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平成24年 区民文教委員会(2月10日)

1.開会日時

平成24年2月10日(金)

午後1時30分 開会

午後4時3分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 鈴木 久雄

副委員長 原田 賢一 

委員 今野 弘美

委員 堀田 弥生

委員 青木 かの

代理 小栗 智恵子

委員 渡部 博年

議長 石田 英朗

4.欠席者

(1人)

委員 奥村 暁子

5.出席説明員

(12人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

齋藤区民部長

町田区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

守谷商工観光課長

金平副参事(観光・文化振興・特命担当)

新治教育委員会次長(教育委員会庶務課長事務取扱)

林学務課長

増田指導室長

6.議会局職員

田中議会局長

横山議事係長

渡邊書記

武藤書記

7.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○鈴木委員長
 御苦労さまでございます。それでは、ただいまより区民文教委員会を開催いたします。

 初めに、本日、奥村委員が欠席のために、小栗議員から代理出席の申し出がありましたが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 それでは、小栗議員、了承いただきましたので、委員席へお着きください。

 また、理事者報告の関係で区民部副参事が出席をいたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○齋藤区民部長

 1 住民基本台帳による世帯と人口の動き(資料1)

 2 かえで学級生の火傷事故に伴う損害賠償について(資料2)

 3 平成23年度中央区まちかど展示館の認定について(資料3)

 4 平成23年度中央区文化事業助成対象事業の認定について(資料4)

 5 中央区観光振興ビジョン2012(案)中間のまとめについて(資料5)

○新治教育委員会次長

 6 教育長の給料月額の改定について(資料6)

 7 平成23年度児童・生徒の学力向上を図るための調査結果(中央区分)について(資料7)

以上7件報告

○鈴木委員長
 御苦労さまでした。

 それでは、各会派の発言の持ち時間について申し上げます。ただいまの時刻が午後2時4分でございます。したがいまして、自民党47分、公明党29分、みんなの党29分、日本共産党29分、民主党区民クラブ29分ということになりますので、よろしくお願いをいたします。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○今野委員
 理事者報告について、資料2と6につきましては、今後、第一回区議会定例会において委員会付託がございますので、そちらの機会に質疑を譲るといたしまして、きょうは資料3、平成23年度中央区まちかど展示館の認定について、そして資料5の中央区観光振興ビジョン2012(案)中間のまとめについて質疑をさせていただきたいと思います。

 まず、資料3についてでございます。

 確認をさせていただきたいんですが、この応募件数9件、そして認定9施設という区民部長の御説明でしたけれども、応募件数は9件で間違いなかったのかどうか、それ以上にあって9件が認定されたということではないのかどうかを確認させていただきたいと思います。

 また、選考経過の欄にありますが、11月の当委員会におきましての資料によりますと、応募時期は平成23年11月15日から12月26日ということになっておりましたが、認定審査については、1月上旬の1回というふうになっていたんですが、きょうの資料、御説明によりますと、2回開催されております。これについて、どういうことだったのか確認をさせてください。

 そして、区民への周知についてでございますが、区広報紙、ホームページへ掲載するとともにマップ付き案内パンフレット及び共通の看板プレートを作成、掲示して周知すると。これは、非常に大切な、すばらしい事業でありますから、これからの広報というのは非常に大きな意味を持ってくると思うんですね。そういう意味においては、区の広報紙、ホームページへの掲載というのはどの時期を考えておられるのでしょうか。また、マップ付き案内パンフレット、これはどのぐらいの枚数を想定しておられるのか。また、パンフレットをつくっても宝の持ち腐れというわけにもいきませんので、例えばどんな活用方法を考えておられるのか、現時点でのお考えをお示しいただきたいと思います。

 以上です。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館についてでございます。

 まず、応募件数、こちらにつきましては、9件いただいたところでございます。それぞれ内容等々、審査会において見させていただいて、すべて要綱に示す基準、また効果、そういったものが認められたものでありますので、9件を全部認定いたしたものでございます。

 続きまして、認定審査会の回数ということでございます。11月28日、また年を明けての1月23日と、2回ほど行ってございます。1回目の11月につきましては、資料に掲げております委員の方々に、委嘱また制度の説明を中心に行ったところでございます。したがいまして、受付が終わってから年明けの1月23日、この日が具体的な審査をした審査会という内容でございます。

 また、周知につきましてなんですが、こちらについては、区のおしらせ11月11日号から、今御説明いたしましたような11月15日から12月26日という申込期間でやったところでございます。現在は認定したということでありますので、これから各展示館それぞれ設計、また整備、そういったような準備を進めているところでございます。早目に周知ということは当然必要であるんですが、まず決まりましたということを早急に御案内をしたいと思います。認定の結果、それぞれに通知をしてございますので、あと具体的にどういった場所、どういった内容というのは、また整備が順次進んでいきますので、その折に、でき次第更新しながら周知を進めていきたいというところでございます。

 それから、マップについてなんですが、当然、単体で御案内しても、なかなかわざわざというようなところもあるかと思います。今後は、やはりそれぞれネットワークを図って、似たような業種、地域、いろいろあると思いますので、そういった組み合わせをわかりやすく紹介できるようなパンフレットを、今9件でありますので、どの時期というのもあるんですが、ひとまずつくってはいきたいなと思っております。また、それを、例えば、まるごとミュージアムですとか、そういったようなイベント、そういった機会をとらえまして、まち歩きに活用して御案内をして紹介をしていく、そういったようなところにつなげていきたいと思います。

 以上でございます。

○今野委員
 この事業につきましては、今年度の新規事業ということですから、こうした時期になってしまったということも1つあるんだろうと、これは理解をさせていただきます。今後、これは当然継続していく事業として、関連してちょっとお聞かせをいただきたいんですが、この9件、この表にも見させていただきましたとおり、来年度に建築あるいは設計と改修工事等々で9件の来年度にまたがる予算としての執行のようでごすが、そうすると、今年度、当初予算では626万7千円ということの内訳からいうと、今回の9件については、どういう予算執行の状況なのか。

 あわせて、新年度予算は過日御説明いただきましたが、1,960万円計上されております。この内訳を見ると、設計費1件200万円限度、建築費1件1,000万円限度、改装整備費1件100万円限度、施設管理運営費1件年間10万円程度と、これ、件数と合ってないと思いますが、そういう意味においては、平成24年度の継続事業として、果たして新規をどの程度見込んでおるのかということです。今回の626万7千円の予算に対して執行状況がどうなのか、あわせて新年度予算に向けては、この事業を継続するための経費が予算のどの程度を占めて、新規はあらかじめ何件ぐらい予定されているというか、予算組みの段階で、予算編成の段階で予定をされるのかどうかをお示しいただきたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館に関する予算の執行見込みということでございます。

 今年度600万円、補助金として計上しているわけでありますが、その中身としますと、当初、一昨年の予算をつくるときには設計、また整備と、基本は新たな施設の整備ということを中心に考えていったものですから、まずは設計があって、その翌年に具体的な整備という考えでいたものでございます。ですので、この600万円、1件200万の3件分という内容で計上していたものでございます。今、9件御説明をさせていただきましたが、この中で1番の佃まちかど展示館、こちらにつきましては、認定が終わりましたので、今後、設計、また整備という作業に入ってまいります。今、聞いていることでありますと、ここに200万円の設計費補助を想定しているところであります。また、来年度に向けては、建築費の1,000万円限度ということであるんですが、これは24年度予算になる予定でございます。

 そのほか、別紙にあります2番から6番、こちらについては、いずれについても、来年度の改修という内容で予定しているところでございます。

 24年度の予算の中身なんですが、それぞれ設計については2件、建築整備については1件、改装整備については5件、また運営管理費補助については6件という内容でございます。具体的には、想定よりも多くなってしまったというのは正直あるところであるんですが、ただ、今まだ2月でありますので、この5件のうち、例えば4月ですとか5月ですとか、これから具体的にそれぞれの館の運営者が見積もりをとって計画を進めていく、そういった内容でございますので、この中でできるところについては、なるべく早く整備をして、それをもとにして新年度の募集に充てていけるように、そういったような工夫をしてまいりたいとは考えております。

 以上でございます。

○今野委員
 来年度予算のことなので、本当に御答弁しづらいところがあったかもしれませんが、ちょっとはっきりということで、新年度に向けての新しい事業の掘り起こし、次の質問にも関連してくるんですけれども、どの程度見込んでいるのかというのを具体的に教えていただきますか。ちょっとやりくりはわからないところがあるんですが。

 なぜお聞きするかというと、やはり私、税の公平性というのもあると思うんですね。今回はこういう9件が、もちろん皆様の御努力もあったと思いますが、いい事業として成就していく、来年度、広い意味でネットワークもして、また広報活動もやって、こうした中央区の400年の歴史を情報発信していくという本当にいい事業だと思うんです。ただ、少なくとも、そういう意味では区の目指しているこの事業のマックスですね。どの程度の件数的なものを見込んでいるのかということなんですよ。9件は掘り起こし、だけれども、もっともっと埋もれている、発掘しなきゃいけないのがあるんだけれども、たまたま広報紙とか、あるいはホームページでそういうのを引き出すというのは、なかなか難しいですよ。私も皆さんの努力を多少聞いておりますが、その辺、公平性の観点から言うと、どういう陣容を目指しているのかというのがわからなかったので、来年度予算を幾ら組んでいるんですかと、こういう聞き方なんです。

