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平成23年第一回定例会会議録(第4日 3月17日)

1.会期

二十五日(第四日)

三月十七日(木曜日)

2.開議並びに閉会

午後二時開議

午後四時十三分閉会

3.出席議員

(二十八名)

一番 志村 孝美議員

二番 二瓶 文隆議員

三番 石島 秀起議員

四番 木村 克一議員

五番 礒野 忠議員

六番 田中 広一議員

七番 中島 賢治議員

八番 田中 耕太郎議員

九番 田辺 七郎議員

十番 増渕 一孝議員

十一番 鷲頭 隆史議員

十二番 石田 英朗議員

十三番 今野 弘美議員

十四番 鈴木 久雄議員

十五番 植原 恭子議員

十七番 小坂 和輝議員

十九番 小栗 智恵子議員

二十番 鞠子 勝彦議員

二十一番 中嶋 ひろあき議員

二十二番 神林 烈議員

二十三番 押田 まり子議員

二十四番 原田 賢一議員

二十五番 矢吹 和重議員

二十六番 田畑 五十二議員

二十七番 青木 幸子議員

二十八番 高橋 伸治議員

二十九番 渡部 博年議員

三十番 守本 利雄議員

4.欠席議員

(一名)

十六番 鈴木 幸子議員

5.出席説明員

区長 矢田 美英君

副区長 髙橋 邦夫君

副区長 吉田 不曇君

教育長 髙橋 春雄君

企画部長 斎藤 裕文君

総務部長 斉藤進君

防災危機管理室長 平沢 康裕君

区民部長 齋藤弘君

福祉保健部長 島田 勝敏君

高齢者施策推進室長 小倉草君

保健所長 東海林 文夫君

環境部長 田中武君

土木部長 宮本 恭介君

都市整備部長 岸田 里佳子君

会計管理者 西川 昭男君

教育委員会事務局次長 新治満君

監査事務局長 小泉 典久君

企画財政課長 平林 治樹君

広報課長 信坂 留吉君

総務課長 中島 佳久君

6.議会局出席職員

議会局長 奥田 春光君

庶務係長 渡辺 忠之君

議事係長 横山 信一君

調査係長 金田 敏明君

書記 村上 和夫君

7.議事日程

日程第一
諸般の報告

日程第二
請願第十一号 「月島三丁目児童遊園スーパー堤防化工事」の中止を求める請願

日程第三
議案第 一号 平成二十三年度中央区一般会計予算
議案第 二号 平成二十三年度中央区国民健康保険事業会計予算
議案第 三号 平成二十三年度中央区介護保険事業会計予算
議案第 四号 平成二十三年度中央区後期高齢者医療会計予算

(二月二十三日予算特別委員会付託に続いて)

日程第四
議案第 五号 平成二十二年度中央区一般会計補正予算
議案第 六号 平成二十二年度中央区国民健康保険事業会計補正予算
議案第 七号 平成二十二年度中央区老人保健医療会計補正予算
議案第 八号 平成二十二年度中央区介護保険事業会計補正予算
議案第 九号 平成二十二年度中央区後期高齢者医療会計補正予算

(二月二十三日企画総務委員会付託に続いて)

日程第五
議案第 十号 外国の地方公共団体の機関等に派遣される中央区職員の処遇等に関する条例の一部を改正する条例
議案第十四号 中央区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
議案第十五号 中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
議案第十六号 中央区ケーブルテレビ普及促進基金条例を廃止する条例
議員提出議案第一号 中央区公契約条例

(二月二十三日企画総務委員会付託に続いて)

日程第六
議案第十三号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例
議案第十九号 中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例
議案第二十号 中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
議案第二十一号 指定管理者の指定について(区立総合スポーツセンター、区立浜町運動場及び区立月島スポーツプラザ)

(二月二十三日区民文教委員会付託に続いて)

日程第七
議案第 十七号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
議案第 十八号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

(二月二十三日福祉保健委員会付託に続いて)

日程第八
人権擁護委員の候補者の推薦について

日程第九
議員提出議案第二号 中央区議会委員会条例の一部を改正する条例

日程第十
議員提出議案第三号 「日本国内での不活化ポリオワクチンの早期導入を求める意見書」の提出について

日程第十一
議会閉会中の継続審査


午後二時 開議

○議長(中嶋ひろあき議員)
 ただいまより、本日の会議を開きます。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 日程第一、「諸般の報告」を行います。

〔奥田議会局長朗読〕


十二、委員会報告書(企画総務委員会)

十三、委員会報告書(企画総務委員会)

十四、委員会報告書(区民文教委員会)

十五、委員会報告書(福祉保健委員会)

十六、委員会報告書(予算特別委員会)

十七、議案の提出について


○議長(中嶋ひろあき議員)
 報告を終わります。

 ここで、ただいま報告のありましたとおり、議員提出議案二件が提出されましたので、本日の日程に掲載いたしました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第二を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第二

 請願第十一号 「月島三丁目児童遊園スーパー堤防化工事」の中止を求める請願


○二十三番(押田まり子議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 ただいま上程されました請願第十一号は、内容の朗読を省略し、環境建設委員会に付託されるよう、お諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、ただいまの動議のごとく決します。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第三を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第三

 議案第一号 平成二十三度中央区一般会計予算

 議案第二号 平成二十三年度中央区国民健康保険事業会計予算

 議案第三号 平成二十三年度中央区介護保険事業会計予算

 議案第四号 平成二十三年度中央区後期高齢者医療会計予算

(二月二十三日予算特別委員会付託に続いて)


○議長(中嶋ひろあき議員)
 本案について、予算特別委員会の報告を矢吹委員長より願います。

〔二十五番 矢吹和重議員登壇〕

○二十五番(矢吹和重議員)
 ただいまより、予算特別委員会に付託を受けました議案第一号、平成二十三年度中央区一般会計予算、議案第二号、平成二十三年度中央区国民健康保険事業会計予算、議案第三号、平成二十三年度中央区介護保険事業会計予算、議案第四号、平成二十三年度中央区後期高齢者医療会計予算の以上四議案について、その審査経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 本特別委員会は、去る二月二十三日の本会議において委員十六名をもって設置され、本四議案の付託を受けたものであります。

 本会議散会後、議長招集による初の委員会が開会され、私が委員長に、副委員長には青木幸子委員が選任され、即日就任し、ここに本委員会の構成が行われました。

 続いて、三月三日に委員会を開会し、議長並びに区長あいさつの後、理事者より、各会計全般にわたり総括説明を受け、その後、一般会計「歳入」から説明を求めて質疑を進めることと決し、審査を開始いたしました。

 平成二十三年度の本区各会計歳入歳出当初予算の合計額は九百三億七千二百六十八万円であり、一般会計では七百四億五千三百十九万四千円で、前年度当初予算と比較して二十六億二千九百十二万一千円、率にして三・九%の増、国民健康保険事業会計では百十四億七千九百八十九万九千円で、前年度当初予算と比較して九億七千七百九十九万円、率にして九・三%の増、介護保険事業会計では六十四億六百六十九万円で、前年度当初予算と比較して四億八千百六十二万八千円、率にして八・一%の増、後期高齢者医療会計では二十億三千二百八十九万七千円で、前年度当初予算と比較して五千九百二十六万九千円、率にして二・八%の減となっております。

 本委員会は、平成二十三年度における本区行政運営の大綱をなし、その方針を決定する本予算案に対し、現下の社会経済情勢を踏まえつつ、区民の信託にこたえるため、去る二月二十三日の本会議での付託以来、本日まで延べ十一日間にわたり、慎重に審査を行ってまいりました。

 すなわち、三月三日には、まず、一般会計「歳入」より質疑を開始し、同日、これを終了し、さらに同日、「歳出」第一款「議会費」の質疑を開始し、四日にこれを終了し、同日、第二款「総務費」の質疑に入り、七日にこれを終了し、同日、第三款「地域振興費」の質疑を終了し、さらに同日、第四款「民生費」の質疑に入り、八日にこれを終了し、同日、第五款「衛生費」の質疑に入り、九日にこれを終了し、同日、第六款「土木建築費」の質疑に入り、十日にこれを終了し、同日、第七款「教育費」の質疑に入り、十一日にこれを終了し、同日、第八款「公債費」、第九款「諸支出金」、第十款「予備費」、以上三款を一括して質疑を終了し、さらに同日、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計予算の歳入歳出を一括して質疑に入り、十四日にこれを終了し、同日、総括質疑に入り、十五日にこれを終了しました。

