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平成24年 環境建設委員会(4月13日)

1.開会日時

平成24年4月13日(金)

午後1時30分 開会

午後3時47分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 礒野 忠

副委員長 田中 広一

委員 中嶋 ひろあき

委員 染谷 眞人

委員 小栗 智恵子

委員 河井 志帆

委員 石島 秀起

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(11人)

矢田区長

吉田副区長

宮本環境土木部長

田村環境政策課長(参事)

石田水とみどりの課長

中野道路課長

園田中央清掃事務所長

岸田都市整備部長

望月都市計画課長

平野地域整備課長

遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

猫塚書記

渡邊書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 ただいまより環境建設委員会を開会させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日、区長は公務のため、途中退席をいたしますので、御了承願います。

 初めに、4月1日付人事異動で関係職員の異動がありましたので、まず議会局の職員紹介を議会局長より、よろしくお願いいたします。

○田野議会局長
 (4月1日付人事異動に伴う議会局職員紹介)

○礒野委員長
 次に、同じく4月1日付幹部職員の異動により、関係職員の異動がありましたので、吉田副区長より、理事者紹介をよろしくお願いいたします。

○吉田副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○礒野委員長
 それでは、理事者報告を願います。

○宮本環境土木部長

 1 江戸バスルートの改善について(資料1)

 2 中央区総合交通計画(案)について(資料2)

 3 平成24年度中央区一般廃棄物処理実施計画の策定について(資料3)

○岸田都市整備部長

 4 東京駅前地域及び月島地域のまちづくりの取組状況について(資料4)

以上4件報告

○礒野委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時1分です。自民党さん53分、公明党さん31分、日本共産党さん31分、みんなの党さん31分、絆さん20分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○中嶋委員
 それでは、何点かお伺いします。私の記憶が正しければ、去年の予算案において、晴海通りかな、LRTとか調査をするというものがあったと思うんですが、この調査の進捗状況はどうなっているのか、この結果というのはいつごろ報告されるのか、まずそれをお伺いいたします。

○田村環境政策課長(参事)
 LRTに関する調査でございますけれども、本日御報告をさせていただきました中央区総合交通計画、LRT等基幹的交通システムを導入するに当たりましては、関係機関との協議・調整というのが必要になってくるわけでございますけれども、そういった際に区としての基本的な交通計画をどのようにしているのかということが問われるところがございまして、実は、今、中間の状況でございますけれども、御報告をさせていただきました総合交通計画の策定ということの取りかかりをさせていただきました。

 LRTの関係につきましては、本年度、早期の段階で、特に晴海地区についてはオリンピックの選手村等々のお話もございますので、こういった関係も整合を図っていく必要がございますし、またLRT等のこういった交通システムを新たに導入するに当たりましては、それらの車庫、操車場といったものの確保ということも求められてきますので、本区の中でそういった予定地として考えられる場所としては、晴海地区が想定できるかなというふうに考えてございまして、オリンピックとの関係においても、そういったところもやはり具体的に整理をしていく必要があるというふうに考えてございます。さらには、中央区の中だけのシステムではなくて、隣接する江東区あるいは港区等との連携ということも必要になってまいりますので、そういったことも踏まえながら本年度の取りまとめをさせていただいた総合交通計画をもとに、今年度、早い段階で整理をかけさせていただきまして、その状況については、また適宜、議会にも御報告をさせていただきたいと、かように考えてございます。

 以上でございます。

○中嶋委員
 ありがとうございました。わかりました。これがもとになって、そういう提案も再度するということで。

 この中で何点かあるんですけれども、概要版の7ページ、ここの都心部というのは銀座のほうを指すんですね。我々が住んでいるところは臨海部というんですか。ああ、そうですか。僕も長い中で初めて、臨海部って豊洲のほうかと思ったんですけれども、中央区としては臨海部ということで。確かに、臨海部というのは人口がすごくふえていると思うんですよ。

 基本理念が4ページにも載っていますよね。交通の基本理念と目標ということで、5ページにもいろいろと絵がかいてあって。実は、これは再三申し上げているんですけれども、やはり私の基本はまちづくりですから、これは交通のまちづくりだと思うんですよね、全体的なね。それは大変ありがたいことであるんですが、基幹的交通システムの導入と6ページの施策の中の一番上に書いてありますね。基幹的交通システムというと、中央区の場合は江戸バスが入っているわけですよ。ありがたいことに豊海町のほうまで入っていただいて、本当に感謝しているんですけれども、基幹的交通システムの導入というと、これは僕の考えなんですけれども、バスとか地下鉄になってくると思うんだよね。その辺の認識はどうなんですか。

○田村環境政策課長(参事)
 基幹的交通システムについては、一定量の利用者の方を定時性あるいは速達性というものを持って移動手段として確立されたものというふうに考えてございまして、地下鉄、要するに鉄道でございますとか、あるいはLRTといったようなもの、あるいはBRTというような、連結バスというようなものであろうというふうに考えてございます。区内で今、運行させていただいています江戸バスについては、こういった主となる交通システムを補完する交通手段ということでとらえているものでございます。

 以上でございます。

○中嶋委員
 ありがとうございました。

 確かに、そうですよね。臨海部というところもどうするのかなと思っているんですけれども、我々もこの地域に入ってしまうということですけれども、特にまちづくりの体制のことは、人口増を見てみますと、やはり月島地区というのは、きょうの報告事項の4番でもありましたよね。これから月島一丁目もあるし、二丁目も何か計画しているということで、特に晴海が大変人口がふえている割には、バスもこの間、東京駅南口が廃止路線になってしまったということで、特に晴海は、もしオリンピックが来れば利便性というのは薄れる。ないわけですよ、交通手段がね。要するに、バスしかないんですから。

 我々も再三再四、大江戸線を引っ張ってくれないかということを要望しましたよ。東京都はうんと言わないということで大変残念なんですが。もちろん、区は全体的なことをやっていくことは必要だと思います。されど、やはり人口増ということ、特に他区から来た人は、なぜそこへ住むんだろうと。僕も前の委員会でも言ったことがあると思うんです。なぜ中央区に来るんですかと。それは利便性があるだろうし、会社まで近いから来るんであって、田んぼの一軒家には来ないわけですよね。だから、そういうことを考えて、僕は思うんですけれども、何も月島ばかりにこういうことをするとは言わないけれども、特に晴海なんていう地区は、これから人口がふえていくわけですよね。オリンピックを開きましょう。外国人に来てくださいと言ったって、歩いていくんですかと。健康にはいいかもしれないけれども。ですから、そういった、ある程度、重点とまでは言いたくないんですけれども、そういった利便性の薄い地域、それも人口がふえている地域、そういう地域にはある程度、真摯にこたえてやるべきだと私は思うんですよ。その辺、どうですか。

○田村環境政策課長(参事)
 今、取りまとめをさせていただいております総合計画の本区の目指す交通のまちづくりのイメージ、こちらの中にもお示しをしているところでございますけれども、中央区10平方キロメートルという区域の中で、それぞれの地域が回遊性を持って連結していくということは極めて重要だというふうに考えてございます。その中で、やはり中心的なものとなるのが基幹的交通システムというようなこと、そのほかには、先ほど委員のほうからも御指摘いただきました江戸バスというようなことで、そういった補完的な取り組みをしているところがございますので、こういったことを充実していくということも必要であると考えております。

 さらには、環境面を考えたときに、やはり歩いて回る、あるいは自転車利用というようなこと、こういったことも取り組みとしてはしっかりしていく必要があろうというふうに思っておりまして、こういったことを総合的に、まちづくりの関係も含めて連携をとりながら進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○中嶋委員
 わかりました。

 ですから、これはあくまでも幹になるわけですよね、木だとね。これから枝葉も出てくると思うんですよ。そういうふうに委員会にもきちんと報告してもらって、みんなで知恵を絞って、中央区というのは都心区ですから、車が一台も入れないというのは無理です、はっきり言って。そうですね。そのための整備もしなきゃいけない。ですから、私は、きょう要望しておきますけれども、これをあくまでも幹として、枝葉もきちんと再度検討してもらいたいということを言いたい。

