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平成23年 環境建設委員会(9月7日)

1.開会日時

平成23年9月7日(水)

午後1時30分 開会

午後4時18分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 礒野 忠

副委員長 田中 広一

委員 中嶋 ひろあき

委員 染谷 眞人

委員 河井 志帆

委員 小栗 智恵子

委員 石島 秀起

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(12人)

矢田区長

吉田副区長(都市整備部長事務取扱)

宮本環境土木部長

有賀環境政策課長

柳沼副参事(計画調整・特命担当)

石田水とみどりの課長

中野道路課長

園田中央清掃事務所長

田村都市計画課長

望月地域整備課長

遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)

永沢建築課長

5.議会局職員

田中議会局長

横山議事係長

岡野書記

渡邊書記

6.議題

  • (1)環境保全及び建設行政の調査について
  • (2)「月島三丁目児童遊園スーパー堤防化工事」の情報開示及び計画見直しを求める請願
  • (3)月島一丁目3、4、5番地区市街地再開発事業の手続き中断を求める請願

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 ただいまより、環境建設委員会を開会させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 初めに、理事者紹介を吉田副区長より、よろしくお願いいたします。

○吉田副区長
 (8月16日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○礒野委員長
 本日、理事者報告の関係で環境土木部副参事、都市整備部副参事及び建築課長が出席いたしますので、御了承願います。

 地下鉄建設促進五区協議会の活動について御報告をさせていただきます。

 去る7月20日に同協議会総会が葛飾区で開会され、私と田中副委員長及び田中議会局長が出席いたしました。議事内容は、前年度の活動状況等の報告を受け、了承し、今後の活動方針について協議を行うとともに、意見交換を行いました。

 続きまして、理事者報告をお願いいたします。

○宮本環境土木部長

 1 温浴プラザの指定管理者の評価結果について(資料1)

 2 下水道工事に伴う区道の一部通行止め期間の延長について(資料2)

 3 環境マネジメントシステムの取り組みについて(資料3)

 4 平成22年度中央区役所温室効果ガス排出量等について(資料4)

 5 黎明橋公園の整備案について(資料5)

 6 平成22年度ごみ量、資源回収量等について(資料6)

 7 清掃事業に係る車両交通事故の損害賠償について(資料7)

○吉田副区長

 8 まちづくり協議会の報告(報告8)

 9 建築物の耐震診断助成等の件数について(報告9)

 10 特定緊急輸送道路沿道建築物に対する耐震診断等助成について(資料10)

 11 一般財団法人中央区都市整備公社の運営状況について(資料11)

以上11件報告

○礒野委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時5分です。したがいまして、自民党さん50分、公明党さん30分、みんなの党さん30分、日本共産党さん30分、絆さん20分となります。

 なお、持ち時間には、この後の議題である請願審査の時間も含まれます。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○河井委員
 私のほうからは、報告事項の資料5と8について質問をさせていただきます。

 資料5の、黎明橋公園の整備案についてお伺いしたいのですけれども、今、黎明橋公園のところは非常に草木が生い茂っていて、日中であっても若干暗かったりということで、整備されることは利用者として非常にうれしいことではございますけれども、隣に野球場があるかと思います。多分それをつぶして芝生の広場をつくられるということになると思うんですけれども、野球場がつぶれた後、代替施設として何か考えていらっしゃるのか、どこか別に野球場をつくったりとか、そういったものをお持ちであれば、その点を伺いたいということと、計画地の中に噴水があるかと思うんですけれども、参考となるのは月島第二児童公園のほうにもジャブジャブ池が設置されておりますけれども、そのような使い方もできるような噴水になるのかどうか、この2点についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

○石田水とみどりの課長
 それでは、2点についてお答えいたします。

 現在、晴海二丁目公園、約8,700平米なんですけれども、そこの約半分を少年野球ができるグラウンド機能を有する公園施設を現在も整備中でございまして、それが今年度中に完成いたします。それに続きまして、今御説明しました黎明橋公園を来年度工事しますので、少年野球として、今、ちびっこ広場等を使っていると思うんですけれども、その機能は継続して晴海に存続する形で計画、スケジュールを進めているところでございます。

 2点目のジャブジャブ池について、月島第二児童公園で今年度からオープンしているところでございますけれども、現在、中央区の4カ所で、夏の期間、小さな子供たちのためにジャブジャブ池をオープンしているところでございます。水とみどりの課で管理しているのは4カ所で、現在のところ、月島地域に関しては、ほっとプラザはるみのほうで1カ所ありまして、全体で5カ所ありますけれども、その5カ所で今後もジャブジャブ池のサービスを行っていきたいというふうに考えているところでございます。黎明橋公園については、ジャブジャブ池の機能を有するような噴水池にする予定には現在なっておりません。

 以上です。

○河井委員
 御回答ありがとうございました。

 公園が整備されるというのは、近隣住民の方々は非常に楽しみにしていらっしゃると思いますので、憩いの場となるような公園になることを期待していきたいと思います。

 続きまして、資料8のまちづくり協議会についてお伺いいたします。

 今回、議事要旨を非常にやりとりがわかるような形でつけていただきましたことに感謝を申し上げたいと思います。

 お伺いしたいのは、日本橋二丁目地区に関するやりとりについて1点だけ確認をさせていただきます。やりとりの(2)番のところで、日本橋二丁目地区の8から10番街地区のところについてやりとりが出ておるんですけれども、引き続き、御回答の中で対話の機会を今後も持つということでお話が出ているんですけれども、その対話のやりとりのいかんによっては、この二丁目の計画図にあります、ちょっと形的には、いびつといいますか、そういったものが全体まとまって再開発される可能性があるという理解でよろしいのかどうか、その点だけ確認をさせていただきたいと思います。

 よろしくお願いします。

○望月地域整備課長
 まちづくり協議会の報告の中の日本橋二丁目地区の計画についてでございますけれども、こちらの中で、確かに8番から10番の街区からと。これまでにも、お話し合いを何回か重ねております。また、そのお話し合いにつきましては、今後も継続するという形で、今、進めておるところでございます。

 そのお話の具体の内容につきましては、やはり今回の計画で環境に対する影響あるいは交通量、そういったことが主な御心配だということでお話が出ておるところでございます。そういったことにつきましては、資料等を用いまして、一つ一つ御説明をしながら、今、御理解いただける状況をつくり上げているところでございます。まだ、これは会話としても適宜今後、長く続く計画でございますので、報告についても、説明の場につきましても今後も継続して設けていくということで、今、御理解をいただいているところでございますので、そういった中で今後も継続してまいります。

 それと、今、そちらの中の計画で入るようなお話、地区から外れておりますけれどもというお話なんですけれども、皆様のヒアリングというのをさせていただいたんですけれども、そういった中からは具体にそういったお声が出てまいりませんでした。ただ、今後も続けていく会話の中で、どのような形になるのかということを確認しながら、また取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○河井委員
 御回答ありがとうございました。

 以上で質問を終わります。

○小栗委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 まず、資料8のまちづくり協議会の報告についてですが、これについて先ほど御報告があったように、納骨堂の関連の説明もまちづくり協議会でやったということなんですが、これについては、前回の委員会でもこの報告はありませんでしたし、今まで議会には全く報告がなくて、そして、まちづくり協議会では、この説明をしているというのは大変問題ではないかと私は思いますけれども、その点はいかがなんでしょうか。

○望月地域整備課長
 銀座地区の地区計画の変更についてでございます。

 こちらの地区計画の変更につきましては、昨年度、地域からも声が区のほうに寄せられたというようなことがございまして、それ以降、継続して検討を重ねてまいったものでございます。そういったことから、今回、地区計画の16条という説明で地域の方にこの原案をお示ししながら、まず意見をお聞きしたという状況でございまして、先ほども説明があったように、今後、都市計画審議会の場において諮問いたしましてお諮りし、御審議いただくという内容でございますので、そういったところで、これまで議会のほうへの報告はなかったということでございますけれども、地域の方に御説明をした上で、また今後御審議いただくというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 この問題は、これからも区の都市計画審議会にかかるとか、いろいろ御説明はありましたけれども、まちからの要望があった問題ということでも、わかりますけれども、委員会に全然報告もなく、条例も改正するような内容のものが委員会には全然かからずに町場では説明があるというのは、大変議会を軽視しているのではないかと私は思いますけれども、その点で問題ないというお考えなんでしょうか。もう一度お願いしたいと思います。

○望月地域整備課長
 決して委員会を軽視しているということでは考えてございません。必要な情報につきましては、常に議会のほうにも報告をさせていただきながら取り組んでおるところでございます。

 ただ、今回のこういったものにつきましては、昨年度から引き続きそういったことでの検討を重ねてまいった状況がございまして、それで、今回、地区計画の変更がほかにもございますけれども、一体となって今回御説明を地域の方にしているということでございます。その点は御理解いただければと思います。

○小栗委員
 検討を重ねてきていたのであれば、なおさら前回の委員会のときに、松坂屋周辺の関係も含めて報告はあったわけですから、あわせてこういうことも今予定しているんだという報告があってしかるべきだと思いますし、私は納得がいきません。

 この点では、委員会として、こういう報告がなくて、まちづくり協議会については報告されているということについて問題だというふうに思いますけれども、委員長、いかがでしょうか。

○礒野委員長
 こちらの報告の件なんですが、環境建設委員会のほうに報告がなく、まちづくり協議会でのお話ということで、今後しっかりとこちらの環境建設委員会のほうに御報告いただくように私たちからも申し入れをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○小栗委員
 ぜひ、いつも車の両輪と言いながら、もちろん、まちからの要望があった事項で行政として事前にいろいろ検討するということはあり得ると思いますけれども、その内容をきちんと議会にも報告していただきたいと思いますし、議会にも要望を受けて、私たちも内容としては、いろいろ問題だというふうに思っていましたので、そういうことについて規制を考えているということ自体が問題だということは思いませんけれども、議会にきちんとした報告があってしかるべきだと思いますので、ぜひその点は注意していただきたいというふうに思います。