 あわせて御答弁お願いしたいのと、そういう意味においては、将来、今申し上げたように公平性という意味においては、今度逆の意味で言うと、これは相当、件数がたくさん来てしまった場合に、限度額10万円ですけれども、どのぐらいの後年度負担をお考えなのかということも、しっかりと行政としては位置づけておかなければ、今回は9件、来年度9件の、例えば10万円ずつの運営費ということでしょうけれども、将来にわたって、本当にいいことですけれども、たくさんの皆さんがぜひこの制度を活用したいといったときに、どういう将来見通しをお持ちなのかということもお聞きしたかったんです。

 よろしくお願いします。以上です。

○鈴木文化・生涯学習課長
 今年度9件ということでございまして、こちらについては、今年度募集に当たりましては、広報紙等々を使った以外に、区内たくさんの老舗のお店がございます。そういった中から62社に個別に御案内をして、また連絡があったところ、また、こちらから連絡して御説明に上がったような、そういった募集をしてございます。年度当初、今後の活用ということを考えますと、ある程度の件数が必要であると思っております。そういったことから、予算との説明などとちょっと矛盾が出てきてしまうところがあるかもしれないんですが、気持ちとしては、やはり年間10件程度は募集をしていきたいなと思ってございます。

 ただ、そうはいいながら、やはり年間1件について10万円の運営費ということになりますと、そういったところの考慮というのも必要となってくるとは思っております。ですので、開設当初、初年度、また2年目、3年目、このあたりはある程度数を集めて、その後はある程度基準等を設けておりますので、そのあたりで整理をしていきたいなと思ってございます。

 以上でございます。

○今野委員
 ちょっと言っていることが矛盾したかもしれませんが、本当にこういう文化的なものを発掘する努力、具体的にそういうところをお回りになって確保したという御努力も評価しながら、しかし、片や財政運営もありますので、その辺もしっかりと、一回事業をやったのに、途中で例えばやめたというわけにいかないですよね。そういうところも含めての考えをしっかりとお持ちいただいて、今後この事業継続に頑張っていただきたいと思いますし、次の質問に行くんですが、こういう文化財のネットワークも次の観光振興ビジョンにもつながっていくんだろうなというところもありますので、しっかりとした確立を強く要望させていただきたいと思います。

 次に、観光振興ビジョンのほうに質問を移らせていただきます。

 一昨日だったか、新聞に、原発事故があったり、東日本大震災があったので、外国人のお客様をお迎えする目標が200万人ほど減ると。しかし、閣議決定した将来目標は変えない。しかし、直近で2016年1,800万人の目標だったところが1,600万人に変更するというから、この数字も直さなきゃいけないと思うんですけれども、そういう意味においては、日本というのは観光行政は少しおくれてきたのかなという思いがあります。ここにも書いてありますけれども、例えばニューヨークとかロンドンとかパリなんていうのは、1都市で外国の方を2,000万人ぐらい受け入れているわけですが、日本は全部で1,000万人もいっていないということですよね。しかも、国のほうでは観光立国という意味では、やっと観光庁ができたのが平成20年ということですから、これから本当に真剣に取り組んでいかなければならないときに、金平副参事が中央区にも誕生して、これは本当に力を入れていかなきゃいけないと思っているんです。

 そういう意味においては、今回、私もにわかでしたけれども、このビジョン、きのうの夜、全部読みました。本当に内容的には理念、理念というのは都市観光のまちを実現していくんだという理念から5つの目標、そして5つの戦略とか重点施策とか主な施策とか、本当に今やらなければいけない、取り組まなきゃいけない問題を網羅していて、すばらしいと評価いたします。

 そこで、お尋ねをしていくんですが、平成18年3月に観光協会が策定をした中央区観光振興戦略というものがあります。これを私も読ませていただきましたが、これとの整合性はどうなのか。あわせて、今回、中央区行政として、現在の中央区の観光をどうとらえているのかがスタートラインですから、その辺の認識をお聞かせいただきたいのと、今申し上げたこのビジョンは非常によくできているんですけれども、これをもって何を中央区としては目指しているのか、目標設定とするのかというところが少し総花的過ぎて伝わってこないところがあったので、そこをまず最初にお尋ねをいたしたいと思います。

○金平副参事(観光・文化振興・特命担当)
 まず最初に、観光協会が数年前に観光振興戦略というものをつくりました。今まで中央区というのは、たくさんのいろいろな観光資源があるがゆえに、そして町方がすごく頑張っていたがために、逆に民の力でどんどん観光を、観光協会を中心につくり上げてきたというのがあると思うんですけれども、ここで、皆さんも御存じのように、スカイツリーですとか、それから今御指摘のありました国や都の取り組みなどで、観光に対する日本じゅうのいろいろな取り組みが変わってまいりました。当時つくった振興戦略というのは、「ほんもの」を「楽しむ」粋なまちということで、それはそれでとても、それぞれの観光資源に力を入れていたんですけれども、今後はもう少し大きな意味におきまして、経済効果、国際交流、地域活性、そのようなものを網羅して、1つここで行政がサポートをどういった意味でできるのかという方向性を示したということでございます。

 次に、行政の認識ですか、今ちょっと重なってしまったかもしれないんですけれども、観光というのは、申し上げたように一つ一つの物見遊山的な観光資源というのもありますし、大きな意味では経済効果、国際交流、それから地域の活性、それから文化振興、それからまちづくり、そして一番平和産業ですので、環境保全とか、そういったいろいろなものを網羅していると思います。そんなわけで、遅まきながら、国や都も今回始めてきましたので、今こそ観光こそが一番重要なポイントの一つということで考えております。

 それから、何を目指すかということなんですけれども、確かにビジョンということですごく細かく書いていくと余りにも厚くなってしまうので、ちょっと漠としたところがあったかもしれないんですけれども、私が皆さんと協議を重ねていくと、京都とか、いろいろすばらしいところはあるんですけれども、それでは中央区は何がといったときに、やはり都市であるということだと思うんですね。都市の持つ美しさ、すばらしさというのは、民間の人がいて、そしてそこに暮らす人がいて、訪れる人がどういう暮らしをしているかということで、すごくそれにあこがれて、一緒になってつくり出す、そういう都市観光という、こう言ってはなんですけれども、郊外ではない、まるっきり日本の最も都市といえば都市の中央区にしかない魅力というのはここだと思いました。

 以上です。

○今野委員
 御答弁ありがとうございました。

 めくったところの最初にも書いてあるんですね。都市観光、最もポテンシャルがある地域が中央区だと。ここで暮らす人々の日常こそが観光客を云々と、こういうところがめくったところに書いてあるぐらい。そういう意味において、私、今回これを読ませていただいて、言い方が失礼になったらおわびしますが、残念だなと思うところが、これはビジョンですね。ビジョンであるという理由づけはわかるんですが、今、目標になるところはわかりました。都市観光だというところに帰着するんだけれども、そうすると、例えば具体的に、今、私が最初に申し上げたように観光として何を目指すかといったときに、中央区に例えば経済効果はどういうものがあるのかとか、あるいは中央区の観光客のお客様がこれだけからこれだけにふえたとか、やはり目に見えたものがないと、せっかくつくっても絵にかいたもちになってしまうわけです。そういう意味においては、そういう具体的な目標設定というのがとれないのかどうか。

 また、あわせて、これは確かにビジョンですから、後で御答弁いただければ結構ですが、やはり財政的裏づけが見えないんですね。見えないというか、一個も載っていない。これは、当然、これからつくる基本計画とかに載ってくるし、また、そういうところで入ってくるのかもしれませんが、先ほど言ったように本当にいろいろな、アンケートをとったり、皆さんの協議を通じて、具体的にこれをしなきゃいけないと、主な施策とかを打たれながら、では、これをいつまでに達成して、どういう予算がかかるのかというのが全く見えてこない。それが残念でなりません。

 最後に、組織ですね。今、金平副参事がおっしゃったように、今までどっちかというと民の力でつくり上げてきたんだけれども、行政のサポート、方向性を示すんだと。まさに、そのとおりですよ。そういう意味においては、中央区の組織というのが、私は残念ながら見えてこなかったんです。今の目標は具体的に、都市観光というのはわかるんだけれども、具体的に経済効果とか、お客様のふえる数字とか、あるいは今言った重点施策をいつまでにやるとかというのは、どういう形で担保されるのか。最後に、今申し上げた組織運営ですね。中央区の役割というのは、どういうふうに認識しているのかお尋ねをしたいと思います。

○守谷商工観光課長
 まず、ビジョン達成に係ります、例えば経済効果ということでございます。

 これについてもアンケートというのをとって、後ろにつけてございますけれども、いろいろな方々が中央区で、ショッピングでありますとか、まち歩きですとか、そういったことでいろいろな消費をされているという数字がございます。それにあわせまして、国の経済効果ということであれば、例えば直接消費額22.1兆円に対して、その波及効果は48兆円ということで、およそ2倍ぐらいの効果があるというような国の数字が出ております。ここから比べますと、中央区のビジョンを達成しますと、恐らく経済効果はこれに近い数字、あるいはそれ以上に、都市機能を持つ中央区においては、かなりの経済効果があるのかなというふうに思ってございます。また、ビジョン達成に係ります予算につきましては、新年度につきましては、推進協議会という組織を編成いたしまして、ここで具体的な取り組みを詳細に検討していきたいというふうに考えてございます。