 もう一点、今、水辺のことを言いましたよね。細かいですが、水辺というのは、中央区は10平方キロメートルの中で18.3%あるわけですよ。まず、水辺の考え方をどう考えているか、一回聞きたいと思うんですけれども、どうですか。

○石田水とみどりの課長
 委員御指摘のとおり、中央区は18.3%という水辺に非常に恵まれた地域でありますし、渋滞もございませんし、津波とかそういうことがなければ、決まった時間、速達性という面もありますので、そういうのを今後も十分活用して、まだ正直言いまして、非常に言いづらいところなんですけれども、本区としまして、まだこれから充実していく部分は残されているというふうに考えておりますので、今後そのように取り組んでいきたいというふうに考えております。

○中嶋委員
 そうですね。ありがとうございます。

 今、活用ということなんですけれども、私もさきの予算特別委員会でも言ったんですけれども、これは私の考えですよ。ほとんどの水辺というのは活用されていないと思うんですよ。ただ、ただですよ、それは区との見解の相違かもしれない。僕の活用されていないという意味は、例えばさきの委員会でも述べましたけれども、平成17年度に東京都が規制緩和したわけです。これは、天王洲と芝浦と朝潮運河ですよ。朝潮運河も、おかげさまで船着場も地域の方に活用、運用してもらっていますから、これは僕は感謝しなきゃいけないと思うんですけれども、ただ、私が言いたいのは、ここにも入っていますけれども、防災船着場とか、そういうことじゃないんです。

 僕は水辺って幾つかあると思うんですけれども、大きく2つあると思うんですよ。1つは、防災ですよね。今、偉い専門家の方が、恐らく東京都も震度7が来るんじゃないかと。そうすると、阪神・淡路の例は家が崩壊したり何かした例なんですね。それよりもっと今はすばらしいタワー型マンションが建っていますから、崩壊することがないにしろ、やはり交通渋滞を起こしたり、それから瓦れきが出たりして、道路事情も非常に悪くなるんじゃないかと見ているわけですよ。そのときに水辺の活用といったら、やはりできるわけですよ。もちろん、今、私も知っているとおり防災協定を結んでいる。屋形船とかね。それは、僕は大いに評価するところなんですけれども、そうじゃなくて、もう一つの面の観光なんですよ。さきの予算特別委員会だって、区長も答弁していたけれども、観光というのをやはり重視していこうという姿勢じゃないですか。そうでしょう。そのときに、いかに水辺を使っていくかですよ。活用するかですよ。単発でもって防災何とかと結んでいるかもしれないけれども、土木として結べるのがあると思うんですよ。観光を一生懸命やりましょうと。観光と相談してね。区民は観光だろうが、どこだとか関係ありませんから、やってくれればいいんですから。

 僕が提案したいことは、再三申し上げますけれども、中央区の水辺を活用している組織って、いっぱいあるわけですよ。例えば屋形船なんかは毎日通っていますよね、東京湾を。隅田川を通って東京湾へ行って、朝潮へ行って。船着場がありますから、そこからしょっちゅう出ているわけですよ。そのほかにもウェイクボートとかドラゴンボートとか、協会がいろいろあるだろうと。そういったものもしっかりつかんで、一つには防災面でいろいろお願いすると。もう一つは観光面で、にぎわいと潤いですよ。トリトンというあれだけ立派なところがあるんだから、そういうところを利用して、こういった水辺の活用というのも、これはこの後、染谷委員が言うかどうかわかりませんけれども、我々ももう広島に2回見に行っているわけですよ。あそこは雁木タクシーってあるんですけれども、雁木というのは階段状の護岸のことをいうんですね。あれ、何百ってあるんですね。中央区にもあるわけですよ。亀島橋のところから階段状になっているところがあるわけです。

 ですから、今回は要望にとどめておきますけれども、やはりこれからは水辺ということも真剣に、真摯に考えていただきたい。僕らも知恵を絞りますよ。そういうことで、私はこれから水辺という活用方法を十分注視をしていきたいというふうに考えているわけです。ですから、そういった面で、せっかくある資源なんだから、環境もそんなに悪くないでしょう、水辺なら。例えば亀島堤防がありますよね、佃のところに。あれも亀裂が入っちゃっているわけでしょう。そういうのを見ながら、東京都に訴えるとか、防災面でもできるわけですよ。中央区は、銀座と臨海部の距離ってそう遠くないわけですよ。まして晴海もあるし、佃もあるし、いろいろなところがあるわけですよ。水辺に囲まれた地域ですから、ここは。

 ですから、そういった面を考えて、私はぜひ、きょうは要望にとどめますけれども、水辺をもうちょっと真摯に検討する材料をつくってもらいたい。それは我々もいろいろな組織と相談しながら、ともに知恵を絞って、区民の方、それから中央区に来る観光の皆さん方にも、中央区はこれだけ水辺を利用しているんだなというような取り組みをしていただきたいと思いますので、これは要望にとどめて、終わります。

○染谷委員
 私は、まず最初に江戸バスルート改善についてお尋ねしたいと思います。

 今回、御説明のありました銀座地区の土日ですが、大変利便性がよくなるんじゃないかなと期待しております。

 新川二丁目とマイホーム新川に乗り継ぎができるということを以前お伺いしたんですけれども、現在、利用する方というのは月何件ぐらいありますでしょうか。わかりましたら、教えていただきたいと思います。

 よろしくお願いします。

○宮本環境土木部長
 北循環の新川二丁目と南循環のマイホーム新川ですが、乗り継ぎできるという形に昨年のルート変更の中でさせていただいたところでございます。今、申しわけないですが、細かい数字、どれぐらいの方が乗り継ぎをしているのかという数字は持ってございませんが、ちょっと距離が離れておりまして、少ない状況というふうに認識しているところでございます。

 以上でございます。

○染谷委員
 ありがとうございます。

 私は北循環を日々使って、確かに便利なんですけれども、多分、こちらの新川との距離が結構離れているので、一般的に考えて、やはりこの距離は厳しいのかなと思います。ただ、アンケートの中で、乗り継ぎで結構時間があるというのは、確かにこれは仕方がないかなというふうに私は思うんです。もしもこれが八丁堀駅のもう少し真ん中あたりにうまく接続できれば、月島方面に行かれる方が便利がよくなるんじゃないかなというふうに感じますけれども、そこまでニーズがなければ、このままでもよろしいかと、そう感じた次第です。

 何しろ、自転車も車もオートバイも中央大橋を利用される方が大変多いんじゃないかなと思うんですけれども、ただ、せっかく江戸バスがあそこを通っておりますので、もう少し江戸バスで月島方面へ行かれる方があるのかなというふうに感じた次第でございます。それは結構でございます。

 それと、水辺の交通の件なんですけれども、こういう水辺の環境があるならば、中央区も、現在どうなのかわからないんですけれども、モーターボート、例えば10人ぐらいが乗るプレジャーボート、もしも中央区として実際想定してみると、中央区の水辺の環境でモーターボートのニーズが結構、江東区とか横浜のほうとまたちょっと違うんでしょうけれど。中央区の場合は観光定期路線がありますけれども、もう少し柔軟にプレジャーボートが入りやすい環境といいますか。水辺のほうから都心部に入ってくる、ただ、どうしても船を係留する場所がない。時間貸しというか、日貸しというか、時間貸しでしょうかね、そういう場所がもしもどこかにあれば、もう少し川に対する認識といいますか。それよりも、まず中央区自体が、行政が一定持つといいますか、試験的といいますか、何か利用してみるということは検討されたことはございませんでしょうか。

