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平成28年第一回定例会会議録(第5日 3月30日)

1.会期

三十四日(第五日)

三月三十日(水曜日)

2.開議並びに閉会

午後二時開議

午後四時三十一分閉会

3.出席議員

(三十名)

一番 小坂 和輝議員

二番 山本 理恵議員

三番 海老原 崇智議員

四番 塚田 秀伸議員

五番 佐藤 敦子議員

六番 富永 一議員

七番 松川 たけゆき議員

八番 森谷 歩美議員

九番 加藤 博司議員

十番 奥村 暁子議員

十一番 原田 賢一議員

十二番 瓜生 正高議員

十三番 染谷 眞人議員

十四番 田中 耕太郎議員

十五番 堀田 弥生議員

十六番 墨谷 浩一議員

十七番 青木 かの議員

十八番 渡部 恵子議員

十九番 小栗 智恵子議員

二十番 志村 孝美議員

二十一番 鈴木 久雄議員

二十二番 木村 克一議員

二十三番 押田 まり子議員

二十四番 礒野 忠議員

二十五番 石田 英朗議員

二十六番 中嶋 ひろあき議員

二十七番 石島 秀起議員

二十八番 田中 広一議員

二十九番 中島 賢治議員

三十番 渡部 博年議員

4.出席説明員

区長 矢田 美英君

副区長 齊藤 進君

副区長 吉田 不曇君

教育長 島田 勝敏君

企画部長 平林 治樹君

総務部長 田中武君

防災危機管理室長 林 秀哉君

区民部長 新治満君

福祉保健部長 黒川眞君

高齢者施策推進室長 長嶋 育夫君

保健所長 中橋 猛君

環境土木部長 宮本 恭介君

都市整備部長 田村 嘉一君

会計管理者 平沢 康裕君

教育委員会事務局次長 坂田 直昭君

監査事務局長 有賀 重光君

企画財政課長 濱田徹君

広報課長 園田 典子君

総務課長 古田島 幹雄君

5.議会局出席職員

議会局長 田野 則雄君

庶務係長 小暮 万里子君

議事係長 荻原 雅彦君

調査係長 東 雅之君

書記 笠井 光輝君

6.議事日程

日程第一
諸般の報告

日程第二
議案第一号 平成二十八年度中央区一般会計予算
議案第二号 平成二十八年度中央区国民健康保険事業会計予算
議案第三号 平成二十八年度中央区介護保険事業会計予算
議案第四号 平成二十八年度中央区後期高齢者医療会計予算(三月九日 予算特別委員会付託に続いて)

日程第三
議案第九号 中央区情報公開条例の一部を改正する条例
議案第十号 中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
議案第十一号 中央区情報公開・個人情報保護審議会及び中央区情報公開・個人情報保護審査会に関する条例等の一部を改正する条例
議案第十二号 中央区行政不服審査法施行条例
議案第十三号 中央区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例
議案第十四号 中央区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例
議案第十五号 中央区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例
議案第十六号 中央区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例
議案第十七号 中央区職員の退職管理に関する条例
議案第十九号 中央区議会等の求めにより出頭した者等の費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
議案第二十二号 中央区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例(三月一日 企画総務委員会付託に続いて)

日程第四
議案第二十三号 中央区印鑑条例の一部を改正する条例
議案第二十四号 中央区消費生活センターの組織及び運営等に関する条例
議案第三十二号 中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例
議案第三十三号 中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
議案第三十四号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例(三月一日 区民文教委員会付託に続いて)

日程第五
議案第二十五号 中央区立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例
議案第二十六号 中央区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例
議案第二十七号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例
議案第三十八号 中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例等の一部を改正する条例
議案第三十九号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例(三月一日 福祉保健委員会付託に続いて)

日程第六
議案第二十八号 中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例
議案第二十九号 中央区立公園条例の一部を改正する条例
議案第三十号 中央区建築審査会条例の一部を改正する条例
議案第三十一号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
議案第三十六号 特別区道の路線の認定及び変更について
議案第三十七号 中央区事務手数料条例の一部を改正する条例(三月一日 環境建設委員会付託に続いて)

日程第七
議案第十八号 中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例

日程第八
議案第二十号 中央区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

日程第九
議案第二十一号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例

日程第十
議案第四十号 中央区教育委員会委員の任命同意について

日程第十一
議案第四十一号 中央区教育委員会委員の任命同意について

日程第十二
議員提出議案第一号 「年金積立金の安全かつ確実な運用を求める意見書」の提出について

日程第十三 
議会閉会中の継続審査


午後二時 開議

○議長(鈴木久雄議員)
 ただいまより本日の会議を開きます。


○議長(鈴木久雄議員)
 これより本日の日程に入ります。

 日程第一、「諸般の報告」を行います。

     〔田野議会局長朗読〕


十一、委員会報告書(企画総務委員会)

十二、委員会報告書(区民文教委員会)

十三、委員会報告書(福祉保健委員会)

十四、委員会報告書(環境建設委員会)

十五、委員会報告書(予算特別委員会)

十六、議案の送付について

十七、議案の提出について


○議長(鈴木久雄議員)
 報告を終わります。

 ここで、ただいま報告のありましたとおり、区長より議案二件が送付され、さらに、議員提出議案一件が提出されましたので、本日の日程に掲載いたしました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第二を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第二

 議案第一号 平成二十八年度中央区一般会計予算

 議案第二号 平成二十八年度中央区国民健康保険事業会計予算

 議案第三号 平成二十八年度中央区介護保険事業会計予算

 議案第四号 平成二十八年度中央区後期高齢者医療会計予算(三月九日予算特別委員会付託に続いて)


○議長(鈴木久雄議員)
 本案について、予算特別委員会の報告を中嶋委員長より願います。

     〔二十六番 中嶋ひろあき議員登壇〕

○二十六番(中嶋ひろあき議員)
 ただいまより、予算特別委員会に付託を受けました議案第一号「平成二十八年度中央区一般会計予算」、議案第二号「平成二十八年度中央区国民健康保険事業会計予算」、議案第三号「平成二十八年度中央区介護保険事業会計予算」、議案第四号「平成二十八年度中央区後期高齢者医療会計予算」の以上四議案について、その審査経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 本特別委員会は、去る三月九日の本会議において、委員十六名をもって設置され、本四議案の付託を受けたものであります。

 本会議散会後、議長招集による初の委員会が開会され、私が委員長に、副委員長には染谷眞人委員が選任され、即日就任し、ここに本委員会の構成が行われました。

 続いて、三月十日に委員会を開会し、議長並びに区長挨拶の後、理事者より、各会計全般にわたり総括説明を受け、その後、一般会計「歳入」から説明を求めて質疑を進めることと決し、審査を開始いたしました。

 平成二十八年度の本区各会計歳入歳出当初予算の合計額は一千百九十七億五千二十万一千円であり、一般会計では九百五十億七百六十三万七千円で、前年度当初予算と比較して四十億七千八百万一千円、率にして四・五%の増、国民健康保険事業会計では百四十三億四千三百三十二万二千円で、前年度当初予算と比較して五億六百七十七万円、率にして三・七%の増、介護保険事業会計では七十九億二千百七十三万四千円で、前年度当初予算と比較して一千三百八十一万八千円、率にして○・二%の増、後期高齢者医療会計では二十四億七千七百五十万八千円で、前年度当初予算と比較して六千七百十三万二千円、率にして二・八%の増となっております。

 本委員会は、平成二十八年度における本区行政運営の大綱をなし、その方針を決定する本予算案に対し、現下の社会経済情勢を踏まえつつ、区民の信託に応えるため、去る三月九日の本会議での付託以来、本日まで、延べ十三日間にわたり、慎重に審査を行ってまいりました。

 すなわち、三月十日には、まず一般会計「歳入」より質疑を開始し、十一日にこれを終了し、同日、「歳出」第一款「議会費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第二款「総務費」の質疑に入り、十四日にこれを終了し、同日、第三款「地域振興費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第四款「民生費」の質疑に入り、十六日にこれを終了し、同日、第五款「衛生費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第六款「土木建築費」の質疑に入り、十八日にこれを終了し、同日、第七款「教育費」の質疑に入り、二十二日にこれを終了し、同日、第八款「公債費」、第九款「諸支出金」、第十款「予備費」、以上三款を一括して質疑に入り、これを終了し、さらに同日、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計予算の歳入歳出を一括して質疑に入り、二十三日にこれを終了し、同日、総括質疑に入り、二十五日にこれを終了しました。

 二十三日には、日本共産党委員二名より、十八日付で提出された、議案第一号「平成二十八年度中央区一般会計予算」に関する修正の動議について、審査方法を決定し、二十五日に提案者より修正案の説明を受けました。

 修正案は、一般会計予算案の歳入歳出をそれぞれ六十万円減額し、予算総額を九百五十億七百三万七千円に修正するものであります。

 続いて、同修正案の審査終了後、起立により採決いたしましたところ、起立少数をもって否決されました。

 以上のとおり、平成二十八年度本区各会計予算の審査が終了したことに伴い、本委員会は本四議案に対する各会派の態度表明を受けたものであります。

 まず、中央区議会自由民主党議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会自由民主党議員団の態度表明を行います。

 政府が発表した三月の月例経済報告では、景気の基調判断を、景気は、このところ弱さも見られるが、緩やかな回復基調が続いているとし、先行きについては、雇用・所得環境の改善が続く中で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済で弱さが見られており、中国を初めとするアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある、こうした中で、海外経済の不確実性の高まりや金融資本市場の影響に留意する必要があるとしています。

 このような経済環境を背景として、本区の人口は引き続き力強く上昇の一途をたどっており、納税義務者の増加から、特別区税収入は全体で前年度比五・三%の増が見込まれています。また、財政健全化指標はいずれも健全な状況にあることが示されていますが、他方、将来にわたる財政負担は、区債残高、債務負担行為の合算額と各種基金残高の幅が減少傾向にあり、将来に対する財政的な余力が縮小傾向にあります。

