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平成22年 企画総務委員会(11月8日)

1.開会日時

平成22年11月8日(月)

午後1時30分 開会

午後3時13分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 鷲頭 隆史

副委員長 志村 孝美

委員 押田 まり子

委員 神林 烈

委員 石島 秀起

委員 植原 恭子

委員 高橋 伸治

委員 守本 利雄

議長 中嶋 ひろあき

4.出席説明員

(11人)

矢田区長

髙橋副区長

斎藤企画部長

平林企画財政課長

内田企画部副参事(都心再生・計画担当)

松岡企画部副参事(施設計画・特命担当)

斉藤総務部長

中島総務課長

浅沼職員課長

平沢防災危機管理室長

高橋防災課長

5.議会局職員

奥田議会局長

横山議事係長

長田書記

村上書記

6.議題

  • 企画・総務及び財政の調査について

(午後1時30分 開会)

○鷲頭委員長
 それでは、企画総務委員会を開会いたします。

 本日、区長は、公務のため途中で退席をされます。

 また、理事者報告の関係で内田企画部副参事、松岡企画部副参事及び防災課長が出席しますので、あわせて御了承を願います。

 過日の本委員会の行政視察につきましては、台風14号の影響により視察最終日の飛行機の運航等を考慮した結果、また那覇市の視察時間への御配慮により視察行程を1日短縮して実施をした次第でございます。しかしながら、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えております。

 なお、内容につきましては、第四回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと思います。

 では、理事者報告をお願いいたします。

○斎藤企画部長

 1 築地市場移転問題についての東京都知事及び東京都議会議長への要望(資料1)

 2 平成22年度中央区「行政評価」(資料2)

○斉藤総務部長

 3 平成22年第四回区議会定例会提出予定議案(件名・説明)(資料3)

 4 環境部と土木部の組織整備について(資料4)

 5 平成22年特別区人事委員会等勧告概要について(資料5)

 6 旧小諸高原学園における盗難事件について(旧小諸高原学園で盗難がございましたので、口頭で御報告させていただきます。

 先週11月4日の木曜日に職員が現地のほうに赴きましたところ、U字溝という溝のところにグレーチングという格子状の鋼のふたかけをさせていただいておりますけれども、それが250枚ほどなくなっておりまして、そのほかにマンホールのふた等も2枚ほどなくなっていたというような状況がございました。盗難事件ということで、同日、小諸警察署のほうに相談をさせていただいておりまして、この11日に小諸警察署の現地検証の立ち会いを行っていただくことになってございます。被害総額は、想定ですが、約160万円ほどでございます。

 また、現地立ち会い等につきまして、詳しい状況が整理できましたら御報告をさせていただこうと思っております。)

○平沢防災危機管理室長

 7 平成22年度防災危機管理センター訓練及び災害対策本部運営訓練の実施について(資料6)

 8 勝どき4丁目の解体工事現場でのアンモニア臭事案について(発生日時は11月6日土曜日午後8時48分で、場所は勝どき4丁目8番カネヨ倉庫解体現場でございまして、これは去る7月6日にアンモニアガス漏れ事故を起こしたところでございます。

 この情報を受けまして、直ちに警戒勤務者と防災課長が現場に出向したところ、午後9時28分に消防署による警戒区域が設定されております。住民の避難は行わなかったということでございますが、ガス検査を消防署が行った結果、最高で3ppmということで、許容濃度の25ppmを下回る結果となりまして、人体に影響はないということで、午後10時5分に警戒区域を解除したところでございます。

 消防署の見解でございますが、ここにつきましては、既に設備、配管の撤去が終了いたしまして、現在、基礎部分の撤去工事を行っておりますけれども、アンモニアが基礎部分、これはコンクリートや土壌でございますが、ここに残ってございまして、コンクリートの破断等の解体作業により、においが発生したものと思われるとのことでございます。)

 9 区立豊海運動公園テニスコート及び豊海小学校南側防風ネットの焼損について(発生日時は11月7日日曜日及び8日月曜日でございまして、豊海運動公園の指定管理者職員が昨日午後4時20分過ぎにテニスコート巡回中に20センチ四方の燃えた跡があることを発見いたしまして臨港消防署に通報し、消防職員と確認をいたしましたところ、さらに豊海小学校南西側及び南東側通路にも計6カ所の燃え跡を確認いたしました。本日でございますが、午前7時ごろに同職員が巡回したところ、新たに焼損している部分を1カ所発見いたしまして、臨港消防署に通報いたしました。

 消防署の現場確認では、両日、合わせまして計7カ所ということで、けが人等はございませんでしたけれども、出火原因に放火の疑いもあるということで、現在、調査中でございます。これを受けまして、教育委員会及びスポーツ課職員が豊海小学校への連絡をして、現場確認を行ったところでございます。

 なお、臨港消防署といたしましては、豊海小学校への連絡のほか、施設管理者への注意喚起文書の提出、さらには地域住民への注意喚起チラシの配布を検討中とのことでございます。)

以上9件報告

○鷲頭委員長
 理事者報告が終わりましたので、それでは質疑に入りますが、発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いをいたします。今、午後2時4分でございますので、自民党さん52分、公明党さん28分、日本共産党さん28分、友愛中央さん28分、民主党区民クラブさん28分ということです。

 それでは、発言者の方、お願いします。

○植原委員
 行政評価等をすべては読み切れなくて、簡単な質問になると思いますが、まず1つは築地市場移転問題についての要望についてです。

 これについて、あらかじめ資料もいただきましたし、読ませていただきました。ここで区長さんが述べられているように、本当にこの場外市場を含む関係事業者は将来展望が見えない中で、事業環境の悪化、施設設備の老朽化に悩まされ、もはや一刻の猶予も許されない状況であると、私もこのことは本当に強く思います。このようにすぐに要望活動をしていただいたことは評価をいたします。これについての東京都の反応といいますか、どのように受けとめておられるのか、また議会のほうについても教えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、今、口頭で幾つか御報告をいただきました中で、今初めてお聞きした件もありましたが、なかなか不安な世の中になったなということで、特に最後の防風ネット等の焼損については、今まで余り聞いたことがなかったようなことが、こうやって複数箇所、連日続いて起きているということは、大変、住民の不安というものは大きいものと思います。何が原因なのか、どういう状況なのか、今、捜査といいますか、調べていただいていると思いますし、また住民の方への周知、注意喚起ということで、今、取り組んでくださっているということで、お任せをするしかないのかなと思います。

