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平成28年 環境建設委員会(12月13日)

1.開会日時

平成27年12月13日(火)

午後1時30分 開会

午後2時47分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(7人)

委員長 中島 賢治    

副委員長 富永 一    

委員 田中 耕太郎    

委員 塚田 秀伸    

委員 小栗 智恵子

委員 松川 たけゆき

委員 原田 賢一

4.欠席者

(1人)

議長  押田 まり子

5.出席説明員

(12人)

吉田副区長            

望月環境土木部長         

遠藤環境政策課長         

中野環境推進課長         

溝口水とみどりの課長       

三留道路課長           

竹内中央清掃事務所長       

田村都市整備部長

松岡都市計画課長

松村地域整備課長

菅沼副参事(都市計画事業・特命担当)

暮田建築課長

6.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

黒須書記

鎌田書記

7.議題

  • 環境保全及び建設行政の調査について

(午後1時30分 開会)

○中島委員長
 皆さん、こんにちは。ただいまより環境建設委員会を開会いたします。

 本日、議長並びに区長は欠席いたします。また、理事者報告の関係で建築課長が出席いたしますので、御了承のほど、よろしくお願いいたします。

 では、理事者報告に移ります。

○望月環境土木部長

 1 平成28年度中央区行政評価(環境土木部・都市整備部)(資料1)

 2 中央清掃工場の操業状況及び排ガス等調査結果について(平成28年度上半期)(資料2)

以上2件報告

○中島委員長
 御苦労さまです。

 発言の時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時36分です。自民党さん71分、公明党37分、日本共産党さん37分、中央区民クラブさん37分、新青会さん10分となります。

 では、理事者報告に対する質疑を行います。

 発言をお願いいたします。

○田中(耕)委員
 それでは、御報告いただきました内容と関連しまして、資料1の行政評価の中から12ページ、13ページに記載のございます公園等の整備状況についてお伺いしてまいります。

 まず、人口が増加しておりまして、区民1人当たりの公園面積、これは公園面積に限りませんが、全ての行政施設において、中央区の公共施設は、1人当たりで案分した場合には目減りしてしまうということは当然のことですけれども、区民の数が単純にふえているというだけではなくて、子供の数もふえているということを考えますと、やはり児童公園、児童遊園等の拡充といったことは、非常に難しい問題ながらも、取り組んでいかなければならないだろうというふうに考えます。

 新規の再開発に際して公園等を整備したりですとか、護岸整備、親水公園等を整備していただいていることは存じ上げております。しかし、もう一歩の努力が必要ではないかというふうに考えております。具体的に申し上げますと、公園内を再編して、既存の公園の有効面積や有効な遊び場等を広げるという努力、それから、これもなかなか簡単ではございませんけれども、公園隣接地、公園に隣接するビルや住宅等が実際には売却されたりマンション等に変わっているケースを間々見ることがございます。こういう場合に、計画的に行っていくというのは非常に難しい問題ではあるんですけれども、やはり公園の隣接地には早い段階から目をつけていただいて、公園の隣接地が開発される、または売却に出された場合には、何かしらの手だてを考えるべきではないかというふうに思います。そういった考えについて、どのような見解をお持ちなのかということをお知らせしていただきたいと思います。

 また、12ページの取組の中で、LED照明灯の導入ということで、公園内も含めた全区内の街灯、街路灯等のLED化を順次進めていただいておりますことは高く評価します。

 そうした中で、順次置きかわっているわけですけれども、私の住んでいるところから一番近い堀留児童公園なども、今、公園灯が置きかわりの途中ということで、暫定のポール灯が立っているかと思うんです。暫定灯なので、多分不安定ということで、周りを臨時的に囲って安全性を確保しているような状況にあると思います。当然、危険が伴うから、そういった処置をしておられるんだと思うんですけれども、地域の方々などからは、置きかえるんだったらどうして正規のものに置きかえないのかといったような御意見もあると思いますので、そういった置きかえの手順等についても御見解をお知らせしていただきたいと思います。お願いいたします。

○溝口水とみどりの課長
 まず、御質問いただきました1点目の公園の再編等についてでございます。

 こちらにつきましては、委員からも御紹介がありましたとおり、人口増、特に子供の数が非常にふえておりまして、児童遊園等も今までは大人の方向けの休息地として活用していたところも、順次、計画の前段階で芝生の広場にしたり、また遊具等を置いて、お子さんに遊んでいただけるような環境整備ということで現在も努めております。

 また、隣接地等の土地の売却ということでございますけれども、私どもも、実は新川とかで児童遊園の隣で会社のビルが建てかわるというような情報を得て、企画部のほうと連携を図りまして、土地交換なり、拡充ができないかということもいろいろ試みている案件がございますけれども、なかなかそれが実現していないという現状にございます。今後も、いろいろ再開発等、また公園の改修等におきましては、今、越前堀児童公園を改修しておりますけれども、老朽化しているような樹木等を伐採して広場面積を確保するなどということで、お子さんたち、また、まちのコミュニティの場としても、より公園を使っていただけるような形で、限られた面積ではございますが、さらに機能拡充ということに今後も努めてまいりたいと考えております。

 次に、LED照明灯でございますけれども、私ども、順次、街路灯等を計画的に置きかえているところでございます。御指摘いただきました堀留児童公園の照明灯でございますが、今、暫定のものを設置させていただいているんですけれども、新しい街路灯の発注をかけておりまして、年末になってしまいますが、新しい街路灯に置きかえる予定で進めておりますので、もう少々お待ちいただければと思います。よろしくお願いいたします。

