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平成23年 築地市場等街づくり対策特別委員会(6月9日)

1.開会日時

平成23年6月9日(木)

午後1時30分 開会

午後4時28分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子

副委員長 礒野 忠

委員 今野 弘美

委員 田中 広一

委員 青木 かの

委員 加藤 博司

委員 渡部 恵子

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

吉田副区長

斎藤企画部長

平林企画財政課長(参事)

内田副参事(都心再生・計画担当)

齋藤区民部長

黒川商工観光課長

宮本環境土木部長

有賀環境政策課長

岸田都市整備部長

田村都市計画課長

望月地域整備課長

竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)

5.議会局職員

田中議会局長

横山議事係長

渡邊書記

武藤書記

6.議題

  • 築地市場問題及び東京駅周辺等地域整備に関すること

(午後1時30分 開会)

○押田委員長
 皆様、御苦労さまでございます。ただいまより築地市場等街づくり対策特別委員会を開会させていただきます。

 まず、本日、髙橋副区長は公務のために欠席をいたしますので、御了承をお願いいたします。

 それでは、私から一言ごあいさつをさせていただきます。

 (あいさつ)

 それでは、議長よりごあいさつをちょうだいいたします。

○石田議長
 (あいさつ)

○押田委員長
 どうもありがとうございました。

 続きまして、区長さんにごあいさつをお願いします。

○矢田区長
 (あいさつ)

○押田委員長
 ありがとうございました。

 それでは、続きまして、理事者紹介をお願いしたいと思います。

○吉田副区長
 (理事者紹介)

○押田委員長
 どうもありがとうございました。

 それでは、続きまして、議題の審査に入らせていただきます。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いを申し上げます。

 それでは、まず理事者報告をよろしくお願いいたします。

○斎藤企画部長

 1 第3回新しい築地をつくる会の実施結果について(資料1)

○岸田都市整備部長

 2 日本橋二丁目地区の都市計画について(資料2)

 3 銀座六丁目地区の都市計画について(資料3)

 4 平成23年度再開発事業等の取組(資料4)

 5 まちづくり協議会の報告(資料5)

以上5件報告

○押田委員長
 どうも御苦労さまでございました。

 それでは、発言の時間制について説明させていただきます。発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる時間といたしますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時6分でございますので、自民党さん47分、公明党さん29分、みんなの党さん29分、日本共産党さん29分、民主党区民クラブさん29分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 質問をお願いいたします。

○今野委員
 それでは、議題も一緒にやるかもしれませんが、理事者報告をいただきました資料1、第3回新しい築地をつくる会の実施結果について、資料3の銀座六丁目地区の都市計画についてということで、2点質問させていただきます。

 まず、3月30日に第3回新しい築地をつくる会が開催されてから、それまでも築地市場移転経費が都議会のほうで予算可決をされたという大きな事情があったわけですが、それ以降、都知事が4選をされ、そして都議会の補選も自民党候補者が勝つということで都議会の構成も自民・公明の石原与党が多数を占める、主導権を握ったということが結果とあらわれました。また、近日中に豊洲の新市場に対する新しい基本設計が間もなく発表されるという事実もあります。また、過日の新聞報道によりますと、5月31日には東京都卸売市場審議会が開催をされて、具体的に新市場の2014年度開場が明記をされたという大変大きな流れが、この間、ございました。私自身、中央区政も中央区議会も現在地再整備を願っていた立場から言えば断腸の思いでありますが、この事実をしっかりと受けとめなければいけないのかという認識で私は思っておりますが、そういう立場において、政治というのは議論だけ重ねればいいということでなくて、しっかりと答えを出すということが大きな仕事なんだろうと思っておりますので、私の考えというよりも、中央区議会としても大きなこの現実を受けとめながら、では中央区政はどうなのかということで確認をさせていただきたいと思っております。

 それと、今までどちらかというと、万が一の豊洲移転というのが冒頭、頭にくっついてきたわけですが、この事実を含めると、現実として中央区行政としては、現在の都、都議会の流れを含めた築地市場の再整備問題については、どのように認識をしているかということであります。まず最初に、その確認をさせていただきたいと思っております。

 銀座六丁目地区の都市計画につきましては、たまたま昨日の夜、テレビ朝日系の報道ステーション、けさは同じ朝日系で番組の名前が変わったと思うんですが、8時からのテレビ番組で、わざわざ新聞にも載って、大きく時間を割いて、この問題が報道されておりました。どちらも、見た限りにおいては、最古の有名百貨店が閉じる、あるいは百貨店が複合ビルに変貌するんだということのとらえ方で、内容的には決して否定的な内容ではなくて、新しい時代に即したまちづくりという観点で、否定的ではない報道だったと思っております。しかし、私がちょっと残念に思ったのは、こういうときに必ず地元自治体、中央区の役割というのが報道されないんですよね。これについては、事前にこの報道、2つ、公共の電波を使った大事な報道があったんですが、都市計画審議会にかかる前にこういう報道も珍しいなと思いながら、ただ、日本経済新聞が追っかけていましたから、当然こういう報道もあるのかなと思いますが、中央区には事前に報道の聞き取りというのか、事前の何かお知らせあるいは聞き取り等、あったのでしょうか。そこをまず確認させてください。

○斎藤企画部長
 まず、築地市場の移転についてでございます。

 委員の御質問にもありましたが、私ども、現在地再整備を長年願ってまいりまして、結果については残念ではございますが、これは東京都の都議会と当局、いわゆる理事者と都議会が手続をもって決定をしたものということで、説明もいたしましたが、手続上、これが明確になって築地の市場移転が決定をしたということと受けとめております。

 また、私どもも現在地再整備を望んでおりましたが、区長の以前の要望にも記載しましたけれども、結論が長引くというのは、地域にとって、関係者の方にとって、非常に悪い結果になるというふうな思いも同時に持っておりましたので、今、こういう形で移転が決定をしましたので、それを前提に地域が今後、活気とにぎわいが維持できるように、地域と一緒に頑張っていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○望月地域整備課長
 昨日と本日のテレビ報道についてということでございます。

 事前の確認等があったかどうかということでございますけれども、実は、昨日、テレビ朝日さんのほうから御連絡がありまして、地区計画の高さ制限についてという一般的なお問い合わせがございました。また、銀座地区での他の開発がどうかということでございますので、これは一般的なお答えしかしておりません。それ以外のお問い合わせは一切ございませんでした。

 以上でございます。

○今野委員
 それぞれありがとうございました。

 そうしますと、中央区の市場の問題に対する認識を改めて確認させていただいたということで理解いたしますが、私どもも、何度も申し上げているように、本当は残したい。しかし、現実の権限は東京都であり、都議会ということで、決して責任逃れをするわけではなくて、現実そのような状況の中で現在の状況になったということは共有したということにさせていただいた上で、そうなると、我々一都民としても、築地市場が万が一をとって豊洲に行くという前提でお話をさせていただくのであれば、食の安全という意味においては、土壌汚染がまだまだ本当に大丈夫なのかという報道があるわけでありますから、その辺のことがどうなのか。また、大震災を経験した状況の中では、食料、都民の台所として、しっかりと食の安定供給という問題については、聞き及びますところ、豊洲新市場予定地は液状化が発生したということでありますから、土壌汚染の問題、そして液状化の問題については、本当に大丈夫なのかというのをただしておかなければいけないということでありますので、中央区としては、今、その2つの大きな問題についてどのように認識をされているのか確認をさせていただきたいと思います。

 また、銀座六丁目につきましては、わかりました。銀座ルールのほうも、条例という言い方だったんですが、正しいか正しくないか、とらえ方はあるんだと思いますが、56メートル、高さ制限をして銀座のまちづくりを、100メートルみたいな計画があったけれども、こうしたんだと。一部そのときの報道があったんですよ、中央区という名前が。ところが、中央区と言った瞬間に、コメンテーターの一人が銀座は中央区ですかというようなことが放送に乗っちゃうんですよ。

 私、何度も言っているように、銀座ルールのことだけの確認だったということですから、決して中央区のほうのこの問題に対するアピール度がどうだったということは問いませんが、少なくとも大きなインセンティブをJ.フロントリテイリングさんと森ビルさんの再開発に与えるわけですよね。ましてや、新しく議決をいたしましたまちづくり基本条例に基づいて、さまざまな地域貢献、社会貢献をさせるという大変なインパクト、中央区行政というのはこんなにすばらしいんだなという非常に大きな、いい意味の施策をやっているわけでありますから、今後報道がある際にはそこをしっかり強調していただきたいということはあるんですが、それを除いて、今回その前に御報告がありました日本橋二丁目さんとの地域貢献、社会貢献と比べて、バスの駐車、これが大きな特徴だと思いますが、銀座のまちづくりとして何が今回のこの複合、大規模計画において、銀座のまちづくりの観点から、銀座ならではの中央区行政から取り入れた、お願いしたというか、そういうものは何か特徴的なものはあるんでしょうか。その辺をお聞かせいただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 築地市場の移転先の豊洲新市場予定地の問題でございます。

 委員御指摘のとおり、3月11日、議会の決定直後に起きました地震で私どもも大変な心配をいたしまして、その後の都の対応状況を注視するなり聞くなりしているところでございます。御指摘のとおり、まず液状化という問題がございまして、都に確認しましたところ、液状化自体については、これはある程度の想定を設計の中でもしていたところでございまして、今後の建設工事あるいは土壌汚染対策の工事の中で確実に対応していくというような見込みを持っているとのことでございました。

 また、その液状化に伴って土壌の一部が噴砂をしているというような状況がございます。委員御指摘のとおり、現在、飛散防止の措置をブルーシートをかけてとっているということでございまして、安全性について、現在のところは問題がないということです。また、今後につきましても、その噴砂をした物質につきまして専門家に意見を聞きながら、確実に土壌汚染対策工事の中で除去をするということで取り組んでいくということでございました。ですので、おっしゃるとおり食の安全・安心というところ、区としても移転の結論自体は受けとめるところではありますが、その大前提となるのが食の安全・安心ということになろうかと思います。ですので、区としても、このあたりの都の対応がしっかりとなされるかどうか、引き続き注視をしながら、しっかりとした対策をとられるよう必要な行動をしていきたいというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○望月地域整備課長
 銀座六丁目の開発計画についてでございます。

 まず、先ほど条例のお話がございました。こちらの地区計画の変更をした際に当然条例で規制しますので、間違ってはいないかと思いますが、私どもは地区計画の変更というふうにお伝えしたんですけれども、そのように報道されたという点はあろうかと思います。

 また、今回の開発計画についての銀座ならでは、あるいは区としてそういったお話をされたかということでございますけれども、今回一番大きな点は、やはり銀座地区で課題となっております観光バスの中央通りに駐車している台数が非常に多い。それを今回の開発の中で新しくつけかえた道路で整備を行うということが、まず1点、大きなところであろうと思っております。また、それにあわせて銀座観光ステーションということで、銀座での受け入れ先といいますか、そういった顔をそちらのほうでつくるということが、それとあわせた整備ということになろうかと思っております。

 そのほかにつきましては、大規模な開発でございますので、当然まちづくり基本条例ということで整備のほうを打ち合わせて協議をしておりますけれども、そういった中では、最近銀座通りからたばこの灰皿が撤去されたというようなお話もございますので、喫煙所の整備ですとか、中央通りならではの整備をしていただきたいですとか、あるいはこれは大規模開発で防災あるいは環境ということで、今回、環境につきましては、銀座地区の地域冷暖房の施設がございますので、そのサブプラントの設置ということで環境対策にもより一層取り組むようにという、そういった指導はしてございます。

 また、こちらのほうの開発につきましては、先ほどの開発の手法といたしまして、都市再生特別区という事業者の提案によるものがございますので、そういった中で検討されたものを、区としても、今回都市計画を定めるに当たってはこの計画でというふうに認識しているところでございます。

