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平成29年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(11月10日)

1.開会日時

平成29年11月10日(金)

午後1時30分 開会

午後2時59分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 富永 一    

副委員長 松川 たけゆき    

委員 田中 耕太郎    

委員 塚田 秀伸    

委員 中島 賢治

委員 加藤 博司

委員 原田 賢一

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(17人)

齊藤副区長            

吉田副区長            

島田教育長            

平林企画部長           

濱田政策企画課長(参事)     

松永副参事(都心再生・計画担当) 

大久保財政課長          

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

調整担当課長

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長(参事)

三留道路課長

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村副参事

浅沼教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

鎌田書記

黒須書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 それでは、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、理事者報告の関係で道路課長及び中央清掃事務所長が出席いたしますので、御了承願います。

 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、まず初めに、理事者報告をよろしくお願いいたします。

○平林企画部長

 1 東京2020大会選手村の仮設施設検討状況について(資料1)

○望月環境土木部長

 2 東京2020大会後の晴海五丁目西地区道路景観(案)について(資料2)

 3 晴海ふ頭公園及び晴海緑道公園の整備状況について(資料3)

 4 選手村の運営による中央清掃工場等への影響と対応について(資料4)

○松岡都市整備部長

 5 晴海地区将来ビジョンの推進に向けたイベントの開催について(資料5)

以上5件報告

○富永委員長
 ありがとうございました。

 ただいまの時刻は午後1時49分です。会派の質問時間は、自民党65分、公明党さん35分、日本共産党さん35分、中央区民クラブさん35分、新青会さん10分となります。

 それでは、質疑に入りますので、発言を願います。

○田中(耕)委員
 もろもろ御報告ありがとうございます。

 御報告事項を中心に、1点だけお伺いしてまいりたいと思います。

 選手村が本区にあるということで、今回、この委員会でも晴海の選手村計画の概要をただいま詳細に御報告いただいたわけでございます。もちろん、大会に向けて、オリンピック・パラリンピックの実行委員の方々も含めて、非常に詳細な検討をしていただいているというのは、この資料からもよくわかるところでございます。

 ただ、私たち中央区として考えていった場合は、やはり大会終了後のまちがどうなっていくかというのが何よりも大切なお話でございます。そういった観点から、選手村跡地が住宅街として主に開発されるわけでございます。今、推計で1.6万人、晴海の人口増がそれだけでも大きく及ぶということがもう明確になっておるわけですけれども、昨日の企画総務委員会でも、それを踏まえての各種公共施設、中央区で用意できるものはもう想定をして、さまざまな用地の取得や準備をしているという御報告をいただきまして、大変心強く思っております。

 一方で、いただいている資料や御報告の中にもあるんですけれども、私が不安だなと思っておることは、商業施設がどのような形で配置されていくのかということがございます。いただいている資料等から拝見いたしますと、期間中、オリンピックの主に選手、関係者の利用を目途とした大きな商業棟がほっとプラザはるみの前に、大きなエリアとして1ブロック用意されているわけです。この部分等が一部仮設と公設、恒久的な利用というふうに分かれていたりするわけですけれども、このあたりの規模ですとか、大会終了後に実際に区民の方々が住まわれたときに、どれほどの規模の商業施設が必要で、どういったサービスが提供されるのか。具体的に申し上げますと、一般的な日用品や生鮮類の販売や中小の病院、クリニック等は必須でしょうし、それ以外に飲食店や娯楽施設等も、これだけの人口規模のまちですから、必要不可欠となってくるかと思うんです。東京都は大会のことでかなり頭がいっぱいなのではないかというふうに思うわけですけれども、中央区としては、終わった後にどれほどのそういった生活利便施設が必要なのかというのを想定した上で、必要に応じて東京都に意見の申し入れや調整をしていく必要性があるというふうに思っておるんです。そういった概算での商業棟、商業施設の必要性、重要性、また、その中身、今申し上げたように一般の物販から病院、飲食店、娯楽施設等のバランスも含めて、区として、どういう考え方があって、それを都とどういう形で協議をされているのかについて、現状の御報告をいただきたいというふうに思います。お願いいたします。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 大会後のまちづくり、とりわけ商業施設の配置等についてでございます。

 今、委員御指摘のございました商業施設につきましては、本日お示しする図面には特にはそういった記載はございませんけれども、晴海埠頭全体の中で中心軸としまして、にぎわい軸ということで、晴海の補助314号線の延長を将来的な商業のにぎわいの核とするということを区としても考えているところでございます。これにつきましては、平成26年のビジョン推進会議の中で、地元の方々と協議をして進めていったものを、今申したような形で晴海の中心ににぎわい施設を設けてもらいたいということで、区として、地元の意見も交えながら東京都に提出してきたところでございます。都は、その要望等を踏まえながら、今回の選手村の計画、再開発事業という形で計画を予定してございまして、その中でも、先ほど委員からございましたほっとプラザの前の商業棟の建物も今回の再開発事業として取り込みながら、将来的な大会後のまちづくりについて、東京都としても、すぐにまち開きができるような検討を進めてきているところと存じてございます。

 また、この商業棟だけではなくて、今申しました中心軸、仮設の絵ではバス発着場というふうになってございますけれども、ここのずっと延長線上の中心の部分に、住宅棟の低層、1階部分になろうかと思いますが、さまざまな、例えばカフェだとか飲食店も呼び込みながら、人々がこちらの通りを中心に生活が営まれるようなまちをつくってまいりたいと考えてございます。また、商業棟、ほっとプラザの前でございますけれども、こちらにつきましても、日用品、クリニック等々が入る予定と聞いてございますし、1階部分には、これだけの規模の食料品等々を日々供給できるようなスーパーといいますか、そういったものが入るというふうに聞いているところでございます。

