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平成22年  環境建設委員会(9月9日)

1.開会日時

平成22年9月9日(木曜日)
  午後1時30分 開会
  午後4時4分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(7人)
委員長 増渕 一孝
副委員長 中島 賢治
委員 矢吹 和重
委員 石田 英朗
委員 田辺 七郎
委員 小坂 和輝
委員 二瓶 文隆
議長 中嶋 ひろあき

4.出席説明員

(12人)
矢田区長
髙橋副区長
吉田副区長
田中環境部長
小川環境保全課長
園田清掃リサイクル課長
宮本土木部長
有賀土木部管理課長
石田公園緑地課長
岸田都市整備部長
田村都市計画課長
望月地域整備課長

5.議会局職員

奥田議会局長
横山議事係長
武藤書記
長田書記

6.議題

  • (1)環境保全及び建設行政の調査について
  • (2)史跡「月島の渡し」の保存を求める請願

(午後1時30分 開会)

○増渕委員長
 それでは、これより環境建設委員会を開会いたします。

 本日、道路課長は欠席します。また、理事者報告の関係で、公園緑地課長が出席しますので、あわせて御了承願います。

 次に、地下鉄建設促進五区協議会の活動について御報告申し上げます。

 7月29日、同協議会総会が葛飾区で開会され、私と中島副委員長及び奥田議会局長が出席しました。議事内容は、前年度の活動状況等の報告を受け、了承し、今後の活動方針について協議を行うとともに、意見交換を行いました。

 以上でございます。

 それでは、理事者報告をお願いします。

○田中環境部長

 1 環境マネジメントシステムの取組状況について(資料1)

 2 平成21年度中央区役所温室効果ガス排出量等について(資料2)

 3 温浴プラザの指定管理者の評価結果について(資料3)

 4 平成21年度ごみ量及び資源回収量等について(資料4)

 5 ごみの最終処分委託料の改定について(資料5)

 6 廃プラスチックのサーマルリサイクル実施状況について(資料6)

○宮本土木部長

 7 自転車利用のあり方検討調査について(資料7)

 8 中央区橋梁長寿命化修繕計画について(資料8)

 9 晴海二丁目の公園整備について(資料9)

 10 日本橋船着場の整備について(資料10)

○岸田都市整備部長

 11 財団法人中央区都市整備公社の運営状況について(資料11)

以上11件報告

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻、午後2時5分でございます。自民党さん50分、公明党さん30分、日本共産党さん30分、友愛中央さん30分、日本創新党さん20分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○矢吹委員
 盛りだくさんのことで質問させていただきます。

 一般的な常識の問題もさることながら、やはり質問内容はマクロ的な考えを質問させていただきたいかなと思うわけであります。

 ということは、公害問題等々につきまして、いろいろな意味でもって非常に向上していると、資料を見させていただいて本当にうれしく思うわけでありますけれども、それでは具体的には、皆さんおっしゃったとおりでありますけれども、一般区民の方に御協力していただいてこうなりましたという、こういうものでなくて、例えば掲示板だとか何か、なおさら御協力をという、今までは何かというとお願いもあるんだけれども、結果についてプラスになったという感謝の気持ち、御礼を強調しながらアピールするというようなことについて、いかがでございましょうかね。

 1問ずつやりますか。どうぞ。

○小川環境保全課長
 環境マネジメントシステム、その他に関しまして、区のほうでは公表という形でしているところでございます。と同時に、区民の皆様方にお願いしているものとして、二酸化炭素排出抑制システムへの参加だとか、いろいろな施策への参加とかということでお願いしているところでございますが、そうした中で、今、こういう施策をしたから、こういう結果がありましたというようなことで、お礼だとか感謝とかというようなことのPRというようなことも含めてのお話かと思いますが、環境部では環境情報誌というのを年2回出しております。その中で、環境に取り組んでいただいた事業者の方だとか団体の方に、それぞれの取り組んでいただいた感想だとか効果だとか、また、それに付随しまして、その記事の中に、こういうことで取り組んでいただいたという区のほうとしては感謝の気持ちも入れているような機会も持ってございます。

 そのようなことで、PR、その他に関しましても、いろいろな方策、いろいろなアプローチといいましょうか、いろいろな方面からの、今、委員おっしゃいましたような感謝、御礼の気持ちも含めての環境情報誌の記事掲載、そのようなことも実際やっているところでございます。

 以上でございます。

○矢吹委員
 ありがとうございます。

 私は、今までのことはよく知っているんですよ。でも、もっと細かく言うなら、町会の集まりだとか老人会の集まりだとか、なおかつ町会掲示板とか掲示壁もあるわけなんですけれども、特に町会掲示板などは汚くなっております。汚いのは別だけれども、そこに、きちっと、皆様方の御協力によってこうなりましたというと、区民はともかく、ああ、よかったな、なお頑張ろうと、自助努力に対するファイトとやる気を起こすんじゃないかというので、ぜひこれを御検討いただければありがたい。

 これは、これで終わります。

 さて、橋梁の件でありますけれども、今までもちろん橋梁につきましては、いろいろな対応をして、ここまで来ているわけで、まことにありがたいと思うわけでありますけれども、今までの中央区の、現在もここに書いてありますけれども、これに対して対応したのは事実ですから、それをもっと具体的に、悪いけれども、あれば、簡単明瞭でいいですけれども、きちっと教えていただければありがたい。その結果、現在はこうだということを示していただければありがたいかなと思っております。

 どうぞ。

○宮本土木部長
 橋梁につきましては、先ほど言いましたように、点検をしまして、これは健全度調査といいますけれども、それに応じて補修、修繕を行ってまいりました。基本的には、これまでは損傷が認められたものをやってきているというふうな状況でございます。例えば、橋のけたについては、ケレンをして塗装し直したりとか、そういう方法などを講じております。

 また、もう一方では、震災の対策としまして耐震対策をしております。こちらにつきましては、ほぼ耐震対策なども終わっておりまして、残っているのは新亀島橋、それから西河岸橋、それから西仲橋と新島橋というふうな状況でございます。先ほど言いましたように、西仲橋、新島橋は、今後かけかえていくということで、耐震についてもほぼ完了してきているような状況でございます。

 以上でございます。

○矢吹委員
 ありがとうございます。

 それで、建築基準法というのは、耐震については変わるんでしょうね。今まで変わってきているんでしょうね。

 何が言いたいかというと、その時々によって耐震強度が違うはずなんですよ。ですから、私が言いたいのは、それに則してきて大丈夫ですよということ。これが一般区民にはわかるようでわかっていないんですよ。実は危険があるので、こう直すんだということだとか、ともかく区民サイドになってみると、今までこうだ、これからはもっとこうですよと。

 もっと具体的に言うならば、車両の重量というのは、まことに以前までと違って大きくなったんじゃないんですか。あれは僕もよくわからない。道路の構造基準で、車の重量というのは全然変わっていないんですか。何だか知らないけれども、朝や夜になると大きいトレーラーみたいなものがどんどん通りますよね。これで大丈夫なのかなと。大丈夫だから通っているんだろうけれども。なおかつ、そういうような現実問題で対応はできているんだ、なおかつ御心配がないような強度にするんだと、そういう御説明をしていただければ、ありがたいと思います。

○宮本土木部長
 おっしゃるとおりでございます。阪神・淡路大震災の後、耐震の基準も変わりまして、その前におきましても、橋については道路橋の示方書とか、いろいろな基準がございますけれども、時代時代で変わってきております。それに応じて対応をしてきているところでございます。

 中央区の橋、先ほど申し上げましたように、震災復興橋梁からいろいろとございます。そのころかけられた橋からすれば、委員おっしゃいますように今のような大きな車が通るとかというところは想定されなかったところもあるかと思います。車の重量については、特殊車両の制限をかけている場合なんかもございますので、そういった方法とかいう形の中で、橋が安全に機能するような形で管理がされている状況でございます。

○矢吹委員
 ありがとうございました。

 それで、やはり中央区にある名橋、橋はみんなすばらしい橋だと思うんですよ。もちろん東京都の橋もありますけれども、どこどこの橋が悪いと言うと問題になりますけれども、やはりそういうことを御考案していただいて、本当に中央区にふさわしい橋をひとつ対応していただければありがたいと思います。お願いであります。

 さて、そこで、もう一つは、日本橋の船着場の件でありますけれども、本当にすばらしいことで、うれしく思うわけですけれども、これは日本橋の一つ、モデルというのか、とりあえずおつくりになったわけで、あとについてはいかがでしょうか。

