ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の平成24年 築地市場等街づくり対策特別委員会(9月12日)

平成24年 築地市場等街づくり対策特別委員会(9月12日)

1.開会日時

平成24年9月12日(水)

午後1時30分 開会

午後2時19分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 木村 克一

副委員長 志村 孝美

委員 原田 賢一

委員 礒野 忠

委員 田中 広一

委員 河井 志帆

委員 守本 利雄

議長 石田 英朗

4.出席説明員

(14人)

矢田区長

小泉副区長

吉田副区長

中島企画部長

黒川企画財政課長

内田副参事(都心再生・計画担当)

浅沼区民部長

守谷商工観光課長

宮本環境土木部長

田村環境政策課長(参事)

岸田都市整備部長

望月都市計画課長

平野地域整備課長

竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)

5.議会局職員

田野議会局長 

荻原議事係長 

猫塚書記

渡邊書記

6.議題

  • 新しい築地及び再開発等まちづくりに関すること

(午後1時30分 開会)

○木村委員長
 それでは、ただいまより築地市場等街づくり対策特別委員会を開会いたします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○岸田都市整備部長

 1 先行営業施設開設準備協議会の構成について(資料1)

以上1件報告

○木村委員長
 御苦労さまでした。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時間は午後1時35分です。自民党さん59分、公明党さん33分、日本共産党さん33分、みんなの党さん33分、民主党区民クラブさん33分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○田中(広)委員
 それでは、質問させていただきます。

 日ごろ、いろいろな新しい商業施設、ビル、オフィスの入ったような商業施設をよく見に行くように心がけておりまして、いろいろ見てくるわけでありますが、当然、オープン時はテレビで取り上げられたり、雑誌や新聞に出たりして、多くの方でにぎわっている、また立地条件もいい、大型で注目を浴びていて、人がよく入っているなと感じることがよくあります。

 最近も他区のそういった施設を見に行ってきたんですが、やはり確かに人が多く来ているなと思うんですけれども、よく見ると、例えばレストラン街のところへ行きますと、普通は店舗にお客さんが座る席がある。だけれども、ある場所はランチのみはそこの店で買ったものでも、知り合いとコミュニケーションがとれるようにということで、よその店で食べることもできる、そういった工夫がされている。また、一方では、2フロアをレストラン街にしていまして、その1フロアはなるべく、あえて行きたいと思うようなしにせとかのお店を入れている。しかし、もう1フロアは、とりあえずあそこに行けば、どこか食べるところがあるだろうという、特に女性の方の視点を取り入れたプロデュースをしている。そういったいろいろな事例を拝見しております。感じることは、先ほど申し上げましたとおり、大型で立地条件もよくて、いろいろな宣伝がされていて人が入っているのかなと思うんですが、よく見ると、いろいろなところに工夫があって、やはり変化の激しい時代に合わせて、いろいろとコンセプトを練っているなというふうに感じております。

 今回、御報告いただいたわけでありますけれども、本当にここに来るまでさまざまな御努力、またいろいろな御苦労があって、今、こういう形で着々と進んでいるところだと認識をしているところでございますけれども、これまでもいろいろな講演会があったり、また春ごろは都市整備公社さんの主催で景観から見る築地のまちづくりということで、早稲田大学の後藤教授にお越しいただいて勉強させていただいた、そういった経緯もありますが、これまで築き上げてきたものをどう継続していくか。今の検討内容を伺っていても、少しでも新しいものを取り込んで、いろいろ発展させていこうという検討内容も伺いました。ですので、今の状況をしっかり継続していくことが柱でありますが、やはり変化の激しい時代に合わせた、例えば女性の視点とか、そういったことも取り入れるような、どこかそういう場所が必要かなというふうに、いろいろな施設を見ながら感じているところであります。

 したがって、この会議体の中に何かというわけではなくて、これまでのような都市整備公社さんの主催でセミナーを行うとか講演会を行うなどで少しでも多くの方がそういったことに触れながら学べる、そういった機会をこれからも続けていただきたいなというふうに考えますけれども、御見解はいかがでしょうか。