 こういった大会後のまちのあり方につきましては、区として検討するだけではなくて、これまでも東京都に対して働きかけているところでございまして、都とも引き続き連携しながら進めていかなければならないと思っているところでございます。また、区としましては、昨日の委員会でも御報告しておりますとおり、区として整備しなければならない公共施設をあわせて、このにぎわい軸を中心としてつくっていく必要があるであろうというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○田中(耕)委員
 御答弁ありがとうございます。

 私ごとということもないんですけれども、私は、今の都市再生機構、UR、旧住宅公団のかなり大規模な郊外の団地に小学生のときなどは住んでおりました。当時としては最新鋭の高層住宅街ということで、今にして思うと、幸せな子供時代を送ったなと思うんですけれども、一方で、残念ながら、今訪れますと、非常に老朽化も進んでいますし、まち自体がかなり地盤沈下してしまっているという現状を、私が住んでいたところだけではなくて、郊外の団地などで見受けます。多摩ニュータウンなどもよく指摘されるところですけれども、その大きな要因としましては、入居者が同時期に大規模に入ってくるということで、まち自体が高齢化してしまうというのが一番の問題として挙げられています。一方で、今申し上げた商業施設ですとか病院、それから学校の配置、教育水準等のバランスの継続性が弱い、サステーナブルではなかったというのが、一つの見解として専門家からも出されているところがあります。

 今、商業施設等は、選手村時の大規模商業施設はそのまま一部転用しながら、補助314号線ですか、目抜き通りを中心に商業街等を整備していくというお話だったと思うんです。今さら申し上げるのは若干機を逸した点もあるんですが、正直言って、これは住宅街ですので、コンセプトとして一番似通っているのは、昭和40年代から50年代にかけて郊外で行われた現URの団地の開発が一番これに近い前例だというふうに私は考えております。そういったところからいくと、商店街がその後うまく機能したところと、残念ながら早々と衰退してしまったところが確実にあるというふうに考えています。そういった観点からいうと、正直申し上げて、主要通りに平たく並ぶ商店街で余りうまく成功している事例は、私の知る限りでは少ない。やはり商業街や商店街というのは密集しているからこそ価値がありますし、今回、一部選手村からの転用をするという商業街、大型の資本等が入るというようなお話もあるかと思うんですけれども、豊洲の例などを見ましても、核となる大型商業街があることによって、お住まいの方はもちろん、近隣の方々も引き寄せて、まちの魅力が上がっているという評価もされていると思います。

 区ができることとしての公共施設の整備は、もちろん最低限として努力していただくとともに、やはり人が長く住み続けられる、継続性のあるまちという観点から、商業施設や娯楽施設、さらに医療機関に関しても、区としてももっと関心を高めていただいて、都は今つくることに多分かなりいっぱいいっぱいになっているというふうに個人的には思っておりますので、区としては、本当に終わった後に中長期でこのまちが主に住宅街として発展していけるのかどうかという観点をぜひとも持っていただいて、都との交渉にも当たっていただきたいと思います。

 以上でございます。

○塚田委員
 それでは、私から3点ほど質問させていただきます。

 まず、資料1を見せていただきました。そして、工事の進捗の説明につきましても大変わかりやすく解説いただきまして、ありがとうございます。

 その中で、例えば別紙3-2にございます工事車両台数の推移であるとか、それから工期につきましても解説していただきました。この中で1つ懸念されるのが、この間に市場の移転がどこかで必ず入ってくるということで考えますと、別紙3-2にございます工事車両台数がちょうどピークの周辺でそういったことがあるのかなと見ております。そこら辺で、車のメーンルートに限らず、この周辺の道路の混雑であるとか、何か懸念されることがあれば、また、その対策も含めてお聞かせください。

 そして、2つ目が、資料3にございます晴海ふ頭公園の別紙1で公園のパースといいますか、大体の内容はわかるんですが、以前、ここには、片面でしたが、テニスコートであるとか、それから直近であればバーベキューができるスペース等がありました。そういったものについて、例えば運動できるスペース等の描き込みはあるんですけれども、何か特別に専門のしつらえが必要なものがなくていいのかなという思いがあるんです。多目的広場で賄うのかもしれないんですが、そこら辺をぜひとも御提案いただくような形が望ましいのかなと思うんです。その辺につきまして、いかがお考えか、お聞かせください。

 そして、3つ目でございます。資料4のほっとプラザはるみにつきましても、先ほどお話しいただきました。記載の2つを総合して考えますと、どちらも臨港消防署の代替施設になるというような書き方がされておりますけれども、ほっとプラザはるみ全体を貸してしまう考えでいるのか、あるいは一部なのか、そこら辺についてお聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 2点、順次お答えさせていただきます。

 まず、1点目の工事車両についてでございます。

 先ほど申しました仮設施設の工事車両台数、それから選手村本体の工事の車両台数などなど、さまざまな工事が重複することから、一元管理をするということで、こういった形で示させていただいてございます。ただ、委員御指摘のとおり、これとはまた別に、市場の移転等々も出てくるかと思います。当然、区としましては、晴海通りが一番のメーンの混雑になるのかなと。非常に深刻な状態であるということは認識してございまして、こういったことから、先々月、9月29日に東京都のほうに市場移転も含めた要望を出しているところでございます。

 こういったことから、東京都としても、なるべく工事車両を都心の中に入れないような工事のやり方に取り組んでいくようなことを検討していただいていまして、今回お示ししているものにつきましても、なるべく臨海部の環状2号線を活用して工事等をするように計画を練ってもらっているところでございます。また、工事車両だけではなくて、作業員の車両等も実際はさらに台数等もあるかと思いますけれども、作業員も鉄道を利用するだとか、交通渋滞を招かないような配慮に取り組んでいるところでございます。引き続き、区としましても、今後、市場の移転等々の時期に合わせましては非常に深刻な状況を招くことも想定されますので、引き続き働きかけてまいりたいと思ってございます。

