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平成22年  予算特別委員会(第7日 3月18日)

1.開会日時

平成22年3月18日(木曜日)
  午後1時30分 開会
  午後5時12分 散会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(17人)
委員長 鷲頭 隆史
副委員長 矢吹 和重
委員 今野 弘美
委員 中嶋 寛明
委員 石田 英朗
委員 原田 賢一
委員 増渕 一孝
委員 木村 克一
委員 田畑 五十二
委員 中島 賢治
委員 田中 広一
委員 田辺 七郎
委員 志村 孝美
委員 高橋 伸治
委員 小坂 和輝
委員 渡部 博年
副議長 植原 恭子

4.欠席者

(1人)
議長 石島 秀起

5.説明者

別紙理事者一覧のとおり

6.議会局職員

奥田議会局長
渡辺庶務係長
土谷議事係長
岡野書記
村上書記
長田書記
武藤書記

7.議題

  • (1)議案第1号 平成22年度中央区一般会計予算
  • (2)議案第2号 平成22年度中央区国民健康保険事業会計予算
  • (3)議案第3号 平成22年度中央区老人保健医療会計予算
  • (4)議案第4号 平成22年度中央区介護保険事業会計予算
  • (5)議案第5号 平成22年度中央区後期高齢者医療会計予算
  • (6)議案第36号 平成22年度中央区一般会計補正予算

(午後1時30分 開会)

○鷲頭委員長
 皆さん、こんにちは。ただいまより、本日の委員会を開きます。

 なお、本日は、議長が公務のため、委員会を欠席しますので、御了承願います。

 では、第6款「土木建築費」について、質問者の発言を願います。

○中島委員
 土木建築費について質問させていただきます。

 私からは、最初から焦点を当ててお話をさせていただきたいと思います。

 まず、やはり何といっても土木建築費といえばコミュニティバスということで、コミュニティバスについてお聞きしたいと思います。

 けさもコミュニティバスに、きょうの質問をするためだけではないんですが、乗せていただいて、最初乗ったとき、私を含めて3人だったものですから、ちょっと不安を感じていたんですが、どういうわけか勝どきの駅から2人、豊海のほうをずっと行く間に全部で乗り降りの方を含めても20人ぐらいの方が、豊海だけでも10人以上の方が乗ってこられて、今までにない状況だったので本当にびっくりしましたが、コミュニティバスは本当に地域の人に喜ばれていて、きょう乗った中で、やはり親子連れですね、お子さんを連れた親子連れが本当に目立っておりました。高齢者の方も最近は乗ってこられて、バスの中に勝どき駅を過ぎて13人いて、そのうちの7名の方が聖路加でおりたと。聖路加を基調とした運行が功を奏しているというふうに思いました。そんな中で、現在のコミバスの利用状況の最新のものをお聞かせいただきたいと思います。

 それと、検討会を今後開くというふうに、何を聞いても検討会を開いて、それを受けてからという話をいつもいただくんですが、その検討会を開くまでにどうやって区民の人からの声を集めるかというお考えもお聞かせいただければと思いますので、あわせてよろしくお願いいたします。

○有賀土木部管理課長
 コミバスについてのお尋ねでございます。

 まず、一番最初の利用状況についてでございますが、皆さん御存じのとおり、昨年の12月1日から運行を開始しまして、既に3か月半が経過しました。初めの一月、12月の平均利用実績が1日当たり825人でありましたが、1月が899人、2月が943人ということで、2か月間で1日当たり約120名ほど増、率にして14%ほど伸びております。さらに、今月に入りましてからでございますけれども、3月に入りましてからもかなり伸びておりまして、今、1日当たり平均で1,050人をちょっと上回るペースで御乗車いただいておりますので、状況としては、やはり皆さんにいろいろな方が周知していただいているということで、非常に伸びてきているということで、今後も引き続きこちらについては周知を徹底して、利用していただきたいというふうに考えております。

 それから、区民の方からの声でございますけれども、区民の方からの声といたしましては、私どもとしましては、バスのちょうどおり口のところに区民の方のアンケート用紙を載せておりますが、そういうもので現在のところは区民の方の意向、利用者の方の意向というものを把握しているところでございますけれども、今後検討会を開催していく中では、やはりもうちょっときちんとしたデータを収集しないと、なかなか検討会でも具体的な議論ができないというふうに考えております。それで、来年度につきましては、新年度になりましてから、私どものほうで業者に委託しまして体系的なアンケート、これは御利用なさっている方に対するアンケート、あるいはどういうところが乗る方が多いとか、おりる方が少ないとか、いろいろそういうような情報を、これも調査員をバスに乗せまして、それで具体的なデータを集めまして、その上で、できましたら夏ぐらいをめどに検討会を立ち上げて、その中で具体的な検討をしていきたい、そのように考えております。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 私が言いたいのはその点の話でして、何を聞いても、結局、検討会を受けてデータを集めてから考える。それは確かにそうかなと思うんですが、ただ、今までずっと12月、1月、2月、3月と、今月まだ半ばですが、利用しながら皆さんの意見も着実に上がってきていると思うんです。そういうものをちゃんと蓄積した上で、その検討会に臨んでいただきたい。ある程度の期間、調査した結果だけをデータとして取り上げるのではなくて、ふだんから利用している人の声ももう少し聞いていただければというふうに思っております。

 今回、このコミバス、大変地域においても話題が多く上がっております。そんな中で、やはり皆さんから出る声は、私たちの声はどうやって伝えるのかというお話もいただいて、いろいろお伺いはしているんですが、先ほどのお話ですと、アンケート用紙がバスのおり口のところにあるというふうに言われましたので、環境建設委員会のときも、そのお話がありましたので、私は一応そのはがきを見させていただきましたが、あれは運行業者に対するアンケートという書き方だったというふうに認識しております。決して、今のコミュニティバスのトータルに対してのアンケートが記載できるような内容ではなかった。もしそういうふうにおっしゃるのであれば、そういった内容のものもしっかり、はがきとともに置いておけばいいのかなというふうに思いますが、その辺の御提案に対しては、どのようにお考えになりますでしょうか。よろしくお願いいたします。

○有賀土木部管理課長
 今、委員からありましたとおり、バスに積んでありますアンケート用紙は、確かに事業者あてに出すような形になっておりますが、そちらにつきましては、私どものほうに逐次そのデータについては来るような形になっております。そのアンケートの内容ですけれども、これはやはり余り難しいものにしてしまいますと、なかなかアンケートもお寄せいただけないということで、なるべく簡略化してありますけれども、アンケートの内容等につきましては、また皆様からの御意見等もいただきながらアンケート用紙の中身については変更等していきたいというふうに考えております。

 それから、そのほかの方法としましても、例えば区の世論調査のようなものの中でも調査ができるのであれば、あわせて区民の方の御意見も聞いていきたい、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございました。

 趣旨的には、結局、あのアンケート自体は事業者あてのアンケートの内容だという話なんです。実際、運行の中の気がついた点を記入して出す内容じゃないという話を申し上げているつもりでいるんですが、できたら、そういった内容のものも一緒に置いといていただけたら、皆さんの声を蓄積するのにいいのかなというふうに思います。ただ単に、今乗っていて自分が気がついたところを、その場じゃないと書けないということも幾つもあると思うんです。ですから、ぜひそういう取り組みをしていただきたいというふうに思っております。

 この運行に関して、さらに利用客をふやしていく取り組みとして、やはりアクセスの問題が一番あるかなと思うんです。南循環なんかはぐるぐる回っていると、結局、北循環に乗り移るためには区役所で20分待たなければいけない。これが北と南の相互の利用で一つの壁ができているというふうに思っております。地域の方は、やはり南循環だけをぐるぐる利用すると。私は晴海に住んでいますので、どうしても南循環の方の声を聞いてしまうんですが、その中で回る方が多くて、北に行かれるという方が本当に少ないんです。ですから、その辺のアクセスをもう少しよくする取り組みも今後検討していただければと思いますが、その辺に関してはどのようにお考えでしょうか

○有賀土木部管理課長
 北と南の乗り継ぎの問題でございますけれども、確かに今現在、区役所前では15分程度の待ち時間が必要ということでございまして、先ほどアンケートのお話がございましたけれども、こちらにつきましても既に45件近くのアンケートをいただいておりますが、その中でダイヤ改正についての御意見というのがありまして、その中で3件ですけれども、北と南の乗り継ぎが悪いというような御指摘もいただいておりまして、私どももこの点に関しましては十分認識をしております。当初は、やはりバスがダイヤどおりに走るかどうかというのが私どもとしましても非常に心配でしたので、ある程度余裕を組んだりとか、北と南、乗り継げなかったら大変だとか、そういうことを考えましたので、同時発着というような形にしましたが、今後につきましては、利用者の皆様の御意見、それとバス運行事業者等、こういった方々の御意見を聞きながら改善できる点については改善していきたい、そのように考えております。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。その辺に関しては前向きに取り組んでいただけそうなので、感謝しております。

 やはりコミュニティバス、一般的には赤字のところが大変多いという話で、そんな中で収益の拡大と利用率の向上ということに向けて、何らかの施策を講じていかなければいけないというふうに思っております。いつまでも赤字のままで、基本的には赤字体質は抜けないというふうに思っておりますが、ただ、その赤字を小さくするという施策は区の責任として考えていく必要があるというふうに思っておりますので、その辺に関して、また同じ検討会でという話になるのかもしれないですけれども、ただ、そういった施策に関してある程度提示しないと、案がなければたたき台にもならないというふうに考えたときに、区がそういった案に対して何かお考えか、対策を講じていくお考えがあるかどうかもお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

○有賀土木部管理課長
 赤字の問題でございますけれども、確かにコミュニティバスは、どこの自治体でもそうかと思いますが、収益よりも地域の方の利便性というほうにどうしても比重が置かれてしまうので、委員から御指摘のありましたとおり赤字体質といいますか、収益が厳しいという状況にあろうかと思います。この3か月半ほど私どもで運行しまして、やはり第一にお伺いすることは、バスが走っていること自体が十分周知されていない、知らない人もたくさんいるんですよという御意見はやはり多くお伺いしておりますので、私どもとしましては、利用していただくためには、まず、バスが走っているということを十分認識していただかなくてはいけないということで、PR活動を今後さらに積極的に推進しなくてはいけないというふうに考えております。そういったことで、例えば広告媒体を使うということも必要ですし、場合によっては特に大規模マンションのようなところは、こちらからお伺いして区の職員なりバス事業者等がPR活動をするとか、そういうことも今後必要になってくるのではないかというふうに考えております。

 それから、もう一つの問題としましては、やはりバスの運行ルートを多くの方に利用していただけるように、より皆さんのニーズに合ったものにしていくということで、これはやはり何といいましても検討会の公共交通会議の中で議論させていただくということが必要だというふうに考えております。

 それと、もう一つですけれども、バスの運行以外の部分で広告収入、こういったものにつきましても再三御指摘いただいておりますけれども、協賛制度とあわせて広告収入についても確保を図って、側面からバスの収支に寄与するように対応していきたい、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 コミュニティバスは、本当に各地域でどんどん拡大しているというふうに思います。港区では今2路線走っておりますが、3月23日から5路線に拡大になります。さらに、ほかの区の相互関係も生まれていて、北区と文京区は同じ日立自動車がやっているということで、回数券が両方で使えるというふうになっていたり、いろいろな方法で利用率アップの策が考えられている。先ほどコミュニティバスは、ほとんど赤字だという話もあったんですが、武蔵野市のムーバスに関しては、平成12年だったか13年だったかちょっとはっきり覚えていないんですが、そのとき初めて黒字になって、年間3,000万の黒字が出て、それの分け方に関して業者と協議をしていなかったということで、折半にしたという話も聞いております。ですから、決して赤字が前提の運行ではないということで思っておりますので、いろいろな策を講じて、皆さんの利用拡大と収益のアップを図っていただきたいというふうに思っております。

 そんな中で、1つ御提案というか、以前から考えていることがあるんですが、オランダでサッカーの球場があって、そこのサッカー球場へ車で来る方が多かった。公共交通を使うために、サッカーの切符の端に公共交通の券をつけて販売しているというのを聞いたことがあるんです。それで、公共交通を使うことによって車で来る方を削減したという話を聞きました。それを考えたときに、私どもの区においても、明治座の目の前にバスがとまったりしますし、先日行われた平和コンサートも銀座ブロッサムで行われることを考えれば、その入場券の端にバスのその日の無料券をつけることによって利用率を上げることができる。その分だけの費用に関しては、どういうふうにするかというのはまた改めて考えなければならないかと思うんですが、そのほかに、まるごとミュージアムのときに区内を走るバスのかわりに、この路線バスを、1日券300円ですけれども、その日だけは日にち限定で200円にするとかして、バスの利用を図り、収益を上げるとともに、区民の周知を図ってはいかがかなというふうに思いますが、この考えに関していかがお考えでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。

○有賀土木部管理課長
 他のいろいろな団体等との、いってみればコラボレーションといいますか、協賛みたいな、そういったようなものかと思います。私どももそういうことについては十分関心を持っておりまして、例えば今現在ですと、バスルート沿線のホテルさんでホテルの宿泊券と1日乗車券をセットにして販売していただいているとか、そのようなことも既に一部では実施されておりますけれども、今後につきましても私どもとしましては、先ほどは区、事業者が中心になってPR活動をするというふうにお話ししましたが、そのほかにも、中央区は大変観光資源も多うございますし、いろいろコミュニティバスにとって有利な条件もありますので、そういった周辺の方々とも協力しながら、地域全体としてコミュニティバスの収益向上に何とか対応していければなと、そのように考えております。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 コミュニティバスに関しては、いろいろなことを考えて、いろいろな方からいろいろな要望も出るかと思いますが、ぜひ区民のためという1点に、利用率のアップと収益の拡大を図っていただくようお願いさせていただきます。

 次に、区内での自転車の利用についての質問をいたします。

 自転車といえば、やはりエコという意味で、エネルギーを使わない乗り物として大変に環境にもいいというふうに考えております。さらに、個人においては体を動かすということで、個人の健康を保つという意味でも大変重要な乗り物だというふうに考えております。あと、高齢者に対して、足の悪い方が移動手段として、かなり多くの方が自転車を利用されている。こういうふうに考えたときに、自転車が道路を走るということは、以前からもいろいろな場面で意見は言わせていただいているんですが、本区においても重要な課題の一つだというふうに考えております。

 自転車が走行するということは、やはり本区、車の多いこの地域において、道路交通法上、車道を通ることにはなっておりますが、ほとんどの方が歩道を通っている。こういう現状を踏まえて、本区としては自転車走行についてどのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。

○有賀土木部管理課長
 自転車の走行の問題でございますけれども、今、委員からもございましたとおり、最近エコですとか健康志向ということで自転車の利用が大変ふえております。本来ですと、確かに自転車は車道を通らなくてはいけないということでございますけれども、中央区の場合には車の交通量が大変多いということで、やむを得ず歩道を通っているというような部分もございます。欧米、特にヨーロッパですと、自転車に対しましては、自転車専用道ですとか自転車通行帯みたいなものを整備して、その中で走るというのがだんだん普及してきているというふうに認識しておりますけれども、本区の場合にはなかなかそこまで道路、交通事情等が整備されていない。また、整備すること自体も結構難しい部分もあろうかということで、当面、一番対策としてとれるものは、まずマナー向上、こういうものについては今後引き続き実施していきたいというふうに考えております。また、できるところから自転車道の整備、そういうようなものについても可能な部分については今後検討していきたい、そのように考えているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 自転車は、基本的には車道という話をいただきましたけれども、区内においては歩道という見解かなというふうに思いますが、歩道を自転車が走るに当たって、区内で整備できる歩道というのは、やはり広いところに限られてしまう。しかし、現実、自転車の通行可能なマークなんかは、かなり狭いところでもついている。あれがついているせいで、自転車は割と我が物顔でその場所を通るんですね。そのせいで、歩行者との接触も大変多くなっている。そういうふうに考えたときに、区として歩道がどのぐらいあれば自転車と歩行者が共有できるというふうにお考えなのかお聞かせいただきたいと思います。

○近江道路課長
 現在、自転車と歩行者についてのすみ分け、並走につきましては、東日本橋駅上部にございます区道清杉通りにおきまして、住民の意向調査等とあわせまして整備を進めている最中でございます。こちらにつきましては、5.9メートルから6メートル余りの歩道幅員、ゆったりした幅員がとれてございますので、そういったところを先駆的に整備を進めながら、順次自転車の通行ネットワークというものを確立していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○中島委員
 ありがとうございます。

