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平成24年 企画総務委員会(9月5日)

1.開会日時

平成24年9月5日(水)

午後1時30分 開会

午後4時18分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 礒野 忠

副委員長 小栗 智恵子

委員 鈴木 久雄

委員 増渕 一孝

委員 染谷 眞人

委員 墨谷 浩一

委員 田中 耕太郎

委員 守本 利雄

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(12人)

矢田区長

小泉副区長

中島企画部長

黒川企画財政課長

内田副参事(都心再生・計画担当) 

信坂広報課長

島田総務部長

長嶋総務課長

春貴職員課長

小泉経理課長

中島防災危機管理室長

高橋防災課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

渡邊書記

長田書記

6.議題

  • 企画・総務及び財政の調査について

(午後1時30分 開会)

○礒野委員長
 こんにちは。ただいまより企画総務委員会を開会させていただきます。よろしくお願いいたします。

 初めに、本日、理事者報告の関係で広報課長、経理課長及び防災課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○中島企画部長

 1 労働スクエア東京跡地複合施設「本の森ちゅうおう」(仮称)基本設計の概要について(資料1)

 2 先行営業施設開設準備協議会の構成について(資料2)

 3 2020年オリンピック・パラリンピック東京招致に向けた取組について(資料3)

 4 平成24年度都区財政調整の概要について(資料4)

 5 第42回区政世論調査結果のあらまし(資料5)

○島田総務部長

 6 平成24年第三回区議会定例会提出予定議案(件名・説明)(資料6)

 7 労働者派遣法の一部改正に伴う中央区個人情報の保護に関する条例の規定整備について(資料7)

 8 日本橋プラザ株式会社の運営状況について(資料8)

 9 中央区名誉区民選定委員会の開催について(資料9)

○中島防災危機管理室長

 10 中央区帰宅困難者対策について(資料10)

以上10件報告

○礒野委員長
 御苦労さまでした。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後2時23分です。自民党さん40分、公明党さん25分、日本共産党さん25分、みんなの党さん25分、民主党区民クラブさん25分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○増渕委員
 私は、資料1を中心に質問をさせていただきます。

 今回、区民からのパブリックコメントもいただき、ここに基本設計の概要ができ上がりました。現在は企画部の所管ということで、この委員会の中で5階、6階部分についてお伺いいたしたいと思います。

 まず、その前に私の考え方の中の敬老館事業のとらえ方なんですけれども、これをまず申し上げておかないといけないと思います。

 敬老館事業、私の母親も利用していましたので、約15年前ですか、浜町敬老館にお邪魔いたしたのが最初だと思います。15年前、調べてみましたら、4月1日現在、平成9年になるんですけれども、65歳以上が1万2,415人、現在1万9,898人と、この数字の伸びになっております。このような数字の中からも、この敬老館事業というのが重要性を増してくるのがよくわかるのではないかと思います。そして、思い起こしますところ、15年前、私がお伺いした当時、いい意味でのボスがいらっしゃいました。あの当時は指定管理者でもなく直営でございましたので、行政の方と、いい意味でのボスの方が事業の運営に当たっていらっしゃいました。私も、その当時はこれでいいのかなと思っておりました。でも、先ほどの高齢者の65歳以上の伸びを考えあわせてみますと、この敬老館事業というのは、今から五、六年前ですか、そろそろ変わっていく時期だろうなと思っておりました。では、どのように変えたらいいのか、大変悩ましいところでありました。

 今回、このような形で複合施設の中に、生涯学習ゾーンの中に敬老館事業が組み入れられるという、この手法、手法と言ってはおかしいですね。これを見たときに、あっ、これだなと。これからの敬老館事業というのは、このような形の中で行われていくことによって違う結果が出る。大きく言いますと、国のほうの施策も施設介護から大幅に在宅介護のほうにかじ取りを始めました。地域包括支援システムもこれから機能してくることだと思いますけれども、その中で一番重要なのは、私はこの言葉は決して悪いと思わないんですけれども、ぴんぴんころり、元気高齢者の継続性、これが一番重要になってくるのだと思っております。

 敬老館単独事業では考えられない複合施設の中での位置づけの中で、改めて私が区民の皆さんから質問を受けたとき、確固たる答えを区民の方に返したいという思いを込めまして、まずは改めましてこの複合施設、本の森ちゅうおうをつくるに当たり、敬老館事業を併設するに至った理由と、この複合施設の中で、5階、6階を中心に利用されたいということですけれども、この構想、コンセプトを改めて、先ほど企画部長からは丁寧な御説明がありましたけれども、もうちょっと御丁寧な説明があればお伺いいたしたいと思います。

 それから、この複合施設、こういう大変細長い施設で、今度は区が買おうとしている部分がこれでわかるんですけれども、その隣の残っている都有地、この計画がありましたらお教え願いたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 労働スクエア東京跡地に複合いたします敬老館の構想についてでございます。まず1点目、この施設に併設といいますか、複合します理由でございますけれども、敬老館につきましては、高齢者の憩いの場という役割に加えまして、健康づくり、仲間づくり、それから生きがいづくりなど、さまざまなサービスを行うといった目的がございます。この生涯学習の拠点でございます労働スクエア東京跡地の施設に複合しましたならば、図書館などと一体的に整備をすることによりまして、より幅広い活動の機会を提供することが可能だと考えたところでございます。

 次に、5階、6階部分での具体的な構想ということでございますけれども、まず5階の図面をごらんいただきますと、左上に女子浴室、男子浴室、リラックススペースと書いた部分がございますけれども、ここが現在、桜川敬老館で御利用されてございます浴室あるいは憩いのためにおくつろぎいただく場ということで、高齢者の方専用で御利用いただくことを想定しているスペースでございます。また、隣の音楽スタジオでございますけれども、これは御利用は幅広い区民の方にということではございますが、敬老館の横に併設をすることによりまして、今、桜川敬老館で御利用なさっておられるカラオケなどの活動に主に利用されるのかなというイメージをしたものでございます。

 このほかに、当然ながら図書館でございますので、新聞や雑誌がごらんいただける図書館のフロアあるいは先ほど申し上げた音楽スタジオ、さらには館内のさまざまな場所に設けられたホワイエ、このような空間も、多世代とも交わりながらではございますけれども、広く使っていただけるということでございます。

 それから、講習室、5階部分、6階部分にさまざまな形でございますけれども、こうした講習室で、今、敬老館でさまざまな講座、サービスがございますけれども、現在と同じようなサービスをさまざまな形の講習室を使って御利用いただけるものというふうに考えてございます。したがいまして、これからはお一人お一人の希望に応じたさまざまな過ごし方を提供できることが可能になるというふうに考えているところでございます。

 最後に、隣の都有地の計画ということでございますけれども、過去から、例えば税務署あるいは都税事務所が一体的に整備をされるとか、さまざまな計画があったというふうに聞いてございますけれども、現在のところ、確定したものはないというふうに聞いているところでございます。今後も東京都と密に情報交換をいたしながら、この施設との整備計画との整合を図っていきたいと思っているところでございます。

 以上です。

○増渕委員
 御丁寧な説明、ありがとうございました。

 先ほど企画部長の説明の中でも、1階から6階まで図書館、ホール、いろいろな意味での、高齢者施設を利用される方も回遊性を持ってということを強調されておりました。私、大変その点に関して重要性があるなと思っているところです。生涯学習ゾーンということで文化・生涯学習課のほうから後期の区民カレッジを取り寄せて、見ました。物すごく充実した内容、回数が入っております。もう一点、桜川敬老館のほうの1カ月のスケジュールも見せていただきました。これも、一日の休みもなく全部入っておりました。何らかの趣味の講座であり、何の講座であり、そういうことになりますと、5階と6階を使っていただきたいというコンセプト、構想がわかってはくるんです。

 それで、何が言いたいかといいますと、回遊性を持たせる中で、パブリックコメントは私もいただいたんですけれども、今、手元にないので、敬老館に関してのパブリックコメントの内容、それが私の記憶では大してなかったのかなと思っておるんですけれども、そのような中で、パブリックコメントから生涯学習ゾーンへ反映されたものがあればお教え願いたいのと、真ん中にありますボランティアスペース、これは私は完璧に理解していると思っているんです。ところが、大変誤解されているのは、敬老館の中にボランティアスペースがあるということは、ここを利用する高齢者のためのボランティアスペースなんですねということなんです。決してそうではない。それが区民の方になかなかうまく説明できないんです。そこら辺の説明をどのようにしたらいいかお教え願えればと思うんですけれども。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 前回のパブリックコメントをどのようにこの施設に反映したのか、特に敬老館の部分ということでございましたけれども、前回のパブリックコメントでは、そもそも敬老館を複合化することについて、歓迎をするという御意見と、逆に反対であるという御意見、さまざまございました。しかしながら、それについては、先ほど委員に御説明を申し上げたような区の考え方を丁寧に御説明をしたつもりでございます。

