ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の平成24年 福祉保健委員会(7月13日)

平成24年 福祉保健委員会(7月13日)

1.開会日時

平成24年7月13日(金)

午前10時00分 開会

午後3時28分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 田中 広一

副委員長 原田 賢一

委員 石田 英朗

委員 富永 一

委員 堀田 弥生

委員 奥村 暁子

委員 青木 かの

委員 石島 秀起

議長 (石田 英朗)

4.出席説明員

(12人)

矢田区長

小泉副区長

平林福祉保健部長

古田島福祉保健部管理課長

来島子育て支援課長

田中子ども家庭支援センター所長

小倉高齢者施策推進室長

小林高齢者福祉課長

吉田介護保険課長

和田保健所長

吉原生活衛生課長

尾本健康推進課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

猫塚書記

渡邊書記

6.議題

  • 福祉及び保健の調査について

(午前10時00分 開会)

○田中(広)委員長
 ただいまより福祉保健委員会を開会させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で子ども家庭支援センター所長及び健康推進課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告を願います。

○平林福祉保健部長

 1 区立晴海児童館及び区立晴海こども園の開設について(資料1)

 2 私立認可保育所の開設について(資料2)

○和田保健所長

 3 不活化ポリオワクチン導入に伴う定期予防接種の変更について(資料3)

以上3件報告

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午前10時11分です。自民党さん34分、公明党さん26分、日本共産党さん18分、みんなの党さん18分、絆さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私からは、資料3についてお伺いいたします。

 今回、生ワクチンから不活化ワクチンへの切りかえが実現したということで、早期に切りかえるようにということで、当初から相当早くなったかなと大変喜ばしいことだと思っております。

 何点かお伺いしたいんですけれども、まず6月1日に厚生労働省が関係自治体担当者会議で配付した資料がホームページで公表されております。その中の一つに質疑応答の資料がございまして、数々の質問が出ていたんですけれども、この中に生ポリオワクチンに比べ不活化ポリオワクチンの値段が高い、財政措置は何か考えているかという質問に対しまして、自治体の予備費等での対応をお願いしたいという回答でございました。中央区におきましては、財政的な措置はどのような対応をされるのかということをまずお聞かせいただければと思います。

 よろしくお願いいたします。

○尾本健康推進課長
 お尋ねの財政措置に関しましては、公費負担件数がおよそ9,600件と予定されております。それに対しまして、およそ1億1,000万円ほどの所要経費が概算で見込まれておるところでございます。

 なお、ポリオの接種単価が、現在、3者協議会、東京都、特別区、東京都医師会による協議によって決められるところもございまして、現在協議中でございますので、きっちり正確な数字ではございませんが、そのような所要経費を概算しておるところでございます。

 なお、この経費につきましては、本年9月の補正予算によりまして措置する予定でございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございました。では、補正予算で組まれるということで承知いたしました。

 続きまして、接種率のことでお伺いしたいと思います。

 報道によりますと、昨年来、生ワクチンが危険だということで不活化ワクチンが導入されるまで接種を待つという保護者がいらっしゃるということでした。海外では依然、ポリオが流行している国や地域があり、海外から感染する危険もあるため、接種を待つことはよくないというふうにされております。本区におきましても、区のおしらせでポリオ予防接種についての記事、不活化ポリオワクチンの導入まで接種を待つことはお勧めできませんと明記しておられますし、その周知に努力をしてこられたということを認識しております。

 その中で、昨年秋、また本年春の集団接種の本区の接種率について教えていただければと思います。

 よろしくお願いいたします。

○尾本健康推進課長
 平成23年度、24年度の本区におけますポリオ予防接種の接種率についてお答えいたします。

 平成23年度は春、秋、合わせまして57.2%の接種率でございました。24年春の接種でございますが、35.8%の接種率でございました。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 ということは、厚生労働省の発表、ことし3月に発表されたデータでは、全国で集団接種をしている自治体の平均の数値として、昨年秋が75.6%、昨年の春が83.5%ということで、不活化が導入されるまで待とうという動きがあったことで、昨年の春から秋ということで比較すると、約8%、正式には7.9%減だったという報告が上がっているんですけれども、それ以上に非常に本区は低いという数字かと思います。この低さということについて、何か思い当たることがございましたら御教示ください。

