ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の平成25年 築地市場等街づくり対策特別委員会(2月14日)

平成25年 築地市場等街づくり対策特別委員会(2月14日)

1.開会日時

平成25年2月14日(木)

午後1時30分 開会

午後3時6分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 木村 克一

副委員長 志村 孝美

代理 増渕 一孝

委員 礒野 忠

委員 田中 広一

委員 河井 志帆

委員 守本 利雄

議長 石田 英朗

4.欠席者

(1人)

委員 原田 賢一

5.出席説明員

(14人)

矢田区長

小泉副区長

吉田副区長

中島企画部長

黒川企画財政課長

内田副参事(都心再生・計画担当)

浅沼区民部長

守谷商工観光課長

宮本環境土木部長

田村環境政策課長(参事)

岸田都市整備部長

望月都市計画課長

平野地域整備課長

竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)

6.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

猫塚書記

長田書記

7.議題

  • 新しい築地及び再開発等まちづくりに関すること

(午後1時30分 開会)

○木村委員長
 ただいまより築地市場等街づくり対策特別委員会を開会いたします。

 本日、原田委員欠席のため、増渕議員から代理出席の申し出がありましたが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 それでは、増渕委員、委員席へよろしくお願いいたします。

 それでは、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告を願います。

○中島企画部長

 1 豊洲新市場の整備スケジュールの変更等について(資料1)

○岸田都市整備部長

 2 日本橋三丁目特定街区の都市計画について(資料2)

 3 日本橋・東京駅前地域のまちづくりの取組状況について(資料3)

以上3件報告

○木村委員長
 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりのとおり、よろしくお願いお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時48分です。自民党さん53分、公明党さん31分、日本共産党さん31分、みんなの党さん31分、民主党区民クラブさん31分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○礒野委員
 それでは、私からは豊洲新市場の整備スケジュールの変更等について質問させていただきます。

 昨年末にすっぱ抜かれた形で、本年1月明けてから正式に東京都から発表されて、1年先送りになりますということで、それにあわせた形で、中央区案ということで先行営業マーケットに関しても、少しずつスライドさせて順延させていきますよというお話ですが、1年延期ということでの影響というのは、例えば仲卸さんなどにしてみれば、この1年間はすごく大きいと思うんです。今、とても不景気ですし、仲卸さんなどは、例えば今の段階で1年延びたことによって、今までだったら、使っているダンベや何かはそのまま、ごまかしながらでも使えるけれども、もう1年というと、もうごまかしながら使えないと。そうすると、やはり負担がかかっていくとか、そういった影響などもあると思いますし、また場外市場にしても、基本的には場外市場は1年間先に延びたということで、ゆとりはできたんですが、今、現状で1年先送りになる前の段階として、皆さんずっと考えて組み立てて、小田原橋の撤去作業も、今、現状でやっております。今まで駐車場として地元の業者さんたちが使えていた部分なども使えないということで、その負担が1年延びてしまう。そういった部分ですとかをどのように中央区のほうで認識されていて、今後どういう対策をとっていかれるのかという考え方があれば、お聞かせいただきたいと思います。

 また、スケジュールが延びたことによって、環状2号線のスケジュールがどうなっているのかというのは全く出ていないんですが、環状2号線のスケジュールも延びるのか、もしくは環状2号線の工事は予定どおりに進めていくのか。環状2号線に関しましては、完全に開通するまでは月島地域の方々はとにかく通してくれるなということで約束事となっていると思うんですが、その辺の進め方というのも教えていただきたいと思います。

 もう一点、東卸組合のほうで今回理事長がかわったんですが、募集・選考というスケジュールは全く変わっていないんですが、理事長がかわったことによって、これをどのような形で、東卸組合を通さずにやるのか、もしくは公募みたいな形で大きく表に出してやるのかというようなお考えがあるのかをお聞かせいただきたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 まず、都の移転延期の影響ということでございますけれども、委員のお話にもございましたとおり、本区の先行営業施設の整備のようなハード面にかかわるような影響、それからお話にもございましたとおり、仲卸さんの体力、あるいは場外の営業にかかわるようなソフト面での影響、さまざまな影響はあろうかと思います。

 都が土壌汚染対策工事を最大1年延伸する、それに伴って平成26年度中としてきた移転を平成27年度に延ばすといったことを踏まえまして、区といたしましては、先行営業施設の整備スケジュールのうちの着工の時期、それから竣工の時期をそれぞれ半年程度延ばした上で、できた時間をさまざまなソフト面での準備に充てていきたいというふうに考えているところでございます。

 また、具体的にいつ開業するかというところにつきましては、関係者へのさまざまな影響もあろうかと思いますので、十分な協議をしながら定めていきたいと考えているところでございます。したがいまして、ソフト面でのさまざまな影響については、できるだけ影響が出ないように今後考えていきたいと考えているところでございます。

 また、環状2号線の整備につきましては、都のほうでは、現在、関係局と整備スケジュールを調整しているというふうに聞いているところでございます。

 東卸の執行部の交代による影響ということでございますけれども、東卸さんの前執行部におかれましては、この件につきまして、新しい築地をつくる会のようなものにオブザーバーとして参加をして情報を得るということは積極的にやっていきたいというふうにお考えだというふうに聞いてございます。ただし、開設準備協議会のように先行営業施設の協議に組合として主体的にかかわっていくということについては、差し控えたいというようなお考えでございました。今後も区といたしましては、情報交換について、当然ながら積極的に丁寧に進めていきたいと考えてございますし、これに東卸さんがどのように組合としておかかわりになるかというところにつきましては、十分な協議をさせていただきながら、かかわりの仕方を双方で相談していきたいと考えているところでございます。

 以上でございます。

○礒野委員
 ありがとうございました。

 先行営業施設のほうのハード面に関しては、やはり余り建てるのが早過ぎてもと考えておりまして、場外として、いろいろと仲卸さんとヒアリングさせていただいたりしている中で、例えば建物がたったら、半年ぐらい前から先行営業ということでやってくれないかというお話をしていたんですが、仲卸さんのほとんどの方が、やはり半年前からではつらいと。体力的にもつらいし、同じ築地の中で営業していくというのはとてもつらいんだというようなお話をされていました。そこで、十分タイミングを合わせていかないと、建物を建てたのはいいけれども、全くあいているという状況の中で、いつまでもオープンしないよというのも、やはりマイナスになると思いますので、オープンするときは一遍にどんとオープンしてアピールできるような形をとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 また、環状2号線は、まだ、今、調整中ということなんですが、その辺の情報というのは、これは築地関係だけではなくて、やはり月島地域の方たちもとても気にされていることなので、もっとどんどん情報をとって、伝えていただきたいと思っております。

