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平成27年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(6月11日)

1.開会日時

平成27年6月11日(木)

午後1時30分 開会

午後3時5分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 田中 広一

副委員長 渡部 恵子

委員 木村 克一

委員 瓜生 正高

委員 加藤 博司

委員 青木 かの

委員 塚田 秀伸

委員 富永 一

議長 鈴木 久雄

4.出席説明員

(15人)

矢田区長             

小泉副区長            

吉田副区長            

齊藤教育長            

田中企画部長           

黒川企画財政課長(参事)     

御郷副参事(都心再生・計画担当) 

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

宮本環境土木部長

望月環境政策課長

田村都市整備部長

松岡都市計画課長

松村地域整備課長

坂田教育委員会次長

佐藤指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

川口書記

笠井書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○田中(広)委員長
 ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 本日より実質的な審議となりますので、一言御挨拶を申し上げます。

 (挨拶)

 次に、鈴木議長より挨拶をお願いいたします。

○鈴木議長
 (挨拶)

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 続きまして、矢田区長より挨拶をお願いします。

○矢田区長
 (挨拶)

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 ここで、理事者紹介をお願いいたします。

○小泉副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○齊藤教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○田中企画部長

 1 選手村整備の進捗について(資料1)

 2 オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催について(資料2)

以上2件報告

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間につきましては10分となりますので、何とぞよろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時42分です。自民党さん42分、公明党31分、日本共産党さん31分、民主党区民クラブさん31分、維新の党さん31分、止水さん10分、無所属クラブさん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○瓜生委員
 私のほうから何点か質問をさせていただきます。

 まずは、資料2、オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催について。この内容については、区全体が一体感を持って今回のオリンピックに当たっていくということに対して、講演会を開催することは大変結構なことだと思います。これは全体的に、今後この講師の選定も、今回やってみて、いろいろ考えていかれることだと思うんですけれども、今回、第1部は銀座NAGANO、これはアンテナショップの方が来て、お話をしていただくということだと思います。今回のオリンピック・パラリンピック開催に当たり、我が区として、これを起爆剤にして地域経済を再興していく部分も一つの点であり、一番大事なことと思うんです。お答えできる範囲で構わないんですが、区内の例えば老舗とか百貨店とか、いろいろな商売の形態はあると思いますけれども、そういう人たちに対して講演会等を利用して、これだけじゃないですけれども、何か働きかけていくことというのはお考えなのでしょうか。お聞かせをいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 今回の講演会をもとに、今後の区民等への働きかけというところでございます。

 今回の講演につきましては、まずはオリンピック自体がスポーツと平和の祭典であるといったことから、スポーツ、特に区民の方々の健康増進、こういったものを主体として考えているところでございます。これは、昨年度報告させていただきました「2020年に向けた中央区の取組」という冊子にまとめさせていただいた5つの主に取り組む分野、スポーツ、国際教育・交流、観光・文化、防犯・防災、それから最後にまちづくりという、この5つの分野のうち、まずはスポーツというところに着眼して取り組ませていただいているところでございます。

 委員御指摘の地域の商店街あるいは老舗等への働きかけにつきましては、観光だとか文化あるいはおもてなしといったところで今後取り組む必要があるというふうに考えてございます。また、こういったところにつきましては、今年度、設立を予定しております中央区のオリンピック・パラリンピック区民会議、こういったものを設立しながら、地域の方々と今後5年間の中でどういう取り組みができるのか、こういったところを一緒になって協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○瓜生委員
 明確なる御答弁ありがとうございます。今言っていただいた5つ、例えばスポーツ、教育とか防災とか、今回のオリンピック・パラリンピックを開催して本区の施策に影響を与える部分は多岐にわたると思うんです。そのためにオリンピック・パラリンピック調整担当課長がいらっしゃると思いますので、多分物すごく庁内横断をしてやる仕事があって、大変なことだと思いますけれども、ぜひとも頑張っていただきたいと思いまして、今言ったような会議をさらに充実させていただくことを念頭に置いて活動していっていただきたいなと思います。

 次の質問に移ります。

 選手村の整備の進捗について。今回、改選期ということで、地域のお声を聞く機会が大変多かったです。皆さん、さまざまな議会の方、議員の方、おっしゃっていたことは、やはりオリンピック・パラリンピック、これから月島地域、特に晴海地区を中心とするまちづくりが大きく変わっていく転換点であると。新しい住民の方、そして旧来からお住まいの方も、皆さん、オリンピックに対してのいろいろな希望、要望があって、どのように変化をしていくのか今一番楽しみにしているところだと思います。今回のオリンピック、昨今のニュースだと、中央区は直接関係ないですけれども、国立競技場の建設の問題だとか、若干不安を感じる部分も多いわけでございます。率直に言って、私もまちづくり協議会とか、前期の東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会も傍聴させていただいて、資料も大分、東京都のほうから絵の入ったものを提示していただいたので、若干いろいろな部分で議論がしやすい状況になりつつあるのかなと思いますけれども、まだまだ東京都自体がしっかりと対応を練っていないなと。まだ、この絵だけでは、私たち住んでいる人間にとってわかりづらい部分があるなと思いますけれども、本区の担当の方にとって、率直に言って、今の東京都の対応をどのように感じているのか、お知らせをいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 選手村整備に関します東京都の対応でございます。

 こちらにつきましては、昨年12月に選手村に関しますモデルプランを東京都が発表されたところでございますけれども、その後に、先ほど資料のほうで御説明させていただいた環境アセスメント、それから事業協力者が順次決まってきているところでございます。こちらに対しまして、本区としましては、昨年12月に取りまとめましたビジョンの報告書を東京都に提出しまして、時期的にも昨年12月に提出したということから、前回のモデルプランには反映がされていないといったところかと思ってございます。それが、こういった過程を踏まえまして、今回東京都のほうから出てきた計画概要の中に、一部にはビジョンの計画が盛り込まれてきている、反映されているといったところが見受けられるところでございます。ただ、現段階、これで全てビジョンが実現されたものと思ってございません。それから、まだまだ申し入れていかなければならないものもあろうかと思ってございます。こういったことから、今回一定程度のものがお示しされてはございますけれども、引き続き東京都に対しては強く働きかけてまいりたいというふうに考えてございます。

 また、本年3月には3回目の要望書を出してございます。この要望書の内容につきましても、まだいずれも具体な明確な回答をいただいておりません。こういったものも含めまして、今後とも働きかけてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○瓜生委員
 課長、ありがとうございます。強く働きかける、これは一番大事なことで、提出をしていただいた中身に対しても、まちづくり協議会で住民の皆さんとかが多岐多様な要望、区としても要望していると思うんですけれども、明確にまだ細かいところまで反映をされていない状況だと思います。中央区としては、都有地の問題とか、いろいろありますから、しっかり訴えかける、働きかける、東京都との強いパイプを、短い時間ですけれども、築き上げていって、しっかりとしたオリンピック、オリンピックそのものは1カ月半で終わってしまいますから、その後のまちづくりに対して、我々議会も責任がありますし、行政としてもしっかりと責任を果たしていかなければいけない段階で、まだまだ時間があるようで、ないのが現状だと思いますので、強く働きかける、しつこいくらいにそうですけれども、これをお願いしたいと思います。