 十一日には、日本共産党委員二名より十日付で提出された議案第一号、平成二十三年度中央区一般会計予算に関する修正の動議について、審査方法を決定し、十五日に提案者より修正案の説明を受けました。

 修正案は、一般会計予算案の歳入歳出をそれぞれ五億六千三百三十七万九千円増額し、予算総額を七百十億一千六百五十七万三千円に修正するものであります。

 続いて、同修正案の審査終了後、起立により採決いたしましたところ、起立少数をもって否決されました。

 以上のとおり、平成二十三年度本区各会計予算の審査が終了したことに伴い、本委員会は本四議案に対する各会派の態度表明を受けたのであります。

 まず、中央区議会自由民主党議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会自由民主党議員団の態度表明を申し上げます。

 まず、去る三月十一日に発生した東北地方太平洋沖地震による大災害の犠牲になられた方々に、衷心より哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に対して、心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い御復興を心よりお祈り申し上げます。

 同時に、この際、本区における大震災対策・防災体制の確固たる構築に向け、徹底的かつ最大限の努力が改めて速やかに傾注されるよう、強く要請するものであります。

 さて、平成二十三年度の予算編成は、就任以来二十四年にわたり中央区政に全力を尽くしてこられた矢田区長が、区政運営の新たなステージへ向けて、さらに果たすべきみずからの使命感と真摯なる決意を込めて策定されたものと、これを重く受けとめるものであります。すなわち、区長改選に当たる本二十三年度予算の特色を「中央区から元気発信!「景気回復」と「命と健康を守る」」として、閉塞感漂う厳しい社会・経済情勢並びに山積する区政の幾多の課題を的確にとらえ、矢田区政二十四年の蓄積と成果を踏まえて七百億円を超える過去最大規模の予算を編成されたことは、さきの所信表明において、いま一度全身全霊をかけて新たな課題に取り組む覚悟を披瀝された決意とあわせ、十二万区民への力強いメッセージとして高く評価するものであります。

 顧みれば、矢田区政のスタートは、バブル経済に翻弄された本区の住民流出の中で始まり、それから十年、およそ八万四千人から七万一千人へと人口減少が続いた、まさに自治体としての苦難の十年、焦燥と忍耐の十年でもありました。しかし、その十年はまた、矢田区長・中央区みずからが国や東京都を相手に、人口回復・都心居住を可能にするための都市計画法、建築基準法等の法改正に取り組んだ、矢田区政、まさに苦闘の三期・十数年であったわけであります。そして、平成九年、人口は減少から反転して増加、回復へと向かい始め、その後も都心居住を可能とするためのさまざまな法的手法の獲得と実現に取り組みながら、今日に至っているわけであります。忍耐の十年、そして人口回復の十年余、この二十年余を通じて初めてなし得た矢田区政における貴重な経験と蓄積は、今日、新たな都市活力創出に向けて、新たな課題に立ち向かわんとする本区行政推進の知恵とエネルギーとして活用されるべきものと考えるものであります。

 七万人から十二万人へと、都心居住政策のパイオニアとしてのその先駆的実績は、紛れもなく矢田区長の政治理念の連続性、そして一貫した継続力、持続力があってこその成果であります。さらには、平和と環境をすべての施策の根幹に据え、品格ある中央区の実現に向け、安全・安心・快適・にぎわい創出のため、幾多の課題に絶え間なく挑戦し続けてきた総合的政策力は、矢田区長による中央区政運営の揺るぎない安定感と鋭敏な時代感覚を反映するものとして、高く評価するところでもあります。

 さて、このような基本認識に立ちまして、我が会派は、さきの一般質問や本日までの予算特別委員会において、矢田区政二十四年の確かな足跡の重みを踏まえつつ、平成二十三年度予算について審議を重ねてまいりました。

 平成二十三年度予算において、区は、世界的な金融・経済危機がもたらした景気低迷のもと、「都心中央区から元気を発信する予算」と位置づけ、新規四十八事業、充実七十四事業、継続八十八事業の二百十の主要事業を中心に据えております。これは、基本計画二○○八に掲げられた五つのまちづくり計画の着実な推進を図るものと評価いたすものであります。

 厳しい経営環境にある区内中小企業への融資制度や支援策、雇用対策、また命と健康を守るための医療・検診制度の充実、深刻化する高齢社会への対応や子育て支援、質の高い良好な教育環境の整備、大地震対策など、安全・安心の確保、さらには公共施設の改築・改修、都市基盤整備などについて、我が会派委員は、広範な視点から、すなわち、快適な都心居住はどうあるべきか、都心中央区の品格とにぎわいをいかに創出していくか、歴史的風土を背景として活力ある商業・経済活動をいかに進展させるか、区民生活の安心・安全をいかに充足させるか等の視点に立ち、審議を行ってまいりました。

 区当局におかれては、今後の施策の展開に当たり、本委員会における我が会派委員の質疑、要望を可能な限り反映されますようお願い申し上げると同時に、厳しさを増す内外の経済環境の動向を踏まえ、今後の中長期にわたる財政基盤の確保、財政運営の堅実性の維持、あるいは執行体制・行政改革の取り組み、さらには職員の意識啓発についても不断の御努力を要望するものであります。

 さて、この態度表明の最後に、今日まで矢田区長はじめ、区議会、区民、関係事業者が長きにわたり悩み苦しんでまいりました築地市場移転問題について申し上げます。

 去る三月十一日、東京都議会において、移転関連経費を含む平成二十三年度中央卸売市場会計予算が可決され、ついに市場移転・再整備問題について都議会の結論が下されました。我が会派は、この結論をまことに遺憾とするものではありますが、東京都、東京都議会、市場関係者が真摯に議論を重ねて出された結果として、これを重く受けとめざるを得ません。

 この築地市場移転・再整備問題については、平成十一年に東京都が豊洲への移転整備の方向を示して以来、矢田区長を先頭に、区議会、関係事業者、地元住民が一体となり、現在地再整備を要望し、さまざまな活動を重ねてまいりました。この間、区は、万一の移転に備え、平成十六年には鮮魚マーケット構想を策定し、我が会派としても政治の責任として、次善の備えとしてのこの構想に賛同してきたところであります。また、この一年においても、矢田区長は、土壌汚染に関する要望、知事の突然の移転宣言を受けてのにぎわい施設構想の対応、築地の将来計画に対する申し入れ等、移転確定の直前まで、本区として主張すべきことは一貫して主張し続け、一方で、本区が置かれている状況を冷静にとらえつつ、責任ある自治体として万一の移転にも対応できるよう対策を講じてこられました。

 その結果、先般の東京都議会での築地の将来に関する質疑においては、東京都理事者から、「築地の歴史・文化を尊重し、築地市場と場外市場が一体となってはぐくんできた食文化の拠点としての活気とにぎわいをどのように引き継ぐかという観点から検討していく」、さらには、「地元・中央区や関係者と協議して速やかに検討を始める」との見解が示されたとのことであります。

 ここに、さきの都議会会期中に、「断固築地を守る」との決意のもと、矢田区長みずから出向いて本区の意向を強く伝え、本区との協議に向けた確実な道筋を確認された御姿勢、御熱意に対し、また、理事者各位のこれまでの並々ならぬ多大な御尽力に対し、改めて深く敬意を表する次第であります。

 現在地再整備がかなわないことは、我が会派としてもまことに残念であります。しかし、築地の将来には、場外市場を中心とする食文化の拠点として、新たなにぎわいと発展の可能性が見えてまいりました。これは、ひとえに、区、区議会、関係事業者、地域の方々が一体となって常に問題意識を共有し、必要な決断をなし、ともに活動してきた成果にほかなりません。

 今後は、事態をいたずらに混乱させる議論を超えて、将来の評価にたえる築地の将来の新たな活気とにぎわいの創出に向けて、新たな構想力を集中することが求められています。「夢を追うことと実務とを混同すると、国家社会に大なる害毒をながすことになる」とは、高橋是清の言であります。矢田区長はじめ、行政当局におかれては、今後生じる幾多の課題を乗り越え、これまでの多くの論議を生かし、関係者にとって最善の結論が構築されるよう、なお一層の御尽力を強く願うとともに、我が会派としても全力で支援してまいる所存であります。

