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平成23年 区民文教委員会(7月25日)

1.開会日時

平成23年7月25日(月)

午前9時45分 開会

午後2時52分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 鈴木 久雄

副委員長 原田 賢一

委員 今野 弘美

委員 堀田 弥生

委員 青木 かの

委員 奥村 暁子

委員 渡部 博年

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(12人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

齋藤区民部長

町田区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

守谷商工観光課長

新治教育委員会次長

小川教育委員会庶務課長

林学務課長

増田指導室長

5.議会局職員

田中議会局長

横山議事係長

渡邊書記

長田書記

6.議題

  • 区内全保育所・全区立学校における給食の安全に関する請願のうち、全区立学校に関すること

(午前9時45分 開会)

○鈴木委員長
 おはようございます。ただいまより、区民文教委員会を開会いたします。

 本日は、午前10時より、区内全保育所・全区立学校における給食の安全に関する請願について、福祉保健委員会との合同委員会を第1委員会室において開会いたしますので、御参集願います。

 なお、合同委員会における質問の順番は、構成員の多い会派の順といたします。また、各会派の質疑の持ち時間制は、これまでの委員会の例にならい、算出される持ち時間で行います。さらに、会派の持ち時間の時間表示につきましては、通常の委員会と同様に行いますので、議事進行に当たり御協力のほど、よろしくお願いいたします。

 以上ですが、ここで本委員会は暫時休憩といたします。

(午前9時46分 休憩)


(午後2時40分 再開)

○鈴木委員長
 先ほどに引き続きまして、区民文教委員会を再開いたします。

 区内全保育所・全区立学校における給食の安全に関する請願のうち、全区立学校に関することの審査も尽くされたと思いますので、採決に入ります。

〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○今野委員
 本請願について、その趣旨を了とし、趣旨採択とすることをお諮り願います。

 その理由を述べます。

 請願の趣旨にあるように、今回の東京電力福島第一原子力発電所の深刻な原子力事故は、現在も予断を許さず、健康被害への影響が特に大きいとされる乳幼児、児童・生徒への放射線被害の懸念や保育所、学校施設における給食の安全性に万全を期すことについては、まさにその思いを同じくするものであります。

 しかしながら、請願事項1、給食食材の産地等情報開示については、既に区立学校の給食食材について、区のホームページで産地情報を公表されているところであります。

 次に、請願事項2、安全な給食食材の使用と放射性物質の測定については、食品流通の安全性の確保は、国及び都道府県において万全を期すものであります。区市町村において日々15品目以上に及ぶ給食食材のすべてを事前に検査することは現実的でなく、食材の一部のサンプル検査では保護者の不安を払拭できるものではありません。

 請願事項3、給食・弁当の選択制の導入については、学校給食は単に栄養の摂取による健康の保持・増進を図るのみならず、学校生活を豊かにし、明るい社会性及び協同の精神を養うこと、望ましい食習慣を養うこと、食料の生産・流通及び消費について正しい理解に導くことなど、多様な学校教育の一環として実施されているものであることから、給食か弁当かとの選択制にはなじまないものであります。

 以上、個々の請願事項には意を同じくすることができないところですが、次の意見を付すことにより中央区議会の意思を明確にし、趣旨採択とすることが適当であると考えます。

 以下、意見を申し述べます。

 1、今回の東京電力福島第一原子力発電所の放射能事故については、年齢の低い者ほど、その影響を受けるおそれがあり、その影響が長期間にわたるとされていることから、乳幼児、児童・生徒の保護者の不安に対して真摯に対応すること。

 2、放射線問題については、今後の変化にも迅速に対応した、区民にわかりやすい情報提供を行うこと。また、国や関係都県の公表する情報についても、区の責任において一元的な情報提供に努めること。

 3、食品流通における安全性の確保は、基本的に国及び都道府県の責務である。国及び都道府県と区市町村との食品流通の安全性についての連携がとれていない現状においては、各区市町村が個々に給食食材の放射線量測定を行うことは、必ずしも合理的ではないと考えます。また、給食食材は日々15品目から20品目程度使用されているものであり、これらすべてを事前に検査することは現実的でないと考えます。さらに、食材の一部についてサンプル検査を行うことが児童・生徒の安全確保に直接に結びつくものではないことから、食材の放射線量測定については慎重に対応されたいこと。