 防災危機管理室長さんのほうから最初に御報告を口頭でいただいたアンモニアの異臭事故のことについても、夏の一件で住民説明会も、改善した報告会も室長さんも御出席なさって終わった後で、またこうやって解体工事に着手されて事故といいますか、異臭が実際にあったわけですね。私も現場に行きましたけれども、3ppmといいながらも、やはり住民の方々、通行人の方はそのにおいというものはわかるものでした。本当の原因というのは何なんだろうということで、決算特別委員会のときにも質問はさせていただきましたけれども、過去をずっとたどっていくようなことも必要なのかもしれませんし、また、そこは区が直接かかわることでも、所管していなかったということも私自身は認識しているんですけれども、これは民間の事故でありますが、行政としてはどういう立場でこういうことに取り組んでいかれるのか、もう一度お考えをお示しいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 築地市場に係ります要望の取り扱いについてでございます。

 10月27日に都知事あての要望書につきまして、区長から執行機関の責任者でございます中央卸売市場長にお持ちをいたしました。その際、お言葉としては、要請として受けとめさせていただくというようなお言葉をいただいております。

 それから、都議会議長あての要望書につきましては、区長から和田都議会議長にお持ちをいたしまして、地元区としての検討の御努力を評価申し上げると。取り扱いについては検討をさせていただくというお言葉でございました。

 以上でございます。

○平沢防災危機管理室長
 アンモニア異臭事件でございますけれども、これはなかなか原因の特定が難しいということでございますが、業者の話では、アンモニアの配管、さらには配管撤去後、冷却をするためのオイルにアンモニアが入っていて、それが漏れ出したのではないかということで、さらに今回につきましては、当時、7月のときのアンモニア異臭事故のアンモニアが解体の基礎部分にしみ込んだのではないかということではございますが、これにつきまして、また業者のほうに再度確認いたしたいと存じますし、また区内のアンモニアの冷凍倉庫につきましては、豊海地域につきまして約10カ所程度ございますので、そういったところで消防署のほうもかなり気にされているという状況でございますので、消防署、それから業者のほうにも確認をいたしまして、具体的な原因究明、さらに事故防止対策に取り組んでいきたいと存じます。

 以上でございます。

○斉藤総務部長
 委員から御指摘ございましたが、このような世情において、やはり安全・安心というのは、お住まいいただく上で何より大切だと思っておりますし、従来から中央区につきましては、都心区として安全・安心だというのがある意味で最大限の区の特色であるというふうに考えております。区が把握できる、やはり危機管理的な面でのいろいろな事件だとか事故というのは、確かに限界があるところでございますが、住民の方への一つの要素として、どうやったらそれらのものについて事実関係をきちっと明らかにした上で御安心いただくか。未然に防ぐことも大事ですけれども、防ぎ得なかったものについては、どうしてそうなったのかというのをきちっとお伝えする仕事が、区にとってはとても大事だというふうに考えております。

 特に、今回のように一度事故がおさまったものが再度ある。これは、ある意味では業者の甘さもありますし、行政機関側、区や消防署さんも含めて、事後の最終的な取り扱いについて、まだ不足した点があったのかなというふうに大いに反省しているところでございます。やはり今後とも火事だとか、そういう事件、事故につきましては、なかなかゼロというのは難しいかと思いますが、地域の方に御安心いただけるような形で、区のほうで積極的にかかわりながら、関係機関と地域の方と御一緒に安全・安心を守っていきたいというふうに考えてございます。

○植原委員
 ありがとうございました。

 築地市場の問題については、これ以上お聞きしてもなかなか進まないかなと。何かやるせないような怒りもありますし、いろいろな思いで複雑な思いでおりますけれども、要請として受け取りますとか、地元区として評価しますとか、それだけのお答えといいますか、お言葉しかないのかなというような思いで、これから期待したいですけれども、少し残念な気持ちになりました。ですから、ぜひ区の要望というのはしっかりと、都議会議長さんには直接区長さんがお渡しいただいたというふうに伺いましたけれども、本当に強く東京都に求めていただきたいと思いますし、私も会派に所属する議員として都議会のほうにもしっかりと説明をしていただいて、働きかけてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、勝どきのアンモニアの異臭事故なんですけれども、今、室長さん、また部長さんにもお答えいただきましたが、本当にまたという感じで、もうこれで安全ですと言われて、2回目の報告会には、出席者もそれほど多くなくて、もう皆さん、業者さんにお任せして、行政も対応してくださっているのでお任せしてという、ある意味、そういう安心した気持ちでいたと思うんですが、そこに来てまた異臭ということでしたので、住民の方の不安というのは本当に大きなものがあったと思います。

 私もそこにいたときに、どこの方かわかりませんけれども、近隣の住民の方のお声では、説明会があることも全く知らなかったと。ただ、工事現場のところには張り紙がしてあったので、その程度は知っていましたけれどもと。もう少し、通りを挟んで、どの範囲で事故に対する情報といいますか、また注意の報告等もどこまでお知らせしたのかということが疑問に思いまして、まして夏に起きたときは、それこそ豊海のほうまでアンモニア臭が流れたということでも聞いていますので、やはり範囲というものをもう少し幅広く、その辺についてはまた御検討いただいて、改善していただくように業者にも強く申し入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○高橋委員
 資料4の環境部と土木部の組織整備についてなんですけれども、この内容はよくわかりましたけれども、これによって仕事の流れとか、それから予算配分というか、逆に言うとどれぐらい節減になるのか。資料の裏を見れば、課長級でポストが1つ少なくなるんですけれども、実際の流れの中でどれぐらいの節減が行われるのか、それをお聞きしたいと思います。

