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平成25年 地域活性化対策特別委員会(6月10日)

1.開会日時

平成25年6月10日(月)

午後1時30分 開会

午後3時5分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 小栗 智恵子

副委員長 今野 弘美

委員 中嶋 ひろあき

委員 瓜生 正高

委員 墨谷 浩一

委員 河井 志帆

委員 守本 利雄

委員 高橋 伸治

議長 原田 賢一

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

中島企画部長

黒川企画財政課長

内田副参事(都心再生・計画担当)

浅沼区民部長

濱田地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

守谷商工観光課長

金平副参事(観光・文化振興・特命担当)

新治教育委員会次長

粕谷図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

渡邊書記

笠井書記

6.議題

  • 地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 それでは、実質的に初めての委員会ですので、私のほうから一言御挨拶を申し上げます。

 (挨拶)

 それでは、議長、挨拶をお願いいたします。

○原田議長
 (挨拶)

○小栗委員長
 続きまして、区長、挨拶をお願いいたします。

○矢田区長
 (挨拶)

○小栗委員長
 それでは、理事者紹介をお願いいたします。

○小泉副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○齊藤教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○小栗委員長
 本日は、理事者報告の関係で区民部副参事が出席しますので、御了承願います。

 それでは、前委員会からの引き継ぎを行います。田中耕太郎前委員長さん、お願いします。

○田中(耕)前委員長
 前委員会は4月25日に開会し、理事者より、平成25年度中央区まちかど展示館助成対象施設の公募について、中央区内共通買物券の販売について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること」については、継続審査となりました。

 以上であります。

○小栗委員長
 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 ありがとうございます。

 それでは、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○中島企画部長

 1 労働スクエア東京跡地複合施設「本の森ちゅうおう」(仮称)実施設計の概要等について(資料1)

○浅沼区民部長

 2 第25回東京湾大華火祭の実施概要について(資料2)

 3 平成23年度協働提案事業(平成24年度実施)の評価結果及び事業の継続について(資料3)

 4 平成24年度中央区文化事業助成対象事業の評価結果について(資料4)

 5 「本物を知る!!『お江戸満喫 まち歩き』」の実施について(資料5)

以上5件報告

○小栗委員長
 理事者報告が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と、1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたしますので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時57分です。自民党さん38分、公明党さん26分、日本共産党さん26分、みんなの党さん26分、民主党区民クラブさん26分、新生自民党さん26分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○瓜生委員
 私のほうからですが、資料2、第25回東京湾大華火祭の実施概要について質問させていただきます。

 今回、25回目を迎えることとなり、私もずっと中央区に住んでいますから、子供のころから楽しませていただいて、継続性、そして計画性がしっかりしたイベントに醸成してきたなというふうな印象を受けます。

 まずは、1点です。

 観客数65万人の見込み、大分大きな、これだけの人数の方が中央区に来訪していただける、また区民の方も見られるということは大変うれしいことなのですが、例えば月島地域でいうと西仲通り商店街もそうですけれども、もんじゃ屋さんも大変な混みようになります。銀座地域、築地地域、日本橋地域の飲食店等ありますが、まずこの65万人という数字を見て、どのぐらいの経済効果がこの花火によって生まれてきているのか。経済効果があるという感覚的なものというのは、私たちも、もんじゃ屋さんもそうですけれども、地域の商店街でもコンビニでも花火のときはすごく物が売れるとか何が売れるとかいう話は聞くんですが、行政としてどういうふうにその辺をつかんでいるのか、まず教えていただければと思います。

○濱田地域振興課長
 花火のお問い合わせでございますけれども、まず確認でございますが、65万人と申しますのは中央区内だけではなくて、港区の会場ですとか、またお台場ですとか江東区側からも見られますので、その周辺全て含んだ観客数ということでございます。

 経済効果でございますけれども、過去に経済効果の調査をしたことがございます。経済効果といいますのは、例えば観客が会場に来るために地下鉄に乗ります。その金額ももちろん入りますし、それから地元、もんじゃですとか商店街とかでお金を落とす。もちろん、これも入ります。さらに、それらによって変化した地元の小売店とかが自分たちの従業員に向けての賃金の影響ですとか、そういうことも全て含んで調査をしてございます。専門のコンサルタント会社にお願いをしまして調査をいたしましたけれども、区内におきましては、当時の金額で言いますと、中央区内だけで9.4億円の経済効果があるというふうに算出をされてございます。

 ちなみに、華火祭が全体にもたらす経済効果でございますけれども、74億円という数字がそのときに出ております。

 以上でございます。

○瓜生委員
 ありがとうございます。

 9.4億円、全体でいうと74億円という大きな数字なんですが、当時と言って、具体的にいつごろの調査だったかというのをお聞きしなかったんですけれども、例えばこれはもう25回やっていますから、バブルのときと、例えば昨今、大震災が起きた後の状況では、また数字等も開きが大分あると思うんです。今回ということではなくて、例えばこれから継続性を持って続いていく華火祭に対して、どのタイミングで経済効果をはかるかというのをもう一度議論していい時期に来ているのかなと思いますので、その辺も御検討いただけるかなと思います。

 次の質問に入ります。

 環状2号線の工事に伴って、プラス1万2,000人、晴海の新しい第2会場のほうで受け入れる話、豊洲の予備会場のほうもなくなって、その2万人がゼロになったけれども、多分そちらで受け入れるだろうということが書かれています。実際のところ、会場が少なくなってくれば一極に集中をすると。事前案内をしないで要らぬトラブルを生まないようにやっても、今、SNS、いろいろな情報が飛び交っていますから、そういった意味では、事前に、雑踏の警備の問題もありますけれども、その辺について、現時点で今回のことに対してどのようにお考えなのか。警備上の問題ですよね。大分変わってくると思うんですけれども、その辺についてお聞かせください。

○濱田地域振興課長
 昨年からでございますけれども、環状2号線と、それから陸上防潮堤の工事が晴海地区で行われておりまして、言ってみれば例年と大分違うような会場の環境になっているといったことで、ことしもそれが継続してございます。