 それと、日本橋の関係で、いろいろまちづくり協議会でも意見が出たというお話がありました。幾つか出ているという御説明でしたが、これを読ませていただく限り、幾つかではなくて、本当に心配でどうなるのかという声がメジロ押しではないかというふうに私は思います。この計画は来街者にとってプラスになるけれども、住民にとってはプラスにならないという意見も出ていますし、先ほど前委員の方からも質問が出たように、8から10街区は見捨てられてしまっているんじゃないかというような御意見が出たり、あと、コレド日本橋以上の高さを有する180メートルの建物が建設されるということで、大変不安が大きいということも述べられていますし、地域住民や来街者への配慮が足りないのではないかというような厳しい意見も出ております。

 そういうことで、私もこの問題で前回の委員会でも、いろいろ指摘させていただきましたけれども、風環境の問題や交通の問題、そしてこの街区の8から10街区の問題などについても大変問題があると思いますし、これは事業者から提案されている内容なのでというようなことで、区が直接そういう全体の計画をつくっているわけではありませんみたいな話がところどころで出てきますけれども、区道の廃止の問題も含めて、この計画をしている事業者と十分話を詰めてやっている話だというふうに思いますので、そういう点では、この計画についてこういうふうにいろいろまちからも声が出ている。この問題について、これから相隣と計画づくりと分けて考えるという御説明もありましたけれども、区としてはどういうふうに今後指導し、改善していくつもりなのか、御答弁をいただきたいというふうに思います。

○望月地域整備課長
 日本橋二丁目地区計画についてでございますけれども、こちらのほうの資料にもつけさせていただきましたけれども、まず環境に対する影響ということでは、交通量ですとか、あるいは風の環境の変化、そういったものについても資料を御説明している状況がございます。ただ、なかなか一通りの説明だけでは理解できないということで、例えば先ほどの抜けているところの町会の方には別途御説明の機会を設けさせていただいて説明をするなど、御理解いただけるような努力をしておるところでございます。

 また、ほかにもいろいろ問題があるというようなお話がございましたけれども、こういったことにつきましても、一つずつ地域の方に説明を重ねながら、御理解いただけるような形でと考えてございます。

 また、地域への配慮というようなお話がございました。やはり今回の計画が日本橋地域全体にとってよりよい計画となって、地域が一体となって発展できる計画としてほしいという御趣旨だと思っておりますので、そういった点につきましても、地域の方とお話を重ねながら、よりよい計画となるように指導してまいりたい、そのように考えてございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 なぜこの計画容積率が1,400%になっているのかということで根拠を示してほしいという意見も載っていますけれども、この計画自体が従来の容積率でいえば800%とか700%とかいうところに1,400%のものが建てられるような、そういう特区の制度を活用した事業になっているということで、本当に一般では考えられないような超高層のビルをぼんと建ててやるという、そういう意味でも、本当にこういうまちづくりでいいのかという疑問、不安の声、それをこのまちづくり協議会でも反映しているというふうに思います。

 そういうことで、容積率の大サービスをするような計画、地域貢献を勘案して容積率をアップするんですという内容になっているようですけれども、本当にこのままの計画で超高層の建物、今の高島屋が何か谷間になるようなすごいビルが3つもできるわけですけれども、こういう計画をそのまま進めていっては問題ではないかというふうに私は思います。

 環境の問題でも、前回も指摘しましたけれども、温室効果ガスを削減しなくちゃいけないというときに、従来よりもさらに温室効果ガスをふやすような、こういう計画をどんどん進めていっては大変問題だというふうに思いますので、計画の見直し、再検討を求めたいと思いますし、そういう立場で区としても厳しく事業者に対して指導していただきたいというふうに思いますけれども、その点ではいかがでしょうか。

○望月地域整備課長
 当然、地域の方とのお話し合いを含めてですけれども、開発事業者のほうには当然、環境に対する配慮あるいは防災性の向上を含めて、区としては適切に指導を行っております。

 先ほど容積率のお話がございましたけれども、この議事概要でもお示ししていますとおりに、こちらにつきましては東京都へ提案されている中身でございますので、その中での評価という形になろうかと思っております。

 いずれにしましても、お話し合いを地域の方としておりまして、この計画そのもの、地域の発展に寄与する、活気とにぎわいを生み出すということについては特に反対ということではないというふうに私どもは受けとめてございます。ただ、先ほどの計画によっての環境に対する影響、交通量の増加であるとか風環境については、御不安の点があると。今のところ、そういった形で認識しておりますけれども、そういった点につきましても、今後も事業者のほうに適切に指導を行ってまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 この超高層の建物が3つも建って、風もさまざまな影響があるだろうと。交通もどうなるのかというようなことで意見が出ているが、計画そのものは了解しているんだという今の認識のようですけれども、やはりそういうことではないのではないかと私は思います。やはり計画全体をきちんと見直しをさせていく、そういうことが必要だと思いますし、これは地元の開発をする以外の人たちの声ももちろんですけれども、区としては、その事業者ともよく話し合って連携しているわけですよね。こういう1,400%の高い建物もいいでしょうということになっているのか。その点だけ、もう一度確認をさせていただきたいと思います。

○吉田副区長
 このまちづくり協議会を初めとして、地元での話し合いの中で、幾つか同じような問題提起はさまざまなされております。その際に、当然これは事業者が東京都に提案をした都市計画の内容ではございますけれども、私どもも全くあずかり知らないという計画ではないし、また、区民の方々から出ているさまざまな要望というものは区が受けとめて事業者を指導すべき内容でございますので、これらの内容については、地元に私どものほうが、区が、事業者をひとまず関与させずに、地域の住民の方々の中に入って個別のヒアリングをさせていただいて、個別のヒアリングの内容を含めて業者のほうに具体的な指導を重ねているというようなことをやらせていただいておりまして、私どもが表に出していく案においては、これは都のものだとか、あるいは事業者のものだとかということではなくて、区としても責任を持って地元との話し合いをさせていただいている状況でございます。

 ただし、この部分について、地域全体としてこの問題をどうとらえていくかということと、御近隣の、直接目の前の方々が、工事車両等の問題も含めて、いろいろ相隣の問題で悩んでいる問題について、それぞれ一緒に話し合いをするのではなくて、それぞれ機能的に話し合いの単位を設けて、それを区が関与して具体的な話し合いの単位を設けながら話し合いを進めさせていただいておりますので、区としての姿勢というのはそういうことでやらさせていただいていることを御理解いただければと思います。

○小栗委員
 区はあずかり知らないということではないというお話でした。もちろん、そうだと思います。区道の廃止・つけかえも含んだ、そういう計画になっておりますし、広場とか、地区計画上のいろいろな制度もやるというような御説明もありましたけれども、そういう意味でも、区が近隣の不安を取り除くことはもちろん、私も前回の委員会で述べさせていただきましたけれども、こういう環境の負荷を増大させるような計画でいいのかという点についても、きちんとした立場でやっていただきたいということを要望しておきたいと思います。

 次に、資料3と4の関係ですけれども、残念ながら区で設定した目標を達成できなかったというお話でした。環境マネジメントシステムの取り組み、達成状況の評価が全部バツがついていて、大変残念だというふうに思います。温室効果ガスの排出量についても、本当は3%削減するという目標だったのが、逆に4%ふえてしまったということでは大変残念ですし、やはり今、地球環境の問題も含めて、温室効果ガスの排出を抑えていこうというのは、本当に全区的な取り組みとしてやっていこうという中で、残念ながら自分たちのところでできなかったというのは残念だと思います。

 それで、いろいろこれから取り組んでいこうというお話もありましたけれども、やはり3%削減するところが4%ふえてしまった、こういう状況も見て、本当に全庁を挙げた真剣な取り組みが必要になってくると思いますけれども、この点について、もう少し今後の取り組みとして、どういう点でやっていくつもりなのかお示しをいただきたいというふうに思います。

○柳沼副参事(計画調整・特命担当)
 委員の御質問にありますとおり、今後の取り組みですけれども、今後、本当にCO2を減らしていくことができるのかという御質問だと思いますが、今後につきましては、中央区の温室効果ガス排出抑制実行計画というのを平成23年度改めまして、また設定し直しております。それとともに、新たな環境マネジメントシステム、中央区EMSといっているんですが、それを新たに構築しまして、それを抱き合わせに動かしていこうという仕組みになっています。

 今まではISO14001は4施設だけでしたが、新たな新マネジメントシステムでは区の全施設を対象に取り組みを行っていく予定でございます。それぞれの施設で環境配慮プログラムというプログラムを立ててもらいまして、具体的に言いますと、電力とか車両とかごみ、用紙、水道、設備管理等々、細かな分野にどういった取り組みを各施設でやるのかという具体的な取り組みを立ててもらうようにしてございます。そうしたことを、実行計画と新たな環境マネジメントシステムを両輪に、これからは取り組んでいきたいと思っておりますので、CO2削減へ向けて達成していきたいと考えてございます。

○小栗委員
 中央区の環境行動計画の策定にあたってという区長のあいさつの中でも、地球温暖化の問題は私たち人類にとって、もはや待ったなしの状態ということで、きちんと取り組んでいこうということが示されています。それがなかなかそういうふうにいっていないということですので、それは本当に全庁を挙げた取り組みとして、ほかの中央区全体としても取り組んでいかなくてはいけないわけですけれども、企業とか、そういうところにお手本を示す上でも、中央区がきちんとした取り組みの達成を目指せるように努力をお願いしたいと思います。

 最後に、耐震化の件で、資料9、10について伺います。

 これは、前回、今の状況について出していただきたいということで、今回、資料をまとめていただきましたが、やはり先ほど御説明あったように、この4カ月で昨年の3倍のペースのような申し込みがあると。あと、緊急輸送道路については、先ほど診断、補強が義務化されているというお話がありましたけれども、ほとんどがこの対象になるというお話だったんですけれども、どのくらいの棟数なのか。どういうふうに、こういう制度を使って耐震化をやってくださいというふうに進めていくのか。本当にローラー作戦みたいにしてやっていかないと、いつ地震が来るのかわからないわけですから、その辺ではどういうふうにやっていくのかお示しをいただきたいと思います。

○永沢建築課長
 特定緊急輸送道路沿道の建築物の棟数でございますが、これまでの推計ですと、大体350から400棟近くあると思っております。

 それで、周知といいますか、取り組みですが、実はきょうとあす、日本橋と、それから京橋地域でそれぞれ昼と夜、東京都と一緒に地元説明会を行う予定でおります。また、10月1日施行ということですので、それに向けてパンフレットとか、そういうものも用意して区民に周知を図っていきたいと思っております。

