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平成27年 地域活性化対策特別委員会(2月16日)

1.開会日時

平成27年2月16日(月)

午後1時30分 開会

午後2時50分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 小栗 智恵子

副委員長 瓜生 正高

委員 石田 英朗

委員 木村 克一

委員 中島 賢治

委員 青木 かの

委員 河井 志帆

議長 原田 賢一

4.出席説明員

(12人)

矢田区長

小泉副区長

齊藤教育長

田中企画部長

黒川企画財政課長(参事)

梅澤副参事(都心再生・計画担当)

新治区民部長

濱田地域振興課長

吉原文化・生涯学習課長

田中商工観光課長

坂田教育委員会次長

俣野図書文化財課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

笠井書記

鎌田書記

6.議題

  • 地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 本日、区長は公務のため、途中退席いたしますので、御了承願います。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○新治区民部長

 1 中央区文化事業助成制度等の見直しについて(資料1)

 2 日本橋小学校等複合施設の増改修工事に伴う日本橋社会教育会館の一部利用休止について(資料2)

 3 中央区観光拠点(仮称)の整備について(資料3)

以上3件報告

○小栗委員長
 理事者報告が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時43分です。自民党さん68分、公明党さん36分、区民の会さん36分、日本共産党36分、新無所属さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○木村委員
 それでは、私のほうから何点か質問をさせていただきます。

 まず、資料1に関して、中央区文化事業助成制度等の見直しということで、この資料を見させていただくと、今まで中央区が助成を行っていた中央区文化事業助成並びに中央区文化・国際交流振興協会が助成を行っていた中央区文化推進事業助成という文化事業がありまして、中央区文化事業助成といたしましては、当該事業を対象に上限200万円、総額500万円という金額が出ています。次に、中央区文化推進事業助成のほうでは総額150万円、当該事業の対象経費の2分の1の範囲内で上限が10万円という形になっているんですが、今後、来年度の予算をこれから審議していく形になって、一本化して明確になってきたというところに対して、今回の新制度においては、幾つかの助成の内容があります。当該事業の対象経費の10分の9の範囲内で上限200万円、それと推進事業として区内で実施されている文化事業を支援する助成、事業対象の経費の2分の1の範囲内で上限10万円、それと団体活動として新しく新設された部分では、本区に根ざした文化事業を継続的に行っている上記の対象者(2)の推進事業の団体の活動を支援する助成という形で、対象経費の2分の1の範囲内で上限40万円という形で明確化されています。

 そこで、お尋ねをしたいんですが、まず、この新制度において、上限金額として、今回、この助成制度の予算をどのくらいつける予定で考えているのか。予算特別委員会が今後ありますけれども、まず行政のほうの考え方として、今までの現行制度ですと、総額650万円の助成が出ていたと。今度の新制度では、総額は大体幾らぐらいの予算を考えているのか。また、助成の対象として(1)、(2)、(3)と3つのものに対して助成をする形になっていますが、1団体として(1)、(2)、(3)全てを使うことができるのかどうか、兼ねて助成を受けることができるかどうかというところもお尋ねしたいと思います。

 まず、1点目の資料1に対しては、以上のことをお答えください。

 それから、資料3について、中央区観光拠点(仮称)の整備という形で、これは京橋二丁目再開発で行っている、明治屋ビル等々を中心とした中に中央区の観光拠点を持ってくる事業だということはわかるんですけれども、その中で、本区の検討経過と、整備方針として、最初は食をテーマにしてやろうとしたけれども、予算等々の問題もあって、なかなか難しいだろうということで、今後もっと考える必要があるだろうというような結果になっているということが、ここに書かれていることだと思います。

 そこで、お尋ねをしたいと思うんですが、3階から6階部分に関しては日本土地建物株式会社を再開発代表幹事事業者として、マスターリースの中心として考えて、又貸しをするような形で、それぞれ3階から6階をいろいろな形で、中央区の観光拠点として、中央区の観光をアピールするために、持っている情報の発信源としてやろうとしているところだと思うんですが、まず1点お聞きしたかったのは、キッズ・ファミリー・国内外観光客を主要客層とした、年間来場者目標として200万人を目標としている人気キャラクター施設ということなんですが、この点に関して、本区のお考えとして、どのようなことなのか、もう少し詳しくお話ししていただけますでしょうか。

 それと、これはマスターリースを日本土地建物株式会社と結ぶ形で、このマスターリースを結んだ日本土地建物株式会社が、テナントと、またサブリースを結ぶ形ということで解釈をしているんですけれども、そのときの転貸借の契約をそれぞれまた小さいところと結んでいくのが日本土地建物株式会社だと思うんですが、そのとき、本区と日本土地建物株式会社との間の家賃の確保はできているのか、その点についてお答えしていただきたいと思います。

○吉原文化・生涯学習課長
 中央区文化事業助成制度の見直しについてでございます。

 説明が重複いたしまして大変恐縮でございますけれども、新制度につきましては、現行制度の中央区文化事業助成と中央区文化推進事業助成、文化・国際交流振興協会が行っている制度をそのまま移行いたしまして、新たに団体活動助成を設けたものでございます。

 予算の総額といたしましては、まず文化推進事業助成につきましては、現行150万円という予算でやっておりますが、同額を確保したいというふうに考えておるところでございます。また、区が現行行っている文化事業助成は、新制度では創造・発信事業というふうに記載をさせていただいているところでございますが、それと団体活動、新設区分を合わせまして総額500万円の枠は確保したいというふうに考えているところでございます。

 失礼しました。平成27年度は選定ということでございますので、28年度でございますけれども、28年度には総額500万円の枠は確保したいというふうに考えているところでございます。大変申しわけございません。失礼いたしました。

