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平成29年 築地等地域活性化対策特別委員会(6月8日)

1.開会日時

平成29年6月8日(木)

午前10時 開会

午前11時06分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 木村 克一

副委員長 志村 孝美

委員 石島 秀起

委員 染谷 眞人

委員 瓜生 正高

委員 田中 広一

委員 渡部 博年

委員 青木 かの

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(17人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林企画部長

濱田政策企画課長(参事)

松永副参事(都心再生・計画担当)

長嶋区民部長

石川区民生活課長

眞下地域振興課長

生島文化・生涯学習課長

小林スポーツ課長

田中商工観光課長

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

菅沼地域整備課長

栗村副参事(都市計画事業・特命担当)

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

桝谷書記

鎌田書記

6.議題

  • 新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること

(午前10時 開会)

○木村委員長
 ただいまより築地等地域活性化対策特別委員会を開会いたします。

 (挨拶)

 それでは、議長より挨拶をいただきます。

○礒野議長
 (挨拶)

○木村委員長
 続きまして、齊藤副区長より挨拶をいただきます。

○齊藤副区長
 (挨拶)

○木村委員長
 続きまして、理事者の紹介をお願いいたします。

○齊藤副区長
 (理事者紹介)

○木村委員長
 本日、理事者報告の関係で区民生活課長及びスポーツ課長が出席いたしますので、御了承願います。

 それでは、前委員会からの引き継ぎとして、瓜生正高前委員長より御報告を願います。

○瓜生前委員長
 前委員会は、4月24日に開会し、4月1日付人事異動に伴う出席理事者の紹介の後、理事者より、中央区内共通買物券の販売について、まちづくり協議会の報告について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関すること」については、継続審査となりました。

 報告は以上であります。

○木村委員長
 ただいまの引き継ぎを了承するということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 さよう取り扱わせていただきます。

 次に、議題の審査に入りますが、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願い申し上げます。

 初めに、理事者報告を願います。

○長嶋区民部長

 1 中央区立伊豆高原荘等の指定管理者候補事業者の選定について(資料1)

○松岡都市整備部長

 2 日本橋兜町・茅場町一丁目地区地区計画の導入について(資料2)

 3 日本橋兜町7地区の都市計画について(資料3)

 4 月島三丁目南地区の都市計画について(資料4)

 5 平成29年度再開発事業等の取組(資料5)

 以上5件報告

○木村委員長
 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、午前中の開会の場合は、会派基本時間10分と1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間については10分となりますので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻は午前10時22分です。自民党34分、公明党さん16分、日本共産党さん16分、中央区民クラブさん16分、改革2020さん16分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○石島委員
 それでは、質問をさせていただきます。

 築地市場の関係でお尋ねをしたいと思いますが、5月25日付で中央卸売市場のほうから築地市場における土壌溶出量調査及び土壌含有量調査の結果についてというのが発表されまして、具体的には、土壌の概況調査結果として、調査をした111地点中、基準値超過地点が計30地点ということが公表されたわけでございます。この内容についてはさらに調査をするということですが、現在ではコンクリートに覆われているため、安全だといった報道もありますけれども、この問題について、区としてはどういう認識でいらっしゃるのか、お聞かせいただきたいと思います。

○平林企画部長
 今回の調査につきましては、表層50センチの調査でございまして、基準値を超えるところについては、専門家の評価ではすぐにどうこうという心配はないですが、今回111地点の中での30地点ということも踏まえて、場合によっては全体に汚染が広がっている可能性もあるため、やはり全体を調査する必要があるだろうということで、この再調査の結果は11月ぐらい、たしか秋ぐらいになると言っていましたけれども、その中で結果が出てくるということで、区としては、こういった状況等も注視してまいりたいというふうに考えてございます。

○石島委員
 それと、今、安全だということについての認識はいかがかということを再度お尋ねしたいのと、この結果について、プレスの内容を議会のほうに配付いただいたと思うんですけれども、東京都のほうから区のほうにこの問題について具体的に説明と情報共有がなされているのかどうか、その点についてもあわせてお聞かせいただきたいと思います。

○平林企画部長
 安全性につきましては、先ほど委員言われましたように、基本的にはコンクリート、アスファルト等で覆われているということで、今すぐどうというか、直ちに被害はないということは言っておりますけれども、水銀がたしか1カ所だけ出ていて、これは気化するということから、これについては注意する必要があるだろうという専門家の御意見があったところでございます。

 区としては、この情報につきましては、東京都のほうからプレスの前に事前に情報としてはいただいておりますけれども、詳細な説明というのはプレスで流れている内容のとおりの御説明しかないというところでございます。

