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平成29年 防災等安全対策特別委員会(2月21日)

1.開会日時

平成29年2月21日(火)

午後1時30分 開会

午後2時10分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 小栗 智恵子    

副委員長 礒野 忠    

委員 石島 秀起    

委員 塚田 秀伸    

委員 堀田 弥生

委員 森谷 歩美

委員 小坂 和輝

副議長 石田 英朗

4.欠席者

(1人)

議長 押田 まり子

5.出席説明員

(14人)

齊藤副区長           

吉田副区長           

島田教育長           

田中総務部長           

林防災危機管理室長       

俣野防災課長          

小林危機管理課長        

中橋保健所長          

望月環境土木部長

草場副参事(交通安全対策・特命担当兼危機管理・特命担当)

田村都市整備部長

暮田建築課長

高橋教育委員会事務局次長

斎藤学務課長

6.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

鎌田書記

黒須書記

7.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより防災等安全対策特別委員会を開会いたします。

 本日、議長は欠席いたしますので、よろしくお願いいたします。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○林防災危機管理室長
 

 1 城東小学校及び阪本小学校の改築に伴う防災拠点の移転について(資料1)

以上1件報告

○小栗委員長
 報告が終わりました。

 発言の持ち時間につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時32分です。自民党さん62分、公明党さん34分、日本共産党34分、中央区民クラブさん34分、改革2020さん34分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○塚田委員
 それでは、私のほうから1点質問させていただきます。

 城東小学校及び阪本小学校の改築に伴い、防災拠点を代替施設に一時的に移転するという内容で資料をいただきました。その中で、3番で、原則として移転前と同程度の機能を維持すると書かれておりますけれども、この中に資器材であるとか備蓄品を収納する倉庫は含まれているかどうか、これをお聞かせください。

○俣野防災課長
 防災拠点の倉庫に関するお尋ねでございます。

 城東小学校、阪本小学校にも、現施設の中にそれぞれ倉庫があるわけでございます。城東小学校につきましては、現在、約50平米、それから阪本小学校については、現時点は65平米、それが移転先に行きますと、たまたま同じでございますけれども、それぞれ25平米ずつの面積の倉庫を、京橋区民館、それから阪本小学校仮校舎に整備の予定でございます。ただ、倉庫が狭隘化する部分もございますので、まずは優先順位の高い毛布ですとかエアマット、それから食料、水、こういったものを優先的に防災拠点の倉庫へ移転をする予定でございます。若干出てしまうものがございますが、そういったものにつきましては、近隣の再開発で行われております民間の地域貢献倉庫、こういったところの近隣の倉庫に入れていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○塚田委員
 ありがとうございます。そうしますと、今まで並みの平米というか、広さは確保していただけるということですね。

 間もなく3.11まで、あと2週間ほどになりましたけれども、あれから6年の月日で防災の資器材というのは、日進月歩と言わないまでも、かなり改善されて、いろいろな新しいいいものができている。発災した後の流れであるとか、そういった考えも、6年前から比べると、日に日にいい形になっているのかなという思いであります。例えば、防災拠点運営委員会でも、毎年、いろいろな新製品というか、防災グッズを見せていただいて、数年前ですと、段ボールで間仕切りをするようなものが、去年からですか、テントみたいな形になるとか、どんどん新しい資器材が改良されて出てくる。そういったものにつきましても、やはり倉庫の重要性というのはかなりあるのかなと。

 そういう意味で、今回の代替施設にそういった倉庫をキープしていただいたことは大変重要だと思うことと同時に、やはり防災拠点運営委員会の周辺に今まで以上にそういったものをストックする場所、資器材及び備蓄品を置く場所というのは、今まで以上に重要になるのかなと。そして、それが防災拠点に近く、町会活動に本当に近い場所にあることが有意義であり、共助の大変な助けになるという思いがします。スペースのない中央区におきまして、確保はなかなか難しいかと思うんですが、今後も、どうぞ防災拠点運営委員会の防災拠点の一環として倉庫を今まで以上に重要に考えていただいて、そのスペースを確保していただければという思いでございます。どうぞよろしくお願いします。