○小栗委員
 緊急道路以外のところもそうですけれども、この震災以降、耐震診断の申し込みがふえている中で、期間も短いですから、実績的には補強工事まで済んでいる方がまだ5件ということですけれども、実際に耐震の補強が進むように援助、指導をぜひ強めていっていただきたいと思いますし、区の職員の体制もぜひ強化して相談に丁寧に乗っていただけるようにお願いして終わります。ありがとうございました。

○石島委員
 それでは、何点かお尋ねをさせていただきます。

 まず初めに、環境マネジメントシステムの取り組みについてということで御報告がありました。平成16年度に掲げた環境目標を、残念ながら達成することはできませんでしたけれども、それなりに本当に取り組まれて、この結果を出していただいたことには評価をするところであります。ただ、実際、目標を立てる時点で、これはさまざまな積み上げをして設定を立てたということですので、今回達成できなかったことについては、きちんとその検証をして、今後の環境マネジメントの取り組みということで、きっちり反映をしていただきたいと思います。

 その中で、お尋ねしたいのが、今回、省エネ法や東京都の環境確保条例の関係で削減計画、取り組みの結果が義務化されるということで、新たに区全体の施設の計画を立てられたということで御報告をいただきましたが、その中で特に電力、今夏の使用の抑制も含めて、当初3.0%だった削減目標を4.6%に引き上げたというお話がありましたが、具体的に1.6%引き上げた理由といいますか、根拠と、これはどのような考え方でなされたのかお聞かせをいただければと思います。

 それから、次に、資源回収の関係ですけれども、実際、平成21年度、22年度を比較しますと、それなりにごみが減量しているということは、それぞれの区民、事業所の努力があってこの結果になっていると思いますが、現状、資源の持ち去りがどのような状況になっているのか。実際、区のほうでもパトロール等の体制を整えて、その状況をいろいろ現場のほうで把握されていると思いますが、なかなか改善されていないというのが実態だと思いますが、この点についてお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、次に、特定緊急輸送道路の耐震診断等助成についてということですが、今、前委員とのやりとりの中で、本当に本区は都心区ということで主要幹線道路が多いということで、約350棟から400棟の旧耐震基準の建築物があるという御答弁があったかと思いますが、この助成に当たっては、いわゆる住居系と業務系と、それぞれ内容が異なりまして、いわゆる住居系には手厚く、その助成制度が現在あるというような現状になっていると思いますが、この350から400棟の内訳、ざっとでいいですから、幹線道路からということを考えると、どちらかというと、やはり業務系のほうが多いと思いますけれども、区のほうでは今、どのように把握されているのか、それをお聞かせいただきたいと思います。

○柳沼副参事(計画調整・特命担当)
 1.6%の引き上げの件でございますが、具体的にお話しいたしますと、例えば資料3の2ページですが、本庁舎の8.8%をどう計算したのかというところを具体的に説明申し上げますと、節電対策を既に中央区は行っておりますが、震災後に4、5、6月の節電対策を行った使用量の実績と、7、8、9月の電力使用制限令に基づきピークカットの要請がありましたが、それを全体の使用量に換算して何%減らしたらいいのかという計算をしまして、残りの10月以降は基準年の平成21年度の使用量に対して3%減、原則に戻って年間推計を立てたという考えです。ですので、7月までは、本来21年度に対して3%減と言っていますが、実際もう動き出している9月までは、ある意味もう実績を積み上げて、それで年間にならして年間どのぐらい、対21年度、減らせるかという積み上げをしました。その結果、全施設そのような計算をしたところ、4.6%という数字を導き出したところです。

○園田中央清掃事務所長
 私のほうから、資源持ち去りについてです。

 中央区においては、平成21年から条例改正をして、持ち去り防止のパトロール、ことしで3年目になりますが、当初は2台体制で、22年度、23年度は1台体制で早朝のパトロールを実施しています。一向に減らないというようなお話をいただきましたが、現状においては、パトロールの報告数としては減ってきております。

 ただ、どれぐらい持ち去られているかという検証がなかなかしづらいということで、数字を明確にお示しできないんですが、他区の状況を見ますと、持ち去り防止のパトロールを特に実施していない、条例で特に定めていないところを見ますと、やはり初めて条例を制定してパトロールを実施したときに、ぐっと新聞の回収量とかも上がる。ただし、2年目になると、またもとに戻ってしまうということで、そういう業者とのイタチごっこの状況にあります。

 東京都においても、23年度にやっと持ち去り防止の検討協議会を立ち上げまして、今、各業界、それぞれの古紙を受け取るメーカーとか、そういったところといろいろ協議を重ねて、そういうところからの資源を受け入れないようにとか、優良企業のマークをつける等の取り組みも始めています。また、区においては、清掃事務所のほうで、現在、ここに多く出るというような情報をいただきますと、その時間に合わせて職員が数名で行って、なるべく対面でお話をするようなこともやっております。

 以上です。

○永沢建築課長
 350から400棟ある緊急輸送道路沿道の建築物についての用途といいますか、住居系、業務系の比率というお尋ねですが、今現在、手元に資料を持ち合わせておりません。ただ、緊急輸送道路の中で特定緊急輸送道路に指定されておりますのが、中央通り、新大橋通り、それから首都高速道路でございますので、ざっと見て業務系のほうが多いのかなというふうに思っております。

○石島委員
 それぞれありがとうございます。

 まず、電力の削減目標についてなんですけれども、今の御説明ですと、この夏の電力使用量の抑制等を実績を踏まえながら1.6%上積みというお話だったかと思いますが、今後、やはりエネルギー政策が本当に原子力から転換していくのか。私自身は、やはり原子力の代替エネルギーが見つからない限りは、やはり当然原子力発電は必要だというふうに思っていますが、いろいろエネルギー政策がこれから国で語られていく中で、この1.6%という数字が、実績を踏まえての目標として、どういう評価を受けるかという問題があると思うんです。

 例えば、今回の電力使用量の抑制という意味では、国が15%ということで、区によっては25%、30%という削減目標を挙げたところもありますけれども、実際、中央区の場合は区民生活に影響が最低になるようにということで17%ということで、必ずしも高い削減目標は挙げていなかったわけですけれども、やはりこれからのエネルギー政策のことを考えると、既存の考え方で削減目標を立てていいのかどうか。もうちょっと行政として積極的な取り組みが必要なんじゃないかなというふうに考えますが、その点についてどう考えるかお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、資源の持ち去りの件ですが、これも本当にイタチごっこで、現場でも苦労されているし、担当部署でも苦労されているのはわかっているんですが、実際、業者さんのほうの持ち去りは減少傾向にあるという報告が上がっているようですけれども、必ずしもそれは実態がつかみ切れていないというのが本当のところだと思うんです。やはり依然と、持ち去り、これは早朝だけではなく深夜もありますし、ある意味では住所不定者の大事な生活源になっているということもあるわけで、それはもちろん取り締まろうというか、注意しようと思えば、向こうも巧みに違う方法を考えるということになりますけれども、やはりこれは3年目を迎えるわけですから、一度その状況がどうだというのはきちんともう一度検証して、今後の取り組む方針を出していくべきだというふうに考えますが、この点についてどう考えるかお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、350棟から400棟の住居系、業務系の内訳ですが、細かい数値は持ち合わせていないということで、恐らくさっきお話しになったとおり、中央通り、新大橋通りですから、用途としては業務系がほとんどだと思います。

 本区の独自の耐震補強あるいは耐震工事等の助成制度は、いわゆる住居系には非常に手厚くできていますので、それなりに活用しやすい制度だと思っておりますけれども、ある意味では、今回、報告もありましたけれども、業務系の建物については、当然、企業責任として、それなりの費用を負担して耐震補強してくださいという助成制度の内容かと思うんですが、企業といっても大手企業から零細企業までありまして、実際は非常に空室率や何かも高くなる中で、中小企業にとっては非常に、耐震診断は受けて耐震補強する必要性は十分に理解できるけれども、資金的にできないという企業さんもこれから恐らく多々出てくると思うんです。実際、耐震補強ができなかった場合、何らかの企業名公表等ペナルティーが科せられた場合、余計テナントさんの入居率が悪くなるとか、悪循環に陥ってしまう可能性も当然予想ができるわけですけれども、そういう意味では、助成とまではいかなくても、例えば融資を受ける際の利子補給であるとか、何かそういった考え方が、区独自ということではないにしても、東京都なり国なりとの調整の中で今後考えていくことができるのかどうか、そんなことについてもお聞かせをいただければと思います。

○柳沼副参事(計画調整・特命担当)
 委員の御質問で、4.6%は今後の電力需給状況を踏まえた上で十分評価できるかどうかということですけれども、非常に難しいところなんですが、ピークカット、本当にピークをカットしたのと全体の使用量に占める削減率というところで見えにくいところはあるんですけれども、我々としては、節電対策も十分含めて使用削減目標を掲げていると考えてございますが、その辺の評価とかにつきましては、今後やはり我々も国とか、これからの電力需給状況も踏まえて見ていかなければいけないかなと考えてございます。

 ちなみに、今回の夏の本庁舎におけるピーク時の削減なんですけれども、ピーク時、25%を本庁舎では目標としておりましたが、27%を達成しているということなので、全体の使用量とピークカットというのがわかりにくいところではあるんですが、中央区としても努力をしてやってきていると考えてございます。

 これからにつきましては、経済産業省のほうもことしの冬については電力使用制限は回避できるということで、先日、新たな経済産業大臣のほうの発言がありましたが、来年の春以降はやはり逼迫しそうだという話もありますので、動向を見ながら、区としても適切な対応をとれるように日ごろから注意をしていきたいと考えてございます。

○園田中央清掃事務所長
 委員おっしゃるように3年目の取り組みですので、今いろいろ模索はしているところですが、なるべく排出されても、とりにくいようにネットを使うとか、あとは排出される方に極力集団回収にやっていただけないかという導入をしたり、さまざまな取り組みはしているところですが、今後は排出時間とか、あと、こちらの回収方法ということも視野に入れて、さらなる取り組みをしていこうと考えております。