 そして、大都市を取り巻く環境は、東京富裕論との認識のもと、地方との税収格差を埋める措置として、二○一四年消費税導入時には、法人住民税の一部が国税化され、地方交付税の原資とする地方法人税が導入されました。さらに、消費税が一○%になった段階で新たな偏在是正措置を講じる考えが示されています。また、平成二十七年度税制改正による、ふるさと納税ワンストップ特例制度の導入、さらに今後、企業版ふるさと納税の創設など、特別区の財源を奪う可能性が極めて大きい状況にあります。

 平成二十八年度予算は、「魅力にみちた新たなステージへ!―オリンピック・パラリンピックに向けて―」をテーマに掲げ、健全で持続可能な財政運営を維持していく観点から、全ての事業を一件算定方式により総点検した上で必要な見直しを行い、限られた財源の重点的・効果的な活用に努められたことは、大いに評価します。その結果、新規事業三十四、充実事業五十七、継続事業六十九、合わせて百六十事業、一般会計総額前年度比四・五%増となる九百五十億七百六十三万七千円、六年連続で過去最高の当初予算を更新しました。

 そして、今後二十年を展望した本区の将来像を描くまちづくり憲章、行政運営の指針となる新たな基本構想の策定に着手しました。急速な少子高齢化社会の到来、大規模災害に備えた防災対策の充実、国際化・グローバル化の進展への対応が求められる中、二○二○東京オリンピック・パラリンピック後を見据えた計画的なまちづくり、築地市場移転を目前に控え、同地区の食文化の拠点としての特性を生かしたにぎわいと活気あるまちづくりの具体化、さらに、国際都市東京の玄関口である東京駅前地区並びに日本橋地区の再整備も着実に進展させなくてはなりません。また、大きな社会問題となっている保育園の待機児解消、子供たちの学びや、学校施設の円滑な建てかえ・改築、高齢者施策・子育て支援策の充実、老朽化したマンションの建てかえ支援なども喫緊な課題です。

 我が会派は、三月九日に設置された本予算特別委員会において十一日間にわたり、その内容を詳細に審査してまいりました。各款の質疑では、区民の視点に立ち、将来を見据えた施策の推進について質疑・要望を行いました。区当局におかれましては、この意図するところを十分に理解され、平成二十八年度予算の執行に最大限の努力をされることを願うものであります。

 特に、中央区本庁舎建てかえについての可及的速やかな取り組み、目前に迫った築地市場移転後のにぎわいと活気あるまちづくりの推進、二○二○東京五輪に向けて、受動喫煙防止を目標とする分煙強化への迅速な取り組み、早期に待機児ゼロを実現するための保育環境の整備充実、老朽化並びに管理不全マンション対策などマンション施策の推進、以上五点については、最重要課題として認識を持ち、積極的な取り組みをされることを我が会派は強く要望し、その動向を注視してまいります。

 以上申し上げまして、中央区議会自由民主党議員団は、平成二十八年度中央区各会計歳入歳出予算に賛成します。

 次に、中央区議会公明党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十八年度中央区各会計歳入歳出予算案に対する中央区議会公明党の態度表明を行います。

 本区は、今、人口増加や二○二○年東京オリンピック・パラリンピック大会に向けての環境整備、訪日観光客の増加、そして築地市場移転とその後のまちづくり等、大きな変化の渦中にあります。

 本区の平成二十八年度予算案は、「魅力にみちた新たなステージへ!―オリンピック・パラリンピックに向けて―」のテーマのもと、中央区基本構想の策定の検討を進める中、充実した区民サービスを提供するための的確な事業・施策を展開するべく、力強い方針を指し示す内容となっております。

 歳入面においては、納税義務者の増加などにより特別区民税は六・二%の増が見込まれるほか、特別区交付金では法人住民税の一部国税化の影響がある中、近年の本区への交付実績等を勘案し、前年度比一四・二%の増と見込んでいます。また、市街地再開発事業助成や子ども・子育て関連経費の増に伴う国庫・都補助金等の増なども見込まれています。湊二丁目認知症高齢者グループホーム(仮称)等の整備や坂本町公園用地取得の皆増等により、施設整備基金、まちづくり支援基金、財政調整基金からの繰入金の増などにより増額となっています。

 歳出面においては、防災用ネットワークカメラの設置や児童数増加に伴う小学校・幼稚園の増改築や国際教育、理数教育、オリンピック・パラリンピック教育のさらなる推進、ひとり親家庭等の子供の学習支援事業、保育園待機児童解消のための私立認可保育所等の開設による保育定員の拡大や東京駅前子育て支援施設の検討、認知症高齢者グループホームや小規模多機能型居宅介護事業所等の整備・開設、さらには重症心身障害者(児)在宅レスパイト事業、認知症への正しい理解の促進などの福祉施策の充実、また築地魚河岸の開設やマンション実態調査、自転車点検・保険加入の促進など、多岐にわたる角度での充実の取り組みを策定し、一般会計当初予算としては過去最大の九百五十億七百六十三万円の予算を計上しています。

 今後、区財政を取り巻く環境は予断を許さない状況の中、多様化する行政需要に対応するため、自主財源の確保とともに、限られた財源を新たな公会計制度の導入などにより、健全で弾力的な財政運営に努めていくことが求められます。そして、区民ニーズを踏まえた緊急度、重要度による事業の展開とともに、新たな都会のオアシスとなるような緑あふれる公園などの整備を、中央区の将来を見据えた構想の一つとして検討していただくことを要望します。

 私たち中央区議会公明党は、平成二十八年度中央区各会計歳入歳出予算案の審査において、さまざまな行政課題に対し、区民の目線から施策を検証し、質問させていただき、提案を申し上げてまいりました。区行政当局におかれましては、今後、施策の実行に当たり、可能な限りこれらの意見を反映されますよう心より願うものであります。

 以上申し上げまして、中央区議会公明党は、平成二十八年度中央区各会計歳入歳出予算案に賛成し、態度表明といたします。

 次に、日本共産党中央区議会議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十八年度中央区各会計予算に対する日本共産党中央区議会議員団の態度表明を行います。

 日本共産党区議団は、ことしも二月から区民アンケートに取り組んでいます。賃金が上がらないのに、物価が上がった。アベノミクスの恩恵を受けている者は周りには誰もいない。子供が生まれたが、保育園に入れず、妻が仕事をしたいのに復帰できず、収入も減り、暮らしもよくならない。驚くほどのスピードで開発が進み、次々と新しいマンションができているが、大企業、高所得者ばかりに目が向いていると感じる。今住んでいる公営住宅を出されたら、とても中央区に住めない。高齢の親を中央区に残すのも心配。こうした切実な声が多数寄せられています。

 今、貧困と格差の是正が日本社会の大問題になっているにもかかわらず、国の二○一六年度予算案は、社会保障を切り捨てる内容です。一方で、空前のもうけを上げている大企業に対しては法人税減税という恩恵を与え、いわゆる戦争法である安保法制を強行成立させて、軍事費は五兆円を超える史上最高の規模に膨れ上がらせるなど、反国民的な性格が際立ったものとなっています。

 安倍政権の経済政策アベノミクスは、経済の再生どころか、勤労者世帯の実質可処分所得を三十年前以下の水準に落ち込ませていることが明らかになっています。中央区景気動向調査二月実施分でも、現状判断DIも先行き判断DIもともに低下しており、消費の停滞が顕著にあらわれています。また、安倍政権の三年間で正社員が二十三万人減った一方、非正規雇用の労働者は百七十二万人ふえており、格差と貧困が拡大しています。安倍政権は、社会保障を初めとする公的サービスの産業化を推進するとともに、国家戦略特区などの規制緩和による大規模都市開発を進めるなど、世界で一番企業が活躍しやすい国を目指し、大都市に人・モノ・金を集中させています。

 また、東京都は、舛添都政のもとで、二○二○年東京五輪準備を口実にした大型開発や、東京全体に国家戦略特区を広げて、超高層ビルの建設を進めるまち壊しを進行させています。ことし十一月七日に開場するとしている豊洲新市場は、施設の不備や食の安全・安心を脅かす深刻な土壌汚染など問題は山積しており、築地市場移転は、中央区全体の地域経済と区民へ深刻な影響を与えます。

 中央区に求められるのは、こうした国や都の悪政から区民生活を守る防波堤の役割をしっかり果たすことです。

 日本共産党区議団は、昨年、二○一五年九月二十五日、毎年行っている区民アンケートなどに寄せられた切実な要求や政策的な要望を集約した五百十七項目の二○一六年度中央区予算編成に関する重点要望書を区長に提出し、積極的に予算化するよう求めてきました。

 本予算特別委員会では、各款について詳細に質疑し、問題点を指摘するとともに、具体的な提案を行ってきました。さらに、区民の命と生活を守る施策を予算化するという基本に立って、第一に、無駄を省き、簡素で効率的な区民本位の行財政運営を図ること、第二に、ひとり親家庭への家賃助成の実施、交通事故防止のためのハンプ導入モデル実施などを計上した予算修正案を提案しましたが、残念ながら他会派の賛同を得られず、我が党の修正案は否決されました。

 区長提案の予算案には、我が党が長年要求していた道路占用料の一・三倍の引き上げによって六億円の増収が図られるなど、一定評価できる施策もありますが、各会計予算案は抜本的な見直しが求められると判断しました。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第一号、議案第二号、議案第三号及び議案第四号の各会計予算案に反対します。

 以下、その理由を述べます。

 まず、一般会計予算についてです。

 第一に、予算規模は過去最大の約九百五十億円となりますが、三割が土木建築費で、その半分近くが市街地再開発事業に充てられるという、二十三区でも特異な自治体となっています。