 それから、この3つの事業助成を重複して受給できるかどうかという件でございますけれども、これにつきましては、中央区文化・国際交流振興協会が一元管理をすることとしまして、重複受給はできないということで運用させていただく予定で考えております。

 以上でございます。

○田中商工観光課長
 私のほうからは、資料3の観光拠点について御説明させていただきます。

 まず、3階から6階の部分の使い方についてでございますが、さまざまな検討を行った結果としまして、最終的には区の観光情報の発信の充実・強化の拠点としての役割を担うとともに、あわせまして首都東京を代表する中央通りに新たなにぎわいの創出をつくり出していきたいというようなことを考えております。その中で、やはり中央通り、銀座と日本橋、両端のある中、ちょうどこの観光拠点のある場所が、そういった意味では真ん中にはあるんですが、どちらかというと、サラリーマンを中心とした方々の活動場所となってございまして、にぎわいといいますか、集客力には乏しい部分があるのではないかというふうに考えています。そこで、強い集客力を持ったものを誘致しまして、また、ここから新たな区内への回遊性を導き出していきたいというように考えて、今回の計画をつくったところでございます。

 人気キャラクター施設につきましては、今、日本が世界に発信することができる文化として、大分認められてきているといいますか、認知されているものだというふうに認識しておりまして、主なものといいますか、代表的な例でよく知られているのが、ディズニーストアですとか、サンリオギャラリーですとか、ポケモンセンターですとか、そういったものがあろうかなというふうに思っております。こういったものを中心に、今、日本土地建物株式会社と協議をしながら、そういった意味では、日本土地建物株式会社のほうで入るところをこれから探していくというようなことになろうかというふうに思ってございます。

 それから、マスターリースの中での家賃の確保のお話でございますが、マスターリースの手法としまして、賃料保証型の部分と、それからパス・スルー型といいまして、単純にテナントさんの家賃を、一部手数料を取った後、中央区に入れてもらうというような方法と2通りございます。これもテナントが決まってこないと、なかなかという部分ではございますが、我々とすると、極力安定的な収入を得られるような形での契約方法あるいは賃料設定をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○木村委員
 いずれも御答弁ありがとうございました。

 この新しい新制度は平成28年度から行っていくという形になっていますので、今年度に関しましては、現行制度、総額の500万円、総額の150万円を使っていくということでよろしいのかどうか、もう一度確認を願います。

 それと、もう一方の中央区観光拠点の整備に関してなんですけれども、要は、今言ったディズニーストア、ポケモンセンター、サンリオショップ等と。これは、いずれにしても子供たちの集客力を集めるという意味では大変効果があるというように考えています。特に、いまだに結構大都市の繁華街においては、それぞれのショップがあって、土日等々に関しましては相当なお客様が入っているということで、子供たちを対象としたお客様プラスアルファ、この観光情報センターというところの結びつきをしていただいて、少しでも多くの中央区のいいところをここから発信していただけるような環境づくりをしていただきたいと思っております。

 家賃に関しては、これからということで、お話はわかりました。いずれにしても、家賃の確保というのは、中央区の税収等々に関してもかかわってくることなので、極力この事業が成功して、観光拠点にも人が多く集まっていただけるような環境づくりをしていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 では、資料1に関して、もう一度確認の答弁をお願いいたします。

○吉原文化・生涯学習課長
 先ほどの答弁、申しわけございませんでした。

 文化推進事業助成、現在、文化・国際交流振興協会が行っている助成制度でございますが、平成27年度も継続いたしまして選定をし、助成をしてまいります。総額でございますが、150万円を確保したいというふうに考えているところでございます。

 それから、新たに創設をいたします現行の区の文化事業助成と団体活動の助成をあわせた新制度でございますけれども、27年度につきましては、対象事業あるいは対象団体の審査・選定のみを行います。そして、この作業を12月から2月にかけて行ってまいりますけれども、それで決定した事業者あるいは決定された事業につきまして、28年度助成をしてまいる考えでおります。総額につきましては、現行の500万円を確保したいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○木村委員
 わかりました。

 そうしますと、現行出ている650万円に関しては、金額はそのまま維持できるというふうに考えてよろしいんでしょうか。そこだけ、もう一度お願いします。というのは、新しい窓口でまとめて簡素化しているのは確かにいいことだと思っているんですけれども、せっかく今まで出てきて予算が組まれている、今までだと総額650万円の予算が組まれているものに対して、簡素化して窓口を一本化して、わかりやすくしていったというところに中央区の文化推進事業助成は今までどおりの150万円が出てくると。今まで中央区文化事業助成でも、総額500万円が出て行っていたものが、今回の新制度になって、今後どうなっていくのかというところは、中央区のいろいろな事業としてやっている文化とか国際交流等々、いいイベントが多々あったものですから、そこら辺に関して、もう一度教えていただければと思います。よろしくお願いします。

○新治区民部長
 私のほうから、少しまとめながらという形で。

 平成27年度は、今まで中央区文化・国際交流振興協会のほうで行っていた、恒常的に毎年行われる文化的な企画事業に対しての10万円の制度、これは27年度も継続していきます。これは、新制度の中で継続していくという形を考えております。ただ、200万円の、これは創造性だとか発信性だとか拡張性だとか、これからの事業が多うございます。結果、金額も大きいものが多うございます。これについて、それから団体について、これもまた新しい制度でございますので、それぞれ慎重な審査が必要になってまいります。当然、先ほど御説明申し上げましたように、専門家、それから学識経験者等が入ったような審査会で慎重に御審査いただいて、ふさわしい団体、そしてふさわしい事業を27年度にしっかり選定し、28年度から助成をしていきたいということで、最終的には28年度以降に総額の確保をしていくという形で進めてまいりたいと思っているところでございます。

