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平成28年 環境建設委員会(7月20日)

1.開会日時

平成28年7月20日(水)

午前10時00分 開会

午後3時57分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 中島 賢治

副委員長 富永 一

委員 田中 耕太郎

委員 塚田 秀伸

委員 小栗 智恵子

委員 松川 たけゆき

委員 原田 賢一

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

吉田副区長

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長

草場副参事(交通安全対策・特命担当)

中野環境推進課長

溝口水とみどりの課長

三留道路課長

竹内中央清掃事務所長

田村都市整備部長

松岡都市計画課長

松村地域整備課長

菅沼副参事(都市計画事業・特命担当)

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

黒須書記

鎌田書記

6.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午前10時00分 開会)

○中島委員長 
皆さん、おはようございます。ただいまより環境建設委員会を開会いたします。

 本日は、理事者報告の関係で草場環境土木部副参事が出席いたしますので、御了承のほどよろしくお願いいたします。

 では、理事者報告に移りたいと思います。

○望月環境土木部長

 1 平成27年度ダイオキシン類調査結果について(資料1)

 2 都心部と臨海部を結ぶ地下鉄新線の整備に向けた検討調査について(資料2)

 3 第10次中央区交通安全計画中間報告について(資料3)

 4 環境マネジメントシステムの見直しについて(資料4)

 5 平成27年度中央区役所温室効果ガス排出量等について(資料5)

 6 豊海運動公園の整備について(資料6)

以上6件報告

○中島委員長 
どうもありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午前10時18分です。自民党さん34分、公明党18分、日本共産党さん18分、中央区民クラブさん18分、新青会さん10分となります。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言をお願いいたします。

○田中(耕)委員 
それでは、私のほうから資料2、都心部と臨海部を結ぶ地下鉄新線の整備に向けた検討調査について何点かお聞きしたいと思います。

 まず、今回のこの調査、平成26年度、27年度を通して実施されるということは従前お聞きしておったわけなんですが、先般、政府の諮問機関、運輸政策審議会等の提言等も出まして、この報告書の位置づけがどうなっているのかというのを教えていただきたいと思います。例えば今後の他路線との接続等で幾つもの案の検討がこちらでされているわけですけれども、実際の政府の諮問、答申の中ではつくばエクスプレスが一番具体的な案件として推奨ルートという形で出ているかというふうに思いますので、そことの整合性も含めて、今回の検討調査が今現在どういう位置づけにあるのか。中央区の考える最新の検討状況、方向性を示すものなのか、それとも、やはりこの2年の間で状況がさまざま変わっていきますので、ある程度変化していかなければならない点も多くあるというふうな考え方でよろしいのか、まず位置づけについてお知らせをしていただきたいと思います。

 また、こちらは専門家の先生などの有識者や、もちろん区の理事者の皆様にも入っていただいて、かなり具体的な案が示されているわけです。もちろんこれが案なのはわかっているんですけれども、中間駅のあり方、大きく分けて各地域それぞれ、間隔等も考えての妥当な位置に中間駅の予定位置、概略が示されているわけです。

 BRTの構想とも関連してまいりますけれども、本区の今後のことを考えた場合に、やはり勝どき地区、それから晴海地区の人口増加、さらには日常の足としての利便性というものが、そもそもこのルートを本区が強く望む理由なわけです。今回、勝どき・晴海で1カ所、それも勝どきと晴海の中間地点を一つの目安としておりまして、現実的に使い勝手としてどうなのかなというふうに個人的にも思うところがあります。実際の今後の開発動向、特に晴海には選手村も計画されておりまして、かなり人口の集中地域が出てくるわけなんですけれども、そこにアクセスしやすいような具体案を中央区として提言、また計画していく必要性が当然あると思うんです。こちらが案なのはわかった上でですけれども、そういった中間駅のあり方や理想の駅の建設ポイントについてどういうお考えなのかというのをお知らせしていただきたいと思います。

