平成27年 予算特別委員会(第10日 3月17日)
1.開会日時
平成27年3月17日(火)
午前10時30分 開会
午前11時47分 散会
2.開会場所
第一委員会室
3.出席者
(19人)
委員長 中嶋 ひろあき
副委員長 植原 恭子
委員 鈴木 久雄
委員 礒野 忠
委員 木村 克一
委員 染谷 眞人
委員 瓜生 正高
委員 田中 広一
委員 堀田 弥生
委員 小栗 智恵子
委員 志村 孝美
委員 増渕 一孝
委員 田中 耕太郎
委員 渡部 博年
委員 渡部 恵子
委員 河井 志帆
委員 富永 一
議長 原田 賢一
副議長 中島 賢治
4.説明員
5.議会局職員
田野議会局長
小暮庶務係長
荻原議事係長
笠井書記
鎌田書記
6.議題
- (1)議案第1号 平成27年度中央区一般会計予算
- (2)議案第2号 平成27年度中央区国民健康保険事業会計予算
- (3)議案第3号 平成27年度中央区介護保険事業会計予算
- (4)議案第4号 平成27年度中央区後期高齢者医療会計予算
- (5)議案第28号 平成27年度中央区一般会計補正予算
- (6)議案第29号 平成27年度中央区国民健康保険事業会計補正予算
- (7)議案第30号 平成27年度中央区介護保険事業会計補正予算
(午前10時30分 開会)
○中嶋委員長
おはようございます。ただいまより本日の委員会を開会いたします。
議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算の修正案について、提出者の説明を願います。
○小栗委員
(説明)
○礒野委員
議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算修正案について、提出者の説明も終わりましたので、本修正案についての質疑に入るようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算の修正案について質問者の発言を願います。
〔発言する者なし〕
○礒野委員
議事進行について、動議を提出いたします。
議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算の修正案についての質疑も終了したと思われますので、本修正案についての表決に入るようお諮り願うとともに、暫時休憩し、午前10時50分に委員会を再開されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
午前10時50分に委員会を再開いたしますので、御参集願います。
暫時休憩いたします。
(午前10時39分 休憩)
(午前10時50分 再開)
○中嶋委員長
休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
これより、採決に入ります。
副委員長は委員席へお移りください。
議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算の修正案について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
起立少数と認めます。——着席してください。
よって、議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算の修正案は否決することと決定いたしました。
副委員長は副委員長席へお戻りください。
○礒野委員
議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算の修正案についての審査も終了しましたので、次に、各会派の態度表明を行うようお諮り願うとともに、暫時休憩し、午前11時に委員会を再開されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
午前11時に委員会を再開いたしますので、御参集願います。
暫時休憩いたします。
(午前10時52分 休憩)
(午前11時 再開)
○中嶋委員長
休憩前に引き続き、委員会を再開します。
質疑が全て終了いたしましたので、これより、本特別委員会に付託を受けました議案第1号から議案第4号及び議案第28号から議案第30号に対する各会派の態度表明を願います。
まず、自民党さん。
○鈴木委員
中央区議会自由民主党議員団の態度表明を行います。