○岸田都市整備部長
 御意見ありがとうございます。

 実際に、先行営業施設がいかににぎわって、かつ築地のまちに溶け込んでいくかということが、成功、失敗の分かれ道だと考えておりまして、委員おっしゃるように、コンセプトを練っていくということが非常に重要であると考えてございます。

 まず、現在の取り組みといたしまして、先ほど報告をしておりませんでしたが、実際には、まずは利用される方のニーズというものをとらえていくということが重要であろうということで、今回、料理飲食業組合の方々に構成員として入っていただいておるのですけれども、そうした料理飲食業組合の方々の実際のニーズといったあたりのヒアリング調査をこの協議会の中で御了解をいただいて、事務局として取り組みを行っているといったあたりで、まずニーズをしっかり踏まえていく。それから、実際の施設のほうにおきましても、具体の使い勝手のよさにつきまして検討を進めておるわけなんですけれども、その後、時代が変わっても使いやすい、いい施設になるといった視点を忘れないということ、また生活圏のお話もございましたが、施設自体の魅力といったことも大事であるということで、特に外側から見て、入ってみたいなと思うようなデザインといった点も、これから検討していかねばならないと認識をしているところでございます。御指摘を踏まえまして、具体の施設検討につなげてまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 御答弁ありがとうございます。

 最大の課題は、どうやってプロの方に継続して買いに来ていただけるか、これが本当に最重要課題であることは言うまでもございません。先ほど、よその商業施設を見に行ったお話をしましたけれども、たまたまあるテレビ番組で、その施設がどうやってでき上がっていくのか、そういう番組がありまして、今言ったレストラン街の取り組み1つも、てっきり事業主さんが考えてやっているのかなと思ったら、ある意味、女性の方で全く違う方がそれをプロデュースして、そういった形になったと。つまり、さまざまな経験があるデベロッパーさんのこれまでのノウハウ、それにプラスアルファの視点が必要なのかなというふうに感じたところであります。

 日ごろ、私はかいま見る程度でありますけれども、地域の方が生業の傍ら、休みの日は地域のためにいろいろ御尽力されている姿を拝見していて、本当に頭の下がる思いでありますけれども、そうした下地がしっかりある中で、やはりその時代に合ったものを1つプラスできる、そういった環境をぜひ進めていただきたいなと思っております。

 いつだったか、全員協議会で日本法人のシャネルの社長さんが来られたときに、御自身が新しく来たという気持ちがあるからおっしゃったんでしょうけれども、銀座の中で本当に有名なしにせのお店が、自分たちみたいな新しいところが来て、やはりお互いがぶつかり合ったり、融合することによって、また新しいまちになっていく、そういったお話もありましたので、ぜひ学べる場を確保して進めていただければありがたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○河井委員
 私のほうから1点だけお尋ねをしたいと思います。

 先行営業施設開設準備協議会なんですけれども、新しい築地をつくる会のときから、市場の中の方に入っていただきたいという働きかけによって、今回2名の方が新たに加わられたということなんですけれども、第2回、第3回と協議会のほうを進められてきて、もし仲卸の方ならではの御意見みたいなものが出た点などがあれば、お伺いしたいと思います。

 よろしくお願いします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 先行営業施設開設準備協議会の発足に当たりましては、水産仲卸の方々、それから青果の仲卸の方々に築地の先行営業施設の具体的な協議に加わっていただくということが、もちろん料理飲食業組合の方々、まちの方々も当然でございますけれども、仲卸の方々に新たに加わっていただくということが大きな進歩だというふうに考えているところでございます。

 今、仲卸さんを交えて議論をしている内容といたしましては、この施設の一番の目的でございます食のプロに利用され、評価をされる施設に仕上げていくためには、どのような出店者側の御商売の可能性があるかということ、それから利用される料理飲食業組合などの方々がどのようなニーズをお持ちなのかといったことの議論が非常に重要だと考えてございまして、仲卸の方々から出ております意見としては、例えば、御商売人さんでいらっしゃるので、その場その場に合った商売を必ずしていくと。築地市場が豊洲に移転をした後に築地の先行営業施設でこのような店舗が残された場合には、そこを利用されるお客さんのニーズに合った御商売を必ず商売人として展開をされるので、商売人とはそういうものなので、料理飲食業組合さんの方々、いろいろな御不安もあるわけですけれども、そうした不安は余りお持ちになる必要はないですよというような御意見がございました。