 どうぞよろしくお願いします。

○石田公園緑地課長
 現在、日本橋の船着場以外で中央区で管理しているのは常盤橋と、最近、朝潮運河のところで船着場を管理しているところでございます。それに続きまして、ここにも目的にありますとおり、来年4月の日本橋架橋100周年に向けて、今年度中に日本橋の船着場を整備したいというふうに考えておるところで、現在のところは、次の整備について具体的に検討しているということはなくて、現在、日本橋の船着場の着工と竣工に向けて鋭意努力しているところでございます。

○矢吹委員
 それでは、要望させていただきたいと思います。

 御案内のとおりに、中央区は川の都だということで、二瓶委員もいらっしゃるけれども、我々が最初から言っていることであります。水の都ですよね。

 ということで、区長さんもいらっしゃるわけでありますけれども、どうか水の都中央区にふさわしい対応をどうぞ、お考えいただいていると思うわけでありますけれども、もしあればおっしゃっていただいて、もし要望というだけならば、それでも結構です。区長さん、いかがでございましょう。

○矢田区長
 中央区の、まさに御指摘のとおり水の都、総面積の18.3%が水辺である、こういう自治体は東京の中で一番であるわけでありますから、そういった意味で、水辺をこれからも整備してまいりたい。特に、きれいで水に親しめる環境をどんどんつくっていきたい。そして、水辺の活用ですね。船着場であるとか、したがって、日本橋の船着場からも船が隅田川に出て、いろいろなところに行けるという方向ですね。日本橋だけではなくて、さまざまなところにこれから、朝潮運河等にも計画されていくというわけですから、しっかり整備して、そして水の利便性も念頭に入れて、まちづくりにいそしんでまいりたい、こういうふうに思うところでございます。

○矢吹委員
 ありがとうございました。

 私の質問を終わります。

○石田委員
 1点だけ確認をさせていただきます。

 温浴プラザの件なんですが、これは過去に報告をいただいていると思うんですが、私もしっかり整理できていないものですから、確認をさせていただきたいんですが、施設管理の評価がCとなっている原因がレジオネラ菌が検出されたということで、これは2年連続で出たということで、大変これは問題だなというふうに思ったんですが、実際上どういう状況であったかということ、そして、配管改修等で対処済みとあるんですが、この辺の報告をもう一度お願いします。どういう状況であったか、そして、1年目どうして、2年目のときにまたなぜ起こったか、そして、配管だけの対処で済んでいるのか、このあたりのことを御報告いただきたい。

○園田清掃リサイクル課長
 温浴プラザのレジオネラ菌について説明させていただきます。

 1回目は、平成20年6月25日にレジオネラ菌が屋外蛇口から発見されて、直ちに屋外蛇口の使用を禁止しています。2年目、昨年は6月24日に施設内の公園エリアで発生して、直ちにそこの使用を休止しています。

 原因なんですが、レジオネラ菌は大体40度ぐらいがとても発生に適切な温度ということで、屋外蛇口については、室外ですから水温が40度近くになってしまうということに加えて、空気中にあるレジオネラ菌がすごく育成しやすい状況だというふうに説明を受けています。公園エリアは、40度ぐらいの温度を保っていますので、そういうところで一段と発生しやすい。発生した箇所なんですが、水位計というのが設備の中についていまして、その水位計のところに塩素の消毒が十分に行き渡らないような設備になっていたため、そこのところにバルブをつけて、現在はそこを開閉して塩素の消毒が十分に行くような形を保っていて、今年度は発生していません。

 以上です。

○石田委員
 わかりました。

 そうしますと、とりあえず屋内の温浴施設内の中での発生ということではなかったですか。屋内ですか。今、私、聞き損なったな。屋外と聞こえたんだけれども。そのことをもう一度。

 そうしますと、もともとの施設改修、いわゆる管理上の問題、指定管理者のところで出てきたものですから、利用者の数字を上げたりしていく、サービスであるとか、さまざまな項目があるわけですけれども、違うところに気が行っていて、水質の部分だとか何か一番ここのあたりが危険性がある温浴施設、今、スーパー耐性菌ですか、話題になっている菌もあるわけで、こういった状況の中で菌が公共の施設で発生するというのは困ったものだなということで感じたものですから、指摘させていただきました。

 再度、屋内だったのか屋外だったのか、私も今、聞いていてうっかりしちゃったので、それだけ言ってください。

 それから、管理上の問題というよりは施設の欠陥であったかというふうに断定してよろしいかどうか。

○園田清掃リサイクル課長
 最初のほう、20年度は屋外です。外です。それから、21年度は室内です。

 管理上の要因かどうかということですが、20年度のときには屋外でしたので、空気中のレジオネラ菌が非常に発生しやすい状況ということで、詳細なデータというか、調査が不十分であったかとも思われます。平成21年度に続けて出たということで、いろいろ配管等を調査したところ、配管のミスというよりは設備上そこが十分でなかったということで急遽対処をしたということで、専ら管理上の責任だけを問えるものではないと思っています。

○石田委員
 終わります。

○田辺委員
 幾つか質問いたします。議題あるいは請願についての発言もありますので、時間を残したいと思います。

 そこで、今お話のあった温浴プラザの指定管理者の評価の中ですけれども、かなり評価が細かくやられて、問題点も指摘されておりますけれども、20年度の課題に対してこうだったというのが冒頭に書かれています。ここで問題は、管理運営費の縮減を図るということが課題として言われているわけですけれども、その対応で、管理運営費の縮減は法令遵守による人員増等で目標は達成できなかったと書かれております。これは、事業者のほうがそういうふうに評価しているのか、あるいは評価しておる人たちがこういう結論を出しているのか、そこのところをお聞きしたいのであります。

 そのことと、それから管理運営費の縮減というのは、結局、労働環境の問題から労働者の労働条件、あるいはこれを利用される人たちの安全の問題、そうした問題からも、20年度に縮減を図りなさいというのは、どだい無理な課題だったんじゃないかなと思いますけれども、どういう見解をお持ちでしょうか、お聞かせください。

 それから、2年連続のレジオネラ菌の検出でこの施設の評価は、この項目についてはCだという評価をされております。私は、今、前の委員の方もお話しされて、答弁されましたけれども、これは施設管理者の責任とともに、区行政の責任があるんだと思うんです。ですから、このCの評価というのは施設管理者の業者の方、と同時に区のほうの責任、こういう面からメスを入れなければならないんじゃないかと思うんですけれども、改めて聞きますけれども、区の責任はどの程度だったのか、今のやりとりを聞いて、大変重いなというふうに思いますけれども、どうなんですか。そこをお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料5に関連してですが、今度の委託料の改定の問題で、この資料の裏面に清掃一組搬入分というのと各特別区搬入分というふうに分けて改定内容が記されております。清掃一部事務組合のところを見ますと、固定費として、今お話あった16億9,200万円が書かれておりますけれども、各特別区の搬入分についてはトータルでキログラム当たり5.9円と。しかし、内容的には従量費分はキログラム当たり2.1円、固定費分キログラム当たり3.8円はなっていますけれども、なぜ清掃一部事務組合のほうで固定費、雨が降ったら排水のためにいろいろ金がかかるんだというお金が負担されているのに、23区のほうでも固定費分としてこうした数字が掲げられているのか、私には理解ができないんですけれども、教えていただきたいと思います。

 それから、資料6の関連で平成21年度の埋立処分場全体の量というのが36万トンと書かれていますね。ところで、資料5のほうも埋立処分量が年度別に書かれているんですけれども、このグラフで見ますと44.1万トンと書かれている。これは大変な差があるわけですよね。8.1万トンもの差があるんですよ。同じ出典で、どうしてこういう差が出てきているのか、これもよく見るとわからないので、これは間違いなのか、どっちが間違いなのか、いや、そういう計算方法があるんだということなのか、これをお聞かせいただきたいと思うんです。

 それから、廃プラスチックのサーマルリサイクルがやられているわけでありますけれども、温室効果ガスの排出量というのは大変な量ですね。今、世界で温室効果ガスの量を減らしていこうと、こういう世界的な取り組みが行われているときに、平成17年、21年対比で36.7万トン、74.4%の増加というのは、大変重大な問題だと考えます。いろいろコストの問題で、プラスマイナスでコストは削減されているんですと言われますけれども、しかし、肝心の温室効果ガスの排出量は大きくふえている。こういう点では、私はこのサーマルリサイクル政策というのは、やはり転換が必要だなと思いますけれども、見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料7の関係でありますけれども、必要な検討調査だというふうに私は思います。

 そこで、2の検討内容、整備手法の中で、公共施設の占用許可を受けた民間事業者による整備と、こういうふうになっております。この人たちにも担ってもらうんですということですけれども、この点では、この表現についてはどこにどのような事例があるのか教えていただきたいと思います。