 以上でございます。

○小坂委員
 では、よろしくお願い申し上げます。

 まず、11月の委員会でお願いいたしました佃大橋の遮音壁の落書きに関しまして、委員会の直後に都がすぐに対応してくださいまして、佃大橋の遮音壁の落書きが全て消される形になりました。即座の対応をしていただきまして、本当にありがとうございます。

 また、前回の委員会で、これもまたお願いしました区内歩車分離式信号の設置の資料に関しましても、なかなか難しい資料でありながら、出していただきましたこと、感謝申し上げます。

 それでは、まず、この2つに関連して議論させていただきます。

 まず、1つ目が割れ窓理論の続きですけれども、今回、東京都が佃大橋の遮音壁の落書き、落書きですから、器物損壊罪ですけれども、そのような犯罪を放置していたら、ますますその犯罪がふえるわけですから、すぐに対応をとったということですけれども、実際に経過の中で、どのような流れの中で消されるに至ったのか、そのあたりに関して、おわかりであれば教えていただければと思います。都道なり区道なりに落書きがなされる可能性はあるわけなので、そのときに参考になればと思いまして、どのように消されるに至ったか、その経過をわかる範囲で教えていただければと思います。

 次に、歩車分離式交差点の信号機の話です。

 これに関しましては、平成29年1月23日付の資料が我々委員に1月25日に出されたところであります。区内の主要な交差点においての歩車分離式の状況、今までは歩車分離式という書き方だったのが、より詳しく書かれているところであります。46ある交差点の中で、歩車分離式というのが何を意味していたかと。歩行者等と自動車等の交錯が全く生じない信号又は歩行者等と自動車等の交錯が少ない信号ということで歩車分離式信号と言われていたと。その46ある中で分類された場合に、スクランブルというのが46中の1つ、数寄屋橋交差点にあると。スクランブル、全ての方向の自動車等を同時に停止させている間に全ての方向の歩行者等を同時に横断させる方式。より安全な形が右左折車両分離、歩行者等を横断させる時には同一方向に進行する自動車等を右左折させない方式、これはとても安全で、ほぼスクランブルに近いわけでありまして、特に進行方向に向かって自動車が左折してこないというのが一番大事なところかと思いますけれども、それがなされている。そのような交差点が月島地域にもありますし、勝どきにもあるし、結構広がっている。46ある交差点のうちの、スクランブルが1個減りますから、23あります。ただ、1つ中途半端な形の右折車両分離というのが、それ以外の22あるわけですけれども、歩行者等を横断させる時には同一方向に進行する自動車等を右折させない方式ということで、例えば築地四丁目の交差点や勝どき駅前の交差点、これらは右折車両分離ということで、主要な交差点の半分ぐらいが、まだこの右折車両分離という形になっている状況であります。これがもっと右左折車両分離にかわっていけば、より安全になるのではないかと考えるところであります。

 この資料に関しまして、まず念のための確認ですけれども、ナンバーが振られておりますが、ナンバーと交差点の名前と順序は何か意図があるのかどうか教えていただければと思います。

 また、今後、このような主要交差点に関しましては、より安全性を高めていくために、今言いましたように右折車両分離だけでなくて右左折車両分離の形になっていってほしいと思いますけれども、このあたりの区の考え方を教えていただければと思います。

 まずは、この2点に関して、お願いします。

○望月環境土木部長
 私のほうから、都道におけます落書きを消した経緯ということで御説明させていただきます。

 東京都のほうに落書きがあることでの注意といいますか、そういう状況があるということで、その部分については東京都に依頼をした、具体的には第一建設事務所、都道を管理している部署でございますけれども、そちらのほうにそういうお話をさせていただきまして、以降については第一建設事務所の中で処理されておりますので、詳細をこちらで把握しているわけではございません。ただ、本区としてはそういうお話をさせていただいたというところまででございます。

 以上でございます。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 私のほうから、2点目の歩車分離の関係でお答えをさせていただきます。

 最初に、46番までの番号と交差点名に何か意図があるかという話なんですが、特にございません。中央区内に4警察署ございまして、中央、久松、築地、月島という建制順になっています。その建制に合わせて、そこにある交差点名を挙げていくと、この数の46ということになっています。特に意図はございません。