 5.9メーター、要は6メーター以上あれば自転車と車は共有できるという意味でよろしいんでしょうか。

○近江道路課長
 具体的には、4メートル50あれば自転車と歩行者が通行する部分に、例えば白線等で仕切ることによって双方の通行を分けることができますが、沿道にはやはり商品が置いてあったり、駐輪スペースを設けたいといったようなこともございまして、なるべくであれば、もう少し幅の広い道路から整備していきたいというのが区のほうの考え方でございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 資料124には道路合計が156キロあって、今言われる4.5メーター以上だったとすると、全体の85%以上の道路が自転車と共有できることになるというと、うちの区のほとんどが自転車と車と共有できるという考えになるというふうに感じております。今のお話ですと、道路においての障害物やパーキングメーター等々があって、そんなには簡単にいかないというお話ですが、可能性としてはそういうお話だったというふうに今、解釈させていただきます。

 そういうふうに考えたときに、では歩道や車道に置いてある占用物の撤去に関して、どのように現在行っているかお聞かせいただきたいと思います。

○有賀土木部管理課長
 車道や歩道の占用物の撤去でございますけれども、こちらにつきましては、まず主要繁華街におきましては、中央区、そしてあとは道路管理者、国道の場合は国道事務所、都道の場合は第一建設事務所、それから警察等と定期的に見回りを行っておりまして、その中で歩道等に出ている不法占用している物件につきましては撤去を行っております。また、そのほかに、それぞれの地域の皆様から、例えば歩道にこういうものがありますよとか、そういうことで個別に御連絡をいただいた場合には、それぞれ対応している、そういう状況でございます。

 以上です。

○中島委員
 これだけ自転車の利用が大変多い地域において、やはり走行に対しての安全性というのは行政の責任も多分にあるというふうに感じております。本来であれば車道を走らなければいけない車両が、歩道の上を走っている現状では、歩道の上での障害物の撤去はやはり行政の責任だろうというふうに思っております。私もなるべく自転車で走るときには車道を通って走るようにしておりますが、やはりパーキングとかいろいろな障害物があって走りにくい現状はあります。かといって、横断歩道を越えて歩道に乗り上げてみれば、やはりいろいろな障害物が現状ある。そんな中で、やはり歩行者とぶつからないで走るというのは、私ぐらいの世代でも大変難しいなというふうに感じております。それにもかかわらず、高齢者は全くといっていいほど歩道を走ってきます。電動つきの自転車で走っている以上、重量も重くてスピードも速い。そんなときに歩行者とぶつかったときの傷害事件もかなり発生しているというふうに聞いております。

 今後、地域においての自転車での乗り入れが大変ふえてくる中で、やはり歩行者の安全とともに、そういった事故の起きない施策も行政として取り組んでいくべきではないかというふうに常々思っておりますので、地域においての安全、それと歩道上での安全な自転車の走行、それと移動手段としての自転車の活用をスムーズに図れるように、やはり行政として取り組んでいただきたいことをお願いして、私からの質問は終わります。よろしくお願いいたします。

○鷲頭委員長
 次の質問者の発言を願います。

○田中(広)委員
 引き続きまして、土木建築費について質問をさせていただきます。

 私からは、緑化の推進及び都市環境の維持管理について、2点お伺いをさせていただきたいと思います。

 まず、緑化の推進についてでございます。

 昨年3月、緑の基本計画を策定して、少しずつ政策が進んでいくわけだと思うんですが、やはり本区を見たときに道路率29.3%、それから河川では18.3%と、道路あるいは河川、こういったところが大変特徴がある本区だと思います。そういった中での緑化の推進というのは大変重要だなというふうに思っておりまして、当然建物においては公共施設、それから民間施設においても緑化をしていくということは大変意義のあることだというふうに思っております。

 そこで、まず最初に、道路における街路樹についてお伺いしたいと思うんですが、昨年、平成21年度における街路樹の増加させた本数ですとか状況等を教えていただければと思います。それから、平成22年度に予定している本数等、教えていただければありがたいです。よろしくお願いします。

○石田公園緑地課長
 まず、街路樹の整備状況と22年度の予定についてお答えいたします。

 まず、21年度の施行実績でありますけれども、大きく分けて事業者としまして中央区と東京都、そして再開発事業者で整備していただいているというようなところがあります。樹木においては、高木、中木や低木、そういう種類の高さの違う木を植えているというところでございます。

 それで、21年度の高木の実績に関しては約50本程度、中木に対しては1,000本以上、低木、ツル性の植物に関しては6,000株以上を植えているところでございます。

 22年度の予定箇所につきましては、高木に対しては約100本以上、中木に関しては700本以上、低木、ツル性の植物に関しては1,800株以上の樹木を植える予定となっております。

 以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 本数を聞くと大変多くの量を推進されたのかなと思うんですが、改めて確認でございますけれども、例えば街路樹に限った場合、街路樹の魅力といいますか、役割と考えたときに、当然だれもが感じる街路を美化していく、あるいは美化することによって、その地域の一つの価値を上げていく効果もある。あるいは、道路から見て余りふさわしくないような無機質なものを隠すこともできる。景観の向上ですね。それから、自動車の排気等を浄化する公害対策、あるいは騒音も防止する対策、それから昨今、大変対策が臨まれているヒートアイランド対策に対する効果、それから鳥等がやってくることによって害虫を駆除してもらえるとか、あるいは植物から受ける安らぎ、豊かさ、また、四季を感じるということで心理的な効果もある。また、一方では、緑を愛する人からしてみたら、大変窮屈な環境の中で木にとっては、なかなかつらいんじゃないかと言う方も一部おられるようでありますが、いずれにしても、街路樹というものは大変重要な役割を果たしているなというふうに思っております。

 そこで、先ほども大変多くの高木、中木、低木等を植えていただいているわけでございますが、他区の地域あるいは他県へ行ったりしてみますと、本当に中央区はよくきれいに整備されているなというふうに実感をしております。その上で伺いたいと思っております。当然、本区は商業地域でありますので、街路樹があることによって看板が見えないとか、いろいろな要望があって、現場は本当に苦慮しているんだろうというふうにお察しするところでございますが、しかしながら、緑の基本計画等にも風の道ということもあります。先ほどもヒートアイランド対策と申し上げましたが、先ほどの街路樹の大きな効果を発揮するには、やはり影をもたらす、いわゆる緑陰がなければ、先ほどの効果を発揮するのは難しいのではないかというふうに、一つの視点でありますけれども、感じております。

 いつも質問の中で例で出させていただく外苑前のところの並木道なんていうのは、両側が建物がない分、本当に重厚的に街路樹を感じられる地域ではあるんですが、やはり決定的なのは木が高く、伸び伸びと育っている。そのことによって、秋であれば紅葉のきれいな姿も見えますけれども、やはり緑陰がしっかりとあるというところが一つのポイントではないかなと思っております。そこで、ぜひ剪定していく上で、地域から歩道が狭ければ、どうしてもしっかり剪定していかなくちゃいけないところもありますが、やはり地域によっては剪定方法を上手に活用していただいて、緑陰ができるようなデザインといいましょうか、上手な工夫をお願いしたいというふうに思っております。

 また、歴史をさかのぼれば、明治7年に銀座にクロマツと桜でしたでしょうか、最初に植えたのが発祥でありまして、その後に数年たった後、銀座の柳が登場するということになるかと思いますが、そういった意味で、街路樹の整備というのは、やはり本区が日本をリードしていくぐらいの整備があってもいいのではないかなというふうに感じております。

 そこで、お伺いいたしますが、先ほど申し上げましたけれども、街路樹における緑陰をどのように確保していくのか、また、それがなかったら、やはり風の道というのは、涼しい風というのは通らないだろうと考えますので、その点の御見解をお聞かせいただきたいと思います。

 それから、もう1点は、これも以前から言っておりますが、グリーンシンボルロードではありませんが、やはりメーンロードとなるところを、それこそ長期的に育てていけるような場所、地域を設定していただいて、本当に中央区はいろいろなところにすばらしいのがあるんですが、ぜひ大きなシンボルロードを目指していただきたいと思いますが、この点の御見解をお聞かせください。

 それから、もう1点でございますが、これから労働スクエア東京跡地について、さまざま御検討があると思いますが、桜川公園から道路が1本ありますけれども、連続した緑のネットワークというものは大変重要だというふうに思っております。その点の緑の展開について、ぜひ御見解をお聞かせいただければと思います。

 3点よろしくお願いいたします。

○石田公園緑地課長
 3点のお答えをしたいと思います。

 まず、街路樹の緑陰についてであります。

 中央区では、街路樹の維持管理のため、剪定を行っているところでございます。それは夏季と冬季、2回実施しているところであります。夏季剪定ですけれども、台風などの前に倒木や枝折れがないように防止していくことや、成長が速い樹木は交通の支障となることから、その措置をするなどの目的で行っているものです。冬季剪定は、街路樹の樹形を維持するために主に行っているものです。しかし、剪定の前提として、委員の御指摘のとおり一番大切なことは緑陰の確保を前提として整備することだと考えております。そのため、地域の特性、商店街が隣にあるとか交通量が多いとか、そういうのを十分検討しながら緑陰を確保するために工夫しながら、なるべく多くの緑陰を確保していきたいというふうに考えております。

 次に、メーンロードですけれども、委員御指摘のとおり、やはりめり張りをつけて、シンボルとなる道路というのは大変重要だと思います。それで、その整備に向けて、メーンロードについてはなるべく緑化もメーンロードにふさわしいような緑化をしまして、シンボルとなるような道路に緑化の推進も進めていきたいというふうに考えております。

 3つ目ですけれども、労働スクエアの緑化のことですけれども、現在、労働スクエアも含めまして旧桜川を埋めたところに桜川公園、桜川屋上公園などの公園や、別の緑地帯などが労働スクエアを挟んだ形で現在公園等がある状況となっております。それらの公園と労働スクエアの跡地を利用して、必要な施設はつくるというのは大前提だと思いますけれども、公開空地とか壁面・屋上緑化などを検討しながら、連続した緑が形成できるように今後検討していきたいと考えております。同時に、そのような整備をすることにより、風の道となるような整備を行っていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○田中(広)委員
 御答弁ありがとうございます。ぜひそういった街路樹について、緑陰をしっかりとっていただきたいなと思っております。

 ある都市計画の専門家の方に言わせますと、本当に日本は大変きれいにしようという発想があって、いいことではあるんですけれども、もう少しいい意味で、余り剪定をせずに緑陰をしっかりつくっていくべきだというようなことも以前伺ったこともありまして、ただ、本区の場合は歩道の幅も大変狭いところが多いわけでありますが、できるところはぜひ充実した街路樹をお願いしたいと思っております。

 それから、以前も東京駅前の八重洲通り等をぜひシンボルロードをということで何度も申し上げているわけでありますが、ぜひそういったことも、さまざまな再開発の中でしっかりと取り組んで、進めていただきたいと思っております。

 労働スクエア東京跡地についても、これからの検討でありますが、この点もぜひよろしくお願いしたいと思います。

 それから、次の質問でございますが、今、公共施設の壁面緑化が少しずつ進んできておりまして、ここへ来て本庁舎前あるいは銀座ブロッサム等で壁面緑化された姿が登場しているわけでありまして、まだこの時期なので緑もまだ余り元気がなくて、まだすき間もあって、これから大いに茂っていくんだろうというふうに期待しているんですけれども、1つの役割は、何度もいろいろなところで申し上げていますが、先導的な役割を果たしていかなければいけないということなんですが、とりあえず今こうした形で姿があらわれたところでございますので、その点何か反応等があればお聞かせいただければと思っております。

 その上で、民間施設の助成も行っておりますので、特に平成21年度は補正予算まで組んだほどでありますので、実績あるいは今後の見込み等で教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。

○石田公園緑地課長
 まず、公共施設の緑化についてお答えします。

 委員が意識されているのは、本庁舎と銀座ブロッサムのことだと思うんですけれども、御指摘のとおり、植えたばかりということで、まだちょっとすき間があるというような御指摘で反応があるところですけれども、1年から2年たちますと完成した緑になって、繁茂して重厚な壁面緑化になると思いますので、もうしばらくお待ちいただければと、そのように感じているところです。

 もう一つ、目立たないところなんですけれども、久松小学校と月島第一小学校、例えばそういうところで登はん式の壁面緑化を、ことし行ったところですけれども、そちらに関しては保護者の方とか学校の先生から割といい反応をいただいているところでございます。

 次に、民間施設の緑化助成の進捗状況なり今後の見通しについてであります。

 昨年、補正予算で当初予算1,700万円に対して1,000万円ほど補正の予算を計上させていただいたところで、21年度は合計で2,700万円の予算となっているところです。今の実績で3月10日あたりの実績なんですけれども、約2,250万円程度の実績となっております。また、この20日間ぐらいで1~2件の増加が見込めると思いますので、2,300万円ぐらいの実績になるのではないかと推測しているところでございます。来年も約2,700万円の予算を計上させていただいておるところですけれども、これについてもほぼ同じか、それ以上の実績を上げるために、啓蒙普及活動というか、宣伝のほうをさせていただいて、より多くの民間施設の緑化が図られるよう進めていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 緑ですので、少しずつ育っていくので、少し時間をということでありますけれども、それは時間を待ちながらも、それでもしっかり推進をお願いしたいと思っております。特に、本庁舎の下で見ますと、温度の表示板を設置していただいていますので、あれは本当にすばらしい内容で、22年度予算案にも遮熱性舗装の表示板もたしか計画があるかと思いますが、やはりああやって温度差がわかるというのは大変重要だなと思っております。さっき見ても、大体2.7度ぐらいですか、少し壁面緑化の効果をあらわしていたかと思います。要は、そういういろいろなことに取り組むことによって、少しでも区民の方に知っていただける、事業者の方にも知っていただける、そういう取り組みをぜひお願いしたいと思います。

 また、民間の緑化の中で私がすごくすばらしいなと一つ思ったのは、これは本当に大変恐縮なんですが、丸の内方面のあるビルさんが行った施工の中で、今行っている壁面緑化をそのまま柱に設置するような形で行っているんです。大変ボリュームもあって、ただでさえ緑化が難しい中で、柱に一つ緑化することによって、まさに木が1本ふえたかのような、そういった演出をされている。私も何度も見に行ったりして感心をしているところなんですが、ただ、本等を読んで調べてみましたら、やはり半年以上もいろいろな実験をして、どの樹種がいいのかいろいろな実験をして、そこまでたどり着いたようなんです。やはり一つの緑化という取り組みかもしれませんが、最初に街路樹という視点だけで申し上げましたけれども、本当にいろいろな意味で環境とか区民の安らぎとか、いろいろな貢献がありますので、ぜひ調査研究をお願いして、本当に実りのある緑化をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 これからぜひ民間の皆さんに、区民の皆さんに進めていただく上で、同時にもう一つお願いしたいのは、先日の常任委員会等でもアダプト制度の話もありましたが、同時に、せっかく頑張っていただく中で、やはり中央区緑のまちづくり賞みたいな、緑に関する表彰制度を同時に進めていただきたいと思いますが、この点はどうでしょうか。

○石田公園緑地課長
 現在、3月にアダプト制度の要綱を制定しまして、そちら、1年間を通して維持管理をしていただいて、まちの方々に公園に愛着を感じていただくような施策として、コミュニケーションも図っていただくということで進めているところです。それとあわせて、早急に今言った表彰制度等を検討しているところでありまして、なるべく早い時期にそのような制度を確立していきたいと、そのように考えておるところです。

 以上です。

○田中(広)委員
 ぜひ御検討のほど、よろしくお願いいたします。

 それから、もう一つは、緑をせっかくこうやって展開していただいていますので、緑を整備することによる地域の活性化という視点は、大変私は重要だなというふうに思っております。これは本当に例えばなんですけれども、せっかく街路樹あるいは歩道等にそうしたきれいな緑を整備していただいて、あわせて、いろいろな人が、例えば観光で外国の方も多くふえていますので、そういった方たちが立ちどまっていただけるように、ぜひオープンカフェのような形をどこかで社会実験みたいなことができないかなというふうに思っております。他の都市でもそうした実験を一部行っているようでして、広島市等では大変評価が高かったようで、そういう社会実験を踏まえた上で、オープンカフェのような整備をふやしてほしいという方が9割もいたというデータもありまして、また、地域活性化にも貢献したということでありますので、本区の中で、ぜひここを活性化の一つの場所として進めたい、また、なおかつ緑化もしていきたいという中で、人が集まれるような、素通りしないような取り組みを上手に活用していただきたいなというふうに考えるんですが、そうした取り組みはいかがでしょうか。御見解をお聞かせください。

