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平成23年 福祉保健委員会(6月7日)

1.開会日時

平成23年6月7日(火)

午後1時30分 開会

午後3時1分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中島 賢治

副委員長 木村 克一

委員 石田 英朗

委員 瓜生 正高

委員 墨谷 浩一

委員 山本 理恵

委員 加藤 博司

委員 渡部 恵子

議長 (石田 英朗)

4.出席説明員

(11人)

矢田区長

髙橋副区長

島田福祉保健部長

坂田福祉保健部管理課長(参事)

来島子育て支援課長

高野生活支援課長

小倉高齢者施策推進室長

小林高齢者福祉課長

守谷介護保険課長

東海林保健所長

鈴木生活衛生課長

5.議会局職員

田中議会局長

横山議事係長

長田書記

武藤書記

6.議題

  • 福祉及び保健の調査について

(午後1時30分 開会)

○中島委員長
 ただいまより福祉保健委員会を開会いたします。

 開会に当たりまして、私から一言あいさつをさせていただきます。

 (あいさつ)

 続きまして、議長よりあいさつがあります。

○石田議長
 (あいさつ)

○中島委員長
 続きまして、区長よりあいさつがあります。

○矢田区長
 (あいさつ)

○中島委員長
 ありがとうございます。

 理事者の紹介を髙橋副区長さんよりお願いいたします。

○髙橋副区長
 (理事者紹介)

○中島委員長
 ありがとうございました。

 常時出席以外の理事者の方は、退席をお願いいたします。

 なお、理事者報告の関係で生活支援課長が出席いたしますので、御了承をお願いいたします。

 では、理事者報告をお願いいたします。

○島田福祉保健部長

 1 平成23年度認証保育所運営費等助成対象事業者の募集について(資料1)

 2 災害援護資金の貸付けに係る特例措置について(資料2)

○小倉高齢者施策推進室長

 3 中央区立敬老館の愛称名について(資料3)

 4 小規模特別養護老人ホーム等の整備計画について(資料4)

以上4件報告

○中島委員長
 どうもありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派の委員数を乗じて算出された時間を加えて、各会派に割り振られる持ち時間といたしますので、よろしくお願いいたします。ただいま午後1時43分ですので、自民党さん50分、公明党さん40分、みんなの党さん30分、日本共産党さん30分、民主党区民クラブさん30分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入りたいと思います。

 発言をお願いいたします。

○瓜生委員
 自民党の瓜生正高でございます。

 ただいまありました理事者報告について、私は資料4の小規模特別養護老人ホーム等の整備計画について質問させていただきます。

 資料によりますと、小規模特別養護老人ホームが日本橋地域にある十思スクエアに平成26年度に開設予定とあります。(1)整備計画の概要の3にあります、入浴施設はスーパー銭湯のような形態であると、私自身、地域の方々に仄聞しますが、具体的にお聞かせください。

 また、(3)地元協議等に地元町会長及び関係者で構成される小規模特養等複合施設整備検討協議会にて協議するとありますが、どのあたりまで合意形成をされておりますか、あわせてお聞かせください。

 また、隣接する十思公園内には、時の鐘、そして吉田松陰の石碑等、地域を代表、国を代表する歴史的建造物も多数あり、東京都景観審議会歴史景観部会に意見を聴くとありますが、複合施設の建設に当たり、どのような点が問題になるか、あわせてお聞かせください。

○小林高齢者福祉課長
 まず、複合施設の中の入浴施設についてでございます。

 現状までで、こちらにつきましては基本構想というものをまとめたところでございますけれども、その中ではサウナやジャグジーあるいは休憩スペース等を備えたスーパー銭湯的なものを設置するという形で考えておりますけれども、今後、具体的に基本設計等を行っていきますので、その中でまた具体的な設計を行っていくような形になっていくというように考えております。

 また、地元の協議会との関係でございますが、こちらにつきましては、22年度に3回ほど会議を開きまして、そうした中で今回の整備計画の概要に書かれております、どういった施設が配置されるか、あるいはそういった施設あるいは外観が景観審議会等の関係もありますので、周りとの調和、こういったものについてどういった形で進めていくかということで、外観や何かについても合意というか、こういった形で進めていくということについて合意いただいたところでございます。

 それから、十思公園のほうも含めて、いろいろな建造物というか、時の鐘等でございますけれども、こちらのほうを含めて、今回の施設整備に当たりましては、公園のほうと一体化して整備を進めていくといった部分もございますので、全体の調和を図りながらやっていきたいと思っています。そういった中で、整備する中で、その辺の移設等があるのかどうかということもあると思いますので、そういったことを含めて検討してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○瓜生委員
 今お答えいただいたとおり、スーパー銭湯、サウナ、ジャグジー等を伴う施設であるというお話をお伺いしたんですが、日本橋地域には公衆浴場が1カ所しかないとお聞きしておりますが、そのあたりも兼ねて、地域の皆さんに愛されるようなスーパー銭湯、そして地域の公衆浴場を補完するような施設づくりを要望したいと思っております。

 そして、地元協議等で特に平成22年度には3回話し合いが持たれたということでございますが、特に地域に新しいものができるときには、外観が地域の今ある町並みと調和がとれ、お江戸中央区らしさを大事にするまちづくりを、ぜひ地域の皆さんと理事者の皆さんに話し合っていただき、つくっていただきたい、そのように考えているわけでございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 また、十思公園の時の鐘等の移設等も含めてというお話でございましたが、まず、そこになぜあったのか、そういった部分に関しては地元の住民の方とよく歴史的経過もお話し合いの上に、新たなる移設に当たっては、長い話し合いを持たれて皆さんの納得のいくような、いつまでも私たちの後世に伝えられるような歴史的建造物であってほしい、私はそのように個人的にも思っておりますので、ぜひともその辺を地域の皆さんとよくお話し合いください。よろしくお願いいたします。

 また、資料によりますと、開設時期は未定でございますが、月島一丁目3、4、5番地区再開発事業により整備される建物の一部を利用した小規模特養の整備予定に関してですが、区民ニーズに的確に対応した本計画に、高齢者を抱える多くの世帯は期待感を持って見守っている状況であります。地元町会及び近隣住民の方、そして中央サマリア病院との間の再開発に関する合意形成は、どのあたりまで行われておりますか、進捗状況をお聞かせください。

 そして、本資料には記載されておりませんが、京橋地域において新規の整備計画はどのようになっているのでしょうか。特別区の中において2番目に面積の小さい本区としても、特養を代表する高齢者福祉施設の整備拡充は、本区に在住する高齢者及び高齢者を抱える世帯の多数が切望する課題でございます。施設介護についての今後の展開をお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。