 以上です。

○永沢建築課長
 業務系の対象建築物に対する助成、融資というお尋ねでございますが、中央区内の緊急輸送道路沿道については、特定緊急輸送道路のほかにもございますし、それから防災拠点等も対象にして、一般の建築物よりは緊急輸送道路沿道ということで手厚く助成をしているわけですが、安全・安心ということで住宅系の用途、戸建て、それから集合住宅も含めて手厚い助成制度を行っております。

 それから、今回、特定緊急輸送道路の耐震診断の義務化、それから、それに伴う助成措置ということで、東京都のほうでは融資制度としまして耐震改修等支援融資制度という金融機関を紹介する制度とか、あるいはマンションの共用部分については住宅金融支援機構の低利の融資制度とか、そういうものも用意して、窓口でそういうものを紹介するというようなことをやっておりますので、私どもも今後、対象の建築物の所有者等に対して、こういう制度も含めて相談窓口で紹介するなど、耐震化の推進に頑張っていきたいと思っております。

○石島委員
 ありがとうございました。

 電力削減の問題ですけれども、本当に今回の東日本大震災というのは国民のエネルギーに対する意識が変わったというか、ある意味では、これから本当に環境を保全していく意味で、いい意識改革ができた絶好の機会だと思っていますので、そういう意味では、今回のこの震災を糧として、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。

 資源持ち去りの件については、本当に御苦労されているのはわかりますけれども、余り現況は改められていないというふうに思っていますので、ぜひぜひ一層積極的な取り組みをお願いしたいと思います。

 最後に、1点、東京都のほうの融資の紹介というお話がありましたけれども、それは金融機関を紹介するだけなのか、具体的に融資のあっせんなり利子補給があるのか、そこだけもう1点お尋ねをさせてください。

○永沢建築課長
 耐震改修等支援融資制度といいますのは、改修等に要する費用について、金融機関が定める利率よりも低利融資をあっせんするという内容でございます。

○石島委員
 終わります。

○礒野委員長
 ほかに、理事者報告に対する質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

 ここで、一たん休憩を入れます。

 再開は3時とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

(午後2時51分 休憩)


(午後3時 再開)

○礒野委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開いたします。

 議題1、環境保全及び建設行政の調査について、質問のある方は。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 では、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 続きまして、議題2、「月島三丁目児童遊園スーパー堤防化工事」の情報開示及び計画見直しを求める請願の審査について、理事者への質問や請願審査についての意見など、ありますでしょうか。

○中嶋委員
 それでは、何点か御質問させていただきます。

 まず初めに、長年の事項でありました月島三丁目児童遊園スーパー堤防化の工事につきまして、何点か御質問いたします。

 まず、やはりさきの3月11日の未曾有の大震災ということで、日本国じゅう、特に本区では隅田川を初めとして河川が18.3%と大変大きな比重を占めているわけです。このスーパー堤防の安全性につきましてお伺いしたいんですが、区及び都はスーパー堤防の津波、それから高潮等に対する、やはり一番区民の心配事であります防災上の安全性についてはどのように考えて、どう近隣の区民に説明しているか、まずお聞かせいただきたいと思います。

○石田水とみどりの課長
 まず、安全性についてお答えいたします。

 既存の護岸のスーパー堤防を、震度でいいますと震度5弱程度で設計していると東京都から聞いているところでございます。さらに、スーパー堤防は根固め工事を行った上に、線ではなくて幅の広い構造で、全体で耐震構造を持たせるというような形になっておりますので、既存の直立型の護岸よりは耐震性にすぐれているというふうに考えているところでございます。また、実際にそのような災害があったときに、復旧するのに、既存の直立護岸だと、例えばちょっと倒壊したとか大きな亀裂が入ったというときに、時間がかかると思うんですけれども、スーパー堤防は多少の陥没や軽微な亀裂で済むので、復旧が非常に早急にできるという利点もあるというふうに考えております。

 また、地元の説明なんですけれども、平成18年度から近隣のマンションの方に14回ほど説明会等を開催しているところでございます。

 以上です。

○中嶋委員
 そうすると、さきの東北地方の大震災を見ても、あそこもかなり護岸を補強したという報道も聞いているわけです。今、報告の中に、我々、通称かみそり堤防というんですけれども、あれよりもスーパー堤防のほうが耐震性にすぐれているということですよね。わかりました。

 それから、近隣の皆さん方に説明会等を十数回やっているということでございますので、今後ともやはりこの問題については、近隣の皆さん方の安全・安心、これが一番大事ですから、その都度丁寧な説明をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 次に、今回の請願の中でやはり大きな問題は、プライバシーだと思うんです。プライバシーの侵害というもの等、いろいろ問題が出てきます。特に、近年、もう間もなく12万人の定住人口を回復しますけれども、その中で核家族化が進みまして、やはり家族を大切にしたいという意見がすごく多いわけですよね。ですから、その辺に対しまして、プライバシーについて少しお伺いしたいんですが、スーパー堤防として整備することから児童遊園の地盤が高くなると思うんですよ。そうしますと、本当に隣のマンションに対してプライバシーの配慮や視覚の遮断、遮音について、現在、区はどういうふうに考えているかお答えをいただきたいと思います。

○石田水とみどりの課長
 プライバシーについてでございますけれども、現在、マンション側の擁壁、壁ですけれども、それは直立型の擁壁ではなくて、緑化ブロックといって、正直申しまして現地盤よりも4メートル児童遊園が上がる計画になっておりますけれども、4メートルを上げるのに対して2メートルセットバックする斜めの構造になっておりまして、直立護岸にある圧迫感は、そこで相当軽減されているのではないかなというふうに考えております。

 今後、細かいところはもちろん地元の方々と協議を進めて調整していきたいと思いますけれども、児童遊園のほうに高い生け垣やそのようなものを設置しまして、プライバシーに配慮していきたいなというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○中嶋委員
 区としては、やはりプライバシーの問題については真摯に受けとめていると私は考えているわけです。特に、緑化ということで、セットバックしたり斜めに置いたりしているわけですよね。これは、やはり対策かと私は思うんですよ。

 それから、最後に今後ともやはりプライバシーに配慮したことを地域の住民としっかりお話し合いをしていくという報告がありましたので、私はそれは評価したいと思います。この件もよろしくお願いしたいと思います。

 次に、この請願の中にもありますけれども、月島一丁目、三丁目は公園ではないんですね、あの地域。私は、たしか児童遊園だと思うんです。3カ所ぐらいあると思うんですが、その地域も大変、中央区全体がそうなんですけれども、月島地域も定住人口がふえて、特に若いお父さん、お母さん、お子さんがふえていると思うんですよ。ですから、これから公園というのも十分大切になってくると思うんですよ。

 ですから、そういうことを考えながらお伺いしたいんですが、実は、今、恐らく公園法というのがあって、それから児童福祉法があると思うんですよ。それぞれの法によって設置するものが違うものがあると思うんですよ、私の長い経験の中でね。その中で、今、たしかあそこにはブランコとか砂場とかあるんですが、こういったものはきちんと計画の中に整備の確保ができるんですか。

 それが1点と、それから、請願にありましたように西側に側道の件がありますよね。そうすると、この側道を設置した場合、現在の遊具はどうなるか。それも含めて、お聞かせいただきたいと思います。

○石田水とみどりの課長
 主に、遊具というか、子供のための施設についての質問だと思うんですけれども、現在お示ししている区の児童遊園の計画で、今言った緑化ブロックも設置した形ですと、現在、児童遊園にある遊具はすべて確保されます。また、以前、木製の複合遊具があったんですけれども、ちょっと劣化しまして、この計画があるので、今、新たなものは設置しておらないところなんですけれども、その複合遊具も設置する案になっております。現在の遊具も確保できますし、以前あった遊具も確保できる状態となっております。

 もう一つの話なんですけれども、側道を仮に2メートル程度マンション側に設置した場合ですけれども、もう一遍詳細な検討は必要かと思うんですけれども、ざっと検討したところ、ブランコやスプリング遊具、また砂場等、あと樹木にも一部影響が出てくると思うんですけれども、そのようなものが配置できないのではないかというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○中嶋委員
 ありがとうございました。

 そうしますと、現在のままやれば、何とか遊具は設置できるけれども、西側に2メートルの側道ができると一部不備が出てきてしまって、置けないものも出てくるということですよね。その辺をもう一回ちょっと。

○石田水とみどりの課長
 そのとおりです。

○中嶋委員
 ありがとうございます。

 そうしますと、やはりこれから子供たちのために、公園というのは大変重要と私は考えているんです。その中の整備がね。ですから、そういうところも含めて、やはり、公園に来るお母さん、お子さんたちもそうですけれども、近隣の皆さんと、先ほど申したように、きちんと児童遊園という公園の整備ができるようなことをしっかり話し合ってもらいたい。今、西側でやると、少し不備が出てしまうということもありますので、その辺も含めて、しっかり話し合いをしていただきたいというふうに思います。

 次に、スロープなんですけれども、先ほど阪神・淡路大震災を含めてですけれども、今度3・11で東北地方がすごい地震で災害が起こったときに、護岸というのは大変重要であると。耐震性もすぐれているという報告を受けたんですが、今回のスロープ、南北に設置した場合、構造や費用、これはどんなふうになるんですか。

 まず、それが1点と、それから、要するにスロープをつけた場合、費用対効果もあると思うんですが、設置するには相当費用がかかると思うんです。ですから、そういったものを、現在の利用の状況等をどのように調査しているかお聞かせをいただきたいと思います。

 それから、今回の計画で、これは私もちょっと聞いた話なんですけれども、かみそり堤防ですと6.3メートルですか。なぜ6.3メートルかというと、これは荒川の水位が基準になるということを聞いているんです。今回のスーパー堤防整備後の児童遊園の計画高が7.3メートルになって1メートル高くなると。これは大変結構なことだと思うんですよ。やはり我々が一番心配しているのは、水が上がらないのかな、スーパー堤防でとまるのかなとか、いろいろ考えますからね。そうしますと、やはりスロープに視覚の遮へい及び遮音対策が僕は必要になってくると思うんですが、マンションから隅田川の眺望が一部損なわれるんじゃないかと考えるんですが、それも含めてお答えいただけますか。