○越地土木部長
 今の委員の御提案、せっかく緑化したところを、できれば地域の活性化に役立てていったらどうだろうかという御提案でございます。

 例えば歩道上をオープンカフェのような形で使うというようなことを考えたときに、やはり特定の方に公共のものを使っていただくというのは、かなり利用の調整が難しいなと思っておるところでございます。都道において、そういう事例があるかどうか以前調べたことがありますけれども、都道の中では、やはり私が今言ったようなことで、特定の方に利用していただいているような事例はないという御返事でございました。他区の事例でいくと、新宿区では一部やっているところがあると。新宿の駅の近くでございますけれども、ただ、それも非常に車の通りが少ないというところの前提で、しかも、今の委員の御提案のあったような社会実験という形で始めているというようなことを聞いてございます。例えば歩道でやれば、かなり広幅員の歩道でそういったものをやっても、なおかつ歩行者の通行の妨げにならないというような、かなり条件的には厳しいということがございますけれども、やはり地域の活性化もあわせて、何かできる取り組み、それもどういったところでできるかというのは、今後の研究の課題として取り組んでまいりたいと思ってございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 大変御丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございます。

 オープンカフェなんていうのは、パリとか外国のほうで大変主流になっているわけで、外国の方はむしろ暑い中でも、皆さん、普通涼しいから中にいるかと思うんですが、中よりも外にいるというぐらい大変好きなようでして、本当に今、本区はまちを歩いていても、アジア地域の方も多いですし、欧米の方も多いわけですが、せっかく緑化しながら、緑化だけにとどまらず、地域の活性化という視点も、やはり両方進めていただきたいなということを要望させていただきます。

 それから、緑化の話で、先ほど壁面緑化もあり、屋上緑化もあるんですが、屋上緑化に絡めて1点だけ質問させていただきたいんですが、景観という視点なんですけれども、どうしても景観というと、立って歩いた目線から見た景観ということを気にするんですが、最近、高層ビル、マンション等がふえて、上から地域を見ることが大変多くなりまして、ましてグーグルのホームページ等で地図を検索すると、上から見えることがよくあるんですが、これもある都市計画の著名な専門家がおっしゃっていたんですが、日本は上から見る視点も景観は大事だと。何となく、どこかに何か、余り見えたくないものを上に持っていったり、そういう傾向があるんですが、やはり上から見る景観も大事だと。特に、本区の場合はこれだけ壁面、屋上緑化と進めていますので、ぜひそういう上から見た景観向上、こういった視点も取り組んでいただきたいと思いますが、その点の御見解はいかがでしょうか。

○石田公園緑地課長
 屋上緑化についてお答えしたいと思います。

 基本的には、なるべく多くの方が目に入るところを緑化していくというのが基本だと考えているところでありますけれども、屋上緑化も緑被率の向上なども含めて非常に大切な事業であるというふうに認識しているところです。ただし、屋上緑化の場合、なかなか上に土の荷重を乗せる改修でやると、建物の本体のほうの構造に影響してきてしまうというような面もありまして、慎重に整備を進めていかなければならないというふうに考えているところです。基本は、改築にあわせて屋上緑化を検討していくというスタンスで進めていきたいと思いますけれども、非常に大切な事業だと思いますので、今後も整備の推進に向けて検討していきたいというふうに考えております。

 以上です。

○田村都市計画課長
 屋上の緑化について、景観面からのお尋ねということでございますので、私のほうからも少し御説明、御回答させていただければと思います。

 現在、建物の屋上につきましては、委員御指摘のとおりに建物の給排水、高架水槽であるとか、あるいは空調の冷暖房の屋外機あるいはテレビのアンテナ、また避雷針というようなものが屋上部分に設置されております。こういったものは確かにこれまでは、なかなか人の目に触れないというような状況の中で見過ごされていた部分かというふうに思ってございますが、ただいま委員からの御指摘のとおりに、見ていても必ずしもきれいなものではないというような状況があって、景観的にはやはり何らかの対応、対策等を講じていく必要があるんだろうというふうに考えてございます。

 ただ、こういった設備については、特に本区のように土地がやはり高くて、建主の方からすれば、平面的にも空間的にも有効に土地を活用しようとする中で、こういったもののためのスペースを割くということは非常に難しい点がございますのと、それから、やはり屋外機等になりますと熱の放出ということが出てきますので、どうしても屋上を活用するというようなケースで今日まで来ているというふうに認識してございます。こういった中で、これらを覆い隠すということになりますと、例えば屋根をつけるというようなことになれば、当然ながら面積が発生して、実態的には利用上厳しいところが出てくるというようなこともございます。そういう中で、今、屋上緑化というようなことがございましたので、これは単なる私の、今ちょっと思いついたことなんですけれども、例えばフジ棚みたいなものを屋上に設けまして、そこに何かツタみたいなものをはわせるというようなことが可能かどうか。ただ、これにつきましても、熱を排出するというような設備機器の上で植物がそれに耐えられるかどうかというようなことを含めて研究課題はたくさんあろうかというふうに思ってございます。

 ただ、都市の景観という点においては、これは新しいテーマだというふうに思ってございますので、引き続き土木部とも連携をとりながら研究をさせていただければというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 本当に御丁寧にありがとうございます。

 歳入のときから質問させていただいているんですが、グローバル化されてきた現在にあって、都市間競争ではありませんが、やはり本区の魅力向上というのは大変大きな影響を与えていくものだと思っております。昨日の議論の中にも、呼吸するまちづくりなんていうお話もありましたけれども、本当に自然とどう共生していく取り組みを具体的にこの都心の中から進めていくのか、そういった視点は大変重要だと思っておりますので、ぜひ御検討のほど、推進のほど、よろしくお願いいたします。

 最後に、都市環境の維持管理ということで質問させていただきたいんですが、例えばある一定規模以上の大きな再開発等を含めた話なんですけれども、何となくデベロッパーさんが開発をして分譲してしまう。分譲した後は、あとはもう基本的には余りタッチしませんよという流れが多いかと思うんですが、今、建物の更新が進んでいる中で、やはりこれからの時代はどう維持管理をしていくのかという視点を開発業者さんも持ってもらわなくちゃいけないなというふうに感じております。

 今までもいろいろなところの議論の中でコミュニティの向上とか、そういったことが議論されて、課題になっているわけでありますが、例えば、今、緑化の推進ということで質問させていただいたんですけれども、ある大きな規模であれば、公開空地が出てくる。その公開空地のある一定の場所を、例えば入居するであろう住民あるいは地域の方々と一緒になって、そこに風害対策にもつながるような、大きな木になるようなスペースをとって、そこに木を植えていく、それを入居するであろう新しい区民の方、また地域を守ってこられた区民の方々と一緒に、その木を10年、20年、30年と育てていく、またそれによって地域のきずなといいましょうか、心の交流も育っていく、そういった取り組みを、まず最初に開発のデベロッパーさんにしっかり、ある一定の何か意識といいますか、持ってもらわなければできないのかなと思っております。

 最近の新聞の報道の中で、本区に本社を置いている某大手デベロッパーさんですが、分譲したマンションですら、あえて支援をして、自治会等を発足させて、もちろん管理組合はありますが、それとは別に自治会等も発足させて、1年に1回の地域の方が参加してもらえるイベントを企画するとか、そういったところまで踏み込むようなことが少しずつ出てきております。当然、防災の問題とかもありますが、例えばそういうコミュニティの向上という視点、あるいは緑化の推進という視点も含めて、そういったことをぜひ進めていただきたい。

 もう一つは、これは都市計画の専門家の先生がおっしゃっておりましたが、21世紀は維持管理の時代だと。なぜかといえば、犯罪をどう起こさないようにしていくか。やはりマンションが建っていけば、だんだんまちが人の目がつきにくい環境になることから、例えば警察官のOBの方々、行政職員のOBの方々等の協力をいただいて地域を見回る体制をどうつくっていくのか、そういったことも、やはり開発する中でしっかり視点を持っていかなければできないなというふうに思っております。

 本区は本当に幸いにして女性の方の転入も多くて、テレビの報道の中では、やはり安心・安全だからということで転入が多いということも伺っておりますので、ぜひそうしたコミュニティの向上あるいは安心・安全の構築という視点で、再開発の中で、ただ単に行政、区民だけではなくて、事業者もしっかりと支援して協力してもらいたい。こうした取り組みについて、本区の御見解をお聞かせいただければと思います。

○田村都市計画課長
 開発を通じての地域との関係ということでございます。

 今定例会にまちづくり基本条例の制定に向けて提案をさせていただいているわけでございますけれども、こちらの条例の中に地域との関係を含めて、公共施設整備等の関係の中で、例えば集会所の設置であるとか広場の設置、その他の地域活動の支援に関することというような規定も盛り込ませていただいております。これら条例を今後、運用させていただくに当たりましては、関係部署が集まって内容等を細かく検討させていただきますけれども、そういった中で、今、委員から御提案のありました、例えば開発の中に地域のシンボルとなるような木を植えて、その成長を、マンションの住民の方はもちろんですけれども、地域、周辺の住民の方々もともにはぐくみ、育てていくというようなことを通じながら地域のそういったコミュニティを形成していくというようなことも、一つの方法ではないかというふうに思ってございます。また、そのほかに公開空地等の緑地整備に当たりましても、ただただ緑地を整備するということではなくて、場合によりましては、その緑地整備をしたことによって、人の視界が妨げられて安心して歩行ができない、通行ができないというような、そういったことも起こっているということも聞いてございます。そういったことも含めて、やはり施設整備をするに当たり、あるいは地域整備をするに当たっては、そういった幅広い視点、観点を持って取り組んでいくことが重要であろうというふうに考えてございますので、今回こういった条例を制定させていただくに当たりましては、関係部署が集まって、それぞれの部分について意見交換をしながら、内容等をしっかり定め、取り組んでいきたいというふうに考えてございますので、今、御提案をいただきました中身も含めて、しっかりと検討させていただければというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございました。

 以上で質問を終わります。

○鷲頭委員長
 次の質問者の発言を願います。

○田辺委員
 それでは、幾つか質問させていただきます。

 最初に、土木部の関係から入りたいと思いますが、地球温暖化対策というのは大変重要な課題でもあります。区政の中心的な柱でもあるわけでありますが、ヒートアイランド対策で土木部が重視していることは何かということを、最初に簡潔にお話しいただきたいと思います。

○越地土木部長
 土木部がヒートアイランド対策において今取り組めることというのは、1つは緑化を推進することによって、やはり地域の、本庁舎においても緑化をしているところとしていないところの温度差は歴然と出ているわけでございますが、そういった形で緑化をなるべく進めること、これは公共施設においても、民間の土地においても緑化を進めることだというふうに考えてございます。その緑化を進めるに当たって、やはり風の通り道をきちっとつくってあげることということで考えると、例えば日本橋川の護岸の緑化整備をするというような形で取り組みを進めてございますが、そういった形で護岸を緑化することによって、通る風も温まらないような形できちっと風が通り抜けができる。また、広い道路等の街路樹をきちっとつくることによって、それも風が温まらないで、臨海部と都心部の中での風の道の交換ができるという形でのヒートアイランド対策ができるものというふうに考えてございます。

 したがいまして、土木部の中では緑化、それもきちっとした緑の帯等をつくりながら、連続する緑の中でヒートアイランド対策を考えてまいりたいと思ってございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 大変重要な視点が話されたと思うんです。やはり区政において、今言われた内容をしっかりと進めていくということが求められているというふうに思うんです。

 そこで、温暖化対策に関連して道路の問題についてお聞きしたいと思うんです。

 区が管理する道路が果たしている役割というのはどういうものなのか、この点について簡潔にお答えください。

○近江道路課長
 区の道路の果たす役割ということでございます。

 道路につきましては、物流のもととなっていたりするところが大きいかと思います。また、地下には電気、ガス、水道等のライフラインが埋設されております。そういったところでも都市生活、都市の社会活動を支える基盤となっているものでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 その点、そのとおりだというふうに思いますが、同時に道路というのは風を通すとか、日を路地の隅々に当てるとか、そういう役割があるんだというふうに思いますし、区の道路が大切ですという、そうした区のおしらせ等に記事を載せておりますけれども、そのことについても当然、今、私の話した内容が触れられているというふうに思うんです。

 私は、昼休みに京橋三丁目の再開発地域の道路を歩いてきましたけれども、大変さわやかな風が吹いておりました。あの通りを今度は2つのブロックを1つにしてしまうという計画が出されているわけでありますけれども、そうした大街区制にしていけばいくほど、風の入る道が閉ざされてしまうということになっていくだろうというふうに思いますし、日が差さないということになっていくと思うんです。

 そこで、区道の廃止は原則禁止だと、こういうふうに区のほうも言われておりますけれども、そう言われていながら、どんどん区道が廃止される、あるいはつけかえられる、こういうことが進んでおりますけれども、これは再開発との絡みでそういうことが進んでおりますが、大変重大な問題だというふうに考えております。皆さん方も、銀座四丁目の三越が増築しているところの、いわゆるパサージュというものを目にすることがあると思うんですけれども、本当に暗いトンネルですね。上も空が見えなくなる。こういうことにしてはならないんだと思いますし、やはり銀座を愛する人たちの声も、三越がなぜあんなパサージュをつけたんだ、どこが許可をしたんだという批判の声が広がっていること、皆さん方の耳に入っているかどうかわかりませんけれども、そういう声を私たちも聞いております。

 そこで、道路のつけかえ、廃止されている現状についてどう考えているのか、この点をお聞かせいただきたいということと、それから、つけかえあるいは廃止に際して、今、等積という言葉、面積が一緒ですからというお話をよく聞きますけれども、面積ではなくて、地価の評価で対応してきた例はあるのかどうか。最近の例では、等積です、等積ですと、こういうことが平気で言われておりますけれども、地価の評価の対比はどうだったのか、この点について、最近の例でお聞かせをいただきたいと思うんです。よろしくどうぞ。

○有賀土木部管理課長
 道路のつけかえあるいは廃止の件でございますけれども、委員のおっしゃいますとおり、道路は区民の財産でございまして、その大切な財産を有効に活用するということは私どもも必要なことだというふうに考えております。そういった意味では、道路をむやみにつけかえるということは、私どもとしましても、それはあってはならないこと、そのように考えておりまして、そういった中で、道路のつけかえにつきましては、私どものほうで内規といいますか、一定の原則のもとにやるべきだということで、一定のガイドライン、指針のようなものを設定しております。その中では、道路をつけかえることによって、その地域の地域環境がさらに改善されるとか、あるいはにぎわいづくりになる、あるいは防災性の向上とか、あるいは道路機能そのものがさらに向上する、そのような一定の基準のもとに道路のつけかえは行わせていただいているというのが現状でございます。

 ですので、ただいま京橋三丁目の道路のつけかえというお話がございましたけれども、これらにつきましても、ただ、そこで再開発をやる、その上でしようがないから道路をつけかえるんだということではなくて、そういった一定の基準の中で私どもが判断した上でつけかえさせていただいているということで御了解をいただきたいと思います。

 それから、道路の土地の価格との関係でございますけれども、もちろん区民の財産ですので、土地の価格というのは非常に大事なものだというふうに認識しております。ただ、土地の価格が高いか安いか、つけかえた後が高いか安いか、それだけで道路をつけかえるということではなくて、やはりそこには一定の地域に土地の価格以上の利益というものがあるのであれば、それは一つの判断基準かなというふうに認識しております。

 それから、もう一つ、京橋三丁目のことについて申し上げれば、これは計算しているわけではないので、はっきりしたことは申し上げられませんけれども、これまでの道路を廃止して、それを側面の道路につけかえているわけでございますけれども、側面の道路のほうが道路幅員が広いという現状もございますので、もしも等積でつけかえるのであれば、普通に考えれば広幅員の道路につけかえたほうが平米当たりの単価は高くなるのではないか、そのように考えております。

