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平成28年 福祉保健委員会(11月29日)

1.開会日時

平成28年11月29日(火)

午後1時30分 開会

午後2時22分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 渡部 博年

副委員長 石島 秀起

委員 染谷 眞人

委員 堀田 弥生

委員 加藤 博司

委員 小坂 和輝

委員 山本 理恵

副議長 石田 英朗

4.欠席者

(1人)

委員 押田 まり子(議長)

5.出席説明員

(12人)

矢田区長

齊藤副区長

黒川福祉保健部長

井上管理課長

山﨑子育て支援課長

遠藤障害者福祉課長

古田島高齢者施策推進室長

吉田高齢者福祉課長

志原介護保険課長

中橋保健所長

鈴木生活衛生課長

佐瀬健康推進課長

6.議会局職員

田野議会局長

秋山書記

桝谷書記

7.議題

  • (1)議案第70号 中央区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例
  • (2)議案第79号 指定管理者の指定について(区立敬老館)

(午後1時30分 開会)

○渡部(博)委員長
 御苦労さまです。ただいまより福祉保健委員会を開会させていただきます。よろしくお願いいたします。

 本日、押田委員は欠席いたします。

 また、議案の関係で障害者福祉課長及び健康推進課長が出席いたしますので、あわせて御了承願います。

 本日は第二委員会室において環境建設委員会が同時に開催されているため、マイクの使用はいたしませんので、よろしくお願いいたします。

 去る11月25日の本会議におきまして本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会いたした次第であります。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう、何とぞよろしくお願いいたします。

 審査方法についてでございますが、付託された各議案について一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(博)委員長
 それでは、さよう取り扱わせていただきます。

 理事者の説明を願います。

○中橋保健所長

 1 議案第70号 中央区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例(資料1)

○古田島高齢者施策推進室長

 2 議案第79号 指定管理者の指定について(区立敬老館)

以上2件報告

○渡部(博)委員長
 ありがとうございます。

 発言の時間制については、皆さん御承知のとおり、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮いたしまして、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午後1時33分です。自民党さん53分、公明党さん31分、日本共産党さん31分、中央区民クラブ31分、改革2020さん31分、無所属さん10分となります。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言をお願いいたします。

○加藤委員
 それでは、最初に議案第70号に関して質問させていただきます。

 最初に、前回、福祉保健委員会で配付された資料を見ますと、他自治体との情報連携という文言があるわけですけれども、他自治体との情報連携について、どういうシステムなのか、外部パソコンとの接続がないのか、そういうことについて確認をしておきたいと思います。お願いします。

○佐瀬健康推進課長
 他自治体との外部連携についてでございますが、難病患者福祉手当の課税情報について、前住所地から中央区に転入してきた方の新規の申請の場合に、現状では前住所地の役所に課税証明書をとりに行っていただくところを、その添付を省略できるというものでございます。その外部連携については、情報ネットワークシステムというものを介して行うというふうに聞いております。

○加藤委員
 ということは、情報ネットワークシステムを使うということですから、基本的には役所の中で一般の職員が使っているパソコンとは完全に接続していないということで理解してよろしいですか。

○佐瀬健康推進課長
 職員の机に置いてあるパソコンとはまた別のシステムと理解しております。

○加藤委員
 わかりました。他自治体との情報連携という言葉で表現がされておりますので、昨今、個人情報と言わないまでも、さまざまなサーバーを通じて情報が流出する事件が頻繁に起きておりますので、その点を確認する意味で質問させていただきました。

 それと、議案第79号について質問をいたします。

 指定管理者の選定についてですけれども、評価項目及び評価点について、たしか今回3回目のアクティオ株式会社になるかと思うんですが、前回まで評価項目としてあったサービスの充実の提案の項が今回除かれています。

 関連して、評価項目の中で運営組織及び体制について、従来60点満点だったのが110点に配点が倍加しているんですけれども、なぜこうなっているのかというその狙いについて、前回、3年前と比べて変化している内容について御説明をいただきたいと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 審査項目についてでございます。