○小林高齢者福祉課長
 月島一丁目3、4、5番地のほうの再開発に伴う小規模特養の設置でございますけれども、こちらにつきましては、現状で再開発組合のほうとお話をしながら、その設置について協議を進めているところでございます。再開発組合につきましては、22年5月に設立され、その後、再開発組合と何度かお話をしているところでございますけれども、今後、施設の価格交渉とか、そういったものを進めながら設置に向けて検討しているところでございます。

 続きまして、京橋地域の関係なんですけれども、現状におきまして、現状の保健医療福祉計画におきまして、各地域において小規模特別養護老人ホームを設置していくといった計画を立てているところでございます。なかなか用地がなくてということもあるんですけれども、できるだけそういった設置が早くできますように、現状におきまして特別養護老人ホームの待機者のほうも非常に多くいらっしゃる状況もございますので、用地のほうをどうするかというのを検討しながら、その設立に向けて検討していきたいと思っております。

 以上でございます。

○瓜生委員
 大変わかりやすい答弁、ありがとうございました。

 京橋地域においての新規の整備計画について、中央区は用地も少なく、設備的にも拡充していくというのは大変難しい状況にあるというのは十分承知しているつもりでございますが、中央区は主に日本橋地域、京橋地域、月島地域という構成で成り立っている現状から見ますれば、地域の方々に不公平感のないように、多くの高齢者が安心・安全に暮らせる、そういった高齢者の福祉行政を充実させていっていただきたい、そのように要望いたしまして、私の質問とさせていただきます。

 ありがとうございました。

○墨谷委員
 よろしくお願いいたします。

 私のほうからは、資料1に関して、待機児童解消に向け、なぜ京橋地域は湊・明石町、また月島地域は佃・勝どきを指定されているのでしょうか。また、今後の待機児童解消に向けての展望についてお教え願います。

 先ほどのことともかぶりますが、資料4に関しては、月島の小規模特養・ショートステイ整備予定についてなんですけれども、早くていつごろとなる見込みでしょうか、お教え願います。よろしくお願いいたします。

 以上です。

○来島子育て支援課長
 それでは、認証保育所の設置予定の場所についてでございますが、まず京橋地域では湊・明石町、月島地域の佃・勝どきというところの理由でございます。

 京橋地域につきましては、こちらの参考の表をごらんいただくとおわかりになるかと思うんですけれども、まだ2カ所しかないというようなところがございます。それと、既存の設置してある場所との関係も含めて、認証保育所を京橋地域に設置を考えていると。また、月島地域なんですけれども、月島の駅前につきましては、結構、保育園の数が多くございます。それで、佃地区とか勝どき地区のほうはまだ少ないような形になっていますので、やはり足りないところを重点的にということで京橋地域と、ここに出ている月島地域のどちらか1カ所を整備していきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、2点目の今後の整備についてでございます。

 今回の整備につきましては、今年度の乳幼児の人口を見まして、実際にゼロ歳児とか、中央区でお子さんが生まれる数がずっと1,000人を超えているというような状況で、人口推計に比べて多くなってきているところでございます。そこで、推計をもとに実績を加味したところで整備計画を練り直したところ、1カ所整備していかないと継続して待機児を解消していくという区の目的に合致できないということで、今回1カ所募集をしたところでございます。

 以上でございます。

○小林高齢者福祉課長
 月島地域のショートステイ開設時期でございますけれども、今回の再開発の竣工時期が、これは予定なので、また変わるかもしれませんけれども、平成27年の春ごろという形になっております。最終的に、中層棟、高層棟があるんですけれども、高層棟のほうがその時期ぐらいに竣工するといった形になります。今回、特別養護老人ホームの入る中層棟のほうにつきましては、それより早く竣工できるとは思っておりますけれども、現状でその時期が明確にはまだできない状況でありますけれども、27年よりは早くでき上がる可能性はあるというふうに考えております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ご答弁ありがとうございました。

 以上で質問を終わります。

○山本委員
 みんなの党の山本理恵と申します。今回、このような中で質問させていただけることを大変うれしく思っております。

 私からは、まず資料1の、今、墨谷委員のほうからも質問がありましたが、まず1つとして、なぜ京橋地域、月島地域なのかなんですけれども、そのお答えが京橋地域は少ないということだったんですけれども、日本橋地域も4カ所しかないということで、京橋地域もしくは日本橋地域という案はなかったのかということが、まず1つ。

 2つ目が、平成16年度から22年度までの表、こちらなんですけれども、16年から22年まで全部で16カ所建設しているということなんですけれども、各年度の待機児童数と、現在の待機児童数を教えていただければと思います。また、今後の予想、大体どのぐらいと思っているのかを教えていただければと思います。

 3つ目に、今現在、中央区内には幼稚園、保育園、こども園、またきらら中央というものがございます。今、中央区としてはこの中でどれに力を入れていこうと考えていらっしゃるのか教えていただければと思います。

 また、こども園については、今、勝どき一丁目にございますが、今後、晴海、京橋についても新たに設立されるということなんですけれども、これについて少し詳しく教えていただければと思います。

 4つ目に、今、保育園の待機児童が物すごく多いということなんですが、今後その子たちが小学校に上がったときに学童というものが必要となってくると思います。今、プレディというものがありますが、これについて今後どのように考えていかれるのかをお教えいただければと思います。

 まずは、こちらについてお願いいたします。

○来島子育て支援課長
 それでは、順次お答えしてまいります。

 1番目の、なぜ日本橋地域がないのかということでございます。

 まず、基本的には日本橋地域には認証保育所が4カ所あるということと、あと日本橋地域のほうには家庭福祉員の方もいらっしゃいまして、そういった保育支援を活用できるというふうに考えておりまして、京橋地域には2カ所、それと家庭福祉員の方も日本橋地域に比べて少ないというようなことで、日本橋地域ではなく京橋地域または月島地域ということで、月島地域に関しては、先ほども述べましたように待機児童の方が多いということで決めたところでございます。

 それから、2番目の待機児童の数でございます。

 平成20年からになるんですけれども、20年が49名、それから21年が132名、それから22年が152名、それと平成23年4月1日現在では40名というような形になっております。

 続きまして、今後の予測でございますけれども、やはり人口推計を見ても、まだこれからしばらくは中央区では乳幼児人口がふえていくというふうに考えられているので、乳幼児人口と実際の人口を見ながら、適正に保育整備を行っていきたいというふうに考えております。