 それから、もう一つは防災危機管理センター訓練及び災害対策本部運営訓練の実施なんですが、単にマニュアルどおりにこれを進めるだけなのか、ある面ではマニュアルにどこか不備が起こったということを想定して訓練を行うのか、その辺についてお聞きしたいと思います。

○平林企画財政課長
 今回の組織整備につきましては、まずこれは、1つは経費節減という一面もございますけれども、基本的にはこれからの区の行政のあり方で整備を行ったというふうに理解をしてございます。ただ、当然、経費節減につきましては、今回の予算方針にも示してあるとおり、常に執行を見直して事務事業の評価をしながら節減に努めるというのは、我々ある意味、永久のテーマでございますので、組織統合があろうがなかろうが、これはやっていくということ、それから今回の環境部と土木部の整備につきましては、より環境部に執行部隊をつけて、環境と土木の一体性を伴った整備をし、都市環境をつくっていくというところを主眼に置いているかと思いますので、これによって目に見えた効果というのは、1つ組織的な整備の削減というのはございますけれども、これによってこの事業をなくすとか、こういったところで節減をしていくというところにはまだ至っていないような状況でございます。今後、予算編成を含めまして、組織整備と事業の一体的な中で経費削減等も行っていきたいというふうに考えてございます。

○平沢防災危機管理室長
 両方の訓練でございますけれども、委員お尋ねのマニュアルどおりか不備も想定したものを行うかということでございます。この両訓練につきましては、ロールプレイング方式ということで、さまざまな課題を参加の職員に与えるということでございますが、そのさまざまな課題につきましては事前に職員に知らせてございませんので、新たな、次々に与えられる課題に対しましてどのように各災対部で対応するかということは、シナリオにない想定で行ってまいる予定でございます。

 以上でございます。

○高橋委員
 今まで環境部は環境保全ということが大前提だったわけですね。今度は環境政策課という形になっていったときに、保全なのか、それとも改善なのかというのは非常に大きな問題があると思うんですよ。逆に言うと、今までは保全ということが大前提だったから、これ以上悪くならないということのための動きというのをしていたと思うんですけれども、今度は環境政策という形になってくれば、当然、環境改善という形のものが入ってくるというふうに思うんですけれども、その辺のことはどのようにお考えなんでしょうか。

 それから、訓練です。ロールプレイングをしようが何をしようが、すべてのものがすべてちゃんと動くということを前提にロールプレイングしていくのと、この部分はもうほとんど機能しないということを大前提に訓練をしていくのとでは、やはり訓練の仕方は全く違ってくるわけです。極端なことを言えば、本番のときにマニュアルどおりに進むなんていうことはあり得ないと思っているんですよ。どこかに必ずそごが起きてくるというふうに思っているんですけれども、それをマニュアルどおりの訓練をやれば、課題は与えられるけれども、その課題の中でマニュアルどおりに処理をすればいいんだという考え方と、1つの部門が全く動かないということを前提に、ではどうするのかということを考えていくのとでは、やはり訓練の質というか、そこら辺はかなり違ってくる部分があると思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。

○中島総務課長
 組織改正の関係で、環境保全から環境政策というお言葉がありました。私どもも現在、従来の環境保全という職場、課の組織がございましたけれども、まちの機能更新で環境負荷がやはり都心中央区として非常に大きいと。そうした中で、例えば現在、遮熱性舗装でありますとか、それから緑被率の向上とか、そうした、環境を単に守るのではなくて、新しい中央区の姿の中でどうしたら環境負荷を少なくしていくかという施策が土木部でも現場の実施部隊のほうで進められております。従来の公害行政あるいは環境を守るという観点よりも、現段階で求められているのは、そうした新しい中央区の姿の中で積極的に環境施策を打ち出していく、そうした意味で、今回、環境部と土木部の組織統合を検討しております。

 委員から、改善の方向性はという言葉がございました。改善といいますよりも、現段階で中央区の環境あるいは都市基盤整備の中でどんなことをしていけば環境負荷を減らしていけるのか、そうしたことを事務系の職員と、それから技術系の職員が一体となって取り組んでいけるように、そうした願い、そうした意図を込めての組織統合を考えているところでございます。

○平沢防災危機管理室長
 訓練のマニュアルどおりかというようなお尋ねでございます。基本的には各種災害応急対策がございますけれども、その災害応急対策の範疇の中で行われるというのが基本ではございますけれども、ただ、例えば物資の輸送、これもマニュアルどおりですと物資の手配を業者へ委託するということでございますけれども、果たして大地震のときに業者は要請すればすぐに来ていただけるのかというところで、その辺につきましては、協定は結んでおりますけれども、なかなかそこまで実際にいかないというところもございますので、その辺についても深く各災対部で対応を求めているということで、なかなかマニュアルどおりいかない面も当然含めて、私どもの終了後の検討会の中でもそういったところも含めまして提案をさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○高橋委員
 そうすると、今度は環境の場合はアセスメントはやりやすくなるわけですね、基本的に。今まではアセスメントというのは、はっきり言って、環境部と、実施部隊が都市整備部であったり、土木部であったりということになっていましたけれども、これが一体となるということになれば、環境アセスメントの問題がもし仮に出てきたときには、それはやりやすくなるということ、そういうふうに受けとめていいんでしょうか。

 それから、今の話ですけれども、実施主体のほうの役所の職員がすべてそろうということを大前提にやっているのか、やっていないのかということをお聞きしたいんです。というのは、協力を依頼した民間が動くか動かないかではなくて、基本的に役所の中でもすべての人たちが集まれるなんていうことはあり得ないわけですから、だから、この部分はおくれているよとか、逆に、この部分は早くしなきゃいけないんだというようなものはいっぱい出てくると思うんですよ。だけれども、職員はいない。そういうことを前提に訓練を進めていくのかどうかということをお聞きしたいので、民間レベルの話になると、これは無数に出てくる話ですから、それを今ここで議論しても、なかなか前へ進まないと思いますので、職員の参集ということを前提に置いて、それが課題として取り上げられているのかどうか、その問題です。よろしくお願いします。