 まず、サービスの充実の提案という項目が前回ございました。こちらの提案につきましては、前回、幾つかの事業所の提案を見たわけでございますが、本区になじまない、なかなか実現可能性が低いような提案がかなりございましたので、今回、こちらの項目を区民サービスの向上という項目のほうに組み入れまして、新しいサービスや利用者の少ない時間帯についての考えを述べていただくということで、こちらを前回50点だったものを80点に配点を多くしてございます。

 もう一つ、運営組織及び体制という項目でございます。こちらにつきましては、今回、労働法令等の遵守、また雇用や労働条件に対する配慮というようなところを追加させていただきましたことと、おとしより相談センター等関係機関の連携・協力についての考えを改めて追加したことと、また区内シニアボランティアというような、例えば高齢者人材バンクですとか、そういう方の活用に対する考え方も加えさせていただきましたので、60点という配点を110点にふやしております。

 以上でございます。

○加藤委員
 今、説明いただきまして、事業所がプレゼンテーションを行う中で、いろいろな提案をする。それで、中央区とはなじまない提案があって、そういうものではなくて、やはり中央区に合ったサービスの向上を組み入れるという方向で評価項目を変え、点数を上げたということについては理解をいたしました。また、おとしより相談センター等と、そういう形の連携をするということで加点をしたということもわかりました。

 そういう中で、今まで敬老館については3年の指定管理期間だったと思うんですけれども、今回から5年になっていますよね。なぜ3年から5年に期間が延長されたのか、その理由についてお答えいただきたいと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 敬老館につきましては、今回指定期間を3年から5年に延ばしたわけでございますが、こちらの理由といたしましては、6月の福祉保健委員会でも御説明いたしましたが、いわゆる貸し館業務とは異なりまして、日々利用者と職員が接してコミュニケーションをとることで、よりきめ細やかな人的サービスを提供する施設であるということ考えまして、長期の指定期間の運営が望ましいということで延ばしたものでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 こういう福祉施設ですから、当然、利用者と、そこで働く従業員の、人のつながりというのが非常に大事だということの中で、従来の3年という短期ではなく5年にしたという理由が御説明されたかと思います。実際、こういう福祉施設というのは、利用するに当たって、やはり人との関係が一番大きな要因を占めると私はいつも認識をしておりますので、その点について確認をいたしました。

 それから、この間、ずっと調べてみると、敬老館、いきいき館という表現もされるんでしょうけれども、あえて敬老館と言わせていただきますが、敬老館の利用者数というのは右肩上がりにどんどんふえてきているわけです。実際、職員の人数を調べてみますと、現在、浜町敬老館では7人勤めているわけです。そのうち契約社員が4人で、アルバイトが3人、桜川敬老館では契約社員が3人、アルバイト3人、勝どき敬老館では契約社員が4人、アルバイト4人の方が仕事をされているという、決算特別委員会での報告もあります。実際には、2016年4月1日現在の職員の配置数を資料で見ますと、正規が1名で非正規の方が23名の合計24名となっておるんですけれども、今の浜町、桜川、勝どきを全部足すと21プラス1にしかならないんです。実際、常時、それぞれの敬老館に何人配置されているのか、それがわかれば教えていただきたいと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 現在、それぞれの敬老館の職員数でございますが、桜川は契約社員が3名、アルバイト職員が3名で合計6名でございます。浜町敬老館につきましては、契約社員が4名、アルバイト職員が3名で合計7名、それから勝どき敬老館でございますが、こちらは契約社員が4名、アルバイト職員が現在5名ということで、勝どき敬老館につきましては、人口も多く、利用者も増加しているというようなこともございまして、1名増員を行ってございます。また、本部のほうに施設担当の正社員が1名ということで、現在は合計23名でございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 ということは、本部の正社員を含めて23名ということで、勝どきは利用率が高くなってきているので、プラス1ということを御答弁いただきました。