 あと、その他のところ、今回、実質上、東京湾大華火祭も8月8日に行われて、順調にいって、それ以降に陸上防潮堤の建設工事が始まるものだと思いますけれども、これに関して、順調に進んでいけばいいなと、それだけなんですが、きのう、火曜日でしたか、都政新報で矢田区長が花火をずっと継続していくという公約を述べているというような文面が出ていたと思うんですが、防潮堤の工事が始まると、実質、今の環境で見られるのはことしの花火大会が最後かなという感じなんですが、これとの整合性を本区はどのように考えておられるのか。区長の思いも一番大事なものであると思うんですけれども、その部分との整合性についてお示しをいただきたいなと思います。

○矢田区長
 この間も実行委員会で申し上げたんですけれども、東京湾大華火祭としては最後であるということでありますね。何しろ、今見るところ、あそこがオリンピックの選手村になるわけですから、そのままではできないわけでありますから、ちょっと工夫して、どこかできないかということで東京都と今、話し合っているということで、形態はがらっと変わるであろう、そういうふうに思うわけでありますけれども、ただ、26回、27回と続けてきた花火大会でありますから、何とかそういった意味でも続けていきたい。また、経済波及効果も23倍もあるということでありますから、何とか続けていきたい、そういう思い、考えであるわけであります。

○瓜生委員
 区長、ありがとうございます。

 区長の思いを尊重していきたい、そのように思うんですが、実際のところ、何かを得れば何かを捨てなきゃいけない部分もあると思うんです。今後、オリンピックの後の晴海のまちづくりを成功させるためにも、BRTはもちろん、地下鉄の整備促進というのは譲れない課題であると思うんですが、それにおいて、実際花火を打ち上げるところは海上ですから、場所はあると思うんですけれども、現実問題、マンションができてきて、見るところがないのに花火大会をやる意味があるのかどうかとか、いろいろな部分の問題も出てくると思うので、その辺も総合的に、また庁内で話し合っていただいて、早いうちに議会に対してしっかりとした方向性を示していただきたいなと思います。

 それと、開発の中で、今回住宅街区ができる、新しい住民の方もふえていくことが想定をされる中で、多様な居住者が持続的に暮らすための住宅整備及び快適に暮らすための低層部・広場空間を形成するとありますが、今回、オリンピック以後、住民の方が大幅にふえることによって、どの程度、どの階層、どの年齢層の方がふえるということをどこまで想定をされているのか。その想定がないところでまちづくりは進めていけないと思っていますので、その辺を東京都とどの辺まで話しているのか、本区独自の考えもあるのか、その辺についてお知らせをいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 選手村の中の住宅建設についてでございます。

 住宅につきましては、分譲住宅もしくは賃貸住宅を大会後に供給していく、整備していくということが東京都から言われてきたところでございます。その中で、ビジョンの中で多様な居住者が持続的に暮らすというような方針を掲げまして、東京都のほうに働きかけておりまして、今回そういったような方針が打ち出されてきた。ここの文面にはございませんけれども、東京都との協議の中で、分譲住宅、賃貸住宅に限らず、例えば高齢者福祉施設でありますとか、短期宿泊施設であるとか、そういったものも考えていきたいということを聞いているところでございます。

 ただし、幅広い層ということで、具体的にどの年代がどのぐらいというところまで、まだ協議が進んでいるわけではございません。子育て層、ファミリー層もいらっしゃるとは思いますけれども、若年層もしくは高齢者の方、そういった多様な方々をまずは受け入れていくと。今、現時点では、そういったところを協議させていただいているという状況でございます。

 以上でございます。

○瓜生委員
 ありがとうございます。

 今、地域整備課長がおっしゃったように、多様な世代の方が、老壮青とバランスのとれたまちづくりには欠かせないものだと思いますけれども、ある程度コアの部分になるところを主軸にして進めていかないと、議論も、さらなる進展も見せないと思いますし、とりあえず、何回も言いますけれども、中央区だけでできることではありません。でも、今回のまちづくり協議会、さまざまなところを見ていても、東京都がしっかりと主体的にできているのかな、区民の方にちゃんと説明ができているのかな、中央区に嫌なところをかぶせてきているんじゃないのかなとか、そういう疑心暗鬼の部分も出てきていますから、本区としても、言うことはしっかり言っていただいて、新たな晴海の地区づくり、まちづくりに対して発言をしていっていただきたいなという思いを切に述べまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○加藤委員
 それでは、資料1、選手村整備の進捗について質問いたします。前委員と若干質問内容がかぶるところもあるかと思いますけれども、ぜひお答えいただきたいと思います。

 (仮称)晴海五丁目西地区計画概要の開発整備方針の①で、多様な居住者が持続的に暮らすための住宅整備との説明があります。また、事業協力者公募に当たっては、子育て、高齢者世帯、外国人対応など、多様な住まいの実現を求めています。私は、高齢者や中低所得者も含めて、さまざまな人々が暮らすことができるよう、住宅の整備に努力していくことが必要ではないかと考えますが、実際に晴海地区将来ビジョン検討委員会を見ますと、持続的にさまざまな人々、幅広い世代が住まうまちの創出、分譲住宅に加え、賃貸住宅、学生寮、社宅、SOHO、宿泊施設、サービス付高齢者住宅など、多様な住まいを導入すると、こういう提案をしております。そのことを含めて、中央区の考え方及び東京都の計画について、もう一度御説明いただきたいと思います。

 また、開発整備方針について、超高層タワー型住宅低層部については記述があるんですけれども、地上50階建て180メートルの超高層住宅の必要性について説明がないように私は思います。その必要性についても、あわせてお答えいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 住宅に関する質問でございます。

 まず、多様な居住者が持続的に暮らすということでございますけれども、昨年度開催いたしました晴海地区将来ビジョン検討委員会の中で、地域の方々からそういった御要望があり、まとめさせていただいたところでございます。その中で、単なる要望を直接入れたというよりも、私どものほうで幾つか民間のほうにもヒアリングする中で、委員御指摘のSOHOであるとか、そういったものも含めて可能性はあるという中で、そういった取りまとめをしてきた経緯がございます。東京都から提案された12月のモデルプランの中では、そのような詳細なものは書かれていなかったんですけれども、東京都のモデルプランの提案があった後、区のほうからこのビジョンを提出いたしまして、そういった趣旨について要望してきたところでございます。今回、計画概要の中で、分譲住宅に加えて、賃貸住宅、高齢者福祉施設などについても話を聞いたところでございます。そういった中で、事業協力者も3月末に決まったところでございますので、都のほうも事業協力者の意見を聞きながら、そういったことが出てきたのかなと推測をしているところでございます。それが正式に決まったわけではございませんので、今後とも、SOHOを含めて、いろいろな居住形態があろうかと思いますので、いろいろ東京都のほうに働きかけてまいりたいなというふうに思ってございます。

