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平成25年 築地市場等街づくり対策特別委員会(9月12日)

1.開会日時

平成25年9月12日(木)

午後1時30分 開会

午後3時19分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 増渕 一孝

副委員長 渡部 博年

委員 礒野 忠

委員 瓜生 正高

委員 田中 広一

委員 志村 孝美

委員 青木 かの

副議長 中島 賢治

4.欠席者

(1人)

議長 原田 賢一

5.出席説明員

(15人)

矢田区長

小泉副区長

吉田副区長

中島企画部長

黒川企画財政課長

梅澤副参事(都心再生・計画担当)

浅沼区民部長

守谷商工観光課長

宮本環境土木部長

望月環境政策課長

田村都市整備部長

小林都市計画課長

平野地域整備課長

松村副参事(都市計画事業・特命担当)

竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)

6.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

長田書記

川口書記

7.議題

  • 新しい築地及び再開発等まちづくりに関すること

(午後1時30分 開会)

○増渕委員長
 築地市場等街づくり対策特別委員会を開会いたします。

 本日、議長は欠席いたします。

 理事者紹介をお願いします。

○小泉副区長
 (7月16日付幹部職員人事異動に伴う理事者紹介)

○増渕委員長
 なお、本日、理事者報告の関係で、松村都市整備部副参事が出席しますので、御了承願います。

 また、過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えています。

 なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 議題の審査に入りますが、質疑については、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いします。

○田村都市整備部長

 1 築地新市場の整備に係る進捗状況について(資料1)

 2 日本橋本町二丁目特定街区の都市計画について(資料2)

 3 (仮称)中央区晴海二丁目計画の都市計画について(資料3)

 4 築地地区地区計画の都市計画について(資料4)

 5 勝どき東地区の都市計画について(資料5)

以上5件報告

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。

 ただいまの時刻は午後1時50分でございます。自民党さん36分、公明党さん28分、日本共産党さん28分、民主党区民クラブさん28分、新生自民党さん28分、みんなの党さん28分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○瓜生委員
 オリンピックも来ることですから、大分まちづくりの状況、そして中央区の方向性というものも変わっていく部分、そして変わらないで残していかなければいけない部分、多々あると思うんですが、まずは資料1、築地新市場の整備に係る進捗状況についての質問です。

 平成27年度中をめどとして築地市場が豊洲に移転をするという話の中で、25年9月以降に意見交換会が設置をされるということ、話し合いの場ができてよかったなと思う反面、ちょっと遅いんじゃないかなというふうに感じる部分もあったんですが、できるのが移転の2年度前ぐらいのこういった時期まで延びてしまった、その辺の理由を説明していただきたい。

 それと、構成、本区からは副区長、部長級、課長級2名で、東卸の理事が5〜6名いると。仄聞するところ、東卸の中も、今は大分よくなったみたいですけれども、前までは一本化されていないというか、東卸の中でもいろいろ派閥があったりとかいうお話を聞いていたので、どういった中の5〜6名を選ばれたのかなと。また、中央区がしっかり真摯に話をしても、それが東卸の末端の会員までちゃんと伝わるのかなといった不安もありますので、まずその部分をお答えいただきたい。

 それと、直接中央区には関係ないのかもしれないんですけれども、やはり築地のにぎわいを創出してきたのは場外の事業者さん、そして場内の東卸に加盟をしている仲卸の業者さん、あと東京都の認可をいただいて活動している入居会社ですよね。そういった方がこの中には入っていないので、なぜ入っていないのか、また入れないほうが話が円滑に進みやすいから入らないのか、その辺、わかる部分を整理して教えていただるかなと思います。

 まずは以上です。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 意見交換会、今月から始まる予定でいますけれども、これまで本区は東卸組合に対しまして、築地新市場の構想についてきめ細かな情報提供を行ってまいりました。ただ、東卸組合内部では豊洲新市場の営業に差し障りがあるのではないかという懸念もありまして、築地新市場事業については容認できないとの態度を一貫して示してきたわけなんですけれども、長い間、理解を求める話し合いを繰り返すことにより、やっと何とかこの時期になって聞く耳を持っていただけたものと思っております。

 次に、東卸側の構成員ですけれども、これは氏名公表の状態までいただいていないので、まだわかりませんけれども、40代後半〜50歳代半ばまでのかなり若い理事さんたちで、その所属する業界ですが、バランスよくいろいろな業界から入ってきているというところでございます。そして、そのほかの水産の事業者たちなんですけれども、まず私どもが築地新市場に入居していただきたいと考えているのは、食のプロに食材を提供している仲卸さんたちでございます。そういった意味から、仲卸さんとの話し合いということとしたものでございます。

 以上です。

○瓜生委員
 中身について、よくわかりました。

 端的に何を言いたいのかというと、要は構成人数、食のプロの方たちとか40代、50代の理事の方を入れる、それは存じ上げているんですけれども、基本的に、こういう会をやって、僕らも聞いていて一番がっかりしてしまうのは、末端の会員の方とかと、まちで会ったりするときに、区のほうはしっかり説明をしているのに、俺は聞いていないとか、俺はわからないとか、中央区は何もやっていないとか何とか、まちで言う人がいるんです。恐らく、そういう人はこういった組織に入っている中でも話を聞いていないのか、しっかり積極的に意見交換の場、会議とかに自分で出ていないのかなという部分が往々にしてあると思うんです。

 せっかく新しい市場をつくって、中央区がこれから、オリンピックも含めてですけれども、選手村から8キロ圏内に会場を集中させるコンパクトなオリンピックをやる中において、東京の中でも一番中心になるのが築地という地域だと思うんです。世界の市場に冠たるもの、世界に名立たる築地のブランドを残していかなければいけないと思っていますので、そういった部分でもしっかりこの辺の構成のほうを、オブザーバーという形でもいいので、そういった方、今、質問に多分答えていないけれども、入居会社の方とか、そういった方を入れてみるというのはどうなのかなという意見なんです。それによって、仲卸さんと中央区の話し合いの阻害する要因になると、またいけないので、その辺についてはどうお考えなのか。

○田村都市整備部長
 ただいまの御質問の件でございます。

 今回、東卸組合さんに、正式に意見交換の場に参加いただけるということで御判断をいただきましたので、私どもといたしましては、ここでのお話、意見交換の内容等が組合員の方々に周知をされるということを期待しているところでございます。また、ぜひそういうふうになればというふうに願っているところでございます。

