ページの先頭です
トップページ  の中の  会議録検索(本会議・委員会等)  の中の平成29年 防災等安全対策特別委員会(9月15日)

平成29年 防災等安全対策特別委員会(9月15日)

1.開会日時

平成29年9月15日(金)

午後1時30分 開会

午後2時08分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 小栗 智恵子    

副委員長 海老原 崇智    

委員 押田 まり子    

委員 石田 英朗    

委員 墨谷 浩一

委員 山本 理恵

委員 渡部 恵子

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(14人)

齊藤副区長           

吉田副区長           

島田教育長           

田中総務部長           

林防災危機管理室長       

俣野危機管理課長        

早川防災課長          

中橋保健所長          

望月環境土木部長

草場副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)

松岡都市整備部長

暮田建築課長

浅沼教育委員会事務局次長

森下学務課長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

秋山書記

6.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより防災等安全対策特別委員会を開会いたします。

 過日の行政視察の実施に当たりましては、所期の目的を十分果たすことができたと思いますので、今後の施策の参考になればと考えています。

 なお、内容につきましては、第三回定例会での委員長報告で報告させていただきたいと存じます。

 それでは、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○林防災危機管理室長

 1 平成29年度中央区総合防災訓練の実施結果について(資料1)

以上1件報告

○小栗委員長
 報告が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いします。ただいまの時刻は午後1時34分です。自民党さん89分、公明党さん43分、日本共産党43分、無所属さん10分、歩む会さん10分です。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○墨谷委員
 私のほうからは、資料1の平成29年度中央区総合防災訓練の実施結果についてと、議題から随時質問をさせていただきたいというふうに思います。

 近年では、いろいろな自然災害、熊本地震もそうですし、またゲリラ豪雨による土砂災害など、いろいろ起こっております。実際、本当に大変なときにはふだんからの備え、訓練が自分たちの命を守るということで、防災訓練というのはすごく大切なことではないかというふうに私も感じております。また、今回、参加者数が1,767人、そのうち関係機関の人が589人ということで、資料を見る限りでは過去8年で2番目に多い方が参加しての訓練であったと思います。

 その中で確認をしたいと思ったのは、今回、私も参加して、防災アプリについて、こういったものがありますということでお話をいただいたんですけれども、この防災アプリは、現在、どのぐらいの方が登録されているのか。防災アプリの効果というか、期待されることについて御説明していただければありがたいです。お願いいたします。

○早川防災課長
 防災マップアプリについてのお尋ねでございます。

 まず、登録数ということでございますが、昨日、9月14日現在で669人の方にダウンロード、御利用していただいているところでございます。

 そして、効果でございますけれども、地震とかの自然災害等が発生して避難を余儀なくされた場合に、防災拠点である避難所ですとか、来街者の方を帰宅困難者一時滞在施設のほうに円滑に誘導できる機能を持ってございまして、地図機能で近くのそういった施設を表示して、現在地からそこまでの誘導ですとか、もし通信回線が途絶えていても、GPSを使って施設までの方向とかがわかるといった機能が主な機能でございます。その他、実際に避難所の開設状況、どこの避難所が開設している、今、点検中であるとか、閉鎖しているなどがわかるといったところが主な機能となってございます。あと、こちらは日本語を含めて4カ国語ということで、日本語、英語、中国語、韓国語に対応してございますので、外国人の方も、その4カ国語の表示を見て、そういった案内を受けられるといったところが特徴でございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 御説明ありがとうございます。

 アプリということで、帰宅困難者の方に的確な御案内、誘導もできると書いてあったのを見ました。区民の方も心配ですが、帰宅困難者の方が防災拠点とか、そういったところに来られるように、しっかりと帰宅困難者の方の誘導機能が入っているということで、すごく大切なことではないかなというふうに思いました。