 それから、タワーマンションの必要性というところでございます。

 タワーマンションが必要というよりも、私ども、将来ビジョンの中で、こちらの開発が単なる住宅団地にならないようにということで、にぎわいをどうつくるか、それから水辺のかいわいをどうつくるかというところを丁寧に議論してきたのかなというふうに認識してございます。空間づくりの中で、板状だけになりますと、なかなか広いスペースもとりづらいというところ、また商業施設等も来づらいというところもございますので、タワーマンションを入れることによって、広場をつくって、足元に施設をつくったりすることが可能ではないかというふうに区ももともと考えていたところでございます。12月の際には、そのあたり、具体性についてわからなかったところでございますが、今般の計画概要を見ておりますと、タワーマンションの足元にはにぎわいの広場を設けるであるとか、商業施設を設けるということの案として計画概要が出されておりますので、そういった区のもともと思っていたものが、こういった中で少しずつ実現をしてきているのかなというふうに認識しているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 このタワー型マンションの2棟については、区の考え方もあって導入したということでよろしいのかなと。もう一度、それは確認しておきたいと思います。

 そして、広大な都有地にもかかわらず、全く公的な住宅が計画されていない、検討されていないということは、やはり異常ではないかと思うんです。さまざまな、この間のオリンピックの中でも低所得者向けの住宅がきちんとつくられてきている歴史があるわけですから、多様な居住者が持続的に暮らすことができるよう、住宅の計画、公的住宅も含めて求めていくべきではないかと思いますけれども、その点についてお答えいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 まず、最初の質問でございます。

 区からタワー型マンションを求めたかということでございますけれども、こちらにつきましては、昨年9月、東京都のほうから選手村の建物の整備につきまして3案示されてございます。その中で、既に東京都のほうから初めにタワーマンションが示されたところでございます。そのタワーマンションの配置につきまして、区のほうでは、どのあたりが適切かということは検討させていただきまして、中心軸ににぎわいを持ってくる関係で、タワーマンションの配置については、その中心軸上が望ましいのではないかということを地元のほうにも説明させていただいたという経緯がございます。

 それから、都営住宅につきましてですが、こちらについては、東京都のほうが選手村の整備については民間活力を導入するということなので、困難であるというふうに認識してございます。その中で多様な方々に住んでいただきたいために、先ほどから申し上げているような高齢者のための住宅施設であったり、SOHOであったり、そういったものをビジョンとして取りまとめて、東京都に要望しているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 確かに、3つのタワー型マンションをつくるということで、3案については私も承知しているわけですけれども、最初からそれがあったわけではないと思うんです。それは私ももう少し調べますけれども、多様な居住者というのであれば、私は超高層タワー型住宅というのは必要ないのではないかと考えるんです。実際、この図面を見ていきますと、タワー型2棟の建設のために、敷地内の選手村は住宅建設が非常に窮屈になっていると思います。それぞれの街区、先ほどお話がありましたように、板状の住宅を建て、取り囲むような住宅の配置になっているわけです。環境影響評価書案の結果を見ても、運河沿いに板状の住宅が建ち並び、文字どおり壁が建ち並ぶようになっています。実際に、環境影響評価書案の221ページの図面を見ましても、運河沿いに17階建ての住宅がずらっと並ぶわけです。壁ができる。こういう景観というのは、やはり異様に感じるわけですけれども、こういうまちづくりについて、中央区の見解としてどのように考えられているのか、お答えいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 板状住宅の、海から見た景観の話かと認識してございます。

 12月に示されたモデルプランにつきましては、将来、特定建築者となる民間事業者がまだいない中で、施行予定としている東京都が、建物の立面、ファサードといいますけれども、そういったデザインについて、なかなか描き切れないという中で、画一的な絵が示されたものだろうというふうに認識してございます。そのあたりについて、今回の計画概要の中でも、その部分について改善されているところはなかったところでございます。そうしたことから、私どもは都に対して、景観については、地元の方々への丁寧な説明とともに、海から見た壁面デザインが画一的にならないように、壁面の分節化であるとか、緑化の推進、そういったことに配慮するよう申し入れているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 環境影響評価書の現況と工事の完了後というものを見ると、本当に異常としか思えない。私はそのように思います。運河沿いにずらっと壁のように建物が並ぶというのは、まちづくりにおいて、私は極めて異常だと思います。特に、豊晴運河沿いの建物と建物の間隔を図面で見ますと、20メートルぐらいしか離れていないんです。そういう意味では、びっしりと建ち並ぶと言っても過言ではないと思うんです。実際に、これによって川風や海風が遮断されるのではないかと私は危惧をするんですけれども、それについての御見解をお示しいただきたいと思います。

○松村地域整備課長
 風の影響、壁ができるのではないかという御指摘でございます。

 以前、汐留の開発で風の道が遮られたというような報道等もあったかと認識してございます。汐留のほうは、タワーのビルが大体400メートルにわたって、ほぼ連続的に連なっているということで、風が遮られているのではないかなというふうに私どもは認識してございます。今回の計画の中では、街路と、ほかに建物と建物との間に一定の、10メートル、20メートルのすき間をつくって風を流しているというような状況でございます。こうしたことから、海から吹いてくる風については一定程度流れていくものであるというふうに認識してございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 さらに、風環境について質問いたしますけれども、このように建物と建物の間隔が狭くなればなるほど、風の流れが遮断されると同時に、突風などのビル風の問題が生まれてくるのではないかと考えるんですけれども、その点についてはどのように判断されているのでしょうか。

○松村地域整備課長
 風の影響についてでございます。

 こちらの風の影響について、環境アセスメントもしくはその後の区との協議の中で、風の状況について私どもも認識しているところでございますけれども、現状、建物がないので、海風が一様に吹いておりまして、通常、都市計画審議会等でも出させていただくところでいきますと、事務所街程度というような、かなり風の強い状況になってございます。建物が建っていくという中で、そのあたりで風の強さが少し弱められておりまして、一般的な住宅街区程度になっていくというような状況というふうに説明を受けております。ただ、一部の中で、まだまだ多少風が現状程度、事務所街程度というところもございますので、さらなる軽減に向けて取り組んでいただくよう、今、東京都のほうには申し入れているところでございます。また、風については、どこの地区も同じでございますけれども、建物完成後に状況を確認しながら、影響が出ている場合には改善を求めていくということも、あわせて東京都のほうには申し入れているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 建物ができることによって、内陸部への風の流入というんですか、その影響を受けるということが、今の答弁でも明らかになったと思います。私は、運河沿いに板状の建物を配置することにより、やはり風の通りに影響が生まれてくるのではないかと考えます。昨日の東京駅前地区のまちづくり協議会の議事録にもありますように、コレド日本橋を建てる際も風環境の評価結果は問題がないということであったが、結果として、建物竣工後に風害が生じたと、評価結果と実態とは異なっているように感じるとの指摘もあります。実際、ビル風については、多くの区民から、何とかならないのかと、たくさんそういう声も聞いております。あるいは、風のある日は買い物に出かけないという御高齢の方の声もよく聞きます。

 そこで、風の影響ですが、環境影響評価書案の概要87ページには、建設前の風環境はランク3が多く見られたが、建設後においてはその多くがランク1またはランク2へ変化し、風環境の改善が行われていると考えるとあります。

 それを受けて、まず第1点目として、風のランク1、2、3の評価を実生活に即して、どの程度なのか御説明いただきたいと思います。例えば、雨の日は傘を差して歩けない程度の風とか、具体的にお答えいただきたいと思います。