 そういった状況の対応策として、ただいま入居の方々のオブザーバーということでございますけれども、私ども、今現在は、この会の持ち方といたしましては、自由に意見をいただきたいと考えてございます。先ほどの御質問の中で副参事のほうからお答えしましたように、東卸さんの中でもこれまでさまざまな御意見があったというふうにお伺いしているところでございます。そういった中で設けた意見交換会、できるだけ自由に闊達に御意見をいただく場としていきたいというふうに思ってございます。そういった関係の中では、現時点では非公開というような対応が必要なのかなと。オブザーバー等の御参加ということになりますと、なかなかそのあたりの意見についても自由に発言できないというようなことも懸念されるところがございまして、私どもは現状、非公開というような形の中でこの会については設けていきたいというふうに想定をしているところでございます。

 そこでのお話し合いについては、冒頭お答えしましたように、ぜひ組合内の代表で出席いただいた方々によって内容周知等がなされて、組合内でしっかりとそれらについても検討がいただければというところで、私ども、この設置について期待をするとともに、そういった方向に進むことを願っているというところでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 よくわかりました。そういうことであれば、しっかりとその中でお話をしていただいて、公表できる部分は速やかに区議会とか委員会のほうに御説明をしていただきたいなというふうに感じます。

 施設の工事スケジュールでは、平成25年9月から入札公告が始まるということなんですが、あくまでも予定という書き方なので、これは若干ずれる要因があるのか、確実に9月に実施ができるのかどうか、その辺の検討というのはどのような感じになっているのかなという部分の質問はよろしいでしょうか。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 この工事スケジュールですけれども、今のところ豊洲新市場の整備スケジュールと照らし合わせまして、平成26年度中の完成、そこは必須だと考えております。したがいまして、そこを最終地と見込んだときには、どうしてもこの9月に公告し、11月には仮契約を締結しなければ、工期の問題から考えて対応ができないものと思います。

 以上です。

○瓜生委員
 わかりました。区のことですから、前もってしっかりと準備をされていく中で、若干タイトなスケジュールになってきているので、プレッシャーをかけているわけではないですけれども、失敗は許されないのかなと。もう一踏ん張り、二踏ん張りの尽力が必要なのかなというふうに感じますので、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

 そして、鮮魚マーケットを築地市場の跡地に開くに当たって、駐車場の機能等が大変重要な位置を占めると思うんですが、最初のところで勝どき門の駐車場か水産部門のほうの駐車場を使うとか、いろいろなお話があったと思うんですけれども、東京都との進捗状況はどうなっているのか、その辺も御説明いただけますでしょうか。

○梅澤副参事(都心再生・計画担当)
 東京都との協議の状況ということでございますけれども、昨年度は都区検討会ということで計6回開催してございまして、ことし4月、6月の本委員会で御報告しているところでございます。今年度につきましては、5月と7月の計2回開催しているところでございまして、中央区の進捗状況について御協議いただいているところでございます。

 今後、築地新市場の募集の中で入居予定者が決まりましたときに、その御意見を伺いながら、駐車場ですとか荷さばきに必要な機能を精査していく中で東京都との協議を続けてまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 先行営業マーケット、先行営業しなければ築地新市場に関しては大変まずいところなんですけれども、豊洲からの荷さばき、そして配送等、大変重要な位置を占めるのが駐車場、そういったところだと思うんです。今、話の中で水産部門なのか勝どき門なのか、その辺は全然まだ煮詰まっていないのか。

○梅澤副参事(都心再生・計画担当)
 勝どき門駐車場か水産物立体駐車場かということでございます。まず中央区の入居予定者がどういった御利用を想定されているのか、それを確認しないことには具体的な荷さばきですとか物流動線というものの特定が難しいということもございまして、昨年度は想定の中で東京都と議論したところでございますけれども、今後より議論を深めていくために、そういった御意見を踏まえてやっていくということで、現段階では具体的にどこにということは決まってございません。

 以上です。

○瓜生委員
 ありがとうございます。業者さんにお話を聞かないとわからないんですけれども、市場ですから、必ず荷さばきだとか、豊洲から引いた荷をさばくというのは、大体みんなどこも同じようなやり方をすると思うんです。質問の意図としては、水産物立体駐車場だと老朽化しているのではないのか、しっかりとあの辺を下からさばくというか、工事とかをしっかりしていかなければいけない部分も多いのかなと思いますので、今度9月以降に行われる意見交換会で、しっかりその辺も踏まえてお話をされて意見を聴取するという形の認識でよろしいのかどうかだけを、この件の質問の最後に。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 勝どき門駐車場と水産物立体駐車場と2棟あるわけなんですけれども、委員御指摘のように、確かに水産物立体駐車場は非常に老朽化しているところでございます。東京都との検討の過程において、無償での提供というものは基本的にはないというところも聞いておりまして、どちらの施設が効率的に使えるかというのも今後検討していかなければならないと思います。

 東卸との意見交換会におきましては、当面そこのところについては話題になるということは考えていないというところでございます。

○瓜生委員
 僕の説明が悪かったんですけれども、東卸の中でも豊洲へ行かれる方もいらっしゃるし、残る方に関してという意味合いの質問をしたんですけれども、東京都との料金とかいろいろ金銭的な交渉等もありますけれども、この事業に関してはもう遅滞は許されないわけですから、しっかり中央区はお話ししていただいて、東京都から力強くそういった面を勝ち取るということを御期待申し上げまして、この質問を終わらせていただきます。

 次が、一問一答のようになってしまうのかもしれないんですけれども、まず日本橋本町二丁目の特定街区について資料2の別紙のほう、2枚目を見させていただいたところ、随分きれいで、神社と一体となった地上の広場というのはぜひ遊びに行きたいなという部分で、神社と連携した広場の整備をされるというのは大変いいことだと思います。木でできた階段というか、橋みたいなものは大変見栄えがいいんですけれども、この辺の費用ですね。要するに、何を恐れているかというと、神社というのは宗教法人なので、この辺の広場の整備に関する費用だとかの出どころはどこなのかなというお話を聞かせていただきたいなと思うんですけれども。

○田村都市整備部長
 こちらの整備に係る費用でございますけれども、これは民間の事業でございますので、費用負担については民間事業者のほうが負担をしていくというものでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 よくわかりました。済みません。どうしても知りたかったところなので。

 都会の中の神社仏閣、そしてオフィスと共存共栄していくというのが、これからの中央区に求められているあり方なのかなと。ただでさえ土地が狭いところなので、しっかりと区のほうでも指導しながら、この計画をしっかりと推し進めていっていただきたいなと思います。

