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平成25年第一回定例会会議録(第6日 3月28日)

1.会期

三十日(第六日)

三月二十八日(木曜日)

2.開議並びに閉会

午後二時開議

午後四時一分閉会

3.出席議員

(二十九名)

一番 加藤 博司議員

二番 山本 理恵議員

三番 瓜生 正高議員

四番 富永 一議員

五番 染谷 眞人議員

六番 木村 克一議員

八番 河井 志帆議員

九番 奥村 暁子議員

十番 小栗 智恵子議員

十一番 石島 秀起議員

十二番 礒野 忠議員

十三番 中嶋 ひろあき議員

十四番 今野 弘美議員

十五番 墨谷 浩一議員

十六番 堀田 弥生議員

十七番 田中 耕太郎議員

十八番 渡部 恵子議員

十九番 志村 孝美議員

二十番 石田 英朗議員

二十一番 鈴木 久雄議員

二十二番 高橋 伸治議員

二十三番 増渕 一孝議員

二十四番 原田 賢一議員

二十五番 押田 まり子議員

二十六番 植原 恭子議員

二十七番 田中 広一議員

二十八番 中島 賢治議員

二十九番 渡部 博年議員

三十番 守本 利雄議員

4.欠席議員

(一名)

七番 青木 かの議員

5.出席説明員

区長 矢田 美英君

副区長 小泉 典久君

副区長 吉田 不曇君

教育長 齊藤 進君

企画部長 中島毅君

総務部長 島田 勝敏君

防災危機管理室長 中島 佳久君

区民部長 浅沼 孝一郎君

福祉保健部長 平林 治樹君

高齢者施策推進室長 小倉草君

保健所長 和田 哲明君

環境土木部長 宮本 恭介君

都市整備部長 岸田 里佳子君

会計管理者 平沢 康裕君

教育委員会事務局次長 新治満君

監査事務局長 坂田 直昭君

企画財政課長 黒川眞君

広報課長 信坂 留吉君

総務課長 長嶋 育夫君

6.議会局出席職員

議会局長 田野 則雄君

庶務係長 渡辺 忠之君

議事係長 荻原 雅彦君

調査係長 金田 敏明君

書記 長田 基道君


7.議事日程

日程第一
諸般の報告

日程第二
請願第四号 米軍新型輸送機オスプレイの配備撤回と全国での低空飛行訓練中止を求める意見書の採択を求める請願

日程第三
議案第一号 平成二十五年度中央区一般会計予算
議案第二号 平成二十五年度中央区国民健康保険事業会計予算
議案第三号 平成二十五年度中央区介護保険事業会計予算
議案第四号 平成二十五年度中央区後期高齢者医療会計予算
(三月五日予算特別委員会付託に続いて)

日程第四
議案第十五号 災害に際し応急措置の業務等に従事した者に係る損害補償に関する条例の一部を改正する条例
議案第十六号 中央区新型インフルエンザ等対策本部条例
議案第十七号 中央区安全で安心なまちづくりを推進する条例の一部を改正する条例
議案第四十二号 中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
(三月一日企画総務委員会付託に続いて)

日程第五
議案第十三号 中央区事務手数料条例等の一部を改正する条例
議案第十八号 中央区立福祉センター条例の一部を改正する条例
議案第十九号 中央区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例
議案第二十号 中央区介護保険条例の一部を改正する条例
議案第二十一号 中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例
議案第二十二号 中央区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例
議案第二十三号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例
議案第三十五号 指定管理者の指定について(区立知的障害者グループホーム)
議案第三十六号 指定管理者の指定について(区立知的障害者生活支援施設)
議案第三十七号 指定管理者の指定について(区立八丁堀保育園)
議案第三十八号 指定管理者の指定について(区立京橋こども園)
議案第三十九号 指定管理者の指定について(区立新川児童館)
議案第四十号 指定管理者の指定について(区立介護老人保健施設)
議案第四十三号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例
(三月一日福祉保健委員会付託に続いて)

日程第六
議案第十四号 中央区事務手数料条例の一部を改正する条例
議案第二十四号 中央区立環境情報センター条例
議案第二十五号 中央区道における道路構造の技術的基準に関する条例
議案第二十六号 中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例
議案第二十七号 中央区道における道路標識の寸法に関する条例
議案第二十八号 中央区道における移動等円滑化の基準に関する条例
議案第二十九号 中央区営駐車場条例の一部を改正する条例
議案第三十号 中央区立公園における移動等円滑化の基準に関する条例
議案第三十一号 中央区立公園条例の一部を改正する条例
議案第三十二号 中央区まちづくり基本条例の一部を改正する条例
議案第三十三号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
議案第三十四号 中央区営住宅条例の一部を改正する条例
議案第四十一号 特別区道の路線の認定、廃止及び変更について
(三月一日環境建設委員会付託に続いて)

日程第七
議案第十一号 中央区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

日程第八
議案第十二号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例

日程第九
議案第四十四号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

日程第十
議案第四十五号 中央区監査委員の選任同意について

日程第十一
議員提出議案第四号 中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例

日程第十二
議会閉会中の継続審査


午後二時 開議

○議長(石田英朗議員)
 ただいまより、本日の会議を開きます。

 なお、本日、青木かの議員より、欠席の申し出がありましたので、御報告申し上げます。


○議長(石田英朗議員)
 これより本日の日程に入ります。

 日程第一、「諸般の報告」を行います。

〔田野議会局長朗読〕


十三、委員会報告書(企画総務委員会)

十四、委員会報告書(福祉保健委員会)

十五、委員会報告書(環境建設委員会)

十六、委員会報告書(予算特別委員会)

十七、「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取につい

て(照会)

十八、「職員に関する条例」に対する人事委員会の意見聴取につい

て(回答)

十九、議案の送付について

二十、議案の提出について


○議長(石田英朗議員)
 報告を終わります。

 ここで、ただいま報告のありましたとおり、区長より議案二件が送付され、さらに議員提出議案一件が提出されましたので、本日の日程に掲載いたしました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第二を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第二

 請願第四号 米軍新型輸送機オスプレイの配備撤回と全国での低空飛行訓練中止を求める意見書の採択を求める請願


○二十三番(増渕一孝議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 ただいま上程されました請願第四号は、内容の朗読を省略し、企画総務委員会に付託されるよう、お諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 ただいま提出されました動議は、賛成者がありますので、成立いたしました。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、ただいまの動議のごとく決します。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第三を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第三

 議案第一号 平成二十五年度中央区一般会計予算

 議案第二号 平成二十五年度中央区国民健康保険事業会計予算

 議案第三号 平成二十五年度中央区介護保険事業会計予算

 議案第四号 平成二十五年度中央区後期高齢者医療会計予算

(三月五日予算特別委員会付託に続いて)


○議長(石田英朗議員)
 本案について、予算特別委員会の報告を礒野委員長より願います。

〔十一番 礒野 忠議員登壇〕

○十一番(礒野 忠議員)
 ただいまより、予算特別委員会に付託を受けました議案第一号、平成二十五年度中央区一般会計予算、議案第二号、平成二十五年度中央区国民健康保険事業会計予算、議案第三号、平成二十五年度中央区介護保険事業会計予算、議案第四号、平成二十五年度中央区後期高齢者医療会計予算の以上四議案について、その審査経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 本特別委員会は、去る三月五日の本会議において、委員十七名をもって設置され、本四議案の付託を受けたものであります。

 本会議散会後、議長招集による初の委員会が開会され、私が委員長に、副委員長には中島賢治委員が選任され、即日就任し、ここに本委員会の構成が行われました。

 続いて、三月八日に委員会を開会し、議長並びに区長挨拶の後、理事者より、各会計全般にわたり総括説明を受け、その後、一般会計「歳入」から説明を求めて質疑を進めることと決し、審査を開始いたしました。

 平成二十五年度の本区各会計歳入歳出当初予算の合計額は一千十五億八千五百五十一万五千円であり、一般会計では八百四億五千八百十九万二千円で、前年度当初予算と比較して十四億八千八百三十万四千円、率にして一・九%の増、国民健康保険事業会計では百十八億三千三百四十三万九千円で、前年度当初予算と比較して五百八十二万二千円の増となり、前年度比で同程度となっております。介護保険事業会計では七十億八千百一万六千円で、前年度当初予算と比較して二億七千五百七万九千円、率にして四%の増、後期高齢者医療会計では二十二億一千二百八十六万八千円で、前年度当初予算と比較して二千八百四十七万一千円、率にして一・三%の増となっております。