 そういった意味で、去年は晴海のほうの環境変化に伴いまして、収容人員をかなり縮小せざるを得ない会場計画になりましたので、昨年から、初めての試みでございましたけれども、晴海地区におきましては入場券がないと観覧できませんといった位置づけにしてございます。それはことしも継続する予定でございます。

 そうした中で、ことし豊洲の予備観覧会場が、資料にもございますように地権者等の都合でお借りできないということで、私どものほうからすれば、お借りして同様の形でやりたかったんでございますけれども、地権者の都合で借りられないということで、やむなく断念をいたしました。

 ちなみに、去年、豊洲の会場のほうは2万人規模でございましたけれども、実際に入られたお客様は1万人ということで、1万人の余裕があったといった状況でございます。

 それからすれば、ことし同じような予備観覧会場として、晴海第2会場を1万2,000人拡幅しますので、これをもってすれば足りると計算上は成り立つわけでございますけれども、ただ、委員おっしゃるように、晴海の先端部分に観客を集中させるということは、当然、安全管理上余り好ましくないといった面もございます。

 さらに、会場のほうは収容人員はアップするんでございますけれども、周辺の道路のほうが実はまだ工事をしている最中でございまして、言ってみれば観客の動線が制限されるといった可能性も実はまだありますので、今、晴海のほうではない、先端のほうではない場所に、よりスペースをどこか確保できないかといったことを、万々が一の場合に備えまして準備中でございまして、そういった形で対応していきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 御丁寧な答弁ありがとうございました。地域振興課長のおっしゃるとおり、私が言うまでもないですけれども、万々が一の事態に備えて、しっかりと雑踏警備なり何なりというのは、主催区が本区ですし、ほかからの来訪者が多いですから、しっかりと中央区のイメージアップ、そして適切なる運営管理ができるというのが一番肝だと思いますので、その辺をよろしくお願いいたします。

 この中では最後なんですけれども、今から3カ月たつと、もうオリンピックが来るかどうかという話がわかってくると思います。そういった中で、例えば今の華火祭の会場、晴海地域全般に関して、オリンピックが来る来ないによって大分いろいろなものが様変わりしてくると思います。最近、まちでもよく聞かれるのは、オリンピックが来た場合は選手村を晴海に誘致するんですよね、その場合の花火の位置づけというのはどうなっていますかと。

 現状ではなかなか煮詰まっていないから言えない部分もあると思うんですけれども、もう3カ月で、丁半ではないですけれども、どっちに転ぶか決まっているわけですから、その辺についてお話しできる範囲でどういった青写真を描いているのか、具体的にここに何をこういうふうにというのは言えないと思うんですけれども、その辺お話しできる範囲で教えていただけませんでしょうか。

○小泉副区長
 まだ事務的な検討を始めているという状況ではございませんが、いずれにしましても、これは四半世紀を経過して、ある意味で伝統的な事業になっておりますので、いろいろな制約があっても、極力継続ができないか、そういう方法を見出していければというふうに考えておりますけれども、関係者、実行委員会もございますし、それから港区方面あるいはいろいろな施設、東京都、それから江東区も関係してきますので、生き延びる道といいますか、観覧会場の確保がポイントになると思いますけれども、そういう道、その可能性をきちんと探していく必要があるんじゃないかと。関係機関等、十分協議して、可能性を追求していきたいというふうに考えているのが今の現状でございますので、具体的な詰めについては、さらに警備上の問題とかを含めて、十分検討をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。

 今の段階では、この程度のお答えです。

○瓜生委員
 わかりました。ありがとうございました。もうこれ以上は言わないので、決まったときにしっかりとした形で、本当に一番大きいイベントですし、若い年代の人も楽しみに、老壮青と、その年代の方が楽しみにしていますので、しっかりとしたアナウンスができるように工夫をしていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。

 以上です。終わります。

○墨谷委員
 よろしくお願いします。

 私のほうからは、資料1、本の森ちゅうおうについて、駐輪場の考え方等について質問させていただきたいと思います。

 まず、本の森ちゅうおうについてなんですけれども、他区にお住まいで、中央区で働いている方から、中央区の郷土資料室というのはすごいんだというお話をいただきまして、私もそのお話を聞いて、本当に自分も褒めていただいているように、自分ごとのようにうれしく思いました。その方から、図書館の時間延長があると、働いている人がうれしいんだということで要望もいただいていたんですけれども、今、時間が8時から9時に延長されるということをお知らせいただいたので、そういった部分でも区民の方、また中央区に在勤されている方々にもすごく期待されている事業ではないかというふうに感じております。

 質問のほうなんですけれども、駐輪場の考え方ということで、前にもお話ししたことがあるんですけれども、A3版の用紙の4ページ目に、駐輪場ということで書いてありまして、オートバイの駐輪場が少ないということで、いろいろな方から私もお声を聞くんですけれども、オートバイの駐輪場も図書館のほうにあるのではないかということを聞いたことがあったんですけれども、今回ここの4ページに出ている中では、駐輪場ということで二輪と一緒にあわせた形なのか、その辺の考え方を教えていただければと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 本の森ちゅうおうの駐輪場、オートバイのほうにつきましては、1階の図面ではなくて、資料で申し上げるとA3の資料の12ページの地下1階の図面の中、ちょっと見づらいのですけれども、左側の真ん中のあたりにバイク置場というふうにございます。こちらに10台分、今回実施設計の中で設置をさせていただいたということでございます。

 以上です。

○墨谷委員
 しっかりと見ていなかったので、申しわけありませんでした。

 オートバイについては、そういった形で別に設けていただくということで、本当にありがたいと思います。

 先日も、建設される地域をちょっと見に行ったんですけれども、地下鉄の八丁堀駅があって、その隣に登録制の駐輪場が併設されておりまして、この地図の上の真隣にまた駐輪場が出ているというような形になっておりまして、図書館に来る人は当然入れていただきたいということがあると思うんですけれども、例えば通勤者などの方がとめていくような可能性は考えられないでしょうか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 この施設の駐輪場でございますけれども、現在の利用者想定から、ひとまず140台分の平面の駐輪場でスタートしたいというふうに考えてございまして、基本的にはこの施設の利用者、新しい施設ですので、かなりの数の御利用者が見込まれるというふうに考えております。この施設の利用者に確実におとめをいただくということを最優先に考えていきたいと思います。