 最後に、東卸組合の関係なんですが、これはやはりすごく微妙なので、情報をどんどん出すというお話だったと思うんですが、現実問題として、平成25年度中に募集・選考を始めるということなので、募集・選考に当たっての出し方というのは東卸組合を通すのか、全く通さないのかという部分に関してどのようにお考えなのか、もう一度教えていただきたいと思います。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 募集に当たって、東卸さんを通すか通さないかについてでございますけれども、前執行部に引き続きまして新執行部におかれましても、現在のところ、中央区がつくる先行営業施設自体に組合としてかかわっていくことは、現時点では難しいというふうに聞いているところでございます。今後、区といたしましても情報交換をしながら、募集に当たっても、東卸さんにどの程度おかかわりいただくのかというところをしっかりと相談させていただきたいと考えているということでございます。

 以上です。

○礒野委員
 わかりました。

 今の段階では、東卸さんのほうとしっかりと話し合うということが一番大事だと思います。平成25年度中ということは余り時間がなくなってきていますので、ぜひその辺、しっかりと情報を伝えて、なるべくちゃんとした形の情報が流れるようにして、募集に入れるような体制を整えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○田中(広)委員
 それでは、資料2と3につきまして質問させていただきます。

 日ごろ、地域を自転車で走っていますと、私自身が自転車に乗っていますので、自転車に乗っている人がすごく目につくわけですが、ふえたなと。住民の方もふえていますし、また随分通勤者がふえているなというふうに感じております。そういった意味では、自転車対策というのはすごく大切だということは、今まで皆さんが議論されていたとおりなんですけれども、きのうも日本経済新聞の記事に東京駅前の放置自転車の記事が出ておりまして、大体830台ぐらいの放置自転車が東京駅付近にあるということです。場所自体は、どちらかというと千代田区側にあるということなんですが、それでも中央区内の東京駅付近にも自転車があるということで、これまでもさまざまな関係機関と協議しているというお話を伺っておりますけれども、現状、東京駅付近の放置自転車対策、その点につきまして、どういった状況なのかお聞かせいただければと思います。

○宮本環境土木部長
 委員お話しのように、東京駅前につきましては、平成23年度の調査で駅前周辺に830台の放置自転車があると。そのうち327台が中央区の区域にあるということで、都内の駅の中でワースト第2位になってしまったという状況がありまして、きのうも2回目の会議が開かれたんですけれども、ことしの1月16日に東京都が音頭をとりまして東京駅周辺放置自転車対策会議という会議が構成され、開かれたところでございます。

 メンバーにつきましては、中央区、千代田区、それから警視庁、地元の警察署、またJR東海、JR東日本、東京地下鉄、それから地元商工会、こういったメンバーが集まりまして、本年の夏までに具体的な放置自転車解消に向けた駐輪場の整備や放置禁止区域、そういったものを検討していこうという予定になってございます。

 それぞれが知恵を出し合いながら、協力して、千代田区と中央区にまたがっているところもあるんですけれども、あっちのほうだとか、こっちのほうだとかいうことではなくて、鉄道事業者も含めてしっかりと協力し合いながら、日本の顔としての東京駅の景観をよくするために、放置自転車を解消していこうという目的で、具体的な方策をつくっていく予定になっております。私どもも、なかなか八重洲側については、駐輪場の場所についても非常に厳しいところがあるんですけれども、道路上も含めまして、可能な限り、つくれる場所などを検討しまして、会議の中で提案して協議していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 おっしゃるとおり、これだけ大規模になりますと、やはり相当さまざまな関係機関と協議しないと根本的な解決はできないなというふうに思っております。

 そういった上での認識を持ちながらも、今回の、例えば資料2についてなんですが、DICさんのビルの建てかえということで、当然まちづくり基本条例に基づくさまざまな項目をクリアしていただいて、本当に地域にとってもありがたいなというふうに感じるんだろうなと思っております。

 さらに、特定街区となれば、一般論はどちらかというと容積あるいは高さを緩和した分、公開空地とか、そういったことを設けて地域に還元していく、こういった考え方があるんですが、今回、どちらかというと壁面を少しとりながら高さを抑えている、そういった状況があろうかと思います。可能なスペースの中で頑張って、例えば駐輪スペースとかをつくってくださったんだろうなというふうに思うんですが、実際、駐輪スペースを見ると、自転車としては5台というふうに書いてあるんですね。これは可能な限り車を優先してぎりぎりとったんだと思うんですが、ちょうどこの位置が中央通り沿い、東京駅から若干離れてはいるものの、ある意味、東京駅八重洲口に近い立地条件でもある中で、この特定街区の検討あるいはまちづくり基本条例、指導要綱の検討の中で、放置自転車対策とか自転車を使う方に対する配慮という視点は全く検討の中にはなかったのかどうか、その点、お聞かせいただければと思います。

○望月都市計画課長
 日本橋三丁目特定街区におきます駐輪場の考え方ということでございます。

 当然、こちらのほうの計画でも、駐輪場の対応というのは必要だというふうに考えておられまして、まず自社ビルであるということで、自社での利用がどの程度なのかということを確認した上で、それ以外のものについては、地域の方あるいは来街者の方といいますか、貸し出し用として5台程度を用意するというふうな形で、今、計画づくりをされておるというところでございます。

 また、あわせてバイクの置き場も2台程度という形で確保し、5台と2台につきましては、開放的な利用を検討されているというふうなところでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 可能な範囲の中でさまざま検討されて、しかも、御自身のビルということですので、自分たちの使い勝手に余った分をこうして提供してくださっているんだろうというふうには思うんです。しかし、これだけ人口もふえ、自転車利用の方もふえて、たまたま私は、今、新川に行くことが多いんですが、事務所ビルを見ても、結構周りに自転車がとまっているんです。よく見ていると、やはり通ってくる方が随分自転車をとめている。