 2点目として、風対策をどのように検討されているのか。一般的には植樹などにより対策をとることが言われておりますが、ビル風は想像以上に深刻な問題と考えます。それぞれお答えいただきたいと思います。

○望月環境政策課長
 環境アセスメントのほうでの風環境のランクということでございます。

 こちらのほうについては、環境影響評価書案の概要の91ページでございますが、風ランク3といいますのは事務所街相当の風環境、それからランク2が住宅街、公園相当の風環境、またランク1につきましては住宅地の商店街、野外レストラン相当の風環境という形でお示しはされております。ただ、これはいろいろな場所でどうかという話になりますと、言い方として、中央区の場合どうかということでございますが、一般的な表現としては、こういったものが用いられているという形になります。ですから、ランク3から低くなるに従って風が弱くなっているという状況でございます。

○松村地域整備課長
 この計画の風対策でございますけれども、やはり一般的な植栽であるとか、あとは建物の低層部の一部張り出し、そういったことによって風対策を行っているというふうに聞いております。

 以上でございます。

○加藤委員
 ちょっと私の聞き方がまずかったのかもしれませんけれども、風のランクが1、2、3とあることは私も読んで知っていたんですけれども、ただ、事務所街相当の風環境と言われても、ぴんと来ないんです。ですから、実際私たちがまちの中を歩いているときに、どういう風がランク3の風なのかな、ランク2はどういうことなのかなと。例えば、風があるときには帽子を押さえながら歩かなきゃいけないとか、そういう実生活に基づいた風の状況を説明していただきたいということを私は言ったつもりだったんですけれども、それについては御説明できますか。

○望月環境政策課長
 環境アセスメントにおける風ランクのお話でございますが、今の実生活における、そういった表現の内容まで、こちらの中で規定されているものではありません。しかも、私のほうでその部分がこうだというふうな知見を持っているわけではございませんので、その点については、お答えはちょっと難しいということです。

○加藤委員
 騒音の場合は、例えば、この騒音、幾つ幾つのデシベルは電車が通るときのガード下の音だとか、この音量はデシベルで言えば騒々しい職場の音だとか、そういう形で、私たちがそれを知ることによって、どういう音量なのかなというのがわかるわけです。では、なぜ風の場合はそういうものがないのでしょうか。区民や都民にわかるような説明を、やはり私はきちんとしていく必要があると考えます。この絵を見ていけば、確かに黄色からグリーンにどんどん変わっているわけです。ですから、風環境はよくなったんだなと、これだけは言えると思います。しかし、先ほど言ったように、ビル風というのはどこでどうなるかわからない。そして、先ほど建物にひさしをつくってビル風が発生しないようにすると。ということは、建物と建物の間がまた狭くなるということですよね。そういうことが指摘できるんじゃないかなと。ここについても、きちんと見ていく必要があると私は思います。建物の配置の問題は、やはり見直していく必要があるのではないかと、私はそのように指摘をしておきたいと思います。

 続いて、晴海客船ターミナルについて、今回の図面には全く出ていないんですけれども、先日、晴海客船ターミナルのある護岸にトルコの旗を掲げた軍艦が停泊していたわけです。今後こういうことはないと思うんですけれども、平和の祭典、五輪とはかけ離れているのではないかと思います。計画では空白になっておりますけれども、今後の利用について、どのように検討されているのか、お答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 晴海の客船ターミナルについてでございます。

 客船ターミナルにつきましては、今回お示ししています図面の中には記載がないところでございます。これは、図面が公設の建物についての御案内なものですから、記載がございません。

 客船ターミナルにつきましては、オリンピックのとき、大会時にもそちらについては活用するということになってございますので、2020年までは客船ターミナルは現状のままで形としてはあるところでございます。また、その後の活用については、現段階で東京都のほうから具体的な活用の方法というのは聞いていないところでございます。先般、3月2日の晴海のまちづくり協議会の際にも、地域の方々から客船ターミナルの活用方法について、さまざまな御意見もあったところでございます。また、一方では、もう必要ないのではないかというような御意見もいただいたかと思ってございます。その場にも東京都の所管します港湾局の人間あるいはオリンピックの担当も同席してございますので、今後ともそういった部分の検討が引き続きされるものと思います。また、本区についても、地域の方々の意見を取り入れながら、東京都に対しても申し入れをしていきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○加藤委員
 ということは、客船ターミナルについては、2020年までは今の状況で使うということで、それ以降については、東京都のほうから、どういう形で使うのかまだ報告されていないということですね。そうすると、あそこの客船ターミナルのところは大型客船なども係留すると同時に、先ほど言った軍艦も停泊するのではないかという疑問が私はあるんですけれども、その点については大丈夫なんでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 客船ターミナル自体の活用についてでございます。

 今回、東京都は青海のほうに新たなターミナルをつくることになってございます。レインボーブリッジをくぐれないような大きな船については、青海のほうで対応すると。そういったことから、こちらの晴海の客船ターミナルの活用についても検討がされているところと思いますけれども、中型あるいはレインボーブリッジをくぐれる船については、引き続きこちらの埠頭を活用されるものと考えてございます。

 なお、どういった船が活用されるかについては、東京都のほうの活用の仕方によるところかと思ってございますので、現段階で区のほうに活用に関する具体的な内容についての問い合わせ等々はないところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 あそこの晴海ふ頭はしょっちゅう海外の軍艦が停泊する場所でもあるわけです。平和の祭典というオリンピックとは全く相反するものがそこに来るということは、やはり避けなければならないし、そういうことは私は認めるわけにはいかないと思います。ですから、客船ターミナルに今後も、中型の客船ですか、停泊するわけですけれども、そういうことに対して、平和利用を含めて利用するよう東京都にきちんと求めていく必要があるのではないかと私は思うんですけれども、その点についてもう一度お答えいただきたいと思います。

○田中企画部長
 委員の御指摘のとおり、オリンピック・パラリンピックにつきましては、世界最大最高の平和の祭典ということで、本区におきましても、そういった気持ちのもとに、オリンピックのさまざまな準備に向けて対応しているところでございます。しかしながら、客船ターミナル自体は区が管理している施設でもございませんし、その使用のあり方について特段区のほうから何か申し入れを行うといったことは、今のところ考えておりません。ですが、全ての施策において平和といった概念を根本に取り組んでいくということに変わりはございませんので、今後ともそういった視点を持って取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 平和の祭典をきちんと成功させるためにも、やはり平和を求める姿勢は大事ではないかと私は思います。そういう意味で、相反する軍艦などが入港するような場合は、きちんと物を申していただきたい。実際にあそこは東京都が管理していることは、私も十分承知しております。ですから、中央区として、きちんと物を申していくということが必要ではないかと思います。それを指摘しておきたいと思います。