 また、今後、これを多くの方に活用していただくことがすごく大切だと思いますので、その辺の拡大に向けた啓発ということをどのように考えられているか、お願いします。

○早川防災課長
 今後、防災マップアプリをどのように広げていくかというお尋ねかと思います。

 今後行われます防災拠点運営委員会等でも周知を図っていきたいと思いますし、防災拠点運営委員会訓練でも、住民の方々にチラシですとか、普及啓発コーナーを設けて積極的に進めていきたい。さらには、街頭消火器というものがありまして、今、区内に消火器が約800あるんですが、そういったところにシールを張りまして、そこからダウンロードするですとか、まだまだ協議中なんですけれども、駅ですとか、劇場とか百貨店、映画館等の集客施設の見えるところにステッカーなどを張っていきたいなと。まだ、これは事業所との協議が調っていませんので、これからそういったことに取り組んでいきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。普及啓発が鍵になってくると思いますので、今お話しいただいたようなところで徐々に広げていただいて、防災アプリが普及していくといいなというふうに思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。

 次の質問に続きます。

 議題ですけれども、きょうの朝、テレビをつけましたら、ニュースが目に飛び込んできまして、いろいろなチャンネルも同じようなニュースを報道しておりました。日本政府の発表によると、北朝鮮の西岸から弾道ミサイルが発射されて、国民保護に関する情報を発表したということで、先月の29日に引き続き、日本の上空を通過したという、今回で6回目の北朝鮮の挑発行為の報道が、朝、飛び込んできました。ホームページを見ても、9月5日に中央区では弾道ミサイルに対する避難行動についてということで情報があって、そこにいろいろと書いてありました。

 まず最初の質問としては、今回の北朝鮮の挑発行為なんですけれども、区の基本的な考え、今後どうしていくのかということを、まず1点目、お願いします。

○俣野危機管理課長
 今般の北朝鮮による弾道ミサイルの関係でございますが、委員御紹介のとおり、本日の早朝、北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたということで、北海道、東北地方を含めまして12の道県でJアラートが稼働したと。また、防災行政無線が作動したといった報道がございました。

 Jアラート起動によります本区の基本的な対応でございますが、今回報道されている多くの自治体と同様でございますけれども、まず防災行政無線による周知はもとよりでございますが、さらには緊急告知ラジオによる周知ですとか、あるいは国による取り組みでございますけれども、緊急速報メール、いわゆるエリアメールに基づきまして情報発信をしていくこととなっております。

 また、最近でございますが、北朝鮮による核実験ですとか、またミサイル発射につきましても多発しているといったところでございまして、御紹介のとおり、ホームページにつきましても、9月5日付で掲載させていただいているところでございます。ホームページにつきましても、より詳しい国民保護の情報をリンクで張ることによりまして、今まで余りなじみのありませんでした国民保護情報をきめ細やかに提供していくといったところでございます。

 今後でございますが、仮に万が一東京でJアラートが起動した場合に、対応するといったことも想定されますので、防災行政無線ですとか、あるいはJアラートの機器の点検ですとか、あるいはタイムリーな弾道ミサイル情報を含む国民保護情報をきめ細やかに提供することによって、しっかりと取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 御丁寧にありがとうございます。

 北朝鮮の挑発行為の間隔がだんだん縮まってきていまして、ニュースでも、小学校などいろいろなところで訓練をしているとか、そういったお話もいろいろ入ってきたりしております。私、今回、ホームページを見せていただいたんですけれども、その中に警報サイレンの音というリンクが張ってありまして、押してみるとサイレンの音が出てくるということで、音というのはなかなか実際に聞かないとわからないと思いますので、そういったものも区民の皆さんに伝えていただけるということはすごくありがたいなというふうに感じました。

 次に、今回のような北朝鮮の弾道ミサイル発射を想定した区としての態勢というんですか、どのように整えていらっしゃるのか確認させていただければと思います。

○俣野危機管理課長
 区の態勢でございます。

 まず、平日でございますが、そういった情報があった場合には、東京都の防災行政無線によるファクスですとか、先ほど御紹介がありましたJアラートを受信することになっておりますので、危機管理課を中心に、防災危機管理室で初動対応といったことを想定してございます。