 本委員会は、平成二十五年度における本区行政運営の大綱をなし、その方針を決定する本予算案に対し、現下の社会経済情勢を踏まえつつ、区民の信託に応えるため、去る三月五日の本会議での付託以来、本日まで延べ十三日間にわたり、慎重に審査を行ってまいりました。

 すなわち、三月八日には、まず、一般会計「歳入」より質疑を開始し、同日これを終了し、十一日に「歳出」第一款「議会費」の質疑を開始し、同日これを終了し、さらに同日、第二款「総務費」の質疑に入り、十二日にこれを終了し、同日、第三款「地域振興費」の質疑に入り、十三日にこれを終了し、同日、第四款「民生費」の質疑に入り、十四日にこれを終了し、同日、第五款「衛生費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第六款「土木建築費」の質疑に入り、十五日にこれを終了し、同日、第七款「教育費」の質疑に入り、二十一日にこれを終了し、同日、第八款「公債費」、第九款「諸支出金」、第十款「予備費」、以上三款を一括して質疑に入り、これを終了し、さらに同日、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計予算の歳入歳出を一括して質疑に入り、二十五日にこれを終了し、同日、総括質疑に入り、二十六日にこれを終了しました。

 二十一日には、日本共産党委員二名より、十八日付で提出された、議案第一号、平成二十五年度中央区一般会計予算に関する修正の動議について、審査方法を決定し、二十六日に提案者より修正案の説明を受けました。

 修正案は、一般会計予算案の歳入歳出をそれぞれ三億八千七百七十四万四千円増額し、予算総額を八百八億四千五百九十三万六千円に修正するものであります。

 続いて、同修正案の審査終了後、起立により採決いたしましたところ、起立少数をもって否決されました。

 以上のとおり、平成二十五年度本区各会計予算の審査が終了したことに伴い、本委員会は本四議案に対する各会派の態度表明を受けたのであります。

 まず、中央区議会自由民主党議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会自由民主党議員団の態度表明を行います。

 平成二十五年度は、基本計画二○一三のスタートの年であり、その予算は、基本構想に掲げた将来像実現の総仕上げとなる新たな基本計画を方向づける、極めて意義深いものであります。

 日本全体で少子高齢化や人口減少が進行していく中で本区は、平成十八年に長年の目標であった定住人口十万人を達成し、その後も順調にふえ続け、一昨年には十二万、今では十三万人を目前にしております。

 こうした中、本年二月に策定された基本計画二○一三においては、本区へ集まる人々の活力とにぎわいを着実に定着させ、子供から高齢者まで全ての区民が快適な都心居住のすばらしさを謳歌し、生涯を通じて活動し続けられるまちづくりの基盤を今しっかりと築いていくとの理念が貫かれ、小学校の改築・改修や高齢者施設など、集中的な施設整備を含む六十六の施策と八十三の計画事業が体系化されました。

 さらに、矢田区長の所信表明では、山中伸弥教授のノーベル賞受賞を受け、子供たちが世界に羽ばたく教育立国実現に向けた熱い思いが述べられ、江戸以来脈々と受け継がれてきた、人への思いやり、先人の知恵とたゆまぬ努力で培われた豊かな土壌、これらを未来にしっかりと紡いでいくとの決意が述べられました。

 その第一歩となる平成二十五年度当初予算には、二十一の新規事業と五十五の充実事業を含め一般会計総額で八百四億五千八百十九万二千円と、過去最大だった今年度をさらに上回る予算が組まれております。

 我が会派各委員は、中央区の人口が今後十年間で十四万、十五万と迫っていくことが見込まれる中で、次のステップとして、誰もが安心して中央区に住み続けられるまちを確実に実現すべきとの認識に立ち、さきの一般質問や本日までの予算委員会の質疑を通じ、基本計画二○一三の目標と方向性、その確実な実施を裏づける財政の見通しについて確認するとともに、健全財政確保に向けた事務事業の不断の見直しの重要性などについても指摘してまいりました。

 また、歳出においては、東日本大震災を踏まえ喫緊の課題となっている防災対策を初め、中央区の将来を支える次世代のコミュニティ形成の考え方、地域振興施策、乳幼児人口の増加に対応した保育所等の整備方針、さらに、まちづくり・交通対策で課題となっている放置自転車・駐輪場問題など、各款にわたって慎重に審査を重ねてまいりました。

 未来を担う次世代の育成に関しては、まちが変貌していく中での地域・家庭・学校の役割についての基本認識や国際理解教育の方向性を確認するとともに、人口がふえ、さらなる発展を目指す中での区政運営のあり方として、区民とのコミュニケーションや行政の説明責任の重要性について考え方を確認するなど、提案も含めた質疑を重ねてまいりました。区行政当局におかれましては、各施策の実行に当たり、これまでの議論を踏まえ可能な限り反映されるよう願うものであります。

 十三万都市に発展した中央区の次なる成熟のステージに向け、今後は基本計画二○一三が区政の羅針盤となりますが、その実現には、人口動向や社会状況の変化をきめ細かく捉えた柔軟な施策展開、将来を見通した簡素で効率的な行財政運営の確保、その手法としての民間活力の導入や事務事業の不断の検証、適正な受益者負担の確保といった取り組みも必須の条件であります。その鍵となるのは区と区民との厚い信頼関係であり、我が会派も一丸となって最大限に努力してまいる所存であります。

 以上申し上げまして、我が中央区議会自由民主党議員団は、本予算特別委員会に付託されました平成二十五年度中央区各会計歳入歳出予算に賛成し、態度表明といたします。

 次に、中央区議会公明党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十五年度中央区各会計歳入歳出予算案に対する中央区議会公明党の態度表明を行います。

 本区の人口は十三万人も目前となり、さらに人口増加に伴う的確な事業・施策を遂行することが行政に求められています。

 本区の平成二十五年度予算案は、中央区基本計画二○一三の初年度に当たることから、十年後の中央区に描かれた五つのまちづくりの推進に向けて、積極的な施策を展開するべく、各種事業の充実・強化が図られ、さらなる躍進へと力強い方針を指し示す内容であると評価いたします。

 歳入面においては、納税義務者の増加などにより特別区民税は三・五%の増が見込まれるほか、特別区たばこ税についても、道府県たばこ税の一部が市町村たばこ税へ税源移譲されることにより、一八・八%の大幅増と見込み、特別区税全体では前年度に比べ五・五%の増としています。

 また、住宅・建築物耐震改修等支援事業の増に伴う国庫補助金及び都補助金の増や生活保護費の増に伴う国庫負担金の増なども見込まれています。特別区債の大幅な減はありますが、京橋こども園施設取得や月島一丁目地域密着型特別養護老人ホーム施設取得などに充てる施設整備基金からの繰入金のほか、(仮称)本の森ちゅうおうの整備用地取得に充てる教育施設整備基金、財政調整基金からの繰入金などにより増額になっています。

 歳出面においては、特に、新たな被害想定を踏まえ本年二月に修正した中央区地域防災計画に基づく災害に強いまちづくりに向け、住宅・建築物耐震改修等支援事業を昨年比二・三倍に増額させたほか、人口増加に伴う多様なニーズに対応するため、小学校・幼稚園の改築・増築、認定こども園や小規模特別養護老人ホームの開設、さらには障害者福祉の充実のため地域活動支援センターの整備、また地球温暖化などの環境問題に対する取り組みを広く発信する拠点として環境情報センターの開設など、多岐にわたる角度で充実の取り組みを策定し、一般会計当初予算としては過去最大の八百四億五千八百十九万円の予算を計上しています。

 昨年末からの円安・株高による景気高揚感は高まっているものの、いまだ厳しい経済状況にある中、本区の人口増加を踏まえ将来を見据えて、健全で持続可能な財政運営を維持していく観点から、今後も既存の事務事業を点検した上で必要な見直しを行うとともに、区の広報など情報発信力の向上も含め、限られた財源の重点的・効果的な活用に努められるよう要望します。

 私たち中央区議会公明党は、平成二十五年度中央区各会計歳入歳出予算案の審査において、さまざまな行政課題に対し、区民の目線から施策を検証し、質問させていただき提案を申し上げてまいりました。区行政当局におかれましては、今後施策の実行に当たり、可能な限りこれらの意見を反映されますよう心より願うものであります。

 以上申し上げまして、中央区議会公明党は、平成二十五年度中央区各会計歳入歳出予算案に賛成し、態度表明といたします。

 次に、日本共産党中央区議会議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十五年度中央区各会計予算に対する日本共産党中央区議会議員団の態度表明を行います。

