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平成26年 地域活性化対策特別委員会(6月12日)

1.開会日時

平成26年6月12日(木)

午後1時30分 開会

午後3時36分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 小栗 智恵子

副委員長 瓜生 正高

委員 石田 英朗

委員 木村 克一

委員 中島 賢治

委員 青木 かの

委員 河井 志帆

議長 原田 賢一

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

田中企画部長

黒川企画財政課長(参事)

梅澤副参事(都心再生・計画担当)

新治区民部長

高橋区民生活課長

濱田地域振興課長

吉原文化・生涯学習課長

田中商工観光課長

坂田教育委員会次長

俣野図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

笠井書記

鎌田書記

6.議題

  • 地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長 
ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、議長並びに区長は公務のため、途中退席いたしますので、御了承願います。

 それでは、最初に、私より御挨拶をさせていただきます。

 (挨拶)

 それでは、議長、挨拶をお願いいたします。

○原田議長 
(挨拶)

○小栗委員長 
ありがとうございます。

 続いて、区長、挨拶をお願いします。

○矢田区長 
(挨拶)

○小栗委員長 
ありがとうございました。

 それでは、理事者紹介をお願いいたします。

○小泉副区長 
(理事者紹介~区長部局分)

○齊藤教育長 
(理事者紹介~教育委員会分)

○小栗委員長 
本日は、理事者報告の関係で区民生活課長が出席しますので、御了承願います。

 それでは、前委員会からの引き継ぎを、前委員長であります私よりさせていただきます。

 前委員会は4月22日に開会し、理事者より、中央区内共通買物券の販売について報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること」については、継続審査となりました。

 以上であります。

 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長 
ありがとうございます。

 それでは、議題の審査に入ります。特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○新治区民部長

 1 中央区立区民館等の指定管理者候補事業者の選定について(資料1)

 2 第26回東京湾大華火祭の実施概要について(資料2)

 3 平成24年度協働提案事業(平成25年度実施)の評価結果及び事業の継続について(資料3)

 4 平成25年度中央区文化事業助成対象事業の評価結果について(資料4)

 5 平成26年度中央区まちかど展示館助成対象施設の公募について(資料5)

 6 中央区商店街振興プランの策定について(資料6)

以上6件報告

○小栗委員長 
理事者報告が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、1人会派の持ち時間については10分となりますので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時52分です。自民党さん62分、公明党さん34分、区民の会さん34分、日本共産党34分、新無所属さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○木村委員 
それでは、私のほうから何点か質問をさせていただきます。

 まず、資料1と2について質問をさせていただきます。

 まず、資料1に関しましては、中央区立区民館並びに産業会館、社会教育会館等の指定管理者の候補事業者の選定ということについて書かれています。今回、ここに区民館、産業会館、社会教育会館ということであるんですが、私自身、区民館を多く使ったりしておりますので、見たところ、この指定管理者になってから、かなり使用率がアップになってきているんじゃないかなと。また、ここを使っている区民の声を聞くと、かなり使いやすくなったとか、いいお言葉を頂戴しています。今までに比べて、指定管理者になってから使用率もかなりアップしていると思うんですけれども、まずその辺の使用率について並びに、指定管理者になってから、区民館を活用していただくために指定管理者が独自のいろいろな方法をとって、使用率をアップするためにいろいろなイベントをしているということも聞いていますが、その辺に関しても、どのように独自性を持って行っているのかということをお聞きしたいと思います。

 次に、資料2についてお尋ねいたします。

 恒例になりました第26回を迎える東京湾大華火祭の実施についてです。

 今回は8月10日の日曜日のみということで順延なしということになっています。これは警備の問題もあるからということでお聞きしているんですが、改めてこの点の順延なしについての確認をさせてください。

 それと、荒天の場合は中止になるんですけれども、そのときの中止の決定は何時の段階で決定をするのか。また、これには68万人もの多くの参加者が来るものですから、68万人に対する中止のアピールの方法の仕方はどのように考えているのでしょうか。

 まず、その2点についてお尋ねをいたします。よろしくお願いします。

○濱田地域振興課長 
まず、区民館の利用率についてでございます。

 区民館につきましては、平成18年度から指定管理者を導入しておりまして、今回4期目の選定ということになります。利用率の変化でございますけれども、指定管理者を導入する前の直営の最終年の利用率が、これは17館全体でございますけれども、47.4%でございました。言ってみれば全体の半分弱が利用されていたという利用率でございます。それが、昨年実績で申し上げますと60.4%ということで、10ポイント強の増加が図られているといった状況になってございます。

 それから、指定管理者の工夫と申しますか、利用率アップのための取り組みでございますけれども、私ども、指定管理者に業務をお願いするに当たりまして、通常の受付業務であったり、施設の管理運営業務であったり、お願いするのは当然でございますけれども、そのほかに、さまざまな利用率アップに向けての取り組み、言ってみれば自主事業という形で工夫をしていただけないかということでお願いをしてございます。そうしたことから、各区民館におきまして、地域に向けたさまざまなPRなどを行う中で、例えばでございますけれども、手芸教室を開いたりですとか、防災の講習会を開いたり、AEDの講習会を開いたりといった、各地域の特性に応じまして、各区民館が工夫をして参加者を募って、その参加者にPRをすることで地域に区民館の存在をアピールする、そういったことが利用率のアップにつながっているのではないかというふうに考えているところでございます。

 続きまして、東京湾大華火祭についての御質問でございます。

 まず、今回、8月10日日曜日の1日開催ということで順延がない理由でございますけれども、私どもの華火祭は、東京湾を中心にかなり広域にわたり警備をする関係がございまして、当然でございますけれども、警察ほか、消防、各関係機関の御協力なしには安全対策が図れないといった警備体制になってございます。毎年8月第2土曜日に行っているわけでございますけれども、今回8月9日に当たりまして、この日は警視庁のほうの警備上の理由から、なかなか華火祭のほうに御協力いただけないといった日にちに当たってございまして、1周前というんでしょうか、6年前にも同じことがあったんでございますけれども、そのときから8月9日は花火の開催はできないという日で、警視庁のほうとの申し合わせをしている日に当たっているところでございます。

 中止の決定の時間というお尋ねがございました。

 順延日があれば、初日については、例年ですと午前8時半の時点で実施あるいは順延の決定をいたしますが、今回は順延日がございませんので、やるかやらないかという判断になります。その関係で、今回、実施、中止の決定をする第1段階は午前10時を考えております。10時の時点で基本的には実施を決定した場合でも、その後、天候の急変ですとか何かトラブルがあれば、当然中止を決定するといった場合もございますけれども、それについては随時行っていくということでございます。

 10時の時点で実施または中止を決定した場合の広報手段でございますけれども、基本的には区のホームページ、それから電話による問い合わせ、それから中央エフエムを活用いたしまして、中央エフエムによるスポット、それからラジオの文化放送にスポットをお願いしてございまして、それらによるスポットお知らせ、それから、これは相手がいる話で、実際に起こるかどうかわかりませんけれども、各報道メディアのほうに協力を依頼しまして、御協力いただければ、そういうテロップ等を流していただくといった体制で考えているところでございます。

 以上でございます。

○木村委員 
ありがとうございます。

 まず、区民館に関しては、私自身も肌に感じていることでございます。区民館は、区民の方のみならず、地元の企業の方々が会議室に使ったりして、昼間のあいている時間も大いに活用されているという部分で、この使用率が47.4%から60.4%に上がってきた結果だと思うんです。また、指定管理者になっていることによって、先ほど地域振興課長のほうからも御答弁ありましたけれども、独自のいろいろなイベントを行っているというのを見ています。それと、やはり地元と密着しようということをすごく肌に感じることなんです。というのは、地元でこの間もお祭りがあったんですけれども、そのときに指定管理者の方がわざわざ出てきて、お祭りを写真に撮って区民館に張っている。地元ではこういうイベントもありますというので、かなりいろいろと地元と密着しているということも肌に感じているところです。そのようなところで、自主事業も大いに成功しているのではないかというところで、大いに評価いたします。

 その反面、どちらかというと私自身が地域性からちょっと離れている産業会館に関しては、中央区で言ってみれば、どちらかというと一番端っこの両国橋のたもとの近くにあると思うんですけれども、ここの使用率等々に関してはどうなっているのか。同じような形で、社会教育会館に関しても、日本橋、京橋、月島のそれぞれの地域に1館ずつの社会教育会館がございますけれども、この辺の使用率についてもお教えください。