 平成二十三年度予算審議の節目に当たり、築地市場問題の最重要な局面に当面した今、今日までの矢田区長の全身全霊をもってこの問題に取り組んでこられた持続的な御尽力と大局的な判断の積み重ねを、改めて高く評価するとともに、今後、区政各般にわたり、今日までの蓄積と政策力、先見力をもって十二万区民の最大幸福の実現と、輝かしい中央区のさらなる伸展に向かわんとする矢田区政の新たなステージへの展開に向けて、我が会派は全面的な協力を惜しまないことを誓うものであります。

 以上申し上げまして、中央区議会自由民主党議員団は、本予算特別委員会に付託されました平成二十三年度中央区各会計歳入歳出予算に賛成の態度を表明いたします。

 次に、中央区議会公明党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十三年度中央区各会計予算案に対する中央区議会公明党の態度表明を行います。

 今なお甚大な被害が広がる東北関東大震災は、福島原発事故を招くなど、国家の非常事態となりました。この瞬間も、被災地では人命救助、救援が総力を挙げて行われています。被災者に対し心からお見舞い申し上げるとともに、犠牲となられた多くの方々の御冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

 このような渦中にあって、まず申し上げたいことは、中央区の防災危機管理体制の一層の強化です。私たち区民も行政も、いまだかつてない地震を経験したことで、防災を再確認し、教えられることが多々ありました。予算案にも示されている防災拠点を核とした地域防災力の向上、帰宅困難者対策、そして建築物耐震改修等支援事業など、災害に強いまちづくりの推進をスピード感を持って実施していただくようお願いいたします。特に、要援護者対策や災害対策本部を中心とした実効性のある通信手段を活用して、情報連絡体制を構築強化するなど、区行政は責任を持って、常に最悪の事態を想定し、ハード、ソフト両面からの防災・減災対策を講じるべきであります。

 また、二十三年度予算案は、子ども手当の財源問題など、もともと不確定な要素を抱えています。本区は、人口十二万人達成を目前に、あらゆる区民に快適な都心居住を実感していただくために、二十三年度は「景気回復」と「命と健康を守る」を重点に置き、これまでにない最大規模の七百四億円という予算案を示され、当初予算を執行していくとのことです。しかしながら、このたびの東北関東大震災が及ぼす一部産業の崩壊などによる国の経済状況の悪化も今後予想されますので、予算執行に当たっては、くれぐれも慎重を期し、歳入の確保においても、最大限御努力をお願いいたします。

 さて、過日、都議会において築地市場の移転に係る都の予算が成立しました。私たち区の願いとは裏腹に、残念ながら豊洲移転が決定しました。中央区が目指している築地市場の文化を継承し、築地ブランドを守ることは当然のこととして、中央区の地域産業活性化のために、築地地区がにぎわいと食文化の拠点であり続けることができるよう、区としても可能な限り支援をしていただくよう要望いたします。

 そして、議会改革を進める立場から、中央区議会も議会基本条例の制定をはじめ、二元代表制にふさわしい議会としてのチェック機能の強化、そして機能の充実など、新しい時代の情報化にもこたえられる議会改革を進めてまいります。

 最後に、予算特別委員会の各款で区民生活の目線から各委員が申し上げた提案と要望に対し、真摯にお取り組みくださるようお願い申し上げ、平成二十三年度中央区各会計予算案に対し、賛成の態度を表明いたします。

 次に、日本共産党中央区議会議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十三年度中央区各会計予算に対する日本共産党中央区議会議員団の態度表明を行います。

 三月十一日に発生した世界最大級のマグニチュード九・○の東北地方太平洋沖地震による大震災で甚大な被害が広がっています。被害の全容はいまだ不明ですが、犠牲者と安否不明者は多数に上っていると伝えられています。日本共産党中央区議会議員団は、犠牲になった方々に心から哀悼の意を表します。また、被災者の皆さんにお見舞い申し上げます。

 中央区内では、建物の倒壊はないものの、液状化現象を起こしているところや、高層住宅などの建物における水漏れやひび、歩道の変形などの被害が出ています。また、交通機関がストップし、多数の帰宅困難者が生まれるなど、防災対策上で多くの教訓にすべき事態が生じました。区として詳細な調査を実施し、今後に生かす必要があります。

 今回の震災は、未曾有の規模です。人的・物的被害が甚大で、被災地域も極めて広大です。原子力災害や石油コンビナート火災など複合的な被害も広がり、電力不足という事態が起こり、さまざまな困難をもたらしています。さらに深刻なのは、東京電力福島第一原発における炉心溶融による放射線被曝の危険です。全国民、全自治体がこの大災害に救援と復興のために力を集中すべきときです。党派の違いを超えた取り組みが求められています。日本共産党は、政府の救助活動に全面的に協力するとともに、党としても、物心両面の支援活動を開始しました。中央区も、可能な限りの支援を行うことが求められます。

 社会的状況が深刻になるもとで、区民に一番身近な自治体として、中央区の果たすべき役割は、ますます大きくなっています。中央区は、国や都の責任をただして、政策の変更を迫るとともに、住民の安全、健康及び福祉を保持するという地方自治体本来の役割を発揮すべきです。大震災と日本社会が閉塞感に包まれている中での審議となった予算特別委員会で、日本共産党中央区議会議員団は、区政運営の問題点を指摘するとともに、区民要望に沿った提案を行いました。

 二○一○年九月二十四日には、区議団による区民アンケートなどに寄せられた切実な要求を集約した三百八項目の二○一一年度中央区予算編成に関する重点要望書を区長に提出し、本予算特別委員会では、予算修正案も提出しました。

 予算修正案の主な内容は、一、無駄を省き、簡素で効率的な区民本位の行財政運営を図る。二、待機児解消のため、認可保育所の整備、子ども医療費助成の十八歳までの拡大、教育費の保護者負担の軽減、三十人学級の段階的導入、障害者の生活支援、木造住宅の耐震改修促進など防災対策の強化、住宅リフォーム助成、自転車専用道導入の社会実験、安全な交通環境など、区民にとって緊急かつ必要な施策を予算化する。三、区の情報公開を一層促進するという三つの基本に立って、重点を絞って平成二十三年度中央区一般会計予算を五億六千三百三十七万九千円増額する修正案を提案しました。残念なことに、他会派の賛同を得られず、我が党の修正案は否決されました。

 日本共産党中央区議会議員団は、これらの経緯を踏まえ、区長提出の予算案を詳細に検討しました。その結果、議案第一号、議案第二号、議案第三号、議案第四号に反対します。

 以下、反対する理由を述べます。

 議案第一号、平成二十三年度中央区一般会計予算について。

 予算案には、区民の長年の要望、我が党の要求、行政の努力などを反映し、晴海二丁目児童館等複合施設建設、労働スクエア東京跡地複合施設整備、認可外保育施設保育料の助成、自殺予防対策など、幾つかの施策が予算化されていますが、区長の政治姿勢と予算内容には抜本的な見直しが求められる問題があります。

 第一に、超高層タワー型ビルの建設とともに、特定企業のための区道改廃や、地域貢献の名目で規制緩和を行う大規模再開発を進め、市街地再開発事業には三十六億三千七百万円の補助金を投入しようとしています。こうした無秩序な大規模開発優先のまちづくりが、床面積急増によるCO2増大をもたらし、地球温暖化対策に逆行する事態を広げているとともに、急激な人口増による社会的インフラ整備の不足を招き、保育園待機児の増加など、深刻な事態を生んでいます。防災上も、超過密によるリスクが増大します。中央区まちづくり基本条例の規定による開発計画への反映事項に関する指針にも、大規模開発優先を転換しようとする立場がありません。持続可能なまちづくりに転換すべきです。

 第二に、首都直下型地震の被害想定では、建物全壊は千八百六十八棟ですが、旧耐震基準建築物は一万三千三百棟もあり、耐震補強は進んでいません。耐震改修の促進が急がれます。

 第三に、築地市場移転中止・現在地再整備を実現するための重大な局面ごとに、市場の権限は東京都にあるという理由で現在地再整備のための行動を起こさなかっただけでなく、移転推進の立場に立ったことは、区民の願いを踏みにじるものです。