 また、組織でございますけれども、1つ大きな核となりますのが中央区観光協会と区の商工観光課ということになりますけれども、観光協会の取り組みは、やはり民の組織ということで、なかなか行政ではできない、例えばオリジナルグッズを販売したりとか、観光プロデューサー、ジェネラルプロデューサーとか、そういった非常に柔軟な対応ができるということだと思います。区は、このビジョン前半にも記載してございますけれども、例えば情報発信にかかわります通信環境の整備ですとか、施設の整備、都市整備や広範な環境等も含めたインフラ整備という面では、区もかなり力を出していかなければいけないということで、やはり観光協会と区、あと推進協議会におけます学識経験者ですとか観光事業者、こういったさまざまな主体が一体になって連携をしながらこのビジョンを進めていく、そんな体制を新年度新たにつくりたいというふうに考えてございます。

○今野委員
 私、やはり少し中央区のかかわり方がどうなのかなと思うところがあるんです。今、観光協会がグッズを売ったり、だからお互い協調するところはいいですよ。しかし、私どもの会派は前から、観光あるいは観光協会、両方要望書に書かせていただいていますが、機能強化を前からうたっています。簡単に言うと、観光課の独立までのことをうたっている会派です。本当にそういうものを目指していかなきゃいけないと思っているんです。そういう意味においては、施設の提供とか、そういうことではなくて、ここにも書いてあるとおり、NPOとか大学とか商店街とか、さまざまなグループをネットワークしながら、当然、協議会を立ち上げてやっていくのはいいんですが、その主体となるのは中央区だというところの意識を忘れてほしくないんです。

 なぜかというと、東京湾大華火祭、中央区でやっているというのを知っているのは区民の方ぐらいですよ。何で中央区大華火祭とうたわないんですかと、もともと思っている。中央区華火祭じゃなくて、あれは東京都がやっているんですか、墨田区がやっているんですかと、例えば地方の方なんか、みんな思っています。もちろん、まちの皆さんの単体の努力によって、築地の皆さんの努力で築地が世界のブランド、銀座も世界のブランド。しかし、本当は中央区じゃなきゃおかしいじゃないですか。中央区というのは、そこにぴっぴっと来ないんですね。中央区の魅力は本当にすごいですよ。だけれども、全部ここのまち、銀座、築地、例えば一例しか言いませんが、中央区がそこに結びつかないというのが政策的にどうだったのかということです。ですから、私は、やはり中央区がそうした大華火祭にも堂々と冠をつける。中央区でやっているのはもう皆さん知っているんだじゃなくて、そういうところから始めていくのが必要なんじゃないか。中央区の職員の方にお聞きしたら、残念ながら中央区に採用を希望するという方が少ないんですよと。例えば、銀座に役所があるんですと言ったら応募がふえるかもしれませんよ。

 そういう意味においては、中央区のポテンシャルって、ここのページにもせっかく書いてあるのに、中央区というのは非常に後になって、多分それが26ページで、点から面へというところだと思うんですね。点から面へというのは、やはり中央区を前面に売り出すということじゃないかなと。そのためには行政、それは組織、推進協議会というのを立ち上げるのもいいですが、やはり私は中央区が観光課をつくるぐらいのイメージで、本当に日本じゅうをリードしていくんだ、先導していくんだというような意気込みをぜひ示していただきたいなという思いなんですけれども、いかがでしょうか。そういうところ。

 あと、もう一つは、この中央区観光拠点整備まで、あと4年ぐらいあるんですね。新しい組織みたいなお話がちょっとあったようですけれども、どういう体制をつくっていくんですか。せっかくこれをつくって10年やっていきましょうと宣言しながら、実は場所も4年後ですと。こういうことではないと思うので、その辺の、私が申し上げた観光課の独立みたいな、立ち上げみたいなところも含めて、だめならだめで結構ですけれども、そういうことの御答弁をいただければと思います。

○齋藤区民部長
 まず、御指摘の中央区というよりは各地域、各まちの名前が、どちらかというとイメージとしては先行しているという部分、これは中央区は面積は小さいんですけれども、それぞれのエリアごとに持つ魅力とか観光資源、個性というのが非常に大きく異なっているということもございます。そういったことから、これまで個別の地域とか観光資源にスポットが当たりやすい、当たっていたということもございまして、観光の観点から見ると、滞在日数とか滞在時間が少ないという特徴がございました。

 そうしたことから、今回、ビジョンでは、例えばそれぞれのまち、個別の問題ではなくて、まちとまちをどういうふうに結んで回遊性を高めていこうかということで、点から面というのが一つのキーワード的な書き方になっているところでございまして、こういったことで今後中央区における旅行者の滞在時間を拡大したりとか、観光リピーターをふやしながら、さらなる観光振興を図っていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、今後これを推進していく体制ということでございますが、観光というのは非常に取り組む分野が広いといいますか、施策もそうですけれども、広範囲にわたっているということで、民間だけとか行政だけとか、そういったことではなくて官民一体となって総合的に推進していくことが必要であるというふうに考えているところでございます。そういったことから、これまではどちらかといいますと、先ほどの御質問にありました観光振興戦略、これは観光協会が策定したものを中心に、民間が主体となった観光施策というのを中央区では推進してきたと。区はあくまで側面的な支援という形でかかわってきた部分がありますので、先ほど副参事が答弁しましたように、新しい観光という時代の幕開けが、スカイツリーの建設だとか羽田空港の国際化だとか、周辺環境や国や東京都の動きなども相当変化してございますので、これからは民間主導ではなく行政のほうも主体的にかかわりながら戦略的に取り組める考え方や方向性、こういったものをビジョンとして今回まとめたというところでございます。

 具体的な推進の拠点でございますけれども、観光拠点、御指摘のように4年後に完成というスケジュールになってございますが、その間はこのビジョンの中で提言された中身をできるだけ早い段階でできることをやっていきたいというふうに考えてございまして、当面は、いろいろな課題がございますので、区と観光協会を中心にしながらも、区民とかさまざまな事業者、旅行関係者、こういったところと連携を図りながら幅広い観光施策の推進に向けて取り組みを行うための体制整備を早急に講じていきたい。その中で、先ほど申し上げました推進協議会などの運営なども図っていきながら施策の具体化に努めていきたい。これからは、民だけではなくて行政のほうも積極的にしっかりと観光行政にかかわっていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○今野委員
 質問をお終わりますが、本当に期待しておりますので、本当に中央区から観光行政の先駆的な自治体であるということを発信できるように事業の取り組みを期待しておりますので、私もまた発言させていただきます。

 ありがとうございました。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、資料3及び7について質問させていただきます。

 まず、資料3のほうですけれども、まちかど展示館の日程ということで、前委員からもるるございましたが、ちょっと違う角度で質問させていただきます。

 別紙のほうを拝見しておりましても、今回大変貴重な歴史・文化資料、また伝統工芸品が展示されることになるんだなというふうに拝見しておりました。今回、区が認定したということは、これらの貴重な品に対して、それが万が一壊れたり傷んだりするようなことが起きた場合、区としての責任が発生するのかもしれないというふうにも考えた次第でございます。また、取り扱い、そして管理方法ということになってくるかと思うのですが、その辺につきまして何か既に今お考えのことがございましたら、お聞かせいただきたいと思います。

 また、展示方法というところでございますけれども、例えば今回の資料の中で例を申し上げますと、足袋などもございますが、例えば足袋にしましても、それをぽんとそのまま展示するのではなく、どのようにすれば一番魅力的というと変ですが、そのよさがあらわせるのか、その魅力が出てくるのかというところで、展示する方法に工夫が必要かと思います。例えば、皆さんも御存じですが、旭山動物園などは、かつては本当に入園者数が少なくて閉園寸前というところまでいったんですけれども、今はもう上野動物園をしのぐような入園者数がいらっしゃいます。これもそれぞれの動物の生態に合わせて、その動物の持つ魅力を最大限に展示していこう、来た方に喜んでいただこうという思いから展示方法に工夫を見せたことで、それが入園者数が本当にふえてきている成功の秘訣だというふうに言われております。今回のまちかど展示館事業につきましても、そういう見せ方の工夫というのは非常に大切になってくるのかなというふうにも思います。

 先ほど申し上げました取り扱い方法や展示物の管理方法、また展示方法の工夫などにつきましての何かお考えがございましたら、御教示いただければと思います。よろしくお願いいたします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館のそれぞれの管理というんですか、そういった方法についてでございます。

 この中で、例えば佃まちかど展示館ですとか、新しく屋外にガラス張りで展示をする、そういったケース、また既存のお店の中を使いながら展示をしていく、そういったようなパターンに大きく分かれているところであります。こちらにつきましては、申請の中でその辺の安全面での配慮の提案もいただいているところでありますし、また補助の中では運営管理費というような補助もできますので、その中で、例えば保険ですとか、そういったものに加入をいただければ、そちらについても、その分を補助できるというような仕組みでございます。

 いずれにしましても、やはり貴重なものをそれぞれ展示ということになりますので、安全面の配慮については、基本的には事業者の方にやっていただくんですけれども、どういう方法で考えているかということは慎重に確認をして整備を進めていきたいと思っているところでございます。

 また、展示方法なんですが、これについても、それぞれのお店の形態の中で工夫をしながらやっていただくというのが、まず基本でございます。その中で、やはり私どもとしましては、ぽんと置いてあってもなかなかわかりづらいというのが当然ありますので、由来ですとか説明、そういったものの説明文、また説明をする人の確保、こういったものができればということでお願いをしてまいりたいと思っているところでございます。