 資料3の(仮称)中央区晴海二丁目計画の都市計画について。

 きょうも、さっきNHKでもやっておりましたけれども、晴海地域は1万人以上人口がふえて、しっかりとした中央区のまちづくりが期待されているというような落ちでマスコミもニュースをやっていました。私も晴海に住んでいますし、大変興味深いというか、まちがどういうふうに変わるのかなというのが、心配な面とわくわくする面と両方あるわけなんです。道幅の大変狭いところを僕は夜、散歩をしたり、ぶらぶらまちを歩いたりしている中において、晴海通りは大変大きな道路ですから、お年寄りの方を見ていると、青信号1回で道路を渡れないんです。所管が違うので、交通という意味で聞いているのではなくて、まちづくりという意味で聞いているんですが、僕がぱっと見たら晴海通りに歩道橋が2本ぐらいあったんですけれども、お年寄りが何で歩道橋を渡らないのかなと思うと、やはり足腰の負担がきついみたいなんです。今、違う地域とかを見ていると、歩道橋の下にも両サイドにエレベーターとかをつけて、歩道橋の上まで上がれるような形にしたりしているまちづくりを結構推進しているところが多いなと思います。

 既存の晴海二丁目計画の内容でこういった計画をされていることはすばらしいなと思うんですけれども、従前の晴海一丁目と二丁目をつなぐラインとかの交通動線とか、その辺に対して何か検討する余地があるのかどうかというお話を聞かせていただきたいなと思うんですけれども。

○松村副参事(都市計画事業・特命担当)
 晴海二丁目計画におきましては、敷地内の計画ということですので、周辺の歩道橋整備とか歩道整備というところは考えているところではございません。

 ただ、先般決まりましたオリンピックの選手村等の話もございますので、今後、晴海地区全体のまちづくりについて、豊晴計画の改定とか、そういったまちづくりの検討が進んでいくと思います。地域の課題については、地域の方々からもお聞きしながら、検討すべきところは検討していくのかなというふうに思ってございます。東京都とそういった検討を進めていく中で、必要なところは東京都にも申し入れをするなどしていきたいと考えております。

 以上でございます。

○瓜生委員
 ありがとうございます。

 間違いなく待ったなしで7年後にオリンピックが来るわけです。きょうもテレビでやっていましたけれども、常に新聞でもマスコミでも何でも、1万人ふえる人口、例えば保育園が足りないとか何とか、そういうところにはスポットが当たるわけなんです。既存の住民の方、例えば区立のマンションでも20年近く、十六、七年多分たっていると思うんですけれども、当時は若い世代でもだんだん高齢化をしていって、そういった方たちに対するまちづくりというのも中央区は示していく。この辺の開発だとか地域に対して、しっかり中央区は配慮しているんだと見せるのも一つの方向性だと思うので、その辺をぜひしっかりとお願いをしたいと思います。

 最後に、資料5、勝どき東地区の都市計画について。

 これも大分長い時間かかって、ここまで地域の開発がなし遂げられたというのは、この間、種々いろいろ御苦労があったものと推測をされます。

 具体的に言うと、11年後ぐらい、オリンピックより後にこの建物とかができ上がって、しっかりとした新しいまちの構成にはなると思うんです。現時点で既存のこの区間とか影響を受けるスポットは、勝どき・晴海地区だと思うんですが、住んでいる方への住民説明会とかもされると思うんですけれども、どういった意見があるのか。再開発は僕はお互いさまのものなので皆さんで協力し合って、いいまちをつくり上げていくしかないと思うんですけれども、例えば反対意見だとか、自分たちの住環境が侵されているんだとか、そういった意見がもし近隣の新しい住民の方たちから出てきているのであれば、教えていただければと思うんですけれども。

○松村副参事(都市計画事業・特命担当)
 現在、勝どき東地区につきましては、計画内容が固まってきたということで、まず条例に基づく説明会も今後行われるんですけれども、準備組合のほうが事前に町会長であるとか近隣する方々に説明をしているところでございます。町会長等からは、ここの地域貢献内容を評価されて、よりスピーディーに建設を進めていっていただきたいということを申される一方で、やはり近隣住民の方からはいろいろな意見が出てくるでしょうから、丁寧に対応してほしいというような御意見がございました。それともう一つ、やはり超高層の建物が建つということで、風対策についてしっかりやってほしいという御意見がございました。

 地域の方々から、特に周辺の隣接する方々に組合のほうが各お宅に訪問しながら意見を聞いているところなんですけれども、やはり直接隣接するような方々からは、日影の問題でありますとかプライバシーの問題でありますとか、そういった御意見が現在散見されているという状態でございます。我々は準備組合に、そういった方々にも耳を傾けて丁寧に対応するようにという指導を現在しているところでございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 丁寧な御説明ありがとうございました。

 いろいろな再開発が月島地域だけでも多かったんですけれども、今のお話を聞いていると比較的順調に進んでいるのかなと。ほかの地域はいろいろな住民運動だとか何とかというのがあった部分もあると思うんです。オリンピックの後の話なんですけれども、しっかりとこの地域をよくしていただくことを大変楽しみにしていますので、ぜひ御尽力のほうをよろしくお願いします。

 私の質問を終わります。

○田中(広)委員
 私のほうからは、資料3、5、それから議題に関するところで1件質問させていただきたいと思います。

 資料3の晴海二丁目の計画、また資料5の勝どき東地区の都市計画において、マンションが計画されているわけですが、時期もいろいろあると思いますけれども、1戸に対して大体2人の住民の方という計算があるのかもしれませんが、今、想定としてどのぐらいの住民の方を想定されているのか、その住民の人数及び、保育所等に通わせたくなるであろう子育て世帯の方たちを大体どのくらいで想定されているのか、お示しいただければと思います。

○松村副参事(都市計画事業・特命担当)
 まず、晴海のほうの開発でございますけれども、1,123戸ということでございます。晴海地区につきましては、1世帯当たり大体2人程度の世帯人数ということでございますので、それを単純に掛け合わせると2,200人〜2,300人ほどの人口なのかなというふうに想定してございます。

 それから、子育て世帯がどの程度入られるのかということでございますが、現在、近傍で販売している、ここでいう2-1街区のほうの開発の売れ行き状況を聞いていますと、こういったファミリー世帯の方もいらっしゃる一方で、若い世代から高齢者の世帯まで幅広い層が申し込みをされているということでございますので、一概にどのぐらいの若い世代の方がいらっしゃるのかというのは、なかなかつかみづらいのかなというふうに認識しております。ただ、晴海地区につきましては、子育て支援施設も用意しながら、そういった子育て層のニーズをかなえるような計画をしているというところでございます。

 それから、同じく勝どき東地区でございます。これは約3,000戸の住宅を計画しているところでございますが、現在、晴海通り側の古いマンションの建てかえもその中に含まれてございまして、既存に約500戸ほどの住宅がございますので、戸数としては2,500戸ほどふえるのかなと認識してございます。ここも単純に2人で掛けますと5,000人ほどの人口増になるのかなと思ってございます。