○尾本健康推進課長
 委員御指摘になりましたとおり、厚生労働省も打ち控えによる国民全体、区民全体の免疫力の低下は懸念されているところでございまして、厚生労働省からも、それから中央区、我々もさまざまな機会を通じて打ち控えが起こることがないように通知してきたものでございますけれども、先ほど申したような数字になったところでございます。これは、全国平均に比べて中央区ではさまざまな親御さんの思いがあったのかもしれませんけれども、中央区といたしましては打ち控えがないようにさまざまな広報活動、周知活動をしてきたところでございますが、そのとおりの接種率とはならなかったところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 本区としては、打ち控えも当然ありますし、それ以前、昨年の春、秋の2回の平均値として57.2%ということで、その時点で本当に接種率が低いということがございましたので、全国平均と本区の、いわば20%ぐらい乖離があるんですけれども、その要因で考えられる点を御教示いただければと思います。

○尾本健康推進課長
 委員御存じのとおり、個人輸入をし、それによって不活化ポリオを接種されているという、いわゆる任意の接種として不活化ポリオワクチンを既に先行し接種されている方も、正しい数は把握できませんが、おられるやに聞いております。それから、先ほども申しましたが、やはり生ポリオワクチンに対して不安があるという親御さんが多かったとも思われるところでございます。

○田中(広)委員長
 少し声が届きにくいところがありますので、恐縮ですが、御協力のほどよろしくお願いします。

○尾本健康推進課長
 申しわけございません。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 個人輸入をされている方がいるということと、生ワクチンに不安を抱いている方が全国に比べると非常に割合として本区の場合高いのかなという見解であるかというふうに了解いたしました。今回、不活化ワクチンが導入されるということで接種率が高くなることを期待したいと思います。

 最後に、周知方法というところでお伺いしたいと思います。

 先ほどの御説明でも、今の接種されている状態が、いろいろな方がいらっしゃるということで、接種方法についてわかりやすく周知するという御説明をいただきました。接種の案内文書、周知をする際の文書に、できれば書いていただきたいなということがございます。それといいますのは、この不活化ポリオワクチンの医薬品の添付文書には副反応の項目に以下のような記載があります。国内臨床試験において37.5度以上の発熱が14.9%あったということで、これは厚生労働省のポリオのQ&Aにもしっかり書かれている内容でございます。小さいお子さんはすぐ発熱しますので、発熱したということをとりたてて非常に怖がる必要はないかとは思うのですけれども、やはり保護者の方からしますと、発熱というのは一大事ですし、特に保育園にお子さんを預けている保護者からしますと、お子さんが発熱すると預かってもらえないということで、仕事も休まなければなりませんし、本当に大変なことだと思うんです。周知するときの案内文書に、発熱が副反応としてございますということを一文書き添えていただけないかと。この不活化ポリオワクチンは生後3カ月以降受けることができますけれども、ちょうど同じ時期、3カ月以降に受けるものとして、現在でも行われているDPT、三種混合ワクチンがございます。こちら、DPT、三種混合ワクチンは副反応、発熱はほとんど見られないということでもあるようですけれども、不活化ワクチンのポリオには14.9%、数字は書くかどうか御判断いただければと思うんですけれども。ともかく発熱の副反応がありますということを、DPTとはちょっと違うということをあらかじめ保護者の方に知っていただいた上で接種を受けていただければ、仮に不活化ワクチンを受けてお子さんが発熱したとしても、保護者の方も少し落ち着きながらというか、冷静に対応していただけるのではないかというふうにも思います。もしまだ印刷の関係で間に合うようでしたら、その一文を入れていただきたいと思うのですけれども、御意見をお願いいたします。