 公共駐輪場でございますと、この施設に隣接をしたところに駐輪場もございますので、周辺の公共駐輪場を目的としてつくられたところの活用を前提としながら、この施設の駐輪場についてはこの施設の利用者に使っていただく、もしも中で余剰ができましたら、そのときには考えていくというような考え方をとってございます。

 以上です。

○墨谷委員
 駐輪場は、誰がそこを使うかということは見た目ではなかなかわからないということもあると思います。ほかのいろいろな自治体がやっている駐輪場とかを見ますと、例えば図書館に来る人と、通勤以外で買い物で近くに来るとか、そういった人を見分けると言ったらあれですけれども、例えば一定時間無料にしておいて、それ以上は有料になるとかという形で、図書館に来る方は一定時間無料にする。例えば通勤で1日中とめてしまうような人は有料になってしまって、なかなかとめにくいというようなことはあるかもしれませんが、隣に登録制の駐輪場がありますから、通勤の方はそういった形でとめてもらえばいいとは思うんです。一定時間無料、それ以上は有料みたいにやっている自治体などもあると思うんですけれども、そういった方向というのはいかがでしょうか。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 駐輪場の運用につきましては、ひとまず140台分をこの施設の利用者のために確保するということでスタートいたしまして、今後、施設の開設後、運用の状況を見まして、この施設以外の利用者も含めて大勢の方が利用されるようだとか、あるいは余るようだとか、その状況に応じて、委員お話しのような対応も含めて、どのようなソフト的な対策が必要か考えていきたいと考えております。

 以上です。

○墨谷委員
 いろいろとありがとうございました。

 そうしましたら、また今後の運用をする中での展開とかも見ていただきながら、今回本の森ちゅうおうについては委託をしていくということですので、例えば駐車場とか駐輪場の委託なども含めて検討していただければというふうに思いまして、私の質問を終了します。

○河井委員
 では、まず私のほうからは報告事項の2番目、東京湾大華火祭について御質問させていただきたいと思います。

 今回、25回目という節目の年ということで主催に朝日新聞社が入られているということなんですけれども、朝日新聞社が主催者に入ることで、具体的に24回までとどのように変わるのかという点をお示しいただきたいのと、今までもさまざまな委員会で私どもからお伝えはしているかと思うんですけれども、周辺区からも非常に見えるイベントでございますので、都や隣接区からの出資とか、そのあたりも検討されるというお話をいただいていたかと思うんですが、その辺の検討状況などについて進捗をお知らせいただきたいと思います。お願いします。

○濱田地域振興課長
 まず、朝日新聞社でございますけれども、朝日新聞社につきましては、この華火祭が始まった当初から主催ということでお加わりになっていただいておりまして、第16回まで主催ということでかかわっていただいております。その後、さまざまな社内の事情がございまして、主催のほうから一時おりたいというお話があったときに、区のほうと協議いたしまして、では節目の年には主催ということで加わっていただきたいということで、お約束というか、そういう協議が整いまして、20回目のときと25回目という、今回、主催として加わってございます。

 具体的な効果でございますけれども、金銭的な意味で言いますと、朝日新聞社からの協賛金という形で今までいただいておりましたけれども、それが負担金という科目になるだけで、金額がふえるとかいったことはございませんが、朝日新聞社が主催に加わっていただくことで、例えば区のほうから区民ですとか地域向けに華火祭に関してお知らせしたいような事項とかがございましたら、当然、新聞社でございますので、朝刊とか夕刊とか、そういうところに掲載というのも可能でございますし、そういった形でのかかわりを持っていただければと思っているところでございます。

 それから、周辺区ということで、港区とか江東区が主になると思いますけれども、港区のほうは従前から1,500万円の御協賛をいただくほか、芝浦主会場に関しましては、運営をしていただいているといった御協力をいただいておりまして、ことしも変わらずでございます。

 一方、江東区のほうは、こちらのほうもやはり以前と比べまして観覧エリアも大分ふえてきたということで、お会いするたびにお話をさせていただいております。具体的には協賛金という形で何かしらの金銭的な御援助をいただけないかというお話になりますけれども、なかなかこれも従前から言われている返事でございますけれども、江東区さんのほうでも江東区の花火大会を実施しているということと、隅田川花火大会のほうにも参加されているということで、なかなか東京湾大華火祭のほうまで目が向けられないというか、手がつけられないというか、残念ながら、そういった形の御返事が続いております。ただ、江東区内の例えば公園の占用許可をさせていただいておりますとか、江東区内の一部の会場の運営についても、例年どおりことしも運営をしていただくという形での協力はいただけるということでございます。

 以上です。

○河井委員
 ありがとうございました。

 朝日新聞社の件は、節目の年になるので、協力していただける点はぜひお願いをしていただきたいと思います。

 先ほど前の委員の御質問で経済効果のお話がありまして、全体74億円に対し、区内に落ちるお金は9.4億円と、単純に計算すると13%ぐらいなんですけれども、単純比較していい問題ではないんですが、それに比較すると、うちの区で出している部分は非常に大きいなというふうな感情を持ってしまいましたので、周辺区への交渉は今後も継続して行われる事業ですので、続けていただきたいなと思います。

 続きまして、資料3の協働提案事業について御質問させていただきます。

 3月の実施報告会に私もお邪魔させていただきまして、それぞれの事業の、なかなか難しい点だとかも結構赤裸々にお話しされているなという点は感じました。特に、檜原村のほうは評価では継続すべきであるになったのに、実際、団体さんのほうで、もうやるのが難しいというお話をすごくされていて、水とみどりの課長も、大事な事業なんですというお話をすごくされていたなというのを思い出すところなんですけれども、檜原村の事業については、協働提案事業としてはやらないんですが、何か区の事業として何かしらの形を変えてやるという方向性を検討されているのかの点だけ、確認をさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。