 それから、資料8は大変なシミュレーションをやっておられるわけですけれども、ここでは、この手法を新たに中央区が取り入れようということなんですけれども、これは全国的にどうなんですか。この手法というのは既にやられているのか、ことしから一斉にやるのか、この点についてお聞かせいただきたいと思うんです。

 それから、この資料の3ページにはグループDというのがあります。当該橋梁の特徴はということで、高度経済成長期に架設された橋梁だということですけれども、大変評判が悪いようですね、グループDですから。しかも、これはかけかえていくというふうになっておりますけれども、架橋を視野に入れて検討の対象になっているグループDの特徴は何なのか。構造あるいは材質なのか、あるいは両方なのか、そうした点について簡潔にお答えいただきたいと思います。

 資料8のコストの縮減の問題でありますけれども、30年後には12億円の縮減だと書かれております。これはこれで結構なことだと思うんですが、あわせて、かけかえの計画も、今言われたようにグループDの中心でしたかけかえを検討されていると思うんですけれども、かけかえによるコストは、これとは別になると思いますけれども、どう試算されているのか、お聞かせいただきたいと思います。

 それから、資料9に関連して、晴海二丁目の公園整備計画でありますけれども、将来的に東京都と、やりとりを今やっているようでありますけれども、区が管理するということになれば、管理費はどれほどと見ておられるのか、それが1点。

 それから、公園の中に自転車置き場があるのでありますけれども、50台ですか、これのルートは、ここに至るには、どうも公園の中を自転車を走らせてその場に行くということになりますけれども、これはそういうことを考えておられるのか。それは、私は大変危険だろうというふうに思いますので、別のルートを考えるべきじゃないかと考えますけれども、お答えをお聞かせいただきたい。こういうことです。

 それから、もう1点は、晴海橋公園との面積の比較です。晴海橋公園は、中央区と江東区と両方にまたがった公園でございますけれども、いろいろ開発の関係で住民との協議の中で、中央区分の3分の1は残す、こういう方向が示されておりますね。それはそれで結構だというふうに思いますが、3分の1の面積というのはどれほどなのか。ということは、中央区の公園部分と、そのうちの3分の1というのはどれほどの面積になるのか、それをお聞かせいただきたいと思います。

 よろしくお願いします。時間がありませんので、簡潔にお願いします。

○園田清掃リサイクル課長
 まず、温浴プラザの評価についてですが、レジオネラ菌が21年度も出てしまったからCというわけではなくて、先ほど申し上げましたように、20年度に出ているということを踏まえて指定管理者の施設の衛生管理、そういったところについて、事前にいろいろな取り組みができたはずだということで、こちらの区の責任も十分に認識した上で話し合いをして、そういう評価をつけました。

 それから、次の、ごみの最終処分、委託料の金額についてですが、清掃一部事務組合で中間処理をした後の経費と直接搬入する分の経費の違いですが、直接搬入する率は非常に少なくて、例えば神社、中央区でいえば住吉神社さんなどで灰が出て、その灰をそのまま埋め立てられるようなものを搬入する場合にキロ当たり5.9円。要するに、中間処理の段階がないので、そういうふうな区分けをしております。

 それから、廃プラスチックのサーマルリサイクルのときとの埋立量の違いということですが、清掃一部事務組合等でつくる資料のタイミングの違いもありますが、実はごみの最終処分委託料のほうの分量については、ここからさらにスラグ等、有効利用した分が差し引かれることになります。ですから、実際には44万1,000トンと21年度ありますが、ここから約8万2,000トン分ぐらいが引かれるような計算になります。実際に埋め立てられる量は、ここからスラグの分を引いています。

 それから、プラスチックのサーマルの見解ですが、確かに委員おっしゃるように、温室効果ガスがこれだけ増加してしまうということはありますが、やはり最終処分場の延命ということは逼迫した問題ということもありますし、そういう点で、何の効果もないかというと、こういう効果もはっきりと出ているわけで、23区一律の取り組みとして、これは継続していかなければならないと認識しています。

 以上です。

○宮本土木部長
 私のほうから、資料8でございます。

 こちらについては、国全体の形で取り組んでいるものでございます。国においては、これを策定しないと、今後、国庫補助金の対象にもならないというふうなことでございまして、23区においても、平成21年度現在、15区余りが取り組んでいるという状況でございます。

 それから、グループDの特徴でございますけれども、こちらについては、高度経済成長期につくられたということで、経済性と合理性を求めて、必要最小限と言ったらおかしいんですけれども、安全が保たれる中で、なるべく経済的、合理的な設計になっております。そういった特徴がございます。

 それから、かけかえのコストということでございますけれども、グループDはそういう特徴はありますけれども、当然ながら、私どもにおいては適正な管理をして、かけかえは非常にお金がかかるところがございますので、しっかりと管理をして、長くもたせていきたいということでございます。それを視野に入れてというふうな意味合いを込めておりまして、今後、定期点検によってグループDの橋梁などがどのような形になるのか、そういうところは不明なところがありますけれども、もちろん別ということではなくて含んでいるというふうなことで御理解いただきたいと思います。

○園田清掃リサイクル課長
 1点答弁漏れがありましたので、お答えします。

 温浴プラザの管理経費の縮減についてですが、こちらについては、事業者のほうも前年度よりも増加してしまったというところで認識しているものです。増加したというのは、プールの監視員をふやさなきゃいけないという法令を遵守するということで、区のほうの経費も当然ながら計上しております。

 以上です。

○有賀土木部管理課長
 自転車利用のあり方の中で、公共施設の占用許可を受けた民間事業者による整備ということ、具体的にどこがあるのかということでございますけれども、現在、区では区が直営で自主管理をしているという状況でございますけれども、法律の改正等によりまして歩道上に駐輪場ができるというようなケースも出てきまして、そういった駐輪場を23区の中でも、例えば区営ですけれども、民間事業者に指定管理をさせているというような例もございます。さらに、今回ここにお示ししておりますとおり、例えば渋谷区などでは区と事業者が協定を結びまして、事業者が自分で駐輪設備を設置し、それを道路占用許可を受けて設置するというような形で行っておりまして、それに基づいて自主的に運営している、そういうような例がございます。この検討の中でどのようになるかわかりませんけれども、中央区といたしましても、いろいろな手法について検討していきたいというふうに考えているところでございます。

○石田公園緑地課長
 まず、管理費についてお答えいたします。

 22年度の予算で公園、児童遊園の維持管理費約4億8,000万円計上させていただいているところで、公園の数と児童遊園の数が89カ所ありますので、平均で560万円程度かかっている状況でございます。それらを考えますと、この公園は平均よりも大きい公園となりますので、具体的な数字は今計算できないところなんですけれども、それ以上の金額がかかるのではないかなというふうに考えておるところでございます。

 次に、自転車についてでございます。

 自転車は、基本的に、公園に入るまでは自転車で来ていただいて結構だと思うんですけれども、公園の中に入った場合は、自転車をおりて、引いて自転車置き場まで行っていただくのが基本ではないかなというふうに考えておるところです。また、具体的な意見については、いろいろなところで、住民の方の意見も含めて聞いて、これは案でございますので、位置については今後決定していきたいというふうに考えておるところでございます。

 次に、晴海橋公園の面積の3分の1はどのぐらいになるかということでございますけれども、現在、晴海通り沿いのところにある晴海橋公園は約8,700平米ございますので、単純に3分の1を掛けますと2,900平米になると考えているところでございます。

 以上です。

○田辺委員
 それぞれありがとうございました。

 温浴プラザの評価の問題で、やはり働いている人たちの労働条件の問題をきちっと見てあげなければならんし、その面で、管理運営費を減らせ、減らせということで、こうした人的な資源を無理してカットする、そういうことがあってはならないと思いますので、ぜひそうした立場で対応していただきたいと思います。

 それから、レジオネラ菌の問題で、中央区の責任も考えながらCの評価だと。これは、中央区政が批判されていると思っていいんじゃないでしょうか。きょうこれから議論しませんけれども、そうした評価だと思います。これは意見として述べておきたいと思います。

 それから、廃プラのスラグの分が引かれるので量が減るんですと、こういうことですけれども、それのわかりやすい資料を後ほどいただきたいと思います。

 あとは、また別の機会にやらせていただきます。報告に対する質問は終わります。

○田中環境部長
 資料につきましては、正副委員長と協議の上、調製をさせていただきたいと思います。

○増渕委員長
 それでは、質疑の半ばですが、暫時休憩を入れさせていただきます。

 午後2時55分に再開いたします。よろしくお願いいたします。

(午後2時45分 休憩)

―――――――――― ◇ ――――――――――

(午後2時56分 再開)