 以上でございます。

○河井委員
 どうもありがとうございました。

 この後、また新しい築地をつくる会も開催されるというお話が以前あったかと思いますが、そういう場でもぜひ協議会の御報告などもあわせてお願いをいたしたいと思います。

 以上で終わります。

○志村委員
 きょうは、議題のほうから入らせていただきます。

 今回の第三回定例会に明正小学校等複合施設改築工事と。この建築工事の請負契約について、松井建設を中心とするJVが落札し、議案として企画総務委員会に付託されると思いますが、この松井建設につきまして、それと行政との関係といいますか、対応とか、こういう場で事実確認をしておきたいと思いますので、そこから始めていきたいと思います。

 松井建設は、今、築地七丁目でマンション建設をしておりますけれども、平成21年11月30日受理ということで住民から、住民との合意を無視する横暴なマンション建設工事に関する請願というのが区議会に出ております。この請願の趣旨は、松井建設株式会社東京支店が築地七丁目19番1号で行うマンション建設工事は、近隣住民との話し合いを踏みにじって強行しているため、施主と近隣住民の双方合意のもとで工事を進めていただきますよう御指導をお願いします、こういう内容です。

 これが翌年、平成22年4月19日に採決に付されました。そのときに、実際は不採択になりました。それはなぜかというと、このように話し合いを踏みにじって強行しているという請願であるけれども、この間のやりとりの中でということで、質疑応答の中で、ここにいらっしゃいますけれども、当時の田村都市計画課長が、建築主側についても、お話し合いそのものについては、当然今後の工事のこともございますので、継続をするということは明確に区に対しても話をしてございます。なおかつ、工事協定等についても、当然ながら締結して工事に臨むということについても明確に示しているというように答弁がありまして、そういう中で、そういうことで話し合いが進んでいるのであれば、いいのではないかというようなことで、この請願は不採択になりました。

 こういう流れの中で、ことしの4月27日になりまして、この建物の工事に5月15日から着工するというような通知があったということです。そういうことで、住民にとっては、まだ話し合いも進んでいない中で寝耳に水と。もっと建築側のほうから説明が欲しいという要望が私のほうにありまして、望月都市計画課長に伝えました。

 そこで、確認をしたいんですけれども、私の、こういう説明会を開いてほしいという要望を伝えた後、5月10日に都市計画課長のほうから、区は5月9日に松井建設を呼び出して、説明が終わってから工事着手をと指導をしたけれども、住民への説明会の開催を拒否したと。区としては、賠償責任問題にもなるので工事着手はやむを得ないという説明を受けました。

 そういうことで、この工事についての説明会を開けという区の指導を松井建設側が拒否したという事実について確認したいんですけれども、いかがでしょうか。

○望月都市計画課長
 今お話のありました説明会の件でございますけれども、確かに、委員のほうに御説明した際にはそういった部分がございましたけれども、松井建設のほうでは、その後、説明会を開催した後に着手ということで再度お話がありまして、説明会のほうが先に行われたというふうに認識してございます。

 以上です。

○志村委員
 流れ的にはそうなんですけれども、5月10日に都市計画課長のほうから説明会が拒否されたということで、私も先ほど紹介した請願の紹介議員ということもありまして、そのときはちゃんと話し合い、説明責任を果たすと。工事協定を締結してから工事に臨むという、そのことで議会は納得したんだという立場もありますので、5月14日に松井建設を呼んで、紹介議員という経過も含めて、事情を聞きました。

 そのときに、結局、これまで説明してきた工事のやり方が変わっていたんです。今までは、これはこの請願のときに議会にも配られましたけれども、場所は地図がないので、なかなかわからないかもしれないですが、バス通りの交差点に重機を置いて、クレーンで建築するという計画だったものが、それがうまくいかず、結局は下水道局の側、明石町の都営住宅側ですけれども、そこから下水道局の上空を使って重機を使って工事をするという、工事自体の変更が行われていたわけです。

 そういう内容も受けながら、こういう重大な、工事自体の変更がありながら、住民にそのことを知らせずに工事をするのはおかしいんじゃないか、ちゃんと説明会を開催すべきではないのかということを私は言いました。そういうことを踏まえて、結果的に5月23日に住民説明会を開催したという経過です。