○濱田地域振興課長
 檜原村で中央区のふるさと大発見の協働事業でございます。今回、団体さんのほうから、残念なことでございますけれども、役員体制の変更ですとか、今年度、周年行事を控えているということもございまして、なかなか協働事業に手が回らないということで御辞退の旨が伝えられたところでございます。

 今の御質問でございますけれども、もともと中央区のほうで檜原村において中央区の森体験ツアーをやっておりまして、中央区でやっているツアーと大きな違いが、今回の協働事業の場合ですと、中央区でやっているツアーをベースにしつつも、例えばお魚づかみとか民家にお邪魔させていただいたとか、いろいろ体験をさせていただいております。団体さんのほうが檜原村のほうとの交流があるということで、区ではなかなかできない地元の村民の方と区民との交流、これがなかなか区ではできないということで、協働事業として採択されたものでございまして、それが結果的に評価もよかったということにつながっているものでございます。

 そういった中で、今回、協働事業としては行いませんけれども、区のほうのツアーに、昨年この協働事業でやりましたツアーの一部のプログラムを取り入れる形で、各団体のほうと打ち合わせ等をさせていただきながら、ことしの区のほうのツアーをやろうというふうに聞いてございまして、協働事業としてはやりませんけれども、協働の形態としては維持していると認識しているところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 ありがとうございました。

 今の檜原村の例は、協働提案事業という、区でできないことをNPOだったりがそのすき間を埋めるような活動をして、それで区で大事なことに気づいて、それが区の事業として発展するという、本来の意義を非常に生かされた例だったのかなと。協働提案としては継続していないんですけれども、非常に意義のある、気づきを得られた事業だったのではないかなと私も思いますので、これからも区民のための事業にしていただきたいと思います。

 続きまして、資料4、文化事業助成対象事業についてお尋ねをさせていただきたいと思います。

 協働提案に比べまして、評価の項目の切り口がよくわかりにくいなという点がありまして、審査会の評価をそれぞれ見ますと、3項目ずつ挙げていただいているんですけれども、事業の意義が1個目で、2つ目としては参加者の状況ですとかという話で、3つ目が今後の事業についてという視点だと思うんです。

 資料4の1ページ目なんですが、評価の視点の②で事業の妥当性(事業規模や事業経費の適切性)という項目がありまして、この視点でのお話をやはりぜひ報告に入れていただきたかったなという点があります。特に、日本橋かるたと小・中学生の運河の事業は、補助金と実際の事業経費が非常に近い金額になっていて、経費の妥当性、適切性というのは見られたのかなというのがちょっと気になった点としてありますので、事業の妥当性、事業経費についての視点から4つの事業について、執行部側としての評価の視点で結構ですので、どのような評価をされているのか教えていただきたいと思います。お願いします。

○鈴木文化・生涯学習課長
 文化事業助成対象事業の評価についてでございます。

 こちらにつきましては、評価の視点に基づきまして、各事業者からの事業実績の報告書、また、ことしは別紙の1ページにありますように報告会、こういったものを行った上で、その後、審査会において評価を行ったという内容でございます。

 この内容につきましては、かなりまとめて書いてあるところではあるんですが、各事業者に対する期待ですとか、どういった効果があったですとか、そういったものを中心に書かれています。

 まとめてありますが、この中ではかなり多数、いろいろ意見をいただいたところでございます。委員おっしゃいますように、例えば日本橋かるた、また水辺の事業については、事業経費と補助金が近いということは、確かに問題意識としてあります。事業実績報告書の中では、当然ながら、どの経費に幾ら使ったという内容を出して、それも皆さんで見ていただいているところであります。

 総じてなんですが、やはりそれぞれの事業、将来的には自主的に自立してやっていただきたいということが視点としてありますので、今回それぞれについても地域の方々の協力をいただいて実施をしていくということが1つ、もう一つは協賛金ですとか参加費ですとか、そういったような取り組みをぜひ検討していただきたいというようなことが、それぞれ視点の中で意見として上げられたところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 ありがとうございました。

 評価については、内容は非常に細かく書いていただいているんですけれども、次の年度の評価については、よりいろいろな切り口で詳細について、どのような評価がされたのかをわかるようにしていただけたらと思います。ありがとうございます。

 最後、資料5の「お江戸満喫 まち歩き」について2点だけ確認をさせていただきたいと思います。

 今回、事業主体が観光庁ということではあるんですけれども、民間事業者に委託ということなんですが、民間事業者というのは具体的にどのような、旅行業者なのか、どういった業者をイメージされているのかを教えていただきたいのと、さまざまな実施内容の予定を載せていただいておりますが、参加者について、これは中央区の観光を盛り上げるための事業だと思うんですけれども、参加者は区民に絞るのか、それともそれ以外に広く募集をかけるおつもりなのか、この2点について確認をさせてください。お願いします。

○守谷商工観光課長
 今回、観光庁が募集をいたしておりますのは、自治体等から提案を受けて、それを民間事業者とともに商品化をして継続させていくということで、公募の段階ではJTBとじゃらんと2社が挙がっておりましたけれども、今回この企画については、じゃらんが請け負うということで決定してございます。

 また、参加者につきましては、区民のみならず、来街者を本区に呼び込むということで、区民に限らず公募ということになっております。

○河井委員
 ありがとうございました。わかりました。

 前回、船の事業で直前の告知で参加者がなかなか集まらなかったという例が以前あったかと思うんですけれども、民間に委託するということで、そういった面もさまざまな民間の知恵と工夫を取り入れながら充実した事業になることをお祈りしております。

 以上で質問を終わります。

○守本委員
 1点だけお尋ねしたいと思います。

 東京湾大華火祭の件でございますが、他の委員会で傍聴していましたら、昨年の石巻市の中学生の御招待はことしはしないと。その中身も、向こうのほうの御意向もことしはというような御答弁をいただいているような感じでしたけれども、その辺、改めて確認したいということと、昨年の中学生と親御さんの御招待の感想、意見というようなことはどんなものがあったのか。また、そういうのはもう昨年だけで、今後の御招待というのは考えていかないのかどうかということをお知らせいただきたいと思います。