 それから、次に、こども園についてでございます。

 こども園につきましては、今、晴海二丁目と京橋二丁目の両方で区立の認可保育園をベースにしたこども園を準備しております。晴海のほうは児童館と併設型というような形になっていて、晴海地区の幼稚園とかの要望も多いので、長時間保育が保育園で、短時間保育が幼稚園というような形なんですけれども、こども園には短時間保育の割合を多くするような形をとっております。また、京橋二丁目のほうにつきましては、こちらに関しては長時間を中心とした形で、あと一時預かり保育だとかトワイライトとか夜間の保育とか休日、年末年始とかといったようなことを考えております。これは、先ほども述べましたように京橋地域には認証保育所というのが2カ所しかない。認証保育所というのは、夜間保育についての需要も担っているというようなところがあるんですけれども、京橋地域にはその認証保育所が少ないということもあって、こちらのこども園のほうでそういうような機能を持たせるというような形で考えております。

○島田福祉保健部長
 幼稚園、保育園、それからきらら中央ということで子供関係のいろいろな施設がございます。保育園は、委員ご案内のとおり、言葉は適切ではないかもしれませんが、いわゆる保育に欠ける、御両親が就労ということで日中保育が必要な方の施設ということ、それから幼稚園はそういったことではなくて、教育の一環の中で、年齢的には同じ3、4、5歳のお子さんをお預かりするというか、教育指導要領の中で行わせていく。それから、きらら中央は一般的に、いわゆる子育て支援施設ということで、必ずしも保育に欠けているとか欠けていないとかということではなくて、一般の家庭でお子さんを見ているお母さん方に、例えば一時的に保育が必要になったり、あるいは病児・病後児保育というような一般の保育サービスを行っているようなところでございます。また、お母さん方が子供さんと一緒にこの施設を訪れていただいて、乳幼児クラブだとか、そういったところでお母さん同士で交流をしていただきながら子育ての悩みや相談をしていくような、そういった施設の位置づけになってございます。

 どれに力を入れていくかというお話がございましたけれども、もちろんそれぞれの需要に応じて、それぞれの区民の皆様方の御要望に応じて、すべての保育施策については充実していく予定でございます。

 それから、学童クラブとプレディのお話をいただきまして、今、学童クラブにつきましては7クラブで、私ども福祉保健部のほうで所管してございます。従来から、こちらのほうもお父さん、お母さんが就労の方で、保育園から例えば小学校1・2年に上がったときに、放課後、学校が終わった後お預かりをして、そちらのほうで遊んでいただいたり、いろいろな事業を進めたりしてございます。それと同時に、プレディも放課後の子供さん方の居場所づくりというような位置づけの中で、こちらは教育委員会のほうで所管してございますが、そういう位置づけの中で事業を行っております。それぞれにやはり必要性、それからそれぞれに特色、それぞれによさがございまして、私どもは、学童クラブ、プレディともにそういった役割分担の中で今後充実させながら、待機児だとか、そういったお子様が出ないように今後力を入れていきたいというふうに考えています。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。

 私もこれから中央区で子育てをしていこうと思いますので、いろいろなことを勉強していきたいと思います。また、今、子育て最中のお母様方にもよりよい環境で過ごせるように、お子さんたちにもよりよい教育環境がつくれるように頑張ってまいりたいと思います。

 次に、資料3についてお伺いいたします。

 こちらの敬老館の名前の変更なんですけれども、こちらについて3つお聞かせいただきたいと思います。

 まず、1つが、いきいきという名前をつけた提案者の方へ、区内共通買物券をお出ししていると思います。こちらが5万5,000円分を出しているというお話なんですが、これは1人に対してということなのでしょうか。また、数人に対して、同じ、例えばいきいきという名前を数人の方が書かれた場合、分割してその共通券をお渡ししたという状況なのでしょうか。

 2つ目に、シニアセンターと敬老館の違いについてお聞きしたいと思います。

 また、今回、敬老館という名称を変更したことによって利用やシステムの変更はあるのでしょうか。

 3つ目に、こちらを利用する方の平均年齢は、今、お幾つぐらいなのかお聞かせいただければと思います。

○小林高齢者福祉課長
 今回、いきいき館という名称をつけさせていただきましたけれども、実は144件御応募がありました中で、いきいきという言葉が、表記が例えば漢字の場合もございましたけれども、全体の中で18件ほどございました。ただ、いきいき館という名称がダイレクトにぴったり御応募があった方につきましては1名でございましたので、1名の方のものを採用といった形で今回は当たらせていただきます。

 それから、2つ目でございます。シニアセンターと敬老館の違いでございます。

 敬老館につきましては、対象者から言わせていただきますと、60歳以上の区内在住者となるんですけれども、シニアセンターのほうはおおむね50歳以上といったような形になっておりますので、若干、シニアセンターのほうが若くなっているといった部分がございます。

 これまで敬老館のほうは、基本的にはおふろを中心としまして、どちらかというと憩いの場というのが中心になっているところでございます。実際、平均の利用者の方の年齢なんですが、平均年齢ということでないんですけれども、アンケート調査等をやっても、やはり70歳代から80歳代の方が過半数を超えているといった状態で、中には100歳間際の方にも御来館いただいているといったような状況もございます。

 今回、敬老館につきましては、憩いの場としても、当然かなり重要性は高いと思っておりますけれども、60歳からということで若い方も御利用いただけるような形になっていますので、ぜひともそういった方も来ていただけますように、今回、例えば日曜日でも来られるように全日開館にしたりとか、あるいは、これは今後からなるんですけれども、夜間についても利用できるようにしたりとか、そういったことについても随時進めていきたいというふうに考えてございます。

 また、シニアセンターのほうなんですけれども、こちらにつきましては、部屋が幾つかありまして、そちらを高齢者団体に貸し出したりとか、そういった集団的な利用というのも行っていたり、あるいはパソコンが十数台置いてありまして、そういったパソコン等もいじっていただくといったようなことも行われているところでございます。

 いずれにしましても、今後、敬老館、シニアセンターとも元気高齢者が区で活躍していただくための拠点にしていきたいというふうにも思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。

 今のお話の中で、パソコンが置いてあるということなんですけれども、高齢者の方々は今の私たちの時代と違いまして、パソコンを習うということが多分なかったと思うんです。今、そのパソコンというのはだれか教えてくださる方がいらっしゃったりとか、説明をしてくださったりとか、きちんと利用をされているのでしょうか。