○石田水とみどりの課長
 まず、特例でスロープの勾配が8%以下というのがありまして、8%以下で仮に、この場所を整備した場合、概算ですけれども、約5,000万円程度かかるのではないかなというふうに積算しているところでございます。

 また、6月21日に1日12時間、8時から12時間調査したところ、南北に通り抜ける人というのが12時間の間に31人、1時間で割ると2.5人くらいではないかと思うんですけれども、そのぐらいの人数の通過だったというふうに職員から報告を受けているところでございます。

 次に、今お話あったとおり、現在の既設護岸の計画天端高がAP表示で6.3メートルで、スーパー堤防の児童遊園の計画地盤高は、御指摘のとおり7.3メートルということで1メートル高い状態になるというふうに考えております。その高さから8%というのは、実際見ると、割と緩い勾配でずっとおりますので、車いすの方が通られる勾配ですので、非常に緩い勾配で護岸沿いに通ることになりますので、そこにまたマンションの方のベランダ側に面するので、そこのプライバシーとか音の問題などを考えますと、そこに2メートル程度の遮音壁をつくらなくてはならないということで、現在の直立護岸より3メートルぐらい高い構造物ができるということで、現在、マンションのほうから隅田川の水辺とか、ほかの眺望を楽しめていたんですけれども、一部のマンションからそのような眺望を楽しめない、景観を楽しめない状況は発生するというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○中嶋委員
 ありがとうございました。

 今言ったように、やはりプライバシーということも十分配慮して、スーパー堤防をどうするかということだと思うんですよ。費用も大分、5,000万円ぐらいですか、かかると言っていますので、1日31人というのも、私もちょっと詳しくわからないんですけれども、費用対効果を考えると私は重いとは思うんですが、いずれにしても、今回の請願の趣旨を踏まえて、今、御答弁いただいたわけでございますけれども、私はやはり、今、区も都も含めて、基本的に住民と今後話し合うこともあるよという答弁がありましたものですから、今回、請願に記載されています事項につきましては、既に十分対応されていると私は思っております。

 つきましては、本請願については不採択とすべきということをここで申し上げまして、本委員会において直ちに採決されるようお願いいたしまして、私の意見といたします。

 終わります。

○河井委員
 「月島三丁目児童遊園スーパー堤防化工事」の情報開示及び計画見直しを求める請願について、理事者の方々に質問をさせていただきたいと思います。

 請願事項として3件、情報開示を求めることと緑道の連続性の確保を求めること、周辺住民の良好な住環境を求めることの3つがございますけれども、1つ目の情報開示について御質問をさせていただきたいと思います。

 請願者のほうからは、既存のかみそり堤防と比較してスーパー堤防が耐震性、防火性にすぐれていることを客観的、科学的に明らかにしてほしいというふうに求めていらっしゃいます。最近も台風が来た和歌山県などでは土砂災害が起きて、非常に厳しい生活をされている方も多いところではございますけれども、スーパー堤防をつくるに当たり、盛り土でつくられるということなので、そのあたりの御不安を請願者の方はお持ちだということを聞いております。

 理事者の方からも、現地には御説明には伺っているというお話は伺っておりますけれども、14回、説明会をされているということなんですけれども、残念ながら、その説明の内容が請願者が求めているレベルのものに達していないのではないかなという疑問を、私、個人的に抱いております。中央区は、国勢調査ベースですが、5年間で25%程度人口もふえておりまして、既存のあるコミュニティの御意見、これがその地域の住民の総意かというと、決してそうではないという状況に、人口がふえている今、そうなっていることと思います。

 また、同じく行政の仕事につきましても、区民のニーズが多様化しておりますので、例えば区としてはここまでやれば大丈夫だろうとか、そういった考え自体を改めるような時期にも来ているのではないかと感じております。私どもと同じく、区民の暮らしをよりよくしようということで、皆様には日々御尽力いただいていることは承知しておるんですけれども、やはり周辺の住民の方々の声をしっかりと受けとめていただいて、真摯な態度で御対応いただきたいと考えております。

 区としては、安全性について説明したつもりでも、請願者としては、さらなる説明を求めておりますので、その理由、もっと詳しい説明が欲しい、もっと客観的な証拠を出してほしいですとか、そういう住民の期待にこたえるために、区のサイドから、みずから歩み寄るような姿勢というのが今後必要になってくると思っております。今後のよりよいまちづくりのために、ともに私どもも頑張ってまいりたいので、1点だけ質問させていただきたいと思います。

 請願者の方は、3月以降、半年近く話し合いがストップしているという認識をお持ちだそうなんですけれども、今後、請願者である月島リバーハウスさんを含めて、また、その周辺の住民の方々に向けた説明会や話し合いの機会、こういったものを持つ御予定が今の段階であるのか。もし予定されているならば、その時期と、そこに呼ばれる住民の方の範囲といいますか、をお示しいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○石田水とみどりの課長
 なるべく早い時期、もちろん、ことし中に東京都江東治水事務所と中央区のほうで、工事の説明が中心になると思いますけれども、地域の方々を対象に説明会を早急に実施していきたいというように考えております。

 以上です。

○河井委員
 ありがとうございます。

 今おっしゃられた地域の方々というのは、特定のマンションの方が対象なのか、それとも、そういうものに縛られずに、割と広い地域の方々をお呼びになるのかをお答えいただけますでしょうか。

○石田水とみどりの課長
 申しわけありませんでした。

 特定のマンションの方々を対象にではなくて、広く町会の方々に説明をしていきたいというふうに考えております。

○河井委員
 ありがとうございます。

 説明会をしていただけるということで、御案内いただければ、私どもも、ぜひ参考のためにお話を聞きたいなとは思っておるんですけれども、工事の説明がメーンになるということなんですけれども、請願の内容の一つでありますスーパー堤防の安全性を客観的に示すようなもの、例えば幅が広いから安心だとか、壊れてすぐ直るとか、そういった漠然としたものではなくて、数値とかシミュレーションだとか、そういった何か証拠みたいなものもあわせてお示しいただけるような説明会となることを多分請願者の方も期待しておると思いますので、そのあたりの情報提供もしていただけましたらと思います。

 また、請願事項の2と3につきまして、緑道からの連続性ですとかについての実際、実現の可能性があるのかどうかについて、物理的にできるかどうかについて教えていただけませんでしょうか。お願いします。

○石田水とみどりの課長
 緑道というのは、スロープの設置ということでよろしいですか。

○河井委員
 そうです。

○石田水とみどりの課長
 スロープは、構造的には設置が不可能ということはなくて、構造的に、物理的に設置できる可能性はあるというふうに考えておるところでございます。

 ただ、現在ではスーパー堤防とか上部修景にあわせてスロープを設置するという考えではなくて、中長期的なところを踏まえると若干そういう検討も、スロープを設置できるかどうかの検討は行わないと言っているわけではないんですけれども、短期的というか、同時にスロープを設置するという考えは、今のところ持っていないところでございます。

○宮本環境土木部長
 若干説明をさせていただきます。

 先ほどスロープについて、構造的なものとか費用についてお示しをいたしましたけれども、基本的に、南北に50メートルずつのスロープができる形になります。それぞれ2,500万円ぐらいかかるという状況でございまして、設置することはできますけれども、通行している12時間の人数が31人ということでございまして、今回、スーパー堤防、東京都を含めまして1億円ぐらいの費用を見ていますけれども、そういう中で5,000万円の費用をつぎ込んでいくのが妥当なものかというところが私どもございます。それから、言いましたように、堤防が、スロープができることによって眺望が3メートルのところで阻害されるというようなところもございまして、そういう点でも危惧しているところでございます。

 そういう点におきましては、一部スーパー堤防、80メートル程度が今回できるわけでございますけれども、やはりもう少し緑道の使用状況とか、少し中期的に検討する必要があるのかなというふうに思っております。

 以上でございます。

○河井委員
 スロープについての御説明、ありがとうございました。

 1日12時間調べられて31人通られていたということなんですけれども、恐らくその中には交通弱者である車いすの方でしたり、御高齢の方だったりという方が含まれているのではないかと思っております。請願者の方々も、お住まいになられている方のプライバシーの問題はもちろんのことですけれども、周辺を通行される方々のことも考えての今回の請願だと思いますので、そのあたりの意を酌んでいただければと思っております。

 また、先ほどの委員の方からの質疑の中で、細かい部分については今後の協議によるところであったり、また近隣の住民のプライバシーについては十分配慮して計画のほうを進めていかれるということではありますけれども、やはり近隣の住民の方々が不安を抱かれているようなことについての情報開示というのは、しっかりとしていただきたいと考えております。

 請願者は、長年、宮本環境土木部長を初め、行政の方々との折衝もずっと続けてこられて、今回やむにやまれぬ思いで出された請願だと思いますので、今回は審議時間が不十分な感は否めませんけれども、採択すべきだと考えております。

 以上で終わります。

○小栗委員
 質問はありませんが、意見は後に述べたいと思います。質問ではないので。

○礒野委員長
 質問ではなくて意見ですか。

○小栗委員
 採択するかしないかという、そのときに意見を述べたいと思います。

○石島委員
 それでは、確認ということで、前委員の方々とやりとりがありました。今回の請願の趣旨は、大きく3つに分かれていますが、やはりスーパー堤防の安全性、あるいはスロープの設置の問題については、私自身全く行政側と認識を共有できるところであります。

 ただ、最後の周辺住民の良好な住環境を求めるということは、一定の請願者の方々の思いも理解できるわけですが、きょうの請願の取り扱いにかかわらず、その詳細については今後も協議をしていくと、そういう受けとめ方でよろしいでしょうか。

○石田水とみどりの課長
 そのとおりに受け取っていただいてよろしいかと思っております。

○石島委員
 終わります。

○礒野委員長
 それでは、ただいま本請願の審査におきまして、中嶋委員からは不採択を、河井委員からは採択をと異なる発言がありました。

 それでは、本請願の審査を終了し、採決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」「委員長」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員
 今、採決すべきだという意見と継続審査という御意見もあったわけですけれども……。