平成27年度予算は、「東京オリンピック・パラリンピックで中央区の黄金時代を!!」をテーマに、2020年の五輪と、その後のさらなる躍動への礎を築くことに重点を置き、基本構想で掲げた子育て支援や教育施策の強化、高齢者や障害のある方にも住みなれた地域で安心して暮らし続けられる福祉・医療の充実等の思いやりのある安心できるまちづくり対策。また、水と緑にあふれ、うるおいのある環境を創出するための水辺の緑道・護岸整備等、自然との調和。区内の新たな交通体系の構築として、近隣区との連携を視野に入れたコミュニティサイクルの実証実験の開始。都との連携によるBRTの導入計画。都市交通の抜本的な課題解決のための地下鉄新規路線の導入等の関係機関への働きかけ。本区の特性である88%の集合住宅居住者を主体とした新たな視点からの防災訓練等を検討した、うるおいのある安全で快適なまちづくり対策。本区の地域経済を担う中小企業や商店街の一層の活性化。区内商店街相互の連携や区外への積極的な情報発信等の商店街振興対策。また、都市観光の推進として、京橋二丁目観光情報センターを核とした区内のあらゆる情報の整理や集約。多言語対応した施設整備。築地地区の新たなにぎわいの拠点、築地新市場(仮称)施設整備。児童数の急増に対応した教育の中央区にふさわしい教育施策の充実等のにぎわいとふれあいのある躍動するまちづくり対策を3つの基本目標とし、山積する課題に取り組み、快適な都心居住を目指した予算編成となっています。
基幹的な歳入である特別区民税が初めて200億を突破する見込みであることなど、一定の改善要素はあるものの、法人住民税の一部国税化による特別区交付金へのマイナス影響や、歳出面でも、人口増加に伴う行政需要が確実に増加、施設整備に要する建築費も高騰を続けているなど、本区の財政は決して楽観視できない状態にあります。
予算編成に当たっては、限られた財源の重点的・効果的な配分や、各種基金や特別区債の計画的な活用により健全財政を堅持しつつ、最重要課題に取り組むとともに各種事業の充実・強化を図られたことは、大いに評価いたします。
その結果、新規事業22、充実事業49、臨時給付金の支給などを含む一般会計総額、前年度比9.6%増の910億7,174万6千円と、過去最高を更新する予算を組まれました。
我が会派各委員は、本日に至るまで審査の過程において、さまざまな行政課題に対し、区民の目線から施策の一つ一つを検証し、皆様から寄せられる切実な要望等を加味し、各款にわたり、提案も含め質疑をしてまいりました。
本区の定住人口は、2月1日現在、13万8,456人に達し、ことし5月ごろには14万人に達する勢いにあります。
東京駅前地区は、国家戦略特別地域にも位置づけられた市街地再開発事業として、羽田との交通結節点となるバスターミナルや駅前広場の整備、大会終了後、将来人口4万3,000人と想定される晴海地区将来ビジョンの実現に向けたまちづくり、都心最後の貴重な公有地23ヘクタール、約7万坪の広大な築地市場跡地の活用等、今後の課題は数多くあります。
本区行政当局におかれましては、各施策の展開に当たり最大限の努力をされるよう期待するものであります。
以上申し上げまして、我が中央区議会自由民主党議員団は、本予算特別委員会に付託されました平成27年度中央区各会計歳入歳出予算及び各会計補正予算に賛成し、態度表明といたします。
○中嶋委員長
次に、公明党さん。
○堀田委員
平成27年度中央区各会計歳入歳出予算案及び補正予算案に対する中央区議会公明党の態度表明を行います。
本区の平成27年度予算案は、子育て世代・高齢者人口の増加に対し保育所待機児童解消に向けた取り組みや、一人一人の命、健康や安全・安心を守る取り組みなど進めておりますが、今後も未来を見据えた総合的な対策が必要と考えます。2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会や、その後の区内全体の良好なまちづくりを進め、誰もが安心して住み続けられる区を目指していかねばなりません。
歳入面においては、納税義務者の増加や所得環境の改善などにより、特別区民税は7.2%の増、初めて200億円を突破する212億円が見込まれ、特別区税全体では前年度に比べ5.7%の増となります。国庫・都支出金は、子ども・子育て支援新制度の実施や市街地再開発事業助成の増に伴い、前年度に比べ4.7%の増となっています。また、繰入金は、築地場外市場地区先行営業施設の整備費や豊海小学校の改築費の増などにより、施設整備基金及び教育施設整備基金から増となるほか、財政調整基金からの増などにより、前年比16.7%の増となっています。特別区債は、明正小学校・明正幼稚園及び新川児童館の改築が完了したことによる減があるものの、豊海小学校及び豊海幼稚園の改築や有馬幼稚園の増改築の財源として特別区債を発行するため、前年度に比べ116.7%の増となっています。