○石田水とみどりの課長
 現在、一般利用が行われている船着場は、中央区の日本橋船着場と朝潮小型船発着施設でございまして、また東京都のほうで、昨年からですけれども、明石町防災船着場の一般利用ができるようになったというところで、拡大の方向で取り組んでいるところであるというふうに考えております。実際、調査というと、そういう調査はやっていないところでありますけれども、もうちょっとそういう利用が進むように、東京都に今後も防災船着場を有効活用していくように働きかけていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○染谷委員
 一つの提案として、水をモーターボートとかに補給したいというケースがよくありまして、一般的に水というのを船の中に入れるのは大変なんですけれども、例えば水道の蛇口といいますか水道栓を川の近くに有料で、あと他区から来て、一時的にこういう場所が、川の区切りにと言っていいのかわからないんですけれども、陸上からじゃなくて川を上がってきたり、また海から川とか、その取っかかりにできるような、道の駅じゃないですけれども、川の駅といいますか、そういうのを中央区として一つでも設置していただければ、観光に大きく影響、イメージですね。せっかくの水辺でありますので、そういうことを考えていただければなというふうに要望して、私からの質問を終わります。

 以上です。

○小栗委員
 それでは、まず資料1についてですが、江戸バスのルート変更ということで報告がありましたが、この中で利用者アンケートを見ましても、定時性では「満足」「やや満足」を入れて70%の方が大体満足ということになっておりますけれども、実際の時間も、混雑もいろいろ計算して、ところどころ調整のバス停みたいなものもあるみたいですけれども、その辺で定時性としてはほぼ保たれているという判断なのか、実際はどうなのかという点をお伺いしたいというふうに思います。

 それと、運行ルートについての満足度、また乗り継ぎ時間の満足度が18%ということで先ほども御説明ありましたけれども、この点でいきますと、今回のルートの変更などで、例えば本庁舎のところでの乗り継ぎとかがもう少しスムーズになるとか、そういう変更になるのかどうか御説明をいただきたいと思います。

○田村環境政策課長(参事)
 定時性についてでございます。

 南循環のほうで、一部、時間的な部分で利用者の方に御迷惑をおかけしている部分があるということについてはお聞きしていますけれども、全体的にはこのアンケートでお示しをさせていただいているように、利用者の方からは満足をいただいているかなというふうに受けとめているところでございます。

 あと、乗り継ぎの関係でございますが、今回乗り継ぎができるということで、ルート変更をさせていただきまして、新富町のところで北循環の新富二丁目と、それから新しく南循環で設けます停留所ですけれども、この距離が約30メートルぐらいの距離でございまして、利用者の方には十分わかりやすく乗り継ぎをいただける場所になっているというふうに思ってございます。ここで乗り継ぎをしていただきますと、中央区役所前で乗り継ぐことに比べて、1台前のバスに乗り継ぎが可能となるということで、一定の改善ということは図られる状況になるかなというふうに思っています。

 ただ、江戸バスの運行に関しましては、区長への手紙でございますとか、お客様カードあるいはアンケート等々、さまざまな御意見をいただいておりますので、今後とも継続的に、本当に身近な移動手段として御利用いただけるように改善、見直しというようなことについては努めてまいりたいというふうに考えているものでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 これからも絶えず見直し、改善するというお話もありましたけれども、私たちもいろいろ要望を伺う中で、逆回りがないと、どうしても行きたいところに行くのにとても時間がかかってしまうという要望は引き続き強いものがあります。区のおしらせなどにイベントとか、行き方の中で、バス停はここが近いですというのを最近載せていただいたりして、その辺は私たちもいろいろこれまで提案してきたものが取り入れられている部分も評価したいというふうに思いますし、そういう中で利用も少しずつ上がってきているというのはありますけれども、やはりいろいろな声もまだありますし、乗り継ぎが場所的に近くても待つ時間が長ければ結局待たされるという思いになってしまうわけですから、その辺の工夫も含めて、ぜひ改善を図っていただきたいというふうに思います。

 次に、資料2の総合交通計画の件ですけれども、これは目標として、臨海部の人口増加に対応できる利便性の高い交通あるいは自動車利用の抑制につなげていくということ、また高齢者や子育て世代を含めて安全・安心に出かけられる、また地域資源をつないでいくというような目標で取り組んでいきたいということで示されておりますが、2番の自動車利用の抑制というのが、やはり交通体系を考えていく上でも大変重要ではないかというふうに私も考えております。

 それで、この総合計画を見ますと、高速道路についての記述、今後のいろいろ国土交通省などの動きもありますけれども、それについては余り触れられていないようですけれども、その辺はどのように考えておられるのか、まず伺いたいというふうに思います。

○田村環境政策課長(参事)
 今回、この総合交通計画をまとめるに当たりましては、お話のございました全体的な交通環境という部分では、高速道路等の関係も、当然ながら大きくかかわってくるものというふうに認識をしているものでございます。

 ただ、今回、取りまとめに当たりましては、まず基幹的交通システムということを軸に置きながら、区としてみずからできるもの、それから今、現にもう取り組みが進められていて、極めてそういったものの中ではかかわりの深いようなものを中心的に取りまとめをさせていただいたものでございます。今後につきましては、パブリックコメント等も実施しながら区民の方々の御意見もいただいた上で、取りまとめという作業をしていく予定でございますので、そういった中で、高速道路関係の取り組み等々についても、例えば、日本橋上空の高速道路の関係等については、数日前にも新聞等の報道もございましたし、舟運の関係等々を考えた場合でも大きくかかわってくるところもあろうかと思いますので、その間については、どういった表現をさせていただくかということも含めて、参考とさせていただければというふうに思っております。

 以上でございます。

○小栗委員
 この計画自体が20年という先までを想定した計画として策定するということになっておりますし、具体的には10年後ぐらいを目標にして、どういうふうに整備していくかということを取りまとめているという意味では、道路の状況というのも大変大きな影響を与えますし、道路、ここでは点々になっていますけれども、高速晴海線なんかも25ページにちょっと説明がありますけれども、これなども大変区内の交通に影響を与えると。これについては、さきの予算のときにも私は取り上げましたけれども、区議会挙げて、ここの高速道路は要らないんじゃないかということで見直しを求めることも都に要望しているわけですけれども、そういうことも大変大きな影響を与えるというふうに思いますので、その辺のこれからの交通計画を考えていく上では、本当にこういう道路が必要なのかということも含めて、よく議論し、この道路はつくらなくてもいいというような要望をこれからも続けていくとか、そういうことも含めてやっていく必要があるのではないかということを強調したいというふうに思います。

 それで、この中で、基幹的な交通機関ということでLRT、BRTのことが載せられ、さっきの質疑にもありましたけれども、今年度の取り組みとして、基幹的交通システムの導入ということでLRTなりBRTを視野に入れた調査・検討ということに入るという説明になっておりますけれども、以前、LRTの導入について検討したことがありましたよね。なかなか難しいみたいな結論だったように記憶しているんですけれども、再度検討し、実現に向けて考えていくというスタンスなのか、実現性はどのように見通しをしているのか、区の考えを伺いたいというふうに思います。

○田村環境政策課長(参事)
 基幹的交通システムについては、LRTというようなお話でございますけれども、そういったことについても、実現に向けて取り組んでいきたいというふうには考えてございます。

 ただ、今、委員からもこれまでの中でそういったお話を聞いているということで御例示いただいたように、LRTを直ちに導入するというようなことについては、まだまだ整理をするべき課題等々もあるということもございますし、さきの委員からも御質問いただきましたときにお答えをさせていただいたんですけれども、今、オリンピックの招致というお話があって、その選手村の対象地として晴海ということが掲げられているという状況がございます。LRT等を仮に整備をするとしても、やはり車両をどこで格納しておくのか、操車場等の関係等もありますので、そういったものの整備を考えましたときに、晴海の土地利用という部分というのは極めて重要になってくるというふうに認識しておりまして、そういったこともしっかりととらえながら、こういった問題については整理していく必要があろうと。