 また、2点目の晴海ふ頭公園の整備内容でございます。

 本日、お示ししております東京都の港湾局のふ頭公園全体の平面図でございますけれども、こちらは昨年度行われた基本計画のものをお示しさせていただいているわけでございます。現在、この基本計画をもとに実施設計が行われているところでございまして、この案をもとに、今後、地元のほうにお示ししながら、地元の意見、先ほど委員のほうからもございましたテニスコート、これは壁打ちだったかと思いますけれども、そういったものや、バーベキュー場の必要性等々については、地元の意見も聞きながら、今年度中に実施計画を取りまとめていくものと聞いているところでございます。そのあたりは、区としても、我々区民の意見を十分反映するように東京都にも働きかけてまいりたいと思ってございます。

 私からは以上です。

○遠藤環境政策課長(参事)
 ほっとプラザはるみについてでございます。

 この資料にもございますように、2020年4月から休止ということでございます。そういった意味で、一般的な区民利用がなくなるわけでございますので、今現在、東京消防庁とどの辺まで、どういうふうに使うかというのは詰めているところでございます。2階、3階を中心に利用というふうになろうかと思いますし、また、使う場所だけではなくて、どういった使い方で、どのぐらい経費がかかってくるだろうかとか、そういったことも含めて調整をしているところでございます。

 以上でございます。

○塚田委員
 それぞれに御回答ありがとうございます。

 工事の期間、それから車のルート等につきまして、ちょうど別紙3-1のメーンルートでございますが、この矢印の先に豊洲市場がやってまいります。恐らくそこでの渋滞を考えますと、私が考えるよりも皆さんははるかに考えていらっしゃるかと思うんですが、おっしゃるとおり晴海通りであるとか、この点線で示される本区のほうに大変渋滞も予想されますので、そこら辺は滞りないように進めていただけるように、どうぞよろしくお願いいたします。

 それと、2つ目、晴海ふ頭公園の施設につきまして、お話しいただいたように、これはあくまでもたたき台であり、この後、地元の皆様と実際にどういう施設が必要であるのかも含めて進めていただけるということです。今まで近隣にお住まいでいらした皆様の御意見でありますので、それを尊重していただいて、中央区全体から見ても非常に広い、今までもランニングであるとか、テニスであるとか、運動するスペースとして、それから憩いの場として、大変重要な場所、貴重な場所でございました。ただでさえ運動するスペースが減っている昨今でございますので、ぜひともそういった考えも含めていただければと思います。

 それと、3つ目、ほっとプラザについてですけれども、主に2階、3階ということですかね。オリンピック選手村の直前にある施設でありますので、例えば何か交流センターであるとか、本区なりの使い方などはできないのかなというような観点で見ておりました。ですから、丸々貸してしまうのではなくて、何か別の使い方も期待されるかと思うんですが、そこら辺、何かお考えがあれば、お聞かせいただけますでしょうか。

○吉田副区長
 今、仮設施設の建設であるとか、選手村がつくられますとかということで、一応の御説明をさせていただいておりますが、実は、詳細に詰めていたときに、車の流れがどうなるんだとか、人の出入りがどうなるんだというところで、やはりかなり深刻な問題が出てくると思っております。今、ほっとプラザについてお話がございましたけれども、ほっとプラザを挟む形で主要な交通軸が入っているものですから、そういったところについて、公共施設としてどうしても必要なものが入っていくということと、それから交流センターというようなものについての配置のあり方については、やはり相当いろいろ議論があるところではないかなと思います。

 私どもも、委員のお尋ねの意味の交流センター的なもの、あるいは本区の区民と選手、役員の方々との交流というような場所がどういう形で求められるかというのは、いろいろ別の形で検討させていただいておりますけれども、ほっとプラザではないのではないか。交通の問題がございますので、これはかなり調整をする必要があると思っております。そういう部分を検討していないわけではないけれども、ここで重複的に考えているわけではないということで御理解いただきたい。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございました。

 例えば、豊海小学校でブラジルが、ある意味、選手村と違う機能を求めて、使わせてくれというような話になったように、ここに来て、各国の大使館なりから近隣の練習場であるとか、何かそういった交流スペースを設けてくれというような話が出ていると。そして、本区の中においても一校一国運動等がされておりますけれども、一つの集大成というか、本番の大会開催時に選手と交流ができるとか、そういったもので、今、吉田副区長もおっしゃっていましたけれども、それは非常に大切な、やはり開会期間中に何かできることというのは大変重要なことかと思いますので、別のところでぜひともそれをつくっていただければという思いでございます。

 私からは以上でございます。ありがとうございました。

○中島委員
 私からは、前委員とかなり重なる部分が多分にあるんですが、まず環状2号線の工事車両の件です。

 それはもう日程として組まれているので、どうしようもないことだなというふうに思っております。ただ、その中で、10月11日というような数字まで出て市場の移転が叫ばれている中、やはり移転するのはそこにいる仲卸の人たちなので、早く結論を出してあげないといけない。環状2号線を使って、時間帯が夜なのか、昼に2つに分けて通すのかとか、それで移転をどういうふうにしたらいいかというのが現実決まってくるというふうに思っているんです。ですから、東京都に進言していただくのは結構なんですけれども、その答えを待っていると、どんどんおくれてしまう。一日も早く、どの道路が通れて、時間帯は何時だとか、細かなところまでどんどん詰めていかないと、1年後の引っ越しは本当に混乱してしまうというふうに思いますので、ぜひ区としての考えを、待つのではなくて、提案型でどんどん詰めていただきたいというふうに思っております。