 以上です。

○田中(耕)委員
 御答弁ありがとうございます。

 公園を拡充するというのは一朝一夕ではできませんし、取り組んでいただいているように、公園の隣接地等に変化があった場合には情報を早急に得て、場合によっては土地交換や、その他、でき得ること、大変費用がかさむ問題ですから、なかなかできないということもあるかもしれませんけれども、そういった試みを続けていただきたいと思います。

 LED灯に関しましては、順次置きかえしていただいているということは喜ばしいことなんですけれども、繰り返しになってしまう部分もあるんですが、今回はなぜ暫定であるのかという点です。もしも老朽化したということであって、計画的に行っていくならば、当然、新設や、公園灯の配置も含めて公園の再編等を考えていくべきだというふうに思うんです。今回のケースですと、老朽化したので、暫定灯が同じもとの場所にあって、安全性も若干不安に感じるような不安定な形で置かれているというふうに思いますので、なぜ暫定になってしまったのか。また、ほかの公園等も含めて、こういった暫定という置き方が行われるケースというのは、どういうケースがあるのかについても御説明をお願いいたします。

○溝口水とみどりの課長
 堀留児童公園の照明灯でございます。

 私どもは、3カ月に1度目視点検、また業者等による点検もしているんですが、今回、そこでも見つからなかった老朽化による危険箇所が見られました。1基倒れてしまったというのもございまして、照明灯がないという状況は非常に危険ですので、早急に暫定ということで設置しました。すぐに正規のものを手配したところですが、特注品になってしまいますので、家庭の電球のようにすぐに取りかえるというのが難しいということで、時間をいただいているところでございます。残りの部分につきましても、暫定というものではなくて、今あるものでございますけれども、あわせて取りかえるというところで、安全を確保するために、今、囲いを置かせていただいているという状況でございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 重大な事故や問題が起きる前に発見できて、非常に喜ばしいことだと思うんですけれども、こちらの評価シートの中でも計画的に行っているということを明記されているかというふうに思いますので、極力、暫定といったものを置かない段階でスムーズに交換していくという段取り、手順が踏めるように努力をしていただければ幸いだと思います。

 終わります。

○塚田委員
 それでは、私のほうから数点お聞きいたします。

 資料1の行政評価のほうで、まずは14、15ページの水と緑のネットワークの形成について、そして16、17ページの水辺環境の整備・充実について、さらに、20、21ページの地球にやさしいまちづくりの推進について、全部で3点お聞きいたします。

 まず最初に、14、15ページの水と緑のネットワークの形成についてでございますが、15ページの一番上にある指標に年次ごとの整備の満足度のパーセントが出ておりますが、毎年整備をされているにもかかわらず、残念ながら、満足度が毎年下がってきている。これは重箱の隅をつつくようで恐縮なんですが、毎年下がっている一方で、平成29年度の目標値が10%近く上を目指していらっしゃる。ここら辺の根拠といいますか、どういった内容で高い満足度が出るように考えていらっしゃるのかというのをお聞かせいただきたいと思います。これが、まず1点でございます。

 そして、16、17ページの水辺環境の整備・充実についてでございます。

 ただいま、朝潮運河の護岸が整理されて大分きれいになって、見晴らしがかなりよくなっている状況ではありますが、ここに遊歩道ができるというような話を伺っております。その整備に向けて、現在の進捗の状況と、それから概要について、どういったものができるのか、その内容も、お知らせいただける範囲でお聞かせいただければと思います。

 もう一つ、20、21ページ、地球にやさしいまちづくりの推進についてです。

 基本計画2013からいたしますと、来年度で前期の最終年となるわけでございます。こちらは概ね順調という評価で推移していると思うんですが、ここまでの計画の上での進捗状況と、それから問題点等があれば、それと今後の展望について何か具体的なものがあれば、お聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。

○溝口水とみどりの課長
 私のほうからは、公園・緑地・水辺の整備満足度に向けてと朝潮運河遊歩道についてお答えさせていただきます。

 まず、委員御指摘のとおり、区政世論調査による満足度でございますけれども、平成25年度の37.1%から本年度は29.1%と、残念ながら、満足度が毎年下がっている状況でございます。まず、ここら辺の要因の分析でございますけれども、私どもは、水辺のにぎわいの場の整備ということで、平成20年度は佃三丁目公園、21年度は朝潮運河親水公園、また24年4月には晴海臨海公園と、順次水辺に触れ合える憩いの場の整備ということで公園を拡充してきたところでございます。また、その後、東京オリンピック・パラリンピックが決まりまして、港湾局の土地になりますけれども、当初予定されていました晴海四丁目の整備がストップしたり、朝潮運河のほうも、東京都の整備もございますので、現状、計画よりおくれているというところもございまして、そこら辺でこのような数字になっているのかなと思っております。

 満足度としては下がっているんですが、不満度としましては、平成26年、27年は18%で、普通という答えがふえております。そのあたりでは、新しい目立った整備がなかなかない中で、変わらないという御感想なのかなということで、こちらのほうは評価をしております。平成29年度39.0%の満足度を目指すということで、残念ながら、来年度この目標に達するのかというのは公言できないところではございますが、引き続き、いろいろ東京都と連携をしまして、着実に水辺空間の確保をするということで、今後も力強く整備を進めてまいりたいと考えておりますので、どうぞ御理解をいただければと存じます。