 第二に、規制緩和による超高層ビル・タワー型マンションを林立させる大規模再開発事業やマンション建設が進められ、急激な人口増による施設不足や地球温暖化に拍車をかけるCO2増大などの課題は深刻化する一方です。ゆがんだまちづくりを見直し、持続可能で区民本位のまちづくりへと転換する新たなかじ取りこそが求められます。

 第三に、民間に区民情報を提供するオープンデータ化はやめるべきです。

 第四に、中央区でも、約一万二千人が通知カードを受け取れずにいるなど、問題山積のマイナンバー制度で、カードの利用を促進するため、住民票や印鑑証明書のコンビニ交付を始めるのは、個人情報漏えいの危険を拡大するものであり、中止すべきです。

 第五に、中央区では、PFI事業や指定管理者制度など民間事業者に施設の管理・運営を任せるアウトソーシングが拡大しています。区民館などでは利用ルールがまちまちで利用者に混乱がもたらされたり、介護施設等では利用者の要望聞き取りや説明責任、安全な運営責任は施設任せで、施設設置者としての区の役割が著しく後退していることは問題です。

 第六に、二○二○年東京オリンピック・パラリンピックをてこにした大規模開発やイベント開催に予算をつぎ込むのではなく、地方自治法に基づき、住民の福祉の増進を図ることに力を注ぐべきです。

 第七に、出生数も二千人となる中、待機児問題が深刻化しています。保育園や病後児保育などの子育て支援策の拡充が求められます。待機児解消に向け、保育所増設を企業任せにせず、区の責任で、保育の質を考慮した緊急措置として区立保育園の分園を設置するなどの解決策に知恵を尽くすときです。

 第八に、子供と教員を疲弊させ、過剰な競争を生む学習力サポートテストは廃止すべきです。学力向上のためには、一日も早い少人数学級の実施こそ求められます。

 第九に、貧困と格差が広がるもと、学校給食や標準服の無償化を求めましたが、最高裁の判例を盾に、背を向ける姿勢は問題です。義務教育は、これを無償とすると定めた憲法第二十六条の精神を酌み、学校教育における保護者負担の軽減に努力すべきです。

 次は、特別会計予算についてです。

 国民健康保険は、新年度にも値上げが予定されています。高過ぎる保険料を払えない滞納世帯が二五%に上る中、国民皆保険制度を破壊しかねない保険料の引き上げはやめるべきです。

 介護保険は、新年度から、要支援一・二の生活支援サービスを介護予防給付から外し、総合事業に移行するとしています。サービス提供を無資格者に置きかえることは、介護保険に対する安心と信頼が失われることになり、問題です。

 後期高齢者医療保険は、新年度、財政安定化基金の活用で一人当たり保険料は減となりますが、均等割額も所得割率も引き上げとなるため、保険料が上がる層がほとんどです。七十五歳という年齢を重ねただけで、今まで入っていた国保や健保から追い出し、高い保険料と安上がりの差別医療を押しつける制度は、即刻廃止すべきです。

 以上、議案第一号、議案第二号、議案第三号及び議案第四号の各会計予算案に対する反対理由を述べ、日本共産党中央区議会議員団の態度表明を終わります。

 次に、民主党区民クラブ委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 民主党区民クラブの態度表明を申し上げます。

 人口の増加と東京オリンピックが近づく中で、教育と福祉の問題がまだまだ多く残存しており、生活者の需要は日々刻々と変わりつつあります。これまでの予算審議を通して、民主党区民クラブでは、一人でも多くの区民の生活が向上するように、中央区民一人一人の立場、また納税者の立場に成りかわり、本日まで質問並びに提案をしてまいりました。

 今後、中央区の人口は、先般の基本計画などからの推計をすると、二十万人を超えると想定されており、人口増加に対する対策は喫緊の課題であります。行政サービスや区政運営の停滞のないよう、区民の意見を最大限に反映した行政施策の運営を要望させていただきます。

 また、文化の発信地であり、商業の中心地でもある中央区が、引き続き発展できるような施策並びに施策の運営のための財源の確保を改めて要望させていただきます。

 特別会計における国民健康保険などにつきましては、今後の少子高齢化傾向なども鑑みますと、中長期的な財政的にも厳しい中ではあると思いますが、御答弁いただきました施策の実行をしっかりとしていただき、PDCAサイクルの中で改善をしていきながら運用していただくことを要望させていただきます。

 最後になりますが、このほか、委員会中、各款ごとに提案並びに要望させていただきました内容につきましても、ぜひとも前向きに御検討いただくことを、繰り返しになりますが、要望させていただきます。

 以上を態度表明の説明とさせていただき、結論といたしまして、民主党区民クラブは、平成二十八年度中央区一般会計予算並びに各特別会計予算案に賛成をいたします。

 次に、維新の党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 維新の党、平成二十八年度予算に対する態度表明を行います。

 本区の定住人口は、力強く上昇の一途をたどっております。第一回中央区基本構想審議会では、将来人口の見通しが、平成三十六年度には二十万人を突破するという数字が提出されました。まさに、区政の重要施策は、定住人口の回復から、さらなる成長へのステージへステップアップしたと言ってよいでしょう。定住人口の回復、職住近接をいち早く掲げてきた中央区を中心に、都心部への一極集中はますます進むものと想定されます。そのような状況の中で、区民の皆様への行政サービスを充実し、もっと本区に住み続けたいと心の底から思える区政運営を推進するという観点で、それぞれの施策と予算について詳細にチェックをしてまいりました。

 総務費については、マイナンバーが始まり、区民の皆様の期待と不安が入りまじる中で、注目を浴びております。そんな中で、セキュリティ対策という肝心な対策を怠ることがないようにしていく。地域振興費については、町会・自治会を中心としつつも、新しい住民の皆様へのコミュニティの構築、そして観光の中央区を目指して、Wi‐Fiの整備やそれを利用したビッグデータの活用を行っていく。民生費については、ヘルプカードの利用促進、待機児童と学童待機ゼロを、衛生費については、AEDのコンビニエンスストアへの設置、土木建築費については、自転車マナー向上、自転車・二輪駐輪場の適正利用、そして整備、教育費については、ICT教育の推進、アクティブラーニングや起業家教育のさらなる推進を行っていくことを改めて要望いたしまして、平成二十八年度各会計歳入歳出予算の認定に同意いたします。

 次に、無所属会派子どもを守る会委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十八年度の各会計予算については、各政策が誰一人として区民を排除しない全員参加型社会に資するものであるか否かを最も重要な事項として分析を加えた。

 区政の手続面においては、区民参加を区政に求める場合、まず区政において何が起こっているかを区民に伝えていく必要があり、各種審議会、協議会の公開が求められるところである。中央区の憲法とでもいうべき新たな基本構想の平成二十九年度の策定に向けて、中央区基本構想審議会が設置され、そこにおいて、傍聴のルール、中央区基本構想審議会等傍聴事務処理要領が定められたところである。本処理要領では、区議会議員は傍聴人の定員には入れないことを明文化され、議員の審議会での役割の重要性を再認識する。一方、区民の審議会等の傍聴は、原則、遅刻禁止は当然のこととしても、仕事を理由とする遅刻は例外として入室を認めるなどのさらなる配慮を求める。他の附属機関も、本処理要領をひな形に傍聴規定の整備を求めるとともに、防災拠点運営委員会、まちづくり協議会、在宅療養支援協議会などの各種委員会、協議会においても、広く区民へ公開をし、さらなる議論の活発化を図るべきものであると考える。

 また、情報発信のツールとして重要な役割を担う中央区のホームページにおいては、各種会合の日程をわかりやすく表示することを求めるとともに、ページ内容を更新した際は、その更新日が記載されることなどの厳格な運用を求める。

 さらに、区は、新公会計制度の導入により取り組んでいるところであるが、会計分析と事業評価・施策評価とが結合し、質の高いPDCAサイクルが構築されることを期待する。

 予算の内容面において、以下五点を特に指摘をする。

 一、全員参加型社会について。

 ソーシャルインクルージョン、誰もが社会から孤立したり、排除されたりせず、社会の構成員として能力を発揮でき、互いを支え合おうという考え方を、いずれの施策においても忘れることなく取り入れることを期待する。たとえどんなに重い障害を持った児であったとしても、その親御さんは、その我が子に対し、今を一生懸命に生きている息子をいとおしく思い、深く尊敬の思いを抱いておられる。子ども発達支援センターの設置を計画しているところであるが、児のケアをその家族だけに任せてしまうのではなく、要保護児童等対策協議会の機能強化とともに、地域包括ケアシステムを、高齢者だけではなく、子供や成人に対しても構築し、このような児や家族も区民の一員として社会参加できる仕組みを中央区は早急に整備していく必要性を考える。

 また、虐待等の問題もあり、改正が予定されている児童福祉法改正に伴う児童相談所の区の設置権限の移行に伴って、本区も早急に児童相談所を設置することをあわせて要求をする。

 また、平成二十八年三月一日、認知症高齢者の鉄道事故の賠償請求事件について重要な最高裁判決が出されたところであり、認知症高齢者を地域で見守る仕組みや住みなれた自宅で生を全うできる在宅療養を支援する構築もあわせて期待をする。

 一、人口増に当たっての待機児童問題解消について。

 保育園落ちた匿名ブログから、待機児問題からの親御さんの切迫した状況が伝わってくる。政治に求められることは、その魂の叫びに共感をし、当事者意識を持って解決に邁進することである。幸い、本予算特別委員会においても、待機児童数六百三十二名の数字が出されたが、全ての会派の質疑内容はその解消を求める内容となっており、議会はその解消に向けて取り組むべきことで方向性を同じくしていることが再認識された。