○尾本健康推進課長
 これまでも予防接種を御案内する際には、副反応についても説明文書の中に入れております。あるいは、受診された際にお医者様も副反応について説明の上、接種されることになってございますので、その辺は今回も十分気をつけて、その部分を含めて御案内する予定でございます。

○堀田委員
 よろしくお願いします。

 子宮頸がんワクチンのときなんかは副反応というんですか、注意すべきこととして、接種した後はしばらく安静にしておきなさいとかいうことがあったんですが、受ける側も、また、もしかするとドクターのほうも周知が徹底されていなかったのか、ちょっと騒ぎにもなりましたので、本当にくれぐれも大切なお子さんのことで、発熱して親御さんが慌てるというようなことがないように、事前に十分な対応をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。

 以上です。

○奥村委員
 資料1の晴海児童館について伺います。

 館長ですとか職員などのスタッフの確保というのはどうなっているのか、その決定の時期についてお示しください。

○田中子ども家庭支援センター所長
 晴海児童館の職員につきましては、現在、指定管理事業者であるサクセスアカデミーと協議中ですが、館長予定者につきましておおむね候補者が決定しておりまして、順次打ち合わせの中で協議をしているところです。それから、ほかの職員につきましては、今、事業者のほうで新聞折り込み等を使いながら募集をかけているというふうに認識しております。

○奥村委員
 通常ですと、館長は3カ月から6カ月程度の指導期間というものがあると思うんですけれども、この晴海児童館の開設予定がことしの12月1日ということで、逆算すると6カ月切っているんですけれども、今やっと候補者を絞り込んでいるという段階で、館長としての責務をきちんと果たせるような指導をする期間が十分にあるのかという点についてお答えください。

○田中子ども家庭支援センター所長
 済みません。表現が適切でなかったと思います。

 候補者につきましては、4月当初に連絡を受けておりまして、その後、例えば5月に行われました児童館まつりですとか、そういったところにも来ていただきまして、実際の活動内容を見ていただいているところです。それから、他の職員につきましても、9月から契約準備期間に入りますので、その時点では職員が一覧で出てくる予定になっております。

 以上です。

○奥村委員
 地域別で見ると、今現在、月島児童館と勝どき児童館に通っている児童が、この新しい児童館に来るということになるかと思うんですけれども、それぞれの勝どきや月島にどういった児童がいるのかという把握ですとか地域についての引き継ぎというようなものはもう始まっているのか、これから予定されているのかどうかお答えください。

○田中子ども家庭支援センター所長
 晴海地域の児童館につきましては、お話がありましたように月島地域で、佃児童館も含めまして、おおむね3館に来ているお子さんたちが来るものというふうに認識をしております。具体的に、このエリアのお子さんの特徴ですとか行動部分があるのかというところにつきましては、9月から始まります引き継ぎの中で行っていく予定であります。それから実際に10月に学童クラブの募集を始める予定でありますが、そこにつきましては、この事業者が行っていくことになりますので、そのときに月島児童館の場所を使いまして募集を行う予定でおります。その中で月島児童館を活用しながら引き継ぎを行っていきたいというふうに考えております。

○奥村委員
 児童館というのは、継続的に一人一人の子供をきちんと見守っていく、成長を見守っていくということが大事だと思うので、引き継ぎはしっかりしていただきたいと思います。そのことを事業者にもきちんと要望して、指導していただきたいと思います。

 それと、今度、中高生も利用できるということで、スタジオも3室つくられます。利用は主に中高生が多いかと思うんですけれども、こういった思春期のデリケートな年齢の児童、子供たちに対応する専門のスタッフというか、そういう職員がいるのかどうか、採用の予定があるのかということもお答えください。