 LRTでいきなり晴海の操車場ということになりますと、オリンピックの計画が着実に進められていくであろう中においては、なかなか難しいところもあろうというふうに思っておりますので、私どもの現時点の考え方といたしましては、しっかりとした手段を確保していくということの中で、BRTの導入というようなことを先行的に、これは暫定的な利用ということになる部分も出てくるかとは思いますけれども、そういったことをしっかりと考えながら、並行的にLRTでありますとか、あるいはもう少し鉄道というようなお話も一部地域の方からのお声としてお伺いしている部分もございますので、そういったものをトータル的に考える中で、基幹的交通システムというようなことについて、整理をさせていただきたいというふうに考えているものでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 では、今のところはBRTを現実的なものとしては導入していく方向で、今回、調査をするという予定なのかどうかということをもう一度確認させていただきたいということと、オリンピックの話が出ましたけれども、私たちは2020年のオリンピック招致、今、そんなことをするときじゃないだろう、大震災の復興支援ということであれば、もっとそちらのほうにお金を注ぐべきだという立場で今までも発言してきましたけれども、オリンピックを利用して交通不便地域を解消しようみたいな、そういうことはちょっと違うんじゃないかと。もともとの今の交通事情からいえば、必要な路線なりバスの手配なり、そういうことをきちんと考えていくということが必要だというふうに思います。オリンピックも来るかどうかまだわからないですし、そういう意味では、そういうことじゃなくて、きちんと考えていくことが必要ではないかと思います。

 これまでも私たちはいろいろな形で、自動車に依存しない交通体系ということを提案させてもらっていますけれども、以前も国や東京都と協力して交通需要のマネジメントのモデル事業なども区でやった記憶がありますけれども、そういうことも含めて、自動車の総量を少なくしていく、総量を規制していく、そういう方向で交通全体を見直していくことが必要ではないかというふうに思います。そういう中で、LRTの実現性も、車が多いから、なかなか専用の路線を引いていくのが厳しいという現実もあると思うので、自動車の総量規制の方向をきちんと据えていく、そういう交通体系の見直しが必要ではないかというふうに思いますので、その点は再度強調したいというふうに思います。

 それと、BRTを通すにしても、バスの専用レーンをもっとうまく運用していくことが必要ではないかというふうに思います。この中にも、公共バスなどを優先的に運行させる交通システムの検討というのもありましたけれども、今でもバスの専用レーンがありますが、もっとそれをスムーズにバスが運行できるようなシステムを考えていくというのが一番現実的ではないかと思いますけれども、この辺はどのような検討が進んでいるのか、お示しをいただきたいというふうに思います。

○田村環境政策課長(参事)
 まず、今年度の基幹的交通システムの検討でございますけれども、BRTに決め打ちということではなくて、BRT、LRT、トータルとして検討はさせていただきたいというふうに思っております。ただ、現実的なものということで考えてまいりますと、より早く実現につなげていくということですとBRTの可能性のほうが高いのかなという認識を持っているものでございます。

 オリンピックの関係について、利用してということでございますけれども、こういったものを整備するに当たりましても、やはりそれなりの費用がかかってまいりますので、ちょっと乱暴な回答になるかもしれませんけれども、利用できるものであれば利用していきたいという思いを現に持っているのは事実でございます。ただ、利用してこういったものを整備するというよりも、むしろオリンピックの計画がどんどん進んでいくということになりますと、後から、例えば土地利用上ここで駐車場をというようなことを仮に区のほうで考えたとしても、もうそのときは既に遅しというようなことにもなろうかというふうに思っておりますので、東京都の検討というようなこととの整合をしっかりととりながら、この話については前倒し的に整理をしていきたいというふうに考えているものでございます。

 自動車の総量抑制の関係については、今回の計画の中でも、そういった考え方については、一応お示しをさせていただいているところでございますけれども、道路そのものについては、国・東京都が取り組んでございます環状線の整備の関係等々、これらが整備をされることになりますと、都内への交通量の流入というようなものにも大きく影響が出てくるであろうというふうに思ってございまして、環状線も含めてですけれども、都心部の全体的な交通量というのは減少していくことが期待できるというふうに思っております。そういった状況を見ながら、区としても取り組める車の利用の抑制といったようなこと、例えばカーシェアリングでありますとか、銀座地区等々でもそういったことの意見交換をさせていただいている部分もございますけれども、業務用の車の利用も含めて、利用することそのものを共同化していくというような取り組みの中で、車そのものの利用抑制につなげていきたいというふうに考えてございます。

 最後の専用レーンの関係でございますけれども、これについても、こういった仕組み等々がございますので、積極的にこういったものを取り入れていきたいという考えはございます。現実の今の交通量ということを考え合わせながら、交通管理者である警視庁等々と協議をしていく中では、そのあたりの考え方をもう少し深めていく必要があろうかというふうに思っておりますので、今後とも実現に向けて、そういった取り組みはしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 これだけ人口もふえているわけですから、交通需要も大変ふえているということで、生活道路をきちんと整備していくということは大変重要だと思いますけれども、環状2号線も含めて高速晴海線など、そういう幹線道路をつくれば、また車が集中するわけですから、そういうものの全体の見直しが必要だということで、私たちはこれまでも主張してまいりましたけれども、交通全体の体系を見直して、交通の流入を抑えていく、そういう視点をぜひ、基本に据えて交通計画を立てていってほしいということを要望したいというふうに思います。

 生活道路の面では、これまでもボンエルフ、生活の庭というオランダ語の考え方がありますけれども、自動車に優先権を与えないで、逆に道路でも子供たちが遊べるような環境にして、交通を少なくしていく流れ、この中にも、銀座とかそういうところでトランジットモールなどをやっていこうという方向性も出ていますけれども、そういう視点で考えていくということも大変重要だというふうに思いますので、その点もあわせて強調させていただきたいと思います。

 次に、資料4の東京駅前地域と月島地域のまちづくりですけれども、これを見ますと、東京駅前で新たな動きもあるということで御説明いただきましたが、東京駅前の③、④でオレンジで囲まれている地域で外れている建物があるように見えますけれども、この辺は一緒に勉強会なりに入っていないという考えなのか、説明をいただきたいと思います。

○平野地域整備課長
 ③、④の資料で街区の形、丸々になっていないというお尋ねでございますが、今までも勉強会を地元でやっていただいておりまして、建物の更新時期であるとか、社の方針であるとか、そういったもので、今の段階では一緒にできるという回答をいただけていない部分の敷地でございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 今後の話し合いの中では一緒にやっていくことも考えられるのかという点と、あと①、②との関連ですけれども、これも先ほどお話があった高速道路の関係で、日本橋の橋の上にある高速道路を地下にしようじゃないかという動きの中で、この辺に空地をつくってみたいな話が前からいろいろ出ていますけれども、これとの関係で、八重洲の再開発とリンクさせて容積を移す、そういうことも想定していろいろ勉強会をやっているということなのかどうか、説明をいただきたいというふうに思います。

○平野地域整備課長
 まず、最初の御質問でございます。今後の可能性でございます。

 これは、各社さんの御都合等もございますので、私どもとしては地域全体で開発をしていくのがよろしいんだというふうに思っておりますので、そういったことで一緒にやりましょうという働きかけであるとか、そういったものは続けていくべきであろうというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○望月都市計画課長
 資料中の①、②のまちづくりということでお答えさせていただきます。