 東日本大震災から二年が経過しました。すさまじい地震と津波、世界最悪レベルの原発事故が重なった未曽有の複合災害は、今なお被災地に深い爪跡を残し、先が見えない避難の長期化は被災者を心身ともに疲弊させています。

 昨年十二月の総選挙で第二次安倍内閣が発足しましたが、生活再建に重大な障害を持ち込む消費税増税計画を推し進め、被災地の主要産業に大打撃を与えるTPP交渉への参加も表明しました。政治が復興に障害を持ち込み、妨害するような事態が次々に起きていることは問題です。

 デフレ不況打開は待ったなしの課題ですが、安倍内閣には、物価を二%上げるというインフレ目標はあっても、賃上げ目標はありません。金融緩和などで一時的に円安や株高が起きても、働く人の所得に結びつける努力がなければ、本格的な景気回復に向かうことはできません。政府が賃上げ目標を持ち、賃上げ政策を進めることが必要です。

 安倍政権が進める社会保障改悪も重大です。国保改悪や生活保護水準の切り下げなどは、区にも直接影響を与え、区民生活を直撃します。

 昨年十二月には猪瀬都政が誕生しました。認可保育園は極力つくらず、老人医療費助成や福祉手当を廃止し、福祉はぜいたく、消費税増税は当然とした石原前都知事の方向を基本的に継承するとしています。また、深刻な豊洲の土壌汚染で工期が延び、食の安全上も問題なのに、築地市場移転を強引に進めようとしています。

 このような政治情勢の激変とともに、先の見えない景気状況、雇用不安など、社会的状況が深刻になるもとで、区民に一番身近な自治体として区が果たすべき役割はますます大きくなっています。

 区は、国や都に対し、区民の立場に立って積極的に働きかけるとともに、住民の安全・暮らし、福祉を守るという地方自治の本旨に立った施策を充実することが求められています。ところが、区は、多様化する区民ニーズに対応するためと称して、事務事業の見直しや受益者負担の適正化として区民への負担増を行っていくことを強調しています。

 日本共産党区議団は、二○一二年九月二十七日、区民アンケートなどに寄せられた切実な要求を集約した四百六十七項目の二○一三年度中央区予算編成に関する重点要望書を区長に提出し、本予算特別委員会では、予算修正案も提出しました。予算修正の主な内容は、第一に、区民サービスを低下させないために、削られた事務事業の復活を図る。第二に、無駄を省き、簡素で効率的な区民本位の行財政運営を図るとともに、道路占用料などは負担能力に応じて大企業に適正な負担を求め、財源を確保する。第三に、医療費無料化の十八歳までの拡大や教育費負担の軽減などの子育て支援、住宅リフォーム助成や安全な交通環境整備、区の情報公開を一層促進するなど、区民にとって緊急かつ必要な施策を予算化するという基本に立って、三億八千七百七十四万四千円増額する修正案を提案しましたが、残念ながら、他会派の賛同を得られず、我が党の修正案は否決されました。

 日本共産党中央区議会議員団は、これらの経緯を踏まえ、区長提出の予算案を詳細に検討した結果、議案第一号、議案第二号、議案第三号、議案第四号に反対します。以下、反対する理由を述べます。

 まず、一般会計予算についてです。

 本予算案には、区民の長年の要望、我が党の要求、行政の努力などを反映し、認可保育所の増設、小規模特養の整備、小学校の改築など、幾つかの施策が予算化されていますが、区長の政治姿勢と予算内容には、抜本的な見直しが求められる問題が多々あります。

 第一に、中央区では、超高層タワー型ビルの建設とともに、地域貢献の名目で規制緩和を行う大規模開発が進んでいますが、その人口増に、社会的インフラ整備や学校、幼稚園の教室不足、認可保育所待機児解消のための施策が追いつかない状況が生まれています。大規模再開発優先ではなく、住み続けられるまちづくりに転換すべきです。

 第二に、中央区基本構想では、定住人口十万人の都市を形成とありながら、基本計画二○一三では、二○二三年の人口想定は約十五万人となっています。これでは施策と施設が適切に供給できなくなるのも当然であり、問題です。

 第三に、修正された中央区地域防災計画の中では、原発事故や危険物取り扱い施設への対策が不十分です。保育所や学校、地域が連携した実践的な避難訓練も必要です。

 第四に、築地市場移転の合意は破棄し、有毒物質で汚染された豊洲ではなく、現在地での再整備を目指すべきです。豊洲では食の安全・安心は守れません。見通しも示さず、区の予算で先行営業施設整備を進めるのは問題です。

 第五に、歳入では、NTTや東京電力などの道路占用料は、区の固定資産税評価額に見合う適正な料金への改定をし、大企業に社会的責任を果たさせるべきです。

 第六に、毎年三億円以上を投入する東京湾大華火祭の隔年実施や、華火祭で利益を上げている事業所への協賛金のあり方などを提案してきましたが、受け入れられませんでした。区民には受益者負担だとして負担増やサービス低下を強いる一方で、大企業に社会的責任を果たさせるという姿勢がありません。

 第七に、子育て支援と逆行する出産支援タクシー利用券の減額、保護者負担を増大させる学校給食食材料費補助の廃止、高齢者を失望させる敬老買物券の贈呈額の引き下げと贈呈対象者の年齢引き上げは見直すべきです。

 第八に、認可保育所の待機児童は五百人を超えており(一月末現在)、待機児解消のため、多くの保護者が望む認可保育所の整備を、民間任せにせず、区が責任を持って進めるべきです。また、特養老人ホームの待機者も深刻です。

 第九に、共通買物券は購入限度額を引き下げるのではなく、発行額をふやすべきです。

 第十に、オリンピック・パラリンピック二○二○年東京招致を中央区も推進していますが、中央区と区民に与える影響と負担、環境への負荷ははかり知れません。東京招致に莫大な税金を投じるよりも、東日本大震災の被災者支援・復興支援に活用すべきです。

 第十一に、人口急増で区民サービス量がふえているのに正規職員を減らし、非正規職員が三割近くを占めています。公契約条例を制定し、区民サービスの現場で働く民間労働者の賃金や労働条件の改善を図り、官製ワーキングプアをなくすべきです。

 次は、国民健康保険事業会計予算についてです。

 国民健康保険料は、保険料の連続値上げで、保険料滞納世帯は一年間に一割のペースで増加しており、資格証の発行数も十年間で二倍以上となっています。これまで二年間とられてきた経過措置が、平成二十四年度で廃止となり、新たな減額措置を行うとしていますが、対象となるのはこれまで軽減措置を受けていた人の六分の一に過ぎません。新たな減額措置が受けられる人にとっても、中身は段階的な値上げであり、滞納者がますますふえることは確実です。年金生活者や非正規労働者など、もともと所得の少ない人が多く加入している国保料の値上げは、生活困窮者をますます追い詰めることになります。保険料の負担増を抑制し、国民皆保険制度を守る国の責任、国庫負担の増額を強く求めることが必要です。

 次は、介護保険事業会計予算についてです。

 高齢者の負担は、介護保険料だけでなく利用料、国保料、後期高齢者医療保険料、医療の窓口負担増などに及びます。年金支給額が減り続ける中で、介護保険料などが年金から引かれ、生活を圧迫しています。介護サービスの利用限度額に対する利用率も五三%となっています。昨年四月から実施されている生活援助の時間短縮が与える影響も心配されます。区として、法改正により実態調査と意見集約の仕組みができたことを積極的に活用し、日常生活圏での悉皆調査を行うべきです。介護保険は社会保障の一環として国の制度であり、国に対して制度の抜本的改善を迫ることは当然です。運営主体としての地方自治体は、住民に対して安心の介護実施について直接責任を負っています。根本的には、国の社会保障責任と財源保障責任が求められ、保険料値上げか、サービスの切り下げかという介護保険の矛盾解決のため、国庫負担割合の引き上げを強く国に求めるべきです。

 次は、後期高齢者医療会計予算についてです。

 七十五歳以上の高齢者などを対象にした後期高齢者医療制度は、全国で千五百万人が加入、滞納者は二十五万人に上っています。中央区でも滞納者が四百三十七人で、昨年度から比べて約二割ふえると見られ、短期証の発行も増加傾向にあります。保険料は改定のたびに引き上げられてきましたが、七十五歳以上の人口増加と医療負担が保険料に直接はね返る仕掛けになっているため、今後もさらに上がることは確実です。