 以上でございます。

○今野委員
 そうしますと、市場のほうにつきましては、液状化については当初から予想がされていたということで、今回の土壌汚染に含むんでしょうか、工事のところできっちり対応して、大丈夫だと。ただ、土壌汚染については、今後しっかり見張っていくということでありますから、本当に私ども中央区からの再整備がだめで豊洲へ行ってしまうからで終わりではありませんので、本当にその辺が都民の一人としても、新市場が開場するのであれば、安心・安全な食の提供、都民の台所としてしっかりとした市場が開設できるように強く望むところであります。

 ただ、あわせて2014年の開場ということは、私たちの任期のけつときっちり合うんですよね。ということは、遠い先かなと思っていると、意外と短期間のものだなと。しかし、いろいろな条件で、それが早まるということはないんだろうから、おくれる可能性はあるにしても、しかし、過日の5月31日の審議会でも2014年中に開場ということが明記をされたわけですから、そこをしっかりと認識して、私たち中央区としては行動していかなければいけないんだと思っています。

 その中においては、私どもの最低条件というのは何かといえば、中央区鮮魚マーケット構想の実現なんだろうと思います。という意味においては、2014年開場を目指す東京都のスケジュールは、実際今、どのような行程をおつかみになっているのか、基本のところで結構ですけれども、お示しをいただきたいと同時に、あわせて今申し上げた中央区鮮魚マーケット構想の実現に向けて、そこにどんなタイミングで中央区の役割を果たしていくのか。けつが決まっているわけですから、どの時点までに東京都に今言った中央区鮮魚マーケット構想を認めさせなきゃいけないのかということです。そこの戦略を練って、東京都と交渉できる体制はどんな体制になっていくのか、あるいはいつまでに交渉をまとめなければいけないのか、もう具体的にそういう話になっていくと思うんです。その辺についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

 そして、銀座の話です。

 そうしますと、さまざまな今の地域貢献、社会貢献、また私どもが議決をしたまちづくり基本条例に基づいて銀座のまちづくりに大変大きく貢献するということはよく理解できます。ただ、我々、よく言うじゃないですか。まちづくりというのは、金太郎あめみたいなまちはだめなんだよと。要は、銀座のまちと比較しては失礼になりますけれども、例えば池袋とか渋谷とか新宿とか錦糸町とか、どこへ行っても同じようなまちはつまらないですよね。ですから、そういう意味においては、今回の報道が銀座のJ.フロントリテイリングさんと森ビルさんの開発といっても、民間ですけれども、少なくともオール銀座で考えた場合に、中央区の大事な魅力である銀座のまちづくりからいうと、今回の再開発は大変大きな位置を占めると思うんです。そういう意味においては、中央区の銀座のまちづくりに対するビジョンみたいなものが、さっき言ったようにインセンティブを与えるわけですから、どんなまちづくりを、あるいはオールパッケージのまちづくりに、あなたたちはこういうまちづくりに協力しなさいよと。まちづくり基本条例だけではなくて、そんなまちづくりのビジョンがなければいけないんだと思ったので、そういうところも含めてマスコミ報道されたのかなという目で見ちゃったものですから、まだそういうことではないと言うのであれば、逆に言うと、どんなビジョンをお持ちなのかということをお聞かせいただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、築地市場の問題についてでございます。

 東京都の平成26年度開場までのスケジュールはということでございますけれども、現在聞いておりますところ、26年度末までの開場を目指しまして、それまでの間に今後、都市計画決定、土壌汚染対策、市場全体の設計、工事というふうに入っていくというふうに聞いております。また、そのために今年度の動きとしましては、都市計画決定あるいは土壌汚染対策工事、設計の途中までを進めるというようなことを聞いているところでございます。

 一方、私ども中央区のほうで要望しておりました26年度末に移転をするならば、その築地のこれまでの活気とにぎわいを確実に維持してほしいというところへの都の対応でございますけれども、先般の都議会の中で、跡地の検討費用3,000万円ということを計上してございます。その目的は、築地の活気とにぎわいの継承を目指すための今後の検討ということでございました。その質疑の中で、築地の跡地の考え方について示しておりまして、食文化の歴史を確実に継承していくという観点は大変重要であるということ、跡地の計画をなるべく早く示さないといけないということ、あるいはそのために中央区と話し合っていきますというところを明言しているということでございますので、区としても一定の可能性を持って確実に実現をされるように取り組みたいと思っていることでございます。

 当面の動きといたしましては、その3,000万円の検討を平成23年度予算で都が行いますので、その中で区と話し合うとおっしゃっていたことが必ず実現をされて、区としても、その中で委員おっしゃったようなにぎわいが途絶えないような要望でございますとか、これまで要望してきたことが確実に今後の計画に反映されるような区としての要望なりを強く申し入れていきまして、時間をかけずに、にぎわいを絶やすことのないように確実に守っていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○望月地域整備課長
 銀座六丁目の開発についてでございますけれども、やはり銀座という場所での開発でございますので、本区としては、地域の活気とにぎわいの創出、これが一番大事な点であるのではないかというふうに考えてございます。当然、今までの松阪屋さんの建てかえということでございます。今、J.フロントリテイリングさんというふうに大丸さんと一緒になりまして変わりましたけれども、その建てかえであるということで、あそこに新たにまた活気とにぎわいが生まれるということが一番大切なことだと思っております。

 また、銀座地域の方も、そういった部分でいきますと共存共栄と申しますか、同じように地域一体となって発展していく、そういったことを望まれているというふうに感じております。銀座地域には、銀座デザイン協議会という形で地域の建築計画に対する協議を通じて事業者と協議をしていただく組織体もつくられております。そういったことを通じまして、銀座にふさわしいまちづくり、そうしたものに区と一体となって取り組んでいただいているところでございますので、区としましても、そうした銀座デザイン協議会等を通じまして、今後よりよいまちづくりに向け、一体となって取り組んでまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○今野委員
 銀座六丁目のお話のほうからいきますが、そういう機会をとらえて、ぜひ中央区の主体性を持って発言や実現をしていっていただきたいと思うんです。せっかくこうした大規模な開発が一つの契機になって、今、景気が落ち込んでいますし、個人消費もそんなに夢のような話があるわけではない。ですから、オール銀座として銀座が活性化して中央区に波及するような、ですから、相乗効果を図れるような再開発、また銀座の魅力を高めて、かつ中央区の魅力がもっと上がるような開発というようなところのコンセプトをしっかりと持って、主体性を持ったまちづくりに取り組んでいただきたいことを強く要望させていただきます。よろしくお願いします。

 築地のほうの話は、わかりました。3,000万円という跡地利用のこと。ただ、今、御答弁が具体的でなかったので、ちょっと突っ込んでお話ししちゃうと、そうすると平成26年の夏なんですね。26年中というのは。

〔「末です」と呼ぶ者あり〕

○今野委員
 ごめんなさい、では年度の末。そうすると、平成27年3月までと決まったわけですね。そうすると、いつまで今言った中央区鮮魚マーケット構想なるものが本当に実現をしなければ、中央区が断腸の思いで決断をしたということが何もなくなっちゃう。区長の公約もうそになっちゃう。私もまちで言っていますから、公約です。ですから、そういう意味においては、中央区鮮魚マーケット構想なるものがまだまだわからないところもありますが、最初は公設民営だなんて、私もひとり歩きしたところを聞いていますけれども、決してそうではない。みんなが力を合わせてやっていくということになると、本当に担保するためには、いつまでに答えをもらうんだという、その見通しがなかったら、やはり私はおかしいと思うんです。であるならば、例えば築地市場が本当に豊洲に行っちゃったと。だけれども、東京都のほうは豊洲に行った瞬間に門を閉じると。礒野委員に詳しく私は教えてもらいましたが、もう閉めちゃうと。そんなことをされたら、どうするんですか。ですから、中央区の土地を有効利用してでも、あるいは本当に腹をくくるんだったら、中央区が予算をつけても鮮魚マーケット構想に見合う施設をつくるぐらいの事前の準備をしておかなければ、あと4年ないんですよ、本当に。ですから、その辺の覚悟のほどをもう一回お聞きしたい。

 あと、もう一つ、一番大きなネックになるのが荷受けだと聞いております。しかし、荷受けをつくれば、さっき部長の資料説明の中にもありましたとおり東京都は論外だ、2つの市場なんかは認めないんだと、こういうことになると、この話は頓挫しちゃうと思うんですよ。ですから、私は荷受けというのが中央区鮮魚マーケット構想なるものに絶対条件なのかどうかというのをお聞かせいただきたいと思います。私なりに違う考えもあるんですが、それを言えば言うほど東京都もいこじになっちゃって、2つ市場はだめだという宣言をされているわけですから、その辺の工夫なるものも、今、私が事前に申し上げた質問と同時に大事な要素になるのではないかなと思いますので、その辺についてのお考えはいかがなんでしょうか、お聞かせください。

○矢田区長
 築地市場問題、非常に重要でございまして、これはこれまで区議会の皆様方、区民の皆さんと一体となって取り組んできて、現在地再整備、そういうことを基本に進めてきたわけであります。また、万が一移転した場合にはということで、いろいろ私たち、鮮魚マーケット等々を考えてきたわけですけれども、これはまた無駄ではなかったわけで、20年間にわたりそうした姿勢で今日まで来たわけであります。残念ながら移転であるという方向、これは先ほど来答弁しているとおり、そういう方向が出てきているわけでありますから、そういう中で万が一ということも、私たち責任ある自治体として取り組まなければならないということで、区議会の皆様とも一体となって考えた。それが今、出てくる、こういうことでありますけれども、東京都が一方的にああだこうだと自由にやっているんだというように聞こえたものですから、あれなんですけれども、そんなことはないんです。あの23ヘクタールの土地、これは東京都の土地であるわけでありますけれども、あくまでもあれは区内にある土地でありますから、では移転した後、どういうものをつくっていくのか、どういうコンセプトのもとに新たなまちづくりに取り組んでいくのか、そのためには何といっても地元中央区の協力、これがなければ、東京都だって勝手なまちづくりというのは、それこそできない。銀座、どこでもそうですけれども。そういうわけでありますから、私たちは自信を持って、私たちの主張はしっかりと東京都に受け入れさせる、そういう決意をしているわけでございます。

 重要なのは、23ヘクタールの周りに私たちの土地、これは固有の中央区の土地が1ヘクタールあるわけですから、それもやはり新たな築地をつくるという場合には東京都もいろいろと協力してもらいたいということがあるでありましょうし、また、これはそう狭い土地でもない。先般からいろいろあそこで、場外の皆様方、築地市場関係者の皆様方が被災地応援ということで築地から元気を発信というようなことでやっておりますけれども、あそこも、皆様方行かれたと思いますけれども、かなり広い駐車スペース等々、毎年秋にはあそこで築地まつり、秋まつりもやっているわけでありますから、あれを見ても、そう半端な土地があるわけではなくて、しっかりとしたものがあるわけですから、そこへまた東京都との話し合いによってもう少しスペースを御協力願い、また駐車スペースなんかもいただいて、やろうじゃないかということでございますが、いずれにしても、これからいよいよ始まるわけであります。

 といって、まだまだこれには本当に前提条件として、豊洲の土地は本当に大丈夫なのかという問題、今、ブルーシートをかけちゃっているようですけれども、あそこは本当に土壌汚染とかいろいろな問題はないのか、これが少しでも出てくるということになると、これはまた大前提が崩れるわけでありますから、そこら辺も私たちはしっかりと見きわめながら、東京都と話し合っていきたい。東京都の姿勢も、論外から、どんどんこちらの区と話し合うという姿勢に転じてきているわけですから、やはりそういうところをしっかりと見て、話し合ってまいりたい、こういうふうに思うわけであります。

○今野委員
 区長さんが答弁すると、次に突っ込めなくなっちゃうんですけれども、わかりました。築地の食文化、そしてにぎわいと活気を絶対守るんだという決意のあらわれだと理解し、質問を終わります。

