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平成25年 区民文教委員会(6月6日)

1.開会日時

平成25年6月6日(木)

午後1時30分 開会

午後3時50分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 木村 克一

副委員長 鈴木 久雄

委員 墨谷 浩一

委員 小栗 智恵子

委員 青木 かの

委員 渡部 博年

委員 増渕 一孝

議長 原田 賢一

4.出席説明員

(15人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

浅沼区民部長

高橋区民生活課長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

森下スポーツ課長

守谷商工観光課長

金平副参事(観光・文化振興・特命担当)

新治教育委員会次長

有賀教育委員会庶務課長

林学務課長

増田指導室長

粕谷図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

笠井書記

渡邊書記

6.議題

  • 区民生活及び教育行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○木村委員長
 ただいまより区民文教委員会を開会いたします。

 本委員会は今回初めてでございますので、委員長の私より、まず最初に御挨拶をさせていただきます。

 (挨拶)

 それでは、まず初めに、議長より挨拶を頂戴いたします。

○原田議長
 (挨拶)

○木村委員長
 続きまして、区長より挨拶を頂戴いたします。

○矢田区長
 (挨拶)

○木村委員長
 ありがとうございます。

 続きまして、理事者の紹介をお願いいたします。

○小泉副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○齊藤教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○木村委員長
 ありがとうございます。

 常時出席以外の理事者の方は退室を願います。

 なお、本日、理事者報告の関係でスポーツ課長、区民部副参事及び図書文化財課長が出席をしますので、御了承願います。

 それでは、前委員会からの引き継ぎを行います。

○押田前委員長
 それでは、前委員会からの引き継ぎをさせていただきます。

 前委員会は、4月17日に開会し、4月1日付人事異動に伴う議会局職員及び関係理事者の紹介の後、理事者より、中央会館「銀座ブロッサム」の改修について、平成25年度中央区まちかど展示館助成対象施設の公募について、「スポーツ祭東京2013」デモンストレーションとしてのスポーツ行事の実施に伴う競技会役員の編成等について、中央区内共通買物券の販売について、平成25年度在籍児童・生徒・園児数及び学級数について、平成25年度区立学校・幼稚園周年行事について、体罰に係る実態把握の結果について、第二次中央区子ども読書活動推進計画の策定について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「区民生活及び教育行政の調査について」は、継続審査となりました。

 以上でございます。

○木村委員長
 御苦労さまでございました。

 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 異議なしということでございますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、続きまして、理事者報告を行います。

○浅沼区民部長

 1 第25回東京湾大華火祭の実施概要について(資料1)

 2 平成23年度協働提案事業(平成24年度実施)の評価結果及び事業の継続について(資料2)

 3 平成24年度中央区文化事業助成対象事業の評価結果について(資料3)

 4 障害者スポーツ体験会の実施について(資料4)

 5 「本物を知る!!『お江戸満喫 まち歩き』」の実施について(資料5)

○新治教育委員会次長

 6 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償の補償基礎額等の改定について(資料6)

 7 区立学校における事故発生状況の推移(平成22年度~24年度)(資料7)

 8 平成25年度中学生海外体験学習について(資料8)

 9 労働スクエア東京跡地複合施設「本の森ちゅうおう」(仮称)実施設計の概要等について(資料9)

以上9件報告

○木村委員長
 御苦労さまでした。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、各会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたしますので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午後2時5分です。自民党32分、公明党さん26分、日本共産党さん26分、みんなの党さん26分、民主党区民クラブさん26分、新生自民党さん26分となります。

 それでは、理事者の報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○墨谷委員
 私のほうからは、資料1の第25回東京湾大華火祭の実施概要についての中から質問をさせていただきたいと思います。質問については、安全性の視点から、また昨年と比較して会場の変更等などについて質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 地域の方から、2カ月ぐらい前から、今回の大華火祭の日程についてお問い合わせもありまして、またことしも開催するんですねなどと、地域を歩いても期待が高まっているということも私は感じております。

 まず、ここで質問なんですけれども、1点目に、ここ数年は70万人ぐらいで推移していたような資料もあったんですけれども、今年度の観客見込みが65万人ということで若干減っているような形ではないかなと思っておりまして、その辺の要因など、区としてどのような認識をされているか、わかりましたら教えていただきたいと思います。

○濱田地域振興課長
 華火祭の観客数でございますけれども、昨年は環状2号線等の工事がございまして、例年と比べますと会場のほうのキャパシティーが大分少なくなってございます。その関係で、昨年初めてですけれども、晴海地区の会場を全て事前申し込みによる入場整理券制といたしまして、言ってみれば、当日入場券を持たずに来てはだめですよという形の広報をしてまいりました。そのことによりまして、晴海地区への観客集中を抑制するということを狙ったものでございます。そうはいえ、当日、観客の中にはそういう周知がわからずに券を持たずに来てしまう方がいるということで、豊洲のほうに予備観覧会場を設けた次第でございます。

 そういった中、やはりそういう周知がききまして、いつもであれば晴海の第2会場というのがございまして、そちらのほうは朝から並べば当日行っても花火が見られるということだったんでございますけれども、昨年は、ことしもそうする予定でございますけれども、晴海のほうは入場整理券がないとだめですよという形で抑制がきいたというのが大きな要因だと考えております。

 それと、昨年は、ほかの要素といたしましては、朝から雨模様の天気というのがございまして、そういったものももしかしたら影響しているのかなと思っておりますけれども、区の入場整理券制を導入したということで、結果的には観客の抑制につながったというふうに考えております。

 昨年はそういった形で65万人ということで実績を残しておりますので、ことしもほぼ同じ形で実施していくということで、ことしも65万人を見込んでいるという考えでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。そういえば、昨年は雲行きがよくなくて、今回やるんですかみたいな連絡が私のところにも入ったのを記憶しております。

 続いて、晴海地域は、今回、昨年と比べて開発工事等いろいろと変化が起きていると思いまして、きょうも午前中、私も晴海会場のほうに見に行ってまいりました。見に行くと、建設車両が行き交う中、ところどころに警備の人たちが交通整理をしておりまして、その方とちょっと話ができて、晴海五丁目の月島警察の派出所というんですかね、この前の通りの四丁目の付近なんですけれども、その辺ではもう工事がされていまして、ことしの2月から秋まで通行どめになっているんですよということでお話がありまして、かなり状況が変わってきているんだなということも感じております。

 昨年は地域の方から、例年になく帰りがスムーズであったというようなお声もありまして、今回、資料には豊洲会場の廃止などということで、安全性の視点から注意していること等ありましたら、お知らせいただきたいと思います。お願いします。

○濱田地域振興課長
 昨年、帰りがスムーズであったというお声を聞いたということでございますけれども、昨年は先ほども申し上げましたように、晴海全体の観客収容人数が減ったということが、まず1つ考えられます。それと、豊洲のほうに今までにない会場を設けて、いわゆる会場の分散化を図ったということで帰りがスムーズにいったのではないかと私どもも認識しているところでございます。

 今回、その形で同じようにやれればよかったんでございますけれども、どうしても豊洲の地権者のほうが開発等で土地をお貸しすることができないということでございますので、今回やむなく会場化を断念したところでございます。そのかわりに、拡張いたしました晴海第2会場が使えないかですとか、あとは昨年もございましたけれども、手前部分の水辺のテラス、こういったところを活用しながら、当日入場券を持たない方のための対応を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 安全第一が最重要になると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 次に、今回、第25回ということなんですけれども、ホームページを見ますと、第24回の概要が出ていまして、昨年は宮城県の石巻市の方々を親子で150組300人の御招待ということでありまして、中央区としても、先日、石巻市のほうを視察させていただきましたけれども、職員の方を継続して派遣し今も石巻市のほうに支援をしているということも私もわかっていますが、今回の資料の中ではそういった招待について書いていなかったので、行われるのか、今回はないのか。行われない場合については、どういった理由で考えられているのか、お知らせいただきたいと思います。