 以上です。

○田辺委員
 いろいろ言われましたけれども、区道の廃止は原則禁止ということに、やはりこだわらなければいけないと思います。内規がある、ガイドラインをつくってやっているということなんですけれども、このガイドラインもいろいろ批判を受けて急遽つくられたものであります。このガイドラインがつくられた後に区道の廃止が、どんどんやられてきているというのが現状じゃないかと思うんです。その廃止によって環境が改善されるとか、道路の機能がよくなるとか、こういうふうに言われておりますけれども、しかし、そんな例はどこにあるのかというふうに私は言いたいですね。端的にお話ししましたけれども、銀座四丁目の三越のところ、あれはどうですか。見てこられましたか。やっぱり異様でしょう。異常でしょう。そう思いませんか。私はそう思いますけれども、どう考えますか、お聞かせください。

 それから、面積ではなく地価の評価の対比をしたのかということについては、結局、今までしていないんですね。そのことを明確にしていただきたいと思うんです。やはりこれはきちっとやるべきだと思いますけれども、なぜやらないんですか。面積が同じでやっているということで、私は納得しないです。やるべきじゃないですか。やって何の意味があるかと言われるかもしれませんけれども、しかし、きちっと、はじいてみるべきじゃないですか。都市再生法に基づいて、どんどんめちゃくちゃな高層ビルが建てられる。その都度、区道がちぎられる。道路の地形もどんどんおかしくなる。そんなまちづくりをこれから進めてはならないというふうに思います。その点でも、やはり地価の評価対比がやられていないというのは、大変安易な交換のやり方だと思いますけれども、改めるべきじゃないですか、お聞かせください。

○有賀土木部管理課長
 ただいま委員のほうからいろいろとありましたけれども、先ほどから私どもが申し上げていますとおり、これは繰り返しになってしまうかもしれませんけれども、道路の価格につきましては、もちろん価格という面をないがしろにしているものではございません。今まで確かに土地の価格、道路価格そのものについてきちんと計算したというような例は、過去には余りなかったというように認識しております。ただし、先ほどから申し上げているとおり、例えばその土地の価格の部分が果たして本当に安くなっているのか、それとも上がっているのか、これは現状ではわかりませんけれども、単に土地の価格だけではなくて、それ以外にも着目する必要があろうかというふうに認識しておりますし、その地域全体の街区の環境整備が図られるという状況であれば、それは一つのプラス要素ということで認識をしております。

 以上です。

○越地土木部長
 御質問の最初のほうで、三越のパサージュなるものが非常に異様ではないかと。原則禁止と言いながら、どんどん廃止をしているじゃないかと。それについてどう思うんだというような御質問がございました。

 先ほど管理課長がお答えしましたように、私どもは区道を廃止したときと、廃止しないときとの比較をきっちりやった上で、すべての面でプラスになるという評価をしてございます。そのすべての面というのは、1つは道路としての機能、交通機能がございます。あるいは地下の埋設物等の機能等もございます。そういった道路としての機能がちゃんと満たされているかどうか。例えば、それを廃止することによって交通渋滞等が起きるか起きないか、これはきちっと、開発だけではなくて、かなり広い範囲で検証するような形の内規を持ってございます。そういった形で道路の機能は大丈夫だというのを、まず押さえます。また、環境面もどうかという形で、そういったことの環境面においても、ちゃんとプラスになっているというところ、またにぎわい等の面、それともう一つ重要なのが、ちゃんと地域の合意形成が図られているかどうかといったような、この4つの視点をきちっと図った上で、この開発によってやむを得ず道路の廃止をする、あるいはつけかえをするといったことがいいかどうかというようなことを検証した上で、それをやっているというものでございます。我々道路管理者の立場として、それがちゃんと守られているというものがあって初めて再開発のほうにゴーというような形になっているところでございます。

 また、今、つけかえのところの面積と評価という話がございましたが、私どもの内規の中で、まずはつけかえようというような基本を持ってございまして、その機能を生かした中での等積でつけかえるというのを基本に置いているところでございます。したがいまして、貫通通路という形で機能はきちっと24時間通すというような基本を残しながら、道路としての機能を残しながら、面積は確保するというような形での、まずは第一義的に面積を確保するというような形でやっているものでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 いろいろ利便性を挙げましたけれども、しかし、環境面から見たって、区道が廃止されることによって大型開発が行われ、トンネル状の歩道がつくられる。そういう面1つとっても、こんなことはこれから基本的には、文字どおり原則やめるべきだと考えますので、その点、私たちは繰り返しこのことを言ってまいりましたけれども、これからもどんどん言っていくつもりでありますので、しっかりと受けとめていただきたいというふうに思います。

 同時に、地価の評価をどうやらやっていないようでありますから、これはきちっとこれからやるべきだということを強く申し述べておきたいと思います。

 続いて、緑化の問題に移りますけれども、中央区の緑被率、資料140をいただきましたけれども、23区の中で相当下位にランクされている。しかし、これは平成16年のデータでありますから、その後の、ほかの区もいろいろデータのとり方が、年度が違っておりますから、そろうのはなかなか大変だと思いますけれども、最新のカウントでは緑被率というのは何%に上がったんでしょうか。そして、これからどう引き上げようとしておられるのかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、地域の森づくりということで新規事業が組まれております。これの説明を見ますと、緑のネットワークの構築ですとか、良好な歩行環境の形成だとか、風環境の実態調査の実施だとか、こういうふうに言われていますけれども、これはモデル地区としてはどこを選定する予定なんでしょうか。そして、この新規事業への期待というのは、どのようなものなのか、お聞かせいただきたいと思います。

 それから、公園の整備という点では、勝どき五丁目7番先、都営住宅のすぐ横の隅田川べりの公園、地域住民の長い間の運動もありまして、区のほうもその運動にこたえて公園をつくっていただきました。多くの人たちが喜んでおりますし、お年寄りの方々も、日の当たる場所ですから、あのベンチに座って船の航行をよく見て楽しんでいるんです。大変喜ばれております。

 そこで、お聞きしたいのは、ここの名称は勝どき五丁目緑地なんですね。児童公園とも公園とも名前のついていない緑地でございます。たしか10メートル掛ける100メートルぐらいの長さでしたかね。これがなぜ、こういう名称になったのか。東京都との折衝もあったようでありますけれども、せめて児童遊園とか、そういう名前をなぜつけられなかったのかお聞かせいただきたいと思います。隅田川べりの新川のところ、堤防の上、あれも公園になっていますよね。そういう立派な名前がついておりますけれども、なぜここはそういう名前がつけられなかったのか、何とも寂しいじゃないですか。納得のいく答えをいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○石田公園緑地課長
 まず、緑被率についてお答えしたいと思います。

 平成16年に実態調査をしているところで、その数字が9.1%ということで、目標を現在の基本計画で30%引き上げるということで進めているところでございます。それで、21年度に基本計画を設置して、今1年ぐらいたっているところですけれども、10年計画ですので、5年たったところで公共施設の緑化や、助成によって民間施設の緑化を推進することによって、中間地点である一定の成果が出てくると思いますので、まだはっきり決まったわけではないですけれども、平成26年程度の中間地点で実態調査を行えればいいのかなというふうに考えているところでございます。

 次に、勝どき五丁目の緑地についてでございます。

 ここは、臨港地区に当たりまして、港湾局といろいろ話をして、できれば公園や児童遊園という名前をつけたい、実態に合った名前をつけたいと思ったんですけれども、臨港地区に関しては、細かいことは忘れて申しわけございませんけれども、臨港地区については公園を設置できないということの回答をいただきまして、残念ではありますけれども、現在、緑地ということで整備をしているところでございます。

○望月地域整備課長
 地域の森づくりに向けた環境調査ということでございます。

 こちらのほうは、開発によります、まとまった緑化あるいは公園及び緑地など、そういったものが街路樹によりましてネットワーク化されまして、中央区全体がそういった森のようになるような環境が整えられたらということで、良好な歩行環境を形成しまして、さらにはヒートアイランド現象の緩和に資するということで、本区の連続性のある植樹・植栽等の配置を取り入れた地域の森の実現を目指す、そういったことで調査を行うというものでございまして、次年度は基礎的な調査ということで、区内の風環境の実態、歩行者の視点からといいますか、体感からといいますか、そういった形での風環境の実態を、区内の3つの代表的な地点を選びまして、それを1年間観測したいというものでございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 地域の森づくりについては、区内3カ所をモデル地区として取り組みたいということなんですけれども、これは都市整備部でやるんですか、それとも環境部でやるんですか。どこが中心になって取り組むことになるんでしょうか、聞かせてください。

○望月地域整備課長
 どちらでやるかということでございますけれども、こちらの件につきましては、都市整備部の地域整備課のほうで担当させていただきます。

 以上でございます。

○田辺委員
 まちづくりが全体としてその中心になって、しかも大型のビル建設がこの中央区でどんどん進むということになってきているわけですけれども、道路問題についても土木部のほうは再開発のほうに傾斜をした立場で考えを述べていますけれども、昨日も我が志村委員も、環境部の果たす役割は何なのかということで問題を投げかけましたけれども、やはりこうした問題について再開発部門が前面に出て、後から道路担当がついていく、あるいは環境の担当がついていくという、そういうようなまちづくりというのは、やはり今ここでブレーキをかけなければいけないのじゃないですか。そうしなければ、環境、環境と幾ら言っても、住んでいる住民、働きに来ている皆さん方の立場に立った、そうしたまちづくりが進まないように私は思います。ここのところで、やはりどこが中心でやるんだということです。環境の問題、地球環境の問題、風の問題は、環境部が真ん中に座ってやるべきじゃないですか。どうなんですか。

○望月地域整備課長
 今回の次年度におけます調査委託につきましては、まず1年間観測を行うということでの調査でございます。当然、それを次の年以降に、より有効な街路樹との連携、あるいはそういった環境に対してということで、その次の年にそういったことに対してのまとめをしていきたいと思っております。まず1年目は実態調査でございます。当然、その次の年以降に土木部なり環境部なりと連携をしながら、そういったものを図っていきたいと、そういうことで考えてございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 この予算書は全庁的な議論でつくられているんでしょうけれども、しかし、スタートはやはり、この問題はどちらかというと環境部が担当すべきじゃないですか。その上で、環境を守っていくという立場でこれをやると言っているわけですから、環境部が真ん中に座る。その上で、環境部が環境を守っていくという立場で行ったモデル調査、それに基づいて、さらに全庁的な議論が行われていくんでしょうけれども、やはりそこでも環境部が中心になるべきだと考えますけれども、区のトップの方はどう考えておられるんですか。

○吉田副区長
 今回の地域の森づくりにつきましては、我々も区内における大規模開発と、ネットワークを形成している街路樹等を含めて、地域の中で歩行環境あるいは活動的なエリアの環境をどう守るのかということで調査をさせていただくものでございます。どこがやるべきかということについて委員のほうから議論があるようでございますが、実態的にどういうふうにしていくかということの中身をごらんいただいて、その上で御批判は幾らでも受けさせていただきますけれども、内容等についてごらんをいただきながら、こうすべきだということをさらに御意見いただければと思っております。

○田辺委員
 結果を見てから批判しろなんていう、それは少し尊大な考え方じゃないですか。私は私の意見を述べているんですから、そうしたことについてきちっと受けとめて対応していただきたい。このことを申し述べておきたいと思うんです。

 次に移りますけれども、人に優しい道路の整備ということでは、先ほども歩道を自転車が走る、そのことによる恐怖というのは、ここにおられる皆様方だれもが体感をしていることではないかと思うんです。自転車専用レーンの設置というのが前々から言われておりますけれども、今の中央区の商業活動などなどを理由にして、なかなか実現しないということでありますが、自動車の区内乗り入れをセーブするという、そういう視点に立たなければ、自転車の専用レーンなんていうのは未来永劫できないということになってくるじゃないですか。やはりこの点では、自動車の区内乗り入れをセーブする、中央区はその点で積極的に、果敢に関係者に対応するという、その点が必要だというふうに思いますけれども、どうでしょうか、お聞かせください。

○有賀土木部管理課長
 自動車の区内乗り入れをセーブしてはどうかという御質問でございますけれども、確かに最近はエコですとか、先ほども申し上げましたとおり健康志向で自転車がかなり多くの方に利用されているということはございます。ただ、その一方で、やはり自動車には自動車でなくてはできない使命もございます。物流であったり、人を運ぶ、いろいろな面がございまして、区内への車の乗り入れセーブということでございますけれども、これは中央区だけがやってできるものではないというふうに考えておりまして、東京都全体の交通体系の中で考えなくてはいけないことでございまして、中央区がそういうことをやることによって周辺部への影響というものも十分考えられるわけでございますので、将来的にそういうことも可能かと思いますけれども、今、委員から御提案のありました問題につきましては、今後、検討課題とさせていただきたい、そのように思っております。

 以上です。

○田辺委員
 検討課題にしていただくのは、私は賛成だと思います。ぜひ検討課題にしていただきたいと思うんです。それで、この問題は、ますます重要になってくると思うんです。人口がふえる。中央区に住む人がふえる。勤めに来る人がふえる。歩道をたくさんの人が歩く。そこに自転車が入ってくるわけでありますから、そうした点では大変な状況になってくることは明らかだと思うんです。

 私の知人が、昨年の12月の初めに自転車に接触して転んで、ついに2か月間入院しましたけれども、それは、自転車が接触して、そのまま行っちゃったというわけですよ。その人は倒れている。救急車を呼んで入院したわけですけれども、そうしたケースが私たちの身近にもいろいろ起こっているわけですから、検討課題としてしっかりと受けとめていただきたいということと、それから、これからの中央区のまちの変貌、きのうも志村委員が銀輪エコのまちと、こういうふうに言いましたけれども、やはりそうしたことを重視したまちづくりを進めていかなければなりませんし、そうすると、自転車道というのを積極的につくっていく、この方向を検討すべきだと。それこそ全庁的な検討課題として中心に据えてやっていくべきだと、こういうふうに思いますので、ぜひそうした位置づけでやっていただきたい、これは要望しておきたいと思うんです。

 それから、人に優しい道路の整備という問題では、今、歩行者優先の信号があちこちでつくられてきておりますけれども、私の家を出て、すぐのところに黎明橋の西詰交差点というのがあります。ここは車が完全にストップした上で、トリトンに行く人もたくさんここの横断歩道を使って渡っていきます。ところが、この歩道が、完全に車をストップして人だけが歩く時間というのがあるわけでありますけれども、斜め横断はだめだと、こういうふうに言っているんですね。斜め横断が何でだめなのかと。わざわざ渡っちゃいけないという柵をつくって、斜め横断禁止の対応をしましたけれども、しかし、これは効き目ないですね。築地警察の前だって、人も信号を守りましょうと言っても、あそこは守らない人がいますよね。おまわりさんがそこに立っていても守らない。しかし、せっかくの道路、交差点でありますから、なぜ斜め横断をだめにしたのか。私もどこかで聞いたことがあります。横断歩道を渡ってくださいと。こういうわけだけれども、しかし、何で両側をきちっととめたのか、その間、人は斜めに横断できる時間が十分にあるわけですけれども、これはどういうことなのかお聞かせをいただきたいと思うんです。

 それから、放置自転車対策についてお聞きしますが、資料をいただきました。この数年は、実に四千数百台が収容されていて、600台、500台と引き取りに来たり、リサイクルに回っております。しかし、ほぼ3,000台が廃棄されている。そういう計算になりますね。何とももったいない話です。引き取りをもっとふやす。引き取ってもらって、また本人が使うというふうにしてもらいたいわけでありますけれども、同時にリサイクルの比率も上げる。このことは可能ではないのかなというふうに思います。そういう努力はされているのかどうか、この点をお聞かせいただきたいと思います。

 御答弁いただいてから、都市整備部に関連してお聞きしたいと思います。よろしくどうぞ。

○小倉副参事(交通安全対策・特命担当)
 黎明橋西詰交差点の斜め横断がなぜできないのかという御質問でございますけれども、これは交通管理者のほうに確認しているところ、斜め横断をすることによって歩行者の渡れる時間の信号を長くしなければならないということで、これについては、幹線道路でもありますし、車等への影響もあるということで、斜め横断はできませんよということでございます。しかしながら、道路管理者等と連携をして、斜め横断をさせないということで抑止柵、または看板等を設置したというものでございます。