 第四に、東京湾大華火祭は、我が党区議団が実施した区民アンケートでも、中止と隔年実施が七割を占めています。隣接区での会場の拡大で警備費がふえ続けています。来年度は実施を中止し、他自治体の取り組みを参考にした民間による実行委員会の主催や隣接区との共催など、実施方法の全面的な見直しを図るべきです。

 第五に、他区に比べて突出している賀詞交歓会の簡素化、議員の費用弁償廃止、区長・議長の交際費など、不要不急の経費削減を繰り返し提案してきましたが、見直されません。

 第六に、保育所待機児対策として、認定子ども園建設計画を進めつつも、運営を民間にゆだねることで対応しようとしています。区内の空き施設等も積極的に活用するなど、認可保育所整備のために緊急に特別の対策をとるべきです。

 第七に、特養老人ホームの入所待機者も解消されず、在宅介護への支援も不十分です。

 第八に、教育費の負担軽減や少人数学級実施への姿勢が消極的です。

 第九に、人口急増で区民サービス量がふえているのに、正規職員を減らし、非正規職員が三割近くを占めています。公契約条例を制定し、区民サービスの現場で働く民間労働者の賃金や労働条件の改善を図り、官製ワーキングプアをなくすべきです。

 第十に、文化財として高い価値を有すると評価された復興小学校の明石・中央両小学校の解体を強行したことは認めがたいことです。多くの区民、識者、マスコミも厳しく批判しています。残された復興小学校についても、泰明小学校、常盤小学校以外はリノベーションによる保存活用の方針はありません。明正小学校についても、本予算特別委員会での教育長答弁は、「リノベーションについても検討する」と言いながら、「改築がベスト」というもので、初めから改築ありきの立場です。これでは、明石小学校問題で提起された教訓が全く生かされていません。学校は、地域だけでなく、すべての区民の共有財産であり、とりわけ文化財として高い価値を有する学校であれば、なおさらのことであります。

 議案第二号、平成二十三年度中央区国民健康保険事業会計予算について。

 国民健康保険の保険料は、区民の負担能力を超えた保険料の連続値上げで、保険料滞納世帯は年々増加し、その主な理由は経済的なものです。また、資格証明書の発行件数も依然として高い水準です。一般会計からの繰り入れで新年度の値上げを中止し、高過ぎる保険料を値下げすべきです。保険料が高い根本的理由である国庫負担削減を改め、国庫負担を増額するよう国に強く求め、二十三区統一保険料方式を見直し、保険料の負担を抑える努力を行うべきです。

 議案第三号、平成二十三年度中央区介護保険事業会計予算について。

 介護保険法が実施され十年たち、法改定の時期を迎えています。厳しい家族介護の現実、これに対応できていない介護保険制度の矛盾と欠陥の解消、介護報酬の引き上げと介護職員の待遇改善、要介護認定制度の問題点の改善、食費・居住費の全額自己負担の見直し、低所得者の保険料、利用料負担の軽減など、抜本的見直しを求める声が介護事業所や利用者・家族から上がっています。区民の命と生活を守るため、区の保険料、利用料の減額制度を充実させるとともに、国庫負担の増額が不可欠であります。

 議案第四号、平成二十三年度中央区後期高齢者医療会計予算について。

 二○○六年に自民党・公明党政権が導入した、年齢で医療を差別する後期高齢者医療制度に対する国民の怒りは全国に広がり、本制度の廃止を公約に掲げた民主党が政権につきました。しかし、民主党政権は公約を踏みにじって、廃止を先送りしています。

 東京都後期高齢者医療広域連合は、医療費増を過剰に見積もり、保険料の引き上げを行ってきました。高額の保険料、年金からの原則天引き、滞納者には資格証明書の発行、新たな診療報酬制度で差別医療を導入して徹底した医療費の削減を進めるという後期高齢者医療制度は速やかに廃止すべきです。

 以上、議案第一号、議案第二号、議案第三号、議案第四号の各会計予算案に対する反対の理由を述べ、日本共産党中央区議会議員団の態度表明を終わります。

 次に、友愛中央委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 友愛中央の平成二十三年度中央区各会計予算案に対する態度表明を述べます。

 始めるに当たり、このたびの東日本関東大震災において、多くの方が犠牲になられました。心から哀悼の意を表します。被害に遭われました皆様にはお見舞い申し上げますとともに、人命救助活動、復興事業が迅速になされますことをお祈り申し上げます。

 近年、核家族化となり、家族機能が低下し、また、都市化に伴って近隣関係が希薄化し、地域コミュニティの崩壊が言われて久しくあります。少子高齢化の進行と相まって、その状況は年々深刻さを増しています。昨今、無縁社会や孤族なる言葉まで誕生しています。ストレスフルな生活の緩衝の場、個々の安全基地が、本来、家庭でした。家族のきずな、つながりが希薄になって、家庭を補完し支えるべき地域からも孤立し、ストレスの増加は、家庭力を維持できないどころか、その不安定な精神の矛先は子供に向かっています。子供の観点からは小児虐待へとつながり、同様に、高齢者の観点からは行方不明高齢者、孤独死などへと問題が深刻化しています。

 一方、地域社会においても、新旧住民の接点の不足、住民同士の連帯感の希薄化、地域を支える担い手の高齢化や、なり手不足など、地域力の低下が叫ばれています。

 これら地域諸課題解決に向けた、なお一層の取り組み方が求められている中、そして、リーマンショックから日本経済の立ち直りの兆しがわずかながらに見えている中、来年度、平成二十三年度予算案が提案されました。

 来年度一般会計七百四億五千三百十九万四千円で、前年度当初予算六百七十八億二千四百七万三千円に比べ二十六億二千九百十二万一千円の増となっています。まだまだ厳しい経済状況での、必要な行政需要にこたえるためのやむを得ない増加であったと認識いたします。

 歳入では、景気の低迷に伴う所得の減少等により、特別区民税の十八億一千八百四十万五千円、前年度比九・四%の大幅な減が見込まれますが、基金からの繰り入れ及び特別区債前年度比一七二・八%増の発行などにより対応がなされました。歳出削減や予算執行の効率化の姿勢をさらに持つことと、広告収入や財産価格審議会を入れつつ、区外区有地の有効活用、そして一%NPO・ボランティア支援制度等、財源獲得のさらなる御努力を期待いたします。

 歳出では、景気回復に向けた積極的な百六十億六千万円の支出や地域通貨の研究、環境におけるエコタウン構想の策定と実施、新たな「中央区の森」環境ふれあい村構想の推進、中央区子ども環境サミットの開催、医療福祉における在宅療養支援充実のための取り組み、予防接種助成や健康診査の充実、子育て支援における幼保一元化施設もあわせ持つ晴海児童館建設工事着手、待機児ゼロに向けた取り組み、認証保育所保育料の差額助成の拡充、子どもショートステイの区内協力家庭においての実施、障害者支援における障害者支援手帳の作成など、総合的な施策の推進を評価するとともに、その成果に期待をいたすところです。

 昨年度の予算特別委員会でも述ベましたが、本区には、中長期的課題として、一、新しい施設の整備、二、施設の更新、まちの更新、そして美しいまちづくり、三、築地市場の移転問題、そして四、地方分権の確立があります。

 一、新しい施設の整備では、労働スクウェア跡地を利用した京橋図書館の移転、生涯学習拠点の整備や、京橋地区の再開発に伴った環境館や観光館の整備が行われるところですが、幅広く意見を入れた施設整備と、その運営において協働の仕組みも取り入れた区民参加の拡充を期待いたします。

 また、京橋図書館が移った後の本庁舎部分には協働ステーション等を入れるなどの有効活用にも、また期待いたします。

 二、施設の整備、まちの更新、そして美しいまちづくりでは、復興小学校の改築・改修、歌舞伎座の建てかえなど、文化教育施設の更新や、防災上課題の多い地域のまちの更新があります。これら課題では、さらにもう一歩住民の側に踏み込んだ形での対応が求められます。