 評価書の中で、ローテーション勤務で週休2日が確保されているとあります。実際、どのような勤務表になっているのか、契約社員、アルバイトの人が随時交代で勤務しているのかということについて、どういうローテーションになっているのか、週休2日制が本当に確保されているのか。今、御答弁いただいた中で、どういう仕組みになっているのかお答えいただきたいと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 職員の配置でございます。

 先ほど申し上げました契約社員の中に、館長、副館長というものがございます。この2人はローテーションの中で、どちらかを必ず配置するということになってございます。契約社員のほうは1週間のうち2日お休みがとれるという週休2日のローテーションで勤務してございまして、アルバイトさんのほうは7日のうち4日勤務して3日休みですとか、3日勤務して4日休みというようなシフトの中で、安全体制を確立できるようにローテーションを組んで対応しているところでございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 今の確認ですけれども、館長、副館長というのは契約社員が担っていると。そうすると、例えば浜町の場合は契約社員が4人ということですから、館長、副館長1人ずつですね。多分そうだと思うんですけれども、それ以外の契約社員が2人という理解でいいのかなと。そうすると、例えば常時敬老館で来館者の対応をしている人数というのは実際何人になるのか、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 出勤時間が8時半からの者と11時からの者というような時間差がございまして、3名程度が常時対応できるような体制、また時間帯によりましては重なる部分もございますので、そういったところは配置を厚くというような体制をとってございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 実際、アクティオのホームページを見ますと、1,100人を超えるアルバイトの人と900人を超える契約社員がいて、正社員というのは100名に達していないんです。全従業員数の5%を切る人が正社員ということになっているんです。私自身、アルバイトで定期的に3名の方が恒常的に、例えば浜町なり桜川、勝どき敬老館にお見えになるのかなということではなくて、そのアルバイトの人たちが、ほかの方も含めて、常時アルバイトの方が3人そこにいるのかなと。そういうことでないと、週休2日というのはなかなかとるのが厳しいかなという思いがいたしまして、質問をいたしました。そういうことはないという答弁です。

 高齢者の方がお見えになる福祉施設ですので、事故のないように今後もきちんと対応していただきたいということを述べて質問を終わります。

○小坂委員
 では、まず議案第70号から質問させていただきます。

 難病手当に関してですが、これは11月9日の福祉保健委員会でも説明いただいている点ではありますが、まずこの条例改正が出てきた理由が、少々述べられておりますけれども、なぜ今かというのがちょっとひっかかりますもので、これをもう一度教えていただければと思います。すなわち、同じような心身障害者福祉手当とかはマイナンバーが既に用いられているにもかかわらず、この難病患者福祉手当のほうがおくれた理由があれば、理解のために教えていただければと思います。それが1つです。

 また、難病手当に関しまして、現状をもう一度振り返るために、今、どれだけの指定疾患数があるのか、また区内受給者数の現況を現状認識として教えていただければと思います。お願いします。

○佐瀬健康推進課長
 まずは、条例改正がなぜ今かという御質問でございます。

 今回の条例改正につきましては、このたび個人情報保護委員会が難病患者の医療費助成に類似する事務を他自治体との情報連携の対象にしたためということでございますが、なぜ今かと申しますと、個人情報保護委員会から、平成28年6月29日付で通知が出されまして、ほかの自治体と情報連携できる独自利用事務の事例が拡大されました。さらに、9月12日に個人番号利用事務の詳細及び当該事務で利用することができる特定の個人情報について規定する主務省令を改定する一部改正命令というものが公布されまして、難病医療費助成制度に類似する事務として、この難病患者福祉手当の条例改正に係る番号法の条例改正というものが今のタイミングになったものでございます。

 2点目でございます。

 今、どれだけの疾患が対象になっており、受給者数はどのくらいかということでございますが、対象になっている疾患数は、現在、322ということになっております。難病患者福祉手当の受給者数でございますが、平成27年度末で675名ということになっております。

