平成28年 環境建設委員会(2月17日)
1.開会日時
平成28年2月17日(水)
午後1時30分 開会
午後3時24分 閉会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(8人)
委員長 中島 賢治
副委員長 瓜生 正高
委員 押田 まり子
委員 鈴木 久雄
委員 富永 一
委員 塚田 秀伸
委員 志村 孝美
委員 松川 たけゆき
議長(鈴木 久雄)
4.出席説明員
(13人)
矢田区長
吉田副区長
宮本環境土木部長
望月環境政策課長
中野環境推進課長
溝口水とみどりの課長
三留道路課長
遠藤中央清掃事務所長
田村都市整備部長
松岡都市計画課長
松村地域整備課長
菅沼副参事(都市計画事業・特命担当)
暮田建築課長
5.議会局職員
田野議会局長
荻原議事係長
笠井書記
秋山書記
6.議題
- 環境保全及び建設行政の調査について
(午後1時30分 開会)
○中島委員長
皆さん、こんにちは。ただいまより環境建設委員会を開会いたします。
本日は、理事者報告の関係で菅沼都市整備部副参事及び建築課長が出席いたしますので、御了承をお願いいたします。
では、理事者報告をお願いいたします。
○宮本環境土木部長
1 平成27年度大気中のアスベスト濃度調査結果について(資料1)
2 地下鉄駅におけるエレベーター設置状況について(資料2)
3 放置禁止区域の指定について(資料3)
4 道路占用料の額の改定等について(資料4)
5 特別区道の路線の認定及び変更について(資料5)
6 水銀使用製品の拠点回収について(資料6)
○田村都市整備部長
7 建築審査会における委員の任期の設定等について(資料7)
8 まちづくり協議会の報告(資料8)
9 地区計画の区域内における制限の追加について(資料9)
10 中央区耐震改修促進計画の改定について(資料10)
11 建築物エネルギー消費性能向上計画認定等の審査に係る事務手数料の設定について(資料11)
以上11件報告
○中島委員長
どうも御苦労さまでした。
発言の持ち時間制につきましては、従来どおり御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいま午後2時6分。自民党さん70分、公明党30分、日本共産党さん30分、維新の党さん30分ということで、よろしくお願いいたします。
では、理事者報告に関する質疑に移りたいと思います。
発言を願います。
○富永委員
資料2、3、地下鉄駅におけるエレベーターと、それから駐輪場に関して少し質問させていただきたいと思います。
中央区は一カ所も地上の駅がないわけでして、全てが地下の駅。そうなってくると、出入り口がなかなかわかりづらいというのは仕方ないことですけれども、そんな中において、バリアフリーという観点からすれば、これだけの駅でエレベーターがついている、これだけ率が高いというのはすごいことかなと思うんですが、利用者にとって利用しやすい設備でないといけないという中で、エレベーターを必要とする利用者の方は、どこにエレベーターがあるのかという情報を多分ほとんど持っていないと思うんです。エレベーターの整備はそれぞれの運送の事業者がしていると思うんですけれども、地上におけるバリアフリーということで、どこに行ったらエレベーターがあるのかという案内は、ある程度区のほうの責任になってくると思うんです。今後、利用者にとって利用しやすいバリアフリーの実現のために、駅のエレベーターの設置場所の表示をわかりやすく区のほうでしていくというようなお考えはおありでしょうか、お知らせください。
○望月環境政策課長
地下鉄駅のエレベーターの位置のサイン表示、道路上におけるものということでございますが、今現在、特にそういったもので表示がされているという認識は私のほうもございません。ただ、今後、4年後ということになりますが、オリンピックを迎えるに当たりましても、サインの統一あるいは表示のされ方みたいなもののガイドラインあるいはマニュアル的なものが順次出てくる状況になってございますので、そういったものも踏まえながら、対応を検討してまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
○富永委員
ありがとうございます。
先日聞いたお話の中で、エレベーターはどこにありますかと聞いたら、当駅にはないので隣の駅まで行ってくださいというような回答を駅からされた利用者の方がいるということも耳にしたんです。事実であれば、それはそういう答えになってしまうのかなと。ただ、それは利用者にとっては親切な案内ではないので、誰がどこにいても、自分がこの駅で乗りたいと思ったら、どこに行けばある、また、そこに行くための動線の確保、やはりエレベーターを利用しなければならない方たちにとって移動しやすい空間の確保ということも今後大事になってくると思いますので、今、御回答いただきましたけれども、やはりオリンピックの中心の地域が中央区になるということで、早目に早目に手を打って、バリアフリーをどんどん進めていただけたらと思います。
続きまして、東京駅前の自転車のことです。
八重洲通りから南側がいよいよ放置禁止の指定区域になるということで、とはいえ、これは八重洲通りから南側であり、北側を含めて東京駅前ということを考えたら、区の中でも大変放置自転車の多いところで、今、片側だけ仮に放置禁止区域に指定された場合、北側が指定されるまでの間、これから道路管理者とも検討を重ねながらという資料はあるんですけれども、大体どれぐらいのスケジュール感を持って北側のほうもやろうということを考えられているのかということをお聞きしたいです。同じ地域の中で片方だけが禁止になってしまうと、そこに今までとめていた人たちが、ではというので、今度北側に流れてきてしまうということが十分に考えられるので、その辺のことをお答えいただければと思います。
○望月環境政策課長
東京駅周辺の放置禁止区域の件でございます。
今、委員から御指摘のあったように、今回は南側といいますか、八重洲二丁目側になりますが、そちらと一部銀座の地域を放置禁止区域の指定ということで判断したわけでございます。当然、そうしますと、北側の八重洲一丁目側はどうなるんだということになりますので、私どもも、これまで東京駅前で60台の整備はしましたが、まだそれでは不足しているだろうということで、東京国道事務所あるいは東京都の道路管理者に、ぜひともこちらのところの歩道を活用させていただき、駐輪場の整備をさせていただきたいということで再度お願いに上がりまして、実は、今、具体的に場所と台数等を含めた検討に入れる状況になっております。この放置禁止区域の指定も、それにあわせてしていきたいと考えておりますので、なるべくその差は縮めていきたいというふうには思っております。ただ、そういった調整をしている最中でございますので、いつという形の明確なお答えはできませんが、なるべくその差を詰めていきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
