あのような形で設置されております。ただ、過去の経緯から見ても40から31に減ってきた。また、銀座通り連合会さんとのお話し合いの中でも問題意識が出始めているということで、今後どのようになるかというのは、ここで何らかのことを言えるものではございませんけれども、継続して検討を、区だけではなく、当然、銀座通り連合会の皆さんと一緒に続けていこうというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 本当に中央区を含めて、これから環境というか、エコというものが非常に大切になってきて、中央区もそういう面では都心の観光の第一の都市としては、先ほど石田委員がシンガポールへ行ったらポイ捨てするとか、つばを吐くのも、罰金が厳しいからというのもありますけれども、非常に意識するということもありました。やはり国際観光都市としての中央区であれば、エコのまち、エコタウンというようなものを考えていくと、今のスタイルが本当にいいのかどうかというのは、多分どこかで考えなければいけないときが来るのかなと思っています。ただ、方法はいっぱいあると思うんです。吸ってはいけないというような話ではなくて、場所とか対策とか、出る煙とか、そういう問題を何とか、きれいな形で中央区にふさわしい知恵を、今後、銀座の皆さんと我々も考えていきたいなと思っていますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。

 それから、河川の水質調査結果が出まして、御専門の副委員長は多分、事前の説明の中ではいろいろなコメントをされたのかなと思っておりますけれども、私も月に2回から3回ほど実際に日本橋川、亀島川を船で航行しておりますけれども、大分、日本橋川は匂いは少なくなってきている。多分、季節的なものもあるかと思いますが、匂いは大分、きれいになってきているなというような感覚を受けます。これは区長も吉田副区長もEM菌を日本橋川に入れていただいたおかげかなと思っています。我々も船の上から浮遊ごみは拾っておりますけれども、ただ、生活排水というよりも雨水が、雨が降った日というのはどうしても匂いが発生します。濁りもあります。やはりEM菌を入れたり、いろいろな浄化作業をしているとは思うんですが、水質調査は本当にいいデータをとられているんですけれども、もうそろそろ一歩進んで、まちの方々がそういう浄化作業の企画をやられていると同時に、今、水質の浄化作戦というものをぜひ行政を挙げて取り組んでいただきたいなと思っています。

 今、水藻の緑化のほうはいろいろと御検討されていると承知しておりますけれども、EM菌も含めて水質浄化は、カキとか貝とか、そういうものもあるんですけれども、やはり何といっても酸素、空気を入れて回転してあげないと、なかなかその効果があらわれてこないのかなと思います。私も亀島川で実験をして、水をとって、本当に濁った水に貝を入れて、そこに酸素をぶくぶくやっていると、本当にみるみる水が浄化されます。逆に言うと、貝というのはそういうもので、いろいろなものを吸収するから、余り貝の肝とかは食べないほうがいいのかなとか思いますけれども、カキなんかもそうなんでしょうけれども、そういう面では一歩進んで、もう少し行政の力が必要になってきているんじゃないかなと思いますが、いかがでしょうか。

