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平成29年 企画総務委員会(9月27日)

1.開会日時

平成29年9月27日(水)

午前10時30分 開会

午前11時13分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 押田 まり子    

副委員長 奥村 暁子    

委員 石田 英朗    

委員 富永 一

委員 田中 耕太郎

委員 田中 広一

委員 青木 かの

議長 礒野 忠

副議長 (田中 広一)

4.出席説明員

(29人)

矢田区長             

齊藤副区長            

吉田副区長            

島田教育長            

平林企画部長           

濱田政策企画課長(参事)     

松永副参事(都心再生・計画担当) 

大久保財政課長          

田中総務部長           

吉原総務課長           

春貴職員課長           

林防災危機管理室長        

俣野危機管理課長         

早川防災課長           

長嶋区民部長

黒川福祉保健部長

山﨑子育て支援課長

瀧澤保育計画課長

古田島高齢者施策推進室長

志原介護保険課長

中橋保健所長

望月環境土木部長

溝口水とみどりの課長

松岡都市整備部長

坂田会計管理者

浅沼教育委員会事務局次長

星野学校施設課長

高橋監査事務局長

(財政主査1名)

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

秋山書記

黒須書記

6.議題

  • 議案第45号 平成29年度中央区一般会計補正予算
  • 議案第46号 平成29年度中央区介護保険事業会計補正予算

(午前10時30分 開会)

○押田委員長
 おはようございます。ただいまから企画総務委員会を開会いたします。

 それでは、開会に当たりまして、私から一言御挨拶をさせていただきます。

 (挨拶)

 それでは、続きまして、議長から御挨拶をお願いします。

○礒野議長
 (挨拶)

○押田委員長
 ありがとうございます。

 それでは、区長の御挨拶をお願いいたします。

○矢田区長
 (挨拶)

○押田委員長
 ありがとうございます。

 それでは、審査方法についてでございますが、議案第45号、平成29年度中央区一般会計補正予算、議案第46号、平成29年度中央区介護保険事業会計補正予算につきましては、一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後にそれぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りをすることでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、そのように取り扱わせていただきます。

 理事者の説明をお願いします。

○平林企画部長

 1 議案第45号 平成29年度中央区一般会計補正予算

 2 議案第46号 平成29年度中央区介護保険事業会計補正予算

以上2件報告

○押田委員長
 御苦労さまでございました。

 それでは、発言の時間制についてでございますが、本日の審査終了の予定時刻を午後3時とすることが代表者会において確認されております。また、これまでの例にならい、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は午前10時38分でございます。午後3時までの時間に昼食の休憩時間60分及び採決等に係る時間10分を考慮して算出をいたしますと、自民党さん84分、公明党さん36分、日本共産党さん36分、改革2020さん36分ということになりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行いますので、発言をお願いいたします。

○青木委員
 では、1問だけ、お聞かせください。

 30ページにあります阪本小学校の改築及び阪本こども園、仮称となっておりますが、阪本小学校新校舎の基本設計について話し合う中で、最終的にここが認定こども園として整備される、その過程について質問いたします。

○星野学校施設課長
 阪本小学校の改築において、こども園をそこに設置するという経緯についてでございます。

 阪本幼稚園につきましては、現在休園中でございますが、幼稚園は、その地域に住むお子さんが6人以上いないとクラス編制をしないという基準がございまして、今のところ、それに満たないため、幼稚園は難しいと。そうしたことから、保育需要を担って、今回、こども園を設置するということでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 わかりました。

 最初は3つのこども園が各地域にできまして、できるだけ建てかえですとか、あるいは、この上に出ておりますが、水谷橋公園のほうも国の立体都市公園制度を利用してということで、このような国や都の状況を見ながら、それをうまく活用して、こども園並びに保育園がふえていくということには大賛成です。

 以上です。

○押田委員長
 副委員長は委員席へどうぞ。

○奥村委員
 それでは、補正予算に入っています学栄ナーサリーの保育園の問題についてお聞きします。

 子ども子育て・高齢者対策特別委員会でも質問しましたが、学栄ナーサリーが小規模保育所2園を運営している目黒区に対して、きちんと調査を行うべきだということを求めました。