○富永委員
ありがとうございます。なるべく差を縮めていただかないと大変なことになると思うんです。
あと、それに関連して、やはり東京駅前というのは商業地でありまして、放置されている自転車と、地域内の事業者さんたちが日々の事業で使われている自転車の区別はどうされるのかというのをお聞かせ願えればと思います。
この南側のほうの図で確認すると、駐輪場まで一番遠いところで多分300メーターぐらいはあるかと思うんです。そうすると、事業として毎日、例えばおそば屋さんの配達ですとか、いろいろな商店が絡む自転車、それから通勤のために自宅から乗ってきて、置いて電車を利用して行ってしまい、長時間放置される自転車との見分けですよね。全部が全部放置ということで全て撤去ということはなかなかできないのではないかなと思うんですけれども、その辺の区別はどのようにお考えでしょうか。
○望月環境政策課長
放置自転車の撤去についてということだと考えております。
放置自転車の撤去につきましては、昨年1月から即日撤去という形で対応させていただいておりまして、また、それにつきまして料金の徴収もあわせて行っているところでございますけれども、そういった中におきまして、そちらを始める際にもお話がございました。例えば、御商売をやられている方の自転車と一般的に放置されている自転車の区別はどうするんだというお話がございましたが、我々のほうといたしましては、誰がどの自転車をお持ちかということの判断がつきかねますので、これは一律に対応せざるを得ないという形でお答えをさせていただいております。そこの部分の見分けと申しましても、これはなかなかできません。また、置いてある自転車のどれがよくて、どれが悪いということではなく、やはり歩道上に置かれている自転車は、区としては一律に撤去の対象として見ざるを得ないということの中で取り組ませていただいております。そういった中では、現在行っておりますやり方、放置禁止区域に指定された場合、即日撤去という形で、午前中にシールを張り、午後まで放置されているものが対象となっておりますが、そういう形での撤去をこれからも進めてまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。
○富永委員
ありがとうございました。
前にも述べましたけれども、放置自転車の中には、ガードレールとか公開空地の中に立っている街路灯にとめてしまっていたりというような本当に悪質な自転車も最近ふえていまして、1台がとめると、割れ窓の法則ではないですけれども、どんどんそのような、つい先日も、そういうふうにとめておいたら鎖を切られて持っていかれてしまったんだなんて苦笑いしていた地元の人もいるんですけれども、そういう悪質な自転車は、例えば救急車が出動したり、火災が発生したり、緊急のときに容易に動かせない。そうすると、救急や災害防止活動の妨げにもなるので、そういうものから強く撤去していってもらったらいいのかなと思います。警察にも話を聞くと、それが置いてあることで通行の妨げになるとか、著しい障害物であるとの見きわめがつけば、すぐそこで撤去できますけれども、そこに持っていくまでにはなかなか大変なんですよねと。
撤去に関しては、いろいろ御苦労されることはあると思いますけれども、やはりこれから多くの方々が中央区を訪れるに当たって、きれいな町並み、歩行しやすい歩行空間、それから、もちろん自転車がとめられたりすると歩道が狭くなる。そうすると、先ほども話が出ましたけれども、例えば車椅子の利用者の方々の通行に大変不便を生ずる。いろいろそれに関係してくる課題も多いので、今、答弁がありましたように、事業者との見分けはどうするのかということも、多分これから実際に撤去が始まれば問題になってくると思いますけれども、その辺はやはりきちんとトラブルのないように、また皆さんに協力体制をつくってもらえるようなやり方をどんどん広報、それから告知しながら、あとは、これは中央区だけの問題ではなくて、一番の事業者であるJRにもきちんと話を通して、東京駅前ということであればJRの利用者が多いというのは誰もがわかることなので、千代田区にもきちんと協力してもらった上、中央区と千代田区、JRと三つどもえで東京駅前の自転車の放置問題の改善に向けていただけたらと思います。
以上で終わります。よろしくお願いします。
○塚田委員
私は、資料8、まちづくり協議会の報告につきましてお尋ねいたします。
一昨年から、晴海五丁目西地区の協議会ということで、いろいろ資料を見させていただきまして、ここ半年ほど資料の更新がなかったんですが、いよいよ最終版とも言える資料が上がってまいりまして、この内容を見せていただきますと、大変すばらしい内容であると思います。表題に書かれております、選手村を誰もがあこがれ住んでみたいと思えるまちにと。そういう意味では、この看板に偽りのない、大変すばらしい街区の計画なのではないかという思いでございます。
そして、別添資料を読み進んでいきますと、今言いましたように、新しくできる住宅地の構成としましては、いわゆる新築マンションの広告のような大変すばらしい内容になっているんですが、1つ残念に思うところは、新しく越してこられる方に対しては非常に見ばえのいい内容であるんですが、現在既に本区にお住まいの皆様が見た場合に、いささか物足りない感じがあるのかなという思いでございます。資料を別添1から2、3と読み進むに当たり、やはり一番ポイントとなりますのは、公共の施設の数が圧倒的に少ないという思いでございます。別添資料2のほうでも、新たに交通機関のBRTの、恐らく停留所として使われる場所がふえてはいるんですが、それ以外、例えば公益施設とここで書かれているものの大半は公園ですかね。緑地であるとか、そういった仕様になるかと思われます。そういう意味では、別添資料3まで見て、もともとまちづくり協議会で晴海、そして周辺の皆様が口々に言われていた公共の施設について、やはりちょっと物足りない感じがするかなという思いで見ております。
スケジュール的に見ますと、若干の手直しはあるかと思いますが、大体この資料で、ほぼこのまま進んでいくのかと思う状況で、公共施設の数であるとか、全体のバランスを通して、ひとつ御意見をいただければと思います。