○小川環境保全課長
 日本橋川についての御質問なんですけれども、日本橋川の水質浄化に関して、一部、改善されているところもございますし、また、委員おっしゃいましたように、それでもやはりその程度はどうなんだというようなことは、おっしゃるとおりかと思います。そうした中で、東京都と協議といいますか、連絡、情報交換の場というのは設定してございます。東京都との協議の中で、今後、区がやるべきことをどのようにしていくのか検討していきたいと思います。現在、22年度に関しましては、河川水質調査をさらに一歩進めて、築地川で水質浄化ということで、日本橋川ではなくて築地川なんですけれども、そのようなことで区として適宜、ここでまたどうこうということで約束できるものではございませんけれども、関係機関とも諮りながら必要な作業をしていければというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 ぜひ、日本橋川、亀島川だけでなく築地川なんかも一つの実験としてはおもしろいと思いますし、アシ、ヨシ、植物を入れるのもそうかもしれません。東京都は、比較的余りやらないんですよね。何でも中央区に押しつけて、亀島川の不法係留だって本来、東京都がしっかりと調整しなきゃいけないのに、権限のない中央区にそれをまずやれよというのも全くもっておかしな話だなと思っています。そういう面では、河川とか運河の管理者は東京都ですから、しっかりとそれは中央区がアイデアを出したものを東京都にもっと強く言っていただいて、築地川、最初のモデルでいいと思いますけれども、その辺の実験をして、亀島川、日本橋川、そして朝潮運河、隅田川につなげていっていただきたい。そのためのデータですから、データがよくなった、悪くなったと一喜一憂するものではなくて、これをもとに何をするかというのが行政の役割だと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 もう一つ、最後ですけれども、中央区グリーン購入ガイドラインとか、紙を減らすエコなまちとか、環境に優しい紙を使うというようなことが本当に企業でもいろいろ進んでおりますけれども、一番行政が、中央区としては、我々の資料だけでもこんなに紙が来ますし、まじめな部長さんほど資料を紙でまとめているんです。まじめな部長さんほど積まれているというのは、そうじゃない人はそうじゃないというわけではないんですが。

 かつて、私もパソコン会議みたいな形を提案をしたことがありますけれども、確かにパソコンというのは、なかなか使い勝手とか、いろいろな問題はあったかもしれませんけれども、今、iPadが出て、私もまだ触ったことしかありませんけれども、多分パソコンを使ったことのない人でも、こういう資料なんかは、議会の4年間の資料、いろいろなものが全部多分入るし、パソコンのキーボードではなくて本をめくるようにできますし、拡大もできれば縮小もできるというような形で、配信だって、人がこういう資料を持ってくる前に電話回線で送ってしまえば、すぐに議員資料にもなります。

 今後の話でしょうけれども、これは総務部とか企画部とか、そういう枠はあるんでしょうけれども、きょうは環境の視点から、そういうことを先駆けてITの先端の中央区ですから、iPadという具体名を出してしまいましたけれども、もし、孫さんに中央区が全体でやりたいけれども、どうだと言ったら、相当台数を社会実験で出してくれるんじゃないかなと思うんですが、そのお考えだけでいいです。今後のそういう、お考えでいいんですけれども、お聞かせいただきたいと思います。

○田中環境部長
 確かに、委員の御指摘にもございましたが、ITあるいはICTということでコミュニティが入って相互通信ということで、通信技術も発達していますので、単に一方的に送るだけではなくて相互の対話も可能という時代になってまいりました。

 iPad、すみません、私もまだ手には入れておりませんけれども、ああいった形で画面も大きいですし、あれにかわる携帯性のいいモバイルのPCというのはたくさん出ておりますので、そういったものの活用というのは恐らく今後出てくるかと思います。

 たまたま先般、IBMの新しい本社のほうにも視察に行かせていただきましたけれども、書類、ドキュメントを保管する場所は1人ほんの数10センチぐらいしかない。あとはすべてセンターサーバーのほうに紙のデータを送って共有するという先進例も見てまいりました。議会資料がどういう形でというのは、今後、議会も含めて庁内でも検討が必要だとは思いますが、そういった省資源化、さらにはパソコンを使うのでも省電力、消費電力が少なくてエコなものの活用というのは今後、十分考えていくべきことだろうというふうに考えております。

 以上でございます。

○二瓶委員
 ありがとうございました。

 最低でも、この封筒ですよね。使い捨てではなくて何回も往復で使う。1人10枚ぐらい返してやるだけでも相当枚数削減できると思います。封筒をこの前、数えたことがありましたけれども、一月に30枚から40枚集まるものですから。かといって、これを印刷されている業者さんがいるのは承知していますけれども、今後、そういう面でも使うほうの頭を変えなきゃいけない。使い手ですね。我々が年をとっているから嫌だなとか、そういうのは大分緩和されてきていると思いますので、いち早くぜひ、環境の視点から、エコの視点から検討していただきたいなと思います。