○濱田地域振興課長
 華火祭への石巻市の御招待でございますけれども、申しわけありません。実は、窓口が総務課のほうで行っている部分がございまして、私どもはその中で御招待が決まれば、警察の交渉ですとか、そういうのを私どものほうで担当するといった位置づけでございます。

 そうした中で、昨年は300人近い方を御招待したということで、相当応募があったというふうに聞いておりまして、浜離宮庭園の一部を区に使わせていただいて、そこに御招待したといったことで、花火だけではなくて、その前後に多少区内とか都内の観光地も行かれるようなことも伺っているところでございます。非常に好評だったというふうにはお聞きしておりますが、ことしどうしようかといったときに、石巻市と協議いたしまして、ことしについては見送ろうといった話を伺っているところでございます。

 以上でございます。

○守本委員
 浜離宮をということですね。東京湾大華火祭の当日、浜離宮の中をごらんになったことはありますか。どういうことが行われているか。

○濱田地域振興課長
 浜離宮についてでございます。5年ほど前からだと思うんですけれども、地元のまちづくり協議会、汐留のほうになりますけれども、こちらが東京都公園協会とお話をして、当日お借りをして、そのまちづくり協議会さんのほうの呼びかけのもとに参加者を募集して、2,000人程度そこで観覧しているという話は伺ってございます。

 以上でございます。

○守本委員
 見てはいませんか、状況を。

○濱田地域振興課長
 当日の状況は見てはございません。

○守本委員
 実は、私、見ているんですよ、昨年のね。公園協会とまちづくり協議会、川っぷち、海っぺた、非常にいい席があって、子供たちは後ろのほうの非常に森に近いほう、真っ暗なところで見ていたのね。2,000人からと言っていましたけれども、屋台はあるわ、すごく派手な観覧席でしたよ。あの周りの警備は中央区がやっているわけですよね。あの中の警備も警備員がいてやるぐらいの、すごく大がかりなことが行われている。そのことに関してはどう思いますか。

○濱田地域振興課長
 昨年、石巻市の子供たちを、親子でございますけれども、御招待するといった話がございましたので、私どものほうで公園協会のほうを通じまして、例年やっている警備状況というのをお聞きしてございます。これは全てまちづくり協議会のほうが自主警備という形でお金を出しまして、まちづくり協議会のほうが警備員ですとか転落防止柵あるいは仮設トイレ、仮設照明等を出しておりまして、そこに今回、本区が御招待いたしました石巻市の親子が参加させていただくということで、基本的にはそこの一部をお借りしたといった状況でございます。

 私は、当日は地域振興課の別部隊で動いておりまして、先ほど見てはいないと申しましたけれども、ほかの部の従事職員が当然、石巻市さんの親子を一緒に連れておりますので、区としては見ていないということではなくて、見てはございますけれども、特に大きな問題はなかったという御報告はいただいているところでございます。

 以上です。

○守本委員
 大きな問題がなかったということを質問しているのではない。あそこで行われていることを中央区が認識していないということを申し上げているだけなんです。2,000人からの人を集めて、周辺は中央区が警備して、中はいいですよ、それは自主警備。自分たちの、東京都の職員を初めとして2,000人から。東京都を通じれば、あそこへ入れるんだから。それで、屋台で飲み食いしているんだから。確かに、あそこは中央区のものではない。東京都のものかもしれない。しかし、それをこちら中央区と5年ぐらい前からそういうふうにやっているとはいいながらも、全く中央区に関係ない。まして、昨年は子供たちをやった。しかし、そういういい場所ではない、奥のほうで見ていたというようなことも含めて、そういうことがいいのかどうかという話をしているのであって、警備体制がどうだ、何の問題があるのかということではないんです。

 だから、逆に言えば、それだけの人を、それは入場料は取ってはいないでしょうけれども、しかし、協賛あるいは後援が東京都、あれは東京都の外郭団体でしょう、公園協会は。その内容、警備はいいですよ、そちらのほうのをやっていれば。しかし、協賛資金だとか、何かもらっているんですか。教えてください。

○浅沼区民部長
 華火祭当日の浜離宮の会場化についてでございますが、これは従前から本区におきましても、非常に本区の特徴ある公園でございまして、多くの方が入れるだろうというようなことで、会場化について検討をしてきたというところがございます。しかしながら、砂利道でありますとか、あるいは木が多いとか、そういったところから、安全にお客様を入れるためにはかなりの額の警備経費がかかると。入場される方の数と、それから警備経費について、費用対効果的なところを勘案すると、かなり効率性が悪いといったようなところがありまして、残念ながら、会場化については見送っているようなところでございます。

 そうした中で、汐留のまちづくり協議会さんは会場化をして、そこのお客様を御招待しているというのは認識をしてございますが、汐留のまちづくり協議会さんにも協賛金をぜひというようなお話を従前からさせていただいていますが、残念ながら、いただけていないというような状況でございます。

 今回、石巻市の皆さんを御招待して、委員おっしゃるような状況になったというところでございます。区といたしましても、さらに公園協会と交渉を行いまして、会場化あるいはせっかく区の施設でございますので、区としての花火の際に有効な活用ができないかどうかというのはさらに研究をしてまいりたいというふうに考えてございます。

○守本委員
 今、区民部長が答弁されたように、確かに、普通でいえば、あそこは夜間開放していないから、そういう施設ではから夜だと暗くて大変だろうというイメージがある。だから、見ていますかと言ったの。入り口から、あの砂利道のところを全部ずっと電気を通して明るくして、ちゃんと誘導して警備員を配置して、屋台を入れて明るくして、それでやっているんですよ。中央区はそういうふうにやると経費がかかるからということでやめたの。ということよりも、あそこだけは独立的になっているわけですよ。

 民間施設でホテルや何かがやっているならいざ知らず、東京都の公園で、そして公園協会、そういったものが特定の2,000人からの、そこに入れるのは協議会のお客さん、それと、あと東京都の職員じゃないですか。東京都の職員は、あそこに申し込めば入れるというんだもの。あそこの一番いいところで、終わればすぐ汐留に抜けて駅から帰れる。晴海会場の人は1時間も2時間もかかっているじゃないの。そういうのを中央区として把握して、おかしくはないのと思ったほうがおかしいですか。