○松村地域整備課長
晴海選手村のまちづくりに関する公共公益施設の質問と認識してございます。
大会の選手村が決まって以来、本区の中で晴海地区の住民の皆様方とまちづくりの課題について議論をしてきたところでございます。その中で、公益施設もしくは生活利便施設の不足、教育施設の不足といったところが課題として上がってきたところでございます。今回、その中で、選手村、晴海五丁目西地区におきましては、保育施設でありますとか、それから高齢者向けの施設についても一部計画が定められているもの、地域として、より望まれていた中規模程度の商業施設も計画の中に盛り込まれているところでございます。また、地元のほうから、病院でありますとか、教育施設の充実を求める声があったところでございますが、病院につきましては、以前御報告させていただきました晴海地区内の晴海三丁目西地区の中で今回病院誘致についての検討を進めているところでございます。また、学校につきましても、晴海五丁目及び四丁目において、今、学校用地の確保について東京都と協議を進めているところでございます。
しかしながら、住宅の概要も定まってきた中で、今検討しております基本構想等々とも整合を図りながら、今後の将来人口を見据えながら、再度必要な公益施設についても検討を重ねながら、この地区の中でどう展開していくのかについては、所管課とも調整しながら検討を進めてまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
○塚田委員
御答弁ありがとうございます。
これだけ大変大きな街区の開発となりまして、この周辺の晴海の皆様はもとより、豊海、そして勝どき、月島あたりの皆様からも、大きな期待と、それからどうなるんだろうという心配の声、そういった質問をされることが多いです。そして、これは周辺の皆様に限らず、中央区全域、これだけ大きなまちの開発になりますので、日本橋地区からもいろいろ質問をされるわけですが、やはり希望としては、ここまでで実現されていないのが残念、もう少し規模の大きい施設であるとか、そういったものがもうここで漏れてしまっているわけでございます。
それと、この後、もう一つ大きな地域の開発としまして、いよいよ最後に控えております築地の開発がございます。今のところ、こちらも青写真が全く見えていない状況であるというところで、勝どきの皆様からすると、例えば生活用品を買うスペースがない。ですから、こういう大規模な開発においては、当該地区だけでなく、その周辺の不足を補うような感覚もないと、いささかいけないのかなという思いがございまして、最後、築地の開発におきましても、何かその周辺の皆様の要求、リクエストに応えるようなものができないかなという思いでございます。
そういう意味では、築地の本場の再開発につきましても、東京都が主体になり、これから青写真を描かれていくことになると思うんですが、このままの状況ですと、晴海五丁目西地区と同じような形にならないかなという心配がございます。そういう意味では、きっちりとした概要を早目に東京都に伝えて、なるべくこちらから早目早目に趣旨を伝え、中央区の皆さんに納得していただけるような、いいまちにならないだろうかという思いでございます。その辺につきまして御意見をいただきたいと思います。
○田村都市整備部長
まちづくりにおいての生活関連施設といいますか、今、商業施設等々の例示をいただきましたけれども、こういった施設整備につきましては、これまでも区といたしましては、開発の機会を捉えながら、できる限りそういった、例えばスーパーマーケットというようなものについても開発の中で計画をしていただくということで事業者と協議を重ねておりまして、これまでのでき上がっている開発の中でも、規模としては必ずしも十分なもの、要するに大きな総合的な施設にはなってございませんけれども、導入を進めている状況でございます。この考え方については、生活しやすいまちづくりという観点から、今後もやはり我々は取り組むべきものだというふうに認識してございます。晴海につきましても、晴海五丁目の中で整備をしていくことと、晴海全土を見据えて、今後、二丁目の残りの部分あるいは四丁目の開発、まだ三丁目でも一部開発予定区域が残ってございますので、こういった中で、どういった取り組みができるのかということについては、引き続き考え、整理をしながら取り組んでまいりたいというふうに思ってございます。
あわせて、築地市場でございますけれども、委員御認識をいただいたとおり、まだまだこれからの計画ということでございます。ただ、中央区といたしましては、中央区の現状、それから今後の臨海部の開発等々を考え合わせたとき、臨海部と、それから中央区あるいは従来でいう東京都心をつなげていく、あるいはインバウンドというようなことを考えたときには、やはり交通処理の問題というのは極めて重要なテーマだというふうに考えてございまして、築地の大きな市場、残された23ヘクタールという本当に大きな公有地でございますので、ぜひ有効な活用をしていきたい、していただきたいというふうに思ってございまして、いわゆる交通結節機能というようなものを、少なくとも地上レベル、1階、グラウンドレベルでは整備をしてもらいたいということについては、東京都に対して、さまざまな機会を捉えながら、お話はもうさせていただいているという状況でございます。今後、これらの計画が具体化をしていくということで、東京都はあの土地については、まずは処分をしていくという基本路線を持っておりますので、その中で、あそこを取得する民間企業とどういう関係性を持ちながら、そのあたりを整理していくのか。本区にはまちづくり基本条例もございますので、そういったところに基づいて、しっかりと議論をしながら、本当の意味での有効活用、地域にとっていい計画となるように精いっぱい取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。まだまだこれからの話だというふうに思ってございますが、我々担当部署としては当然そういった心づもりをしていますので、そういった形で取り組みを進められればというふうに考えているところでございます。
以上でございます。
○塚田委員
御答弁ありがとうございました。大変わかりやすく教えていただきまして、ありがとうございます。
最後に残された大規模エリアの開発でございます。本区の皆様に納得いただけるように、大変すばらしい形になるように私も願っております。どうぞ、引き続き、そこら辺の計画の設計をよろしくお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。