○濱田地域振興課長
 昨年は、委員おっしゃるとおり、石巻市の中学生を中心に親子という形で招待させていただきまして、場所は浜離宮恩賜庭園のほうに御招待をさせていただいたところでございます。それなりに応募がございまして、定員を超える応募があったというふうに伺っております。

 実は、総務課のほうで招待をしておりまして、私どものほうでは詳細がわからない部分もございますけれども、昨年やった結果、ことし石巻市と協議をした結果、ことしはとりあえず見送ろうというふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 理解はいたしました。できましたら継続していただきたいなというふうに私個人としては思ったんですけれども、石巻市とそういった連携をとりながら考えたことということで理解をいたします。

 最後に、ホームページ上に出ていたんですが、8月22日現在の企業の協賛ということで、先ほどの御報告で朝日新聞社が今回、25周年ということで入ったということで、数えてみましたら、197社ということだったんですけれども、その辺の状況が、今回は25周年なのでふえているとか減っているとか、何かその辺のことがわかりましたら教えていただければありがたいです。

○濱田地域振興課長
 昨年の企業協賛でございますけれども、結果的には270社ほどから企業協賛をいただいているところでございます。この企業協賛につきましては、私どもの地域のイベントを企業にいろいろな面で支えていただこうということで、例年、5月ぐらいに、趣意書といいまして、基本的には例年御協賛いただいている企業に対して、ことしもやるのでよろしくお願いしますというような形の御協賛のお願い文書を出しているところでございます。今年度も既に出しているところでございますが、まだ出して間もないということで、ぽつぽつ御協賛いただいているという報告は入ってございますけれども、まだ初期の段階でございますので、傾向的にはまだわからないのかなと思っております。

 ただ、昨年は、不況の影響もございましたし、また1回、東日本大震災の関係であいてしまったということもございましたので、実は昨年の実績が多少例年を下回ってしまったというような結果がございます。ことしもどうなるか、まだ見えない部分もございますけれども、少しでも多くの企業から御協賛いただくように努力をしてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○墨谷委員
 いろいろとありがとうございました。昨年に比較して、いろいろな変化があると思います。大変な運営だと思いますが、無事故の運営ということを念頭にお願いして、私の質問を終了させていただきたいと思います。

 以上です。

○小栗委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 最初に、資料1の東京湾大華火祭についてなんですが、今回、会場計画が変わったということで豊洲の予備観覧会場が廃止と。先ほどのお話では、開発工事があるのでということなんですけれども、これで晴海第2会場の一部や水辺テラスを使用するというお話がありましたけれども、この関係で設営とか警備の費用というのは減るのか、ふえるのか伺いたいというふうに思います。まず、それをお願いしたいと思います。

 あと、資料7の関係ですが、区立学校における事故発生状況の推移ということで資料をいただいていますが、これを見ますと、幼稚園が比較的少ないという感じがします。これはどういう理由と言ったら変ですけれども、幼稚園では小さい子供さんなので、事故が起きないほうがもちろんいいんですけれども、その辺はどういうことでこういう数字になっているのか、お示しをいただきたいというふうに思います。お願いします。

○濱田地域振興課長
 華火祭の警備経費のお話でございます。

 こちらは、資料に書かれておりますように、豊洲の予備観覧会場が廃止となって、かわりに晴海第2会場の拡大で対応するということでありますならば、豊洲の予備観覧会場を廃止する経費が結構大きいものがございますので、経費的には減るといったことになろうかと思います。ただし、前委員の質問にもございましたが、会場のほうのキャパシティーは広がるということが見込まれておりますけれども、実はその周辺の道路の工事が、今、進められておりまして、会場の収容人数はふえるものの、そこまでの誘導に制限がかかるという可能性が現在ございます。

 まだ、当日の工事の着工状況が見えない部分がございまして、その状況によりましては、別な場所に予備スペースを設けたいというふうなことも考えております。いずれにしても安全第一で考えていくことからすれば、冒頭言いましたように豊洲会場が減る分は減りますけれども、もしかしたら別な要素、別な部分で若干経費がまた出てくるかなということは考えているところでございます。

 以上です。

○林学務課長
 学校・幼稚園における事故のお尋ねでございます。

 幼稚園で事故が少ない理由というところでございますが、やはり1点大きく言えることは、活動する時間が幼稚園の場合は短いということ、また、お子さんが活動する部分での活発さといいますか、その点がやはり大きく違うのかなと。例えば、今回御報告させていただいている授業中の事故ということで、小学校では64件、中学校では40件ございますけれども、この数字に占めるうち、体育の授業で事故があったというのが小学校では38件、中学校では40件のうち32件でございます。また、部活動が中学校から始まってくるというところで、その他の件数の46件のうち32件が部活動で事故が起きているというところでございます。

 幼稚園の場合には、37件のトータルの件数のうち保育中が34件を占めているというところで、これは裏面のほうにも書かせていただいておりますけれども、打撲ですとか歯が欠けてしまったりだとかいうような、基本的には遊びながらの事故でございます。幼稚園での事故は場所においても、教室ですとか廊下、遊戯室、そういったところで起きているというような状況でございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 今の幼稚園の関係の事故の説明はいただきましたが、幼稚園には養護の先生はいませんよね、養護教諭。保健室みたいなものはないわけですよね。学校と一緒になっているところも多いんですけれども、学校の保健室で幼稚園の子供さんを診てもらうというわけにはいかないというふうに聞いています。そういう意味で、活動量が違うということもありますけれども、今、結構大規模な幼稚園がふえていますので、そういうところには、けがとか病気などに備えた保健の先生、保健室みたいなものも必要ではないかというふうに考えるんですけれども、その辺のお考えがないのかどうか伺いたいというふうに思います。

 それと、東京湾大華火祭の関係で、経費としては豊洲の会場がなくなる分減るけれども、道路工事の関係でふえるかもしれないというようなお話がありました。この問題はいろいろな機会で私も取り上げて、いつも予算特別委員会でも資料をいただいていますけれども、とにかく中央区の場合は警備費、そして設営費に大変お金がかかっているということで、東京湾全体の広いところに観覧席を設けるということももちろんわかりますけれども、とにかく断トツですよね。隅田川の花火は95万人の観客動員がありますけれども、墨田区で出しているお金は2,700万円、台東区も2,700万円ということもありますし、警備費としては3,600万円、設営費は5,000万円で済んでいるところを、中央区では1億円以上の経費がかかっていますし、設営費も1億5,000万円ぐらいかかっているということです。

 安全が第一ですから、警備の人を減らすとか、そういうことはできないと思いますけれども、そうであるならば、いつも私たちは主張していますけれども、隔年実施とか、そういうことも含めて考えていくことも必要ではないかというふうに思います。この辺の考え方について改めて伺いたいというふうに思います。

○林学務課長
 幼稚園におきます保健室についてでございます。

 基本、幼稚園でもし事故があった場合には、小学校と建物が一緒でございますから、同じ小学校・幼稚園というところのつながりの中で協力を仰ぐことも、事故の大きさによっては当然あるかと思います。ただ、基本、幼児の場合につきましては、大きなけが等があった場合には病院に連れていくということも当然ではございますが、保護者に引き渡すということを原則とさせていただいておりますので、幼児教育の中で保健室を設けるということについては考えておりません。

○濱田地域振興課長
 花火についてでございますけれども、経費に関しましては、私ども、確かに委員おっしゃるように東京湾を囲む広域な警備をかける必要があるということで警備経費が高いのは事実でございます。ただ、隅田川花火大会のほうは、実は私どもも存じ上げない部分もございますけれども、表には出ていない部分で東京都なりの援助があるということを伺っております。例えばでございますけれども、安全施設費として橋の転落防止柵ですとか、そういうバリケードを張るとか、そういうものは都道に関しては東京都がかなり別枠で援助しているといった事実もございます。そういった意味で、一概に比較できない部分はございますけれども、東京都のほうは、かなり高い警備経費を安全に対して費やしておりますので、重ね重ねになりますけれども、経費がかかっているのは事実でございます。