 また、先ほども申し上げましたように、つくばエクスプレスを1つ具体的な案として示されているところがありますので、東京駅経由での秋葉原方面との接続ということについて、今現在、本区はどういうふうに考えているのかについても、基本的な考え方をお知らせしていただきたいと思います。

 以上の点をお願いいたします。

○遠藤環境政策課長 
まず、この検討調査の報告書の位置づけということでございます。

 平成26年度、27年度と、こういった調査を実施してきたわけでございますが、この調査の主な目的はあくまでも交通政策審議会のほうに位置づけていただくといったことでございます。当然、時間的なずれがございますので、この報告書ができてから、こういった手続をするわけではなくて、これに着手しながら東京都のほうに情報を伝え、都のほうが整備すべき路線として交政審のほうに上げていただいて、これが最終的に答申として上がったということです。この位置づけというのは、もちろんこの調査報告自体が今後の地下鉄新線の整備の中で役立っていくとは思いますが、あくまでも交政審のほうに上げていただく、そういったものというふうな理解をしております。

 それからまた、中間駅の考え方でございますが、あくまでも区のほうでシミュレーションとして、文化とか、そういったところも見ながら適地に定めているわけでございます。もちろん、各所に設けるのが一番利用勝手がいいというふうには思っております。ただ、1駅設けるのに大体200億円近くかかってくるような状況というのも聞いております。また、駅が多くなることによって、全体が完成するまでの時間というのもかかってくると。そういった中で、やはり実際に整備するに当たっては、当然、整備する事業者の考え方あるいは地域とのいろいろな調整の中で駅の数とか位置というのが最終的には決まってくるものだというふうに考えております。

 それから、先ほどの話にちょっと戻りますけれども、今回の答申の中でつくばエクスプレスとの一体的な整備というのが位置づけられたわけでございます。これは、15年先を見た中で、今回上がったものについて考えていくというのが基本的な考え方だと思いますので、区の中で延伸ルートを7カ所いろいろ整理した中にも当然つくばエクスプレスとの一体化といいますか、結びつけるといった案も載っておりますが、これが交政審の中の考えと、ある意味、一致しておりますので、区としても、そういった考えで進めていくものだというふうに思っています。

 また、つくばエクスプレスということで、現状ではつくばエクスプレスのほうの担当と意見交換などをしているようなケースはございますが、今後ともいろいろな連携をしながら、もちろん整備に当たっては、関係自治体あるいは国や事業者を含めて、いろいろな意味での会議体を設けて進めていかなければいけないと思います。そういった中で、当然つくばエクスプレスとの連携を深めていく必要があるものというふうに考えております。

 以上でございます。

○田中(耕)委員 
ありがとうございます。

 私、間違って先ほど運輸政策審議会と言ってしまいましたが、交通政策審議会ですね。そういたしますと、今回の御報告は、今お話のありました、交通政策審議会のほうに本区のこのルートが具体的な実現、方向性の計画として位置づけられたということで、大きな意味での所期の目的は達成したという位置づけでよろしいのですね。わかりました。

 その上で、今後さらに今まで示してきた概要に沿って具体化を進めていただくということで理解をいたしましたので、今お話のありましたように全体バランスを考えますと、こういった案になるんだろうなというふうには思いながらも、本区の実態、実情を今後考えていくと、具体化するに当たっては、さまざまな課題のバランスをとるのは非常に悩ましいところだと思います。大きなプロジェクトですので、今後時間をかけて検討していくことになるかと思いますけれども、全体バランスも大事ですが、やはり何といっても基礎自治体として、実際に住む方にとって利便性が高いところ、どこが一番望ましいのかという、ぜひそういった具体的な利便性を追求していただきたいというふうに願いまして、私の質問を終わります。