 今、都市計画課長がおっしゃったことはそのとおりなんです。そのように重要な工事の方法自体が変わっているのに、説明会をしないで工事をするというのはおかしいんじゃないかという中で、松井建設のほうも5月23日に説明会を行うというのが流れです。

 そして、そういう経過もありますので、5月23日の説明会に住民側から、説明会が円滑に進むように区のほうで議事進行役を頼みたいという要望があったと思います。それに対して、区は、それはできないというふうに断ったと思うんですけれども、その点の事実確認をお願いします。

○望月都市計画課長
 これまでも、先ほどの松井建設と住民側のお話し合いはずっと続けられていたという状況が、まずあったかと思います。工事を始めるに当たっても、もちろん松井建設としましても、住民の方に御説明したいということで事前にお話をさせていただきましたけれども、組合さんのほうの役員の変更等が多分3月という時期にあるということで、少しお待ちいただきたいというようなお話もあったと。その間、そういった状況もあったというふうに聞いてございます。そういった中で、工事の日にち等を設定いたしますと、説明できる時期がその時間になったということで考えてございます。

 また、先ほどの区のほうの立場での進行ということでございますけれども、確認申請をとられて工事を行うに当たって、区として公平・公正の立場で、どちらにつくというお話ではございませんけれども、お話をさせていただく中では、区がそういった工事の説明会の議事進行という立場ではないという判断から、お断りをしている、そういったところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 そういうこともありまして、住民側は、区に断られたということで、私に進行役ができないかという要請もあり、第三者的な立場でそれを引き受けました。

 説明会の当日は、区の職員の方もオブザーバーとして参加しました。やはり円滑に、お互いに話し合いがいくように、できるだけお互いにエキサイトしないような形で私のほうも両方を制しながら話し合いをしました。工事協定の提案の中では、休日は日曜だけ、祝日もやりますとか、8時から夜6時まで行うとか、そういうことのやりとりの中でも、松井建設側も一歩も引かない。それだけではなくて、いろいろな話し合いがなかなかかみ合わないというか、11時過ぎまでになったんです。住民で参加している人も高齢者の人たちも、もう体力が持たなくて、ぱらぱら帰るという中で、私のほうからも、この説明会はまだ、工事協定を含めて途中だから、明日も継続して説明会を開いたらどうかという提案もしましたけれども、その場でも、あしたから工事はさせていただくという一点張りで、結局は次の日から工事が始まっているという状況です。結局は、説明会の途中で工事を強行したというふうに私は認識しております。

 先ほど、説明会を役員の事情でというようなことで、工事をしていない期間というのがあるような説明もありましたけれども、4月27日に配布された松井建設側の文書では、さて、昨年初旬より中断しておりました表記工事、築地七丁目ビル新築工事、昨年初旬ですから、この4月、だから1年二、三カ月という間ですけれども、これにつきまして、昨年は東日本大震災もあり、工事の中断も長引きましたがということで、この中断理由についても説明しているわけなんです。役員との日程が合わないというのは、昨年の11月、年末年始のころの日程が合わないということで、11月の前は松井建設側の都合で説明会も開かれず、工事も中断していたというのが実態です。

 なぜこういうことが起きたかということで、これは区のほうも認識しているかとは思うんですけれども、結局、先ほどのようにバス通りの交差点を使った工事ができないということで、下水道局の上空を使ってやる工事にしなくてはいけない。となると、下水道局の許可が必要になったわけです。ただ、下水道局は、長年、隣のマンションとずっと下水道施設が一緒にいたわけで、下水道局としても、住民側と建築側との話し合いが済むまでは、この上空権を許可することはできないということがありました。そういうことで、なかなか許可がおりなかったというのが工事が中断していた一つの現状です。

 そして、それが大きく変化したというところで、事実関係については調査中なんですけれども、下水道局関係者からの情報と松井建設の回答文書、文書があるんですけれども、それをすり合わせて組み合わせてみると、このような流れになっています。