○増渕委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 次の方、どうぞ。

○小坂委員
 こちらでは2点です。

 まず、1点目が資料7、自転車利用のあり方検討調査についてです。

 区内での自転車利用のあり方、その利用の仕方の向上を図るために、この検討はとても大切な検討だと思っております。本当にこのような検討会を設置していただくことは、大変感謝いたしている次第です。このような検討会は区民も大変関心を持っているものでありますので、当然のこととは思いますけれども、検討会が公開で行われるのかどうか教えてください。

 もう一つですが、資料9です。資料9の晴海二丁目公園整備に関してです。

 前委員からもございましたけれども、自転車置き場50台をこの公園のど真ん中に持ってくるというのはいかがなものかと。これは単なる案ということでございますが、こういうふうな場所に自転車置き場を置いてしまうと、おりるようにと書いていても、子供はきっと乗ってしまうので、であれば、そうなった状況においては自転車事故がこの公園内で起こることになりますので、極力自転車を公園内に持ち込ませないというふうな置き方をつくるのがとても大切かと思います。そういうふうなことを考えると、やはりこの自転車置き場というのは道路に面した部分に持ってくるべきだと思っております。ですので、これは要望ですが、自転車置き場を公園内のど真ん中に50台つくるのではなくて、道路に接した部分につくっていただきますように、資料9におきましては要望させていただきます。

 ですので、質問は1点、資料7に関してお願いします。

○有賀土木部管理課長
 今回の自転車検討会について、公開にするのかどうかというお尋ねでございますけれども、現在の時点でこの検討会について公開のもとにおいて行おうというふうに、特には考えてはおりません。

 その理由ということでございますけれども、検討会という名前のものはいろいろあろうかと思いますけれども、広く区民の方を集めて意見を聴取して行うようなものもありますが、今回私どもが考えております検討会といいますのは、名前としては検討会でありますが、自転車利用のあり方について、今回は今後の自転車対策を進める上での、言ってみれば基礎的な情報の収集とか整理、それを関係行政機関を交えながら、その中で今後どうしていくかということを検討していくということで、どちらかというと、ある意味事務的な検討会というようなものを考えておりまして、例えばこちらにも書いてありますとおり、施設整備の問題ですとか、こういうものは区民の方を交えて、あるいは公開にしてそれぞれ皆さんのもとで行うというより、事務レベル、そのような形で現在、実務として進めさせていただきたいというふうに考えておりまして、そういった意味から、特に公開して大勢の前で議論していくという議論の場というようなニュアンスではないということで御理解をいただきたいと思います。

 以上です。

○小坂委員
 この検討会の後に、また区民を交えての自転車利用のあり方の検討の場をつくって、それで自転車利用のあり方計画なるものをつくるのか、この検討会でできたものを即計画として具体化していくのか、そのあたりの方向性を教えてください。

○有賀土木部管理課長
 今回の検討会でございますけれども、これは、ただいま申し上げましたとおり実務的なものでございまして、これによって、ある程度区の方向性というようなものを洗い出していきたいというふうに考えております。この後に、では具体的にどういう事業を進めていくかというような形になってこようかと思いますが、その中で、例えば対象地域の方たち、関係のある部署の方たち、そういった方たちが当然出てくる場合がございますので、区民の方全体を集めて、またその中で何か会議を開くということではなくて、今度は実際に関係する方たちの御意見を個別具体的に聞いていくというような形で進めさせていただきたいというふうに現在考えております。

 以上です。

○小坂委員
 区民の声の反映というのが、それできちんとなされるのかどうか、非常に不安なんです。この検討会である程度出てしまって、あとは周りの人に聞くんだというのであれば、その周りというのは区がどういうふうに周りの人を選ぶのかということになってきますので、そういうところであれば、ここでの検討会での事務作業が終わった後は、再度、区の自転車利用のあり方を区民全体で考えるという検討会をつくり、その後に計画書なるものをつくるというふうに考えたほうがよいと思うんですけれども、区民の声をきちんと反映することがそれでできると考えていらっしゃるのでしょうか。それがきちんとできればいいんですけれども、大変そのあたりが不安に思うんですけれども、いかがですか。

○宮本土木部長
 こちらについては、項目的に、例えば駐輪場をどこにつくろうかというふうなことになりますと、例えば放置自転車の多いところだとか、そういうデータもございますので、そういう中で候補地を、ここに書いていますように、見つけていくとか、あるいはその次の保管場所、こういうものについてどのような形で場所を探しながら、もっと回転するようにできないかというかなり実務的なものでございますので、この段階においては、区民を含めないでやっていきたいと考えています。

 ただし、例えばレンタサイクル、これはさまざまな課題がありますけれども、観光用とか通勤・通学の足とかありますけれども、そういうような方向性を整理して、ではレンタサイクルをもっときちっと検討しようじゃないかといったときに、区民の意向とか、そういったものを聞いて進めていきたいというふうに考えておりまして、先ほど管理課長が言いましたように、こちらについてはかなり実務的なものということで、この段階においては、先ほど言いましたような形でやりたいと考えております。

○小坂委員
 土木部長がおっしゃったように、レンタサイクルのところに関しては、区民の意見をもっと取り入れていくべきだというふうなこともあれば、自転車通行帯についてもどのように整備していくかという中で、区民のいろいろなアイデアが出てくるかもしれません。一部においては、必ず区民の声を聞くべき内容も含まれているわけです。そうなった場合、これは要望ですけれども、検討会報告書なるものをつくる前段階におきましては、事務レベルでできたもので、かつ非公開の検討会でできたものであっても、その報告書を出す前に、一度パブリックコメントなりをしていただいて、区民の意見も取り入れた報告書をぜひつくっていただけますように要望いたしまして、ここでは終わります。

○二瓶委員
 それでは、私からも数点質問をさせていただきます。

 まず、環境部のほうのごみのほうなんですけれども、資料4のごみ量の減少というのは、先ほど来、矢吹委員がおっしゃったみたいに非常にいいことだなと思っていますが、総体的にごみが減ったというのは、一方では確かに区民の方々の努力があってリサイクルに回している、ごみというものが減ったのかなということもありますけれども、一方では景気が低迷して絶対消費量が少ないわけですから、当然その中でごみそのものの発生が少なくなっているので、一概に総量が減ったから喜ばしいという話でもないのかもしれませんが、その点いかがお考えでしょうか。

 それと、区民のほうのごみ量は減ったにもかかわらず、資料1の環境マネジメントシステムの目標値、ごみの廃棄量は目標値を達成しませんでした。達成しませんでしたが、これはなぜ達成しなかったのか。ごみの種類とかが、例えば私もいつも言っていますけれども、いろいろなところで配られている封筒の数とか紙ベースとか、そういうものもあると思うんですが、ごみの種類があると思うんですよね。そこら辺は、このマネジメントシステムの中での目標を達成できなかった理由はどのようにお考えか、まずお聞かせいただきたいと思います。

○園田清掃リサイクル課長
 ごみ量の減少についてですが、委員御指摘のとおり区収集ごみについては3.6%の減少。3.6%の中身としては、やはりリサイクルが進んでいるということ、それから個人個人の取り組みが反映されているというところもあるかと思っています。事業者のほうですが、23区全体では持ち込みごみ量、事業系のごみが5%減っていて、これは事業者のほうもリサイクルが進んでいるという点、それから景気の影響を受けている、そういう点もあるかと思っています。

 以上です。

○小川環境保全課長
 環境マネジメントシステム上におきますごみの削減目標が達成ができなかったということでございます。

 まず、この場合のごみというのは、実は紙とかペットボトルというような再生可能なものではなく、最終的な生ごみであったり、弁当殻であったり、さらに、ばかにできない量ですが、結構な数字になってくるのは再生不適なごみということで、紙の中に金属がまざっているだとか、そういったものでございます。そういったごみでございますが、一昨年でありますと、例えば、ちょうどいい機会だからということで倉庫に長年積もっていたごみを廃棄したというような理由もございます。しかし、昨年度はそういうことも一斉にやったということではないんですが、やはりそうしたものが出てきた。さらには、弁当殻とか、どうしても出てきてしまったものもあるというような状況の中で、実際には前年度、20年度よりは減らしてきてはいるということでございます。

 しかしながら、やはり目標を達成できなかったという事実は受けとめなければいけないと思います。弁当殻だとか生ごみ、さらには金属がまざってしまっているような紙ごみ、要するに再生不能のごみがまず出ないようにすること、さらには、出た場合にはどのように再生の道を考えていくのかというようなことも含めて、達成できなかったということを受けとめて、今後の課題としていきたいなというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 そういう面で分析されているので、ぜひとも目標を次回に達成できるようにお願いしたいと思います。