 2点目の朝潮運河の遊歩道でございますけれども、こちらは東京都の防潮護岸の耐震整備にあわせまして、沖出し5メートルのところを遊歩道として整備するということで計画をしております。現在、東京都のほうの計画がおくれておりまして、当初の予定では、今年度に遊歩道整備というようなことで計画していたところでございますが、まだ東京都のほうの工事の関係で、おくれているような状況でございます。ただ、東京都も、オリンピックまでにできる限り護岸の整備をしていきたいとおっしゃっていますので、それができましたら、順次、護岸上部を修景してまいりたいと考えております。

 また、整備の内容としましては、5メートルのところを遊歩道として、できる限り緑も入れながら、安全防護柵で囲い、できるだけ水辺に近いところを皆さんに散策していただけるように、バリアフリーも整備してまいりたいと考えております。

 以上でございます。

○中野環境推進課長
 地球にやさしいまちづくりの推進についてでございます。

 この中では計画事業が4つございますが、中央区の森を例にとって、これまでの取り組み経過だとか実績、それから課題とか今後の方向性について説明させていただきます。

 委員御承知だと存じますけれども、平成18年10月に、23区で初めて、行政の区域を超えた広域的な視点に立った地球温暖化対策として、檜原村の数馬地区におきまして、間伐などを行います森林保全活動の支援を開始したというのが中央区の森でございます。その後、事業の一層の充実を図るために、間伐の保全活動に加えまして、切り出した材の有効活用であるだとか、檜原村の歴史だとか自然を理解しながら交流促進いたしまして、温暖化を考える環境の学習の場としての機能の充実などを方策に捉えまして、平成23年3月に中央区の森環境ふれあい村構想を策定いたしました。

 この構想を具現化していくために、中央区、檜原村、それから公募による区民、事業者等で構成いたします中央区の森環境ふれあい村推進協議会を立ち上げまして、事業を推進しているということでございます。その後、平成24年4月に新たに南郷地区という区域を加えまして、自然豊かな森づくりを行っているということでございます。

 これまで、森から出た材を公園のベンチに使うだとか、それから自然に触れ合って楽しみながら、中央区の森、それから檜原村を知ってもらいまして、環境について考えていただく自然体験ツアーを実施しておりまして、事業の周知、充実を図っているところであります。この中で、ツアーが終わった後にアンケートをとっているわけでございますけれども、その結果からは、環境について考えるいい場になったというような感想をいただいておりまして、環境意識の普及啓発、それから評価シートに記載させていただいておりますけれども、中央区の森における二酸化炭素の吸収量は定量的なものだというふうに思っておりまして、地球温暖化対策に寄与していると認識しているところでございます。こういうことを踏まえて、概ね順調という判断結果にさせていただいております。

 課題ということですが、これまで体験ツアーを実施しておりますけれども、アンケート結果等で、中央区の森を知らなかったという方がいらっしゃったり、浜離宮のところを中央区の森だと思われていた方もいらっしゃいまして、なかなか中央区の森を知らない方がまだいるのかなと思います。そういったことから、今後、区民、事業者の方々に森を知ってもらって、体験していただいて、環境に関心を持っていただくということが重要であるというふうに考えております。このため、今後も檜原村との連携を強めるとともに、平成25年に設置いたしました環境情報センターで積極的な情報発信をするとともに、中央区森の応援団という団体がございますので、そちらの活動を通じて、子供たちを初め、多くの区民、事業者の方に中央区の森を知っていただいて、体験していただきたいというように思っております。

 今後ですけれども、こういう活動に通じるところなんですが、先ほど基本計画というお話がございました。今、協定で活動しているところが、主には間伐ですけれども、平成29年度に一旦終わるということでございます。ただ、部分的に、従前の広葉樹があったところでございますけれども、そういうものを植栽しております。植栽した周りに草がどうしても生えてきてしまうということなので、そういったところの下草刈りというメンテナンスが必要であるということでございます。今後も、そういう保全活動をやりながら、今度は基本計画の後期になりますけれども、こちらにも新たな協定場所ということで整理させていただいております。そちらの検討のほか、先ほど、ふれあい村構想と申し上げましたけれども、これに基づく施策の充実、検討を今後もやっていきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 それぞれに御答弁ありがとうございます。

 まず、水辺についてですが、別のところでありました船着場の利用回数も大変ふえているという意味では、例えば朝潮運河につきましては、舟運、船から見た護岸も大変重要なのではないかなと。やはり水の都をうたう上では、船からの視点も少し考えていただくようなことも必要かなと思います。

 それと、憩いの場としての機能、それから遊歩道としての機能が一番になるかと思うんですが、非常時には船が臨時につけられるように、例えば高低差をつけるような形で整備する。港区の河川などでよくあるかと思うんですけれども、通常、別に船着場ではないですけれども、容易に船へのアクセスを感じられるようなしつらえになっているとか、あるいは例えば荷物であるとか発災時に人間が集まれるような一定のスペースであるとか、広場であるとか、いろいろな意味で活用できるようにする。もちろん、そういったスペースがないとできないですし、遊歩道というものではございますが、5メートル沖合に出されるということなので、本区の土地を考えますと、新しい公園を大きくつくるということも考えにくい。そういう意味では、水辺というのを有効に活用する。そして、憩いの場であり、それにプラスしたいろいろな機能を多面的に考えていただいて、皆様の御理解をいただけるように、そういったしつらえをぜひとも考慮していただいて、提案していただければと思います。