 それと、華火祭に関して、こちらは8月9日、警察等々の警備に力をそがれてしまうと。これは多分デモか何かがあってのことだと思います。毎年、この時期には必ず決まったデモが行われていますので、その関係で警備に人員が割かれてしまうからということだと思います。

 10時に中止決定をされるということは了承しました。

 中止の案内方法としては、ホームページや電話、中央エフエム等々の報道機関を使うということなんですけれども、地下鉄等々に関して、駅に関してもそうなんですが、駅等々に連絡をして、本日の花火大会は中止になりましたというと、皆さんは東京駅からバスを使っていたり、地下鉄で最寄りの駅から来て歩いたりということもあると思いますので、ぜひ公共交通機関に関しても中止のアピールをしていただければと思います。

 これに関しては、この間、私も参加しようと思って行ったんですが、皇居で、ふだん一般の方が入れないところで初めてお花見があるというので、初日はそんなでもなかったんですが、その後、相当な人数が出てしまったと。私も、めったにないことなので、ぜひ見に行こうと思って行ったらば、地下鉄の駅の段階で、夕方3時までは大丈夫ですよ、受け付けますよということだったんですが、2時過ぎに行ったときには、まことに申しわけございませんが、3時というお約束なんですが、今から行っても、並ばれている方が入るには3時以降になってしまうので無理ですというような立て看板が地下鉄サイドにありました。このような広報の仕方も一つの案なのではないかなと思いますので、この点に関して、本区のお考えをお答えいただければと思います。

 それと、今後の花火大会に関してなんですが、今年度、来年度までに関しては、花火大会は今の晴海会場で行えるということは確認していますが、今後の対応として、本区はどのような考え方を持っているのか、それについて、お答えをしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

○田中商工観光課長 
産業会館の利用率等についてお答えいたしたいと思います。

 産業会館につきましても、区民館同様、利用率が大分上がっているところでございます。産業会館につきましては、主に展示場としての機能と集会室としての機能、大きく2つの機能を持っておりますが、展示場におきましては、比較しますと、約2倍の利用率となっております。それから、集会室につきましても約1.2倍ということで、年間を通して徐々に徐々に利用がふえてきているところでございます。

 ふえた要因でございますけれども、先ほど申しましたように、主に展示場の利用が大きく伸びているところでございますが、これにつきましては、指定管理者のほうで、例えば近隣にあります問屋街の事業者さんのほうに実際に出向いて回って、展示場というのはこういった使い方ができるといったアドバイスといいますか、アピールを独自に行っている。こういったことが功を奏しているのではないかなというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○吉原文化・生涯学習課長 
社会教育会館の利用率でございます。

 社会教育会館は、築地社会教育会館と日本橋社会教育会館、月島社会教育会館とございますけれども、築地につきましては、ホールがなくてスポーツ施設というものが入ってございますので、一概に比較というのができるのかどうなのかというところではございますけれども、平成24年度と25年度の利用率の比較で申し上げますと、25年度がおよそ72.6%の利用率がございます。24年度は、築地につきましては74.1%でございます。

 利用率が減った理由でございますけれども、工事がございまして、集会室が使えなかった期間がございます。その関係で利用率が若干下がったところでございます。

 日本橋と月島でございますが、日本橋につきましては、78.5%が25年度、24年度につきましては78.1%と、若干ではございますが、利用率は上がっております。また、月島におきましても、24年度が76.9%、25年度が78%と、やはり利用率はアップしております。

 その理由といたしましては、指定管理者がさまざまな活動をいたしまして、社会教育関係登録団体の増加を促すような活動を試みたりとか、さまざまな自主事業を行っている成果だというふうに認識しております。

 以上でございます。

○濱田地域振興課長 
東京湾大華火祭の中止の広報でございます。

 大変失礼をいたしました。先ほど答弁不足でございまして、中止になった際には各地下鉄ですとかJRの駅に連絡をいたしまして、ポスターの掲示をお願いするほか、駅構内等でアナウンスをしていただくという手はずになってございます。そのほか、私ども、いろいろな団体に協力いただいておりますので、例えば町会・自治会ですとか関係機関のほうに私どものほうから御連絡をいたしまして周知を図るというようなことも行っているところでございます。

 それから、東京湾大華火祭の今後についてでございます。

 確認も含めてお話しさせていただきますけれども、オリンピック選手村の工事の先駆けとなる盛り土工事がもう既に始まっております。ことしの華火祭、来年の華火祭も、多少なりとも影響が出るのは否めないところでございますけれども、私どもが今把握しているスケジュールでは、来年までは何とか今の形でできるのではないかと考えているところでございます。その後、工事のほうが本格的に進みまして、晴海は今10万人近くの会場を持っているわけでございますけれども、それがほとんど工事エリアになってしまって、中央区内にメイン会場がなくなってしまうといった際には、やはり費用対効果の観点からも、現行の中央区主催という方式での華火祭の開催は難しいのではないかと考えているところでございます。

 こういったことを踏まえまして、さきの3月14日に区長名と議長名の連名によりまして、東京都に対してオリンピックに関する幾つかの要望事項の一つとして、東京湾大華火祭の今後の継続について、東京都が主体となって検討してくださいという形の要望をさせていただいたところでございます。現在のところ、東京都につきましては、最低でも来年までにつきましては、工事スケジュール等を調整していただいて、安全に華火祭ができるように御配慮いただけるようなお話を伺っているほか、今後につきましても、これから東京都のほうで担当部署といいましょうか、窓口を選定いたしまして、具体的な調整に入っていくという段階でございまして、その結果を待って、今後どうしていくかというのをまた考えていきたいという状況でございます。

 以上です。

○木村委員 
いずれも御答弁ありがとうございました。

 社会教育会館、産業会館に関しましても、使用率アップということをお聞きしまして、安心しました。どちらかというと、地域性が余り私はないものですから、産業会館をどのように使っているのかなと。産業会館の周りを見ると、あそこは繊維問屋さんが固まっていますが、いまいち元気がない、今、景気が厳しいところもあるので、そういうところをどうやって盛り上げようかと皆さんが苦労されているところだと思っております。ですから、そのような形で自主事業を通して産業会館を有効利用していただけるような提案をぜひしていただいて、商売繁盛につながるような方針を立てていただければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 それから、華火祭のほうなんですけれども、地域振興課長の御答弁でよくわかりました。

 実際に、私も、5月24日に晴海会場をメインに使った東京消防庁のイベント、水のページェントに行かせていただきました。そのときに、私は都バスで行ったんですけれども、都バスで通っていくと、ちょうどホテルから先に向かっていくと、すごく盛り土になっている状態があって、ドラム缶もむき出しになっている状態でした。これだけの部分を積むのかなというぐらい、約2メートルぐらいの盛り土をして、ドラム缶が裸になっている状態を目にしてきたんですけれども、これは多分環状第2号線を通す工事を行う際の、まず第1段階なのかなというような感じで見ています。

 そして、晴海を中心とした会場は約10万人も入るメイン会場になりますので、ここで今まで見てこられた方々が、今後どのように開催をしていくことによって、この場所をどうやって確保していくかというのが大きな課題だと思っております。区長名で東京都のほうに要望を出していただいたということでございますので、中央区民が今後この一大イベントである花火大会を見学できるような方向性で持っていっていただけるように努力をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 続きまして、資料3、資料4についてお尋ねいたします。

 まず、資料3、平成24年度協働提案事業(平成25年度実施)の評価結果及び事業の継続についてですけれども、今回は継続という形になると思うんですが、“楽しみ”ながら“しっかり”学べる防災プログラム イザ!カエルキャラバン!、「良書読み合い・語る会」読解力・表現力向上委員会という2件が継続ということになっています。子供にとって、本を読む、あるいは話して聞かせるということは、大変子供の教育にもいいことだと思っておりますので、ぜひこの朗読会に関しては継続をしていただきたいと思っていましたので、よろしくお願いいたします。

 1つ確認をさせていただきたいんですが、協働提案事業ということで“楽しみ”ながら“しっかり”学べる防災プログラム イザ!カエルキャラバン!ということなんですが、これだけを読んでいると、どのような形で防災になっているのかがわからないというのが現状だと思います。私も今、この内容を見させていただいたんですが、大変興味を持ったのは、今回参加をしていただいた188名もの方々がいらっしゃる中に、子供の参加が70名と、かなり多くのお子さんが参加している。当然、親子で参加しているものだと思うんですが、今、中央区内に関しては、約88%から89%という形で共同住宅の高層マンションが中心になっていると思います。特に、中央区が抱える高層マンション等々、今後の共同住宅に対する防災プログラムというのが大事になってくると思いますので、ぜひこのプログラムがどのような内容で行われたのかということをもう少し詳しく教えていただければと思います。