 それから、ごみの総量に関しましては、確かに景気の問題とか消費の減少の問題等ありますから、ただ単にごみ量、総量が減ったという指数よりも、リサイクル率とごみ量の比率というのがはっきりとした、こういうところでの資源回収が進んでいるかどうかというところで、うまくいくのかなと思っています。

 一方では、これは議題になるのかもしれませんが、関連で、せっかく資源ごみ回収は中央区もいろいろなところで進んでいますけれども、最近、中央区だけではないのかもしれませんが、中央区が委託した業者なのか、そうじゃないのかわからないようなトラックが早朝、区が来るのは8時ごろだと思うんですけれども、6時ごろからもう既に回って、どうも区が契約した業者さんじゃない車が回ってきている状況があるように、私の町会でも聞きましたし、隣の江東区なんかでもそういう状況がある。ということは、中央区の回収車なのか、あたかも中央区の回収車のように回ってきているのか。人が缶を夜中にガラガラ集めているのではなくて、実際に業者なんですよね。そういう業者さんが、あたかも区のものを集めているようなことを聞きますけれども、その実態把握はどのようにされていますか。

○園田清掃リサイクル課長
 委員御指摘のお話は、多分持ち去り業者のことかと思いますが、21年度から区のほうでも条例を改正して、持ち去り防止のためのパトロールを委託して行っているところです。21年度から開始しましたが、その成果もあり、21年度の資源回収量は多少回復の兆しを見せています。今年度はちょっと規模を縮小しておりますので、もうちょっと様子を見てからと思っていますが、あくまでも抑止効果を基本としてやっているところです。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 せっかく区民の方々のリサイクルに対する熱意とか、これからどんどんリサイクルしていこうという気持ちが、それによって抑えられちゃうのが嫌だなと思いますから、気持ちがあって、皆さん、リサイクルに出そうということで大分進んでいるということが、今、率でも出ているんですから、そこら辺はしっかりと、正しいものは正しい業者さんに持っていってもらえるような形でお願いしたいと思います。

 それから、次は日本橋の船着場の件でございます。

 ようやく船着場が完成して、高速道路の柱は、この絵にもかいてあるように2011年100周年というところと同じなんですけれども、絵も実にきれいな船着場の絵があって、これは水面の上下に合わせて船着場も上下するものだと思いますが、日本橋川の船着場は、この船着場が完成すると、今ある中央区の常盤橋の防災船着場と2つ隣接されるわけです。今、実際に常盤橋の船着場は多目的利用で貸し出しいただいているところであると思うんですが、今後、2つの船着場が同じ川近辺にできるとなりますと、その利用の仕方の区分とか、これを見ますと、両方とも防災利用もありますけれども、それ以外にどういう形で区分をしていこうと思うのか。例えば、今、朝潮運河のほうの船着場は利用料を取って区が管理しておると思うんですけれども、日本橋の船着場が利用料を取ることになると、常盤橋のほうはどうなるのかなと。そこら辺のお考えを、まずお聞かせいただきたいと思います。

○有賀土木部管理課長
 日本橋の船着場及び常盤橋の防災船着場の整備の問題でございますけれども、委員から今ありましたとおり、常盤橋については、現在、防災船着場という位置づけでございまして、こちらにつきましては、例外的に、例えば地域貢献ですとか、あるいは学術研究といったような目的において、一部特定の目的のために例外的にお使いいただいているということで、今後もこちらについてはそのような形で現在進めていきたいというふうに考えております。

 日本橋の船着場につきまして、どういうふうな利用形態をとるかということにつきましては、現在、固まっているわけではなくて、今後、来年の4月までの間にまたさらに詰めていかなくてはいけないことでございますけれども、防災性及び地域の水辺のにぎわいづくりですとか、そういったような面あるいは舟運、そういった側面も十分持っているというふうに認識しております。実際には、広く一般の方に多く利用していただきたいという面もございますけれども、その一方で、御存じのとおり川幅が非常に狭くて、多くの船が集中してしまうと、かなり混雑して事故等も発生するというようなことも考えられますので、現在のところ、朝潮運河の船着場と同じように、ある特定、特定という言い方はちょっと語弊がありますけれども、ある一部の方といいますか、そういった方に日本橋川の走行になじむような形で御利用いただける方につきまして、基本的には朝潮運河と同じように料金をいただきながら、観光利用等も含めながら御利用いただくというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 本当に、これからいろいろな活用方法があって、舟運なんかは、きっとどこかに行くわけですよね。将来的には羽田空港から直接日本橋に来れるのが理想ですよね。船がそういうものに対応できていれば、どこかで乗りかえたとしても。そういう形で舟運が目玉になればいいし、そもそもやはり日本橋に船着場ができることによって、日本橋のまちが栄える、日本橋の商業、商売がこれによって活性化するというのが大きなねらいだと思いますし、当然、将来的には高速道路の撤去があって、日本橋全体のまちが川に面を向いたまちをつくる、これがスタートのスタートだなと思っていますけれども、そういうので期待しているんです。

 ただ、今言ったように、いろいろな船が入ってきたりすると、それでなくても狭い川幅の中で船の往来の仕方、船舶の利用の仕方、今は別の法律でしか取り締まることができませんけれども、中央区の川といっても、いろいろな制約がある中で、これは船の人たちのマナーですよね。今はプレジャーボートも走っていれば、手こぎのカヌーも走っていれば、いわゆるレジャー的な、ジェットスキーというんですか、マリンジェットというんですか、水上オートバイも走っていて、非常に危ない。これは、必ず事故が起こりやすくなると思いますから、そこら辺も中央区が、せっかく船着場をつくって舟運のことを進めていくのであれば、そういう検討会も、自転車の検討会と同様に、同時並行につくっていただかないと、亀島川もそうですし、朝潮運河も含めて、恐らくそういうことになってくると思いますので、ぜひそれは利用者とか事業者とか、あわせて検討していただきたいなというふうに思っております。

 そういう面では、今は特定の東京観光汽船が目玉で舟運はやるということになっていますけれども、屋形船も着ける。そのほかの人も着けるとなると、この船着場を見ると、船はとまっていられないんですよね。今みたいに航路も狭いですから、乗り降りしている間にほかの船が待っているためには、やはり、くいとか、そういう待機スペースが船には必要なんですけれども、その点、なかなか中央区だけで入って、くいを埋めるわけにはいかないんでしょうけれども、実際の運航になってくると、一船だけではないし、屋形船さんが入ってくると、待つ場所の重要性がすごくわいてくると思うんですが、その点の御検討はいかがでしょうか。

○宮本土木部長
 私ども、船着場をつくるのは初めての経験でございまして、そのあたりのところ、管理の仕方あるいは運営をしていただく、その中に屋形船の業者さんだとか、あるいはいろいろな舟運をやっている事業者などを集める中で、利用のルールを決めていきたいと。委員おっしゃられましたような、船をとめておくような場所も必要なのかどうか、そういうところも含めまして、そういう方々と話し合いをする中で考えていきたいなと思っています。

 さきにお話のありました、船の通行するルールですね。小名木川などではできておりますけれども、それについても、水辺の中で船が、いろいろレジャーだとか含めて行き交うようになれば、やはりルールづくりも必要かと思っておりますので、そういうものも東京都と一緒に検討していきたいなと考えております。

○二瓶委員
 ありがとうございます。

 そういう面では、日本橋川というのは中央区の一つの観光の名所になって、今、中国の人たちが大量に日本でお金を落とす。悔しいですけれども、中国に頼らざるを得ない日本の経済の状況を見ると、銀座に中国の人が来て、その後、秋葉原に行っちゃうのではなくて、ぜひ日本橋に寄っていただいて、日本橋でお金を使っていただくというのは、区長と一回上海の外灘のナイトクルーズに乗りましたけれども、そういう形で、昼間だけじゃなくて、そういう観光の大きな目玉にして、日本橋の伝統あるいろいろな老舗のお店にも寄ってもらえるような工夫を今後、ちょっと先の話なんでしょうけれども、していっていただきたいなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 それでは、終わります。

○増渕委員長
 ほかに理事者報告で御質問はございますでしょうか。

 それでは、議題に入ります。

 環境保全及び建設行政の調査について、御質問のある方はどうぞ。

○田辺委員
 2点伺います。

 1つは、7月6日午前8時30分に勝どき四丁目のカネヨ冷蔵庫解体工事でアンモニアガスの噴出事故がありました。私も当日、現場に行ってみました。2回の近隣説明会があり、2回目の説明会に私、参加をいたしました。解体作業に入る前の基本的な対応を怠った結果起こった事故だと思いますけれども、区の対応は、なかんずく環境部の対応は、この問題でどうだったのか、お聞かせいただきたいと思います。