 こちらも、地域に高齢者の方も多いというところもありますし、勝どきのあたり、最近のマンションブームの中で若い世代の方も入ってこられるということで、若い世代から高齢者の方々までのニーズに応えるように、子育て支援施設であるとか高齢者を支援する施設の導入というものも計画しているところでございます。

 ただ、委員言われました若い世代がどのぐらいの量かというのは、つかみ切れていないというのが現状でございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 御答弁ありがとうございます。人数を完全に把握するというのはなかなか難しいことであると思いますが、しかし、今までさまざまな再開発を行ってきて、やはり全庁挙げて取り組んできた保育所の待機児童対策、これは本当に喫緊の課題だなというふうに思っております。1階に保育所を設置する、それは私たちから見れば重要なことだなと思いますが、マンションを分譲する側からすれば、それが一つの付加価値として、やはり若い世代の方に入ってもらいたいという趣旨も伝わると思いますので、当然多くの方が買われるだろうという想定ができます。

 また、オリンピック・パラリンピックが決まったということで、ニュース、また新聞等を見ていますと、湾岸地域のマンション購入の需要が大変ふえている、そういったニュースもあるぐらいですので、今後、時期の差はいろいろありますけれども、いずれにしても関心は高いのかなと私は思っております。

 そこで、担当部署としては、福祉の専門ではありませんので、詳細に伺うことはできませんが、交渉といいましょうか、協議してきた担当部署として、今、晴海のほうが認証保育所、勝どき東地区のほうは100人規模の保育所というイメージをされているんですが、今回のマンション計画と保育所の規模、大体どういったことを想定して地域貢献として進めてきたのか、その点の御見解をお聞かせいただければと思います。

○松村副参事(都市計画事業・特命担当)
 所管部署のほうは福祉保健部のほうになりますけれども、晴海のほうにつきましては、現在隣接して建設中のマンションにも保育所を設置しているところでございます。新規の住宅戸数とある程度規模を合わせながら、また計画の中の保育所の入るスペース等も考慮しながら、できる限り設置していただくという中で、こちらは事業者さんの御努力によるところもございますので、できる範囲の中で精いっぱいやっていただいている状況でございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 さまざまな協議がある中でできるところまで進めていく、本当にそれはすごく理解できるなというふうに思っております。

 一方で、これまで大型のマンションが建つごとに待機児童対策というのは本当に全庁挙げて取り組んできた、また財政的にもだんだん大きくなってきた、そういった背景がある中で、やはりそういったことも教訓にしながら、どのぐらいの規模をつくったほうがいいのか、その点はしっかりと事業者側と細かく、それこそ福祉の担当部署と一緒になって協議しなければいけないぐらいの内容ではないかなと私は思っております。

 また、一方では、保育所をたくさんつくればつくるほど需要を掘り起こしてしまうという背景もあるかもしれませんが、しかしながら、今までのさまざまな教訓がありますので、それをどう生かしていくか、その視点は必要かなと思っております。

 また、年数がたてば、今度は逆に御高齢の方がふえてくる、そういった考えもありますので、その子育て施設が少し縮小されて、今度は逆に御高齢の方のための施設が必要になってくる、そういったところまで踏み込んで地域貢献を考えていかなければいけないタイミングなのかなと私は感じております。

 これまでのまちづくり基本条例、またその前の指導要綱も含めて、本区は本当に先駆的な、他地域を先導するような条例、指導要綱をつくってきて、こうしたまちづくりが進んでおりますので、ぜひともこれまでのそうした課題、また教訓を生かして、しっかりと地域貢献を綿密に詰めていただきたいなと思いますが、改めて御見解をお聞かせいただければと思います。

○田村都市整備部長
 こういった公共施設の整備に関しましては、今、委員のお話の中にもございましたように、計画段階において、私ども、まちづくり基本条例あるいは指導要綱、これらに基づきまして関係部署と一緒に協議をしながら計画、指導をしているところでございます。例えば、子育て支援、保育園等につきましても、現実的に施設規模等々の中で対応可能な部分というのはどうしても出てまいりますが、これも所管部のほうから必要量等についてもよく事業者と協議をしていただきながら、その中で具体的なハードとして整備するに当たっては、都市整備部のほうがしっかりと事業者を指導していくというような取り組みをさせていただいているところでございます。

 こういった取り組みを今後とも継続していくつもりでございますし、また今ございましたような、現状の子育てという部分を今後、例えば高齢者ということに視点を移していく、そういったこともやはり考えていく必要もあろうと思います。一度整備した施設がそのままということではなく、うまく転用、活用ができるようなこともしっかりと事業者と協議するとともに、庁内においても関係部署としっかりと連携をとりながら取り組んでまいりたいと、かように考えてございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 御答弁ありがとうございます。

 限られた諸条件の中での協議ですので、いろいろなハードルはあると思いますけれども、これまで大型マンションが建ったり、さまざまな開発が行われるたびに、そうした課題が出てきているわけでありますから、しっかりと協議をお願いしたいというふうに思っております。

 あわせて、大型案件の地域貢献の中で防災対策というのが、これは当然、東日本大震災を受けてしっかり対応している、これは本当に評価するところでございます。また、一方で、東日本大震災を受けて、さまざまなアンケートあるいは声を報道等で聞きますと、やはり人とのつながりですとかきずなが大切である、そういったことを再認識したという声が多くあったと思います。

 また、区政世論調査等を見ても、やはり防災対策が大事であるとか、そういった視点の回答が大変多く出てはいるんですけれども、一方で、今後の超高齢社会を見込んで、ただ介護保険があるからだけではなくて、地域のつながりがないと介護がいざというときは成り立たない、あるいは認知症の方の対応も含めて、どこかに地域のつながりがないと見守りができないとか、防災面も当然、地域のつながりがないと成り立たない。そういった意味では、多くの人口が集積するマンションの中に地域コミュニティをしっかり確立していくということが、ひいては福祉の問題あるいは防災の問題、そうしたことにつながっていくというふうに私は考えております。

 ただ、そうしたことを一つの制度、提案で、こうやったら何でもうまくいくというようなものではない、人のいろいろな気持ちもありますし、世代もさまざま違うわけですから。ただ、そういった課題意識というのは、恐らく持っていらっしゃると思いますし、私もすごく大事だなと思っているんです。