 また、個別には、例えば5階というのが少し今の敬老館よりも高いので、エレベーターの動線を工夫していただきたいとか、あるいはエレベーターとかエスカレーターの数を精査していただきたいとか、そのような御意見がございましたので、そういったところについては反映をしているつもりでございます。また、ピアノを練習できるような部屋もあるといいというような御希望が敬老館の方からございましたので、そういったことにも対応できるお部屋を設けているということでございます。

 また、ボランティアスペースの利用でございますけれども、この施設、敬老館はもちろんですけれども、図書館、生涯学習、それぞれの事業にかかわられる事業をサポートされるボランティアの方が大勢いらっしゃいます。そういったボランティアの方々の活動の拠点としていただくスペースが必要だというふうに考えまして、5階ということで考えたものでございます。当然ながら、敬老館にかかわられるボランティアの方も大勢このスペースを御利用いただくものだと思っているところでございます。

 以上です。

○増渕委員
 ボランティアスペースに関しては、このスペースをどのように利用して、全館のボランティアの方々が活動していくかというのは、これからの話になってくると思います。

 はっきり申し上げまして、今までの既存の敬老館であると、お入りになって、おふろから上がられて舞台つきの大広間で横になって終日過ごすというのが敬老館の考え方だったんですね。また、リクライニングチェアでお座りになっていると。それを本区は根本的に変えようということで、私、大賛成なんです。ただ、それがなかなか伝わらない。これから企画部の手を離れて、どのような方向性でいくか、大体道筋は見えてくると思うんですけれども、平成28年の開設ですから、まだまだ先の話とは言いながら、期待している部分というのは大変大きい。この敬老館事業が、恐らく日本全国の自治体の中でもこのような敬老館は、生涯学習ゾーンの中の敬老館ですけれども、このような敬老館というのは多分ないと思うんです。多分全国の自治体から見学にも来られるでしょうし、そのような中で立派な、改革される、変革される敬老館事業を行っていただきたいという気持ちで、このような質問をさせていただきました。

 あと一点、私は横文字に弱いものですから、ホワイエというのが英語かフランス語か知りませんけれども、このようなときはなるべくホワイエ、下に括弧で休憩室とかロビーとか入れていただくと、ほかのところはほとんどわかるんでしょうけれども、せっかくここは高齢者の憩いのスペースだとおっしゃっているのであれば、横文字は、お使いになりたいでしょうけれども、なるべく下のほうに注釈を入れていただければななんていうことを思います。

 これからどんどんとこの事業に関しまして、生涯学習、それから5階の敬老館事業、どんどんと表へ出ていっていただいて、区民の方に丁寧なる御説明をお願い申し上げまして、質問を終わります。

○染谷委員
 私からも同じく、まず資料1、労働スクエア東京跡地の本の森ちゅうおうについて確認させていただきたいと思います。

 私は、まずこのコンセプトとか、またステップテラスの話をいただきました中で、大変すばらしい施設ができるんだなというふうに期待しております。

 ただ、この全体像が、前回4月12日の企画総務委員会で説明があったときも、コネクトスキップ、今回もイメージは出ているんですけれども、その内容と比較したときに随分斬新に変わったのかなというふうに感じます。特に、まだ完璧ではないからということだと思うんですけれども、正面のエントランスを見たときといいますか、1階から見た雰囲気が、前回も表示があったんですけれども、今回その辺がどんな感じになるのかわからないなと思ったりしました。また、正面の外から見た外壁が緑化とか何か木が見えるのかどうかということなのかもしれないんですけれども、そういうイメージがつかない。また、この施設が例えば立体の縮小版模型とか何かあれば、こんな感じかなというのがもう少し大ざっぱにわかれば本当にいいかなと思うんですけれども、それが無理でしたら、逆に、今、コンピューターなんかで立体的に、この位置からだとこんな感じに見えるとか、何か参考になる、詳細まではなくてもいいんですけれども、そういうのがあればもう少しわかりやすいかなというふうに感じた次第です。

 なぜかというと、今回、ライブラリーホールといいますか、最近、商業施設や大きな建物や空間、1階と2階とかが結構つながっているところがあるんですけれども、今回こちらのほうも図書館ルーム、4階と中4階があいているということは、その広さの面積は、イメージ図を見ても結構大きいものですので、その辺が歩くスペースと、イメージ図でも何とかわかるんですけれども、何かまだしっくり来ないかなという感じがしました。これだけ立派な施設ですので、途中で例えば大きな、変更じゃないですけれども、ないとは思うんですけれども、何かあったりすると、何しろ吹き抜け部分があるので、修正することは大変だと感じた次第です。余り余計なコストをかけたくない。将来的なことを考えた場合のコストを考えた次第です。

 あと、これは当然、消防法とかはクリアしているということでしょうけれども、何となく図書館でこういう感じだと、きちんとされているので問題ないのかなと思うんですけれども、ただ、どうしても子供目線とかで見た場合に、例えばホールの穴は興味を持ちますので、どのくらいの高さの、フェンスというんですか、アクリル板なのか、要するに浜町総合スポーツセンターのあのくらいの高さのアクリルが周りを囲っているのか。でも、机がその場にありまして、反対側は吹き抜けで見えないと思うんですけれども、何となくその辺が、例えばちょっとした小物を落っことす落下とか、そういうささいなことが、このイメージ図では何となくわからないなという感じがあるので、その辺どうなのかなということです。

 あと、席が、数を数えると450席ということで、常時、図書館にいらっしゃる方、ほかの方も入れるとどのくらいの人数といいますか、総合化しているということだと、駐輪場が140台、駐車場が60台ということですけれども、常時平均、今までの図書館より多くの方がお見えになると思うんです。その辺、人の動線が確保されていると言いつつ、ただ、わかりやすい表示板になるんだと思うんですけれども、その辺、例えば出口というんですか、正面のイメージはわかるんですけれども、1階の後ろ側は、この図面だと全く出入りできない状態ですね。1階の出入り口は1カ所ということなんでしょうか。その辺、また御説明いただければと思います。

 よろしくお願いいたします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、今回の図面、立体的なイメージ図がわかりづらいということでございましたけれども、前回は各フロアのゾーニングでございますとか、それぞれ盛り込む機能の相乗効果などを基本的に御説明をして御意見をいただくためにまとめたものということで、今回の図面はそれをさらに具体的に、それぞれの諸室の面積なども含めて落としていったということでございます。それで、立体的な見せ方につきましては、図面の中にも多少盛り込んでおりますけれども、次回の実施設計のときに立体的な画像、模型といいますか、見せ方については工夫をしていきたいと考えてございます。

 また、子供の目線から見て、ライブラリーホールが少し危険な部分があるかもしれないという御指摘でございますけれども、これにつきましても、実施設計におきまして安全なさくの高さなどについて十分な議論を重ねていきたいと思います。

 それから、出入り口でございますけれども、都有地側の入り口がないということで、新大橋通り側の1カ所で大丈夫かということでございます。

 これは、非常に細長い敷地ですので、これを最大限有効活用しようといたしますと、出入り口は新大橋通り側1カ所かなというふうに考えてございます。ただし、今後、都有地の活用計画なども見据えながら、災害時の通路などについては十分に検討をしていきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○染谷委員
 御説明ありがとうございます。

 まず、立体関係がわかるような形で、次回また期待しております。

 それと、先ほどの最後の入り口のほうなんですけれども、実際、ふだんは使わなくても、例えば何か緊急のときに使えるような、双方から出られるとか、何かそういうことが動線としてできれば、そういうのを検討いただければなというふうに、ふだんは使わなくても、そういう感じがいたします。

 それと、この建物というのは今、建築基準で問題になっているんですけれども、最新型の免震構造で1階が高いところということで説明が書いてあります。ただ、先ほどの構造の中に中4階と4階には携帯電話がオーケーというか、使用できる場所というんですか、図書館ですから、なるべく音とかは、そういうことだと思うんですけれども、ほかのフロアで、1階とか中4階と4階以外は携帯電話は可能なことで、たまたま4階だけを指定されているのか。

 また、よく喫煙のことも、こちらは何もなかったんですけれども、多分区民の方でも喫煙される方もいらっしゃるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺は何か、1カ所に集中すると困るんですが、例えば入り口、1階、よくビルなんかだと1階のほうに人が集まってしまいますけれども、たばことか喫煙のそういう施設はもうこちらの施設には検討されないのかも確認したいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 携帯電話使用室のことでございますけれども、特に静かな環境が求められる図書館部分については、あらかじめこの基本設計の段階で設けておいたということでございまして、そのほかのフロアの携帯電話の利用については、施設の運用の中で十分検討していきたいと考えております。

 また、喫煙でございますけれども、今回は図面のほうには反映をしてございませんけれども、実施設計の中で、どこの場所が適切かといったことを検討していきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○染谷委員
 御説明ありがとうございます。理解いたしました。

 それと、あと、この建物に既存躯体というのが資料の8ページに、暗渠ですか、多分これは水が流れているんですが、この建物のフロントの下あたりというのは、以前あった労働スクエアの建物で移動ができないものが何かあるというふうに認識すればよろしいでしょうか。