○田中子ども家庭支援センター所長
 この晴海児童館、今お話がありましたように中高生を対象にも考えております。現在、勝どき児童館のスタジオを見ますと、高校生の利用が主になっているというようなこともございまして、やはりスタッフとして中学校あるいは高校の教員免許を持った者もしくは社会教育主事の資格を持った者の採用をするようにということで事業者に指導をしているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 児童館というのは地域の住民が地域の子供を育てるという重要な側面も持っていますし、子供たちというのは家庭と学校と地域と、それぞれの生活領域を移動しながら生きているわけですけれども、それぞれが薄くなってきている今の社会の中で、児童館が果たす役割というのは非常に大きいと思います。コストですとか、単純に利用者がふえたとか、そういうことだけで評価するのではなく、何よりも一人一人の子供ときちんと向き合って成長を見守っていくことが大切にされるべきだと思いますので、事業者の方にもそういった点をくれぐれも注意して力を注いでいただくように要望いたします。

 次に、晴海こども園の部分なんですけれども、同じ資料1なんですが、一時保育がありますけれども、これは通常保育の保育士が一時保育をかけ持ちするのかどうかということをお答えください。

○来島子育て支援課長
 一時保育の関係ですけれども、通常の保育とは別枠でございます。

 以上です。

○奥村委員
 通常の保育と一時保育の保育士は、それぞれもう既に確保してあるということなんでしょうか。

○来島子育て支援課長
 今、事業者のほうで、通常の保育の保育士、それと一時預かりの保育士ということで手配をかけていると聞いております。

○奥村委員
 やはりこういった保育士の確保は早い時点できちんと確定させるべきだと思うんです。長時間保育が105人、短時間が45人で計150人、プラス一時保育20人で全部で170人もの子供を預かることになるわけですから、まずきちんと保育士を確保して、その上で定員の枠を決めるのが本当は順序としていいのではないかと思うんですけれども。事業者が人材を確保しているということですけれども、これはどういった方法で保育士の方を集めていらっしゃるのかお示しください。

○来島子育て支援課長
 児童館と共通で、こども園につきましても、いろいろなパンフレットを出したり求人の広告等を出して募集しているところでございます。

○奥村委員
 間際で新聞のチラシですとか折り込みでばたばたと募集するような事態にならないように、ぜひ気をつけていただきたいと思います。

 あと、子供を預かるプロの専門的な知識を持った方をきちんと集めるのに、チラシですとか、そういった広告のようなものなどで本当にいい人材がきちんと集まるのかどうかも疑問を持つんですけれども、その点についてはどうお考えですか。

○来島子育て支援課長
 そのパンフレット等なんですけれども、やはり最初はこういったところでこういう事業を行うというところで、まず相手方、保育の資格を持っている方に訴えていかないとならないと思うので、第一歩としては、これは妥当なものだと思っています。

 以上でございます。

○奥村委員
 しっかりとした保育士を集めるように、すべて事業者にお任せしてということではなくて、区のほうからも強く事業者の方に指導をしていただきたいということを強く要望いたします。

 次に、資料2についてお聞きします。

 それぞれの保育所の定員60人、70人の歳児別の内訳についてお示しください。

○来島子育て支援課長
 済みません。資料を持ってきていないんですけれども、基本的には60人をゼロ歳、1歳、徐々に大きくしていって、3、4、5歳はほぼ同じような形の数字というふうに考えているところです。

○奥村委員
 では、ゼロ歳児、1歳児はちょっと少な目の人数でということですか。でも、ゼロ歳児や1歳児の親御さんからの要望も、まだ保育園へ入れなくて待っている方もたくさんいると思うので、うまくバランスをとって、ゼロ歳児、1歳児の枠もぜひもうちょっとふやしていただきたいというのが私の要望です。