 それと、以前から言っているオリンピックに対する意識の高揚ということで、1000日前イベントが日本橋で行われたというのはあるんですが、では中央区としてどうするんだというところなんです。私どもの区の中では、選手村を迎えて、私たちが一番直面する場所だというふうに思っているんです。区民の人の意識の高揚、2020年に対する気持ちがあらわれないと大成功に導いていけないだろうというふうに思っています。区として、どのように意識の高揚に向けてのイベントの取り組みを考えているか、お聞かせいただきたいと思います。

 そして、3つ目は、先ほどもほっとプラザの話がありましたけれども、そこに雇用されている人たちはどうなるんだと。今回、4月から新しく指定管理者が変わったというふうに認識しているんですけれども、そのときでさえ、前の会社の人は解雇されたりとか、パート、アルバイト中心ですが、休止期間は4月から10月までの6ヵ月、もしくは8カ月ぐらいになるかもしれないですけれども、その間、休むわけです。そこで働いている人たちの雇用はどういうふうにお考えになっているんだろうと。今回、こういうふうに組まれることがわかっていたということであれば、指定管理者はそのことを条件として組み入れていただいているのかどうかもお聞かせいただきたいと思います。

 以上3点、よろしくお願いいたします。

○吉田副区長
 環状2号線についての提案型というお話なんですが、現実の問題として、今、築地と晴海の間というのは、環状2号線自体がまだ供用されていないわけです。完成もしていないんですけれどもね。そうすると、そのときに、例えば来年の10月にというものについては、これは使われていない、まだ供用されていないけれども、前回の引っ越しのときに想定されていたように、引っ越し車両等については、基本的には環状2号線の未供用部分を専用として使いながら、3日間なり4日間の中で集中的に引っ越していただくことが、周辺の交通に支障を来さない最適の方法だと私どもも思っております。区としても、そういう提案はいたしますけれども、この部分の調整は、まだ未供用であるということも含めて、事業者である東京都のほうが、交通管理者である警視庁との間で協議しながらやらなければいけないことでございます。我々は、逆に、そういう部分について、東京都に、そうなんでしょうねということの確認は早期の段階からやっていかなければいけないと思っておりますけれども、我々から提案するのは、実態的には組み立てとしては難しいということでございますので、その点は御理解をいただきたいと思います。

 それから、最後の質問の中でほっとプラザの問題がございましたけれども、これは、実際のところ、今、ほっとプラザについては、オリンピックの年の3月まで指定管理者を指定していますから、その後、こういう事情があるということを含めて、あける予定をしているわけでございます。当然、そこは暫定的に消防署が入ってくるとか何かということを想定して指定管理者を指定してございます。ですから、そこにおいて雇用のすき間ができることについては、委員御指摘のとおりだと思います。これもまた、指定管理者に責任を負わせられる問題ではなくて、指定管理者については、その年の3月に指定管理は終わっているということがございますので、そういったことを含めて、基本的には、それらの全般的な流れについて、それなりに区として配慮をしなければいけない問題であろうかと思います。

 しかしながら、実態的には、この部分については、指定管理を我々がやめる時期からオリンピックの期間中までの間についていえば、むしろ相当いろいろな形で選手村の雇用が出てまいるはずでございます。その部分で雇用が出てまいりますので、つなぎは何とかできるだろうと思います。問題は、その後から、ほっとプラザを、ある意味で改修しながら公共施設として転用していく、具体的にどう使っていくかというときに、そういった問題、つまりオリンピックが終わってから改修したり何かして開所するまでの間について、きっといろいろ問題が出てくるんだろうと思っております。その部分を含めて、ほっとプラザのあり方そのものは、基本的に、地元の方とも十分相談しながら、地元でお働きになっている方とのかかわりも含めて、地元と十分相談しながら調整をしていこうというふうに考えているところでございます。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 区としてのイベントについてでございます。

 委員からも御紹介ありました、先般、日本橋のほうで終わりました1000日前イベント、こういった大きなイベントにつきましては、区が実施するというのはなかなか難しい部分もございまして、後援という形で、今回は支援をするという立場で実施をさせていただいてございます。昨年も5月には銀座で障害者のノーリミッツチャレンジというイベント、これも都と組織委員会のイベントを区として支えてきたところでございます。1つには、こういう中央区の土地の利というものを生かしながら、ある意味、大きなイベントを呼び込むということも区としてできる大切なところかなというふうに思ってございます。

 また、区が直接実施するイベントにつきましては、本年に入りましても、さまざまな区のイベントにオリンピックの冠をつけながら、公認プログラムというような形で、大会に向けた取り組みとして、例えば障害者スポーツ体験会であったり、こども羽根つき大会であったり、こういったことにオリンピック機運の醸成を図るためにも取り組んできているところでございます。また、大会まであと3年を切っているところでございまして、大会実施に向けましては、さまざまなイベント等を開催期間中に集約するだとか、あるいは地域の取り組みを支えるだとか、こういったものにつきましては、中央区の区民協議会、また、そのもとの各検討部会で検討を進めて、中央区全体として盛り上げていく必要があるだろうと思っているところでございます。また、来年度に向けましても、そういったことをさらに加速できるよう、区としても取り組んでまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 こんなことを言うと、またそんなことを言ってと言われてしまうんですが、環状2号線がまだ道路として開通していないんだとしたら、警察に言う必要は、基本的にはないだろうと。基本的には、まだ道路として言われていなければ、本来であれば、豊洲までは走れるんじゃないかなと変な考え方を持ってはいるんですが、それよりも仲卸、引っ越しをする人たちに早く情報を与えてあげて、今後の対応に向けて、いろいろなことを考える時間を与えていただきたいなというふうに思っております。やはり晴海通りを使ってというのも問題は多分にあるだろうなと思いますので、どうしても環状2号線になるだろうというふうに踏んでおります。ぜひその辺も都と協議して、よろしくお願いしたいと思います。