 そうした中で、隔年実施ということでございますが、昨年、東日本大震災の関係で2年ぶりに開催したわけでございますけれども、やはり開催に当たって、いろいろな交渉をしていく中で、たまたま前々回中止したのは未曽有の大震災ということで、警察とか東京都とかもかなり協力的な形で前回は無事に開催することができました。これはやはりそういう理由でなければ、なかなか安全のためには毎年やって継続性を保つということが一番だなということを実感しておりますので、隔年にすることはかえって危険度も高まりますし、ノウハウが継続されないといったところにもつながりますので、隔年実施にすることは今のところ考えていないといった状況でございます。

 以上です。

○小栗委員
 隅田川花火大会を例に出したので、隅田川のことでお答えもありました。これは東京都も入っているので、別枠で都道関係はやるというのはあるのかもしれませんけれども、そういうことで言えば、そういう協力を都にも仰ぐということを区としてもやってもいいんじゃないかというふうに、御答弁を聞いて思いましたし、とにかく費用が大変かかるということで、隔年実施にすると、かえってノウハウが継続できないみたいな御答弁がありましたけれども、前も言いましたけれども、いろいろなお祭りなどでも隔年とか3年に一遍とか、そういうことでやっているわけですし、1年あいたけれども、無事にできているわけなので、そういう意味では隔年実施ということも視野に入れるべきではないかということを改めて主張したいというふうに思います。

 幼稚園の関係は、けがをしたら親御さんに引き渡すというお話もありましたけれども、学校と一緒にやっている幼稚園でも対応としては、とにかく何か大きな事故だったら病院なりに連れていくというのが原則だというふうに伺っていますし、小学校の養護の先生が幼稚園の子供さんの面倒を見るということは、実際的にもなかなか難しいということもあると思います。今のところ考えていないということだったんですけれども、そういう意味ではけがとか事故に備えた体制をぜひ考えていく必要があるのではないかということを要望したいというふうに思います。

 次に、本の森ちゅうおうの関係ですが、これまでもいろいろ経過があり、今回は実施設計の概要ということで御報告がありました。これまでもいろいろ建物の形状とかで、例えばにぎやかなところと静かに本などを読める環境とか、いろいろな要素を盛り込んだ施設にするんだというふうなお話もありました。とにかく音は上に上がるので、吹き抜けの関係で音の問題はないのかということを去年の区民文教委員会で加藤委員が質問したときには、いろいろ工夫します、ガラスなどをやる場合もありますみたいなお話がありました。そういう設計のかかわり、吹き抜けの音の関係でどういうふうになっているのか御説明をいただきたいというふうに思います。

 それと、1階から上の階までを含めて滞在型の施設にするということで、ソファーのようなものとか、図書館の関係では椅子と机のようなスペースがかなり配置されています。図書館に限って言うと、今の京橋図書館にも椅子と机のスペースがありますけれども、それと比べると今回はどういうふうに、その数というんですか、スペース的には確保されているのか、あわせて伺いたいというふうに思います。

○粕谷図書文化財課長
 2点の質問にお答えいたします。

 最初に、吹き抜けの音の問題ということでございます。

 昨年の11月にパブリックコメントの中でも区民の方から、音や振動、匂いが上階に伝わるのではないかということに対して、私どもからは、例えばガラスで吹き抜けを、視覚的には見えるけれども、音、匂い等を遮断するような方法も考えられるというふうなことをお示ししました。設計するに当たっていろいろ種々検討し、1つは、今回、この図書館を含む複合施設、5つの機能が融合してということがございますので、施設的にも、また管理的にも施設が一体となって、おのおのの、図書館なら図書館の効果を他のものと相乗して、いろいろな方に喜んでもらえる施設ということで考えてございまして、確かに吹き抜けを多用してはございますが、それは上階からの光を取り入れたり、広がりとか、そういうことも要素としてございます。

 そういう中で、音の問題についてでございます。音は上に伝播しますので、若干は上に伝わってくると思いますが、それよりもむしろ施設のにぎわいということで考えてございます。また、図書館も3層構成でございまして、3階の部分は比較的2階あるいは1階からの音が少しは来るかもしれませんが、中4階、4階に行くに従って静寂な空間をということで考えていますし、学習室も中4階と4階にも設けてございます。いろいろな目的で利用される方にはいろいろなスペースを御提供していきたいというふうに考えてございます。

 また、図書館の新旧の座席数といいますか、そういうお問い合わせですが、現状の京橋図書館は166席ございます。今回、実施設計終了時点で、確定ということではございませんが、3階には202席、中4階には214席、4階には164席の計580席、今回計画してございまして、もう少し具体化すれば、最低で600席ぐらいまでは座席が確保できるというふうに考えてございます。

 以上です。

○小栗委員
 吹き抜けによる音の問題というのは、結局現状のままということで変更ないようなんですけれども、音が上に抜けてうんと騒がしいような状況になったら問題ではないかというような指摘もあって、前にパブリックコメントでも意見が上がっていたわけなんですけれども、全然その辺は解決策がないという状態で実施設計というのは本当に大丈夫なのかなというふうな思いをいたします。

 それと、今度は座れる席が580ということです。本の森ちゅうおう自体のコンセプトが滞在型ということで、1日でもゆっくりできるような施設にしたいというようなお話も以前ありました。いろいろな形で使っていただくというのはいいと思いますけれども、図書館が中心の施設なので、やはり図書館としての機能が損なわれないような工夫というのが求められているというふうに思います。

 特に、管理運営の件なんですけれども、ここにも示されているように、管理運営の考え方としては施設の管理運営を一括して指定管理者に委ねるということを基本にするというふうに書かれています。図書館というのは指定管理になじまないということが、これまでも文部科学省の国会での答弁でもありましたし、総務大臣も図書館とか知の領域に属するものは指定管理の対象から外すべきではないかというような議論もされている中で、今回は全体を指定管理にするということになっています。

 特に問題だと思うのは、指定管理というのは指定の期間が決められているので、図書館としての蔵書をどういうふうに構築していくのか、専門性を蓄積していく、そういうことが、期間が指定された管理の運営になるので、そういう点では、そこが一番問題ではないかと私は思うんです。その時々の管理だけではなくて、知的な財産として資料が後世まで記されていくものなので、そういう意味では、どういう本を選ぶのかとか、どういうものを集めておくのかというようなことをきちんとやっていく必要があると思いますけれども、この辺はどのようにお考えなのでしょうか。

○粕谷図書文化財課長
 今、委員おっしゃったように、かつては総務大臣等が図書館というのは指定管理になじまないのではないかということで、私どもが加盟しています日本図書館協会でも、かつてそういう見解を示してございましたが、図書館協会のほうも試行版でございますが、平成24年9月20日付の、指定管理者制度を検討する視点の中で、指定管理は図書館になじまないということは言ってございません。いろいろな面で検証方法、事前事後の検証をきちんとやるということで、そこではいいとも悪いともは読み取れませんが、そこで真っ向からなじまないということは言っていないということで、私どものほうもこうした図書館協会がまとめた指定管理を導入する際のチェックポイントを有効に活用していきたいというふうには考えております。

 また、区のかかわりでございますが、指定管理、区の財産を民間企業のほうにお任せするということで、区の責任も大変大きいものというふうに感じてございます。したがいまして、応募要項の作成、それから指定管理を選定する部分の行政の関与ということで、きっちり我々の要求水準を満たすところに指定管理をお願いして、委ねた以降もきちんと点検評価を計画的に行って、区の目指したものになっているかどうか、日々区のほうでチェックをするという体制を構築していきたいというふうに考えてございます。

○小栗委員
 今は指定管理もいいんだみたいな御答弁だったんですけれども、それはいいとか悪いとかというよりも、いろいろ問題があるので、こういうチェックが必要だということも示されているというふうに思います。

 いろいろチェックするとか点検して評価するというお話もありましたけれども、結局丸投げでは、図書館にどういう蔵書、資料を集積しているのか、一つ一つチェックするわけではないと思いますし、結局は利用者の数がどうかとか、どれだけ貸し出しがあったとか、そういうことのチェックしかできなくなるおそれもあるというふうに思います。