 いろいろな工夫をして、それでまちを挙げて、これだけの大華火祭をやっているにもかかわらず、あそこは公共施設じゃないですか。それを特定の人たちだけが入って、中央区は、中央区のものではないということでオフリミット。

 これ以上はいいですけれども、私の言っていることをしっかりと受けとめて、公園協会なり、まちづくり協議会なりとお話をする、あるいはまた、ことし行ってみてくださいよ。どういうようなことが行われているか。見れば一目瞭然。これは大がかりですよ。暗いところを懐中電灯で行くんじゃないんだから。通り道全部ですよ。ちゃんと観覧席がしっかりあって、そういうことが行われているということを知らないというのであってはならないのではないのという意味でお尋ねしましたので、どうぞ今後そういったことを含めて。お答えはないですか。

○小泉副区長
 私も担当課長をやった経緯がございます。実は、今回の石巻市の御招待をするという中で、あそこの利用の仕方が、今お話しいただいたような状況になっているというのを初めて知った状況です。これは、当初、文化庁のいろいろな指導が入って、あの中の使い方については厳しく言われて、当初はあの中を花火の観覧会場にするようなお話というのはなかなか、向こうの意向には沿っていなかったということもありましたが、そのうち、地域の方々が公園協会との関係で何らかの道を開いてきたんだろうと思います。それが本区の警備体制も組めとかいうような、過去にそういう事例があって、もめて、とんでもない、そんなものはできないというような経緯もあって、それが今お話しいただいたような大々的な状況になっているということについては、私も承知していなかったところでございます。今のお話、公共施設でもあるがゆえに、やはり釈然としない部分が私も相当ございますので、経緯等も含めて、少し調べさせていただいて、どういう決着になるかわかりませんけれども、出たお話をしたいというふうに思います。

 ただ、いずれにしましても、いろいろ花火をめぐっては、いろいろな会場で、いろいろな場所で、いろいろな団体がいろいろな使われ方をして観覧会場をつくっているというような状況も実態的にはございますので、その辺は皆さんが楽しんでいただけるような方法をきちんと目指すべきでしょうと。公共施設であるがゆえに、若干釈然としない部分がございますので、十分調べさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

○守本委員
 せっかくお答えいただいて、ぜひともそういうことでお調べいただきたい。

 ついでにで結構なんですけれども、あれだけの大がかりなのは、どこがどういうお金を出しているんでしょうね。それも含めてお願いいたします。

 以上で終わります。

○高橋委員
 資料5についてお聞きをしたいと思います。声がかすれておりまして、済みません。

 これ、よく読むと観光協会が中心となりということですから、ことし以降は観光協会の独自事業として毎年行うというふうに理解していいのかどうか、まずお聞きしたいと思います。

○守谷商工観光課長
 本事業は、ことしの1月になりますけれども、国のほうで日本経済再生に向けた緊急経済対策という項目がございまして、そちらの中に官民協力した魅力ある観光地の再建ということで事業の募集があったという形でございます。

 応募の資格につきましては、民間自身はできないという中で、地元の自治体または観光協会と。本区については観光協会が観光庁に対して事業を提案して、認められたという格好になります。事業の主体はあくまでも観光庁になりまして、観光庁が、先ほど申し上げましたじゃらんに委託をして実施をするということになります。

 次年度以降につきましては、この提案がいろいろモニター等を含めて商品化される、こうした中でいろいろな検討を経まして、最終的には民間の事業者が一つの旅行商品として次年度以降は実施していくことを目指してございます。

○高橋委員
 ということは、2年目以降は区の関与はない、観光協会の関与もないということですか。

○守谷商工観光課長
 ことしにつきまして事業を実施した後に、最終的にはこれを商品化する段階で観光協会が入りまして、会議が設定される予定になってございます。そこで決まったものにつきましては、最終的には商品化をされるということで、実施はあくまでも民間の会社のどちらかに、公募をして決定されると聞いておりますので、商品化された暁には、実施するのはその旅行会社等になって、区も観光協会も直接実施等には関与しない。ただ、それを商品化するときに、額等はわからないんですけれども、その権利をある一定の額等で売却できるというふうに聞いてございます。

○高橋委員
 ということは、民間の関連団体も民間事業者との調整ということになるということですか、2年目以降は。そうですよね。今のお話だと、そういう話になるわけですよね。それは、観光協会も行政もかまないという話ですから、民間事業者と民間の関係団体とが直接話をしてやるということになるわけですよね。そうですよね。そういうふうに理解していいですか。

○守谷商工観光課長
 本年度実施した最後の段階で、商品化する際の協議には観光協会は出ますけれども、商品化された後には区も観光協会も手は離れるということになります。

○高橋委員
 そうすると、例えばここの関連団体というところで、日本橋みゆき通り街づくり委員会とか日本橋料理飲食業組合、久松料理飲食業組合ということで話がありますけれども、日本橋料飲や久松料飲については、これは個々の商店の集積団体ですから、個々の商店がそこに参加して民民で話をするということは可能かなというふうに思っています。ただ、みゆき通り街づくり委員会というのは一つの団体ですよね。それから、当然、東京織物卸商業組合もそうですけれども、基本的にこれは区が協力するから、区の観光協会がやるからということで参加をするのではないんですか。そうでないと、ここはNPOでも何でもないし、行政との関係で話が進んでくるのではないかなというふうに思いますし、もう一つは千代田区観光協会も巻き込んでやろうという話でしょう。千代田区観光協会も巻き込んでやって、2年目からは行政が全く関与しませんよという話の中で、本当に進められるんでしょうか。その辺をもう一回聞きたいなと思います。

○守谷商工観光課長
 みゆき通り街づくり委員会等、資料に掲げております関係団体につきましては、実行委員会のようなチームをつくっておりまして、この企画を立てる段階で、そこにまず列記しております方々にお集まりをいただいて、今回、観光庁から、こういう提案があって、最終的には商品化されて、ずっとこれが一定の商品として売られていくという、そういった条件のもとで御参画いただけますということで御了解をいただいておりますので、区がやる、観光協会がやるということではなくて、最終的には商品としてずっと今後売られるということを条件に、この提案の内容に御参加をしていただいているということでございます。