 もう一つの、より安全性を高めるためには右折よりも右左折というところなんですが、確かに私も個人的にはそう思います。区の考えということなんですが、歩車分離の信号機の設置に関しましては、交通管理者である警察のほうで全てやります。区のほうからできることといいますと、例えばこの交差点をこうしてほしいと要望を上げるとします。そうすると、上げられた警察なり本部のほうは、その交差点に実際に行って、ここの交差点にはどういう歩車分離が合うかというところを全体の流れを見ながらの検討をして、それぞれの分離の交差点になっていきますので、区としてはここはこうしてくれ、こうだという意見は言えますけれども、その設置に関しましては、あくまでも交通管理者である警視庁がやるというところは御承知おきいただきたいというふうに思います。

 以上です。

○小坂委員
 まず、落書きに関しては、これは景観、美観の観点から言っているのではなくて、犯罪をなくしていくという観点から述べておりますけれども、割れ窓理論もありますので、もしそういうことをされた場合はすぐに消していくという姿勢でいきたいと思いますし、都は即座に動いてくださるようですので、同じ場所にまたされる可能性もありますから、そのときはまた即座に消されていくことを願っております。

 次に、交差点の信号に関しましては、まさに担当しているのが警視庁だということであります。区のほうも来年度予算で主要交差点の現況調査300万円をつけているところでありますけれども、つけるからには、より安全性を高めるという点では、この調査は、それら理由づけのほうに、より安全性を高めるために警視庁に言っていく一つの根拠として使うために、この調査をされるのかどうか、このあたり、わかっているところで教えていただければと思います。

 これに関しては、このままにしておきながら、次の質問に入っていきたいと思います。

 1つは、関連して交通事故に関してです。

 先日、1月30日にも悲惨な交通事故が起こりました。島根県益田市で1月30日の朝、午前7時ごろに子供たちと子供たちに付き添うボランティアの列に車が入っていって事故が起きたということで、子供を守るためにボランティアで毎朝付き添いをされていた無職の三原董充さん、73歳の方がトラックにはねられて亡くなられたと。悲しいことに、その方は33年前に小学2年生だった次女を交通事故で亡くしている。亡くしているからこそ、自分も守らなくてはならないと言って付き添っていたら、はねられて御自身も亡くなられたと。すごく悲惨な事故が起きたわけでございます。このような事故は繰り返してはならないと考えるところであります。

 実際に、中央区においては、1年生の方が登校時、横断歩道を渡る際、車両と接触し、全身を強打したという事故が平成27年度に起きていて、入院日数が15日間というふうになっているところであります。このような事故に関しまして、今年度はこのような大きな事故は起きているのかどうか。子供たちに絞りたいと思いますけれども、子供たちのこのような事故は起きているのかどうか教えていただきたいと思います。

 今、ちょうど朝日新聞もまさに子供の交通事故ということで特集をしている状況にあって、自分もその特集を読んで結構学んだんですけれども、子供たちの交通事故の中で7歳に一つの山があるんです。自分も記事を読んで初めて学んだんですけれども、小1あたりに突出していると。全ての年齢の中で小1だけが突出しているというふうなことを学んだわけなので、学齢期の子供たちの交通事故に関しては、より注目していかねばならないと考えるところであります。また、その新聞記事によると、道路交通法が定める違反別事故原因を見ると、飛び出しが37%で最も多い。子供のほうも飛び出して道路交通法の違反をしているという事例であったり、横断違反、横断歩道がないのに別の場所を渡ったというふうなことで起きていると。ただ、一方で、歩行者側、子供に違反がないケースも39%あるというふうなことであります。登下校中の事故が多いというふうになっており、時間帯別では午前中は7時台が12%、午後は3時台が23%と、そのような傾向が読み取れるし、また月別では5月から6月にふえて、また日没前後の事故がふえる10月に最も多いというふうなこと、また子供の交通事故は自宅から距離500メートル以内で64%が起きていると。家の近くで子供たちは事故を起こしているというふうなことが読み取れるというところからすると、登下校中の子供たちを交通事故から守るということはとても大事なことというのがわかります。