 それと、資料4に関しまして、中央区文化事業助成対象ということで幾つかのイベントがあったということを確認いたしました。その中で、私が特に気になったのは、日本橋400年マップ拡充・日本橋子供ワークショップに関して、去年に続いて日本橋のマップに新しい情報を盛り込んでいったということになっていますが、観光にも活用するために英語で対応できるようになったと。この事業をもう少し詳しく教えていただけますでしょうか。2020年東京オリンピック・パラリンピックが決まったことによって、中央区の国際的な用途が今後かなりふえてくるだろうと。その先駆けにもなるような形での英語への対応、情報を英訳して魅力を発信ということについて、もう少し詳しく御説明をいただければと思います。

 それから、もう一つ、その次の事業、open! architecture[オープン・アーキテクチャー]~建築のまち・東京を開放する~というところで気になったところは、中央区役所が入っています。私自身、この中央区役所が果たしてそんなに歴史的な価値があるのかという勉強不足のところもあったんですけれども、この中央区役所がこういう形でやったにもかかわらず、参加者が延べ14名という、ほかのイベントに比べて寂しい企画になっていますが、この中央区役所の貴重な建築の価値観というものに関してお示しをしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

○濱田地域振興課長 
まず、協働提案事業についてでございます。

 この防災のプログラムの目的でございますけれども、マンションにおける防災訓練の活性化、それから近隣住民を含めたコミュニティの醸成といった大きな2つの目的がございます。今、区内のマンションにおきましては、さまざまな形で防災訓練等が行われていると思いますけれども、やはり定型化と申しますか、いつも同じパターンで繰り返しというところが課題となっているようでございまして、この提案を受けまして、このプログラムの特殊性を防災課のほうが非常に気に入りまして、協働事業として成り立ったという経緯がございます。

 具体的にはどういうことかと申しますと、イザ!カエルキャラバン!という名前がついておりますけれども、このカエルというのは、取りかえるのカエルという意味でございまして、言ってみれば、子供さんに防災訓練に出てきてもらうことで親御さんのほうにも当然出てきていただくという目的もございますし、子供のころから防災に対する啓発活動と申しますか、そういう意識を持っていただくといった目的もございます。その結果、委員から御紹介がありましたように、お子さんの参加者もそれなりにありまして、大人の参加者も多かったと。マンションが想定していた防災訓練の参加予定人数をはるかに超える方々にお集まりいただけたということで伺っているところでございます。

 具体的には、おもちゃの取りかえっこというのは、子供さんが使い古したおもちゃをお持ちいただいて、ほかのお子さんたちとお互い交換しようというようなことで、例えばおもちゃを持ってきたら何ポイントもらえます、それから防災プログラムに参加したら、このプログラムは何ポイントもらえますといった形でポイントを集めてもらって、その集めたポイントで好きなおもちゃに取りかえることができるといった内容でございます。非常に好評だったと伺っております。

 それから、内容面ですが、このマンション独自のプログラムといたしまして、各フロアに防災備蓄倉庫がおありになるということ、それから数々階、たしか5階に1回だったと思ったんですけれども、フロアごとのもうちょっと大きな備蓄倉庫があるということで、なかなか住民の方々がこれを知る機会がなかったということで、今回、住民向けに自分たちのマンションの備蓄ぐあいを見てもらおうということで見学ツアーを組んだのが特色でございます。

 これには、当然、近隣のマンション等にも声をかけてありまして、私もたまたま現場にいたんですけれども、隣のマンションの方がどうやってこのプログラムを考えたんだとか、どうやったらこういう企画ができるんだといった興味もかなり持っておられましたので、来年以降、防災に関しましては、マンションの住民の方々が自主的に運営側に回っていただくという形で行っておりますので、そういうノウハウを近隣のマンションに広げていただいて、さらにどんどんほかのマンションにもこういった形の防災プログラムが広がっていくことを期待しているところでございます。

 以上でございます。

○吉原文化・生涯学習課長 
文化事業助成の件でございます。

 まず、日本橋400年マップの件でございますけれども、このマップにつきましては、前回に引き続きまして、新たに400年の歴史を横断するルート、それから今はわかりにくくなりましたけれども、街道筋を再び掘り起こすようなルート、江戸時代にトリップできるようなルート、そういったものを新たに盛り込んだということでございます。現在、外国からの観光客も非常にふえているということで、そういったルートを効率よく回れるようなアクセシビリティーの向上を図るために英訳をしたということでございます。

 その内容につきましては、まず学生が英訳をいたしまして、プロの方のチェックを受けるというような内容で行っております。また、使うピクトなどにつきましても、外国にも標準になっているピクトを使うというようなことで報告を受けているところでございます。申しわけございません。実際の地図を私、拝見していないものですので、そこは発言できないので、申しわけございません。

 それから、次のオープン・アーキテクチャーでございますけれども、なぜ中央区役所がその建物に選定されたかという理由でございます。

 まず、1つ目が、この建物が亀甲形で非常にデザイン性にすぐれた建物であるということが選定の一つでございます。それから、もう一つの理由でございますけれども、ふだん見学することがなかなかできない建物であるという、この2つの理由から選定をされたというふうに報告がされております。

 以上でございます。

○木村委員 
ありがとうございます。

 まず、カエルキャラバンのほうに関してなんですけれども、最初に、子供たちが使っているものを交換するのにどういう意味があるのかな、それだけで果たして防災訓練に来てくれるかなというふうに考えていたんですけれども、今、地域振興課長のお話で、商品を持っていくことでポイント、あるいは消火訓練に参加することでポイントということは、極端なことを言うと、もっとミニチュア版なんだけれども、キッザニアみたいに自分が何かすることによってポイントがもらえる、お金がもらえるということで、もっと一生懸命ポイントをためておこう、そういう興味をあおる方向性なのかなとお話を聞かせていただいて感じました。

 いつも防災訓練をやっていると、出てくるのは決まった町会の役員の方々が多いというところで、本区が抱えている今後の防災訓練の課題としては、やはり今言ったように小さなお子様からお年寄りが拠点に避難してくる際に、本当に避難してこられるのかどうかということがあると思います。歩けないお年寄りがいれば、そのときには車椅子が必要だろうとか、あるいは寝ている人に関してはリヤカーを持ってこなくちゃいけないだろうとか、そういうことも踏まえながらの防災訓練を考えていただければというふうに考えています。今回やった防災プログラムに関しては、高層マンションということで、このマンションに住んでいる方々の防災訓練をどのようにしていくかということだったので、今言ったように各フロアごとに防災備蓄倉庫がある、あるいは5階ごとにあるということだったと思います。やはりふだんから目にしていただくということが一番重要ではないか。目にしていただいて、確認をして、なおかつそれを実際に使えるようになっていくのが一番いいことだと思っておりますので、ぜひこのプログラムを活用をしていただければと思っております。

 それから、もう一つ、日本橋400年マップということですが、3つのルートがあるということも確認いたしました。中央区は、日本橋の橋を中心にしながら5街道がなっている、まさに江戸の中心地は日本橋だというところだと思います。そのような形で、ぜひ多くの中央区が持っているいいところ、観光名所等々、伝統のものに関しては、アピールできるような方向性でお願いしたいと思います。ぜひこの企画をもとにして、ここにも書いてあるんですけれども、この企画からまち歩きの方向性につなげていく。まち歩きに、私も参加したことがあるんですが、ほとんどが身近な方というか、まちの人なんですけれども、外国人にも中央区のいいところを知ってもらうには、やはり英語バージョンも必要になってくるんじゃないかなというふうに思います。今後、2020年に向けて、中央区はオリンピックの選手村を抱える、あるいは銀座があるということで、海外から多くの来街者が来ると思いますので、ぜひこういうまちの英語の活用というところも今後必要になってくるのではないかなと思います。