 そういった背景もありますので、当然その分は見込んだ上で、余った分を地域に提供ということなんでしょうけれども、やはり自転車対策は東京駅付近の建てかえ等があるときにはしっかり対応していかないと、なかなか難しいのかなと。確かに、1つのオフィスビルの建てかえだけでは根本解決につながりません。しかしながら、少しずつできる範囲でやっていかなければ対応できないのかなと思いますので、先ほど環境土木部長さんの御答弁があったとおり全体的な対策は進めていきながらも、個別の中でも、やはりもう少し御配慮が必要なのかなと思いますので、今後とも御検討をお願いしたいというふうに思います。

 同じく、資料3についてなんですが、今後の目指す方向性ということで、さまざま大枠を示していただいているわけでありますけれども、働いていらっしゃる方の声を聞くと、とにかく景気、経済、にぎわいが大切だという、そういったお声をたくさんいただいているわけであります。

 この中に、例えば日本橋らしいにぎわいづくりと銘打っていて、赤色のマークをされているんですが、本当にこれも大事なことだなと。特に、こういった地域を支えてこられた老舗、また先輩、先人の方々のそうした歴史・伝統を大切にしながら発展させていかなければいけない、そのように感じている次第であります。

 その上で、資料3の2ページ目、特に③のところで日本橋室町東計画(一部竣工・工事中)とあります。今こうやって全体の日本橋地域のまちづくりを示しながら、一部竣工しているところがある。この一部竣工している中でも、大変すばらしいと感じるところもあるんですが、現状、にぎわいを進めていこうという地域にちょうど一部竣工されておりますので、にぎわいを進めていこうという中での現状の御認識ですね。一部、デベロッパーさんがこうやって進めてきた取り組みがあるので、これがどうにぎわいに貢献しているのか。もちろん途中ですので何とも言えないところはあるかと思いますが、現状の中でどのような御認識をお持ちなのかお聞かせいただければと思います。

○平野地域整備課長
 現状の一部竣工しているものがにぎわいにどの程度貢献しているのかということでございます。

 日本橋室町東地区につきましては、COREDO室町であるとか、YUITOであるとか、新しい建物の中で、もともと地元にいらっしゃった方が御商売を続けられている部分もございますし、新しいお店が入って、地域の方々のお昼御飯であるとか、そういったものを提供されている部分もございます。新しいお店が出てくることによって、地域のもともとあったお店の方々もそういった方々と切磋琢磨しながら非常に積極的に御商売をやっていただいている。この辺については、路地裏のところに昔からあるようなお店があって、なかなかおいしいものが食べられるというところがございまして、そういったところが連携をしながらやっている。大きなビルと小さな昔からの雰囲気のいい建物があるというのが日本橋のいいところだと思っております。そういった日本橋らしいにぎわいというのがつくられているというのは、1ついいところなのかなと感じてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 日本橋が好きで、しょっちゅう日本橋へ行かれるという何人かの方にお話を聞いたんですね。やはり御年配の方ですと、昔から百貨店とか行っていますので、日本橋地域へ行くのが楽しみで、いつもこの雰囲気を楽しみにしているんだと、そういうお声を伺います。また、一方で、新しい建物が、民間さんが頑張って、また地域の協力があって建ったけれども、もう少し若い御婦人の方は、もちろんすばらしいし、テレビにも出て、行ってみたいなと思うんですが、何度も訪れたいということにつながらない気がするというような発言をされたんです。これは私が言っているのではなくて、そういうことを言っていらっしゃる日本橋を好きな方がいたんです。つまり、単純に世代で見ると、やはり年配の先輩の方々は昔のなじみがあるので行く。しかし、若い新しい世代の方は、今、いろいろなところで商業施設ができているものですから、どうしてもそこと比較をしてしまう。そうすると、やはり何度も通いたいと思えるようなコンセプトが大事だと、こういう話も出てきたんです。

 そのときに思ったのが、やはりもともとこの地域を支えてくださった先人の方々、老舗の方々にもしっかりにぎわいがつながるようにしなければいけませんので、訪れたいと思う、そういったものをつくるのは、やはりこうした民間の新しい開発でないとできない。そういったことを考えますと、当然さまざまな地域との協議も経て、こうやって商業ビルができているのは間違いないんですが、今後の検討協議会の中で、人が何度も訪れたいと思う視点が盛り込めるようなことも、これは民間のやる仕事であるかもしれないんですけれども、そういった視点をぜひ入れていただきたいと思うんです。ちょっと抽象的で恐縮ですけれども、前回か前々回の築地市場等街づくり対策特別委員会の中でも、渋谷ヒカリエの例を出しながらお話しさせていただいたんですが、デベロッパーさんがいろいろなノウハウを持っていながらも、それでも外部の女性の方の意見を取り入れて、テナントを募集した。それによって大きく今、功を奏している。そういった状況がありますので、やはり若い方の視点も含めて、協議の中に持っていけるような工夫もぜひお願いしたいと思いますが、御見解のほどをお聞かせください。

○平野地域整備課長
 委員おっしゃられているように、日本橋という地域がこれまで重ねてきた歴史に魅力を感じられている方というのは非常に多いと思っております。そこのところは、やはり歴史のあるまちのいいところだと思っておりまして、この地域でも日本橋らしい開発をやっていこうという形で、地域の皆さんもお考えになっていらっしゃるところが強くございます。では、日本橋らしさというのはどういうことなんだということになってきますと、私ども行政のほうで条例であるとか、そういったもので規制していってできるものではないというふうに思っています。ないというのは語弊がありますが、規制をするというよりも、地域の方々の日本橋らしさを守っていこうというところで、大きく左右される部分があると思っております。

 実は、日本橋の地域の方々の中で、日本橋らしさを守っていく店舗計画であるとか建物計画というのはどういうものがいいんだろうということや、デザインであったり、御商売のやり方であったり、開発の考え方であったり、そういったことに対して御意見をいただけるような組織を今、地元でお立ち上げいただく準備作業中でございます。そういった組織ができましたら、区の要綱等に位置づけをさせていただきながら、日本橋らしいまちを、地域の方々の御意見を入れながらつくっていこうという御相談を地域とさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 ありがとうございます。