○小林高齢者福祉課長
 シニアセンターにおきましては、週2回、月曜日と水曜日になるんですけれども、月曜日は午後、水曜日は午前中になりますけれども、講師の方に来ていただいて講習を行っているといったものがあります。また、それのほかに、パソコン教室として8日間行うようなコースを、たしか年8回ほど実施するといったものも行っているところでございます。

 いずれにしましても、通常の月・水曜日につきましてもかなり多くの方が来ていらっしゃいますし、また、パソコン教室のほうも多くの御応募をいただいている状況でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。

 区民の皆様のお声でも、パソコンに関しては結構お問い合わせがありますので、これからも続けていっていただけるとよいかと私自身も思っております。

 次に、資料4についてお聞きしたいと思います。こちらについて3点お聞きいたします。

 今回、小規模特別養護老人ホームを整備、建設ということなんですけれども、まず第1に待機入居者数は、今どのぐらいいらっしゃるのでしょうか。

 そして、第2に、どのぐらいの予算を組んでいらっしゃるのでしょうか。

 第3に、こちらの十思スクエアには1階におとしより相談センターが入っているかと思うんですけれども、今後何か連携をしてプランづくりをしていくのかお聞きしたいと思います。

○小林高齢者福祉課長
 現状においての特養の待機者でございますが、5月1日現在で342人というふうな形になっております。

 また、小規模特養の予算の話なんですけれども、これは建設費用ということでよろしいですか。

○山本委員
 全体的に。

○小林高齢者福祉課長
 特別養護老人ホーム全体のという形ですか。こちらにつきましては、現状で区の施設としましては2施設ございます。マイホームはるみ、マイホーム新川の運営を行っておりますけれども、通常の運営につきましては利用料金制度ということで、介護報酬につきまして直接、指定管理者のほうが受け取るという形で運用しておるんですけれども、そのほかに、通常の民間の施設では、重度化した場合に、例えば経管栄養の対応とかこういったものはなかなか何人もできないといったものがございまして、利用料金と、ほかに、区のほうから負担金といったものを出していたりしております。

○小倉高齢者施策推進室長
 先に、おとしより相談センターとの関係のことについて御説明いたします。

 十思スクエアのほうには、現在、地域包括支援センターでありますおとしより相談センターがございまして、こちらでいろいろな地域の御高齢者の方の御相談に乗っております。中には、比較的軽い方、要支援の方の介護予防プランをつくっているところもございます。施設のほう、今回つくります小規模特別養護老人ホームのほうなんですが、そちらのほうへ入所されますと、ケアプランは施設の職員がつくることになりますので、直接入所される方のケアプランはもちろんつくれないんですが、それまでの入所の経緯とかいろいろな御相談、特別養護老人ホームとおとしより相談センターは当然、本当に密接な連携をして皆様の御相談に乗っていかなきゃいけないところでございますので、委員御指摘のように本当に近くというか、すぐそこに、同じ敷地の中にございますので、連携をとって運営をしてまいりたいと考えているところでございます。

○小林高齢者福祉課長
 すみません。先ほど経費の問題がございました。

 特別養護老人ホームの、これは22年度の経費なんですけれども、約3億6,000万円ほどになっております。ただし、この中には、例えばマイホームはるみのほうにつきましては、晴海中学校、晴海保育園と併設されておりまして、大家として光熱水費とあわせて支払っている部分もございますので、純然たる特別養護老人ホーム分という形ではございませんけれども、全体としてはそういった金額になっております。

 以上でございます。

○山本委員
 どうもありがとうございます。

 全国的にも、中央区も少子高齢化に向けて、こういった施設がどんどん必要となってくると思います。今後、今つくっている児童福祉施設が高齢者福祉施設にかえられるなどという対応も可能なような施設をどんどんつくっていってほしいというのが希望であります。

 どうもありがとうございます。

○加藤委員
 日本共産党の加藤博司です。

 お配りいただきました資料について、特に資料1と資料4について質問、御意見等を伺いたいと思います。

 まず最初に、資料1についてですけれども、今回は認証保育所増設の計画が出されているわけですけれども、中央区として、今後、認可保育所の増設については検討されているのかどうなのか、その点をお伺いしたいと思います。

○来島子育て支援課長
 まず、認可保育所の今後ということなんですけれども、先ほど申し上げました認定こども園、晴海二丁目と京橋二丁目を計画しているんですけれども、こちらのベースが認可保育所をベースにした保育園型の認定こども園ということなので、まずこの2カ所については認可保育所でもってこども園を整備していくというような形で、今、考えております。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、そういう形で新しいシステムの保育所の計画がされているという内容でありますけれども、その上で、最近の認可保育所の待機児の人数について、月別というんですか、年齢別というんですか、その数字を出していただきたいと思うんですけれども。認可保育所の待機児です。

○来島子育て支援課長
 まず、認可保育所の4月1日時点の待機児数ですが、187名となっております。それから、ゼロ歳児の産休明けが36名、7カ月が14名、1歳児が110名、2歳児が19名、3歳児が7名、4歳児が1名、5歳児がゼロというような形になっております。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、非常に失礼な回答をいただきました。中央区のホームページによりますと、認可保育所の空き情報については、6月1日現在、もう出ているんです。166名と。それは御存じですよね。ホームページにちゃんと出ていますので。その上で私は、今、4月1日現在を言われたんですけれども、6月1日現在で言いますと166名なんです。産休明けが57日目までの人が19名待機されている。7カ月が31名、1歳児の方は97名、2歳児の方は12名、3歳児は7名、トータルが166名ということなんです。

 特に重要なのは、1歳児以下の子供さんが147名もいる。待機児の中の90%近くを占めるという状況なんです。これでは、働いているお父さん、お母さん、特にお母さんになると思うんですけれども、産休明けで、あるいは育児休暇明けで保育園に子供を預けられないと。運よく認証保育所に行くしかないような、そういう状況であると。仕事に復帰できないで困っているというお父さん、お母さん方の声も聞いております。ここに中央区の世論調査の内容があるわけですけれども、それを見ますと、区の施策の重要度の問題で7割近くの方が子育て支援を挙げているわけです。