 また、休日・夜間等でございますが、基本的には、管理職が輪番で警戒勤務ということで当番をしています。それからまた消防署のOB職員、こちらは非常勤職員でございますが、災害応急指令員ということで区役所に詰めております。こうした職員によりまして、夜間や休日であっても初動におくれがないように、しっかりと取り組んでいるところでございます。

 さらに、区内で仮にJアラートが稼働してしまった場合でございますが、区内在住の防災危機管理室の職員が自動参集するといったこと、また、状況にもよるんですけれども、区長、副区長以下、幹部職員の参集、それから地震防災を横引きにいたしました非常配備職員態勢を敷きながら、万全の体制で臨んでいきたいというふうに考えてございます。

 いずれにしましても、初動の部分が大変重要というふうに認識してございますので、こうした態勢につきましては、今後もしっかりと点検、確認をしていきたいと考えてございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 日中はファクスとかJアラートで、またお休みの日とか夜間についても、消防OBさんとか、いろいろな方で交代しながら体制を組んでいらっしゃるということを確認させていただきました。区としては、24時間体制で今後も続けていただくということで、本当に大切な、ありがたいことだなというふうに確認できました。ありがとうございます。

 最後に1つ、先ほどもちょっとお話ししたんですが、千代田区の小学校とかで訓練をしている状況をテレビのニュースで報道していたんですけれども、中央区として、例えば小・中学校での訓練などについてどうお考えなのか、よろしくお願いいたします。

○森下学務課長
 区立小・中学校での訓練という御質問でございますが、従前から、中央区の小・中学校においては、危機管理マニュアルを持っております。しかしながら、その危機管理マニュアルは、ミサイル発射ということを想定していなかったものですから、現在、北朝鮮のミサイル発射を想定しまして、学校において教育活動中にそれぞれの学校が避難行動をとれるようにということで、教育委員会事務局のほうから周知徹底を図っておりまして、今、その周知に基づきまして、各校がそれぞれ、体制が整ったところから、Jアラート稼働を想定した訓練を始めているところでございます。

 現在把握しているところとしましては、城東小学校、阪本小学校では、初めてになりますが、その訓練を実施したところでございます。こちらで把握しているところということで2校しかございませんが、今後、順次それぞれの学校の状況に応じて、その訓練を展開していきたいと考えているところでございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 今のお話の中では、そういう対応を、現在は城東、阪本小学校がしているということで、今後随時していくということで安心しました。

 また、中央区のホームページの中でも、仮にJアラート等のメッセージがあった場合は落ち着いて行動していくということで、大きく3点出ていました。野外にいる場合は、できる限り頑丈な建物の地下に避難する。2点目は、建物がない場合は、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る。3点目に、屋内にいた場合は、窓から離れるか、窓のない部屋に移動するということで、この辺のポイントがしっかりと中央区のホームページにも書いてありますので、皆さんに見ていただき、また、今後の啓発がすごく大切になってくると思います。

 その辺を要望して、私の質問を終了いたします。ありがとうございます。

○山本委員
 私からも、資料1、平成29年度中央区総合防災訓練の実施結果について、3点ほどお伺いしてまいります。

 まず1点目に、今回の訓練に当たり、新たな取り組み、工夫がございましたら、確認をさせてください。

 2点目に、今回、訓練が終わって、新たな課題あるいは改善すべきことがございましたら、お知らせください。

 そして、今回、新たな取り組みの一つとして、防災マップアプリが使われたかと思います。また、翻訳機能つきメガホンが使われたと思います。このメガホンを使用検証した結果の感想があれば、お聞かせください。

 あわせて、防災マップアプリの普及、使用検証については、前委員からの御質問もございましたので、この機能について少し伺いたいのですが、主な機能を見ますと、発信がメーンだと思います。区民の皆さんからの受信という観点では、どのようにお考えでしょうか。それぞれお答えください。