○田中(広)委員
 それでは、資料1、それから資料2、3、4、再開発事業を含めた大きくこの2点について質問させていただきたいと思います。

 今回の東日本大震災を受けまして、区民、当然国民の意識が本当に大きく変わったなというふうに思っております。特に、経済面、まちづくりといいますと、やはり経済が関連してくるわけですが、経済面を見ても、やはりリーマンショックで立ち直れない状況の中で地震を受けた。そういった中で現在を迎えている。まさに、今回の大震災の教訓をどう生かしていくのか、またこの変化の中でどう考えていくのか、これが今後の築地の問題、またまちづくり、再開発等の問題の中で大変重要だというふうに私は思っております。

 まず、築地の問題についてでありますが、震災が起こりまして、その後、場内あるいは場外、築地かいわいを歩きましたけれども、最初は人が全然いなくて、どうなっちゃうのかなと思うぐらい寂しい状況を覚えました。現場の地域の皆さんの大変な御努力もあって、最近はようやく人の流れがだんだん出てくるようになってきたと思っております。これは築地だけではなくて、銀座、日本橋かいわいもそうかなというふうに思っておりますが、仮に築地という点で考えますと、そうした厳しい状況があったと思っております。新聞報道等を見ますと、築地の場内で市場を経由する、そうしたシステム、今、大体6割ぐらいになってきた。あるいは、業者さんの中でも半数以上が減収の状況だと。大変厳しい状況が報道されております。また、財務省の中でも、経済全体としても大変今は落ち込んでいる。一部で持ち上がる傾向もあるようですが、やはり厳しい状況になっている。こういった認識を国は示しております。

 そこで、築地を中心とした景気動向を本区としてどうとらえていらっしゃるのか、まずその点をお伺いしたいというふうに思います。例えばですが、融資の相談の状況ですとか、あるいはあっせん状況等の中でどんなふうに見えているのか、あるいは景気動向調査も行っておりますので、その点も含めて区の御認識をお伺いさせていただければと思います。

○黒川商工観光課長
 築地をはじめといたしました区内の景気の動向ということでございますけれども、こちらは最新の区内の景気動向調査を見ましても、やはり飲食関係にかなりの打撃が生じているといったようなことを十分にうかがわせるコメントが寄せられているところでございます。飲食店は、それぞれ市場で仕入れをしているといったようなところで、築地の市場内も産地からの仕入れのものが入ってこないとか、あとは顧客の面から申し上げましても、飲食店が非常に状況が悪いといったような状況の中、かなりこの影響範囲というのも大きな状態にあるといったような認識でございます。

 日ごろ、私もいろいろ融資の関係の書類に目を通しているわけでございますけれども、やはり築地5−2−1という地番につきましては、かなり目につくと。そういった中で、いろいろと当座の運転資金ということで、その資金繰り等々も苦労なされているといったような全体的な印象を受けているところでございます。

 以上です。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 やはり区としても大変厳しい状況を認識されていらっしゃる、そういう状況かと思っております。全体的には、先ほど言いましたリーマンショックを受け、地震を受けた影響が大で、なおかつ築地は移転を含めた大問題を抱えて大打撃を受けている。本当に八方ふさがりのような気持ちで、皆さん、仕事に当たっているかと思うんですが、先ほどもありましたとおり築地を守っていくという視点で考えますと、やはり何か希望を見出していけるような、そういったものが必要かなと私は考えております。

 先ほどの鮮魚マーケットの話は、ずっと地域の皆様が積み上げてきた大変な思いがあります。それを何としてでも生かさなければいけない。また、御答弁でもありましたとおり東京都が今年度の予算で3,000万円計上して築地地区のあり方を検討する、そういった動きがありました。この点も都議会の中では区との連携をするという答弁もあったというお話が先ほどありましたけれども、ぜひ、例えばですけれども、都がこういった取り組みをする上で3,000万円もお金をかけるわけですから、築地の話が出てきたときに希望を持てないような、夢も持てないような、そんな内容が出てきたら本当に問題だなと私は思っております。

 先ほどの御答弁の中にも、速やかにといいましょうか、早くというお話もありましたけれども、この中央区の地域の皆さんが積み上げてきた思いがこういったところにも反映され、これを見て夢や希望が持てる、また次に頑張ろう、新しい事業を起こしていこうとか、そういうふうに思えるような取り組みをぜひ推進していただきたいと思いますが、具体的に中央区として、このあたりの時期になれば東京都との協議ができるとか、そういうところまで現在たどり着いているのか、それともこちらからしっかり申し入れていくのか、あるいは向こうから来るのか、その点の現在の状況をわかる範囲で結構でございますので、お願いいたします。

○吉田副区長
 その点については、実は予算が確定して以降、東京都と私どもとであらゆるレベルで協議を現在させていただいております。

 ただ、先ほど今野委員のお話にもございましたが、この部分について皆さんが何とも安心し切れない部分というのは、基本的に、例えば跡地のあり方というようなことで最終的な絵柄が出てくるのはいいんだけれども、平成26年度末というような、もう移転のスケジュールが決まっているじゃないか、その間はどうするんだと。跡地の絵姿はいいけれども、その間に26年度が来ちゃうだろう、それではどうなんだということがあるわけでございまして、その部分について、私は跡地の部分については先ほど区長が申し上げましたように、これは昨年決定をしていただきました私どものまちづくり基本条例を含めて、跡地で何をするにしても、区として地域に対する還元なり何なり、きっちりやらさせて決着をつけさせていただいて、うちのにぎわいを守らせるようにやっていくのは当然なんです。ただ、そこに行くまでの過程でどうしのいでいくんだということについて、先ほど区長からも御答弁をしまして、私どもの区有地だけではなくて、区有地ももちろん使います。それと同時に、暫定的な措置でも26年度に対処できるように何とかしなきゃいかん。その部分について、どこまで話し合っていくのかということについて、我々としては真剣に今、あらゆるレベルで協議をさせていただいておりまして、そういったものを、いわゆる3,000万円の調査というものに最終的にまとまるかどうかは別として、その段取りを踏みながら、対地元区に対する考え方として整理をしていかなきゃならん、そのことを我々としてはあらゆるレベルで協議をさせていただく。当然、相手側もあることです。それから、先ほど申し上げましたように、そこで何をつくるかという部分については、実は今野委員から御指摘あったように、荷受けの問題を含めて、そこのところを言ってしまうとけんかになりますよねという部分をうまく避けながら、そういう暫定措置について基本的に話をしていかなきゃならない部分もございますから、その辺を含めて協議を今、あらゆるレベルで開始をさせていただいているというところでございますので、御理解をいただきたいと思います。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 まず、私は大前提として、先ほどの景気の動向を聞いて、本当に場内の皆さんだけであったとしても、この状況で本当に移転できるのかと思ってしまうぐらい、私は厳しいと肌で感じています。数字上でも、そう思っています。だけれども、先ほどの議論もありましたとおり、ただ、現実は現実として見ていかなければいけない、そういう厳しさがあると思っています。そういった中で、今、副区長さんに御答弁いただいたように、すごくよく理解させていただきましたけれども、本当に難しい、厳しい交渉だなというふうに私も理解しておりますので、ぜひこれまでどおり地元が積み上げてきた思い、また皆さんが夢や希望を持てるような、東京都が勝手なことをしない、ちゃんと中央区のことを聞いてくれている、そういうメッセージの伝わるような、東京都のやり方についてしっかり注文をつけ、こちらの思ったとおりに少しでも反映できるように御努力いただきたいなというふうに思っております。

 今、ちょうど御答弁の中に中央区の土地の活用というお話が一部ありましたけれども、1つだけ不安に思ったのは、今、川を埋めたところに区の施設もありますけれども、やはり新しく埋めたところはどうしても液状化を僕は心配してしまうんですが、液状化の問題、この辺の対策は現在もう既に地盤改良等も行った上でのあの状態なのか、それとも、今回の地震ではそんなに影響はなかったかもしれませんが、いずれ、もし首都直下型地震が来るという想定を考えたときに、特に新しく埋めたところが一番厳しいというのが一般論で言われていますので、築地川の上のところ、液状化しやすいのではないかと私は懸念をしてしまうんですけれども、その点の状況はどうなんでしょうか。

 ちなみに、たまたま先日、会派で石巻市のほうに視察に行かせていただきまして、新聞、テレビ、報道等でも住宅地まで水があふれてきている。地盤も下がって、満潮になるときに水がどんどん住宅地に入ってくる。私たちは港に行ったんですが、満潮でなくても水が中からあふれてきてしまう。この原因は、やはり地盤が少し下がった状況だと。それと、液状化の話は別かもしれませんけれども、私は1つ、先ほどの食の安全・安心という、特に築地がそうなんだということをしっかり訴えていくことを踏まえますと、液状化というところが私は一番不安に思ってしまったところでございます。この点について、御見解があればお願いいたします。

○吉田副区長
 築地については、私どものこの区役所もそうですけれども、正直言いまして、地下も3層分ぐらいを掘りますと、しっかりした密実な細砂という砂層が出てくるところでございまして、築地川の東支川は確かにございましたけれども、実際のところ、そこに川があったわけではなくて、実は私どものこの区域、それから月島のあたりも、佃島が砂州だったんですが、その部分について言えば由緒正しき海岸でございましたので、これは旧来の埋め立ての部分の液状化が起きる区域ではないんです。そこの流域から若干外れた区域があるとすると、私どものところは晴海だけなんです。晴海は、ある種の液状化が出てくるよという懸念が、これは平成17年度のときの液状化の話でも検討されたところでございまして、私どものところは、実際のところを言えば、日比谷に入り江があって由緒正しき海岸でございますので、しっかりした砂がありますので、液状化の懸念は、築地地区についてはないというふうに思っております。

○田中(広)委員
 大変力強い言葉をいただいたところでございまして、私も視察に行って、まさか、このしっかりした頑丈なところが、まだ満潮にもなっていない状況の中で、まさに港の中に川が流れているような状況を目の当たりにして、改めて築地の状況を踏まえたときに、もともとの川でなかったという状況があったとしても、やはり後から土を入れたという状況であれば、隣の地盤よりは液状化しやすいだろうと私は心配してしまったものですから、質問させていただきました。

 いずれにしても、今回の地震は、今までの過去の歴史も含めて、まさに想定外の状況が起こったという背景がありましたので、やはりそういった視点を持ちながらのまちづくりが必要だなと思っていますので、ぜひ食の安全・安心を掲げる中での見えない基盤でございますが、ぜひそういったことも注視していただきたいというふうに思っております。

 それから、もう1点ですが、先ほど景気動向の厳しいお話はさせていただきましたけれども、一方で、最近、消費動向の中で特に女性の方は、7割ぐらいは、どちらかというと消費をすることによっての社会貢献をしていきたいという、そういった民間調査があらわれております。私ども、例えばアンテナショップになるべく買いに行くようにするとか、あるいは余り生活用品にかかわるものは、東北に行くものはなるべく控えるようにするとか、なるべく産地を見て、少しでも東北に関するものは買おうとか、そういったいろいろな消費による社会貢献をしようという、そういった動きがあるようであります。

 話はダブってしまうのかどうかなんですが、地域の女性の方の意見として、震災を受けた東北の復興の支援という意味、あるいは築地が今までそうした東北の魚、食べ物にお世話になってきたという思いも含めて、例えば魚専門のアンテナショップみたいなものをしっかり確保できないのか、そういった中でメッセージ性を出して、やはり食の安全・安心、また発信をしていくのは築地なんだと、そういったことをしっかり発信できるような取り組みが必要ではないですかという御提案をいただいたこともございました。当然、今、地元の方もいろいろ工夫してやっていらっしゃることが大前提でありますけれども、そういった意見についてはどういった御見解をお持ちでしょうか、お願いいたします。