 それと、今回、認可保育所が新たに開設されるということで、これは本当に喜ばしいことだと思うんです。待機児童の解消につながればよいと思います。

 私立の認証保育所ですと、月々の保育料も区立や私立の認可保育所と違って収入による違いがなく一律の保育料で6万円前後と高いんですけれども、それにさらに私立の認証保育所だと入園料もかかるんですね。大体3万円ぐらい。園によっては年会費1万円とか、こういったものがまた別でかかる保育所もあるんですけれども、複数の子供を認証保育所に通わせる親御さんにとっては相当な負担になると思うんです。今、入園料ですとか年会費に対して区からの助成というのは一切ないと思いますが、これから助成していこうというようなお考えはおありでしょうか。

○来島子育て支援課長
 現在、保育料に関しましては、委員御存じだと思うんですけれども、認可保育所との差額ということで1万円程度の差で入所できるような形になっております。それと、入園料等につきましては、現在のところは考えてはいないところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 やはり認可保育所が今回ふえたのはよいことだと思うんですけれども、あくまでも区立の認可保育所が第1希望だという親御さんがたくさんいますので、区立の認可保育所、きちんと園庭もある、子供が外で伸び伸びと遊べるような園庭を持った区立の認可保育所の増設を区としても積極的に進めていただくように今後も努力をしていただきたいということを要望します。

 次に、資料3なんですけれども、不活化ワクチンの接種について報道が相次いでから、区への問い合わせというのはどの程度あったのかお示しください。

○尾本健康推進課長
 きちんとした数字ではございませんけれども、保健所、保健センター、それぞれに日々数件以上の問い合わせが来ているところでございます。

○奥村委員
 接種の対象者が何人くらいで、ワクチンの在庫がどれぐらいあるのか、それぞれの医療機関ごとの管理となっているのか、ワクチンの十分な量、行き渡るだけあるのかどうか、区として把握しているかお示しください。

○尾本健康推進課長
 不活化ポリオワクチンの薬液量に関しましては、厚生労働省は全国でおよそ360万回プラスアルファ量の需要量があるというふうに推測しておりまして、それに対して477万回分の供給量を供給するというふうに予定されております。区におきましては、先ほどからございましたが、すべて打ち控えかどうかはわかりませんけれども、平成23年度、24年度で接種が完了していない者の数がおよそ2,000人弱ほどございますので、この情報は各医療機関等にも提供しながら、医療機関それぞれが薬をオーダーすることになりますので、十分量が確保できるように両医師会とも話し合いを現在進めております。そうした中で安定した接種が施行されるように我々も努めておるところでございます。

○奥村委員
 接種を希望した方全員にきちんと行き渡るように、各医療機関や医師会とも連携をとって進めていただきたいということを要望して、質問を終わります。

○青木委員
 よろしくお願いします。

 保育所の申し込み受付窓口についてとポリオのワクチンについて2点お伺いします。

 まず、保育所のほうなんですが、今回開設されます認定こども園は保育所型ということで、資料にありますように子育て支援課、区のほうで受け付けとなります。現在ある勝どきこども園は地方裁量型ですので保護者が園に直接申し込むということになっています。それも含めまして、認証、認可、それぞれの保育所の申し込み窓口の一本化ということがずっと要望が出ておりまして、今回の一般質問でほかの議員さんの質問に対し、それについては実現していくというお答えがありました。実際、今後どのような過程を経て、いつそれが実現するのかということをお知らせください。

○来島子育て支援課長
 一本化の問題なんですけれども、制度上やはり違っていますので、完璧な一本化は難しいということでお話をしていたかと思うんですけれども。ただし、情報提供とか、いろいろなことで一本化できるものはやっていくという形で、まずは入所の状況とか、もろもろの区民の方への情報提供をよりわかりやすいような形で行うことが第1弾で、現在、月1回で入所状況等を出しているんですけれども、これを徐々にもっと充実していくというような形で考えているところです。

 以上でございます。

○青木委員
 では、私のほうの理解が間違っていたように思うんですけれども。ということは、一番要望が多い、認可保育所については区に全部申し込めるけれども、認証保育所については、待機状況については区でわかるけれども、入所状況についてはそれぞれの保育所に問い合わせて、それぞれの方式に従って申し込んでいくことを保護者にゆだねることはしばらくは続くということでしょうか。