 4、学校給食は、単に栄養の摂取による健康の保持・増進を図るのみならず、学校生活を豊かにし、明るい社会性及び協同の精神を養うこと、望ましい食生活を養うこと、食料の生産・流通及び消費について正しい理解に導くことなど、多様な学校教育の一環として実施されているものであり、使用されている食材は安全なものと認められることから、弁当持参と給食との選択制を導入することは適当でないと考えます。

 なお、保護者や児童・生徒の食材に対する不安が払拭されない場合には、弁当持参についても配慮すること。

 5、給食の安全性についての具体的な内容や食育の重要性等について、ホームページなど区の広報媒体で十分な説明、周知に努めるとともに、保護者に対する説明会を開催するなど、学校給食への理解が深まるよう取り組みを充実すること。

 以上、お諮りをいただくようお願いいたします。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 ただいまの動議は賛成者がありますので、成立をいたしました。

 ほかにございますか。

〔「休憩」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 休憩の動議ですか。

○奥村委員
 はい、休憩の動議を求めます。

○鈴木委員長
 賛成者はありませんか。

〔「なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 休憩の動議が発せられまして、賛成者がありました。

 ただいまの動議についてお諮りいたします。休憩をするか否かにつきまして、お諮りをいたします。賛成の方は御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○鈴木委員長
 起立少数です。——御着席を願います。

 ただいまの動議は否決されました。休憩はいたしません。

 引き続き、審議を継続いたします。

○奥村委員
 採決に入る前に、発言します。

 日本共産党は、原発に関して一貫してその危険性を指摘してきました。日本共産党区議団は、3・11直後の3月15日と17日に震災被害対策とあわせて、放射能の測定等の放射能対策について区長に申し入れを行うとともに、各委員会でも原発、放射能汚染問題を取り上げてきました。第二回定例会でも、6月21日に志村孝美議員が福島第一原発の事故の収束のめどが立たず、情報公開が不十分な中で多くの区民が不安を抱えていることに触れ、すべての小・中学校と幼稚園、保育所などでの放射線測定と学校給食の食材の放射線量の測定、その結果の公表を区長に求めました。その立場から見ても、本請願の趣旨は十分に理解します。

 しかし、本請願の審議におきまして、紹介議員並びに請願者の説明と文面に示された請願事項の内容等に不一致があり、どれが願意なのか判断しかねます。

 請願事項1では、生産地表示を求めていますが、説明では西のほうの食材を使ってほしいというのが願意でした。

 請願事項2の給食食材の放射性物質測定については、横浜市と同等以上の測定を求めると具体的ですが、説明では中央区でできる最大限の努力を求めるという抽象的なものに変わっていました。

 請願事項3の給食・弁当の選択制の導入についての説明では、請願事項1の産地表示と請願事項2の放射線物質測定が実現しても、なお弁当持参を求めるというものです。請願事項1、請願事項2とあわせて請願事項3を求めるというのは、整合性がとれません。

 請願の趣旨、請願者の願意は、産地表示や放射線量の測定にあるのではなく、給食と弁当の選択制にあるのではないかと考えざるを得ません。日本共産党は、本請願を採決するに当たって、請願に書かれている趣旨は理解するものの、このように紹介議員並びに請願者の説明と請願趣旨、請願事項とに不一致があるため、党としての態度を示すことができません。よって、本請願に対する採決には加わりません。

 日本共産党区議団は、引き続き被災地支援に力を尽くすとともに、区に対して放射線の被害から区民の命と暮らしを守る施策の充実や給食食材の産地表示の改善、放射線量の測定と公表、弁当持参への柔軟な対応などを求めていきます。そして、原発ゼロの日本を目指して区民の皆さんと力を合わせていくことを述べ、退席させていただきます。

○鈴木委員長
 はい、どうぞ。

〔奥村委員退室〕

○鈴木委員長
 それでは、ただいまの今野委員からの動議につきまして、直ちにお諮りをいたします。

 本請願を趣旨採択とすることに御異議ございませんか。

〔「異議なし」「保留させてください」と呼ぶ者あり〕

○青木委員
 保留いたします。

○鈴木委員長
 わかりました。

 ただいまの結果、本請願を趣旨採択とすることに御異議ございませんね。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 さよう決定をいたしました。

 入室をどうぞ。

〔奥村委員入室〕

○鈴木委員長
 それでは、今回の審査結果につきましては、第三回区議会定例会で報告することといたします。つきましては、第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 さよう決定をさせていただきます。

 これをもって閉会といたします。

 御苦労さまでした。

(午後2時52分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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