 そういう意味では、この図書館が中央区の3つの館の中の基幹の図書館、中心館になるわけですので、そういう意味でも専門性が問われていくし、中央区としての図書館の管理ということは大変重要だというふうに思いますので、きちんと評価すれば大丈夫だということにはならないのではないかという点を指摘したいというふうに思います。

 とりあえず、その点を指摘して終わります。

○青木委員
 私からは、資料2の協働提案事業と資料9の本の森ちゅうおうについて質問させていただきます。よろしくお願いします。

 まず、協働提案事業のほうで、資料をいただきましてびっくりしましたのが、評価において、数値をつけるのは難しいとは思いますけれども、その中で評価がC、Bなどがついている親子でいっしょにアートデリバリーという事業です。その中で、文章のほうの評価を何度も読み返したんですけれども、奥歯に物が挟まったようなといいますか、何かこの事業を継続してはならないというか、このままでは継続できないというような強い否定的なニュアンスが感じられます。

 これまでの事業を見てみますと、その前の事業、例えば平成22年度協働提案事業でした銀座ミツバチプロジェクトですとかキッズドア、からだとこころの発見塾、いずれもAランクで継続になっております。2年やっていますね。今回も、もう一つのほうはAランクで継続になっている中で、アートデリバリーがなぜこのような結果になったかというのが大変気になりますので、もう一度詳しくその辺の状況を教えてください。

○濱田地域振興課長
 協働提案事業でございます。まずこの評価の表の位置づけでございますけれども、AからDまでございまして、C評価というのはどちらかというと評価できるということで、ちょっと微妙な区別でございますけれども、評価できないといったものではないということだけ、まず最初に確認させていただければと思います。

 アートデリバリーのほうは、お子さんと親が参加者という形で参加いたしまして、これは実は2講座行っております。1講座目3回もので、お絵描きを中心にやってございます。いわゆるアートでございます。2講座目は音楽を中心にやってございます。昨年の10月ごろに協働推進会議のほうで中間評価というのを行いました。そのときに、中間評価につきましても、最終評価と同じように団体側からの自己評価、それから担当部局からの自己評価ということで、それを出していただきまして、それをもとに協働推進会議のほうで中間評価をしたところでございます。そうしたところ、どうしても一番はっきり違いますのは、事業の目的のイメージが団体側のほうと担当部局のほうで異なるといったことでございます。

 具体的にどういうことかと言いますと、担当部局のほうは、自主グループをつくるのが課題ということで捉えておりまして、子育て世代のお母さん同士の交流を含めた自主グループの育成というのが主目的でございます。団体側のほうは、結果的には自主グループづくりにつなげていこうという事業でございますけれども、目的はアートのいろいろなものを通じて子供たちに感性を伝える。それによって親御さんに子供たちの成長をわかっていただいて喜びを与える。結果的に、それが自主グループづくりにつながっていくんだと。この主目的が、ちょっと順序が逆なんでございますけれども、どうしても合わない部分がございました。

 前半を6月、7月にやっておりますので、その3回が終わって中間評価を経まして、それが表面化いたしましたので、後期の3回分に向けて、ある程度修正を行い、多少は修正した方向で事業は終わっておりますが、どうしても最終的な事業目的の合致が見られなかったということで、このような評価になったということでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 内容につきましては、理解いたしました。

 私も、このアートデリバリーについては公開プレゼンテーションを見に行っておりまして、当時の資料を出してきたんですが、私自身も全てにAランクをつけている。プレゼンテーションがすばらしかったんです。それだけに、一つの団体として完結はしているんですけれども、それが中央区が目指すところの協働提案事業と合致するかどうかということで、今回図らずもその違いが明らかになったということですので、今後プレゼンテーションのやり方も含め、いろいろ今後に生かしていただきたいと思います。

 次に、本の森ちゅうおうなんですけれども、まずは、資料の中で探すことができなかったので、全体的に本の森ちゅうおうという施設における受動喫煙防止対策に対する考えをお聞かせください。

○粕谷図書文化財課長
 喫煙場所かと存じますが、基本的には全館禁煙というふうにしたいところではございますが、一部に喫煙所を設けてございます。分煙ということにしてございます。場所は、5階あるいは6階になるかと存じます。現在、公共施設からたばこの煙を廃するという傾向がどんどん進んでございますので、基本的には、当然のことながら禁煙をベースに、まだまだなかなか100%禁煙ということも、一方では難しかろうということで、一部に喫煙場所は設けてございます。

 なお、図書館等々は当然、小さいお子様の利用もございますので、そういう部分については禁煙でございますが。

 失礼しました。答弁に誤りがございました。喫煙室は1階に利用者用ということで設けてございますし、7階は利用者が入らないところでございますが、7階には職員用の喫煙室というのを設けてございます。大変失礼いたしました。

 それで、子供用ということで、児童についても、来館者に優しい施設を目指してございまして、1階には主に生涯学習のいろいろな自主講座を聴講される方のために一時的にお子さんを預かるところ、子ども一時預かり所も配置したり、先ほどの説明にもございましたように赤ちゃん・ふらっとを設けたり、図書館でございますれば3階の児童室の近所に授乳室を設けて、来館者に優しい施設というものを目指してございます。

 以上です。

○青木委員
 1階に喫煙室と、職員用というのがありますね。今お答えの中にありましたように、公共の施設は全館禁煙が理想であると。まさにそのとおりで、健康増進法に基づきまして2010年、厚生労働省健康局長通知での公共施設などでの原則全面禁煙ということに向けて、いろいろ進んでおります。具体的に図書館で調べましたところ、2年前の年末になりますが、話題となった千代田区の日比谷図書館については、やはりそれを目指したんですけれども、さまざまな事情で地下に喫煙室があると。残念ながら、現在のところ喫煙室がありますというお答えでした。

 ところが、最近もっと注目されております武雄市の図書館につきましては、この理想のもとにということで喫煙室はつくられておりません。全館禁煙という方針を貫いております。そのかわり、1日滞在するという滞在型の施設ですので、屋外に喫煙エリアを設けているということです。ですから、中央区の本の森ちゅうおうに関しましても、かなりスペース的には余裕があると思いますので、できれば外に喫煙エリアをつくり、館内に関しては理想的な全館禁煙ということで、中央区としての受動喫煙防止に対するポリシーというものをしっかりあらわしていただきたいと思いますので、これは希望として、本の森ちゅうおうに関しては全館禁煙、ぜひこちらの方向で、また検討していただきたいと思います。

 以上です。

○木村委員長
 ここで休憩をとります。午後3時再開という形で行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

(午後2時49分 休憩)


(午後3時 再開)

○木村委員長
 それでは、休憩前に引き続き委員会を再開いたします。

 質問者の方、どうぞ。

○渡部(博)委員
 それでは、何点か質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。

 東京湾大華火祭の関係については、安全第一ということでやられるということで、基本は海に周りを囲まれているという状況では、転落防止も含めてやられると、お金がかかっていくというのは、ある意味、理解するところであります。その辺は、まず第1は、要望しておきますけれども、安全に十分配慮していただいて、大過なく花火大会が終わることを実行委員会の人たちにお願いしたいということをお願いしておきます。

 それと、地域に対しては、やはり晴海地域というのはそれなりに負担を強いられる部分があるので、そういうところの意見、要望を含めて実行委員会のほうで把握をしていただいて対応していただければありがたいということ、これもお願いをしておきます。

 それと、ことしの9月7日のオリンピックの関係があるわけですけれども、花火大会の今後ということで、オリンピックが開催されることになり、あそこに選手村が建つということになったときの花火大会の考え方というのをお知らせいただければありがたいというふうに思います。

 それと、これも要望しておきますけれども、協働事業提案の関係については、まずはNPOが独自としてこういうものを実施していくということが基本であるということは確かなことだと思います。その上で、区が一緒になってやれるという事業を今回取り上げたということであると思いますので、事業が区と合わなかったからといって、この事業がノーということではないということは理解していいのかということをお知らせいただければありがたいと思います。