 中央区子ども・子育て会議でも、保育園をふやすさまざまな手法が提案されている。①再開発の際の保育園設置(ただし、現状では、設置されても、定員が再開発の規模に比して少ない)、②休園中の幼稚園の利用、③区の既存施設を保育園へ転用することなど。それら提案は、福祉保健部の所管を離れる内容の提案となっており、福祉保健部だけでは解決できない。待機児童解消をトッププライオリティーに置いた、企画部を中心とした全庁的な、なお一層の取り組みを期待する。

 一、東京五輪までになすべきこと及び五輪後に残すべきレガシーについて。

 東京五輪までになすべきこととして、①受動喫煙をなくすこと、②感染症をなくすこと、③ヘイトスピーチをなくすこと、④テロへの完璧な備えをすること、⑤国内外の観光客を受け入れる商店街施策の充実、まずは、これらの取り組み方に期待する。また、東京五輪後に残すべきことは、区民のスポーツへの意識の高揚である。スポーツ技術のさらなる向上を目指す人の縦方向の広がりとともに、スポーツや運動を取り組んでみようという、障害のある方もない方も、誰もがスポーツをやってみようと思う福祉のスポーツの意味も含めたスポーツの横への広がり、裾野の広がりに期待する。例えば、区民スポーツの日には、区民マラソンだけではなく、障害のある方もない方も一緒に参加できるイベントの企画をふやすことや、オリンピック・パラリンピック区民協議会においては、障害者スポーツの普及も議論されることを期待する。

 一、教育の中央区のさらなる発展について。

 子供たちの社会参加、全ての児童への小学校教育の場の提供は憲法二十六条が保障するところであるが、学校教育法二十二条、児童福祉法二十四条一項、二項の趣旨からは、医療的なケアを必要な子供を含め、全ての子供たちの保育・幼稚園教育の場の提供が保障されている。

 教育費予算において、国際教育、ICT教育、英語教育、理数教育などの先進的な教育の取り組み方や、各学校に特別支援教室を設置し、情緒障害児教育の充実を図っている点を高く評価をする。また、図工の教科書に月島第一小学校の子供たちの作品が複数取り上げられていることなど、あらゆる教科で教育が充実していることも、あわせて評価をする。

 しかし、例えば、特別支援教室での個別指導をする場としては、パーティションでの対応では不完全であり、完全隔離の個室を順次整備していくことや、対象児童の増加とともに、情緒障害児教育のための固定学級の整備など、さらなる教育環境の整備を期待する。

 増加する児童数に対応し、学校改築する方向性は理解するところであるが、阪本小学校等復興小学校については、子供たちにとって、威厳と風格のある校舎で学ぶこともまた教育効果の向上に資すると考える。その改築の方向性においては、明石小学校改築の経験も踏まえつつ、文化財保護審議会の意見も聴取しながら、リノベーションも含めた幅広い改築のあり方を検討することを期待をする。

 一、都市基盤整備について。

 全員参加型社会とするためには、バリアフリー、福祉のまちづくりは欠かせないところである。自立支援協議会など福祉保健関連の委員会や協議会では、バリアフリーのまちづくりがテーマと上ることが多くあるところであるが、福祉保健関連部署と都市整備・環境土木関連部署とのより一層の連携、情報交換のもと、まちづくりの福祉の推進に期待をする。

 区施設の更新に当たっても、防災拠点の核となる全小学校へのエレベーターの設置なども含め、まずもってバリアフリーの観点を取り入れることを期待をする。

 築地市場跡地整備に関連して、築地市場は、本来は現在地再整備をするべきものであった。東京都の誤った政策については、豊洲土壌汚染地を汚染のない価格で購入した点につき、住民訴訟が東京地方裁判所で係属中であり、この秋ごろに結審の予定という。豊洲新市場では、土壌汚染問題を払拭し、約束されたハサップを取り入れた安心・安全な食の流通に期待するとともに、築地の食の文化・伝統が築地魚河岸で引き継がれていくことに大いに期待をする。

 築地の地は、銀座近傍地、国立がんセンター、浜離宮、朝日新聞という立地の点からは、地上・水上交通の結節点という機能とあわせて、学術・芸術交流拠点としての施設がふさわしいと考えるところであるが、都民たる中央区民の要望を早急に集約し、新たな基本構想にも反映をさせた上で、築地市場跡地整備の方向性を積極的に都に提案することを望む。

 最後に、中央区基本構想の方向性に関し、付言をする。

 「東京一極集中が日本を救う」、市川宏雄氏の著書がある。本著で述べていることは、東京一極集中から連想される東京、地方という二項対立の見方をやめて、国際都市競争の中で、東京都が勝ち残るための手法を論じたものである。すなわち、本著は、東京一極集中は、歴史の必然として生じ、第三次産業繁栄が東京で起きている。

 かつては、東京、地方、政府の幸福な関係があったが、一九九二年から九三年のバブル経済崩壊とともに瓦解した。

 国際都市間競争時代の東京の課題としては、一、東京でのビジネスの成長性、容易性で東京は難点であるという経営者からの評価の低さ。二、一九五○年代から七○年代前半に整備された道路、鉄道、橋梁、トンネル、上下水道などのインフラの一斉老朽化を迎えること。三、超高齢化。東京の二つの武器は、一、リニア中央新幹線の開業。二、二○二○年の東京オリンピック。

 これらの論点を踏まえると、最終的な政策のあり方は、決して単なる東京一極集中でよいという結論ではなく、再度、東京、地方、政府がウイン・ウイン・ウインの幸福な関係を構築し、その結果として、国際都市東京に築き上げることである。

 このような構想をつくることも期待しつつ、賛成の態度を表明します。

 次に、新青会委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会の新青会の態度表明を行います。

 「魅力にみちた新たなステージへ!―オリンピック・パラリンピックに向けて―」をテーマとした新年度予算は、基本計画二○一三における十年後の中央区に向けた五つのまちづくりを目指して、第一の目標、思いやりのある安心できるまち、第二の目標、うるおいのある安全で快適なまち、第三の目標、にぎわいとふれあいのある躍動するまち、これら基本構想に掲げた三つの基本目標に沿って構成され、急増する人口に伴う行政需要の拡大に対処すべく積極的な施策を展開し、快適な都心居住実現の基盤整備に重点を置かれたものであります。

 一般会計は九百五十億円となり、過去最大の財政規模であります。本日に至る審査において、新たな基本構想の策定に着手した今、過去から現在へ、現在から未来を立体的に考察し、本区、区政のさらなる進展に向けて、質疑をさせていただきました。各施策の実行には、確実な財政基盤が何よりも必要であり、今後も健全なる財政運営確保への御努力をお願いするとともに、二十八年度新予算がよりよく区民の皆さんのために反映され、実行されるよう願うものです。

 以上申し上げまして、新青会は、本予算特別委員会に付託されました平成二十八年度中央区各会計歳入歳出予算に賛成し、態度表明といたします。

 以上のとおり、各会派の態度表明が終わりましたので、議案第一号「平成二十八年度中央区一般会計予算」、議案第二号「平成二十八年度中央区国民健康保険事業会計予算」、議案第三号「平成二十八年度中央区介護保険事業会計予算」、議案第四号「平成二十八年度中央区後期高齢者医療会計予算」について、それぞれ起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 よって、本特別委員会の決定どおり、御賛成いただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました四議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(鈴木久雄議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第四号は原案のとおり可決されました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第三を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第三

 議案第九号 中央区情報公開条例の一部を改正する条例

 議案第十号 中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十一号 中央区情報公開・個人情報保護審議会及び中央区情報公開・個人情報保護審査会に関する条例等の一部を改正する条例

 議案第十二号 中央区行政不服審査法施行条例

 議案第十三号 中央区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十四号 中央区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十五号 中央区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例

 議案第十六号 中央区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十七号 中央区職員の退職管理に関する条例

 議案第十九号 中央区議会等の求めにより出頭した者等の費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

 議案第二十二号 中央区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例(三月一日 企画総務委員会付託に続いて)


○議長(鈴木久雄議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を木村委員長より願います。

     〔二十二番 木村克一議員登壇〕

○二十二番(木村克一議員)
 ただいまより、去る三月一日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は三月三日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第九号「中央区情報公開条例の一部を改正する条例」、議案第十号「中央区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十一号「中央区情報公開・個人情報保護審議会及び中央区情報公開・個人情報保護審査会に関する条例等の一部を改正する条例」、以上三議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第十二号「中央区行政不服審査法施行条例」につきましては、加藤委員から次のような意見がありました。

 日本共産党中央区議会議員団は、議案第十二号「中央区行政不服審査法施行条例」に対しての反対意見を述べます。

 議案第十二号は、行政不服審査法の施行に伴い、区長の附属機関として、中央区行政不服審査会を設置するとともに、審理員に提出された書類の写し等の交付に係る手数料の額等を定めるものです。

 行政不服審査法は、五十三年ぶりに抜本改正されたものです。手続の一元化、審理の客観性・公正性の確保、審理の迅速化を図るとして、改正内容には、審理請求期間の延長や審理における質問権の付与、国民の裁判を受ける権利への制約として批判されてきた不服申立て前置の縮小・廃止などの改善点が含まれています。しかし、審査請求の一元化によって、原処分庁に対する現行の異議申立てが廃止となります。

 異議申立てにかわって再調査の請求ができるとしていますが、再調査の請求は、簡便、簡略な手続で要件事実の当否の確認をするもので、異議申立てでできていた鑑定の要求、物件の提出要求、処分庁による検証、請求人または参考人の審尋はできなくなります。

 また、提案された中央区行政不服審査法施行条例では、第三条で区長の附属機関として、中央区行政不服審査会を置き、第四条で審査会は、学識経験を有する者のうちから区長が委嘱する五人以内の委員をもって組織するとあります。区民からの審査請求に対して、区長が指名した審理員により審理員意見書(裁決案)が作成され、区長が委嘱する委員をもって組織する中央区行政不服審査会が区長の諮問を受け、区長に答申し、それを受けて区長が裁決することになります。これでは、審査の公平性・公正性の向上のために導入された審理員や第三者機関の公平性を担保することはできません。審理の公正性を真に担保するのであれば、処分を行った同じ行政庁から完全に切り離され、独立して審理を行う資格と能力、十分な身分保障に裏打ちされた人材による機関が必要です。