○志村委員
それでは、資料1のアスベスト濃度調査についてお聞きします。
2ページには経年変化が出ております。0.06前後ということですけれども、参考までに、過去の調査での最高の濃度の数値と、考えられる要因についてお聞かせいただきたいというふうに思います。
それから、この調査については、来年度から隔年実施という方針を区のほうが出しておりますけれども、こう見ると、近年、確かに数値は低いですけれども、隔年にする理由を改めてお聞きしたいのと、安全性の担保をどのようにとるのか。また、今後の状況変化などによって毎年実施に戻すことは考えられるのか、その点もお聞きしたいと思います。
さらに、ほとんどがアスベスト含有建築物の解体などから発生するのではないかとは思うんですけれども、今、区内ではアスベスト含有、使用している建物については届け出することになっておりまして、区の資料でも2012年度が93、2013年度が115、2014年度が119ということで、毎年100前後のアスベスト使用建築物の解体が行われております。そういうことで、まだまだこれから解体もされるとは思うんですけれども、区内に現存しているアスベスト使用建築物について、区として把握されているのかどうかも、あわせてお聞かせください。
○望月環境政策課長
私のほうから、まずアスベスト濃度の過去の最大の数値についてお答えさせていただきます。
過去、平成22年度の測定において、平均値でございますけれども、0.1という数字がございます。0.1という数字も低い数字で、特に要因等が何かあるという形で分析がされているものではなかったということでございます。ですから、近年、平成17年度から測定をしておりますけれども、そういった中で、数字のほうは問題ない数字で推移しているという状況でございます。
それから、2点目の隔年実施のお話でございますけれども、そうした状況を踏まえて、本区としては、毎年やらなくても状況については把握できるだろうということで隔年実施という形にさせていただくものでございます。また、安全性の確保についても、そういった状況であれば、十分に担保できるのではないかというふうに考えてございます。また、測定の調査につきましては、東京都のほうでもやられていると。ただ、本区の場所ではないというふうに聞いておりますけれども、そういった調査はやられているということでございますので、そういったものも参考にしながらという形になろうかと思っております。
私のほうからは以上でございます。
○中野環境推進課長
私のほうから、安全の担保という観点から御説明したいと思います。
まず、建築物解体等に伴いますアスベスト除去の流れということでございまして、建物の解体がなされる場合は、都市整備部のほうに解体の届け出が出されます。その情報が環境土木部のほうに伝達されまして、区内で解体等が行われるという情報が入ります。その中で、関係法令によりますけれども、アスベストはレベル1からレベル3までございますが、レベル1というのは吹きつけで、鋭利なものでとっていじると飛散するようなもの、それからレベル3というのは床材に過去使われていた、もう固まっているようなものでございます。レベル1、レベル2については届け出の義務がございますので、その届け出が環境土木部のほうに出されます。その届け出をいただきまして、現地でしっかり養生ができているかという検査を行います。一方、レベル3になりますと、届け出義務がございませんが、それについても、都市整備部から流れてきます情報に基づきまして、現地で確認をします。点検・確認をして、間違いなくアスベストのレベル1、レベル2ではないという確認をいたします。そういったことをやっているということでございます。
また、年に数回でございますけれども、抜き打ちというんですか、都市整備部と合同でパトロールをやっております。そういう今までのパトロールの中では改善指導というのは、私の知る限りでは聞いたことはございません。これまでの現場調査等から、本区内では優良な業者によりまして適正に作業がされているというように考えております。ただ、アスベストは、健康被害につながっていくということがありますので、今後も庁内連携のもと、現場調査等を通じまして、アスベストの粉じんの排出に係る確認・指導に努めていきたいというふうに考えています。
以上でございます。
○暮田建築課長
民間建築物のアスベストの状況についてでございます。
今レベル1と言われておりました吹きつけアスベストにつきまして、1万平米を超えるものにつきましては所管が東京都ということになりますので、区のほうでは把握していないんですが、平成20年に、1,000平米を超え1万平米以下について調査をいたしました結果、現在、約700棟程度がまだアスベストの入っているもので現存しているというふうに思われます。ただ、回答のなかったものについても、こちらにも入っておりますし、先ほど環境推進課長のほうからもございましたように、アスベスト含有建物につきましては、ほかにもございますので、そういったものにつきましては、解体等の届け出の際に適切な処理がされて、対策されて除却されるものと認識してございます。
以上でございます。
○志村委員
ありがとうございます。
その把握もされて、また、いろいろ調査などもやっていますけれども、2013年に大気汚染防止法が改正されて、アスベストの含有建材の除去をめぐる規制とか制度が整備されてきていますが、罰則規定が弱いとか、実効性に乏しい側面があるとの指摘もあるんですけれども、そのあたりの認識をお聞かせいただきたいと思います。
あわせて、中央区だけではないですけれども、実際に中央区でもレベル1で700棟ぐらいというのがありました。アスベストは、御承知のように、肺がんとか中皮腫、特に中皮腫などは吸ってから30年から50年かかる、潜伏期間が長いという中で、静かな時限爆弾とも言われております。