 今、約5,000人の外国人の方々が中央区に住んでいるということを私は把握しているんですけれども、住んでいるのは5,000人、銀座通りにあれだけ一流の海外ブランドのお店があるということであれば、そこでも働いている外国人の方々がいらっしゃる。そういう外国人の方々にわかりやすい、まちのいいところもアピールしてもらうのも一つの方法ではないかなと。中央区の電波を発信するには、そういう方々も利用してという言い方はいけないのかもしれませんけれども、一緒になって中央区のいいところを発信していくところが中央区のいいところではないか、また今後の課題ではないかなと思いますので、ぜひそのようなところに力を入れていっていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それと、中央区役所に関しては、残念ながら2回やって14名というところで、言われてみればという形なんですけれども、中央区は上から見ると亀甲形になっていると。確かにそうなんですが、果たしてその亀甲形が変わった建物で、私もそうだったんですが、言われてみれば気がつくんですけれども、ふだん使っていると余り気にならない。それから、区民の方に関しても、あえて、この区役所にめったに入れないからといって、入れますよといったときに、区役所内をただ単に見て歩いていても余りおもしろくはないのかなと思います。その中で、やはり三越とか高島屋というのは、お店の中を歩いているとアンモナイトが出てきたり、それを発見するのも一つの楽しみ、探検の中の一つになってくるのかなと。興味を持ちながら、まち歩きをしていただく、中央区を歩いてもらう。ただ単に区役所だからということでは、今後これはちょっと乏しいのかなと思いますので、プラスアルファの何かの価値感をつけてもらうということが必要だと思うんです。

 せっかく区役所を見に来ていただいたんだったら、この区役所の真ん前にある三吉橋、あの三吉橋は、橋は普通は両方、2極端の行きと着くところしかないんですけれども、3方向に分かれている橋なんかはめったにないんです。今、桜橋という橋も隅田川にはかかっていて、X橋とか言われながら有名になっていますけれども、昔からあった三吉橋、大阪の人は、これを、さんきちばしと言うんですけれども、すぐ関西から来た人だなと。昔から、みよしばしと言われている橋の名前、こんな橋も珍しいんですよというところも一つの価値感として加えていったほうが、プラスアルファでもっと価値が出るのかなと。なおかつ、この三吉橋は、橋のたもとにも石碑が立っていますけれども、三島由紀夫の小説にもなっている橋の一つです。中央区には三島由紀夫の小説になるような橋が昔は幾つもあったのが、今残っているのは数カ所ですよというところも交えながらやっていくと、もっと価値感が上がるのかなというようなところもありますので、ぜひそのようなことも考えながら今後のイベント企画をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 私からの質問は以上で終わります。

○中島委員 
私からは、議題のほうで質問をさせていただきます。

 今、ちょうど橋づくしの話も、私も中で出そうと思ったので。

 せっかく橋づくしという碑があって、7つの橋を誰とも声を交わさずに一回渡ると願いがかなうと。奉公に来た女の子が一つの望みとして書かれた小説だと。大変おもしろいなと思いましたけれども、そのそばで、銀座ブロッサムでは婚活などをやっていたりすると、一つの流れとして、三吉橋の縁も、なかなかやはり中央区にも捨てがたい場所があるなというふうに思います。前委員が言ったとおり、もう少し地域の素材を丁寧に扱っていただいて、ビジュアル的にも見せるような工夫もしていただきたいなと思っています。

 なぜ橋づくしを出そうかと思ったかというと、中央区での地域活性化、観光もそうですし、コミュニティ、さらに商業という形で取り組まれるんだろうというふうに思うんですが、その中で歴史的にいろいろなものを考えたときには、江戸時代に6回の大火と関東大震災と空襲ということで、8回も中央区というのは焦土と化していますので、歴史としてはたくさんあっても、なかなかビジュアル的に見えるものが残っていない。以前にも話をしたことがあるんですけれども、ビジュアル的に物が見えて訴えるものを、区として、単純に言えばレプリカをつくって展示する、臨場感を持たせることも重要なんじゃないかという話もさせていただいたんですが、今、佃などを見ますと、ガイドさんが旗を持って、いろいろな人を連れてきたり、ストリートガイドですか、区のガイドヘルパーも一緒に歩いて地域の説明をされていたりしていますが、ただ、表示板があって、ここはこうだったんですよという話が多くて、なかなか目で見て、その時代の雰囲気を感じることができない。そうなったときに、やはりもう少し区としても、演出ではないですけれども、レプリカ的なもので表現したらどうなのかなというふうに思っておりますので、まずその点をお聞きしたいと思います。

 それと、最初にコミュニティの話もしたんですが、中央区においてのコミュニティ、いろいろなお祭りとかありますけれども、ふだんの中で重要視されるのは防災におけるコミュニティだろうなと。防災というのは、一つの災害に対する取り組みですが、地域として、コミュニティを核にするためには、一つの同じものに向かったときに、初めてその地域の人というのは統一感というか、一つになれるというふうに思っているんです。そうなったときに、中央区において、先ほどの委員も言いましたけれども、88%の集合住宅、高層住宅ということで、そこに暮らしている人たちのコミュニティをつくっていくのは、今や、この時代においては防災の取り組みしかないだろうなと。その上で、今回の取り組みは大変評価するところもあるんですが、今後、防災にかかわるコミュニティも防災課とともに進めていくべきだと思いますが、その辺の御意見もお聞かせいただきたいと思います。

 あと、商業ということで、観光業です。商業ですと、食べるものとか、大変多い本区ですけれども、現在、若い世代はスマホでWi-Fiを使って、自分たちの食べるところとかを見たり、クーポンを出したりとかしていますけれども、そうなったときに、現在の中央区のWi-Fi環境、銀座におけるWi-Fi環境の現状と、それに対する地域のお声、あと区として、そのWi-Fi環境を利用して、今後どういうふうに商業、お店を活性化していくか、紹介していくか、どういうふうにお考えになっているか、お聞かせいただきたいと思います。

○新治区民部長 
文化と歴史の接合の部分かなと、お話を聞いておりました。

 私ども、中央区というのは江戸以来400年の歴史の中で、さまざまな文化的なもの、歴史を刻んでまいりました。確かに、委員おっしゃるとおり、震災なり大火の中で、そのもの自体は失われておりますけれども、さまざまな文物の記録の中に残っており、また区民部の所管ではございませんけれども、教育委員会の中では文化、歴史のわかるような表示物というものを地域の中に設置しているところでございます。それらを結びながら、さまざまな方が地域の中で歴史的なものをめぐる、そういう文化財めぐり等も行われているところでございます。

 その中で、もっとビジュアル的なものをということでございますが、なかなか施設整備というのは、土地の確保だとか場所の確保だとか、難しいものがあると思っております。その点からしますと、やはりさまざまなソフト的なところの事業を充実していくというところでは、例えばデジタル的な資料の公開の手法というようなことでは、既に郷土天文館とか京橋図書館において行われているところでございますので、そういうものを巧みに組み合わせながら、中央区におけるさまざまな文化資源をうまく皆様方に知っていただいて、中央区を愛していただけるような取り組みに結びつけてまいりたいと考えております。

 それから、防災とコミュニティのお話でございますが、まさしく委員おっしゃるとおり、防災は命にかかわることでございますので、人が集まりやすい、それから人が議論しやすい、人が一緒の方向を向きやすいという点は、確かにおっしゃるとおりでございます。今回行いました協働提案事業というのは、防災課と、そのノウハウを考え、持っているNPO法人とをうまく結びつける仕組みでございますので、今後ともさまざまなNPO法人等々から防災に関しての提案も出てまいるでしょうから、それを防災課のほうとうまくつなぎ合わせていけるような提案をうまく拾い上げてまいりたいと考えているところでございます。

 また、防災課が地域に入りながら、さまざまな防災訓練等を行っておりますので、地域情報等で必要なものは、当然、防災課にもお渡ししながら、防災課と一緒にコミュニティの醸成にもつながるように結びつけてまいりたいと考えております。

 私からは以上でございます。

○田中商工観光課長 
フリーWi-Fiのことについてお答えしたいと思います。

 まず、銀座の状況でございますが、晴海通りと中央通りを中心に、今、銀座のほうで整備を行ってきているところでございまして、今年度につきましては、西並木通りのほうで商店街が中心となってフリーWi-Fiの整備を行っていくというような状況になってきてございます。この辺につきましては、特に外国の方々から、非常に評判が高いというふうに認識をしているところでございます。特に、商店街ですとか、区のほうから積極的にPRをしているわけではございませんが、やはりフリーWi-Fiが使えるということで、実際に銀座でいろいろな形でお使いになった外国人の方がみずからツイートしたりですとか、そういった形で利便性が伝わっていき、徐々に徐々に広まっているのかなというふうに考えてございます。

 銀座につきましては、今申しましたように、今年度、西並木通りも実施するわけでございますが、今、線的に行っている部分を、できれば面的な部分へと広げていけるように、地元の商店街等とお話をしながら進めていきたいというふうに考えているところでございます。