 それとまた、将来的に、例えば自転車なんかは140台あれば平気なのかわからないですけれども、自転車のことで先日、研修といいますか、視察に行ったときに、地下に自転車の格納庫とか、そういうのをつくれるという説明があったりしたものですので、こういうところにできればなというふうに感じたのは、既存下水溝があったり、いろいろ諸条件、以前からの関係があるので無理なのかなというふうには感じていますけれども、この辺、附帯設備、最終的にその土台はどうなっているのか説明いただければと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 この敷地の地下には、委員御指摘のとおり下水の暗渠と、それから既存の勤労福祉会館の躯体が残っているところでございまして、躯体については、今後、工事の中で区のほうで撤去をするということで考えてございますけれども、下水の暗渠については、これを保存しながら建設をしていくということでございまして、このスペースは、地下は利用ができないというふうに考えてございます。

 以上です。

○染谷委員
 本当にありがとうございました。また、いろいろと詳しく説明いただきまして、ありがとうございます。本の森ちゅうおうを本当に区民の方も楽しみにしているかと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

 続きまして、次の質問に移りたいと思います。

 資料3のオリンピック・パラリンピックの件なんでございますけれども、以前、2016年のときには、都のほうもいろいろと努力はしたんですけれども、どうしても区民の方の意識が上がらなくて、今回、また2020年に向かって取り組むということなんですけれども、以前、花壇か何か結構多く設置されて、区民の方が逆に、邪魔と言っては失礼なんですけれども、何かそういうことがあったそうなんです。今回そういうことがあるかどうかわかりませんけれども、今回のシティードレッシングで、広告の仕方で、この範囲内だけで、今、検討されていらっしゃると思うんですが、これ以外にすることはまずないと思いますけれども、その辺、確認させていただきたいと思います。

 それと、続けて資料4なんですけれども、先ほどの普通交付金、91億1,265万9千円ですか。昨日なんですけれども、赤字国債の発行で特例公債が成立のめどが立たずという報道とかがありました。今回はこの直接的影響はないかと思うんですけれども、今後、例えば特例公債ですとか交付金のほう、こういうことにどういう関係があるのか、簡単に説明できれば教えていただきたいと思います。

 それと、資料5の区政世論調査の9ページの満足と不満足のところなんですけれども、公園・緑地・水辺の整備が満足に入っていまして、逆に、不満足の④番にも同じような感じなんですけれども、この辺はどのように、何かもう少し具体的な公園・緑地・水辺の整備について区民の方の意見、余白に何かあったのかどうか、あれば教えていただきたいなと思いました。

 一応、それでよろしくお願いいたします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 オリンピック・パラリンピックの招致の取り組みでございますけれども、既に東京都あるいは招致委員会、それから民間事業者など、さまざまな主体が招致の取り組みをやっているところでございまして、その中で本区といたしましてすぐ取り組みといいますのは、資料に掲げましたシティードレッシングでは6点を予定してございます。委員お話しのございました前回実施をいたしました晴海通りで行いましたフラワーポットといった取り組みは、今回は予定をしていないところでございます。

 以上でございます。

○黒川企画財政課長
 今回の財政調整交付金の減額の影響でございますけれども、確かに、当初予算組みをした状況から比べますと、減額幅が予想以上に多かったということで、私どもも非常に憂慮すべき事項であるというふうには認識してございます。歳入全体の今の状況を見ますと、この財調交付金の減に対しまして、今のところ特別区税が若干の上振れで推移している状況が見られるということ、今回のこの財調につきましても、東京都のほうで幾らか交付を留保している部分がございます。こういった留保部分の再配分がどういうふうに行われるのかといったような期待要素はございますけれども、確かに今回の減額については、非常に憂慮すべき状況と受けとめておりまして、今後の執行の部分でもより効率的な執行に努めまして、財政運営に支障がないような形で進めていきたいというふうに考えてございます。

 国の場合と比較いたしまして、国の場合は今、予算額の全体のうち半分近くが国債に頼っているというふうな状況がございますので、それとは今のところ区の財政はかなり状況が違うということで御理解をいただければと思います。

 以上でございます。

○信坂広報課長
 世論調査の9ページの施策の要望・評価、満足と不満足で公園・緑地・水辺の件でございます。

 両極端に出ているというところでございますけれども、主管部の考え方といたしましては、満足のほうは若干パーセンテージが上がっている、不満足のほうでは逆にパーセンテージは若干下がっているということで、それであれば評価はされているんだろうということでございます。

 それで、評価の部分ですけれども、4月1日にできました晴海臨海公園の新設や中洲公園の拡張などの整備、日本橋船着場の整備などにより水辺の整備を進めたということで、一定の満足があると考えていると。また、一方で、用地の取得がなかなか困難というような事情から早期の利用が難しいということで、ファミリー層の増加などでボール遊びができる公園が少ないとか、そういった部分もございます。そういうところが一方においては不満というような形であらわれているのではないかというふうに分析をしているところでございます。

 以上でございます。

○染谷委員
 それぞれ説明いただきまして、ありがとうございます。

 オリンピックのほうは、区民も交えてこれからも誘致してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。

 財政についても、これから先何かあるかもしれませんけれども、本区は住民税が多くなってきているなと。数字等ですけれども、それが今後、先ほどの説明の中に、たしか橋のかけかえを4カ月延期するということで、予算がどういうふうに出るのかわかりませんけれども、今後また区の中のインフラ整備をするに当たって、直さなくてはいけないのは当然ですけれども、全体で見たとき、長い目で交付金をどういうふうにするか、いろいろと検討、シミュレーションをしていただきたいと思います。

 あと、区政世論調査結果についてですけれども、例えば公園はスポーツ施設ではありませんということを、私ども、スポーツ団体の方にお話するんですけれども、ただ、やはり何しろ土地が少ない中で有効利用しているということで、最近、地下の利用をしていますので、その辺区民のほうにもう少し説明していきたいなというふうに感じています。

 次の資料6のほうですけれども、交通事故の件なんですけれども、今回、2年前ですか、平成22年3月ということですから数年前ですけれども、結構大きな事故だったというふうに感じます。この内容は、同乗者の方がけがされたのか、運転手なのかだけ確認したいなというふうに感じます。

 それと、もう一つのデイキャンプ場においてお子さんがけがをされたということなんですけれども、これはどの程度の、どの程度というと失礼ですけれども、真っ直ぐ刺さってしまったのかどうか、その辺わかれば教えていただきたいと思います。

 最後の資料10の帰宅困難者の件なんですけれども、3万人の方がこの17施設で今後受け入れられるということなんですけれども、ただ、3ページの⑤に中央区が行うことで地域防災無線の設置とか活動用資機材とか、その辺の経費を支援するということなんですけれども、これはこの17施設に対して、そのような支援をしていく予定でしょうか。確認です。

 よろしくお願いいたします。

○長嶋総務課長
 損害賠償の件でございます。

 交通事故のケースの被害者は、助手席に乗っていた方でございます。運転席の方ではございませんで、助手席の方という形になっております。

 それから、とげで負傷した事故でございますけれども、ベンチに座って、そのお子さんが長ズボンを履いていて、そのままベンチに座ったんですが、その際にとげが刺さったということでございます。そのときに、要は皮膚の外から出ているのが折れてとれたそうなんですが、一部が刺さったまま、とれなかったということがありまして、後日になりますけれども、聖路加国際病院のほうでそこら辺を切開してとったというような経緯になってございます。

 以上です。

○高橋防災課長
 今後整備されます帰宅困難者支援施設に対しての地域防災無線の設置の件でございますが、これについては、すべての施設に今後働きかけて、設置の経費を支援していくということで考えてございます。この協議会と区との情報連絡に大変重要なツールになりますので、施設のほうも対応できる、できない等ございますが、働きかけはすべての施設に行っていくというつもりでございます。

 以上です。

○染谷委員
 ありがとうございました。

 まず、資料6の事故について、助手席の方が結構大きな被害に遭われたということで、改善されていらっしゃれば本当にいいんですけれども、それと、お子さんのほうもズボンの上からということですけれども、公共施設の中の、キャンプ場だと備品管理とかはきちんと、たしか担当の方が数とかそういうのを確認したりすると思うんですけれども、公園施設のベンチ、なかなか難しいんですけれども、こういうのは年に何回かの確認、遊園地の遊具もそうですけれども、その確認というのは3カ月に1回とか、当然ベンチもそうですけれども、何か確認する手だてはあるんでしょうか。

 それと、先ほどの防災のほうについてですけれども、これはまだまだ先の話ですけれども、企業も自助努力で当然していらっしゃるので、区のほうがすべてお膳立てして無線を設備する必要性は、どこまで必要なのかなというふうに感じて、時代とともにいろいろな通信手段があると思うんですけれども、企業のほうにも努力いただけるように、防災も余りに行政が、ある程度は啓発でいいんですけれども、それ以上はどうなのかなというふうに感じる次第です。