 以上でございます。

○有賀土木部管理課長
 撤去した自転車でございますけれども、こちらにつきましては、現在、引き取り手数料というものは一切なくて、区のほうからおはがきを差し上げまして、それに対しまして無料で引き取りに来ていただいてお返しするというような、そういうシステムになっておりますけれども、それでも、委員からも御指摘がありましたとおり、大体引き取りに来る方は1割前後というような状況になっております。他区では数千円取っておりますが、やはりこれは自転車そのものに対して、最近は非常に自転車も安く買えるとか、とりに行くのが忙しくてできないとか、そういうような事情で、かなり返還率は低いというふうに認識しておりまして、今後につきましてどういう方法で返還率を上げていくかについては検討したいというふうに考えております。

 それと、もう一つ、リサイクルでございますけれども、リサイクルにつきましても、やはり1割程度のリサイクル率でございます。リサイクル率を上げたらどうかという御指摘でございますが、これは今、自転車商組合のほうに頼んでリサイクルしておりますが、やはり自転車のリサイクルというのは、乗って公道を走るということで、ちょっとでも自転車に問題があると、そこで故障等の問題で事故につながってしまう。そういったことで、自転車のリサイクルは製造物責任法等の問題もありまして、かなり繊細な問題といいますか、微妙な問題も含んでおりますので、現在はかなり安全度の高い自転車ということでリサイクルをさせていただいているという状況にございます。

 以上です。

○田辺委員
 最初に、黎明橋西詰交差点の問題ですけれども、斜め横断を認めることによって信号を長くしなければならなくなるということですけれども、現実には、今の時間で同時に斜め横断をして人は渡っているんですよ。横断歩道も渡る、斜め横断もする、そういうふうにその時間の中でやっているんですよ。ですから、そういうふうに決めても、あそこにおまわりさんが立って笛を吹きながらやらない限り、これは直りませんよ。だって、三角形の二辺の和は他の一辺よりも長いんでしょう。そういうことを私、学びましたけれども、これはやはりよく相談してもらいたいと思うんです。あそこの交差点をスムーズに多くの人に渡ってもらう、何がいいのか、そこをよく相談をしていただきたい、現場を見ていただきたい、このことを申し述べておきたいと思います。

 放置自転車の対策については、いろいろ事故のことも考えながら大変微妙な問題があるようでありますけれども、引き取りを多くふやすということが1つ大切なことかなと思います。手数もかかる、お金を取っていない、こういうことですけれども、頑張っていただきたいと思います。

 それから、次に、まちづくり協議会の運営の問題について1つ伺っておきたいと思うんです。

 晴海のまちづくり協議会では都市整備部長、あるいは都市整備部長が他の用事がある場合には土木部長が座長を務める、こういう運営がこのところ、ずっとやられております。以前は、学識経験者、大学の先生が真ん中に座って行司役を果たしておりました。しかし、今、いないんですね。しかし、提案する側が行司役になるというのは、事の進め方として全くよろしくないと思うんです。ですから、あそこの中からも、いつ決めるんですか、なぜ決まらないんですかと、そういう意見が毎回出ているじゃないですか。それは、行司役を担当された部長さんは一生懸命、どちらの意見もいろいろ聞く立場で努力していることは、僕も見て知っています。しかし、この協議会の進め方として、やはりそんなことをいつまでもやっているわけにいかないでしょう。いろいろ複雑な問題が出てくるわけですから。そうした点で、学識経験者をきちっと配置するということで区は努力しているのかどうか、そこのところをお聞きしたいし、いつ、そうした対応ができるのかお聞かせいただきたいと思います。

○望月地域整備課長
 まちづくり協議会についてのお尋ねでございます。

 現在、委員の御指摘のように、晴海のまちづくり協議会等において学識経験者の参加というものはございません。これは、前学識経験者の方が都市計画審議会の委員長との兼任は好ましくないとのことで退かれたということで、その後の学識経験者の方がまだ定まっていないということでございます。現状、これまで学識経験者の方にお話をということでいろいろ区のほうも地域の状況を考えて、よくわかっている方、あるいは時間等の拘束時間も長くなることから、そういったことに対応できる方ということで、いろいろ探している状況ですが、現在に至って、まだ見つかっていないという状況でございます。

 今後も引き続き、そういったところにつきましては努力してまいりたいと。また、あわせて、まちづくり基本条例ができます。そういった中で、区のほうとしましては必要な区民に対する情報の提供あるいは協議というものもございます。そういった中での整理、これから規則等も制定されますけれども、その中で、あわせてできる部分につきましては対応してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 ぜひ積極的に対応していただきたいと思うんです。協議会メンバーからも繰り返し出ていることですから、長い間、空席にしておくわけにいかないだろうと思いますので、お願いしたいと思います。

 それでは、次に、市街地再開発助成事業についてお伺いしたいと思うんです。

 ことしもたくさんの事業について助成をするということになります。7事業で33億7,400万円の助成、こういうことですけれども、その中で平成22年、ことしの11月には勝どき駅前地区の再開発事業が完了して入居が始まるということです。既に、昨年の12月に晴海三丁目西地区のA-1棟ですか、そこには入居が、今も入居が続いているようでありますけれども、進んでいる。こういうことで、にょきにょきと巨大なタワーマンションができてきているわけでありますけれども、今の需要と供給との関係ではどういうことになるんでしょうか。マンションの売り出し戸数が減ってきているということでもありますし、今、晴海三丁目の西地区は、UR都市機構が入っている。勝どき駅前もURが入っている。そういうことなんですけれども、売れているんでしょうかという話が、まちのうわさですね。晴海三丁目にはまだ100戸ぐらい残っているじゃないかという話も出ておりますけれども、こうしてばんばんと、勝どき五丁目には1,300戸の巨大なマンションの建設ということですけれども、需要と供給との関係ではどのように見ておられるんでしょうか。この点をお聞かせいただきたいと思うんです。

 それから、もう1点は、資料130、平成21年度再開発事業等の取組状況というのをいただきました。ここでは、区道を含む事業地区が多いわけでありますけれども、さらに突っ込んで、区道廃止を視野に入れた検討が行われている事業地区名はどれなのか、今の段階でどこなのか、これをお聞かせいただきたいということです。お願いします。

 私の持ち時間は50分ですので、よろしくどうぞお願いします。

○望月地域整備課長
 開発事業におけます住宅の需要と供給がどのようになっているのかということでございますけれども、まず1点目でございますけれども、現在、昨年の12月に晴海三丁目のA-1棟が完成し、ことしの11月に勝どき駅前の再開発が完了するということでございます。そうした中で、今現在、晴海三丁目につきましては、一部まだURさんのところで募集がかけられているという状況は聞いてございます。ただ、そういった中でも、都心区の中央区であるということで、その後も募集をかけてはおりますが、順調に埋まっているというような話も聞いてございます。需要と供給ということでございますが、当然、場所あるいは価格、そういったものを見比べながらの話になるかと思いますけれども、中央区の場合であれば、そういった部分で今後も埋まっていくものと考えてございます。

 それから、区道の廃止ということで、具体的にそういった検討がということでございますけれども、資料でお示ししております地区が、街区をまたいで何街区かで検討がされているということでございます。そういった中で、まだ具体的にどうこうということではなく、その街区をまたいだ中で、例えばこういった考え、こういった考え、いろいろなケースがございますけれども、そういったことを考えながら、まだ検討が今後進められていくということでございまして、今時点で何か決まっているとか、そういうことではございません。

 以上でございます。

○田辺委員
 開発事業の中の区道を取り込んだ開発計画は、今のところ一つもないということでしょうか。もう一度明確にお答えください。

○望月地域整備課長
 幾つかの街区がありまして、区道が間に入っているというような状況はございますので、その中での検討区域でございます。そういった中で、今時点におきまして具体的にそういった話がまだないと、そういうことでございます。今後ということであれば、そういった部分がまた検討されるかもしれませんけれども、それはまだ今後のお話ということでございます。

○田辺委員
 わかりました。今のところ、ないということですね。

 もう一つ、その他27のところですけれども、ここは敷地面積も地権者数も何も入っていないということですけれども、これは今、どういう動きがあるんでしょうか。

○望月地域整備課長
 今の27地区の敷地面積及び人数のほうの関係でございます。

 こちらにつきましては、今後の検討により、どういうふうな形で敷地の大きさも、あるいは人数も変わるかもわかりませんので、現時点では確定できる数字を入れてございません。都市計画が決定された時点で数値を入れ、また、資料として提出させていただきたいと考えております。これは、たしか前回からそういうふうな形でお示しさせていただいているかと思います。

 以上でございます。

○田辺委員
 都市計画決定されなければ、ここは数字が入らないのでしょうか。その前にちゃんと我々に示してくれるんでしょうか。

○望月地域整備課長
 都市計画の決定の段階で、はっきりするということでございますので、その時点で入れさせていただいているというのが現在でございます。勉強会等を含めて、まだ状況的にはっきりしない中で、人数なり敷地の大きさなどが入るということは、ほかのいろいろな部分で数値がいろいろ出てくるということになりますので、現在のところはそちらには入れてございません。

 以上です。

○田辺委員
 疑問がありますけれども、また別の機会に議論したいと思います。

 私の質問を終わります。

○石田委員
 ただいま「土木建築費」の質疑半ばでありますが、暫時休憩し、午後3時55分に委員会を再開されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○鷲頭委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鷲頭委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 午後3時55分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。

 暫時休憩いたします。

(午後3時23分 休憩)

―――――――――― ◇ ――――――――――

(午後3時55分 再開)

○鷲頭委員長
 休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。

 第6款「土木建築費」について、質問者の発言を願います。

○小坂委員
 では、よろしくお願いします。

 まずは、中央区まちづくり条例とまちづくりに関してを総論的に質疑した後、築地市場の移転問題に移り、その後、歌舞伎座問題、その次、大量輸送機関の整備に関して、その次、朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に関して、もし時間があれば新川公園に関してという感じで進めたいと思います。

 では、最初に移りますけれども、まず私はこの款を大変重要に思っております。これは毎度のことなんですけれども、なぜならば、私も小児科学を専門としておりますけれども、まちが健康でなければ、そこで育つ子供たちも大人も働く人も学ぶ人も健康になりませんので、まずまちづくりがとても大切かと思っております。まちづくり基本条例をこのたび成立するという予定になっておりますけれども、それに関連して、まず御質問させていただきます。

 議案第25号、中央区まちづくり基本条例、これが出されているわけなんですけれども、一応念のための確認をさせてください。第3条の定義において、3項、法とありますけれども、骨子案では書かれていた建築基準法(昭和25年法律第201号以下法という)という文言が欠落しているんです。結果、環境建設委員会では欠落に気づかずに承認しています。ただし、この箇所は建築の定義について質疑しており、委員会では法というのは建築基準法を指すというコンセンサスはあったと言えます。本会議に向けて、この条文訂正の手続の考え方があればお願いします。

○田村都市計画課長
 ただいまの御質問でございます。

 建築基準法をこの条例において法というということでございますけれども、骨子等を出させていただいたときと趣旨等を変更せずに条例文になる中では整理をさせていただいておりまして、今、御提案をさせていただいています条例に関しましては、条例の第3条、定義でございます。定義の第2項第4号、総合設計という項目がございまして、(建築基準法昭和25年法律第201号以下法という)ということで、ここで建築基準法については法という位置づけをさせていただいております。

 以上でございます。

○小坂委員
 では、大丈夫であれば、次に進みます。

 次ですけれども、まちづくりに含めるべき要素というものは、区の皆様も考えていらっしゃいますけれども、1に景観、2に歴史、3に自然、環境、緑化、4に防災、5に子育て、高齢者福祉、6にコミュニティ、7に交通と、このようなものがまちづくりに含まれるべき要素ということでございます。これは一応確認です。

 また、まちづくりの原則というのはどういうものがあるか。これは教科書的に、まちづくりには、ある本によれば6つの原則があると言われております。1、総合的なアプローチ。まちづくりの先ほど述べましたようなさまざまな要素を含めた多様な視点から取り組む必要があると。2、場所性、地域性。その地域に固有の課題をみずからの創意工夫によって地域に合った形で解決していくということ。3の原則は、漸進的な時間軸。環境の急激な変化は受け入れられにくく、多くの人が納得できるよう時間をかけて培っていくという原則。4、身近な生活環境。まちづくりは市民の身近な生活環境を対象としているということから考えるべき原則。5、公共性と環境性。6、自発、自立と協働。市民が互いに協力し合い、実現していくものというふうな6つの原則があると教科書的には述べられております。

 それで、質問に入りますけれども、このまちづくり基本条例、これは、私が理解するに大規模開発に関するまちづくり条例のあり方を主として規定しておりますけれども、区が基本条例と命名したゆえんは何か。先ほど述べたまちづくりの要素や原則をきちんと含んでいるから、このような基本条例というふうに述べられたのでしょうか。

○田村都市計画課長
 条例の名称についてのお尋ねでございます。

 まちづくり基本条例、これは、これまでにも幾度となく同様の御質問をちょうだいしておるかと思います。その際にもお答えをさせていただいておりますけれども、こちらが今回定めております各内容等については、まちづくりを進める上で基本となる事項であるというふうに認識してございます。その上で、特に再開発等を含め開発事業、大規模なものについては、地域に与える影響というものも大きい。また、本区のまちづくりの特色としても、開発というのは大きな役割を持っているということでございまして、昨日の前委員の御質問についてもお答えをしてございますけれども、今回のこの要綱、開発系を進めるというか、開発を誘導していくというよりも、むしろ開発等、そういった観点から少しそこに係る制限等を強化しながら、よりよいものにしていこうと。それらを通じてまちづくりを進めていこうという、そういった内容として整理をさせていただいているというふうに考えてございまして、その意味では冒頭にお答えをしたとおりに、まちづくりを進める上で、今、委員から幾つかの視点等の御提示ございましたけれども、それらについては踏まえて整理をさせていただいているというふうに認識しているものでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 わかりました。では、そのあたりのことは、また後半部分で個別に入っていきたいと思っております。

 次に、この条例のところで環境建設委員会では議員提出議案のほうも出されました。それは、特徴としては、協働によるまちづくりや区民の権利、進捗状況を知らせる区の責務、条例の見直しの規定などが入っており、この議員提出議案も高く評価できると思っております。今後、このようなことも含め、内容も含め、見直しの必要性もあるのではないかと私も考えております。

 私自身は、やはり区民の権利というのはとても大切かと考えますけれども、それでは区が考えるまちづくりにおける区民の権利とは、どのような権利を区民は有しているとお考えになられているか教えてください。

○田村都市計画課長
 まちづくりに関する区民の権利ということでございます。

 当然ながら、区民の方々、それぞれいろいろなお考えを持っているというふうに思ってございます。まちづくりを進めていく上では、そういったさまざまなお考え、御意見、そういったものをやはりしっかりと議論をする、意見交換をする、そういったことを通じながら一定の方向性を見定めて、その方向性に向かってそれぞれの役割のもとにしっかりと進んでいく、そのように考えてございますので、区民の方々は当然ながら、まちづくりという上では主役だというふうに、これまでもいろいろな機会で御答弁させていただいているかと思いますが、そういった上で、まちづくりに対して区民の方がひとしく権利を持っているというのは、当然のことというふうに理解をしているものでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 わかりました。区民がひとしく権利を持っているし、また経過を、説明を受け、知るというふうな権利も持っていると。そのようなプロセスを経ながら、私も何度も言っておりますけれども、結局、目指すべき方向性としては、これは非常に当たり前の話ですけれども、健康で文化的な、そして安全かつ快適な生活を営む権利を持っているというところに帰結するんだと思いますけれども、その権利を有している区民の権利をぜひとも守るようなまちづくりを進めていっていただきたいと思います。

 その次に移ります。

 そのまちづくり条例においては、3つの新たな取り組みというところが述べられております。まず、1つ目の取り組みに関してから入っていきますけれども、1つ目の取り組みは、開発事業者に求める開発計画への反映事項の具体化ということで取り組んでいく。反映するのは何かというと、環境に関してとか、防災とか交通とか良好な景観の形成、これらを必ず反映するというふうにさせることや、地域特性に応じて反映することとして子育て支援とか高齢者福祉等々のことを反映していくということで述べられておりますけれども、これも総務費のところでも私も述べさせていただきましたけれども、各部署がまちづくりというところに関して高いアンテナを張っておいて、各地域でもし開発が起こりそうになったら、このエリアでは我々の部署のこの部分が必要だから、これを入れてもらおうとか、高いアンテナを皆さんに張っていただいて、まちづくりに臨むというふうなことが、都市整備部だけではなく、どの部署でも必要になってくると思われます。そのあたりの関係の調整をするのが企画部の役目かなと思うんですけれども、このあたりの調整はどのようにしていくお考えでいらっしゃいますでしょうか。