 また、全区的な部分につきましては、やはりイニシャルコスト、ランニングコストとの関係もございますし、それから、いろいろな形で技術も進歩しているところもございます。それぞれの地域に合った形での整備を行っていく必要があると思っておりますので、十分その辺は地元とお話をしながら、区のほうとしてできる形で支援をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○中島委員 
どうもありがとうございます。

 私の聞き方が悪かったのか、どこの部署でお答えしていいのか、なかなかわからない部分もあったんですが、最初の歴史の部分は、教育委員会に投げてしまうと、はっきり決まらないと表示しないんですね。いろいろな教授からの確証がないと、歴史的にちゃんと裏づけがないとだめだと。商工観光課とかのほうですと、割とアバウトかなというふうに思ったものですから。

 実を言うと、レプリカが完全に正しいなんて、誰も言えないと思っているんですよ。その場に誰もいないわけで、もう燃えて、ないわけですから。ただ、いろいろな文献を見て、これに近いものが、こういったものがありましたよというだけで、それを見るだけで、やはりそこに来た人というのは臨場感もありますし、昔の歴史も思い起こせるだろうと思うんです。その手助けをするためにも、やはり歴史・文化というのは、もう少しうちの区内はビジュアルに応えていただくようなものにも力を入れてほしいなと思うんです。教育委員会だと本当になかなかやりそうもないというふうに思っておりますので、地域の活性化を掲げるのであれば、ぜひ区民部のほうで少しアバウトなところで取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

 防災コミュニティは、実を言うと、なかなかお祭りも、私も地元でずっと育っていますけれども、だんだん年をとってきて参加する人もいないし、私の同世代というのは、中学校卒業のとき134名だったんですけれども、今、区内に住んでいるのは5人だけですから、そういう意味では、ほとんどいないんです。そんな中で、お祭りを大切にする人というのは、どう見てもよそから応援に来ている人がほとんどだという思いもするんですけれども、現場に携わっている方にその辺は確認しなきゃいけないなと思っているんですが、そうなったときに、本当に地域のコミュニティで何が築いていけるかというところなんです。そうなったときに、うちの区で一番課題となっている高層住宅の防災というのは、一つのコミュニティの姿になり得るんじゃないかなというふうに思っています。これは防災課のままで、防災に対して防災課がやれということではなくて、地域コミュニティとして、できれば区民部として、いい方向に取り組んでいただければと思って、出させていただきました。

 それと、商工観光、商業に関しては、Wi-Fiという話を出させていただいたんですけれども、Wi-Fiでお店を探しに行ったりという話はするんですけれども、唯一欠点は、スマホではたくさんのものを一遍に見られない。行きたいところのクーポンは出せるんですけれども、全然知らないときに、この地域にどんな店があるかということを調べるのは、全部めくらなければいけない。そうなったときに、案内所みたいなものがあって、一目瞭然で語ってくれるようなところがあればいいのかなと。さらに、先ほど言った文化に関しても、そういったところにパンフレットを置いていただくとか、この間、まちかど展示館のお話もしましたけれども、そういったところに置いて、この地域の歴史・文化、さらにまちかど、見られるところを紹介していただくと、案内所の形としてもいいのかなと。そうすると、そこにとりあえず来ていただければ、この地域の状況が把握できるというようなものが、今、うちの区にはあるのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。

○田中商工観光課長 
今お話のあった案内所の部分でございます。

 まず、飲食ですとか、そういった店舗に関する部分での案内所という形で、現在、区内に特に集中してまとめて情報を持っているところはないというふうに認識をしているところでございます。これは、やはり店舗の入れかわり等もございますし、情報を一定のリアルタイムで管理するというのは非常に難しいことがあって、なかなかできていない状況にあるのかなというふうに思っています。

 それから、中央区の歴史的な部分ですとか、そういったものも含めた観光情報につきましては、都市観光ステーションという形で観光協会の建物と同じところでやっているところでございますが、それ以外にも幾つか、実際に地域の方々が主体的になって観光情報を提供している施設は、区内に何カ所かあるというふうに認識をしているところでございます。

 こういったものに対して、今お話のありました中央区の情報をどう発信していくのかというところについてでございますが、まず観光協会が中心になりまして、スマホの部分につきましては、観光地図のアプリケーション等をつくって、古地図と今現在の位置とかを一緒に見られるような形ですとか、そういった工夫もさせていただいているところでございます。

 それからまた、今、商工観光課のほうでは映像情報ライブラリーということで、テレビの撮影現場ですとか、有名なところについて、いろいろな方々から情報を集め皆さんに自由に御覧いただけるような環境をつくっているところでございます。こういったこともございます。

 また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向けて、中央区の観光情報を提供するのは非常に重要なことだというふうに考えておりますので、今後、今ある部分も含めまして、さらにどういったことが充実としてできるのか、引き続き検討していきたいというふうに思っております。

 以上です。

○中島委員 
ありがとうございました。

 観光ステーションの場所はどちらにあるのか、お聞かせいただきたいと思います。

 区民部の所管じゃないかもしれないんですけれども、以前、ストリートガイドというのが銀座八丁目にあったと思うんですが、そこがそういうふうになし得ないのかどうかもお聞かせいただきたいと思います。

○田中商工観光課長 
まず、観光ステーションでございますが、観光協会と同じ場所でして、京橋プラザの3階にあります。

 それから、ストリートガイドにつきましては、今、銀座のほうで運用されている部分でございますが、こういったところにも、観光協会と連携をしながら中央区の観光情報はお流ししているところでございまして、中央区のパンフレット等も置いているところでございます。この辺につきましても、やはり情報の均一化といいますか、観光情報をどうやって流していくかということについては、先ほど申しましたように、今後の中で一緒に検討していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○中島委員 
ありがとうございます。

 さっき言っていた観光ステーションです。京橋プラザだと、なかなか一般の人が入るにはちょっと入りづらいかなと。集めにくいんじゃないかなというふうに思っているんです。だとしたら、銀座ストリートガイドのほうが、1階ですし、よく周りから見えますけれども、余り人が入っているようにはいつも思わないんですが、あそこの使い勝手ももう少し工夫されるべきだろうなというふうに思っています。あそこで飲食店の紹介をされていないと言ったんですけれども、あそこには区内の地図も以前はなかったんです。その中に落とし込んで、お店の人が、ここにありますからというふうに指示してくれたりしていましたけれども、それも全部自分たちで自前でつくっていると。ですから、区としても、観光を重視しているというのであれば、もう少し力を入れていただきたいなと。スマホで見られないのは、さっき言ったとおり、全体的にこの地域に、お店がどういうふうにあるか。クーポンなどは自分たちで出せるんですから、お店の紹介をもう少し展開できればと思っています。

 それと、地域の歴史ですね。あそこですと三十間堀とか、シバモン通り、オオシバモンじゃなかったかな。はっきり覚えていなくて済みません。土橋とか、いろいろ見る場所はあるんですけれども、それも現物は残っていないわけですから、何とかそういったものをもう少し工夫して、来館者に対してもう少しサービスをしてほしいなと。せっかく来ていただくんだから、その時代や、先ほども言ったとおり臨場感あるように感じていただけるような取り組みをしていただきたい。それでなければ、ストリートガイドも、ただ場所を教えるだけの案内所になってしまうというふうに思っているんです。

 昔からずっと思っていまして、あそこをもう少しうまく活用できれば、これからは汐留のほうが人の流れとしてはだんだん多くなってくる場所だろうというふうに思っております。環状第2号線ができて、あちらのほうの交通量もふえてきて、基本的には、あの辺の開発も進んでくれば、銀座八丁目あたりは一つの大きな、私どもの銀座の大きな受け口になっていくのではないかなと。そのときに実際に力が発揮できるように、今からいろいろな手だてを考えて取り組んで、熟成していただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。

 あと、先ほどから何度も言っているんですけれども、歴史に関しては、教育委員会に任せると、どうしても後回しになってしまうので、何とか商業観光としての一つの、ポーズじゃないですけれども、来ていただいた方に対して臨場感を得ていただくためにも、もう少し歴史的なものに取り組んでいただいて、緩和していただいて、現実的なものを繰り広げていただくと、多くの方が喜ばれるのかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。