○黒川商工観光課長
 震災直後は、確かに消費に対するものも含めて日本全体に自粛のムードというのが蔓延したわけでございますけれども、そこから若干ショックを冷静に振り返って、これからのことを考えたときに、いろいろな報道等でも、一人一人がどういう形でこの復興に貢献できるのかといったことを考えた場合に、やはり元気に活動できる方々はその範囲の中で今までどおりの生活を心がけていくことが、めぐりめぐって経済の活性化にもつながっていくというようなコメントもあちこちで耳にしております。区といたしましても、そういった思いは当然ございまして、今後もいろいろなイベント事業は予定どおり開催をしていくと。また、今後いろいろな形で消費を刺激することによって、中央区から少しでも活性化の芽を出していければというふうに考えております。

 以上でございます。

○斎藤企画部長
 今、商工観光課長から、区の全体についてお答えをさせていただきましたが、委員の質問の中に魚専門アンテナショップというふうな御提案もございました。これは、今回の補正予算の内容にもなりますけれども、やはり築地というところが消費者の方々に非常に支持を受けている。それから、産地との太い連携のパイプがあるというふうな、こういった特性を生かしまして、場外市場において被災地の産物を取り扱う常設の店舗もしくは週末を中心に、これはテントがけになるかと思いますが、いわゆる土曜市、日曜市といったような形で提案が築地のほうから来ておりまして、私ども区としてもこういった地域の活動、特に築地ならではの特性を生かした活動を支援していきたいというふうな思いがございます。

 具体的には、これは補正予算の中で御審議いただく内容にはなりますけれども、区といたしましても、この中央区ならではの支援のあり方というものの一つの形が、場外市場さんが、もしくはそれに加えて、例えば日本橋・京橋まつりですとか銀座通り連合会さん、こういった地域の団体がそれぞれの特性を生かして支援をする枠組みについて、区としても積極的に支援をしていきたいという考えでおります。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 御答弁ありがとうございます。

 ある意味、変化の厳しい中でありますので、ぜひ築地が東北の支援をしているというメッセージ、地元も本当に頑張っておりますので、ぜひ区としてあらゆる形で拡大できるように、またメッセージをしっかり発信できるように、またこれが都民、また日本全体に広がるように、ぜひ支援をお願いしたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。趣旨を理解していただければ大変ありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それから、再開発に関連した質問をさせていただければと思うんですが、特に今回、銀座と日本橋の御報告、やはり特区を使った上での御提案であるわけですが、特区の特徴といいますと、民間事業者さんからの提案がある。それが地域貢献として認められるかどうかというのが一つの大きなポイントだと思うんです。あと、スピード感があるという問題もあります。その分、容積を割り増しできるという、そういったところが特徴だと思っているんですが、今回の大震災を受けて、今まで積み上げてきた防災の問題、防災配慮型あるいは環境配慮型、それを指導要綱あるいはまちづくり基本条例として進めてきたわけでありますけれども、それでも今回の地震を受けて、今回の公共貢献、防災対策が入っておりますが、いろいろな協議をされてきただろうと思うんですけれども、都市整備の部局といたしまして、例えば今回の帰宅困難者対策でさまざまな問題が出たと思うんですが、防災を担当する部署からのそういった情報も受けた上での協議を、都市整備部として民間事業者と協議を行ってきたのかどうか、その点の御認識を確認させていただければと思います。お願いします。

○望月地域整備課長
 今回の東日本大震災を受けて、防災対策等についての協議ということでございますけれども、これまでも帰宅困難者については、これまでの開発事業でさまざまに受け入れの施設ということで空間の確保、そうしたものは重ねてまいりました。今回、特区の中で1点新しくつけ加わっている部分としましては、デジタルサイネージという形での電子看板、こちらにつきましては、防災課のほうとも打ち合わせをしておる中で、電子看板の設置ということで情報の提供がスムーズに図れるように、そういった場所での情報提供につきましては、今回新しく入った項目であるというふうに考えてございます。また、今回の大震災を受けまして、地域の方とお話しする機会がございましたけれども、地域の方からは、これまで訓練等は行っておるけれども、今回の大震災を受けて、これまでの対応策の一部見直しを考えていかなくてはならない。それは、今回の地震によって帰宅困難となった場合にどう対応するか、その辺の見直しを図るというようなこともございましたので、今回こういった大規模開発につきましても、やはりハードとソフトという部分が当然あろうかと思います。そのソフトの部分を含めた計画づくり、対応づくりということで、今後、防災課ともそういった内容も含めて協議をしてまいりたいというふうに考えてございます。それは、こういった大規模開発につきましては、当然そういった協議も行っておるわけでございますけれども、改めてそういった場を設定した上で今後連携を図っていく、そういったところについても取り組んでまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 今、地域貢献の中で電子看板のお話が出ましたけれども、仮にもし首都直下型の直撃の地震が来て電気が完全に寸断されたと。そういった場合に、非常用発電機等を使うことが考えられるんですが、こういったまちづくりの中での想定、大体どのくらいの時間が対応なのか。例えば、今の電子看板一つとっても、万が一電気が寸断されてしまったときに、どのくらいの時間、情報を提供することができるのか、その点の細かいところまではまだ詰め切れていないんでしょうか。もしわかる範囲であれば、お願いいたします。

○望月地域整備課長
 今回の2つの開発の案件につきましても、当然、自家発電といいますか、非常用の発電機を今回設けてございます。そういった中での対応としては、一般的に72時間が現在の中での最大の時間であるというように聞いてございます。今回もそうした72時間という形での整備、あるいは物によっては48時間といった容量もございますので、そういった部分での対応という形になろうかと思います。一部は48時間、最大で72時間という形になろうかと思います。

 ただ、これは今回の被災で、例えば仙台市のほうのマンションでもそういった事例があったというふうに聞きましたけれども、実際には使い方によってそれ以上に日数がもつという形もございますので、そういった使い方の設定、あるいは何が必要であって、どこにそれが送られるのかという、そういったところも含めた中で72時間というものを有効に使っていただく、それが復旧につながるまでの間という形になろうかと思います。ただ、やはり限りある時間でございますので、それをうまくソフトのところで対応できるようなことを、マンションなり事業所なりで考えていただくというのが必要なのかなと考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 72時間ということで、まず3日間はしっかり何とかしようという、そういった視点だと思うんですが、1つ思ったのが、当然、電子看板ですから一般のテレビの内容が出るのかなと思うんですが、確かに帰宅困難者ですから区外の方が多いんだろうと思うんですけれども、やはり中央区のまちを通ったり、また中央区の中をいろいろ、区民の方もいらっしゃると思いますので、中央区の情報、例えばコミュニティラジオとか、そういったものもセットでできるような形が必要かなと私は思っているんですが、その点が1点。

 もう1点は、やはり携帯電話がなかなか使えなかったとだれもが感じたと思うんですけれども、例えば公衆電話のような形で、そちらのほうがつながりやすかった、優先されたという背景がありますので、そうした災害用の電話機の設置、やはり帰宅困難者にとっては、まず自宅の安否を知りたいでしょうから、また会社との連絡もしたいでしょうから、必要だろうと思うんですが、それが2点目です。

 それから、かなり各論になってしまう話なんですが、石巻市へ行ったときに、ある方が、たまたま地下水をくみ上げる状況をつくっていたと。それは飲料水ではないんですけれども、何かと水を使うんだと。水を使うから、ぜひ都心の中も、なかなか難しいだろうけれども、ちょっと手を洗ったり何かできるような水は絶対必要になるから、考えたほうがいいというお話をいただきました。ある大先輩の方が、地域の柳とかを含めて一生懸命進めてきた地域の方は、災害に遭った過去の経験を通して、やはりそうした地下水があるんだから、銀座にせせらぎがあれば、景観の問題ではなくて災害のときに役立つだろうと、そういったお話がありました。特に、銀座地域の場合は地下6階という話がありますので、例えば地下水が出てきたときに、そういったことがうまく活用できて、何とか災害のときに役立つ、水を使えるような、地下水の活用ができないのかどうか、そういった検討もどこかでしていただきたいなと思うんですが、3点、細かいことで恐縮ですが、御見解をお願いいたします。

○望月地域整備課長
 まず、1点目のコミュニティラジオ、これはFM地域放送かと考えますけれども、そういった活用は当然、防災時には十分機能する情報でございます。まだ具体的に我々のほうとして中央エフエムさんと話しているわけではございませんけれども、防災課のほうもそういった協定等をされていると思いますので、その内容を確認しながら、どういう形でできるのかというのは今後確認させていただければと思っております。

 また、2点目の携帯電話についてでございますけれども、今回の開発の中で、確かに公衆電話の設置というのが有効な連絡手段であったということが言われておりますので、今回の計画でもそういった点を検討していただいております。ただ、こちらのほうにはまだ載せておりませんけれども、例えば銀座であれば銀座観光ステーションのあたりに公衆電話が設置できるスペースと、それが可能な配線、そういったものが用意できないかというのは、実は今、検討していただいております。可能であれば、そういったことも含めて有効な手段であるということで設置をしてまいりたいと考えてございます。

 また、3点目の地下水の利用ということでございます。

 今回の開発計画、両方に雨水貯留槽ということで、そういったものを利用しながら生活に必要なお水といいますか、そういったものについては対応してまいりたいと考えてございます。ですから、地下水であるか雨水であるかというのはございますけれども、そういった自然の部分の活用というのは開発の中でも今後も検討してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 いろいろ御検討されていらっしゃる旨伺いましたので、まだまだいろいろ細かいことはたくさんあるんですが、ぜひ今回の大震災を受けた教訓をまちづくりにどう生かしていくのか、この視点は大変重要だと思っておりますので、そういった御努力をお願いいたします。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○押田委員長
 ただいま質疑の半ばでございますが、この際、休憩をとらせていただきます。午後3時15分に委員会を再開いたしますので、よろしくお願いいたします。

 休憩いたします。

(午後3時2分 休憩)


(午後3時15分 再開)

○押田委員長
 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開いたします。

 次の質問者の発言をどうぞ。

○青木委員
 中央区議会みんなの党、青木かのです。よろしくお願いいたします。

 私は、3つに分けまして、資料1、第3回新しい築地をつくる会の実施結果についてを含めまして、いわゆる築地問題について、その後、日本橋、銀座を含めまして都市計画について、続いて最後に銀座独自の問題についてお尋ねしたいと思います。

 まず、築地の問題なんですけれども、これまでさまざまな議論がなされてきたわけですが、残念ながら移転の可能性が高まってきたといいますか、2014年、平成26年度末と。私は、女性なので、けつとは言いませんが、限度が決められたわけで、そこまでに私たちは区として、あるいは区民としてベストな対応をしていかなければいけないわけです。

 その上でお聞きしますが、区としての案、にぎわい施設、タイトルがつけられていて、鮮魚マーケットと言われていたマーケットゾーンなんですけれども、いただいた資料の新しい築地をつくる会のほうでも2枚目の最初の黒丸で、跡地を借り受けるなり買うなりして中央区の構想を実現させてほしいという意見も出ております。

 そこで、鮮魚マーケットを含めた新しいにぎわい施設実現の可能性ですね。その場合、先ほど3,000万円の予算がついたということで、これから都との話し合いが進んでいくわけですが、その話し合いの中で、都としては豊洲に移転した場合、豊洲も同じようなことが書いてありますよね。日本橋魚河岸の時代から続く歴史と伝統を受け継ぎ、卸売市場の特性を生かした食を中心とする東京の新たな観光拠点として千客万来施設を設置すると。何となく、普通に見るとダブるといいますか、同じようなことをうたっているわけですが、その豊洲と共存していくといいますか、あるいは勝たなければいけない。共存と言ったほうがいいかもしれませんけれども、それをどのようにこれから都との話し合いの中で実現させていくのか。そして、その場合、用地を確保しなければいけません。どのようにして用地を確保するのかという、まずはこの2点をお聞きしたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 お尋ねの中央区が要望してまいりましたにぎわい施設の実現可能性ということでございますけれども、答弁が繰り返しになるんですけれども、せんだっての都議会及びその前の知事等のさまざまな発言を通じて、魚に関するものを残すことは非常に重要な視点であるとか、あるいは跡地のプランを早く出さなければならないとか、そのために中央区との話し合いは確実にやっていくというようなお話が都からもあり、矢田区長もみずから確認をいただいているところでございますので、一定の可能性を持って確実に、その形かどうかというのはこれからの具体化に向けてのお話になってくるかと思いますけれども、一定の可能性を持っておるところでございます。