○中島総務課長
 環境アセスメントの関係でございます。

 環境アセスメントといいますと、今、いわゆる規制の面からのアセスメントというのが進んでいるわけでございます。これはこれでアセスメントの必要性、根拠に基づいたアセスメントというのは、今までも進めてまいりましたし、これからも進めていくものと考えております。そうした面での大きな変更というのは、基本的にはないんだろうとは思っておりますけれども、ただ、技術系の職員あるいは事務系の職員が一体となってそうした業務に携わることによって、区の対応として広がりが出る、またやりやすい面も出てくるのかなと、こんなふうに考えているところでございます。

○平沢防災危機管理室長
 職員の参集状況と応急対応でございますけれども、これは委員おっしゃるとおり、基本的に今の訓練につきましては、職員の体制がすべて整った段階で課題を与えられるということでございますが、現在、地震BCPを策定中でございます。その中では、職員の参集状況が刻々と変わってまいりますので、その辺を含めまして、来年度以降、職員の参集状況と応急対応をセットにしたものを実施してまいりたいと存じます。

 以上でございます。

○高橋委員
 ことしはないということですね。ことしは普通の、みんなちゃんとそろっている訓練という形で、来年度からはそういうことを変えていくということですね。わかりました。

 それから、環境部と土木部についても、実際に動き出してみると、いろいろな問題が出てくると思いますので、それを速やかに統合がうまくいくような形で進めていただければと思います。

 終わります。

○守本委員
 1番目の築地市場の移転に関する都知事あての要望でございますけれども、もうこの質問されていましたけれども、要望書を提出して、その後の石原知事の発言というのが全く厳しい発言であったというふうに認識をしています。中央区の案というものは分離論ですが全く乗る気はないというようなはっきりとしたコメントが出ておりましたけれども、そのことと同時に、今後の問題というのは、やはり現在地再整備が一番ベストだと思いますけれども、万々が一、豊洲への移転ということになったときに、場外も含めて、やはり地域活性化の地元区としての一つのプランニングをこういった一言のコメントで蹴られてしまうということのない状況を今後ともつくっていく必要があるだろうと。それには、行政だけでなく議会も一致してこの問題については取り組んでいるわけでございますから、軌を一にしたアクション等を考えていかなければいけないというふうに思いますので、その辺の御見解を伺いたいと思います。

 それから、環境部と土木部の組織整備ですが、ちょっと細かい点で恐縮なんですけれども、例えば土木部の、現行では管理課という課があるわけですね。こういったところは土木部の中の総合的な管理あるいはまたフレーム予算等の問題を含めていけば、部の中のマネジメントを担当する課であるだろうというふうに認識しているんですが、整備案では環境政策課という形の中でトップに出てくるわけなんですけれども、従来の管理課も含めた、いわゆるマネジメントと同時に、政策的な背景ということもここの中で取り上げていくのであろうというイメージを私は持ったんですけれども、その辺のところはいかがですか。

 同時に、環境という冠というのは非常に広いですね。今、もう21世紀に入りましたけれども、21世紀の時代というのは環境の時代だとも言われる。それだけ守備範囲が広いと思うんですけれども、その中でお答えいただいていたわけですけれども、さらにきめ細かな、一番身近な足元のところから、どのような形で環境政策を進めていくかということが問われている。また、そのことに対して中央区は前に進んでいこうというふうに思うわけですけれども、一方では、それだけ広い範囲ですから、例えば土木、建築というような形で従来ずっと長く連携を持って取り組んできたという歴史もあると思うんです。建築関係でいけば、今、環境のアセスメントの形も出ましたけれども、建築的な景観、そういった形のもの、あるいはまた環境政策というのは、何度も繰り返しになって恐縮ですが、各分野にもかなり広まるだろうということからすると、ここでいう環境と土木という形の中の環境施策というのはよくわかるんですが、総合的な環境政策があって各分野におりてくるというような、いわゆる縦糸と横糸をしっかりと組み合わせることによって立派な布ができてくるのではないかというふうに思うんです。ですから、その辺の総合的な環境政策の縦糸と、この部署の横糸との関連というのはどのように考えていらっしゃるのかということをお尋ねしたいと思います。

○矢田区長
 築地市場の問題について、石原都知事が論外ということを記者会見で述べております。私は、あの記者会見を拝聴したわけですけれども、論外という言葉一つで切り捨てるというのは、これはいかがなものかというふうに思うわけでございまして、ここにおられる議員の皆様と、御案内のとおり、あの案はもう数年前に中央区であの地域の活気とにぎわいをつくろうじゃないか、そうしていこうではないかということでまとめてきたわけでございます。無論、本区としては現在地で整備ということ、これを強く今でも求めているわけでありますから、現在地整備ができればこれにこしたことはないというわけでありますけれども、大変、状況が厳しくなってきている。石原都知事が全面的に予算執行という姿勢を鮮明にしているわけでありますから、万が一、それでは移転した場合ということで本区がこれまでつくってきた活気とにぎわいづくりですね、あそこに、鮮魚マーケットという言葉を使いましたかね、ああいうものでやろうではないかと。これはもう別に論外ではなくて、東京都の幹部の皆様方も関知しているわけでございまして、無論、中央区の民間の皆様方を含めた新しい築地をつくる会、あの方々も大いに関係しているわけでございまして、そういう意味では、これまでずっと煮詰めてきた、積み上げてきたものがベースとなって、土台として、そして提出したわけであります。面積等は違いますけれども、それがベースになっているのは委員の皆様方も御案内のとおり、あれがベースになっているんだというのは一目瞭然であるわけですから、また各都議会の各会派の皆様方もそういう点は多少なりとも築地市場に関心のある方々は全員、これは知っているわけでございます。