歳出面においては、日本橋・有馬・久松・月島第三・豊海小学校等の増改築や小学校通学路防犯カメラの設置、プレディの開設時間延長などにより、教育費を前年度比37.3%増としたほか、保育定員の拡大と保育士の人材確保・処遇改善を図るための宿舎の用意、また、おたふくかぜワクチン接種費用助成の充実など、将来を担う子供たちを育む教育・福祉施策を充実されています。また、認知症施策の推進や高齢者歯科健康診査の対象年齢の拡大、高齢者の孤立防止・生きがい推進懇談会の設置、障害児放課後等デイサービスの定員拡大などの高齢者・障害者施策、また防災対策優良マンション認定制度など、防災対策もさらに充実しており、評価いたします。
昨年の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減が長引き、景気回復への道半ばという状況にある中、本区の人口増加を踏まえ、2020年、また、その先の将来を見据えて、新公会計制度の導入による有効な活用の検討を進めるなど、今後も健全で持続可能な財政運営を維持し、限られた財源をより効果的な活用に努められるよう要望します。
私たち中央区議会公明党は、平成27年度中央区各会計歳入歳出予算案及び補正予算案の審査において、さまざまな行政課題に対し、区民の目線から施策を検証し、質問させていただき、御提案を申し上げてまいりました。区行政当局におかれましては、今後施策の実行に当たり、可能な限りこれらの意見を反映されますよう心より願うものであります。
以上申し上げまして、中央区議会公明党は、平成27年度各会計歳入歳出予算案及び補正予算案に賛成し、態度表明といたします。
○中嶋委員長
次に、日本共産党さん。
○小栗委員
平成27年度中央区各会計予算に対する日本共産党中央区議会議員団の態度表明を行います。
今、日本経済は、安倍自公政権が進めた消費税8%への増税で消費が落ち込み、2月16日に発表されたGDP速報によれば、昨年1年間の家計消費はマイナス1.3%、この20年で最大の落ち込みとなっています。労働者の実質賃金は19カ月連続マイナスとなり、消費の低迷も続いています。円安と株高によって大企業と大資産家は恩恵を受けましたが、国民の暮らしは悪化し、格差はさらに拡大しています。
党区議団が行っている区民アンケートには、物価が上がって食品価格も上がって、なのに給料は変わらず、消費税は全てにかかってくるので本当につらい、死ねと言われている気がする、また、アベノミクスの恩恵は我々零細企業には及ばないなどの声が寄せられています。
国会では、自民・公明の与党が2015年度政府予算案を衆議院で通過させましたが、重大問題の第1は、5兆円を突破した軍事費です。安倍政権が進める海外で戦争する国づくりや沖縄での米軍新基地建設を財政的に裏づけるものとなっています。
第2に、福祉のための社会保障予算は、高齢化などによって見込まれていた自然増予算にまで手をつけ、医療も介護も年金も大幅に後退させています。消費税増税の際の社会保障のためという公約さえ完全に投げ捨てるものです。
第3に、税制改正に盛り込まれた法人税減税は、利益が出ている大企業の負担を軽くするために赤字企業や中堅企業の負担をふやす、大企業本位のきわみです。大企業への減税は2年連続で、減税額は来年度には1.6兆円に達します。
大企業減税、庶民増税の税制改正とあわせ、国民の暮らしを苦しめる三悪予算です。こんな予算が国民の暮らしの悪化を食いとめるどころか、経済と財政のゆがみをますます激しくするのは明らかです。
都政では、舛添都知事のもとで、予算編成の基本として都民福祉の充実による生活の質の向上を位置づけ、福祉、雇用、中小企業対策などで都民要求を反映した施策の拡充がある程度図られていますが、不要不急の大型開発が引き続き推進され、国際金融センター構想など、金融機能の過度な集積による金融投機を推進することを初めとした基本的問題があると考えます。
豊洲新市場を来年11月に開場するとしていますが、豊洲新市場計画は、土壌汚染対策の欠陥、高騰する汚染対策費と整備費、非効率的な施設・物流計画など、問題が山積しています。オリンピックにあわせて強行しようとしている築地市場移転計画は凍結すべきです。
また、オリンピック選手村計画は、地元中央区の晴海地区将来ビジョンを反映したものに見直し、超高層タワーマンションの建設は中止すべきと考えます。
このような国と都の悪政のもとで、中央区に求められているのは、地方自治法に基づく住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとするという立場にしっかりと立つことです。