 あと、例えば3番にありますような伊場仙浮世絵ミュージアムというのがございます。こちらについては、右のような写真、通路の中に今、掲げているところであるんですけれども、ここにもうちょっと濃淡をつけたりですとか、いろいろ工夫をする、そういったような展示方法の工夫も考えているというようなことを聞いておりますので、ほかの店舗をやっているところを参考にしながら、ここのところにもアドバイスでありますとか、そういったものをしていきたいなと思っているところであります。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございます。保険などは費用のほうで賄えるかということもお聞きいたしまして、それは安心いたしました。

 今、御答弁の中ではなかったんですが、今回、運営方法だとか管理方法ということを自分自身が考えたときに、認定審査の委員の中に区立郷土天文館館長の陣内様がいらっしゃるんですけれども、例えば郷土天文館には学芸員の方もいらっしゃると思いますし、そのような方々の御協力も仰げないものかなというふうには考えておりました。今、郷土天文館では1館でいろいろ貴重なバリエーションに富んだ展示をなさっているんですけれども、そこに今回まちかど展示館、また今後もふえていくということで、数がふえると学芸員の方の負担もふえて、それはまた考えていかないといけない部分ではあるんですが、やはり専門の方でいらっしゃいますので、そのような方々に協力いただけるようにということも1つ案としてあるかなというふうに思ったのですが、この点につきまして、いかがでしょうか。

○新治教育委員会次長
 今回のまちかど展示館事業に関しましても、郷土天文館のほうでも当然かかわる部分がございます。郷土に関するさまざまな資料、特に郷土天文館では文化財級の話の部分が多うございます。当然、専門の学芸員がおります。ただ、専門の学芸員も当然分野というのがありますので、協力できる部分については、当然展示の解説の文章の内容のチェックだとか展示の方法だとか、場合によっては郷土天文館が持っている資料と合わせるとか、郷土天文館でもまちかど展示館を紹介するとか、さまざまな協力関係をつくろうということで私どもも意識しているところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 御答弁ありがとうございました。承知いたしました。ぜひしっかりと協力いただきながら進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 続きまして、資料7のほうですけれども、こちらのほうで1点だけ、いろいろ教育委員会のほうは出ておりますけれども、1点だけ。

 学校に行く前に朝食を食べますかという質問がございまして、小学生、中学生ともに都平均よりも悪いというか、要するに食べる人の割合が低いという結果が出ております。私としては大変気にかかる部分ではありますが、教育委員会の皆様もその辺はもう重々御存じいただいていて、例えば御相談事があったときなどにしっかりと朝食を食べていますか、食べるようにというような指導をされているということも伺っております。そのような中でも、なかなかちゃんと食べていく児童・生徒がまだ平均と比べて少ないというところについて、往々にして家庭の事情もあるのかなというふうに考えるところでございますが、教育委員会の皆様のほうで把握しておられる、なかなか朝食を食べれない現状、どのような状況があるのかということを教えていただければと存じます。

 よろしくお願いいたします。

○増田指導室長
 今の御指摘の点でございますが、若干低目にこの朝食の点が出てきております。家庭の保護者の状況等もあると思いますし、それから子供たちの状況、子供たちがやはり夜型になりますと、なかなか朝起きても朝食が食べられないというような状況があるかというふうに思っております。その両面の状況があるかというふうに思いますが、学校のほうでは食育の推進ということで、子供たちに朝食の大切さ、あるいは保健の授業等でもそのあたりを伝えていくようなこと、食育の授業などにつきましては、保護者にもぜひ来て一緒に聞いてください、体験してくださいということで促しております。

 原因としてはいろいろなことも考えられますけれども、引き続きこれについては大変に重要なことですので、繰り返し繰り返し子供たちにも促してまいりますし、保護者にもぜひ関心を持っていただいて、朝食の大切さ、これは単に食べる食べないだけではなくて質の問題ということもあるかというふうに思っておりますので、解決を図っていきたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○堀田委員
 御答弁ありがとうございました。

 お子さんの帰る時間が遅いというのは、やはり塾から帰る時間が遅いという、そういったところが大きな要因かと思うのですけれども、その点はなかなかこちら側としても、行政的にもやむを得ない部分かと思うんですけれども、ともかく本当に食の大切さをこれまでもずっと訴え続けてきてくださっていると思いますが、今後もしっかりと力を入れて、バランスのとれた食事をとっていけるようにということで指導をしていただければ、また周知していっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上です。

○青木委員
 よろしくお願いします。

 私は、資料4、5、7についてお尋ねします。

 まず、4、5についてです。

 中央区文化事業助成対象事業なんですが、実は私、詳しく伺おうと思いまして、私自身、きのうお電話するときに、最初、濱田地域振興課長のほうに間違えてお電話してしまったんですけれども、やはり文化事業助成対象事業が文化・生涯学習課であり、協働事業提案というのもありまして、こちらが地域振興課でやっていらっしゃる。ちょっと比べてみたんですけれども、簡単に見たときに、やはり内容が似ているというのは否めない。あと、助成金額についても50万円ぐらいから、今回ちょっと高く200万円近くのものもありますが、大体助成金額もそれくらいであるということで、どちらも新しい事業でありますので、文化事業助成対象事業と協働事業提案、ここが違うんだということを、まずはっきりと定義のほうを教えてください。

 文化事業助成対象事業のほうに戻るんですが、これはことしで2回目ということで、当然1回目の反省点が今回生かされていると思いますので、その反省点と、どのように生かされたかということですね。

 そして、先ほど御説明でもありましたように、「あおぞらDEアート」というのが今回引き続き採用になっています。去年は最初の年ということもありまして、応募事業数が36件、今回は17件ということで、競争率も高いわけですけれども、その中で同じ事業が再選といいますか、また事業対象になったということの理由と、今後このように単年度ではなく、いい事業については継続性を持って応援していくというような考え方もあるのか、その辺のことを3点目としてお聞きしたいと思います。

 もう一つ、中央区観光振興ビジョンで、私もこれをきのう読ませていただきまして、大変熱意みたいなものが伝わってまいりました。この観光振興ビジョン2012があくまでも2012年度から10カ年のロングスパンということで、ということは、まずイメージとしてはグローバリゼーションとともに水辺の活用というのはすごく感じました。船の便を使っての水運の活性化というのは、これも一つの戦略としてとてもいいと思いますが、10年というスパンになったときに、やはり予算としても調査費用がついているLRTの問題が全く出てこないのが私は不思議だったんです。もしこれが実現するとなると、やはり観光の起爆剤ともなり得ますので、10年間のビジョンの中におけるLRTが、今、どのような場所にあるか、どのように考えていらっしゃるのか、観光振興ビジョンについては、その1点をお聞きします。

 お願いします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まず最初の、文化事業助成と協働提案の事業との違いということでございます。

 私どもが行ってございます文化事業の助成、基本的には民間事業者が行う事業を対象にして、そちらについての活動を支援していくという内容でございます。これに対しまして、協働提案のほうは、基本的に行政課題に沿って、それを一緒にできる事業者を募集する、そういったような違いがありますので、文化事業につきましては、基本的に民間事業者が行って、それが本区の文化振興につながる、そういった効果があるというところを判断するところでありますので、そのあたりの性格、趣旨が違うところと思ってございます。

 続きまして、2回目ということの改善点という内容なんですが、昨年行いました36件のうち4件の選定、ことしについては17件応募があったうちの4件の選定ということでございます。それぞれ判断、評価の基準というのを設けているところでありますが、基本的には何年かたってみないと、なかなかというのもありますので、同じような方式、判断基準で行ったところであります。ただ、やっていく中で、例えば募集の期間ですとか、書類のわかりやすさですとか、そういったようなところでの改善は行っておりますが、大きな柱のところは従前どおり、昨年どおりで行ったところでございます。

 3点目でございます。「あおぞらDEアート」、昨年の助成対象事業がまたことし選定されたという内容でございます。

 こちらについては、昨年については、これまで平成17年から「銀座あおぞらDEアート」という事業を行ってまいりました。泰明小学校で若手の作家100人の作品を展示して、皆さんに見ていただくという内容で、まるごとミュージアムの中でも実施をしてきたものでございます。昨年の内容は、それに加えまして、例えば区民参加型、公募型、例えばフェイスブック等を使いながらの募集をして、まるごとミュージアムの日に、それを基本にしながら皆さんで作品をつくっていく、こういった内容が区民を取り込んで、絵ですとかアートに親しめる機会がふえる、こういった効果があるということから、昨年選定したものでございます。ことしの提案につきましては、泰明小学校での展示は従前どおりであるんですが、ことしの取り組みとしまして、子供たち、また地域の方々を対象に、自分たちの強みでありますアートを使いながら紙芝居を使っての読み聞かせ、こういったような新しい取り組みの提案がなされております。こういった提案は皆さんにわかりやすくて効果があるというような審査会の中で評価をいただいたことから、選定したものでございます。ですので、引き続き、基本部分は同じところもあるんですが、昨年の選定の理由、ことしの選定の理由、取り組みの違うところもありますので、そういったことから選ばれたという内容でございます。

 以上でございます。

○守谷商工観光課長
 観光振興ビジョンの中におけますLRTの扱いということでございます。

 これにつきましては、施策を検討する中で、外部の専門委員の方とは別に、庁内でも幾つか会合を持って基盤整備の中で所管課の検討をいたしました。そんな中で、確かにLRT導入に関する調査を進めているんですが、今、このビジョンの中に盛り込めるような方向性がまだ定まっていないということで、いろいろ協議した結果、今回は載せるには至りませんでした。しかし、最初の1回とかでなく、10年間を期間といたしますけれども、中間で見直しを入れるということになってございまして、LRTに限らず、幾つか中期的にもう見通しが出て盛り込める、具体的な取り組みにつながるというものもございますので、そういった見直しの中で順次取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