 こちらにつきましては、まず一番最初の目的としますのは、日本橋川再生に向けたまちづくり、その中で、例えば日本橋川の再生ということですと、両岸の河岸が空地化されたり低容積化されるという、そういったまちづくりを地域の皆さんと、今、お話をさせていただいております。具体的には、②の八重洲一丁目北地区、昨年から始まっておりますけれども、6回ほど地域の方とお話し合いをさせていただきながら、この地区でのまちづくりをどうしようかということをお話しさせていただいておりますが、その中で、1つに低容積、空地化する際には、例えば八重洲のほうのそういった検討されている地区と容積の移転であるとか、そういったことの手法が可能であれば、そういった形のものも検討ができると。ただ、まだ今のところ、その手法が確立されたということではございませんので、そういった検討もあわせてしながら、こちらの①、②の地区のまちづくりも地域の方とお話をさせていただいている状況ということでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 高速道路の撤去の問題も、これまで何度も私たちも主張させてもらっていますけれども、橋の上の高速道路をなくすという点については、私たちもどんどん進めるべきだというふうに思いますけれども、それを地下化するために空地化する、その容積をほかに移して、結局、空を売り買いするみたいな手法というのは、その分をどこかに積み上げるわけですから、また、超高層のもので環境の負荷も大きくなるというようなことも含めて、やはりいろいろ問題があると思いますので、容積の移転みたいな手法をどんどん進めるというのは問題ではないかという点を強調したいというふうに思います。

 次に、月島地域の件ですけれども、①月島一丁目3、4、5番地区の主要部分の変更という御説明がありましたが、55階から53階に変更して、なぜ3メートルしか減らないのか説明をいただけないでしょうか。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 55階から53階、その中で3メートルという御説明でございますが、これは各階の設計を詳細に進めていく中で階というものが決まってきて、また高さというものが決まってきたというものでございます。

○小栗委員
 ここの地域の再開発についても、これまでもいろいろな議論があり、去年も問題ではないかということで請願も出されたりして、いろいろな経過がありますが、都市計画審議会でも今の計画をもっと見直しをするという方向が出されていたのにもかかわらず、そんなに変わっていないですよね。ボリュームも2階変更しても3メートルしか下がらないわけですし、大変突出した建物ができるということでは、主要部分の大きな変更というふうにはとても言えないのではないかというふうに思いますけれども、区としては、その辺はかなり変更したんだという位置づけなのかどうか、改めて伺いたいというふうに思います。

 それと、この中に特別養護老人ホームとショートステイを入れるということですけれども、これはその必要な床を区が買って整備する、そういう計画なのかどうかを重ねて伺いたいというふうに思います。

○遠藤副参事(都市計画事業・特命担当)
 区として、この高さの評価でございますが、全体的なボリュームにつきましては、やはり事業の計画の中で必要なものということで取り組んでまいりまして、53階まで階を下げて、その中で住戸というのも考えているというものでございます。そしてまた、主要な変更の中には、地域の利便性であるとか、あるいは貢献をするようなものも当然入ってございまして、今回3・4階に保育施設を導入するということで、こういったことも主要な変更の部分ということで考えてございます。

 こちらにつきまして、具体的には区のほうで購入して整備をするというものでございます。これにつきましては、昨年の補正予算で、福祉保健部のほうで組ませていただいているものでございます。

 以上です。

○小栗委員
 もう、そういうことで、どんどん計画として進んでいるという説明ですけれども、やはりここのまちづくりについても大変いろいろな意見があり、今のムーンアイランドタワーよりもかなり大きな建物になるということも含めて、まちの景観からもどうかというような、いろいろな議論がある中で進められている事業ですけれども、やはりこういうまちづくりの手法についても、改めて見直しをする必要があるのではないかというふうに思いますので、その点だけ強調して、終わります。

 ありがとうございました。

○礒野委員長
 ここで一たん休憩を入れます。再開は午後3時5分といたします。

(午後2時50分 休憩)


(午後3時5分 再開)

○礒野委員長
 それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。

 理事者報告に対する質問で発言を願います。

○河井委員
 では、私のほうからは資料2と資料4について質問をさせていただきます。

 まず、中央区総合交通計画案についてお伺いをいたします。

 今回、案ということでまとめていただきまして、例えば事業プログラムなどでは、どのようなスケジュールでそれぞれの事業が行われていくかの予定が見えやすくなっていて、非常に評価をしたいと思います。ありがとうございます。

 総合計画が20年ということでお話をいただいておるんですけれども、まず項目の中で環状3号線について、新島橋のかけかえ整備については事業のプログラムとして載っておるんですけれども、その他、何か延伸の話とかもあるやに聞いておるんですけれども、そのあたりのお話、国や都のほうから何か情報を得ている部分があれば教えていただきたいと思います。

 また、概要版のほうで、日本橋・月島等の間の地域間の回遊性を高める交通というプランが交通まちづくりのイメージで示されておるんですけれども、これは具体的にどのようなものを想定されているかについて教えていただきたいと思います。

 また、この計画についてなんですけれども、5月20日まででしたっけ、パブリックコメントを集めるということなんですけれども、そのパブコメを締め切った後に、この計画の(案)がとれて計画として出てくるようになるのは、スケジュールとして何月ごろを想定されているのか、これについても教えていただきたいと思います。

 以上3点、お願いします。

○田村環境政策課長(参事)
 3点の御質問でございます。

 環状3号線の情報ということでございます。

 今回の総合計画の中に、先ほど前委員の方からもお尋ねいただきましたけれども、区が主体的に進めていくもの、あるいはもう現に進んでいて深くかかわっているようなものを中心に取りまとめをさせていただいた関係で、当然、交通にかかわるさまざまな取り組み状況というのは区内にも存在していることは承知してございますけれども、そのあたりについての記載、お示しというところについては、表現として具体化していないという状況が、この計画の中では特徴と申しますか、形としては出てございます。環状3号線の情報に関しましては、まだ具体的に区のほうで情報としてつかんでいるというようなものは、現時点ではございません。

 2点目でございます。

 地域間の関係でございますけれども、具体的にどういうイメージかということでございますが、イメージとして持っていますのは、やはり今運行をさせていただいています江戸バスの活用が中心になってくるであろうと。そのほかには、当然ながら自転車利用というようなこともあり得るというふうに思ってございます。江戸バスの利用をするに当たりましては、先ほど江戸バスの関連で御質問いただきましたけれども、北循環、南循環のルートに関して、さまざまな御要望をいただいているという状況がございまして、これを逆ルート等をというようなお声もあることは承知しておりますが、逆ルートを設定するということについては、費用的なことも含めて、まだまだ課題は相当あるというふうに思ってございます。そういった中では、北循環、南循環をある意味つなぐような、もう一つの回遊ルートみたいなものが想定できないかというようなことは、イメージとしては持っているところでございまして、そういったことを今後検討させていただきたいというふうに思っているものでございます。

 パブリックコメントの関係につきましては、4月20日から5月11日まで募集をさせていただきたいというふうに考えてございます。この計画をまとめるに当たりましては、中央区地域公共交通会議というところに諮って御意見等をいただきながら作業をしてきた経緯がございますので、いただいた意見等につきまして、その会議にまたお諮りをさせていただくというような形の中で、5月末ぐらいに策定できたらというふうに思っております。その後については、当然、6月の委員会等について、それらの(案)がとれたものとして御報告はさせていただきたい、このようなスケジュールで考えているところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 どうも御説明ありがとうございました。

 月島地区と日本橋地区の回遊性ということで、私も月島地域に住んでおりまして、ふだん日本橋の方面に行くときは、電車を使う場合はどうしても江東区に出てから戻ってくるみたいな形をとっていましたので、それがダイレクトにそういうものがあれば、非常に回遊性も上がり、助かるなという気がしておりますので、今後の検討に期待をしたいと思います。

 また、パブリックコメントについてなんですけれども、5月11日で締めて、5月末に策定できたらということなんですが、その間で区民の皆様からいただいた御意見を、どのようなものが上がってくるか、全然来ないか、たくさん来るかわからないですけれども、非常に建設的で参考にすべきものがあった場合について、案に加えることがこのスケジュールでできるのかなというのはちょっと疑問に思うところがございまして、そのあたりは真摯に、いただいた御意見についてはやっつけるのではなくて本当に真摯に対応していただきたいなと思っております。

 あと、参考までにお伺いしたいんですけれども、概要版の1ページ目に定住人口の推移というのが載っておるんですけれども、後ほど触れようか迷ったんですが、今聞かせていただきたいと思います。