○礒野委員長
 継続ではなくて採択です。

○小栗委員
 採択ですね。すみません。

 私は、この請願にあるように区が実施する事業は徹底した情報公開と住民合意のもとで進められるべきだというふうに思います。

 今回は、スーパー堤防自体については特にそれをやらないでほしいという請願ではありませんけれども、私は今回の児童公園のスーパー堤防工事自体が、今、隣に建設している東京建物のマンション、チラシが入ってきたので見ましたけれども、このマンションの庭と一体化するような児童公園になってしまうということで、特定の事業者に利益のあるような工事になるのではないか、そういう危惧も持っております。

 今までもいろいろ質疑ありましたけれども、この請願の中の計画案のスロープ、そして緑道からのスロープを南北に検討が必要だと思うので、継続審査を諮っていただきたいと思います。

○礒野委員長
 それでは、継続審査ということですね。

○小栗委員
 はい。

○礒野委員長
 では、ただいま小栗委員の御意見の中から継続審査ということが出ましたので、ただいま本請願の審査におきましては、中嶋委員からは不採択を、河井委員からは採択を、小栗委員からは継続審査をと異なる発言がありました。

 議事進行上、まず本請願につきまして、継続審査とするか否かについてお諮りしたいと存じますが、いかがでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 御異議なしと認めます。

 それでは、本請願について継続審査とすることに賛成の方は御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○礒野委員長
 起立少数と認めます。——御着席願います。

 ただいま、本委員会として継続審査をしないことと決定いたしましたので、本請願の審査を終了し、採決に入ります。

○小栗委員
 では、保留したいので退席します。

〔小栗委員退室〕

○礒野委員長
 それでは、本請願につきまして、採択をすることに賛成の方は御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○礒野委員長
 起立少数と認めます。——御着席願います。

 よって、本請願を不採択とすることと決しました。

 なお、今回の審査結果につきましては、第三回区議会定例会で報告をすることといたします。

 では、退室者の入室を願います。

〔小栗委員入室〕

○礒野委員長
 次に、議題3、月島一丁目3、4、5番地区市街地再開発事業の手続き中断を求める請願の審査について、理事者への質問や請願審査についての意見など、ありますでしょうか。

○中嶋委員
 それでは、月島一丁目3、4、5番地区の請願につきまして、理事者側に何点か御質問をさせていただきます。

 今回の請願は、数点、3点ですか、について請願理由の趣旨が述べられておるわけでございますが、本請願は、月島一丁目3、4、5番地区の再開発計画について、平成20年度第2回中央区都市計画審議会での本件計画に対する附帯意見が履行されていない。したがって、履行されるまで手続を中断すべきだということだと私は思っております。本件再開発は、平成10年から地元のまちづくりに向け、勉強会が開催され、平成20年12月の都市計画決定、平成22年9月の事業計画認可、市街地再開発組合の設立、そして本年度権利返還計画の認可申請を行うなど、この計画について10年以上長くにわたりお時間をかけてきたということは、私は評価したいと思うんです。

 その中で、あの地区は、やはり老朽化した木造の住宅が密集する街区であって、今、やはり問題になっている防災上、安全性の向上の面で、居住者の高齢化により個別建てかえが非常に難しい地域であると私は認識しております。したがって、今回の共同の建てかえによって住環境や地域環境の改善を図るなど、まちづくりの効果が期待されることから、当会派も本件再開発の推進を強く支持してきたところでございます。

 本請願の趣旨に当たりまして、私は本計画について多少調べたこともあるんですが、事業者である組合は、都市計画決定に事業計画の具体的な検討に入り、審議会での附帯意見を踏まえて、再開発の実現と地域に配慮した計画づくりに取り組んできたと私は聞いております。その結果、本計画は建物の高さを見直して、高齢者に対する配慮が非常になされているということで、都市計画決定時点の施設計画案を変更していると。これも調べた結果でございます。

 この変更内容は、町会を初め、周辺住民に説明されており、町会や周辺住民からおおむね了解を得ていると私は認識をしております。また、隣接するアイマークタワーは、この見直し計画をもとに、現在も話し合いが継続していると聞いております。

 私は、都市計画審議会での附帯意見は、計画の具体化に向けて、区の役割は地域環境に寄与する計画の工夫を要請したものであり、当該地区のよりよいまちづくり事業の円滑なる推進を期待したものと考え、本件再開発の推進に当たっては、当然に区がその趣旨を十分に理解し、組合に対して適切な指導、調整を行っていると認識しております。その認識について、確認を何点かさせていただきます。

 まず、第1点なんですけれども、今回の請願理由の第1として、平成20年11月17日の都市計画審議会以降、区から周辺に何のアプローチもされていないじゃないかという理由が述べられておりますが、都市計画審議会の附帯意見を踏まえて、区はどのような指導をしてきたかお聞かせください。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 都市計画審議会以降のアプローチ、特に今お話ありました組合に対する指導でございます。

 こちらにつきましては、先ほど委員からも御紹介ありましたように、施行者である再開発組合に対しましては、附帯意見を踏まえ、近隣への配慮として建物の高さを見直すこと、あるいは地域貢献となる公共施設の用途を設けることなどをこちらとしても指導、助言をしてきました。そうした中で、その主要な部分の変更でございますので、この説明、あと環境影響については周辺住民の方に十分説明し、意見の把握に努めるように指導してきたところでございます。

 その中で、地元の、これは月島一之部西町会あるいは周辺自治会、ムーンアイランドタワー、こちらの方々につきましては、計画の方向性について御理解をいただき、また公益施設につきましても期待する、あるいはよりよいまちづくりを進めてほしいという御意見をいただいているところでございます。

 先ほどお話ありましたアイマークタワーの方々につきましては、具体的には平成22年7月に説明会をしておりまして、それ以降も管理組合の、これは再開発対策本部の方々と継続的な話し合いをさせていただいております。再開発組合に対しましては、今後とも、地域のコミュニティを形成する上からも引き続き円滑な協議をするようにということで指導しているところでございます。

 以上です。

〔「区から何の話もしていないんだから、いい加減なことを言わないでください」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員
 今、理事者のほうから答弁がありましたように、私も附帯意見というのはちゃんと受けとめなきゃいけないと思うんですけれども、今の説明ですと、月島一之部西町会、それからムーンアイランドタワーの皆さん方と、御理解いただきたくお話し合いを持っているという御答弁でございまして、その中で、公益施設、小規模の特別養護老人ホームですか、そういったものも、よりよいまちづくりの中に組み込んでいくという御意見でございましたし、特にアイマークタワーの皆さんも大変御心配だと思うんですけれども、平成22年7月以降、説明会を現在まで管理組合、再開発本部と話し合いが継続されているということでございますので、私も安心はするわけでございますが、やはり今後とも地域の良好なコミュニティを形成するために、しっかりした協議を進めていただくということを再度お願いしたいということで、この質問を終わります。

 次に、請願理由の第2といたしまして、都市計画審議会の附帯意見の履行を確認することもなく、事業計画及び再開発組合認可の手続を行っているものであり、これは都市計画審議会の熟議の末に付した意見を軽んじたものとされているが、これに対する区の見解をお聞きしたいと思います。

○礒野委員長
 ちょっとお待ちください。御答弁の前に。

 傍聴席からの発言は本委員会は認めておりませんので、今後そういうような発言がありましたら御退席願いますので、よろしくお願いいたします。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 今、御質問ありました都市計画審議会の附帯意見について、軽んじているのではないかという御質問でございますが、これについての見解、この附帯意見につきましては、都市計画の大枠の中で地域環境に対する計画上の配慮、あるいは地域貢献を行う施設の充実などを要請しているものと受けとめております。また、その具体化に向けて指導あるいは調整あるいは報告等を求めたものということで、これは真摯に受けとめているものでございます。

 このため、先ほど御案内しました建物の高さとしましては、高層部、これはA棟でございますが、55階から53階に下げてございます。また、中層部、3、4階に公益施設ということで、先ほど委員からも御案内ありました介護施設等を設けていきたいと考えているところでございます。こうした変更につきましては、附帯意見を踏まえた建物の主要な部分の変更ということで、具体的な改善を図ったものと受けとめております。

 また、その内容につきましては、区議会の全議員につきましても報告をさせていただきますとともに、再開発組合に対しましては、周辺住民への説明、また、その意見の調整を指導してきたところでございます。

 一方で、今進めております計画につきましては、事業の計画あるいは再開発組合、これは東京都の認可申請でございますが、都や区、関係機関等の協議をはじめ、権利者の同意等をいただきながら、関係法規にのっとった手続として進めてきたものでございます。

 以上であります。

○中嶋委員
 どうもありがとうございました。

 これも、今聞いたところによると、大変真摯に受けとめているということでありますし、A棟につきましては少し階を下げたと。55階から53階でしたよね。下げているということ。それから、中層部の3、4階に公益的な施設を設けるということの御答弁もありました。そのほかに、やはり我々議員にもしっかり報告をさせていただくという今の御答弁がありましたので、私はそれを多としたいと思うんですが、やはりここで大事なことは、周辺住民の皆さんに説明と意見調整を指導しているところでありますという御答弁もいただいておりますので、なお一層この辺も含めて御指導、そして御要望を聞いていただきたいと思います。

 ですから、この計画は、僕は法的な計画、市街地再開発事業ですから、法的に今、地権者に対して手続を行っているということでございますので、これもしっかり進めていただきたいというふうに思っております。

 この件については終わります。

 次に、請願の第3の理由につきまして、今後、周辺住民が求める対応として、附帯意見の履行が確認されるまで本計画の手続を中断すべきであると言っておりますが、この辺、区の見解はいかがでしょうか。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 周辺住民の皆様が求めている対応として、今回、附帯意見が確認されるまでは中断すべきであるというような御意見でございます。

 この見解でございますが、先ほども申しましたとおり、地元、月島一之部西町会あるいはムーンアイランドタワーの自治会の方たちにつきましては、今後とも協力や連携を図りながら、地域にとって、よりよいまちづくりを進めていきたいという御意見をいただいております。事業計画の一定の御理解をいただいているものと受けとめているところでございます。そうしたことから、周辺住民がこぞって本計画の中断を求めているというふうには認識をしていないところでございます。