 以上でございます。

○木村委員
 わかりやすい説明、ありがとうございました。もう少し早くもっと理解していればよかったんですが、申しわけございませんでした。

 中央区には、今言ったように大変伝統的ないいものが数多く、現行も行われていると思います。ぜひそういうものを今後継続できるような形でやっていただければと。そのための助成に関しては、使い方を有効に使えるような形で助成していただければと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

 それと、あともう一点だけ、申しわけございません。質問させていただきます。

 先週行われました雪まつりというのが2年に一遍行われています。雪まつりに関しては、中央区の友好都市である東根市から10トン車20台で雪を持ってくるという形になっていて、前日雪が運ばれてきて、区の職員の方も夜遅くまでやられていたというのを私も見ておりましたので、大変御苦労さまでございました。その結果ということではないんですけれども、土曜日、日曜日と2日間雪まつりが行われて、多くの子供たちが大変喜んでいたというような風景も、私自身が直接見せていただいていて、楽しんでいる親子の姿が見られたというところで、今までの苦労も報われるのかなと思っています。

 まだ統計は出ていないのかもしれませんが、この雪まつりには、今回どのくらいの参加者があったのか、また、これに関しては地元のPTAあるいは町会等々が参加して炊き出し等々も行っていただいていたというところと、直接動物に触れ合えるというミニ動物園もやって、多くの子供たちも来ていました。この辺、区民の方々からのお声等々が何か聞けているのであれば、そのような声も聞かせていただければと思います。

 それから、これは2年に一遍ということで、中央区の京橋地域では、この雪まつりが地域振興の対象として行われているものかなと。そして、毎年行われている盆踊り大会では、中央区大江戸まつり盆おどり大会が日本橋地域を対象にして行われています。そして、月島地域を対象して行われているものとして、毎年行われていた東京湾大華火祭があるんですが、これも一応来年度までは実行されるという形で報告がされていますが、今後、オリンピック選手村の建設等々が始まっていくことによって、再来年度以降は未定になっているということは存じ上げているんですが、日本橋地域の大江戸まつり盆おどり大会、京橋地域の雪まつり大会、月島地域ではその後の代替策として、今後、月島地域を対象として中央区の目玉になるような大きなイベントとして、どのようなことをお考えになられているのか。もし決定しているとか、あるいは構想段階でも結構ですけれども、今後このようなことを考えているんだというのがあれば、お教えしていただければと思います。よろしくお願いします。

○濱田地域振興課長
 雪まつりについてでございます。

 まず、参加人数でございますけれども、今回、2日目に雨が降ったということもございますが、特に前年と比べまして初日の1日目がかなり多くお客様が来まして、例年、ここ2回ほどは2万人という形で参加者数を発表させていただいておりますけれども、今回も2日間延べでは2万人という形で発表しようと思っております。1日目のほうが2日目の倍ぐらい来たということで、1万3,000人強、2日目のほうが7,000人弱といったような数字を発表する予定でございます。また、当日、さまざまなボランティア、地元の協力も踏まえまして、お手伝いしていただいた方も大体560人ぐらいの方に御協力いただいたということになってございます。

 それから、当日の区民の声でございますけれども、特にアンケート等をとっておるわけではございませんけれども、これからお手伝いいただきました地元の方々には、反省点、課題も踏まえてお声を頂戴する予定でございます。特に一般の参加者の方から集約しているものはございませんけれども、やはりお声を聞いていますと、楽しむ子供たちの姿を見て、楽しいイベントであったというふうな受けとめ方をしているところでございます。

 それから、京橋地域、日本橋地域、月島地域、それぞれの今後のイベントということで、花火の後、どうなるかといったようなことでございます。

 御案内のとおり、花火につきましては、ことしの8月、第27回をやる予定で考えておりまして、その後については、まだ今のところ、東京都等と協議をしている中で、完全にはどうなるかというのはわかっていない状況でございます。基本的には、晴海の会場が使えなくなるですとか、あとは周辺の臨海部のところもオリンピックに向けた工事が始まる旨伺っておりますので、花火の打ち上げをすることができたとしても、観覧会場がなくなってしまうということで、安全上どうなのかなといったことで休止せざるを得ないような状況もあろうかと思います。

 ただ、今、東京都のほうと交渉している中で、まだ正式にいつからどうなると決まったわけではございませんので、正式な形では花火の後のイベントについて検討しているわけではございませんけれども、ぱっと持っているイメージとして、もし何かするということであれば、晴海のほうはウオーターフロントの水辺を生かした花火大会をやっておりますので、それを継承するような形でのイベントがふさわしいのかなとは思っておりますけれども、具体的な検討を今しているわけではございませんので、なかなか答えに窮する部分があろうかと思います。

 以上でございます。

○木村委員
 いろいろと御答弁ありがとうございました。

 今回、私もお手伝いをさせていただいて感じていたことなんですが、まず中央区には子供たちが本当にふえてきたなという感じが見受けられます。そして、その子供たちがふだん接することができない、東根市から持ってきていただいた雪で、相当楽しく遊んでいた姿がすごく印象に残っております。そして、それとともに、お父さん、お母さんたちがふだん子供たちをそういう地域に連れていくことができないけれども、この都心の中央区でああやって雪遊びができる、スキーができる、そりができるといった形で、大変喜ばれていたなと感じております。