○青木委員
 わかりました。LRTの件に関してはわかりました。

 あと、もう一つ、協働事業と文化事業助成対象事業のほうなんですが、説明をお聞きしましても、協働事業のほうにもやはり自由提案というものがありますので、今回だめだった、選定に至らなかった案件、事業一覧を見ましても、これは協働事業でもいけるんじゃないかなと思えるようなものもありますし、やはりその辺の線引きが私はまだはっきりはわからないといいますか、今、行政の一元化というか、スリム化のほうに進んでいますので、この2つの事業はどこかで一元化、あるいは別にする場合、もっとはっきり分けるというようなことが必要ではないかなと。それは個人の意見として申し上げておきます。

 次に移ります。資料7の平成23年度児童・生徒の学力向上を図るための調査結果です。

 東京都の教育委員会のホームページにもかなり詳しく結果が出ておりましたので、いろいろ比べてみたんですけれども、素直な感想としましては、やはり最近よく言われている読み取る力とか解決する力、いわゆる生きる力について、これは小・中学生いずれにも言えることなんですが、かなりポイントが低いですね。これは日本全体で言えることで、PISAの点数が悪いということもそこにつながるんですけれども、今回もそういう結果が出ておりますので、この点、今後どのような対応をしていくのかという点です。

 あと、もう一点、大変私は気になったんですけれども、小学校と中学校を分けて考えた場合に、大ざっぱに言うと平均を超えているとなってしまうんですが、あくまでもこの学習調査の結果をもとに言いますと、小学校の場合はポイントが、例えば国語はプラス5、社会はプラス6、算数はプラス5、理科でプラス3、かなり平均を超えている。中学校の場合は、国語でプラス1、社会でマイナス1、数学でプラス2、理科でマイナス1で、英語はよくできているということでしたけれども、それでも外国語がプラス3ということで、こういう表現をしていいかどうかわかりませんけれども、明らかに区立小学校、平均では中央区内の小学校と比べた場合、区立の中学校になると平均の学力のポイントが落ちていると、数字ではそういうふうに見えてしまいますので、この点について教育委員会のお考えと、今後どのように対応していくかという2点をお願いします。

○増田指導室長
 まず、1点目でございます。

 子供たちの読み解く力、そのあたりに大きな課題があるということで、今後どうしていくかということでございますけれども、今回の中では具体的に資料を正確に読み取るとか、あるいは複数の資料を関連づけて読み取る、それをもとに判断する、そういった問題のところで課題が見えてきているところでございます。この点につきましては、本区でやっている学習力サポートテスト、そのあたりでもやはり活用力のところ、あるいは自分の考えを書くというようなところ、そういったところに同じ課題が見えてきているところでございます。

 今後につきましては、弱点、伸ばさなければいけない点が見えてきておりますので、授業を展開していく中で重点化を図っていく、基礎・基本の学力の定着についてはおおむね良好というところが見えてきておりますので、限られた授業時間の中で、どこに重点をかけていくか。実際に資料を読み取る学習でありますとか、複数の資料を比較して検討する学習であるとか、同じ中身でも、そういった方法の取り入れができるというふうに思っておりますので、そういう場面をふやしていくというようなことを進めていく必要があるかなというように思っております。そのためには、教員の指導力の向上というようなこと、あるいは学習力サポートテストでありますとか、都のこういった学力調査の結果を授業にどう反映していくか、教員が強い意識を持つということが必要になってくるというふうに思っておりますので、区の教員研修でありますとか研究奨励校の研究でありますとか、そういったところで具体的にどういう方法あるいはどういう学習場面を用意すると、子供たちがそのあたりの力をつけるというようなことについて研究を深め、それを実際に実践していくというような形をとっていきたいというふうに思っております。

 それから、2点目の小学校全体と中学校全体の学力の状況を見ると、全体として中学校のほうが課題があるような形が見えてくるという状況でございますけれども、やはり子供たちの学力の状況といいますか、得意、不得意というのが、学年を追うごとに差が出てくるかなというふうに思っております。

 例えば、今お示ししている資料の中で、中学校の数学のグラフを見ていただきたいんですけれども、前半のほうに少し大きな山がございます。それから、後半のほうでまた大きな山がございます。そういうことの中では、平均ということで出してしまいますと、その真ん中になってしまうんですが、そのあたり学習の身につくのが順調にいっている子供さんがいるという場合と、それから途中でわからない部分が出てきていて、その辺が差として出てきてしまうというようなところが、やはりこのグラフなどからも見えてくるかなというふうに思っております。

 ということで、中学校のほうでは、やはりそれを個別に、十分わからないところを身につけさせて、さらにつなげるということで、現在、区のほうの非常勤講師を中学校には張りつけて、各校6人ということで個別指導の充実を図っているところでございますけれども、実際御指摘のような形でその辺の基礎学力、定着の個人差が見えてきている部分もございますので、そのあたりで個別指導を充実させて、苦手だな、わからないなと思っている子を自信を持てるようにしていきたいというふうに思っております。

 一方、学習の意識の調査のほうでは、おおむね子供たちは授業が楽しい、わかるというような形で回答してきておりますので、その辺の意識、意欲の点はあるというふうに思っておりますので、ぜひその辺の定着を図っていきたいというふうに思っておるところでございます。

 以上です。

○青木委員
 大変よくわかりました。

 やはり区長、教育の中央区ですので、小学校だけではなく中学校のほうも、学力だけではありませんが、個性化と学力向上のほうもぜひ力を入れていっていただきたいと思います。

 済みません、もう一点質問するのを忘れていたんですが、このときに一緒に出された学校質問調査票というものの中に、これは生徒ではなく学校の先生方がお答えになる質問票だと思うんですが、項目の中に、少人数による指導を行ったという質問と、習熟の程度に応じた少人数による指導を行ったという項目がありますので、中央区内で少人数指導あるいは習熟度別指導がどれくらいの学校で行われているのかがわかりましたら、教えてください。

○増田指導室長
 少人数あるいは習熟度別の指導ということでございますけれども、少人数という場合は、できるだけ少ない人数で単純に分割する。習熟度というのは、それぞれの学習習熟に応じてということでございますけれども、これにつきましては、小学校では算数ということの中で全校で実施をしてございます。それから、中学校につきましては、数学、それから英語、それからこれは学校によりますけれども、社会、理科につきましても少人数で実施をしているということで、総体で見ますと、教科の多少違いはあったりはいたしますけれども、全校で実施をしているという状況でございます。

○青木委員
 以上です。

○鈴木委員長
 暫時休憩します。午後3時15分に再開します。

(午後3時4分 休憩)


(午後3時15分 再開)

○鈴木委員長
 それでは、委員会を再開します。

 発言をどうぞお願いします。

○小栗議員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 最初に、資料3のまちかど展示館の関係ですが、先ほど来も質疑がありましたけれども、選ばれた9事業のうちの2つ目になっている江戸ほうき展示館、これは予定としては平成24年4月になっているので、今年度の予算執行では200万円だけだと、さっき御説明がありましたけれども、この分は、いろいろな実際の改修の工事の関係で早まるものもいっぱい出るかもしれないということが御答弁ではありましたけれども、4月開設予定であれば、今年度中の改装になるのかなと思うんですが、その辺の予定について、もう一度お話しいただければと思います。

 それと、観光振興ビジョン2012についてですが、これも本当になかなかいろいろな分野を視野に入れた積極的な面があるというふうに思いますけれども、先ほど来も質疑がありましたけれども、やはりこれを実際にやっていこうということになりますと、かなり基盤整備の面でも財政的な支出が伴いますし、それをやっていく主体となる協議会の活動をどういうふうに組み立てていくのかというところについて、もう少し詳しく御説明をいただきたいというふうに思います。

 活動拠点整備は2016年、京橋二丁目に整備が予定されている観光拠点を想定しているというようなことですけれども、やはりそれを待つだけでなくて、その前に何か拠点として活動できる場所も用意していく必要があるのではないかというふうな思いもいたしますけれども、その辺はどのように考えているのか、あわせて伺いたいというふうに思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館でございます。

 2番目の江戸ほうき展示館ですが、予定のところでは平成24年4月という開設予定でございます。こちらにつきましては、募集のときに、11月から12月にかけて募集したんですが、そのときにどういったものが展示候補としてあるか、また店内のどの場所を使って展示をする予定であるかということをいただいて、その経過を踏まえて認定をしたという内容でございます。今後、この認定を踏まえまして、具体的に館の運営者が見積もりですとか、具体的な設計、この場合ですとショーケースを買ったりですとか、つりの展示品については特注でやらなきゃいけないということも聞いておりますので、そういったところの具体化を進めていくという内容ということであります。ただ、先ほど申し上げましたように4月ということを予定はしているんですが、認定という行為が終わりましたので、なるべく早く、展示、公開をお願いしたいという気持ちではおりますので、そういった意味では、今後そういった作業を相談しながら、できるだけ早い開設に向けて調整をしていきたいなと思っております。その結果によりましては、今年度予算での補助ということも考えていく、先ほどはそういった意味で御答弁を申し上げたところでございます。

 以上でございます。

○金平副参事(観光・文化振興・特命担当)
 私のほうから、先ほどちょっとお話ししましたように、予算とかそういったものは今後の課題としまして、協議会を通じていろいろ審議していきたいと思っているんですけれども、まず推進協議会というのを考えておりまして、都市観光というのを確立させるために、区民、商店街、事業者、それから行政などさまざまな分野の担い手が横断的に、くし刺し的に、今後どういうふうにビジョンをやっていくかという方向性を確認しながら都市観光を協議、推進してまいりたいと思っております。