 では、先ほどの資料6の件だけお願いします。

○長嶋総務課長
 区といたしましては、今回こういった事故が起きましたので、このデイキャンプ場の管理を委託している管理会社につきましては、常日ごろからそういうのに注意してくれということをしっかり指導するとともに、区の職員もしばらくの間、定期的にそこら辺を巡回して施設の状況を確認しようという形で現在、動いているところでございます。

 以上です。

○染谷委員
 説明いただきまして、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

 では、私からの質問は以上でございます。失礼いたします。

○礒野委員長
 それでは、ここで休憩を入れさせていただきます。再開は午後3時10分で、よろしくお願いいたします。

(午後3時1分 休憩)


(午後3時11分 再開)

○礒野委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 次の発言を願います。

○墨谷委員
 私のほうからは、資料1、3、10から質問をさせていただきたいと思います。

 まず、資料1、労働スクエア東京跡地の本の森ちゅうおうですが、私の地域の皆様も本当に期待が徐々に高まってきておりまして、いろいろなお言葉をいただいております。また、こちらの資料を拝見させていただきまして、駐車場のスペースなんですけれども、自動車については60台、あと計画駐輪場台数が140台ということで書いてあります。3ページの絵の入り口のあたりに駐輪場140台と書いてあるんですけれども、ちなみに計画駐車場台数60台というのは月貸しなのか、また計画駐輪台数は140台、こちらのほうについては、来場者の皆さんにオートバイとかで来る方もいらっしゃると思うんですけれども、そういう対応はないのか教えていただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 駐車場台数につきましては、法令に基づきまして必要な台数60台として、今回、絵のほうに表示をしているところでございまして、その使い方の方法、例えば月貸しなど、多くの区民の方に広げて利用するほうが妥当なのか、この施設の利用者に限るのかといった運用方法につきましては、今後詳細に検討していきたいと考えてございます。

 また、駐輪場につきましては、140台のスペースを確保しておりますけれども、バイク置き場につきましても、今後検討してまいります。

 以上です。

○墨谷委員
 来場者の皆さんに対する、例えばオートバイなんですけれども、二輪駐車場について、例えば3時間まで無料とか、それ以上は100円かかるとか、そういったバイクの駐車場がいいのではないかなというふうに思っております。なぜかといいますと、結構そのまま置きっ放しになって、ずっと同じバイクが置いてあるとか、そういったケースも出てくると思いますので、できたらそういうような有料というか、余り金額が負担にならない程度の形で、皆さんが公平にとめられるような駐車場を要望させていただきたいと思います。

 続きまして、資料3について質問をさせていただきたいと思います。

 さきのロンドンオリンピックのメダリストのパレードが銀座で行われ、約50万人以上の方が銀座に来られたということで報道がありまして、またパラリンピックでは日本がメダルをとったという報道もなされていました。

 今回の平和の祭典2020年オリンピック・パラリンピックの東京招致に向けた取り組みについて質問なんですけれども、資料にはシティードレッシングということで①から⑥までありまして、足すと大体1,000万円になっておりまして、(2)主なイベントでの招致PR活動ということで、こちらのほうの予算はどういう形になるんでしょうか。例えば、区の予算が計上されているのかどうか、そういったことについて質問させていただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 資料3の(2)の主なイベントでの招致PR活動の経費につきましては、現在、オリンピック招致委員会のほうから各区にいろいろなグッズが配布されてございます。例えば、ピンバッジでございますとか、うちわでございますとか、これからいただくものが例えばオリジナルのメモ帳であるとかシールであるとか、そういったさまざまな招致グッズの配布といった取り組みがございますので、そういった招致グッズを使いながら、区のあらゆる機会をとらえてPRをしていきたいと考えているものでございまして、区から予算を使わせていただいてというようなことでは考えてございません。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございました。

 では、続きまして資料10について聞きたいと思います。資料10の中央区帰宅困難者対策について質問させていただきたいと思います。

 別紙の1なのかもしれませんけれども、1と書いてある資料についてです。帰宅困難者支援施設の状況についてということで、①から⑰まで書いてあります。その次にはカラーで施設整備予定図ということで書いてあります。

 ちょっと確認なんですけれども、3・11のときも皆さん、学校とか公共機関とか、そういったところに行ったというケースが多いと思います。帰宅困難者の方はこちらのほうに入ってくださいということを指しているんでしょうか。先日も、例えば労働スクエア跡地の複合施設も何かそういった対応はするとかという話を聞いたような気がするんですが、その辺は区内の人と、例えば会社の人とか、たまたま銀座に買い物に来られている方と、対応を分けることによって中央区民の人たちの安全を向上させているというか、そういう考え方があるんでしょうか。

 1点、お願いします。

○高橋防災課長
 帰宅困難者につきましては、委員御指摘のとおり、さまざまな形で発生する要因がございます。1つには、事業所から発生する帰宅困難者、あるいは集客施設、劇場、駅等から発生する帰宅困難者、それと、いわゆる区内に買い物、観光で来られている方が交通機関がとまったときに発生する。大きく分けて3つの帰宅困難者が予想されるかと思います。現在、東京都では、事業所から帰宅困難者を発生させないために、とどまる体制等を進めていくということと、それから駅、大規模施設については、今後ガイドラインを設けて、その施設内で対応するような対応を図る。区としては、この17の施設を活用しまして、中央区に買い物、観光等で訪れている、いわゆる行き場のない帰宅困難者、こういった方々をこちらの施設に誘導し、対応していくという計画で進めております。

 そういった帰宅困難者につきましては、今後、学校等、公共施設の中での対応というものは考えてございません。3・11の際には各防災拠点で帰宅困難者を受け入れたということがございますが、今後はこういった施設に案内していくということで方向性を固めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○墨谷委員
 そうすると、ちょっと確認させていただきますと、まず中央区に勤務されている方、あと買い物等で来られている方については、基本的には帰宅困難者支援施設のほうに誘導していくというか、行っていただく。また、中央区民の方については、状況に応じてですけれども、今後の考え方としては小学校とか、例えばこういった新しくできた図書館とか、そういったところに行っていただくというふうにとらえてよろしいでしょうか。

○高橋防災課長
 済みません。ちょっと説明の言葉が足りませんでした。

 事業所にお勤めの方につきましては、その事業所内にとどまる体制、いわゆる一斉帰宅の抑制ということで、事業所内で水、食料を備蓄して、少なくとも3日間程度は事業所内にとどまる体制をとっていただきたいということでございます。それから、区民については、防災拠点が避難所になる。それと、買い物、観光等で訪れた方については、帰宅困難者支援施設を活用していただくというふうに分けてございます。

 以上です。

○墨谷委員
 ありがとうございました。

 では、中央区内にお買い物に来た方については、こういった帰宅困難者支援施設のほうに誘導していくということですけれども、こういう説明というんですか、なかなか、パニックになったりとか、また地方の方とか、外国人がいたりとかということも大変だと思うんですけれども、国、また都と連携して体制については整えていただければというふうに感じております。

 続きまして、資料10の①なんですけれども、企業等における従業員等の一時収容対策ということで、区の対応策として事業所パンフレットがあります。また、出前講座のほか、DVDを作成しと書いてあります。一斉帰宅の抑制、備蓄の普及・啓発を進めるということで、このDVDというのは、現在、わが家わがまちの地震防災というのがDVDであったと思いますが、新たなDVDを作成されるということでしょうか。

○高橋防災課長
 このDVDにつきましては、現在、事業所の防災対策を中心とした内容で作成中でございまして、御指摘のわが家わがまちの地震防災につきましては、区民向け、防災拠点の活用方法あるいは防災区民組織等を紹介するためのDVDでございまして、現在作成中のものは事業所向けに作成しているものでございます。

 以上です。

○墨谷委員
 今、わかりました。DVDについては、新たに企業向けについては作成をしていただいているということで、私の前にいた会社も、大体9月、10月ぐらいに防災ということで、いろいろなことをみんなでディスカッションしたりとか、水はどうしようとかということでやっていたんですけれども、わかりましたら、大体いつごろできるか教えていただきたいと思います。

 続きまして、ビデオ関連なんですけれども、ホームページに出ていまして、ダイジェスト版、約3分ということでダウンロードができるようになっていると思います。それが約3分ということで見れるんですけれども、地域の会社の人から言われたんですけれども、パソコンのセキュリティの関係で、RealPlayerのダウンロードができないと。Windows Media Playerであったら、そのまま見れるというお話をいただきました。確かに、私も、実はRealPlayerを入れていないので、見れないんです。入れればいいという考え方も当然あるんですけれども、昨今、企業は、ダウンロードについてはセキュリティ上、結構厳しくなっていると思いますので、できましたらWindows Media Playerとか、MacになるとQuickTimeとか、また違うのかもしれないんですけれども、企業系でいくとWindowsとなると思いますので、Windows Media Playerの対応の検討をお願いしたいなというふうに思います。

 続きまして、資料の下のほうにあるSNSということで、今までいろいろな形であったと思うんですけれども、これについてはいつごろからされるのか、どういったものなのか教えていただければと思います。

○高橋防災課長
 まず、DVDの完成時期でございますが、これは、今、手順を踏んでやっておりますが、年明けになりそうでございます。予定では3月末の契約でございますが、なるべく早い時期に作成するということで、今、作業を進めているところでございます。