 もう1点は、大変な猛暑が続いて今日に至っておりますけれども、最近、区議団にメールをいただきました。一部紹介しますけれども、こういう内容です。

 水まきのおくれについて、9月の区議会で質問してください。ことしの夏のこの暑さの異常は、だれもが認めるところでした。日本橋かいわいの公園、浜町公園、箱崎公園、十思公園をはじめ、区道の木々は水まき怠りの結果、哀れな姿となってしまいました。区の花、サツキに至っては、4割は枯れたのではないでしょうか。ここまで水をまかずに植物が成長できると考えていたとは思えないのですが、この損失を考えていたでしょうか。

 こういうことですけれども、この暑い夏、我々もへばっておりますけれども、木々もそうだと思うんです。これに対する区の対応はどうだったのか、簡潔にお聞かせください。

○小川環境保全課長
 7月6日の勝どき四丁目、月島冷蔵庫のアンモニア事故でございます。

 まず、先に当日の対応から言いますと、東京都のほうから連絡がございまして、早速環境部の職員を派遣をいたしまして、その中で職員を現地に置いておきまして、また環境保全課のほうをベースキャンプとして連絡受け付け先ということで、状況を刻々入れさせて、警察及び消防等の情報を収集して対応を図ったところでございます。

 まず、解体作業全体についてということでございますので、こちらの件にかかわらず、解体の場合、まずアスベスト等有害物質の入っているものに関しての届け出、さらには特定作業ということで削岩機、その他騒音が出るものに関しては対応しておりますが、こちらの勝どき四丁目の解体工事に関しても、十分に気をつけて行うようにという指導はしているところでございますが、結果としてこうした事故が起きてしまったということで、当日対応をしたというところでございます。

 以上でございます。

○石田公園緑地課長
 樹木の水まきについてお答えいたします。

 委員御指摘のとおり、一部の樹木について枯らしてしまったことについて、率直にお詫び申し上げたいというふうに思っておるところでございます。

 対応についてでございますけれども、通常の水まき等の維持管理に加えまして、先週の月曜日から下水の再生水を使いまして水まきをプラスで、この異常気象や雨が降らない状態に対して対応しているところでございまして、先週月水金、今週月曜日、水をまいたところでございます。水曜日、きのうですけれども、非常にありがたいことで雨が降ったので、今週については追加の水まきは考えておらないところですけれども、今後の天気に対応して少しでも被害が広がらないように今後対応していきたいというふうに思っているところです。

 また、あわせてホームページに、おふろの残り湯でも結構なんですけれども、自宅から近くの公園や街路樹に水をまいていただきたいというお願いを掲載して対応させていただいているところでございます。

○田辺委員
 最初のアンモニアガスの噴出事故でありますけれども、やはりあってはならない事故が起こったわけですよね。そうした点で、やはりこうした問題に対する区の事前の指導を強く求めておきたいと思います。2回目の住民説明会が行われましたが、その結果については区のほうにも報告があると思いますけれども、積極的な対応をお願いしておきたいと思います。

 水の問題では、枯らしてしまって申しわけないということでありますけれども、やはりせっかくの生き物ですから、しかも、緑は大切なものということで私たち、行政も考えているところでありますから、これからも積極的な対応をしていただきたいと思います。よろしくお願いします。

 終わります。

○小坂委員
 スーパー堤防と児童遊園について質問させていただきます。

 まず、スーパー堤防ですけれども、この整備に関しては、区の方針はどのようなものがあるのでしょうか。中央区基本計画2008では、どのような記載になっているのか。実際のところ、例えば月島地域、今、月島地域はAP何メートルであり、これがどの程度の高波、APが何メートルの波というか、海面まで耐えられるかという現状を、とりあえず教えていただければと思います。

 これがスーパー堤防に関してです。

 児童遊園に関しましては、これも中央区児童遊園条例で、児童遊園というのは、児童に健全な遊び場を与え、その健康を増進し、情操をゆたかにすることを目的として、区が設置したというものでありますけれども、とても大切なものだと思います。特に、認証保育園もふえてきて、園庭がないからこそ、子供たちは児童遊園を園庭として、そこで遊んでいるということで、これは減らすわけにはいかないと考えているところでございます。

 そういう中で、中央区のほうは何か児童遊園を廃止したりとか、そういう計画はどこかにあるのかどうか教えてください。

○石田公園緑地課長
 スーパー堤防についてでございますけれども、私の記憶しているところで、基本計画2008の中でスーパー堤防を計画している部分については、中州公園と月島第三児童遊園のところを計画しているところでございます。

 APにつきましては、特に港湾区域についてはAP6.3を計画高、APで確保しているところでございます。

 続きまして、児童遊園については、改修の計画はございますけれども、児童遊園を廃止するというような計画は、現在中央区ではございません。

○宮本土木部長
 スーパー堤防については、東京都の事業でございまして、私どもについては、その上部を修景的に公園にしたりしております。そういう関係で、中央区の基本計画の中にはスーパー堤防というところはありませんが、公園の整備の中で、箇所づけの中で現在実施しております中州とか、あるいは月島三丁目児童遊園という部分が箇所づけをされているかというふうに認識しております。

 それから、護岸でございますけれども、昭和38年に東京都が高潮防御施設の整備、これは伊勢湾台風級の高潮に対応できるということで、AP5.1というふうな高さで、今、防潮堤をつくっております。

 以上でございます。

○小坂委員
 今、そうしたら、月島エリアはAPはどれぐらいで守られているのか、現状をお聞かせいただきたいのが1つです。

 それと、今出てきました月島三丁目あたりの話、これは月島一丁目スーパー堤防上部修景及び月島三丁目児童遊園の改修というところで本年度の予算が296万2,000円計上していることかと思いますけれども、これに関して入っていきたいと思います。

 まず、このスーパー堤防をつくるに当たっては、周辺地域の合意形成はどの程度なされているのか、そのことを教えてください。

 2点目は、実際、スーパー堤防は国からということになれば、スーパー堤防をつくる部分においては区はお金を出さないと理解していいのか教えてください。

 3点目は、ここに関連して、月島三丁目児童遊園は廃止せずに改修するという理解でいいのかどうか、改めて。

 2つ目として、スーパー堤防のところに恐らく三丁目児童遊園をつくるということになってくると思うんですけれども、そうしたら段差ができちゃいますよね。その段差はバリアフリー対応がなされているのかどうか。

 3つ目は、トイレをきちんと整備されるのかどうか。

 4つ目は、地表面は全部コンクリートで覆ってしまうのかどうか。特に、月島三丁目児童遊園は土があるんです。中央区はなかなか土のないところでございまして、これが全部コンクリートとかになってしまうと大変残念かと思いますので、子供たちの本当に楽しみにしている遊び場ですので、このあたり、詳細に入りますけれども、教えてください。

○石田公園緑地課長
 合意形成についてお答えします。

 今、スーパー堤防を計画している隣接のマンションの方々に合意形成を得ようと思って話し合いを継続しているところでございます。

 スーパー堤防は東京都の事業でありまして、東京都とも協議を進めながら、東京都の現在のところの計画では、来年度、スーパー堤防の被覆というか、土盛りの工事を進めるということで、現在、計画を進めているところでございます。

 次に、月島三丁目がどのぐらいの高さで守られているかというところなんですけれども、先ほど言いましたけれども、計画では隅田川については6.3という計画高になっておりますけれども、現況が6.3で守られているかどうかはちょっとわからないところもありますので、その辺は調べさせていただきたいというふうに考えております。

 また、バリアフリーについてなんですけれども、現在、エレベーターとスロープによってバリアフリー対応をして、区道側から隅田川テラスのほうに、隅田川テラスのほうから後ろの区道のほうにバリアフリーで移動できる計画で考えているところでございます。

 続きまして、トイレなんですけれども、既存のトイレがあるので、現在の段階ではトイレを設置する方向で考えているところです。

 被覆が、コンクリートに覆われてしまうのではないかということですけれども、中央区が最終的に上部の部分を土や木で覆うような形で上部修景していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○宮本土木部長
 すみません、若干補足させてください。

 まず、スーパー堤防の合意の関係でございますけれども、中央区については日本で一番初めにスーパー堤防ができたと。箱崎でございますけれども、そういう状況でございまして、今、あの隅田川のスーパー堤防の整備率は東京都で28%という状況ですけれども、中央区は50%というふうに非常にスーパー堤防が進んでおりまして、良好な景観と、それから区民の方々皆さんに親しまれる水辺景観がスーパー堤防によってできてきていると考えております。そういう中で、隣接するマンションの方々からスーパー堤防に対して意見が出ておりまして、基本的に、私ども、区民の理解はされていると思っておりますが、今、隣接するマンションの方々には対応をさせていただいているところでございます。