 終わります。

○増渕委員長
 理事者報告に関して、ほかの方の質問はございませんか。

 それでは、議題に入ります。

 環境保全及び建設行政の調査について、御質問があれば。

○小坂委員
 では、よろしくお願いします。

 細々としたことをまずお聞きして、その後、景観に関してと、歩行者専用橋に関して、そして学校改築に関して、築地市場に関して、そのあたりを述べさせていただければと思います。

 まず、細々としたことをお伺いさせていただきます。

 それも5点ぐらいありまして、1つ目は、エコタウン構想というのに本年度予算が1,500万円ついているわけなんですけれども、その会議というのはいつから開催されるのか教えてください。

 2点目は、風環境の改善を目指して3地点ぐらい調査するという話が出ていたんですけれども、その調査地点は決まり、調査は始まったのかどうか教えてください。

 3点目は、まちづくり協議会に分科会をつくり、すべての自治会を入れていくというふうな案を、特に豊海・勝どき地区で行っていくという話だったんですけれども、その進展ぐあいを教えてください。

 4点目は、コミュニティバスに関しまして、江戸バスモニター会議等が行われており、今後、中央区地域公共交通会議が開催されますけれども、この交通会議がいつ開催され、また、それは公開なのかどうか教えてください。

 コミュニティバスに関してはもう1点ですけれども、このように改善をしていくわけなんですけれども、であれば、改善のあり方を区内の自治会や町会、高齢者クラブ、医療団体、社会事業団体等の皆様にも、コミバスのあり方をもう一度再検討するんだけれども、何か意見はございませんかと。いろいろ区と関係のある団体がたくさんございますので、こちらのほうから改善点はありませんかと問いかけていく、そのような姿勢はお持ちなのかどうか教えてください。

 最後なんですけれども、自転車置き場に関してです。

 自転車置き場、特に中央区役所の自転車置き場に関してですけれども、そこは非常にスペースが狭い。きょうなんかはレントゲン車が入っていて、とめるところがないんです。だから、区役所の前の広場のところに自転車を整理してとめているということです。この考え方を今後もやっていただけないか。すなわち、区役所の自転車置き場は狭いので、自転車が満杯になるんです。そうなった場合に、広場の部分を臨時駐輪場として使えるように、いっぱいになったときは守衛さんがそのような配慮をしていただけないかなというあたりでございます。

 とりあえず、このあたりの細かい点をお伺いさせていただきます。

○小川環境保全課長
 エコタウン構想でございます。

 エコタウン構想に関しましては、業務系といたしまして東京駅前地区、住宅系といたしましては晴海地区、それぞれの地区でワーキンググループを設置して、ワークショップを開催しながらエコタウン構想の策定をやっていくということになってございます。そのワークショップの開催ということかと思いますが、ワークショップの開催に関しましては、6月末を考えていたんですが、7月にずれ込む可能性があります。ですから、具体的には7月の上旬程度に開催という予定で進んでいるところでございます。

 以上でございます。

○望月地域整備課長
 まず、風環境3地点の調査ということでのお尋ねでございます。

 6月より調査を開始しておりまして、勝どき六丁目、それから八重洲通りの中間のあたりのところ、それから浜町のほうでということで、3地点の調査を6月より開始しておるところでございます。この調査につきましては、今年度、調査を行った上で、次年度にさらに具体的に対応策等も含めて検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 それから、勝どき・豊海地区でのまちづくり協議会の分会の設置についてということでございます。

 これにつきましては、今回予定しております6月のまちづくり協議会において、再度、区のほうから分会の設置について御提案申し上げる予定でおります。

 以上でございます。

○有賀土木部管理課長
 江戸バスの会議についてでございます。

 江戸バスの会議につきましては、当初、公共交通会議というものを年2回程度開催しようというふうに考えて、その中でいろいろと議論していただこうというふうに考えておりましたけれども、区民の方の関心も非常に強いということで、今回、区民の方を特に集めたモニター会議というものを江戸バスの公共交通会議とは別に設置しようということで、今回、区のおしらせで募集をさせていただきまして、その会議につきましては、現在、7月上旬から始めまして年3回程度を予定しております。