○来島子育て支援課長
 基本的に認証保育所は、中央区だけで運営されているのではなく、いろいろなところで運営されていて、会社としてこういう形で募集をするとか、会社の考え方というものもありますので、それを全部統合するというのはなかなか難しいところでございます。

 ただ、先ほども委員おっしゃいましたように、入所状況やそれぞれの認証保育所の特色を、より積極的に出して、この認証保育所はこういったところに力を入れて、こういう保育をしているんですというような情報を区民の方々に提供するなどして、よりわかりやすい、保育所を選びやすいような形で進めていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○青木委員
 わかりました。

 難しい中でも、最終的には申し込み窓口の一本化ということをゴールにしながら、とりあえずその前の段階で、せめて申し込み用紙を統一するということは考えていらっしゃいますでしょうか。

○来島子育て支援課長
 申し込み用紙の件なんですけれども、こちらに関しましても、認証保育所等の園長会で、例えば保育所入園の申込書を統一できないだろうかとお話ししているところなんですけれども、やはり私立の認証保育所などはいろいろなところで、事業者で統一した申込書を使っていらっしゃることがあって、例えば区ごとに違う申込書を受けるというところがなかなか難しいところがあるというように聞いているところです。最終的には御協力いただくような形でお話はずっと今後も続けていきたいというふうには考えておりますけれども、なかなか難しい状況もあるのは事実でございます。

 以上です。

○青木委員
 わかりました。

 では、引き続き受け付け、申し込みの簡素化といいますか、一本化については要望してまいります。

 次に、ワクチンについてなんですけれども、先ほどからお話がありますように打ち控えについてです。

 今回の生ワクチンから不活化ワクチンへの切りかえについてもそうですし、今、保健所長のほうから御説明がありましたように、さらに単独から三種混合プラスポリオの四種混合になるのが11月末に承認されるということで、やはり四種混合のほうが1回で終わるので、それまで待とうという保護者もいらっしゃると思いますし、さらに、Hibワクチンと小児用肺炎球菌ワクチン接種は現在、任意で、保護者の方にとっては大変高い負担になっているんですけれども、来年度4月から基本的に原則無料になると厚生労働省が発表しているということで、これについてもやはり無料になるまで待つというような選択肢をとる保護者が少なからずいらっしゃると思うんですが、このような打ち控えについてはどのように区として指導していかれるんでしょうか。

○尾本健康推進課長
 先ほど生ポリオワクチンの打ち控えのところでも申し上げたところでございますけれども、不活化ポリオ単独のものを打ち控えると、やはり全体として区民、国民の免疫力が低下するという点で困るところでございます。それについては、四種混合を待つことなく打っていただけるように、正しく周知、広報してまいります。厚生労働省もそのように周知、広報しております。

 第2点目、Hibワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンについてでございます。現在、Hib、小児用肺炎球菌ワクチンに関しましては、委員御指摘のとおり厚生労働省の予防接種部会等で定期化に向けての話がなされているところでございます。その中で、現在、区ではHib、小児用肺炎球菌ワクチンにつきましては、両接種とも全額助成の形になっておりまして、そういう意味では定期化される段階までの打ち控えというのはないというふうに考えております。ただし、定期化されるということで、より接種に向けての志向が強まるということは考えられますけれども、現在も助成をしながら接種率向上を図っているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 わかりました。では、私も個人的に保護者の方から質問を受けた場合は、そのようにお答えしてまいります。