平常時はそういう形であったとしても、災害との関係で区の対応などをお聞きしたいんですけれども、1995年の阪神・淡路大震災のときにアスベスト含有建築が倒壊して、まちの人たちはアスベストの認識が低いので、倒壊したアスベストを含んだところを歩き回っていたとか、また、瓦れきを片づける作業員たちが、よくて普通の私たちがするマスク、多くはタオルとか、していない人もいるという状況があったと。さらに、2011年の東日本大震災は都市部よりも沿岸部だったんですけれども、レベル3の建物、工場が瓦れきになってしまった。しかし、それを撤去して片づけるときに、アスベスト含有のレベル3の瓦れきであるため、本当は水を流しながら砕くとかあるんだけれども、それもしないで、ただの瓦れきとして扱ってしまったという事例も生まれていると。それから、2001年のニューヨークのワールドトレードセンターも大変なテロによる倒壊だったんですけれども、あそこでは崩れた粉じんの重さの4%がアスベストだったそうです。しかし、そこへ消防隊員などが入ったんですけれども、ほとんど防じんマスクをつけていなかったそうです。それは、コミュニケーションがとりづらいとか、認識が低かったとか、そういうこともあるということです。
ですから、災害とアスベスト含有建物との関係の認識、とりわけ東京では東海地震、東南海地震、南海地震、また首都直下地震などが言われている中で、アスベストを含む建物への対応というのはどうなのかなと思っています。中央区地域防災計画でもアスベストに二、三行触れているんですけれども、それは作業をする人にとってどうなのかということです。ですから、今は現存するアスベストの数値が低いけれども、区民にとって、発災時などに安全に対応できるという日ごろの準備が必要だと思うんです。その点についての認識もお願いします。
○中野環境推進課長
法規制が甘いのではないか、実効性が担保されているかという御指摘でございますけれども、申しわけございません。繰り返しになりますけれども、我々はこれまで現地へ直接赴きまして、どのような養生がされているか、作業をされているか現地で確認したり、抜き打ちのパトロールをやっています。そういった中では事例がないということなので、これについては、地域性があるのかもしれませんけれども、やはり本区にはしっかりした業者さんが入っているのではないかなと私としては思っています。そういった中で適正に作業されているという認識を持ってございますので、これからも現場確認等々を行っていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
○望月環境政策課長
災害時のアスベストの関係ということでございます。
これまでの災害時における教訓というものは、今後の対応に生かしていくべきお話だというふうには考えてございます。当然、そういったものは、地域防災計画も含めて、きちんと対応していく、あるいはマニュアル的なものがあれば、国等から出されているものも含めてですけれども、そういった対応をしていくことは必要だと考えております。今後ということになりますが、そういった過去の教訓、知識を生かしながら、今後の対応を考えていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○志村委員
調査は1年に1回ですけれども、実際に、今、建物があると。今、環境推進課長がおっしゃったように、現地の確認もレベル1から3までしているというのであれば、レベル1、レベル2、レベル3のアスベスト建材が使われている、どういうタイプの建築物がどこにあるのかをマップ化するということも大事だと思います。緊急時のときに、この建物がどういうレベルのアスベスト含有建築材なのかということを把握することによって、適切な対応策もとることができる。それによって、区民の方の被害も、作業員の被害も最小に抑えるというようなことができると思うんです。解体時は事前の届け出が必要ですけれども、発災時などのときはこのようなアスベストマップの整備というのも必要だと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
○吉田副区長
建築物の中でアスベストが使われていますと、きちんと届け出をされているものは、それなりの数を把握はしてございますけれども、アスベストというのは最も安価な絶縁体でございますので、実はいろいろなところに使われている可能性があって、登録されている建築物以外にも存在するわけでございます。今、委員のほうから、災害時の問題でマップが必要ではないかというようなお話がございましたけれども、実は災害時の場合、これは私自身も経験したことですけれども、大変なほこりでございまして、現実問題として、1日歩いただけで皮膚呼吸が阻害されるような状態でございます。むしろ防災の心得の中でアスベストを防ぐとかいうことも含めて、マスクの携行というようなことを一般的に奨励するほうが現実的ではないかと考えておりますので、その辺について、むしろ防災課と我々のほうで協議をさせていただきたいというふうに思っております。
○志村委員
アスベストは、今、日本では8割、9割が建築材に使われていると。世界では80年代からは減らしているんですけれども、日本の場合は70年代から90年代の初めにわたって使われてきております。そういうことで、区として、もちろん建築とか環境だけではなくて、やはりそういうことの対策をぜひとっていただきたいと思います。現在は、このように測定濃度が低くて安心だということですけれども、実際にアスベスト含有建築物が多数存在しており、リスクは完全になくなったわけでありませんので、そういうことでの安心・安全のための取り組みをぜひ強めていただきたい。今のところは隔年実施がいいのかなと。今回、議案で賛成反対はないので、その点はあれですけれども、アスベストの建物が存在しているということをいつも念頭に置いていかなくてはいけないかなというふうに思っております。
続きまして、エレベーターの設置状況について、資料2です。
ここの資料の中で、銀座一丁目は供用開始未定です。ほかの日本橋とか京橋、茅場町は大体供用開始年が入っているんですけれども、銀座一丁目は大体いつごろになるのかというあたりも、わかればお聞かせいただきたいと思います。
それから、27番の馬喰町が、連絡通路を経由して馬喰横山のエレベーターを利用すると。計画は、これで終わりなのかと。JRの馬喰町のところにエレベーターをつくるという計画は、今後あるのかどうか、その点はいかがでしょうか。
○望月環境政策課長
エレベーターの設置状況のお話でございます。
まず、1点目の銀座一丁目でございます。こちらにつきましては、整備の予定はありますが、まだ時期については未定という回答が得られたということでございます。こちらの資料は、各鉄道事業者さんのほうに問い合わせをしながら、本区のほうでまとめて御報告しているものでございます。その報告の内容が、今現在はこういった報告であったということでございます。