○田村都市計画課長
 今回の条例において、第7条で開発計画への反映事項ということで項目を挙げてございます。こちらを具体的に、また効率的・効果的、そして有効にこういったものを実現していくという上では、当然ながら、事前にどういった内容等を開発事業者に求めていくのかということ、区としての基本的な整理というのは必要であろうというふうに思ってございます。

 今回、条例は10月1日を施行予定にしてございますけれども、それまでの間に具体的な内容等については規則で定めていくという考えを持ってございまして、そういったものをまとめていく中においては、区の庁内関係部署によってしっかりと、それぞれの関係部署は基本計画等に基づいて、それぞれの計画あるいは方針等を持っている状況がございますので、そういったものを突き合わせながら内容等をしっかりと整理させていただいて、この条例について取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 この条例は、各部署の連携がとても大事になってくると思いますので、ぜひともその連携のほど、よろしくお願い申し上げます。

 では、2つ目の取り組みに移ってまいりますけれども、2番目に開発計画に関する協議の義務化ということを取り組みとして述べております。その1として、区と開発事業が行われる地域の区民等との協議に開発事業者による住民説明会の開催というふうなことが義務化としてなされていて、協議というのをきちんとやっていく、話し合いをきちんと持っていくというふうなことで、これも前々から言われていることでありますけれども、ここで取り組んでいただくというふうになっております。これに関して質問させていただきますけれども、まず協議というのであれば、まちづくり協議会というところですね。まちづくり協議会がさらに充実していくことを望みたいわけでございますけれども、これも前々から、私も、また各委員の皆様も述べられておられるところですけれども、まちづくり協議会で何を充実すべきか。これは、まず1番目に会議をやるよということを周知することをきちんとやってほしいし、また、話された内容をきちんと区民に知らせてほしい。そのことの周知の問題や、前委員がおっしゃいましたように、まちづくり協議会で専門家や学識経験者がついていない場所がありますが、学識経験者や専門家をぜひとも入れていただきたい。

 3つ目に、もしかしてまちづくり協議会というのを、最初に定義したことがまちづくりの要素と考えた場合に、その要素にはさまざまな要素があるわけじゃないですか。そのさまざまな、防災とか子育てとか環境とか交通とか観光とか、そういうことを協議する場とまちづくりということを広義に定義した場合は、このまちづくり協議会こそが、住民が地元のまちづくりに関して、先ほど言った各要素の問題を協議する場と考えることもできます。単に市街地開発の事業だけを述べる場じゃなくて、広く住民の声を聞き、また議論してという場と、今後はもう一度見直していけるんじゃないかなと思われます。そういう場として考えた場合に、区から出るメンバーとしては、福祉関連の職員の皆様に出ていただいたり、教育関係の皆様も一緒に出ていただいて、まちの声はどうなのかというのを聞く場というふうなことで、まちづくり協議会をまちづくりの狭義と規定するのではなくて、まちづくりという先ほど述べました6つか7つの要素を含んだ広義のまちづくりを話し合う場というふうな解釈の仕方で広げていくことは、可能なのではないかと思いますけれども、このあたりの考え方はいかがでしょうか。

 4点目の充実としては、エコタウン構想というのが、きのう議論されましたけれども、それもやはりまちづくり協議会にもきちんと話されるべきだと思いますので、エコタウン構想のワークショップがなされたその過程は、やはりまちづくり協議会にも意見を聞いて、その意見もまたもう一度ワークショップにフィードバックする、そのようなことがなされる必要があるのではないかと思います。

 5番目に、実際にまちづくり協議会がどのように開催されているかというところを資料としても提出していただいておりますけれども、資料144がどのような構成員でまちづくり協議会がつくられているか、資料142が今年度の開催状況と。開催が偏っているんですよね。12あるまちづくり協議会の一部分しか開催されていない。これはこれで問題ではないかなと思います。やはり満遍なく、まちづくり協議会を開催していく必要があるのではないか。

 協議ということを充実していくのであれば、まずはまちづくり協議会をこのような5つのポイントから充実すべきと考えますけれども、いかがでしょうか。これが協議に関しての1点目。

 協議に関しての2点目は、協議するといっても、住民の皆様のレベルが区の職員の皆様のレベル、まちづくりに関してのレベルから考えると、知識的には下がっているわけなんです。難しい用語がたくさん出てくるまちづくりの用語を、もっと簡単にかみ砕いて啓蒙していく必要があるのではないかと私は考えます。そのようなことをすることで、初めて協議が成り立つんじゃないでしょうか。本当に、都市計画とか、その用語はめちゃくちゃ難しいわけであり、そのことを理解できる区民を育てていく必要があるのではないか。協議を充実させるのであれば、区民のレベルも上げていくというふうな方策をとってみる必要があるのではないかと思いますけれども、このあたり、協議というところを充実させていくのであれば、まちづくり協議会を広義にとらえてやっていくという点と、それに参加する区民のレベルを上げていく、この2つが必要と思われますが、いかがでしょうか。

○吉田副区長
 まちづくり協議会について、いろいろそういう御提起をされたわけでございますが、昭和62年からこのまちづくり協議会の活動をさせていただいておりますけれども、実際的にまちづくり協議会の部分を、地元の中でまちづくり協議会として具体的に議論をさせていただいておりますところについて、基本的には、これは大変申しわけないですけれども、いわゆるハードな部分のまちづくりが地域に与える影響が大きいものですから、そういう部分でまちづくり協議会というのをやらせていただいております。

 実態的には、今、委員が御指摘のソフトな部分まで総括的に議論をしたらいかがでしょうかということでございますけれども、総括的な議論をする場所は、やはり中央区議会があり、各種委員会があり、そういうところでやはり代表民主制というところで基本的に議論されているわけでございます。まちづくり協議会は、基本的にそのハードな部分が実態的には個々の区民の生活にそれなりに影響を与え、具体的に日常的な問題についてまで踏み込むところがありますので、そこを地域の中で議論しようということで設定をしているものでございますので、委員御指摘のような総括的な議論という部分の、いわゆる直接民主制に近いようなまちづくり協議会というのは、私どもとしては当分の間、これは採用できないというふうに考えております。

 ただし、今回、条例で具体的に我々としては、委員御案内のとおり7項目以上の具体的な反映事項を持っているわけですから、それらの部分について区がどういうふうにジャッジメントしたかということについて、あるいはジャッジメントしようとしているかということについて具体的に地元に対して説明する必要が、当然、区側として出てくるわけでございますので、そういったある事案に対して具体的に区がどうジャッジメントしたかということについては、きちっと議論をさせていただく必要があるだろうと。そういうふうな場所として、まちづくり協議会は考えていきたいということでございますので、その点、ぜひ御理解をいただきたいと思います。

 その上で、まちづくり協議会全体の運営の中で、啓蒙というようなお話がございましたけれども、これは大変恐縮でございますけれども、私ども、昭和62年から、それこそ晴海では清掃工場問題を含めて、かなり深刻な議題も含めて地元で議論をしてまいりましたので、大変申しわけありませんが、参加されている方々の知識のレベルも相当高いものであるし、我々があえて啓蒙というようなことを申し上げるような状況ではないと私どもは思っております。その結果として、例えば晴海においても、現実に晴海の方々が地域の問題を判断するまちづくりデザイン会議を持っておりますし、銀座でも同じようにデザイン会議を持って、建築物開発について自主的に判断をしていただき、それを区が尊重するというようなこともやらせていただいておりますし、そのレベルというものはかなり高いものであって、啓蒙というような状況ではないだろうと思っております。

 それから、開催に偏りがあるということでございますが、これも先ほど申し上げましたように、冒頭に、基本的に区民生活に影響するハードな部分について、その地域に起きた問題について具体的に協議するためにまち協をやっておりますので、そういう事案が具体的にないところについては開催が間遠くなる部分もありますので、区民集会としてのまちづくり協議会ではないので、その点を御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 ありがとうございます。

 私と副区長と考え方がちょっと違う部分があるのかもしれませんけれども、私はやはりまちづくりといえば、ソフトの部分も一緒に入れながら協議していく必要があると思いますし、この条例こそがその要素を入れながらつくりましたと書いているんですから、私はこの条例に従って述べたまででございまして、その条例をいかに読むかというところでは、私はやはりソフト面も入れた協議をしていくべきであるというふうに読めますので、そのように述べさせていただきました。今後の、このあたりの充実は、私は望んでいきたいと思います。

 さらに、区議会で決めなさいということですが、それは当然です。ただ、区議会で決めましょうという中において、区の皆様のつくった考え方が何によっているかというところに帰る場合に、とてもまちづくり協議会の議論というのが必要になってきます。その根拠をもとに、まちの声を聞きました、だから、こうですというのを言ってくるわけであって、まちづくり協議会こそが区政の方向性を示す皆様の根拠じゃないですか。その根拠の充実をするために私は述べているわけであり、まちの声を聞きました、それがそちらの皆様が聞く場でありますから、その場をきちんとつくっていただきたいと思っております。

 なお、まちづくりは、単にまちづくり協議会に出席しているメンバーだけがまちづくりをしているのではないと思います。区民一人一人の皆様がまちづくりをしているわけであり、その皆様の、すべての皆様のまちづくりに関しての考え方をレベルアップしていく必要が私はあると思います。出席している皆さんのレベルが高いのは私も存じ上げており、高度な議論で、まちづくり協議会を私も傍聴させていただいたら、さすがということを常々うなずきながら、私もまちづくり協議会を傍聴させていただいており、そのあたりは存じ上げておりますけれども、それを聞く区民、傍聴する区民やまちづくり協議会で話されたことを理解する区民の皆様の知識レベルや考え方、そのあたりはやはり伸ばしていく必要があるんじゃないか。伸ばしていくことによって、不要なまちづくりにおける衝突というのも、もしかして減っていくかもしれないじゃないですか。区の言っている説明がわからないから反対しますというふうなことの、基本的なところから反対の理由が生じてきている部分もありますので、やはりまちづくりの知識を、区民の皆様のレベルを上げていく必要が私はあろうかと思います。

 そして、いかに上げるかという点でいけば、1つにはまちづくりのそれぞれの制度を含め、区の考え方、まちづくりの考え方を述べる、そのような講習会を吉田副区長も女性センターでされたとかいうこともお聞きしておりますけれども、そのようなまちづくりの講習会をもっともっとつくっていくべきだと思います。

 また、まちづくりに関してちょっと疑問を持っている区民の相談できる専門家、それは区の職員もそうかもしれませんけれども、相談できる専門家を都市整備公社が派遣するとか、まちづくりに関して相談できる、このような形でつくっていきたいんだけれどもということでの相談とか、このような開発が起こるんだけれども、どういうふうに解釈したらいいのかということを、簡単に気軽に相談できる専門家というのをもう少し配置してもいいんじゃないかというところや、以前も指摘させていただきましたけれども、「中央区のまちづくりと開発の動向Ⅲ」という古い、平成15年が最後になっていますけれども、これは非常にわかりやすいものですから、これを更新したものをつくっていただきたいなと私は考えますし、また、どのようにまちづくりがされてきたかということを、まちづくりの経過というのがわかるように、最初の総務費のところでは公文書を保存する場所をつくるべきだと言いましたが、そのような感じでの公文書とまちづくり関連の資料を保存するような場所を京橋図書館の改築や、もしくは観光館をつくるときのそのような場所や、もしくはタイムドーム明石でもいいんですけれども、中央区というまちがどのようにつくられてきたかという資料を置いておく場所を設定する、そのようなことをしていくべきであり、それをすることによって、今の区民への説明責任とともに、次世代の人たちへの説明責任を果たすことができるんじゃないかなと思います。

 もう一つ、啓蒙という点では、これは高橋委員から、きのうアイデアをいただいたんですけれども、中央区のまちの模型を、これは晴海のトリトンのURのところに湾岸部のきちんとしたまちの模型が置いていますけれども、それをこの中央区役所のどちらかに置いて、それを見ながら、この開発はこういうふうになるんだよというのを区民にわかりやすく説明するというふうな、前委員さんが上から見たときのまちづくりのあり方というふうなことをおっしゃっていましたが、そのように立体的に、視覚的にわかるようなまちづくりの提示、これらさまざまな点をやりながら、私はぜひとも区民の皆様がもっともっと、まちづくりという考え方は非常に難しいので、専門的であり難しくて取っつきにくい、それらを啓蒙して近づけていっていただきたいと思っております。これは私の考えですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 では、3つ目の取り組みに移っていきます。

 3つ目の取り組みは、開発事業者に対する報告の義務化、区による調査の実施及び改善指導というふうな取り組みをされていくということでございます。これに関しては、風害とか日影の関係のことを述べられていると思いますけれども、ちょっと具体的に入っちゃいますけれども、では、現在において風害というのは、先ほども前委員さんの議論がありましたけれども、風害が起きている箇所は、どの箇所に今存在していますでしょうか。今、把握されているのでしょうか。

 2つ目は、日影、これも非常に大きな問題でございますけれども、少なくとも学校には日影をつくるべきではないと私は考えますけれども、日影といった場合に、やはりそのあたりの配慮はしていっていただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

○望月地域整備課長
 現在、風害ということで起きている箇所ということでございますけれども、現実にお声としてこちらのほうに届いているという部分でございますと、例えば勝どき六丁目、そういったところで周辺の方からの、風が強いという、そういったことでの苦情といいますか、そういった部分はお聞きしているところでございます。

 学校への日影ということでございます。

 教育に関する基本条例という中で、当然、学校に関しては日影に配慮するようにということもございますし、また、その中では、それだけではなく交通の歩行環境等も含めて対応するようにということになっておりますので、そうしたまちづくり、開発が行われる際には、区としても、これまで開発事業者に対してそういった点に配慮するように求めてきておるところでございますし、今後もそうした指導は続けていきたいと考えております。

 以上でございます。

○小坂委員
 風害が起きている場所は、そうしたら今後調査するということで理解してよろしいんですよね。そのあたり、一応念のために確認と、教育のところでは、平成11年の中央区の教育環境に関する基本条例の第5条に書かれていますよね。健康で安全な生活環境の確保ということで、「区は、子どもの健康が保護され、生活環境が保全されるよう、安全な交通環境の確保及び大気汚染、騒音、日照阻害等の防止に努めるものとする」というふうにきちんと書かれておりますので、ここの部分はぜひとも、もっともっと厳格に守っていっていただきたいと思います。

 調査をするのかどうか、また調査をして、その結果が非常に悪いという場合は、それをどのように改善していくというお考えでしょうか。

○望月地域整備課長
 風環境の調査ということでございます。

 先ほど前委員からの御質問にもお答えしておるところでございますけれども、次年度、そういった風環境の調査ということでモデル地区3カ所を選定して、風のほうの調査ということをやってまいりたいと考えてございます。具体的にどの場所というのは、まだこれからでございますけれども、今お話ししたように、部分も含めて検討させていただきたいと考えております。

 以上でございます。

○小坂委員
 3カ所以上あるかもしれませんし、これはわかりませんが、ぜひともそれは、もしそれ以上あった場合は、やはりそのあたりも配慮が必要なのではないかと思いますのと、もしそれがひどい場合は、これも前議論したのかもしれませんが、即対応のほど、よろしくお願い申し上げます。

 次に移ります。

 まちづくりのところで、これは地区計画というのがほぼ全域に指定されているところでございますけれども、そこで、その計画でほぼ全域なんですけれども、地区計画のない地域があった場合、それはどの地域であり、また、そのエリアにおける課題はどのようなものであるのか教えていただければと思います。

 それと、2つ目は、これは例えばということで踏み込んでいきますけれども、地区計画がなされているところは第2ゾーン、月島地区、銀座地区、日本橋、東京駅前地区の4カ所ございますけれども、これらの中で福祉保健部分野の施設設置の需要はどのように把握されていて、それの設置の方向性、考え方はどのようになっているか、それらは施設整備計画ではそこまで述べられたものが今、計画されて書かれているのでしょうか。