 七十五歳という年齢を重ねただけで、今まで入っていた国保や健保から追い出し、あらゆる段階で、安上がりの差別医療を押しつけるのが後期高齢者医療制度です。

 この医療制度は、現役世代にも後期高齢者支援金という形で負担がかかります。七十五歳以上だけ切り離す後期高齢者医療制度などという制度をつくった国は世界のどこにもありません。長年社会に貢献してきた高齢者に苦しみを強いる、これほど人の道に反した制度はありません。即刻廃止すべきです。

 以上、議案第一号、議案第二号、議案第三号、議案第四号の各会計予算案に対する反対の理由を述べ、日本共産党中央区議会議員団の態度表明を終わります。

 次に、中央区議会みんなの党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会みんなの党の態度表明を申し上げます。

 今後十年間の中央区の施策の指針となる中央区基本計画二○一三が先般策定され、この中で十年後の平成三十五年には定住人口が十五万人になることが見込まれており、今後も在住区民を中心とした行政ニーズへの対応が質、量ともに高く求められることは明らかです。

 今回の予算案では、一般会計において前年度比十四億八千八百三十万四千円増となり、初の八百億円台となる八百四億五千八百十九万二千円という大型予算案が編成されました。本予算案は基本計画の初年度の具体策であり、例年にも増して、その重要性が高いとの認識のもと、詳細を審査してまいりました。

 中央区議会みんなの党は、昨年、平成二十五年度予算編成に際して会派要望書を提出し、その中で編成方針に対する要望として、第一に、区民の安全・安心を最優先事項とし、これまでの前例にとらわれることのない、将来を見据えた行政サービスの提供、第二に、中央区基本計画の効果的・効率的な早期実現を目指すとともに、変化し続ける区民・地域のニーズを的確に把握し、必要に応じた計画の改善・見直し、第三に、新規事業を含む全ての事業について、事業の理念、必要性・費用対効果を検証し、より優先度の高い事業の予算化、以上の点をうたい、具体的政策数十点についても要望をいたしました。

 本区の新年度予算のテーマとして区長の所信表明にも掲げられた「さらなる躍進へ 「快適都心」の魅力発信!」の実現へ向けて、最も重要な人口増加への対応、そして歴史と伝統を誇る都心商業地としての地域振興、経済活性化が重点化されていることに注目し、あわせて十年後の中央区の五つの柱である、第一に、災害に強い都心のまちづくり、第二に、子どもが輝く子育て・教育のまちづくり、第三に、すべての人々の健康と高齢者のいきがいのあるまちづくり、第四に、地球にやさしい水と緑のまちづくり、第五に、歴史と先進性をいかしたにぎわいのあるまちづくり、この具現化へ向けた取り組みを精査しました。

 その中でも私たちの具体的な政策要望としてお示しした、第一に、敬老買物券の贈呈方法の改善、第二に、待機児童ゼロの早期実現、第三に、正確な人口統計・推計に基づいた学校施設等整備への対応については、それぞれ予算案の中で、各種敬老サービスの見直し、区内三カ所目となる認定こども園の開設のほか、新設私立保育所三カ所への開設準備経費・運営費等補助として約五億三千万円の計上、また、先般実施されました区内教育施設の全面的な施設調査結果のもと、学校施設の老朽化や児童数の劇的増加への対応策として、新たに豊海小学校・幼稚園の改築、久松小学校・幼稚園の増築、月島第二小学校・幼稚園の増築として盛り込まれたことは、大変高く評価するところであります。

 新年度以降も、現在見直しを進めている行政評価のあり方を洗練させ、新たなマネジメント・サイクルを確立し、理念と目的に合致した施策を展開し、必要に応じて事業及び施策の整理・統合をさらに進めることを大いに期待しております。また、住民サービスの多様化に応え、民間企業やNPOとの協働も視野にしたスピード感のある施策実現へ邁進することをさらに要望し、中央区議会みんなの党は、平成二十五年度中央区各会計歳入歳出予算案に賛成の態度を表明いたします。

 次に、民主党区民クラブ委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十五年度各会計歳入歳出予算に対して、民主党区民クラブの態度表明を行います。

 私たち民主党区民クラブは、区民から要望をいただき、これを受けとめ、平成二十五年度予算特別委員会を通して、各款にわたり、健全財政をもとに、区民福祉に資する行政運営推進を主軸として、さまざまな角度から会派で検討と議論を交わし、質問をしてまいりました。予算執行時には、こうした深い意を御理解いただき、より区民福祉に資するさまざまな施策の実行をお願いいたします。

 新たに策定した中央区基本計画二○一三の船出に当たる平成二十五年度は、十年後の中央区に描いた五つのまちづくりの推進に向け、その基本となる各事業の充実・強化を図るため、「さらなる躍進へ
 「快適都心」の魅力発信!」をテーマとして、新たに各事業を実行・推進していく方向性を打ち出されました。

 平成二十五年度一般会計予算は、過去最大の予算と言われた昨年度予算を一・九%増加した八百四億五千八百十九万二千円を投じています。

 とりわけ、五つのまちづくりの中でも、最も区民の命にかかわる災害に強い都心のまちづくりを最優先とし、昨年同様、地域防災力の強化を推進しておられます。都心区が抱える帰宅困難者問題では、本区内の事業者との連携を図り、来街者の収容に当たっては、同様の問題を抱える他の行政より先駆けて、スピード感を持って対応されています。ほかにも、区内のインフラを整備し、区民への防災意識の向上を図りながら、災害時要支援者のための避難対策も講じておられます。また、新たに、ポケット版防災パンフレットを全戸配布し、区外にいても緊急時に対応ができる内容まで入れるなど、きめ細やかな防災、そして減災への対策を講じていることは、区民のかけがえのない生命、そして財産の保全のために、中央区行政として最も力を入れている姿勢を感じるまちづくりを行っておられます。

 子どもが輝く子育て・教育のまちづくりにおいては、新たに京橋こども園の整備・開発に十三億九千二百十八万四千円を投じ、子育て支援の充実と、待機児童解消のための保育所開設に取り組まれます。また、子育て世帯の経済的負担の軽減のための助成を行うなど、仕事と子育てを両立できる環境の整備を充実させています。

 学習指導の充実と学力向上では、国際理解教育の視点に立った英語教育の推進や、理数教育の向上のために習熟度別指導、個別指導を行い、幼稚園から中学校までの大きな流れの中で、中央区独自の教育に取り組んでおられます。そのあらわれの一つとして、囲碁を取り入れた授業を展開し、思考力、判断力を囲碁から体得する事業を新年度から始められます。また、学習だけでなく心を育てる道徳教育の充実も図り、知・徳・体を子供の成長に合わせて進めていける取り組みを行っておられます。こうした学びの場の整備として、小学校、中学校、柏学園を増築、改修するために、十一億九千八百四十万二千円を投じたことは、教育立国・中央区の中で、世界へ羽ばたく人材教育を行うという熱い姿勢を見せておられます。

 すべての人々の健康と高齢者のいきがいのあるまちづくりでは、従来からの健康づくりの推進や、高齢者がいつまでもその人らしく生きられる健康づくり事業を展開されています。また、七十歳就労社会拡充の実現に向けて、雇用促進を図る環境整備を行っておられます。ほかにも、高齢者に対するサービスの充実には、より手厚い支援を行えるよう、区独自の取り組みを講じておられます。障害者の自立支援のためには、精神障害者地域活動支援センターの整備と開発に向け、二千三百八十六万九千円をかけ、日中の居場所と就労支援に向けて取り組まれることになりました。また、緊急時、災害時に対応できるヘルプカードを作成するための検討に入るなど、きめ細やかな施策を拡充していらっしゃることは、あまねく全ての人々が暮らしやすいまちづくりを行うための、中央区行政の姿勢のあらわれと解釈しております。

 地球にやさしい水と緑のまちづくりでは、本区の住宅事情が集合住宅であることを踏まえ、自然エネルギー及び省エネルギー機器などの導入助成を行うほか、区の施設の設備運用改善によって省エネルギー化を図る取り組み、屋上緑化、質を重んじた街路樹の整備を行うほか、新たに区民へ環境問題への意識向上と、環境情報の提供と活動拠点の場として、環境情報センターを開設するために九千七百五十万四千円を投じておられます。中央区の森には、親子で桧原村の自然に触れる新しい取り組みも行われ、区民に自然環境からたくさんのことを学べる場の提供と、都心ならではの環境対策の強化を図られていることは、次世代によりよい地球環境を継承していくための本区の未来を見据えた施策と認識しているところでございます。