 次に、京橋二丁目の観光拠点のほうなんですけれども、そちらは4年後ということなんですけれども、推進協議会ということで、今、場所とかはまだはっきり決まっていませんけれども、今後4月からいろいろ稼働していく準備を進めているところです。

 以上です。

○齋藤区民部長
 済みません。ちょっと補足をさせていただきますけれども、観光に関する質問でございまして、財政的な裏づけに関してのお尋ねでございます。

 まず、観光振興ビジョンを今回策定したわけでございますけれども、このビジョンというのは、基本的には中長期的な取り組みの方向性とか考え方、指針的な内容、こういったものを中心にまとめているものでございまして、例えば施策の年度の実施計画ですとか財政的な裏づけというのは、今回はビジョンでございますので、検討は細かくはしてございません。そういった意味で、今後具体化していく期間をおおむね10年間という期間設定をしてございまして、個別の施策の具体化、実施時期につきましては、重点施策を中心にしながら、できることから早い段階で取り組んでいくというような姿勢で今後進めていきたいと考えているところでございます。

 それから、推進体制ということでございますが、このビジョンで掲げた都市観光というものを実現していく上では、先ほども御答弁しましたように行政だけではなく区民、民間事業者、観光団体、いろいろな主体との連携、協働あるいは国や他の近隣自治体など関係機関との協力は不可欠でございますので、こうしたことから、ビジョンの中では横断的に協議する場として都市観光推進協議会を設置しまして、課題に応じたプロジェクトの検討あるいはビジョンの進捗状況のチェックなどをしていくということで協議会を設置していきたいというふうに考えてございます。

 また、この協議会を設置することにあわせまして、現在、先ほど申し上げましたように東京スカイツリーや、ことしの秋に予定されてございますIMFの総会などもございますので、こういった喫緊の課題に対応するために、区と観光協会を中心といたしまして観光施策を早急に推進していくために、体制整備を図る方向で、今、検討を進めているというところでございます。

 以上でございます。

○小栗議員
 まちかど展示館については、わかりました。

 今の観光振興ビジョンの関係ですけれども、そうしますと、来年度の予算の中で一部先取りしているものもあるというような、今、御説明もありましたけれども、推進協議会はいつごろまでにつくって、その具体化はどういうふうに進めていくのか、実施計画は今後、基本計画の策定時期ということで言われていますけれども、そういう中で落とし込んでいくのか、その辺について、これからのスケジュール的なものを確認させていただきたいというふうに思います。

○金平副参事(観光・文化振興・特命担当)
 まず推進協議会のほうは、私の中ではリストアップは考えておりまして、きちんとここで皆さんの協議の後に承認されましたら、そこで一人一人に声がけをしていき、なるべく早く立ち上げたいと思っております。

 以上です。

○齋藤区民部長
 今、副参事が御答弁申し上げましたように、なるべく早い段階ということで、これからメンバーの選定、お願いしなきゃいけないということもございますので、どういったメンバーの方に集まっていただくのかということも検討する必要がありますので、早い段階での設置ということで御理解をいただければと思います。

 それから、ことし基本計画の改定作業に入りますので、観光振興ビジョンに盛り込んだ内容を実施していく上では、基本計画の中にも位置づけるものは位置づけていきたいというふうに考えているところでございます。

○小栗議員
 先ほどの答弁の中でも、観光事業というのは平和産業だというお話があって、私もそうだなということで大変感銘を受けましたけれども、やはりいろいろな方に中央区に来ていただいて楽しんでいただく、それとあわせて、まちの中でも交流も含めて地域の活性化、コミュニティの活性化にもつなげていく、そして外国の方にも来ていただいて楽しんでいただけるようなまちづくりという点で、いろいろな施策をネットワークをつくりながらやっていくということは大変重要だというふうに思います。これは今度パブリックコメントをやるということで、もう4月には策定するという段取りになっているようですが、大いにいろいろな方の意見も寄せていただけるような、パブリックコメントも最近いろいろなパブリックコメントがあって、資料を読みこなすだけでもなかなか大変なんですけれども、たくさんの方にそういう面でも意見を寄せていただけるような工夫もしていただいて、よりよいビジョンができるようにということと、私たちも商工観光課の中の一部ということではなくて観光部というような、行政の組織としても格を上げてやるべきじゃないかと。さっきほかの委員の方もおっしゃっていましたけれども、そういう思いもしておりますので、ぜひそういう面でも強力に進めていただきたいというふうに思います。

 次に、学力向上を図るための調査結果の報告についてですが、これは昨年12月のこの区民文教委員会に、先ほどもちょっと御紹介がありましたけれども、学習力サポートテストの報告がされておりますが、このテストと今回の東京都の調査の目的の違いというのはどういうものなのかということをお示しいただきたいということです。

 それと、今回のテストは7月5日に行われて結果の公表が1月12日と、半年ぐらい後になって結果の公表ということになっておりますし、調査結果の通知については自校採点をやった学校は9月に配布したというふうになっていますけれども、自校採点をやらなかった学校については、1月下旬に個人票が届いているというようなことで、テストをやって結果が届くのがすごく遅いということで、これをどういうふうに今後の学習指導に生かしていくのかという点では、とても実態に合わないんじゃないかという思いが強いんですけれども、その点についてのお考えをお示しいただきたいと思います。

○増田指導室長
 まず、お尋ねの1点目、目的の違いでございますけれども、前年度の基礎・基本的な内容の定着について、それをはかるということについては、区の調査も都の調査も同一でございます。それから、区の調査につきましては、活用力ということで、実際の基礎・基本をどのように子供たちが実際の生活場面でありますとか、さらなる学習などに生かしていくかということをはかっておりますけれども、東京都の調査につきましては、読み解く力ということで、そこにポイントを絞って、子供たちの定着状況を見ております。いずれの学力調査も子供たちのほうに個人的なデータと、それから学習アドバイスが戻っていくということ、それから教員の指導改善に生かすという点については、同じでございます。

 それから、2点目の返却の時期のずれについてでございますけれども、東京都の今回の調査は4教科型、5教科型の調査でございますが、東京都は平成15年に中学校2年生の学力調査からスタートをしておりますけれども、16年度から18年度までの3年間は今回と同じような4教科型、5教科型の学力調査で行っておりますが、その後につきましては、問題解決能力あるいは読み解く力、そういったものを主な内容としてやっておりましたので、5年ぶりに新たに4教科型、5教科型のテストを実施したというような状況になっております。

 その中で、今回、自校採点、来年度、24年度からは都内全校で自校採点ということで進めるということでございますが、その準備期間ということで、本年度につきましては、自校採点できるところについては自校採点をしていくし、それからそうでないところについては都のほうで採点をしていくというような形で、移行期間といいますか、そんな形で進めたというところでございます。24年度につきましては、今も申し上げましたけれども、自校採点ということで、終わった後に夏休み期間中に自校採点をいたしまして、9月にその結果をすぐ児童・生徒のほうに戻していくというような形で取り組ませていただきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小栗議員
 今回のテストについては、自校採点を選択した学校はどのくらいあるのか教えていただきたいというふうに思います。

 そして、テストの目的は学力の定着がどうなっているのか、そして学力を伸ばすためにどういう指導が必要かというようなことでやっているということですが、本当に都のテストも中央区で行っているテストも、それぞれ内容の違いはもちろんあると思いますけれども、受ける子供たちにとっては何回もテストがあるということになるわけですし、一人一人の、どこにつまずいているかとか、どこがまだ理解できていないかというのを知る上では、こういう一斉テストで半年も後になって、この子はここができませんでしたと結果をもらうよりも、日々の学校でのいろいろな、わかっているかどうかのテストとかもありますし、中間とか期末とか、そういう中で一人一人の子供に向き合っている中で指導していく、そういうやり方が一番子供たちの学力を定着させていくためにも大切なことだし、そういうほうが力がつけられるというふうに思います。

 一斉テストをやらないと個人個人の指導ができないということにはならないと思いますし、傾向としてこんな傾向だったというのを、今回もいただいているように傾向は出ると思いますけれども、実際に子供たちの学習の力をつけるという点では、一斉テストという方法で何度も何度もいろいろなテストをやるということよりも、日常の指導、学習が大切だというふうに思いますけれども、その点ではどのように考えているのかお示しいただきたいと思います。

○増田指導室長
 1点目の東京都の調査の自校採点でございますが、本区は小学校9校で自校採点をいたしました。中学校は1校でございます。

 2点目のお尋ねでございますが、この調査の重複感の部分でございますけれども、本年度、東京都が4教科型、5教科型で、また改めてスタートをしたということで、私ども中央区としては、やはり子供たちの学力の定着状況を年ごとにきちんと押さえながら、それを子供たちもとらえ、御家庭でもとらえ、学校でもとらえるというようなことで考えているわけですけれども、東京都の調査が、説明によりますと、この後10年間をめどに今回のやり方を続けていきたいというような形で方向性を出してきております。そういった中では、やはり子供たちに重複感があったり、あるいはそれによって授業時数もそこのところで削られていくということになってまいりますので、24年度につきましては、区の学習力サポートテストにつきましては、小学校4年生、6年生、中学校は1年生と3年生、その間の小学校5年生と中学2年生につきましては東京都の学力テストをもって、そのかわりにするというような形で進めていきたいというふうに思っているところでございます。