○田村都市計画課長
 地区計画のない地域、場所と課題ということでございます。

 本区については、おおむね8割を超える区域に地区計画を導入してございまして、今、地区計画としての位置づけがないところについては勝どき五丁目・六丁目、豊海のエリア、それから当然、浜離宮でございます。そのほかの区域については、基本的には地区計画の区域になっているかと思います。晴海のエリアについては、こちらは京橋・日本橋、月島にかかっています地区計画とは異なりますが、再開発による地区計画ということで、都市計画上の枠組みは一緒でございますけれども、少し名称の違った地区計画が導入されているということでございます。

 大方の区域にかかってございます、まちなみ誘導型地区計画、これについては、個別建てかえによる更新を目的とする地区計画になってございまして、本区の中で地区計画のかかってありません勝どき五丁目・六丁目、豊海のエリアにつきましては、もともとが倉庫棟の跡地、大規模敷地というような状況の中で、少しまちなみ誘導型地区計画の内容等とは地域の状況が異なるということから、地区計画を導入していないという状況でございまして、そこにおける課題というのは、そういった大規模な土地利用が転換されるときに、どういうふうにしていくのかということを考えるのが課題ではないかというふうに考えてございます。

 次の、福祉という関係でございますけれども、地区計画の中には具体的に整備すべき用途として福祉関連の施設を具体的に位置づけをしているということではございません。

 以上でございます。

○小坂委員
 同じところで述べてしまったのが混乱を招いたと思います。

 では、改めて施設整備計画のところでお伺いさせていただきますけれども、このような各エリアというのがあった場合に、最初に述べた部分のより個別で、例えば福祉保健の分野において、どのように考えて各地域に施設を整備していくかという、そのような方向性を定めたものが、例えば施設整備計画というのが書かれている最中でありますので、その中に各地域において、福祉保健分野であれば、この施設をつくるとかいうふうな、そこまで踏み込んだ施設整備計画を区はつくられているのでしょうか。

○吉田副区長
 先ほど都市計画課長から申し上げておりますように、地区計画の区域については、これは基本的に個別建てかえでございますので、その個別建てかえの、つまり一軒一軒小さな単位の建てかえも、どういうルールで建てかえるかということが、まちなみ誘導型の地区計画の中身でございますので、そこの中で大規模施設というようなものを想定しているわけではございません。ただし、地区計画の中で私どもが具体的な配慮をしておりますのは、商店街の育成みたいな部分については配慮をしておりまして、地区計画の個別の建てかえであっても、銀座の地区でありますとか築地の地区でありますとか、横山町もそうでございますけれども、1階部分は店舗にしなさいというような制限を、これは具体的にやっております。それは、個別の建てかえの積み重ねでまちをつくっていく部分については、地区計画ということでやらせていただいていると。

 今、委員御指摘の大規模施設、つまり高齢者の施設であったり、子育ての施設であったり、大規模でなくても中規模であっても、そういうものを要求していく対象というものについては、ある程度の開発規模を持ったものでなければ対象となりませんので、そういう部分はこの条例や要綱の中で補足しながら、その地域のニーズに沿って、具体的な要求を我々が出していって、それを整理するという形になるわけでございますので、その部分については、私ども何度も御答弁申し上げていますように、6月にある程度基礎的な考え方も整理をいたしますので、そういう流れの中で全体的に地域の具体的な色分けの中で、地域の特性に応じたという部分についての考え方も整理をし、お示しをさせていただきたいと思っております。この部分については、少なくとも地区計画という問題とは実態的には一緒になりませんので、その点、御理解いただきたいと思います。

○小坂委員
 混乱したことを申し上げたかもしれませんけれども、中央区保健医療福祉計画では、この施設を将来的にここに幾つふやしたいとかいうふうなことが書かれているわけなんですよね。それなので、こことか書かれている一方、区としては、このような条例もできたというわけであり、であれば、どの地域にこのように整備していくというふうな準備もされているのか、されていないのかというのを確認したかったもので聞かせていただきました。ですから、これは難しいわけですよね。地区計画というのをつくって、そこで医療施設とかを誘導できるような地区計画というつくり方、そこまでは、素人的にはそう考えてしまいますけれども、そういうのはあり得ないということは理解したというところですけれども、このような条例をもとに、先ほどから言っているようにアンテナを高く、開発が起こるのを待つのではなくて、ここでは、このものが必要ということを区からも積極的にアピールして、それで進んでいくべきじゃないかなと思いまして、このようなことをお伺いさせていただきましたが、いかがですか。

○小泉企画部長
 基本的には、区の施設計画は基本計画に書き込まれていると。それと、さらに基本計画と分野別の、今、御指摘のような保健医療福祉計画あるいは介護保険事業計画、そういった分野別の計画に書き込まれております。よくお話をしてまいりますと、小規模特養とか、そういうものについては、保健医療福祉計画あるいは介護保険事業計画の中に生活圏域ごとにつくります。ただ、どこの敷地とか、まだそういうところまでは基本的には計画の中で織り込んでございませんけれども、生活圏域というのは日本橋地域あるいは月島地域、京橋地域、そういったエリアの中で1カ所ずつつくっていきますとか、そういった計画は基本的には基本計画なり分野別の計画で挙がっております。したがって、例えば勝どきあるいは月島地域の中で大規模開発で出てきたような場合に、この地域ではこういう小規模特養をつくるということが、それぞれ事業部の中では一応念頭の中に入ってございますし、その計画に織り込んでございますから、そういう計画に基づいて、各事業部はこういうものをつくりたい、そういう要望が出てくるだろうというふうに思います。

 したがって、先ほどお話ございましたが、庁内の調整、そういったものについては当然、企画部の中で全体の調整を行っていくということにつながってくると思います。それで、連絡調整会議だとか、あるいは部の庶務担の会議の調整会議だとか、そういった庁内調整は会議が幾つもございますので、レベルに応じた内容についてやっていく。さらに、現段階でも庁議において、一つ一つ出てきます開発事業指導要綱に基づく開発についても、既に各部長はそういう情報を共有していると。どこでどういう事務所が建つ、あるいは住宅が建つ、何戸建つ、こういったものについては、一月ぐらいのおくれは出てまいりますけれども、そういう報告を毎回、庁議の中に都市整備部から報告してもらう。そういったところで情報共有をしながら、今、御指摘のような大規模開発の中で出てくる、こういう問題についても何をそこに調整していくかということは、また庁内で調整をしていく、そういう段取りになっていくだろうと。

○小坂委員
 わかりました。

 では、これで終わりますけれども、中央区基本計画2008や、例えば中央区保健医療福祉計画で施設を整備するというところまで書かれておりますけれども、それをどこにというのを3つの地域に分けて、月島地域で幾つとか、もうちょっと細分化して書いていただいたほうがよりわかりやすいかなと思いますので、もし書ける部分があればありがたいと思います。

 まちづくりに関して最後の質問にさせていただきます。

 2点、中央区の今の大規模な開発においての心配事がございますので、そのあたりの質問を最後にさせていただきます。

 その2つは、やはり大規模開発という考え方から来る心配でございますけれども、まず1つ目は、現在の経済状況や市況に合わない大規模な計画というのが、今なされているんじゃないかなと私は心配になってしまいます。万が一、保留床が売却できないとかいった場合は、その負担というのは地権者にのしかかってきます。実際に、日本各地で再開発事業の規模の縮小というのがなされておりますので、余り大規模な開発というのは、特に保留床を売っていこうということで大規模なものを建ててという考え方は、やや抑え気味でやったほうがいいんじゃないかなと思いますが、このあたりの方向性を教えていただければと思います。

 そして、2つ目は、高層住宅の子育てに与える影響に対して、どのように対応していくお考えか。きのうは衛生費のところでお伺いさせていただきましたが、これを実際に区も調査しているということですけれども、一つのレポートがあるんです。これは特殊といえば特殊かもしれませんけれども、「こどものためのあそび空間」、仙田満さんという方が書かれている本ですけれども、その104ページに高層住宅のところで、東大医学部母子保健教室が1987年から88年にかけて東京都江戸川区の高層集合住宅団地に住む3歳から5歳までの幼児を対象に調査した。調査によれば、5階以下の低層階に住む子供と14階以上の高層階に住む子供では、生活習慣の自立において大きな差異があるという。例えば、排便が自分でできる子供は、低層階では79.4%、高層階では59.3%、手洗いが低層では85.3%、高層では66.6%、衣服の着脱が低層階では79.4%、高層が44.4%、靴の着脱が低層階では82.4%、高層階では42.8%というようなぐあいである。これは、やはり高層に住む子供が地上面に遊びに行く機会が少なく、母親と一緒にいる時間が多いためであろう。この調査をやった織田正昭さんも、このおくれはずっと続くものではなく、幼稚園、学校に行くに従って消えていくものである。しかし、このおくれの潜在的な影響はあるのではないかと心配していると、このような調査も、例えばあるわけなので、このようなことで子育てに与える影響も考えながら、高層階の大規模開発というのをやっていく必要があるのではないかと思いますけれども、開発側の都市整備部の考えはいかがですか。

○室木都市整備部長
 まず、大規模開発の関係でございますが、昨日も御説明をさせていただきましたが、27カ所のうち、現在のところ、多少予定がおくれているのが2カ所という説明をさせていただきました。1カ所については、晴海二丁目にございますポンプ場を建設している関係上、着工ができなかったという状況でございます。しかしながら、その着工の時期につきましても、本年の6月にはほぼ着工できるのかなという見通しに立っているところでございます。

 一方、晴海三丁目においては、A-2、A-3棟につきまして多少おくれたところもございますけれども、その事業計画も既に変更もされておりまして、今、関係機関と調整が進められているという状況でございます。したがいまして、関係機関との調整が終われば、即着工にしていきたいというものでございます。

 こういう形でかなり大規模なものもございますが、ほぼ計画どおりというんでしょうか、順調に推移をしているところでございます。そういう点では、先ほど保留床の御懸念されているところでございますが、私どものほうとすれば、多少今後、景気の動向の影響を受けるにしても、ほぼ順調に推移していくのかなというふうに考えているところでございます。

 また、超高層の関係でございますが、それは委員が言われた内容については、保健医療面でも対策を考えられると思いますが、私どものとる方法とすれば、建物内に子供の遊び場を多くつくってほしい、そういうことを事業者に指導するとか、あるいは集会室の設置を指導するとか、子供の遊び場をより多く確保してもらうよう指導していくことをやっているところでございます。そういうハード、それからソフト面の両面からやっていくものというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれありがとうございました。

 保留床を売るというところは、その保留床の部屋がうまく埋まるかというところまで心配しておりますので、保留床を使いながらの開発のあり方が、私は不安に思っております。それが大丈夫と言うのであれば、いいんですけれども、お金がお金を生むわけがないのと同じような論理がこちらにも働いてはいけないと思っております。

 高層住宅のところは、確かに都市整備部だけで考えるのは難しいと思いますので、ぜひとも福祉保健部のほうと連携をとりながら、今、福祉保健部では調査もされているということですので、なるたけそのような影響が少なくなるような配慮のほど、よろしくお願い申し上げます。

 まちづくりの高さのあり方でいえば、これは多くの皆様が言っているとおり、声が届く範囲が人間の住む範囲じゃないかなというふうなことも言われておりますので、そのあたりで、超高層だけに頼る、大規模開発にだけ頼るようなまちづくりからは徐々に、もう少し方向性を転換していく時期に来ているのではないかと私は考えております。

 では、まちづくり関係に関しては、ここで終わりにさせていただきます。

 次に、築地市場の分野に入っていきたいと思います。

 築地関連では、大きく3つ質問させていただきます。

 まず、築地市場の現在地再整備の経緯に関連してでありますけれども、これは総務費のところでも御質問させていただきました。約400億円を使った段階で突然中止になっているというふうなことであります。

 これは、昨年度の6月の本会議で私もその経緯は述べさせていただきましたけれども、総工費3,000億円、工期12年の経過で、平成3年(1991年)に着工しました。現在地再整備を着工した。資金は、東京都の特別会計1,000億円と、神田市場売却による2,000億円を原資とした計画でした。ところが、平成8年(1996年)、380億円使った段階、立体駐車場、冷凍庫などに使った段階で中止、決定どおり進んでいれば、平成16年や17年には完成のはずでした。実名を伏せさせていただきますが、A市場長までは開設工事から本工事へと決められた方針どおり続けられてきた現在地再整備事業が、B市場長となって推進協議会に諮問することもなく、工事にかかわる公式発表もないまま、しりつぼみのように工事は休止状態になりました。それとは別に、B市場長らみずからが、臨海副都心への移転話を各団体へ持ちかけてきたのであります。市場行政の最高責任者としての地位にある者が、都自身の定めたルールを踏み外して、勝手な行動をすることはあり得ないはずであるが、実際にB市場長の呼びかけによって、平成7年(1995年)9月29日、日暮里の某所で一部業者との間に話し合いが持たれたといいます。そうした呼びかけは、水産の卸、仲卸、小売の団体に対しては一切ありませんでした。そこで、これら3団体は連名で、10月19日付で市場長あてに築地市場再整備工事促進についてと題した要望書を出しましたが、市場長からの誠意ある回答は示されず、推進協議会も開かれず、水面下での移転話が進められたのでした。B市場長の打ち出した移転問題は、同市場長の思いつきというようなものではなく、都の市場行政の財政的な面から、再整備費用の再検討により、その財源捻出をどうするかについての検討の結果として、移転論ということが俎上に上ったことが可能性として考えられますということで、今、380億円とか400億円使って、現在地再整備ができなかったのは、何か市場内の業者の対立というふうなことで一般的には言われておりますけれども、それではなくて、このような政治的な力が働いて中止に至っているというふうなところが、本来理解すべきところだと思います。

 このように考えられますけれども、実際に中央区もある程度お金を出しての話でありまして、このあたりの経緯を正確に理解されていると思いますけれども、もしできましたら、ここはまちづくりに関して携わってこられた吉田副区長の御見解をお聞かせいただければと思いますが、いかがですか。

○吉田副区長
 これらの問題について、基本的に東京都の財政問題というものがあっただろうということは、我々としては、きちっと受けとめているところでございます。

 委員が御指摘になりましたように、神田市場の処分経費、これは2,000億円あったわけでございますけれども、それらについて具体的に市場の再整備が始まった時点では、まだ市中金利が6%とか7%の時代でございました。それが、平成8年、9年というところで、ほとんどゼロに近い金利まで落ち込んでくるという状況の中で、財政状況が変革し、そういう話が出てくる余地が出てきたんだろうというふうに理解はしております。そういう財政状況が基本的に背景にあったものだということは、我々としても、それは理解をしています。

 だけれども、これは財政状況の問題ではないはずだから、財政状況だけで片づけられる問題ではないはずだからということで、私ども区としては現在地再整備ということを含めて、これまで一貫して闘ってきたということでございます。

○小坂委員
 世の中の方々が結構ここを誤解していると思いましたので、明らかにさせていただきたかったんですけれども、いろいろと現場の意見を述べている方々は、380億円、400億円使ったのに現在地再整備ができなかったじゃないかというふうなことを言っておりますけれども、できなかったのは財政的な面が、東京都側のそういう面があったからできなかったということであり、それを現在地再整備ができないという理由ではないと思われますので、このあたりの誤解が世の中でされているので、念のために確認させていただきました。

 では、2つ目の質問に入っていきます。

 この適用実証実験に関してです。

 これは2点ありますけれども、まず1点目は、このような適用実証実験が今なされていて、6月に最終結果が出されますけれども、実際にその現場を見学したいと思いますけれども、このようなことは可能なものなのか、そのあたりの調整をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 2つ目は、適用実証実験の問題点はどのようなものと御理解されておりますでしょうか。都の言っている、私も卸売市場のホームページを見ましたけれども、何もその結果は疑問を持たれなかったでしょうか、持たれたでしょうか、教えてください。

 3つ目の築地市場移転問題の質問ですけれども、今回の予算で築地場外の駐車場整備で費用をとられておりますけれども、これがもし整備したからといって、現在地整備の種地として使うときに支障にならないかどうか、そこだけ教えてください。この2点。

○高橋副参事(都心再生・計画担当)
 適用実験についてでございます。

 視察したい旨のお話です。こちらのほうは東京都と調整してみたいと思っております。今のところ、プレスですとか都民の方向けに説明会をやるというふうに聞いておりますので、そうした中で、できるのかどうか調整させていただければと思っております。