 以前も何かの委員会でそういった趣旨を随分述べさせていただきましたけれども、例えば今回計画している事業者さん、ディベロッパーさん、他の物件でも何かそういった工夫をしているのか。私が新聞報道で見た限りでは、入居されてワンフロアの中で何か集まる行事をやったとか、そういった取り組みをしているなんていうことも新聞で読んだことがありますので、ぜひこれまでせっかく積み上げてきた地域貢献の取り組みにプラスアルファ、マンション内のコミュニティ形成、人とのつながりの形成みたいなものを、そういうものは好まないという人も当然いると思いますけれども、しかし、福祉あるいは防災という観点を重視するのであれば、そういったところまで何かできないかどうか、次の課題として進めていただきたいと思いますけれども、この点も御見解をお聞かせいただければと思います。

○田村都市整備部長
 マンション内におけるコミュニケーション形成についてでございます。

 今回の事業者さんが他の事例の中でというお話もございましたけれども、具体的に今の事業者が他でどうというところについては、正直まだ伺っているところはございません。ただ、こういった大きなマンションを計画する際に、マンション事業者さんが現状取り組みをしている中で、直接防災でございますとか福祉ということに観点を置いているということではなくて、やはりマンション内の居住環境を整えていくという一つの視点の中で良好なコミュニケーションを構築していくと。

 その一つの取り組みとしての事例でございますけれども、コミュニティサイクル、自転車の共同利用というようなことがマンションの中で取り組みとして始められて、それが定着しつつあるというようなお話は伺っているところでございます。共有化していく、共同利用していくということになりますと、やはりそのマンション内の一定のコミュニケーションというものがそこで構築をされてこないと、なかなか定着というような形にはつながっていかないかなというふうに感じているところもございまして、そういったことも参考にしながら、マンション内でのコミュニティ形成というものは、私ども都市整備部のまちづくりのハード面からも少し試みてまいりたいなというふうには思ってございます。

 委員のほうから御指摘ありましたように、防災対策というようなところ、ハード面も重要でございますけれども、いざというときにそこにいらっしゃる方々、人の行動ということが重要視される部分かというふうに思っておりますので、そういった中でのマンション内の関係性、それがよりよいものになるように、私どももそういった視点を持ってまちづくりには取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○田中(広)委員
 御答弁ありがとうございます。

 コミュニティ形成の一つの切り口は、確かに防災かもしれませんし、おっしゃったとおりの自転車の共同利用とか、さまざまあると思います。それをぜひ工夫しながら、ハードをこうして地域貢献できるようにしっかり整備していくだけでも大変だと思ってはいるんですけれども、やはり次の段階として、人口がこうしてふえていく傾向で定着してきている中で、中には当然人口の移動はありますけれども、一定規模がふえてきている中で、次のステップとしては、やはりそういったところまでしっかりまちづくりの中に組み込んでいくべきだろうなと思っておりますので、御検討をよろしくお願いいたします。

 最後に、議題に関するところで、将来的な話にはなるかと思うんですが、考え方を伺いたいと思います。

 今回のオリンピック・パラリンピック開催地が東京に決まったということで、連日、晴海、中央区が報道で取り上げられている、そういった状況だと思います。そのコンセプトの中心地は晴海であるというのが今回の計画内容であったと思うんですが、そう考えますと、晴海から湾岸地域に行くこともありますし、また逆に晴海から今度は銀座方面に向かっていく方向性というのが1つあると思います。

 オリンピックという概念の考え方で、スポーツあるいは平和の祭典であるんですが、中には文化とか教育ということが含まれて、トータル的にオリンピアという考え方があるというふうに伺ったことがあります。そう考えると、隣接した地域の中には歌舞伎座さんがあったり、新橋演舞場さんがあったり、あるいは文化という視点では食文化で築地の、私たちが今課題としている場外市場の次の取り組みがあるわけです。

 そう考えると、ちょうど晴海通りが一つの背骨という言い方なんでしょうか、中心的な道路になると思います。その中で、やはり高齢化という言葉が一つのキーワードになっていまして、世界的にこれからもっと高齢化が進むだろうと。日本は早い段階で進んでいるという背景もありますので、パラリンピックという視点あるいは高齢化、また今の文化とかを含めますと、やはり世界が注目するような晴海通りがいろいろな形で構築されるということが、当然オリンピックの開催の成功にもつながる、あるいはその後のまちづくりの一つの注目度も高くなる。また、それによって築地場外市場あるいは地域の活性化にもつながっていくだろうというふうにも考えられます。

 ただ、都道ということもあって、区が中心的に進めるというのはなかなか難しいとは思うんですが、都道でもありますし、主催は東京都でありますけれども、中央区の姿勢として、晴海通りを将来的に、ある意味本当に世界が注目する、あるいは先進的になるような、障害者にとっても御高齢の方にとっても本当に利用しやすい道路となるような取り組みをぜひ考えていくべきだろうなと私は思っているんですが、御見解をお聞かせいただければと思います。

○吉田副区長
 今回のオリンピックの決定も含めて、基本的には有明・お台場地区にさまざまな競技施設がつくられると同時に、東京ビックサイトが拡張されるというようなことを含めて考えると、湾岸地域の部分について新しい都心というものができてくる。それと、私どもの伝統的な都心というものをきちんと行き来をさせる、そういう意味で委員御指摘のように背骨をつくるということが、これから21世紀後半の東京都心のために重要であろう。私は、そういう意味でいいますと、晴海通りは御指摘のとおりですが、今後新しくできてくる環状第2号線も非常に大きな背骨の一つになるだろうと。そういったものもうまく道路として生かしていって、その道路を人に優しい道路としてつくっていくことが大事だろうと思っています。

 ただ、同時に、これは選手村の計画がうちの区にあるということも含めてそうでございますし、それから委員の先ほどの御質問にかかわるところでもそうなんですが、私もちょっとつらいなと思っているところがあって、大型団地を、例えばリバーシティをつくった。リバーシティは実はできてもう20年たちますから、全体として居住層が全部高齢化してしまう。これは避けられない。トリトンも結構高齢化してきている。今度、選手村で例えば5,000戸近くの住宅ができて、これが二、三年の間に全体が分譲されるとすると、これもまた同じように繰り返しで、建物の老朽化と同時に、当然高齢化も進むというところで、現実の問題として、我々の湾岸地域のところに全体として高齢化が一気にいろいろな形で進むのではなくて、高齢の方がいらっしゃる。その方たちに優しいまちをつくるということは大事だけれども、同時にその周辺において常に若者たちが結構躍動しているような状況というものをまちの構造としては考えていかなければいけない。そうすると、それはただ単に住むというところの機能だけに着目していていいのかということがやはりあるわけでございます。