 以上でございます。

○小坂委員
 今になった理由は手続上のところが大きいというのはわかるんですけれども、個人情報保護委員会が後になって認めたと。おくれたという何かひっかかるようなところがあるのかどうか。すなわち、心身障害者福祉手当、併給禁止である類似の手当では、もう既にマイナンバーでそのようなことが処理できていたにもかかわらず、これだけが何でおくれたのか。それは個人情報保護委員会に聞かなければわからないということはわかるんですけれども、その委員会がなぜおくれたのかという実質的な理由が何かおわかりになれば、教えていただければと思います。

 このような申請において税の情報を見るというのは当然のことであって、であれば、おくれるも何も、これは落としてはならないものであって、なぜおくれたのかというところで、心身障害者福祉手当であれば、これも当然、前の自治体からの税情報を得ることで事務を処理するということはわかっており、そのことができるようになっているわけです。なぜ難病患者福祉手当だけが落とされているのか、審議上、何か問題があったのかどうか、そのあたり、より突っ込んで教えていただければと思います。これだけが何かひょこっと出てきたところに違和感を感じるので、教えていただければと思います。

 数に関しては、理解いたしました。

○佐瀬健康推進課長
 今回の通知で難病医療費助成制度に類似する事務が拡大されたということについては、申しわけありませんが、その事情については把握しておりません。

○小坂委員
 わかりました。なぜ落としていたのか自分も理解しづらいので、その辺、わかりましたら教えていただければと思います。落とすべきでないものが落ちていたのがわからないところです。でも、今、このように個人番号利用事務に含まれたので、安心するところであります。

 このことで利用できるようになる内容が、地方税に関する情報、児童育成手当の受給に関する情報、心身障害者福祉手当の受給に関する情報が、マイナンバーの仕組みを用いながら得るということになったというところなんですけれども、これを利用することで、例えば地方税に関する他自治体からの情報も得られるということもわかりました。

 このこともこの条例改正のメリットと思われますので、お聞きしますけれども、今度、4月1日から本区でも始まりますみなし寡婦控除に関しましての情報なども、税に関する情報なので、当然わかるようになるというふうに理解していいのかどうか、そのあたり、わかる範囲で教えていただければと思います。

○渡部(博)委員長
 小坂委員、個人番号利用事務の話でそれがかかわるということなのかな。

○小坂委員
 ええ、このメリットとして。一つのメリットですので。

○渡部(博)委員長
 みなし寡婦控除と、この条例改正の難病のものとは関係があるということなのかな。

○小坂委員
 はい。

○渡部(博)委員長
 あるのですか。

○小坂委員
 あります。

○渡部(博)委員長
 わかりました。

○井上管理課長
 みなし寡婦控除につきましては、あくまで今回提供して見られるのは税の情報でございますので、税制改正等において、みなし寡婦控除がちゃんとした寡婦控除という制度になれば、情報としては見られると思いますが、現在の税情報としては、みなし寡婦控除というものはございませんので、それは情報として入手できないものというふうに考えます。

○小坂委員
 誰にみなし寡婦控除が適用になるかというところが、今後、区の事務においてすごくかかわってくることでありますので、このようにマイナンバーを利用して、誰がみなし寡婦控除に入るか入らないかとか、その辺がすぐに明らかになれば非常に便利ではないかなと思いましたので、このように質問させていただきました。何で関係するかというところに関しては、みなし寡婦控除があるかないかで所得制限にかかわってくるから、見られるようになっているということで、関連して質問させていただきました。

 では、次に移らせていただきます。

 議案第79号に関しまして質問させていただきます。

 まず、前提の敬老館に関しましての理解を深めるために、お伺いさせていただきたいんですけれども、敬老館の延べ利用人数等はわかりますが、登録人数というのはどれぐらいの人数が各館、区民の方の利用において登録されているのか、そのあたりを教えていただければと思います。

 また、念のための確認ですけれども、敬老館の役割というのは60歳以上の憩いの場であり、健康づくり、仲間づくり、生きがいづくりということでありますが、敬老館と、通いの場事業というのがありますけれども、これとの本質的な違いを、まず敬老館を理解するために教えていただければと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 平成27年度につきまして、新規登録者数ということでございますが、桜川が255人、浜町が199人、勝どきが283人ということで、3館合計して737人の新規の登録者がございます。全体でございますが、桜川敬老館は1,325人、浜町敬老館が1202人、勝どき敬老館が1,640人という形で、現在、合計して4,167名の総登録数でございます。