 そして、私がここで言いたいのは、保育所は児童福祉法に定められた児童福祉施設である。そして、児童福祉施設は児童問題を解決し、児童の権利を守り、児童をはぐくむ場所であると。そして、そういう機能を持っているんだと。児童福祉法には、施設の設備及び運営については最低基準を定めているわけですよね。子供たちが健やかに発達できる環境を保障する、これが児童福祉法によってきちんと定められている。具体的に言いますと、保育所の面積基準、人員配置など遵守すべき基準として、守らなければならないと規定されている。実際、認証保育所の場合、賃金や労働時間などの労働条件によって保育士がころころかわると、お母さん方からそういう不満も出ているわけです。認証保育所の場合、保育は保育園との直接契約になるわけですよね。場合によっては、経営をする企業の動向によっては、保育園が閉鎖される、こういう事態も想定される。今の経済状況ですから。

 私は、基本的には保育を民間に任せるのではなく、認証保育所の増設は極力避けていただいて、認可保育所の増設を行政の責任で進めるべきと考えます。保育に対して、施設面、労働条件、そして保育環境の面からも、きちんと行政が責任を持つべきだと考えます。認可保育所の待機児の人数を見ますと、現在、認証保育所に通っているけれども、認可保育所に入りたいと思っているお父さん、お母さん方がたくさんいることが、先ほどの冒頭の説明でもわかっていただいていると思います。認可保育所で安心して子供を預けたいと願っているのが多くのお父さん、お母さん方の気持ちです。私は、認可保育所の増設で待機児をゼロにしていく、安心して子育てができる中央区を目指すべきだと考えます。その上に立って、中央区の今後の取り組みについて改めてお伺いしたいと思います。

○島田福祉保健部長
 今、委員のほうからるる児童福祉法の関係のお話がございまして、私ども、ここ3年間で810の保育の定員枠をふやして、おかげさまで私どもの定義では待機児童がほぼ解消の見通しになったところでございます。

 認証保育所のお話を先ほどからるるお話しされてございますけれども、私どもも認可保育所を中心に保育園の整備をしてまいりましたが、児童福祉法の中でも、ただし書きのところで、家庭的な保育事業による保育を行うとか、仮に認可保育所がない場合については、そういった方法を行うことも認められてございますし、それから、先ほど児童福祉法の最低基準のお話がございましたが、私どものほうは国基準が定めている最低基準よりもより高い基準に基づいて保育を行っています。そういった保育の考え方については、当然、認証保育所を募集する際にそういった考え方を基準に選定、選考を行っているところでございます。

 それから、私ども、今回、認証保育所に通うお子さんと、それから認可保育所に通うお子さんとの間で、やはり保育料の差があるということで、そういった経済的な負担の軽減を図るために、所得のどの階層の方においても1万円以内の差で通っていただけるような仕組みもつくって、現場の窓口の声では、逆に認可保育所のほうから認証保育所に行きたいという方もたくさん出ています。それは、認可保育所の保育と、それから認証保育所のゼロ歳児を中心に、それから少し認可保育園に比べて小回りがきくといいますか、多様なサービスに対応できる。きょうはちょっと残業が多くなっちゃったので、きょう急にだけれども、9時まで預かってもらえますかとか、そういった弾力的な運用もできる。私どもは、やはりさまざまなサービスの選択肢を設けながら、できる限り待機児の解消に向けて整備してまいってきたところでございますので、認証保育所がいかがなものかという御発言もございましたけれども、私どもはそういった姿勢でこれからも待機児解消に向けての整備は考えていくつもりでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、御説明いただきまして、その中で非常に大事なことを言われているかと思うんです。現在の中央区の保育基準を変えないということです。変えないということで、今後も今現在の基準でやっていくということですね。それを確認してよろしいですか。大丈夫ですね。

○島田福祉保健部長
 今回、児童福祉法の関係で、例の地域主権主義の中で保育園の基準についていろいろございます。条例に委任することができるという形で、まだ国会のほうでは通ってございませんが、私どものほうは、その地域地域に合った保育園のあり方、そういったものが今回この地域主権の中で多分、自主的にそれぞれの自治体が判断できるという法の趣旨だというふうに考えてございます。ただ、私ども、現在ではやはり健全な保育、育成をするために、中央区の保育基準については守っていくつもりでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、東京都も地域主権主義の中で保育の基準を切り下げようという動きがありますので、それに迎合することなく、現在の中央区の水準をぜひ守っていただきたい、そのことを要望します。

 資料1については最後になりますけれども、一言申し上げますと、区長は今回の第一回区議会定例会におきまして、所信表明において、第1の目標は思いやりのある安心できるまちづくりとして、まず子育て支援のさらなる充実・強化ですと、このように明言しております。中央区が保育行政に責任を持ち、安心して子育てができるよう、重ねて要望いたします。

 次に、資料4について質問させていただきます。

 先ほど質問がありましたけれども、まず小規模特別養護老人ホームの増設ですが、建設計画によりますと、開設は平成26年となっております。住民にとっては一日でも早い開設が待ち望まれておりますけれども、これはもっと早く開設できないのかお伺いしたいと思います。

○小林高齢者福祉課長
 こちらのスケジュールでございますけれども、こちらとしましても、先ほども申しましたとおり待機者の方が非常に多くいる現状もございます。しかしながら、やはり一定程度の建設期間はかかると考えておりますので、そういった中ではございますけれども、できるだけ早く開設できるように努力してまいりたいと考えているところでございます。

○加藤委員
 皆さん、ホームの建設を楽しみに待っておりますので、ぜひ一日も早い努力をしていただきたいと思います。

 ところで、現在、中央区において、先ほど説明がありましたけれども、特養老人ホームに希望して待機されている方342名ということですけれども、この中で区外の施設に入所されている方はどのぐらいおられるのか、具体的に御説明をお願いします。

○守谷介護保険課長
 現在、特養には待機者の方が342名いらっしゃいますけれども、この中で現在、区外の施設を希望されている方は6名という状況でございます。

○加藤委員
 現在、342名の方が入所を待っておられるということですけれども、きょうの小規模特養老人ホーム等の整備計画に基づきましても、希望に対して全く足りないということははっきりしているんじゃないかと思います。小規模ですから、両方29名ですけれども、掛ける2としても58名と。実際には、待機者が342名もいらっしゃるということです。全く足りないということは、はっきりしていると思います。

 実際、私もいろいろな方とお話しする機会がありまして、私の友人ですけれども、お母さんを区内の養護老人ホームに預けようと思って希望の申請を出したと。出したけれども、実際に入居できたのは7年かかった。7年も待たされてしまったと。その間、自分も御商売をやっている関係で親の介護、面倒を見れないということで、地方の施設にお願いしていたと。そういう意味では、精神的にも経済的にも非常に負担が大きかったと。7年後に、やっと入れてほっとしたと。この方は月島でお仕事をされている方なんですけれども。