 そこで、質問ですけれども、先ほど言った重大な事故はあるのかどうかということと、また実際にボランティア的な人が登下校の時間帯に立っておられます。どういう方々が立っておられるのかということと、数的には足りているのかどうかというあたりのことを教えていただければと思います。このあたりを、ひとつ交通事故と関連して教えていただければと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 まず最初に、ことし予算要求している300万円の区内の交差点の現況調査でございます。

 これは交差点の信号をどうするかも含めてなんですが、今、まだ場所を選定中なんですけれども、区内の主要な交差点何カ所かを、交通量とかもろもろ調査をいたしまして、今後、事故の少ない交差点にできるのではないかという検討を含めたものをやっていこうというふうに考えているところでございます。

 2つ目の、ことしの子供の事故ですけれども、これは警視庁のホームページの中にあるんですが、昨年、中央区内の子供の事故、子供の定義は中学生以下になりますけれども、子供の事故が21名ということで、区内全体の事故の割合でいきますと、約1%というふうになっています。ちなみに、都内でいきますと27位ぐらいですので、半分よりももうちょっと少ない数と把握しております。

 それと、大きい事故なんですが、重傷事故、1件だけ記憶しているのは、新川二丁目で子供がタクシーとぶつかって、自転車ではねられて1カ月程度の負傷をしたということは把握をしてございます。

 3つ目のボランティア、シルバーさん、立っている人たちなんですが、そのことに関しては、私のほうでは把握しておりません。申しわけございません。

 以上でございます。

○斎藤学務課長
 お尋ねの登下校中の交通事故についてでございますが、平成28年度につきましては、1件ございました。ただ、重篤な事故ではなく、接触事故で軽傷で終わっているものでございます。

 学童養護につきましては、各校に委託をしまして配置をしております。その方々が主要な交差点に立って誘導しているというような状況になってございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 主要交差点の調査に関しましては、46の主要交差点は少なくともあるわけですけれども、区としては、主要な交差点は幾つあると認識していて、その中で、どれぐらいを調査しようと考えているのか、まだ予算づけもされていないところではあるけれども、明らかになっている情報ですので、そのあたりの考え方があれば教えていただければと思います。

 また、そのような調査もされていく中で、どの交差点がどのような形態であるかというのは、もう少し詳しく知っていく必要があると思います。例えば、今回資料として出していただいている区内歩車分離式信号設置交差点及び分離方式の資料に関して、交差点名が出ているんですけれども、振っているナンバーを中央区の地図に落とした資料を我々に出していただければ、より交差点の理解も進み、議論もよりやりやすくなるのではなかろうかと思います。このあたりは警視庁にお願いするのかもしれませんけれども、今後、主要交差点の現況調査の予算づけもされていくわけなので、ひとつ資料として、今出していただいた交差点の場所をマップに落としたものを出していただけないかというお願いをさせてください。

 今、議論の中で出てきました重傷事故として、新川二丁目で1カ月入院の事故があったということですけれども、これはどのような状況で起きているのか、もう少し詳しく教えていただければと思いますし、その交差点がこの46の中に入っているのであれば教えていただければと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当)
 まず、1つ目の主要交差点の話でございます。

 どこが主要交差点かという、主要交差点の定義は曖昧なんですけれども、今回この資料をつくるに当たって、警視庁に、まず歩車分離式の信号機がどこにあるのかといった資料を議会に出していいかというところから始まったんですが、これはもう見ればわかるので、それは構いませんということで、私のほうで資料は作成させていただきました。その主要交差点の今回300万円の予算計上をしている調査ですけれども、予算もありますので、今回挙げた46の全てはできないので、とりあえず、どこをやろうかというところの場所の選定から入って、予算をどう組むかというところをやっているところでございます。

 もう一つの、どの交差点がどのような形態かというところなんですが、済みません、それもまだ把握はできていないところでございます。

 それと、新川の事故の関係ですけれども、新川の事故は、ここに書かれておりません。また、先ほどタクシーと言ったんですが、普通の商用車です。失礼しました。信号機のない交差点で、新川二丁目から橋のほうに向かった最初の横断歩道、信号機のない横断歩道があるんですけれども、商用車と、子供が乗っている自転車が横断歩道を渡っているときに出会い頭にぶつかって負傷したという事故でございます。