 そして、最後、3点目に関しては、防災マップアプリと防災行政無線との関係についてです。今度、防災行政無線がデジタル化されます。この連携や連動について、何かございましたら、お知らせください。

○早川防災課長
 まず、今回の総合防災訓練の新たな取り組みの部分でございます。

 まずは、月島地域の防災拠点、これは佃島小、月島第一・第二・第三小、豊海小という形ですけれども、全ての防災拠点で同時に開催したのは今回初めてでございますので、そういう意味では、1つ新たな取り組みかなといったところでございます。

 そして、先ほど来出ておりますが、防災マップアプリの普及、非常食クッキング教室、さらには翻訳機能つきメガホンの使用検証、あとは先般協定を結びました緊急物資輸送の中での1つの事業者、具体的には佐川急便さんに御参加いただいたりということが新たな取り組みでございます。

 訓練の課題でございますけれども、やはり訓練というのは、課題があったほうが、その課題を解決することができ、いい訓練になるという見方もできるわけなんですけれども、そういう意味では、今回、全体的にうまく回ったと言ったら語弊があるかもしれないんですが、細かい部分での課題はありましたけれども、おおむね成功したといいますか、順調に訓練がとり行われたといったところでございます。

 そして、防災マップアプリの使用検証ですとか機能、さらには区民の方からの受信という部分ですけれども、今現在、このアプリに対して区民の方から情報を寄せていただくというような機能は持っておりませんが、一つの機能として、安否確認というのがあります。安否確認のところを押していただくと、LINEですとか、メールで、家族でグループがつくってあれば、避難所にいますとか、現在地をGPSで表示して、どこにいますというようなことが、すぐにボタン一つでできる機能はありますけれども、区民の方の情報を寄せていただくような機能は持ってございません。

 あと、メガホンヤクですけれども、こちらは登録された定型文が今295あるんですが、しゃべりまして、それにヒットすれば、日本語、その後、英語、中国語、韓国語を流すもので、そのまま真っ直ぐにお進みくださいですとか、こちらでしばらく待機してくださいというような形で呼びかけをしましたところ、こういうものがあるんだということで感心していた外国の方も実際におられました。今後また、こちらのメガホンヤクは、防災訓練を初め、区のさまざまなイベント等で活用していけたらというふうに考えております。

 防災マップアプリと防災行政無線のデジタル化の連携の部分のお尋ねです。こちらについては、今まさに防災行政無線のデジタル化を進めておりまして、将来的には、当然リンクすると思います。ですので、防災行政無線の内容を、こういったアプリであるとか、安全・安心メールであるとか、ツイッターにうまく連携して、一つの操作でいろいろな形のツールに情報伝達ができるように、今、鋭意取り組んでいるところでございます。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、1点目に関しては、防災訓練に関して、毎回アップグレードしていく必要があるかと感じております。また、社会情勢なども変わっておりますので、その都度対応していかなければならないと感じております。

 防災訓練を行った後、参加者からのアンケートなどはとっているのか確認をさせてください。

 2点目に関しては、よくわかりました。このメガホンがどのようになっているのか、大変関心が高かったのですが、とても理解できました。

 そして、防災マップアプリに関しては、まだ受信という機能はついていないということでした。災害時においては、区民の皆さんが発信する情報は非常に重要かと思いますので、もし機能改善できるのであれば、少しずつでも受信できる体制をぜひ整えていただきたいと思います。

 最後、3点目の防災行政無線のデジタル化に関しては、将来リンクされるということで、理解しました。

 最後に、外国人の方に向けた防災機能の向上が行われてはいるんですけれども、今度は避難所に着いてから、避難所内での外国人の方に対する言語対応はどのような体制になっているのか、お聞かせください。

○早川防災課長
 まず、参加者からのアンケートといったお尋ねでございますけれども、各防災拠点運営委員会を通じての参加者に関しましては、次回の防災拠点運営委員会の中で、反省点といいますか、気がついた点ですとか、よかった点、悪かった点、こういった御意見をいただきながら今後につなげているところでございます。さらには、各関係機関の方からは、アンケートといいますか、御意見をいただいて、不具合があった点とか、改善すべき点については御意見をいただいているところでございます。