 五つ目の歴史と先進性をいかしたまちづくりでは、七十四億円の経済効果をもたらす東京湾大華火祭を二十五年度も開催し、大江戸盆祭りやまるごとミュージアム、歴史と伝統を内外に発信する観光商業まつりと、中央区らしいイベントの展開でにぎわいを創出していかれます。観光振興に向けては、京橋二丁目に新たな観光拠点の整備、外国人特派員プロジェクトやスマートフォン用観光アプリの開発など、時代を捉えた新たな展開を行われます。また、中央卸売築地市場が昭和十年から担ってきた東京の台所の役割と食文化の保全を、築地の活気とにぎわいを現在までつくり上げてきた場外市場とともに、二十一世紀の築地場外市場で新たにスタートしていくための整備を行うなど、それぞれの地域の特性を生かし、力強く、そして未来へ向けた反映のための各事業の展開を平成二十五年度もとり行っていかれます。未来の区民の知的好奇心をかき立て、かつ高齢者の安息の場、生涯学習の場となる本の森ちゅうおうの整備に向けても、大型予算を投じておられます。

 未来へ向けたこうした主要事業の展開のためには、健全な財政が基盤となることは申し上げるまでもありません。一層の歳入確保の取り組みを行いながら、事務事業のスリム化、受益者負担の適正化を図りながら、今日の繁栄を未来へつなげ、今、中央区にまいた種が、必ずや大輪の美しい花々を中央区に咲かせていけるような未来創造都市・中央区のさらなる躍進へ向けて、区民の福祉に資するお取り組みを平成二十五年度もとり行っていただけるようにお願い申し上げます。

 民主党区民クラブは、「さらなる躍進へ 「快適都心」の魅力発信!」をテーマとしてとり行う平成二十五年度各会計歳入歳出予算案に賛成して、発言を終わらせていただきます。

 次に、無所属委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十五年度各会計歳入歳出予算に賛成の立場から無所属の態度表明を行わせていただきます。

 平成二十五年度は区の将来に資するまちづくりを強力に推進するため、今後十年を見通した新たな計画である中央区基本計画二○一三の策定年度です。平成二十五年度予算は基本計画二○一三の初年度となり、予算と計画との連動性や整合性が問われる最も重要な年度であります。質疑に当たっては、より多くの方が受益を実感できる施策展開を念頭に、区民の立場、納税者の視点で質問や提案をしてまいりました。

 昨年の政権交代により景気の回復期待感があるものの、欧州政府債務危機をめぐる海外景気の下振れ懸念や日本の貿易収支の赤字、為替相場の激変など社会経済・雇用情勢は予断を許さない状況で、先行きは極めて不透明であると言えます。

 歳入面においては、積極的な区債発行を提案いたしました。社会経済環境の動向を的確に捉え、前期五年間で集中的に実施される小学校等の改築・改修を初め、施設整備に大幅な基金の取り崩しが予想される中、施設整備に係る投資的経費を効果的に捻出することが大切と考えます。将来への投資を最大の施策として位置づけるとともに、区債と基金、そして社会経済情勢を加味した安心感ある財政運営を図っていただくことを要望いたします。

 歳出面においては、高齢者数と乳幼児人口の増加により、今後、福祉費の増額が予想されています。行政評価を効果的に活用し、重点施策と各施策目標を定め、受益者負担の是正による歳入確保や事務改善に向けた全庁一体となった内部努力が必要不可欠です。

 審議の中でも触れましたが、新たな基本計画二○一三と各年度予算、行政評価のマネジメント・サイクルを円滑に運用し、強固で自立的な財政基盤を確立することが肝要です。また、委員会において私が申し上げました意見及び要望などを十分に反映していただくことを期待申し上げ、本予算特別委員会に付託されました平成二十五年度各会計歳入歳出予算賛成の態度表明とさせていただきます。

 以上のとおり、各会派の態度表明が終わりましたので、議案第一号、平成二十五年度中央区一般会計予算、議案第二号、平成二十五年度中央区国民健康保険事業会計予算、議案第三号、平成二十五年度中央区介護保険事業会計予算、議案第四号、平成二十五年度中央区後期高齢者医療会計予算について、それぞれ起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 よって、本特別委員会の決定どおり、御賛成いただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました四議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(石田英朗議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第四号は原案のとおり可決されました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第四を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第四

 議案第十五号 災害に際し応急措置の業務等に従事した者に係る損害補償に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十六号 中央区新型インフルエンザ等対策本部条例

 議案第十七号 中央区安全で安心なまちづくりを推進する条例の一部を改正する条例

 議案第四十二号 中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例

(三月一日企画総務委員会付託に続いて)


○議長(石田英朗議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を礒野委員長より願います。

〔十一番 礒野 忠議員登壇〕

○十一番(礒野 忠議員)
 ただいまより、去る三月一日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月四日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第十五号「災害に際し応急措置の業務等に従事した者に係る損害補償に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十六号「中央区新型インフルエンザ等対策本部条例」、議案第十七号「中央区安全で安心なまちづくりを推進する条例の一部を改正する条例」、以上三議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第四十二号「中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、小栗委員から、次のような意見がありました。

 議案第四十二号「中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 この条例改定は、職員の退職手当を引き下げるもので、退職手当の基本額では、最高支給率について、定年退職等を九・六五月引き下げ四十九・五五月に、普通退職を八・七五月引き下げ四十一・二五月にすることを主な内容としています。削減率は一七%前後にもなり、退職後の生活設計を狂わせる大幅な削減です。

 見直しの趣旨は、国における官民格差解消のための退職手当支給額の引き下げや他団体の見直し状況を踏まえて、民間との格差を是正するなどとしていますが、国家公務員と特別区職員の退職手当は、その基礎となる任用実態や支給金額などが大きく異なっており、国が下げたから地方もというのは余りに乱暴です。しかも、国家公務員の退職手当の引き下げ自体、本来ならば、国家公務員の職務の特性や官民の差などについてさまざまな観点から十分検討しなくてはならないのに、短期間に実質的な審議抜きに強行成立されたものです。また、官民格差是正といっても、その根拠となるデータも示されていません。

 日本は、内閣府国民経済計算年報によると、一九九七年からの十四年間に、働く人の所得が八八%に減少しています。欧米諸国では、OECDデータベースによると、同じ期間で、アメリカ一七八%、イギリス一九○%、フランス一六三%、ドイツ一二九%となっているのに比べ、賃金が長期にわたって連続的に減り続けている、世界の先進国の中でも異常な賃下げ社会となっています。デフレ不況打開のためにも、働く人や国民の所得をふやし、消費と国内需要を活性化させることが緊急の課題です。それなのに、政府は昨年、国家公務員の給与を引き下げ、さらに一三年度には国家公務員と同様に地方公務員の給与を七・八%削減することを前提に地方交付税を減らして強制しようとしています。公務員賃金の引き下げは、それだけで一兆二千億円ものマイナスの経済効果となり、民間賃金の引き下げに連動します。

 安倍首相が経済三団体のトップに賃上げ要求をしているのに、地方公務員に賃下げを迫るのでは逆向きです。賃下げを促進してデフレ不況を加速させるようなことはやめるべきです。

 今回提案された退職手当引き下げの議案は、職員の生活と退職後の保障を脅かし、消費を冷え込ませ、内需拡大に逆行するだけでなく、職員のモチベーションを下げるマイナスの効果を生むものだと考えます。区長会と特区連、東京清掃労組の労使交渉で妥結したとはいえ、このような大幅な退職手当削減は容認できません。

 以上の理由から、日本共産党中央区議団は、議案第四十二号「中央区職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例」に反対します。

 小栗委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(石田英朗議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四十二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第四、議案第四十二号は原案のとおり可決されました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第五を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第五

 議案第十三号 中央区事務手数料条例等の一部を改正する条例

 議案第十八号 中央区立福祉センター条例の一部を改正する条例

 議案第十九号 中央区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例

 議案第二十号 中央区介護保険条例の一部を改正する条例

 議案第二十一号 中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例

 議案第二十二号 中央区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例

 議案第二十三号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

 議案第三十五号 指定管理者の指定について(区立知的障害者グループホーム)

 議案第三十六号 指定管理者の指定について(区立知的障害者生活支援施設)

 議案第三十七号 指定管理者の指定について(区立八丁堀保育園)

 議案第三十八号 指定管理者の指定について(区立京橋こども園)

 議案第三十九号 指定管理者の指定について(区立新川児童館)

 議案第四十号 指定管理者の指定について(区立介護老人保健施設)

 議案第四十三号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

(三月一日福祉保健委員会付託に続いて)