中央区の新年度の一般会計予算案は、前年比83億円増となり、909億2,963万円で過去最大の予算規模となっています。区長の所信表明では「オリンピック・パラリンピックで中央区の黄金時代を!!」と、2020年オリンピックを機にさらなる躍進のチャンスと捉えるとして、オリンピックをてこにしたまちづくりを進めることに意欲を燃やし、選手村ができる晴海地区を含め、再開発事業が進行中のもの25事業、準備中が7事業、全部で32事業も進められようとしています。
新年度予算では、市街地再開発助成や学校増改築などの投資的経費に一般会計予算の3割、273億円を充て、昨年より33%も増額しています。市街地再開発事業助成は、新年度だけで7事業に90億円を計上、予算の1割を占めています。銀座六丁目や日本橋二丁目などのオフィス、商業施設の再開発にもそれぞれ10億円以上の補助金が投入される予定です。国や都の国際競争力を高める都市づくり路線に乗って、都市再生特別地区の手法により規制緩和や区道の改廃で大サービスをし、超高層・超過密な都市をつくることは、災害時の危険も増大させます。オフィスの供給過剰問題が指摘されており、抜本的に見直すべきです。また、住宅系の4つの再開発事業では、全部で約5,350戸の住宅ができることになり、さらに人口がふえ、施設整備が追いつかない事態が加速します。
一方、こうした投資的経費の増大で財政が厳しくなるとして、区民には受益者負担の適正化の名のもとに負担増やサービス削減を図り、新年度予算で、駐輪場の有料化、放置自転車撤去・保管料の徴収を導入しました。しかし、NTTや東京電力などの道路占用料は、区の固定資産税評価額に見合う適正な料金への改定は具体化されず、大企業に社会的責任を果たさせることには消極的です。
また、区民には国民健康保険料の値上げが新年度も予定されています。高過ぎる国民健康保険料で滞納世帯が22%に上るという深刻な事態であるにもかかわらず、一般会計からの繰入金を今年度より1億2,000万円以上減らし、保険料負担は6,000万円増となっています。
介護保険料も、基準額で12%の引き上げとなります。介護保険制度の改悪で要支援者を総合事業に移行する問題は、準備が整わないため、2年間猶予期間を設けることになりましたが、所得によって介護サービスの利用料を2割負担にする、後期高齢者医療の保険料の特例措置をなくすなど、高齢者にとっても負担増ばかりが重くのしかかります。
福祉の増進を図るべき中央区が、大規模開発を優先し、区民サービスの削減や区民への負担増を強いることは問題です。
日本共産党区議団は、2014年9月26日、区民アンケートなどに寄せられた切実な要求を集約した510項目の2015年度中央区予算編成に関する重点要望書を区長に提出し、積極的に予算化するよう求めてきました。
本予算特別委員会では、各款について詳細に質疑し、問題点を指摘するとともに、積極的な提案を行ってきました。さらに、予算修正案を提出し、第1に、区民の合意を図らず行おうとしている駐輪場有料化を中止すること、第2に、無駄を省き、簡素で効率的な区民本位の行財政運営を図ること、第3に、学校プールの一般開放、区の情報公開を一層促進するなど、区民にとって緊急かつ必要な施策を予算化するという基本に立って、一般会計歳入歳出予算を6,416万5千円減額する修正案を提出しました。しかし、残念ながら、他会派の賛同を得られず、我が党の修正案は否決されてしまいました。
これらの経緯を踏まえ、区長提出の予算案を詳細に検討し、区民の長年の要望、我が党の要求、行政の努力などを反映して、認可保育所の増設、特養ホームの定員拡大、障害児放課後デイサービスの拡大、コミュニティサイクルの導入、小学校の増改築などの施策が予算化されているものの、予算内容には抜本的な見直しが求められる問題があると判断しました。
よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第28号「平成27年度中央区一般会計補正予算」、議案第30号「平成27年度中央区介護保険事業会計補正予算」には賛成しますが、議案第1号「平成27年度中央区一般会計予算」、第2号「平成27年度中央区国民健康保険事業会計予算」、第3号「平成27年度中央区介護保険事業会計予算」、第4号「平成27年度中央区後期高齢者医療会計予算」及び議案第29号「平成27年度中央区国民健康保険事業会計補正予算」に反対します。
以上、日本共産党中央区議会議員団の態度表明を終わります。
○中嶋委員長
次に、区民の会さん。
○田中(耕)委員
中央区民の会の態度表明を行います。