 それと、工事のおくれについて、これは愚痴にもなってしまうんですけれども、隅田川の護岸整備はまた別の話になるわけですが、どういうわけか、川沿いの整備というのは期日が守られないことが多いのかなと。私も、ジョギングであの辺を走るときに、一番ひどかったのは、本区ではないですけれども、蔵前橋のあたりですかね。あそこは、予定の工期から1年近くおくれていたように思います。今、隅田川のあたりも幾つか工事をしていますけれども、よく工事日程がおくれる。しかも、一月とか二月以上にわたっておくれることが多い。余りそれを言う方もいらっしゃらないのか、期日をよく見てみると、物すごくおくれているので、これはぜひとも注意していただきたいなと思うところでございます。そういう意味を含めて、ぜひとも多面的に考えていただいて、区民の皆さんが納得するようなしつらえにしていただければと思います。

 それと、もう一点、中央区の森についてですけれども、都心区の使命としまして、ゼロカーボンというのはなかなか難しいわけでございます。そんな中で、世界的な環境保全という言葉においては、低炭素社会ですね。日増しにそういった話がいろいろなところから聞こえてくる。そういう意味では、まだまだ本区での中央区の森の活動であるとか、その意義というものがなかなか皆様に知れ渡っていないのかなと。実際に、私も何度か中央区の森にお邪魔しておりますけれども、単純にピクニック気分で行かれるのも大いにいいと思うんですけれども、行かれた皆様が、その意義であるとか、低炭素社会に向けての活動の一環であるというようなことに感心して帰ってこられる。そういう意味では、今後も広く認識していただけるように、広報活動であるとか、現場の活動以外においても、サポートのような形で、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。

 それと、先ほどありましたけれども、例えば下草刈りも、下草刈りツアーじゃないですけれども、通常の中央区の森のツアーと違った形で、少し実体験するようなツアーもできたらいいんじゃないかなというような思いでございます。ゼロカーボンというのは世界的に大きな流れになっておりますので、今後もぜひとも、本区でも皆様に広く認識していただけるような活動と、実際に中央区の森のさらなる改善をしていただき、なかなか場所としてバリアフリーにはならないところでございますが、なるべく多くの方に行っていただけるようなアイデアなりをまた盛り込んでいただければと思います。

 そういった内容を要望しまして、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。

○小栗委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 最初に、中央区行政評価の6ページ、7ページのユニバーサルデザインの環境づくりということで、指標としては地下鉄駅エレベーターの整備状況ということで、JR東日本の地下鉄駅の問題だけ出ております。これは、基本計画2013に沿った評価なので、そういうふうなくくりになっているんだろうというふうには思うんですけれども、同じ地下鉄駅の問題で36、37ページに、地下鉄駅のバリアフリー化率ということで、エレベーターやエスカレーターの設置状況が、平成27年度でいえば85.7%というような指標が出ておりますが、ページが飛んでいてわかりにくいということと、これだと達成率がぱっとわからないという問題があります。

 7ページでいうと、JR関係では新日本橋駅と馬喰町駅がまだ解消できていないということで、いろいろ働きかけもされているようですけれども、出入り口の場所の確保が難しいというような分析になっております。36、37ページのほうでいきますと、バリアフリー化率が85.7%ということで、これは細かくどこの駅がどうというのは出ていないんですけれども、ことしの2月の当委員会に出されたエレベーター設置状況の一覧表を見ますと、まだバリアフリー経路ができていない駅が京橋とか茅場町、銀座一丁目ということで細かく出ております。これは2016年1月の指標なので、これが平成27年度の到達点なのかなというふうに思うんです。

 この関連で、出入り口の設置とか場所の問題とかはあると思うんですけれども、これは中央区が直接やるということではなく、それぞれの事業者にきちんとやってもらうということだと思うんですが、その辺の進捗をどう図っていくかという点でこれからの課題がいろいろ出ています。その点での評価は順調というふうになっていますが、それで満足できる状況なのかという点の見解についてお伺いしたいということです。

 築地駅で、築地本願寺側にはもうエレベーターができていますけれども、八丁堀側のほうは、今、ビルの工事があって、聖路加のほうに渡る側の角で工事をしていて、看板を見ると、地下鉄通路というのも出ているんですが、あそこにも駅のバリアフリーの関係でエレベーターの設置が計画されているのかどうか、その点についてもお伺いしたいと思います。

○遠藤環境政策課長
 初めに、6、7ページのユニバーサルデザインの環境づくりの指標のところに関しましては、JRについては、整備した場合に区が補助金を支給するという制度がありまして、東京メトロとかについては国や都が補助をすると。その補助の関係での指標という形で、ここはJRだけに絞って載せております。平成24年に八丁堀駅にできて、当初目標ができている。今お話があったように、馬喰町とか新日本橋については、ほかのルートを通れば、バリアフリーの確保というのはできているんですが、この駅から通路等を通ってというルートができていないということで、目標を1駅と挙げております。

 それから、36、37ページのほうは、先ほど委員からお話もありましたように、エレベーター設置駅及び設置予定駅一覧という形で2月の委員会に毎年出させていただいている一覧表は、28カ所のうちの24カ所でバリアフリーを確保しているということで、平成27年度85.7%という数値を出しているところでございます。その一覧表の中に、整備ができていないところについても、例えば平成29年度とか30年度とかに供用開始という予定もございます。ただ、銀座一丁目につきましては、場所の確保という問題もありまして、供用開始を目指しているというふうには聞いていますが、その時期までは公表されていないといったところと考えております。今後につきましても、既に整備されているところも含めまして、東京メトロとかJRとかに、毎年確認をしながら整備状況も聞いておりますので、そういった際に、さらに整備を進めていただくように区からも申し入れていきたいというふうに思っております。