 それと、ほっとプラザはるみの件は、そこで人が働いているんだということもしっかり認識していただきたいなと。あすから契約が切れていますからと、ぽんと切られてしまうというのが現実なのかもしれないですけれども、やはりその人たちの中にも区民の方が何人もいるわけですので、ぜひそこで人が働いていることも考えた上で取り組んでいただきたいなと思います。

 意識の高揚に関しては、中央区の区民の一人一人がそういう気持ちにならないと、このオリンピックは成功していかないというふうに思っているんです。別にイベントを組む必要はないんですが、意識を高揚するにはどういうふうにしたらいいかということを常に考えていただいて、いろいろな場面場面で取り組んでいただいて、せっかくやるオリンピックですので、大成功に終えるような取り組みをお願いしたいなというふうに思っております。

 いろいろと言わせていただきましたが、ぜひ皆さんのお力で大成功に向けて頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 以上です。

○加藤委員
 それでは、まず資料1についてですけれども、選手村の範囲について、今回、きちんと破線で説明がされました。それに伴う選手村の安全対策について、あわせて検討されているのではないかと思うんです。選手村そのもののセキュリティ対策と、隣接する地区、大きく見れば晴海地区全体にセキュリティの網がかかるのではないかなと、そんなことも考えているんですけれども、今回の説明では、関係車両が環状2号線だけでなく一般道路も利用することになるのかなと。晴海通り、有明通りは月島地区、晴海地区にとって本当に大事な大動脈になっているわけです。また、臨海部と都心とを結ぶ大動脈であることは皆さんも御存じのとおりだと思うんです。

 区民の方から、先日、アメリカ大統領が来日した際、大規模な交通規制が行われて、晴海通りが大渋滞して、病院に行くのに予約時間に間に合わなかったという声や、また築地に観光に来た方が地下鉄などに設置されているロッカーが全部封鎖されていて使用できなくて大変苦労したとの話も聞いております。オリンピック開催期間は大体2カ月近くになりますけれども、さまざまな形で区民生活や来街者への影響が考えられます。現在のセキュリティ対策の考え方、取り組みについて、また、選手村と近隣住宅や事務所などとの境をどのように考えられているのか、それぞれお答えいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 資料1の仮設の部分についての御質問かと思ってございます。

 今回お示しさせていただいたのは、大会時の仮設の施設についての報告ということで、組織委員会のほうから区に示されたところでございます。ただ、こちらの中には、委員御指摘のセキュリティをどうやってやるというようなセキュリティに係る部分の記載、そういった提示というものが今回はなかったところでございます。これは、聞いているところによりますと、組織委員会の中でも警備局というところが担当しており、また、選手村のセキュリティエリアの外につきましては警視庁が担当するというふうに聞いてございまして、その警備の状況等については、現在も引き続き検討されているというふうに伺っているところでございます。

 ただ、昨今の社会事情であったり、あるいはテロが直近で起きたりとか、さまざまな状況によって、セキュリティの張り方あるいはレベルも変わってくることが想定されますので、今の段階から近隣の方々にどのようなセキュリティあるいは対策がとられるのかということが具体的に示されるのは、なかなか難しいのかなというふうにも思っているところでございます。ただ、委員の御指摘のありましたとおり、大会期間は約2カ月前後になろうかと思いますけれども、こういった間、区民生活あるいは働く方に支障があってはならないものというふうに区としても思っているところでございまして、影響が極力少なくなるようにということは引き続き働きかけてまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 ぜひ選手村周辺居住者の日常生活が阻害されないように、早目早目の対応を求めたいと思います。

 前後しますけれども、今回、資料4で中央清掃工場、中央区晴海事業所への職員車両の出入りの方法などについて、関係者との調整を図ると説明があります。具体的にどのような調整を図ろうとしているのか、お答えいただきたいと思います。

 さらに、当然、近隣マンション居住者への影響や朝潮小橋の利用についても危惧されると思います。そういう意味で、先ほど冒頭に申しましたように、今後、選手村周辺居住者の日常生活が阻害されないように早目早目の対応を求めたいと思いますけれども、その点について、もう一度お答えいただきたいと思います。

○竹内中央清掃事務所長
 私からは、中央清掃工場に隣接する施設への出入りについてお答えさせていただきます。

 中央清掃工場には、選手村運営期間中におきましても、保安要員の数名が常駐する必要があるというふうに聞いております。また、隣接いたします中央区晴海事業所につきましては、清掃車両の出発拠点でございます。選手村運営期間中におきましては、これまで動線が全て前面の補助314号線であったことから、これらの出入りが非常に困難になることが考えられ、どのような動線、どのような出入りの仕方になるのか、清掃工場側と警備側、また周辺の住民の方々と調整をしながら、この運営が可能になるように図ってまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 職員の車両、職員及び車両の出入りの方法については調整を図るということですから、まだ検討中なのかなと。具体的な答弁はいただけなかったんですけれども、そういうことで理解をしたいと思います。

 今度は都バスの問題ですけれども、現在、晴海埠頭が発着で運行されております。都バスの運行ルートの検討について、都バスの発着のために晴海埠頭が利用できなくなる可能性があるというよりは、利用できないかと思うんです。都バスの発着の検討はどのようになっているのか、先ほど言いました運行ルートも含めて、どういう検討をされているのか、それぞれお答えいただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 現在のところでは、まだ東京都交通局から具体なお話は聞いてございません。先ほどのセキュリティの問題がまだ明らかになっていないことや、そういった調整等、先ほどのルートを含めてのお話もございますが、現在の客船ターミナルでのバスの発着の停留所の機能みたいなものも含めて、どうされるのかというのは、今後、まだ検討されていくお話かと思っております。そういうお話があった場合には、当然、地域の方にも御説明が必要ですし、都バスのほうについても、そういった案内が必要になってくると思っています。オリンピックの期間中のお話ですが、その間、何カ月かの間、そういったルートになろうかと思いますけれども、それはなるべく早くに提示していただけるように区としても積極的に働きかけをしてまいりたいと考えてございます。