 私たち区議団の調査では、園長を初め、保育士などが次々とやめていったという話ですとか、職員体制の不備でA型からB型へ移行した期間もあったことなど、あと目黒区から学栄ナーサリー側に改善要望書も出されたということも聞き取っているんですけれども、区のほうでの調査内容がどうだったかということ、保育士などがやめていった経緯、そして目黒区のそのときの対応などを時系列でわかりやすく御説明いただきたいので、よろしくお願いいたします。

○瀧澤保育計画課長
 それでは、平成30年4月に開設を予定しております学栄ナーサリーの運営事業者であります株式会社学栄の目黒区での運営実績、また、その経緯でございます。

 学栄でございますが、目黒区で小規模認可園を2園運営しているところでございます。平成27年4月からの園、また平成28年4月からの園ということで、それぞれ3年目、2年目の園を2園運営しているところでございます。

 なお、学栄でございますが、これまでに認可外保育園を直営で12園程度、またフランチャイズといたしまして500園程度の運営指導をしてきたということで、保育園の運営実績を有していると、こちらでは伺っているところでございます。

 目黒区での小規模認可園の状況でございます。私どものほうでも、事前に株式会社学栄から開設の相談等があった際に目黒区に確認をしております。

 まず、経過といいますか、目黒区でどういうことが起きたか、こちらで把握している内容の御報告になります。目黒区での小規模認可園のうちの1園、具体的に言いますと、学栄ナーサリー八雲保育園という平成28年4月から開設をしている園につきまして、4月に開設をしたものの、園長及び保育士、また看護師等が開設後2カ月、6月末までに、順次でございますが退職され、最終的に全員が退職をしてしまうという事態が発生したというふうに聞いてございます。原因として伺っておりますのは、園長と保育士、また保育士間、また園長と運営事業者の本部との人間関係の悪化ですとか、意思疎通が不全だった、うまくいかなかったというところによるものというふうに伺ってございます。

 学栄の6月末で全員退職をした後の対応についてでございますが、こちらにつきましては、7月1日以降も引き続き保育園の運営を継続していくために、学栄の本部におります資格者あるいは保育支援者、また既存園、もう一園ございます目黒青葉台保育園の保育士等からのヘルプ、指導等、支援を得て運営を続けていたところでございます。また、その間、事業者につきましては、新たな保育士、また園長等の確保に努めてきておりまして、その年の10月1日から再び全員雇用された状態で正常な運営に戻ったと伺っております。また、現在におきましては、通常の運営ということで、特段問題はないと目黒区のほうから聞いております。

 また、小規模認可保育所のA型からB型に変更になったというところでございますが、小規模認可のA型、B型の違いといいますのは、具体的に言いますと、保育士の資格を持っている従事者の人数の違いでございます。A型につきましては、原則として全員が保育士の資格を有しているもの、B型につきましては、国の方針では2分の1以上、目黒区におきましては、また違った条例を定めているとは伺っておりますが、全員が保育士でなくてもよいというのがB型になってございます。目黒区の八雲保育園におきましても、7月1日以降、保育士の資格のない保育支援者が入っておりましたために、A型の認可の条件が適用されなくなり、一時的にB型のほうに変更されたということでございます。認可そのものを変更したわけではなくて、あくまでも取り扱い上、B型に変更になったということで、具体的には、区からの給付金の額が若干変更になっているところでございます。10月1日以降、全員保育士が確保できたということで、再び小規模認可のA型に変わったと伺ってございます。

 また、目黒区のほうからの指導でございますが、委員からお話がありましたとおり、口頭で随時学栄に対する指導等が行われてきており、また保育士資格を持った、本区でいいますと保育指導係に相当する職員が実際に園に入って保育の指導等を行っていたところでございます。また、具体的に文書による指導、改善の要求、また改善についての周知等の通知を行ったというふうに伺っております。

 以上でございます。

○奥村委員
 目黒区側から改善要望書が出されたというのは、私は非常に重いと考えているんですけれども、この要望書の具体的な内容、どういった改善を求めたのか、その内容もお示しいただきたいと思います。

 それと、確認ですが、認可園をこれまでも指導してきたということですけれども、学栄はフランチャイズで保育園を運営しているというのがもともとの事業の始まりでして、指導しているというと、ちょっと誤解も招くかなと思うんですが、運営ではないということで、認可園の指導に当たった経験がある、目黒区で定員19園の小規模園2園を運営する経験は持っているけれども、認可園を直接運営しているわけではない、あくまでも指導なんだという点も確認させていただきたいと思います。