 去年の8月18日に下水道局長を某政党のI都議とK都議が訪れて、安全に行うので松井建設をよろしくというお願いをしたそうです。それから、その6日後の8月24日、これは松井建設の文書で明らかなんですけれども、下水道局から松井建設に対して、松井建設作成の文書では、安全対策を十分講じることが可能であれば、局内で検討することは可能であると、そういう話があったので、松井建設としては、安全を考え、検討に入ったというようなことです。そういう都議会議員については、未確認ではあるんですけれども、8月18日と8月24日の流れで、こういうふうな変化が起きているということは、客観的に見ていても思うものがあります。

 そして、その松井建設の文書では、そういうことが去年の8月から検討に入って、ことしの2月2日より上空借地について、安全対策を考え、何度かの打ち合わせを下水道局と行ったと。ことしの2月ですよ。打ち合わせして、そして4月27日に下水道局から許可がおりたと。そして、5月15日から、もう工事をしますよということなんです。

 ですから、この工事がおくれていたという原因は松井建設側にあるというのがはっきりしているという中で、工事手法の変更が4月27日に確実になって、そういう説明責任も果たさずに工事を強行したということは、先ほどの請願の取り扱い、不採択になったけれども、説明責任は果たすことと工事協定を当然締結して工事に臨むという区の答弁、そういう経緯から見ても、この工事強行というのは請願と区議会の判断を踏みにじるものではないかと思うんですけれども、その点はいかがですか。

○望月都市計画課長
 昨年のお話ですと私が来る前のお話ですので、内容については私は承知しておりませんが、松井建設のほうが誠意がないとか、そういうことでは私はないというふうに聞いておりますし、お話を聞いていても、松井建設としては誠意を持ってマンション側とお話をされているというふうに聞いてございます。

 また、工事の協定書についても、松井建設側は当初から結ばせていただきたい、結ぶことでお話をさせていただいておるにもかかわらず、なかなか結べない状況になっていると。工事の協定の内容については、全文お読みして内容はお話ししたそうですが、第1条からやり始めると、第1条に書いてある内容については承諾できない、承知できないというようなお話になって、また繰り返してしまうと。毎回そういった形でもとに戻ってしまうということで、工事協定がなかなか結べない状況が現在にも至っているというふうに聞いてございます。

 ただ、松井建設としては、工事協定のほうは結ばせていただきたいということで、その話し合いについては継続するというふうに私のほうは報告を受けているところです。

 また、区議会の請願のお話も含めて、そういった状況で、松井建設としても対応していると。区のほうも、そういった工事協定については指導をしておりますので、そういった点については十分な対応をしているのではないかというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○志村委員
 そういう区の見解というか、都市計画課長の見解は聞きましたけれども、それで、工事が始まりました。そして、実は、ああいう狭い敷地の中でしたから、いろいろな問題が起きたという中で、6月4日に、工事する、囲むフェンスの足が越境して下水道局の敷地と区の三角形の区道のところに出ているということと、資材が緑地のところに置かれて、今植わっている植栽がなぎ倒されている。今でも直っていないんですけれども、そういう状況がありました。ということで、これを写真に撮って、水とみどりの課長に報告して、すぐ行って、指導を入れてもらいました。

 ところが、そのときのやりとりだったんですよ。私は、当該建物の緑地が、植栽がつぶされているよと言っても、なかなかわからないんです、課長のほうが、図面を見ていても。何でかなと、私がその図面を見たら、沿道掘削承認で添付した図面が、実際のその現状とは違うんです。区に出された図面には、三角形の区道がないんです。その場所は歩道になっちゃっているんです。区に提出された図面を見れば、工事をするのは歩道にL字型で囲まれている感じになっている。しかし、現場は、そこにはちゃんと植栽で月島の渡しのプレートもあるんですけれども、それがなくなっているんです。実際、もとの原図もない。オリジナルでなければつくれないんですけれども、この沿道掘削承認の添付図面というのが現状と違う図面が出されていたということについての事実確認をお願いします。

○田村環境政策課長(参事)
 ただいまの沿道掘削の届け出についての添付資料、確かに、今、委員のほうから御指摘ございましたように、私どものほうで受理したときに、図面上の道路内の表現、図面における道路内の表現が現状と異なっていたということは、お話のとおりでございます。