 以上の理由から、日本共産党中央区議会議員団は、議案第十二号「中央区行政不服審査法施行条例」に反対します。

 加藤委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第十三号「中央区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例」及び議案第十四号「中央区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、加藤委員から次のような意見がありました。

 議案第十三号「中央区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 この条例は、二○○七年六月、国家公務員法改正で導入された能力・実績主義に基づく人事評価制度を地方公務員にも導入し、地方公務員の勤務評定を廃止して、能力評価と業績評価を中心とする人事評価制度の義務づけを求めた地方公務員法及び地方独立行政法人法の一部を改正する法律の施行を受けて改正するものです。

 議案第十三号は、人事行政の運営の状況に関する公表事項を変更するためとしています。法律では、任命権者は、人事評価を任用、給与、分限その他の人事管理の基礎として活用するとし、例えば分限規定にも人事評価を適用することとしています。さらに、任命権者は、その裁量によって標準職務遂行能力を定め、これを任用に適用するとしています。これでは、区の職員を区長の言いなりにさせかねません。

 段階評価でできた、できないなどとランク分けされる職場では、上司の顔色ばかりうかがうことになり、公務員の目が住民に向かなくなることが考えられます。人事評価制度は、住民に寄り添い問題の解決を図っていくという本来の地方自治体のあり方を大きくゆがめるものです。

 憲法十五条二項では、すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないとうたっています。公正中立の立場で国民の権利と福祉の実現のために、その能力を発揮するべき地方公務員の役割を変質させかねません。

 組織論を専門とする同志社大学の太田肇教授は、行政の目的は多元的であり、成果を測定する尺度を見つけにくい。目標管理制度を取り入れるにしても、民間企業と比べると明確な目標を定めることが難しい。また、公務員の多くは、成果主義を前提としている典型的な経済人ではない。そのため、金銭的報酬を伴う成果主義は効果が期待しにくいばかりか、仕事そのものから生じる内発的なモチベーションをかえって低下させるおそれがあると指摘しています。

 以上の理由から、日本共産党中央区議会議員団は、能力主義と業績評価を中心とする人事評価制度の導入のための規定整備を行う議案第十三号に反対します。

 同様の理由で、議案第十四号「中央区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例」に反対します。

 加藤委員からの発言後、議案第十三号「中央区人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十四号「中央区職員の分限に関する条例の一部を改正する条例」、以上二議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第十五号「中央区職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例」、議案第十六号「中央区職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十七号「中央区職員の退職管理に関する条例」、議案第十九号「中央区議会等の求めにより出頭した者等の費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」、以上四議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十二号「中央区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、加藤委員から次のような意見がありました。

 議案第二十二号「中央区職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に対して反対意見を述べます。

 反対意見については、議案第十三号で述べましたとおりです。

 以上、日本共産党中央区議会議員団は、議案第二十二号に反対します。

 加藤委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(鈴木久雄議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十四号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第三、議案第二十二号は原案のとおり可決されました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第四を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第四

 議案第二十三号 中央区印鑑条例の一部を改正する条例

 議案第二十四号 中央区消費生活センターの組織及び運営等に関する条例

 議案第三十二号 中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例

 議案第三十三号 中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例

 議案第三十四号 中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例(三月一日 区民文教委員会付託に続いて)


○議長(鈴木久雄議員)
 本案について、区民文教委員会の報告を中嶋委員長より願います。

     〔二十六番 中嶋ひろあき議員登壇〕

○二十六番(中嶋ひろあき議員)
 ただいまより、去る三月一日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月四日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第二十三号「中央区印鑑条例の一部を改正する条例」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第二十三号「中央区印鑑条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 本議案は、民間事業者が設置する端末機により、印鑑登録証明書の交付を受けることができるようにするものです。

 マイナンバー制度における個人番号カードの利用者証明書用電子証明機能を利用し、区の電子計算組織と電気通信回線で接続されたコンビニに設置されている民間事業者設置の多機能端末機から住民票の写し及び印鑑登録証明書の交付を受けられるようにするのが主な内容となっています。日本に住民票を持つ人全員に十二桁の番号を割り振るマイナンバー制度は、徴税強化や社会保障費抑制を狙った政府の動機から出発したものだという問題に加え、個人情報漏えいやプライバシー侵害の危険性もつきまとうことが大きな問題となっています。

 一月から、一部の社会保障の申請、金融機関の窓口などで番号の提示を求められることになりましたが、全国で約三百万人が番号の通知カードを受け取れておらず、実務を担う自治体はその対処に忙殺されています。中央区では、昨年十月から番号の通知カードの発送が開始される予定でしたが、実際には十一月からと一カ月おくれ、現在でも約六千通、おおよそ一万二千人が通知カードを受け取れずにいます。自分の番号を知ることが制度運用の大前提だというのに、それすらできない人が膨大に残されていること自体、制度の矛盾です。希望する人にだけ発行される個人番号カード交付でも、トラブル続きです。中央区では、二月十二日から始まった窓口での同カードの引き渡しですが、カード交付を全国的に管理する地方公共団体情報システム機構、JlLISのシステムがたびたびふぐあいを起こし、多くの自治体と同様、中央区でも個人番号カード交付が一時できなくなる事態が起きています。

 システムが万全でないのに、無理に実施を急いだ弊害が指摘されていますが、政府も機構も個人情報の管理システムのふぐあいの原因について詳細な理由を明かさないまま、カード交付を推進するのは大問題です。多くの住民は制度を熟知していないため、窓口での混乱も多く、マイナンバー関連詐欺が全国で相次ぐのも、制度が周知されていない実態につけ込まれたものです。

 二月十九日に内閣府が発表したマイナンバー制度に関する世論調査の結果では、マイナンバーについて、内容まで知っていた人は全体の二八・三%にとどまっており、制度への理解がおくれている現状が浮き彫りとなっています。それにもかかわらず、安倍政権は、つくることが個人の任意である個人番号カードの宣伝・普及にばかり力を入れ、危険性はまともに伝えず、多くの国民の不安や疑問などは置き去りに、実施ありきでカードの利用拡大を進めています。

 今回の印鑑証明書等のコンビニ交付もその一環ですが、印鑑証明書等をコンビニで取得できるメリットよりも、民間事業者が設置する端末機を通して個人情報が流出し、取り返しのつかない被害を拡大するデメリットの方がはるかに大きいと言わざるを得ません。また、顔写真、氏名、住所とマイナンバーが一体で記載されているカードをむやみに持ち歩き、個人情報が外部に漏れ出す危険を伝えずに、こんなに便利と幻想を広げてカード普及をあおることも看過できません。

 以上の理由から、日本共産党中央区議団は、議案第二十三号「中央区印鑑条例の一部を改正する条例」に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十四号「中央区消費生活センターの組織及び運営等に関する条例」、議案第三十二号「中央区立幼稚園教育職員の勤務時間、休日、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例」、以上二議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十三号「中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十三号「中央区立幼稚園教員職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 本議案は、地方公務員法及び地方独立行政法人法の一部を改正する法律等の施行に伴い、等級別基準職務表及び分限処分における降給をした場合の号給を定めるほか、規定を整備するものです。

 二○○七年六月の国家公務員法改正で導入された能力・実績主義に基づく人事評価制度を地方公務員にも導入し、任命権者である区長が、任用、給与、分限、その他の人事管理の基礎として活用し、分限免職にも適用するとしています。また、区長は、標準職務遂行能力をその裁量で定めることができ、これを任用に適用します。

 これは、憲法十五条二項が定める、全体の奉仕者として、公正中立の立場で国民の権利と福祉の実現のために、その能力を発揮すべき職員を、区長の意に沿う職員しか評価されないものへと変質させかねません。能力・実績主義に基づく人事評価制度による人事管理では、結局、成果を上げることに主眼が置かれ、職場に混乱を持ち込み、職員同士を分断させることになります。とりわけ、幼稚園教育職員のような、成長過程にある子供たちとの人間的なかかわりが求められる職種にはなじみません。職員の自主性が真に発揮される制度とは言えず、ひいては子供の健やかな成長に悪影響を与えかねません。

 以上の理由から、日本共産党中央区議団は、議案第三十三号「中央区立幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十四号「中央区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(鈴木久雄議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第二十三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第四、議案第二十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第二十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第三十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第四、議案第三十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第三十四号は原案のとおり可決されました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第五を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第五

 議案第二十五号 中央区立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例

 議案第二十六号 中央区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例

 議案第二十七号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

 議案第三十八号 中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関す

る条例等の一部を改正する条例

 議案第三十九号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例(三月一日 福祉保健委員会付託に続いて)


○議長(鈴木久雄議員)
 本案について、福祉保健委員会の報告を渡部委員長より願います。

     〔三十番 渡部博年議員登壇〕

○三十番(渡部博年議員)
 ただいまより、去る三月一日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月七日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第二十五号「中央区立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例」、議案第二十六号「中央区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例」、以上二議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十七号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきましては、小栗委員から、次のような意見がありました。

 議案第二十七号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 本議案は、国民健康保険料の保険料率の改定と、均等割額から減額する額を改定することを主な内容としています。