○議長(石田英朗議員)
 本案について、福祉保健委員会の報告を田中委員長より願います。

〔二十七番 田中広一議員登壇〕

○二十七番(田中広一議員)
 ただいまより、去る三月一日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月七日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第十三号「中央区事務手数料条例等の一部を改正する条例」、議案第十八号「中央区立福祉センター条例の一部を改正する条例」、議案第十九号「中央区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例」、議案第二十号「中央区介護保険条例の一部を改正する条例」、議案第二十一号「中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例」、議案第二十二号「中央区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例」、議案第二十三号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」、議案第三十五号「指定管理者の指定について(区立知的障害者グループホーム)」、議案第三十六号「指定管理者の指定について(区立知的障害者生活支援施設)」、以上九議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十七号「指定管理者の指定について(区立八丁堀保育園)」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十七号「指定管理者の指定について(区立八丁堀保育園)」に対して反対意見を述べます。

 本議案は、中央区立八丁堀保育園の指定管理者に株式会社ベネッセスタイルケアを指定するというものです。

 指定期間は平成二十六年四月一日から平成三十六年三月三十一日までの十年間となっていますが、今回、応募事業者は株式会社ベネッセスタイルケア一社のみでした。公設の保育園を民間の営利企業に任せることを、一つの応募事業者しかない中で、十年間も継続してよいのかどうか問題です。

 我が党は、区立の保育園で初めて指定管理者を導入した平成十六年第二回定例会で、八丁堀保育園の指定管理者に株式会社ベネッセスタイルケアを指定することに反対しましたが、そのときにも、最少の経費で最大の効果を上げるために、人件費を削り、そこで働く保育士の皆さんが安上がりに働かされることになる危険性を指摘しました。実際に、二○○八年度に常勤保育士十四名のうち、半数の七名が入れかわるという事態も起きました。

 企業が利益を生むためには人件費を抑えるということが、まず考えられますが、働いている保育士の給与が幾らなのか、勤務体制など、労働実態の詳細はどうなっているのか、働く人のモチベーションを保てる労働環境が整っているのかなどについて、議会には企業秘密だからと資料が提出されず、十分に検証もできない状況です。

 新聞折り込みの株式会社ベネッセスタイルケアの保育スタッフ募集広告を見ると、非常勤、パートの保育スタッフは時給九百円からの募集となっています。東京都の最低賃金は八百五十円です。保育士に人間らしいゆとりある労働条件が保障されているとは言いがたく、子供たちへの保育の質にも影響が心配されます。

 また、子供の健やかな成長と安全確保のためには、保護者と保育園側との速やかなコミュニケーション、連絡体制構築が不可欠ですが、昨年十一月の福祉保健委員会に提出された福祉施設における指定管理者の評価表では、施設運営に対する取り組みのところで、保護者が担任と会話できないこともあるため、担任の勤務シフトを変更したという報告がありました。保護者と担任が会話できないような状況をそれまで放置してきたということは、問題です。同じ評価表の利用者の満足度のところでは、忙しそうで言いにくいという利用者アンケートの意見もありました。

 中央区では、子育て世代の急増で、待機児も四月入所第一回選考終了時点で三百九十八人となっています。保育所の増設は緊急の課題であり、少子化対策、男女共同参画社会の実現に向け、保育制度の充実が求められます。

 全ての子供の保育を受ける権利、発達の権利を保障する公的保育の拡充が一層重要とされる中で、株式会社ベネッセスタイルケアを引き続き指定管理者に認めることはできません。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第三十七号「指定管理者の指定について(区立八丁堀保育園)」に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 続いて、議案第三十八号「指定管理者の指定について(区立京橋こども園)」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十八号「指定管理者の指定について(区立京橋こども園)」に対して反対意見を述べます。

 本議案は、区立京橋こども園の指定管理者に株式会社小学館集英社プロダクションを指定するものです。

 インターネットの求人情報を見ると、小学館集英社プロダクションは時給九百五十円で保育士資格を持った人を募集しています。資格を持った専門職としては、安過ぎる給与ではないでしょうか。徹底したコスト削減、人件費の抑制など、労働条件が悪ければ、ゆとりを持って子供たちに接することができず、サービスの低下につながるなどの危険がつきまといます。

 ことし二月の福祉保健委員会に提出された京橋こども園指定管理者候補事業者選定結果を見ると、提案書に基づく評価とプレゼンテーション評価というアピールの面での点数は一番ですが、既存施設の運営状況の評価という実態が反映される面での点数は二番目という結果です。

 私は、小学館集英社プロダクションが指定管理者となっている月島社会教育会館で、ドラえもんのカレンダーが室内にかけられ、受付にドラえもんのぬいぐるみが置かれていることについて、公的施設を企業の活動に利用することは問題だと区民文教委員会で以前指摘しましたが、今でもカレンダーはかけられ、ぬいぐるみも置かれたままです。既に、小学館集英社プロダクションが児童館と学童クラブの指定管理者となっている墨田区や練馬区でも、同様に公的施設を利用したキャラクターのすり込み、企業の宣伝活動が行われています。

 また、来年度、練馬区の児童館の指定管理者になる小学館集英社プロダクションは、児童館運営の経験のない職員を館長にさせる予定だということで、保護者の不信を広げています。

 子供の最善の利益を保障し、児童福祉の増進と健全育成に最大限の努力と責務を果たすためにも、区が直接管理運営を行うべきで、株式会社小学館集英社プロダクションを指定管理者に指定することは認めることはできません。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第三十八号「指定管理者の指定について(区立京橋こども園)」に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十九号「指定管理者の指定について(区立新川児童館)」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十九号「指定管理者の指定について(区立新川児童館)」に対して反対意見を述べます。

 本議案は、中央区立新川児童館の指定管理者に株式会社ポピンズを指定するというものです。

 そもそも、新川児童館と明正小学校の複合施設に民間企業が入っていくことに問題はないのかも問われます。

 また、児童館が民間企業によって運営されれば、地域とつくり上げてきた地域密着型の児童館が壊されるというのも大きな問題です。

 これまで新川児童館で、館長、児童館の職員の方々と、保護者、町会、青少年地区委員会の方々との間で、長い時間をかけて培われてきたきずなを断つ可能性もあります。

 児童館、学童クラブなど、子供たちとの継続的な安定したかかわりが重要な施設で、コスト削減のため、職員がシフト制で毎日かわったり、短期雇用で入れかわるような運営になれば、直接子供たちに悪影響を与えます。新川児童館は、中高生の利用も視野に入れた施設ということですが、思春期という多感な年齢である中高生への対応を民間企業任せにすることにも不安を持ちます。

 地域でも、当初から直営館にしてほしいという強い要望がありました。

 日本共産党区議団は、指定管理者制度の導入についての賛否は、公共施設が、地方自治法二百四十四条にある、住民の福祉を増進する目的を持って、その利益に供するための施設であることを踏まえ、区民の利益にとってどうなのかを基準にして判断しています。祭りなど、さまざまな取り組みに児童館OBの方や児童館を卒業した高校生などが参加し、協力してきた児童館運営に、利益を追求する民間企業を指定することは認めることはできません。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第三十九号「指定管理者の指定について(区立新川児童館)」について反対します

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 続いて、議案第四十号「指定管理者の指定について(区立介護老人保健施設)」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第四十三号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第四十三号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に対して反対意見を述べます。

 本議案は、国民健康保険料率の改定と、保険料均等割額の軽減額を変更することを主な内容としています。

 所得割料率は百分の○・一五下げますが、所得に関係なく加入者全員が支払う均等割額を現行から千二百円引き上げます。一人当たり保険料は、介護納付金も合わせれば十四万七千七百七十四円となり、五千円を超える値上げとなります。多人数世帯や年金暮らしの高齢者、失業者や非正規労働者などの低所得者に、より負担が重くのしかかります。

 国民健康保険料の計算方式は、一昨年度、住民税方式から旧ただし書き方式に変更され、二年間は経過措置がとられてきましたが、その経過措置を今年度で廃止するとしています。新年度から新たな減額措置として、旧ただし書き所得から二○一三年度五○%、二○一四年度二五%を控除するとしていますが、減額しても、実質的には二○一五年度までの段階的な値上げとなります。しかも、新たな減額措置の対象者は、住民税非課税世帯に限られます。第一回定例会の区長答弁にあるように、二○一二年度では軽減対象者は六千二百九十四人でしたが、今回の減額措置を受けられなくなる人が五千百七十一人と、多くの方は適用から除外されてしまいます。