 何か区民部長さんから御意見があるようでしたら、よろしくお願いします。

○新治区民部長 
中央区には、区自体でも貴重な郷土資料、それから歴史資料をさまざま持っております。それは大切に保管されてもおりますし、デジタルの資料として公開されております。これは区民部所管でなくて申しわけございませんけれども、郷土天文館、京橋図書館にそれぞれ、錦絵だとか、建物の形は残っていないけれども、街並みを描いた錦絵とか、たくさん貴重な資料があります。それも全てデジタルで資料を整理しておって、相互に検索できるようなシステムもでき上がっております。そういうようなデジタルの資料は、たやすく皆様方、いつでもアクセスできるわけですので、そういうものもうまく使いながら、これからの観光、それから訪れていただいた方に中央区をよく知っていただける素材の一つとして活用しながら、観光、それから地域振興を進めてまいりたいと考えております。

○中島委員 
以上で終わります。

○小栗委員長 
それでは、まだ質疑の半ばですが、ここで休憩を入れたいと思います。10分の休憩ということで、再開は午後3時にしたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それでは、休憩に入ります。

(午後2時48分 休憩)


(午後3時 再開)

○小栗委員長 
それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開いたします。

 発言をお願いします。

○青木委員 
それでは、私からは、資料1、2、4、6について伺ってまいります。前委員と重なる項目もありますが、別の視点からお尋ねいたしますので、よろしくお願いいたします。

 まず、資料1の指定管理者についてです。

 先ほどのお答えにもありましたように、今、区民館も、産業会館も、特に社会教育会館も、ここにありますように生涯学習に関する自主事業に力を入れているということで、これが功を奏しまして使用率のアップにもつながっているようです。具体的な自主事業については、先ほどお答えがありましたので、省きますが、探しておりますと、ゆめ講座というのが出てまいりました。社会教育会館「ゆめ講座」企画募集・説明会ということで、ちょうど来週、築地、日本橋、月島と分けて説明会が行われるようです。区民の皆さんに提案していただいた講座企画を社会教育会館のスタッフがお手伝いし、実施するゆめ講座と、大変夢のあるタイトルなんですけれども、これを詳しくお答えいただきたいのと、今回、生涯学習に関する自主事業の継続性を重視するということで、指定期間が3年から5年になるというわけですが、同じ理由で、現在、区民館も自主事業に力を入れているということですので、将来的に契約期間の延長というようなものはあるのかどうか、それも2点目としてお尋ねします。

○吉原文化・生涯学習課長 
まず、ゆめ講座についてでございます。

 ゆめ講座につきましては、委員おっしゃったとおりでございますが、この目的としましては、区民のための区民による講座ということで、区民の自発的な学習意欲を喚起するというのが、まず第1点の目的でございます。それから、第2点といたしましては、区民が学び合う機会をつくるということでございます。

 こうしたことを目的といたしまして、社会教育会館の指定管理者が、企画をした講座の支援をしているところでございます。ちなみに、平成25年度は7講座の支援をしたところでございます。

 以上でございます。

○濱田地域振興課長 
指定管理者の指定期間のお尋ねでございます。

 区民館につきましては、貸し館業務の機能のスキルが高いということで、従来から3年で行っておりまして、自主事業に絡めての御質問かと思いますけれども、区民館の自主事業につきましては、継続性という意味ではそれほど重視されませんので、社会教育会館の場合は社会教育団体の育成といった意味での継続性はございますけれども、私ども区民館のほうはそういった継続性はございませんので、今の時点では3年でいこうという方向で考えております。

 以上です。

○青木委員 
期間については、理解いたしました。

 7講座のゆめ講座について、どのようなものがあったか、区民に対するどのような効果があったかというようなことも交えてお答えいただければと思います。

○吉原文化・生涯学習課長 
ゆめ講座でございますけれども、まず内容といたしましては、歴史と漢字の教養講座とか、あるいは体を使ってコミュニケーションだとかというような、社会教育関係団体とか、あるいは区民でございますけれども、そういった方々が先ほど申し上げました目的で実施したものでございますが、効果といたしましては、応募総数が実は58企画もございました。その58企画の中から9事業を選定させていただいております。それだけ関心の高まりがあるというところでございます。

 実際に講座にこぎ着けました団体の皆様からは、実際に講座として実現できたということで好評をいただいて……。失礼しました。9ではございません。7講座を開催したところでございまして、評価につきましては、実際に自分たちが企画した講座が実現できたということで喜びの声とか、実際にたくさんの方に参加していただいて一定の効果があらわれたといったような評価をいただいているところでございます。

 以上です。

○青木委員 
ゆめ講座につきましては、区民の皆さんの参加率のアップにもつながっているということで理解いたしました。

 続きまして、東京湾大華火祭です。

 前委員からの質問、そしてお答えにもありましたように、やはり区民も大変気になっておりますのが、今のままの形での継続は来年が最後ということで、その後どうなるかということです。今や、私が申し上げるまでもなく、ここにありますように観客も68万人近く集まると。26回目で、もはや中央区の夏の風物詩となっておるわけですが、私、ここで経済効果を調べようと思いましたら、まさにいろいろな数字が出ておりまして、まさにいろいろな数字なんですが、中央区としては、この東京湾大華火祭の経済効果というものをどの程度に見ていらっしゃるのかを、まずお知らせいただければと思います。

○濱田地域振興課長 
経済効果につきましては、平成17年度に調査をしてございます。ちょっと古い数字で申しわけございませんが、その当時の数字で申し上げますと、区内における経済効果につきましては9.4億円、それから周辺区も含めた、首都圏も含めて周辺に及ぶ全体の経済効果につきましては約74億円といった数字が出てございます。

 以上です。

○青木委員 
ありがとうございます。

 ということは、ちょっと古い数字になりますが、今、もうちょっと多くなっているとしましても、区内9.4億円、年間予算およそ3億円といたしまして、3倍以上の効果があるということで、実感としましても、私、月島ですので、本当にあの日は早朝から翌日まで、ずっといろいろな方がいらっしゃって、商店街も盛り上がり、人が途絶えることがないという状況が続いております。

 その中で、2年後からの開催がどうなるか決まっていないというところは、大変不安な部分がありまして、確かに東京都に宛てまして要望書を出したということは存じておりますが、東京都が開催するには、やはり場所が必要なわけです。区が要望書を出した時点で、区の具体的な提案といいますか、こういう形でなら東京都で実施できるのではないかというような案が、単に続けてほしいということを要望するのではなく、やはり何か案があると思うんです。その辺のお考えと、もし場合によってはこのままの形で、あるいはちょっと形を変えてでも、華火祭が開催できないとしましたら、年間およそ3億円の中央区の予算あるいは経済効果9.4億円を鑑みての代替案ですね。もう3年後に迫っています。中央区の夏の風物詩としての代替案みたいなものをお考えでしたら、お聞かせください。

○濱田地域振興課長 
東京都に継続開催を要望した際の具体的な案というか、イメージというお話でございます。

 例えば、個々の打ち上げ場所ですとか会場計画、そういったところまではもちろん具体的なイメージは持っておりません。ただ、考え方といたしまして、東京湾大華火祭は、御案内のとおり、東京湾の会場で花火を打ち上げているということで、中央区はもとよりでございますけれども、港区ですとか江東区、周辺区、品川区のほうまで含めて、東京湾周辺から全て観覧できるといった特性を持ってございます。そういった意味から、基本的な考え方といたしましては、広域的な考え方という形で、東京湾を中心とした華火祭という広域的な位置づけで東京都さんのほうでコントロールしていただければありがたいなといったイメージは持ってございます。ただ、そういうものを要望書の中で伝えているということではなく、これは区として、そういうイメージで東京都のほうに要望していこうといった考え方でございます。

 それから、代替案でございますけれども、今のところ、まだ華火祭は来年も当然行っていく予定でございますし、東京都からの返事がまだございませんので、特に現時点では代替案については考えているところではございません。

 以上でございます。

○青木委員 
今の御説明、本当にそうなればいいなと思いました。まさに、東京湾大華火祭というタイトルになっていたところがそこを予感していたといいますか、港区、品川区、江東区を含めまして、湾岸エリアでの開催ということをぜひ強く要望していっていただきたいなと思いました。

 それでは、次、資料4の平成25年度中央区文化事業助成対象事業の評価結果についてです。

 これは文化・生涯学習課のほうで行っているということで、対象事業を調べてみますと、広く区民などに公開される、この公開というのが重要だと思います。原則として、ほかで発表されていない新たな取り組みであること、区の魅力を発信する文化事業であること、携わるボランティア・NPOなど文化事業を行う個人または団体を育成する事業であるというふうに書いてありました。区民などに公開されるということで、最初、私は区民参加型というものをイメージしまして、この評価を見ていきますと、やはり気になりますのが、それぞれ何十名、ものによっては何百名の参加者がある中で、水天宮ピットでみ~つけた?!-ようこそ、けいこ場へ-のワークショップにつきましては3名、3名、3名と。評価の中にも、参加者が定員より少なかったためというような文言が入っております。この点を鑑みまして、助成の対象となる文化事業における区民の参加というものはどの程度重要視されているのか。文化的価値というので区民が参加できるという意味で、どの程度その辺が重視されているのかをお聞きしたいと思います。