 ある建築の専門家の方がおっしゃっていたのは、速く、すぐ、時間が短くできてしまう、例えば高いビルができるとか、まちができる、そういったところには人の心が息づかない。今御答弁あったとおり、地元の方、事業者、いろいろな方と協議して、大変ですけれども、時間をかけて進めていく中に生きたまちが形成されていく。そういったお話を聞いたこともありますので、ぜひさまざまな視点を盛り込みながら、日本橋らしいにぎわいづくりを進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 あわせて、先ほど自転車の話もさせていただいたんですが、新しく区民になられた方のお話を伺うと、やはり繁華街へ出ていくのに自転車をとめる場所がないよねと、こういう話が出てくるんです。その対策ができるのは、道路上も当然必要ですけれども、こういった新しいオフィスビル、商業施設しかできませんので、その点も含めて対策をとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

○河井委員
 よろしくお願いします。

 私は、資料3について質問をさせていただきたいと思います。

 日本橋・東京駅前地域のまちづくりの方向性ということで書いていただいていまして、別紙の2枚目、日本橋地域については、準備組合等が設立されて、比較的計画的なものが具体化されつつあるのかなという感じがしておるんですけれども、東京駅前地域について、いろいろ整備の方向性は見えているんですけれども、タイムスパン的なイメージがなかなか描きづらいので、そのあたりの、何年後にはこうしたいみたいなスケジュール感があれば、お示しをいただきたいと思います。

 あと、金融関連産業を中心とした国際業務拠点の形成ということで緑の地域が日本銀行の方面と東京証券取引所の近辺に示されているわけなんですけれども、私も金融業界におりましたので、証券会社も合併されたり、また兜町という場所以外のところで営業されているところも今、結構ふえてきていまして、先ほど御説明の中では戻ってきてもらうというお話がありましたが、どういうふうに戻ってきてもらうのかというイメージを考えていらっしゃるのか、見解を聞きたいなと思っています。

 といいますのも、国際的な金融関連産業といいますと、やはりそこに勤める方が住んでいるのが主に港区であったりとかということがあると思うんですけれども、勤めている方に住んでもらえるまちに中央区がなっていくのか、そういったまちづくりの方向性について、方針があれば伺いたいと思います。

 それと関連してくると思うんですけれども、日本橋室町三丁目のほうで常盤小の隣接地に国際教育関連施設の整備ということで書かれておりまして、これからいろいろ具体的になっていくんだと思うんですけれども、これもやはりそこに勤めている方に近くに住んでもらって、そういった教育関連施設に通っていただくというイメージなのか、国際教育関連施設がどのようなもの、例えばインターナショナルスクールなのか何なのか、それとも区立小学校の中にそういう役割を持った特区的なものなのか、そういったイメージについてもお伺いしたいと思います。

 以上、お願いします。

○平野地域整備課長
 東京駅前地域のまちづくりのスケジュール感でございます。

 東京駅前につきましては、八重洲二丁目の地区と八重洲一丁目の地区につきまして、地元の方々と交通結節点、バスターミナル等の整備も含めて御相談をさせていただいているところでございます。このうち、八重洲二丁目の北街区であるとか、今、準備組合を立ち上げていただいているところでございます。地元のほうのスケジュール感では、平成25年ですけれども、都市計画に向けて、その案をつくっていただいているところでございまして、1年から2年ぐらいのタイムスケジュールで都市計画に入っていって、それから権利変換であるとか、そういった手続をして、工事ということでございます。

 それから、金融関連産業が戻ってくるというお話でございますが、これにつきましては、中央区の中に、まだまだ兜町を中心に多くの金融機関さんがいらっしゃいます。この金融機関さんが共同化であるとか街区の再編も含めた再開発等で、大きな競争力を持つオフィスを持って、まちづくりを行っていくことによって、競争力のあるところに関連の金融機関、そういったところ、もともとこの地域に集積している方々がそういった情報とかも多くあるわけですから、そういったものを誘導していくということを考えていくということでございます。

○吉田副区長
 補足させていただきます。

 日銀周辺については、現状どおりの整備していくかということなんですが、国際業務拠点の形成、金融関連産業と書いてある部分の兜町周辺のところについては、率直に申し上げますと、野村證券に戻したいということでございます。その部分については、野村證券のほうともお話し合いをさせていただいておりますし、御案内のとおり、ここについては野村證券の旧本社のビルが現に存しております。昨年の暮れ、野村證券の代表者が日本橋の地元の方々を前にして、必ず戻ってきたいというふうに言っておりますので、基本的には野村證券を核とした金融関連産業をここに立地させたいというふうに思っています。

 国際的という部分についての御質問でございますが、外国人の方々がこの地域で働くということを考えた場合に、やはり基本的には教育の問題とか医療の問題がきちっと整備をされていかないと、現実にはなかなか国際的な産業が育ちにくいということは御指摘のとおりかと思います。それらについては、これからの開発の中で、インターナショナルスクールの整備であるとか、あるいは、例えば区内にございます聖路加国際病院等の医療機関との連携とか何かということをいろいろ考えていかなければならないと思いますけれども、ここで書いております、例えば常盤小学校についての教育というものについては、あくまで公立の区立の小学校として国際理解教育、英語等を教えるということはもちろんある部分ではあるんですけれども、それと同時に、日本文化を十分理解した子供たちを育てようという、そういった思いで国際理解教育というふうにうたっているわけでございます。

 ですから、教育の部分については、この開発を通じて、常盤小学校の教育に独自性を持たせようという試みでございまして、さらに上の国際業務拠点の形成の中での、例えばインターナショナルスクールの問題などについては、またこれから先の開発の中で考えていきたいということでございますので、その点、御理解をいただきたいと思います。

 それから、東京駅前についてでございますが、これは現在、ここに書いてございますが、バスターミナル整備による東京の玄関口整備と書いてある、黄色と緑がかかった区域全域について、現在、具体的な検討を行っております。地域自体としては、この全域をやるつもりでございますけれども、事業体としては3つぐらいに分かれています。その事業体のうち2つについては、もう準備組合が結成をされております。基本的には、ヤンマーの街区と、それから八重洲通りを越した旧八重洲の部分については、準備組合が結成されております。八重洲ブックセンターの街区については、今まだ準備組合というところまでいっておりませんけれども、今年度中、この3月までには準備組合をつくろうというようなことで動いております。全体的な整備の目標ということでは、基本的には平成30年ぐらいから31年ぐらいのところにある種のターゲットを持ちながらやっていこうというふうに考えているものでございます。