 人口推移がおおむね平成32年に14万人ぐらいになって、その後、横ばいになっておるという図が出ておるんですけれども、これは区が目指すところの人口を14万人まで、この時期までにふやして、それが中央区の将来あるべき人口の数の天井になる数値として理解していいのか、その点についてお伺いしたいと思います。

 お願いします。

○田村環境政策課長(参事)
 こちらの概要版1ページ目にお示ししてございます人口の推移でございますけれども、こちらのほうに出典として、人口推計調査及び転出人口実態調査報告書というものを参考にさせていただいているということで、この資料のこの計画での位置づけというのは、こういった形で人口がふえてきている状況にあるということの現状把握として、こちらのほうに参考とさせていただいたものでございます。今後の本区の人口がここで頭打ちになるというようなことを示しているものではございませんので、その点については御理解をいただければというように思います。

○河井委員
 ありがとうございました。

 現状の予測について対応するのは、やり方として1つごもっともだと思うんですけれども、未来の状況によっては、また変わってくることも想定されますので、またしっかりと状況の変化等に対応した計画を策定していただきたい、そのように考えております。

 それでは、次に、資料4のまちづくりの取り組みについて何点かお伺いをしたいと思います。

 まず、東京駅前地域についてお尋ねをさせていただきたいんですけれども、御説明のあった④の八重洲二丁目北街区なんですけれども、モデル街区として先行して検討を開始されているとのことなんですけれども、具体的にどのような検討がされているのかについて、差し支えない範囲で御報告をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 また、区内全域にかかわることなんですけれども、それぞれの地域の再開発の状況の、環境建設委員会への報告のルールといいますか、どのようなステップに入ったときに委員会に報告があるのかというのをいま一度整理したいと思いますので、そのあたりも教えていただきたいと思います。

 お願いします。

○平野地域整備課長
 2点の御質問でございますが、まず1点目、④の地区について、どのような検討が行われているのかということでございます。

 先ほど都市整備部長のほうからも申し上げましたとおり、東京駅前の顔づくりということで、③、④、⑤という地区でバスターミナル等の接着等も含めて、どのような施設づくりがいいのか、皆さんの建てかえの時期であるとか、そういったものとの整合であるとか、今、そういったものの勉強をさせていただいているところでございます。

 それから、もう一つ、環境建設委員会への報告でございます。いつも6月の委員会の時期に、これを取りまとめまして御報告をさせていただいております。ことしにつきましても、6月の委員会までに現状のものを整理いたしまして、御報告をさせていただこうと思っているところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 ありがとうございました。

 委員会への報告についてなんですけれども、6月の委員会で区内全域のそれぞれの地域でどういう状況にあるかというのを報告いただいているのは記憶にあるんですけれども、それぞれの計画、例えば、直近ですと月島一丁目3、4、5番地にどういうものが入るですとか、そういったものが個別にどのぐらい明確になった時点で委員会に報告があるのかというのが、何かそういうルールみたいなものが具体的にあるのかどうか。都市計画決定の前にされることもありますよね。その辺のルールをいま一度教えていただきたいと思うんですけれども。

○岸田都市整備部長
 委員会に再開発のプロジェクトなどがいつ上げられるのか、ルールがあるのかということでございますけれども、明快にこれと決まったルールがあるというわけではございません。ただ、年に1回の全体の御報告の中では、地域によっては事業者の方、住民の方だけで勉強をされているところがたくさんあるわけでございますが、区としてもここをやらねばならないなということで、区としてもかみながら勉強会なりをやっているような動きが出てきたというところで、御報告を差し上げているというのが最初のスタートでございまして、そういったことで、例えば月島一丁目3、4、5番地を例示されましたけれども、施設概要が固まっているというようなものについては、これはまたプロジェクトの大きさによりけりでございます。まちづくり基本条例にかかわってくるような段階でございますとか、また都市計画審議会のいわゆる都市計画決定前後の時期で都市計画の諸手続を踏まえるものにつきましては、その段階で御報告を差し上げているというようなものが、こういった再開発事業になるようなビッグプロジェクトになってきますと、そういったものが通例でございます。

 また、例えば、その後も状況によりましては、そうした月島一丁目3、4、5番地につきましては都市計画審議会で御議論があったことを踏まえまして、経過の御報告といったことで引き続きさせていただいたりということで、そこは個別のプロジェクトの事業によりけりといった状況でございます。

 以上でございます。

○河井委員
 どうもありがとうございました。

 報告については、そのプロジェクト、プロジェクトで違うということで認識をさせていただきました。

 先ほどちょっと触れました人口の推移で、今後10年以内に14万人くらいまで人口がふえるということで、それは多分、今、まちづくりの状況でお示しいただいている協議中のものなども含んだ人口推計になるのかなというふうには思っておるんですけれども、今回、示していただいている黄色い協議中のところ以外で、既に勉強会などが行われているところもあるんじゃないかというふうに思うんですけれども、それが想定される場所は、あとどのくらいあるんでしょうか。ちょっとお答えしにくいかもしれませんけれども、今、実際に計画としてスタートする前で水面下で御準備をされている地域がどのくらいあるのかについて教えていただきたいと思います。

 お願いします。

○平野地域整備課長
 今、都市整備部長が申し上げましたとおり、実は地域の中で住民の方がお勉強を、例えば地区内にもデベロッパーさんがいて土地を持っていて、みんなでやりましょうよと言っているようなものについて、区はすべてを把握しているわけではございませんので、正確な数字は申し上げられません。昨年の5月末の段階で28のプロジェクトがあったわけですけれども、それに何地区かのプラスがことしの6月の段階で御報告ができるのかなというふうに考えているというところでございます。

○河井委員
 どうもありがとうございました。

 民間でやられることもありますし、区がすべて把握できるわけではないというのは非常にわかるんですけれども、人口増に対応した対策、施策を考えていくのはやはり区の仕事でありますので、人口の推移の把握というのは正確に行っていただきたいと思いますし、また中央区の中でも月島のエリアというのは、ここ数年でがらっと変わった地域でもあるように思えますので、例えば急激に変わった場合は、その何十年後かに更新の時期が来たときに、また急激に更新しなければならないという弊害も出てくるのではないかというのがちょっと不安なところでありますので、まちの更新のサイクルというものもしっかりと考えながら計画のほうは進めていただきたいなと考えております。

 ちなみに、先ほど区の人口推計についてちょっと触れさせていただいたんですけれども、区としては人口を具体的にどこまでふやしたいのかというお考えなのかをお伺いしたいと思います。

 お願いします。

○吉田副区長
 現実の問題として、ここにお示ししております数字というのは、現在の流れの中で大体ここまでいきそうだというところの推計を載せているわけでございますが、今、現実にどこまで伸ばしたいというお話をできる状態ではないと思っております。ないと申し上げますのは、実態的には、正直申し上げると、私どもがずっと人口回復を言ってきていた時点においては、公共的な基盤の整備状況が現実に人口の増加を受け入れられる状況であったと思っております。ただし、今、現時点においては公共施設の整備が、ある部分でもしやすると不足が生じるかもしれないという懸念が出てきているような状態で、手放しで人口がふえることをよしとする環境にはないだろうと思っておりまして、地域・地域の中において開発計画を抑制したり、あるいは誘導したりしていかなければならない状況になってくるだろうというふうには考えておりまして、そういう意味でいうと、人口の目標を全区的に整理をするというようなことは考えておりません。その上で目標を設定して、そこまで進みたいというようなことは考えておりません。

 それと、もう一つ、今の時点で非常に大きな懸念として持っておりますのは、オリンピック計画でございますし、築地市場の跡地計画でございます。これは何度か予算特別委員会でも強調したところでございますが、現実の問題として、今、不動産が、基本的には事務所はだめだけれども、住宅は何とか売れるというような状況で住宅開発にシフトする風潮の中で、それらが安易に流れていくということになると、私どもの公共施設の不足というところはかなり深刻な状態を迎えることになりますので、そういった意味で、我々はその大きなオリンピック計画であり、オリンピックの選手村計画であり、市場の跡地計画というものについて区としても相当の覚悟を持って慎重に対応していきたいというふうに考えているところでございます。