 都議会議長さんともお会いいたしました。都議会議長さんも現在地と移転と意見が分かれているんだから、その調停案みたいなものなのかなというようなコメントを言っておりましたけれども、そういう意味では、まだ提出したばかりですから、これから大いに都議会の各会派の皆様方に働きかけて、またこちらでもあの地域の場外の皆様方をはじめ、また開くのであろうというふうに思いますけれども、近々のうちに民間の皆様方も含めた委員会等を開くのでありましょうから、そこでも説明させていただいて、そして、あれに全く手をつけない、あれで決まりだというのではもちろんないわけで、ああしたものをベースに、また新たなベースとして、そして、よりよいものをつくっていこうじゃないかということであります。まだ提出したばかりですから、これから都議会でも大いに議論が始まるであろうと期待しているわけでございます。無論、東京都の幹部の皆様方も含めて理解をいただいていくのは当然であるわけです。

○中島総務課長
 組織整備の件でございます。

 現在、土木部管理課が、土木部のフレーム予算も含め、また土木施策の計画調整部門、そうしたところを担っている、いわゆるマネジメントを担っているわけでございます。今回の組織整備では、整備後では環境政策課というふうにお示しをして、こちらのほうで環境施策と、それから社会基盤整備ということで考えておりますけれども、こうしたところについて、従来の土木部管理課が持っていた調整機能も含めて、新たな環境土木部の環境政策課で部の全体的な調整を担っていくものというふうに考えております。その中で、きめ細かな取り組みなども新たな取り組みとしてやっていきたいというような考え方でございます。

 また、委員のほうから、環境、総合的な視点、相当大きいのではないかということがございました。私どもも今の区政の柱として、環境というのがやはり一つの大きな柱でございます。今回この組織整備に当たりましては、どのようにしたら環境を柱にして今後の事務事業をうまく展開していけるのか、そうした中で現場実施部隊、いわゆる技術部隊である土木部と、それから環境施策を推進していく環境部を合体して、そこで総合的な環境対策に取り組むという、これを全庁的に進めていくんだというところを視野に置いて検討したところでございます。

○守本委員
 市場の問題につきましては、大変厳しい状況であるということも、私も認識をさせていただいているところですけれども、決して、区長をはじめ、議会もあきらめることなく世界に冠たる築地のブランドを守っていきたいというふうに思っておりますので、ぜひともその辺のお気持ちも一にしていきたいなというふうに思います。

 ただ、鮮魚マーケット構想も出しましたし、また今回もまた新たな、そこに肉づけされるようなものだというふうに認識しているんですけれども、地元区とすれば現在地、それが第一番ですけれども、万々が一というような形の中であっても、やはり全国からよりよい魚が築地に集まってきて、それをしっかりとした競り等を通じて値段が決まって、消費者のほうにおりていく、このシステムは何としてでも守りたいという思いがありますので、この辺は区長に、あるいは関係理事者の方にお話しするというよりも、東京都にそのことをしっかりと伝えていかなくちゃいけないということで、今後とも議長を先頭に、議会のほうもそういったことを前提にしながら、区長と両輪という形の中で取り組んでいきたいというふうに私自身は思っておりますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。

 それから、環境政策課というのはわかるんですよ。環境部と土木部の中の環境政策、一方では、例えばさっき言ったように建築の中の景観であるとか、あるいは教育の中の教育環境であるとか、保健福祉等のネットワークの中の環境整備であるとか、環境という冠は本当に広いなと。やはりそういう意味では、中央区の総合的な環境政策がどうあるべきかという冠のもとに、この枝葉の中の部分部分におりてくる、実働されていくという体制がね。ですから、けちをつけるわけじゃないんですが、環境政策課というよりは、もうちょっと大きな意味の環境政策があって、この部門の環境部隊部だよというようなことが、言葉じりで申しわけないんですが、環境政策課ってうんと大きいんじゃないのという意味です。どうでしょうか。

○斉藤総務部長
 御指摘については十分わかるところでございまして、先ほどちょっと総務課長も触れましたけれども、区政の根幹にやはり環境というものを置いておりますので、あらゆる施策に影響があるもの、あるいは反映させなければならないものだという理解をしてございます。ですから、もちろん具体的にどういうふうに進めるかというのは環境政策課を中心に取り組んでいくところでございますが、当然、人的な面を含めて、組織の面を含めて、総務部がバックアップもしなければいけないし、また全庁的な施策という意味では企画部にも十分その力を発揮してもらわなきゃいけないというふうに考えてございます。

 前に、ある会議を区でやりました。そのとき出したペットボトルが、たまたまフランス製だったんです。そうすると、環境団体の方に区としてやはり環境を大事に考えているのであれば、国産にしてくださいと。これだけ移動距離のあるものというのは環境負荷がふえるんですというお話をいただきました。

 やはりいろいろな意味で、各施策の中で、先ほど出た足元からの行動というのはいろいろあるかと思いますので、環境政策課を突破口といいますか、第一線の前線としてどんどん環境を進めるという意味ではそうなんですが、やはり個々のそれぞれの組織が一つ一つの係、一人一人の職員が環境に対する意識を深めていくような形はぜひとっていきたいし、当然、研修等を含めて、そういう中でも職員育成を図っていかなきゃいけないというふうに思っておりますので、御指摘についてはできる限りそういう反映をさせていきたいというふうに思っております。

○守本委員
 基本計画2008というのを中央区は立てているわけなので、そこをベースにそれぞれのところの問題がおりているというふうに認識しているんですが、これはこれからの問題になるのかもしれませんけれども、やはり環境というのはそういう意味ではかなり広い分野で言葉そのものが使われておりますので、施策としての環境のあり方というのも、もう一度精査あるいは整理できるものであれば、整理というのは前向きなという意味ですけれども、何らかの形の企画の段階でもぜひ検討をしていただきたいし、それが中央区の環境に対する政策方針だよ、方向だよというようなことで、もう少しわかりやすく取り組んでもらえればよいかなというふうな思いでお話をさせていただいたんです。

 話はちょっと飛びますけれども、その政策というのは、やはり行政改革の不断の努力があって、無駄に税金が使われない、そして効果のある、先ほど行政評価が出てきているわけですけれども、こういったことでも不断の行政改革というのは必要だと思う。