○塚田委員 
私からは、ダイオキシン類調査についてお尋ねいたします。

 資料1にございます大気中のダイオキシン、それから土壌中のダイオキシンということで、数値と折れ線グラフ等で解説していただいております。その中で、大気中のダイオキシンというのは、焼却炉の性能が上がる、あるいは皆様の環境への認識が高まってダイオキシンを発生させないという考えがかなり大きくなり、大気中のダイオキシンというのは、グラフにあるとおり年々低下しており、大変いい状況だと思います。一方で、土壌中のダイオキシンの折れ線グラフにあります平成24年度から25年度にかけて、例えばあかつき公園でがくっと、それこそ何百分の1以下に数値が下がっているということ。そして豊海運動公園も、直近2年間においては調査がありませんけれども、やはり24年度から25年度の間にがくっと数値が下がっていると。上がることに比べてはるかにいいわけなんですけれども、急激に数値が下がった理由と、これが何か人為的なものによるものならば、今後何かこういった改善につながることを続けてやられたらいかがかなということでお聞きしたいと思います。

○遠藤環境政策課長 
ダイオキシン類調査についてでございます。

 経年の変化の中で、例えばあかつき公園、黎明橋公園の数値がかなり変わっております。測定は公園内でやっているんですが、あかつき公園につきましては、平成25年ですが、樹木の根が張り出した関係で、測定位置を変更したと。やはり公園の中でも測定位置といいますか、場所によって数値にぶれが出る。そういったことで、結果的に下がってきたといったことでございます。

 また、黎明橋公園については、平成25年に改修工事があって、土の入れかえをしておりますので、新しい土になって、そこで測定してきたということで数字が下がっております。土壌は、やはり昔、規制前に焼却炉からのダイオキシン類の発生とかで土の中に蓄積されるようなことがあって、古いといいますか、昔からある土で測定すると少し数値が高くなっているようなケースがあるといったところでございます。

 豊海運動公園については、数字的には、ある意味、それほど大きな差ではないかなと思っております。今後また整備が進んで、できる状況になった場合には、また追加してやっていくというふうに思っています。

 ただ、いずれにしましても、数値的には非常に小さい数値だというふうなことで思っておりますので、ある意味、規制も含めて、こういったことが徹底されてきているというふうに理解しているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員 
お答えありがとうございます。

 おっしゃるとおり、環境基準の数値から比べますと、はるかに小さい数字ですので、折れ線グラフを見ますと、大きな変動というように見えますけれども、非常に小さい数字の中での変動でございますので、体に与える影響も少ないのかなというようなことで見ておりました。

 そして、もう一つお聞きしたいのが、大気中のダイオキシン類は年々減っているという中で、土壌等につきましては、何か変動があると下がったり上がったりということがあると。つまり、土壌中にはまだまだダイオキシンが含まれている可能性がいろいろなところにあるという思いで見ております。一方で、本区におきましては、以前、水辺に貯木していたスペースがあるということ、例えば朝潮運河であるとか、あるいは本区と隣接するほかの区におきましても大規模な貯木場があります。木材なんですが、そういった中にダイオキシンにつながるものが含まれていたということで、川の泥、ヘドロも含めた、そういったものの中にダイオキシンがいまだに高い数値で含まれているというような話を伺います。

 そういう意味では、今後、大気中、そして土壌中、そして底質、川の底にあります泥であるとか、そういったものの調査といいますか、確認を考えられてはどうかという思いなんですが、それにつきましてお聞かせください。

○遠藤環境政策課長 
川の底の調査ということです。現在、御案内のとおり区のほうでは大気と土壌ということで、一般的に問題とされる中での調査を継続して行っている、あるいは数値がかなり低いという場所では隔年に切りかえたりとか、そういうことをしているところでございます。

 川の底ということで、例えば東京都がしゅんせつ作業をするときに調査して、その数値がひどいようであれば、拡散しないようにしゅんせつをやめるというような状況も聞いておりますので、そういった中で、都と連携をしながら、状況については区のほうとしても確認をさせていただき、その数値がかなり問題があるようなことが継続するようであれば、区のほうとしても、東京都とも連携といいますか、調整しながら、そういった対応についても考えていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○塚田委員 
御答弁ありがとうございます。