○吉原文化・生涯学習課長 
この文化事業助成につきましては、先ほど委員がおっしゃいましたように、基本的には文化を区民の皆さんに知っていただくということが大きな目的となっております。ですから、人数の制約はありますけれども、住民が参加するというのは大事な要素となっているものでございます。

 以上でございます。

○青木委員 
全てではないけれども、住民の皆さんに参加していただくのは重要であるということですね。ということは、結果的に参加者が少なかった場合、この評価にもありますように、何かが足りなかったということで、改善していく余地はあると思います。

 ここ数年の事業をさかのぼってみますと、平成24年度実施、それから22年度に指定されて23年度に実施されたものが銀座奥野ビル306号室プロジェクト、あおぞら DE アート、ここまではいいですね。次に、築地場外市場お弁当料理検索サイトというものがございました。あと、日本橋400年マップ、これはことし参加型ということで、また再提案されて実施されたわけですけれども、23年度には日本橋400年マップということで、今回提案されたものの基礎になるようなものが発表されております。私、この日本橋400年マップを見ましたけれども、大変きれいにでき上がっておりまして、つまり先ほど参加型というものについてお聞きしたんですけれども、もう一方で、築地場外市場が行いました、お弁当料理検索サイトですとか日本橋400年マップなどは、区民の直接の参加というよりも、インターネット上で発信するというところに重きが置かれていると思うんです。これは、注目を集めないと一部の方だけで終わってしまいますが、一旦注目を集めると、インターネットですので、すばらしい発信力を持っている可能性を秘めております。今回は、インターネット発信でのものが入っておりませんが、その点も含めて、インターネット上での発信型の事業というものについて、今後どのように育てていくというか、発掘していくかというような点をお聞かせください。

○吉原文化・生涯学習課長 
文化の発信の件でございますけれども、文化事業助成につきまして、まず広報から発信が必要になってくるという認識をしております。例えば、水天宮ピットでみ~つけた?!-ようこそ、けいこ場へ-という2ページの事案でございますけれども、これにつきましては、実はフェイスブックも活用いたしまして情報発信をしていたところでございます。ただ、その広報の中身がわかりやすい内容であったのかというところで、こういった結果になってしまったというような評価がされたところでございます。また、5ページのopen! architecture[オープン・アーキテクチャー]~建築のまち・東京を開放する~でございますけれども、これにつきましても、募集につきましては、全てホームページ上で行っておりました。また、これにつきましては、有料の参加ということでございまして、ホームページで募集を行いまして、コンビニエンスストア、ローソンでお金を支払うといった仕組みで参加を募ったものでございます。そういった観点からいけば、まずは広報の時点からインターネットを活用しているものもございました。

 今度は、その後の文化の発信という継続性でございますけれども、例えば日本橋400年マップにつきましては、このコンテンツをとりあえずつくったというところまでがこの事業の計画でございます。評価もそこまででございますけれども、その後につきましては、コンテンツについてインターネット上でどのように公開していくかは検討していくという報告を受けているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員 
わかりました。それぞれフェイスブックですとかホームページを利用しているということで、私も注視して、それぞれチェックしまして、私もSNSに力を入れておりますので、協力してまいりたいと思います。

 それでは、最後に、中央区商店街振興プランについてです。

 中央区商店街振興プラン、前回は10年前の平成16年に策定されております。ここにありますように、経済情勢が10年前とは全く違うとは思いますが、ホームページで探しても10年前のものが出てきませんでしたので、10年前にどのようなプランが策定されて、どのように実行され、今回新しくつくるに当たって生かされるべき反省点などがありましたら、教えてください。

○田中商工観光課長 
前回の商店街振興プランになりますが、大きな特徴といたしますと、まず1つ目としまして、商店街の将来像を顧客や区民とともにグローカルに発信する21世紀型商店街と位置づけて、商店街が抱える課題の解決に資する6つの基本方針と13の戦略として87の事業を取りまとめたものとなってございます。

 それから、もう一つの特徴としまして、そういった事業を今度は商店街みずからが活性化に一層主体的に取り組めるよう、商店街の形態を対象顧客や特色により4つに区分しまして、具体的事業例を例示した特徴を持つ事業計画というふうな形になってございます。

 この事業計画につきましては、87事業のうち、実施、着手した、もしくは終了して一定の効果を上げたものとしては65事業になっておりまして、トータルでは74.7%の着手率、実施という形になっているところでございます。この中で、やはり幾つか実施できなかった事業があるわけでございますが、こちらにつきましては、商店街みずからがという部分はございますが、一方ではコミュニティの連携ですとか福祉的な要素を持ちました部分ですとか、そういったところも見受けられるところでございます。

 前回策定した後、今回、この策定に向けては、一番大きな変化としては、人口が大幅に増加しているというような部分がございます。それと、人口構成が大分変わってきているというところでございます。

 それから、もう一方で、区内における商店の状況につきましても、例えば大規模な住宅系の開発に伴いまして、下層部にスーパーができたりですとか、それから区内にコンビニが大分できておりますが、その中でも生鮮食料品を扱う部分ができてきたりですとか、そういった状況の変化もあろうかと思っております。さらに、オリンピックの開催といったような大きな状況の変化がございます。また、商店街を見ますと、力のある商店街と、だんだん力がない商店街というのが明確に分かれてきている部分もあると思います。

 その辺を含めまして、商店街が今後どういった形でいろいろな課題に対応していくのか、商店街みずからがどう活動していくのか、その活動する道筋を示すものとして策定したいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○青木委員 
最初にお答えいただきました部分、ちょっと早口でおっしゃったので覚えていないんですが、グローカルな何とかと。総括的で全てが含まれているという感じで、重要なのはその具体的な部分で、87事業のうち65の事業が終了したということです。1つ、2つで結構ですので、言われたとき、ああ、あれがそうだったのかという、それが結果に今なっているなというようなものがございましたら、具体的に1つか2つ教えていただければと思います。

 もう一つ、私が実感として感じるのが、月島の商店街なんですが、最近、夕方、サラリーマン、社会人の方が集まるのはもちろんで、週末は地域の方、平日の昼間には修学旅行客が大変ふえているというのがあります。観光バスも周りの小さな道路にいっぱいとまっておりますし、感じております。このような修学旅行の活用というようなものも、このような振興プランの中から生まれてきたものなのかどうか、その点も教えていただければと思います。

○田中商工観光課長 
代表的な事例ということでございまして、たくさんあるんでございますが、一番わかりやすいのは、前回の商店街振興プランの中では、例えばイルミネーションの実施というようなものを位置づけておりまして、銀座等で行われているイルミネーション等ですとか、そういったものもこのプランの中に位置づけられているものでございます。それから、特色ある街路灯ですとか、カラー舗装の整備、こういったものもこのプランの中で位置づけられている事業ということになってございます。

 それから、修学旅行生がふえておりますが、前回のプランの中では、そういった部分での考え方というところまでは示されていないというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○青木委員 
わかりました。

 やはり地区によって、日本橋、京橋、月島、大きな違いがありますので、今後、地区検討会も開かれるということですので、全体プランと地区別のプランがそれぞれつくられるのかということを確認したいと思います。

 あと、具体的な方向性といいますか、一つの例として、前回お答えに出た、お江戸文化村in浜離宮恩賜庭園でクーポン券が配られて、これをそれぞれの商店街で使っていただくというような試みも既に行われたようですし、このような区とそれぞれの商店街との連携という意味で、お江戸文化村in浜離宮恩賜庭園に続くものとして何か考えていらっしゃるようでしたら、その具体策としても教えてください。

○田中商工観光課長 
まず、地区別検討会の位置づけですけれども、これはあくまでも全体の商店街振興プランを策定する上で、各地域が抱えている課題ですとか現状、それから取り組みたい事例等を聞き出して、それをプランとしてまとめていきたいということでございまして、あくまでも参考としてお聞きする部分です。ですので、プランとしては1つになる、地区別のプランはつくらないということで考えています。その中で、どういった表現をするかは別として、全体としては1つのプランとしてまとめあげていきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、全体の方向性というところでございますが、今お話のありましたお江戸文化村in浜離宮恩賜庭園につきましては、一つの方法として、中央区の中にこういった商店街があるんだということを知っていただいて、そこから商店街に行っていただく、要は商店街にお客さんを呼び込む手法として、非常に効果的な手法なのかなというふうに思っているところです。やはりそういった視点も必要だというふうに思っております。