 また、今、中央区の行政改革大綱がありますけれども、スクラップ・アンド・ビルドという言葉でね。ところが、やはりこういう時代だと、どうしてもスクラップのほうにウエートが行く面が多々ありますよね。しかし、やはりスクラップだけじゃなくてビルドも大事なんだと。ビルドは何かというようなところに新たな政策というのを取り込んでいくことが大事であるというふうに私は思うし、だから、むしろ行政改革というのはダイエットじゃなくてシェイプアップな行政改革が必要なんじゃないかというふうに思います。そういった思いを込めてお尋ねをさせていただきましたので、意のあるところをお酌み取りいただきながら、今後の施策の中に反映していただければと思います。

 質問は終わります。

○志村委員
 築地市場移転問題についての要望についてお聞きします。

 まず、10月27日に行われた都知事への要望です。ここには中央区及び区議会の側ではどういうメンバーの方が参加したのか、また応対した都知事側はどういうメンバーだったのか、その対応は報道でも、要請を受けとめるというふうにされておりますけれども、それ以外にどのような特徴的な発言があったのかお聞かせください。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 築地市場の要望書の持ち込みをした際の対応なんですけれども、まず持ち込みましたメンバーです。区側が区長、吉田副区長、企画部長と私が参りました。それから、区関係の方々ということで観光協会会長の、新しい築地をつくる会会長でもございます古屋会長、それから築地場外市場商店街振興組合理事長の鈴木理事長に御同行していただきました。都側の対応ですけれども、中央卸売市場長が執行機関の責任者としてお受け取りいただきました。そのほか、管理部長、総務課長等々の理事者側の責任ある方々で御対応いただいてございます。

 それから、都議会議長への要望書でございます。メンバーは、私が先ほど申し上げました区長以下で持ち込みをいたしました。区長名の要望書でございましたので、その体制でお持ちをしております。都の対応ですけれども、和田都議会議長がお1人で御対応いただきました。

 以上です。

○志村委員
 先ほどの対応で、要請を受けとめるという以外で特徴的な、やりとりの中で出た市場長の発言はありましたか。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 市場長の御対応でございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、区のお話を一通りお聞きいただいた上で、区の要請として受けとめさせていただくというお話がございました。そのほか、理事者といたしましては、豊洲移転について方針を強く打ち出したタイミングでございましたので、豊洲移転についても御協力をぜひお願いしたいというようなお言葉がございました。

 都議会議長の御対応でございますけれども、先ほど区長からもございましたが、非常に都議会での合意形成が難しい中、いい案をといいますか、調停的な案をお出しいただいたということ、ただし、内容については今後慎重に取り扱い、積極的に検討させていただくというようなお言葉、それから地元区から出されたということで重く受けとめさせていただく、御努力を高く評価いたしますというようなお言葉がございました。

 以上です。

○志村委員
 その要請が上がって、29日に石原都知事が記者会見をして、記者との質疑応答の中で都知事発言がありました。都のホームページに掲載されておりますけれども、記者のほうが、「先だって、築地市場の関係で中央区長が、とりあえず当面、半分は残してほしいという要望書を出されまして、ただ、地元区としては、半分と言わずも、一部を残してほしいという気持ちはよく分かるのですが、知事としてはどのようなご所見でしょうか」と。この質問に対して都知事が、「論外、論外。こういう機能は、1カ所に集約して初めて、機能が上がるんで、ばらばらにするなんてとんでもない話」と。それに対して、また記者が、「例えば、仲卸とかではなくて、何かしらを……」と言っている途中で、知事が、「全部集約することがいい、機能的に。移すのなら、そこへ全部集約する。それじゃなかったら意味ない、新しいものをつくる。考えたら分かるんだ、素人でも」というような、こういう発言をしました。

 区は、29日の記者会見の前にこの要望書を提出しなければということで急いだというふうに聞いているんですけれども、この都知事の鼻もかけないあしらいを受けたと私は思います。そして、切り捨てられたというような思いもしているんですけれども、慌てて出したために、これは都と協議してきた、そして積み重ねてきたものが崩れてしまった、失敗したというふうに、区のほうは要請してしまって失敗したと思っていないのかどうか、認識をお聞かせください。

○矢田区長
 志村委員とちょっとそこのところは見解が違いますね。あの記者会見までに提出しなければ、区は何も言ってこないんだから了解なのかなというふうにとられてもよくないわけで、本区の立場として。また、場外の人たちをはじめ、新しい築地をつくる会の方々も、それこそ東京都が言われるとおりそのままいくんだなということでがっかりされるのではないか。そういう意味では、しっかりとタイミングを見て、間に合うように。その1週間前に知事が予算の全面執行を言われているわけですよね。

 あれだって、都議会での合意がある附帯決議を無視しての表明なんですから、それを私たちがまさに認めたようなふうにとられるほうが、私はマイナスではないかな、そういうふうに思って、また職員の皆様ともそういうことで一生懸命、また議会の皆様方にも御相談させていただいて、議長さんをはじめ、各会派の皆様方の了解のもとに、やはり早くやろうじゃないかということで合意できて行われたというふうにお聞きしているわけでございまして、そういう意味で、ちょっと志村委員の見解と違いますね。少しというか、大きく違うと思いますけれども。

○志村委員
 今、大事な発言、附帯決議にかかわって区長が発言をしましたが、それは後でまたお聞きします。それから都議会の各会派にも回ったと聞いております。そこでは、区議会の側のメンバーはどういう方々だったのか、あわせて各会派はそれぞれだれが応対して、どのような反応があったのか、民主党、自民党、公明党、共産党などの、その内容をお聞かせください。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 都議会議長への御説明が終わりました後に、メンバーを改めまして、吉田副区長、それから斎藤企画部長、私とで説明に回りました。まず、都議会民主党のほうに参りまして、幹事長以下10名程度だったかと記憶してございますけれども、先生方に御説明の機会をちょうだいいたしました。それから、政調会の事務局の方が同席をされていたかと存じます。自民党につきましては、政調会の事務局長が御対応いただきました。公明党についても政調会の事務局の方の御対応でございました。共産党につきましては、清水先生と記憶していますけれども、ほか1名の先生でお受け取りをいただいてございます。また、生活者ネットワークについても、議員の先生にお受け取りをいただいております。説明は、どこの会派についても同じように、区でこういう要望を出してございますという趣旨を説明したということでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 議会の側でどなたが一緒についていったのかというのも教えていただきたいのと、それぞれの会派の反応ですね、それをお聞かせください。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 区議会からだれがついていったかという御質問でございますけれども、区長名の要望書とは別に、区議会の幹事長の連名の要望書を出されるということでございますので、自民党の原田幹事長が同行といいますか、その要望書の御説明に回られました。