 特別区の国民健康保険事業は、統一保険料方式で運営され、今回も二十三区の基準保険料率の改定に伴い、中央区もこの基準に沿って保険料を引き上げる内容となっています。

 今回の改定は、保険料の基礎賦課(医療)分及び後期高齢者支援費分で、所得に応じて支払う所得割を百分の○・四五引き上げ、百分の八・八八に五・三%の増、所得に関係なく加入者全員が同額を支払う均等割額を、現行四万四千七百円から四万六千二百円へ、一千五百円、三・四%増額するものです。その結果、中央区での一人当たりの保険料は、十二万九千四百六十六円と、六千三百三十一円、五・一%の引き上げとなります。四十歳以上六十五歳未満の人は、介護納付金も合わせて十六万六百三十六円です。

 国民健康保険料は、今でも高過ぎて払えないと悲鳴が上がっています。中央区の滞納世帯は、二○一四年度六千四百十七世帯で、被保険者世帯の二三%にも達しています。そのうち、所得が年間二百万円以下の世帯が三千六百十六世帯、五六%を占めています。全国では滞納世帯が全加入世帯の一六・七%であり、中央区は高い比率と言えます。

 今回の改定の基礎数値を見ると、特別区全体では、保険料賦課の対象となる一般分医療費と後期高齢者支援金は、合わせて三十五億円前年度より減額となっており、本来は保険料を引き下げできるはずです。ところが、高額療養費分が五十二億円も増額になり、これが保険料を押し上げる結果となっています。

 二十三区特別区は、二○一三年度までは保険料負担の軽減のために高額療養費を保険の枠から外し、一般財源で対応してきました。しかし、二○一三年十二月に特別区長会で、広域化に向けて、高額療養費分の一般財源投入を縮小、廃止することを決め、二○一四年度から二○一七年度の四年間で高額療養費を毎年四分の一ずつ賦課総額に算入する方針を決定しました。方針どおりでいけば、来年度は百分の七十五を保険算入することになりますが、これでは負担額が大きくなることから、百分の六十七に縮小しました。それでも、二十三区で来年度は高額療養費の二百十一億円が保険料に算定されて、保険料が引き上げられることになります。高額療養費の保険料算入は中止すべきです。

 国民健康保険は、憲法二十五条に基づく社会保障の制度です。保険料の値上げは、負担能力に応じて税金や保険料を納入し、所得を再配分するという税金や社会保障の機能を弱めるもので容認できません。国保加入者に、毎年毎年保険料負担の引き上げを求める道は破綻しています。国民皆保険制度が根底から破壊されかねない国民健康保険料の値上げを認めることはできません。

 以上の理由で、日本共産党中央区議会議員団は、議案第二十七号に反対します。

 小栗委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十八号「中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例等の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十九号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきましては、小栗委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十九号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 本議案は、保険料の賦課限度額の改定を主な内容としています。

 保険料の均等割軽減制度の判定所得の見直しについては、所得金額の引き上げによって、五割軽減と二割軽減の対象者を広げることになるので評価するものです。

 一方、賦課限度額の改定は、中間所得層の負担軽減を図るためとされていますが、医療分二万円増で五十四万円、後期高齢者支援金分も二万円増の十九万円、介護納付金は据え置きで十六万円、合計で賦課限度額は八十九万円となります。高額所得者と比較して中低所得者の負担率が重い国保制度の欠陥をそのままにした部分的な手直しのため、中間所得層の中で、軽減される世帯と負担増となる世帯が生まれることになります。

 今、全国の自治体で、国民健康保険の財政悪化は深刻です。そもそも、年金生活者や失業者も加入する国保は、適切な国庫負担なしには成り立たない制度です。ところが、国は、社会保障予算を抑制するために、国保の国庫負担を削減し続けてきました。中央区では、国保の総会計に占める国庫負担率は、一九八四年は四四%でしたが、二○一四年には二二%へ半減しています。国は、十八年度から国保の財政運営の中心を現在の市区町村から都道府県に移す方針ですが、これでは国保の構造的矛盾は解消できません。むしろ自治体からの国保への繰り入れが減らされ、保険料アップになる危険があります。危機を加速させる逆行でなく、負担軽減の仕組みを確立するとともに、国庫負担の抜本的引き上げこそが急務です。

 以上の理由により、日本共産党区議会議員団は、議案第三十九号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に反対します。

 小栗委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(鈴木久雄議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第二十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十七号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議案第二十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第三十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十九号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第五、議案第三十九号は原案のとおり可決されました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第六を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第六

 議案第二十八号 中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例

 議案第二十九号 中央区立公園条例の一部を改正する条例

 議案第三十号 中央区建築審査会条例の一部を改正する条例

 議案第三十一号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例

 議案第三十六号 特別区道の路線の認定及び変更について

 議案第三十七号 中央区事務手数料条例の一部を改正する条例(三月一日 環境建設委員会付託に続いて)


○議長(鈴木久雄議員)
 本案について、環境建設委員会の報告を中島委員長より願います。

     〔二十九番 中島賢治議員登壇〕

○二十九番(中島賢治議員)
 ただいまより、去る三月一日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月八日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第二十八号「中央区道路占用料等徴収条例の一部を改正する条例」、議案第二十九号「中央区立公園条例の一部を改正する条例」、議案第三十号「中央区建築審査会条例の一部を改正する条例」、以上三議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十一号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、志村委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十一号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」に対しての反対意見を述べます。

 本議案は、東京都市計画日本橋・東京駅前地区地区計画及び東京都市計画晴海地区地区計画の変更に伴い、当該地区計画の区域内における建築物の用途等に関する制限を定めるものです。

 日本橋・東京駅前地区については、都市施設に位置づけられたバスターミナルの用に供する建築物の部分及びそれらに附属する工作物を壁面の位置の制限の除外規定に追加するもので、賛成できます。

 晴海地区については、条例改正によって、晴海の選手村跡地に百八十メートルの超高層ビルが建てられることになります。

 計画されている二棟の超高層住宅は、二○二○年東京オリンピック・パラリンピックの選手村として活用されるものではありません。実際は、オリンピックを利用して財界、ディベロッパーの利益を得るための開発事業と言っても過言ではないでしょう。晴海地区は、将来的には地下鉄が通る計画があるものの、その具体化が進まない中、現状では、橋を使うことでしか他地域とアクセスがとれない約四十・七ヘクタールの島であり、ここに四万数千人の住民を生活させるというまちづくりを進めようとしています。交通アクセスが橋を使うしかないという土地で、突発事故や災害などが起きたとき、四万数千人もの住民の安心・安全の確保が十分できるとは思えません。

 また、中央区の海の玄関となる晴海などの臨海部での超高層建築物は、風の道を塞ぎ、CO2排出を増加させ、内陸部のヒートアイランド現象をさらに悪化させるものです。

 大規模開発により、大企業及び開発業者は莫大な利益を得る一方で、行政にはインフラ整備や住民ニーズへの対応など重い負担、将来へのツケが課せられます。安定した行財政運営による区民サービスの提供と区民生活の安心・安全を確保するためにも、このような大規模開発中心のまちづくりは見直しが必要です。

 以上の理由で、日本共産党区議団は議案第三十一号に反対します。

 志村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十六号「特別区道の路線の認定及び変更について」につきましては、志村委員から、次のような意見がありました。

 議案第三十六号「特別区道の路線の認定及び変更について」に対しての反対意見を述べます。

 本議案は、京橋一丁目東地区における東京都市計画都市再生特別地区及び土地区画整理事業並びに(仮称)晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業に伴い、特別区道の路線を認定し、及び変更する必要があるために提出されたものです。

 晴海五丁目西地区の特別区道の認定と変更は、選手村のためのもので、基本的に賛成できます。

 しかし、京橋一丁目東地区における特別区道の認定は問題です。

 京橋一丁目東地区のC街区は、容積率六二○%、七階建て、高さ約三十二メートル、延べ面積九千三百平米の低層部ですが、A街区の九階建てだったブリヂストン旧本社ビルは、容積率が約一・六倍の一三○○%、二十三階建て、高さ百五十メートル、延べ面積約四万七千百平米の超高層ビルに建てかえます。B街区の現在九階建ての戸田建設本社ビルは、全国信用組合会館と、その南側のビル群などと敷地を一体化し、容積率が約一・九倍の一三○○%、二十八階建て、高さ約百八十メートル、延べ面積約十万千五百平米の超高層ビルに建てかえます。

 本計画は、中央区の働きかけで、二つのビルの建てかえを一体化し、都市再生特区として進めることになりましたが、実態は、それぞれの建てかえ計画として進められています。工期は、両者の思惑が異なり、ブリヂストンビルは東京五輪前に完成させたいとのことで二○一六年度から、戸田建設ビルは東京五輪が終わってから着工したいとのことで二○二一年度からとなっています。

 戸田建設は、二○一五年五月十四日の本社ビル建替えに関するお知らせで、都市計画提案制度を利用した上で現所在地を含めたエリアでの建替事業とし、主な用途を事務所とすることで、現在、東京都および中央区等と調整をしておりますと報告しています。二○一五年七月十四日の環境建設委員会では、都市再生特区として一体化された計画として報告されましたが、実態は、事業者は自社ビルの建てかえとして進めてきたわけです。

 都市再生への貢献として、文化・交流などの多様な都市機能の集積、魅力とにぎわいにあふれた国際的な商業・観光拠点の形成、地域の防災対応力の強化等を挙げていますが、それは八階までの配置で、それを理由に九階建てのビルを二十八階の事務所ビルに建てかえられるということは妥当とは思えません。八階から上は事務所となっていますが、戸田建設が二○一五年九月十一日に発表した本社ビルの建替えについてでは、本社ビルの一部で賃貸事業等を行う予定と述べています。二つのビルとも容積率の緩和による超高層ビルで生じたフロアを賃貸事業として活用し、多大な利益を生むことは目に見えています。

 また、省エネシステムを導入しても、本計画による年間のCO2排出量は、五千七百二十三トンから九千四百九十八トンへと約一・七倍にもなります。東京駅前で計画されている八重洲一丁目六地区、八重洲二丁目一地区とCO2発生量を合計すると、三事業の完成後には、地球温暖化の主役であるCO2は約二・一倍、二万千百十三トンへと激増することになります。さらに、集中する自動車増による排気ガス、高層ビル林立による風の道の遮蔽による汚染大気の滞留など、東京駅周辺の環境悪化に拍車をかけます。