 復興小学校改築問題では、地域のシンボル的な存在となり、日本建築学会をはじめ、建築の専門家の皆様及び中央区文化財保護審議会委員から重要文化財相当の価値があると高く評価をされている明石小学校及び中央小学校が、多くの保存・活用、リノベーションを望む声があるにもかかわらず、残念ながら取り壊しが昨年なされてしまいました。そのもともとの堅牢なつくりゆえ、耐震性・耐久性の面から、現存のままでも子供たちの安全が確保されている以上は、安直な解体は慎み、賛否両論を子供たちの目線を忘れることなく十分検討した上で、今後の教育の需要に合わせた更新を図っていくべきでありました。

 明石小学校、中央小学校の轍を踏むことなく、今後取り壊しが計画される明正小学校や残された現役の復興小学校の今後の更新のあり方を考えていかねばならないところです。明正小学校の更新のあり方の検討では、リノベーション案を含め検討するということであり、幅広く開かれた場での検討に期待をいたすところです。

 まちづくりでもまた、住民の皆様の側に立って行われていく必要があります。

 開発計画が出されるたびに、周辺地域の住民の皆様から、計画ありきで進められることの指摘がなされます。まちづくり協議会を開かれたものとしていくことや、計画の早い段階において周辺住民との合意形成に努められますことを期待いたします。

 さらに、景観行政団体となり、住民参加のもと、住民が主役となり、まちの美観の良好な景観形成の方向性を決めていくことも、まちづくりの一つの手法であると考えます。

 三、中央区の最大の重要課題である築地市場の移転問題では、三月十一日の都議会において、豊洲移転に関連した予算が成立した段階です。

 移転候補地である豊洲六丁目東京ガス工場跡地は、日本最大規模の土壌汚染地であり、生鮮食料品を扱う市場を開設するには適切な場所とは言えません。そもそも、農林水産省は、豊洲地区への移転について、安全について納得できなければ認可しない方針であり、改正土壌汚染対策法上の土壌汚染指定区域とされる場所への新市場開設認可がなされることはないと考えられます。

 築地市場は、中央区にとっては二兆円規模の経済効果をもたらし、地域商業に深くかかわる中での移転は、売り上げや消費の減少で区内商店街に大きな打撃を与えることになります。本予算特別委員会でも改めて確認をしたところでありますが、築地市場を現在地で再整備させ、築地の食の文化、食の安全、食のブランドを守っていくことこそ、中央区のとるべき施策の方向性であり、区議会では平成十一年九月三十日に石原都知事あてに提出した築地市場の現在地での再整備を求める意見書を総意として堅持しています。中央区及び区議会が一体となって、築地を守るために全力を尽くすことに期待いたします。

 あわせて、移転候補地豊洲六丁目東京ガス工場跡地の土壌汚染に関する都民、消費者とのリスクコミュニケーションをする場を東京都に求めます。

 四、地方分権の確立では、特区制度改革の取り組みの進展と、協働という新しい形の公共の広がり及びコミュニティや町会・自治会を活性化する取り組みが功を奏する形で住民自治が確立された結果、到達することを期待しています。

 述べてまいりました中央区における復興小学校改築問題や再開発まちづくりの問題、そして東京都における築地市場移転問題、これら問題の本質には、民主主義の大切な一つ一つのプロセスを経ていないことが問題の原因としてあるのではないかと思います。

 民主主義のプロセス、すなわち、一、科学的な裏づけのもと政策をつくり、二、それを早い段階から情報公開し、三、議会、審議会で十分に議論し、四、少数意見を尊重しつつ多数の合意形成で方針策定し、五、施策を行った後の再評価、そして六、施策の見直しをすること。いま一度、この民主主義のプロセスが、区政においても、都政においても点検されなければならないと思います。また、施策の裏づけとなる住民の皆様のニーズを把握する手法として、全区民アンケートや常設住民投票制度導入も検討すべきであると考えます。

 本来であれば、これら前提のもと予算を執行していくべきところでありましたが、予算特別委員会が佳境に入った三月十一日午後二時四十六分、千年に一度ともいうべき未曾有の大震災、マグニチュード九・○の東日本大震災と大津波が東北・関東地方を襲いました。日に日に犠牲者が増加し、同時に発生した原子力発電所事故と相まって、日本最大の危機が訪れ、予断を許すことができない状況にあります。中央区では、同日午後三時十分、いち早く災害対策本部を立ち上げ、帰宅困難者避難所開設と、三月十四日には救援物資の緊急輸送を開始した迅速な対応を高く評価いたします。

 先行きが見えない状況ではありますが、日本経済の大幅な落ち込みが予測され、本年の予算の前提とするところが大きく揺らいだこととなります。経済の低迷に伴う税収減、国や都の予算配分の組みかえに伴う歳入への影響をかんがみ、予算執行段階での事業再評価や大幅な見直しの必要性が考えられます。

 また、日本全体、国を挙げて取り組まずして、この危機は乗り越えられないと考えられ、中央区を挙げて被災地への人的支援、物的支援に全力を尽くすための新たな予算の組みかえもまた求められるものと考えます。同時に、余震によるマグニチュード六から七級の地震が続くことが考えられることから、私たち中央区での備えと警戒も怠ってはならない状況です。

 東日本大震災から派生するさまざまな状況の変化に十分に対応するため、今後の補正予算による大幅な見直しが必要であることを指摘しつつ、平成二十三年度各会計予算案に賛成をいたします。

 次に、民主党区民クラブ委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十三年度各会計歳入歳出予算について、民主党区民クラブの態度表明を行います。

 三月十一日十四時四十六分ごろ、三陸沖を震源に国内最大のマグニチュード九の地震が発生、津波や火災が発生し、東北地域をはじめ関東地域と、広い地域の多くの方々が被災されたことに対して、心からお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方に対して哀悼の意を表します。早期の復興と心身の回復を祈念いたします。中央区として、被災地に最大限の支援をお願いするとともに、区内の万全の体制確立を行うことをお願いいたします。

 さて、私たち民主党区民クラブとして、平成二十三年度予算審議に当たって、区民の皆さんの意見、要望、提言を真摯に受けとめ、会派内で論議し、予算特別委員会に出席したところであります。委員会を通じて、区民に対して縦割り行政の弊害を押しつけないことと、区民が主人公の行政運営の推進を基本として質問等を行ってきました。

 中央区みずからの現状分析と決算審議、事務事業評価、区民ニーズの把握を積極的に行った結果、区の自主財源ともいえる基金の積極的活用により、当初予算規模が七百億円を超えたということと受けとめています。

 区が抱える課題に対して積極的予算を組み、経済に刺激を与え、中小企業の支援を行い、地域活性化対策、子供、高齢者に対する支援策の充実、コミュニティ対策として町会・自治会などへの支援策、築地地区の活気とにぎわいとしての予算等々、各所にあらわれているところでありますが、第一に区民税の推移を考えたときに、これからの予算編成は慎重にならなければならないとも感じています。

 第二に、これら施策すべてにおいて、庁内各部の連携が不可欠であり、情報の共有が徹底されていく必要があります。

 第三に、区民への情報提供についても、的確に伝わるようにしなければなりませんし、情報収集は不断の努力をしていくことが重要であります。

 第四に、縦割り行政の弊害を区民に押しつけないことの重要性。

 第五に、人材育成に尽力し、区民の負託にこたえる人材を確保することも重要であります。

 第六に、築地市場移転問題については、市場関係者との連携をさらに強化し、築地全体の活性化、ひいては中央区全体の活性化に導いていただくことを望みます。

 基本計画二○○八を確実に実行し、手のつけられるものについては、積極的に推進していただきたいと思います。

 民主党区民クラブとして、予算特別委員会を通じ発言した意を御理解いただき、施策や行動に反映されることを望むとともに、区民が主人公であり、希望が持てる行政運営を目指し、しっかりとした信念のもと、予算執行をお願いいたします。

 以上を申し上げまして、民主党区民クラブは、平成二十三年度各会計歳入歳出予算に対しまして賛成いたします。

 次に、区民政党中央みらい委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十三年度中央区各会計予算に対する区民政党中央みらいの態度表明を行います。

 我が国は、今、想定をはるかに超えた大災害に見舞われ、最大の危機に遭遇しています。私たちは、今こそ知恵と力を振り絞り、全国民が結束して一人でも多くの被災者を救済し、日本を襲ったこの大きな悲劇と試練に立ち向かっていかなければなりません。

 さて、本区、平成二十三年度予算について、歳入は、定住人口回復によって区民はふえたにもかかわらず、税収は減収となりました。今後、ますます日本経済の受ける打撃を考えると、減収が見込まれ、歳入状況は低迷することが今後も続くものと思われます。