 やはり恐れているというか、少し気になるのが、環境省の資料などによりますと、ダイオキシンが体内に入る原因の大半が食物からの経口摂取で、9割近くになると。さらにその中で圧倒的に高い比率になるのが魚介類であると。もちろん、中央区近辺で魚を釣って、それを食べてすぐに問題があるという話ではないんですけれども、我々の住んでいる周辺環境の実態として、やはり把握するべきものかなという思いでございます。特に、今後水の都を標榜する上で、水辺が大変安全であり、お子さんからお年寄りまで、仮に水をかぶっても全然問題ないよという、何かそういった話をする上でも、水辺、そして底質、水底について調査をされるべきかなという思いでございます。特に、貯木場等はいまだに何か材木を結わくための材木が立っていたりして、どうもそこら辺までしゅんせつが入れないような状況である場所も幾つかあるというように見ております。

 そういう意味では、しゅんせつが施された場所とそれ以外の場所でかなり数値の違いがあるのかなという思いがございます。そういう意味も含めて、今後は底質についてもぜひとも確認をしていただき、それによって水辺も非常に安心だよというようなことにつながればいいのではないかなという思いでございます。ぜひともその辺も一考いただいて、今後の環境の実態を把握する一つのきっかけになればという思いでございます。

 以上でございます。

○小栗委員 
それでは、資料2と3についてお伺いしたいと思います。

 最初に、地下鉄の問題ですけれども、先ほども御説明いただきましたが、交通政策審議会に向けた取り組みとして報告書をつくったというお話だったんですけれども、これからの将来需要のいろいろな予測もされており、概要版のほうで見ますと、地区別の開発人口も示されております。有明地区などは平成22年で4,500人だった夜間人口が平成42年には2万7,000人になる、約600%の増加率というようなことも示されております。

 25ページに有明地区夜間人口が2万2,900人ふえるというような数字が地図に落とされていますけれども、26ページの参考として示されている表で、夜間人口とか就業人口とか、そういうものがいろいろ細かく出ています。これで見ますと、25ページの図と26ページの表にでている数字が、有明地区の夜間人口のところは一緒なんですけれども、晴海地区とか勝どき地区のふえる人数が図と表とで違うんです。その辺を説明していただけたらと思います。

○遠藤環境政策課長 
済みません。今御指摘いただいたところ、大変恐縮なんですが、今すぐ明確な答えができませんので、確認をさせていただきたいと思います。大変失礼いたしました。

○小栗委員 
では、後で詳しく教えていただければと思います。例えば、晴海地区で見ますと、平成22年で7,000人、平成42年で3万1,000人ですから、2万4,000人ふえるという計算だと思うんですけれども、25ページの図でいうと2万人ふえますという数字になっているので、どういう数字でこういうものがつくられているのかというのがわからなかったので、後できちんとお示しいただきたいというふうに思います。

 中央区の人口想定や、いろいろな開発の動向ということで、こういう人数も出てきているんだと思うんですけれども、有明地区とか江東区に関するものでは、10ページにこれからの開発動向ということで、いろいろな地域で大きなマンションなども計画されているというものを踏まえて今の数字が出てきているんだろうというふうに思うんです。有明地区は結構人口増の割合も大きいと考えられるんですけれども、その辺の計画についても、江東区などで押さえている数字などをここに載せているんだろうと思うんですが、開発がこれだけ進み、これだけ人口がふえるだろうという想定のもとでこの計画を立てているものなのかどうか確認させていただきたいと思います。

○望月環境土木部長 
今回のこの調査をするに当たりまして、当然、将来の人口予測、これが需要のほうに絡みますので、検討しております。10ページに開発の場所と位置を示しておりますけれども、本区のものであれば、確実に状況を捉えている部署がございますので、そういったものも入れますが、江東区のほうになりますと、完全にもう表明されている、明らかになっている物件だけを落とし込ませていただきました。ですから、計画中であるようなものがまだ不明確であれば、それらは入れていない。要は、確実なものをまず入れたという形になります。