 それとは別に、モニター会議のメンバーの方も一部取り入れた、これまでお話をさせていただきました地域公共交通会議というものを主に、7月下旬から8月にかけてスタートしまして、年2回程度行う予定でございまして、その中で具体的な江戸バスの新たな方向性について御議論していただく、そのような形になろうかと思います。今回、その会議につきましては、公開させていただくという方向でおります。

 それから、高齢者クラブ等、いろいろな団体にこちらのほうから積極的に御意見を聞いてはどうかという御提案でございますが、これにつきましても、今回のモニター会議の中でモニターさん等の意見を聞いて、必要があるということであれば、そういった各種団体等にもお声がけをさせていただこうかというふうに考えております。

 以上です。

○増渕委員長
 小坂委員に申し上げます。最後の質問、本庁舎前の自転車の問題に関しましては庁舎管理ということで、本委員会での回答は不都合と考えますので、次の質問をお願いします。

○小坂委員
 それぞれありがとうございました。

 コミバスの件では、ぜひとも各種団体の意見を聞いていただければと思います。なぜなら、聞くという姿勢によって、コミュニティバスというのがありますよということで、より周知が広がるんじゃないかなと思います。だから、コミュニティバスの周知を図るという点でも役に立つでしょうし、さらにさまざまな提案がきっと来るでしょうから、こちら側から意見を聞いていくという姿勢をぜひとも検討いただければと思います。

 エコタウン構想、ワークショップをやってエコタウンをどうつくっていったらいいかというふうなことをしていくということで、非常に夢のあるプランだと思うんです。非常に期待しているわけなので、今後ぜひともオープンな形で、また、こちらにも御報告していただきながら、見ていきたいと思います。1,500万円かけて、すばらしいエコタウンをつくっていっていただければと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

 では、次に移っていきます。景観に関してです。

 景観に関しては、国のほうも2004年、平成16年6月に景観法というのを制定しました。東京都も景観計画というのを2009年4月、改定の最終版でしょうか、景観計画を持っているという状況でありますけれども、我が区、中央区においては景観計画なるものをお持ちなのかどうか教えていただければと思います。

 また、他区ではきちんと景観審議会なるものを持っているわけなんですけれども、本区は持ち得ておりません。本区でもやはり景観に関しての問題は多々生じてきているわけであり、例えば千代田区であれば、皇居周辺の景観をどうしようとかいうことで景観審議会をきちんと持って、景観のあり方を考えていっているわけなんですけれども、我が区も当然、聖路加周辺の景観を含め、大事にしなければならない景観がたくさんあるわけであり、そういうことからすると、景観審議会をきちんと持つべきであると考えます。そのあたりの考えはいかがか教えていただければと思います。

 次に、歩行者専用橋に関して入っていきます。

 歩行者専用橋に関しまして、朝潮運河の周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会が7回開催され、最終報告が出されました。この最終報告がもう既に区長に届けられたのかどうか。もし届いているのであれば、その報告書を我々委員にも提出していただければと思います。これが1点目です。

 2点目が、実際にその報告書、原案の段階では、架橋賛成14、反対8、どちらでもない1、無回答1というふうな委員の皆さんの回答があったわけなんですけれども、これらのことを受けて、区はどう判断するのかということが1つ。

 また、これは単に多数決でいいのかなということがあります。賛成の人、反対の人、もともとの委員の抽出によって、やはり賛成、反対の割合も変わってくるわけであり、委員の偏りによって、橋に近い人をたくさん入れれば賛成がふえるでしょうし、遠い人も入れれば反対もふえるかもしれないし、そのあたりの解釈があっての賛成14、反対8だと思うんです。そのあたりのことでこの前も聞いているわけなんですけれども、この賛成14、反対8の解釈をどのようにお考えか。我々も、もし賛成14、反対8という分析をさらに深めていくのであれば、報告書の中で賛成とか反対とかいう方の意見を並べているわけなんですけれども、そこが無記名になっています。であれば、どういう考えをどこの人が持っているかというのをわからない。所属はきちんと入れていただいた後の意見と賛成、反対を入れていただきたいと思いますが、そのあたりの所属も入った賛成、反対の報告書の資料をこの委員会に提出いただけないでしょうか。資料請求も含め、2点目の質問です。