 それと、障害者スポーツの関係です。これについては、日本橋浜町の区立総合スポーツセンターについてはバリアフリー化がされており、ほかの体育施設でも、月島スポーツプラザもエレベーターがあったかと思いますけれども、これから事業展開として、学校でもエレベーターがついているところ、ついていないところ、こういうのが拡大していったときにどういった対応をされていくのかというのをお知らせいただければありがたいと思います。

 それと、資料5の本物を知る!!「お江戸満喫 まち歩き」というところの関係で、主体は書かれている事業主体の各組合ということになっているところでありますけれども、中央区観光検定のモニターの方だとかOBの方、受かった方、そういう方たちがどういうふうに関与されてきているのかということをお知らせいただければありがたいと思います。

 それと、本の森ちゅうおうの関係で、若干何人かからお話をお伺いしたところですけれども、周りに全て施設が配置されているので、天窓というか、上から入ってくる光しかない。みんなが歩く真ん中のところはちゃんとした窓が少ないなということを言われました。上から採光するということでやられているんだと思うんですけれども、窓がないという部分でいくと、若干狭さを感じる部分というのはないのかなというのを懸念している状況であります。

 それと、いろいろな考え方があるわけですけれども、建築基準法にも若干かかってくるのかもしれませんが、吹き抜けの部分における、うるさい、うるさくないという話についてです。アクリル板なり透明なもので遮音をつくるとかいうことについては、もし本当に実施された中で遮音壁的なものがつくられなかったとき、実施した後に、うるさいということになった場合、そういうことも加工は可能なのかどうかということをお知らせいただければありがたいと思います。

 それと、この質問をすることは間違っていないとは思うんですけれども、八丁堀駅からの連動ということは考えられなかったのかということをお知らせいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。

○小泉副区長
 華火祭です。

 オリンピックの招致の実現ということで2020年東京都ということになればどうなるかということでございますけれども、まだ事務的には検討しているものではございませんので、若干個人的な考えを含めて、私からお答えをさせていただきたいと思います。これについては東京都あるいは今でも港区だとか、あるいは江東区も若干会場で御協力いただいているような関係機関もございます。

 25回といった4分の1世紀、回を重ねてきた。これをオリンピックが来るから、すぐ、もうだめですねというだけの結論では余りにももったいないのではないか。都心でのこういうにぎわいのイベントがどういうふうに続けられるのか。当然、晴海には観覧会場ができませんので、そういう制約が出てまいります。そういう事実、前提を受けとめながらも、どういう方向で華火祭が可能なのか、あるいは無理なのか、その辺を含めて関係者の知恵を集めて、極力これを続けていくような方向がないものかどうか十分検討していく必要があるのではないか。価値のあるイベントだというふうに思っていますので、そういう事態になった場合には、そういう取り組みをしてまいりたいというふうに考えています。

 以上でございます。

○濱田地域振興課長
 協働事業についての御質問でございます。

 いわゆる課題解決ができなければノーなのかといった御質問でございますけれども、協働事業はやはりNPOなり団体さんと区が行政の課題解決に向けて、ともにお互いの立場を尊重しながら役割分担を行って、その結果として行政の課題解決につながるといったものが定義でございます。そういった意味から、課題解決というものは構築段階から協働ステーションが担当課のほうと調整をしながら構築を進めて提案に至るわけでございますけれども、当然、採択の基準にも行政の課題解決になるかどうかというのは入ってございますので、どの程度課題解決に向けて、度合いというものはございますけれども、ほとんど行政の課題解決に結びつかないようなものであれば、これは私どものほうは協働事業としては捉えないといった考え方でございます。

 以上でございます。

○森下スポーツ課長
 障害者スポーツに対応した施設の整備、バリアフリー化についてでございます。

 委員御指摘のとおり、障害者スポーツを推進するに当たっては、障害の種別ですとか程度に応じてさまざまな障害者の方たちが楽しめる競技を取り入れていくソフト面の充実が必要なことはもとより、おっしゃるように設備面でのバリアフリー化は非常に重要なことだと思います。体育施設のバリアフリー化に関しましては、今、一部整っているところもございますが、今後におきましては、例えば大規模改修の機会ですとか、なかなか建てかえるというのはすぐには来ないかと思いますが、そういった機会を捉えて、充実したバリアフリーをしてまいりたいと思っております。

 また、学校施設につきましては、スポーツ開放として利用させていただいている施設については、学校の改築ですとか改修の機会を捉えて、区民部としましてはスポーツ開放を視野に入れたバリアフリーを教育委員会のほうと連携いたしまして整備をしてまいりたいと思っております。

○守谷商工観光課長 「大江戸満喫
 まち歩き」について、中央区観光検定の合格者のかかわりということでございます。

 こちらの資料に記載してございます実施内容、着付けですとか老舗探訪、これらについては各地域の団体の皆様の御協力によることになりますけれども、今回のモニターツアーの実施の目的の一つに、アテンド教育というものがございます。前年から観光協会でも舟運を取り入れたまち歩きを始めてございますけれども、舟運に向けてのガイドがなかなか育たないということで、今回はこちらの中に添乗員、ガイド協会の方の御協力を得まして、中央区観光検定に合格し、特派員となった方は、現在61名おりますけれども、そちらの方全員を対象として、添乗員のガイドの教育も含めて、このツアーの中で行うということになってございます。

○粕谷図書文化財課長
 私からは3点の御質問にお答えいたします。

 最初に、周りを隣地で囲まれているという敷地形状であり、なかなか上空からしか光がとれず、その辺狭さを感じるということでございますが、全部ではございませんが、3階と中4階、図面で御確認いただきますと、おわかりになりますが、図書館の部分ですが、隣地側、この図面の上と下に窓を設けて、できるところは採光を取り入れていこうという考えでございます。

 いずれにしましても、一面しか道路にあいていませんし、敷地形状もこういう細長いところですので、なかなか部屋の配置が難しゅうございまして、なかなか窓がとれないという実情もございます。その中でも、皆さんに楽しんでいただけるような施設のつくり込みをしてございますので、御理解をいただければと思います。

 また、うるさいということで苦情があった場合に吹き抜け部分を閉じられるかという御質問ですが、この建物は今回、建築基準法を一部除外するということで防災評定を取得することを今やってございます。したがいまして、本計画どおりに建物ができてからも、そのとおりに建物が運営されないと、もう一回、防災評定の取り直しということで、なかなかハードルが高うございますので、この辺については不可能ではないかというふうに考えてございます。

 最後の御質問ですが、八丁堀駅からのアプローチということです。

 本建物、図面でいうと上のほうに生きている下水管が通っていまして、さらに、私どもが今回計画している建物が大きく新大橋通り側から後退していますのは、こちらに日比谷線のトンネルが通ってございます。したがいまして、こちらに日比谷線からの出入り口を設けるのは物理的に不可能ということで、御了解いただければと思います。

 以上です。

○渡部(博)委員
 それぞれありがとうございます。

 花火の関係については、9月7日のオリンピックの候補地決定を見なければ、軽々に判断できるものではないということは理解しているわけですけれども、やはりこれから先どうするかというのは若干考え方も含めて聞いておいたほうがいいのかなと思って、質問をさせていただきました。理解をしている部分はあるんですが、もう少しこれから先、9月7日を過ぎたときの時点でしっかり考えていかなきゃいけないなというふうに思っております。

 障害者スポーツの推進の関係については、学校施設については、今、改築だとかそういうことが進められている、増築、新築も含めてあるというふうに思ってはいますけれども、学校のほうもそういう学級を設ける部分もあるわけですので、お互い調整をしながらやっていただければありがたいなというふうに思っております。