 以上です。

○加藤委員
 資料1の別紙1を見ると、薄青の破線で囲まれている地域が、選手村として検討されているということになりますので、そういう意味でいうと、これを見る限り、都バスがここから客船ターミナルに向かって入る道はないわけです。当然、セキュリティの問題もかかってくるかと思いますけれども、早目早目に対応をひとつよろしくお願いしたいと思います。

 そして、その上で、今度は選手村のバスの発着所を見ると、大会専用バスは環状2号線と晴海通り方面への一般道路を利用する計画になっているように見えます。当然、大会専用バス運行には警察車両の先導や優先道路の確保などが考えられるのかなと見ておりますけれども、区民生活への影響を極力抑えるためには、晴海通りへの利用を最小限に抑える必要があると考えます。そういう意味で、どのような検討がされているのか、あわせて、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 バス発着場からの選手あるいは役員の移動等についてでございますけれども、委員の御指摘の図面上でいう緑の矢印のほうで、環状2号線あるいは晴海通り側への矢印が示されてございます。これは、晴海通り側に出まして晴海通りから臨海部のほうに、首都高速の高速晴海線の入り口を伝って、首都高を活用しながら各競技会場に回すということをメーンルートで考えているというふうに現在のところ聞いているところでございます。したがいまして、晴海通りに出てから都心の月島、築地、銀座のほうに選手の車両が大量に通っていくということは想定していないところでございます。これは、これまでも都あるいは組織委員会との協議においても、晴海通りの混雑を最大限に配慮しながら計画が練られているものと聞いているところでございます。

 まだ、全体の輸送計画というものが東京都あるいは組織委員会のほうから示されてございませんけれども、そういったあたりの懸念は非常に大きな問題である、地元区としても深刻な課題であるというふうに認識してございますので、引き続き都や組織委員会にも働きかけてまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 このグリーンの矢印を見ますと、れいめい橋公園通り、それから補助314号線を通って有明通り、晴海大橋へ渡るということになっておりますけれども、実際、上り、最近は意外と、下り、臨海部に向かう道路も朝夕結構混んでいるんです。ですから、そういうこともぜひ検討していただいて、区民生活への影響を最小限に抑えるよう、ぜひ東京都とも積極的に協議を行っていただきたいと思います。

 次に、仮設エリアの大会終了後の活用について若干質問をいたします。

 晴海四丁目の仮設エリアの部分については、都有地、正確に言えば港湾局の土地かと思います。昨日の企画総務委員会での報告では、仮設エリア内約1ヘクタールを活用し、特別出張所、認定こども園、保健センター、おとしより相談センター、図書館を整備する予定となっていることが報告されました。また、中央区の人口動態や施設整備計画から、将来、京橋地域、日本橋地域、月島地域、晴海地域と4つの地域に大きく区分けされることが考えられます。将来、4つの地域に区分された場合、それぞれのバランスを見た場合、晴海地域にいきいき館、いわゆる敬老館がないということが今回の説明の中であったかと思います。昨日の月島地域における公共施設などの整備の方向性について見ると、予定も含めて、実際、月島地域に保育園が35施設あって、認定こども園が3施設、児童館が4施設、3つを合計すると42施設に上るんです。その一方で、高齢者福祉施設は、特養老人ホーム、敬老館を含めて12施設しかない。これでは世代間のバランスを欠いているのではないかと思います。

 中央区は、働く世代の増加で保育所や学校などの施設不足が大きく取り上げられておりますけれども、その一方で、なかなか声を上げられない高齢者のための高齢者施設が足りないことは深刻だと考えます。現在、子育て世代の方も、10年後、20年後には高齢者の仲間入りをすることは明らかです。

 先日、長屋の取り壊しのために引っ越しを余儀なくされたひとり暮らしの82歳の方、この方は若いときから月島三丁目で仕事を続け、70歳前後で退職したんですけれども、その後も勝どきに住まいを移し、住んでいました。唯一の楽しみが敬老館に行くことだったそうです。行き先がないので、埼玉の身内のところに身を寄せるということです。その方が私に言ったのは、非常に深刻な声だと思うんです。引っ越しする前に死ねたらいいのにと、住みなれたまちを去る思いをこのような形で表現しておりました。

 私は、晴海にある都有地を活用して、住宅弱者の方、高齢者の方が楽しめる敬老館、介護が必要なら身近な施設に入所できるよう、特養老人ホームを整備するための土地を東京都に求めるべきではないかと考えます。その点、どのようにお考えになっているのか、ぜひ中央区の姿勢についてお答えいただきたいと思います。

○平林企画部長
 晴海の公共施設のあり方については、昨日もさまざまな中で御質問いただき、お答えをさせていただいているところでございまして、現在、東京都との協定の中で、小・中学校エリアの部分での1.6ヘクタール、それから1ヘクタールという土地の確保、ここまでは、今、協定の中でお約束ができている。ただ、これはきのうも御説明したとおり、実測をした中で実際に面積が決まってくるというところで、片方の1.6ヘクタールにつきましては、今、小学校と中学校の併設でほぼいっぱいであろうと。もう片方の土地については、今、委員が言われたような施設、それから将来の小学校需要等を見ながらの5,000平米強の部分があくのではないかということでございます。それらの公共施設のあり方については、昨日も御説明したとおり、今後、地元の方とも十分協議をさせていただきたい。