 また、豊洲とダブるのではないかということでございますけれども、御指摘のとおり、東京都は豊洲と同じような市場を2つつくることはないということは明言をしているところでございまして、もし移転がやむを得ないということでありましたら、中央区のほうでは主にこれまで築地の買い回りのよさに引かれて来られていた多くの小口の飲食店の皆様あるいは小売の業者さんをはじめ、そういった方々が引き続き足を運ばれるような、築地が非常に狭隘化している、老朽化しているというところで豊洲に広い土地を求めて行かれるものですから、豊洲がそういうことを目指されるのであれば、その逆に、築地はこれまでお買い求めにいらしてきた小口の利用者を中心に、これまでどおり利用していただけるようなものを目指したいというようなすみ分けを主張しているところでございます。新しい築地をつくる会を通じまして、そういった御主張、御意見を伺っているところでございます。

 それから、3点目、用地の確保をどのようにやるかということでございますけれども、さまざまな可能性がございます。新しい築地をつくる会でもありますように、都から借りるとか買うとか、あるいはそうではない全体の開発の中で整備をしていただくとか、さまざまな可能性はあろうかと思いますので、今後の都との話し合いの中で、どういう形が望ましいのかというところをしっかりと議論し、議会の皆様とも御相談しながら交渉していきたいというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 すみ分けをしながら可能性を探っていくという御答弁をいただきましたので、可能性が高まるように、ぜひよろしくお願いいたします。

 このタイトルなんですけれども、最近、よく区の施設ですとか、にぎわいというのは一つのテーマになっていると思うんです。ここもにぎわい施設というふうに名前がついているんですけれども、漠然とした質問で申しわけないんですけれども、もちろん、にぎわいというのはつくることができないんですよね。消費者の皆さん、まちの皆さんが自然と集まるようになってでき上がるのがにぎわいなんですけれども、市場が移転した後も場外市場、これからどういう形になるかわかりませんけれども、そこがにぎわうというタイトルがついていますので、その確信の理由みたいなものをお聞かせ願えればと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 中央区として、にぎわい施設と呼んで、そのような形のものを要望した第一の理由は、現在、築地のまちの魅力というのは、築地の本場があり、それを支える場外市場が一体となって日本の食文化を支えてきたプロの料飲にかかわる皆様をサポートしているというところから生まれているものだと思っております。そういう独特の魅力に引かれて、観光客の皆様であるとか一般の消費者あるいは食通の方といったような方が築地、築地と非常に独特の魅力をお感じになって、大勢の注目を集めているというところだと思ってございます。ですので、私どもが築地市場が移転をした後に目指すにぎわいというのは、まずそういったプロの方々が築地を場外市場と一体となって御利用なさるような何かということが1つと、加えて、それ以外に、これまで築地市場というのは観光目的というスペースではなかったものですから、中央区観光行政を充実させる上でも必要なさまざまなものを整備していただきたいというところだと思っております。そういったことから、新しいにぎわい、これまでの歴史と文化、伝統の継承と新たなにぎわいというようなものを、その施設をつくることによって生み出せていけたらというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 まさに、築地のにぎわいは、私たちがなくしてはいけない私たちの財産ですので、その点、よろしくお願いいたします。

 それでは、次の質問に移らせていただきます。

 資料2、3、日本橋二丁目地区の都市計画、銀座六丁目地区の都市計画、共通のものがありますので、あわせて質問したいと思います。

 まず、屋上庭園の問題です。

 屋上の緑化可能面積に対する緑化率というのが、銀座のほうは55%と出ておりまして、半分以上の部分を緑化に割くという、これはうれしい取り組みだと思います。よく言われる緑被率なんですが、月島が12%、これも十分だとは思わないんですけれども、月島が12%に対して、京橋が6%、日本橋が4%と大変低い。これを日本橋地区、京橋地区で上げていくには、屋上緑化というのは大変有効だと思いますので、これから緑被率のアップ、それぞれ日本橋、京橋地区についての目標値などがあればお聞かせください。

 2点目に、CO2排出量の削減というのがこれからの環境問題にとって大切な問題として具体的に提示してあります。オフィスのPAL、ERRにおいて、ちょっと私、目新しい言葉で知らなかったものですから、勉強してみたんですけれども、これが東京都建築物環境計画書制度における段階3を目指すとあります。段階3というのは、基準値も大変厳しいんですけれども、PAL基準値より25%少ないのが段階3、ERRのほうは基準値よりさらにマイナス35%が段階3とありまして、段階1、段階2、段階3までしかなく、一番厳しいところに設定していらっしゃるわけですが、これの達成可能の可能性についてお聞かせください。あるいは、その期限の設定。期限を設定するということはないですね。これは建物が建ったときの数値ですので。どれくらいの達成可能を考えていらっしゃるかということです。

 3点目に、先ほどお話がありましたデジタルサイネージです。

 防災の面からも、これから区としては重点的に取り入れていこうというお考え、ちょうど先ほどの質問で答えていただきましたが、ことしは総合スポーツセンターで378万8千円という予算もついておりますし、具体的に始まっているわけですが、これからのまちづくり、防災の点も含めまして、便利性も含めまして、あと外国人の観光客の皆さんへのサービスも含めまして、いろいろな使い方ができると思いますので、総合的にこれからどれくらいの割合でふやしていく、あるいはどういう場所につくっていこうという予定がありましたら、お聞かせください。

 以上です。お願いします。

○宮本環境土木部長
 まず最初の、緑被率でございますけれども、中央区では緑の基本計画を策定しておりまして、現在、中央区の緑被率、全体的には平成16年度の調査が最新になっておりまして、9.1%でございますけれども、これを29年度末までに12%を目指すというふうな目標を立てているところでございます。

 以上でございます。

○望月地域整備課長
 まず、CO2の削減について、両方の開発についてということでございます。段階3を目指す形の部分と達成の可能性ということでございます。

 今回お示ししておりますCO2の削減については、さまざまな方策をとる中で達成を目指しているものでございますけれども、こちらにつきましては、段階3という形になっておりますところについては、東京都のほうの環境局と当然打ち合わせをしますし、その達成については、必ず達成をさせるということで、現在は都市計画の段階ですけれども、今後詳細な建物の設計が行われます。そういった際に、それを達成するための設備機器、そういったものを設定いたしまして達成するという形になりますので、それについては必ず実現をさせるという形になるかと思います。

 また、3点目のデジタルサイネージでございますけれども、こちらにつきましては、私どもまちづくりの所管で担当しておりますのは、こうした開発の物件については、今後もこうした形でのそういった設備の設置というものは必ず指導していきたいと考えてございます。ただ、先ほど浜町の総合スポーツセンターのようなところにつきましては、防災課のほうで所管されて今後の対応を計画的にやられるのではないかと考えます。そちらについては、詳細な資料を持ち合わせておりませんので。ただ、開発につきましては、今後もそういった指導を続けてまいります。

 以上でございます。

○斎藤企画部長
 私から、デジタルサイネージについて補足をさせていただきます。

 企画部が情報システム課を所管しておりまして、昨年度、情報化アクションプランの見直しを進める中で、デジタルサイネージの展開についても区の中で所管課長が集まって研究をいたしました。有効性等々が見込めるということで、今年度試行的に総合スポーツセンター、たまたま総合スポーツセンターの掲示板の改修が今年度予定されていたという状況もあって、試行的に総合スポーツセンターでデジタルサイネージを導入して、そこへ例えば防災情報ですとか、こういったものを流せるような形で試行してみようということで始めてございます。今後、試行の結果等を検討しながら、有効性が確認されれば、公共施設等、もしくは地域の例えば商店街ですとか商業施設等々と協力をしながら広げていきたいという考えでございますが、まだ計画としては今年度の試行を見てからというふうな形で進めておりますので、そういう状況でございます。

○青木委員
 先ほどの緑被率の数字なんですけれども、区全体として12%を目指すということですね。わかりました。もしわかりましたら、地域別に目標値がございましたら、後で教えてください。日本橋、京橋地区の数値ですね。現在、大変低い数値になっておりますので、こちらでの目標値を教えていただければと思います。

 あと、CO2削減目標なんですけれども、必ず達成するということで、大変心強い御答弁をいただきましたので。3段階あるうちの3階へ行くと、例えが変なんですが、例えば子供に指導するときはいきなり必ず100点をとりなさいというのと、今回は80点を目指そうねというのと、余り100点、100点と言うと子供はやる気をなくすというようなことがありますので、そういう不安があったんですけれども、この場合は必ず100点をとるしかないと。その指導もしっかりできているということですので、よろしくお願いいたします。

 あと、デジタルサイネージについては、試験的に総合スポーツセンターで取り入れられるということですので、それがうまくいきましたら、今後も区の中で広がるように、いろいろな施設でぜひ使えるようなところは使っていくように要望いたしたいと思います。

 それでは、最後に銀座地区についてなんですが、この中で1点だけ気になったものが自転車対策なんですけれども、駐輪場を400台設置するということで、この数値については、十分か十分でないかは調査の上で決められた数だと思うんですけれども、一般的に銀座というのが自転車で入れない、自転車で行く場合はおりて歩かなければならないとか、駐輪禁止になっていますので、やっと銀座は自転車では行けないみたいな感覚がいろいろな方に広まってきているところだと思うんです。

 といいますのは、平日はまだいいんですけれども、土日、週末とか行きますと、本当に人が多いところで自転車に乗っている人がいると、すごく危険な思いを私自身もしたことがありますし、小さなお子さんと手をつないで歩いているお母様方も危ないなと思うことがよくあるんです。銀座地区は自転車禁止と言うと、ちょっと強過ぎるかもしれませんが、自転車規制をしていっている中で、ここで400台の駐輪スペースをつくるということも含めまして、きのうもサイクルシェアリングの話も出ていたようですので、自転車政策みたいなものをぜひお聞かせ願えたらと思います。よろしくお願いします。

○宮本環境土木部長
 先ほど、地域ごとのという緑被率のお話がございましたけれども、申しわけありません。地域ごとには目標を立てておりません。ただ、まちづくり協議会の地区ごとにどういう形で今後緑化を進めていくのか、地区別の計画を立ててございますので、そういう中で緑をふやしていきたいと。数値的なものは出してはおりませんけれども、そういう中で地区の、銀座地区とかの緑をふやしていきたいと考えているところでございます。

 それから、今お話のございました自転車の関係でございます。

 中央区では、昨年、自転車のあり方調査というのをやっておりまして、今後駐輪場あるいはレンタサイクルあるいは自転車の走行空間など、そういった総合的な中央区の自転車のあり方を検討しているところでございます。

 そうした中、銀座の状況でございますけれども、銀座は自転車を規制しているというわけではございません。今、銀座の駅の近くでは、例えば銀座駅では173台、それから東銀座駅では300台余り、それから銀座一丁目は60台ということで、それぞれの駅ごとにかなり多くの放置自転車が置かれている状況です。一方で、こういった土地柄でございまして、なかなか駐輪場がなかったというところでございます。去年、銀座三越が約200台の駐輪場をつくりましたけれども、それ以外にはないという状況でございまして、まちの方々から放置自転車がまちの中に多く置かれているというふうな状況の中で、今回400台、銀座六丁目の開発の中で設置をするというふうな形になっているものでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 わかりました。

 本当に、放置自転車はどこにあっても目につくものですが、特に銀座地区での放置自転車はまちにそぐわない感がありますので、放置自転車の問題も含めまして、自転車政策のほうをよろしくお願いいたします。