本区の人口は、今月1日現在、13万8,735人と14万人を目前へと迫り、過去15年間以上にわたり力強く増加するとともに、今後も当面の増加が見込まれることから、学校等教育施設、保育園や特別養護老人ホーム等の福祉施設の定員増加を初め、各種行政施設の増設、充実は喫緊の課題であり、また時代の変化に対応した市街地再開発事業、築地場外市場地区先行営業施設への大型投資も避けられないものと考えます。
本年度の予算規模は、補正予算案で一般会計910億7,174万6千円と過去最大規模となり、前年度比10%超の増となり、5年連続での増額更新となりました。
歳入面では、人口増加を背景として、特別区税、特別区交付金ともに5%超の歳入増が見込まれ、各種基金の繰入金が16.7%の増加、区民負担の世代間の公平性と平準化を目的とした特別区債の新規発行、さらに各種手数料、利用者負担金見直しや地方消費税交付金の増収など、安定的な歳入増加を見込んでおります。
また、歳出面において、主要事業を検証しますと、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた取り組みや、支援の対象をマンション管理組合へと広げた防災対策優良マンション認定制度の新設、子育て世帯への保育所・幼稚園の負担軽減策、子どもの居場所プレディの保育時間の延長、特別養護老人ホームマイホームはるみの定員拡大、近隣区との連携したコミュニティサイクルの導入等、区民のニーズに沿った新規事業の展開並びに既存事業の充実が図られており、大いに評価するものです。
また、3特別会計においても、人口増加、高齢者数の増加により財政規模が拡大する中で、健全な運営がなされており、来るべき超高齢化社会を見据えた取り組みを先行して行うことをさらに強く期待するものであります。
以上、見てまいりましたように、本年度予算編成に際して、現状に即した政策の充実がおおむね目指されておりますが、一方で、引き続き区民からの要望が強い保育園の待機児童問題、特別養護老人ホームの待機者解消を初めとする重要政策課題には、全庁を挙げた横断的な取り組みに一層の努力をお願いするものであります。
また、都心である本区を取り巻く環境は、経済的、国際的にも目まぐるしく移り変わっています。臨機応変に、そしてスピード感を持った対応を求めます。
以上申し上げました上で、中央区民の会は、平成27年度一般会計、各特別会計並びに各補正予算に賛成の意を表明します。
○中嶋委員長
次に、民主党区民クラブさん。
○渡部(恵)委員
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を5年後に控え、選手村を晴海に迎える中央区は、まず大会に向けて、国内外から多くの人々が集い、誰もが憧れるまちという目標を掲げ、5つのビジョンを打ち出されました。
1、誰もがスポーツに親しめるよう機運を高め、子供たちの心身の健全な育成に向けて、オリンピック・パラリンピック教育を推進すること。
2、小・中学校における国際教育を推進し、心のバリアフリーを培い、国際感覚を持った幅の広い視野を養う人材育成を行うこと。
3、国際化に向けた都市観光の推進と観光情報センターを活用した情報発信の強化、公共サインの多言語対応や外国語ボランティアの育成を行うこと。
4、安全・安心な地域防犯・防災体制の構築。
5、誰もが快適に過ごせる都市環境の確保。
これら5つの輪がオリンピック・パラリンピックの五輪となって開いていけるように、オリンピック・パラリンピック区民会議を立ち上げることは、大会終了後のさらなる躍進を見据えた基盤となる方向性を打ち出されています。
さらに、平成27年度予算案は、この躍進への礎を築くために、新規事業を22、そして充実事業を49と、取り組みを打ち出されています。
現在、本区は、人口増加と大会終了後を見据えた本区のさらなる躍進のために伴うさまざまな行政需要に対応しながら、限りある財源の中、山積する課題に対し、有効な行政運営をどこまで行えるのかという厳しい判断を迫られています。
私たち民主党区民クラブは、区民福祉の向上と充実のために、各事業に対し、限られた財源の重点的・効果的な配分が各事業において行われているのか、また、健全な財政運営のもとでそれぞれの事業を運営できるのか、慎重に審議いたしました。
まず、掲げられた3つの基本目標についてです。