○高橋委員
 内容がよくわからないんですけれども、例えば商品として売られていくのは当然いいと思うんですよ。それは民民の形で進めていくわけですから。ただ、そこに行政が入るか、行政が入らないかということによっては、はっきり言って、単なる営利事業になるわけですよね。行政が入ることによって、単なる営利事業ではない、観光振興なんだという話になるのと、要は単なる営利事業に協力するんだという話では大分違ってくると思うんですよ。実際に、全て日本橋を中心とした話ですから、その中で行政も2年目からは絡みませんなんていう話は、地元の人たちは全くそういう理解はしていないんじゃないかなというふうに思うんですよ。何しろ、行政がやるものに協力するんだという気持ちはあるかもしれませんが、2年目以降に本当に民民の話で、商品化された商品だから、では営利事業としてやってくださいという話になっているのかどうか。そういう認識の中で進められているのかどうか。その辺は、私はこの問題については、そこら辺が一番難しいところだと思います。観光協会が直接2年目以降も独自事業としてやると。それは民間との関係としてやるというのであれば、行政がやる必要性というのは物すごく高いと思うんですけれども、観光庁が言ったからといって、それを行政が最初に手だけを出して、あとは知りませんよという形の事業というのがこういうところに乗っかってきて、本当にいいのかどうかというのは、ちょっとやはり疑問に思っていますので、その辺はこれからどう考えられるか。今の話だと、もう民民だから関係ないというふうに理解していいんですね。いいんであれば、この問題についてのこれ以上の質問はしません。

○守谷商工観光課長
 まず、この事業は、地域にある観光資源を見直して活性化させましょうという趣旨でございまして、そういった趣旨の中で、自治体や観光協会、また地域のいろいろな団体がどういった新たな観光商品の構築ができるかということで、地域からの提案を観光庁がお金を出して買い取って商品にする、そういった企画だというふうに御理解いただいております。

 ですから、この中身で、どういった団体にこのツアーを依頼するかというのは、観光協会ともども各団体が合議の上で決めて決まった内容でございますので、次年度以降についても、この団体と一緒になって民間の商品として売っていくと。ただ、その商品の経済効果は、こちらの団体あるいはその団体の傘下の皆様方に継続的に及んでいく、そういった商品に継続的にしていくことが前提ですよという形の募集だというふうに御理解をいただいてよろしいかと思います。

○高橋委員
 話の内容がちょっと食い違っているのかなと思うのは、私はこの問題について、区は観光協会も含めて2年目以降、全く関与しないという状況なのか、基本的に関与はしますよと。関与はしますけれども、民民の話ですから、それ以上のことには入っていきませんよというのでは、やはり大分違うなというふうに思っていますので、それを言いたいというふうに思っています。この問題については、これ以上話していても水かけ論になってしまうのでやめます。

 それで、こういう問題を踏まえて、今度は観光協会の独自事業というのは、基本的にこれからどんな形で展開していこうとなさっているのか。

 それから、観光振興ビジョン2012をつくりましたよね。観光振興ビジョンと既存のさまざまな事業をやっていますよね。さまざまな事業が観光ビジョン2012のほうに近寄っていくのか、それとも、そのたびに観光ビジョンを変更しながら前へ進めていくのか、これによっても大分考え方が違ってくると思うんです。

 それから、もう一つは、あの中でもはっきりした位置づけがありませんけれども、例えば観光ステーションというのを今度つくりましたよね。観光ステーションと観光協会と商工観光課、これの関係性と、どこが主体性を持って、何をやるのか、この辺をはっきりしておかないと、いろいろな問題がこれから起きてくると思います。

 観光振興が大事だということで区長さんも議長さんも言われまして、この委員会の趣旨づけというのがされているというふうに思いますけれども、振興ということですから基本的に前に進めるということだと思うんです。その中で、先ほども言いましたように観光協会の独自事業というのは何なのか、観光振興ビジョンと今までの事業との関係、それから観光ステーション、観光協会、商工観光課との関係、この3つについてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

○守谷商工観光課長
 まず、観光協会の事業のあり方なんですけれども、こちらは大きく分けて2つございまして、完全に自主財源でやっていく事業と、区からの補助金を得ながら、区と一体となっていく事業、この2つがございます。独自事業につきましては、例えば今年度していただいておりますスマートフォンを活用しました観光アプリの作成といったものが独自事業で、会員の会費、また市場橋駐車場の売上等から、観光協会の内部の役員会を経て、総会の議決を経て実施していく事業ということでございます。

 また、ビジョンとのかかわりになりますけれども、こちらは観光振興ビジョンを推進するための都市観光推進協議会を設けてございまして、今年度も5月に協議会を開催いたしましたけれども、その中に観光協会の事務局長はもとより、観光協会の役員の方がたくさんお入りいただいておりまして、ビジョンの内容を説明するとともに、観光協会の事業等もこちらと相互作用で効果が高められるような形で協議を進めているところでございます。

 その一つのあらわれといたしましては、都市観光ステーション、こちらも観光協会と区の副参事と、今までは事務所が別だったものを1つにして、同じ場所で協力して活動をしていこうという形の一つのあらわれというふうに御理解いただいてよろしいかと思います。

○高橋委員
 そうすると、観光協会の独自事業というのは、これからもどんどん進めていくと理解をしてよろしいんでしょうか。今までは観光協会の独自事業というのはそんなに進んでいなかったと思うんです。商店街連合会や工業団体連合会に比べると、観光協会というのは冠だけという形、私はそういう形での認識が多かったんですが、これからはやっぱり観光ということを前面に出すということですから、観光協会が独自の事業をこれから進めていくという形で理解していいんでしょうか。

 それから、観光振興ビジョンで、都市観光推進協議会をつくっているということですけれども、その協議会の中で、逆に区の役割、それから観光ステーションの役割、それから観光協会の役割、これはどういう形で有機的につながっているのか。