 ただ、1点、やはり飲食を配給している際に、無料で配給しているということもあるのかもしれませんけれども、かなり長い列ができていたというところで、いつまでたっても終わりがない状態で並ばれていて、無料なので我慢して並んでいただいている方々も多かったのかもしれませんけれども、今後の配慮としては、そういうところももう少し気配りをしていかなくてはいけないのかなという点もありましたので、少しお考えいただければというところでございます。

 それから、中央区は大きく分けて日本橋、京橋、月島という形で話を持っていったんですが、そうすると、例えば今後はウオーターフロントを使いながら、新しい構想で何かイベントができればというのは、まだもう1年先のことになりますから、これから十分期間をかけて、中央区の方々に喜んでいただけるようなイベントを考えていって、構想していただければと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 私の質問は、これで終わります。

○中島委員
 前委員からいろいろ出たので、私は資料3に絞ってというか、資料3だけではないんですけれども、全然絞っていないというあれですけれども。

 観光拠点、いろいろな要素があるというふうに思っているんです。そんな中で、観光拠点として、商業ベースの話は先ほどいろいろ出たので、企画部の方にお聞きするんですが、区として観光の要素というのはどういったものがあるとお考えになっているか。例えば、歴史もそうだろうと思っているんですが、景観もそうじゃないかなと。そういうふうに考えたときに、区として観光の要素はどのようにお考えになっているか、お聞かせいただきたいと思います。

○黒川企画財政課長(参事)
 区としての観光をどのような範囲で捉えるかといったお尋ねかと思いますけれども、来る人がどういうところに実際に魅力を感じるかというようなところにどう光を当てていくかというところが大変重要であるというふうに認識しております。そういう意味では、代表的な歴史・文化をしっかりと受け継いでいる土地柄、それから、最先端のさまざまな、ショッピングから食文化、人を引きつけるようなさまざまな事業的な活動も含めた、そういったさまざまな要素があるかと思います。それと、委員、今御指摘ございましたとおり豊かな景観、こういった意味では、ハード、ソフトにわたって観光の魅力を発信していける区の要素というのは非常に多様なものがあるというふうに認識をしているところでございます。

 今回、観光情報センターで、そういったさまざまな切り口での区の魅力というものを1つここに集約して、いかに効率的に、さらに魅力あるものとして発信をしていくかというようなところが非常に肝心なところかなというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。済みません、急に振ってしまって。

 やはり区の政策なので、観光情報センターと区の考えが一致しなければいけないだろうというふうに思っているんです。そんな中で、先ほどからいろいろお話を聞くと、食文化の話とかキャラクターの話、今の中のショッピングの中でキャラクターなのかなと思っているんですが。

 上から順番に、では観光情報センターで歴史をどのように表現していくんだという話です。先ほどのお話で、一番最初に歴史・文化が中央区は昔から培われている。それを観光として売り出すには、観光情報センターで取り上げなければいけないだろうと。では、その辺に関してはどのようにお考えになっているかということです。

 それと、ショッピングに関しては、キャラクター商品と。そのキャラクター商品を売るのが、本当に私どもの中央区のショッピングにつながるのかという話です。利益は上がったとしても、本来、中央区にある老舗とか、そういったもので行われている売り買いの応援になるのかということもお聞かせいただきたいと思います。

 それと、あと景観です。景観は、どういったところを捉えて景観を表現していくのかというところです。先ほど来から観光情報センターは商業ベースの話でしか前委員からのお話がなかったので、本来、区として、観光として中央区を売っていくためには、やはり中央区のよさを表現していかなきゃいけない。そんな中で、景観をどのように捉えているのかもお聞かせいただきたいと思います。

 では、今の3つをよろしくお願いいたします。

○田中商工観光課長
 まず、歴史の部分でございます。

 今回、トータルで2,385平米程度の施設の中で、前段にもございましたが、どういった形で観光拠点をつくり上げていくかというようなところでの検討を行ってきたところでございます。1つの考え方として、区の示すべき、そういった意味では魅力となる文化的なもの、歴史的なものをこの施設の中で示していくという考え方もあろうかと思いますが、ただ、一等地にある建物をもし使ってやったとしても、リピート性ですとか、そういった部分で問題があって、この施設の中でそれを全て発信していくのは難しいだろうというふうに考えています。そこで、地下に設けます観光情報センターのほうで、区内にあります資源等をピックアップして、それぞれをここにお見えになった方々につなげていきたいというふうに考えているところでございまして、この施設の中で中央区にある歴史、それこそたくさんございますので、それを全てですとか、主なものをというようなことよりは、区内にこういったものがあるというところを御紹介していきたいというふうに考えているところでございます。

 それから、ショッピングの部分でございます。

 平成25年度の東京都の調査でも、中央区の中で銀座については、外国人がお見えになるときの一番の目的がショッピング、東京都の中で外国人がお見えになった数として第2位の位置を占めていると。目的とするとショッピングになっていると。それから、日本橋のみではなくて東京駅と丸の内も含まれるんですけれども、あわせたエリアとして、これが第6位に入っていて、ここではまち歩きですとかショッピング、食事、こういったものに魅力を感じていると。それから、築地が13位に入っておりまして、ここでは食事をメーンとしたものとなっていると。こういった部分で、やはり今、外国人の方々から求められているものは、食事であったり、ショッピングだったり、歴史的なものを踏まえたまち歩き、あるいは体験ツアーなのかなというふうに考えてございます。

 次の景観の部分も含めてなんですけれども、そういったいろいろな情報が、今、中央区の中ではございまして、その辺を含めまして、情報の集約を行って、それを外国人の方を含めてといいますか、主に外国人の方を中心に、どういったコンテンツというか、ツールを使って、どういった情報の発信をすれば、よりわかりやすく伝えることができるのか、この辺についても27年度に検討を行いながらやっていきまして、28年度のこの施設の開設にあわせて、ここを拠点として、そういった情報の提供をしていきたいというふうに考えているところでございます。