 3点目は、今後、報告書を受けて、どのように進めていくのか教えていただければと思います。予算書では、今回5万円つけているわけなんですけれども、今後どのように歩行環境改善のために区は進めていくのか、今後の動き方を教えていただければと思います。

 4点目、最後ですけれども、橋をもしかけたとするじゃないですか。そこまでいくかどうかわからないですよ。例えば、橋をかけたとした場合に、その橋をかけることによって、区はシミュレーションをしているわけなんですけれども、そのシミュレーションどおりに歩行環境が改善されたかどうかの評価をぜひともやっていただきたいと考えております。それは、座長の山田先生と私も会議の後で話をして、ぜひともできた後を自分も見ていきたいというふうなことをおっしゃっておりましたので、ぜひとも区としてはシミュレーションどおりに歩行環境が改善されたのかどうかということをきちんと評価していただきたい。区が自信を持って、歩行者専用橋をつくったら歩行環境が改善するというふうにおっしゃるのであれば、最後まで、橋ができてどうだったかというのをきちんと評価していただきたいと考えますが、いかがでしょう。

 とりあえず、ここのところで一応終わります。

○田村都市計画課長
 景観に関してでございます。

 景観に関しては、極めて大事なことだというふうに認識してございます。そういった中で、本区においては、景観の考え方ということについては、まず基本的には本区全域的な地区計画を定めながら、その中で具体的な建物の整備の方法等については規定をしているということが1つございます。と同時に、これまでも地域の方々と、例えば銀座地区においては地元の方々とお話し合いを時間をかけて重ねながら、銀座としての建物、高さの制限であるとか、建物の形態上の考え方というようなものを整理しながら、実際にその地域の方々の目を通して、そこで計画される建物等について判断をいただくというような取り組みをしてございます。これは、銀座のデザイン協議会を地元の方々に設置していただいて、それを区の要綱の中に位置づけながら、地元が了解したものを区としても行政指導の対象にしていくというような取り組みをしてございます。また、晴海についても同じように、晴海のまちづくりの考え方ということを地域の中で定めまして、晴海デザイン会議の中でしっかりとそういった計画についての議論をしていただいている。また、東京駅前でもガイドラインというようなことを地域の方々の御了解をいただきながら定めたというような経緯を踏んできてございます。

 そういったことの中で、景観について極めて大切なものというふうに認識してございますが、一律的なものではなく、むしろ地域の個性、特色を生かしながら、地元の方々がどのようにその景観について考えるのかということをしっかりと踏まえて取り組むことが大事だというふうに考えてございまして、実は私どもとしては景観計画というようなものについて、現時点では持ってございません。

 また、景観審議会につきましても、そういった意味で、やはり地元の方々のお話し合いということを重点に置きながら景観について取り組むと同時に、開発等についても、そういった指導をしていきたいというふうに考えて取り組んでいるものですから、今現在、景観審議会の設置等については予定をしているものではございません。

 以上でございます。

○近江道路課長
 では、朝潮運河歩行者専用橋の御質問について、順次答弁させていただきます。

 まず、最終の報告が区長に届いたのかということでございます。

 座長からは、一昨日の夕刻、座長預かりとなりました文書の下書きをいただきましたので、現在、事務局のほうで清書をしている段階でございます。したがいまして、区長のもとへはまだ届いていないという状況でございます。

 2点目の、賛成、反対、無回答というものについて区がどのように解釈をしていくのかということでございます。

 本検討会の構成員につきましては、朝潮運河周辺地区全体をとらえての良好な歩行環境というものを検討したいということがございました関係で、まちの代表者等を主に選出させていただきました。また、今回は優先順位的にはトリトン前付近に橋をかけることが第一と想定されますことから、影響を受けやすい架橋地点付近の方に入っていただく必要があるだろうということで、架橋付近の事業者、居住者の方にも構成員として御参加いただいたものでございます。検討会は7か月間の時間をかけて行ってまいりましたが、それぞれの方には御発言の中にそれぞれ抱えている背景というものがございますものですから、それぞれのことを踏まえながら、今後、区としては解釈を重ねてまいりたいというふうに考えてございます。