○石島委員
 そうすると、プレスの内容程度で、きちんとした説明がなされていない。今おっしゃったとおり、専門家会議のほうでも今後の留意点ということで、水銀があった地点については、空気の測定であるとか、今後さらにボーリング調査などをしていく必要があるわけですけれども、今後の調査について、当然、開設者は東京都ですが、地元区としてきちんと情報共有して、都に申し上げるべきことは申し上げていくということが必要だと思うんです。

 今後の土壌汚染の調査について、区としての見解と東京都への申し入れ、その点についてはどうお考えでしょうか。

○吉田副区長
 この調査については、私どもとしては、基本的には東京都のほうが、土地所有者として、市場開設者として、責任を持ってやるべきものだというふうに思っておりますが、私どもの築地、現にこれまで使ってきている、そして表層の状態等から、現実に築地は今の時点では安全なんだというふうに確信しております。

 私どもの立場としては、市場問題については、いずれにしても早く結論を出してくれという立場でございます。そういう立場からいたしますと、率直に申し上げますと、築地の土壌問題については、どうするのかという結論後に具体的にどういう話をするのかということになろうかと思います。その段取りというものについては、東京都との間で十分協議しなければならないと思っています。基本的には、その結論をひとまず出した上で、その先の作業をどういうふうにするんだという段取りの部分の詳細な進め方については、東京都と協議をさせていただきますけれども、この部分について今すぐどうのこうのということは、私どもとしては申し上げにくいという状況でございまして、結論を早期に出させた上で、次の段取りに向かって進んでいきたいというふうに思っております。

○石島委員
 わかりました。

 コンクリートに覆われているから安全だと言われていますけれども、何かその根拠が全くわからないわけで、報道で、ただ、安全だろうと言われているだけの話です。開設者は東京都ですから、東京都が責任を持ってやるというのは当然のことなんですけれども、地元区としては、やはりきちんと情報共有をして、これも説明をしていく責任はあるんだろうというふうに思っておりますので、今後の情報共有についてはきちんとしていただきたいということをお願いします。

 終わります。

○渡部(博)委員
 何点か質問させていただきます。

 まず、再開発全体のお話の中でお伺いしておきたいことがございます。

 1つは、中央区独自のコミュニティファンド、居住支援の関係については、住民がいる、地域の商店があるということの中でいけば、今までそういうことに対しても、やられてきているというふうに思いますけれども、その点についての考え方を、まず1点お知らせください。

 それと、月島三丁目の地域の再開発の関係でございます。

 この間、私はずっと言ってきたところでありますけれども、月島の西仲通りを中心としたところの、月島らしいということは書かれておりますが、路地文化だとか、そういうことも含めて、やはりどこか集中して残していくところが必要ではないのかと思っております。路地の再開発において、西仲通りもばらばら再開発をやられている可能性があるわけですけれども、そういった中で、地域を指定しながら、しっかり中央区の下町文化を残していくということが必要ではないのか、統一性も含めて、やっていく必要があるのではないのかなということで、お伺いをしたいと思います。

 それと、築地市場移転の結論が出されていないということで、中央区が開設している築地魚河岸の関係については相当混迷しているのではないのかなというふうに感じています。そこの中で、PRの方法も含めて、今、区としても一生懸命やっていることだろうというふうに思いますけれども、集客がそれほど多くない状況であることは皆さんも御存じだと思います。築地市場が残る残らないは別にしても、東京都として、現時点でどちらも結論を出していないわけですから、その結論ではなく、築地魚河岸と場外市場も含めまして、そういうところを活性化していく考え方は、まとまらないと言われればそれまでなんですけれども、築地地域の活性化をどういうふうに中央区として考えているのかということをお知らせいただければと思います。

 以上です。

○吉田副区長
 御質問ございましたところに順次お答えさせていただきます。

 まず、コミュニティファンドにつきましては、私どもは借家人の方々の居住継続ということを中心として補助事業をやっておりますけれども、借家人の中に居住借家の方々と、小規模店舗の営業継続という部分を当初の段階から持っております。ただ、営業店舗についても、それから居住借家につきましても、大家さんとの間でかなり大きな補償等を受け取られた方については、そういう居住継続補助というのを当然やっていないわけでございます。営業継続については、その辺、かなり微妙なところがございますので、そこの部分を含めて、私どもとして、小規模店舗の維持という点にかけてコミュニティファンドは運用いたしますけれども、御相談は詳細にさせていただかなければならないという考え方でございます。

 それから、月島のまちづくりという部分についてお話がございました。

 実際に、私どもも、御案内のとおり、地区計画というもので個別の建てかえをということと、それから大規模なまちづくりということでお話を進めていて、その二頭立てで月島地区に対応していこうというのが現実の今までの流れでございます。