○河井委員
 ありがとうございました。

 まさに、お伺いしたいところをお答えいただきまして。やはり今、すごいペースで人口がふえていて、いろいろな施設等の整備が追いついていない部分が一部あるのではないかということを何度か御指摘させていただいたとおりでございまして、人口の増加のペースを抑制する方向に誘導しなければという御意見は、本当に私も激しく同感するところでございます。我々の委員会は非常に若い委員が多い委員会でございまして、多分50年後も生きている人がたくさんいる委員会だと思いますので、やはりしっかりと未来に責任をずっと持っていかなきゃいけないなというのは思っております。

 日本初の鉄筋コンクリートの集合住宅ができた長崎のある島がありまして、そこは多くの住民を住まわせるために住宅をどんどん高度化して、あるときをピークに15年で人口がゼロになった島がございます。これは国のエネルギー政策が変わったことによって人口がなくなってしまった島で、軍艦島と言われる端島という島なんですけれども、今後、長い目でまちづくりというのは考えていかなければならないなと思っておりますので、何十年かたったときに、たくさん建てた高層住宅などがスラム化しないように、サイクルをしっかり踏んでいけるようなまちづくりを中央区として責任を持ってやっていくお手伝いをしていきたいなと私どもも考えておりますので、今後も協力して御意見をさせていただければと思います。

 以上で終わります。

○石島委員
 それでは、まず初めに、中央区総合交通計画についてお尋ねをさせていただきたいと思います。

 この交通計画自体は、計画期間を20年として、前期の10年を交通戦略という形で9施策22事業を今回掲げているわけですが、22事業を拝見させていただくと、例えば船着場の整備、江戸バス、実際、区のほうがもう既に着手しているもの、それから地下鉄のバリアフリー化など、鉄道事業者のほうで計画を持っているもの、そういったものが総合的にこの計画にまとめられているなというふうに私のほうではお見受けしたんですが、22の今回掲げた事業のうち、もう着手済みのもの、計画済みのもの、それから新たにこれから着手していくもの、その内訳がどのようになられているのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、御説明があったんですが、ちょっと私のほうで聞き落としたんですけれども、東京駅前地域のまちづくりの関係で都営浅草線の東京駅接着の件、その点についてもう一度御説明をいただきたいと思いますので、お願いいたします。

○田村環境政策課長(参事)
 総合交通計画のそれぞれの事業の現在もう進めているもの、あるいは今後進めていくもの等々の内訳ということでございます。

 申しわけございません。今、分類した形での整理というのはしている状況ではございませんけれども、事業のプログラムでございますが、矢印でお示ししてございまして、取り組みの年度と、それから全体的な取り組みの年次表示の整理をさせていただいております。こちらの記載の中で、例えば今回中心となります基幹的交通システムにつきましては、平成24年度から28年度までの間に具体的な取り組みをそれぞれ4工程ぐらいお示しをさせていただいていると。あるいは、既に進めているような事業に関しましては、例えば交通施設の機能の充実というようなことの中で、道路整備に関しましては、継続的に1本の矢印として、平成34年度以降も含めて全体の20年をイメージしていただけるような表示という形の中で少し整理をさせていただいているという状況でございます。当然、私ども、全体の9施策22事業については、今、個別に扱っている事業等々も含めて、それをトータルとしてまとめた計画だという認識を持ってございますので、そういった中で進行管理をしっかりしながら取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

○吉田副区長
 都営浅草線についてでございます。

 東京駅乗り入れの関係でございますが、東京駅前地区の資料の中で、今、現実に東京駅前の北街区ということで検討している部分の先に点線上で表示をしております④´と書いてあるところがございます。④´という表示をさせていただいた部分は、地域全体に説明しながら検討会をやってきたのは、今、委員御指摘の都営浅草線の東京駅引き込みという話がございまして、④´まで広げて、実は平成10年代のときにずっと地域の中にお話をしてきたものでございます。

 ただし、これは具体的に、いろいろ実務的に検討いたしましたときに、実は都営浅草線が入ってくるであろう街区のところに、相当、地下埋設物等がございまして、東京駅に接着するときに地下50メートルぐらいのところで接着せざるを得ないような構造になっておりまして、なかなか技術的に難しかろうということで、都営浅草線の導入については、現状では、平成10年代に考えられた浅草線を直接ループで東京駅に直進させるという乗り入れの計画は、頓挫をしております。都営浅草線については、押上方面から広いループをとって、今、東京駅の丸の内のほうに新東京駅構想などというものが構想としていろいろ語られている状況でございますけれども、現実のところ、具体的な計画は、今、都営浅草線に関して言うならば、ないというのが実態でございます。

○石島委員
 まず、総合交通計画の件なんですが、具体的にその事業の進捗というか、かかわりについて聞いたのは、この22事業を拝見させていただくと、区が主体的にできる事業というのは本当に少ないんですね。どうしても区のかかわりとしては、道路管理者としての立場、あるいは一等最後のページを拝見させていただくと、平成24年度の取り組みについても、計画等は策定はするけれども、実際この交通計画を実現していくためには、鉄道事業者をはじめ、交通事業者あるいはいろいろ民間の力を活用しないと、この計画自体が具体化をしてこないということのために、どのぐらいのかかわりがあるのですかということが聞きたかったわけですが、実際そういったことになると、この施策を具現化していくためには、関係者との協議・調整というのをより緊密にこれから図っていかなくてはいけないというふうに思うわけですが、その点については、区としては今後どのような主体性を持ってかかわりをつくっていくのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、都営浅草線の接着の件ですが、もう計画としては頓挫したということですから、ある意味では新東京駅構想がある中でも、なかなか話としては厳しいのかなというふうに感じますけれども、やはり東京駅前の中でこれだけ開発が計画をされているということは、ここの資料にも書いてありますけれども、東京の玄関口の形成に向けたまちづくりというふうに、それが一つの大きな目標となっているわけですね。

 実際、現在、八重洲通りや何か、中距離バスがそれぞれ道路にとまっている状況を見ればバスターミナルを設けてと。バスターミナルでも単なるバスターミナルじゃなくて、新宿的な、ああいったものを整備していくのは当然必要だなというふうには思うんですが、やはり正直に言いまして、新幹線が上野から全部東京駅に入ってきたと。東京駅から、今度、品川にリニア中央新幹線の駅ができて発着駅が品川ということになると、だんだん東京の玄関としての機能が、やはり東京駅より品川にシフトしつつある。実際、今、新幹線に乗ってきても、乗る時間帯にもよるんでしょうけれども、東京駅でおりる人より品川でおりる人のほうが多いかなというふうにも感じるときがあるわけですけれども、そういった意味では、本当にこの目標に掲げた東京の玄関としてのまちの整備、そういう意味では、やはり羽田あるいは成田への接着というのは、きちっと東京駅を通じて行うべきだという希望が非常に強くあるわけです。

 そういった意味では、今、都営浅草線の話がありましたけれども、実現が可能であることであれば、やはり区としてはそのコンセプトに基づいてまちづくりを推し進めていく、また関係機関に働きかけていく必要性はいささかも変わらないと思いますが、この点についていかがお考えか、お聞かせいただきたいと思います。

○田村環境政策課長(参事)
 今回の9施策22事業の実現に向けてということでございますけれども、今回、この計画を検討するに当たりましては、中央区地域公共交通会議ということで、江戸バスの運行改善を検討することを目的に法に基づいて設置した会議体がございまして、そちらに部会を設けさせていただいて、そこで御議論をいただいてまいりました。その部会には学識経験者の方はもとよりでございますけれども、道路管理者でございますとか交通管理者、それからそれぞれの運行事業者、バス等の交通事業者の方あるいは地域の代表の方々でありますとか、関係行政機関ということで国あるいは東京都の参加をいただきながら検討してきたところでございます。