 それと、観光検定の関係については、理解しました。そういった形で、何か観光検定をただ受けて受かったよということだけではなくて、やはりそういう形をつくっていくことが本当に必要なんだろうなというふうに思っておりますので、今後とも、活用という言い方は失礼だと思うんですけれども、観光検定に合格された方が区の事業なり、まるごとミュージアムでも今、ツアーの関係でいろいろやっていただいているということは理解しているところですので、そういったことも含めて今後とも対応をお願いできればありがたいなというふうに思います。

 図書館については、八丁堀のところはいろいろなものが下水管も含めて、あの辺いっぱいまだ通っているということです。できれば本当は八丁堀駅の地下からという形ができれば、いろいろな意味で、また違ったものになったのかなというふうには思っているところなんですが、埋まっているものも含めて、いろいろなことでそういったことがかなわなかったということについては理解します。

 それと、窓の関係についても、そういったことでよく理解をするところなんですが、広く見せるという工夫も含めてやっていただければありがたいなというふうに思います。

 それと、建築基準法の除外でやるということについては理解するところはありますけれども、上からの採光のことだとか、いろいろなことがあって除外する部分もあるんだろうと。回廊だとか、いろいろなことで除外する部分というのはあるんだろうとは思うんですけれども、やはり実施されてからしかわからないということもあろうかと思うんです。そういったことも含めて、対処ができるような形をつくっておくべきなんではないのかなというふうに思っている次第です。そこはもう一回取り直さなければいけないということではなく、やはりそういったことも視野に入れた中で対応していただきたい。図書館と複合施設ということで、今まで図書館だけであれば静寂性も含めて対応できたかもしれませんけれども、今度は高齢者の施設が上にある。下のほうは一般の人たちが入ってこられるエントランスがある。下から伝わってくる声というのは、やはり上に伝わるということも含めて、何かしら対策をとっていくべきではないのかなというふうに思っておりますので、その辺は対応をお願いしたいと思います。

 こちらの議員のほうの考え方もいろいろあると思いますけれども、やはり施設としては、図書館がほかのビルだとかほかの地域の人々個人個人に悪影響を及ぼさないような形で運営されるべきだというふうに思っておりますし、管理を指定管理者という形で進めようしている中でいけば、先ほど言われていた部分はあるんですが、やはり区の施設であるということは確かであるわけですから、区はしっかり指定管理者を見ながらやっていただく、そこに任せたからそこの責任だよというのではなくて、しっかり対応していただければありがたいなというふうに思っております。

 以上で質問を終わります。

○増渕委員
 資料2、行けたら資料3のほうに。前委員と若干重複する部分がありましたら、御了承のほどお願いいたします。

 まず最初に、1点、確認のためを含めまして、私、資料2の事業につきましては、一番最初の立ち上がりのときから関心を持っておりまして、十思スクエアのほうにも何回かお邪魔いたしまして、いろいろ聞いてまいりました。まずは、改めて協働提案事業の意義と目的、頭では理解しているんですけれども、できればもうちょっと具体的にお願いしたいと思います。

 それから、前委員のほうからNPO団体ということがあったんですけれども、この提案事業に関しましては、確認なんですけれども、先ほど地域振興課長はNPO及び団体と言ったか何か知りませんけれども、この団体は私の認識の中ではボランティア団体も入りますし、そのような認識なんですけれども、想定されている団体があれば、どのような団体を想定されているのか。

 それは何でかと申しますと、私の記憶では初めてのNPO以外の団体さんが中央区環境保全ネットワークさんですね。本当に本区と長い歴史の中、信頼関係の中で構築されてきた関係の団体だと思っております。後ほど申し上げますけれども、今回この団体がこの協働提案に応募してくれたことには大変感謝申し上げるところでございます。

 NPO団体に特定して言いますと、中央区内で登録されているNPO団体に限るのか。

 それから、多分これはないと思うんですけれども、総合評価において再検討の例はあったのか。

 それから、これが一番重要な点になってくると思います。先ほど地域振興課長さんからるる、これがこのような結果になった、再検討を要するという結果になったという根拠が、多分担当部課、福祉保健部子ども家庭支援センターに起因しているのではないかと思っております。その意見に対しては、後ほど課長の御答弁をいただいてから申し上げますけれども、担当課が子ども家庭支援センターになった根拠、そして子ども家庭支援センターとして、この事業に対するかかわり。最初の段階では、相手方の団体とは話し合いを行っていたんでしょうけれども、第1期、第2期と分けておやりになっている中で、中間の御報告もあったという中で、子ども家庭支援センターがこの事業に関してどのようなかかわりを持ったのか。まずは、このあたりからお伺いしたいと思います。

○濱田地域振興課長
 何点か御質問をいただいております。順次お答えさせていただきます。

 まず、協働事業といいますか、協働の意義でございますけれども、これからより豊かな区民生活等を創造するために、なかなか行政だけでは課題解決ができない部分が多うございまして、そうしたいろいろな方の多様なニーズにお応えするために、NPO等の団体と区がともに力を携えて、ともに地域の課題ですとか行政課題を解決していこうといったものでございます。

 それから、団体とはという御質問がございました。

 当然、NPOに限らず、ボランティア団体、任意団体も含めまして、あとは例えば町会・自治会ですとか企業の中で社会貢献活動をしている部分もございますので、そういった団体を全て含むものでございます。

 それから、提案するには登録が中央区内でなければだめかということでございますけれども、基本的にはそういった制限はございませんで、中央区内で活動をしていただけるというのが基本的には条件になっておりまして、所定の申請書をいただいて、審査の結果、登録という流れになってございます。

 それから、総合評価の結果、その後、どうしたかというような御質問がございました。

 協働推進会議のほうで再検討を要するという形で評価をいただきまして、協働ステーション中央あるいは私ども地域振興課がともに団体側及び担当者側とお話をしまして、協働推進会議で答申されました事業の目的イメージですとか、プログラムの再構築に向けて調整をしたんですけれども、先ほども言いましたけれども、どうしても最終的に合意が得られなかった部分がございまして、今回、継続を見送るといったものでございます。

 それから、今回、担当部局が子ども家庭支援センターになった根拠という御質問が出ました。

 実は、この団体さんがもともと他区のほうで児童館でこういう活動を先行的に実施しておりまして、この団体さん側のほうが今回、中央区のほうでもやりたいということで、団体さんからの指定で児童館を担当する子ども家庭支援センターを指名してきたといったところでございます。

 1点戻りますけれども、これまで再検討した例があったかでございますけれども、今回2回目の採択の評価でございまして、1年目は3事業全て継続を要するといった結果で再検討はしてございません。失礼いたしました。

 そうした中で、団体さんのほうから事業の提案の御相談が協働ステーションのほうにございまして、協働ステーションのほうでその事業の中身を確認の上、担当部局と調整の上、事業構築に向けて話し合いを進めています。その上で、その時点では目的、イメージは自主グループの育成という形で、合致する部分があったわけでございますけれども、そうした中で、結果的には提案をいたしまして協働推進会議で採択されたといった流れでございます。

 そうした中で、子ども家庭支援センターのかかわり方でございますけれども、当然、場所の提供、それから参加者の募集、それに対する広報紙とかの周知の支援、そういったことが主に子ども家庭支援センター側の役割でございまして、実際、事業の中身は子ども家庭支援センターもともにかかわりながらの部分もございますけれども、基本的には団体側のほうがプログラムを実施する、こういう役割分担でございます。

 以上でございます。

○増渕委員
 わかりました。

 先ほどから申しているように、私もこの事業を見学に行ったこともありません。ただ、私が前言ったと思うんですけれども、港区の六本木中学に港区内で登録しているNPOが30団体近く集まっているところがあるんです。そこを2回ほど見学に行ったんですけれども、NPOは目的が物すごくはっきりしていますので、はっきり言って、いい意味で狭い分野で力を発揮するというようなところがあります。

 いただいた資料を読んだときに、まず事業の成果に関する評価の中で、事業の目的は達成できたかという中で一番冒頭の、孤立しがちな若年の母親とその子どもがアート活動によって云々かんぬんという文面があるんですけれども、これはちょっと子ども家庭支援センターが望んでいることと、このNPOさんが従来行ってきたことと相当な開きがあるのではないのかなと思ったのは事実でございます。そんな中で、これが再検討を要するというふうになったことは、くどくど申し上げませんけれども、私としてはすごく納得できるところでございます。