 したがいまして、景観につきましても、例えば船を使っていろいろなところから見ていただくというのも人気がありまして、日本橋の船着場につきましては、25年度の1年間の日本橋船着場の利用者数を26年度は8月の時点でクリアして、おおむね今年度は25年度の倍ぐらいの利用者が出てくるというようなことになってございます。中央区にあるさまざまな景観資源をどういった形で見せると、より皆さんに中央区を見ていただけるのか、この辺も含めて、今後行っていく情報の発信に向けたコンテンツづくりの中で検討していきたいというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもるるありがとうございます。

 今のお話を聞けば、まだ何も決まっていないというお答えだというふうに思っているんですが、実際に観光拠点ですので、何とか中央区をアピールしていく場所だろうというふうに思っているんです。最初に言われた、歴史はさまざまあるから、なかなか難しいというお話がありましたけれども、全てのものを一回で全部出す必要もないというふうに思っているんです。例えば、前からお話をさせていただいたような、坂本龍馬だったり、大河ドラマで取り上げられたりしたときに、中央区として関連があるものをうまく表現していただいて中央区の歴史性をアピールする。黒田官兵衛とは接点がないかなとは思っていたんですが、そういった形で、全てのものを一回で網羅するのではなくても、時代に合った、商業ベースの話とかみ合えば、うまくテレビやマスコミを使った上での区のアピールも考えていただいてもいいのではないかなと思っているんです。もう少し、区としてどういうふうにしたいかというのを持っていただきたいなと思っております。

 例えば、商業ベースの話であれば、ショッピングは外国人に大変有効だという話であれば、その外国人に対してどういったサービスをこの観光拠点で行えるかということも具体的に出すべきだろうと思っております。食の文化など、土日などは、あの辺を歩くと、ほとんどのお店がやっていないんです。強いて言えば、地下街まで行かないと食事ができないような状態。そんな中で、土日もオープンするわけですから、そのときの対応はどういうふうにするんだと。何を売って、観光協会を運営していくんだというふうに、すごく疑問に思っています。平日に関しては、地域で働いている方がお寄りになることは十分考えられますし、アピール性も何とか出していけるだろうなと思うんですけれども、土日の人のいないときに、交通機関が銀座線しかない中にどうやって人を呼び込むのかということです。そうやって思うと、やはり何らかの形で交通機関の導入も必要なのかなと。そうなると、土日の江戸バスのルート変更も必要なのではないかなと。観光で来た方に、ここがいいですよ、あそこがいいですよという話をしたとしても、移動手段がなければ情報提供の意味がないというふうに思っているんです。

 そうやって考えたときに、将来的に交通の利便性を、まずどのように考えているか、お聞かせいただきたいと思います。

○田中商工観光課長
 今お話のありましたように、あそこ自体は京橋駅との接続だけになってございまして、ただ、将来的には東京駅前の八重洲の開発が進む中で、東京駅と地下で直結をしていくというようなところも、今、計画されているところでございます。

 また、今、例えば江戸バスというお話もございましたが、この京橋二丁目の開発の中で、観光バスが2台ぐらいつけられるバス寄せを整備することになってございます。この辺を活用しながら、新しいルートみたいなものが何かできないかという部分についても、今、検討を行っているところでございます。なかなか実現できるかどうかという難しい問題はございますが、そういったところもあろうかというふうに思っています。

 また、この立地性、イメージ的に、例えば日本橋といったときに、日本橋と人形町ですとか、そういったところは歩いて15分から20分あれば行けるところなんですけれども、その辺も知られていなくて、実際には交通機関に乗ってしまって通過してしまうというようなこともあろうかと思ってございます。そういった意味では、この辺、交通手段といいますか、ここから歩いてどのぐらいで行ける、あるいはここに行くにはどういったものがある、先ほど言った船もそうだと思うんですけれども、日本橋の船着場から船に乗れますよですとか、そういった部分も含めて、ここで周知をしていければいいのかなというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 やはり人が集まるという中では、いろいろな交通機関の地図みたいなものもしっかりそこで提供できて、皆さんが足で歩いて見て、移動手段ができることをしっかり知らしめないと、せっかくつくったはいいんですけれども、人が来ないというのは大変もったいないなと思っておりますので、ぜひいろいろな可能性を考えながら推し進めていただきたいというのを希望しまして、質問を終わります。

○青木委員
 それでは、私から資料1と資料3について質問させていただきます。

 まず、1番目、文化・国際交流振興協会の件です。

 これにつきましては、私たちもかつても政策要望などで同じような制度については類似事業を整理・統合し、実施主体を一元化するということを要望しておりましたので、まさに、まずここが実現したということで、この政策については大変評価いたします。

 中身を見させていただきますと、この中で、結果的に文化・国際交流振興協会に一本化するということ、文化・国際交流振興協会、よく聞いたり目にする冊子も出している団体ではあるのですが、今回もう一度中身をよく勉強してみますと、大きく分けて文化振興事業と、2つ目が国際交流振興事業というものに分かれている。やはり効果がある上で、経済的にも事業的にも一本化あるいは効率化していくという中ですので、この中にあります、例えば平成26年度の予算なんですけれども、区から補助金としておよそ8,600万円出ております。そのうち人件費が支出としては3,300万円ほどある。ここに一本化していく中で、文化・国際交流振興協会自体の今後の再編、スリム化みたいなものはあるのかどうか。あるいは、今回中身がふえますので、ここでまた逆に大きくなってしまうのか。繰り返します。文化・国際交流振興協会の今後の再編があるのか、あるいは職員などにおいてスリム化などが今後どのように進むのかというのが1点目の質問です。