 まとめに入りますけれども、立候補ファイルでは、海からのスカイラインを考慮して、さまざまな高さの住宅を配置するとあったと思うんです。ブロック状の建物をぽんぽんぽんと置くような形で。確かに、このときは選手村の住宅の高さは、私の知っている範囲ではまちまちだったと思うんです。これがいいかどうかは問題としてありますけれども、今回の場合、海側に14階あるいは17階、ほとんど同じようなものが、先ほど説明しましたように同じものが覆うということになれば、明らかに立候補ファイルで言っているものとは全く違うものではないかと私は思うんです。これでは立候補ファイルと今回のものは明らかに違うし、私は、これは選手村優先ではなくて、その後の住宅開発、収益確保を優先した結果ではないかと考えております。都が用地を取得し、基盤整備を含め、莫大な公費を投入して行うこの事業が、一部の民間事業者の利益のために行われ、選手村そのものも当初の立候補ファイルからゆがめられるということは、私はあってはならないと思います。少なくとも立候補ファイルで示したような理念に基づき、中央区もその立場に立って、選手第一の立場から、東京都に対して再検討すべきだということを求める必要があるのではないか、そのことを指摘し、発言を終わります。

○青木委員
 それでは、私のほうからは、まさに今回の資料1、タイトルであります選手村整備の進捗について、特に前回の東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会からちょっと間があきまして、都からもたくさんの資料が出ておりますので、その辺も含めまして、広くお聞きしてまいりたいと思います。

 まずは、具体的に、今回いただきました資料で確認なんですけれども、12月に東京都から出されました資料に建物配置等の考え方(大会終了後)とあるんですが、そこに晴海ふ頭公園と明確に書いてあるものが、今回いただいた資料の別紙1になりますが、配置図の中では空白になっている。これも都から出されたものですが、この部分が空白になっているということで、御説明をお願いいたします。

 そして、もう一つ、先ほど何度も出ていましたように、中央区が1年間かけて区民の皆さんと議論しながら策定した晴海地区将来ビジョンが出されたのが12月26日、その前に東京都が住宅プランを12月19日に出してしまって、反映されなかったということの反省に基づいてと思うんですけれども、今回いただいた資料では、別紙2のほうになりますが、随分と文章中にも緑豊かな広場空間ですとか、目立つように色も変えまして、緑地空間を整備とか、豊かな緑化空間、あとイラストのほうもかなり緑を多用しているように感じます。先ほど前委員へのお答えにありましたように、まだ具体的な、施工者が決まっておりませんので、詳細はお答えできないということでしたが、イメージ的にはかなり前回の反省に基づいて、つまりまちづくり協議会でも多くの区民の皆さんから、本当に50年さかのぼったようなコンクリートジャングルになぜするのかですとか、マスコミにもかなり取り上げられました。ということで、新しいまちづくりということで、区民の皆さんのビジョンも反映されたと。東京都としてもその点を考慮いたしまして、レガシー委員会の中などでも話し合われて、いい方向に修正されたと考えていいんでしょうか。

 この2点をお願いいたします。

○松村地域整備課長
 初めの質問は、晴海ふ頭公園がなぜ入っていないかということでございますが、お手元に資料はないのかと思いますけれども、12月に都が公表しましたモデルプランの際は、今回示している計画ゾーンについては、建物の絵が描いてあって、晴海ふ頭公園は薄いグリーンで示されていたかと思っております。今回、民間の事業者を用いて東京都のほうが再開発事業で施工する区域という中に、晴海ふ頭公園というのは含まれていないものでございます。今回、晴海の中のお示ししている区域、学校用地は含まれておりませんけれども、5-3、5-4、5-5、5-6、5-7街区が東京都施工による再開発事業、そして今回それの前提となります地区整備計画の範囲がこちらの範囲になるというものでございまして、晴海ふ頭公園の今後につきましては、今後の協議の中に委ねられているものでございます。

 それから、モデルプランから半年ほどたって、ビジョンの中身が反映されているかどうかということでございますけれども、ビジョンの会議に東京都の担当者も常時出席をしておりましたので、緑豊かな広場空間など、そういったことも反映していただいているのではないかなというふうに思っております。緑に加えて、防災であるとか、それから子育てのための考え方についても、ビジョンや区の考え方を大分取り入れていただいているなというふうに認識しているところでございます。

 しかしながら、オリンピック・パラリンピック調整担当課長も申しましたとおり、まだまだ反映し切れていないところもあろうかと思ってございます。ビジョンの中では交通関係、地下鉄であるとかBRTについても要望、それから提言をさせていただいているところでございますけれども、特にBRTについては、今後の検討の進捗にあわせて反映していくという記載もございますので、そういったものを含めてビジョンの実現が図られるよう、区としても強く要望してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○青木委員
 わかりました。ちょうど今お話に出ましたように、今後も区民の皆さんの、あるいは区の意向が反映されるように努めてまいりますというお答えがございました。

 また、1月23日、東京都のほうからオリンピック・パラリンピック競技大会選手村及びレガシー委員会に係る事業協力者、済みません、1月23日に公募でこれが決定しております。三井不動産レジデンシャルを中心に、晴海スマートシティグループということで13社の共同事業ということになるようですが、ここでも都知事をトップとする東京オリンピック・パラリンピックレガシー委員会や地元の皆さんの意見を踏まえ、選手村の確実な整備や誰もが憧れ、住んでみたいと思えるまちの表現に向けて検討を進めてまいりますと書いてあります。

 改めてお聞きしますが、区民の意見を反映させるために、中央区としてはどういう形をとっているか、お答えください。

○松村地域整備課長
 ビジョンの実現につきましては、3月のまちづくり協議会でも報告させていただきましたが、ビジョンを策定したメンバーで構成するビジョン推進会議をまちづくり協議会の下部組織として設けさせていただいているところでございます。こちらについては、既に4月に第1回を開催しているところでございますが、引き続き、本日の資料などを含めて、計画の進捗状況を適宜適切にお伝えするとともに、今後のまちづくりについて意見交換をしていきたいというふうに考えているものでございます。また、そういったことを踏まえながら、連合町会でありますとか、民間企業で構成されています晴海をよくする会などとも協議をしつつ、そして節目節目にまちづくり協議会のほうにも報告してまいりたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○青木委員
 今お話に出ましたように、まさにそこですね。晴海地区将来ビジョン検討委員会を発展的に解消といいますか、新しく晴海地区将来ビジョン推進会議がつくられたということです。

 まず最初に、こちらのほうからお聞きしたいと思うんですが、第1回が既に4月1日に開催されたということです。前回の東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会のときに、大変区民の皆さんも興味をお持ちの項目でもありますので、公募の委員を入れていただきたいと私も強く要望いたしまして、もう1年半前になりますが、2年前の年末ですか、副区長のほうからお答えをいただいて、確かに公募がなされました。広くそれを皆さんに訴えかけまして、優秀な区民の皆さんが5名選ばれておりました。その中で、昨年確認したんですけれども、その5名のうち2名の方が、晴海地区将来ビジョンを形として出す前に、自分たちはこれを責任持って出せないということで、お二人の方が辞任したというところまで、前回報告を受けているのですが、5名のうちの2人、しかも抽せんでも何でもなく、皆さんが面接をなさって、あとはたしかレポートも書いていただいて選ばれた新しい区民の皆さんのお二人が辞任なさったということは、私は大変重要な問題だと危惧しております。その後、このお二人の方とのお話といいますか、フォローといいますか、どういう状況になっているのでしょうか。