 それから、全体の方向性としましては、先ほど申しました、若干力がなくなってきている商店街を、単体では無理でも、幾つかの複数の商店街で連合を組むことによって何かできないかですとか、あるいは商店街に加盟するしないにかかわらず、その地域にあるお店を活用して、商店街を含めた地域としての活性化が図れないかですとか、商店街を核としながらも、全体としてその地域にどういったにぎわいが持てるか、そういったものをお示しできるプランになるといいなというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○青木委員 
まさに、今、最後のお答えの中にありましたけれども、商店街に加盟しない店主さんがふえているというお話も最近よく耳にします。その点も含めまして、今後の中央区全体の商店街の活性化ということで、しっかり応援してまいりたいと思います。

 質問を終わります。

○河井委員 
では、私からは、報告事項について3点ほど質問をさせていただきたいと思います。

 まず最初に、資料1の区民館の指定管理者の件で、区民館の利用率について、さきの委員との御質疑の中で、指定管理者を利用する前と後で大分利用率が上がったというお話がありました。そのときの御答弁で、始める前、平成17年が47.4%で、平成25年が60.4%というお答えだったかと思うんですが、先日、常任委員会のほうで平成24年が61.6%という利用率だったという御回答だったかと思うんです。24年から25年で利用率が下がっている原因などを、もし検証しているようでしたら、教えていただきたいと思います。

 続きまして、済みません、10分しかないと思うと、ついつい早口になってしまうんですが、資料4の文化事業助成対象事業についてのお伺いをさせていただきたいと思います。

 私、この地域活性化対策特別委員会はことし2年目になりますので、去年もお伺いしたかと思うんですけれども、補助金の算定の根拠についてお伺いしたい点がございます。事業によっては、事業経費のほとんどを補助金で賄われている事業と、8割弱の補助金となっているものと、いろいろ事業によってばらばらだと思うんですけれども、補助金を算出する根拠といいますか、どういう基準で金額を決めていらっしゃるのかについて、ガイドラインのようなものがあればお伺いをしたいと思います。

 続いて、資料5のまちかど展示館についてお伺いします。

 これは、私も前々からよく質問に取り上げさせていただいて、今年度から整備重視から活用重視の見直しを図られたことを非常に高く評価をさせていただきたいと思います。まちかど展示館の参考となる事例として、以前、常任委員会のほうで奈良の展示館の視察に行かせていただいて、そのとき一緒に行かれた方もいらっしゃいますけれども、そのときの奈良の事案ですと、あのときは展示館という名前ではなかったと思うんですけれども、それぞれを回遊できるようなものがあって、それがすばらしいなと思ったんです。今回、中央区のまちかど展示館の活用重視へのシフトチェンジに当たって、今までこの3年間で選定されてきた展示館を、それぞれ1つにまとめて、中央区内は歩いて回れるところも多いですし、1カ所回ったらすぐ隣の、すぐ行けるところも多いと思いますので、そういった回遊性について、そういった活用の仕方というのをお考えなのかどうかについてもお伺いしたいと思います。

 以上3点、お願いします。

○濱田地域振興課長 
区民館の利用率でございます。

 今、委員から御紹介いただきましたように、平成24年度の区民館の全体の利用率は61.1%、25年度は60.4%ということて、マイナス0.7ポイント下がっていることは間違いございません。

 その下がった理由でございますけれども、さまざまな理由が考えられると思いますけれども、ただいま検証中ではございますが、今聞いている話で一番大きかったのが、週に二、三回利用している企業さんが区外へ転出したというのを聞いているところでございます。

 以上でございます。

○吉原文化・生涯学習課長 
まず最初に、文化事業助成についてでございます。

 この助成金につきましては、200万円が上限というところで実施しております。また、予算枠が決まっておりますので、その中での助成ということになります。

 この助成の金額の決定の仕方でございますけれども、これは既に中央区文化事業助成事業実施要綱というものに定めがございまして、その第5条の中に、作品の製作に係る経費、発表者の演奏料、出演料、監修料等の出演料、会場設営費等々12の定めがございます。それに基づきまして算出をさせていただいているところでございます。

 それから、まちかど展示館についてでございます。

 これにつきましては、今後、活用の仕方について検討してまいりたいというふうに考えておりますが、まちかど展示館を設置しておられる事業者あるいは町会・自治会の皆様方と一堂に会して検討する場を設けまして、その中で、どういった対応、活用をしていったらいいのか回遊性もその一環として含めて、検討していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○河井委員 
それぞれ御回答いただきまして、ありがとうございました。

 区民館については、指定管理者制度を導入したことによって利用率が上がっているのは確かなことでございますので、これからも利用率の向上に向けて取り組みを期待していきたいと思います。

 続いて、文化事業の助成対象事業についても、12項目のポイントから決定されるということがわかりました。実施結果のほうを見ると、人数と費用というのを比べてしまうと、やはり水天宮ピットでみ~つけた?!-ようこそ、けいこ場へ-とかは結構補助金をたくさん出している割に参加者がというところについつい目が行ってしまうんですけれども、そのあたりもどのような波及効果があるのかという視点も考えていただけたらなと思います。

 あと、追加でお尋ねをしたいんですけれども、事業経費をそれぞれの事業で出していただいているんですけれども、当初の予定から乖離というのがあるのか。今回の4事業で結構ふえているものとかがあるのかどうかについて、追加でお伺いをしたいと思います。大体最初に申請があった範囲内でのものなのか、結果、ふたをあけてみたら結構違ったよというのがあるのかどうかについてお尋ねをしたいと思います。

 まちかど展示館について、具体的に一堂に会して検討の場を設けるということでございますので、そのあたりも御報告等をお待ちしたいと思います。

 では、1点お願いします。

○吉原文化・生涯学習課長 
経費の乖離の件でございます。

 最初に企画を出していただいた時点での見込みの経費と、それから実際に事業が終わってからの経費では、多くなったり、少なくなったりと乖離がございます。どの事業が多くなって、どの事業が少なくなったか、申しわけございません、手持ちの資料がないんですが、これは間違いなく乖離はございます。ただ、企画の時点で助成をする、しないというのを委員会で決めまして、金額も経過の中で、先ほどの12項目に沿って決めておりますので、その助成経費については増減はございませんが、実際に事業経費としての増減はございます。

 以上でございます。

○河井委員 
よく理解ができました。ありがとうございます。

 では、議題で1点お伺いしたいと思います。

 地域の活性化という点で、鉄道の高架下の利用が非常に進んでいて、今、旧万世橋の高架下ですとか、中央線の阿佐ヶ谷と高円寺の間に阿佐ヶ谷アニメストリートとか、高架下の暗いイメージを払拭するのに、いろいろな商業施設などを入れるという考えが結構集客にもつながっているというのをよく報道などで目にするところなんですが、中央区内では鉄道の高架というのはないんですけれども、道路の下とか、そういったものを活用する方法というのは、これから中央区でも取り組んで地域の活性化につながるのではないかと考えています。ことしの初めですか、道路法が改正されて、高架下でもコンビニがつくれるようになったりとか、有効策を自治体で決められたりということがあるそうなんですが、今、環状第2号線を工事しているんですけれども、その高架下の活用について何かお考えがあれば、お伺いをしたいと思います。お願いします。

○小泉副区長 
環状第2号線は都道になっておりますので、東京都の管理ということになります。具体的には、勝どき地域に高架下ができると。これは、地域とまたいろいろ御相談しながら、必要な土地がなかなかない中で有効な場所になると思いますので、地域等の御要望等も耳に入れながら、その辺は東京都と調整をさせていただくということで考えているところでございます。

 今まだ、私の調整の範疇でないものですから、具体的な話は動いていると思いますけれども、そこまでお話しできない状況でございます。

○小栗委員長 
それでは、議題、地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長 
第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについてですが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長 
それでは、これをもちまして地域活性化対策特別委員会を閉会といたします。

 この後、7月の行政視察について御報告がありますので、委員と関係理事者の方はお残りいただきたいと思います。よろしくお願いします。

(午後3時36分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 地域活性化対策特別委員会行政視察は7月17日に、静岡県三島市において、実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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