 区の働きかけによって超高層建築物を実現させたことは、中央区が進めるまちづくりを如実にあらわしています。それは、既に破綻が明瞭な東京一極集中の幻想のもとで、住民奉仕という自治体本来の役割を後景に押しやり、国際競争に勝ち抜く都市づくりを優先するというまちづくりです。区が力を入れている東京駅前地区の大規模開発は、景観や環境の悪化とともに、八重洲、京橋などの歴史と文化が育んできた町並みを壊します。特別区道の認定は、このような問題がある事業に伴って行われるものであり、容認できません。

 以上の理由で、日本共産党区議団は、議案第三十六号に反対します。

 志村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十七号「中央区事務手数料条例の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(鈴木久雄議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第二十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第二十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十九号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第二十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第三十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十六号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第三十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十七号は原案のとおり可決されました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第七から日程第九までを一括して上程いたします。これに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第七から日程第九までを一括して議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第七

 議案第十八号 中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例

日程第八

 議案第二十号 中央区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例

日程第九 

 議案第二十一号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例


○議長(鈴木久雄議員)
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 ただいま一括上程されました議案第十八号、議案第二十号及び議案第二十一号につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 これら三件の議案につきましては、いずれも去る一月、区議会議員の報酬月額等について、本区特別職報酬等審議会に対し、意見を求めましたところ、本年四月からの区議会議員の報酬月額等を改定することが適当である旨の答申を受けたところであります。

 そこで、本答申の趣旨を尊重いたしまして、議案第十八号「中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、区議会議員の報酬月額及び期末手当の支給月数を、議案第二十号「中央区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、区長及び副区長の給料月額及び期末手当の支給月数を、議案第二十一号「中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、教育長の給料月額を、それぞれ答申のとおり改定するものであります。

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(鈴木久雄議員)
 本件については、委員会付託を省略いたします。

 まず、議案第十八号について、意見開陳の申し出がありますので、これを許します。

 九番加藤博司議員。

     〔九番 加藤博司議員登壇〕

○九番(加藤博司議員)
 日本共産党中央区議会議員団を代表して、議案第十八号「中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」について反対意見を述べます。

 提案されている条例は、中央区特別職報酬等審議会の答申を踏まえ、区議会議員の報酬の月額及び期末手当の支給月数を改定するものです。

 議員報酬については、議長が四千円の引き上げで九十二万七千円に、副議長、委員長、副委員長はそれぞれ三千円の引き上げで、副議長は七十八万七千円、委員長は六十五万三千円、副委員長は六十三万二千円とし、議員は二千円引き上げ六十万九千円とするものです。また、期末手当の支給月額の改定を行い、現行三・二○月を○・三○月引き上げ三・五○月にするものです。

 中央区特別職報酬等審議会の答申は、現在の我が国の景気判断は、一部に弱さが見られるものの緩やかな回復基調が続いているとされておりと述べていますが、実際の景気や区民生活はどうでしょうか。中央区内景気動向調査(二月実施分)では、現状判断DI、先行き判断DIはともに低下し、全体的に消費が停滞し、円高や株安の影響で景気が後退しつつあるという見解が広がっていると指摘しています。さらに、総務省の家計調査でも、二人以上世帯のうち勤労者世帯の実質可処分所得が三十年前以下の水準に落ち込んでいることが明らかになりました。アベノミクスの経済政策のもとで、消費税増税や円安による物価高、そして社会保障費の大幅な削減が行われ、年金の支給額の減額、国民健康保険料などの負担増と、区民の生活はより一層深刻になってきています。このように区民生活が厳しさを増している中で、議員報酬を引き上げることは区民の理解は得られないと考えます。

 以上の理由により、日本共産党中央区議会議員団は、議案第十八号「中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」に反対します。

○議長(鈴木久雄議員)
 十七番青木かの議員。

     〔十七番 青木かの議員登壇〕

○十七番(青木かの議員)
 それでは、議案第十八号「中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」について、反対の立場から会派の意見を述べさせていただきます。

 まず、区長から諮問を受け審議を行った中央区特別職報酬等審議会についてですが、委員の皆さんは日ごろから中央区のさまざまな施策について御協力をいただいている方々で、感謝するところではありますが、他の自治体の状況を見てみますと、この審議会には公募委員を入れる方向にあります。例えば、港区では平成十五年度から十名のうち二名が公募区民、文京区では十名のうち三名が公募区民で、この公募区民の中には弁護士等も含まれております。当然、公募区民の方が参加できるよう、平日の夕方以降の開催となっております。

 中央区では、公募区民は含まれておらず、区のホームページでは特別職報酬等審議会は原則公開となっておりますが、担当部局に確認したところ、平日の昼間の開催、しかも日程は公開していないということで、これは実質非公開ということになります。議事録も出されておりませんので、どのような経過でこの答申が決定したかを知るすべはありません。

 次に、なぜこのタイミングで議員報酬のアップが決まったのかという点です。

 答申の第三ページに、現在の我が国の景気判断は、一部に弱さが見られるものの、緩やかな回復基調が続いているとありますが、昨今の状況を見ておりますと、景気は足踏み状態。先日は、ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツコロンビア大学教授からも、経済の低迷を理由に、来年四月予定の消費税率一○%へのアップは見送るべきと指摘されるなど、安倍政権の経済政策がほころびを見せ始めております。

 また、先日、ことし二月に調査された最新の中央区内景気動向調査が発表されましたが、その結果は、企業動向関連の景気動向指数DIは、前回調査から六・○ポイント低下し四二・○、景気の先行き判断DIも全体で四六・○と、前回調査より二・○ポイント低下しています。特に、社員が百名未満の中小企業が全体の九六・二%を占める本区では、アベノミクスのトリクルダウンの恩恵を受ける前に、経済状況の潮目が変わったと言うことができます。

 このような状況の中、身を切る改革を掲げる会派維新の党としましては、「中央区議会議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例」に賛成することはできません。

 ただし、平成二十八年度予算については既に賛成しておりますので、会派メンバーの報酬アップ分については、毎月、東京法務局に供託いたします。

 以上です。

○議長(鈴木久雄議員)
 意見開陳を終わります。

 議案第十八号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第七、議案第十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第八、議案第二十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(鈴木久雄議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第九、議案第二十一号は原案のとおり可決されました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第十を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第十

 議案第四十号 中央区教育委員会委員の任命同意について


○議長(鈴木久雄議員)
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 ただいま上程されました議案第四十号につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 本区教育委員会委員でありました竹田圭吾さんが、去る一月十日に御逝去されましたので、その後任委員を任命するに当たり、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第四条第二項の規定に基づき、本案を提出したものであります。

 すなわち、後任委員につきましては、本区教育行政の重要性に鑑み、慎重に検討を重ねた結果、人格が高潔で、かつ教育行政に関し識見を有しております小畠エマさんを任命することが最も適当であると存じますので、ここに議会の同意をお願い申し上げるものであります。

 よろしく御同意のほど、お願いいたします。

○議長(鈴木久雄議員)
 お諮りいたします。本案に同意することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第十、議案第四十号は原案に同意することと決しました。


○議長(鈴木久雄議員)
 ここで、ただいま本区教育委員会委員の同意を得られました小畠エマさんより挨拶があります。

     〔教育委員会委員 小畠エマさん、議会局職員に導かれて議場に入る〕

     〔教育委員会委員 小畠エマさん登壇〕

○教育委員会委員(小畠エマさん)
 私、ただいま御紹介をいただきました小畠エマでございます。

 貴重なお時間をおかりいたしまして、一言御挨拶させていただきます。

 このたびは、中央区教育委員会委員の任命に御同意をいただきましたことは、私にとりまして身に余る光栄と存じております。今後は、教育委員の重責を十分に自覚いたしまして、中央区の教育行政推進のために、微力ではございますが、全力を尽くして努力する所存でございます。何とぞ温かい御指導と御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 甚だ簡単ではありますが、これをもちまして御挨拶にかえさせていただきます。本日は、まことにありがとうございます。(拍手)

     〔教育委員会委員 小畠エマさん、議会局職員に導かれて退場〕

○議長(鈴木久雄議員)
 挨拶を終わります。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第十一を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第十一

 議案第四十一号 中央区教育委員会委員の任命同意について


○議長(鈴木久雄議員)
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 ただいま上程されました議案第四十一号につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 本区教育委員会委員であります鈴木ゆかさんが、三月三十一日をもって任期満了となりますので、その後任委員を任命するに当たり、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」第四条第二項の規定に基づき、本案を提出したものであります。

 すなわち、後任委員につきましては、本区教育行政の重要性に鑑み、慎重に検討を重ねた結果、人格が高潔で、かつ教育行政に関し識見を有しております森田潤一さんを任命することが最も適当であると存じますので、ここに議会の同意をお願い申し上げるものであります。

 よろしく御同意のほど、お願いいたします。

○議長(鈴木久雄議員)
 お諮りいたします。本案に同意することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第十一、議案第四十一号は原案に同意することと決しました。


○議長(鈴木久雄議員)
 ここで、ただいま本区教育委員会委員の同意を得られました森田潤一さんより挨拶があります。

     〔教育委員会委員 森田潤一さん、議会局職員に導かれて議場に入る〕

     〔教育委員会委員 森田潤一さん登壇〕

○教育委員会委員(森田潤一さん)
 私、ただいま御紹介をいただきました森田潤一でございます。

 貴重な時間をおかりいたしまして、一言御挨拶させていただきます。

 このたび、中央区教育委員会委員の任命に御同意いただきましたことは、私にとりまして身に余る光栄と存じております。今後は、教育委員の重責を十分自覚いたしまして、中央区教育行政のために、微力ではございますが、全力を尽くしていく所存でございます。何とぞ温かい御指導と御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