 それから、スーパー堤防においては、上部が公園になることが多うございます。例えば、石川島公園とか明石町河岸公園だとか、そういう上部、一番上の部分を公園にするというところにおいては、一番上の部分に芝生を張ったり、木を植えたり、施設を置いたり、照明をつけたりとか、そういったものの費用については区が予算化して実施するというふうな形になってございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 月島がどれだけの高さで守られているのかがわからないので、それを知らずしてスーパー堤防を計画するというのは論理に合わないというか、そのあたりはどうなっているのかなと思うんですが、できましたら、中央区におけるスーパー堤防の計画で既存がどのように完成して、事業中のところはどれだけで、計画地区はどうであるかというふうな、スーパー堤防に関しての資料を提出いただければと考えます。

 それが1点です。

 2点目が、月島三丁目児童遊園のところを実際にスーパー堤防化するということで、図面が手元にないので、そのあたりの図面もこの委員会で資料請求させていただきたいと思っております。

 エレベーターをつけるというのが1つ出てきましたけれども、公園のところにエレベーターがつくと。そういうふうなところであれば、そうしたら、その児童遊園につくエレベーターも区が管理していくということで理解してよいのかどうか教えていただきたいと思います。当然、区の管理のもと、行っていくべきだし、特に児童遊園というのは対象者がだれかというと、幼児や小学校低学年の児童に向けてつくられたものであり、これは児童福祉法第40条で規定された公園でございますので、そうなった場合にエレベーターでの事故というのもあり得ますので、エレベーターのほうもきちんと区が管理していくという考えでよいのかどうか教えていただきたいと思います。

 お願いします。

○宮本土木部長
 今おっしゃいました隅田川の護岸の高さでございますけれども、先ほど私がお答えしましたように、伊勢湾台風級の高潮に対応できる事業ということでAP5.1でつくられております。

 それから、お求めのあった資料につきましては、委員長、副委員長と相談して提出させていただきます。

 それから、エレベーターについては、現在は公開空地の中に設置される予定でございまして、私どもは事業者の管理にゆだねていきたいと考えているところです。実際上、事故とか、そういうところも想定できないことはないかと思いますけれども、きちっとした管理協定を結んで、事業者が責任を持ってやっていただくような形で事業者と話をさせていただいております。

 以上でございます。

○小坂委員
 そうしたら、スロープで区道のほうから児童遊園まで上がれるようになっているのかどうか、そのあたりの構造はどういうふうになっているんでしょうか。そこは階段じゃないんですかね。そういうふうなことからすると、絶対にそこにバリアフリーで行くためにはエレベーターを使わなくてはならない。そうしたら、そのエレベーターは、実は他人様のものを使って行くということになりますので、ちょっとおかしなことかな、バリアフリーにはなっていないというふうに理解するんですけれども、どうでしょうか。

 もう一つは、合意形成の部分では、近隣マンションと言いましたけれども、スーパー堤防にしてくると地域全体にかかわる問題になってきますので、町会なり、近隣マンションというのは隣のマンションだけを言っているのかもしれませんが、きちんと合意形成が得られているのか。話し合いはしているということですが、どれだけの合意形成を得て進めているのか、何かおわかりでしょうか。

○宮本土木部長
 スロープでございますけれども、児童遊園部分に設けるのは階段になります。スーパー堤防として事業者の公開空地と一体的にやりますので、そこの中にエレベーターをつけるということでございまして、それは児童遊園利用者にもバリアフリー、隅田川にバリアフリーで行けるように、事業者が設置するものではございますけれども、きちんと児童遊園利用者も使える形で調整がされています。ですから、他人のものであっても、協定を結んで24時間児童遊園利用者も使えるというふうな形で事業者と話がついているものでございます。

 それから、合意形成でございますけれども、当該マンションについては、平成18年のころからスーパー堤防に対して意見があるということで、ずっと私ども、お話を続けさせていただいております。もう10回以上お話をさせていただいていますけれども、なかなか理解が得られないところでございます。

 一方で、大分前ではございますけれども、町会とか連合町会にはお話をして、スーパー堤防、児童遊園、いいんじゃないのということでお話をいただいておりますけれども、全体の合意という点においては、まずは隣接するマンション、当該マンションの方々とお話をさせていただいている状況ですので、まだ周辺の人を含めて話はしていませんけれども、当然ながらスーパー堤防に理解をしていただけるものというふうに考えております。

○小坂委員
 町会にということですけれども、それは大分前の話なんですか。町会、連合町会。これは本当に大きな話になってきますので、スーパー堤防にするということになると、地域全体がかかわる問題ですので、そのあたりの説明というのは町会にきちんと入れていると理解してよいのかどうか教えてください。

○吉田副区長
 スーパー堤防事業について誤解があるようですが、スーパー堤防事業は昭和60年以降、東京都を含めて護岸の規格を向上させることと、それから護岸とまち並みというものとを調和させるということでやっているわけです。ただし、このスーパー堤防事業につきましては、実は直立護岸の、現在の5.1という直立護岸の区域ですが、直立護岸の区域だと、すぐ後ろに民家があるというような状況の中で、スーパー堤防、いわゆる緩傾斜の堤防というものをつくることについては、河川区域の設定と河川保全区域の設定が必要ですから、大きな開発が行われる機会をとらえてスーパー堤防をつくるんだということで、昭和60年代からずっと営々とやってきている事業です。

 合意形成ということに関して言うと、この件につきましては、スーパー堤防事業を隅田川全域の中でやっていくということについての合意というものは、昭和60年代以降、今日までの間に長期的に、中域的に、この辺は了解をされている事項でありまして、私はこの件については幅広くもう既に了解をされている、都内全域において。その部分において、個別に事業を行うところについて、事業のあり方についてどうだこうだという御意見があることは調整をしなきゃならないと思いますけれども、スーパー堤防事業そのものについては、これはもう既に合意を得ているものであるというふうに理解をしておりますし、それについて、私どももこれまで何度もこの事業については何年間かにわたっていろいろな予算等も御提供し、調整をしてまいりましたけれども、それらについてはずっと御賛同をいただいてきているところだというふうに思っているところでございます。

 それと、もう一つ、先ほどのエレベーター等の件でございますが、先ほどもございましたように民間事業者の大きな開発事業があるたびに、河川区域を設定し、河川保全区域を設定していく形で、民間との協力なしにスーパー堤防事業はできませんので、そういう中で、開発事業者に一定の負担を持たせながら、基本的にこの護岸の整備を行っている関係上、これは人のものだからバリアフリーではないとかということではなくて、それこそパブリックとプライベートが連携をしながらやっている事業であるということで御理解をいただきたいと思います。

○小坂委員
 スーパー堤防は税金の無駄遣いであるというふうなことで、コンクリートから人へという民主党の考え方もある中で、この事業自体の見直しが今、国全体で考えられているということでありますので、何か大きな合意があるというふうな考え方自体は見誤っているんじゃないかなと思います。

 エレベーターに関しては、区も責任を持って管理していくべきものかと思いますけれども、ここに関しては民間に任せると。民間というのは、恐らくそれは管理組合で、まだ住んでいない人たちがつくった管理組合の責任にするとかいうふうな考え方になろうかと思いますが、その方々がどれだけ責任を持ってくれるかというふうなところでは、区も何らかの形で責任を持っていくことが必要かと思いますが、いかがですか。

○宮本土木部長
 基本的に、民間だからとか、あるいはできていない管理組合が管理するから、そういうもので責任が果たせないんじゃないかというふうな理屈で言われると、非常に先がないというんですか、そういうふうに感じております。

 私どもは、事業者に対して、しっかりと児童遊園利用者も使えるような形、それから事故のあった場合の損害賠償とか、そういうものも対応できるような体制をつくっていただいております。そういうふうな状況で民間事業者はいますけれども、区が管理する立場には当然なりませんけれども、区が管理を民間ができるようにしっかりと取り組めということであれば、例えばスーパー堤防の合意書の中で民間事業者に対して、将来にわたってしっかりと管理をすることというふうな協定あるいは確認書を結ぶことについては、やぶさかではありません。

○小坂委員
 合意形成がきちんと周囲でとれているということの区側の根拠資料があれば、提出いただきたいと思います。

○宮本土木部長
 先ほど言いましたように、合意形成を図る前に、数年前から、反対ということで今までずっと話し合いをしてきておりますので、先ほど言いましたように、ほかのところに合意形成をとっているというふうな事実はございませんので、その資料については出すことができないということでございます。