 また、敬老館と通いの場の違いということでございます。

 敬老館は、先ほど委員がおっしゃいました憩いの場、健康づくりの場、仲間づくりの場、生きがいづくりの場と、いろいろな役割がございまして、主に指定管理者が行いますいろいろな講座ですとか、入浴事業ということでお風呂に入ったりとか、施設を使ったいろいろなサービスを提供するというところでございます。現在、敬老館は、サービスの受け手として利用する方が多いのでございますが、中には、例えば何か特技を持っていらっしゃって、それを使って敬老館の講座の講師になっていただいているような方もいらっしゃいます。サービスを受けるだけではなく、サービスを担っていただけるような方も、今後、敬老館では育成していきたいと思ってございます。

 各地域で開催を予定しておりまして、現在、モデル事業をやっております通いの場につきましては、区民が主体的に地域の身近なところで高齢者の方が通って、いろいろなプログラムをやって元気になっていただくというような事業でございますので、例えば敬老館でそういった講師というような役割を担っていただいた方に、今度は通いの場のほうでも講師になっていただくとか、そういった役割をどんどん拡大して、さらに元気になっていただけたらなというふうな形で考えてございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 では、アクティオの考え方の中には、このように敬老館と通いの場の事業をより密にしたほうが大変いいかなという感じは受けるので、そのあたりはやるというふうな考えがあるということでよいのか。11月の福祉保健委員会で出された指定管理者の評価結果のところでは、そこまでの文章が読み取れなかったもので、そのあたりの考え方がアクティオにあるのかどうか教えていただければと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 アクティオが実際担いますのは敬老館の事業でございますので、各地域で今後立ち上げようと思って取り組んでおります通いの場との連携ということで、講師となっていただける区民の方がいきいき館にいた場合に、そういった方が地域の通いの場でも自分の役割を発揮していただけるように連携をとるというようなところで、アクティオのほうは考えておりまして、そういった提案も今回あったところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 指定管理者のアクティオの評価において、地域福祉への貢献というところで、地域福祉に関して大変関心の高い会社かなと評価できるところであり、そこにおいても、区内児童館や保育所との異世代交流を定期的に行うとか、お元気ですかコールを3館合計で370件行ったとか、おとしより相談センターとの連携を図る、前委員の質問にもありましたけれども、そのような地域福祉への貢献を非常に考えられている会社かと思われますので、それを含めて、今後、通いの場事業の発展のためにもアクティオは結構やっていただけるというふうに認識するところであります。理解いたします。

 進めさせていただきます。

 これも恐らく議論になっていることではありますけれども、3館一括して1つの指定管理者とした理由をもう一度述べていただきたいと思うとともに、今回、期間が3年から5年に延びたというところに関して、指定管理者の規定、条例とかの中で、期間は区が自由に決めることができるという規定があって、それをもとに3年とか5年とか定めているのか、これに関しては規則があって、敬老館に関しては3年とか、何か定めがあるのか、3年から5年にいきなりふえておりますので、指定期間に関しての考え方、また3館一括してということの考え方に関して確認させていただければと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 敬老館につきまして、3館一括して1つの事業者に運営をお願いするという仕組みでございますが、敬老館一つ一つは規模的にそれほど大きくはございませんので、一つ一つ指定管理者を決定して運営ということよりも、3館一括して区内の3地域で連携して事業を行っていただいたほうがいいという判断のもとに、3館一括して1つの事業者にお願いしているところでございます。そういうことになりますと、例えば、ある敬老館で何か事業をして、大変区民の方の満足度も上がり、区としてもそういった活動が大変よいというふうになった場合は、ほかの2館でも実施していただくなど、毎月行っております区と館長、また本部の担当職員との館長会におきまして、そういった連携も図ってございますので、3館統一した事業ができるというような利点もあるかと思います。