それと、馬喰町のほうでございますけれども、確かに、ほかの部分を使うような経路になっておりますが、こちらについては、我々のほうも、できれば近くでなるべく経路を確保していただきたいというお話はしてございます。ただ、本区の状況を見ますと、なかなか土地がない中で難しい部分もありますが、引き続きそういった要請はしていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○志村委員
いろいろな困難はあると思うんですけれども、多分それぞれの駅も困難を克服しながら具体化していると思います。馬喰町を調べたんです。改札口からA4の出口まで345メーター、歩いて4分30秒かかるということです。改札口からですから、ホームからとなれば大変な動線があります。今、環境政策課長も話はしているということですけれども、ぜひこのあたりは強く要望していただきたいというふうに思います。
続いて、資料3の放置禁止区域の指定についてです。
図の赤い線で囲まれた放置禁止区域ですけれども、ここの放置自転車の数は何台なのか。あわせて、緑で示す民設民営駐輪場における駐輪台数は全体で361台ですけれども、枠の中の緑は290台、オレンジは108台ということになっています。北側の八重洲一丁目の60台を抜かせば、この周辺で409台の駐輪台数かなと思うんですけれども、その放置自転車の数と、受ける駐輪場の数の整合性は図られているのかどうか、いかがでしょう。
○望月環境政策課長
東京駅前のほうの放置自転車の数としましては、八重洲一丁目・二丁目の範囲の中で、ここ数年ですけれども、300から200の間というような状況でして、例えば一丁目だけ、二丁目だけを抜き出した数字にはなっておりません。ただ、そういった部分と銀座のほうの数字を見比べた上での整備されている台数、開発での部分を含めて458台程度になると思うんですが、民間の開発と千代田区の部分、千代田区の部分であります鍛冶橋のところの出入り口は、実は中央区側のほうの出入り口でございまして、そのものは千代田区のほうなんですけれども、利用の際は中央区側から入っていくという形でいけば、それを加えますと458という数字になりますので、それに十分対応できる数字になっているというふうに認識してございます。
以上です。
○志村委員
この枠内では、そういう数字ですけれども、具体的に、例えば東京駅前、地下鉄の方も自転車を放置する可能性がありますし、デパートとか駅を利用する方となれば、どうしてもそっちのほうの近くになるんですけれども、そっちのほうの近くになると、鍛冶橋通りよりも上というか、北というか、東というか、上ですけれども、ここは8台と11台ということで、放置自転車とニーズというんですか、需要と供給というんですか、その関係での認識といいますか、それはどうなんですか。400台のピンクのところはこれからだとしても、一番ここでの放置自転車対策に対応するための駐輪場が遠いところにあるにもかかわらず、放置自転車に厳しくするのは厳しいんじゃないかなというふうな思いもするんですが、その点はいかがでしょう。
○望月環境政策課長
現在あります駐輪場と、駅の配置関係というお話だと思っております。
例えば、東京駅前というところでいきますと、確かに駐輪場はございません。開発によって2カ所で600台の整備は予定されておりますが、現時点ではないという状況でございます。我々といたしましては、やはり東京の陸の表玄関であります東京駅の放置禁止というものも重要であろうという中で、多少遠くなりますが、整備できるところについてはそういった整備をさせていただいたという状況がございます。そういった中で、多少歩いて行っていただく部分があるにしろ、こちらの放置禁止は積極的に、東京駅前を含めて推進をしていきたい、取り組んでいきたいという考え方でございます。
そのことでいきますと、点線で示した北側のほうについては、まだその部分が足りないだろうということで、整備をした上でという話にしております。また、日本橋二丁目や京橋一丁目という地区も開発での整備が予定されておりますので、開発によって整備された時点で、それを踏まえて放置禁止区域の指定ができればというふうに思ってございます。
以上でございます。
○志村委員
放置自転車自体は好ましくないんですけれども、とめられる場所がないということになってしまうという意味では、ここも含めて放置自転車禁止区域にしてしまうということも、それをしなかったらもっと大変なことになるとか、いろいろあるんですけれども、そこはしっかり自転車利用者のことも考えなくてはいけないと思います。
JRは、どんな努力をしてきているんでしょうか。現状を自治体任せにしてしまっているのか、JRの努力というのはどんなふうになっているんでしょうか、お聞かせください。
○望月環境政策課長
鉄道事業者さんとして、東京駅になりますとJRという形になります。そういった中でいきますと、東京駅そのものは千代田区さんが大部分の位置関係になりまして、千代田区さんとのお話の中では、用地をお貸しするとか、場所を提供するとか、そういった形での協力をされております。ただ、なかなか難しいのが、中央区側ではどうかといいますと、なかなかその部分の協力がいただけていないといいますか、大部分の場所が千代田区になってしまうという関係も生じているかと思いますが、今のところはそういう形になっております。ただ、我々のほうとしても、JRさんも含めて、お話はさせていただいておりまして、できれば協力していただきたい部分あるいはみずから設置していただけるような部分、そういったものについては、まだ引き続きお話はできる状況だと思っておりますので、今後もそういったお話は続けていきたいというふうに考えております。
以上です。
○志村委員
駅前に600台分も将来的につくることはあるんですけれども、そもそも駅を利用したり、またそういう方たちの対策という意味では、JRもしっかり対策をとらなくてはいけないと思いますので、その点、強くいろいろな形での協力といいますか、相手の責任を果たさせるということが大事だと思います。
続いて、水銀使用製品についてですけれども、この中で受付職員というのは区の職員のことなのかどうか。それから、水銀という扱い方によっては大変危険なものを含む製品なんですけれども、この後の中間処理、また最終処分というのは、この流れの中でどのようなものになっているのか、お聞かせください。
○遠藤中央清掃事務所長
こちらの拠点回収における受付職員でございますが、委託を行ってございます。具体的には、シルバー人材センターのほうに派遣をお願いしてございまして、そちらのほうで受付をする予定でございます。