 二○一三年度の保険料は、モデルケースによる試算で、例えば減額対象となる年収二百万円の六十五歳以上の年金受給者夫婦二人世帯で住民税非課税の場合は、二○一二年度と比べ、保険料は七万四千三百十九円から八万五千八百八十六円に一万一千五百六十七円の負担増となります。減額措置がなければ十万五千五百三十二円で、二○一五年度には、住民税方式だった二○一○年度の保険料六万三千八百四十円と比較すると、保険料は四万円も上がり、一・七倍にもなる計算です。

 国保加入者の四○%近くが無職だということを考えれば、値上げにより滞納者がますますふえることは明らかです。中央区では、滞納世帯は加入者の三分の一に上っており、これ以上の保険料値上げは、とても耐え切れるものではありません。診療抑制による健康破壊も深刻です。

 区長が、本会議場、第一回定例会で答弁したように、保険料の負担は区民にとって決して軽いものではないと認識していると言うのであれば、区民生活を守る立場にしっかりと立って、区として一般財源をさらに投入するなどの努力をすべきです。

 国保料の値上げの背景には、医療費に占める国庫負担率が下がり続けていることにあります。国庫負担率は、二○○二年の二八・二%から二○一一年度の二○・一%と、十年間で八・一%も削減されています。国庫負担をふやすよう、国に対して、さらに強く求めるべきです。

 毎年毎年の国保料の値上げは、保険料の支払い滞納者を生み、無保険者を生むことになります。国民皆保険制度が根底から破壊されかねない国民健康保険料の値上げを認めることはできません。

 よって、日本共産党区議団は、議案第四十三号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(石田英朗議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第三十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第三十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十七号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議案第三十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十八号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議案第三十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十九号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議案第三十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第四十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四十三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議案第四十三号は原案のとおり可決されました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第六を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第六

 議案第十四号 中央区事務手数料条例の一部を改正する条例

 議案第二十四号 中央区立環境情報センター条例

 議案第二十五号 中央区道における道路構造の技術的基準に関する条例

 議案第二十六号 中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例

 議案第二十七号 中央区道における道路標識の寸法に関する条例

 議案第二十八号 中央区道における移動等円滑化の基準に関する条例

 議案第二十九号 中央区営駐車場条例の一部を改正する条例

 議案第三十号 中央区立公園における移動等円滑化の基準に関する条例

 議案第三十一号 中央区立公園条例の一部を改正する条例

 議案第三十二号 中央区まちづくり基本条例の一部を改正する条例

 議案第三十三号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例

 議案第三十四号 中央区営住宅条例の一部を改正する条例

 議案第四十一号 特別区道の路線の認定、廃止及び変更について

(三月一日環境建設委員会付託に続いて)


○議長(石田英朗議員)
 本案について、環境建設委員会の報告を今野委員長より願います。

〔十三番 今野弘美議員登壇〕

○十三番(今野弘美議員)
 ただいまより、去る三月一日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月六日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第十四号「中央区事務手数料条例の一部を改正する条例」、議案第二十四号「中央区立環境情報センター条例」、議案第二十五号「中央区道における道路構造の技術的基準に関する条例」、議案第二十六号「中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例」、議案第二十七号「中央区道における道路標識の寸法に関する条例」、議案第二十八号「中央区道における移動等円滑化の基準に関する条例」、議案第二十九号「中央区営駐車場条例の一部を改正する条例」、議案第三十号「中央区立公園における移動等円滑化の基準に関する条例」、議案第三十一号「中央区立公園条例の一部を改正する条例」、議案第三十二号「中央区まちづくり基本条例の一部を改正する条例」、以上十議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十三号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、志村委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十三号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 この条例案は、東京都市計画京橋地区地区計画の変更に伴い、当該地区計画の区域内における建築物の敷地面積の最低限度等の特定を定めるほか、規定を整備するためのものです。

 今回の条例変更によって、区画整理事業の換地もくしは保留地三百平米未満でも建てかえができるようになります。

 なぜ条例改正が必要なのか、区の担当者は、二○一二年十一月五日の第二回中央区都市計画審議会で、都市計画の変更を行わないと、敷地の小さな方が区画整理で移ったときに建てかえができなくなり、地域の意向に沿えない再開発を進めるということになると説明しました。つまり、条例を変えなければ、湊二丁目東土地区画整理事業を進めることができないということです。

 また、今回の条例改正によって、換地でも保留地でも建てかえできるとなれば、再開発事業や区画整理事業に同意できない権利者との合意形成に時間をとられることなく事業を進めることができるようになるでしょう。小さな権利者を計画の早い段階で除外することができるわけで、敷地面積が小さい権利者も、大きな土地を所有している権利者も、一として数えることに不満を抱いているであろう権利者にとっては、都合のいい制度になると考えます。

 当該事業においては、当初から多くの住民、特に敷地面積の小さな一戸建ての権利者の方々が反対していました。当該事業が審議された二○○八年十一月十七日の第二回中央区都市計画審議会で報告された同意率は約八六%と報告されていましたが、正確には約七六%、四分の一の権利者が反対していたのです。

 当時の同意率を八六%とした根拠を求めたところ、二○一二年十一月五日の第二回中央区都市計画審議会で、都市再開発法に基づいて算出したと答えました。ところが、ことし二月の湊二丁目東土地区画整理事業工事説明会では、権利者状況の報告で、組合員数は四十名であり、その数字に関して、都市再開発法に基づき、区分所有者を含め、土地を共有している権利者は一名としてカウントしていますと説明されているのです。つまり、都市再開発法に基づいて算出すれば、当時の同意率は八六%ではなくて、私たちが指摘したとおりの七六%となるのです。

 二○一二年十一月十四日の築地市場等街づくり対策特別委員会で、区の担当者は、法的な根拠は区分所有者を一と数えることを認め、区計審には、法的な根拠を持たない八六%の同意率を報告していたことが明らかになりました。区計審で法的根拠のない恣意的とも言える同意率を示したこと、その数字の根拠について都市再開発法に基づいていると偽りの答弁を行ったことは、区計審において二度にわたって判断を誤らせる不正確な報告、答弁をしたことになります。区の責任は重大です。疑惑の中で進められ、ましてや条例を変えなければ実施できないという再開発事業は、区計審への差し戻しも考えられる事業ではないでしょうか。

 湊二丁目東土地区画整理事業を進めるための条例改正は、再開発事業や区画整理事業を小さな敷地の権利者を排除して進めやすくすることにもなり、容認できるものではありません。

 以上の理由から、日本共産党中央区議団は、議案第三十三号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」に反対します。

 志村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十四号「中央区営住宅条例の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第四十一号「特別区道の路線の認定、廃止及び変更について」につきましては、志村委員から、次のような意見がありました。

 議案第四十一号「特別区道の路線の認定、廃止及び変更について」に対する反対意見を述べます。

 本議案は、湊二丁目東地区と銀座六丁目十地区の再開発事業の施行に伴い、特別区道の路線を認定、廃止、変更するものです。

 湊二丁目東地区の再開発事業については、議案第三十三号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」への反対意見で述べたように、容認できるものではありません。

 銀座六丁目十地区の再開発事業については、二○一一年十一月二日の第二回中央区都市計画審議会で審議されました。

 そこで明らかになったことは、銀座の町並みを壊す危惧が拭えないこと、駐車場の整備などにより、平日で四千百九十台、休日で五千八百台と予測される自動車発生集中交通量は、銀座周辺への影響を深刻なものにし、特に休日の歩行者天国では相当の混雑を起こすであろうことが想定されます。

 また、当該施設のピーク時歩行者発生集中交通量は、平日では一時間で一万八千五百人、休日で一万八千人となっています。三千人の帰宅困難者対応をとるとはいうものの、それを大幅に上回る帰宅困難者を生み出すおそれがあります。

 このような区道のつけかえによる大サービスによって建築物の大型化が可能になり、特定の企業に大きな利益を与える一方で、周辺地域や環境へ深刻な影響を及ぼします。

 以上の理由から、日本共産党区議団は、湊二丁目東地区と銀座六丁目十地区の再開発事業の施行に伴い、特別区道の路線を認定、廃止、変更するための条例改正である議案第四十一号「特別区道の路線の認定、廃止及び変更について」に反対します。

 志村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(石田英朗議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第三十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四十一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○議長(石田英朗議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第四十一号は原案のとおり可決されました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第七及び日程第八を一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第七及び日程第八を一括して議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第七

 議案第十一号 中央区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

日程第八

 議案第十二号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例


○議長(石田英朗議員)
 提案者の説明を願います。

〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 ただいま一括上程されました議案第十一号及び議案第十二号につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 まず、議案第十一号「中央区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例」であります。