 その中で、きのう申し上げましたのは、新しいまちという概念の中で、さまざまな方が入ってくるわけでございますので、今言われたような敬老館という施設が求められる地域なのか、従前住んでいる方は当然そう思われますし、また、さまざまな声も聞かなければいけないというふうに思っております。決して高齢者施設をむげにするということではなくて、これからのまちのあり方として、私は多世代の方がさまざまな形で交流できる施設というのもいいのではないかということで、きのうお答えをしたというふうに考えてございます。

 今、委員が言われるように、例えば敬老館というのは、条例上は限定的に60歳以上の方しか利用できない施設でもございますので、そういった施設が今後も必要なのか。今言ったように、新しいまちの中でさまざまな方々が利用できるような新たな施設のあり方というのも、転用に当たっては、例えば東京都からの制約がありますけれども、そういったものも踏まえながら、地域の方々ともさまざまな形で協議をさせていただきながら決めていくというのも一つの方法なのではないかという意味でお答えをさせていただいたところでございます。

 今後のさらなる土地の購入に関しましては、必要な施設について、まちの方とも協議をいただく中で、必要に応じてさまざまな形で検討し、東京都という相手のあることでございますので、必ずここが購入できるとかできないとかは今申し上げられませんけれども、必要に応じた協議は行っていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 私は、別に東京都から土地を買えということを言っているわけではないんですけれども、やはり東京都に対して、地元の声としてそういう整備も必要なんだということを中央区がきちんと発信していくということが必要だと思います。昨日の委員会の審議の中では1平米96,800円という話も出ましたけれども、そのことは私は言いませんが、東京都、中央区は福祉の問題をどうして充実していくのか。残念ながら、人間は、生まれた以上、年をとっていくわけです。先ほど申しましたように、選手村跡地に居住される方も、当面は30代、40代の働く世代が多いのではないかと思われますけれども、その方も10年、20年たてば高齢者の仲間入りをするわけです。そういうスパンで考えていく必要があるのではないかなと思います。そういう意味でいえば、先ほど申しましたように、学校が足りない、保育園が足りないということで中央区は本当に頑張っている。それは私も認めます。しかし、その一方で、泣いている高齢者もいるということを理解していただきたい。そのために、私も知恵を出しますけれども、中央区がさまざまな形で、ぜひ努力をしていただきたいということを求めたいと思います。そのことを述べて、次の質問に入ります。

 今回、豊洲運河側の緑道公園の整備については、整備計画が報告されています。しかし、朝潮運河側の整備についてはいつごろになるのか。今回の資料では協議中だと。れいめい橋公園通り及び朝潮運河護岸については、別途協議・調整中とありますけれども、いつごろにこういう整備計画が出てくる予定なのか。その際、ぜひ区立朝潮運河親水公園と結ぶような整備計画を求めたいと思いますけれども、それぞれお答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 朝潮運河側の護岸の整備等々につきましては、今回お示ししているところには記載がございませんけれども、大会後になりますが、仮設エリアの部分にマルチモビリティステーションという交通の拠点ができるということは、大会後のレガシーの絵柄でも東京都が示しているところでございます。また、これの並びとなります護岸沿いの公園といいますか、緑道の整備につきましても、大会前の段階から着手をし、順次整備が進んでいくというふうに聞いているところでございます。ここの部分につきましては、選手村と直接影響がないところではあるとはいうものの、選手村と隣接する部分でございまして、工事の工程だとか、先ほどの工事車両も含めてですけれども、さまざまな調整をしながら進めていかなければならないということから、主は港湾局になろうかと思いますけれども、先ほどの晴海ふ頭公園整備、それから緑道整備等々とあわせまして、朝潮運河側の護岸の部分の整備も段階的に進んでいくものであると聞いているところでございます。

 区としましては、晴海埠頭全体を将来的には水辺のプロムナードという形で外周をぐるりとつなぐようなものをやってもらいたいということを、都に対して、これまでも要望してきているところでございまして、こういったことがオリンピックをきっかけに、より加速するものであるというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 最近、朝、ジョギングされる方が本当に多いのを見ております。晴海埠頭にはもう行けなくなりましたけれども、れいめい橋公園通りを走っている方も多く見られます。そういう意味でいえば、今、水辺のプロムナードというつながる形で、将来的には晴海全体を一周できるような整備計画、そういう夢を持ちながら、ぜひ検討していただきたいと思います。

 次に、資料4の選手村の運営による中央清掃工場等への影響と対応について、幾つか確認の意味も含めて質問いたします。

 まず1つは、予定している清掃工場の停止期間はいつからいつごろを予定しているのか、そして動線の確保について、利用する車両は、先ほど言いましたように維持管理用1日5台、清掃車両6台で1日2往復、その他の関連施設とありますが、その他の関連施設とは一体何なのか、それをお答えいただきたい。

 4つ目には、あわせて、大会時、北門の使用について検討されているかと思います。これはれいめい橋公園通りに接近した場所かと思うんですけれども、大会終了後、清掃車両の運行ルートについて、現在のルートに戻すと考えていいのか。

 この4点について、手短にお答えいただきたいと思います。

○竹内中央清掃事務所長
 それでは、4点いただいたと思います。

 まず、選手村の運営に必要な工場の停止期間でございます。

 ただいま4者で協議をしているところでございますけれども、オリンピックそのものが7月下旬からおよそ2カ月間ございます。実際に、補助314号線がいつまで通行可能かということにつきましては、セキュリティといいますか、警備体制が決まり、その工程がはっきりしないと、しっかりとしたところが見えてこないところでございまして、これにつきましては、まだ私のほうでは情報をいただいているところではございません。ただ、具体的には、恐らく3カ月ないし4カ月ぐらいは工場がとまるのではないかなというところは想像できます。