 どうもありがとうございました。

○石島委員
 各委員さんから質疑がありましたけれども、資料3の不活化ポリオワクチンの件でお尋ねをしたいと思います。いろいろやりとりがあった中で、この秋には四種混合のワクチンがスタートするであろうということですけれども、今の接種体制としては、不活化ワクチンを3回に分けて接種をすると。これは、基本的なことでお尋ねしたいと思うんですけれども、3回に分けて行う接種というのは、3回すべて受けられる方というのがなかなか少ないと思うんです。当然打たないよりは接種したほうが効果はあるんでしょうけれども、1回で終わってしまう方、2回で終わってしまう方、3回すべて打ち終える方がいると思うんですが、その効果についてはどのようなことであるのか教えていただきたいのと、実際、生ワクチンの接種を行ってきて、不活化ワクチンに切りかわるということで打ち控えがあったわけですけれども、生ワクチンのときの接種はどういったような状況であったか教えていただければと思います。

○尾本健康推進課長
 このポリオワクチン、それからほかに複数回必要な予防接種に関しても同様でございますが、さまざまな接種パターンの中で最も免疫を得る効果が高い接種パターンが厚生労働省から示され、薬事認可されているところでございます。ただし、4回接種のところを1回だけ打って、それが全く免疫がつかないかと申しますと、それについては何%、何割というのがきっちり言われていないところでございます。しかし、我々といたしましては、きちんとした法定接種回数を打っていただけるように、さまざまな機会を通じて広報、周知し、あるいは助成等を行いながら、きちんと打っていただける体制をつくっていきたいところでございます。

 それから、生ワクチンの接種状況でございますが、平成21年度は103.9%という接種率でございました。平成22年度は89.7%でございまして、いずれも定期接種の接種率は高いんですけれども、90%以上の接種率が保たれておりました。それが打ち控え等で低下したわけでございますけれども、個人の免疫力向上はもちろん、区民、国民全体を考えたときに有効な接種率となるよう広報、周知等に努めてまいります。

○石島委員
 厚生労働省が推奨するのは3回ということだけれども、1回でもそれは効果がないということではない、免疫はできるということで御答弁いただきましたが、当然、厚生労働省の推奨があるわけですから、その推奨に沿った形で接種を受けていただくのが一番望ましいということで。これは以前にやりとりしたときいただいた資料なんですけれども、例えば子宮頸がんワクチンが平成22年度からスタートしていますが、1回目の接種者が554名、2回目が520名で、3回目に至っては271名ということで、1回目から半減をしているというようなデータも、23年度はそこまで落ち込んでいませんが、実際出ています。そういった意味では、推奨している3回の接種というものを受けていただくというのは、やはり並大抵の努力では達成できないというふうに思いますが、その辺についてはどのような取り組みをされていくのか。

 それから、今、生ワクチンの報告もありましたけれど、接種率というのを何をもって接種率というふうにカウントしたらいいのか。例えば、子宮頸がんの接種率のカウント方法ですけれど、対象者の数に対して1回目、2回目、3回目、それぞれ受けた人数を足して率で出しているわけですが、厚生労働省推奨の3回打った方の比率というわけではなくて、さっき御答弁にあったように100%を超えてしまっている数字が出るような形で、わかりづらい接種率の表現になっていると思うんです。ですから、やはりこれを正確に、よりわかりやすく数値として示すには、接種率のカウントの仕方自体も、現実少し手を加える必要があるかなと思いますが、この点についてお聞かせいただければと思います。

○尾本健康推進課長
 まず、複数回の接種について、特に子宮頸がん予防ワクチンの接種について3回目の接種者が少ないという御質問でございます。

 当区では平成22年に国の助成制度に先駆けて子宮頸がん予防ワクチン接種費用の全額助成を始めたわけでございますが、その際にも各学校をお伺いする等しまして、接種の重要性や接種の回数等についても御説明したところでございます。また、実際打っていただく各医療機関においても、次いつ来るんだというような予約をとっていただく中で、正しく3回打っていただけるような広報はしてきたところでございます。そのかいもあってか、23年度は比較的1回、2回、3回の差が少なくなりまして、そうしたところは広報に努めたかいがあるかなと思っているところでございます。