 それから、先方の反応でございますけれども、いずれも非常に短い時間で、区が出しました要望を御説明するという趣旨で伺いましたものですから、その場での質疑とか御意見の表明というよりは、区から説明をさせていただいたというようなところでございました。

 以上でございます。

○志村委員
 ありがとうございます。

 そういう都知事、都議会議長、各会派への要望を行ったわけですけれども、先ほど区長もおっしゃいましたけれども、都議会では現在地再整備について継続審査しようじゃないかというふうになっているわけですね。そのさなかの都知事の表明ということだと思います。全面移転というのは石原都知事がずっと言っていることで、ここで改めて驚くこともないんですけれども、都知事が都議会を無視して予算執行を表明したというこのことは、先ほど区長が触れたような現在地再整備に関する都議会での検討結果を尊重するという附帯決議を都知事は踏みにじったのではないかと私は思うんですけれども、区の認識はいかがでしょうか。

○斎藤企画部長
 10月22日の記者会見で、都知事は「議会が決めかねるならば、知事が歯車を大きく回すしかない」という発言をされておりました。今、委員の御質問にありましたように、都議会でいろいろなやりとりがされてきた経緯は、私どももずっと見守ってきたところでございます。予算凍結等々、そういった中で議論が行われてきたという結果を見詰めてきたわけでございますが、10月22日の会見がその状況を一変させたというふうに受けとめております。

 今後、都議会でどういう動きになるか、私どもには予想つきませんけれども、これまでの都議会での議論から次の状況に変わってしまったというふうに思います。

 以上でございます。

○志村委員
 附帯決議を踏みにじったと私は思うんですけれども、そういう認識はどうなんですか。

○斎藤企画部長
 そういう認識については、都議会の中できちんと議論をしていただくべきものというふうに考えております。

○志村委員
 それでは、先ほどの決めかねているならばという発言を含めて、附帯決議はまだ生きていると。幾ら都知事が言ったとしても、まだ議会が決めかねている状況だと。附帯決議は生きているんだ、議論を尽くして、そういう認識でよろしいんですか。区は、そういう認識ですか。

○斎藤企画部長
 附帯決議が生きているかどうかというところについては、22日の記者会見以降、どういう状況になっているのか私としては、今お答えをする言葉を持ち合わせていない状況でございます。

○志村委員
 都議会では継続審査、現在地再整備の審議、調査もしようということなんですね。だから、これがとんとん拍子にいけば、附帯決議の意思を尊重して現在地再整備になる可能性はあるということですね、今も。はっきり、都知事は附帯決議を踏みにじって出したんだということではないと、決めかねているんだったら、こうじゃないのという言い方で判断すれば、大きく移転と報道されているけれども、まだまだそういう状況には確定していないと私は思うんです。同じです、部長と。だから、27日にやるべきだった申し入れというのは、都知事に対してちゃんと附帯決議を守れ、都議会を無視した先走った発言はするなと、そういう抗議をやるべきだったというふうに思います。

 10月25日に日本共産党区議団に、27日に区長と議長の連名で要請するよという報告があって、この要請文の案とにぎわい施設案も示されました。我々党区議団は、中央区から渡された案文のこういう要請と、あと、にぎわい施設案を持って都知事に要請するということについて、これはちょっと問題だ、区長と話し合いが必要だということを判断しまして、申し入れを要望しました。ところが、区は拒否しますという回答を示したんですけれども、その場で厳しく批判もして、実際は申し入れ、27日の要請行動をする直前に実現したんですけれども、25日に申し入れを打診したときに拒否をするという判断は、どこでだれが行ったのかお聞かせください。

○斎藤企画部長
 まず、その前の質問でちょっと補足をさせていただきます。

 10月22日の記者会見で、議会が決めかねるならばという都知事の発言に加えて、都知事は、昭和からの宿題に区切りをつけるんだ、今後、豊洲移転に全力を挙げるという明快、明確な発言がございました。ということで、私どもはこの時点で、これまでの都議会の議論から別の時限の話になってきたという受けとめ方をしてございます。

 また、10月25日に当初、区長、議長連名というふうな御提案もこちら側から差し上げたところでございますが、万が一の移転の際にはにぎわい施設を残してくれという方向で区として要請をしたいという中身でございました。御相談を申し上げたときに、若干そこのところで意見の相違があるというふうなこともございましたので、これは区長をはじめ、区の理事者でそういう方向について決定をさせていただいたところでございます。

○髙橋副区長
 共産党さんのお申し入れですが、何分急な申し入れのために、当日、日程は都合がつきませんで、27日に実現をさせていただいたという次第でございます。

○志村委員
 そのときの受けとめは、例えばきょうは都合がつかないけれども、あしたならばとか、そういう対応じゃなかったんですよね。拒否するということを言われたんです。ですから、なぜそういう、それこそ申し入れを今からやりますということは一般的にはできない。この日は言われて、緊急に申し入れをしたいということでの対応だったんですけれども、そういう日程の折衝などはその場では行われなかったんですけれども、そこら辺の丁寧さについて、どうなんでしょうか。

○斎藤企画部長
 25日の時点で、26日の午後に申し入れというふうなお話がございましたが、これは拒否ということではなくて、秘書室等々と区長との日程調整をした際に、26日の午後についてはどうしても調整がつかないので、翌27日の午前中にお願いをしたいということで、そのお願いについては私から共産党の幹事長さんあてに御連絡を差し上げて、こういう理由でどうしても日程的に都合がつかないので、翌日に順延をしてほしいというお願いを申し上げたところでございます。