 それから、屋上緑化の問題も重要な問題だと思いますので、ぜひ今後も力を入れていただければと思います。

 以上で質問を終わります。

○加藤委員
 私は、資料1、2、3、4、5について質問、そして意見を述べさせていただきます。

 最初に、この間、この場でもいろいろと話がありましたけれども、築地市場の問題について、著しい土壌汚染、そして今回の東日本大震災におきまして90カ所もの液状化が起きる、そういう移転予定地なんですけれども、食の安心・安全が最優先されるべき市場の移転先として、地元区として、まず最初にどのように考えているのか。この間もお話があったと思いますけれども、まずその1点をお伺いしたい。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 豊洲新市場予定地の土壌汚染の問題につきましては、この間、その問題が発覚して以降、何年もの間、区としても厳しい追及を都にしてきたつもりでございます。また、その間に都としても専門家会議あるいは技術者会議といったような科学的見地のもとで、こういう方法であれば確実に土壌汚染を除去できるというような方向性を都として示したところでございます。ただ、その過程でさまざまな都民の不安、疑念を払拭できないいろいろな手続がございましたので、そのことについても区のほうは申し上げることは申し上げてきたつもりでございます。その上で、東京都は、そういったことも踏まえて確実に土壌汚染について、今確認できた技術をもって除去していると言っておりますことから、それについては、今後しっかり注視をしていきたいというふうに思ってございます。

 また、今回の地震でその不安というのが、また新たに増しているところではないかと思います。現在、東京都に細かく状況を聞いて、万全な安全対策を現時点でとられているというところを確認しているところでございますけれども、東京都が言う今後の建設工事あるいは土壌汚染工事の中で確実に除去していくという、そこがしっかり対処をされるということは、引き続きしっかりと見守るといいますか、目を光らせていきたいというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、るる説明いただきましたけれども、この間、区長さん並びに議会としても、各種の意見書を東京都にいろいろと出しているかと思うんですけれども、東京都の現在行っております土壌汚染対策について十分と考えているのかどうなのか、中央区の考え方を聞きたい。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 十分と考えているかどうかの専門的な内容について、区独自で知見があるわけではございませんけれども、客観的に見まして、東京都が専門家を多数導入し議論をかなりの月日をかけてこなしてきて、それを証明してきたところを考えますと、科学的知見からそれを確実に実行すれば安全にできるという検証は客観的にされたものだというふうに受けとめているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今の説明を伺いますと、東京都の土壌汚染対策については、中央区としては立派にやっているという評価でよろしいわけですね。立派にと言うとおかしいですけれども、きちんとやっているという視点に立っているということですね。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 立派にやっておられると考えているかというと、それは少し正確ではないと思います。これまでの手続で私ども中央区あるいは都民が疑念を抱くようなさまざまな手続の不備があったことについては、大いに不満を持っているところでございます。それと、現時点で安全で安心しているというわけでは全くございませんで、今後確実に不安が払拭されるような手続と対策がとられるという前提で、それでしたら、長い議論を経ましたので、移転予定地として受けとめましょうというところに立っているわけでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 この問題は、やっても多分行ったり来たりの問題になるので、基本的には東京都の土壌汚染対策というのは、専門家に対していろいろな情報を提供しない、後出しで全部やってくる、そういう姿勢に終始しているわけです。そして、本当の意味での土壌汚染対策の委員がその中に果たしてどれだけ含まれているのかと、そこら辺を私自身は疑問に思っています。ですから、東京都が行っている土壌汚染対策というのは極めて不十分であると、私はそういう認識でおります。この問題については、私の意見を述べさせていただきます。

 そして、きょうのお話の中にもありましたけれども、先日の企画総務委員会においても、築地市場の移転が決まったかのような説明があります。それで、私が教えていただきたいのは、築地市場の移転がどのような手続を経て決定されていくのか、これを教えていただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、3月11日の都議会で移転関連経費21億円を含む予算を認めるという手続で、議会としては方向性を御確認されたというふうに思ってございます。また、その後の手続になりますけれども、まず5月31日、先般は都の審議会の中でも平成26年度末の開場を目指すというようなことを明記されました。また、それを受けて、今後になりますけれども、今年度中に都市計画決定あるいはさらに農林水産省の認可といったようなことも必要になってこようかと思います。そういった手続を経て、市場の移転ということが段階的に定まってくるのではないかと思ってございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今お話がありましたように、東京都は現在の築地市場はなしにしちゃうわけです。廃止するわけです。そして、新たに豊洲へ新市場をつくるというのが今の計画ですよね。僕らも築地市場の移転反対と言っていますけれども、それは正確ではないですね。築地市場はなくなる。なくして、新しく豊洲へ市場をつくる。

 それで、最終的には、今お話がありましたように新市場の開設には農林水産省の認可が必要になることも、今御説明あったとおりだと思います。ところが、平成22年2月26日の衆議院予算委員会第六分科会で、私ども日本共産党の笠井亮衆議院議員と当時の赤松農林水産大臣とのやりとりがあるわけです。その中で、要約すると、農林水産省の立場として、認可するに当たり、まず大事なことは、移転先の土壌汚染の安全性が科学的にきちんと証明されること、そして2つ目には幅広い市場関係者や消費者の支持というか、理解が得られることなどを条件にして、農林水産省としては認可をおろすという、そういう条件つきなんです。私は、そこのところをきちんと押さえる必要があると思うんです。

 そして、私がもう一つ言いたいのは、私も吉田副区長とも一緒に並んでやりましたけれども、以前10万人を超える署名を集めたわけです。当時の中央区の人口より多いんです。今こそ本当に食の安心・安全を守るというためにも、やはり現在地の再整備を旗幟鮮明にして、中央区は頑張っているんだということを、私は旗を掲げていく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、その点についてはいかがですか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 農林水産省が条件としています土壌汚染の問題の完全な払拭と、それから幅広い支持を得ることということでございますけれども、まず土壌汚染につきましては、東京都も当然ながら土壌汚染の問題を解決するという前提で移転をするということで認められているわけでございますから、それの確実な実行というのは、都議会においても議論をされ、その確認が今後されていくものと思ってございます。また、幅広い意見については、中央区も御承知のとおり過去には10万人の署名を集め、さまざまな議論をしてまいりました。また、都議会においてもさまざまな議論を重ねたところを見てきたところでございます。そういった議論を経られて、3月11日にその代表者でございます都議会のほうで移転という結論を出されたというところが一つの目安になってくるのかなというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 私が言ったのは、移転先の土壌汚染の安全性が科学的に証明されることですから、それは東京都がやるわけじゃないんです。第三者機関がきちんとやって、これなら大丈夫ですよということを証明する必要があるわけです。ですから、私はそこのところにきちんと、東京都がやるんだから何でもいいんだみたいな感じであってはいけないと思うんです。やはりここのところはきちんと押さえる必要があると思います。

 それと、第3回新しい築地をつくる会の概要の中にも文としてありますよね。今でも場外は100%の人が移転反対なんだと。実際、私が買い出しに行くお魚屋さんも、液状化が起きて、もうこれで市場の移転はなくなったよと喜んでいるわけですよ。あんなところに市場を移転させるなんていうのは気違いざただと、そういう表現の仕方もしているわけです。

 ですから、私は今、場外市場の皆さんの営業を守る、あるいは場内市場の皆さんの営業を守るためにも、中央区が先頭になって頑張っていく必要が今あるのではないかと考えます。ですから、ぜひその点についても、改めてどのように考えられるかお聞きしたいと思います。

○斎藤企画部長
 委員から現在地再整備を改めてというふうなお話もございましたが、御案内のように、私ども、平成11年だったと思いますが、東京都が移転・再整備の方向が出されてから、一貫して反対という姿勢でさまざまな活動を区民の方々と一緒に積み重ねてきたわけでございます。しかしながら、今回の3月11日の議決、これに先立ちまして、都議会議員選挙を経て、都議会において移転・再整備の可能性が再度検証をされました。3つの案が出され、晴海地区を仮の場にするというふうな案で3つ案が最終的に絞り込まれましたけれども、こういった経過を経て、最終的に3月11日に移転関連経費を含む予算が可決をされたという事実は、これは地方自治のルールの上からも、きちんとした手続を踏んでなされたものというふうに考えております。思いとしては、現在地再整備の思いはまだ私どもの中ではございますが、行政を執行する中では、きちんと手続を踏まれたものに対して、それ以上、それを覆すというふうな形はなかなか難しいであろうというふうに私どもは考えざるを得ないというふうに思っているところでございます。

○加藤委員
 3月11日の都議会において、どういう経過でそういう形になったのかというのは、もうそのことについては述べることはないと思うんです。2年前の都議会議員選挙では移転反対だというのが都議会で多数を占めたわけです。しかし、その後、いろいろな経過があって、そういうことになったわけです。それについては、どうのこうのと私が今から言っても仕方がないことなので言いませんけれども、実際、2年前の都民の声というのは、築地市場は現在地で再整備してほしいというのが都議会の多数であったということは事実なんです。そのことは頭に置いといていただきたいと思います。

 次に移りますけれども、昨日の環境建設委員会で日本橋二丁目地区の再開発で温暖化ガスの排出量が2万7,700トンから3万8,100トンに40%近く増加するという説明がありましたけれども、それでは、銀座六丁目地区の場合は一体温暖化ガスの状況についてどうなるのか、御報告をお願いいたします。

○望月地域整備課長
 銀座六丁目地区におきますCO2の排出量の既存と計画ということでございます。

 既存の建物でCO2総排出量、年約8,710トンでございます。これが計画建物になりますと1万2,990トン程度という形になります。

 以上でございます。

○加藤委員
 やはりこの開発でも40%近く増加する傾向にあるということで、今、社会的に温暖化対策が叫ばれている中で、これはゆゆしき事態だと私は思います。

 そして、もう一つその中で、日本橋二丁目地区の再開発の区域を見ますと、図面から見るといびつな地取りになっていますよね。含まれていない地権者との関係で、どのような話し合いがされているのか、もしそういうことがあるのであれば、お聞かせいただきたいと思います。ここには中央区も区民の財産である区道を提供しているわけですから、かかわっているということで説明をぜひお願いしたいと思います。

○望月地域整備課長
 日本橋二丁目地区の計画について、一部計画地に含まれていない昭和通り側の土地のことかと思います。今回の開発計画の区域については、あくまでも地域の方が検討されて、今回の計画区域となっています。当然、声がけをされたという状況は聞いてございますけれども、区のほうがこちらの地域のまちづくりについて何かを始めたとか、そういうことではございません。あくまでも地域の方が主体となって始められて、この区域設定となったということでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 わかりました。

 それで、もう一つ、ここできょうの銀座ないし日本橋の開発の中でも、中央区としては大型開発が防災に役立つという印象を持っているんですけれども、そういう認識なのかどうなのか確認をしたいんですけれども。

○望月地域整備課長
 大型開発が防災に役立つかどうかということでございますけれども、こうした大規模な開発において、例えば帰宅困難者の受け入れの空間をつくる、そういったことは防災に役立つことでございますけれども、そもそもこういった再開発などが行われる区域においては、例えば建物が木造であったり、例えばもう老朽化しているというような状況の中で、防災性の向上もあわせて図る。そういった開発の中に防災的な向上を図るために帰宅困難者のための受け入れの空間あるいは防災倉庫の設置、そういったものを行うということでございますので、そういったものを設けるということであれば、地域の防災性の向上に役立つということだと考えております。

 以上です。

○加藤委員
 人が集まれば集まるほど危険性は非常に高まってくると、私はそういう思いがあるんですけれども、人を一極集中させることによって、災害時においては非常に大きな人災というか、地理的な被害を受ける可能性があると。