 それと、保育士の方などが次々とやめていったことについて、内部での人間関係、もちろん人間集団ですから、その中でのいろいろなトラブルがあるということは承知しますけれども、保育士の中での問題だけではなく、企業としての体制、企業としての姿勢にも問題があると考えますが、そのあたりを学栄はどう捉えているのか、学栄側にも何か問題があるのではないかということをどう捉えているのかという点についても確認をさせていただきたいと思います。

 それと、保育士がやめていった過程を経て、改善のために学栄が行ったこと、目黒区のほうでも指導係が訪問していたと思いますけれども、保育士がやめないために、その後、目黒区のほうでどういう取り組みをしていったのか、その対応についてもお聞きしたいと思います。

○瀧澤保育計画課長
 それでは、順次質問にお答えさせていただきます。

 まず、1点目でございます。目黒区のほうで具体的に文書でどのような内容が出されたかというものでございます。申しわけございません。目黒区の保育計画課もしくは保育課のほうに口頭で確認した内容ですので、文書そのものがないので、あくまでも聞き取りの内容ということで御承知いただければと思います。

 こちらにつきましては、2通出したということで伺っております。

 まず、1通目が6月29日付で、これまでに口頭でも再三指導はしてきたところと伺っていますが、全員退職が明らかになったというタイミングで、改めてそれを文書で出したと伺っております。2点ございまして、まず1点目が保育士の配置を適正な人数にすること、また調理師、看護師についても適正な配置をすること、それから2点目といたしまして、欠員があった事実と補充までの対応について保護者に説明をきちんと行うことという内容のものでございます。

 また、2通目といたしまして、8月16日付で出されたというふうに伺っております。こちらにつきましても、内容については同じものでございます。1点目が保育士の配置基準を遵守し、保育士について適正な人員確保を行うこと、また2点目といたしまして、保育施設利用者、保護者等に対して保護者説明会を実施すること、この2点を指摘事項として文書による通知をしたということでございます。

 2点目でございます。株式会社学栄につきまして、フランチャイズということで、実際の保育の運営実績あるいは保育の適正な資力あるいは能力があるかというところかと思いますが、そちらの点でございます。

 こちらにつきまして、まず目黒区で既に小規模認可園を2園、3年あるいは2年運営しているという保育実績があるということ、またフランチャイズということで実際に運営そのものにはかかわっておりませんが、保育園に対する指導等を500園近く豊富に行っているというところで、そちらでの実績、経験を有しているというふうに判断したところでございます。

 なお、こちらにつきましては、私どものほうでも適正な能力を有しているかという確認といたしまして、今回、開設に関する学栄からの相談が具体的にありましたのは本年1月でございましたが、3月に目黒区の小規模認可園の2園につきまして、私どもの保育指導係もしくは開設指導担当のほうで実際に現地の視察を行ってございます。そちらの内容といたしましては、書類等は適切に保管されており、また職員体制なども手厚くされていたというところ、また本部からの巡回や相談体制が整っているということ、また全体の雰囲気としても明るく、保育士なども笑顔で子供に接しており、前向きに保育に取り組んでいるということで、目黒区の小規模認可園について学栄は適切に運営をしていたのではないかということでの視察結果になってございます。

 ただ、1点、課題といたしまして、遊具ですとか、園児がつくったものですとか描いたものの展示物が若干少ないというところで、もっと豊富に張り出しをしてもいいのではないかということ、また保育の内容につきまして、若干保育士が子供たちの様子を見ないで一方的に進めているのではないかというようなところが見受けられた点が課題に挙げられていたところでございます。