 それと、先ほどの御質問にございましたけれども、将来の人口予測をする際に、平成26年の調査のときには、まだ中央区の将来予測というのが前回の数字でございました。基本構想を検討するに当たりまして、新しい人口予測がされましたので、実は途中でそういった部分も状況に応じて取り入れたりしております。先ほどの部分でいきますと、開発の人口と夜間人口という形になりますので、出典資料が違う場合もございますので、その辺の差が出ているのかなと思っておりますが、例えば江東区の先ほどの開発については、もう都市計画があるとか、明らかになっているものだけを入れております。要は、ポテンシャルという意味でいけば、この調査以上に十分に計画がこれから詰まっていけば、もっともっと開発がされ、需要予測というものは伸びる状況があるというふうには捉えております。

 そういった人口の動向があるにしろ、今回、臨海部と都心部ということで、銀座と国際展示場という形で本区が検討していた部分が、国の交政審ではもう少し広域的な視点ということで、つくばエクスプレスとの一体的な整備という形になっておりまして、そうすることによって、ますます利用される方の人数が多くなるというような状況もございますので、そういった望ましい形での国のほうの答申がされたということになろうかと思います。ただ、まだ指摘されております課題がございますので、そういったことを一つ一つ解決しながら、実現に向けて今後取り組んでいけたらと思っております。

 以上でございます。

○小栗委員 
予測の数字なので、いろいろ前提とか実績に応じて変わっていくということはあると思うんですけれども、その辺の数については、どういう時点のどういう予測ということで、きちんとわかるようにしていただけたらなというふうに思います。

 有明地域は表と図の数値が一致しているので、逆に、中央区のほうがもっと精査して、人口がこれくらいふえるというのは25ページを見たほうがいいのか、これだけだとよくわからないので、今じゃなくていいんですけれども、その辺の御説明もきちんとわかるようにしていただけたらと。これは概要版なので、ちゃんとしたものが出れば、そういうものもきちんと出ているのかもしれませんけれども、その辺の問題については、これからも精査させていただきたいというふうに思います。

 江東区の国際展示場あたりを終点の駅にするということでもあるので、江東区との関係で、この報告書でつくった内容というのはどういう調整をされているのか、一緒にやろうとか、それとも、関係なく中央区でこういうふうにしたいんですけれどもというふうにしてどんどん検討しているのか、その辺の江東区との関係についてお示しいただきたいと思います。

○望月環境土木部長 
今回の検討調査を始める際に、実は江東区にもお話はさせていただきました。ただ、個別に中央区がやる状況の中では出席は難しい、検討に参加するのは難しいと。江東区のほうでいきますと、8号線というこれまで取り組まれてきた部分もありまして、なかなかそういう状況の中では難しいというお話をいただいております。ただ、今回、交政審の位置づけにされておりますので、今後につきましては、連携を図りながら、実現に向けてお話をしていかなくてはならないと思っております。そこの部分では、先ほどのつくばエクスプレスあるいは千代田区、江東区、そういったところも含めて連携しながら、実現に向けて取り組む場の設定が必要になろうかと思っていますので、今後積極的にそういった働きかけをしていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○小栗委員 
具体化に向けては、これからいろいろな課題もあるし、いろいろな検討も必要になると思いますけれども、中央区のこれからの方向としては、交政審にもそういうプロジェクトとして位置づけられたつくばエクスプレスとの連携を含めて、路線としては新銀座から新国際展示場という3つのルートを大まかに示していますけれども、こういうところで検討すると。別の、もっとうんと離れたところで臨海部と通すという計画ではなくて、示されている3ルートを東京駅までつなげていくような方向で進めていきたいということなのか、その辺の方向性について伺いたいと思います。

○望月環境土木部長 
今回、区のほうでの検討調査を平成26年から行っておりますが、当然、交政審への位置づけを最大の目標として取り組んだわけでございます。結果としまして、交政審のほうでつくばエクスプレスとの一体的な整備が望ましいという形で位置づけられたものでございます。その位置づけの中では、東京駅でつくばエクスプレスと相互直通運転のようなお話になっていますので、我々が検討していた路線は、まず東京駅まで伸びた形での位置づけになろうかと思います。つくばエクスプレスは、逆に、秋葉原から東京駅までと。そこでどういう形で乗り入れができるのかということになろうかと思っています。