 それから、もう一点御指摘がございましたけれども、やはり日々の学習の定着状況を詳しく見ながら、子供たちに個別の指導を十分やっていくということは大変重要な点というふうに考えておりますので、これまでもやってきているところでございますけれども、今後についてもそのあたりについては、指導方法の充実ということの中で、さらに進めていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○小栗議員
 本当に子供たちにとっては、テストが自分の学力の定着ぐあいを見るというよりも、やはりテストでいい点をとるために勉強するようなことになりがちですし、競争させれば学力がそれで伸びるんだというような発想というのは本当にまずいというふうに思います。理解できたとか、わかったとか、そういう知的な発見が子供たちのやる気を伸ばすことになると思いますし、学力の向上にもつながるというふうに思いますので、テスト、テストで競い合わせることはやめていく、そういう決断が必要ではないかというふうに私は思います。今、東京都が10年間やるというので、区もやるというようなお話のようですけれども、都がやるものは絶対に区もやらなくちゃいけないというものなのかどうかだけ、確認のため、御答弁をいただきたいというふうに思います。

 この学力テストも読み解く力を調査するものだということで出ていますけれども、わずか19問なり20問なりのテストで本当にそういう力が正確にわかるものなのか、その辺も大変私は疑問だなというふうに思いますけれども、今回のこのテスト、1月に返ってきて、それをどういうふうに指導に生かしていくのか。もうこの時期になって、あと2月しかなくて、みんな受験で授業にも出てこれない子供さんもふえているような時期に返ってきて、どういう指導ができるのかという思いもありますけれども、その辺についてはどのようにお考えなのか、もう一度御答弁をいただきたいと思います。

○増田指導室長
 10年間というようなお話でございますけれども、私ども中央区といたしましては、先ほどもお話をさせていただきましたけれども、やはり子供たちの日ごろの状況を見つつということも大切だというふうに思っておりますし、1年間まとめて見て、それがどうだったのかということをある時期に測定をして、それを子供たちにも定着状況を知らせることも大切だと思っておりますし、それをまた授業改善に生かすということも大切だというふうに考えております。学習力サポートテストについては、これは継続的に行っていくこと、その状況を子供たち自身にとってもそうですし、学校としても把握していくということも重要だというふうに思っております。

 今回、都が一定の方法で一定期間やるということで方向性を示したということの中で、それを区のテストとあわせて、先ほど競争というような御指摘もございましたけれども、これは決して競争を促すものではございません。やはり定着状況を確かめて、定着していないところについては補強を図り、あるいは指導方法の改善に生かそうというものでございますので、継続をしてやっていきたいというふうに考えているところでございます。

 問題数につきましては、確かに限られた問題の中で、あるいは限られた時間の中でやっていきますので、それがどれだけ正確に得られるかということはございますけれども、ただ、その限られた問題の中でも、一般的な傾向でありますとか、それから別の部分について理解が得られているかどうかということについては、確かめて一つのデータとして活用していくことはできるというふうに考えております。

 それから、今回、この返却の時期が遅くなっているということでございますけれども、確かに時間が、7月に実施をして数カ月たっているわけですので、その辺については、やはりできるだけ早く戻して、それが活用できるようにするということが重要だというふうに思っておりますので、来年からはそのあたりは速やかになるようにということで取り組んでまいります。また、授業改善ということでは、今回の成果、状況を踏まえて、さらに生かしていくということはすぐにできることというふうに考えておりますので、今、来年度の教育課程編成ということで教育内容について各学校が内容を編成しているところでございますけれども、そういったところにも十分生かして、指導の重点化を図りながら子供たちの力を伸ばしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○小栗議員
 授業改善をすぐできるというお話でしたけれども、受けた子供たちはもう次に進級してしまうわけなので、そういう意味でも、どこがつまずいたのかというのがわかるようにしていくためにはなかなか使いにくいんじゃないかなという思いを強くいたしました。

 以上で、ちょっと早いですけれども、終わります。

○渡部(博)委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 人口構成図を見ると、こういうふうにすごい形になっていて、これがずっと上がっていくということは、必然的にどういう結果になっていくかということはおわかりでしょうし、下のほうがまだ少ない開きになってきているということでいけば、区民部長から説明があったとおり、これから実態的に高齢者の数はふえ続けていくものである。だから、どういった対応をとっていくかというのは、区の基本的な予算の編成だとか、いろいろなものに関しては、こういうものが重要になってやっていかなきゃいけないというのは、私自身もわかっていますし、こういうものからちゃんといろいろな施策を展開していくということも重要だなというふうに思っておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。

 まちかど展示館については、今まで展示をされていたところと、佃が新たに建築するということでやられておりますが、これまで3回ほど中央区観光検定をやっていますよね。これを受験した人たちというのは、こういうものを知り得ているのかどうかということと、そういうことに関して、そういう絡みでしっかり対応しているのかどうかということ。もう一つは、ここでも、次の文化助成事業でもガイドを養成するということになっているけれども、ここの中でいけば、そういった観光検定の人たちをフルに活用していくということだって必要なんじゃないのというふうに思うんですが、どうなのかということ。もう一つは、観光振興ビジョンの中にもそういうものが書かれていないけれども、中間報告の案ということでありますから、正直言って、じゃあ観光検定って何なのという位置づけになってしまいますので、そういうことも含めて、やはりしっかり対応していく必要があるんじゃないのかなというふうに思っておりますが、その辺のところはどうお考えかお知らせいただければと思います。

 それと、観光振興ビジョンもそうなんですが、中央区の基本計画もこれから見直されるということで、防災中心にいろいろなことをされていく部分というのはあると思うんですが、せっかく観光振興ビジョンということで集客施設を中心にする計画がまとまっていく中でいけば、やはり防災という観点もここの中に項目として載っけるべきではないのかなというふうに感じておるところなんですが、その辺のところはどうお考えなのかということをお知らせいただければありがたい。実際に、三越さんはそういう形でやって、この前の東日本大震災の中で対応をやってきたということでいけば、基本計画の中でそういうことをうたうのもそうですけれども、こういうのはまた個別のもので、そういったところに流れていくというものであれば、知らしめていくということであれば、そういう形をとっていくのもやはり必要なんじゃないのかなと思うんですが、その辺のところをどうお考えなのかお知らせをいただければと思います。

 それと、学力の関係については、いろいろ前委員の方々が言われておりましたが、やはり子供たちが受ける環境、授業を受ける環境も含めて、それぞれ各学校、各学年において差はあると思います。しかし、中央区が行っている個別の事業でしっかり対応していくことが肝要だというふうに思うわけでございます。だから、そこの中でいけば、小さい子供から小学校6年生までいるプレディだとか学童クラブだとか、そういうところも含めて、学校の中とか学校の関係で子供たちが広く集まる場所も含めて、何らかの対応をしていくことも必要な部分があるんじゃないのかなと。これは教育委員会の部分ではないかもしれませんが、そういったところを学力向上の場として、ある意味活用していくということも必要なんじゃないのかなと思っておるんですが、その辺の考え方についてお知らせをいただければありがたいと思います。

 よろしくお願いします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 まちかど展示館と観光的なところの関連についてでございます。

 まだ、正直、認定をして、これから整備するところというのが主なところでございます。ただ、今後の活用としましては、だれが案内をするですとか、どういった活用というのは、当然御説明の中でさせていただいたところでございます。完成ができ次第、振興観光課、また観光協会を通じまして観光特派員、観光検定、こういったところでの協力を求めてまいりたいと。また、こちらとしましても、案内のできる方、そういったところから協力をお願いできないかというような進め方をしていきたいと思います。

 以上でございます。

○金平副参事(観光・文化振興・特命担当)
 こちらの担い手の育成というのは一番時間もかかるし、大変な仕事だと思うんですけれども、観光協会さんが、今も民間のほうとも連携しまして、今ある担い手を十分生かして、例えばテーマ性のあることを教えていく、例えば多言語を開発するとか、いろいろなことを考えて、今あるせっかくの方たちをぜひとも一緒にと思っております。

 それから、防災ということで、基盤整備のところで新しいデジタル観光案内機能の整備というところがあるんですけれども、一つのコールになっておりまして、一つの成功例として韓国の例なんかを見たんですけれども、いろいろ防災の機能、それもすぐにWiFiで得られるとか、観光案内所をこれから整備していくときに必ずそういうことも考えには入れてございます。

 以上です。

○新治教育委員会次長
 子供たちの学力向上、これに向けて教育事業だけでなくさまざまな事業展開の中での働きかけということかと思っております。これは教育だけで担えるようなお話でも当然ないと思っております。ただ、教育委員会としましては、当然学校の中での子供たちの確かな学力づくり、これは基礎的・基本的なものをしっかり学んで、それを活用してみずから考えて解決して、それを情報発信する力が求められているわけです。そういう学習は当然進めていきますが、これ以外の、今御指摘があったようなプレディの中での学習の場面だとか本の読み聞かせの場面だとか、そういうものもそうでしょうし、例えば図書館における読書案内、本の読み聞かせ、それから今、郷土天文館で進めております地域のいろいろな文化的な資源をまとめていこうという中央区の文化・歴史読本の作成、これもさまざまな区の施設に置いて子供たちが実際手に触れられるような活用も考えていきたいと思っております。さまざまな機会をとらえながら、子供たちの総合的な学力、確かな学力を高めていく働きかけは、教育委員会がまず中心となりながらも、いろいろな部署に働きかけてまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○渡部(博)委員
 それぞれありがとうございます。