 一方、本区は、増加した子育て世代に対する待機児童問題、教育環境の整備などの子育て支援対策、高齢化に伴う在宅介護などへの安心とさらなる充実、そして中小企業への支援と景気対策など、まさに対応が急がれるさまざまな課題が山積しております。

 このような課題を踏まえ、平成二十三年度予算案においては、命と健康を守る自治体ナンバーワン、喜びを持って安心して子育てができるまちなど、さらなる区民福祉の向上を目指しつつ、重点的かつきめ細かく総合的に取り組まれましたことは、高く評価するところであります。

 私からは、去る三月三日の審査開始以来、各款にわたり詳細に質問してまいりました。これらの質疑は、区民の切実な要望でもあります。区当局におかれましては、将来を見据え、あらゆる状況においても即応し得る弾力性のある財政運営をされるよう期待いたします。

 以上申し上げまして、区民政党中央みらいは、本予算委員会に付託されました平成二十三年度各会計歳入歳出予算に賛成し、同意いたします。

 以上のとおり、各会派の態度表明が終わりましたので、まず、議案第一号、一般会計予算については、起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二号、国民健康保険事業会計予算については、起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三号、介護保険事業会計予算については、起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第四号、後期高齢者医療会計予算については、起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 よって、本特別委員会の決定どおり、御賛成いただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました四議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第四号は原案のとおり可決されました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第四を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第四

 議案第五号 平成二十二年度中央区一般会計補正予算

 議案第六号 平成二十二年度中央区国民健康保険事業会計補正予算

 議案第七号 平成二十二年度中央区老人保健医療会計補正予算

 議案第八号 平成二十二年度中央区介護保険事業会計補正予算

 議案第九号 平成二十二年度中央区後期高齢者医療会計補正予算

(二月二十三日企画総務委員会付託に続いて)


○議長(中嶋ひろあき議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を鷲頭委員長より願います。

〔十一番 鷲頭隆史議員登壇〕

○十一番(鷲頭隆史議員)
 ただいまより、去る二月二十三日の本会議において、本委員会に付託を受けました議案第五号、議案第六号、議案第七号、議案第八号及び議案第九号「平成二十二年度中央区各会計補正予算につきまして、審査の経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 今回の補正は、一般会計におきましては、「職員の給与費」、「子ども手当に要する経費」及び「助成対象の事業量変動等に伴う市街地再開発事業助成費」等の減額があるものの、「特別会計への繰出金」及び「基金積立金」等の諸支出金の計上により、十五億五千六百六十一万九千円を追加し、予算総額を七百二十五億九千三百四十四万一千円とするものであります。

 また、繰越明許費として、女性センター「ブーケ21」における女性相談の充実に要する費用のほか三項目を追加計上するものであります。

 国民健康保険事業会計におきましては、「保険給付費」、「後期高齢者支援金等」及び「共同事業拠出金」等の計上により、二千百九十三万一千円を追加し、予算総額を百五億四千二百三十五万円とするものであります。

 老人保健医療会計では、「諸支出金」の計上で、三千四百五万二千円を追加し、予算総額を八千二百三十二万一千円とするものであります。

 介護保険事業会計におきましては、「保険給付費」及び「諸支出金」等の計上で、一億七百五十三万三千円を追加し、予算総額を六十億八千八百七十一万九千円とするものであります。

 後期高齢者医療会計におきましては、「諸支出金」の計上があるものの、「広域連合納付金」の減額等により、九千百七十八万九千円を減額し、予算総額を二十億三十七万七千円とするものであります。

 付託を受けました議案の審査に当たり、本委員会は二月二十四日に開会し、理事者より、各会計一括して款別に説明を受け、一括して質疑を行いました。

 審査終了後、議案第五号、議案第六号、議案第七号、議案第八号及び議案第九号についてそれぞれ起立により採決したところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第五号につきましては、志村委員より、次のような意見がなされました。

 日本共産党区議団は、議案第五号「中央区一般会計補正予算」について反対します。

 本補正予算の特徴は、特別区民税の想定を上回る十八億円の減収。これは、景気低迷、雇用悪化とともに分離課税など税制の問題のあらわれであります。また、生活保護扶助費が一億円近くもふえていることとあわせて、ここには、税制とともに景気低迷や雇用悪化、また、高齢化など区民生活と中小業者が置かれている深刻な現状が反映していると思われます。

 この大もとには、税制のあり方の問題とともに、国や都の政治姿勢があります。リーマンショック後も大企業は内部留保をふやしていることを見れば、大企業を優先し、国民や中小企業を二の次にする政治が、区財政にマイナスの影響を与えていると考えます。

 一方、今回、基金に十九億円積み立てるとしています。安定的な財政運営は否定しないものの、余ったお金の一部でも区民に還元すれば、家計を助け、地域経済に好影響を与え、ひいては税の増収につながるのではないでしょうか。このような税金の生きた使い方が求められていると考え、審議の中でも提案もさせていただきました。

 福祉の心があるならば、中小業者を応援する心があるならばとの期待を込めて質問したのですが、区の答弁は、区民生活が大変でも、将来のために余ったお金はため込むという姿勢でした。区民の実態に心を寄せることを感じることができない冷たい答弁でした。

 区は、区民生活や中小業者の営業も大変なことを把握しているにもかかわらず、基金にため込むことを優先する区の姿勢は誤りであり、認めることはできません。

 以上の理由で、議案第五号に反対します。

 志村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第六号、議案第七号、議案第八号及び議案第九号、以上四議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 よって、本委員会の決定のとおり御賛成いただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第五号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第四、議案第五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第九号は原案のとおり可決されました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第五を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第五

 議案第十号 外国の地方公共団体の機関等に派遣される中央区職員の処遇等に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十四号 中央区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十五号 中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十六号 中央区ケーブルテレビ普及促進基金条例を廃止する条例

 議員提出議案第一号 中央区公契約条例

(二月二十三日企画総務委員会付託に続いて)


○議長(中嶋ひろあき議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を鷲頭委員長より願います。

〔十一番 鷲頭隆史議員登壇〕

○十一番(鷲頭隆史議員)
 ただいまより、去る二月二十三日の本会議において、本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、二月二十五日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第十号「外国の地方公共団体の機関等に派遣される中央区職員の処遇等に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十四号「中央区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十五号「中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十六号「中央区ケーブルテレビ普及促進基金条例を廃止する条例」、以上四議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議員提出議案第一号「中央区公契約条例」につきましては、否決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議員提出議案第一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立少数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議員提出議案第一号は否決されました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第六を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第六

 議案第十三号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十九号 中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例

 議案第二十号 中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

 議案第二十一号 指定管理者の指定について(区立総合スポーツセンター、区立浜町運動場及び区立月島スポーツプラザ)

(二月二十三日区民文教委員会付託に続いて)


○議長(中嶋ひろあき議員)
 本案について、区民文教委員会の報告を青木委員長より願います。

〔二十七番 青木幸子議員登壇〕

○二十七番(青木幸子議員)
 ただいまより、去る二月二十三日の本会議において、本委員会に付託を受けました議案につきまして審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月一日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決いたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第十三号「中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十九号「中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例」、議案第二十号「中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」、以上三議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十一号「指定管理者の指定について」(区立総合スポーツセンター、区立浜町運動場及び区立月島スポーツプラザ)につきましては、鞠子委員から、次のような意見がなされました。

 議案第二十一号「指定管理者の指定について」に対して反対の態度を表明し、意見を述べます。

 本議案は、区立総合スポーツセンターなど区立三施設の指定管理者にシンコースポーツ・大成サービス共同事業体を指定するというものです。

 日本共産党区議会議員団は、指定管理者制度について、公の施設の管理を営利企業に開放する制度自体の問題点を指摘するとともに、各指定については個別に判断し、賛否を表明してきました。昨年の第三回定例会では、シンコースポーツなどの指定管理者制度のもとでの利用料金制導入についても、公共施設の公共性などの点で懸念があるため反対しました。改めて、指定管理者導入の是非を含めて意見を述べます。

 公共スポーツ施設は、公共性、社会教育・社会福祉の機関としての施設機能の保持、無差別・平等・機会均等の原則を貫くことが必須の条件です。指定管理者制度と利用料金制導入で、この条件が守られるのかが問題となります。