 本案は、区長及び副区長の給料月額について、去る一月、本区特別職報酬等審議会に意見を求めましたところ、本年四月からの給料月額を改定することが適当である旨の答申を受けたところであります。

 そこで、本答申の趣旨を尊重いたしまして、区長及び副区長の給料月額につきまして、答申のとおり改定するものであります。

 次に、議案第十二号「中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例」であります。

 本案は、区長及び副区長の給料月額の改定を勘案し、教育長の給料月額を改定するものであります。

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(石田英朗議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。

 まず、議案第十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第七、議案第十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第八、議案第十二号は原案のとおり可決されました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第九を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第九

 議案第四十四号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例


○議長(石田英朗議員)
 提案者の説明を願います。

〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 ただいま上程されました議案第四十四号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 本案は、国民健康保険法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、保険料の均等割額に係る減額の算定について、国民健康保険から後期高齢者医療に移行後五年目までの間に限り当該移行した者を含めることとしている措置を、恒久措置とするものであります。

 よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(石田英朗議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第九、議案第四十四号は原案のとおり可決されました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第十を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第十

 議案第四十五号 中央区監査委員の選任同意について


○議長(石田英朗議員)
 提案者の説明を願います。

〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 ただいま上程されました議案第四十五号「中央区監査委員の選任同意について」であります。

 本区監査委員のうち、識見を有する者のうちから選任されております梅田源一委員の任期が、本年三月三十一日をもって満了となりますので、引き続き梅田源一委員を選任いたしたく、地方自治法第百九十六条第一項の規定に基づき、本案を提出した次第であります。

 よろしく御審議の上、御同意のほどお願いいたします。

○議長(石田英朗議員)
 お諮りいたします。本案に同意することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第十、議案第四十五号は原案に同意することと決しました。


○議長(石田英朗議員)
 ここで、ただいま本区監査委員の同意を得られました梅田源一さんより挨拶があります。

〔梅田源一さん、議会局職員に導かれて議場に入る〕

〔梅田源一さん登壇〕

○監査委員(梅田源一さん)
 私、ただいま御紹介をいただきました梅田源一でございます。

 大変貴重な時間をいただきまして、一言御挨拶させていただきます。

 私の中央区監査委員の任期は、来る三月三十一日までで満了になるわけでございますが、再度私の選任に御同意をいただきまして、まことに光栄なことと存じております。心より御礼申し上げます。

 拝命をいただきましたからには、大変微力ではございますが、監査委員としての重責を十分に自覚いたしまして、全力を挙げて努力していきたいと思っております。どうぞ温かい御支援と御鞭撻をいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 甚だ簡単ではございますが、これをもちまして御挨拶とさせていただきます。

 本日はどうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。(拍手)

〔梅田源一さん、議会局職員に導かれて退場〕

○議長(石田英朗議員)
 挨拶を終わります。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第十一を議題といたします。

〔田野議会局長朗読〕


日程第十一

 議員提出議案第四号 中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例


○議長(石田英朗議員)
 提案者の説明を願います。

〔二十四番 原田賢一議員登壇〕

○二十四番(原田賢一議員)
 ただいま上程されました議員提出議案第四号「中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」につきまして、提案者を代表して、提案の理由を御説明いたします。

 区議会議員の報酬の額につきまして、去る一月、本区特別職報酬等審議会に意見を求めましたところ、厳しい社会経済情勢や区民感覚への配慮などを総合的に勘案しますと、本年四月から報酬の額の改定をすることが適当である旨の答申を受けたところであります。

 そこで、区議会において鋭意検討を重ねた結果、本答申の趣旨を尊重いたしまして、区議会議員の報酬の額を答申のとおり改定するものであります。

 よろしく御審議の上、何とぞ満場一致をもって本案に御賛同いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。(拍手)

○議長(石田英朗議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第十一、議員提出議案第四号は原案のとおり可決されました。


○議長(石田英朗議員)
 次に、日程第十二、「議会閉会中の継続審査」について。

 ここで、ただいま各種委員会委員長より、各委員会に付託を受けております事件について、議会閉会中の継続審査の申し出がなされておりますので、その一覧表をお手元に配付いたします。

〔議会局職員「各種委員会継続審査申出事件一覧表」を配付〕

○議長(石田英朗議員)
 お諮りいたします。本件の申し出をそれぞれ承認することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、本件の申し出をそれぞれ承認することに決しました。


○二十三番(増渕一孝議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 今期定例会に提出されました案件は、全て終了したことと存じますので、これをもって閉会されるようお諮り願います。

〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(石田英朗議員)
 御異議なしと認めます。よって、会議を閉じます。


○議長(石田英朗議員)
 ここで矢田区長より挨拶があります。

〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 区議会終了に当たり、一言御挨拶申し上げます。

 去る二月二十七日から本日に至る今期定例会に御提案申し上げました案件につきましては、いずれも原案どおり御決定あるいは御同意をいただき、まことにありがとうございます。

 この間、平成二十五年度本区各会計予算につきましては、予算特別委員会を設置し、その審査を付託され、平成二十四年度本区各会計補正予算のほか、条例案件、指定管理者の指定及び特別区道の路線の認定等につきましては、各所管の常任委員会にその審査を付託され、極めて御熱心なる審査をいただいた上、いずれも原案どおり可決を賜り、厚く御礼申し上げます。

 本会議及び各委員会においていただきました貴重な御意見等につきましては、今後の区政運営に可能な限りこれを反映させ、より一層区民福祉の向上のために全力を傾ける所存でございます。

 今後とも議員各位の御指導、御協力をお願いいたしまして、御挨拶といたします。

 まことにありがとうございました。

○議長(石田英朗議員)
 挨拶を終わります。


○議長(石田英朗議員)
 さらに、ここで、本年三月三十一日付をもって退職されます広報課長信坂留吉さん、区民生活課長町田一雅さん、建築課長永沢進さんに対し、長年にわたり本区行政に尽力されました功績に報いるため、ここに議会の名をもって感謝状及び記念品の贈呈を行います。

〔信坂留吉君、町田一雅君、永沢 進君、議会局職員に導かれて議場に入り、着席〕

〔石田議長退席、演壇に登り、感謝状を朗読〕


感謝状

信坂 留吉 様

 あなたは中央区に在職中区政の伸展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十五年三月二十八日

中央区議会

〔石田議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

〔拍手起こる〕


感謝状

町田 一雅 様

 あなたは中央区に在職中区政の伸展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十五年三月二十八日

中央区議会

〔石田議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

〔拍手起こる〕


感謝状

永沢 進 様

 あなたは中央区に在職中区政の伸展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

平成二十五年三月二十八日

中央区議会

〔石田議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

〔拍手起こる〕


○議長(石田英朗議員)
 ここで、ただいま感謝状を受けられました三名を代表いたしまして、信坂留吉さんより挨拶があります。

〔広報課長 信坂留吉君登壇〕

○広報課長(信坂留吉君)
 貴重な御時間を拝借いたしまして、一言御礼の御挨拶を申し上げます。

 先ほどは区議会の皆様から、私と町田一雅さん、永沢進さんの退職に当たり、感謝状、そして記念品を頂戴いたしまして、心から御礼申し上げます。

 中央区は、江戸以来、文化、商業、情報の中心として発展し続けている由緒あるまちでございます。ここ中央区で多くの住民の方々と出会い、町田さんは三十八年、永沢さんは東京都から来られ三年、私は四十二年にわたり、公務員として働かせていただき、三日後に退職の日を迎えることとなりました。今、しみじみと中央区職員であったことの喜びと誇りを感じているところでございます。ここに無事定年退職を迎えることができましたのも、ひとえに区議会の先生方、区長を初め、区の先輩、同僚の皆さんの温かい御指導、御鞭撻のたまものであり、改めて深く感謝、御礼申し上げます。

 私たちを育み、人として成長させてくれた中央区は、ふるさとと呼ぶにふさわしい地となりました。変化の激しい時代でありますが、中央区がいつまでも活気とにぎわいに満ち、笑顔あふれるまちであり続けることを祈念いたしまして、御礼の言葉とさせていただきます。

 本日はどうもありがとうございました。(拍手)

〔信坂留吉君、町田一雅君、永沢 進君、議会局職員に導かれて退場〕

○議長(石田英朗議員)
 挨拶を終わります。


○議長(石田英朗議員)
 これをもって、平成二十五年第一回中央区議会定例会を閉会いたします。

午後四時一分 閉会


署名議員
議長 石田 英朗
議員 富永 一
議員 墨谷 浩一

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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