 外国人対応のうち、避難所の中での対応といった部分のお尋ねでございますけれども、こちらは、まだこれからなんですが、今、国の外郭団体が出しているスマートフォンですとか、タブレットで使えるアプリがあるんです。非常に性能がよくて、しゃべりかけますと、日本語を英語にですとか、日本語を中国語に変換してくれるアプリがありますので、これを使いながら、今後の拠点の訓練とか、さまざまな機会で外国人対応を進めていきたいなといった段階でございます。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。よく理解できました。

 これは余談なんですけれども、2点お伝えしたいなと思うことがあるんです。

 アプリに関しては、今、非常にいろいろなアプリがありますので、アプリをつくればいいというよりは、少しでもまとめてつくれれば、例えば観光アプリと防災アプリがまとまっているとか、まとめられるのであれば連携していただきたいなと感じております。携帯のスマートフォンの中にアプリがたくさんあって、ほとんど使用しないとか、毎回アップデートをお願いされてしまったりと、個人的にもそうですし、多分多くの方が非常に手間といいますか、煩雑に感じていると思います。

 そして、翻訳機に関しては、最近、グーグルの翻訳機能が非常に人気があるようです。また、これは世界のどの国でも使えますので、こういった民間の翻訳機能も活用できるとよいかと感じております。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 資料1で総合防災訓練の結果をいただきまして、そこから幾つか質問させていただきます。

 今回、月島エリアでの実施で、参加人数が552人ふえたという御報告ですが、この地域は人口が大変増加しておりますし、対象の人口に対して何%ぐらいの参加率だったのか、前回訓練したときよりふえているのか、減っているのかということを教えていただきたいと思います。また、他の地域でも参加の割合がわかれば、対象地域の区民の方が大体どれぐらい参加されているのかということがわかると思いますので、その点について、まず教えていただきたいと思います。

 続けて質問させていただきますけれども、大体どこも通常同じ訓練を想定してやっていらっしゃいますが、実際、最近起きている災害は激甚災害で、起きてみないと被害は正直わからないというのが現状ですので、例えば、参加されている方々に刻々と状況が変わっていくフェーズを出して、それに対して、どういうふうに対応していただくかなど、脳トレにもなりますので、もう一歩踏み込んだ訓練などができないかなということを、この報告をいただいて、私は一番最初に感じました。

 それから、今、区民の9割の方々が集合住宅にお住まいで、基本的には、マンションの中での避難を継続していくということですが、それが仮に真夏の暑いときですとかは、ライフラインがとまるので、大変な暑さになって、マンション内にとどまって、どこまで我慢していけるのかなと。恐らくは熱中症等々で具合が悪くなってくる人が出てきて、そういった方をどういうふうに病院に連れていくのかとか、季節に応じた状況によって完全に状況が変わってくるということを想定していらっしゃると思うので、そのあたりをどういうふうに考えて区民に周知していく方向性なのかということ。

 また、今回参加された方々に、刻々とフェーズが変わる中で、まず今回、震源が東京湾北部、午前7時、マグニチュード7.3、区内で震度6強ということを想定されていますけれども、どういう状況が想定されていますということを参加されている方にきちんとお伝えしているのか。こういうふうなことで震度6強ですと言われた中で、地面も揺れていない中での訓練ですので、皆さんがどこまで想定した中で、与えられた訓練内容をこなしていらっしゃるのかなというふうに思っているんです。せっかくやるのであれば、こういう状況の想定のときには、こういう被害が区に及んでいく予想を立てていますということも含めて、参加の方々に1つ知識としてお伝えしていくのも大切なことではないかなと思っております。