 一例ですけれども、ちょっと違う視点から見ますと、3月11日の東日本大震災におきまして、私どもが住んでいるマンションですけれども、エレベーターが全部停止してしまったんです。ところが、おもしろいと言ったら怒られるんですけれども、マンションの中で帰宅困難者が生まれちゃっているんです。マンションの中に入っているんですけれども、そこから自分の家にいけないわけです。結局、そういう方は全部集会室に避難をする騒ぎになったわけです。あるいは、余震のたびに、長周期というんですか、揺れますよね。そのたびに不安になり、避難をしてくる方もいる。あるいは、そこで大きく、私ども今回の震災を教訓にして考えなきゃいけないのは、車いすの利用の方とか保育園に通っている乳母車を利用している方、全部エレベーターがとまっているわけですから、階段を使って上に上がっていかなきゃいけないわけです。

 そういう意味では、大変な困難を伴ったわけです。私は、今回の地震を教訓に、まちづくりについても大きく中央区も見直していく必要があると考えるんですけれども、中央区としてはいかがでしょうか。

○吉田副区長
 基本的に、見直さなきゃならない部分がたくさんあったということは、御指摘のとおりだと思います。その部分では、逆にまちづくりというばかりでなく、全体として見直すべきものが多々あった。単純に言いますと、例えば正直言いますと、帰宅困難者について、今までの従来のイメージを変えなきゃならない。交通がすべてとまってしまったために、地下鉄の駅から上がってきた多くの帰宅困難者を考えなきゃいけないし、今また加藤委員から御質問あったように、高層建物の利用者の中で、実質的に帰宅困難を強いられる人々が出てきた。そういったことに対してどういう対応をするのかということについて、私は基本的に全体として見直しをする必要があると思ってございます。

 ただ、この段階であるからこそ、私どもとしてやらなきゃならないことは、まず、実は高層住宅等について言うならば、今までどちらかというと、高層住宅であるがゆえに、隣は何をする人ぞで縁がない状況があったわけでございますが、この3月11日を経て、自分の住んでいるマンションの防災性はどうであったか、どういう問題点が今回あったのかということについては、非常に関心を持っているわけですから、この段階で私ども行政側としてみれば、マンションに居住されている方が自分たちの住んでいるマンションについての居住性を確認し、改善すべき点を知るとかいうことについて、やはり行政側として手をかして、そういうことを通じて、今現在マンションにお住まいの方々のコミュニティの再構成をするとか、そういったことも我々行政の責任であろうというふうに思っておるわけでございます。

 ただ、加藤委員のおっしゃるように、まちづくり自体でもう高層化はやめろというのであれば、実は加藤委員が以前にお住まいだった住宅についても、昭和48年の旧耐震基準の建物で、現実、ガス管からガスが漏れていたものですから、今回建てかわっていて本当によかったと私は思っておりますけれども、そういったことも含めて、現実問題として既存の木造家屋の集合であったり、旧耐震基準の建築物であったり、それの建てかえをするということでもって防災性能の向上、まち全体の防災性の向上を図るというまちづくりの機能を全体として否定することはあり得ないだろうと。それはそれで必要なことだというふうに思っているところでございます。

○加藤委員
 今、私のかつて住んでいたマンションについての御指摘がありましたけれども、再開発の中で当時、吉田参事とも住宅の再開発の問題でいろいろと意見交換はさせていただいております。しかし、私どもは、はっきり言えば法律に翻弄されて、今あるという思いがあります。そのことは最後に言っておきます。

 そして、この問題、ぜひ見直す必要があるというお答えをいただいておりますので、ぜひ知恵を出し合って、よいものをつくっていくことについては、私も全力を挙げていきたいと思います。

 次に、朝潮運河の歩行者専用橋についてですけれども、先日の環境建設委員会において14対8で賛成多数で決まったとの報告があったかと思うんですけれども、この検討会の構成団体あるいは構成メンバーについてお知らせいただけないのかなということと、検討会で出された反対意見について御紹介いただきたいと思います。

○吉田副区長
 それは、加藤委員、誤解があると思いますが、検討会の件についてどういう経過で検討会で議論されたかということについて、昨日の環境建設委員会で報告をさせていただいたときに、検討会の中でどういう橋をつくること、つくりなさいという方が14名で多数を占めていたよということを御報告したわけでございますが、橋をかけるかどうかについての意思決定については、今回御報告をさせていただいた線型を含めて、地元に諮りながら、検討会でもまた再度議論をしながら、今後の流れの中で決定させていただきますというふうに申し上げているので、橋をつくることを決めましたというふうに申し上げたものではございません。環境建設委員会の中で申し上げたのは、橋をつくるという方向で線型まで詳細な検討をしなさいということについて14対8であったよということを申し上げたことでございますので、その点、御理解いただきたいと思います。

○押田委員長
 今の質問なんですが、まちづくり協議会の中で、新島橋の架替整備とか高潮対策についてはございますが、朝潮運河の歩行者専用橋だけにこだわられますと、本委員会の付託事件とはちょっと違うのかなと思いますので、御注意ください。

○加藤委員
 どうも失礼いたしました。

 では、まだ確定していないということがわかりましたので、今度は議題に沿って、まちづくり協議会の中でありました環状2号線の問題について一言発言をさせていただきます。

 銀座八丁目から晴海五丁目間の環状2号線ですけれども、市場の現在地再整備のためにも、新橋からの連続性のことを考えても、また環境の影響を考えても、そして地域のコミュニティの面からも、やはり当初のとおりトンネル方式に戻すべきだというのが私の主張です。ところが、今回もいろいろな工事がどんどん進められている。橋げたの工事なんかもどんどん、地元説明はありましたけれども、やはり環境の問題でいうと、環状2号線の1日当たりの交通予測は6万台です。そして、それとちょうど交差するような形で清澄通りの環状3号線が3万台を想定しております。つまり、交差部では9万台の車が1日に行き交うわけです。現在の晴海通りの2倍の交通量になるという数字が出てきているわけですけれども、環境への影響は避けられないと思います。また、環状2号線は高層住宅の中をずっと走っていくわけですから、トウキョウ・タワーズの横とか子供たちが遊んでいる空き地のところをずっと30メートルの道路が走るわけですから、地域コミュニティへの影響も非常に危惧されると思います。

 それで、勝どき五丁目、六丁目地域において予定地周辺の皆さん、マンションの管理組合などに話し合いが持たれているのかどうなのか、ぜひ御回答をお願いしたいと思います。環状2号線の工事着工の問題も含めて、お願いします。

○有賀環境政策課長
 環状2号線の地域住民の方への御説明につきましては、つい先日、勝どき・豊海のまちづくり協議会の分会の中でも一部お話ししましたし、また築地、勝どき・豊海、それから月島、あと晴海の各まちづくり協議会の中でお話をさせていただいております。

 それと、もう一つ、今後地域の皆様に対しまして説明会を開催していくということで、その中で地域の方々についてはお話をさせていただきたいというふうに考えております。

 以上です。

○加藤委員
 時間がなくなりましたので、はしょりまして、先ほどの吉田副区長のお話とも関連があるんですけれども、まちづくり協議会の構成について、区民の現在の居住状況を直視して見直すべきではないかと思います。まちづくりに関して、組織された大きな団体であるマンションの管理組合が参加していない、そういう事例が幾つもあります。やはり今後の中央区の防災やまちづくりの視点からも、マンションの管理組合もきちんとまちづくりの中に位置づけて、多くの区民の皆さんの意見を聞くように対応すべきだと思うんですけれども、いかがでしょうか。

○吉田副区長
 基本的には、管理組合といいますよりも自治会というものを代表者として参加させておりますので、そういう流れの中で、またそういう御要望があったということを受けとめて検討させていただきます。

○加藤委員
 わかりました。ぜひ前向きに検討していただいて、多くの区民の人たちがまちづくりに参加できるようによろしくお願いいたします。

○渡部(恵)委員
 民主党区民クラブの渡部恵子です。よろしくお願いいたします。

 まずは、築地市場についてお伺いいたしたいと思います。

 資料1の2ページ目に当たるんですけれども、中央区の案をソフト面も含めて精緻にと書かれておりますが、どのような面でのソフト面なのかという点を教えていただきたいのと、また、このために専門家を入れてと書かれておりますが、そのための専門家は搬送等のロジスティックスに関してのことなのか、別の専門家なのかについてお尋ねしたいと思います。

 それから、場内、場外それぞれの、特に場内のヒアリングがまだうまくなされていないということがお話の中でございましたが、今後どのあたりまでに場内の人たちのヒアリングをなさりたいのか、そのあたりをお聞かせいただきながら、4番目といたしまして、中央区として都になりかわれる部分がもしあるのであれば、それはどのような点が可能性としてあるのか、都になりかわって中央区として担える部分といいますか、そこのあたりをお聞かせいただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 築地市場の移転に関する御質問でございます。

 まず、第3回新しい築地をつくる会の概要の2ページ目にございますソフト面も含めて精緻に検討していく必要があるというところのことでございますけれども、ここで申し上げておりましたのは、本当は現在地再整備がベストなんですけれども、残念ながらそれがかなわない場合の万一に備えて区でできる限りでの検討をしていたものですから、現在出てきているにぎわい施設でありますとか鮮魚マーケットの区としての形といいますか、構想というのが、現時点で区ができるベストだというふうに考えてまいったところです。今後、ソフト面もというふうに申し上げましたのは、区だけの力ではできない、どういう運営形態があり得るのかとか、あるいは荷物をどのように運んでくると、これまでと同じような機能が担えるのかとか、そういったところを検討していく必要があるということを申し上げたものでございます。

 また、専門家をそのために呼ぶ必要があるということでございますけれども、そういった課題を解決するために、区でノウハウを持っていない、例えば流通の将来像でありますとか、現況、実態的なお話であるとか、そういったことを御意見いただける方をだれかお聞きする必要があるのではないかというふうに申し上げたものでございます。

 それから、場内のヒアリングということでございますけれども、区がこれまで願ってきた構想を実現するためにはソフト面の検討が必要で、その中でも、区が実際に御商売をしてくださる可能性が高いと思っている場内の方にお声がけする必要があるというふうに思ってございます。ただ、場内の業界の皆様は、現在、豊洲移転に向けた条件の整理を東京都と詰められているといった現況、あるいは移転問題をめぐってさまざまな御議論がいまだおありになるといった現況から、そういうタイミングでは、現在はそういった対応はとれないというふうに区のほうは思っているところでございます。

 また、都になりかわって何ができるかということでございますけれども、都になりかわってという表現が正しいかわかりませんけれども、東京都が今、市場開設者として業を行っていて、区にとってはありがたいにぎわいをつくり出しているというところを、区が今後まちづくりの中で維持できるように、みずから考えたり要望したり、あるいは具体的に行動することによって実現をさせていきたいということだと思ってございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 より一層理解が深まりました。どうもありがとうございます。

 やはり場内もいろいろともめておりますが、現実をしっかりと理解した上で、これから時間が迫ってきていると思っておりますので、刻々刻々迫る中、問題を先送りすることなく意見をしっかり集約していく役割が私にもあるのではないかと考えております。ありがとうございます。

 次に、都市計画について質問をさせていただきたいと思います。

 まず、ちょうど新橋の終わりといいますか、銀座八丁目から日本橋まで、中央通り沿いに各種の再開発が進んでおりますが、中央区として、全体としてのコンセプト、そしてその流れというものはあるんでしょうか。

○望月地域整備課長
 銀座から日本橋のほうに至ります中央通りというところの件でございますけれども、まちづくりの中ではこれがにぎわいの骨格軸という形で私どもは考えてございます。中央区を貫く中央通りは、これまでの第1ゾーンと申します日本橋から銀座に至るところでございますけれども、文化、商業、情報の中心として発展してきている。その中でにぎわいを形成する骨格軸であると、そのような考え方で、これまでもまちづくりを考えてきたところでございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 前委員とも重なりますが、私、長い歴史と伝統の中で、にぎわいというのは結果として出てきたものであって、いろいろな文化人や、さまざまな方たちが銀座における価値を見出し、そして文化や流行をつくってきた結果がにぎわいだと考えます。したがいまして、私が考えておりますのは、やはり中央区の中央通りというのは、東京都におきましてもあれだけの大通りというのはなかなか他区にもございませんので、ぜひ世界に誇れる銀座を取り戻すべく、もう一度にぎわいを取り戻すといいますか、結果としてにぎわったという開発を行っていっていただければと考えております。