 その方向性は変わらないつもりでございますが、実は、かなり深刻な部分が出てきております。というのは、周りからお眺めいただく方々は月島の路地は風情があるというふうに言われるんですが、現実の問題として、あそこの1.8メーターの路地に面している木造長屋のところは、全体で大体18軒ぐらいあるんですが、現実にどこの通りをとっても、今、最低3軒は空き家があると思います。つまり、現実には使いにくいとか、特に内部がかなり奥行きがない土地なものですから、階段が相当きつうございますので、高齢者の方などは非常に使いにくいというようなことがございまして、私どもが想定した以上に、現実の問題として地区計画を活用する方が少ない。そして、どちらかというと、大規模再開発という形で修復を望む方がかなり出てきているというような問題がございまして、この部分については、基本的な当初の方向性は変えませんけれども、逐次、我々もまちづくりのあり方についてさらに検討を推し進めていかなければならない部分があるのではないかと考えているところでございます。

 最後に、築地魚河岸でございます。

 現実の問題として、築地魚河岸につきましては、基本的には、都知事の結論が延期となった瞬間に、東京都の結論が出るまでは営業を見合わせようかというのが私どもの方針でございました。しかしながら、その部分で御相談をしながら、営業の見合せをしようという話がされたときに、53店舗のうちの3分の2ぐらいの方々は、やはりやりたいんだということがございまして、11月15日にプレオープンをしたわけでございます。現実にそのようなところでございますから、私どもとしては、当初の目標とは違った形で築地魚河岸が運用されていることは間違いないわけでございます。しかし、オープンした以上、これは何としても維持しなければならないと思っておりますし、その部分について、基本的な方針としては、東京都の結論が出るまでの間、残るのか移転するのかというような具体的な方向性がはっきりするまでの間は、今の営業形態において何が何でも歯を食いしばってやり続けなければならない施設だと思っております。そういった意味で、経営者の方も大変苦しいところではあろうかと思いますが、頑張っていただいておりますので、今、家賃など、減免というようなことをやらせていただいておりますが、次に新たな状況が出るまでは、状況が変わっておりませんので、減免は引き続きやらせていただく方向で調整をしながら、何が何でもあそこで今の営業形態を続けたいと思っております。

 幸いなことに、魚河岸通信などという出版物も出させていただいたりしながら、PRもそれなりにできてきておりまして、今の営業に非常に興味を持って、都圏なんですけれども、いろいろな方々が訪れてきていて、徐々に固定客もできてきているというような状況でございます。当初の目標である飲食店の方、プロは来ておりませんけれども、素人の方々がたくさん見えているようでございます。当面は、これは場外の方々との調整の中では非常に難しい問題が生じてくるわけでございますけれども、そういう状況をある程度全体としてはおおらかな目で見ていただきながら、調整をしながらやらせていただきたいというふうに思っておるところでございます。

○渡部(博)委員
 それぞれ御答弁ありがとうございました。

 コミュニティファンドというのは、そこに残りたいという人が大家さんと話をした結果どうなるかということで、適用するしないというのは出てくるんだろうというふうに思いますし、再開発全体の中でどういう形をとっていくのかというのは、個別個別の大家さんと借家人だとか、そういうところがまず基本であって、そこから先、どうしてもこういう形になるのでということで中央区が相談を受ける部分も出てくるのかなというふうには思っております。なるべくそこの地域の今まであったコミュニティを何とか継続していっていただくということを基本に考えていただければいいかなというふうに思っておりますので、そういうところも運用のほうをよろしくお願いをしたいというふうに思っております。

 再開発の話で、路地文化とか、そういうものを残していくというのは、そこをそのまま路地として地域の中に残すという形もあるでしょうし、それをどういうふうな形で昔風のものにつくり上げていくのかというのもあるとは思いますけれども、そういったものを残していく、ほかの地域から来た人だけではなく、古くから住まわれている方がそういったところも懐かしめるような全体的な考え方を持ってやっていく、ある地域においては指定していくということが必要ではないのかなというふうに感じているところでありますので、そういったことも含めて、しっかり対応していただければありがたいなというふうに思います。