 今後につきましては、位置づけられた計画に基づいて、例えばどこをルートにするとか、細かいお話は今後になろうかと思いますけれども、東京駅でつくばエクスプレスと相互直通運転ということを目標にしながら、実現に向けて取り組んでいくお話になろうかと思っております。

 以上でございます。

○小栗委員 
事業費も、多分こういうものは工事をやると予測よりもどんどん膨らんでいくということもあると思いますし、いろいろな検討をしていくということが必要ではないかというふうに思います。

 次に、交通安全の計画についてです。

 交通事故の状況ということで、中間報告の冊子のほうにも出ていますけれども、平成18年から比べると、交通事故も負傷者もかなり減っているということで、いろいろな施策がこういう減少傾向を生んでいるというふうに思います。いろいろな対策をこれからも引き続きやるということが計画されていますけれども、特に30ページにあります交通需要の管理、いわゆるTDMの問題で、やはり交通事故をなくしていく上でも、道路混雑の緩和とか自動車の総量を減らしていくことが大変重要だというふうに思いますし、ここにも交通総量の抑制や集中の平準化などの交通需要の調整を図ることが重要だというふうに記載されています。

 具体的な内容としては、公共交通機関の利用ということで鉄道やバスの利用ということが載っておりますけれども、交通総量を抑制していく考え方でもっと対策を強化していくことが必要ではないかなというふうに思います。以前、なるべく都心に車を入れないということで、ナンバープレートの末尾の数字で奇数と偶数とに分け、流入する日を決めて規制するとか、いろいろな社会実験みたいなものをやったりした経験もあるというふうに思うんですけれども、そういうものも含めて、総量の抑制という点でもっと対策を強めていく必要があるのではないかというふうに思いますけれども、その点についての見解をお願いしたいと思います。

○望月環境土木部長 
今お話のございました車の総量規制について、具体的な方策にも書いてございますが、例えば公共交通機関ということで、先ほどの部分でいきますとBRTなどができますと、車からの転換で公共交通機関を使っていただくというようなものがあるというふうにこちらのほうでは記載させていただいております。

 ただ、今、委員がおっしゃったのは、例えば3環状ができたときに都心への流入の車の交通量そのものが変わってくるだろうというお話の一つかと思っておりまして、総量的には、例えば中央区に流入していた車の数が、高速道路で3環状のほうに行って都心への流入が減るというような状況が生まれるのではないかと思っております。そういった効果というのは、これまでも一部開通したところでの効果ということでは十分に発揮されているようでございます。まだ一部でしかないものですから、全部ができ上がった際には、そういった部分の車の流れの変化というものが生じるかと思います。その際にどういう形で、また具体的な方策が図れるのかというようなところになろうかと思っております。

 ただ、現時点では、こちらのほうで書かせていただきました鉄道なりバス等の公共交通機関等の利用、そういった転換によりまして総量的な部分の抑制が図られるというような形での記載となっております。

 以上でございます。

○小栗委員 
バスの利用のところでは、バスの優先レーンや専用レーンの増設ということが出ております。第9次の交通安全計画の段階では、この辺で改善されたレーンとか、そういうようなことがあるんでしょうか。これまでの実績についてお示しいただきたいと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当) 
済みません。第9次の計画との比較なんですが、第10次の計画では9次の分をそのまま掲載おります。まだ9次での成果というか、実績の検証をしていなくて、これから調べてまいりたいと思います。

○小栗委員 
やはりバスの利用を促進する上でも、バスが定時に来るというのがとても重要な要素にもなるので、いろいろ調整が必要だと思いますけれども、優先レーン、専用レーンをぜひ進めていただければと思います。もしできないのであれば、どういうところに問題があったのかというのも検証して、ぜひこの方向でバスの利用促進が進むような施策の一つとして進めていただきたいということを要望して終わります。ありがとうございました。