 今回まとめさせていただいた内容については、そういった会議の中で、それぞれ参加いただいた機関からは、計画の考え方でありますとか、目指す方向性あるいは具体策等々の案については、一定の理解をいただいているものというふうに認識してございまして、ただ、個別具体的になりますと、実際に実施する時期ですとか費用等々の関係もございますので、それらについては、今後ともしっかりと協議をさせていただく必要があろうというふうに思っております。

 ただ、計画段階でそういった認識の共有化が図られているという前提のもとでの協議になろうかというふうに思ってございますので、今後の協議については門前払いということもなく、しっかりと協議はさせていただけるものというふうに考えているものでございます。

 以上でございます。

○吉田副区長
 東京駅の評価については、委員と全く意見は同じなんでございますが、実態的には、やはり地下鉄の延伸とか、あるいは線路の導入とかということになりますと、現実の問題としては、交通政策審議会等の審議を経て具体的に線路を引くということになりますと、これから考えても15年物なんですね。ですから、実際的には、私は、羽田がハブ空港化している現在の状況であれば、それをもっときちっと進めるべきだと考えておりまして、私どもがここでバスターミナルの整備と言っておりますのは、基本的には羽田と東京駅の直接的な連結ということを考えておりまして、その連結をスムーズに、早い時期にできるということを、この東京駅前の再開発を通じてやりたいというふうに考えております。

 品川については、大分御指摘がございましたけれども、品川は、実はJR線は接着しているんですが、地下鉄線が接着していないために大変不便なビジネスタウンだそうでございまして、あんなところに負ける気遣いはないと思っておりますので、東京駅をより利便性の高い東京の中心地としてつくり上げていくように努力をしていきたいというふうに思っております。

○石島委員
 了解しました。あんなところに負けまいということですけれども、では、ぜひリニアも東京駅に引っ張ってくるという思いで頑張っていただきたいと思います。

 総合交通計画なんですが、今回の計画を立てる上で、公共交通会議で事業者がそろった中、その中の合意のもとでスタートしたことだから、計画については皆さん協議しているということで、それは理解させていただきました。ただ、具体化に向けては、やはり予算が伴うもの、当然それぞれの事業者の状況にも影響してくると思いますので、その点は十分審議をしながら、今後も協議を続けていっていただきたいと思います。

 それから、あわせてさらにお聞きをしたいんですが、交通計画の策定に当たっては、臨海部の中量輸送システムですか、交通機関の整備ということで各委員とそのやりとりがあったわけですが、いろいろな意見はありましたけれども、僕は、オリンピックが利用できるのであれば、どんどん、これは利用したほうがいいというふうに思っています。

 そういう意味でなんですが、実際、この間、東京都のほうから来て全員協議会を開催させていただきましたけれども、晴海については選手村ということで、来年の1月を目途に立候補ファイルを提出する。晴海には恒久的な施設が建設をされるという東京都の説明がたしかありましたが、恒久的な施設が設置をされるということは、当然晴海のまちづくり、あるいはこういった交通のインフラ整備にもいろいろな影響が出てくる。そうすると、今年度をかけてLRT、BRTの、特にLRTにした場合、いろいろ計画のほうの検討・調査を行っていたのでは東京都の計画とのスピードが合わなくなってくるという可能性が考えられると思うんです。

 ある程度、中央区がこういった交通の基盤整備については計画を持っていると。東京都も利用する形で、ぜひ実現というような形でまちづくりを進めていくべきだというふうに考えますが、そこら辺は、日程の問題等を含めて、どういった形でオリンピック招致の関係で整理をされていくのか、お聞かせいただければと思います。

○吉田副区長
 委員御指摘のとおり、立候補の正式なファイルは来年の1月に出すようでございますけれども、具体的にはおおよその絵姿というのは、この秋口ぐらいに決めて、それを一応プレゼンテーションの資料としながら立候補の資料を出すわけでございますので、実は選手村計画自体が大変忙しい計画でございます。

 そういう中で、我々の計画の整合性というものと、それから事後のまちづくりとの整合性というものを調整しなきゃいけませんので、今、御指摘のとおり、私どもとしては、率直に申し上げると、えらく単純な話でございますけれども、例えば選手村になった場合に各運動競技場にどういうふうに運搬するかというような計画がございまして、その場合には、基本的には選手村の真ん中にバスターミナルを設けていくわけです。バスの発着所がありまして、それに選手を乗せまして、どんどん運びますというのが今の東京都の計画でございますから、我々としては、そういう部分を明確に、ある意味で位置づけを村の中にさせておいて、そこは実際のところは事後を含めて車庫ですよとか何かという確保の仕方を、基本的に調整しながらやっていくということを要所要所においてはめ込みながら、秋口まで計画をおおよそ固めていかなければならないだろうし、そこで固めた計画で、事後の晴海の利用計画はどうなるかということが想定できるようにしていかなければならないものと考えております。

 それらについては、今回のこの総合交通計画も当然でございますけれども、もろもろの計画の絡みがございますことでございますから、我々としては、その都度その都度地元の話し合いに私ども区も積極的に関与して調整をし、具体的に委員会等にも報告をさせていただきながら順次進めさせていただきたいと思っておりますけれども、時間は大変せわしないところでございますので、秋口ぐらいまでの間に何回か報告をさせていただくような段取りを組んでいきたいというふうに考えております。

○石島委員
 了解しました。

 2016年オリンピック招致のときは、それこそ眼鏡をするとバーチャルでスタジアムが見えたじゃないですけれども、ぜひ今回はバーチャルでLRTが見えるように頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 終わります。

○礒野委員長
 理事者報告に対する質問はよろしいですか。

 それでは、次に、議題について、環境保全及び建設行政の調査について質問のある方、発言を願います。

○河井委員
 では、予算特別委員会でもちょっと触れさせていただいた動物のえさやりについてお伺いしたいと思います。

 予算のときに御指摘したのは、ハトのふんで非常に来街者を含めて住民の方々が迷惑していて、そういった御相談を受けているというお話もさせていただいたんですけれども、私が住んでいる近くでも、人が住んでいない住宅で猫にえさをあげている住民でない方がいらっしゃるという事実がございまして、そういった飼っていない動物にえさやりをするということについては、何らかのルールづけが必要ではないかということを強く感じておるところなんですけれども、実際に今の現状の把握をどのようにされているのかについてだけお伺いしたいと思います。

 お願いします。

○宮本環境土木部長
 猫のえさやりにつきましては、私どもが管理しています公園などでえさやりをしている方々がいるというふうな一方、また地域猫という形で言っておりますけれども、やはり飼っていない猫が外にいるという形を是正していきたいということで、不妊治療みたいなものをしながら最終的には地域猫をなくしていくというようなことで取り組んでいる団体等がございまして、それに対して、区のほうも支援しているところでございます。

 私どもは、そのあたりの団体と協力して、公園の地域猫をなくすような形で取り組んでいるところでございますけれども、委員おっしゃられました、多分お住まいの近くということでございますので、勝どき五丁目あるいは六丁目かと思いますけれども、そのあたりについてはまだ認識していないところでございますので、保健所などと連絡を取り合って、どういう状況か、これから把握していきたいと、そのように考えております。

 以上でございます。

○礒野委員長
 河井委員、今の質問なんですが、これは管轄が、どちらかというと保健所のほうで、質問の中で公園ということが出たので、今お答えをいただいたんですが、福祉保健委員会の管轄になりますので、よろしくお願いいたします。

○河井委員
 はい、ありがとうございます。

○礒野委員長
 よろしいですか。

○河井委員
 はい。

○礒野委員長
 ほかに、議題に関しての質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 それでは、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 それでは、これをもちまして環境建設委員会を閉会いたします。

(午後3時47分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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