 もう一つ、問題点についてでございます。

 適用試験につきましては、実際どこでやったのか出ていますけれども、その現場の土壌汚染の初期値が幾つだったかというところが載っていませんので、どの程度の土壌が、どのように除去されたかという過程がわからないということが問題点なのかなというふうに理解してございます。

 以上でございます。

○小泉企画部長
 実証実験の見学でございますけれども、今までの例ですけれども、公開ということで、当初からの計画でないと、なかなか東京都も声をかけても、特別に区だからお見せしましょうといった対応というのは今まで、正直言ってなかったというふうに思っておりますので、少し難しいかなと。一応問い合わせは担当のほうからしてみますけれども、非常に難しいかなというふうに思いますので、余り御期待を持たれてもいけないと思いまして、ちょっとお断りだけさせていただきました。

○中野副参事(都市計画事業・特命担当)
 場外の整備に関するお尋ねでございます。

 今回上げさせていただいております市場の施設計画をすることによって、現在地再整備に足かせにならないかという御質問ですけれども、こちらについては、昨年度から地元の方々と築地場外市場の活気とにぎわいづくりに向けてどうしたらいいかということで、昨年度から数十回にわたりまして意見交換、議論を重ねてまいりました。その中で、場外市場の課題は何かということで出しておりまして、中で、やはり慢性的な駐車場不足が問題だろうと。それを解決するためにやっていきましょうということでありまして、今年度においては測量調査、地質調査をやらせていただきまして、その基礎資料を踏まえまして、新年度に向けては新たな施設整備に向けて設計費ということで計上させております。

 今、こちらの想定しております施設についてでございますけれども、主要用途を駐車場ということで想定しておりまして住宅ということではありませんので、ある意味スケルトン的な用途でございますので、それについては今後、本場の動向がありますので、それに対して柔軟に対応できる施設となるというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 ありがとうございます。

 見学のほうは、ぜひともお願いします。やはり現場を見なくては、その問題点を把握したり、もしくは安全性を確信したりということができませんので、現場を見なければわからないところがありますので、ぜひとも見学できるように、早急に見学できるようによろしくお願い申し上げます。

 適用実験は、おっしゃるとおり、本当にこれで科学的な分析かと、あきれますよね。初期値を示さずして処理した結果だけを述べている。もともととってきた土がきれいであれば、きれいじゃないですか、結果は。その対策をしなくても、きれいなものはきれいなままの可能性がありますので、少なくともきちんと出す場合、初期値がこれであり、対策をすることによって、こうなったというふうな初期値は絶対に出すべきであります。これは科学的なデータではございません。そのことをきちんと東京都に申し述べて、こんなもの信用できませんよというふうに突っ返していただきたいと思っております。

 それに、ほかにも、これは一部分の技術を述べただけですよね。一部分の技術しか述べていないわけであり、洗浄処理と中温加熱処理しか中間報告していないわけですよ。それによって、ほか、述べていないものまで信じなさいと。そんなのあり得ないですよね。ベンゼンに対しての微生物処理もするわけであり、また、その微生物処理は、かつての東京ガスの土壌汚染の処理において失敗しているわけであり、本来ならこういうものは技術会議の最終報告書を出す前に、実証実験をしました、こういう結果だから、我々の技術会議の結論を信じてくださいというふうなことを、報告書を出す前にすべきことなので、今ごろしているのかというふうに私は理解します。このような、出してきた中間報告は絶対に都議会では信じる人はいないと思うんですけれども、これを信じることができるんでしょうか。

 ほかにも、技術を見なくちゃならない部分として、地下水面の管理が可能かというふうなことも、そこの一部分をとればいいじゃないですか。それで地下水面が本当にAP1.8メートルというところに管理できるのかどうか証明してくださいと。それもないじゃないですか。また、耐震補強もしつつ、土壌汚染処理もするわけですよ。その2つが同時にできるかということの証明もないということで、この技術会議の言っている技術というのは何なのか、本当に理解に苦しむところであり、ここは本当に、こんなデータを出してきて、都民は信じることはできないと言っていたというふうに言っていただけないでしょうか。よろしくお願い申し上げます。

 駐車場整備に関しては、わかりました。

 では、駐車場は、どこの駐車場を、何台あったところを何台ふやすというふうな計画なんですか。ちょっと具体的に、駐車場不足なので、それで整備することで何台にふやそうと思っているのか、そのあたり、具体的にあれば教えてください。

○中野副参事(都市計画事業・特命担当)
 まだ具体的な数字を持っておりませんけれども、今ある場所の台数を新たなところにつくるということではなくて、新規につくるということでございまして、これから設計を進める中で具体的な数字が出ていくかなというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 すみません、その場所はどこを言うんですか。我々、もらっているじゃないですか、この計画書。築地市場地区を核とした活気とにぎわいづくり調査報告書というのを我々はもらっておりますけれども、その駐車場はどこの部分を言っているのか、その辺、決まっているんでしょう、お金をつけているんですから。どこですか。

○中野副参事(都市計画事業・特命担当)
 失礼しました。場所でございますけれども、築地川の東支川、旧東支川でございますけれども、現状として、今ちょうど駐輪場、自転車等がとまっている場所でございまして、ちょうど旧海幸橋と昔の小田原橋ですか、そちらの場所ということでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 今後、現在地再整備するに当たって、とても大切な土地でございますので、そのあたりも考えながら駐車場整備のほど、よろしくお願い申し上げます。

 では、次に移らさせていただきます。

 歌舞伎座の件ですけれども、これはしつこいようですけれども、ただ、これは歌舞伎座に努力させるのではなくて、国がもっと歌舞伎という文化を守るためにお金を出すべきだと。それをせんがために、企業がここまで頑張ってやっていると。私は別に歌舞伎の会社を責めているわけではなく、国がもっと文化を守るという態度がないからということで思っております。実際に登録有形文化財を今後、抹消していくという形になっていきますが、ただ、時間的な経過の中で、この登録有形文化財の部分はどのようになっているのかということを教えてください。この1点なんですけれども。

○望月地域整備課長
 歌舞伎座の登録有形文化財の件ということでございますが、こちらのほうにつきまして、今、具体にどのようになっているかは詳細をつかんでおりませんけれども、以前お聞きしたところでは、事業者さん、歌舞伎座さんのほうで国のほうとお話をされ、手続を進められるというふうに聞いてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 歌舞伎座というのは、本当に中央区の大切な財産ですし、また、これは日本国民の大切な財産でありますので、高い関心を払っていただいて、この登録有形文化財がどのように外されるのか、もしくはこれを利用しながら開発するのか、このあたり、私も関心があるところですので、文化庁はどのように考えているのかというところも関心がありますので、もし詳しい情報があれば、また今後教えてください。よろしくお願いします。

 では、次に移っていきます。

 大量輸送交通機関の整備に関して、3点御質問させていただきます。

 まず、これは私は過去の予算、決算特別委員会でも質問させていただいたし、他の委員も指摘されているところではございますけれども、ゆりかもめを豊洲、晴海、勝どき、築地、新橋というふうに伸ばしていき、周回できるようにしていくというふうな整備の仕方がいいのではないかと私も思います。これは、1つには晴海、勝どきの交通問題を一気に解消してくれるでしょうし、また、臨海部開発や発展に寄与するでしょうし、また3つ目に、築地市場の現在地再整備をしたときに、その物流としての役目も持てるんじゃないか。また、築地市場を観光や商業の拠点とすることができますので、このゆりかもめを周回コースにするということの考え方は、温めていってもいいんじゃないかなと思いますけれども、このような大量輸送機関は晴海では不足しておりますところもあり、このようなことを考えていく機関を設置するのをまずやってはいかがでしょうかというところで、1点目です。

 2点目は、勝どき駅の整備に関して、1つには、これは都の説明会でも同じ意見が幾つも出ていたんですけれども、コンコースを晴海通りの下にも設けていって、晴海通り側にも出口をつくるということを都市計画の原案をつくっていく中で、都に意見をしていただいて、そのような方向性で都に考えてもらうことはできないでしょうか。これが2点目です。

 3点目は、月島駅の問題ですけれども、月島駅も今後、人の混雑が出てくると思われますので、大江戸線と有楽町線は出口を出ずに連絡できる構造になっておりますので、ぜひとも、もうそろそろ改札内だけでの乗りかえができるというふうな方向性で整備していただきたいと、都に申し伝えていただきたいと思いますけれども、この3点をお願いします。

○越地土木部長
 私のほうから、ゆりかもめの新橋延伸についてお答えいたします。

 現在、ゆりかもめにつきましては、勝どきの駅までの計画が運輸政策審議会答申で位置づけられているところでございます。その後、新橋までの延伸については、まだそういうような位置づけができておりません。東京都の考え方は、長期的な課題としてとらえていくということを申しているところでございます。具体には、新橋までもし延伸するということになると、補助314号線に乗せていくという今の計画ではなくて、恐らく環状2号線等を使った中で延伸を考えていくという形になると思います。そういった意味では、かなり幅広の検討をしていかないと方針が出てこないなと思っております。当然、この計画を立てるというところに当たっては、東京都を中心に計画するということになりますので、東京都の動向等を見ながら、我々として要請するものがあれば、きちっと要請していきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○室木都市整備部長
 晴海通り側のコンコースの延長でございますが、現在、鉄道事業者である交通局としましては、やはり改札を出たお客さんについては速やかに地上部に上げるということを中心にして、現在の改良計画を考えているところでございます。したがいまして、清澄通り、晴海通りの交差点には何とか出入り口の設置について私どもも要請をしているところでございますが、晴海通りの下を通り、晴海地区側への延長については、それはだれが整備をするのか、また、その費用負担をだれが行うのかという大きな課題がございます。そういったことで、今後の検討すべき課題が非常に多いというふうに考えているところでございます。

 また、月島駅でございますが、都営大江戸線、それから有楽町線が同一階においてコンコースが結んでいるという御指摘でございますが、状況について確認できておりませんので、今後、交通局あるいはメトロと状況を確認して、私どものほうで要請して、それが実現できるのか、そういうことも含めて今後検討させていただきたいと思います。

○小坂委員
 今後、中央区も人口がふえていき、月島駅も必ずや混雑してきますので、それを見越して計画を進めていくようにお願い申し上げます。

 また、勝どき駅の整備の部分では、これは次の朝潮運河のところとも兼ね合ってきますので、朝潮運河のところで最後に述べさせていただきたいと思います。

 朝潮運河のほうは、予算づけとしては今回は5万円に縮小しておるところでございますけれども、数点御質問させていただき、終わりにさせていただきたいと思います。

 まず、検討委員会が開かれているわけなんですけれども、朝潮運河周辺における良好な歩行環境の実現に向けた検討会というのが資料148で第3回まで、現地見学会が1回というふうなことでやられておりますけれども、出席者等々から御指摘いただいたのは、1つは座長と土木部長が並んだ配置になっておりますけれども、委員長の独立性を保つのであれば、並ばずに、座長はここで、委員がこうで、区側はこっちというふうに分けたほうが独立性を保つという点ではいいんじゃないかというような指摘をいただいたもので、そのあたり御検討をお願いします。

 2点目は、この委員会の開催を、ホームページもできていることですので、区報や区のホームページ上で開催に関しての周知をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 3点目は、これは先ほどの勝どき駅の質問と関連してきますけれども、月島駅から月島区民センターへの地下歩道は都の予算で建設されたということですけれども、これは幾らぐらいかかって、あの立派なものを建設できたのでしょうか。これと同じ考え方を用いて、勝どき駅もやっていただくことができないかなと思いますが、いかがなものでしょうか。

 4点目は、検討会資料の別紙2というところで、歩行者の推計というのを検討会では出してきているんです。ここで、そういうふうなことを出してきているんですけれども、歩行者がどのように通過するかというルートの設定の仕方が、晴海2-4街区の人がトリトンの中を通過して、それで勝どき駅に進んでいくというふうなルートの書き方をしているんです。これは民間の所有地を通って、それでX橋を渡って勝どきへ行くというふうな歩行者の推計の仕方をしておりますけれども、これはなかなかそのような歩行線はとれないんじゃないかなと思っており、このような推計の方法が間違っているのではないかなと思いますが、いかがでしょうか。

 5点目は、コンサルタントを急に入れられておりますけれども、この経費というのはどのように捻出して、このようにやったのでしょうか。お願いします。

○近江道路課長
 それでは、今いただきました5点の質問につきまして順次お答えしてまいります。

 まず、検討会における座長と土木部長の並び順でございますが、どちらの構成員から委員のほうに御意見がいっているのかはちょっとわかりませんけれども、並び順につきましては、特にこだわりを持って配置をしているというものではございませんので、座長に今夜会いますので、その場で伝えまして、座長のほうで直したほうがいいということであれば、それに従ってまいりたいと、そのように考えてございます。

 同じく1点目の中でございました開催日のホームページへの掲載ということでございますが、第5回目の開催は今月23日の夜を予定してございます。こちらにつきましては、3月5日または8日の月曜日、その付近で中央区のホームページのほうに既に掲載してございます。

 それから、月島駅のトンネルの金額ということでございますが、今、手元に金額がございませんので、後ほど調べさせていただきたいと存じます。

 それから、シミュレーションに当たって歩行者動線が晴海二丁目からトリトンを突っ切る形で勝どき駅に伸びている、それはシミュレーションをする上でおかしいのではないかということでございますが、こちらにつきましては、検討会の中でトリトンの山崎社長様から、ここは通学路にもなっていることであり、皆様に御自由に通行していただきたいという意見が出されてございます。また、今回、皆様に御提案しましたシミュレーションにつきましては、歩道上を歩く、またはトリトン内を突っ切る、いずれの場所を歩くかにつきましては、出発地点と駅との間を最短時間で結ぶルートというものを採用してございます。晴海二丁目の方がトリトンを突っ切る、またはトリトンを迂回していくという双方のルートにつきまして検討したところでございますけれども、晴海二丁目の方につきましては、上下移動が伴いましてもトリトンの2階を抜けていったほうが駅への到着時間が数十秒短くなるというような計算結果が出ましたので、今回のシミュレーションにつきましては、そのようなものを用いての計算をしたものでございます。

 続きまして、コンサルタントを入れた経緯と金額でございますね。

 入れた経緯につきましては、検討会が進むにつれまして、だんだん皆様方からの御質問ですとか、御意見が多岐にわたってまいりました。また、内容についても詳しいものを求められるようになってまいりましたので、そういったものについては知識の豊富なコンサルタントを入れたほうが皆様の質問、意見等に的確に答えられるであろうということから、コンサルタントと契約を結んだものでございます。また、その金額につきましては、橋梁の工事費に充てていました部分を流用いたしまして、コンサルタントの委託費用としたものでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 常々この検討会は非常に開かれた形でされており、まちづくりを知る上で非常に参考になる検討会と、私も傍聴しながら思っておりました。さらに、区のホームページ上で広報したり、科学的な分析をするためにコンサルタントを入れたりということで、充実しているところであり、まちの声を幅広く聞くことによって、この結論を導いていっていただければと思います。

 それに、座長の先生がおっしゃっていましたが、この検討会は単に歩行環境だけでなく、まちづくりまでも参考になるようなことを結論として出していきたいというふうに座長は言っていましたから、単に橋をかける、かけないで終わるのではなくて、晴海のまちづくりをどうしていくかということも、きっと参考になる意見とか声が聞けると思いますので、そのあたりまで反映できるような、せっかく多くの時間をかけて、多くの区民も参加してする検討会でございますので、単に橋をかける、かけないで終わらせないで、有効にこの検討内容を、今後のまちづくりに生かしていただければと思います。

○近江道路課長
 すみません。先ほど御質問のございました月島駅から伸びるトンネルの施工費用でございます。こちらにつきましては、設備工事費込みの値段でございますが、おおむね40億円ということでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 大変かかるということがわかりました。

 では、まちづくりのほう、今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。ちょっと時間が過ぎましたが、どうもありがとうございました。終わります。

○石田委員
 ただいま「土木建築費」の質疑半ばでありますが、本日はこの程度とし、明19日午後1時30分に委員会を開会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○鷲頭委員長
 ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鷲頭委員長
 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。

 明19日午後1時30分に委員会を開会しますので、御参集願います。

 本日はこれをもって散会いたします。

 御苦労さまでございました。

(午後5時12分 散会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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