 それから、築地駅の関係でございます。

 現在、区役所側といいますか、前の果物屋さんというんですか、そちらのほうでエレベーターと階段の整備ということで、平成26年2月の環境建設委員会のほうに資料を提出させていただいているところでございます。その際に、反対側の聖路加側については、当初、第一建設事務所と協議の上で道路上に階段での出入り口を設けるという形になっていたわけでございますけれども、現在、メトロのほうに確認した中では、再開発にあわせまして、エレベーターの設置というのも考えているということでございます。ただ、詳細については、まだ詰めていないということでございますので、聖路加側についても、再開発といいますか、マンションの関係の工事が行われておりますが、その中で整備を考えているというふうに聞いているところでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 開発にあわせて整備が進んでいるということで、大変重要だなというふうに思います。今まで、1つの駅でエレベーターが1カ所できれば、一応それでクリアですという感じだったんですけれども、こういうふうに、築地駅でいえば、両方の出入り口にできるということは、利便性の上でも利用者の動線の上でも大変重要だというふうに思います。ほかの駅でも、結構そういう要望のある駅があるんですけれども、ぜひそういうところも含めて、1カ所あるからいいということではなくて、設置できる場所を確保しながら進めていただけるように、ぜひ区のほうからも要望を強めていただきたいというふうに思います。

 次に、8ページ、9ページの住宅・建築物耐震改修等への支援についてです。

 これも概ね順調という評価になっておりますが、平成27年度でいいますと、ことしの3月の補正予算で、17億円計上していた耐震化の予算を7億4千万円減額する補正が行われました。結局、予定していたよりもかなり実績が少なかったんじゃないかというふうに考えます。そのときもいろいろやりとりはあったと思いますけれども、概ね順調というふうに判断した理由について、少し説明をいただきたいというふうに思います。

○暮田建築課長
 御指摘の耐震化の状況でございます。

 確かに、ことしの3月に耐震の助成金の減額補正をいたしました。そのときのお話でもありましたが、もともと、現在行っております耐震の助成につきまして、費用の大部分は特定緊急輸送道路沿道建築物の耐震化に基づくものでございました。こちらにつきましては、耐震診断については義務化ということで、区のほうでは耐震診断をしてもらうということをずっと進めておりまして、当初、平成27年度までがその助成の期限ということでした。それとあわせまして、耐震の工事等につきましても、当初は27年度までで終わってしまうということにはなっていたんですが、途中、耐震診断と改修工事等、特に金額の多い改修ですとか除却とか建てかえにつきましては時間がかかるため、東京都及び国も含めて、全体的にこの工事等がなかなか進んでいないということから、昨年度末に御報告させていただきましたが、ことしの7月からということで助成期限の延長等も行われました。

 当初は平成27年度末がいろいろな助成の最終年度ということで、今まで耐震診断していなかったものですとか、その後、耐震改修、建てかえ等に進む可能性のあるものにつきましても、そういった助成ができるような形で予算を組んでいたものです。ただ、そういったものが年度途中から助成期間の延長があったことで、当初の27年度の予算執行が少なくなったというところでの減額でございます。

 ただ、一方で、木造等の小さな建物につきましては、いろいろと耐震化などが進んでおりまして、総点検ですとか耐震フェアなどもございますので、簡易耐震診断を受けていただいたり、耐震補強や簡易補強などの改修なども進んでおりますことから、一定の住宅等の耐震化についても進んでおりますし、また、特定緊急につきましても、いろいろとお話のほうは進んできておりますが、助成期間等の延長の中でのお話といたしまして、そういったことも進んでいるということで、概ね順調という評価をしております。

 以上でございます。

○小栗委員
 特定緊急輸送道路沿道建築物の関係の助成の期限があったことで、逆に、申請しない人がふえたというような御説明だったようなんですけれども、それで、結局、特定緊急の耐震が必要なものの進捗状況としては、件数としては予定よりも少なかったけれども、概ね順調と判断できるのかどうか、その点をもう一度伺いたいというふうに思います。

 それと、住宅については、耐震化率が平成27年度はダッシュになっているのは26年度と一緒ということなんですかね。かなり目標よりも上向きに達成しているということで、最終年度、平成32年度には95%にしていくというような目標も記述の中にはありますけれども、この点では、住宅のほうの耐震化としてはかなり進んでいるという判断なのか。特に、熊本の地震においても、結構新しいマンションでも、ひび割れとか、1階部分がぺしゃんこになっているようなマンションなどがあったり、そういうことも言われているので、本当に耐震補強というのは重要だというふうに思うんですけれども、その辺の到達点についての判断について、もう一度お願いしたいと思います。

○田村都市整備部長
 耐震の補助の関係と、それから耐震化の進捗の関係でございます。

 こちらにつきましては、先ほど建築課長が御答弁させていただきましたけれども、耐震補強、耐震工事については、一定の費用がかかるということで、それを支援するために助成制度というものを設けていると。ただ、当初平成27年度が補助期間の終了ということだったものですから、財政措置をするに当たりまして、多分対象となる建物がその補助金を活用するために、27年度に集中的に耐震工事の届け出等が出されるであろうという見込みのもとに、財政上の措置をさせていただいたところでございます。それが、先ほど御説明しましたように、補助期間が延長になったということで、平成27年度に集中するということが、逆に言うと、先送りされたというような事態になりまして、予算措置していた額については減額をさせていただいたということでございます。

 ただ、耐震化の進捗状況とすれば、もともと耐震化にはそれなりの期間を要するということで我々は認識してございましたけれども、そのベースで捉えるならば、順調に進んでいるというふうに我々は判断をしているというものでございます。