○松川委員 
よろしくお願いいたします。

 私のほうからは、資料3についてお尋ねいたします。

 まず、1点確認なんですけれども、5ページの自動車保有台数のところなんですが、貨物、二輪、その他が減少傾向にある中で、乗用車が微増の方向にあるのですが、この理由は把握されているのか、もしわかれば教えていただきたいということと、14ページの高齢者の事故のところで、その他というところの件数が結構多いんですが、その他の事由というのは主にどういったものがあるのかというところについてお知らせいただければと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当) まず、1点目の5ページの乗用車の微増の理由ですが、済みません、人口増によるものなのか、どういうものなのかというのはこれから調べさせていただきたいと思います。

 あと、高齢者におけるその他の事故の件数ですけれども、歩行中と自転車乗車中を特筆したものでございまして、それ以外のものをその他としております。自動車ですとか、自動二輪車、四輪車等の自転車を除く車の運転中の事故の総計というふうに御理解いただければと思います。

 以上でございます。

○松川委員 
ありがとうございます。

 今回の結果をデータ的に見てまいりますと、事故につきましては減少傾向にあるということは理事者報告でもおっしゃっていましたが、そういう中で気になっているのが、13ページの年齢層別発生状況で、平成26年、27年になりますと、子供の構成比率がちょっと増加傾向にあると。40代、そして高齢者のところが高い傾向にあります。

 今回、事故の状況などに関しまして、特に人口増が進んでおります月島警察署の管内に限って調べてみますと、平成27年、28年は同じように増加傾向にあるのですが、最新というところになってまいりますと、例えば年代別になりますと、幼稚園児、小学生というのが27年では幼稚園児が4件、小学生が6件だったのが、ことしの1月から5月の集計になりますと、幼稚園児が1件、小学生が4件ということで減少傾向にあると。30代につきましても27年では14件だったのが、ことしは8件ということで、これはまだ5カ月のデータなので、この後ふえる可能性があるんですが、最新のものは全体的に少し減少傾向にあるのですが、この辺に関しましては、ことしに入って特に何か取り組まれたものなどがあるのかどうかお知らせください。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当) 減少傾向ということで、月島警察署のほうに特異なところというのは確認していないんですけれども、これまで講じてきた警察の取り組みと区の取り組みがマッチしていて、年々減ってきているのかなと。全体的な理由になるかもしれませんけれども、そういうところだと思います。

○松川委員 
ありがとうございます。

 今回、どのような方策がとられて減っているのか、いまいちまだわからない部分ではあるのですが、幼稚園児ですとか、小学生は減少傾向にある中で、やはり40代がなかなか減らない、むしろ増加傾向にあるというのが全体的な数字として出ているのかなと。特に、本区の特徴でありますが、30代、40代というのは人口構成比が大変高い年代でもあるのですが、私も昨年の第三回定例会の一般質問でも交通問題を質問させていただいた中で、やはりこの年代に対する交通安全教育というのが本区としてもちょっと足りない、もう少しあったほうがいいのかなというところであります。

 今回のデータを見てまいりますと、特に親世代への教育については、運転者に対する交通安全教育の部分などで、ある程度網羅しているのかなとは思うのですが、運転免許の所有率を見ると、40代の男性が86.7%保有しているのに対しまして、女性が64.1%と、半数強しか保有していないというデータでございます。特に、自転車の事故が月島警察署管内でかなりふえているということは警察署のほうでも確認をしているのですが、そうなりますと、時間帯別の事故状況に関しましても、月島警察署管内でまいりますと、朝の8時台の事故が平成26年度は17件に対して、27年度が25件とふえている状況でありまして、やはり朝、幼稚園、保育園への送りですとか見送りの前後での事故がふえているのかなというふうに推察ができます。そうなってきますと、免許証を保有していない30代、40代の女性の方々に対しての教育というのは、どれを見ても網羅できていない部分があります。その辺について、本区の考え方をお知らせいただければと思います。