○志村委員
 質問の今のやりとりは、私は聞いていなかったんです。26日から行政視察に行ったということもありまして、私が25日に控室にずっといる中では、そういう26日がだめだから27日というやりとりは聞いていません。また、そういう意味では、後で幹事長にも確認しますけれども、最初の申し入れをしたときの区の対応を私たちが批判したということは事実ですので、お伝えをしておきます。

 27日、党区議団の申し入れでは、都知事の記者会見を受け、中央区として都知事に要望書を提出することは重要としながらも、当初の、区長、議長連名で提出しようとしていた要望書は、築地での現在地再整備を求めているということを明確に述べていなかった、こういうことを指摘しました。そして、にぎわい施設案は中央区と区議会が一致して現在地再整備を求めてきた立場を変更し、移転を容認する方向に大きく踏み出す内容になっていると批判しました。さらに、計画案が区議会に全く諮らずに東京都に提出するのは容認できないこと、区として現在地再整備案を都自身が一日も早くつくることを都知事に求めることを訴えて、区長がにぎわい施設計画案として要望書を提出することを中止するよう求めています。

 都に提出された区長名の要望書には、25日の私たちが最初に示された案にはなかった、「本区は今でも現在地再整備を強く望んでおります」という大事な一文が記載されています。これがなかったら、翌日の新聞報道がどうなったのかと、私はそら恐ろしい気がするんですけれども、しかし、中央区議会自由民主党議員団、中央区議会公明党、友愛中央、民主党区民クラブの幹事長連名の要望書には、今でも現在地再整備を望んでいるという文言がないんですね。これに対して、区はどのような見解をお持ちでしょうか。

○矢田区長
 あのとき、ばたばたばたばたしておりまして、向こう側との日程の問題がありまして、私がこれを見たのも27日、もうぎりぎりでございまして、本当に、幹事長の皆さんとの認識も、現在地再整備はもう当然のことであると、これまでの経緯から見て。現在地で整備される、これにこしたことはないんだという認識で幹事長の皆様方も一致されていると。それを前提に、ではあるけれども、万が一というか、もう知事がああいう姿勢を明確にしているわけですから、じゃあ、万が一移転の場合にはこうしてほしいという要望になったということを、何しろばたばたしておりましたからね。

 そういうことでございます。

○志村委員
 本当にばたばたしていると思います。私も行政視察など、ばたばたしていましたが、ただ、大事な行政視察ですから行きましたけれども、しかし、やはりこの27日の都知事の反応とか都議会の冷たい対応などを見ると、ばたばたした割には散々な結果だったな、やらなかったほうがよかったなと改めて思います。

 この施設案についてですけれども、都政新報の10月29日付ですけれども、区議会にはこのにぎわい施設案というものが全く諮られない中で、区が6月に都議会自民党幹部に水面下で打診していたようで、このとき、民主党を助けるような話であれば受けられないと否定的だったという記事があります。このときの6月に水面下で打診したのは、区側ではだれが行ったのか、自民党幹部はだれなのか、この記事が正しければ、お答えください。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 直接のやりとりを承知していないんですけれども、築地市場のこの問題に関しましては、平成16年12月以降、継続して万一の移転に備えた議論というのを続けてまいったものですから、その過程の中で区の直近の検討の状況を御説明されたものというふうに存じております。

 以上です。

○志村委員
 万が一の場合の協議というのは、相手側は都知事に近い都の本部局の方たちと事務局のレベルでの話し合いなんですね。そういう一環として自民党の幹部に話したということが、この水面下での打診ということで、じゃあ、今の話だと正確だと。ただし、だれかというのは調べていただきたいんですけれども、それと、都知事部局の事務局とも打診をしていたのか、確認させてください。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 この活気とにぎわいビジョンの趣旨を継承する検討につきましてでございますけれども、継続して区の中でも検討してまいったわけですが、都においては状況が3月の附帯決議以降、変わってきたものでございまして、区が願う現在地再整備の可能性が強く押し出されてまいったという状況でございました。その中で、区のほうから、豊洲移転を認めた上での活気とにぎわいビジョンというのを正式に協議をするといったタイミングではないということがございました関係で、正式に協議の場を持つとか、そういったことというのはいたしてございません。

 以上です。

○志村委員
 となると、都知事の本局とは協議はしていないのに、自民党の幹部とは協議をしたという、さっきは何かこの一環であるというような御答弁だったと思うんですけれども、ということは、都知事部局とは協議はしていないんだけれども、自民党さんとはしたという意味なんですか。

○内田企画部副参事(都心再生・計画担当)
 正式な協議の場というのが東京都の間で設けられたわけではないんですが、さまざまな形で、例えば都議会の中で都議会の先生方から御質問、例えば鮮魚マーケットについて御質問を受けたんだけれども、中央区での検討状況はどうでしょうかというような、そういう個別の照会というのは多々あったというふうに記憶をしてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 時間もないので、そこら辺もまた別な機会で、正確につかまえることができれば、記者会見で都知事が何でああいう対応をしたのかということも解明できると思いますので、これからも明らかにしていきたいんですけれども、都議選の結果とか、豊洲の土壌汚染問題への批判とか、現在地再整備への都民要求というのは大変高いものがあるというのは、いろいろな形で示されているんです。だから、早期の解決をおくらせているのは都知事のほうなんですよ。やはり市場規模の取扱量の適正化、縮小とか、早急な老朽化対策、都の財政支援、こういうものを都が責任を持ってやれば、現在地再整備は可能だと、そういうふうに私たちは考えているんです。

 そういうことで、都民の世論をバックに、区もあくまでも現在地再整備実現のために全力を挙げるべきだというふうに思います。そのことを指摘させていただいて質問を終わります。

○鷲頭委員長
 理事者報告に関する質疑も終了したと思いますので、議題に入ります。

 企画総務及び財政の調査について、御質問ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○鷲頭委員長
 では、継続審議ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鷲頭委員長
 それでは、第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについてですが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鷲頭委員長
 それでは、そのように取り扱わせていただきます。

 では、本日の委員会はこれにて閉会いたします。

 どうも御苦労でした。

(午後3時13分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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