 以上でございます。

○望月環境土木部長
 私のほうで補足をさせていただきます。

 先ほど草場副参事のほうからもお答えしましたが、警視庁のほうからいただいた資料を出しているわけではございません。現地に行けばわかるというふうなお答えでしたので、職員が現地に行って、区のほうで取りまとめて資料としてお出ししております。ですから、そういった意味では、番号を振ってあるというような資料があるわけではございませんので、今の時点でそこまでつくるということはございません。

 それと、先ほどの来年度予算の関係で調査を行ってまいりますが、こういった交差点も多分ある程度分類がされるようなお話もあるかと考えております。そういった中で、交差点における状況を含めて、より交通安全に対して可能な方策があるのかどうか、情報共有という部分も含めて、関係者が集まって検討ができればというふうに考えてございます。今の時点で何をどこまでどうするかというのは、なかなか難しいところでございますが、なるべく交通安全に資するような形で交差点がうまく機能できるようなことを検討してまいりたい、そういう中身でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 交差点の調査に関して、ここに入っている46は大変大きい交差点ですが、これ以外にも調査すべき交差点もあるであろうし、これ以外の場所で交通事故も起きているわけなので、この46の中から選ぶというわけではなく、危険そうなものも選んで、有意義な交差点調査をしていただければと思います。

 次に進ませていただきますが、自転車のことに関してです。

 自転車の事故に関しても、きちんと自転車道をつくっていくという考え方が必要かと考えているところであります。これに関してちょっと広く大きな質問になってしまいますが、どのように自転車道を整備していくかの区の考え方。もう予算案の概要に出ていて、自転車走行空間の整備も今回つけているというところでありますけれども、例えば五輪までにどの程度つくっていこうとしているのかあたりの区の考え方を教えていただければと思います。

○望月環境土木部長
 自転車の走行空間の確保ということかと思います。

 自転車の走行空間の整備につきましては、今、委員お話がございましたけれども、東京都のほうでオリンピックの推奨レーンという形で、オリンピックの競技会場あるいは観光地といったところをネットワーク化していくような走行空間の整備を行っていくという形になっております。大部分は都道でございますけれども、一部区道等もございまして、連携して整備を進めていくという中で、来年度から測量あるいは設計をしまして、それから工事がその次の年くらいというような予定でおります。そして、オリンピック前までには、そういった部分の一部は整備されていくだろうという予定になっております。ただ、走行空間の確保は、それだけでは十分ではないというふうにも考えておりますので、そういったところでの整備の方法等について、そのほかのところでもできるのかどうか、それは終了時点でまた検討してまいりたいと思っております。

 いずれにしましても、本区におきましては、例えば自転車あるいはコミュニティサイクルといったところも含めまして、そういった整備は進んできているところでございますが、走行空間となりますと、なかなか難しい点もございます。いろいろな整備のされ方があると思っております。ナビマークであるとか、あるいは色の分離であるとか、いろいろな方法があるかと思いますが、そういったところも東京都とも連携しながら、どういう形で整備していくかを次年度から検討してまいりたいと考えております。

 以上です。

○小坂委員
 これに関しましては、都との連携ということですけれども、都が自転車推奨ルートとして設定しているという、このあたりの設定しているというものは、私、勉強不足なんですけれども、どこかで明らかになっていて、見ることができるのかどうか教えていただければと思います。

 次、これが最後の質問かもしれませんが、東京五輪があるという中において、ざっくりとした大きな質問になってしまいますけれども、五輪に向けて、中央区が防災・防犯の面でどのような点に注意をして五輪を迎えていこうとするのか、そのあたりの大きなざっくりとした考え方があれば教えていただければと思います。

○望月環境土木部長
 私のほうからは、自転車の推奨ルートの関係の、明らかになっているかどうかというお話でございますが、推奨ルートについては、以前、東京都のほうで発表しているかと思いますので、明らかになっていると思っております。ただ、ホームページに今掲載されているかどうかについては、確認ができておりません。東京都のホームページのほうについては、環境局と建設局のほうが絡みますので、どちらかは私は承知しておりませんが、推奨ルートという形で公表されているかと思います。