 甚だ簡単ではございますが、これをもちまして御挨拶にかえさせていただきます。本日は、まことにありがとうございました。(拍手)

     〔教育委員会委員 森田潤一さん、議会局職員に導かれて退場〕

○議長(鈴木久雄議員)
 挨拶を終わります。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第十二を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第十二

 議員提出議案第一号 「年金積立金の安全かつ確実な運用を求める意見書」の提出について


○議長(鈴木久雄議員)
 提案者の説明を願います。

     〔二十四番 礒野 忠議員登壇〕

○二十四番(礒野 忠議員)
 ただいま上程されました議員提出議案第一号「年金積立金の安全かつ確実な運用を求める意見書」の提出について、提案者を代表して、文案の朗読をもって提案説明にかえさせていただきます。

 年金積立金の安全かつ確実な運用を求める意見書

 公的年金は高齢者世帯収入の七割を占め、六割の高齢者世帯が年金収入だけで生活しています。また、特に高齢化率の高い都道府県では県民所得の一七%前後、家計の最終消費支出の二○%前後を占めているなど、年金は老後の生活保障の柱となっております。そのような中で、政府は成長戦略である「日本再興戦略(二○一三年六月十四日閣議決定)」などにおいて、年金積立金管理運用独立法人(GPIF)に対し、リスク性資産割合を高める方向での年金積立金の運用の見直しを求めています。

 年金積立金は、被保険者から徴収した保険料の一部であり将来の給付のための貴重な財源であることから、被保険者の利益確保と将来にわたる年金制度の安定運営に資するよう運用すべきであります。こうした現状に鑑み、中央区議会は政府に対し、左記の事項を強く要請します。

 一 年金積立金は、厚生年金保険法等の規定に基づき、専ら被保険者の利益のために、長期的な観点から安全かつ確実な運用を堅持すること。

 二 年金積立金の運用方法を変更する場合は、国民の財産である年金積立金を毀損させないよう、慎重な運用を図ること。

 三 GPIFにおいて、保険料拠出者である事業者や従業員をはじめとする利害関係者が参画し、確実に意思反映できるガバナンス体制を構築すること。

 右、地方自治法第九十九条の規定により、中央区議会の総意をもって意見書を提出します。

 平成二十八年三月三十日

         東京都中央区議会議長    鈴 木 久 雄

 衆議院議長

 参議院議長

 内閣総理大臣

 厚生労働大臣

 以上、よろしく御審議の上、御決定のほどお願い申し上げます。(拍手)

○議長(鈴木久雄議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第十二、議員提出議案第一号は原案のとおり可決されました。


○議長(鈴木久雄議員)
 次に、日程第十三、「議会閉会中の継続審査」について。

 ここで、ただいま各種委員会委員長より、各委員会に付託を受けております事件及び請願について、議会閉会中の継続審査の申し出がなされておりますので、その一覧表をお手元に配付いたします。

     〔議会局職員「各種委員会継続審査申出事件一覧表」を配付〕

○議長(鈴木久雄議員)
 お諮りいたします。本件の申し出をそれぞれ承認することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、本件の申し出をそれぞれ承認することに決しました。


○二十三番(押田まり子議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 今期定例会に提出されました案件は、全て終了したことと存じますので、これをもって閉会されるようお諮り願います。

     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(鈴木久雄議員)
 御異議なしと認めます。よって、会議を閉じます。


○議長(鈴木久雄議員)
 ここで矢田区長より挨拶があります。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君)
 区議会終了に当たり、一言御挨拶申し上げます。

 去る二月二十六日から本日に至る今期定例会に御提案申し上げました案件につきましては、いずれも原案どおり御決定あるいは御同意をいただき、まことにありがとうございます。

 この間、平成二十八年度本区各会計予算につきましては、予算特別委員会を設置し、その審査を付託され、平成二十七年度本区各会計補正予算のほか、条例案件、広域連合規約の変更及び特別区道の路線の認定等につきましては、各所管の常任委員会にその審査を付託され、極めて御熱心なる審査をいただいた上、いずれも原案どおり可決を賜り、厚く御礼申し上げます。

 本会議及び各委員会においていただきました貴重な御意見等につきましては、今後の区政運営に可能な限りこれを反映させ、より一層区民福祉の向上のために全力を傾ける所存でございます。

 今後とも、議員各位の御指導、御協力をお願いいたしまして、御挨拶といたします。

 まことにありがとうございました。

○議長(鈴木久雄議員)
 挨拶を終わります。


○議長(鈴木久雄議員)
 ここで、この際、本年三月三十一日付をもって任期満了となります本区教育委員鈴木ゆかさんに対し、長年にわたり行政の進展に寄与されました功績に謝意をあらわすため、ここに議会の名をもって感謝状及び記念品の贈呈を行います。

 なお、本日、鈴木ゆかさんは、御都合により、お越しになれませんので、ここで感謝状を朗読し、後日、記念品を添えて私から御本人にお渡しいたしますので、御了承のほどお願い申し上げます。

     〔鈴木議長退席、演壇に登り、感謝状を朗読〕

  感  謝  状

                  鈴 木 ゆ か 様

  あなたは中央区教育委員会委員として二期八年の長きにわたり在職し その間中央区政発展に多大の貢献をされました その功績はまことに顕著であり ここにご功績をたたえ深甚なる感謝の意を表します

  平成二十八年三月三十日

                  中 央 区 議 会

     〔拍手起こる〕

○議長(鈴木久雄議員)
 朗読を終わります。


○議長(鈴木久雄議員)
 さらに、本年三月三十一日付をもって退職されます区民部長新治 満さん、環境土木部長宮本恭介さん、会計管理者平沢康裕さん、監査事務局長有賀重光さん、福祉保健部管理課長守谷澄男さん、都市整備部副参事江原英夫さんに対し、長年にわたり本区行政に尽力されました功績に報いるため、ここに議会の名をもって感謝状及び記念品の贈呈を行います。

     〔新治満君、宮本恭介君、平沢康裕君、有賀重光君、

     守谷澄男君、江原英夫君、議会局職員に導かれて議場に

     入る〕

     〔鈴木議長退席、演壇に登り、感謝状を朗読〕


  感  謝  状

                  新 治   満 様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十八年三月三十日

                  中 央 区 議 会

     〔鈴木議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


  感  謝  状

                  宮 本 恭 介 様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十八年三月三十日

                  中 央 区 議 会

     〔鈴木議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


  感  謝  状

                  平 沢 康 裕 様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十八年三月三十日

                  中 央 区 議 会

     〔鈴木議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


  感  謝  状

                  有 賀 重 光 様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十八年三月三十日

                  中 央 区 議 会

     〔鈴木議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


  感  謝  状

                  守 谷 澄 男 様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十八年三月三十日

                  中 央 区 議 会

     〔鈴木議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


  感  謝  状

                  江 原 英 夫 様

 あなたは中央区に在職中区政の進展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十八年三月三十日

                  中 央 区 議 会

     〔鈴木議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


○議長(鈴木久雄議員)
 ここで、ただいま感謝状を受けられました六名を代表いたしまして、新治 満さんより挨拶があります。

     〔区民部長 新治満君登壇〕

○区民部長(新治満君)
 新治 満でございます。

 貴重なお時間を拝借いたしまして、お礼を述べさせていただきます。

 私ども六名、それぞれ違う道を歩んでまいりましたが、明日退職となります。日ごろよりの温かな御厚情、それに加えまして、ただいま感謝状、さらには記念品まで頂戴いたしました。厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございます。

 管理職は、孤独ではありますけど、孤立無援ではありません。職員とか、さまざまな方たちに支えられています。だからこそ、支えてもらえる人間として責任の重さに耐え、その場に立ち続けなければならない仕事でございます。失敗もしました。迷惑もかけました。悩みもしました。されど、向き合わなければいけない、その気持ちはずっと持ち続けました。うまくいくときもあれば、うまくいかなかったこともたくさんあります。今ここにいられるのは、同僚、先輩、さらには区議会の皆様、地域の方たちの支えのおかげでございます。改めて、心より感謝を申し上げたいと思っています。

 私ごとですが、けさ、ちょっと不思議な夢を見ました。公務員は、採用になるときに保証人を二人立てるという制度があります。三十八年前です。ある人に保証人をお願いしに行きました。中央区でしっかりやれるのね。確認して、実印を押してくれました。その方は、もうそのときお年でしたので、既に鬼籍に入られております。夢は、そのときの光景でした。三十八年前は激励され、けさは、お疲れさん、約束は守ったね。お祝いに来てくれたものと思っております。こういう方たちにも支えられていたのだなと、改めて感じたところであります。

 四月一日には新規採用職員がたくさん入ってまいります。その若人たちは、皆様方のお導きによって、十年後、二十年後、三十年後の中央区の区行政をしっかり支えられる人材になるものと私は確信しております。

 私どもは、四月からも、いずれかの部署において中央区の発展に、微力ながら、力を尽くしてまいる所存でございます。変わらぬ御指導、御鞭撻をお願いしますとともに、皆様方のさらなる御活躍を心から祈念いたしまして、御礼の御挨拶とさせていただきたいと思います。本日は、まことにありがとうございました。(拍手)

○議長(鈴木久雄議員)
 挨拶を終わります。

     〔新治満君、宮本恭介君、平沢康裕君、有賀重光君、守谷澄男君、江原英夫君、議会局職員に導かれて退場〕


○議長(鈴木久雄議員)
 これをもって、平成二十八年第一回中央区議会定例会を閉会いたします。

     午後四時三十一分 閉会


署名議員
議長 鈴木 久雄
議員 染谷 眞人
議員 中島 賢治

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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