○河井委員
 ありがとうございました。

 常盤小学校のお話は、まちづくりよりも教育の関係になってくるかと思うので、そちらの委員会でやらせていただきたいと思います。

 私も企業に勤めているときに、近くに何もないけれども、ビルの中だけは英語をしゃべれる人がいっぱいいて、そういうファシリティーもそろっているというところに勤めていたことがあって、例えばお昼御飯とかはすごく困った経験があるので、日本橋の地域でそういった日本橋らしいにぎわいづくりと共存したまちづくりができれば、勤めている方にとってもハッピーなまちになるんじゃないかと思います。やはりその辺も、地元の御意見はごもっともですが、そこに入るような方々の御意見もしっかり取り入れながら、まちづくりをしていっていただきたいと思います。

 以上で終わります。

○守本委員
 ちょっと素人的な話で恐縮なんですけれども、今、再開発等のお話をいただいているんですが、できた建物の中、要するにハードではなくてソフトについての行政のかかわりというのはどこまであるんですかね。

 というのは、八重洲の仲通り、東京建物八重洲ビルというんですか、立派な建物ができているんですよ。図で言うと、ピンクもグリーンもかからない白い地区なんですけれども、ただ、本当にいい建物が建っている。おもしろいなと思ったのは、その地下に九州の屋台、屋台村になっているんですよ。完璧に、古い自動車が置いてあったり、さんが外れるような、そういう食べ物屋が、地下の5軒くらいかな、全部屋台風なの。なるほど、こういうビルもあるのかなと思ったんですけれども、別に日本橋らしさとかというよりも、若い人がたくさん入っていましたね。従来の八重洲で、八重洲仲通りの表側はいろいろな意味で環境が悪化した時期もあったんですけれども、すばらしい新しいビルの中に、そういう非常に古い形のものを持ってくるという、そういうところへの行政の関連というのは、建物だけで中身はないんでしょうね。

 でも、いい意味ではいいし、一歩間違えると、外見はいいんだけれども、どうも違うよ、建物的には一つのまちとしてはいいけれども、どうも店がそのまちと合わないよというようなことになると困るという感じがするんですけれども、どんなものでしょうか。

○吉田副区長
 御指摘のとおり、実は商業、特に飲食業を中心とする商業という部分については、正直言うと、ピッチが非常に速く変わるんです。5年ぐらいで実はぎしぎし変わっちゃうものですから、実際、例えば再開発を我々が考えるときに、率直に申しますと、事務所と住宅というのは結構かちんかちんにつくりますし、それを支えるための縦動線というのもぎっしりつくるんですが、正直、店舗の部分については、非常に荒っぽい言い方をすれば、高級プレハブでいつでも取り壊せるようにつくっておけ、場合によっては木を植えてもいいんだよと、それぐらいの覚悟でないと、商業には対応できないんですね。

 今、守本委員のおっしゃったように、非常にいい例もあれば、何か思い込みが強くて失敗しちゃう例もあるので、それらがかなり機動的に変われるような環境づくり、必ずしもかちかちしたものじゃない、100年も通用する商売なんて、そうあるわけじゃないんだからという、えらく乱暴な言い方ですが、そういうことを議論しながら、ハードをつくっていくときに、そのハードの中で柔軟性をどう保つかということは、相当苦労させていただいているところでございます。

 ですから、例えば現在の八重洲のところでやるとしたときに、率直に言えば、私どもは3階以上の建物は、どっちかと言えばつりたいぐらいで、2階をあいた空間にして、そこの中に木造で例えば料亭さんをつくってもらうとか何かしてもらったほうが、よっぽどおもしろいまちができる、変われば取り壊しもあってもいい、そんなイメージで、実際、空間については捉えております。

 実態的にソフトの部分についてまで行政のほうで最後までかかわれるかというと、実はなかなかかかわれないんですよ。ですから、逆に言うと、そこの中で柔軟性と常にバイタリティーに富んだことができるような空間用地を残すことを配慮していくのが基本的には精いっぱいで、その後の営業について全部コントロールできるかというと、なかなかできにくい。そういう点で、私ども、先ほど地域整備課長が申し上げましたように、どちらかというと、銀座などでもずっとやっていただいていることなんですが、例えばデザイン会議みたいなものを1つ置きながら地域のまとまりをつくっていて、銀座の方々は割とその辺は寛容ですから、いろいろな外資が来て、いろいろな商売をするのは構わないと。だけれども、ふさわしくないのは5年たてば出ていくんだよなという、割と達観した気持ちでいろいろ御審議いただきながらやらせていただいているのが実態でございまして、そういうやり方が1つかなと。

 本当にそれは苦労しているところなんですが、そこら辺が行政と民間とのかかわりの中での限界なのではなかろうかというふうに感じているところであります。

○守本委員
 そういうことなんでしょうね。

 ただ、景観というのは、見た目は統制する。ところが、一歩間違えると、景観はいいけれども、オフィスは別ですけれども、先ほど例に挙げたように、中のお店、5年でそういうのがだめになっちゃえばいいですけれども、いいのかどうかわかりませんけれども、何らかの形で、余りひどくならないようなことも必要なのかな。というのは、やはり中央区はプライドが高いまちですよ、銀座、日本橋、八重洲も含めてね。景観的に守ろうというのは、ずっとやってきた。しかし、そこに入っているお店のイメージというのも、銀座などは外国のものも入ってきたりして違う意味のブランドが高くなっているんですけれども、一歩間違えたら、せっかくのいい景観を持った建物の中に、えっ、銀座に来る客はここは来ないよなというようなものになってしまうと嫌だなという思いで発言させていただきました。

○岸田都市整備部長
 委員の御指摘、ごもっともでございまして、ハードばかりに力を入れてやって、実際の地域の活力を生み出す機能面で、ソフト面が弱くなってしまうようなことがあってはならないと思っております。かといって、一方、商業施設をどういうふうにつくり込んで力を出していくかというところは、役人の知恵を突っ込んで、よくなるということは想定しがたいものでございますので、そこら辺の加減が難しい。

 ただ、実際に開発の中でお隣合うような開発、それぞれ別個で調整されているときに、お互い商業部分がそっぽを向き合っちゃったり、余りにも合わないようなものになっているなみたいなことがわかるようなときに、お互いに連絡調整をして、そういう仲立ちをしたり、全体として1つ、今、バスターミナル等ではそういう話もしているんですけれども、1つ大きな機能を持てるような、大きな核になるようにつくり込みをお隣と協力してやらないのかなど、そういった仕掛けづくりという点で、行政の役割はあろうかと思いますので、そういう意味で役に立てるように頑張っていきたいと思っております。