 以下については、建築課長のほうからお答えさせていただきます。

○暮田建築課長
 それでは、住宅の耐震化率についてお答えいたします。

 評価シートの指標に記載しております住宅の耐震化率につきましては、住宅都市統計調査という5年に一遍の調査に基づく推計値ということで、平成23年度の推計値につきましては20年度を、26年度につきましては25年度の推計値をもとに算定しております。また、この耐震化の指標につきましては、現在、新たに策定いたしました耐震改修促進計画の中で算定しております。

 また、住宅等の耐震化につきましては、御指摘のとおり重要なものと考えておりまして、木造については、いろいろな補強方法もありますが、今後、マンションなども含めての耐震化や、いろいろな普及啓発も含めて、耐震化を進めていきたいと考えております。

 以上でございます。

○小栗委員
 マンションなどについての記述もありますけれども、費用の面から、なかなか大変だというようなこともありますし、合意形成が難しいというような問題もあるので、その辺も含めて、区のほうでもアドバイザーの派遣とか、いろいろなこともやっていますけれども、地震がいつ起きるかわからないので、そういう点でも計画的に耐震化が進むように一層の努力をお願いしたいというふうに思います。

 次に、20ページ、21ページの地球にやさしいまちづくりの関係です。

 先ほども質疑がありましたけれども、この指標の中で大規模事業所の二酸化炭素排出原単位の削減ということが示されております。平成17年度東京都省エネカルテの二酸化炭素排出原単位の平均値に対する削減率ということでいうと、平成27年度でいえば平均の値よりもさらに46.5%削減しましたというふうに読めばいいのか、大規模事業所の数というのは、中央区の事業所の中でどのくらいの割合を占めるのか、その辺の説明をいただきたいと思います。

○中野環境推進課長
 大規模事業所の二酸化炭素排出原単位の削減というところでございます。

 まず、基準となるところでございますけれども、平成17年度の東京都の省エネカルテというものがございます。これは、対象とするビルの平均を出したものです。その平均に対して、各年度どれだけ削減ができたかということで示しているのが、先ほど御指摘ありました46.5%という数値でございます。大規模事業所は原油換算で1,500キロリットル以上使っている事業所、電気だとかガスだとか、そういうエネルギー使用の金額で申しますと、年間1億円ぐらい支出している大きな事業所が対象ということでございます。本区でいいますと、まちづくり基本条例に合致するような大規模な開発ということで、平成27年度であれば京橋一丁目の東地区の建物計画時点で46.5%削減できるということで、この数字を入れている状況でございます。

 中央区でその大規模事業所がどれぐらいあるかというのは、手元に資料がございませんので、申しわけございませんけれども、今の時点ではわからないということでございます。

 以上でございます。

○小栗委員
 一つの指標としては、原単価に対して削減率がこれですというのはあるのかもしれませんけれども、それの対象になったのも、平成27年度でいえば京橋一丁目の東地区の1つの建物だけということなんですかね。そういうことを考えると、その建物に対しての評価としてはわかりますけれども、地球温暖化対策ということで大きく、中央区の環境行動計画に照らして、どのくらい削減できているのか、そういうことをきちんと評価し、取り組みをしていくということが重要ではないかというふうに思います。

 中央区の森の事業も大変重要ですけれども、新しいビルができるたびに、中央区の森で吸収できる量よりはるかに多いCO2をどんどん排出しているということを考えると、全体的にどういうふうに対策に取り組むかということを考える上でも、全体としての排出量を指標としても載せて、取り組みを強めていくことが必要ではないかというふうに思います。前回の委員会でも言ったように、東京都全体で中央区はこのくらいですみたいな数字は出ますよね。そういうものも出せるので、そういう指標をきちんと示しながら、削減に努めていくことが必要ではないかと思うんですけれども、その辺の見解を伺いたいと思います。

○中野環境推進課長
 この評価の中では、大規模事業所を一つの指標としてやっておりますけれども、このほか、地球温暖化対策として、先ほどの中央区の森以外にも区として取り組んでいるのは、区民、事業者向けにやっているところでございますけれども、環境配慮の取り組みを進めます中央エコアクト、それから省エネ機器、自然エネルギー機器等の導入に際しての助成をしています。また、建物の関係であれば、市街地開発事業指導要綱の中でそういう建築計画が出れば、環境に対する配慮の計画を出すようになっております。その中で二酸化炭素排出量削減につなげるような計画を出していただいて、各事業者に要請しているということでございます。

 全体的に指標を出すべきだということでございますけれども、細かな部分がありますので、数字的に出していくのはなかなか難しいのかなというように思っております。先ほどの大規模事業所というのは、数がそんなにないという部分がありますので、指標に載せやすいということで、整理させていただいていると認識しております。

 以上でございます。

○小栗委員
 きょうは持ってきていないんですけれども、CO2などの温室効果ガスの排出量というのは私たちも資料を毎回もらっていますから、数字的にはそういうものが出るわけですし、施策の目的のところで低炭素型のまちの整備が進み、温室効果ガスの排出量が削減されているというのが大きな目標として掲げられているので、どのくらい温室効果ガスが削減されたのかというようなことがわかるような指標を示しながら対策を練っていくということが大変重要だと思いますので、その点の改善を求めたいと思います。

 さっき、地下鉄のところで質問をし忘れてしまったんですけれども、ユニバーサルデザインあるいはバリアフリーの関係でも、いろいろな対策が進められているということは理解しているんですが、特に視覚障害者の方が駅のホームから線路に落ちた事故が続いて、その辺の対策も、バリアフリーあるいは安全な交通機関ということで、ホームドア、ホーム柵の設置というのも一つの目標として、区でもどのくらい進んでいるかというのをつかみながらやっていくことが必要ではないかというふうに考えるんですけれども、その点のお考えについて伺いたいというふうに思います。