○草場副参事(交通安全対策・特命担当) 
委員御指摘のとおり、確かにさっきの幼稚園児、小学生の交通事故件数が減っているというところは安全教育が行き届いているというか、できているという部分だと思います。それと、30代、40代に事故が多い傾向というのは、それだけ教育ができていない部分があろうかと思います。そこは今後警察と協力し合って、タイアップしていきながら、どういう安全教育をするのか、免許証を持っている人は更新時のときにでもいろいろな教育ができると思うんですが、持っていない人、特に先ほどおっしゃった午前8時台の自転車事故が17件から25件、これはあくまでも月島警察署管内の数だと思うんですけれども、やはりその中には幼稚園の送りとか、お母さんたちがスピードを出しているとか、その辺の話はよく聞くところで、警察ともいろいろ話をしながら、子供に対するものではなく、送ってくる親に対する安全教育も含めて、今後、協力してやっていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○松川委員 
ありがとうございます。ぜひその辺を検討していただければと思います。

 1つ私のほうからも提案がありまして、やはり親世代というところでいきますと、お子様が交通安全教育というのを学校、幼稚園、保育園等でも受けているわけなので、そういったときに親世代の人たちも一緒に受講しませんかというようなことで受けてもらうですとか、そういったことなどが本区としては取り組めるのではないのかなというふうに思います。そして、放置自転車等の問題についてもこちらに書かれておりますが、30代、40代のいわゆる親世代の方々が結構駐輪している状況も多く見受けられますので、そういったときに地下の駐輪場への誘導をしていただくとか、30代、40代の方々に対して本区として情報を発信するとしても、なかなか区のおしらせもそういう方々には余り読んでいただけていないのかなというふうに思えるところもありますし、ホームページなどでの発信も、自分から本区のホームページを見に来るというような行動もなかなか皆さんにはしていただきづらいところであります。やはり学校という場所などであれば、皆さん接点がある部分でありますので、幅広く皆様に告知できる場かなと思います。

 ぜひそういう場での親世代への交通安全教育に関しましても、こういう中に網羅していただけないものかどうかということを要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○中島委員長 
では、理事者報告に対する質疑を終了いたします。

 続きまして、議題、環境保全及び建設行政の調査について質疑のある方はいらっしゃいますか。よろしいですか。

 では、議題に関しては継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長 
これで質疑は終了しますが、この後、管内視察に移りたいと思います。午後は、海の森及び勝どき五丁目地区B-1街区の視察を実施いたします。午後1時5分に正面玄関前に集合していただくよう、よろしくお願いいたします。

 では、午後1時5分まで休憩とさせていただきます。

 どうもありがとうございました。

 委員の方と担当部長はこの後お話がございますので、お残りいただきますよう、よろしくお願いいたします。

(午前11時4分 休憩)


-委員会を閉じた後-

 行政視察については、10月下旬の2週間で、4常任委員会の視察を実施する予定であり、日程・視察先等詳細は正副委員長に一任する旨が確認され、了承された。


(午後1時5分 再開)

○中島委員長 
再開(車中)

     〔視察等日程は別紙のとおり〕

○中島委員長 
閉会(車中)

(午後3時57分 閉会)


「別 紙」

環境建設委員会視察等日程

○日  程

    委 員 会 開 会         10:00

         ↓

       [休  憩]

         ↓

    区 役 所 出 発         13:05

    委 員 会 再 開

         ↓

    海の森(中央防波堤内側埋立地内) 13:33~14:25

    (説明・視察)

         ↓

    勝どき五丁目地区B-1街区    14:53~15:50

    (説明・視察)                 

         ↓

    委員会閉会(車中)         15:57

    区 役 所 到 着         16:00

○視察概要

・海の森について 

 到着後、説明を受けながら、つぶさに視察を行った。

・勝どき五丁目地区B-1街区について

 勝どき五丁目地区B-2街区内の事務所2階にて、委員長挨拶の後、説明を受けた。その後、B-1街区の施設内についてつぶさに視察を行った。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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