 そして、資料を開けまして、対象者のところなんですが、(2)の②に、構成員のうち5割以上が区民、若しくはそれと同等以上の構成比率となることというのがあります。この条件が、これまでにもあったもので、引き続きこの条件が残ったのか、あるいは今回新しくつけ加えられた条件であるのかというのが2つ目の質問です。

 そして、3つ目が、対象事業のところ、3番目に団体活動というのがあります。新設区分ということで、当該団体活動の対象経費2分の1の範囲内として、上限40万円が助成されると。これは平成28年度から始まるということですけれども、将来的に、今活躍しているNPOなどもたくさんありますけれども、これまで協働事業などで取り上げられてきたようなものも、今後コミュニティ活動あるいはアソシエーション活動として支援するための制度として、これが活用されていくのか。

 この3点です。お願いいたします。

○吉原文化・生涯学習課長
 まず、1点目の協会についてのお尋ねでございます。

 今後の再編につきましては、申しわけございません。私は認識しておりませんが、体制でございますけれども、この事業が新たに協会に移行して一元化して実施していくに当たりまして、ちょうどその実施時期がまるごとミュージアムの時期と重複する部分がございます。これまでも、まるごとミュージアムにつきましては、文化・国際交流振興協会と区の共催事業ということで実施しておりまして、その時期に区が文化事業助成の事務に当たっているときにつきましては、協会のほうの事務分掌を厚くして対応してきたところでございます。今後につきましては、逆に、区のほうがまるごとミュージアムの事務を重く持ってということで、同等の体制で対応していく考えでおります。

 それから、助成の条件でございます。

 構成員のうち5割以上が区民、若しくはそれと同等以上の構成比率となることということでございます。今後、制度をしっかりとつくり上げていく上での経過的な考えでございますけれども、区民を10割換算といたしまして、在勤・在学者をその5割換算というふうに、考えております。ですから、100人の構成員を持つ団体がございましたらば、例えば区民だけで構成するものであれば、最低50名いればいいという考えでございます。また、区民が40名ということであれば、在勤・在学はその半分換算でございますので、20名の在勤・在学者で構成することが必要、それから、例えば30名の区民であれば、40名の在勤・在学者で構成することが必要であるというところでございます。

 3番目のコミュニティという部分でございますけれども、実は、こういった文化事業の活動を通じまして、例えば区民だけであれば、それはそれでよろしいと思うんですけれども、新しい区民の方もいらっしゃいますし、これまで住んでいらっしゃる方もいらっしゃいます。また、在住・在勤の方も入れば、団体の中で新たなコミュニティというものが形成されるものというふうに考えております。また、そういった文化事業を広く区民に周知するということも条件としておりますけれども、文化事業を実施する団体と、それから区民との文化を通じたコミュニティができるのではないかという期待も、実はございます。

 それから、この条件でございますけれども、団体活動助成というものは、新設をしたことに伴いまして設けた条件でございます。ですから、これまでの事業に対して助成をするものにつきましては、これまでどおりでございます。新たに設けた事業活動に対しての助成について、この条件を新設したものでございます。

 以上でございます。

○新治区民部長
 文化・国際交流振興協会、今後のお話が出ておりました。委員も御案内のとおり、文化事業というのは極めて継続性のあるもの、それから発展性のあるものでございます。人がかわってしまうと、以前のものをさらに発展させていくことのいろいろな御相談等にうまく対応できない場合もあります。委員のほうからは、この振興協会のスリム化とか、そういうお話がございましたが、今後はやはり私どもに求められてくるのは、先ほど観光拠点の話もありましたが、中央区にはさまざまな文化資源があって、それを生かして中央区のさらなるにぎわいづくりというものをしっかりと行っていかなければいけない。さらに、その先を見据えれば、東京オリンピック・パラリンピックということで内外からたくさんの方にお越しいただいて、それは国際交流の部分も含めて、中央区の大きな発展の礎になるものと思っております。したがいまして、この振興協会の役割というのは決して小さくはないと私どもは思っておりますので、そういう視点に立ちながら、今後については、振興協会の方々とも、また、さまざまな文化団体の方ともいろいろと協議をしながら考えてまいりたいと思っております。

○青木委員
 それぞれありがとうございました。

 ちょうどお答えの中で、まるごとミュージアムのこともお答えいただきましたので、今後は区が中心となり、そして国際交流振興事業、特にインターナショナルの部分については、今のお答えにもありましたように文化・国際交流振興協会のほうにも受け持っていただきながら、共同で進めていくというふうに理解しました。

 それから、NPOのほうもわかりました。

 私は、別に在学・在勤の方にこだわっているわけではなく、ここは区民の方、在学者、在勤者の方が広く集まりやすい場所でもありますので、コミュニティ活動、そこからアソシエーション活動というふうに広がっていくことも応援しております。

 それでは、次の質問です。

 資料3のほうですが、中央区観光拠点です。

 中央区観光拠点につきましては、本当に私も、さまざまな委員会、定例会の一般質問、予算特別委員会、決算特別委員会を通じまして、いろいろな議員さんがこれまで質問してきたというものもありまして、改めて検索をしてみますと、本当にいろいろな方が質問していらっしゃる。これを大きく大ざっぱにどういう質問だったかといいますと、この立地に対する不安です。本当に中央区の観光都市、銀座や築地、日本橋を抱える観光都市である中央区にふさわしい観光拠点ができるのかというような質問をいろいろな議員さんが行っております。私も第三回定例会の中で同じような質問をいたしまして、そのときのお答えは、この施設は、観光案内のほか、本区の魅力を創造・発信する拠点として整備を目指しております。現在、機能やサービス内容を検討しており、民間の力を活用し、効果的で効率的な運営を行ってまいりたいと考えておりますと。毎回、大体このようなお答えを行政側からいただいているようです。