 また、親を地方の施設にお願いしているために、この方は私よりちょっと年上の方で老老介護の人なんですけれども、地方に施設があって行っているために、親の身の回りの世話をして帰るとき疲れちゃって家まで帰れない。だから、たまたま埼玉に親戚の家があるので、そこに1泊して帰ってくると。つまり、1泊2日の行程になっているんだよと。

 あるいは、こういう話もあるんです。中央区や都内をほとんど探したけれども、全然なくて、結局、茨城まで行ってしまったと。あいている施設がなくて茨城まで行ってしまったと。それで、その人が何を言ったか。介護のために日帰り旅行を毎週何回もやっているんだと。そうやって自嘲気味に話しておりましたけれども、そういう、介護を受けてもらう側にも受けさせる側にもいろいろな苦労があるわけです。私もそれなりに年がいっていますけれども、人として生まれてきて、だれもが通らなければならないときを、住宅事情だとか経済的事情などによって、あるいは少子化などによって介護を受ける側にも、また介護をお願いする側にも大きな負担がかかっているというのが実態ではないかと思います。

 実際、このアンケート、区の施策の重要度でも、区民の73.6%の方が高齢者福祉・介護の充実を求めております。断トツのトップです。2番目が子育て支援ですから。今後、区民のこういう気持ちなり要望に対して、どうこたえて特養老人ホームの整備をどう進めていくのか。そして、その上に立って待機者をゼロにしていくのか、その方向性について、ぜひ御説明をお願いしたいと思います。

○小倉高齢者施策推進室長
 現在、待機者は先ほど申し上げましたように342名の方がいらっしゃいます。しかしながら、この中には要介護1、2というような比較的軽い方もいらっしゃいまして、本来、特別養護老人ホームの対象という方は在宅での介護が著しく困難という方でございますので、対象が要介護4と5、そして一部要介護3の方もいらっしゃるのかなということで、大体その半数程度が本当に特別養護老人ホーム等の待機者かなというふうに分析しているところでございます。この待機者の多さにつきましては、私たちも非常に気にしておりまして、なるべく早く特別養護老人ホーム等の整備等にも努めたいと思っております。

 また、一方で、世論調査にもございますが、これから年がいったとき、どういうふうな生活を送りたいかというときには、やはり住みなれた、お家の中、あるいは地域の中で暮らし続けたいという御希望の方が多いことも事実でございます。したがいまして、在宅サービスを今よりもさらに充実いたしまして、要介護5であっても、4であっても、在宅で御家族の御負担もなく暮らせるように、まず在宅介護のサービスを充実するようにやっていきたいと思っております。そうしても、どうしても特別養護老人ホーム等施設介護の必要な方もいらっしゃいますので、中央区内は御案内のとおり非常に土地がないところでございますが、再開発とか、そういうような時期をとらえて、特別養護老人ホーム等の整備にも積極的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、342名の方が入所を待っているという実情がわかったかと思うんですけれども、この質問の最後になりますけれども、先ほども読み上げましたけれども、ことしの第一回区議会定例会で区長の所信表明において、このように述べております。

 高齢となっても元気に暮らせるよう介護予防に力を入れるとともに、介護が必要となっても不安のないよう、特別養護老人ホームなどの整備を進め、24時間365日の見守りや在宅福祉の基盤整備を図ります。こうした取り組みにより「命と健康を守る自治体ナンバーワン」を目指しますとあります。

 私は、この話を絵にかいたもちにしないためにも、中央区内においては、今いろいろな形で大規模再開発がまだ進んでおります。区内には、まだ都有地や国有地があります。場所は言いませんけれども、あります。再開発と同時に特別養護老人ホームなども一緒に計画するなど、そういうことをぜひ前向きに検討していただきたいと思います。そのことについてどのように考えるか、説明をお願いします。

○矢田区長
 子育て、それから高齢者福祉、本当にこれは重要な問題でありまして、第一回定例会でも述べたとおりでございます。子育ては、先ほどよく論議されておわかりいただいたというふうに思いますけれども、待機児童がゼロになりつつあるということでございまして、これからもそういう姿勢で臨んでいくということであります。

 一方、特養待機者がふえているという説明、今あったとおりでございますから、342名ですか、その半数にしても多いわけでありますから、これもやはりなるべくゼロに向けて私たちは努力していかなければならない、そういうふうに思うわけであります。加藤委員から、区内には国有地、都有地があるではないかというお話がありましたけれども、そうした公有地だけではなくて民間の土地における再開発等々も利用していくんだという理事者側の答弁があったとおりでございまして、だからこそ、私たちは再開発といいますか、まちづくり基本条例、昨年の10月から施行されたわけでございまして、まちづくり基本条例の中におきましても、その地域の民間の再開発におきましても、その地域の必要なもの、児童館であるとか保育園であるとか、また特別養護老人ホームあるいは駐輪場、駐車場等々も取り入れて、事業者はもとより地域の方々にも喜んでいただく、そういう再開発を促進していこうではないか、促していこうではないかということがまちづくり基本条例の心にあるわけでありまして、そういう意味で、これからはみんなに本当に喜んでもらえる再開発事業となるよう、まちづくりとなるよう、理事者を挙げて取り組んでまいりたい、そういうふうに思うわけでありますが、何といっても命と健康、これほど人間生活にとって重要なことはないわけであります。

 今、直ちに特養に入りたいという方々も非常に多いわけでありますが、残念ながらそういっていないわけでありますから、この見守り体制、24時間365日見守っていこうではないかと。これは、高齢者だけではなくて障害者の皆様方も同様でありますから、それを今、進めているわけでありまして、着実に今、おかげさまでこれが進んでいくということでございますので、どうかみんなでそういうシステムをしっかり確立してまいりたい、こういうふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、区長も含めまして担当理事者のほうからも、区内にある都有地、国有地など公有地を積極的に活用して特養老人ホームをつくっていくんだと、そういうことがお話しされたと思います。そのためにも、ぜひ待機者をゼロにするために、そういうことも積極的に検討していただいて、私からの理事者報告についての発言を終わります。

○渡部(恵)委員
 民主党区民クラブの渡部恵子です。よろしくお願いいたします。

 では、まず資料1から質問させていただきたいと思います。

 先ほど加藤委員からの御質問がございましたが、4月1日に待機児童の数が187名だったところ、6月1日には随分軽減されたんだなという印象を私は受けました。特に、私も気になっていたのが、月齢が1歳未満の子供と1歳児の産休明け、57日、7カ月、1歳児、ここを待っている人たちがたくさんいるということを気にしていたんですけれども、これについても随分解消されてきたのだなという印象を持ちましたので、引き続き、子育て中のお母さん、そして御両親の支援をしていただきたいと思いました。