 展示館という、せっかくこういう文化的なものがあるんだから、やはり特派員の人たちだとか観光検定だとか、いろいろなものに活用していくというのは当たり前の話で、部署が違うといえば違うんでしょうけれども、課が違うといえば違うのかもしれませんが、そういった中でいけば、ビジョンも含めて、ビジョンがあってもそれを宣伝してくれる人がいなければ何の意味もないわけですから、そういった形をしっかりつくっていく、そこで活躍してもらうということが重要なことであり、検定の意義があるんじゃないのかなというふうに思っています。ほかの市町村がやっている検定と中央区の検定は明らかに違うんだということも含めて、差別化という言葉はよくないかもしれませんが、そういう形で、しっかりそういう場所でも活躍していただくということをお願いするということが必要になってくるんだろうというふうに思います。

 それと、せっかくこういうビジョンだとか、いろいろまだほかにもできる施策、基本計画以外の個別の分野での計画があるわけですけれども、そういった中で、新聞報道であった、首都圏直下型地震がこれから5年以内に70%だとか、いろいろな話がありましたけれども、今、発生確率が下がってきたということが言われておりますが、結局は今までと同じぐらいの発生の確率はあるということですから、やはり意識的に、どんな施策であっても、区としての姿勢をしっかり見せていくということが必要なんだろうと思うんです。

 だから、このビジョンの中にもデジタル観光案内機能とか今言われていたところもありますけれども、それだけではなくて、こういうものは区内の商店街だとか商店主だとか、いろいろな分野の人たちにしっかりこういうものは提示していかなきゃいけないということであれば、安心して買い物ができますよ、安心して遊びに来れますよということも一つの呼ぶときの、遊びに来ていただいて災害があったときにしっかり対応できるよということも含めて、それは災害が発生することを前提にしているということでありますけれども、裏を返せば、買い物のしやすい、散策のしやすいまちに変わっていくんだろうというふうに思うわけです。ですから、そういうことを含めてしっかり提案をしていっていただいて、項目を設けろとかという話になるかどうかというのはまた別の話でありますけれども、やはり意識的にそういう人たちにしっかりそういうものを植えつけていく、協力してもらうということが重要なんだろうなというふうに思っておりますので、できれば観光振興ビジョンだけでなくて、いろいろな分野にもそういうものを入れていっていただきたいなというふうに思っております。

 学校の関係で、学力向上のためにいろいろ言われておりまして、いろいろな場を活用してやってくださいというのは、簡単にお話をすれば、小学校6年生の子供がプレディにいます。3年生の子供がいます。宿題がわからないから教えてくれ。こういうことも、あるわけですよ。学年、年上、年下、そういうことも含めてしっかりできるように、そこに、本来であれば学校の先生がちょこっと顔を出してもらえれば一番いいんでしょうけれども、それは時間外ということで全然関係ない話になってしまう部分はあるわけですけれども、やはりプレディと学校というのは、ある意味イコールの部分というのはあるわけですから、そういったところも含めて対応していただくことが必要だろうというふうに思います。

 それと、前年度の学力が定着しているかどうかということも含めて、定着していない、習熟度が足りないというところに関していえば、じゃあ、どういう対応をするのという話が出てくるわけですから、やはりそういったことも含めて対応については迅速にしなければ、前委員が言ったみたいに学年は一つ一つすぐ上がっていってしまうわけです。仮に、2年生であれば3年生の年次に引き継げることはあるかもしれません。でも、3年生でやるということは、先ほど言ったみたいに高校受験だとか、いろいろなことがあるわけですから、早目にやる。その年次において、ちゃんと臨機応変にしっかり対応していくということが重要なことなんだろうというふうに思います。引き継げるもの、引き継げないもの、そういったことも含めて、ちゃんとその事情を踏まえてしっかり対応していただきたいなというふうに思っております。

 いろいろ言いたいことはありますけれども、終わります。

○鈴木委員長
 以上で理事者報告に対する質疑が終了いたしました。

 次に、議題に入ります。区民生活及び教育行政の調査について、質問はありますか。

○青木委員
 まず、インフルエンザ、大変気になるんですけれども、私もホームページはチェックしているんですけれども、教育委員会のほうで把握している幼稚園と小学校、数だけ見ていますと収束に向かっているように見えるんですが、その辺の状況、まだまだ注意の段階なのか、収束に向かっているのか。あと、その場合の指導法を教えてください。

 それから、また食の安全なんですけれども、私たち中央区議会みんなの党では昨年末に、現在、内部被曝対策のためのベストの方法の一つと言われていますミキサー検査に関する要望書を提出いたしました。昨年末の段階で23区内でも13区で導入されておりました。その後、口頭ではありますが、副区長より幹事長のほうへいただいた回答によりますと、区内流通食品等の放射線物質モニタリング検査を実施します、これで給食で扱っている食材も検査しますのでということで回答をいただきまして、私たちもとりあえず納得いたしました。確かに、給食食材もきっちりはかられております。これまでの2回の結果については不検出ということで、安心しております。

 ただし、区内流通食品のモニタリングというのは、あくまでも厚生労働省の基準が厳しくなる4月までの暫定措置ということですので、引き続きまた4月になると同じ問題が起こってきますので、4月以降、食の安全、給食の安全についてどのような取り組みを考えていらっしゃるのか。

 この2点を教えてください。

○林学務課長
 まず、1点目のインフルエンザでございます。

 現在、インフルエンザにつきましては、幼稚園におきまして、2月7日火曜日までのデータでございますけれども、5園62名の児童の欠席がございました。また、小学校につきましては、同じく5校の66名、中学校につきましては、学年閉鎖が1校24名の欠席という状況でございます。

 ちなみに、今現在、2月2日から東京都内がインフルエンザの警報を発令されたというような状況でございます。しかしながら、区内におきましては注意報レベルという状況でございまして、これにつきましては、保健所が区のホームページ等で状況については周知しているところでございます。

 学校におきます指導につきましては、やはり基本となるのが手洗い、うがいを徹底するように、学校を通じてさせていただいているという状況でございます。

 そして、2点目のモニタリングにおきます食材のことでございますが、学校給食につきましても、今回の3月までの検査という中で23品目を検査させていただくことになってございます。4月以降のということでございますが、現在、暫定基準値ということで国が暫定基準値に基づいて各都道府県に検査を依頼しているような状況でございます。4月からにつきましては、原則としまして、新基準値の案が示されておりますけれども、その新基準値に基づいて検査を行っていくというところでございますので、そういった意味からも、今回区として検査を行うのは新基準値が適用されるまでの間というところから、3月までということで対応させていただいているところでございます。

 以上です。

○青木委員
 今、後半がよくわからなかったんですが、3月までとりあえずということですね。4月からは新基準値に基づいて同じモニタリング検査を続けるということですか。

○林学務課長
 今申し上げておりますのは、今、暫定基準値でもって検査をしてございますが、4月からは新基準値案に基づいて、新基準値、案がとれるはずですけれども、国が制定されましたらば、その新基準値に基づいて4月1日以降、生産地において行われる予定です。ですので、中央区においては、各生産地において、新基準値において検査が終わっている話ですから、今の時点ではモニタリング検査を行う考えはございません。

○青木委員
 わかりました。国が新基準値、さらに厳しい基準のもとに検査を行うということですので、基本的に区内で流通している食品についても安全であるという、これまでの考え方ということで理解しました。

 もう一点お聞きしたいんですが、時期的にクラス編制について保護者の方々がいろいろ敏感になる時期ではあるんですけれども、今、中央区の中で2月1日がまず一つの基準点になるというふうに伺っていますので、中央区内の小・中学校で人数によってクラスが減るとか、1学年のクラスが逆にふえる、そのような状況にある学校があるのかどうか。その対応についてお聞かせください。

○林学務課長
 現在、2月1日時点で、来年度、4月の学級編制を行う上での調査を行ったところでございます。現在、国のほうでは小学校2年生まで35人学級ということで示されておりまして、それ以上の学年については、これまでの40人学級という状況でございます。

 今、委員お話がありました小学校におけますクラスの数、人数が変わったことによってクラス編制がどうなるのかという部分においては、今、月島第一小学校の3年生のクラスでございますが、今年度の4月7日の段階では42名児童がおりましたので、40人クラス編制でございますから、42人ということですから2クラスで対応していたところでございますが、現在、この学年については39名の在籍数というところでございますので、今後の児童数においては1クラス編制に変わるおそれもあるという状況でございます。

○青木委員
 こればかりは私も、法律も見まして、ルールですので、やはり数にのっとってクラス編制が今の段階では行われるということですので、それは理解しました。あとは、その点、保護者の皆さんにしっかりとその内容についてお伝えできるようにお願いいたします。

 もう一点確認なんですけれども、先ほど増田指導室長のほうから、全学校で少人数指導というのを行っているということで、中央区ではそれに大変力を入れていて、区の採用の教職員の先生方、多くいらっしゃるんですけれども、確認なんですけれども、やはり区採用の先生は担任はできないですよね。

○増田指導室長
 小・中学校で区の講師に御担当いただいているのは、あくまでも教科で御担当をいただいている形になっております。ということですので、担任はやはり東京都の教員が担当しているという状況になっております。

○青木委員
 区としての状況はよくわかりました。どうもありがとうございました。

○鈴木委員長
 ほかにございませんか。それでは、議題については継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 さようさせていただきます。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 そのようにさせていただきます。

 本日は、これをもって閉会させていただきます。

 御苦労さまでした。

(午後4時3分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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