 例えば、選手村のお話だけとりましても、学校を幾つかつくらなきゃならないというようなこともいろいろ言っておるわけですけれども、そういった部分を含めて、基本的には若者が常にまちに入ってくるような構造、教育とか文化というようなものを常にまちの中にどう取り入れていくかというのが今後基本的な課題になってきて、そういう方たちが若い時代から中央区で学び、働き、そして区に愛着を持っていただいて、この地域を支え続けてくれるような構造を考えていかなきゃならないなということで、道とまちというものを、そういう意味で見ながら、これからまちづくりを進めていかなきゃならないなというふうに考えているところでございます。

○田中(広)委員
 御答弁、大変にありがとうございます。

 今、最後に道とまちということで、今回の晴海通りというのはその中心になりますし、また先ほど理事者報告がありましたとおり、本当にまちがどんどん新しくなっていっている。多くの新しい方も来ている。また、一方では当然もともといらっしゃる方もおられるわけですから、そういった方々と共存して、さらに中央区の発展につながるようなまちづくりにぜひともしていくべきだと考えますので、ぜひともこれからも御検討のほど、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。ありがとうございました。

○増渕委員長
 質疑半ばではございますが、暫時休憩を入れます。再開を午後2時45分とします。

(午後2時33分 休憩)


(午後2時45分 再開)

○増渕委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 次の質問者の発言をどうぞ。

○志村委員
 最初は、資料1、築地新市場の整備に係る進捗状況についてですけれども、先日の環境建設委員会で、東卸との意見交換によって入居者の募集条件や賃料など、コンクリートしていない部分について決めていくというように言ったと思うので、そのあたりの確認をさせていただきたいと思います。

 さっきもありましたけれども、これまで東卸が築地の新市場、先行営業施設が容認できないということから、築地新市場を認めるというようなことが前提とならなければ、さまざまな条件を決められないんじゃないかなというふうに思っています。その点で、先ほど聞く耳を持っていただいたという表現や、自由に意見をいただきたいという表現がありました。そういうことで、まだ東卸としては築地新市場は認めてはいないんだというようなニュアンスなのかわからないので、その点についてもお聞かせいただきたいと思います。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 この意見交換会につきましては、対話のテーブルにやっと着いていただく、そういう状況でございます。その議論の内容につきましては、賃料、それから募集条件についてかなり興味を示しているというところで、それが話題になるということが予想されているところですけれども、この場において決めていくということは想定しておらず、御意見は持ち帰り、区の中で検討をしていくという手順になろうかと思います。

 それと、東卸組合がこの新市場について、これまで容認できないという姿勢でありますけれども、意見交換会で対話のテーブルに着くイコール認めたというふうには、まだまだ私どもはそのようには理解しておりません。この意見交換会の進行により理解をいただき、そして区と対立することなく新市場の募集事業のほうにかかっていけたらいいなというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○志村委員
 ということは、私の理解だと年末に入居者募集を行いたいと。それまでに意見交換をしながら決めていきたいというような受けとめを、先日傍聴していて感じたんですけれども、今の御答弁ですと、まだまだ緒につくどころか、やっと緒につくところが決まったんだというような感じがしました。

 そういうことで、今のような、東卸がまだ理解を示していない、認めていないということであると、年末の入居者募集のときまで条件などについて、この意見交換会の中で一致が可能と判断しているのか。また、一致しなかった場合はどのような対応をするのかお聞かせください。

○吉田副区長
 この件については、ようやく門戸を開いてくれたというのは担当者のほうのお答えのとおりでございますが、基本的には共存共栄できるように募集要項等の中で協議のある部分については、きちんと協議をさせてくださいというのが東卸の考えだったところでございますから、何とか話し合いの中でそれらのことについていろいろな御意見を聞きながら決めたい。ただ、基本的に募集要項等の中身については、意見を聞く時間をちゃんと持った上で区で決めるという構造は変わらないわけですから、物別れに終わるとか何かということはあり得ないわけでございまして、話し合いはさせていただきますけれども、それを受けて区で決めるということでございますので、その後のスケジュール等についても基本的には変更はないということでございます。

○志村委員
 意見交換をしつつも、区のほうで決めていくと。もちろん、理想的なのは主体となる東卸の組合員さんたちが、そこで仕事をするわけですから、そういう意味では東卸が納得する形で、その組合員さんの人たちが出るというのが望ましいんですけれども、区が決めるという余り力み過ぎたことを聞いてしまいますと、うーんなんて思ったりはするんです。

 この説明の中で店舗施設の活用も含めて意見交換を行うということでした。今の話とも関連しますけれども、9月に施設工事の入札公告をやられるということです。9月中には意見交換会を行うということで、ここでは店舗施設の活用も含めた内容と、入札公告、どんな施設ができるかというのがある程度なければ入札もできないと思うんですけれども、その点についての関連性といいますか、流れをお聞かせいただきたいんですが。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 東卸組合との意見交換でのテーマは、ソフト面が主体になります。ハード面につきましては、もう設計が終わり、起工書を起こさなければ間に合わないという局面まで来ております。したがいまして、施設そのものについては、今つくり上げたものをどう活用するか、もし東卸組合とのお話の中でそういった話題が出てきたとしたらば、今あるものの活用についてが話題になるものかなというふうに考えます。

 以上です。

○志村委員
 施設の活用には、使い勝手とかありますよね。そういう意味では、水産からオブザーバーの方たちも参加していました。そういうことで、施設のハード面のほうには一定の東卸の方たちの思いが反映されているのかどうか。もうハード面、建物は決まっちゃっているから、あとは、それをどう使うか意見交換をしましょうというあたりで、そこも東卸の人たちは認めて、もうハード面は決まっちゃったからしようがないから、あとは活用についての意見交換をしましょうというふうになっているのか、不満があるのかどうか。ずっと先行してやっていることに対して不満は今でも残っています、でも、それはある程度納得してもらって意見交換が進んでいるのか。ちょっとデリケートな問題なので、その辺をお伝えいただきたいんですけれども。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 新市場のハード面につきましては、これまで設計会社と一緒になりまして、どのようなつくり込みをするのが、入居する方々にとって一番使いやすいか、また開設準備協議会に出席いただいております仲卸の方々の御意見もいただきまして、進めてまいりました。恐らく仲卸さんにとりまして、いいつくりになっているものと思われます。したがいまして、今後この意見交換会の中でハード面について意見が出てきたといたしましても、申しわけないのですけれども、この施設をこのつくりで建設させていただくということになろうかと思われます。

○志村委員
 水産のほうはそのように今進んでいますけれども、青果のことでお聞きしたいんです。開設準備協議会に出席されている青果関係者の方たちの意見というものがどのように反映されているかというあたりをお聞きしたいんです。その関係者の方からも、いろいろな感想というか、聞いておりますので、区としての開設準備協議会の中での青果とのやりとりというのをどのように認識しているかお聞かせください。