 それから、わが家わがまちの地震防災等、高層住宅のDVDもそうですが、3分間で紹介するDVD縮尺版というんですか、これを区のホームページで紹介させていただいているところでございますが、このダウンロード方法につきましては、御指摘の点もございますので、広報課とよく調整して検討してまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○信坂広報課長
 SNSの活用については、私のほうからお答えさせていただきます。

 ツイッター等での情報提供が非常時の場合は特に有効だということでございます。私どものほうでも、本年中には運用していきたいということで、準備を現在進めているところでございます。ホームページの情報等の整合性を図る必要もあろうかと思いますけれども、ツイッターにつきましては、そういう形で準備を現在整えているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 それぞれありがとうございました。

 企業向けのDVDについては年明けということで、またWindows Media Playerとか、違う形式に関しても御検討いただけるということで、本当にありがとうございます。

 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。

○田中(耕)委員
 よろしくお願いいたします。

 それでは、まず資料1から質問をさせていただきます。

 施設のソフト面等々につきましては、所管の委員会にお任せするといたしまして、施設の概要、ハード面についてお伺いをさせていただきます。

 まず、先ほど駐車場についての御案内があったんですけれども、駐輪場の台数と、隣接します八丁堀駐輪場等との連携がどうなっているのかということをお知らせしていただきたいと思います。

 2点目は、本施設の最大収容人員もしくは利用者は、瞬間的にどの程度を見積もっているのかというのをお知らせしていただきたいと思います。

 それをお聞きいたします理由は、この資料を拝見いたしますと、設置エレベーターの数と配置に、私個人といたしましては、大変大きな懸念がございます。設置エレベーターが、スポットのエレベーターは各フロア、各階層によってあるとは思うんですけれども、通しで使われるエレベーターが一般利用のものは、この表を拝見すると2台しかないようにお見受けするんですけれども、これは2台ということなのかどうかというのをお知らせしていただきたい。

 その上で、この施設は4,000平米ということでございます。この中央区役所本庁舎は、敷地面積3,600平米。この中央区役所よりも大きな施設をつくるのに、通しのエレベーターが2つで果たして足りるのかどうかについて見解をお知らせしていただきたいと思います。私自身の見解といたしましては、この中央区役所におきましても2つ分かれて東西ございますけれども、2つずつ分かれて4つあるわけですけれども、それでも時間帯や、特に東側のエレベーターなんかは大変込み合っているという現状があります。この図書館は、まさに千客万来の施設でございます。中央区役所以上に多くの方がお見えになるということを考えるならば、この2つというのは、エレベーターの規模の問題ではなくて数の問題として大きな懸念があるのではないかと思いますので、それについての御見解をお知らせください。

 次に、本施設の特徴の一つにもなっていますステップテラスについてでございます。

 これは非常に複雑なというか、凝ったつくりになっていて、完成が楽しみであるんですけれども、一方で、この施設の西隣りの都有地の都の計画については未定ということなんですけれども、ステップテラスは当然オープンエアのテラスというふうに思います。そういたしますと、都の計画は4階以上の建物は建たないということで間違いがないのかどうか。敷地の面積に対する建ぺい率や容積率の関係、詳細は存じ上げませんけれども、このステップテラスの目の前に、それよりも高い建物が近接して建つのでは、このステップテラスの意義が薄れるどころか、半減どころか、かなりなくなってしまうというふうに考えますので、その点についての見解をお知らせしていただきたいと思います。

 以上の点について、まずお願いします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、駐輪場でございますけれども、この施設、140台分図面に書いてございますが、基本的にはこの施設の御利用者の方がこの駐輪場を御利用いただくということで想定をしてございまして、八丁堀駐輪場との直接的なかかわりというのは、現在のところ考えていないところでございます。

 次に、エレベーターの台数の御懸念でございますけれども、今回の図面におきましては、利用者の方の御移動の動線、それから職員の作業動線、それからランニングコストなどを総合的に考えた結果、エスカレーターを3階までといたしまして、それからエレベーターは来館者用のエレベーターを2台、それに加えて図書館専用のエレベーター1台、さらに作業専用の職員用のエレベーターを、図面の下のほうでございますけれども、2台、さらに地下駐車場と1階とをつなぐエレベーター1台の合計6台を設置したところでございます。

 それで足りるかどうかという利用者の想定でございますけれども、現在、この施設に複合します図書館などを利用される方、年間で大体28万人ほどおられるわけなんですけれども、この複合化によりまして施設の機能が向上するといったことも加味いたしましたり、あるいは近隣の自治体、同じような立地条件のところを見ますと、年間大体200万人、1日当たり3,000人ぐらい来られるのかな、そういった利用もあり得るのかなというふうに見込んでいるものでございます。ただ、その大多数の御利用は3階までの図書館、または3階までの低層階というふうに見込んでおりまして、そこをかなりの輸送能力がありますエスカレーターで基本的には移動していただきたいということを想定しているわけでございます。したがいまして、上まで続きますエレベーター2台を御利用なさるのは、主に敬老館及びいろいろな講座を受講される方々というふうに見込んでございまして、またエレベーターの1台の人数も最大20人まで乗れる大きさということで確保したいと考えてございますので、そうしたことによりまして、特にストレスをお感じいただくことなく御移動できるものかなという想定をしたところでございます。

 続きまして、ステップテラス、隣の都有地との関係でございますけれども、隣の都有地の確定的な御利用方法というのは、現在聞いていないところでございますけれども、実務レベルではさまざまな構想をされているというふうに聞いてございまして、4階以上のものが建つかどうかというのは、ちょっとその内容によりますけれども、相当のそれなりの幅をとっていただくであるとか、この施設の景観または中の採光への配慮は十分に考えて調整をしたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 駐輪場につきましては、八丁堀駐輪場は完全に施設に隣接だと思うので、現在、本区の駐輪事情というか、駅前事情が人口増加に伴って悪化しているという認識がございますので、八丁堀駐輪場のあり方とともに、駐輪台数の増加を総合的に考えるいいタイミングなのではないかというふうに思いますので、いま一度そういった余地がないのか御検討をお願いしたいと思います。

 エレベーターにつきましては、今おっしゃられたようにスポットで使われているものもありますし、エスカレーターを基本は御利用になるんだという見解なのはわかります。ただ、郷土資料館が2階にございまして、大多数の方は図書館が目的だというふうに考えられますので、直接3階より上の階層を目指される方が相当数いらっしゃる。最初、開館当初は恐らく2階から3階に上がってくださる方というのが大多数だと思うんですけれども、やはり目的をある程度持って図書館に来られる方ですとか、2回目以降に来館された方、例えば郷土資料館を一通りごらんになってしまったような方というのは、果たして乗り継ぎ、しかも直線乗り継ぎではなくて、わずかですけれども、回遊するタイプの乗り継ぎエスカレーターをどの程度利用されるのか、その辺については、格好よさですとか当初だけではなくて、中長期的に見て本当に大丈夫なのかどうかというのをいま一度検証する必要性があるような。私は専門家にお聞きしたわけではありませんし、素人の勘の部分ではありますけれども、やはり先ほど申したように、施設の大きさと来場者数を考えるならば、通しのエレベーターが2台というのは圧倒的に少ないでしょうし、万が一1台故障ないし何かしらの事情で停止した場合は、敬老館や講習室等も当然含んだ複合施設でございますから、1台ですべてを賄うというのは厳しいと思います。バリアフリーの観点からいきましても、エスカレーターはすべての方が御利用になれるわけではありませんので、やはりそこはエレベーターをもう一台ふやすぐらいの検討が必要なのではないかというふうに思います。これは意見として申し上げておきます。

 また、万が一このまま2台でもう確定だということであるならば、エレベーターは高速化したものを必ず導入していただきたいというのを要望させていただきたいと思います。

 近年、公共施設のエレベーター、入札等の公共努力もあって、お安いものと言ったらあれですけれども、競争力のあるものが設置されることが多いんですけれども、一方で、一般の民間のビルやマンションに標準でついているエレベーターよりも遅いタイプのエレベーターが公共施設に多くつくという現状がございます。本施設におきましては、今言ったように、ただでさえ需要が逼迫しているということが想定されますので、必ずエレベーターの高速化とインテリジェントコントロールを設置していただきたいというのを強く要望させていただきたいと思います。

 資料1については、要望にとどめさせていただきたいと思います。

 ステップテラスにつきましては、わかりました。これは相手のある話でございますので、都の動向も見守りながらとはなりますけれども、間違っても高い建物が近接してつくられてしまうというようなことがないように協議していただきたいと思いますし、ステップテラスがまさに当初の目的を達成できるようなつくり、配置になるように御努力をお願いしたいというふうに思います。