 以上でございます。

○守本委員
 ありがとうございました。終わります。

○志村委員
 まず、日本橋・東京駅前地域のまちづくりについてお聞きします。

 東京駅前の地域、いよいよこれからさまざまな動きが出てくるのかなというふうに思っていますけれども、きょうの委員会で取り上げたいのは、まちの方からの意見もあるんですけれども、2つの点について、この機会ですので、お聞きしたいと思います。

 1つは、八重洲地下街のことです。

 図面のところでは扱われてはいないんですけれども、例えば東京駅のタクシー、固定はしていないと思うんですけれども、タクシーの動線が八重洲通りでスムーズに流れないというようなこととか、八重洲地下街の、魅力はありますけれども、駅前にどんと地下にある、その存在が、ある方の意見は、例えば新宿駅みたいな形で2層にして、バスのターミナルとタクシーと、それから商店街というような形でできれば、またバスターミナルの整備も違うんだろうけれども、そうはいっても、地下街の魅力、またいろいろな方々が商売をされているという意味では、簡単にはいかないというふうにも思っていますけれども、そういう意味で、八重洲地下街が今後どうなるのかなというのは私自身も関心を持っております。

 そういうことで、まちづくりの中での八重洲地下街はどのように位置づけているのか、また、これからどのような将来的なビジョン、玄関口にふさわしい形での八重洲地下街の今後をどう描くのかということについて、どこかで検討されているのかについて、まず1点はお聞きしたいと思います。

 もう一点は、先ほどもありましたけれども、放置自転車です。

 これも以前から放置自転車を何とかしてほしいという相談がたびたびありまして、区でもいろいろな形で対応はしていただいております。ただ、やはり駐輪場がないという中で、根本的、抜本的な解決は見られていませんでした。デパートの改築、建てかえのときに、私はあそこの建てかえ、開発の中で駐輪場を設置することも考えることが必要じゃないかという発言をした覚えがあるんですけれども、千代田区ということもあるんでしょうか、なかなかそれも具体化されていない中で、先ほどもあった東京駅周辺の放置自転車対策のための会議が新聞記事、1月17日でしたけれども、出されたときに、いよいよ動くかと。それも、ことしの夏をめどにして具体策を出すということで、やはり大変大事な課題を東京都と警視庁が本格的に取り組み始めたなというふうに感じました。

 そこで、先ほどもこの2回目の会議が先日行われたということで、まずこの会議は毎月行うテンポで夏を目指すのかというあたりもお聞きしたいと思います。

 それから、半年間で、短期間ですよね。これまでなかなか解決がし切れなかった問題を半年間で具体策を出していこうじゃないかということを1月16日の会議で出されたということは、東京都と警視庁、中央区をはじめ、17団体の方たちを呼んだ会議、ここで何かたたき台といいますか、東京都と警視庁が具体的な方向性、案を持ってこの会議を招集したのか、このあたりも確認させていただきたいと思います。

 あわせて、報道によりますと、課題としては駐輪場とか撤去保管場所の不足ということも書かれていたんですけれども、いろいろな提案として、例えば利用者への啓発とか、区条例による放置禁止区域を定めるというようなことも提案されたというような報道があります。そういう点での区の考えとかそういうのがあれば、教えていただきたいと思います。

○平野地域整備課長
 まず、八重洲地下街のお話でございます。

 委員御指摘のとおり、新宿駅のように2層、3層というのは動線が非常にすっきりしていて、いいんでございますけれども、東京駅につきましては、地下をいろいろと使っている部分がございますし、東京駅そのものの構造がそういう形になってございませんので、八重洲地下街については、そういった形に現実的にしていくのはなかなか難しいのかなというふうに思っています。

 八重洲地下街について、八重洲地下街に入られている商業者の皆さんだとか、そういった方々が八重洲地下街をどうやって魅力的にしていくかというような検討会が行われておりまして、そういったところの資料であるとか、そういったものもいただいているところでございます。

 今後、開発との関係で、先ほど副区長のほうからも申し上げましたが、東京駅前の3地区の開発が行われていく中で、バスターミナルの整備等を行っていくことで、東京駅前もバスが道端でとまっていたり、タクシーも道端で人を拾ったりというような、非常にごちゃごちゃしたような状況がございますので、そういったものをバスターミナルの整備等を行いながら、動線をすっきりさせていくというのも一つの方法ではございます。そういった開発と地下街というものがどう連動できるかということについて、事業の検討等が進んだ中で、実際の設計をしていく中で、つなげるものなのか、つなげないものなのかというあたりについても検討をしていくものだというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○宮本環境土木部長
 東京駅周辺の放置自転車対策会議の件でございます。

 1回目が1月16日に開催されました。2回目がきのうでございました。今後の予定でございますけれども、実は2回目で比較的具体的な部分だとか、駐輪場の場所とか、そういったところが出てきているところがございますので、3月から4月にかけて実務レベルで、そういったものを道路管理者等と調整していく。また、JR東日本なども、なかなかここという具体的な場所が出てきていないところですけれども、今後、具体的な場所について検討する余地はあるというふうなところでありますので、実務レベルでの開催をこれからしていって、夏でございますけれども、取りまとめていくというふうな一応の予定になってございます。

 1回目につきましては、先ほど言いましたように、今回この会議で非常に有効だと思うのは、JR東日本とかJR東海などが入ってきたというところでございまして、そういうメンバーの中で、先ほど言いましたように、それぞれが協力して、困難であっても解決していこうというところをしっかりと共有し合ったところでございます。

 2回目で、それぞれが、主になるのは駐輪場の整備というところでございますけれども、駐輪場整備として中央区側でどういうところが考えられるか、千代田区としてはどういうふうなところが考えられるのか、JR東日本とか、都道を管理する第一建設事務所とか、国道のほう、それぞれがそういうところを出し合ったというふうなところでございます。

 そのハードな部分としての駐輪場の整備以外にも、委員おっしゃいますように放置自転車をなくしていくために、放置禁止区域の指定ができないかとか、あるいは撤去の強化ができないかとか、あるいは民間の駐輪場に誘導するための支援というものが考えられないかとか、ハード、ソフトそれぞれ、さまざまな項目について短期的、中長期的に整理をしている状況でございます。