 また、先日、8月でございますが、5日、6日に中高層の建築物、これは看板の設置に伴う説明会というのをさせていただきました。ここでも、地域の皆様に計画の概要、あるいはその影響として日陰やテレビの電波障害の対策等、あるいは工事の際の安全対策、あるいは留意事項等について御説明をさせていただいております。この中でも、アイマークタワーの方々からは、やはり風環境、あるいは建物の見合いによるプライバシーの配慮、あるいは建物の価値が下がるのではないか等々のお話をいただいております。こうした個別の御意見につきましては、先ほど申しましたように、現在も施行者あるいは施行者とアイマークタワーの管理組合の再開発対策本部の方々との話し合いが継続されております。

 このため、やはり都市再開発法に基づいて、これは適法に認可申請を進めているものでございますので、また地域の方々への説明も継続的に行っているということで、本計画については中断することなく進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○中嶋委員
 どうもありがとうございます。

 今の答弁ですと、私が質問した附帯意見の履行がされていないと確認されるまで中断せよという趣旨で御質問差し上げたわけでございますけれども、今の説明ですと、アイマークタワーさんのほうからも環境や建物の見合い、プライバシーの配慮ということはしっかり継続して話し合っておりますよということですよね。

 これは当然、僕は、都市再開発法に基づく認可でございますので、やはり今、地権者の皆さんも大変心配していると思うんですよ。ですから、先ほども御答弁ありましたように、中断することなく進めていきたいという今の御答弁もいただきましたので、やはりしっかり皆さん方の意見を聞きながら進めていただきたいと私は考えております。中断をするということは大変なことでございますので、引き続き近隣の皆さん方、それから地権者の皆さん方、そして区が入りまして、コミュニティを形成していただきたいと思います。

 この件は、わかりました。

 次に、附帯意見の中には計画検討が具体化していく中で、建物の高さや延べ床面積など主要部分の改善に努め、その結果、適宜都市計画審議会に報告することになっているが、実行されているのかどうかということも入っているわけですね。この件については、いかがですか。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 附帯意見にもありました、適宜、都市計画審議会への報告でございます。

 先ほど申し上げましたとおり、今現在も一部継続した話し合いが続けられているということでお聞きしてございます。また、先日の中高層の看板の設置の説明会等も開いているところでございますが、こうしたことから、周辺住民の意見あるいはその調整した結果、これも含めて、今後、中央区都市計画審議会の開催にあわせて、ふさわしい時期にその結果を報告してまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○中嶋委員
 ありがとうございました。

 今、この中では適宜、都市計画審議会に報告されているのかどうかという私の疑問だったんですけれども、区によりますと、なかなか都市計画審議会というのは年に何回も開くものではございませんし、難しいところもあるんですけれども、区議会には、この3月、22年3月にも報告していると。その都度報告するということでございますので、やはり今後、ここで申し上げたいことは、きちんと皆さん方に適宜都市計画審議会に報告するようにお願いをしたいと思います。

 私も、今回の請願なんですけれども、請願趣旨を読ませていただきますと、周辺住民の利益が享受できる計画性を指導するということでございますけれども、これも公益施設をつくったり何かしていますから、私はある程度できているんじゃないか、納得できるんじゃないかと。ですから、良好なコミュニティの形成のために地域の意見調整の役割を果たしてもらいたいと。今も当然、組合の皆さんと、それから近隣の皆さんと行政がコミュニティ形成のために御尽力いただいていることは、私は認めていかなきゃいけないと思うんです。しかし、それはやはり、これからもしっかり地域の御要望、御意見を聞いていただきたいということを申し上げたいと思います。

 次に、計画が具体化していく中で、高さや延べ床面積などの主要部分を都市計画審議会に適宜報告しろということを最後に御質問したんですけれども、これも今の御答弁の中に入っておりますので、もう私は多としたいと思います。

 以上申し上げまして、今回の請願趣旨に記載されている事項につきましては、既に十分に対応されていると思いますので、本請願につきましては不採択とすべきということで私はここで申し上げまして、本委員会においては直ちに採決されるようお願いいたしまして、私の意見といたします。ありがとうございました。

○河井委員
 月島一丁目3、4、5番地区市街地再開発事業の手続き中断を求める請願について質問をさせていただきます。

 前委員からもありましたとおり、この月島一丁目の計画につきましては、長年にわたる経緯がありますことと、また、この地域には木造老朽家屋が密集しておりまして、防火能力向上の必要性があること、この点も私は理解はしているつもりであります。

 今回、請願が提出されましてから、平成20年11月の都市計画審議会の議事録を何度も何度も読ませていただきまして、請願にあります附帯意見が本当に熱心な審議の上でつけられたものだということを認識いたしました。この附帯意見におきましては、区の立場をまちづくりの推進と良好なコミュニティ形成を進めると定義をした上で、計画に対する地域の意見調整など、区の役割を積極的に果たすことを求めるとしています。いろいろな立場の方にお話を本日まで伺ってまいりましたけれども、それぞれの立場で認識が異なっているように感じられますので、確認の意味を込めまして、お尋ねをさせていただきます。

 平成20年の都市計画審議会以降、組合への指導はされているということなんですけれども、区として、実際に地域の方々の意見を直接把握、調整する機会というのは、今まであったのでしょうか。あるとしたら、どのような方法でされてきたのでしょうか。その点をお教えください。

○田村都市計画課長
 本件の計画に関しての地域の方々の意見、相隣上のお話も多分に含まれていることもございますし、それから、これまでのもとの担当であったということも含めて、過去の経緯としてお答えをさせていただきたいと思います。

 こちらについての地域の方々との関係でございますけれども、当然お話し合いをしていただくに当たりましては、どういった施設内容になるのかということが具体的に定まりませんと、お話の材料が出てこないということであるというふうに考えてございます。そういった意味で、都市計画審議会を経て、都市計画決定後に組合に対しては具体的な施設計画の検討に入っていったという経緯がございます。

 そういった形で、組合の中で一定の計画案がまとまった段階で地域の方々に御説明をするということで、これが平成22年2月だというふうに記憶してございますけれども、町会の方々でありますとか、ムーンアイランドタワーの方々等々に御説明をさせていただいているということでございます。その際に、アイマークタワーの方にもそういった形の御連絡等を組合のほうからさせていただいたところ、アイマークタワーさんにおかれましては、管理組合の役員の改選の時期等々の関係があって、その時期になかなかタイミングが合わなかったというようなことから、少し先送りをされたというような状況がございまして、結果的に7月にお話し合いの場が設けられてございます。

 その7月に設けられた際には、私ども区も施設計画上のお話もあろうかということで、参加する準備を整えて待機をしておりましたけれども、お話し合いが始まっての段階で、まずは当事者間でお話をするということの御判断があって、区のほうの出席は結構ですということで私ども連絡を組合のほうから受けまして、その場に出席をしなかったということでございます。その後、組合とアイマークタワーさんにおかれましては、先ほど副参事のほうからも御答弁させていただいたような継続的なお話し合いがされているということでございまして、合意点を見出すことに向けて、当事者間が努力をしていただいているという状況下の中で、そもそも調整をするということとなれば双方の了解も必要だというふうに考えてございますので、そういった状況の中で区があえて出ていって、どうですかというようなことについては、少し状況を見守らせていただくというような立場の中で、今日まで来ているということでございます。

 また、アイマークタワーさんにおかれましては、直接、例えば本区都市整備部の部長室のほうにおいでいただいて、状況等について意見交換をさせていただいたというようなことも、これまでしてございますので、区としては、役割については果たしているというふうに考えているものでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 今までの経緯についての御説明、ありがとうございました。

 ちょっと聞いていて疑問に思ったのが、管理組合の方の改選期でずれた説明会に、区がなぜその場に行かずに待機していたのかが、ぱっと疑問に思うところがございます。説明会であれば、待っているのではなくて本当に最初からスターティングメンバーの一つとして、区が事前にしっかりと出て、計画の中身についての御説明ですとかを積極的になされるべきではないかなと私は考えております。

 その後、組合のほうに御指導されているということなんですけれども、先ほどの委員との質疑の間に、今後も円滑な協議をするよう指導していくというお話がありましたけれども、再開発の組合の方とアイマークタワーの対策本部の方との協議の場に1度だけお邪魔したことがあったんですけれども、第三者から見て、とても円滑な協議の場には思えない状況でして、区としては御指導を組合のほうにされているということなんですけれども、その指導が有効だったのか、ちゃんとワークしたのか否かというのはどのように検証されているのかをお教えいただけませんでしょうか。よろしくお願いします。

○田村都市計画課長
 まず、7月の段階で、なぜ区が待機をしていたのかということのお尋ねもございました。

 この件についてでございますが、まずはこの事業、主体は組合でございます。施設計画等を検討したのも組合でございますので、施設の全体的な考え方をまずすべきは組合だというふうに考えてございます。ただ、今回見直しを区が指導する中で、中層部のほうの3、4階に公共施設ということのお話が計画上反映されてきたというところもございまして、そういった区のかかわる施設の部分については、当然ながら区が説明する責任があるだろうということで、まず待機をさせていただいたということでございます。

 今後とも継続的なお話を進めていくということで、ただ、必ずしも円滑なお話し合いが行われている状況ではなかったということでございますけれども、基本的に、建てる側あるいはそれを受け入れる地域のお話し合いということについては、一般的な相隣紛争上もそうでございますけれども、お話し合いの場が必ずしもすべて円滑に進むという状況は、なかなか場面としては難しい状況があるというふうに思っております。

 ただ、やはりそれぞれの考えを出し合うということが必要だというふうに考えてございまして、その中で合意点というようなものを見つけていくという作業かというふうに思ってございます。

 また、私ども、組合に対しては積極的な指導をしているつもりでございますけれども、本件につきましては、長い検討経緯の中で、そもそも勉強会を始めた10年当時から、やはり周辺に対する影響ということについては十分配慮した計画づくりをということで、地域の方々には区のほうからは指導してきたところがございますので、そういった中で熟慮した結果として、ああいった都市計画案段階における施設計画としてまとまってきたというふうな思いも、正直、持ってございます。

 そういった中で、抜本的、大々的な計画変更というのはなかなか難しいところもあろうかというふうに思いますけれども、それでもまだ工夫の余地というのは残されているということの中で、組合を指導させていただいたと。それは、今現在も継続的に指導しておりますし、組合も地域のアイマークタワーさんの方々の御意見を聞きながら、反映できるものは反映するという方向で検討を重ねてきていただいているというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○河井委員
 ありがとうございました。