 次に、資料2についてでございます。

 これは1点だけなんですけれども、先行営業施設開設準備協議会についてですけれども、この協議会の中に日本橋プラザの代表が入っている理由というのは何でしょうか。これは素朴な疑問として、お知らせいただきたい。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 日本橋プラザの社長にお加わりいただいた理由でございますけれども、施設の運営を意識しておりまして、施設全体の収益性に加えまして、収益性など、民間経営の観点が必要であるということがまず1点と、さらに、それだけではなくて全体のまちづくりに寄与するための施設運営がどうあるべきか、こういった観点が必要になりますことから、こうしたノウハウを持つ区の第三セクターの中から日本橋プラザ株式会社の社長に参画を依頼したということでございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 理解いたしました。ぜひとも取り組みに万全を期していただきたいと思います。

 続きまして、資料3についてお伺いいたします。オリンピック・パラリンピックの招致機運の醸成についてです。

 私自身も本区の招致議員連盟のほうにも参加させていただきまして、ぜひとも2020年のオリンピックを日本へ、東京へというふうに考えてございます。その上で、取り組みの機運についてなんですけれども、本区も招致を積極的にとり進めていくという方針だということは、これまで何回もお伺いしてございます。

 ただ、一方で、機運というか、気持ちの面で、中央区はどうなんだろうというふうに思う点がございます。具体的に申し上げますと、私、最近、江東区役所や江戸川区役所などにお邪魔する機会があったんですけれども、はっきり言って物すごくやる気を庁舎の中からして感じる。ポスターを張っている枚数1つとってもそうですし、のぼりの掲示の数、位置、そのボリューム感だけで見ても非常にやる気があるなというのを感じます。それに対して、本区、徐々にポスターですとか、のぼり等の整備もして努力していただいているのはわかるんですけれども、はっきり言って見劣りするというふうに考えます。これは、かなり精神論になってしまいますけれども、こういった他区の取り組みに対して本区がおくれているのではないかという懸念がございますので、その点について、今後の改善点がもしもあるならばお知らせしていただきたいと思います。

 例えば、具体的に言えば、区有施設におけるポスター掲示の徹底ですとか、これはできる限り多くの施設という話になってくると思いますけれども、こういったことをやっていただけないかというふうに思うんですけれども、現状の取り組みについても、もしも御見解があればお知らせください。

 お願いいたします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 区役所の招致の機運が少ないのではないかというような御指摘かと思いますけれども、当然、招致は区が大変望んでいることでもございまして、区を挙げて招致の取り組みに取り組んでいきたいというところで、今回、シティードレッシング、それから主なイベントでのPRを、ここでは区民スポーツの日、子どもフェスティバルなど代表的なものを掲げましたけれども、既にさまざまな、行っているイベントの中でもあらゆる機会をとらえてPRをしているというふうに考えてございます。

 区の施設への掲示が少ないのではないかという御指摘でございますけれども、招致委員会などからいただきますポスターなどを最大限に活用して、区としては現在できる限りの掲示を行っているつもりではございますけれども、これから先、例えばのぼり旗でございますとか、さまざまな招致グッズが送られてまいります。そういったものを効果的に使いまして、区としても区を挙げた機運の盛り上げに取り組んでいきたいと考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 江東区さんなんかは、競技施設だけでも10以上候補予定地があるということで、そのための熱意というか、それによる熱意の差というのもあるかもしれませんけれども、本区も選手村というお話でございますので、都の主導というか、都知事の提案が大きなところもありますけれども、主体的に取り組んでいく必要性があると思います。ぜひとも掲示できますポスターですとかのぼり、与えられている数は限りがあるというのは存じ上げておりますけれども、ぜひとも区役所の庁舎の1階にも既に掲示はありますが、ちょっと江東区役所とかに一度行っていただければわかると思いますけれども、逆に言うと、ここまでやるかというぐらい大きくのぼり等を掲示してございますので、それがいいかどうかは別にしても、そういう気持ちの面でも御一考していただきたいというふうに思います。

 続きまして、資料9について1点だけ確認をさせていただきたいと思います。

 名誉区民の選定についてなんですけれども、本区の選定基準について具体的なものが明文化されている基準といったものがあるのか否かということをお知らせしていただきたいと思います。

 伺いましたところによると、本区の本制度の創設年次は他区と比較しまして比較的新しく、その一方で、名誉区民の区民数自体、受賞者、顕彰者自体は他の区等の平均よりも多いというふうにお伺いしてございます。ですので、今後の選定基準のあり方等について、どういった方針で取り組むのかお知らせしていただきたいというふうに思います。

 以上の点をお願いいたします。

○長嶋総務課長
 名誉区民の選定基準につきましては、中央区名誉区民条例の中で記載されているところでございます。これ以上の細かい部分を別の要綱とかで定めているということはございません。

 名誉区民につきましては、やはりそれぞれお一人お一人の功績なり、郷土の行為として尊敬できるかというようなことを判断した上で、選定委員会の中で御議論いただいて決定していくものだろうというふうに考えております。

 以上です。

○田中(耕)委員
 確かに、おっしゃるようにこういった表彰や顕彰といったものは多角的な面がございますので、画一的、一律的にまとめるというのは難しいとは思うんですけれども、一方で、やはり最低これだけはというような条件ですとか基準というのはあるべきではないかというふうに思います。そうでないと、今回、選定委員会が開催されるということですけれども、その開催間隔、顕彰者、対象者のこういった選定自体の間隔も不定期ということで、その基準といいますか、根拠が非常にわかりにくくなっているというふうに思います。具体的な功績を論ずるのは難しいにしても、何かしら基準といったものや、そういった選定等については、もう少し要綱等で整備していく必要性があるのではないかと思いますので、これは要望としてお知らせしておきたいと思います。

 これはわかりませんけれども、例えば区内在住でなくても、区民でなくてもいいというようなお話も聞いたことがございますし、物故者が対象になったこともあるかと思います。それが悪いというわけではありませんけれども、逆に、今現在は区民でない方が仮に選ばれたりとかした場合にそれで問題がないのかどうかというのは、一般の区民の方から見れば疑問が出たりする場合もあり得ると思いますので、そういった観点も踏まえて、最低限の整備を今後進めていただきたいというふうに考えてございます。

 最後に、資料10、帰宅困難者対策についてであります。

 添付していただきました資料に、現在進行済み、計画中の一時待機スペース等の計画等々をお示ししていただいております。本区のといいますか、東京のまさに中心である中央通りの大型物件を中心に整備が進んでいるという状況だと思います。

 一方で、昨年の3・11の際は、やはり区内から郊外に向かう人の流れというのが、もちろん帰宅困難ですから最も顕著でございまして、私などがおりました江戸通りですとか、近隣の永代通り、新大橋通りなんかもそうでしたけれども、外に向かって本区から江東区側、江戸川区側、また千葉県側に向かって歩まれる方が大変多いというのが実情だと思います。そういった観点から考えますと、中央通りの整備はもちろん都心としての責務だと思うんですけれども、外に向かう幹線道路に対してのケアというのをどのようにお考えなのかというのを、時間がないんですけれども、端的にお知らせしていただきたいと思います。

 私の個人的な思いもありますけれども、こういった帰宅困難になられていた方々のそのときのことを思い起こせば、地図はありませんかということと、トイレはどこですかというのが圧倒的に、実態として、まず第一に来る御質問。その次に、情報が知りたいということで、今の状況ですとか地震の被害等々についてのお知らせを願うというようなことが一般的には多かったというふうに認識しておりますので、例えばトイレの位置を含む地図等の配布等の準備や整備等をしておくべきではないかと思うんですけれども、そういった対策はとられているのか、また、今後できるのか否かをお知らせしていただきたいと思います。

 また、今申し上げたようにパネルですね。ホワイトボードでも黒板でもいいですし、もっと言えば模造紙でいいんですけれども、こういった協力をしていただけるような諸施設ですとか幹線道路沿いの協力いただける諸団体等に、個人でも結構ですけれども、パネルだとお金がかかるかもしれませんから、模造紙でもいいので、正確な情報を掲示していただくような努力といったものが非常に重要ではないかと思うんですけれども、そういったことが可能か否かについて、あわせてお知らせください。

 お願いします。

○高橋防災課長
 徒歩帰宅者への支援ということでございますが、今回の帰宅困難者支援施設の運営につきましては、この施設内で徒歩帰宅される方に対してのさまざまな、道路の情報であるとか交通の情報はもとより、災害情報、火災であるとか道路の被害状況、そういったものを提供できるような仕組みをつくっていくということで、協議会での役割としてそこを明確にしようということでございます。

 さらに、マップでございますが、現在、区が考えているのは、支援施設が整備されてまいりましたら、それら施設を紹介するマップ、中央区内での支援施設をガイドするマップ、こういったものを作成していこうということでございまして、徒歩帰宅される方も、支援施設のほうへ行けばさまざまな情報が得られるということで対応してまいりたいということであります。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 今、順次改善等をしていただいているというふうに思いますけれども、区内の中でとどまるという決心をされた方の準備をしていると思うんです。大多数の方は結構お帰りになろうとしたりとか、中央区にいらしているけれども、例えば観光でいらしているけれども、ホテル、宿は遠くにあるとかというような、要するにこの地の利といいますか、方向感覚を全く持っていらっしゃらない方というのも結構いらっしゃいまして、そもそもどっちが北か南かが全くわからないわけですから、どっちに向かって歩いていいのかがわからないというようなお話も非常にたくさんいただきました。ですので、区内の案内は大事なんですけれども、主要幹線道路がどこに向かっているのかといったことが何かうまく明示できるような方法ですとか手段を、こういった帰宅困難者の支援設備の整備とあわせて考えていただければなというふうに思います。