 その点につきましては、我々としても受け付けの段階、受理の段階でそこのところに気づかなかったというところもあって、それは事業所のほうに言いまして、図面等を正確なものにかえさせて、現在、届け出の書類の中で、添付書類として保管をしている状況でございます。

 以上でございます。

○志村委員
 そういうことで、何でこんな現状と違う図面が出ているのか、松井建設に聞いてほしいということで、そのとき、区が聞いた答えが、人がかわったからだという要領を得ない答えだったんです。

 そういうことで、数日後に現状に近い、フリーハンドですけれども、図面が出された。そうしたら、その三角形の区道の緑地のところは道路と書いてあるんです。ほかのところは別に歩道とかないのが、その三角形のつけ足したところだけ道路というのが書いてあるわけです。もともと区道であるわけだから、こういう記載をすれば、緑地と記載をしなくてはいけないのに、わざわざ道路としている。これはおかしいんじゃないんですかということで、これをこういうふうに直しましたと見たときに、これはおかしいんじゃないのという形にしたら、また、今度それを持ち帰って直したと。

 そういうことも含めて、松井建設側に添付図面を何回書きかえさせたのか、その回数をお知らせください。

○田村環境政策課長(参事)
 道路の表示が現状と異なる表示であったということで、それを訂正させたわけでございますけれども、その際に、これは私のほうからも事業者に直接注意をいたしましたけれども、少し感情的になって、あえてその三角形の土地だけを道路という表示で、ここはもともと道路なんですよということを事業者の意思として示すというような行為が行われました。これについては、余り感情的になっても、こういったお話はなかなかまとまらないというところがあったので、当然のごとく道路であることは当たり前のことなので、あえてこういうような誇張するような表現はやめるようにということで指導いたしまして、そこを削除した形で訂正が行われたということで、現状、私どもにある図面についての訂正というのは2回、その間の確認行為や何かで何度かのやりとりというのはございましたけれども、届け出書類として受けとめておりますのは2回の訂正によるものということでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 一般的に、行政の手続というのは、図面の不備とか、いろいろな不備というのは大変厳しくチェックされるというふうに思いますけれども、そういう点で、写真も添付されながら、こういう図面の見逃しがあったということも、以前の姉歯の偽装ではないですけれども、そういうのを改めなければならないというふうに思います。

 実は、では、建築確認申請にはどういう図面を出したのかということで松井建設側に提出を求めましたけれども、建築確認申請で出された図面も同じ図面でした。やはり三角形の区道、緑地がない。それから、下水道局の敷地の半分ぐらいも歩道扱いになっているという状況でした。建物自身の建築確認だから、周りはどうでもいいんじゃないのというのが一般的なんですね。

 今回のこの建物は、建物が隣接するところは、マンションの敷地と下水道局の敷地、もう一つは歩道と今の緑地なんです。区道となっているけれども、緑地、ここに囲まれている場所なんです。ですから、一般的に考えれば、歩道のところにマンションのエントランスをつくるというのが一般的ではないかなということです。だけれども、ここのマンション計画は、当初から、その歩道があるのに歩道を使わずに、緑地のところを区道で、歩道じゃないんですよ。歩道じゃないんだけれども、区道を歩道に使うことを前提にして、そこに設計をかいている。そして、歩道のほうは店舗の出入り口。現在は、居住のスペースになっておりますけれども、そういうことになっている。法的には問題ないかもしれないんですけれども、そういうところが今回の計画の何か腑に落ちない点だと思います。

 そういう点で見ると、三角形の緑地のところの使用が確認されなければ、そこを使うエントランスとして出入り口を使う、それが三角形の緑地が使えなければ、まず人が通れないわけですから、そうなると、建築確認申請でもそういう省略された、エントランスの前は歩道なんだよという図面を提出したということは、行政手続をスムーズに進めるために、事実と違う虚偽の図面を提出したと、そういうふうに解釈できるのではないかと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

○望月都市計画課長
 確認申請のほうのお話でございますので、直接私のほうで所管しているわけではございませんけれども、一般的なお話としまして、先ほど言われているように、道路であれば、道路に出るということが法的に問題があることではないというふうに考えますので、道路を利用しての建物、道路と敷地の関係でいけば、問題はないかと思います。