 また、報告書等の資料に所属を入れるということでございます。

 こちらにつきましては、検討会の場におきまして、本構成員が学識経験者、行政人ばかりではなく一般の方が入っているということから、個人が特定されるようなものについては公表されるようなところは避けていきたいということのもとで検討会が進められ、皆様もそれをもとに発言を重ねてまいりました。したがいまして、その経緯を踏まえまして、所属、個人が特定できるものを記載することは控えていきたいと考えてございます。

 3点目、今後どのように進めていくかということでございます。

 検討会の中におきましては、架橋に反対を主張なさる方からも景観、意匠等についての御不安も示されました。そういったことから、今後はそういったものについてどのようなデザインであれば御懸念が軽減されるのか、そういったものを考えていく場を設けながら進めていきたいというふうに考えてございます。

 最後、4点目の、架橋した場合、その後の評価ということでございます。

 架橋後の状況につきまして、私どものほうでも調査をしていきたいと考えてございます。

 以上でございます。

○増渕委員長
 資料請求の発言があったみたいなんですけれども。

○宮本土木部長
 所属が入ったものも入れての資料請求ということがございましたけれども、まことに恐縮なんですけれども、まだ私ども、資料としてまとまってございませんが、今後委員会のほうにはお出しをしていきたいと考えております。ですから、今、道路課長が申しました名前の記載も含めまして、資料の構成が完全にまとまっていませんので、まとまり次第、委員会のほうに報告する形で考えておりますので、そういうとらえ方をしていただければと思います。

○小坂委員
 非常に前向きな御答弁で、ありがとうございます。

 実際、その資料のことですけれども、賛成、反対の意見を読んでも、所属がなければ、どこの人がどう考えているのかというのがわからない。そうなった場合に、名前までは入らないですか。どこのあたりに住んでいる人がどう考えるのかというのは、やはり意見とともに必要なわけです。そのあたりは出していただける前向きな御回答があり、非常に感謝いたしております。

 あと、歩行者専用橋のところで述べさせていただきますけれども、まだ区長に届いていないということで、それは6月8日に回答があったわけなんですが、では、いつ届けていただける予定なのか。ぜひともこれは早く区長に読んでいただいて、また第二回定例会でも話題にさせていただければと思いますし、このような大きな問題があるということを区長に知っていただき、区長がどう考えるかとなってきますので。これは、実際に24名中8名の反対があった。3割が反対している話ですよね。そうなった場合に、橋を本当にかけていいのかどうかとなってきますので、このあたり、やはりじっくりと考えていくべきだ。検討会の中では、歩行者専用橋をかけることが晴海通りの歩行環境を改善する最も有効な手段であるという、「最も」という文章の「最も」がとれたんです。であれば、本当にそういう中で、歩行者専用橋をかけていっていいのかということになってきますので、このあたりをじっくり私は区長に考えていただきたいと思いますので、早くこの報告書を区長に届けていただきたいと思っております。

 第7回の原案を私は見ているだけであり、これをぜひ、第7回の検討会において、区長に出すという文書がまとめられたわけです。この検討会の中で、「最も」という言葉がここに入っていたんだけれども、検討会の中で、その「最も」という言葉が外されたんです。その中で、座長預かりの原案が届いたわけなので、それを早く区長に届けていただきたいと思っております。私も見ていないので、期待しておりますので、早くこの委員会に届けていただきたい。

 それで、もし歩行者専用橋をつくった場合、できた後の評価というのをきちんとしていただき、歩行環境が改善されたのかどうかというのを見ていただきたいと思っております。前向きな御答弁がありましたので、万が一つくった場合、ぜひともその後の検討をよろしくお願い申し上げます。