第1の目標である、思いやりのある安心できるまちでは、子供を産み育てやすい自治体ナンバーワンを目指す取り組みとして、待機児童解消のために、私立認可保育所2園の開設支援、小規模保育、1歳児の保育枠を拡大する期間限定型保育を行う事業者への運営費の一部補助、地域の事業所内保育所の実施、保育ママ制度の充実など、幾重にも保育しやすい環境を整えるために、日々の努力を重ねておられることは高く評価するところです。民間保育士の人材確保や処遇改善を行う中で、不足する保育にかかわる人材確保にも努めておられることは、子供を育てやすい環境整備に寄与することと思いますが、まだまだ不足する保育需要に今後もしっかりと対応し、人口が都市に集中する中で、子育てしやすい環境整備と少子化対策にしっかりと貢献していただきたいと強く願っております。
また、児童に対しては、プレディの制度を充実させ、児童館と同様に平日利用時間を7時半まで延長すること、また、日曜日に全児童館を開く中で、午後8時まで利用できる児童館を5カ所に拡大することも、子供の居場所づくりに寄与する意味で、高く評価できるものと考えます。
命と健康を守る自治体ナンバーワンでは、介護予防に積極的に取り組み、生涯にわたって心身の健康を維持するために運動習慣を取り入れるなど、スポーツ推進計画を実施することは、区民の健康福祉に寄与する取り組みであります。
高齢者施策では、介護認定を受ける高齢者の6割が見守りを必要とする認知症であることを踏まえ、家族の相談に応えるために、認知症地域支援推進員を配置することは、認知症高齢者とその御家族にとって、大きな支えとなることと思います。
障害者施策では、臨床心理士やコーディネーターを増員し、私立も含めた全保育所を巡回させて、支援を必要とする子供たちへ早期の段階で手を差し伸べられる体制を整えていることは評価できるものであり、生涯を通して一貫した支援を行える育てのサポートカルテの作成は、親亡き後のために非常に有効な手段となることと思います。
男女共同参画社会実現に向けた事業協力スタッフ養成も、区民に積極的に参画を促すための下地を新たに構築する上で、今後に期待したい施策です。
第2の目標である、うるおいのある安全で快適なまちでは、防災対策を通し、集合住宅にお住まいの方々のコミュニティ意識の醸成のために、新たに優良マンション認定制度をつくられました。この取り組みを通し、マンション内の自助・共助の取り組みが構築し、結果的にコミュニティが活性化するように期待しています。帰宅困難者対策として、情報提供のための一時滞在先を示すマップは、日中人口76万人という中央区において、区民の安全確保を第一に考える上でも、来街者の方々のためにも、災害発生直後の混乱を抑止する一助となることを願います。今後起こり得る大規模災害に対しては、自助の取り組みを行うことを区民に呼びかけることが非常に重要になっていきます。さらなる取り組みを行う中で、区民が生き残る対策を講じていただけるようお願い申し上げます。防犯面では、小学校の防犯カメラの充実に犯罪抑止効果が生まれることを期待しています。
本区にとって肝となる重要な基幹的交通システム、BRTの導入については、区民の足となる重要な施策となるため、東京都に対し積極的に働きかけていただきたいと考えています。地下鉄導入についても、大会終了後も続く躍進のために、中央区にとって大動脈となる大切な施策であると考えています。必ず実現へと向かうよう、さらなる努力をお願いしたいと思います。
晴海開発整備計画では、ずっと住み続けたいと思うような中央区民のまちづくりのために、東京都としっかりと協議していただけるように願います。これは、中央区の晴海地区にとって、将来にわたる大変重要なまちづくりの土台となります。そこに住む人たちが生き生きと暮らせる環境整備に着手することは、区民福祉と、その幸福につながるために、気を緩めることなく、しっかりと協議をしていただけるようにお願いします。
第3の目標、にぎわいとふれあいのある躍動するまちでは、都市観光・文化振興と、中央区の背骨を担う重要な施策となります。将来にわたる繁栄のために、大いなる期待をしながら、今後を見守ってまいりたいと考えています。
教育では、児童数の増加に対応しながら、子供たちの未来への可能性を広げるために、国際教育・理数教育の充実を図りながら、本物に触れていく教育に大いに期待をしたいと思います。ただし、パイロット校だけでなく、中央区の全体の教育水準向上と、子供たちの情操教育も含め、未来を担う子供たちの可能性を開く教育に期待をしております。
東京駅八重洲北口地区の再開発によって、東京の表玄関、東京駅と、東京の空の表玄関、羽田空港が結節することで、より便利な駅の利用やビジネス拠点としての新たな可能性を広げていけるように期待しています。