 そういう検討を行っておりますので、先ほど言いましたように3月から4月にかけて、実務レベルで細かな調整をして、夏にまとめていくということでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 ありがとうございます。

 八重洲地下街のほうですけれども、将来的なビジョンとして、開発していく中で検討していくということは、そういうこともあり得るということに受けとめたんですけれども、ということは、八重洲地下街自体の解決というよりも、その全体の開発の中で一緒に開発されていく可能性もあるということなのか。検討しているので公にできないというものも、もしかしたらあるかもしれないんですけれども、八重洲地下街の将来ビジョンというものがあれば、お示しいただきたいと思います。

 それから、今の放置自転車対策のための会議ですけれども、報道では、放置自転車急増の背景に駐輪場不足のほか、晴海地区や豊洲地区など、湾岸住民の自転車通勤の増加があるというふうにされています。これはこの会議の中で出されたデータなり意見なのか、それとも報道がそのように推測したのか、この点をお聞かせください。

 夏にまとめる具体策というのは、9月の議会、委員会に報告するというスケジュールなのかもお聞かせいただきたいと思います。

○岸田都市整備部長
 八重洲地下街についてのビジョンということでございます。

 現在、開発の検討が東京駅前地区でなされているという状況、まだ都市計画決定に向けていろいろと調整、計画検討している段階ということで、まだ何も確定していないというのが現況でございますけれども、現在、八重洲地下街さんを直接区のほうの開発に引き込んでどうこうとか、そういうことは現在のところ、実際には極めて可能性は低いかなと思っているところでございます。

 ただ、当然、隣接地でございますし、東京駅前の再開発の地下部分もバスターミナルを含めてやってまいりますので、東京駅前八重洲側のエリア全体が発展していくように、八重洲の地下街との接続・連携みたいなことも含めて、使いやすいような形になるようにということを計画の中で検討していくというのは、当然のことでございまして、そういったことは念頭に置きながら進めていくということでございます。

 もちろん、まだ計画案というものも定まっておりませんし、何分相手先もあることでございますので、ここの部分については、具体にどうなるということは、今申し上げられるような現況ではございません。

 以上でございます。

○宮本環境土木部長
 新聞報道、新聞の記事について、記者の方がどういうところからデータを入手したのか、これについては、わかりません。少なくとも中央区においては、東京駅前の自転車がどこから来ているのかというのについては、調べておりませんので、申しわけございませんが、その情報ソースについてはわからないということでございます。

 それから、委員会等への報告でございますけれども、夏の何月とかいうところははっきりしていないところがございますので、また、そういう取りまとめの時期がわかってきて、内容が出てくる中で、委員会報告について考えさせていただきたいと思っております。

○志村委員
 ありがとうございました。

 続いて、市場、先行営業施設関係です。

 東卸の新しい理事長が、先行営業施設については容認できないというようなことを公言いたしました。このことについて、区の認識をお聞かせください。

○吉田副区長
 伊藤新理事長とは、先週、公式に、私どもは区の立場ということを含めて、説明で会ってまいりました。容認できないという発言があったということも含めて、お話を申し上げました。

 私どもが先行営業施設を整備するのは、別に仲卸のさまざまな御商売、これからの移転も含めたさまざまな御商売の生業に対してさお差すというものではなくて、築地のにぎわいを継承するために、この先行営業施設をつくっていくんだという意味で、にぎわいの継承・発展のためにつくっていくんだということを説明し、そのことは十分わかっているというふうに伊藤新理事長もおっしゃいました。逆に、区の立場というものからすれば、仲卸組合から容認できないなり何なりという発言があったとしても、我々は淡々とやらせていただきますからということを申し上げて、それは当然そうでしょうねということで、そのことの趣旨についても御理解はいただいているものというふうに考えております。

○志村委員
 お話しされたということで、容認できないというのは、何が容認できないということだったんでしょうか。

○吉田副区長
 容認できないというのは、基本的には、今、仲卸が豊洲にどういう条件において移転するかという話をいろいろ詰めている過程の中で、やはりこういう要素が出てくると、仲卸の方々がいろいろ、ある意味で判断に迷う部分が出てきたり何かして混乱が生じるので、好ましくないという意味で、容認できないという御発言であろうというふうに思います。

○志村委員
 先行営業施設のそもそもの出店の対象者というのは、豊洲に行けない仲卸というような話だと私は理解していたんですけれども、それが、やはり力のある、豊洲にも出せるような仲卸を対象にしようということに発展というか、なったのかなと。そういう中で、豊洲に行く仲卸となれば東卸の組織員だと。豊洲に行けない仲卸は、別に東卸と関係ないという中で、今、豊洲市場にも店舗を出しながら先行営業施設も出そうというところで東卸の組織的な問題、また法的な問題も生まれてきているというふうに思っています。

 ですから、東卸が組織として容認しないとなったときは、東卸に所属する仲卸業者の人たちは出店できなくなるんじゃないかと私は思うんですけれども、区としては淡々と募集していきますよということに対して、そうしてくださいという、何か組織的な縛りみたいなものは余り感じられなかったですか、話し合いのときには。お聞かせください。

○吉田副区長
 組織的な縛りとか何かというところまで具体的な言及をした会議を行ったわけではございませんけれども、基本的には、お互いにお互いの立場というものは了解をしたと。ただ、正直なところ、仲卸の中で、やはり豊洲の先行きについてそれなりの不安も抱えながら豊洲に移転をしているわけですから、その中で、こっちの水が余りおいしく見え過ぎると、まとまりに困るということで、大分突き上げている方もいらっしゃるので、理事長として一言、容認できないという発言をされたというふうに、私のほうとしてはそういう意味で受けとめております。

 ただ、私どもが伊藤新理事長にはっきり申し上げたことは、私どもの新しい築地をつくる会に、これまでの執行部はメンバーをオブザーバーとして出してきたんだけれども、つまり情報をとるオブザーバーとして出席させるかどうかについても、理事会で再度御検討くださいというお願いをしてきました。

 それから、先行営業施設準備協議会については、区が仲卸の中から選んだ委員でございますから、容認できないとお考えになろうが、この人たちに、出てくれるなとか何かということはお互いに言えませんからねと。私どもはそれでやりますということをきちっと申し上げてきたし、そのことも了解されたと。