 終わります。

○小栗委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 最初に、資料1の労働スクエア跡地施設の関係ですが、今回出された基本設計の概要を見ますと、広い吹き抜けが特徴的になっているというふうに思います。図書館部分を、中4階をふやして3層にするというようなこともあって、さらに吹き抜けの部分が広くとられているように印象を持ちますけれども、こういう吹き抜けが大きい施設だと、やはり全体の建物の空調関係もいろいろ、全体を冷やしたり全体を温めたりしなくてはいけないということもあるのか。各フロアを見ると、空調の機械室がかなり大きなスペースをとらないといけないように見える図面になっていますけれども、この辺の考え方、空調などですごく大きなコストがかかるということも含めて、その辺はどういうふうに考えているのかという点を伺いたいというふうに思います。

 それと、敬老館の部分ですけれども、専用スペースが浴室とリラックススペースということで、これがどのくらいの平米数になるのか。私の概算の計算だと250平米ぐらいかなと思うんですけれども、今、桜川敬老館は880平米ありますけれども、今の敬老館の浴室と大広間のスペースぐらいしか、今、専用としてはとられていないというふうに印象を持つんです。今の敬老館のスペースと比べて、どういうイメージなのかということを説明していただきたいということと、先ほどの御説明では、ほかの講習室、あと6階の講習室を使って、敬老館の利用者の方にはそういうところも使ってくつろいでいただくんだというお話がありましたけれども、これから敬老館の利用者もふえていくという中で、やはりもう少しきちんと専用のスペースとしてとってほしいという声もたくさん寄せられているんですけれども、その辺の考え方について、もう一度伺いたいというふうに思います。

 それと、図書館の部分は3層になったということで、開架の図書が、合計すると15万4,000冊、閉架の蔵書数が35万1,000冊ということが数字的に出ているんですけれども、現在は京橋図書館に37万冊の本があるという中で、手にとって気軽に見れる開架式の本が、今度のこの計画では割合的に少ないような印象を持つんですけれども、この辺の考え方について伺いたいというふうに思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、労働スクエア東京跡地の施設の吹き抜け空間と空調の関係でございます。

 この施設の吹き抜け空間は、基本的な考え方以来、示してきましたとおり、施設全体の一体感を確保する、あるいは採光を確保する、そういった点で非常に重要な空間だというふうに考えてございます。そういった考えで、今回の基本設計でも、特に図書館については3層を一体的に感じていただくことが重要だと考えまして、特に図書館部分は大きくとったという考えでおります。

 それと、空調との関係でございます。空調につきましては、この規模の施設に必要な空調のスペースを用意したということでございまして、必ずしも吹き抜け空間にかなりのエネルギーがかかるので空調室が大きくなっているということではございません。ですので、空調を含めた吹き抜け空間があることによる空調を含めたランニングコストについては、十分な注意をして今後検討をしていきたい、課題にならないように考えていきたいと考えてございます。

 次に、敬老館の面積の比較でございます。今回、複合施設ということで単純な面積の比較は難しいと思ってございますけれども、委員お話しのとおり、桜川敬老館は現行880平米ございますけれども、それがこの施設で専用で御利用いただける部分は、浴室と休憩スペース、合わせて大体240平米ぐらいというふうに考えてございます。しかしながら、このほかにさまざまな形の講習室あるいは音楽スタジオ、図書館、あらゆるところに配置をされましたオープンスペース、これらを使っていただいて館内全体で御活動いただくことによりまして、御活動いただける場所、空間は圧倒的に広がるものと考えてございまして、このことにより利用者の増大にも十分対応できるというふうに考えているところでございます。

 続いて、図書館の開架と閉架のバランスということでございます。このたび施設を広げまして、かつ、その中で京橋図書館の伝統を確実に引き継ぎ、発展をさせていくために、蔵書数は全体で50万冊ぐらい入る規模が妥当だろうという規模の施設を用意したということでございます。どの程度見せていって、どの程度を収蔵スペースに保管をするかといったことにつきましては、今後、蔵書数をふやしながら十分なバランスを考えていきたいと考えてございます。

 以上です。

○小栗委員
 空調施設は必要なもので、吹き抜けは関係ないというお話でありましたけれども、やはりこれだけの施設を吹き抜けを大きくとってやるということになると、ランニングコスト面でも、やはりいろいろコストがかかるということも含めて、もう少しコンパクトなことも考えていかなくてはいけないのではないかというふうに私は思います。

 それで、やはり今回の設計の中では防災機能の強化というようなことで、帰宅困難者への対応、マンホールトイレ、防災井戸なども計画の中に組み入れたということや、太陽光発電、自然換気、風力発電、雨水再利用などということも入っていますけれども、やはり建物全体を本当に省エネタイプのものにしていくということも含めて、何を重視して建物を建てるのか。そういうことを考えると、やはり環境負荷を大きくしない、そして防災機能を高めていく、そういうことを最重点にすべきではないかというふうに思いますので、そういう点でもきちんとした検討を求めたいというふうに思います。

 それと、敬老館については、やはりいろいろなフロアが使えるんですというお話はずっとありますけれども、敬老館は憩いの場であり、やはり健康づくりや仲間づくりということで、いつもおなじみさんでお話ししたりとか、そういう楽しみもあって皆さんが利用しているわけですし、単に講習会だけに参加するだけではない、そういう憩いの、ゆったりできるスペースというのが必要ではないかというふうに思います。いろいろな方が交流できる場も、もちろんいろいろな階で工夫があると思いますけれども、やはり敬老館自体は桜川と同等以上の専用スペースをとっていく、そういう工夫が私は必要だというふうに思います。

 今、生涯学習の施設ということが大変強調されて、福祉施設としての敬老館の役割というのが薄められているのではないかというふうに思うんですけれども、その辺の敬老館の専用スペースをもっと広げていく考えについては全く考えていないのかどうか、もう一度伺いたいというふうに思います。

 それと、図書館の関係は、本というのは重いので、やはり図書館の利用に関係して言えば、なるべくワンフロアで建物自体もやったほうが大変利用しやすいというお話も専門家の方からも伺ったんですけれども、それと図書館自体は館の中で全部サービスがおさまるのではなくて、いろいろな館との本のやりとりとか調べ物をしたりとか、そういうネットワーク型の施設だというのが図書館の特徴だということもありますので、そういうことも踏まえて考えていかなくてはいけないというふうに思います。

 そういう点で、今後この設計はパブリックコメントを基本設計の段階でもやるというお話がありましたけれども、どういうふうに今後皆さんの意見を取り入れてやっていくのか。これからも意見、要望を踏まえて必要な設計の変更、改善も必要だというふうに思いますけれども、その辺の今後の設計上の変更は可能なのか伺いたいというふうに思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、敬老館の専用のスペースを広くできないのかという御質問でございます。繰り返しになりますけれども、浴室、リラックススペース、こちらは完全に専用で御利用いただきたいと思って用意をしているスペースでございまして、さらに隣接をしました音楽スタジオなどについても、御専用の御利用になるものと想定をいたします。さらに、このフロア自体にもホワイエという、おくつろぎいただける空間がございますし、多世代と共用にはなりますけれども、図書館を御利用いただく、あるいは高齢者向けの講座の御利用時間は、まさに高齢者の方々で御交流をいただけるような使い方になりますので、決して専用スペースがここに限られることにより交流が難しいといったことは考えてございませんで、このスペースで考えていきたいと思ってございます。

 また、パブリックコメント、今後どのような意見が反映できるのかということでございますけれども、今回の前段階、基本構想の段階でパブリックコメントを実施いたしまして、基本的な盛り込む機能とかゾーニングについては、御意見をいただきながら、今回設計にまとめておりますことから、今後のパブリックコメントで基本設計そのものを変更するという考えばございません。しかしながら、実施設計で検討いたします、例えば建物のデザインでございますとか、各諸室の具体的な仕様とか、そういったことについては、区民の皆様の御意見をお聞きしながら考えていきたいと思っているところでございます。

 また、基本設計を御説明いたしますことによりまして、この施設における事業とかサービスのイメージも御理解いただくんだと思いますので、そういったところについてもぜひ御意見をお寄せいただいて、施設計画、事業計画に反映をさせていきたいと考えております。

 以上です。

○小栗委員
 これから実際にソフト面として図書館、システムの検討というのもありますけれども、そういうものの検討をこれからしなくてはいけない。あと、いろいろな、ソフト面でどういうふうにするのかということを考える中で、設計上もこれではどうかということも出てくるというふうに思いますので、そういうことも含めてよく検討して、必要な設計変更も辞さないというつもりで、ぜひ今後の予定を進めていっていただきたいというふうに思います。