今後、築地市場跡地の問題や日本橋を覆う高速道路の撤去と河川景観整備についてなど、まだまだ山積してくる問題に適宜対処する必要があり、今後も財政的に厳しい運営が予想される中ではありますが、2020年に向けた礎と、その後も中央区が発展していけるように、継続して安定した財源確保をしていただくことを要望し、民主党区民クラブは、平成27年度中央区各会計予算案及び各会計補正予算案に賛成いたします。
○中嶋委員長
次に、新無所属さん。
○河井委員
平成27年度中央区各会計予算案につきまして、賛成の立場から、以下、さまざまな問題点を指摘しつつ、意見、要望を申し上げます。
まず、財政規律についてです。
予算編成に当たっては、限られた財源の重点的・効果的な配分及び区債や各種基金の計画的な活用により健全財政を堅持していることは評価したいと思います。
しかしながら、今後も学校施設の増改築などの各種整備費用に基金を取り崩す予定であることなどから、自主財源の確保が当面の課題となると同時に、予算案の約4分の1を枠として事業構築を行ったフレーム予算についても、各部の創意工夫によって無駄を削減し、より重点化されるべき部分への予算配分を進めていただきたいと要望します。
次に、歳出面についてです。
予算の多くが割かれている子育て・教育関連事業では、児童館の日曜開館やプレディの時間延長及び区立学校における特色ある教育活動など、保護者の多様なニーズに対応していることは歓迎します。また、園児・児童数の増加に伴い、保育所の整備や教育環境の整備・充実に尽力されていることも評価します。しかし、これは見方を変えると、人口増加を手放しに喜んで開発調整を怠ってきたツケだと言うこともできます。今後は、正確な人口推計のもと、適切な施設の配置、整備を進めていただきたいと要望します。
将来のまちづくりについては、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会へ向けた具体的な動きが活発化する中、BRTの導入や地下鉄新規路線の検討など、地元区の意見を関係機関へ伝える機会が今後さらにふえることが予想されます。これまでにも増して、積極的かつ効果的な働きかけを行い、必ず果実を得てきていただきたいと要望します。
その他、さまざまな事業が新規・充実も含め予定されておりますが、その一つ一つをしっかり検証し、事業を選択していくことが求められます。これからもきちんと説明責任を果たし、膨れ上がった事業のスリム化をしていただくように要望いたします。
最後に、中央区の行政執行の半分の責任は、我々議会が持つことになります。不適正な行政執行や論理的根拠に基づかない政策推進が行われてしまうと、その責任を我々は負わなければなりません。行政と議会が緊張感を持って、二元代表制を担う両輪として互いに協力して責任を持つ区政運営を実現していくことを最後に御提案させていただきまして、新無所属の態度表明といたします。
○中嶋委員長
次に無所属クラブさん。
○富永委員
中央区議会の無所属クラブの態度表明を行います。
日本全体で少子化、高齢化、そして人口が減少していく中で、いっときは7万人台まで減少した本区の定住人口は、14万人目前までふえております。5年後には、念願だった東京オリンピック・パラリンピックの2020年の開催が決まり、本区には大会の中心となる選手村ができます。世界中から注目が集まる中、本区が黄金時代を迎えるチャンスです。
とはいえ、そうするためには、解決すべき課題が山積しています。史上最大になると言われている五輪の開催を成功に導き、開催後も勢いを持って発展し続けるためにも、今見えている課題、今後見えてくる課題を一つ一つ確実に乗り越え、バリアフリー、ノーマライゼーション、ユニバーサルデザイン等、さまざまな観点から、世界一安全で安心な強いまちとしての環境を整備していかなくてはなりません。
誰もが生涯を通じて安心して暮らし、活動を続けていくための福祉や教育、そして防災体制の拡充をどのように推し進めていかなければならないかということ、そして、今なお復興のために頑張っている被災地への支援も今まで以上にしていきながら、事務事業や執行体制の厳しい見直しを絶えず行い、商業のまち中央区として財政基盤を守りつつ、歳入歳出のバランスを保ちながら、区民と行政が一体となって行政改革を進めていくことは絶対です。
優しさ、笑顔、活気、そして強さみなぎる世界ナンバーワン都市へと羽ばたく東京の中核、その東京を力強く牽引していく中央区として進んでいくための今回の各会計予算案に無所属クラブは賛成いたします。
これにて態度表明といたします。
○中嶋委員長
各会派の態度表明が終わりましたので、これより採決に入ります。
副委員長は、委員席へお移りください。
まず、議案第1号、平成27年度中央区一般会計予算について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