 また、図面等につきまして、私、詳細にそちらの図面を見ておりませんけれども、当然その建物自身が法的に建てられるという状況の確認の中で、そちらについても支障がないというふうには判断できるというふうに考えます。

 以上でございます。

○志村委員
 法的に見ればできちゃうようなものなんですけれども、やはりいろいろな状況、あそこの月島の渡しの跡地、史跡としての問題とか緑地の問題などを考えれば、法律でいいからという、そこだけでない問題があると思います。

 こういう状況の中で、住民の中から、中央区の行政というのは、松井建設だけではなくて建築業者に甘いんじゃないかというような声も出ています。ですから、やはり法的にとか、いろいろあるとしても、区民の方々にそんな思いを抱かせるようなことではなく、住民の立場に立ってまちづくりを進めているんだなと思われるような行政の対応を強く望みます。

 続いてですけれども、先行営業施設についてです。

 いろいろ今、具体化が進んでいるということですけれども、私が気にしているのは、全くの民間の施設であれば、何から何まで民間ならば、それはそれこそ自己責任でつくっていただければいいんですけれども、やはり区がどれだけかかわるのか、税金を投入するのかということが区民のコンセンサスを得る上でも、大変私はそこを注目しています。

 そういうことで、今、来年度の予算をいろいろ準備していると思うんですけれども、この先行営業施設について、どの程度の、どういう範囲といいますか、予算を考えているのか。そのスケジュールに合わせるために、現在、どこまで具体化が進められているのか、お聞かせください。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 先行営業施設の来年度の予算ということでございますけれども、現在、施設の設計を本年度いっぱいかけて行うという段取りで進めてございます。その後、建築工事に来年度以降入ってまいりまして、築地市場の移転のスケジュールにあわせて開業することを目指しております。したがいまして、来年度以降、建設工事費を予算のほうに積んでいくという形で考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 それは予算だから来年度以降になるので。今度、部局でしなくちゃいけないわけですね、来年度のことをやるために。そのために、来年度はどういう事業に予算組みして、そのために、その予算を要求するときに、ここまで具体化しなきゃいけないというスケジュールがあると思うんです。来年度以降はわかるんですよ。来年度はどこまで予算化して具体化しようとしているのかをお聞かせいただきたいんです。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 工事費につきましては、先ほど内田副参事が申し上げたとおりでございます。

 来年度は、具体的に平成26年秋開設、供用開始ということを見据えますと、来年度いっぱいには施設の使用者を決めておくことが必要ではないのかなと思います。したがいまして、そのための募集要領の印刷費であるとか、また、その選考に係る経費というのは今度計上しておきたいなと考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 多分、来年度・再来年度と分かれると思うんですけれども、工事費を出すためには、ある程度のボリュームというのを持っていないとできませんよね。それは予算化しなくてはいけないんですけれども、そういう意味では、どのくらいのボリュームというのを考えているのかをお聞かせいただきたい。

○岸田都市整備部長
 先ほど御報告申し上げましたとおり、先行営業施設につきましては、現在、こちらの先行営業施設開設準備協議会の中で具体の施設内容について御協議いただいている真っ最中でございます。施設の概要、ボリュームが工事費に大きく影響し、また来年度及び再来年度に係るというところの建築工事の分担、振り分け状況につきましても、具体の施設内容が固まらなければ、こうした算定はできません。

 今後、こちらで中間取りまとめをいただきながら、具体の内容について詰めていく作業を行っていくわけでございますが、現在のところ、そうした状況については未定でございます。

○志村委員
 もう各部局では、来年度こういう施策をやろうということで予算化していると思うんですけれども、未定でございますと。では、それは結構フリーハンドというか、先行営業施設についてはぎりぎりでもいいよ、2年度に分けるからアバウトでいいよというように聞こえてしまいます。何かこれだけは、ほかの施策と比べて特別扱いされているような思いもしないでもないですね。

 投入する工事費や何かも後で回収するとか、いろいろなやり方があると思うんですけれども、区がかかわるという、移転反対のためのをやるんだったら区民も納得すると思うんですけれども、移転後のこういう施設についてのかかわり方をしっかり説明できるようにしていただきたいと思います。

 終わります。

○木村委員長
 議題、新しい築地及び再開発等まちづくりに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして本会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午後2時19分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