 また、指定期間につきましては、今回3年から5年にしたということでございますが、こちらについては、特にこういう施設につきましては、指定期間を何年というような決まりはございませんが、今回、区のほかの施設の指定期間を見まして、敬老館と同じような機能の施設におきましては5年というところがほとんどであるということと、また他区の同じような高齢者施設におきましても指定管理者の指定期間を見ましたところ、5年というところがほとんどでございましたので、先ほどもお伝えいたしましたが、人対人のサービスということもありまして、今回、3年から5年ということにさせていただきました。

 以上でございます。

○小坂委員
 この議案に関して賛成するかどうかの一つの分かれ目というか、大変考える点としては、一括して本当にいいのかというところであります。一括よりも別々に事業者が指定されて、各館が競争することで、より内容が充実するということもあります。規模というところでは違うかもしれませんけれども、児童館においては一括ではなく、別々に指定して、各児童館が内容を競い合うことでプラスの効果が出ていることもあります。今回は一括指定の形で御提案されておりますけれども、このあたりは、また今後、別々という手もあるんじゃないかなというところで御検討いただければと思うところでありますが、今回は一括というところで判断させていただきます。

 指定に関しては、3年から5年ということで今回延びておりますが、これに関しても、規則あたりできちんと定めておいたほうが恣意的な運用にならなくてよいのではないかなと思うところでありますが、今回は3年から5年、これも指定の期間ということで議決事項に含まれている点かと思いますので、ここで最終的に判断できるといえばできますが、もともと区の規則でも指定していただければありがたいことかなと思います。

 念のために1つ聞きますけれども、桜川敬老館に関しましては、八丁堀の本の森ちゅうおうの計画等が入ってきた場合に、逆に、3年と短くしておいたほうがよかったのではないか。八丁堀の本の森ちゅうおうの計画との兼ね合いの中で、これを5年にしていて本当に大丈夫なものかどうか、そこだけ教えていただければと思います。

○古田島高齢者施策推進室長
 敬老館の指定期間の問題でございますけれども、前回、3年前も、3年にするか5年にするかということで、他の同様の施設については既に5年にしているということで、そのときは本の森ちゅうおうが入札不調になったということを受けて、いつできるかわからないということで3年間という形でやらせていただいたわけでございます。今回についても同じような状況で、本の森ちゅうおうについては、まだいつできるかということが決まっていないわけでございますけれども、実は、その部分については、募集のときに既に、桜川敬老館については、そういった工事があり、また期間についても決まっていないところがあるという条件で募集をしてきたというところで、業者のほうは理解をしているというふうに思ってございます。

 桜川敬老館は、工事期間中についても、仮施設というような形になろうかと思いますけれども、継続していきたいというところも、当然、私どものほうで思ってございますので、5年間については継続してできるものと認識しております。

 以上です。

○小坂委員
 桜川の点に関しては、安心しました。

 最後のテーマですが、アクティオ株式会社の提案に関しまして、平成28年11月9日の福祉保健委員会の資料4の選定理由に、具体的な提案が行われていたということが書かれております。この具体的な提案に関して、ここで言えるような、評価に値するような具体的な提案に関して、もし情報があれば教えていただければと思います。

 また、アクティオ株式会社は産業会館も指定管理者になっているところでありますので、高齢者施設等の豊富な運営実績かつ、区の産業会館の指定管理者もしているという点では、産業会館のノウハウを用いて何か事業をするとか、そのような提案もあったのかどうか、そのあたりを教えていただければと思います。

○吉田高齢者福祉課長
 具体的な提案の内容でございます。

 昨年度から今年度にかけまして高齢者孤立防止・生きがい推進懇談会を開催いたしまして、それについて報告書が出たところでございます。こういった提案の内容の中に、地域の孤立しがちな高齢者の方に対し、今、お元気ですかコールというものをかけてございますが、そういった安否確認をする機能ですとか、民生委員さんとの連携、またおとしより相談センターとの連携というようなことを主に行う、例えば孤立防止・生きがい推進担当というような職員を役割として今後置いていきたいとか、そのような具体的な提案がございました。