 では、細かく質問させていただきたいと思います。

 ごめんなさい。ラッチというものは何なんでしょうか。

○岸田都市整備部長
 ラッチについての御質問でございますが、ラッチというのは、いわゆる改札からの内側のことをラッチと通称で、業界用語で大変恐縮でございますが、そう呼んでおるものでございます。

○渡部(恵)委員
 すみません、ありがとうございます。ラッチとは何なんだろうと思いながら読んでいたので。ありがとうございました。

 それから、日本橋二丁目地区に、銀座を通り越して、ちょうど今の北A街区に当たる中央通りに面したあたりのビルディング、特に永代通りと中央通りがクロスするところのビルは、今、結構テナントが出ていって、がらあきの状態ですよね。結果として、特にこのあたりはビジネスエリアでもありますし、昼間はまだしも夜間になったときに、どのような形で人を呼ぶような、まちづくりとして、そして再整備としてお考えなんでしょうか。

○望月地域整備課長
 御質問にありました北A街区、永代通りと中央通りの交差点の角の部分ということだと思いますが、以前から解体工事がこの場所で行われておったということで、一部建物が残ってしまったというような形で、北A街区のほうにつきましては、任意の共同化ということで、皆様が共同化を行うということで全員の方が同意されているわけでございますので、その中で、例えば仮店舗として一部、お隣の街区のあいているところですが、そちらのほうに移設をしながら今回の建設を行っていくという予定でございます。

 また、にぎわいづくりということでございますけれども、北A街区の部分につきましては、主に事務所、店舗、ホール等が用途としては予定されておりまして、そういった中での利用のされ方が、今後でき上がった際には、また事務所も店舗も、昼間という形になりますけれども、夜間も含めた利用のされ方があるのであれば、またその部分では地下鉄が営業している間は、そういった形でお店等も営業されるということでのにぎわいは出てくるのかなと思っております。

 また、下側の南A街区は圧倒的な商業の空間がございますので、そこではもう完全に、にぎわいづくりというのは先ほど結果であるというお話がございましたけれども、そういった部分でにぎわいがまた生まれてくると。

 それと、先ほどの銀座でのにぎわいづくりにつきましては、これまでの長い間の歴史的な経緯、文化的な部分も含めて、あったと。その中で、さまざまなそういったことが組み合わさってにぎわいが生まれてきている。まさに、そのとおりだというふうな形で考えてございます。銀座につきましては、やはり銀座らしさというものを地域の方々が一番よく御存じでございまして、銀座らしさを守るためにも地域の方は銀座通連合会ですとか大銀座会だとか、そういった形の中でも検討されていたりして、銀座のルール的なものがその中で生まれていると思います。区としましても、そういった形の中で、銀座デザイン協議会を通じまして、まちづくりを一体となって行ってまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 御丁寧な御回答をありがとうございます。

 同じく、銀座や日本橋にも共通していることだと思うんですが、江戸時代から商いをされているような小さな店舗がたくさんございますよね。その中で、大きな再開発をしていく。その中で老舗を残していくということと、銀座の人の流れ、また日本橋の人の流れ、日曜日は特に銀座は歩行者天国もございますので、そのあたり、どのように共存していくとお考えでしょうか。

○望月地域整備課長
 本区のまちづくりの基本は、やはりこれまでも続けてきたまちづくりでございますけれども、人に住み続け、働き続けていただく、これがまちづくりの基本でございます。これはこれまでも行ってまいりましたが、今後もその基本は変わらないで続けていくかと思っております。その際に、老舗と申しますか、まちづくりの中で古くから御商売をやられている方、中央区のまちづくりはすべて別に丸の内のような形のまちづくりを目指しているわけではございません。やはり高層の建物があっても、その隣の街区には老舗と申しますか、そういった商店が低層の地区で残っていても、私は、これが中央区のまちづくりの中の、まさに中央区のまちだと思っておりますので、それがうまく調和しながら、バランスをとりながら共存という形でまちづくりが行われていく、それが中央区のまちづくりだと考えてございます。

 また、人の流れということでございますけれども、今回の銀座の中でも、当然中央通りだけではなく、その中央通りからの人を背後の三原通りのほうにつなげられるように、建物内で通路を設けてございます。これは、地域の方からも人の回遊性はつくっていただきたいというのもございますし、やはり人の流れを外にしみ出すような形、例えば日本橋で今回計画されています、にぎわいづくりとしての核としては歩行者専用道路もございますけれども、その部分が周辺にしみ出す人の流れができてくる。その回遊性を高めるのは、こういった開発でも十分に検討し、行っていくということは考えてございますので、今後もそういったまちづくりを続けていきたいと思っています。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 老舗と、そして新しいものが混ざり合いながら、新しいまちづくりを21世紀の第一歩として築き上げていくというコンセプトを伺いまして、銀座らしさ、また日本橋らしさを世界に発信していけるような観光地としても、中央区として頑張りたいと私も思います。

 それから、次に交通のことについてお伺いいたします。

 現在、銀座四丁目に三越が新しくできまして、中央通り沿いに晴海通りに、東銀座に向かってタクシーの客待ちの列で一番左側の車線を全部つぶしている状態です。結局、三越さんと三越さんの間を左折する車が、結構危なく、車線をはみ出して左折しているような状態で、私も何度かブレーキを踏むことがございました。日本橋の高島屋さんに関しましては、人を立たせて客待ちのタクシーが中央通り沿い、中央通りはたしか片側2車線でしたよね。途中3車線になるかもしれませんが、あのあたりはたしか2車線だったと思うんですけれども、そうなりますと、1車線つぶしてしまう形になると思います。ですから、人を立たせるだけではもしかすると不十分かなと考えます。

 また、同じく、今回、松阪屋さんの跡地に関しましては、バスは後ろ側に回すということで、そのあたりは解消されると思いますが、1点、私が道路に関して、特に交通の安全というものに関しまして、まして迷ってきている方、三越に入ろうと思って、地方ナンバーが多いんですよね。ですから、そのあたり、どうか御検討いただけないかなと思います。

○望月地域整備課長
 まず、日本橋高島屋のところでの交通の件でございます。

 現在、中央通りのほうに客待ちのタクシーが並ぶというような状況があるということで、今回、計画の中では係員を配置しますということで誘導しますということになっております。実は、こちらのほうは、ほかの地区でも人を配置しながら対応している部分がございまして、それと同様に、やはり今回の開発にあわせて、これまでは人がそこの部分にはいなかった。それを新しく配置しながら、中央通りではそういったことが起きないように、また今回の建物の駐車場の出入りに関しましても、当然警視庁さんと協議するわけでございますけれども、そういった中でも集約しながら、昭和通りのほうにもそういった車の列があったということを解消するために、出入り口を集約し、そういったことの解消になるように今後はそういった計画、配慮しながらやっていくということでございます。

○田村都市計画課長
 銀座の三越の計画についてでございます。

 今のタクシーの客待ちの車列についてでございますけれども、三越の計画を立ち上げたときの担当だったものですから、お答えをさせていただくんですが、三越の計画のときの交通処理の関係でいいますと、三越にお越しになる方々の駐車場の列が、従来の出入り口が三原通り側にあって、そこでの混雑が相当あったというところで、まず、そこの部分をどのように解消するのかということで大規模な駐車場を確保していこうと。あわせて、それらを都市計画駐車場として位置づけながら、一般的な御利用もいただけるような組み立てにしようということで考えさせていただいたものでございます。

 その際のタクシーについての関係でございますけれども、これらについては一定の課題の認識というものは当然ありながら、事業者側のほうがいろいろ検討させていただいた経緯はございますけれども、タクシー業者さんとの関係等々によって、三越の計画の中だけですべて取り込むということはなかなか難しいというような状況もございまして、あのときについては、残念ながら、タクシーベイというようなものが実質的な計画上には乗ってこなかったということがございます。

 ただ、まちづくりを通じてですと、例えば室町の東の開発の中では、今後整備される計画の中でタクシーベイというような形の中で国道あるいは都道上でのタクシーの客待ちということを少しでも軽減できるような施設上の工夫というのは、事業者を指導しながら取り組んでいるところでございますので、今後も開発の中ではそういった意識を持ちながら、計画づくりに区として一定のかかわりを持ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 お話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。ただ、残念なことながら、結局、銀座四丁目の一番混雑するあそこに関しましては、現在、その結果としてタクシーと、そしてまた車を寄せて停車したままお買い物に行ってしまうという方たちであふれてしまっていて、そこは築地警察署とのお話し合いに今後なると思いますので、その点もどうぞよろしくお願いいたします。

 では、次に、京橋二丁目の件についてお伺いいたします。

 清水建設の本社ビルにつきまして、附帯意見というものがついたようでございますが、この附帯意見がついたいきさつについて教えていただけますでしょうか。

○岸田都市整備部長
 都市計画審議会におきましては、開発事業の都市計画的な位置づけ、まちづくりとしてどういったものが必要かということについて、法律に基づいた手続ということで御審議をいただいている第三者機関でございます。議員の先生方にも委員になっていただいておりますし、区民の皆様にもなっていただいておりますし、学識経験者の皆様にも入っていただいておるものでございます。

 そうした中で、当時の当該都市計画決定段階において、今後について、より地域に即したよい開発計画になるようにという観点から、さまざまな御意見をいただきまして、内容について都市計画決定について異議はないんだけれども、都市計画審議会の御意見といたしまして、よりこういったことについて今後、都市計画決定段階から完成までに時間がかかりまして、その間、事業の内容を詰めてまいりますので、その段階において、さらにこういう方向で努力を区に対して求められたというふうに理解しているところでございます。

○渡部(恵)委員
 ということは、防災の形成、あと障害者雇用ということも、さまざま障害者の方の雇用を促進していく法律もございますので、そういったことが第三者機関において法律をベースに置いて加味されながら、かんがみられた結果として、これがついたというふうな理解でよろしいんでしょうか。

○岸田都市整備部長
 言葉が足りなくて申しわけございません。障害者基本法等ございますが、当然に清水建設のほうは法に基づいた取り組みをこれまでされているところではございますけれども、より地域に貢献する策をこうした開発の機会に、それも今回、本社ビルが中央区のほうに来るというお話でございましたので、そういう点も加味した御意見ということでいただいていると考えております。

○渡部(恵)委員
 どうもありがとうございます。

 それでは、清水建設さんの従業員として障害者雇用を拡充するというのは、附帯意見の結果なのか、それとも障害者の方の雇用の促進を自主的に考えられたものか、どちらなんでしょうか。

○岸田都市整備部長
 もちろん、これまでにも法律上の要件たる従業員の方の確保というのは清水建設として行ってこられたところでございますけれども、今回こうした附帯意見が出たことを踏まえまして、私ども区と清水建設の中で話し合いをしながら、清水建設として、企業としてどういったことができるかということをお考えいただきまして、その結果、雇用規模を拡充していただくということになりましたので、今回の区の都市計画審議会の附帯意見が反映されたものと私どもは考えております。

○渡部(恵)委員
 区として、最初に掲げられた公共性を区民の方や、また中央区で働く企業に対して促進していくということが、1つ大きく実現されたものと、御報告を受けまして、大変私も勉強になりましたし、このような形で区政が動いていくということを学ばせていただきました。どうもありがとうございます。

 これにて私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。

○押田委員長
 それでは、質疑を終了させていただきます。

 では、議題、築地市場問題及び東京駅周辺等地域整備に関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのように決します。

 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきましては、正副委員長に一任をいただくということでよろしいですか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 では、さよう決します。

 長時間にわたりまして、大変御苦労さまでございました。

 これをもちまして委員会を閉会させていただきます。

(午後4時28分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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