 区は、制度導入の目的を、民間企業などの持つノウハウと活力を生かし、サービス向上と経費縮減を図るためとしていますが、公共サービス分野を営利企業の利潤追求の場に変えてしまいました。住民サービスの充実は、従前のように住民の要求や請願、議会での要望や提案、住民・利用者の直接的な運営参加などを通じて実現するのではなく、市場競争の活性化で実現するというのが指定管理者制度の特徴です。そのため、住民の施設利用権から見ると、問題点があります。

 一、議会の関与は、指定管理者制度適用の承認と区長が行った管理者の選考の同意に限定されます。指定管理者は、お客様満足度調査など市場調査によって要望などを把握するものとされています。恒常的な運営委員会などを設置して、事業の企画立案、実施に住民・利用者の直接的な参画を求めることが制約されます。選定委員会への利用者参画の拡大も必要です。

 二、指定期間ごとに公募などの方法によって管理団体が選考されるので、管理者には事業の継続性が保証されない。しかも、選考基準では経費縮減策など経営努力が求められ、人件費削減につながります。そのため、労働者の低賃金化や指定期間に合わせた有期雇用か臨時・短時間など非正規雇用をもたらす事例が全国で生まれ、専門性や経験豊かな職員配置が困難になり、人的サービスの質の低下をもたらすおそれがあるなどです。指定管理者がかわった場合、それまで業務に従事し、経験を積んだ労働者の雇用継続は保障されていません。

 三、また、利用料金制は、指定管理者が料金設定をし、指定管理者の収入として収受できる制度です。指定管理者が積極的に収益事業を展開できる条件をつくるものです。このことが、指定管理者の自主事業などの優先や、より収益性の向上を図ろうとする施設運営を促進させるおそれがあります。

 既に、浜町運動公園を利用したジャイアンツアカデミーの事業が始まっています。区規則では、利用者から入場料・参加料等を徴収する場合、利用料が通常の一・五倍となりますが、そうした利用が優先され、アマチュアスポーツ団体の利用が制限されることがないか注意が必要となります。施設の公共性、無差別・平等・機会均等の原則に影響を与えることが懸念されます。

 フィットネス業界大手の営利企業が指定管理者の共同事業体となった東京都体育館の事例では、懸念が現実となりました。個人利用を対象とした施設利用に民間ノウハウの手法が導入され、民間のフィットネスクラブの会員のような月額固定利用券などを設け、同時に、それまで一回六百円で時間制限なく利用できたプールの一時利用について、二時間六百円とすることが一方的に決められました。利用者を平等に扱う原則から考えれば、頻度の高い利用者を優遇し、頻度の低い利用者に負担増を求めるということとなります。区立総合スポーツセンターなどでも、制度上、こうした問題が生ずる懸念があります。

 昨年十二月の各自治体あて総務省通知は、指定管理者制度は単なる価格競争による入札とは異なるものであるとし、国会答弁でも片山総務大臣が、指定管理者導入後、行政サービスの民間委託が盛んになったとし、サービスの質を上げるのが目的だったが、競争性の導入によってコストを下げるツールとして使われていると指摘しました。その結果、低賃金などの問題が起きていることを認めました。改めて、指定管理者導入の是非を検討すべきであります。

 以上の点を指摘して、議案第二十一号に反対します。

 鞠子委員からの発言後、本議案について採決いたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第二十一号は原案のとおり可決されました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第七を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第七

 議案第十七号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例

 議案第十八号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

(二月二十三日福祉保健委員会付託に続いて)


○議長(中嶋ひろあき議員)
 本案について、福祉保健委員会の報告を鈴木副委員長より願います。

〔十四番 鈴木久雄議員登壇〕

○十四番(鈴木久雄議員)
 ただいまより、去る二月二十三日の本会議において、本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、二月二十八日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず議案第十七号「中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第十八号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきましては、小栗委員から、次のような意見がなされました。

 議案第十八号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に対して反対意見を述べます。

 本議案は、平成二十三年度の特別区の基準保険料率の改定に伴い、本区もこの基準に基づき条例を改定し、保険料を引き上げることなどを主な内容としています。

 基礎賦課分の所得割額の算定方式を住民税方式から旧ただし書き方式へ変更し、介護納付金分と三月末に予定されている賦課限度額の引き上げも含め、一人当たり保険料は年間十三万八千七百四十九円から十四万三千五百六十五円に四千八百十六円、三%の負担増、経過措置で十三万九千六十八円で三百十九円の負担増となります。

 特に、今回の算定方式の変更で、住民税方式と違い、扶養控除などの各種控除が適用されないため、控除を受けている低・中所得世帯や障害者、家族人数の多い世帯の負担が重くなるのは問題です。住民税非課税であっても所得割を課される世帯も出ます。激変緩和措置として特例を設けるとしていますが、財源は高額療養費を一般財源で補っていた分の一部を充て、その分については保険料に算入しているため、保険料値上げにつながるものです。しかも、激変緩和の特例は平成二十三、二十四年の二年間だけです。旧ただし書き方式に変更した場合の保険料の試算では、現行の一・八倍になるケースもあります。

 また、昨年九月に厚生労働省が医療保険の一元化の最初の突破口として、国保を都道府県単位に広域化する方針を打ち出しており、今回の旧ただし書き方式への移行は、その準備でもあります。さらに、政府は、一般会計から繰り入れを行う必要は生じない仕組みとするとして、ことしの通常国会に法案を提出する予定です。一般会計からの繰り入れがなくなれば、保険料はさらに一人当たり、中央区では十一万円も値上げしなくてはならなくなります。

 一九八八年から毎年度繰り返される国民健康保険料の値上げにより、保険料を払えない世帯がふえています。滞納世帯は、○九年度六千八百六十七世帯で、国保加入世帯の二六%に上り、保険料の収納率は八二・六七%となっています。全国では、滞納世帯が四百四十五万世帯、加入世帯の二割に上っていますが、それに比べても中央区の滞納世帯の割合は五ポイント以上も高い状態です。

 保険料を払えなければ保険証が取り上げられ、資格証明書になると、窓口で十割払わなければなりません。中央区では、資格証の発行件数は、○九年度三百二件となっています。全国保健医団体連合会の調査では、資格証の被保険者の受診率は一般の被保険者の七十三分の一となっており、ぐあいが悪くても病院に行けない事態が広がっています。○九年一月二十日の政府答弁が徹底され、医療を受ける必要があれば、資格証を交付されていても短期証に切りかえることを区の窓口でしっかりと実施するよう求めます。

 国保は、国保法第一条で、社会保障及び国民保健のための制度と規定し、第四条では、国保の運営責任は国が負っていることを明記しています。それなのに、国が責任を果たさず、国保会計に対する国庫負担を削減してきたことが、財政を悪化させてきた大きな要因です。中央区でも、一九八一年には五○・三%あった国庫支出金が、○九年度には二一・八%に落ち込んでいます。国保制度の構造的問題を解決し、国庫負担をふやして、国民健康保険制度を守るよう国に強く要請すべきです。

 国保の加入者は、高齢者や自営業者、失業者など、生活困窮者が大半を占めており、高過ぎる国民健康保険料の引き下げが求められているとき、逆に保険料が引き上がるような改定を行うことは容認できません。

 以上の理由から、議案第十八号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に反対します。

 小栗委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第七、議案第十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十八号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第七、議案第十八号は原案のとおり可決されました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第八を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第八

 人権擁護委員の候補者の推薦について


○議長(中嶋ひろあき議員)
 お諮りいたします。本案に同意することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第八は、同意することと決しました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第九を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第九

 議員提出議案第二号 中央区議会委員会条例の一部を改正する条例


○議長(中嶋ひろあき議員)
 提案者の説明を願います。

〔二十四番 原田賢一議員登壇〕

○二十四番(原田賢一議員)
 ただいま上程されました議員提出議案第二号、中央区議会委員会条例の一部を改正する条例につきまして、提案者を代表して、提案の理由を御説明いたします。

 本案は、昨年の第四回区議会定例会において、環境部と土木部を統合する本区組織条例の一部を改正する条例が可決され、本年四月一日をもって新たな部の名称が「環境土木部」になることから、本区議会委員会条例に規定されている常任委員会の所管を改めるものであります。