 それと、私どもはあえて仲卸とけんかをするわけではないですから、そういう意味で、先行営業施設準備協議会を行った際には、必ず情報交換ということで御報告にも参りますし、お話し合いもさせていただきたいということを申し上げ、そのことについては、お互いにぜひやりましょうということになっております。

 委員が御心配のようなところまでの話というのはないだろうというふうに感じております。

○志村委員
 先ほどスケジュールが出されました。建物は半年おくらせてということですけれども、この募集・選考はほとんど前回と変わりません。今、容認できないという部分は、豊洲がどういう市場になるかと。例えば、ほかに、その後、市場の設計でも、青果と水産、また水産と卸も大きな道路で区切られているために、ターレーで結びつく動線がなかなかふれない問題とか、立面になってしまっているために、商品の動線ということも含めてさまざまな業者の意見も出ていると。また、使用料についてもわからない。今度、豊洲の新市場の整備費が4,500億円ですね。2009年に3,926億円でやろうとしていたのが、574億円ふえて4,500億円になってしまう。これは、使用料を含めて業者、また市場会計に重くのしかかる状況がある。ここもどうするのか。どれだけ業者に負担がかかるのかわからないという、さまざまな問題。また、千客万来施設についても、なかなか先行きが見えない。こういう中で、豊洲新市場はそういうことを解決しながら、土壌汚染対策工事をやっている。そのときに、中央区が募集を始める。ですから、容認できない部分、そこに対して、今考えているスケジュールでやるということは、もし東卸の新理事長がそういうことを言っているのであれば、出店したいと思っている業者さんの中にもいろいろな混乱を起こすのではないかというふうに思っております。そういうのを認識しながら、このスケジュールどおり募集・選考をやっていこうという理由をお聞かせいただきたいと思います。

 今のような東京都と市場関係者との交渉や、またさっきもお話しした豊洲新市場の欠陥問題や豊洲の土壌汚染も今後どうなるかわからない。また6月に行われる都議会議員選挙の結果を含めた都議会や世論の動向などで、さらに延期される可能性もあるのではないか、そういうことも考えられると思います。情勢が大きく動いている中で、このようなスケジュール感、この図で見ますと、平成25年度の早いほうで募集・選考をかけるということが本当に的確なのかどうか、その点の見解もお聞かせください。

○吉田副区長
 私どもは、東京都のスケジュールがいかようになろうとも、築地のにぎわいを守るために、この施設をつくるんだという意思表示も含めて、このスケジュールを立てております。ただ、実務的に申し上げますと、やはりここに入居する方々がこの施設全体の使い勝手、それから周辺の道路を含めた使い勝手というものについて、やはり一致団結して議論しながら、施設の外構等については、相当突っ込んだ協議が必要だと思っております。募集を早くいたしまして、中に入る方が決まって、その方々の協議会のようなものをつくり上げて、そのことを含めて外構的な作業だとか何かというものについては、お話し合いをさせていただいて、そういう準備を積み重ねて万全な体制で先行営業施設については臨みたいというふうに考えておりますので、スケジュールについては、あえて変更はいたしておりません。

○志村委員
 この募集・選考は、例えば運営体、運営はどういう組織体でやるのか、また出店業者が負担するコスト、管理とか運営とか使用料、そういうものをどういう計算式でやるのかなどの提示がある募集だと思うんですけれども、そのことが今のお話だと、募集してから決めるように感じてしまったんです。というのは、さっき平成25年度中に今後のことについては検討するというようにあったので、そのような内容をどのように募集要項に提示しようとしているんでしょうか。

○吉田副区長
 募集要項には、当然、ここの区画、1区画についての例えば使用料が幾らになってとかということを書いていなければ、それは応募してくれません。ですから、そういう具体的な内容については、新年度の前半において検討して、基本的には募集要項を作成して、年度末において募集に入るというスケジュールを当然考えているわけでございます。

○志村委員
 東卸のほうが、それこそ出店してほしい業者の方たちの思い、それはそれとして、区は区としての築地のにぎわいをということで進めていくというところを、ボタンのかけ違いが最初にあると大きな問題を起こすんじゃないかなというふうに思っております。

 時間がないんですけれども、2月12日に開かれた開設準備協議会の議論の中身についてお話しいただきたいのと、仲卸業者からの問い合わせが多いと聞いておりますけれども、その質問とか御意見の主な特徴はどういうものがあるのかお聞かせください。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 私からは、12日に行いました開設準備協議会の内容についてお話しいたします。

 これまで施設の概要、いわゆるハード面のことを重点的に協議してまいりました。予算に計上というか、要求するまでのところまでこぎ着けましたので、今後は開設、開業に向けたソフト面のところを主体的に議論していくというところから始まりまして、3点ございます。

 まず、1点目は、本日の報告の資料1と同じでございます。スケジュールの変更と、それに伴う区の対応につきまして。

 2点目としまして、これまで店舗施設に不足する機能、例えば物流の機能であるとか、そこに勤める従業員たちの交通手段、その置き場であるとか、そういったものについて、その対応を、こういう方法があるということを整理した上で提示してまいりました。

 そして、3点目、今後、このメンバーの方々に集中的に議論していただく募集要領、これにつきまして、最初に骨組みのイメージを持ってもらうというところから、その構成、それと、その中での説明する内容、そのようなものにつきまして、一通り解説させていただいたところでございます。

 以上です。

○内田副参事(都心再生・計画担当)
 仲卸さんの方から、お問い合わせをいただいている内容でございますけれども、区の構想発表以来、多くのお電話あるいは訪問されるといったことに対応させていただいてございます。

 その中では、よく見られますのが、親子でいらっしゃって、息子さんにこの施設をぜひ任せて業務を発展させたいとか、そのような御意見を伺ってございますとともに、また、あわせて、もう募集が始まったのかとか、そういううわさも場内にあるので、ぜひ適切に情報を伝えてほしいというような御意見、そういった意見をちょうだいするところでございます。

 以上です。

○志村委員
 質問しておいて時間がなくて、はしょらせてしまってすみませんでした。

 また、開設準備協議会の出された資料とか、そういう内容なども後で出していただければというふうに思います。

 以上で質問を終わります。

○木村委員長
 議題、新しい築地及び再開発等まちづくりに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任という形でよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして、閉会といたします。

 本日は御苦労さまでございました。

(午後3時6分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