 3点目といたしまして、企業の姿勢といいますか、どう考えているかというところでございます。

 まず、保育園でございますので、保護者あるいは実際に在籍している園児が明るく元気に通園でき、そこで1日過ごせるというような保育園を適正に運営できる、また、それに対して事業者、本部が適切にバックアップをしていくというのが何より大事ではないかと考えております。学栄につきましては、目黒区での事業をこちらでも把握をしておりましたので、開設に向けてどのように考えているかという姿勢あるいは対応について、学栄に対して伺ってきたところでございます。今回の目黒区での退職の原因の一つであります人間関係がうまくいかなかった、保育士同士あるいは園長と保育士、本部と園長の関係がうまくいかなかった原因の一つとして、それぞれに対するコミュニケーションの不足があったということを認識していると事業者のほうでもつかんでおります。また、保育士あるいは園長がそれぞれに対する不満、園の運営ですとか、人間関係に対する不満を持っているところを適切に本部のほうで酌み取って、そういったところの苦情相談といいますか、相談対応の体制が整っていなかったというところを反省点として事業者のほうは挙げていたところでございます。

 このため、事業者のほうでは、今回の目黒区での事案があった後に、本部のほうに職員の不満ですとか不安、相談事に対応する相談窓口を設置したということを伺っております。また、園長でございますが、やはり私立の認可保育園というのは園長が1人で園長としての運営をしていくということで、横のつながりですとか、また本部との適切なつながりがないと、どうしても孤立をしてしまうというような課題があろうかというふうに聞いておりますが、園長に対して、本部で専属の担当者をつけるなどして、適切な運営に向けて、不満ですとか不安あるいは運営に関する内容の相談に対応するというような2点の改善策を講じたということでございます。

 あと、目黒区での事業者に対する改善策ということでございます。こちらにつきまして、目黒区のほうから伺っておりますところは、まず、退職者が出始めて運営が大変になっているということを把握した段階で、本区でいうところの保育指導係、保育士の資格を持った職員あるいは保育士の保育園長経験のあるOBなどが、園児に対して適切な運営ができているか、指導巡回を頻回に行ったところでございます。また、10月に退職者の補充人員が全部確保できたところでございますが、それまでに確保に向けての対応ですとか、状況を細かにヒアリング等をして、こちらの事業者が適切に解決に向けて進んでいるか、指導に当たったということでございます。

 なお、現在、特にそちらの2園とも問題はないと聞いておりますが、目黒区におきましても、巡回指導等を続けて、適切な運営がなされているか、引き続きチェックを行っているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 1つ、ぜひ確認していただきたいんですけれども、直接運営はしていないけれども、500園程度のフランチャイズ事業を行っていたということですが、今、この500園というのも相当数減っているという話も聞いているので、その点、また別途調査して、お知らせしていただきたいと思います。

 それと、こうして保育士の方たちがどんどんやめていくという中で、学栄側としても、本部としてきちんとバックアップをしていく、コミュニケーションを職員の方たちととり、直接本部が不満などを聞き取れるような体制をつくっていく努力をされてきたということで、相談窓口もつくったと。目黒区のほうでも指導係が小まめに訪問してフォローアップをしてきたということですが、今後、中央区で保育園を運営するに当たって、区としてどう支援していくのか、指導していくのか。

 そして、学栄ナーサリーにとっても、これまで定員19名の小規模な園しか経験がないところが、156名という中央区で一番定員の大きい保育園をいきなり運営していくことになるわけですから、相当混乱も生じると思うんですけれども、そこに対して、それを運営するに当たって、学栄としては、目黒区でのいろいろな反省、問題を生かして、中央区でもきちんと運営していく努力が求められると思いますけれども、その点については、学栄はどう取り組んでいくと言っているのか、その点についてお示しいただきたいと思います。

○山﨑子育て支援課長
 学栄に対する区としての支援のあり方、指導のあり方でございますけれども、19名を定員とする小規模保育所と、今回提案している156名という区内最大数の保育園を運営していくことは、はっきり言えば、まるっきり別物であるというふうに私どもも認識してございます。今回の定員で見ますと、20名を超える1歳児を当初から受け入れる。ゼロ歳児もそうですけれども、2歳児以下のかなりのお子さんを一斉に受け入れるわけでございます。この年代のお子さんを相当数、50名近く一遍に受け入れるというのは、かなり大変なことであるというのは私どもも認識してございますので、当然、4月開設時もそうですけれども、それ以前から園長先生等と密に連携をとりながら、どういうふうに保育を進めていくか、また当初の説明会も含めて、保護者にも理解を求めていく部分がかなり出てくるであろうというふうに考えてございますので、その辺をしっかりと連携してやっていきたいというふうに考えてございます。