○竹内副参事(築地まちづくり調整・特命担当)
 開設準備協議会の中で施設について、11月に取りまとめたところなんですけれども、その中で青果の方々からは特に御意見はございませんでした。エリア分けというところでどうするのか投げかけられておりますけれども、ここについては、いろいろな意見があるところで、まだ未定でございます。施設の面につきましては、特に御意見がなかったということは、これで納得というか、御満足いただけているものと認識してございます。

○志村委員
 私も開設準備協議会に出席している青果の関係者の方から話を聞く中で、施設建設だけじゃないんですけれども、自分たちの意見がなかなか受けとめてもらえないというか、それがすぐ実現するとか実現しない、その前の受けとめというか、その辺がどうなんだろうかという意見があったんです。

 そこで、そのときは開設準備協議会の場外をはじめとした人たちは、市場関係の人たちにぜひ場外のところで築地ブランドを守るためにとお願いする立場なので、余りだめだと諦めないで、どんどん意見は言ったほうがいいんじゃないですかということは言っていたんです。そういう意味で、水産にしても青果にしても、出店しよう、入居しようという関係者の人たちと開設準備協議会との輪というんですか、それが何かちぐはぐしているような感じがしています。そういうことがなければ、その方たちの思い違いだと思うんですけれども、区の認識としては、特に大きな問題は生まれないで来ていると、そういうことでよろしいんでしょうか。

○吉田副区長
 その辺、誤解があるといけないんですが、先行施設の準備協議会の中に青果の方は正規の組合から推薦して代表者が入っているんです。東卸については、実は東卸からはそういう代表者を推薦できないよというお話をいただきましたので、それでは区の責任で卸売の代表の方をお2人入れますよということで、その点も一応筋は通して東卸に了解を得て、私どもの区が2名選んでいる。ですから、その方たちは任意の代表者なので、組織の代表者ではございませんので、東卸の部分が伝わらなかった。そういうことの経過も含めて、今回東卸が組織として区と向き合って懇談をしましょうと言ってきているわけですが、青果については、もう既に正規の代表を組合のほうから推薦をして入ってきているわけですから、そこの違いがあるということだけは御理解いただければと。

○志村委員
 組織の代表として出ている青果の人から、自分たちが代表していろいろ意見を言っているんだけれどもということです。例えばそういう方たちは場外にお客さんがいるんですよ。場外を歩いていると、何をしに来たんだみたいな目で見られるとか、そういう話も聞いたんです。ですから、そういう意味で、組織の代表で来ている人がそういう思いをしているということで話があったので、そういうあたりをさっき述べたので、その辺は伝えておきたいと思うんです。そういう思いをしながらも続いてきているということをぜひ認識してください。

 資料4のほうで、築地地区地区計画の都市計画なんですけれども、これもさきの環境建設委員会で、この地区計画で行うのは余りないだろうと。あるとしたら都市計画のほうで40メーター以上はやれるだろうということなんですけれども、都市計画を変更して建設があり得るんだろうかという意味なのか、その辺もう一度説明していただきたいのと、ここの隣、ちょうどこのエリアの中には朝日新聞社があります。今、朝日新聞社の築地本社の再開発計画というのが言われておりますけれども、その場合は都市計画のほうか、それともこの地区計画でやるのか、その2つについてお聞かせください。

○平野地域整備課長
 環境建設委員会のときにお答えしました、地区計画区域内でこの制度でやるのは余りなくて、ほかの都市計画を活用しながらやるということはあるのかもしれないというようなお答えをした部分でございますが、この地区計画の中で現状でも総合設計であるとか、そういったものは抜きますよと。それから、例えばほかの制度、特定街区であるとか、そういったものは都市計画行為でございますので、そういったものであれば、この地区計画の区域から外して都市計画を別にかけるという形でやることはできるのかなというふうに思ってございます。

 それから、朝日新聞社でございますが、朝日新聞社は現状で総合設計制度でやっている。これは地区計画としては既存不適格ではございますけれども、総合設計でやっているものでございまして、これを建てかえるということになると、また総合設計をお使いになるのかなというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 その点はわかりました。

 次に、資料2に戻りますけれども、日本橋本町二丁目特定街区の都市計画についてです。

 きょうは区計審もありましたけれども、これもアジアヘッドクォーター構想に沿った国際化、そういう対応の計画になっていると思います。そういう中で、この特定街区自体が高度利用を中心とするわけなんですけれども、ここで規定されている特区ですが、今まで中央区の中で特定街区を決定して行った開発というのがあるのかないのか、あれば、それを示していただきたいと思います。

 それから、こういうやり方を進めていくという今後想定されるような計画というのがあるのかどうかもお聞かせください。

○小林都市計画課長
 現状で、中央区内におきましては、特定街区の手法による都市計画につきましては、9つほどございます。例えば、聖路加であったり日本橋三井タワー、コレド日本橋、こういったところを含め、全体で9つというような状況になっております。

 それから、今後についてですけれども、今のところ特定街区でというような事業者さんからの申し出等はございませんので、今のところは予定がないといったような状況でございます。

○志村委員
 今回の場合も、武田薬品不動産、三井不動産のための特定街区と。こういうことも含めて、それぞれ企業中心の高度利用とか効率化とか、いろいろな形をつけながら特定街区という、中央区が決定して自由につくってくださいというような姿勢、本当にこのままでいいのかということを改めて指摘をしたいと思います。

 きょうの中央区都市計画審議会で、日本橋室町三丁目地区のA街区のビルのBCP対応の建物としてのLCBについて、どういう具体的な事例があるんですかというのを聞いたところ、答弁が私の思った答弁じゃなかったんです。

 例えば、日本橋本町二丁目のこの特定街区の計画については、雨水貯留槽の設置とか防災対策とか具体的なものもありますし、晴海二丁目計画にはもうちょっとありますね。A3のところですけれども、ここも雨水の貯留槽、また防災用水槽、また太陽光パネルとかいうのもあります。これは、これから中央区都市計画審議会にかかる計画でここまで書かれているのに、きょう中央区都市計画審議会に出された中にはCGSは書かれてあるんですけれども、この中には、私も雨水の貯留槽とかを含めて、あと汚水、そういう形で業務を継続していくための一つの建物としてのシステムがどうなっているのかというのがなかったので、その点を改めてお聞きしたいのと、あと免震耐震構造もどうなっているのかというのも、もう一度この場でお聞かせいただきたいと思います。

○平野地域整備課長
 室町三丁目のBCP対応のLCBについてでございます。

 雨水貯留槽については、室町三丁目でも1,260トンの雨水貯留槽をつくってございます。

 室町三丁目の免震構造の導入についてでございますが、室町三丁目の地区については耐震構造でございます。

○志村委員
 雨水だけですか。太陽光パネルは、電気のほう、CGSを使うとありますけれども、CO2関係とかそういうものは、汚水とかも含めて特にないということでしょうか。