 特に、1つお伺いしたかったのが、特に待機児童というか、こうした施設の中で乳幼児を預かるケースは、万が一、緊急時に対してどのような、両親への連絡はもちろんですが、医療機関に対する体制を整えていらっしゃるのかということをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

○来島子育て支援課長
 まず、緊急時、医療が必要なときというところでございますけれども、基本的には、まず御両親の方に御連絡するのと同時に、お医者さんに御連絡して対応していくというような形をとっているところです。基本的には、親御さんが迎えに来ていただいて親御さんが対応する、基本はまず、そこになるということでございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。よく理解できました。特に、認証保育所とか、それから認可保育所の点において、両親において不安があるのであれば、やはり電話は重要かと思います。

 それから、この夏、随分、計画停電で働く体制が変わってきておりまして、土日出勤という親世代もたくさんいらっしゃると思うんですが、土日の経営についてはどのようにお考えでしょうか。

○来島子育て支援課長
 要は、省エネの対策ということで土日、会社を開けられるということが多いというふうにお伺いしています。国のほうからも、そういったところで積極的に対応するようにというような通知が参っているところで、今、本区においてはその対応について検討しているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 とはいえ、6月になっておりまして、だんだん7月、8月が近づいてきておりますので、早急な御対応をお願いしたいと思います。

 では、次に、資料3について質問させていただこうと思います。

 まず、具体的なサービスの内容拡充、そしてその詳細についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

○小林高齢者福祉課長
 4月から指定管理者制度を導入いたしまして、まずはそれに伴いまして開館日の拡大を行っております。これまでは、日曜日、それから国民の休日について休館となっておりましたけれども、年末年始を除きまして全日開館といったような形にさせていただきました。それに加えて、これは今後また検討していくんですけれども、開館時間につきましても、夜間についての延長等も行っていくことによって、60歳代の方等の取り込みも行っていきたいと思っています。また、サービスの内容としましても、これまでが入浴等を中心とした憩いの場としての役割というのが中心になってきたんですけれども、できるだけ健康づくりとか生きがいづくり等に向けたいろいろな講座とか事業を行っていきまして、生きがいづくり等の場にしていきたいというふうに考えているところでございます。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。やはり団塊世代が既に退職され始めておりまして、60歳からの生き方、目的というのは非常に大事だと私自身も思います。

 実際の利用について、利用者の方から意向調査をなされたことはございますでしょうか。

○小林高齢者福祉課長
 利用者に向けても、いろいろ各種の調査、アンケート等を昨年度実施しています。ただ、現状の利用の形態というのは、比較的同じ方が利用されているといったような状況が非常に多いところがございます。利用されている方が1週間のうち、ほぼ毎日とか三、四日来ているといったような状況が多いところなんですけれども、区としましても、公の施設であります以上、やはりより多くの方々に利用していただきたいというのがあると思っております。現状の利用者の方も大事にはしていきたいですけれども、多くの方に来ていただくと。

 特に、団塊の世代というお話がありましたけれども、例えば社会教育会館とか、そういったところはサークル活動とか講座とかが行われているんですけれども、比較的女性の参加は多いです。それに比べると、敬老館というのは個人で来られるという部分もあるんですけれども、全体としてはまだ女性のほうが多いんですけれども、それでも男性の利用がそういった人たちに比べると多いといったところもございます。ですので、男性の方々を含めて、なかなかサークルに入ったりということがすぐにはできない方もいらっしゃると思いますので、そういった方が来られるようになってくるのもいいのかなと思っております。

 元気高齢者の方に、昨年も60歳以上の方に調査を行ったんですけれども、やはり今後利用の拡大をしていくという中で、人間関係が難しそうだとか、そういったようなお話もございましたので、だれでもが気軽に来られるようにしていくといった部分が1つだと思っています。また、いろいろな講座の充実も希望されている方もございましたので、それについても、そうしたことをやっていきたい。また、今回、愛称名の変更があるんですけれども、敬老館という名前が行きづらいといったような回答もございましたので、今回、いきいき館という名称、正式には7月からという形になると思いますけれども、こうした名称を変えることによって、より多くの方に来ていただけるような形にしていきたいというふうに考えているところでございます。

○渡部(恵)委員
 どうもありがとうございます。やはり名称変更する、敬老と書かれていますと、急に年齢を重ねてしまったかのように感じる方も大勢いらっしゃるかもしれませんので、いきいきという言葉が区民の御高齢者の方たちに浸透していくことを願っております。ありがとうございます。

 引き続きまして、資料4についてお伺いしたいと思います。

 今回、入浴施設等を配備した複合施設ということが書かれておりますが、入浴施設は具体的に御高齢者対象だけではないのでしょうか。よろしくお願いします。

○小林高齢者福祉課長
 こちらにつきましては、まだ今後いろいろな検討を行っておりますけれども、基本的に高齢者専用とか、そういった形では現状で考えておりません。今後、基本設計、実施設計というのを今年度行っていきますので、そういった中で、また具体的に考えていくといったような形になっていきます。

○渡部(恵)委員
 今、それをお伺いしたので、私から、できればこういうことも含めてということでお願いがございます。

 特に、御高齢者の方たちはだんだん歩行が、小さく小股で歩くようになったりして、おふろをまたぐことも難しくなってまいりますし、それから湯船の中で滑ってもいけません。また、廊下、それからタイルなどでの石けん等々によるスリップということも考え得るアクシデントだと思いますので、このあたりも滑らぬ床、それからお掃除の徹底等を考えていただきまして、御高齢者だけでなく、皆さんが滑らずに、そして安全な入浴を、またのぼせ等を防止するように、そこにおふろの入浴アドバイザーのような、それはちょっとどうだか、あれかもしれませんが、本人の自主性に任せていて体温の管理ができずに、のぼせてしまってもいけないので、なるべくそのあたりも優しい区政づくりの一環としてお含みおきいただければと思っております。

 私からの質問、要望は以上でございます。ありがとうございます。

○中島委員長
 続きまして、議題についての審査を行います。

 福祉及び保健の調査についての質問のある方は。

○墨谷委員
 敬老館の管理運営について質問をさせていただきたいと思います。

 指定管理者制度が4月より運用されておりますが、利用者の皆様のお声はいかがかということと、またパソコンの貸し出しで、今現在2台あると思いますが、従来は1人で午前と午後の使用をできたと。現在は1人1日1回のパソコンの貸し出しのルールの変更があったようですが、また、その他、従来の管理方法との変更点はありますかということです。