○小坂委員
 終わります。

○二瓶委員
 では、1点だけ。

 きのうは相当すごい雨で、地下鉄の駅なんかも冠水したところがありますし、佃二丁目、三丁目あたりは異常なまでの下水のにおいがまち全体を覆ったんです。多分、リバーシティーもそうだったのかと思いますが、違うんですね。それくらいすごかったんです。そういう面では、集中豪雨がいろいろある中で、例えばきのうの態勢で、土木部の担当なのかもしれませんけれども、中央区内の道路とか地下鉄とか、まちの下水の処理能力を超えて、我々も環境建設委員会で7月に芝浦水再生センターに視察に行きましたけれども、あの処理量を多分超えてしまったんじゃないかと思うんですが、そこら辺を土木部としては、当然のことながら集中豪雨でいつでも部長以下が飛び出していけるような態勢だったと思うんですが、どの程度の状況把握をされていたのかお聞かせください。

○宮本土木部長
 台風9号の関係でございます。

 きのうの午後2時22分に、中央区においては注意報が発令されました。それと同時に、水防本部を立ち上げまして対応したところでございます。中央区においては、午後3時台が53ミリ、これが一番強い雨でございました。そのときに晴海五丁目の2カ所の場所で、1つは、ほっとプラザの南側のところと、もう一つは環状2号線の路線のところで道路冠水がございました。職員が対応しまして、その作業をしたというふうなところでございますけれども、幸いに被害はなかったという状況でございます。

 あわせて、昨日は満潮時が午後5時でありまして、大潮で満潮時の潮位が2.11というふうな状況でございました。ちょうど午後5時に隅田川の月島のほうに行ってみましたら、もうテラスのところの、テラスはAP2.5メートルでございますけれども、その15センチのところまで水が来ていまして、すごい異臭がしておりました。下水がはけ切れずに河川に流れてきて異臭を発しているものと、そのように理解したところでございます。

 おかげさまで、先ほど言いましたように被害もなくてよかったというふうに考えております。

○二瓶委員
 ありがとうございました。

 そういう面では、行政の大きな責任、国家の大きな責任というのは、治水というものがあって、日々は、川は氾濫しなくて親しむ川であると同時に、やはり水害から治水をしていくというのがどの国家でも一大事業ですし、それの悲願として、ずっと隅田川は、かみそり堤防で覆われてしまって、佃あたりなんかは全く川が見えない状態でありながらも、それはやむなしだったと思いますけれども、今後もそういう面では治水と水辺空間のあり方というのが知恵を出して、それがまさにあのコンクリートの堤防をなくしてでも水辺に親しめて、さらに治水が管理できるような知恵を出していくのがこれからの行政のあり方だと思いますので、ぜひ、きのうの事態もありますけれども、よろしくお願いします。

○増渕委員長
 ほかにございませんでしょうか。

 それでは、議題につきましては継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。

 次に、史跡「月島の渡し」の保存を求める請願について、何かございますか。

○矢吹委員
 それでは、私のほうから質問を申し上げます。

 7月14日に本委員会で審議をされました、史跡「月島の渡し」の保存を求める請願について、御質問をいたします。

 最初に、現時点において、月島の渡しに隣接するマンションの建設計画の進捗状況がどうか、御説明をお願いいたします。

○田村都市計画課長
 隣接するマンションの計画でございますけれども、今現在、計画確認等を民間審査機関において取得をいたしまして、近隣の方々とのお話し合いが継続されている状況でございます。準備工事等については現地で行われてございますが、建築工事そのものについては、まだ着手をしていないという状況でございまして、今の状況ですと、9月13日でございますが、近隣のマンションの方と工事協定を結ぶ話し合いが行われるという状況にあるというふうに報告を受けてございまして、そちらで工事協定が締結をされますと、その後、9月の下旬ぐらいに山どめ工事、本格的な建築工事のほうに入るような、一応そういった計画で地元の方々とのお話し合いを継続しているというふうに、事業者からは報告を受けているところでございます。

 以上でございます。

○矢吹委員
 13日に工事協定を締結するというのは、結構なことであります。

 さて、そこで、請願書の中でマンション工事を行うに当たりまして、史跡のプレート、植栽、それを撤去して仮設トイレの設置、植栽を本当に撤去するようになるのでしょうか。

 また、マンション建設後の専用道路の設置により史跡が削られるということはどうなんでしょうか。史跡プレートや植栽は残るんでしょうか。

 どうぞ、お答えください。

○有賀土木部管理課長
 マンション建設に伴いまして、マンションに隣接します区の道路敷きの史跡プレートと植栽でございますけれども、ただいま委員からもありましたとおり、当初におきましては、事業者のほうから工事図面というものが提出されましたときには、そういった工事期間中、プレート、緑地等をなくして工事資材を置きたいというような要請もありましたが、それにつきましては、区と事業者とで協議しまして、プレートあるいは桜の木、緑地、そういったものはすべて現状のまま残すということで、現在、業者との間では合意を形成しております。

 また、具体的に、建物が建てられた後でございますけれども、こちらにつきましても、現在出入りの関係で一部隣接します緑地を削らなくてはならないというふうなことで業者と話をしておりまして、ただ、その中でもプレートあるいは桜の木につきましては、現状のとおり残していくということで合意しております。また、区の土地を通路として一部本来の道路の目的として復旧してほしいという要望が事業者からございましたけれども、こちらにつきましては、当初は1メートル程度緑地を削ってほしいというような要望もございましたが、区と業者で区の土地、道路を削る部分につきましては、50センチということで、当初予定の約半分ということで合意を得ております。こちらにつきましては、道路までの通路という形で確保しなくてはならないというのが区の考え方でございまして、今回、協議を重ねて植栽の撤去の範囲を最小限にしたということで、道路敷きということで性格上やむを得ないのではないかというふうに区としては考えております。

 以上です。

○矢吹委員
 御説明によりますと、史跡のプレートだとか桜の木は現状のまま残すということであります。区のものである以上は、道路を確保するために、私も仕方がないのかなということを考えております。ともかくも緑地の撤去を最小限で対応するというようなことだと私は考えております。

 このような状況であるならば、史跡「月島の渡し」を削ることがという請求趣旨には結果的には沿うことができないので、不採択とすべきと考えております。

 よって、本委員会で直ちに採決をするように委員長にお諮りを願いたいと思います。

 以上であります。

○増渕委員長
 ほかに、御発言ございますでしょうか。

○田辺委員
 矢吹委員の結論は、全く逆さまだというふうに思います。この小さな三角地帯ですけれども、立派な緑地帯として今も残っておりますし、今の区のお話ですと、最大限緑地帯として残して、いろいろな碑文や何かは残すということでありますから、そうした点では、この願意を積極的に私たちは評価して、請願を採択するというのが当然のことだと、こういうふうに思います。一部だけこの請願の内容に合わないから不採択だというのは、全く住民の皆様方の思いを理解していない、そういう姿勢ではないかと思います。

 御存じのように、この請願には2,000人を超える署名が添えられております。それは、前回の7月14日の委員会でも私、述べましたけれども、区議会の請願史上、特筆されるものだと。そこに区民の皆さん方の思いが載せられているというふうに思います。平成19年に既に全会派一致で「月島の渡し」を緑地として保全するということが採択されているわけでありますから、その流れの中で、この問題については考えるべきではないかと思います。この請願の趣旨を生かしていくという区議会の意思を示すべきだと思います。不採択にする理由は全くない。不採択は区議会の自殺行為である。

 このことを強く申し述べ、採択こそ区議会がとる道であることを主張しておきたいと思います。よろしくお願いします。

○増渕委員長
 ほかにございますか。

 それでは、小坂委員、残り11秒で、よろしくお願いします。

○小坂委員
 区の住民への説明が、区道というのをきちんと説明してこなかった区のほうの、できていない、欠くことがあり……。

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 ほかに、ございますでしょうか。

 ただいま、本請願の審査におきまして、矢吹委員からは不採択、田辺委員からは採択をするよう発言がございました。それでは、本請願の審査を終了し、採決することに御異議はありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 御異議なしと認めます。

 本請願の採決に入ります。

 本請願を採択することに賛成の方は御起立をお願いします。

〔賛成者起立〕

○増渕委員長
 起立少数と認めます。――御着席願います。

 よって、本請願を不採択にすることと決しました。

 なお、今回の審査結果につきましては、次回の定例会で報告することといたします。

 なお、第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。

 それでは、本日の委員会をここで閉会いたします。

(午後4時4分 閉会)

―――――――――― ◇ ――――――――――

 ―委員会を閉じた後―

 環境建設委員会行政視察は10月27日から29日で、視察目的として、福岡県福岡市では環境市民ファンドについて、山口県宇部市では道路整備における市民要望の適正管理について、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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