 都市計画審議会でついた附帯意見というのは、区として、もっと積極的に地域の意見調整を図ることを求めるものではないかなと私は認識しておるんですけれども、これからも区内でいろいろな再開発が計画されておりますけれども、この月島一丁目の案件が反面教師のような扱いをされてほしくないというのが正直な思いでございまして、最初はいろいろあったけれども、合意形成もできて、結局よかったねというまちづくりになってほしいと、本当に心から思っています。なので、そのためにも、やはり徹底的かつ建設的な話し合いというのが今後しっかりと持たれることを期待していますし、行政としても、ぜひ積極的に指導すべきだと。そして、ちゃんと検証していくべきだと私は考えております。

 都市計画審議会以降、住民の方々が何のアプローチもないというふうな印象を持っているということは、やはり組合への指導が不十分な部分があるのではないかとも思いますので、今後の御指導はしっかりしていただきたいと思っております。住民の皆様にとっては、先日も再開発の地域側のお宅にお邪魔しまして、このあたりに、このようなものが建つというイメージを実際に見てまいりましたけれども、やはり今までなかったものができまして、当然なんですけれども、非常に圧迫感のある高い建物でございますので、本当に大きな住環境の変化が訪れるわけでございます。そういった変化を前に、非常に住民の皆様は不安な思いをされている方が本当に多くいらっしゃることと思いますので、そういった皆様の御意見も考えながら、今回の月島一丁目の請願につきましては採択をぜひしていただきたい、そのように考えております。

 終わります。

○小栗委員
 この問題で、前回の委員会で私はぜひ現地視察をということで要望をいたしました。後で伺ったところによりますと、委員長と副委員長だけで視察をしたと聞いたんですけれども、それはなぜなんでしょうか。

○礒野委員長
 前回の7月19日の委員会におきまして、現地を見てほしいという要望があり、ぜひ検討していただきたいということで小栗委員のほうから発言をいただきまして、私もできる限り実施できるようでしたら実施する方向で検討をさせていただきますという返事をさせていただきました。

 その後、副委員長、私と、それから議会局さんを含めて、いろいろと検討、相談させていただきました。民間の方の住宅ということで、やはり委員会として民間の方の住宅にお邪魔をして視察をするのはいかがなものかとか、また、今までの委員会としての経緯や、これが始まりとなって、今後、委員会で例えば要望が出たとき、請願が出たときなんかに、そうした部分で、ではここも視察してくれ、ここも視察してくれといったときに果たして対応ができるのかとかということ、さまざまな部分で検討させていただいて、最終的には委員会を代表して私と副委員長、そして議会局長さんと都市整備部長さん及び都市整備部の係長さんお2人の、6人で視察をさせていただいたという経緯でございます。

○小栗委員
 今回、視察の必要性をいろいろ考えて、そして実施されたということだと思いますので、私は委員会として、みんな認識を、まず情報としてきちんと得るということで視察を、委員長さんも視察が必要だということで行かれたわけですから、みんなで視察をしてから結論を出すべきだと思いますので、ぜひその点を諮っていただきたいというふうに思います。

 そして、今回の請願については、この6月に出て、委員会に付託されているわけですけれども、そのさなかに再開発の手続がどんどん進められているということのようですけれども、区としては、どういう指導をしているのか伺いたいと思います。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 手続につきましては、先ほどちょっと申し上げたとおり、これは都市再開発法に基づく適法なものとして進めている。また、今、これは再開発組合という法人格を持った組織でございますので、これをやはり請願が出たという、これは真摯に受けとめているところでございますが、これをもってこの手続をこちらのほうで制限していくというのはなかなか難しいものかと考えております。

 以上であります。

○小栗委員
 請願が出ているけれども、どうぞ手続は進めてくださいと、そういうスタンスだったということなんでしょうか。もう一度確認をしたいと思います。

 それと、今回、福祉保健委員会では当該開発について資料が出ています。これは小規模特養をこの開発の中に入れ込むということの報告だというふうには承知しておりますけれども、先ほど来お話のある、高さだって変更したんだというお話もありますけれども、変更もわずか3メートルということなので、高さに大きな変化がないわけですけれども、そういうことも含めた内容が、福祉保健委員会で出された資料を見ると、出ております。ですから、そういう報告は当該のこの環境建設委員会にも出されてしかるべきだというふうに思いますので、その点は意見を述べておきたいというふうに思います。

 それで、この内容が区の都市計画審議会で審議された08年11月の委員会で、私も委員でしたので、同じときに湊二丁目とこの月島と再開発計画が審議されたんですけれども、両方とも地権者は約100人ということで同じくらいなんですが、湊二丁目の場合は0.5ヘクタールの土地に39階建て、370戸、135メートルという住宅の計画、一方、月島のほうは同じ約0.5ヘクタールに53階、750戸、187メートルということで、なぜこんなボリュームになるのかということで質問しましたが、私にとっては納得いかない説明でした。

 そういう中で、この計画自体に大変無理があるのではないかということで私は反対しましたけれども、他の委員の方からも、いろいろ問題だと。この高さは月島になじまないというようなこともいろいろ出まして、附帯意見がこのものについてはついたわけです。区は、ずっとその附帯意見に沿って、いろいろ指導とかをやっているというお話のようでしたけれども、やはり区の附帯意見に基づく指導というのが納得がいかないということで、今回、請願が出されているわけなんですけれども、区としては、この附帯意見に沿って、ちゃんとやってきたんだということなのか、もう一度確認をさせていただきたいと思います。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 1点目でございます。

 請願が出て、これにつきましては、やはりこちらとしても組合のほうに伝えてございます。そういう中で、その請願に書かれているような内容も踏まえて、今後の話し合いも継続するようにということで指導させていただきました。

 しかしながら、先ほど申し上げましたように、これは今、権利返還という個々の地権者のそれぞれの資産あるいは権利に係る部分でございますので、これは先ほど申し上げましたように法的なものにのっとった手続として進めているものでございますので、これにつきましては、特にこの請願をもってということで、こちらのほうで待つというようなことで制限することはできないということは御理解をいただきたいと思っております。

 2点目でございます。

 今後とも、アイマークタワーさんの話し合いにつきましては継続した中で、その都度話し合いの結果については組合からもこちらのほうは話を聞くようにしてございますが、少しずつではありますが、いろいろな点で争点が見えてきたというようなお話もありますので、そういうところを詰めていただいて、今後とも、より円滑な協議を進めてまいるように指導していきたいと思っております。

 以上です。

○小栗委員
 先ほども述べましたが、視察をしてから採決をすべきだと思いますので、ぜひ継続とお諮りいただきたいと思います。

 以上です。

○石島委員
 現在の月島地域の状況を見ますと、本当に防災性、安全性の向上、あるいは高齢化により個別の建てかえがきかない共同化など、非常に事業の公共性から、自分自身もこの事業計画については今まで賛意を示してまいりました。しかし、残念ながら近隣の方で十分な御理解をいただけないということは、今回の請願の提出に至って、残念としか言いようがありませんが、今後、計画を進めていくに当たっては最大限理解を得られるように御努力をこれからも続けていただきたいということを要望だけさせていただきます。

○礒野委員長
 それでは、ただいま本請願の審査におきまして、中嶋委員からは不採択を、河井委員からは採択を、小栗委員からは継続審査をと異なる発言がありました。

 議事進行上、まず本請願につきまして、継続審査をするか否かについてお諮りをしたいと存じますが、いかがでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 御異議なしと認めます。

 それでは、本請願につきまして、継続審査とすることに賛成の方、御起立願います。

〔賛成者起立〕

○礒野委員長
 起立少数と認めます。——御着席願います。

 ただいま、本委員会として継続審査しないことと決定いたしましたので、本請願の審査を終了し、採決に入ります。

〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員
 私は、継続審査、みんなで現場もよく視察してからやるべきだと考え、継続審査を主張しましたが、残念ながら採決するということになったので、意見を述べたいと思います。

 この請願の願意は、周辺住民の意見をきちんと把握してほしい、地域住民の利益になる計画にしてほしいということ、そして区が意見調整の役割をきちんと果たしてほしいということ、そして高さや延べ床面積などで計画をきちんと改善してほしいと、そういう内容です。

 再開発事業というのは、当該の街区だけでなく、まちづくりにも大きな影響を与えるわけですから、徹底した情報公開と合意形成を図りながら進めることが重要だというふうに考えます。計画段階では、まだまとまっていないから非公開だし、話し合いもできないと。公開された時点では、決まったことなので大きな変更はできないと。そういうようなことでは、よいまちづくりはできないのではないかというふうに思います。

 私は、この審議した都市計画審議会のときにも述べましたけれども、この地域は木造が8割を占めるという地域の状況もあり、また病院の機能の更新、同意している地権者の方々の思い、こういうことは理解できますけれども、まちづくりの合意形成に向けた取り組みが十分に行われてこなかった。また、地域の中にさまざまな亀裂を生み出している、そういう経緯もあることですし、周辺の環境への影響も大きいということで、このままの計画で進めることは問題だと指摘をして反対をいたしましたが、今の時点でもその思いは変わりません。

 そういうことで、前の08年の段階で出された請願について、区長も、話し合えばその中からおのずと真理が出てくるだろう、私の姿勢としては、まさに議論をつくせば、その中から真理が出てくる、これをモットーにしている、これからも、そういう姿勢を貫いてまいりたいという御答弁がありました。この立場に立ってよく議論し、合意形成に向けて、この再開発計画についても考えていくべきだと考えますので、請願の採択に賛成したいと思います。よろしくお願いします。

○礒野委員長
 それでは、本請願の審査を終了し、採決に入ります。

本請願につきまして、採択とすることに賛成の方は、御起立願います。

〔賛成者起立〕

○礒野委員長
 起立少数と認めます。——御着席願います。

 よって、本請願を不採択とすることと決しました。

 なお、今回の審査結果につきましては、第三回区議会定例会で報告することといたします。

 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 それでは、本日の環境建設委員会をこれで終了いたします。

 どうもありがとうございました。

(午後4時18分 閉会)


 —委員会を閉じた後—

 環境建設委員会行政視察は10月25日から27日で、視察目的として、青森県青森市では青い森セントラルパーク低炭素型モデルタウン事業について、北海道函館市では「函館市環境配慮率先行動計画」について、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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