 これまでの保育園の開設状況を見ましても、1歳児からの保育園では20名を超える1歳児を当初から受け入れるということを区も経験してございます。その際、4月、5月の2カ月は、連休が明けるぐらいまでの間、かなり大変な状況が見られましたし、また保護者との行き違いというのも、やはり4月、5月に頻繁に出てくる可能性がございます。ですので、そこの部分は、区としても、これまでの経験もございますので、やはりしっかりと学栄に対して、そういう状況があり得る、また、どういうふうに対応していくのかということをきちんと連携して詰めていきたいというふうに考えてございます。その体制は、当然、私どもの保育指導係も含めてとるということで考えてございますし、今のところ、学栄のほうの新しい保育園の園長についても、かなり経験豊富な方を配置していただける、そういった方を採用できたという話も今の状況では聞いてございますので、その辺も含めて、事前の打ち合わせ等も踏まえて取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

 また、当然、学栄のほうも、この保育園を直営で運営するということに関して、かなりの覚悟を持っているというふうに聞いてございます。私も、この事業者の代表者の方とお話をさせていただきましたけれども、この代表者の方自身も保育士の資格をお持ちの方でいらっしゃいましたし、そういった観点から、こども園のあり方もかなり意識が高いというふうに感じたところでございます。

 ただ、委員おっしゃっているとおり、これまで認可外を中心にやられてきたというところで、その辺に関しても聞き取りをさせていただいてございまして、やはり開設への期間が短いですとか、今のこの状況の中で小規模の認可外を中心にこれまで運営してきたと。ただ、フランチャイズの認可外の保育園でも認可に移行している園も数園ございまして、そういった際には、認可保育園への移行に際する資料の作成ですとか、その園の手引きですとか、そういったものは学栄としても当然やってきたと。そういう部分も持っているというところはお伺いしております。

 事務レベルの部分も含めて、今後、中央区で最大規模の保育園を運営していくに当たって、保育の運営面、それから保育内容、保育の実態、その両面から区としても支援をし、また、問題等があれば適切に対応してまいりたいというふうに考えてございますし、学栄に対しても相当の努力が必要だということを申し述べておりますので、そういった形で運営していただけるというふうに期待しているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 いろいろと問題があるということは区も認識していると思いますので、学栄に対しては、厳しく、きちんと指導に当たっていく必要があると思います。

 区の保育指導係は、今、園長経験者の方など4人で構成されていると思うんですけれども、現在でも指導係の方はフル稼働で保育園を回って指導に当たって、非常に活躍されている状態だということをお聞きしたことがあるんですが、学栄がこうして大規模園を開園するとなれば、また指導係の仕事もさらにふえていくことになるでしょうし、ほかの園の仕事の手を抜くわけにもいかない中で、さらに学栄に対しての労力も割いていかなくてはいけなくなるわけです。必要に応じて指導係を増員していくとか、そういうこともぜひ考えていくべきだと思うので、その点もお考えをお示しいただければと思います。

 それと、指導係だけではなくて、やはり区として、区の窓口でも相談体制を充実させるとか、そういった努力も求められると思いますが、区としてできることを最大限していただきたいと思いますので、相談面についても確認をさせていただきたいと思います。

 それと、保育士の確保については、この規模の保育園ですと、基準では保育士が18人、園長1人、調理師3人が必要ということだと思います。その中で、先ほどお話がありまして、園長先生は経験豊富な方を確保できそうだという見込みのお話がありましたけれども、そのほかの保育士の確保についての状況も、直近でどうなっているのかという点も確認をさせていただきたいと思います。

 それと、基準の人数はそろっていたとしても、あくまでも内定ということだと思いますので、辞退される方も出るとか、開園してから、また保育士がやめていくとか、そういうことに対応していくことも見込んで、さらに保育士の確保に力を入れていかないといけないと思うんですけれども、その点についての御認識も伺いたいと思います。

○山﨑子育て支援課長
 私のほうからは、指導等についてお答えさせていただきます。

 まず、保育指導係の充実ということでございますけれども、当然、区としても、その辺は考えてございますので、状況を見ながら対応してまいりたいというふうに考えてございます。