 次に進めさせていただきますけれども、学校改築に関してです。

 学校改築に関しては、この所管は関係しているのかどうかということをお答えいただければと思います。

 次に移りますけれども、築地市場移転問題に関してです。

 これに関しましては、まず新しい築地をつくる会が開催されて、その中で場外市場の組合の方が、場外の9割が移転に反対であるというふうな貴重な発言も出た重要な会議がなされました。第2回の新しい築地市場をつくる会の開催や、活気とにぎわいづくりの委員会をもうそろそろ開催すべきであろうかと思いますけれども、この開催日程を教えてください。

 以上。

○宮本土木部長
 朝潮運河の人道橋の件でございますけれども、第7回が開かれたのは、御存じのように5月28日でございまして、最も有効であるというふうな表現については、座長のほうからは意見があって、「最も」をとっていくというふうなことが示されましたけれども、それ以外にいろいろな方から意見をいただきました。そういうものを修正しなくてはいけないということで、5月28日以降、修正してきているところでございまして、区長に届けていないということですけれども、私どもとしてはこの期間、そういう修正をしてきたというふうな状況でございます。ですから、「最も」がとれたというのは、最終的にそうなっているということではなくて、あの中で座長がそういうふうな発言をしたということですので、その上で最終的にどうなったかというのは、これから区長に報告する中で示していきたいと考えております。

 以上でございます。

○増渕委員長
 小坂委員にお答えします。

 学校改築の所管の問題ですけれども、環境部、土木部、都市整備部、全部所管外でございますので、その点、御了解をお願いいたします。

 次の質問のお答えをどうぞ。

○中野副参事(都市計画事業・特命担当)
 築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくりの委員会ということでございます。

 今のところ、まだ具体的な日時は想定してございませんけれども、近いうちに開催したいというふうに考えております。

 以上でございます。

○髙橋副区長
 ちょっと補足をさせてもらいます。

 皆様も御案内のとおり、今、都議会におきましても検討がされておる最中でございます。また、東京都の事務方においても汚染の防止対策について、そう日を待たずに調査結果が恐らく報告をされると思います。その辺を十分見きわめた上で、本区として行動すべきことがあれば、直ちにそういう委員会を開催する予定でございますが、今のところはまだ具体的にそのような調査の結果なり、都議会の検討の結果の推移を慎重に見守っている段階でございますので、それで御理解をいただきたいと思います。

○小坂委員
 橋のところで、「最も」がついたか、つかなかったかというところが不安なんですけれども、座長はとるべきだというふうなことを言っていたという報告書が届きますので、じっくりと読んでいただければと思います。

 学校改築に関しては、実は僕はこの所管だと思ったので、当たり前のように聞いたんですけれども、なぜならば営繕課は学校の資料を持っているわけです。ですので、営繕課は必ず関係しているので、この所管であるという考えを私は持っておりますけれども、同じようにお持ちではないでしょうか。であれば、教育委員会ではリノベーションの考えまで至っていないということでありますけれども、ぜひともこのような改築の仕方があるということをこの所管から学校改築の方向性を提案していくのも一つの手ではないかと思い、御質問させていただいております。

 築地市場に関しては、新しい築地をつくる会であれ、たくさんのメンバーが集まる会でありますので、早目早目でいつ委員会を開くという計画を立てていかなくてはならないと思うんです。土壌汚染の技術の報告書も出されるのが6月下旬ですよね。もうわかっているんですよ、日程は。であれば、7月頭にそれら委員会を開いていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。

 これは質問の時間がもうないので、学校改築のほうだけ、これは所管であるというふうな御答弁をお願いします。

○吉田副区長
 事務的には、これは教育委員会の所管でございまして、教育委員会から私どもに技術的な部分において執行委任されている事業でございますから、営繕課がやっているということはそういうことでございますので、実態的に学校改築の是非云々、それからあり方について検討するのは、あくまで教育委員会を所管している委員会で議論をしていただきたいということでございます。

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 それでは、環境保全及び建設行政の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 続きまして、第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 本日はどうもありがとうございました。

 これで委員会を終了いたします。

(午後4時4分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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