 次に、資料2の先行営業施設開設準備協議会について伺います。

 これで8月2日と9月3日に開催したというお話がありましたけれども、その内容はまとまった段階でということでありましたけれども、その内容については、随時御報告いただくというふうになっていたと思うので、その内容をお知らせいただきたいということをお願いしたいというふうに思います。

 それと、東京都との協議も同時並行的に進められていると思いますけれども、それは今、どういう段階になっているのかということもあわせて伺いたいというふうに思います。

 お願いします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 開設準備協議会につきましては、きょうまでのところ、全部で3回開催をしてございまして、現在は施設の設計と並行いたしまして、出店をされる方々の選定方法を検討する前提として、買い出し人の方々が市場移転後の築地でどのような御利用を想定され、何を期待されているのかということですとか、出店されるお立場の仲卸の方々はどういった御商売をイメージされているのかといったことについて議論をしているところでございまして、必要に応じて個別のヒアリングなども行わせていただいているところでございます。今後、開設準備協議会、ヒアリングでいただいた関係者の御意見などを募集方法に反映いたしまして、一定の考えがまとまりました段階で、議会ですとか新しい築地をつくる会の皆様方に御説明をしたいと考えて進めているところでございます。

 また、東京都との協議でございますけれども、4月に第1回の協議会を行いまして、6月に第2回の検討会を行ってございます。この間、都区双方の取り組みの進捗でございますとか、今後のスケジュールを協議したり、意見交換を行っているというところでございます。これにつきましても、今後、先行営業施設開設準備協議会で本区がさまざまな、荷さばきなどについても検討を行います状況もございますので、こういった検討の進捗に応じて、都とも適宜、検討会を開きながら、勝どき門駐車場でございますけれども、具体的な方法や利用条件などについて詰めていきたいと考えております。

 以上です。

○小栗委員
 ぜひその内容を随時御報告いただきたいというふうに思いますので、大体まとまってからということではなくて、お願いしたいというふうに思います。

 それと、東京都は、今、中央区が考えている先行営業施設についてはどういう協力をすると言っているのか、それについてもあわせてお願いしたいというふうに思います。

 それと、続けてですが、資料3のオリンピックの関係です。

 オリンピックの招致の機運がなぜ醸成しないのかというのが私は問題だというふうに思います。オリンピック自体は、私たちも別に否定はしていませんし、やはり勇気を与える、この間のロンドンのオリンピックを見ても、オリンピック自体の意義は全く否定するものではありませんけれども、なぜ2020年に東京でやるのかという点で国民的な、やってほしいというような機運が盛り上がらないのは、やはり復興の目標になるというふうに言っていますけれども、被災地ではまだまだ復興の先が見えない、そして原発事故もまだまだどうなるか、被害も広がっている、放射能の除去もできないというような中で、まだ全然被災地は困難を抱えている中で、震災復興ということを名目にして東京にまた財政をがんがん投入するというような形になるオリンピックが、今、必要なのかという点で、やはり国民的にも盛り上がらない、そういう要素があるというふうに思いますけれども、その点についてはどのようにお考えなんでしょうか。

 お願いします。

○中島企画部長
 オリンピックの関係に関しましては、私のほうから御答弁をさせていただきます。

 東京都が2月に提出いたしました申請ファイルの中では、2020年の大会の開催につきまして、震災から復興を目指す我が国にとって明確な目標と団結をもたらし、支援を寄せてくれる世界の人々へ感謝を示す機会になる、これが大きな1点でございます。

 そしてまた、大会の開催自体が、スポーツの持つ大きな力が困難に直面した人々を励まし、勇気づけることを世界の人々に示すことになる、こういった点を掲げているところでございます。5月の立候補都市の選定の際にも、スポーツの力、そして新しい世代の方々に勇気と希望を与えていく、こういった精神を強調して、明確なビジョンのもとに高く評価されたというふうに聞いているところでございます。

 先般のロンドンオリンピックの盛り上がりを見ましても、やはりスポーツが夢や希望、勇気を与えて社会全体に活力をもたらす力であるといったことは、だれも否定できないことではないかなというふうに考えております。そうした意味で、首都東京で開催するというのは、私どもとしても大きな目標であり、団結をもたらすものだというふうに認識し、招致に向けて我々としても支援活動を展開していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 先行営業施設に東京都がどういう協力をすると考えているのかということでございます。2月に合意をしましたとおり、東京都は区が整備する区有地、店舗施設を整備するということを前提といたしまして、必要な駐車場でありますとか、荷さばきで利用されることも想定される市場の既存施設、合意書に書きましたのは勝どき門駐車場というふうに例示をしてございますけれども、そういった既存施設を暫定的に活用することについて一緒に検討していきましょうという考えを表明しているところでございます。現在、その方針に基づいて区のほうで先行営業施設そのものをどうしていくか、それに必要な駐車場とか荷さばきはどうなっていくのかという議論を区側でもまとめているところでございますので、東京都においては、区の活用方法の考え方を聞きながら利用条件について考えていくといった立場で協議をしているということでございます。

 以上です。

○小栗委員
 今、東京都と先行施設の関係でいろいろ協議しているというお話もありましたけれども、先行ですから、まだ市場が閉場する前に勝どき門の駐車場が本当に使えるのか、それはちゃんと東京都もいろいろ協力しますよというふうになっていれば、まだわかりますけれども、そういうこともこれからの協議ということになると思いますし、結局、中央区が東京都の市場移転に合意して、東京都に協力しますよと言って、東京都が今度、中央区に対して協力的になっているかといえば、今の状況を見ても、そう評価できるものがないのではないかというふうに私は思います。そういう意味でも、先行施設をつくれば何とか築地の活気は保てるだろうというようなことで見切り発車をするということは大変問題があるのではないかという点を指摘しておきたいというふうに思います。

 オリンピックの点については、そういうふうに東京都の都知事みたいな御答弁を求めたんじゃなくて、中央区としてどう考えるのかということをぜひ聞きたかったんですけれども、復興に役立つというようなお話だったみたいですけれども、1,000万円で銀座を飾ったり勝鬨橋に横断幕をやったり、そういうことをしないと盛り上がらないということ自体が、やはり今の被災地の現状を見て、国民的な合意が得られていない、そういう実態にあるというふうに私は思います。

 IOCの選考会でも、国内の支持率の低さやエネルギー不足が心配されるという点や、福島県に放射能の高濃度汚染地域があるというようなことも懸念材料だということを指摘されていますけれども、そういう意味でも、まだ復興とか放射能の影響とか、そういうものが全然見通しが立っていない。それとあわせて、東京都が出した申請ファイルの中ではいつ東京で地震が起きるかわからないということもありますけれども、災害のリスクを過小評価しているという問題もありますし、大変いろいろ問題がある中で盛り上がっていないということだというふうに思います。

 前回は、さっきもちょっとお話が出ましたけれども、フラワーポットとかいろいろやりましたけれども、フラワーポットに1,000万円、清掃ムーブメントということで300万円、着物の絵巻ムーブメントで700万円ということで大変なお金も使ってやりましたけれども、今やそのフラワーポットも無残な姿になっているのではないかなというふうに思います。やはりここういうバナーやのぼり旗を立てて盛り上げようとしても、もともとの今の震災復興の現状を見ると、大変問題があるのではないかという点を改めて指摘したいというふうに思います。

 最後に、帰宅困難者の問題ですけれども、これから新しくつくる、特に都市再生の事業でつくる再開発の大きなビルなどには帰宅困難者対策のスペースをつくってもらうと。全部できれば3万人というお話がありましたけれども、平成18年につくった東京都全体の被害想定の中で帰宅困難者は448万人でしたが、今度4月に出した新しい想定では517万人に帰宅困難者は想定が大きくなっています。ですが、昨年の3・11でも建物の被害が東京ではほとんどないけれども、交通機関がとまったというだけで352万人の帰宅困難者が出ているわけで、今度、東京で大きな震災が起きたときに、建物があちこちで被害が起きたり火災が起きたり、そういう中で本当にこの対策で十分なのかというのを本当に真剣に考えていかなくてはいけないのではないかというふうに思います。

 企業に社会的な責任を果たさせるということはもちろんですけれども、来街者は……。

○礒野委員長
 済みません。時間になりました。

○小栗委員
 はい。対策をきちんととってほしいと思います。

 以上です。

○礒野委員長
 それでは、理事者報告に対する質問を終了させていただきます。

 次に、議題、企画総務及び財政の調査について、質問のある方はお願いいたします。

 ないようですので、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○礒野委員長
 これをもちまして本日の企画総務委員会を終了させていただきます。

 どうもありがとうございました。

 なお、委員の方と担当部長はお残り願います。

(午後4時18分 閉会)


 ―委員会を閉じた後―

 企画総務委員会行政視察は10月23日から25日で、視察目的として、長崎県諫早市では諫早湾干拓事業と防災機能の強化について、鹿児島県鹿児島市では第五次鹿児島市総合計画(平成24年度~平成33年度)について、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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