 また、産業会館のノウハウがないかということでございますが、アクティオは本区の産業会館以外、墨田区などでも産業会館を運営してございます。そういった類似施設の実績を積んだ館長が統括館長というような形で、中央区の敬老館の館長の相談に乗ったり、具体的なアドバイスをしたり、また区と開催しています館長会にも出席しまして、具体的な経験に基づくアドバイスなどをしてございますので、法人一体となって中央区の敬老館のバックアップ体制をとっているというところも評価できたところでございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 それぞれにアクティオ株式会社さんのやろうとしているところが見えてまいりましたので、そのあたりは理解するところです。

 最後、伝えるのであれば、登録者数4,167人というのは少ないんじゃないかなと。もっともっと登録する人を広げていく必要があるんじゃないかなとも感じるところであり、そのあたりの御努力も期待しながら、終わらせていただきます。

 以上です。

○渡部(博)委員長
 それでは、副委員長は委員席にお移りいただければと思います。

 それでは、質疑も終了いたしましたので、これより採決に入ります。

 まず、議案第70号、中央区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例について、起立により採決をいたします。

〔「委員長」と呼ぶ者あり〕

○加藤委員
 日本共産党中央区議会議員団を代表して、議案第70号、中央区行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例について反対意見を述べます。

 本条例改定案の説明では、国機関である個人情報保護委員会が、難病患者医療費助成に類似する事務を外部連携の対象としたことから、難病患者福祉手当の支給に関する事務を個人番号利用事務に追加し、地方税関係情報の庁内連携及び外部連携により受給資格の認定申請等に係る課税証明書の提出を省略することで、区民の負担軽減を図るとしていますが、このことによって、難病患者福祉手当の申請に必要な医療受給者証、本人や扶養義務者の所得などの個人情報が特定個人情報として一元的に管理されることになり、問題です。

 マイナンバー制度は、徴税強化と社会保障給付抑制を目的に、国が国民の情報を厳格に掌握することを狙った仕組みです。国民を監視する手段にされかねないことへの不安の声も強まっています。マイナンバー制度によって収集され、利用される個人情報は、区民にとっての利便性や行政事務にとっての効率性というだけにとどまらない、憲法の人権保障に係る個人情報漏えいやプライバシー権を侵害するなど、看過できない問題があります。

 日本共産党区議団は、マイナンバー制度によって大量の個人情報を一元的に管理することによる漏えいについて、一たび流出したり悪用されたりすれば、甚大なプライバシー侵害やなりすまし等の犯罪の危険性を飛躍的に高めることになるとして、条例制定に反対しました。

 さらに、ことし1月から、希望者に対してマイナンバーなどを記したプラスチック製の個人番号カードの交付が区市町村で始まりましたが、こちらもトラブルの連続です。カード発行を全国的に管理するシステムがたびたび停止し、発行に重大な支障が生じました。中央区においても、マイナンバーカードの発行が8カ月経過しても区民の1割以下という現実は、区民はマイナンバーカードを必要としていないことではないでしょうか。政府は、トラブルは解消していると言いますが、多くの税金を投じたシステムが開始早々不調に陥ったことは、個人情報を扱う制度の安全性と信頼性を根本から疑わせるものです。

 以上の理由により、日本共産党中央区議会議員団は議案第70号に反対します。

○渡部(博)委員長
 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立をお願いいたします。

〔賛成者起立〕

○渡部(博)委員長
 起立多数と認めます。――御着席ください。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第79号、指定管理者の指定について(区立敬老館)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○渡部(博)委員長
 全員起立と認めます。――御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 副委員長はもとの席にお戻りいただきたいと思います。

 次に、本会議における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○渡部(博)委員長
 それでは、さよう取り扱わせていただきます。

 御協力ありがとうございます。

 福祉保健委員会を閉会いたします。

(午後2時22分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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