 では、この点について、お願いいたします。

○早川防災課長
 まず、月島地域で実施した総合防災訓練の人口に対する参加者の比率といった部分でございます。

 お手元の資料に記載してあるのが、前回の平成26年度、前々回の23年度というところですけれども、平成23年度は東日本大震災直後ということで、非常に防災に関心を持っていただいていたということで、2,000人を超える方の参加がありました。前回はたまたま雨が降ったということもありまして、1,018人ということでした。今回は1,700人を超える参加ということで、相対的には今回はふえたかなと。ただ、全ての防災拠点の開設を同時にやった人数もカウントされていますので、そういう意味では、大幅な増でもないし、大幅に減ったというわけではないというところです。関係機関の方の人数も含んでいますが、大体1%ぐらいの方の参加なのかなといった印象を持ってございます。

 そして、刻々と変化するフェーズごとのというお尋ねは、全体的に答弁させていただきます。

 今回、日曜日の朝7時の発災ということで、被害想定というのは、時間ですとか、曜日ごとにいろいろな想定があります。その中で、やはり日曜日の朝7時というのは、家にいる方が多い。在宅しているときに首都直下地震が来たとき、家にいる中での被害というのが一番大きくなるというところを、もともと地域防災計画の前提条件にしています。そういう意味では、住宅被害といったところが非常に多いという中で、例えば電気がとまって、夏の暑い盛りに室内の温度が上がって熱中症になった場合というような御質問がありましたが、これは本当に時期ですとか時間帯によって状況はまるで変わると思います。ですので、やはり熱中症になるような状況であれば、窓をあけていただくですとか、窓があかない状況の場合にはどうなるのか、これは非常に細かく考えていかなければいけない問題かなというふうに思っております。

 まず、総合防災訓練というのは、防災に関する意識啓発ですとか、警察、消防、自衛隊、あとは医師会、ライフライン事業者といった防災関係機関全ての方が一堂に会して、その連携訓練を1年に1回はやろうということが主な目的ですので、そういう中で、高層住宅向けの訓練ですとか、防災拠点の訓練、いろいろあると思います。それはそれで、それぞれに実施し、総合防災訓練は、先ほど申した所期の目的をしっかりと達成することが大事かなというふうに思ってございます。ですので、フェーズごとのというようなところは、おいおいいろいろな形での訓練は考えていく必要があるのかなというふうには認識しているところでございます。

 以上でございます。

○渡部(恵)委員
 日本橋にしても、京橋にしましても、月島にしましても、各地域それぞれ大きいので、その中で警察、消防を含めて訓練していく中で、個別具体的な状況を訓練していくことというのは確かに難しいことです。ただ、区民の方々は、いつも大体1割の御参加とかということを耳にしていたので、今回人数はふえているけれども、実際、具体的にどうだったのかなということを教えていただきたかったんです。

 皆さん、意識に防災というものが決してないわけではなくて、確かにあるんだけれども、どこか人ごとになっていて、なかなか自分のこととして捉えていけないこともあるかもしれませんので、区民に対して、今、窓があかない高層マンションもたくさんありますので、状況に応じて本当に変わっていくんですよと。自分の命は、まず自分で守っていかなければいけないということも含めて、周知していかなければいけないのかなというふうに思っております。

 また、特に下水の関係で、マンションでは水を流さないでくださいということを区は推奨しておられます。そうなったときに、汚物を、当然のことながら、清掃車は回ってこれませんし、清掃車の中に入れたら大変なことになってしまうものなので、その後、ベランダなりに出していたときに大変なことにもなる。そういうことも生活に直結してくる問題でございますので、細かに区民の方々に対応の仕方をお伝えいただけると大変ありがたいと思います。

 激甚災害がいつやってくるかわかりませんが、心構えだけはしっかり持って、皆様方は訓練を重ねていらっしゃいますので、いざ何かそういう想定をしなくてはならない時が来たら、そのときには、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 以上をもちまして質問を終わります。

○小栗委員長
 それでは、議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 第三回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 それでは、本日の防災等安全対策特別委員会は、これにて閉会といたします。

 どうも御苦労さまでした。

(午後2時8分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

ページの先頭へ