 また、区のほうでも、現状でも保育園利用者からのさまざまな相談をお聞きしております。そういったことで、何かあれば、保育園とつないだり、また仲介に入ったりということを今現在も行ってございますので、相談の窓口、保育入園係等も含めてでございますけれども、窓口での相談を受け、また、保育指導係を通して私立保育園との連携あるいはそういったことへの対処の手法等、今後も行ってまいりたいというふうに思ってございます。

 また、区としてできることでございますけれども、今現在も、実は区立園もございますので、私立園と区立園、直営園との交流を、保育園ごとに、園長、副園長以下、してございます。今、これだけ私立保育園の数がふえている中で、地域の核として、直営園のあり方、その役割を考えてほしいということで、各保育園でも私立園にお声がけをしたり、合同での園庭での遊びなどの中で保育の内容等の相談を受けたり、遊びの指導だといったことも受けてございますので、そういうことをさらに充実させてまいりたいというふうに考えてございます。

 私からは以上です。

○瀧澤保育計画課長
 それでは、私のほうから、学栄ナーサリー蛎殻町保育園におきます保育士の確保状況についての御説明をいたします。

 私どもといたしましても、開設の相談当初からかなりの人数が必要になるというところで、事業者に対しましては、事前に保育士の採用計画ですとか、採用の方針等々について随時説明を求めてきたところでございます。

 現時点での状況でございますけれども、認可に必要な最低の基準になります保育士の人数、施設長、副園長、また保育士等につきましては、内定を既にして確保ができている状況というふうに聞いてございます。ただ、委員からお話がありましたとおり、まだ内定という状況でございます。また、こちらは最低限の人数でございます。実際に保育園を運営するとなりますと、職員のローテーション等々が必要になります。こちらは事業者のほうも十分認識しているところでございますので、引き続き採用活動等を行い、確保に努めていくというふうに伺ってございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 必要な保育士が確保されるということは、それが認可の条件でありますから、もちろん確保されなくてはいけない、確保されなければ開設できないということになると思うので、それはもちろんきちんと確保はしてもらわなければ困るし、確保していくように、きちんと区のほうでもさらに強く指導していただきたいと思います。確保はできても、その後、園が開設してから保育士がやめていくようなことがないようにすることが大事だと思います。結局、保育士がやめていって、担任がころころかわる、職員がやめていくという中では、それは子供に大きな影響が出るということですから、そういったことが起きないように、きちんと区として指導をしていくということを求めたいと思います。

 認可の手続としては、最初に園のほうから事前申請として区に申し出があって、書類などをチェックした後、それが東京都に回されて正式に認可されるということで、入り口は区になるわけですから、やはり区として認可を促したという責任は非常に重いと思いますし、学栄も保育園を運営していくというのがどれだけ大変で重いものなのかということはしっかりと認識していただかないといけないと思いますので、さらに学栄に対しても厳しく指導していく、そして学栄の運営を区としても全力で支えていく決意を最後に一言で結構ですので、伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○瀧澤保育計画課長
 学栄につきましては、これまでの目黒区等々の状況もこちらで伺っております。また、実際に事業者の代表等とも私どもも話をしておりまして、そういったところを適正に運営するようにということ、また、認可保育園として中央区で開設するということで、もちろん区の施設ではございませんが、区の保育を支えるための大事な組織、保育園であるということを十分認識させるように、こちらからも指導しているところでございます。

 また、開設以降におきましても、そのようなことがありますと、在園している園児あるいは保護者に対する迷惑が大変にかかるものということ、それから、区としての指導責任についても十分認識をしておるところでございますので、学栄はもちろんのこと、他の保育事業者に対しても引き続き適正な運営に対する指導に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 終わります。

○押田委員長
 それでは、質疑を終了いたしましたので、これより採決に入ります。

 まず、議案第45号、平成29年度中央区一般会計補正予算について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○押田委員長
 全員起立と認めます。――御着席ください。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。

 次に、議案第46号、平成29年度中央区介護保険事業会計補正予算について、起立により採決をいたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○押田委員長
 全員起立と認めます。――御着席ください。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 副委員長はもとの席にお戻りください。

 本会議におきます委員長報告の取り扱いについてでございますが、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○押田委員長
 それでは、さよう取り扱わせていただきます。

 これをもちまして閉会させていただきます。

 御苦労さまでございました。

(午前11時13分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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