 それから、当然、観光ステーションという新しい部署をつくると、どうしても力が分散されて、みんなばらばらに動くということになってしまうことが往々にしてあるわけです。逆に言うと、主管はどこなのか。商工観光課が主管で動くのか、それとも観光協会が主管で動くのか、観光ステーションが主管で動くのか、これがきっちりしていないと、お互いにばらばらで、お互いにばらばらの動きをする。全体的には余りいい結果を生まないというような状況になる可能性があるわけですから、これの主管がとこかということをきっちりと考えておかなければいけないし、逆に、主管が決まれば、その主管からきっちりとした命令系統や報告系統ができ上がってくるのではないかなというふうに思っていますから、その辺、どう今考えられているのかお聞きしたいと思います。

○守谷商工観光課長
 観光事業の進め方、その中でも特に区のかかわりという意味では、区は基本的な基盤を整備する。例えば、舟運につきましては、川が幾つかの区にまたがっているということで、他の自治体との連携ですとか、あるいは京橋二丁目に整備を予定しております観光拠点、こういったものの基盤全体のベースになるものを整備するのが自治体、区の役割だろうなというふうに思っております。

 その中でも、観光協会の自主事業は、例えば先ほどの観光アプリもそうなんですけれども、まち歩きの中でも舟運を生かしたものを独自でやったりとか、全日本綱引きフェスティバルを観光協会の関係で中央区に呼び込んで開催をしたりとか、自主財源の許す範囲内では最大限にそういったものを有効に活用して、役員会の協議を経て実施しているというのが昨今の傾向かなと思います。

 その中でも、区の補助金を導入している部分につきましては、ある程度、区の意向も踏まえながら、御理解をいただいて進めているという状況で、結局、区と観光協会、どちらがリードということではなくて、やはり車の両輪のように、区がやるべきもの、区が補助金を出して進めていくもの、また区のかわりに自主性とか柔軟性を生かして観光協会が進めていったほうがより有利なもの、両方ございますので、そうしたものがうまく連携して、同じ大きさの歯車で進んでいくのが一番よろしい格好ではないかと、そのような姿を描いているところでございます。

○高橋委員
 東京都知事が、猪瀬さんになってからでしょうけれども、矢継ぎ早にいろいろなことを言い始めているわけですよね。世界で一番の東京だという話の中で、アジアヘッドクオーター構想だとか、地下鉄や都バスの24時間化だとか、いろいろなことを言い始めているわけですよね。やはり中央区というのはあくまでも東京の中心であるわけですから、そういうことに対して、どういう形で受けとめていくのかということをきっちりと明確に出さないと、どんどん中央区から魅力が失われていくんですよね。

 その辺のことをどこが中心になって考えていくのかというのは、非常に大きな問題だというふうに思っています。そういう意味では、例えば観光ステーションがやるのか、観光協会がやるのか、商工観光課がそういうものを提案しながら進めていくのか。そういうことに関しては、商工観光課が一番提案しにくいと思うんですよ。ある程度決められた予算の中で進めていくわけですから。そうすると、観光ステーションなり観光協会がいろいろな提案をする、そんな仕組みをつくっていったほうが、中央区の将来を考えたときに、いいんじゃないかなというふうに私は思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。

○守谷商工観光課長
 本当に中央区観光振興ビジョンにありますとおり、都市観光というのが、観光協会の役員の皆様方にも理解していただいている一つの姿ということで、従来型の観光ではなくて、観光ということでいえば、いろいろな文化的な施設ですとか劇場ですとかショッピング、そういったいろいろな要素がたくさんあって、区だけでは達成できないテーマがさまざまございます。先ほどの観光庁の提案事業もそうですけれども、いろいろな民間の団体の方の活力を得ながら実施していかなければならないものが大半ということで、観光協会の皆様の御提案も入れながら、また自主財源の強化というようなこともビジョンの中にございます。また、第3種旅行業者の免許を取得して、みずから商品を開発しているような体質強化、そういったことも含めて、両方で協力しながら進めていきたいというふうに考えております。

○小泉副区長
 先ほどから観光ステーションのお話が出ておりますけれども、基本的には商工観光課と観光協会の連携をあえて強めるためにステーションがあちらに行って、副参事等を配置して、連携を組むという形で、今、組織的には成り立っていると理解しています。

 先ほどから、前段の官民協働の観光の関連でお話ありましたけれども、あれも観光資源を開発して、次年度以降、基本的には民間ベースで動かす、そういうような観光の資源として、実態からそれが機能するようだというお話は、行政が観光の事業を含んだもの、それはやはり限界があって、民民同士の連携、結びつきが、むしろお客さんを外から呼ぶ力に必ず結びついていく。今回の協働の関係もあるわけですけれども、そういう意味で、民間と行政が直接結びつくということではなくて、観光協会があるので、そういう民民とのつながりを持ちながら、中央区の観光的な資源を大きく育成していくといいますか、リードしていく、そういう役割も観光協会が負っている、そういうふうに理解をしています。

 ただ、今の状況ですと、例えば人件費等は区の補助金等で相当流れ込んでいますし、独自の財源を観光協会に持ってもらって独自事業を組み始めたのが、今、委員がおっしゃるように実態は本当に歩み始めた状況だろうというふうに思います。そういう意味で、行く行く観光協会を法人化しながら、独自に歩めるような、民民を引っ張っていくような組織として観光協会は、ある姿を持って向かっていくべきではないかというふうに私自身は考えております。

 そういう意味で、行政の役割と観光協会、若干異なる部分、そういう側面があるというふうに思っているところでございます。今、過渡期ということで、なかなかそういう姿が浮かんで出てこないということは残念でございますけれども、今のビジョン等を少し発展させながら、そういう方向を歩んでいきたいというふうに考えているところでございます。

○高橋委員
 せっかく観光ステーションなり、いいものをつくっていこうという方向に向いているんですから、観光ステーションをつくることによって屋上屋を架すことにならないようなことを期待して、質問を終わります。

○小栗委員長
 それでは、議題、地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 それでは、本日の地域活性化対策特別委員会を閉会といたします。

(午後3時5分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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