 もう1点、小児肺炎球菌ワクチン、Hibワクチンについて質問いたします。

 一時中断されていましたが、小児肺炎球菌ワクチンとHibワクチンの接種ですが、4月に再開されたと報道されていましたが、中央区としてどのように対応されたのか教えていただきたいと思います。

 以上でございます。よろしくお願いいたします。

○小林高齢者福祉課長
 この4月から敬老館は指定管理者が入りましたけれども、その辺で利用者の方の声はどうかという御質問でございますけれども、現状では、やはり指定管理になりまして、ある意味、お恥ずかしい部分もあるんですけれども、あいさつとか、それがより明確にはっきりしてもらえるようになってうれしいと。来るときにもあいさつ、帰るときにもあいさつということで、そういった形に対して非常にお喜びの声も多いように聞いております。実際、この4、5月なんですけれども、登録者の数という意味におきましても、例えば昨年の同時期については、全体で3倍ぐらいふえているといったような状況もございます。

 利用につきましては、まだ4、5月で始まったばかりなんですけれども、現状でも、やはり入浴を利用される方が多くて、日曜日は入浴をやっていないんですけれども、そういった関係で、1日の平均で言ってしまうと余り変わっていないんですが、それでも1割増しの状況にはなってきているといったことで、利用の方も徐々にふえてきているというような状況でございます。

 それから、2つ目のパソコンの利用の変更点なんですけれども、こちらにつきましては、施設のほうでいろいろ工夫しながらやっているんだと思うんですけれども、やはりできるだけより多くの方に利用していただきたいといったようなことから、そのような変更を加えているものだと考えております。

 以上でございます。

○東海林保健所長
 肺炎球菌ワクチンとHibワクチンについての御質問にお答えいたします。

 御存じのように、肺炎球菌ワクチンとHibワクチンの副反応があってということで、厚労省のほうが一時見合せということにしました。一時見合わせして、その後に厚労省のほうの厚生労働科学審議会の部会等での専門家の研究によりまして、今回の2つのワクチンとも、亡くなった方がいたわけですけれども、直接ワクチンとは因果関係がないということで、再開するというふうに決定しました。

 4月1日からの再開となりましたが、再開に当たりまして、保健所では、少し時間がたっていましたが、5月20日に医師会等の関係者に保健所に来ていただきまして、講演会という形も含めまして、国立感染症研究所の感染症情報センターの専門の方の講演会を開きました。その中で、ワクチンの全体の話とか、あるいは今回どうして一たん中断したとか、そういう話も含めまして、医師会の先生方にも安全であるから再開をよろしくお願いしたいということをお願いしたところであります。

 年齢に応じまして接種の回数が異なることになりますが、区のほうとしては、その対象者に対しては個別の予診票を送っているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ご答弁ありがとうございました。

 以上で質問を終わります。

○加藤委員
 それでは、関連して2つほど質問させていただきます。

 東京電力の重大事故に関して、中央区は今度、補正予算で放射線測定を日本橋、京橋、月島地区各1カ所、そして土壌、プールの調査を1カ所ずつ行うことが上げられておりますけれども、具体的にどういう方法でどういう頻度で行うのか、説明をひとつお願いしたいと思います。

 そして、昨日の区民文教委員会でもありましたけれども、我が党の奥村議員への説明でも、学校給食を含め、問題はないという説明がずっとされております。私は、聞いておりまして、安心だ、安全だと言うだけでなく、安全・安心と言われる数値を区民に対して積極的に中央区が、行政が発信していく必要があるのではないかと、そのように思いますけれども、いかがでしょうか。

○鈴木生活衛生課長
 放射線測定についてでございます。

 大気と土壌とプールの水ということでございまして、大気につきましては、放射性濃度の測定器を購入いたしまして、毎日常時測定をするというふうに考えてございます。また、プールの水と土壌につきましても、先ほどお話ありましたけれども、プールについては7月から9月のプールの利用期間にそれぞれ1カ所ずつやろうというふうに考えてございまして、また土壌につきましても、それぞれの京橋、そして日本橋、月島の地域に定点を設けまして、測定をしていこうというふうなところで考えてございます。

 また、学校給食等の、もともと食品ということでございますけれども、現状では東京都のほうも検査をしているという実態がございまして、それ以前にそれぞれ産地のほうの出荷元につきまして検査を行っているということで、現状で出回っている、または扱っている食品については、農産物につきましては問題がないというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 ぜひ積極的に情報を発信していただきたいと思いますけれども、例えば事例として、1時間当たりの空気中の放射線量の測定について、こういう図表があるんです。これを簡単に説明しますと、上段が3月11日の震災前の最大の平常値です。そして、下がきょうの測定値。例えば、きのうの数字でいいますと、新宿区、これは東京都庁でやっているわけですけれども、最大平常値は0.079マイクロシーベルトなんです。ところが、きのうは0.060マイクロシーベルトなんです。ということは、そういう正確な情報で流す、つまり自然由来の放射能というのはずっとあるわけですから、それをあたかも自然由来の放射線はゼロだと思っている方も、誤解されている方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。ですから、そういうことを積極的に発信することによって、パニックも防げると思いますし、例えば中央区のホームページに10万シーベルトとは何だと、そういうクレームが来ないようになると思うんです。ぜひその辺を考えていただきたいと思います。

 そして、もう一つ、さきの国民健康保険料の値上げが区長の専決処分で決まりましたけれども、我が党を除く各党の賛成多数で決まったわけですけれども、保険料がどのぐらい上がるのか、従前と従後の比較できる資料をぜひ提出ないし、時間がありませんので、できれば委員会に提出していただきたいと思うんですけれども、委員長、その点、よろしくお願いいたします。

○島田福祉保健部長
 現在、まだこれから今年度の保険料を発送するところでございますし、従前と従後、当然その方の所得そのものも変わってきていますし、それから扶養の状況等も変わってきていますので、単純な比較は難しいというふうに考えてございます。ですから、どういった資料になるのか、その辺は検討させていただきたいんですが、従前と従後の比較は難しいと考えています。

○加藤委員
 ありがとうございました。

○中島委員長
 ほかの方の発言はよろしいですか。それでは、本日のところは継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長
 第二回定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長
 本日のところは、以上で閉会とさせていただきます。

 本日はどうもありがとうございました。

(午後3時1分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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