 今、例えばライトが下に落下しないように、そういう装置をつけるとか、脱出口と私も言ったんですけれども、そういうあたりの防災対策。もうきょう決まってしまいましたけれども、ここで言えば国際業務拠点という意味でのさまざまなシステムが望まれているので、それが浮かんでいなかったので、お聞きしたんですけれども、雨水貯留槽以外にあれば発言していただきたいと思います。

 次は、勝どき東地区の都市計画についてです。

 これが出されて、先ほども5,000人がふえるだろうというお話もありました。勝どき東地区を中心として、再開発事業はこれからどういうのがあるかと見たら、勝どき五丁目地区のがありますけれども、勝どき駅前南側地区、勝どき五丁目西地区、豊海地区が計画されて、さらに月島三丁目地区、月島三丁目28・29・30番地区、晴海のほうに行くと晴海三丁目西地区の計画、少し離れて晴海二丁目の第7街区の計画がぐるっとあるわけなんです。それに今度は選手村も建設されるということで、いろいろな意味でこの状況というのが、例えばいつも言われていて、今でも言われているんですけれども、勝どき駅一つを見ても大変な状況になると思いますし、こういう狭い範囲の中で再開発事業が集中し過ぎているんじゃないかと思うんですけれども、その点についての認識はいかがでしょうか。

○平野地域整備課長
 雨水貯留槽以外のLCBのお尋ねでございます。

 室町三丁目の計画については、現状、ソーラーパネルの計画はございません。照明装置の落下であるとか、そういった詳細のことにつきましては、今後、実施設計等が進んでいく中で検討されるものというふうに認識してございます。

○松村副参事(都市計画事業・特命担当)
 勝どきを含む周辺の開発の件でございます。

 確かに、検討している地区も多いかな、数が幾つかあるかなと認識しているものでございます。当地区におきましては、今、委員申し出のとおり交通環境の課題もあろうかと思いますし、また周辺では老朽化したマンションの建てかえ等の課題もあろうかと思っています。我々としましては、市街地再開発事業を通じて、交通問題であるとか防災性の向上といった、それぞれの地域の課題を解決しつつ、土地利用の転換であるとか都市機能の更新であるとか、国際性も含めた新しい都心居住地の形成とか、そういったものを開発の契機を捉えて、ある部分を新しいまちにしていくということも必要ではないかというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○志村委員
 ことし5月に実施した中央区区政世論調査の不満足の結果を見ると、相変わらずまちづくり関係が多いです。再開発等による地域整備という項目が不満足の3位になっている。この結果を本当に受けとめていただきたいし、今回、先ほど話したような開発をそのままやってしまうと、本当に良好なまちづくりはできないというふうに思います。ですから、今からでも、今計画されている計画を見直していく、オリンピックが決まったということによる新しい状況も踏まえて、この計画を見直す、また全体の調整をしていく、それができるのは区だと思いますので、その点もぜひ留意していただきたいというふうに思います。

 以上で終わります。

○青木委員
 それでは、1点だけ確認させていただきます。

 まず、資料2の3ページになります。地下1階に喫煙所というのがありますが、これは屋内か屋外かということです。

 それから、資料5の2ページ、4番、やすらぎとにぎわいというところで船着場利用者の客だまりのところにトイレ・喫煙所の併設とありますが、これが屋内か屋外かということをお聞きいたします。

○小林都市計画課長
 日本橋本町二丁目の喫煙所につきましては、地下1階で屋内という形になります。

 以上です。

○松村副参事(都市計画事業・特命担当)
 勝どき東のほうも、建物の1階部分に設ける予定でございます。

 以上でございます。

○青木委員
 1階部分ということは屋内ということですね。なぜ今確認させていただいたかといいますと、2020年東京オリンピックが決定いたしまして、いろいろな影響がこれから出てくるわけですが、その一つにWHOとIOCの取り決めというのがありまして、オリンピック開催都市は受動喫煙防止法あるいは受動喫煙防止条例を開催までに策定しなければいけないという取り決めがあります。これは例外がなく、これまでシドニーもアテネも、そして中国の北京ももちろん、そしてロンドンも策定いたしました。ということで、2020年に向けて東京都も受動喫煙防止条例を策定することになると思うんですが、その中で重要になってきますのが、これまで私が訴えてきました分煙ではなく禁煙になるということです。全てのパブリックスペース、つまり不特定多数の人が集まる屋内は全て禁煙にしなければならないという条項があります。2020年に向けての受動喫煙防止条例策定ということを踏まえまして、まちづくりの観点をお答えいただければと思います。

○吉田副区長
 青木委員、私、たばこを吸いますから、逆にあえて文句を言うわけではないですけれども、今、委員がおっしゃったように不特定多数の人が集まる場所は禁煙というのはいいんです。今私どもがつくっている喫煙所というのは、特定の喫煙者という分野の方に集まってもらって、非喫煙者と分離して処理しようという部分ですから、逆にそういうものをきちんと設けていないと、無秩序にいろいろなところで歩きたばこや何やら出てしまう。そういう部分を整備しようという話ですから、その喫煙所もつくってはいけないという御趣旨だとすると、私どもとすると、これは到底お話にならないので、これは喫煙所としてきちんとつくって、不特定多数の方が集まるところはきちんと禁煙にするというのは、そのとおりにやらせていただきたい。

○青木委員
 これは私の意見ではありません。条例でそう決まりますので、つまり完全分煙というのはあり得ないという考え方から、本当に禁煙という考え方になっています。そのかわり、おっしゃるように喫煙者はいらっしゃいますので、喫煙所の整備というのを逆に屋外で進めていかなければいけないということは出てくると思いますが、屋内に関しては、これは確認していただきたいんです。私もここに来る前に確認いたしましたが、受動喫煙防止条例というものはパブリックスペースにおける屋内は、飲食店などはもちろんですけれども、全て禁煙というふうになっているということです。

○増渕委員長
 今のは御質問ですか。

○青木委員
 という事実ですので、これを踏まえまして今後のまちづくり、おっしゃるように受動喫煙防止の観点から、これまで喫煙所をつくるということを進めてきたと思うんですが、今後は一切禁煙になるというのが受動喫煙防止条例でありWHOとIOCの取り決めですので、対応をお願いしたいという意見で終わります。

○増渕委員長
 御意見ですよね。

○青木委員
 はい。

○増渕委員長
 わかりました。

 ほかに何か御質問ございますか。それでは、新しい築地及び再開発等まちづくりに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 では、これをもって閉会いたします。

(午後3時19分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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