 そして、もう一つ、このお二人がやめたということは、今回つくられた推進会議のメンバーはどうなっているのか、お聞かせください。

○松村地域整備課長
 委員御指摘のとおり、ビジョン検討委員会におきましては、連合町会から推薦された方、それから晴海をよくする会から推薦された方、それから公募によるメンバーという形で構成してきたところでございます。公募の方は5名いらっしゃいました。特に、前半の中では5名の方、おやめになられたお二人を含めて活発な御提案、それから意見交換がなされたものかなというふうに認識してございます。しかしながら、議論を交わす過程の中で、残念ながら、御要望された内容が取りまとめ案の中に通らなかったというところもあったとは認識してございます。そういった中で、お二人の方から御辞退をされるという連絡をいただいたところでございます。いただいた後に、活発な御提案、それから御議論いただいたという感謝の気持ちの文面を送らせていただいたところでございますが、その後、特にその2名の方と区のほうで接触したということはございません。

 それから、晴海ビジョン推進会議ですけれども、現在の構成でございます。連合町会推薦の方について、そのまま残られるのか、場合によっては、いろいろ忙しいということでおやめになられるのかということをお聞きしたところ、若干お忙しいというところもございまして、2名ほど辞退をされている方もございますが、現時点では、連合町会推薦の方11名、晴海をよくする会推薦の方4名、公募で選ばれた方3名、合計18名の方で構成しているというものでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。

 私も要所要所は伺っておりますが、議事録は公開されておりませんし、傍聴もできませんので、はっきりとしたことは申し上げられないという中で、今、区の考えをお聞きしているわけなんですが、実は、私はこのお二人の方からメールをいただきまして、御本人の許可を得た上で一部分だけ御紹介しますと、構成委員間の意見交換、議論の場になっておらず、晴海地区将来ビジョン検討委員会の存在に疑念がある、結局は区と既存町会との交渉の場と化しており、公募構成員の参加意味が感じられないというような文面、これは許可を得て今読んだんですけれども、ただし、何度も申し上げましたとおり、私はその場におりませんので、事実はわかりませんが、こういう考えの方、あと、そのやりとりの中で、新しい住民の方ということで、本当に晴海に対する愛情というものを感じました。そして、お二人ともお子さんがいらっしゃるということで、自分のため、自分の世代、オリンピックまでというよりも、その後、この子たちのふるさとになるんだということをお二人ともとても強調していらっしゃいまして、そのように1年近く真面目に取り組んでこられた方が最終的に辞任されてしまったということを、繰り返しますが、重く私は受けとめております。

 その中で、重要な公募メンバー5人のうち2名が抜けまして、3名のままで推進会議は続けていくということで、どうなんでしょうか、1年半前と比べますと、さらに区民の皆さんのオリンピックに対する興味というものは強くなっておりますし、私もお話をしていて、何かやりたい、動きたいという声もよくお聞きします。どうなんでしょうか、人数がここで2人減ってしまったこともありますので、改めて公募の方、しかも少なくなった2名だけではなくて、先ほどお答えいただきましたが、連合町会の推薦11名、晴海をよくする会推薦4名、現在公募3名というバランスですね。このバランスも、もう一度考え直してもいいのではないか、つまり公募の方をふやすという考え方も含めまして、今後の晴海地区将来ビジョン推進会議についての考えをお聞かせください。

○吉田副区長
 2名の方がおやめになられて大変残念でございますけれども、ただ、逆に私どもからすると、相当倍率が出るぐらいの感じで応募者がいて、そこの中で選んだ方でございますから、これはいろいろ感じられることはあるでしょうけれども、粘り強く参加していただけなかったことは極めて残念だと思います。その上で、今回の推進会議でございますけれども、やはり1年間の累積的な話し合いを経た上で、次に議論をさせていただいておりますので、そういったところで新たにメンバーの構成を変えるということはなかなか難しいというふうに考えておりまして、現在の18名体制で今後も引き続きやっていきたいというふうに考えております。

○青木委員
 わかりました。推進会議については、このメンバーで続けていくということですね。

 それでは、こちらはどうでしょうか。まちづくり協議会、これもやはり地域の方の声をお聞きする大変重要な機会であります。まちづくり協議会のほうは公開されておりますので、私も毎回傍聴しております。調べていただきまして、今回はオリンピックということで晴海地区に限って申し上げます。晴海地区のまちづくり協議会のメンバーです。平成25年にザ・晴海レジデンスの自治会さん、昨年、晴海テラス自治会さんも加わっております。今後、この数年のうちに少なくとも勝どき・晴海エリアを含めまして6本ほど高層タワーマンションができると思うんですが、このまちづくり協議会、実際こうして数が少しずつふえているわけです。ここに参加するルールといいますか、規定がありましたら、教えてください。

○松村地域整備課長
 まちづくり協議会の新たな構成ということでございます。

 晴海地区の場合、委員御指摘のとおり、一昨年、昨年と晴海五丁目にできました新しいマンションの自治会の方がまちづくり協議会のほうに参加されているところでございます。まちづくり協議会の場は、皆さん熱心に、特に晴海地区の場合は晴海のまちづくりについて活発な議論が展開されているところでございます。自治会にとっていいというよりも晴海全体にとっていいことは何かというような視点で、皆様、発言をしていただいているのかなというふうに認識しております。昨年、一昨年に入ってこられた自治会につきましては、マンションができてから数年たっているところでございますけれども、初めのころは、やはり自治会の運営であるとか、晴海地区のまちづくりへの認識度合いがまだ若干足りないというようなところもあったというふうに伺っておりまして、そういったところの熟成度合いが高まった時点で、構成員の中の推薦を経て参加されてきているというものでございます。

 したがいまして、今後ともそういった晴海全体のまちづくりについて御興味を持たれ、自治会等の運営のほうも軌道に乗られた段階で、構成員の推薦を受けて入っていただく分には支障はないものというふうに認識してございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございます。

 本当に私も地元を回って区民の皆さんとお話ししていて感じるのは、最近の高層マンションであれ、中層マンションであれ、自治会長さんというのは本当にまちづくりに対して積極的といいますか、ある程度の考えをお持ちで、もちろんボランティアですので、積極的になられている方が多い。選挙になることもあるそうですね。昔みたいに輪番制、昔みたいにと言うと失礼ですが、輪番制とかではなく、本当にこういうことをやりたいということで、特にこの数年入ってこられる方、あるいはこれからオリンピックに向けて入居なさる方は、ここにオリンピックの選手村ができるということがわかった上で、あるいは今の晴海、広く言えば中央区の状況、魅力を十分にわかった上で積極的に自治会長さんになられる方が多いと感じております。

 その中で、確認なんですが、今、確かにまちになれるといいますか、熟成されてという表現をなさいましたが、その後、地域の推薦を経てという表現がありました。地域の推薦というのは、連合町会の推薦ということなのか、その地域というのがはっきりしませんので、具体的にお願いいたします。

○松村地域整備課長
 地域と申しましたが、まちづくり協議会の構成員の中の推薦ということでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ということは、この構成員、今、幾つか、十何者ほどありますが、その中の1つから推薦を受ければいいということでしょうか。