また、こちらの処分でございますが、これにつきましては、そこでまず適切に分別して回収を行いまして、収集運搬におきましても、ほかのものとは分けた形で運搬をします。それを保管する、中間の業者に引き渡す前でございますが、この段階でも分けて保管をしまして、その後、中間処理ということで、具体的には野村興産株式会社というのが国内ではこれの適切な処理をしている業者でございますので、こちらに引き渡す形になります。その後、水銀につきましては、製品として回収をしたものを再び使っていくことになってございます。
以上でございます。
○志村委員
今、野村興産という話も出ましたけれども、ガイドラインによると、委託者は中間処理とか最終処分場を施設視察ができる、受け入れなくてはいけないということにもなっておりますので、いろいろな廃棄物の適正な処理というのも最近言われておりますので、ぜひその点を強くやっていただきたいと思います。
それから、区民への徹底ですけれども、今度そういうものを集めると。最初は、あるものをどっと出してしまう。広報をすると書いてありますけれども、なぜ水銀使用の製品を特別に回収する必要があるのか、それから排出する際にどのような点に注意を払う必要があるのかという情報を区民にわかりやすく周知する必要があると思うんですけれども、その点はどうか。
それから、家庭や何かで出すときに、水銀を含む製品が破損する、壊れるときに水銀が飛び出したり、流出するということもあり得ると思うんですけれども、そういうことに対する安全性や何かの周知についてどうお考えなのか、時間もないですけれども、お願いします。
○遠藤中央清掃事務所長
この排出に当たっては、やはり周知が非常に重要かと思います。特に、家庭のほうにはこの必要性であるとか、あるいは安全性について十分周知をしていきたいと思っております。特に、排出に当たっては新聞等にくるんで出していただくことをお願いしたいと思っております。また、例えば家庭の中でこれを壊してしまったときのこととか、国のほうのガイドラインがありますので、そうしたこともあわせて周知できればと思っております。
以上です。
○志村委員
水銀というのは大変な物質でもありますので、ぜひ丁寧に周知していただきたいと思います。
以上で質問を終わります。
○中島委員長
ただいま質疑半ばではございますが、暫時休憩に入りたいと思います。再開を午後3時10分とさせていただきます。
では、休憩に入ります。
(午後3時 休憩)
(午後3時10分 再開)
○中島委員長
では、環境建設委員会を再開いたします。
質問者は、お願いいたします。
○松川委員
私のほうからは、資料8についてお尋ねいたします。
まちづくり協議会を傍聴していますと、これからの晴海の形がどのようになっていくのか、大変興味深く、いつも聞かせていただいております。この中で、やはり地域の方々が大変興味を持って、これからの晴海の形をイメージしやすい資料に仕上がってきているのかなと思っております。
その中、まずお尋ねをしたいのですが、別添資料3の1枚目でございます。こちらにあります右下の図ですが、一番右側のほうに4本目のタワーマンションが、一応こちらは仮に住宅を計画した場合のイメージですとございます。お尋ねしても難しいところもあるのかもしれないのですが、この辺はこれからやはりタワーマンションになるのが望ましいと区としては思っていらっしゃるのでしょうか。お願いいたします。
○吉田副区長
御案内のとおり、この土地は太平洋セメントが所有している土地ですが、具体的に開発計画というか、太平洋セメントそのものの事業計画の関係からいっても、今、開発を具体的に表にことしすぐというような形で動かせないというような状況がございまして、こういった基盤整備をした上で、どういうふうに開発するんだというところについては未定だというのが現実のところでございます。基本的には、当初、太平洋セメント側がこの地域の開発として想定していたものは、確かに住宅であったと思います。住宅であったと思いますが、区側としては、必ずしも好ましくはないので、これは住宅であるという開発計画のままなのかどうかというようなところを含めて、私どもは太平洋セメントと協議に入っているところでございまして、この部分については、今後の協議の中でいろいろ調整をし、変更していく可能性もあり得るというふうに思っております。
○松川委員
ありがとうございます。この場所を見ていますと、4本目を建てるにしては、ちょっと狭いのではないのかなとか、人口がこれからふえてくるという計画の中で、ここに集中し過ぎるというところも若干気になったものですから、お尋ねさせていただきました。
次に、別添資料2の3ページ目ですが、左側のにぎわい軸の現況と改定案のところで、これを見ておりますと、にぎわい軸(現況)のところには水上バス等という矢印が右下のほうにあるのですが、改定案のほうになりますと、左上、恐らくこれはBRTの交通結節点のところではないのかなと思うのですが、そのあたりに移動しておりまして、もともとあった場所から消えております。これは何か理由があるのかということを、まずお尋ねしたいのですが、お願いいたします。
○松村地域整備課長
お尋ねの水上バスの乗り場の件でございます。
こちらの変更の理由については、東京都港湾局のほうにお尋ねさせていただきました。そうした中で、晴海二丁目にあったもともとの理由でございますけれども、実は前回改定の平成14年当時の土地利用の計画、現状とは異なっているものがございまして、晴海二丁目は、御存じのとおり土地区画整理事業がなされて、今のような状況になっておりますが、それ以前の土地利用の構想では、業務・商業地が晴海二丁目の中心軸のあたりから晴海運河側のほうに伸びておりまして、そういったにぎわい軸と重ね合わせるところに船着場を想定していたというふうに聞いております。
しかしながら、その後、土地区画整理事業によって商業ゾーンが中心軸上の今の都有地の部分に変更になって、住宅地のほうに変わってきたことで、やはり住宅地のそばにいろいろな人がにぎわうような船着場というのはふさわしくないのではないかということを思っていらっしゃったというふうに聞いております。そして、今般、晴海五丁目の計画策定の中で、晴海五丁目のところに、1つはBRTを含む交通結節点もつくられるという計画が定まってきた中で、陸上交通と海上交通の乗り継ぎのよさが事業性にもいい影響があるということの中で、晴海五丁目のほうに変更したというふうに聞いております。
以上でございます。
○松川委員
ありがとうございます。