 以上です。

○吉田副区長
 オリンピックに向けて、交通対策を含めて安心・安全ということなんですが、私どもとして、オリンピックに向けて一番懸念を持っておりますのは交通対策でございます。選手村を抱えています関係上、選手村からそれぞれ競技会場にどういった形で選手を運んでいくのか、その運送手段は何なのか、そこでの運送の過程における安全対策はどのように行われるのか、そういうことが、基本的には、本区の晴海通りを中心として、環状2号線がどうなっているかもございますけれども、環状2号線、晴海通りの2つの幹線を中心として、交通と安全対策は行われるわけでございます。そういう流れの中で、日常の私ども区民の生活あるいは営業活動にどういった影響を与えてくるのかということについて、やはり非常に大きな関心と懸念を抱いておりまして、その部分をしっかりと対応しなければいかんなというふうに思っております。

 それに加えまして、私どもは東京駅を抱えております。基本的には、オリンピックは確かにインバウンドでの観光客も多いかと思いますが、日本全国から集まってきます観客のほとんどは、新幹線を利用して東京駅に集中するはずでございます。その方々が、とりわけ臨海部のほうにお出かけになる。臨海部のほうにさまざまな競技施設が4つ、5つございますので、臨海部のほうの競技施設の人出というものについても、たしか1日当たり観客だけで12万人が想定されるぐらいの交通量がございます。これは、東京駅を中心として、その観客12万人のうち、どのぐらいの数の国内の観客がおりるかということが、まだまだ特定はできておりませんから、わかりかねるところがかなりあります。本当に最悪でいいますと、東京駅におり立った方々が、一世一代のことだからということで東京駅からタクシーなどにお乗りになってしまいますと、晴海通りに集中し、深刻な事態になる可能性はあるわけでございまして、そういった観客の移動の計画というものについても、これは我々として相当注意を払わなければいけない問題かと思っております。そういった交通問題について、特に選手の移動、観客の移動というものについて、今のところ、はっきりした明確な見解がオリンピックの関連機関から出ているわけではございませんので、その分、地元区として注意深く動向を見据えながら、我々として要求すべきものはきちんと要求していかなければいかんというふうに思っているところでございます。

 一方で、今度、セキュリティの問題で、これは交通以外のセキュリティがございまして、選手村の周辺でございますが、こういったところでどういった安全対策が施されて、日常生活に阻害がないかどうかという問題でございます。単純に申し上げますと、選手村の周辺は、既に非常に高いマンションなども建っておりますので、選手村をのぞける状態になってございます。そういう部分で、実はどういう警備が行われるのかということについては、地域の中で既に住民の方からも疑問が出ておりまして、突然、居住制限はないでしょうねみたいな話もあるわけですけれども、そういったところを含めて、日常生活と安全対策というものにそごが生じないかどうかということについても、非常に広範な疑問があるわけでございまして、その部分もきちんとただしていかなければいけないだろうというふうに思っております。

 今、現実の問題としては、交通と安全対策、いわゆるセキュリティの問題については、まだ具体的な表示がございませんので、私どもとしては、今、実際に区と東京都として区民生活が相当不便を余儀なくされるのではないかという懸念を抱いておりますが、あらゆる機会を通じて、組織委員会なり東京都なり国のほうとも協議をしながら、区民生活に支障を来さないように努力をしていこうというふうに思っているところでございます。

○小坂委員
 詳しく考え方を教えていただきまして、ありがとうございます。

 私も、五輪のことを考えれば、五輪という特殊性で何を考えなくてはならないかとなった場合に、1つは夏に行われるということで熱中症対策、多言語の中での対応をどのようにしていくか、また、多数集まるということでテロの標的になったり、感染症のリスクがあるというあたりを今後考えていく必要があろうかと思っているところであるし、また、あした消防団運営委員会があって、消防団が五輪を迎えるに当たって何をすべきかというふうなことでの切り口もあるわけで、吉田副区長が述べられたようなことに関しても、消防団がそれらを住民のために緩和していくにはどのようなことができるか、またあしたまで考えることができればと思うところであります。

 以上で終わります。ありがとうございます。

○小栗委員長
 それでは、質疑を終わります。

 議題、防災・防犯・交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 では、そのようにさせていただきます。

 第一回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 それでは、本日の防災等安全対策特別委員会を閉会といたします。

 御苦労さまでした。

(午後2時10分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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