 そして、晴海事業所または工場への動線でございます。

 一案といたしまして、この資料では、れいめい橋公園通りの通行、そして北門というのは工場の裏側にございますけれども、現在、これは緊急車両のみ通すところになっておりますが、そこの使用というのも上げられているところでございます。今後、これもやはりセキュリティの問題が絡んでくるわけですけれども、どのような警備体制または警備に関するハードものをしつらえるのかというところにも関係してまいりますが、それが明らかになるまでの間に、いろいろな方法について地元などと相談をしてまいりたいと思います。

 その他の関連施設というのは、ここではほっとプラザはるみも想定しているものでございます。

 そして、大会終了後につきましては、先ほど申しましたように、警備に関するハードもののしつらえが撤去されて補助314号線が通常どおり通行できるようになったときには、これまでどおり、そちらのほうからの通行にするものと思っております。

 以上です。

○加藤委員
 大体停止期間が三、四カ月と。実際に、セキュリティの関係でいつからいつということは言えないことは理解をいたしました。その後、大会終了後、清掃車両の運行ルートについては、現在のルートに戻すということを確認したいと思います。補助314号線を使って中央清掃工場にごみの搬入が行われるということを確認したいと思います。

 その関係で、大会期間中、代替施設としての使用や選手村や臨海部の競技会場等の消防特別警戒拠点として、ほっとプラザはるみを東京消防庁に貸し出す方向で検討を進めるとあります。実際、どういう形で行われるのか。これから協議されるかとは思いますけれども、やはり救急車などの緊急車両の通行が最優先されるものと考えます。実際に、私の住んでいるマンションも高齢者がふえて、月に何回も救急車が門前にとまるということがあります。そういう意味で、救急車両などの通行がやはり最優先されるべき、そして、そのことによって人の命を救うということも大事なことだと考えますので、緊急車両の通行についてはどのような御見解をお持ちなのか、お答えいただきたいと思います。

○竹内中央清掃事務所長
 大会終了後の清掃車の運行ルートのことでございますけれども、もともと工場の、今ここに例として挙げておりますれいめい橋公園通りからの北門は清掃車がすれ違って安全に出入りができるような構造にはなってございません。大会終了後、補助314号線が通行できるようになったら、速やかに通常のルートに戻して工場を稼働させるということでございます。

 以上です。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 臨港消防署の対応についてでございます。

 委員御指摘のとおり、緊急車両につきましては、これはオリンピックがあろうがなかろうが、最優先の車両であるというふうに認識をしてございます。緊急車両については、都も組織委員会も、また臨港署はもちろんですけれども、これらについては、オリンピックがあっても、そういったことのないようにしっかり運営をさせるよう進めていくということを言っているところでございます。

 また、実際の新たな臨港消防署が選手村のセキュリティエリアの中に完全に入ってしまうことから、今回、セキュリティエリアの外にあるほっとプラザはるみを活用したいという意向を示されたところでございます。先ほども御説明したとおり、具体的な内容については、まだ明らかになっていないところでございますけれども、選手村の中から外に出る形での緊急対応になろうかと思いますので、例えばゲートがあったとしても、外に出る分にはそれほどの支障はないであろう、ないようにしなければならないというようなことで、現在も東京消防庁、それから東京都、また組織委員会の協議が進んでいるところでございます。こういった協議には、これまでもそうですけれども、今後も引き続き区も一緒に協議をしながら、区民の生命を最優先に考えていきたいと思ってございますので、引き続き区としても万々が一のことがないような取り組みをしっかり進めてまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 今、私の聞き間違いだったら訂正していただきたいんですが、緊急車両については、晴海埠頭の新しくつくられる臨港消防署の施設から出るということで確認してよろしいですね。私は、ほっとプラザはるみを使って、そのほうが近いのかなと思って安直に考えてしまったんですけれども、そういうことで選手村の中から選手村を通って対応するということを確認いたしました。

 最後になるんですけれども、以前配付された晴海五丁目の全体図で客船ターミナルを撤去するという計画になっております。この件については、昨年の委員会においても、私はモニュメントとして残すよう検討を求めました。そのときは時間がなくて、ただ求めて終わったんですけれども、その後、どのようになっているのか、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

 また、晴海ふ頭公園に面して桟橋が設置されているかと思います。これも撤去するのかということも、わかる範囲でお答えいただきたいと思います。

 私は、大会時には、撤去するのではなく、選手利便施設としてやっておりますので、モニュメントとして残すことを東京都に求めるべきではないかと考えますけれども、御見解をお願いします。

○吉田副区長
 今の緊急車両の話、支援基地を含めて、緊急車両が今の建設している消防署から出るという話はありませんからね。そこから出るようだったら、仮施設をわざわざ求める必要はないんですから。

 それと、大変申しわけないですけれども、この部分についての話トータルでございますけれども、清掃工場についても、ほっとプラザはるみについても、基本的には公共的な施設でございますので、選手村近傍の公共的な施設ということで、今、多面的な利用、活用というものがそれぞれの部門で考えられております。今、計画はおおむね全体として調整は進んでおりますものの、未定でございます。これから具体的に出てまいりますので、その上で、さまざまな御質問の御期待の部分についてもお答えさせていただきたいと思っています。

○加藤委員
 終わります。

○富永委員長
 それでは、ただいまをもちまして質疑を終了いたします。

 議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することにつきましては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 それでは、第四回区議会定例会における委員長報告の取り扱いにつきまして、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 ありがとうございます。

 それでは、ただいまをもちまして東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会といたします。

 ありがとうございました。

(午後2時59分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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