○田村都市整備部長
 まちづくり協議会の構成員でございます。

 まちづくり協議会は、地域のまちづくりについて地域を代表する方々に御参加いただきながら協議をしていただいている場でございます。この協議会の構成員につきましては、基本的に、他地区でも新しいマンション等ができたときに、そこの自治会の方の御参加という形で新たな構成員に加わっていただくというような取り組みはしているわけでございますけれども、そういった中で、なかなか例示としては申し上げにくいところなんですが、地域のための意見を言うと言いながら、実態的には御自身がお住まいのマンションのメリットについてのみを発言されるというようなこと、あるいは地域の行事や何かに対して必ずしも積極的な参加がなされていないなどなどから、構成員として御参加いただく際に、現構成員の方々から、参加されることについてはどうだろうというような御意見をいただくというようなことが、これまでも他地区等々でございました。そういった中で、晴海のまちづくり協議会に関しましては、まず構成員の方々が、ここのこういった協議の場で地域のまちづくりについて、ぜひみんなで話し合っていただきたいというふうに思っていただける方に構成員としてなっていただきましょうということで、運用として推薦をいただきながら、こういった方の御参加をということを協議会の場でお諮りをし、皆さんの御賛同をいただいて、その次以降の協議会に御出席をいただくというような進め方をさせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 大変よくわかりました。

 私の質問の仕方が、まちづくり協議会に反対しているというふうに聞こえたかもしれませんが、全く逆で、今後、まちづくり協議会が大変重要になると私は思っております。ということで、今の質問をいたしました。というのは、もう既にですが、高層タワーマンションに入居するときに、自治会に入るというのが規約になっておりますので、ということは、高層マンション1本建つごとに1,000世帯としたら二、三千人、それだけで多くの方がふえていくということは、現在およそ9,300人が、資料によると、オリンピック後、将来的には4万3,000人、つまりそのときまでに人数が逆転してしまうわけです。いわゆる新しい住民の方のほうがマジョリティーになるという状況の中で、まちづくり協議会というのは大変重要になってくる。つまり、お子さんがいらっしゃる方も多いですし、教育の面、シニア対策の面、いろいろなことを含めまして、特に新しい住民の方の意見を反映することができるまちづくり協議会ということで質問させていただきました。お答えの趣旨はよくわかりましたので、そういった意味で、決して敷居が高いというわけではなく、やる気があって、そしてまちの方と一緒に、例えばことしはちょうどお祭りがあります。一緒にお祭りをやるというのは一つのいい機会だと思いますので、区のほうでも積極的に呼びかけていただいて、まちづくり協議会に自治会として入っていただき、新しい住民の方と新しいまちづくり協議会、人数的にはそうなると思います。取り組んでいただきたいと思います。

 最後に、もう一つ会議がありまして、中央区オリンピック・パラリンピック区民会議のほうです。

 こちらは、資料によりますと、会議体制というものは案ということでいただいておりますが、観光・文化検討部会とボランティア検討部会、サイン検討部会というふうに部会に分かれております。本文のほうでは、中央区オリンピック・パラリンピック区民会議を設立し、関係者間の情報共有、連絡調整を行い、地域の連携強化を図っていくと。ここにまた地域と出てくるんですが、この場合の地域というのはどう捉えたらよいのでしょうか。つまり、個人個人の区民という言葉は出てきませんので、この会議について詳しくお教えください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 区民会議についてでございます。

 こちらにつきましては、今年度中の設立を目途に、現在、鋭意検討を進めているところでございます。構成員につきましては、区議会はもとよりですけれども、区民の方々、また区民だけではなくて、商工関係の団体の方々、またスポーツだとか、それから青少年も含めたお子さんだとか、それからパラリンピックの視点もございますので、福祉の関係者など、さまざまな分野の方々にお越しいただきながら、今後5年間に向けての本区の情報共有あるいはどんなことができるのかというところの共有を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

 また、その区民会議のもとに、委員御指摘のありました3つの検討部会を、現在のところ、考えておりますけれども、こういったものを円滑に立ち上げられるように、現在、区の中でも関係課長が集まって鋭意検討を進めているところでございます。

 以上です。

○青木委員
 では、確認ですけれども、これからの晴海地区将来ビジョン推進会議とまちづくり協議会と、3つとおっしゃいましたね。もう一つが晴海をよくする会でしょうか、がこの中に組み込まれていくということで、その中に区民の方も当然入ってくるという考え方でよろしいんでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 改めまして、もう一度御説明をさせていただきたいと思います。

 区民会議につきましては、これは中央区全体で、今申しましたさまざまな連携を図っていきたいということで、これは晴海地区に限らず、日本橋だとか京橋、こういったエリアの方々も含めて考えているところでございます。

 なお、先ほど委員からいろいろございましたビジョン推進会議だとか、ああいったものについては、晴海地域の組織でございます。

 ですので、この区民会議については、広く中央区全般の方々から構成されるものというふうに考えてございます。

 以上です。

○青木委員
 中央区、幅広くということは大変重要だと思います。しつこくて済みません。もう一回確認いたします。その中で、区民が個人として参加できる、つまり公募だったり、何かのグループに所属していれば、そこから参加できるというような、そこを具体的に教えてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 区民会議の構成員につきましては、先ほども申したとおり、現在検討中でございます。これは、本区におけるオリンピックの影響だとか、あるいはどういったことがなされるのか、こういった情報共有を図りたいと思ってございますので、区民の方というのが、本当の個人なのか、あるいは町会長さんだとか、そういった団体の方なのか、こういったところも含めて、現在検討しているところでございます。

 以上です。

○青木委員
 では、これからいろいろ詳細が決まっていくということで、ぜひ広く中央区民の方が参加できる場になるよう希望して、質問を終わります。ありがとうございました。

○塚田委員
 塚田秀伸でございます。初めまして。長らく、なりわいとしましてスポーツの仕事をしてまいりました。このたび、こういった、仕事は変わりますけれども、そのまま延長で自分の知識等が生かせるのではないかと大変期待して、そして光栄に思い、また緊張もしております。どうぞよろしくお願いいたします。

 いよいよオリンピックでございますけれども、中央区も一つの舞台でございます。選手村ではございますが、そこで選手が寝起きをして競技場に向かう、大変興奮するような施設がここにあるわけでございます。これは、中央区の皆様にとりましても大変有意義なことであり、誇らしいことかと思います。そういう見方をしますと、やはりこの歴史の舞台を何かしら残し、また後世に伝えるというような意味合いを考えます。

 そういう意味で、質問でございます。資料1のほうです。

 選手村の形でございますが、これが都からいただきました晴海五丁目西地区の計画概要でございます。これを見ますと、いささか残念な思いがありますのは、単なる居住スペースになっている。オリンピックのレガシーという言葉の中には、その含みは残るわけですが、やはりこういった大規模な開発に当たって、例えばスポーツ施設あるいは国際交流の場であるとか、そういった何か住宅と違った観点、ここで昔オリンピックがあったというようなことを残す、イメージさせるようなものを何かできないものか、あるいはそういったものを考えていらっしゃるのか、そこにつきましてお聞きしたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 選手村に関しますレガシーという視点でございます。