 そして、今回の資料なんですけれども、読んで私も、びっくりしたというほどではないんですけれども、その答えが、そのまま読みますね。当該施設においては立地面・構造面から収益モデルを構築することは難しいことが判明した。しかし、「食」の雰囲気の再現を中心に施設運営を行うといった、いわゆる「『食』のテーマパーク」であれば一定程度の集客が見込め、採算性の低い観光情報センター(仮称)との組み合わせであっても相乗効果が期待できるとの見解もあった。そこで民間事業者に業務を委託し実施した場合の経費を試算したところ、整備費及び運営費が高額となり、将来的な財政負担を考慮すると断念せざるを得ないとの判断に至った。これまで委員会などで何度も話し合われてきて、ほかの民間事業者との話し合いも行われまして、その結果、将来的な財政負担を考慮すると断念せざるを得ないとの判断に至ったと。

 私から見ますと、何かこの1枚で、この結果でというのがとても満足できる答えではないんです。ですから、その点も含めまして、これまでの状況も含めて、もう少し、私にというよりも、区民の皆さんに、これ、結果的に断念せざるを得ないというこの一文ですね。どうしてこうなったかというところを詳しくお話しいただければと思います。

○田中商工観光課長
 これまでさまざまな方々から御質問いただく中で、過去にいろいろな形での答弁ですとか、返答を行ってきたというところになってございまして、そういった意味では、一定の方向性が出るまでに時間がかかってしまったというのがあって、大変申しわけないというふうに思っているところでございます。

 その中で、今回、こちらの、将来的な財政負担を考慮すると断念せざるを得ないという表現の部分ですが、こちらにつきましては、食のテーマパークという計画についての断念ということでございまして、ここにつきましては、そういった意味では、これを検討するに当たりまして、例えば料理飲食業組合の方ですとか、いろいろな方々に御協力をいただきながら検討を行ってきたところでございまして、その中で、この方向性、区が食をテーマとしたものをつくるということ自体が難しいということで断念したという意味合いで、この表現をさせていただいているというところでございます。

 以上です。

○青木委員
 わかりました。

 この資料を裏返しますと、地下1階と1階、地下は地下通路で京橋駅とつながっているということですので、そういう利点も生かしながら、この地下1階と1階が中央区観光情報センターになる。3階から6階までが日本土地建物株式会社のマスターリースにより、キッズ・ファミリー・国内外観光客を主要客層とした、年間来場者目標200万人の人気キャラクター施設など集客力の期待できるテナント。これまでさんざん、どうやったら集客できるかということを区と民間も交えて、いろいろな委員会も交えて話し合ってきた。そして、今回また、なぜこのキッズ・ファミリー、人気キャラクター施設だと集客力が期待できるのか、これも大変不思議に思います。先ほど具体的にキティーちゃんですとかディズニーとか出ましたけれども、当然、そういうお店もあります。場所によっては、たくさん人が集まるところもありますが、このビルの3階から上、6階までですね。これについても、私はちょっとこの1行だけでは納得できないといいますか、集客力の期待できるテナント、どうしてこういう結果になったのか、そこをお聞かせください。

○田中商工観光課長
 まず、集客力につきましては、先ほど来の前委員の御質問にもございましたが、この施設自体で観光情報を提供するときに、一体どのぐらいの人が来てくれるのかという部分が一番大きな問題点だろうというふうに考えております。そういった意味では、観光情報センターのみで、区民の方も含めまして、ましてや海外の方ですとか、日本全国から、幾ら東京駅前に立地があるといっても、ここにそれだけで中央区の観光情報を調べるために来てもらうということはなかなか難しいだろうというふうに考えています。そこで、一定の集客力、大きな集客力を持った施設を入れることで、施設にお見えになった方々に中央区の魅力を知っていただくというような形で、また中央区の中への新たな回遊性につなげていきたいということから、こういった施設の考え方を行っているというところでございます。

 以上です。

○青木委員
 集客力の期待できるテナント、本当にこれは大変大きな難しい課題だと思いますが、立地については、もうここしかないわけですし、地下1階と1階に中央区の観光情報センターが入るということで、あとは要望でしかありませんが、ぜひここにしっかりとした情報発信ができる場所、まさにオリンピック・パラリンピックに向けて、全世界の観光客の方が来てくださるようなものになることを祈って、質問を終わります。

○河井委員
 私も、前委員から多くの質問がありましたので、資料1と3について取り上げます。

 まず、資料1の文化事業助成制度等の見直しについてなんですが、1点だけ確認をさせてください。

 対象事業で、新設区分で団体活動への補助というものがあるんですけれども、何でこういったものが出てきたのかの経緯をお伺いしたいんですけれども、これは、例えば区とかの事業をやっていただいている団体で、団体自体の運営に困っている団体から声が上がってきて、こういうものをしなきゃいけないなという結論に達したということなのかどうかを確認させてください。

 例えば、会社でしたら、運営がうまくいかなかったら、会社じゃないですけれども、団体とかでも、会費を多く取るとか、そういう団体そのものが自助作用といいますか、努力して運営できるような体制を整えていく必要があるんじゃないかな、簡単に手を差し伸べていいのかなという気がしたものですから、なぜこういう新設区分の団体活動への助成が生まれたのかについて確認をさせてください。