 先ほどのポリオのところでもお話が出ましたけれども、我々は1回、2回でよしとする推奨は全くしていないわけでございまして、その点は御理解いただきたいところでございます。きちんとした回数を打っていただけるように広報、周知し、支援できるところは支援する姿勢でおります。

 それから、接種率の表現方法でございます。先ほど103.数%という率が出てきたのは、実は接種対象者に対する実際の接種者の割合でございまして、郵送した方以外にも、例えば昨年度打ち損ねた、打てなかった方とかが接種しますと、100%を超える率になってくるところでございます。これは全国一律で統計していることもあり、なかなかわかりにくい率ではございますけれども、こういう出し方になってしまう。接種対象者に対して何人接種したかというあらわし方になってしまうところは、御了解いただければと思います。ただ、こういう接種率を広報、周知するときには、よりわかりやすくというふうには心がけてまいりますので、御理解ください。

 以上です。

○石島委員
 それでは、また再度ということになるんですが、今回、周知方法については、案内と予診票を個別勧奨するということですが、厚生労働省の推奨する3回をきちっとやらせるためには、さらに接種状況に応じた勧奨をきちっとしていく必要があると思うんですけれども、その辺の勧奨については、どのように考えていらっしゃるのか。3週間以上で3回ですか、短期間に勧奨していくということになると、事務的な作業も大変だと思いますけれども、そこについて最後にお聞かせください。

○尾本健康推進課長
 委員おっしゃられますように、初期にもちろん普及啓発してまいりますけれども、先ほども申しました四種混合が出てくるところもあり、単独ワクチンをしっかり必要回数打っていただくというのが非常に大事なところでございますので、1回といわず、きちんと広報を続けてまいります。

○石島委員
 よろしくお願いします。

 終わります。

○田中(広)委員長
 ほかに質問はありますでしょうか。

 次に、議題に入ります。福祉及び保健の調査について質問のある方は発言を願います。

○富永委員
 今、大津市での自殺のことが世間で騒がれておりますけれども、教育委員会を交えた今後大きな発展があると思います。自分の経験から、やはり児童館というのは放課後に他校の生徒たちともまた交わるような環境にあると思います。こういった中で、やはりふだん顔を合わせない子供たちが何らか、ほかの学校といい感じで遊んでいるようなときにはいいと思うんですけれども、時として、やはり学校の違いから、中にはけんかとかいじめに発展するようなケースも考えられますので、そういったことも細心の注意を払いながら、せっかくすてきな、すばらしい施設ができ上がるので、子供たちが健やかに、健全に遊べるようなところに重きを置いて教育していただきたいと思います。

○田中(広)委員長
 要望でよろしいですか。要望ですね。

○富永委員
 はい。

○田中(広)委員長
 ほかに、質問者の発言はありますでしょうか。ないということでよろしいでしょうか。

 議題につきまして、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 管内視察についてでございます。午後は福祉プラザさくら川及び勝どき児童館の視察を実施いたしますので、午後1時15分、正面玄関前、マイクロバスに集合願います。

 午後1時15分まで休憩といたします。

 なお、委員の方と担当部長の方はお残り願います。

(午前11時00分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬の2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時13分 再開)

○田中(広)委員長
 再開(車中)

〔視察等日程は別紙のとおり〕

○田中(広)委員長
 閉会(車中)

(午後3時28分 閉会)


「別紙」

福祉保健委員会視察等日程

○日程

委員会開会 10:00

(理事者報告・質疑)

[休憩]

区役所出発 13:13

委員会再開

福祉プラザさくら川 13:26~14:23

勝どき児童館 14:44~15:24

委員会閉会(車中) 15:28

区役所到着 15:35

○視察概要

・福祉プラザさくら川 (集会室)

 施設到着後、施設内をつぶさに視察し、その後、施設の概要説明を受け、質疑応答が行われた。

 

・勝どき児童館 (プレイルーム)

 到着後、館内をつぶさに視察し、その後、同館の概要説明を受け、質疑応答が行われた。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