○遠藤環境政策課長
 バリアフリーとあわせまして、同じような状況になると思うんですが、誰もが駅の利用がしやすいように、また安全が保たれるようにということで、例えば先ほどのバリアフリーに伴う助成なども、エレベーターは当然ですが、ホームドアについても対象になっているものでございます。悲惨な事故の後、新聞報道等を見ますと、国交省がいろいろ動きまして、各交通事業者のほうで対策を考えながら、ホームドアの設置が大分前倒しをして進められていくんだろうというふうに思っていますし、そういった動向は、今後も区としても注視していきたいと思っております。

 区としてはエレベーターの設置状況等を事業者に確認する際に、ホームドアについても確認している状況もございますので、そういったことを押さえながら、エレベーターと同様に、事業者のほうにお話をするときには、進捗状況の確認、また、そういった対応をなるべく早期にしていただけるように伝えていきたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○小栗委員
 ホームドアについては、前倒しでなるべく早くということも出ていますし、視覚障害者の方には駅員さんがちゃんとついて案内するようなソフト面での改善みたいなことも言われているわけですけれども、安全の面でも、区としてもそういう情報もつかんでいるということですので、そういうものも指標にわかりやすく載せていただいて、促進を図っていただきたいということを要望したいと思います。

 次に、資料2の清掃工場の操業状況の関係です。

 これを見ますと、中央清掃工場の搬入・搬出状況ということで、搬入量としては10.23%減と、ごみの減量が進んでいる状況が読み取れるというふうに思います。(3)に発電状況があるんですが、ごみが減れば、当然、発電量も減ると思うんですけれども、総発電量が前年比で9.37%減で売電が13.78%減、総発電量よりも売電の減少率が大きくなっています。この理由をお示しいただきたいというふうに思います。

 それと、排ガス等の調査としては、それぞれ基準値未満ということで大きな問題になるようなものは出ていないということですけれども、どれだけごみを減らしていくのかということがこれからの大きな課題でもあるというふうに思います。この資料2の別紙1の3ページにごみ組成状況が出ていまして、可燃物の中では紙類が一番多くて、その次に厨芥、生ごみ類が23%、プラスチック類も16%あるということなんですけれども、生ごみをいかに減らしていくかということも本当に重要な課題だというふうに思います。

 区議会としても、食品ロスを削減していこうという意見書を国に対して提出しているわけですけれども、なるべくごみにしないということと、生ごみなども燃やすだけでなくて飼料などに利用していくシステムをもっときちんと動かしていくというようなことも含めて、リサイクル全体をどう進めていくかという点での取り組みについても、あわせて伺いたいというふうに思います。

 行政評価でも26、27ページに多様なリサイクルシステムの推進ということで出ております。ごみ量の問題では24、25ページに出ています。どちらも順調という評価になっておりますけれども、その辺の今の取り組みの課題についても伺いたいというふうに思います。

○竹内中央清掃事務所長
 まず、中央清掃工場の発電の状況でございます。

 中央清掃工場は、ごみの焼却施設であると同時に、火力発電所としての機能を持っているところでございます。そこでは、ごみを燃やした熱で蒸気を発生させて、タービンを回して発電するという仕組みでございます。平成28年度の上半期におきましては、水銀の混入によりまして4月、5月の稼働が1つの炉で前年度より25日ほど減っているという状況がございます。それで、発電総量が27年度に比べて減っているところです。この内訳として所内消費というのがあるんですけれども、こちらにつきましては、中央清掃事務所の晴海事業所、そしてほっとプラザはるみで使う電力を供給してございます。総発電量から所内消費を引いた残りを東京エコサービス株式会社に売電しているところでございます。

 2点目の生ごみを減らすというところでございますけれども、生ごみを再利用するというのは、主に堆肥であるとか飼料であるとか、そのような方策が今のところ考えられるところでございますが、いずれもかなりのコストがかかるところから、順調に進んでいる状況ではございません。今、全体の取り組みといたしまして、もともとの発生、つまり調理ごみですとか、飲食店からの発生そのものを抑えるという取り組みが始まりつつあるところでございます。その動向を見ながら、本区としても対策を考えたいと思います。

 今後のごみ減量の方策ですけれども、家庭から出るごみにつきましては、区のごみ発生量全体のわずか1割程度でございます。残り9割が事業所から出るごみですので、今後は事業所のほうに目を向けまして、区全体のごみ発生量を抑制していくことを考えております。

 以上です。

○小栗委員
 売電の減が総発電量の減よりも大きい理由についてもお示しいただきたいというふうに思います。

 今御答弁あったように、特に中央区は飲食店とか事業所系が大変多いわけなので、食べられる食品をごみに出さない工夫をするなど、そういうことに力を入れてやっていかなくてはいけないというふうに私も思います。

 そして、中央区一般廃棄物処理基本計画2016の中でも、中央区の場合は事業所から出るごみが多くて、紙類の再利用率は高いけれども、その他の紙類と生ごみの再利用率が低いということで、重点的な取り組みを検討していくというような計画も打ち出されております。そういう意味で、きちんとした対策をとっていただけるように要望したいというふうに思います。