 今後のことなんですけれども、一番最初に私が行ったときに、NPOと町会・自治会を含め、ボランティア団体が協働提案として事業を行う、これが行政課題に対応するということが頭の中にしみついております。この協働推進会議委員の構成の中に社会福祉協議会の事務局長さんが入っていらっしゃいます。今現在ではなく、これからのことなんですけれども、社会福祉協議会のボランティアセンターは長い歴史を持っておりまして、もう100を超える個別のボランティア活動をなさっております。

 改めて課長にお伺いしたいんですが、協働提案を募集して待つのではなく、行政側のほうからも、社会福祉協議会を通してでも結構なので、この団体さんが継続して行っていることが行政課題に対応できるということであれば、やはり行政側から投げかけてみて、ボランティア団体さんでも結構です。町会・自治会はいろいろなところで難しいかもわかりませんけれども、これは非公式にですが、前から協働ステーション中央の山岸さんとは、おかげさまで顔も知っているものですから、お話しした。ただ、山岸先生は、はっきり言ってNPOのオーソリティーで大御所でございますから、なかなか個別のことに関しては難しい。今後の姿勢としてお伺いしたいんですが、環境保全ネットワークに代表される、区とは長い歴史のもとで信頼関係を結んでいる団体さんがいっぱいある。その中で行政課題を解決してくれる上において、やはりもうちょっと行政側から働きかける必要があるのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。

○濱田地域振興課長
 委員おっしゃいますように、昨年度採択した事業は今年度実施していくわけでございますけれども、昨年度採択した事業も含めまして、実はその7事業のうち、NPO団体以外は今回評価にございますボランティア団体、1団体のみでございます。全体に占める割合も決して多いとは言えないといった状況でございますけれども、その中で、実は採択された団体は1団体のみでございますけれども、その前に提案まで至った団体というのは、実は、別にもう一団体いたりとか、提案まで行かなかったけれども、協働ステーション中央とともに担当課のほうと構築に向けて話し合った団体も数団体存在します。そういった意味からすれば、全くボランティア団体がこの協働事業のほうに参画していないかというと、意外とそうでもなくて、かかわりは持っているところがある状況でございます。

 そうした中、委員がおっしゃるように、区のほうから働きかけてはどうかといったところでございますけれども、ボランティアセンターの登録団体につきましては、実は協働ステーション中央の登録団体とみなすという形の扱いにしておりまして、あえて新しく申請をしなくても協働ステーションのほうも使えるといった形で運用してございます。そうした中で、協働ステーションのほうが中心となって、当然、NPO団体向けもそうですけれども、今はまだなかなか区内全部に広がりませんが、周辺の町会さんとか、あとは当然ボランティア団体のほうともパイプをどんどん広げている最中でございます。

 例えば、十思カフェといいまして、毎月1回気軽に協働について話し合うという時間を設けたりですとか、見本市といいまして、これはボランティア団体さんにもお声がけさせていただいておりますけれども、自分たちの活動を皆さんが一堂に集まって会場を設けて、それぞれ活動を紹介し合って情報交換しましょうみたいな、こういう連携も実は始めております。

 そうした中で、協働ステーションあるいは区のほうで課題に対する問題意識を持てば、それに見合った団体さんにアプローチするということは、今、すごくたくさんやっているというわけではないかもしれませんけれども、それなりに始めているといった段階でございますので、今後もそういったものをより充実させていければと考えているところでございます。

 以上でございます。

○増渕委員
 ありがとうございます。新しい事業なので、そのあたりのところをお願いしたいと思います。

 ちょっとくどいようなんですけれども、再検討を要するという団体さんには大変なことだったと思うんですけれども、いろいろな評価のところの内容を読ませていただきますと、これは子育て支援、それから家庭教育のほうまで入っていくようなことを行政側が望んだのかなというような思いがしております。その中で、この団体さんに関しては、先ほどおっしゃったようにプログラムの変更はできないと。なかなか理解が得られなかったということに尽きるのではないのかなと思っております。

 環境保全ネットワーク、大変ありがたいことでございます。この活動自体、終わった後、ちらっと聞いたんですけれども、ただ単にバスツアーを組んで現場に行って、檜原村の方々と交流して帰ってきて、それで終わりではなく、下でパネル展もやり、それから終わった後も、難しい言葉ではないですけれども、総括もやり、そこまでやってくださった。なかなかこれは行政側としては、そこまでの対応はできないのではないのかなという思いで、これは大変評価したいと思います。来年できないのが残念なんですけれども。

 今、地域振興課長にるるおっしゃっていただきました。NPOは結構なので、そのような目的で協働ステーションをつくったんですからね。ただ、行政側の働きかけで、今までの長い歴史を持つ中央区と友好的なボランティア団体をこの際活用するというようなところもあっていいのではないかと思います。

 済みません。資料3のほうで簡単に。

 資料2と資料3、どういう目的かはっきりと、こういうふうに並んで出てくるとよくわかりますよね。これも大変結構なことだと思います。

 この中身については、特段あれはないんですけれども、文化事業助成ということに関して、私、これを見まして、社会教育会館でこれも大分、もう10年近くなると思いますけれども、文化のリレーというものを実施しております。私、ちょっと聞いてみたんですけれども、その文化のリレーが、いまだに続いていると。今は社会教育会館の自主事業として行われていると。

 しょっぱな、文化のリレーを立ち上げるときに、私もちょっと協力しようということで、町場の布団屋さんを呼んで子供たちに防災頭巾、綿入れから手づくりでつくらせたり、クリスマスカード、年賀はがきをデザイナーの人を呼んでやってもらったりということでお願いしました。大変みみっちい話で申しわけないんですけれども、これが重要だとは言っていません。2日間にわたる講師の派遣料が、私の記憶では3,000円の図書券だったと記憶しております。

 何が言いたいかといいますと、文化のリレーをもう一回総括していただいて、長い歴史がありますので、その中から、この資料3に出てくるような事業へと発展できるものが、私の資料の中では結構あるんです。だから、そのあたりの連携といいますか、3の事業に関してのところで、もう一遍お考えをいただくと大変ありがたいなと思っております。

 余談になるんですけれども、先ほど言った布団屋さんの活動なんかは、本当に日本針を持ちまして子供が危なっかしい手つきでやっておりました。中央区教育委員会のほうにお聞きしたんですけれども、今、5年生で日本針を持って9時間ぐらい、6年生と中学生はもうミシンになっちゃうそうです。そんな中で文化・伝統を、もう和裁士なんていう言葉はもう死語に近い。お針子さんなんていうのはどんなものだというような中で、やはり日本針を持って、私らの中学のときは男の子も浴衣まで着ました。そこまでとは申しませんけれども、そんなものも、本区は呉服のまちで、私も和服が好きなので年に何回か着ますけれども、手で縫ったのとミシンで縫ったのと金額も違うし、着心地も全く違う。

 余談でございまして、どうぞ文化のリレーをもう一回総括していただいて、今後、3の事業に何かいい助言を与えてくれるようなことがあれば、課長からお伺いしたいと思います。

○鈴木文化・生涯学習課長
 社会教育会館で行っております文化のリレーについてでございます。

 こちらにつきましては、登録団体を中心に、それぞれが持つ技術を地域の子供たちに伝えていただく、そういった趣旨で実施しているものでございまして、今では社会教育会館を使うところもありますし、また各プレディを使って実施しているところでございます。各館実施しているもので、平成24年度で申しますと、28回で延べ540人の方に御参加いただいているところでございます。中身としては、やはり今、委員おっしゃいましたように身近なもの、例えば体操ですとか工作ですとかちぎり絵ですとか、区に伝わっております伝統文化、伝統芸能、こういったものを扱っているところもそれぞれあるところでございます。