 今回お示ししています図面につきましては、これは大会後の住宅のプランというところで、絵柄の中では将来的な住宅の絵のみが記載されているような形になってございます。委員御指摘の、ここで大会が行われたというようなスポーツなりのレガシー、こういったものについては、この図面上で外側になりますでしょうか、白い部分が仮設のエリアになってございます。大会時には、こちらの部分で選手のさまざまな運営だとか、そういったものが行われる場所になってございまして、こういったところが大会後どういうふうに選手村として残るのかについては、現在まだ東京都のほうから、あるいは組織委員会のほうからも示されていないところでございます。ただ、こういったところにつきまして、区としましても、委員御指摘のとおり、ここでオリンピックが2020年に行われたんだということが残るように、区としても、スポーツ施設だったり、あるいは水辺の環境であったり、そういったものをぜひともレガシーとして残してほしいということで、これまでも東京都に対して3回の要望書を提出して、区としても働きかけているところでございます。また、今申したとおり、仮設についてはいまだに明らかにされておりませんけれども、そういったものができた際には、ぜひとも区としても働きかけてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○塚田委員
 ありがとうございます。震災等で中央区の歴史的遺産というのがほとんど残っていないのが現状でございます。オリンピックといいますけれども、我々が死んだ後も、100年後に、ここでオリンピックが行われたというような形で現物として残る、あるいは区民の皆さんに有効活用していただくような形が、もちろんここにお住まいになる方へのメリットもそうなんですが、やはりこれは世界で最大クラスのイベントでございます。そういったものがここで現場として使われたという事実は明確にわかりやすく、レリーフということではなくて、モニュメントというようなものでなくて、やはり形として残していただき、また中央区民みんなが使えるような形であれば、それが最高だと思います。

 以上でございます。どうもありがとうございました。

○富永委員
 今、オリンピックで割とハードの部分が議論されているんですけれども、前回IMFが行われて、そのときに行政、民間、それから組合等々が連携をしまして、いろいろな商業の部分、地域の活性のために形がつくられたというところがございます。5年後に大きなイベントを迎えるということで、そういった商業の面とオリンピックの関連性というか、そちらの面から区民の皆さんも一体感を持ちながらオリンピックを迎えていくようなことに関しては、どのようにお考えなんでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 商業の面というところでございます。

 これは、先般まとめさせていただいた2020年に向けた本区の取組の中の観光・文化というところに属するまとめを整理させていただいているところかと思ってございます。こちらにつきましては、先ほども申しましたとおりオリンピック・パラリンピック区民会議のもとに3つの検討部会、そのうち観光・文化検討部会というものを予定してございます。こういった検討部会の中で、今、委員御指摘のありました、広く商工関係者の方々、これは区民だけではなくて、観光協会であったり、あるいは商店街の方であったり、そういった方々と広く情報共有をしながら、どういった形で2020年のオリンピックを迎えられるのか。また、1つボランティア、今回も東京都の中でも広く取り上げられておりますけれども、ボランティアについても、単なる登録するボランティアというのではなくて、地域の中でどういったおもてなしができるのかというようなところにつきましても、商店街等々の方々と今後広く協議をしながら、中央区ならではのおもてなしができるように働きかけてまいりたいと思います。また、そういった取り組みを通じて、2020年の大会、さらにはその後の中央区の発展につなげてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。オリンピックが東京で開催されるということが決まって、それからいっときは盛り上がりを見せたんですけれども、それからなかなかお祭り的な雰囲気というか、オリンピックを迎えるよという雰囲気がなかなか、今、マイナスのことが多いですよね。競技場のことですとか、当初の想定だった8キロ圏内の会場計画でやろうと言ったことが、なかなかそうもいかなくなっているというような中で、マイナスのところだけではなくて、今後成功させるには、東京都民、それから中央区を含め、開催地である人々の一般の方々の盛り上がりが大切だと思うんです。オリンピックに向けた盛り上がりをつくっていく上で、いろいろな広報をかけたり、例えば中央区としてはラッピングバスをやるとかというような、いろいろまたJOCとの絡みもあって、なかなか単独ではできないところではございますけれども、5年後のオリンピックに向けて、人々の気持ちをそちらに向けていくのに、中央区としては、どのあたりから本格的にそういうような準備をしていくお考えでしょうか。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 委員御指摘のとおり、確かに、2年前オリンピックが決まってから、中だるみというのは言葉が不適切かと思いますけれども、一時の盛り上がりはないものかと思ってございます。本区としましても、先ほど資料2でお示ししていますとおり、オリンピック・パラリンピックに関する講演会を、今回初めてですけれども、開催させていただきながら、オリンピックに向けた機運醸成を図ってまいりたいと思ってございます。きょうから受け付けを開始させていただいてございます。先ほど午前中の段階ですけれども、既に3名の方にお申し込みをいただいてございます。こういったことから、やはり広くそういった方々、興味のある方々を通じながら、さらなる盛り上げを図ってまいりたいと考えてございます。また、来年、ちょうど夏、リオデジャネイロのオリンピックがございます。この後は東京のオリンピックだということで、実質的には来年の夏以降がいよいよ東京のオリンピックということで、大きな盛り上がりを見せるものというふうに考えてございます。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。リオのオリンピックが終わったと同時に、次は東京オリンピックに向けてのバトンが渡されて、本格的な準備が始まると思うんですけれども、やはりそのバトンが渡されたと同時に、すぐに盛り上がりに向けて準備できるような何かを考えていかなくてはいけないかなというのを感じております。一校一国運動ですか、本区もこれから取り組もうとしているところだと思うんですけれども、教育の部分と子供たちの部分と、それから世界の国々、大変すばらしいんですけれども、今度はそれにあわせて、地域の経済と国を結ぶ、中央区の中には日本橋とか銀座とか、それから築地も月島も人形町も、いろいろな大きなポテンシャルを秘めた商業の強い地域がありますので、一校一国と同時に、例えば一町一国というようなことを4年間ぐらいかけてやりながら、それは単発的なものではなくて、ずっとオリンピックに向けて最低でも4年間進んでいくわけですよね。そうすることによって、地域とどこかの国が結びつくというようなことをやりながら、オリンピックを迎えるに当たって、中央区、東京は世界の皆様をもてなす準備をしていますよ、交流を求めていますよというようなことも4年間のうちにしっかりやっていけば、いろいろ成功するんじゃないかなと。オリンピックを機に何をやらなきゃいけないかといったら、中央区が力強く、そして、その先も光り輝いていくには、やはり商業のまち中央区であるということで地域経済の活性化はすごく大事なところだと思います。

 その辺のところも含めて、もう始まってしまう直前になって、間に合わないとか盛り上がりに欠けてしまうということではなくて、本当に残された時間、いろいろ刻一刻と変わるわけですけれども、ハード面のいろいろな、今報道されているような、そういうものとは別に、中央区の区民として、まちとして何ができるかということを考えながら、来るべきオリンピックを迎えていくのがいいかなと思います。

 ありがとうございました。よろしくお願いします。

○田中(広)委員長
 ほかに、質問はよろしいでしょうか。

 ないようでございますので、議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 以上をもちまして東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会いたします。

 大変ありがとうございました。

(午後3時5分 閉会)


-委員会を閉じた後-

 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会行政視察は、7月15日から16日で、石川県金沢市において、新幹線対応金沢市民会議について及び「金沢観光ボランティアガイドの会」の取り組みについて、それぞれ実施することを協議し、決定した。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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