○吉原文化・生涯学習課長
 今回の見直しの経緯でございますけれども、これにつきましては、実は文化事業助成審査会委員のほうからも若干問題提起もあったところでございまして、行政評価の中の、例えば区民の文化活動の振興という施策評価の中でも明文化させていただいているところではございますが、文化事業助成は、区内で長年にわたり継続的に活動している文化事業が選定される傾向が少ない状況にある。これは、団体に対する活動助成がないということを明文化したところでございます。また、本事業によって生まれた多様な文化活動を地域に着実に根づかせていくために有効な実施方法等について検討が必要であるというところを記載させていただきました。今後の方向性といたしましては、区内で継続的に文化活動を実施している団体に対する助成を新設するなど、助成対象事業の見直しを行うとともにという記載をさせていただきまして、それに基づき、今回事業の見直しをさせていただいたところでございます。

 以上でございます。

○河井委員
 そういうことを書いてあるのであれば、せざるを得ないという感じなのかなという気もしますけれども、しっかりと審査のほうはしていただいて、ふさわしい団体にふさわしい金額を出していただきたいと思います。

 では、時間がないので、資料3についてお伺いをいたします。

 確認なんですけれども、建物概要にある再開発事業における公共公益施設部分というのは、地下1階から6階まで全てが公共公益施設部分ということでいいのかを確認させてください。

○田中商工観光課長
 ごめんなさい、図面をつけていないので、再開発の全体が非常に、わかりづらい部分だと思うんですけれども、中央通りに面しまして、まず中央通りから街区を見た場合、右手側に明治屋さんのビルが歴史的建造物として、そのまま残ります。それと、その左側に対照的な部分として低層棟の公共公益施設棟ができます。その後ろの部分に、こちらにございますように地上32階建ての再開発棟ができるというような形になっていまして、中央通り側から見ますと、明治屋さんのビルと、今回我々の持っているビルがゲートのような形になって、再開発棟の地下1階部分を街区として突き抜けて、向こう端の街区に行けるといったような形になってございまして、要は、中央通りに面した低層棟の部分の一部といいますか、この部分を公共公益施設として活用することができるといったような位置づけになってございます。

 以上です。

○河井委員
 では、済みません。言葉の説明をいただきたいんですけれども、公共公益施設というのは、手前の低層棟が公共公益施設ということなんですけれども、公共公益に資する部分として一部であればいいのか、全体が公共公益に資する部分でなければならないのか、そのあたりを教えてください。

○田中商工観光課長
 都市計画決定をされたときに、その建物の中の全体ということではなくて、中央区の持ち分の部分で公共公益的なものを行うというような位置づけになっておりまして、低層棟の全てが公共公益施設の位置づけになっているということではございません。

○河井委員
 前委員からも議論がありましたとおり、3階から6階の部分を見たときに、これって公共公益施設なのかなみたいな気がしたものですから、観光情報センターが入れば、ほかの部分は公共公益的なものでなくてもいいということなのかなと理解をいたしました。

 200万人が年間来場する施設ということなんですけれども、200万人来る施設というと、どういったものがあるんでしょうか。済みません。私も調査してわからなかったので、教えてください。

○田中商工観光課長
 済みません。まず、最初に、私の説明が悪かったのかなと思うんですが、3階から6階部分について、公共公益施設でないというふうに考えているということではなくて、こちらにつきましても、例えば国が推進するクールジャパン戦略ですとか、海外の方々にたくさん日本に来ていただいて、日本を知っていただこうという、そういった事業に大きく貢献するものであって、要は官民の連携による観光振興に資する施設にしていきたい。ですので、単純にいろいろなキャラクター施設に入っていただくということではなくて、それとあわせて、それを中央区の観光にどう結びつけていくか、この辺で官民の連携を活用していきたいというふうに考えているところでして、こちらも当然公共公益施設だというふうに認識しているところでございます。

 それから、200万人がどのぐらいかという部分でございますが、これは事業者側の発表する中でいろいろと使われている数字でして、具体的にというところではなくて、200万人を想定してといいますか、できるだけ多くの方に来ていただきたいというところも含めましてやっておりまして、例えば何か積算をして出した数字ということではございませんので、御理解いただければと思います。

 以上です。

○河井委員
 わかりました。

 お伺いしたいんですけれども、日本土地建物株式会社がこれからそういうテナントさんを集めて契約をしていくということなんですけれども、中央区の意向はどれぐらい取り入れてもらえるのか、区の影響力がどのくらいあるのかについてお伺いしたいと思います。これは、例えば区としてはそうやってキャラクター施設など、集客力を期待できるテナントに入ってほしいと思っていても、日本土地建物株式会社さんが余りそういったことを考えずに、別のテナントを集めてくる可能性とかも出てくるのかなという点が心配だったので、教えてください。

○田中商工観光課長
 区の考え方につきましては、現在、日本土地建物株式会社と協議を進めておりますが、その中で十分説明をさせていただいて、御理解をいただいているものというふうに認識をしております。

 また、この先、テナントと日本土地建物株式会社の契約につきましても、日本土地建物株式会社が探してきたところをそのまま通すということではなくて、当然、ここについては、区と協議した上で決定していくといったようなことを考えているところでございます。

○河井委員
 わかりました。

 非常に立地も不安の声が多かった観光拠点なんですけれども、週末の核になるようなものが京橋駅の近くにはなかなかなく、今のところ、週末寂しい感じもしますので、しっかりと、週末の核となる施設となることを期待しています。

 以上で質問を終わります。

○小栗委員長
 それでは、議題、地域振興、文化振興、観光振興及び地域経済活性化対策に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 では、そのようにさせていただきます。

 これをもちまして、本日の地域活性化対策特別委員会を閉会いたします。

(午後2時50分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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