 では、売電の件だけ、お願いします。

○竹内中央清掃事務所長
 平成27年度、28年度の上半期の総発電量、それから売電量の比率でございますけれども、先ほどお答えしましたように、27年度につきましては、炉が停止することなく稼働してまいりました。28年度については、片方の炉が25日ほど停止したことにより総発電量が減っています。それに対しまして、所内消費は両年とも一定の数値となってございます。総発電量から所内消費の量を引いた分を外に売り出しているので、売電量の減少率のほうが大きくなったところでございます。

 以上です。

○小栗委員
 終わります。

○松川委員
 それでは、私のほうからは、資料1、12ページから17ページまでについてお伺いさせていただきたいと思います。

 前委員からもお話がございましたが、まず12、13ページです。

 前提としまして、基本計画2013をもとにしている関係上、どうしても前提条件が変わってきてしまっている。例えば、計画よりも人口が大幅にふえている。そういったところなどからいっても、この指標の推移が下がっている部分については理解できるものではあるのですが、現在、人口がどんどんふえていく、そして、これから新しく策定する基本構想の中でも人口が20万人を突破するという部分で、今後、高層住宅に住むことによって人は縦にどんどん伸ばしていけるわけですが、緑は縦に伸ばしていっても面積はふえませんので、そういった部分で、この計画が今後非常に厳しくなるのではないかというふうに思っております。

 そういう中で、区のほうとしましては、いろいろと知恵を絞りながらやっていっていただいているというところは理解しますが、先ほどの御答弁の中で、14、15ページになりますが、区民の方のアンケートの部分で、満足度は下がってはいるものの、不満足度は上がってはいないという答弁がございました。実際、今、区民の方から区のほうに寄せられている緑ですとか水辺についての御意見等は、どういったものがあるのか、不満等があるのかということについてお聞かせいただければと思います。

○溝口水とみどりの課長
 区民の方からの御意見ということでございます。

 区長への手紙で、特に水辺、散策路という視点では余りいただいていないところでございますけれども、例えば整備に当たりましての住民説明会等では、早く水辺の空間を楽しめる遊歩道の整備をしてほしいというような御意見をいただいているところでございます。また、公園の整備に当たりましては、お子さんをお持ちの親御さんですとか、小学生の方からも、もっと遊び場をふやしてくださいというような御意見もいただいており、中央区の区民の皆様は公園、また緑に対しての関心が非常に高いということを感じておるところでございます。

 以上です。

○松川委員
 意見が余り寄せられていないとのことですが、区民の皆様の満足、不満足という部分でいきますと、緑に対してというのが、恐らくプライオリティーとして低いものになってしまっているのかなというふうにも思えます。これから本区としまして、水辺の環境を整備していく、そして緑をふやしていくというところでは、やはり区だけでなく、区民の皆様とも一生懸命知恵を絞って、どうすれば少しでも緑の環境がふえるか、子供の遊び場を確保できるかというところについては、区民を巻き込んで議論をしていく必要性があるのではないかと思います。私の意見としては、このままでいけば、区民1人当たりの緑というのは、間違いなく減っていくのではないかというふうに思いますので、区としても何とか区民の皆様と一緒に考えていけるような方法をとっていっていただけないかというふうに要望いたします。

 そして、別に私も重箱の隅をつつくつもりはないのですが、14、15、16、17ページの指標の推移の部分で、現状値が目標値から遠く離れているように思います。特に安全・快適な水辺環境整備・充実のところになりますと、目標の49.6%に対して指標の推移がこの3年横ばいで13.1%と非常に離れているのですが、評価が概ね順調ということで、この部分は疑問を持ちますので、これについて御答弁願えますか。

○溝口水とみどりの課長
 護岸環境整備の達成率というところでございますけれども、前委員の御質問のときにもお答えしているとおり、こちらは東京都の防潮護岸の耐震化の整備に基づきまして、沖出ししていただいた部分の上部を修景するという整備事業でございます。

 こちらは、東京都の東京港海岸保全施設整備計画というものがございまして、そちらの計画に基づいて、東京都のほうで整備しているところでございますが、平成23年の東日本大震災により、こちらの整備計画が大幅に見直されたことに伴いまして、全体計画が多少ずれこんでいるところがございます。それによりまして、本区の基本計画を策定した段階からずれているというところがございますので、達成率としては、このような結果になってしまっているところでございます。ただ、護岸上部のほうは、東京都の整備にあわせまして、私どもも確実に修景をしていきたいとは考えておるところでございます。

 以上です。

○松川委員
 ありがとうございます。

 先ほどの人口の増加もそうですし、やはり基本計画、基本構想策定時とさまざまな前提条件が変わってきているというところで、目標が未達になってしまう、もしくは厳しい数字になってきてしまうという部分については、いたし方ないのではないかというふうにも思うのですが、区民の皆さんは、公開された資料を見るときに前提条件が変わったということを全て理解した上でごらんになるわけではないので、どうしても何だ、全然やっていないんじゃないかというふうに映ってしまう面がありますので、そういう注釈等もつけながら、皆さんに公開していけないものかなというふうにも思います。

 そして、次の基本構想、基本計画をつくる上でも、絶対達成できるような低い目標にはしていただきたくはないのですが、余り前提条件が変わらないという前提で達成していけるような目標をしっかりつくっていっていただければと思います。

 以上を要望しまして、質問を終わります。

○中島委員長
 以上で理事者報告に対する質疑を終了いたします。

 続きまして、議題、環境保全及び建設行政の調査について質問のある方はいらっしゃいますか。よろしいですか。

 では、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中島委員長
 どうもありがとうございました。

 では、以上をもちまして環境建設委員会を閉会いたします。

 大変御苦労さまでした。

(午後2時47分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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