起立多数と認めます。——着席してください。
よって、議案第1号は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第2号、平成27年度中央区国民健康保険事業会計予算について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
起立多数と認めます。——着席願います。
よって、議案第2号は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第3号、平成27年度中央区介護保険事業会計予算について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
起立多数と認めます。——着席願います。
よって、議案第3号は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第4号、平成27年度中央区後期高齢者医療会計予算について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
起立多数と認めます。——着席願います。
よって、議案第4号は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第28号、平成27年度中央区一般会計補正予算について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
全員起立と認めます。——御着席願います。
よって、議案第28号は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第29号、平成27年度中央区国民健康保険事業会計補正予算について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
起立多数と認めます。——御着席願います。
よって、議案第29号は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
次に、議案第30号、平成27年度中央区介護保険事業会計補正予算について、起立により採決いたします。
本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。
〔賛成者起立〕
○中嶋委員長
全員起立と認めます。——御着席願います。
よって、議案第30号は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
副委員長は席にお戻りください。
さらに、ここでお諮りいたします。
3月19日開会の本会議において、本特別委員会の委員長報告をいたすこととなりますが、その報告についてはいかが取り計らいましょうか。
〔「正・副委員長一任」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
正・副委員長一任の声がありましたので、さよう取り扱わせていただきます。
なお、委員長報告案ができ上がりましたら、次の委員会で御検討をお願いすることになりますが、その際、各会派の態度表明部分の朗読を省略したいと存じますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
御異議なしと認め、態度表明部分の朗読を省略いたします。
それでは、次回の委員会開会日時について、いかがいたしましょうか。
○礒野委員
明後19日午前11時に開会されるようお諮り願います。
〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
ただいまの動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○中嶋委員長
御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決します。
明後19日午前11時に委員会を開会いたしますので、御参集願います。
それでは、私から一言御挨拶申し上げます。
(挨拶)
次に、議長より挨拶を願います。
○原田議長
(挨拶)
○中嶋員長
ありがとうございます。
次に、区長より挨拶を願います。
○矢田区長
(挨拶)
○中嶋委員長
本日は、これをもって散会いたします。
(午前11時47分 散会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559