 こうした団体は、基本、ボランティアでやっていただいているところでありますが、1つ工夫をしていただければ、今回資料3にありますような文化事業の助成という対象にもなろうかなという事業もございますので、そのあたりは文化事業の周知を図りながら、よりわかりやすく、応募しやすいようなことで進めてまいりたいと思います。

 以上でございます。

○増渕委員
 温かいお言葉、ありがとうございました。

 文化のリレーは、私は有馬小学校しか知らないんですけれども、有馬小のプレディも大変お世話になっております。その中でもう10年近く続いてきた事業なので、文化・生涯学習課長がおっしゃったように、これが今は社会教育会館の登録団体で、ここ五、六年はそこにお願いするという形になってきているのではないかと思います。私が最初に言った、針を使うとか何々というのは、なかなかこっちからお願いしますというのも難しいでしょうけれども、そのあたりのところも含めて、今後、文化のリレーと資料3の事業がつながっていくような方向性に持っていっていただく。何を言いたいかといいますと、少し予算をつけていただきたい、日の当たらないところに予算をつけていただければ、そのような思いで発言させていただきました。

 これで終わります。

○木村委員長
 続きまして、議題、区民生活及び教育行政の調査について質問のある方、お願いいたします。

○小栗委員
 1点だけ伺いたいと思います。

 今、いじめの問題にかかわって、どうやっていじめをなくすかということで法制化のいろいろな動きもありますけれども、いじめの問題というのは教育的に解決していくということが非常に大切だというふうに思いますし、いじめを禁ずるというような形で命令するようなやり方とか、道徳教育をもっと強化して教え込むというんですか、いじめはいけないと。

 もちろん道徳教育も必要なんですけれども、上から押しつけるやり方というのは逆効果ではないかというような指摘もあります。特に、いじめによる自殺の問題が起きた滋賀県の大津市立中学校の場合は、市内で唯一の国の道徳教育推進指定校だったということで、いじめの事件の第三者調査委員会でも道徳教育だけを強調してやっていくのも限界ではないかというような指摘もありますけれども、この辺について現場で一番苦労している教育委員会としてどのように考えるか、御見解を伺いたいというふうに思います。

○増田指導室長
 いじめについてのお尋ねでございます。

 道徳教育ということで、子供たちの心を育んでいくというようなことも大切というふうに思っております。その中では、単に読み物資料を読んで、それについて話し合うのみならず、体験活動を通して子供たちが経験をしていくことも大切というふうに思っておりますし、あわせて、何よりも一人一人の子供たちを育んでいくことを大切にするということの中では、子供たちがいろいろ生活をする中で悩みを抱えたり、あるいは困難なところにぶち当たったりというようなこともございますので、まずは教員が子供たちの様子をよく見取っていくというようなこと、それから年間を通じていじめのアンケートというようなことも各学校で実施をしていくということ。その中で、単にいじめがあるなしだけではなくて、子供たちがどんな心の悩みを抱えているか、うれしいことも含めて、困っていること、そういったことをいろいろな方法で把握をして、教師がそれに向かい合っていくことが重要であるし、それをまた各学校で推進していただくように各学校に対しても働きかけをしているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 ぜひ上から押さえつけるようなやり方ではなくて、いじめる子供に対しても丁寧に対応していく形が必要ではないかというふうに思います。

 この点にぜひ配慮いただいて、いじめ問題の対策をとっていただきたいということを申し述べて、終わります。ありがとうございました。

○青木委員
 それでは、私も1点だけ、教育委員会にお尋ねいたします。

 ことしの4月、子宮頸がんワクチン、HPVワクチンが定期接種化されまして、このワクチンについてはさまざまな点で問題があるということで、わからないことも多いということで、私も現在、情報収集に努めているところなんですが、1点はっきりしておりますのが対象年齢です。中央区におきましても、確認しましたが、小学校6年生から高校1年生相当の女子、※がつきまして、標準接種は中学校1年生の間に接種を完了させるというふうになっています。

 このワクチンは大変デリケートな問題も含んでおりまして、子供の心と体の成長や性教育上の配慮を踏まえた接種方法について検討した形跡が国に見られないですとか、対象となった女子児童・生徒やその親から、性教育やデリカシー等に配慮した接種方法を求める意見が多く聞かれるということで、先般、質問趣意書も国会に出されております。

 そのような中で、中央区では任意接種が始まりました。任意接種でも助成されておりまして、3年たったということで、この対象年齢となる小学校6年生から中学生の女の子に対して、学校の場でどのような指導あるいは教育を行っているのかということをお聞かせください。

○林学務課長
 子宮頸がんワクチンの予防接種、委員お話がありましたとおり平成22年7月に、この制度の助成事業に先立ちまして、保健所の職員が中学校に行きまして、保護者、また生徒に対して子宮頸がん予防ワクチンについて、病気、そして検診の必要性、中央区における事業を始めていくというようなことを含めて御説明をする機会を設けてございます。

 以上です。

○青木委員
 その後、定期的に行われているんでしょうか。

 あと、このワクチンに関して、教育という視点から中央区の考え方を聞かせてください。今、事実を述べていただきましたので、中央区の教育委員会として、このワクチンに対する教育、指導のあり方というものの考えをお聞かせください。

○増田指導室長
 保健所からそういった御案内を申し上げたことについては、今、御説明をしたところでございますけれども、学校の領域といたしましては、これは保健の指導の領域になってくるというふうに思っております。小学校、それから中学校の学習指導要領の中で扱う内容といたしましては、自分の健康を保持するということの中で、健康について理解をすることでありますとか、それから、さまざまな医療機関あるいは区にも保健所という施設があるわけですけれども、そういうところを活用しながら自分の健康保持をしていく、予防接種というようなこともございますけれども、そういったことを含めて、全体として指導しておりますので、子宮頸がんワクチンに特化して何か指導するというような実情はございません。

 以上でございます。

○林学務課長
 平成22年以降、学校における保健所のほうの説明等については、開催はしていないところでございます。しかしながら、国も初め、子宮頸がんに係るパンフレット等、教育委員会に届いたものにつきましては、学校のほうにパンフレット等をお送りさせていただいております。そのような状況でございます。

○青木委員
 わかりました。

 私がお聞きしたいところは、健康の問題ですとか安全のために検診をやるということはもちろんなんですが、私がデリケート、デリケートと先ほどから申し上げているのは、もっとはっきり申し上げますと、10代の未熟な女性にワクチン接種を奨励することは性交渉の低年齢化につながりかねないというような懸念も出てきているということで、つまりそういう観点からも、このワクチンを小学校6年生、そういう意識もない未熟な女の子の体に打つのはどうかというような討論も今はなされております。

 そういった点を含めての教育的観点ということだったんですが、次長、これは大変難しい問題だと思いますので、きのう、こういうことをお聞きしますというふうにお願いしておきましたので、もし御意見いただければよろしくお願いいたします。

○新治教育委員会次長
 私ども学校教育の中では、先ほど指導室長が申しましたように、健康はやはり自分で管理していかなければいけないという、その基礎基本の姿勢、情報をしっかりとって、どういうところから正しい情報をとって、どういうスタンスで判断していかなければいけないかという、その基礎基本を教えていくのが義務教育だと思っております。

 ですから、さまざまな保健所の機関等の情報もあるでしょう。そういうものをどういうふうにしたら情報がとれるのか、それについてどういうふうに、保護者も含めてお家の中で話し合って、自分の健康を自分がどうやって守っていくのか、それが私どもの義務教育機関として果たす役割かと考えているところでございます。指導室長が申しましたように、子宮頸がんの予防ワクチンに特化しての、これはいい悪いとか、そういうような教育をする場ではないと私どもは考えているところでございます。

○青木委員
 わかりました。なかなか私が意図するところを酌んでいただけないようですが、これは重要な問題ですので、今後いろいろとまたお話を伺ってまいりたいと思います。

 以上で終わります。

○木村委員長
 議題、区民生活及び教育行政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして閉会といたします。

 ありがとうございました。

(午後3時50分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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