 よろしく御審議の上、何とぞ満場一致をもって本案に御賛同いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第九、議員提出議案第二号は原案のとおり可決されました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第十を議題といたします。

〔奥田議会局長朗読〕


日程第十

 議員提出議案第三号 「日本国内での不活化ポリオワクチンの早期導入を求める意見書」の提出について


○議長(中嶋ひろあき議員)
 提案者の説明を願います。

〔二十四番 原田賢一議員登壇〕

○二十四番(原田賢一議員)
 ただいま上程されました議員提出議案第三号、「日本国内での不活化ポリオワクチンの早期導入を求める意見書」の提出について、提案者を代表して、文案の朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。

 日本国内での不活化ポリオワクチンの早期導入を求める意見書

 わが国におけるポリオの予防は、「経口生ポリオワクチン」を用いた予防接種により行われていますが、今、世界では欧米諸国をはじめ多くの国々が「不活化ポリオワクチン」を使用しています。これは、国立感染症研究所が昨年七月に発表した「ポリオワクチンに関するファクトシート(報告書)」においても述べられているとおり、「不活化ワクチン」は「生ワクチン」と比較し、安全性と優位性が認められているからにほかなりません。

 現在、国内で使用されている「生ワクチン」については、厚生労働省が昨年八月に発表した「予防接種後副反応報告書」によると、接種者二百十二万八千八百四十八人中、四肢の麻痺六件、その他の副反応症例九件、計十五件の事例が認められたと報告されています。一方、「不活化ワクチン」については、既に導入した各国において麻痺の副反応の比率が極めて少ないことが明らかになっています。こうした状況から見ても、わが国も早急に「不活化ワクチン」の導入を図る必要があります。

 これまでも「不活化ワクチン」については、日本医師会、患者家族会などが国に対し予防接種への導入を強く要望してまいりましたが、ワクチンの承認は未だ、実現されておりません。そこで、国が承認するまでの間、当面、「不活化ワクチン」を輸入して対応することを認め、重症な副反応による被害者をこれ以上出さないようにすべきと考えます。

 よって、本区議会は、国に対し早急に予防接種法を抜本的に改正し、「不活化ワクチン」を導入するよう強く要望します。

 右、地方自治法第九十九条の規定により、中央区議会の総意をもって意見書を提出します。

 平成二十三年三月十七日

東京都中央区議会議長中 嶋 ひろあき

 内閣総理大臣

 厚生労働大臣あて

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願い申し上げます。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第十、議員提出議案第三号は原案のとおり可決されました。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 次に、日程第十一、「議会閉会中の継続審査」について。

 ここで、ただいま各種委員会委員長より、各委員会に付託を受けております事件及び請願について、議会閉会中の継続審査の申し出がなされておりますので、その一覧表をお手元に配付いたします。

〔議会局職員「各種委員会継続審査申出事件一覧表」を配付〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 お諮りいたします。本件の申し出をそれぞれ承認することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、本件の申し出をそれぞれ承認することに決しました。


○二十三番(押田まり子議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 今期定例会に提出されました案件は、すべて終了したことと存じますので、これをもって閉会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 御異議なしと認めます。よって、会議を閉じます。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 ここで矢田区長よりあいさつがあります。

〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 区議会終了に当たり、一言ごあいさつ申し上げます。

 去る二月二十一日から本日に至る今期定例会に御提案申し上げました案件につきましては、いずれも原案どおり御決定をいただき、まことにありがとうございます。

 この間、平成二十三年度本区各会計予算につきましては、予算特別委員会を設置し、その審査を付託され、平成二十二年度本区各会計補正予算のほか、条例案件及び指定管理者の指定につきましては、各所管の常任委員会にその審査を付託され、極めて御熱心なる審査をいただいた上、いずれも原案どおり可決を賜り、厚く御礼申し上げます。

 また、去る十一日、東北地方太平洋沖地震が発生した際には、予算特別委員会の運営に特段の御配慮をいただき、重ねて御礼申し上げます。

 本区におきましても、区民の安全・安心な生活を守るため防災対策に一層万全を期するとともに、被災地への支援に全庁を挙げて取り組んでおります。

 本会議及び各委員会においていただきました貴重な御意見等につきましては、今後の区政運営に可能な限りこれを反映させ、より一層区民福祉の向上のために全力を傾ける所存でございます。

 さて、議員各位におかれましては、このたびの定例会が今任期最後の区議会でございます。

 任期中の御尽力に対しまして、ここに衷心より敬意を表するとともに、今後とも御健康に留意され、区政推進のために一層の御協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。

 終わりに当たりまして、中央区の限りない発展と皆様方の御多幸と御活躍を心から祈念いたしまして、御礼のごあいさつといたします。

 まことにありがとうございました。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 あいさつを終わります。


○議長(中嶋ひろあき議員)
 さらに、ここで、本年三月三十一日付をもって退職されます総務部参事渡辺明彦さん、会計管理者西川昭男さん、区議会議会局長奥田春光さん、スポーツ課長高橋宏幸さん、区民部副参事小栗利雄さんに対し、長年にわたり本区行政に尽力されました功績に報いるため、ここに議会の名をもって感謝状及び記念品の贈呈を行います。

 なお、渡辺明彦さんから、本日、欠席の申し出がありましたので、ここで感謝状を朗読し、後日、記念品を添えて、御本人にお届けいたしたいと思いますので、御了承願います。

〔西川昭男君、奥田春光君、高橋宏幸君、小栗利雄君、議会局職員に導かれて議場に入る〕

〔中嶋議長退席、演壇に登り、感謝状を朗読〕


 感謝状

 西川昭男様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります

 このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十三年三月十七日

中央区議会

〔中嶋議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

〔拍手起こる〕


 感謝状

 奥田春光様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります

 このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十三年三月十七日

中央区議会

〔中嶋議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

〔拍手起こる〕


 感謝状

 高橋宏幸様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります

 このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十三年三月十七日

中央区議会

〔中嶋議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

〔拍手起こる〕


 感謝状

 小栗利雄様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります

 このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十三年三月十七日

中央区議会

〔中嶋議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

〔拍手起こる〕


 感謝状

 渡辺明彦様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります

 このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十三年三月十七日

中央区議会

〔拍手起こる〕


〔中嶋議長着席〕

○議長(中嶋ひろあき議員)
 ここで、ただいま感謝状を受けられました五名を代表いたしまして、西川昭男さんよりあいさつがあります。

〔会計管理者 西川昭男君登壇〕

○会計管理者(西川昭男君)
 貴重なお時間を拝借いたしまして、一言御礼のごあいさつを申し上げます。

 ただいま私たち五名の退職に当たりまして、中央区議会から御丁重なる感謝状と記念品までちょうだいいたしました。一同を代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。

 私は、昭和五十年、一九七五年四月以来、議会局を振り出しに、三六年間にわたって勤めさせていただきました。仕事を通じて多くの区民の方々と出会い、充実した日々を送ることができました。また、この歴史と伝統ある都心中央区は、私にとりまして、子供のころ、家族でデパートや映画を見に来た思い出のまちでもあります。ここに勤務することは、大きな喜びであり、また、誇りでもございました。

 この間、区議会の皆様方には、いろいろな場面で御指導、御鞭撻、そして御交誼を賜りました。私たちが今日を迎えることができましたのも、そうした励ましがあったからこそであり、改めまして深く感謝申し上げます。

 現在、我が国は国難ともいうべき未曾有の大災害に遭遇しておりますが、知恵と力を合わせ、必ずやこの困難を乗り越えることができると確信しております。

 結びに、この中央区がいつまでもますます光り輝いていくことを願い、あわせて中央区議会のますますの御発展、さらに皆様方の御健勝、御多幸、御活躍をお祈り申し上げまして、御礼のごあいさつとさせていただきます。

 ありがとうございました。(拍手)

○議長(中嶋ひろあき議員)
 あいさつを終わります。

〔西川昭男君、奥田春光君、高橋宏幸君、小栗利雄君、議会局職員に導かれて退場〕


○議長(中嶋ひろあき議員)
 これをもって、平成二十三年第一回中央区議会定例会を閉会いたします。

午後四時十三分 閉会


署名議員
議長 中嶋 ひろあき
議員 小栗 智恵子
議員 原田 賢一

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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