今、御答弁いただきましたように、人口の多い場所というところでいきますと、晴海二丁目というのは、仮に4本目、3本まででもそうですが、タワーマンション3本で、かなりの人がお住みになる場所です。これから水辺の環境を生かしてという本区の計画からいきますと、特に晴海二丁目からBRTの乗り継ぎにしましても、勝どき駅、月島駅に行くにしても、ちょっと距離のある場所でございますので、逆に、水上バスを使っての移動というのが重要になったのではないかと思うのです。その辺の本区の考え方をもう一度お聞かせいただきたいのですが、お願いいたします。
○松村地域整備課長
一昨年、晴海ビジョン検討委員会の中で、地域の方々からも、晴海の中で、一旦はほとんど使われなくなってしまいましたけれども、水上バスの乗り場をぜひつくっていただきたいという要望があったところでございます。その中で、私のほうも、事業の実現性という中で、幾つかある事業者のうちの一つにヒアリングをさせていただいたところでございます。その事業者さんが申しますのは、先ほどの東京都港湾局とほぼ同じような見解だったんですけれども、やはり利用者のことを考えると、例えば商業施設のそばであるとか、それから陸上交通との乗り継ぎの位置にあることが望ましくて、人が余りいないような広い公園の場所に船着場があっても、利用されることがないということを言われて、具体的に、実は晴海二丁目のところだと事業は難しいんですと私に言われた経緯がございます。現状では、そういう中で事業化は難しいのかなとは思っておりますけれども、一方で、晴海の中で船着場をいただきたいという話も聞いてはいるところでございますので、そういうことも将来的にどういったものがあり得るのかというのは、引き続き検討することはあるのかなとは思っております。
以上でございます。
○松川委員
以前ですと、水上バスというのも一つの方法だったと思うんですが、最近ですと、水上タクシーという新たな交通機関も、今、実験されております。大規模なものは難しくても、例えば小規模な水上タクシーなどであれば、事業採算性も大丈夫なのかなというふうには思うのですが、その辺は事業者様からのヒアリングというのはされたんでしょうか。
○松村地域整備課長
一般的な、現在東京湾の中で活用されている水上バスの事業者にヒアリングしたということでございまして、例えば水上タクシーのような事業者のほうにはヒアリングをしていない状況でございます。
以上でございます。
○松川委員
その辺、日々、海上の交通環境というのもこれから劇的に変わっていくところでありますので、ぜひ地域の方の意見にも十分耳を傾けていただきながら、区としても新たに提案できるもの、特に交通の便が、地下鉄もこれからできるというのもありますが、オリンピックまでにというところでいくと難しいところもあるのかなという中で、少しでも交通環境をよくするような施策をとっていただきたいと思います。
また、今後の予定というのが別添資料1にありますが、今年度、平成27年度もあと1カ月半ですが、評価書案提出というのがございます。この辺、スケジュール的に見ても、かなり差し迫っている部分でございます。オリンピックという世界中から注目される中で、ほかの国などでは計画よりもおくれているという報道もされている中で、さすが中央区というように世界中から評価をされるように、しっかりと計画どおりに進んで、さらに世界中の人たちに、こんなすばらしいまちに住みたいと思っていただけるようなまちにしていただけるよう努力していっていただきたいと思います。
以上で質問を終わります。
○中島委員長
理事者報告に対する質疑は、以上でよろしいでしょうか。
では、理事者報告に対する質疑を終了いたします。
次に、議題、環境保全及び建設行政の調査について質問のある方。
○塚田委員
私のほうから1点質問させていただきます。
電線類の地中化及び無電柱化についてでございます。
昨年12月15日に国土交通省から、緊急輸送道路においては、新しい電柱の設置を認めないというようなお達しが出たそうであります。それにかかわらず、東京都内を含めて、各地で無電柱化、いわゆる電線類の地中化が進められておりますが、それにつきまして、本区のお考えをお聞きしたいと思います。
○三留道路課長
無電柱化についての御質問でございます。
先ほど委員御指摘の緊急輸送道路に関しましては、ほとんど都道のことだと認識してございます。都道につきましては、2020年のオリンピックまでに無電柱化率を100%にするというような方針も出されておりますので、それに向けて推進されているものと認識してございます。区道に関しましては、防災の観点から、それから景観の観点からも、無電柱化については必要であると認識してございますので、今後も引き続き無電柱化については推進してまいりたいと思います。
以上でございます。
○塚田委員
御答弁ありがとうございます。
無電柱化の法案の国会提出も検討されているようでございます。それと、無電柱化は景観の面であるとか、メリットとしましては、景観だけであればまだしも、やはり発災、地震があったときに、例えば倒れて交通が立ち行かないことであるとか、そして本区につきましては、それ以上に、電柱とはいうものの、一つの障害物になるわけで、そこに自転車が置かれているとか、ごみ捨てをされているというケースがよく見受けられます。そういった意味でも、まちの美化、視界の確保ということ以外にも、そういった面があるということが考えられるかなと。それと、もう一点、私の日本橋七の部の地区では、2年前の大雪のときに、積雪によって電線がたわんで実際に停電が起きたとか、あるいは、いささかこれは長い距離でありましたけれども、永代通りをまたぐような形で電線がかけられておりまして、それがたわんで、大型バスがあそこに引っかけたんです。それで、やはり近隣の信号が一時停電になりまして、道路が不通になったということがありました。そういう意味も含めまして、震災と、それから景観の問題もありますので、今後も引き続き無電柱化を進めていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
以上でございます。
○中島委員長
ほかに、議題に対して質問のある方は。よろしいですか。
では、議題は継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中島委員長
第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中島委員長
どうもありがとうございます。
本日は大変御苦労さまでした。
ただいまをもちまして環境建設委員会を閉会いたします。
御苦労さまでした。
(午後3時24分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559