 魚河岸の関係については、いろいろな形でPRをされているところはよくわかっているところと、支援についても、家賃など減額をしているということについてはよく理解しているところですけれども、逆に、中央区の区民の市場として区民が利用できるというところのPRの方法をもう少し考えていく必要もあるのではないのかなと。東京都民全体、東京都だけではなくて近県の人たちにも結構来ていただけるということは理解しますけれども、孤食だとか、いろいろなことも含めて今課題になっているものもあるわけですから、そういったところも含めて、そういうところで対応できないか。キッチンスタジオとか、いろいろなところもありますし、魚をさばくとか、仲卸の人たちがそこにいるわけですから、そういったところも含めて、子供たちなり中央区の区民の市場としてPRができるような形をつくっていくことが、これからもっと必要があるのではないかなというふうに感じております。

 区民が足を運びやすくなれば、土日であれば、江戸バスの運行も含めて考えていくということも、運行を変えるというのは相当な力が必要ですけれども、そういった考え方があってもいいのかなと。土日に限ってはということも含めて、それは区としてどういうふうにやっていくのか、中央区の区民の市場として、どうやって確立していくのかということももう一方では考えていただきながら、対応していただければ幸いだというふうに思っておりますので、よろしくお願いして、質問を終わります。

○青木委員
 それでは、私からも築地について質問させていただきます。

 安全性の問題については、前委員から質問があり、お答えもいただきましたので、私のほうからは、そのデザインについて、現在の東京都の考え方についてです。

 なかなか情報が入ってきませんが、東京都のホームページで、翌日には市場問題プロジェクトチームの資料と議事録が公開されておりますので、それを見ております。

 今回大変気になったのが、6月5日、最新のプロジェクトチームですが、その中で新しい築地案というのが出されました。これは、基本的には前出ていたものと同じなんですが、突然2本のツインタワー、高層タワーが描いてあります。聞いてみると、地元の方は知っている方は知っていたとおっしゃるんですが、知らない人は全く知らないことで、急に何で出てきたんだろうということなんです。

 よく読んでみますと、これは工期や事業費の見積もりの甘さが指摘され、工期は7年と最初に言われていたのが、7年から15年、総事業費は852億円。これは安過ぎるだろう、これでできるわけがないと言われて、すぐ878億円から1,388億円とおよそ1.5倍へと修正されました。それから、工事も最初ローリング案というものが出されておりましたが、アスベストの問題もありますし、単純にほこりの問題もあります。生ものを扱いますので、これも現場の方から大変な苦情が出たということで、このローリング案もなくなりまして、市場内の全業者を一時的に別の場所に移転させて改修する案も盛り込まれた。ただし、一時移転先は明記されていない。つまり、一時移転できる先がない。これはまた20年前に戻ったような感じがしまして、せっかく区長や副区長がこれまで頑張ってまとめてきたことが、結局、こうやってまたもとへ戻って、7年から15年、それからもっと近いところでも、先ほど企画部長からのお答えにありました再調査についても、結果が出るのが11月ということで、これは当然都議選の後になるということで、つまりこの問題をどんどん先延ばしにしようというのが見えてまいります。

 区によっては、時間がかかっても丁寧にということもあるかもしれませんが、私は、何度も申し上げているように、中央区にとっては交通問題というのがありますので、やはり自民党さんもおっしゃっている、即移転ということが重要になってくると思うんですが、この点について、区のお考えをお聞かせください。

○吉田副区長
 大変残念なことですけれども、プロジェクトチームの出している絵とかというものにつきましては、一度たりとも私どもは御相談を受けたことがないので、前にも申し上げたことがありますけれども、築地魚河岸をいきなり種地にしますというふうに書かれて、唖然というか、びっくりしたわけでございますけれども、それも含めて、御相談を受けたことがございません。あそこに書かれている考え方に、ある意味で過去から振り返ってみて、相当無理があるという部分がたくさんあるなというふうには感じておりますけれども、そういう意味で、具体的にあの案をつくっている方々の御意見を拝聴したことがございませんので、私どもとしては、何とも評価をいたしかねるところでございます。

 その上で、実は、そのプロジェクトチームだけではなくて、戦略本部やら何やらというところもいろいろ動いているようでございますので、そういったところで、ある種の結論は早目に出てくるものと私どもは期待しております。

 委員御指摘のように、東京オリンピックに向けて、選手村の建設が進んでいるわけでございますが、選手村を抱える本区の周辺の交通ということを考えますと、環状2号線というものが、暫定であっても、ある部分、でき上がっていかないと、相当交通的にはきついなという話がございます。そういった道路あるいは交通全体を考えていったときに、この問題についての結論はなるべく早期に出していただかないと間に合わないという事態が出てくるおそれがございますので、その部分を含めて、私どもとしては東京都に早期の結論を求めていきたいというふうに思っているところでございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 やはり早期の情報提供、そして早期の決定、早期の工事の着工ということで、ぜひ頑張ってください。

 以上です。

○木村委員長
 副委員長は委員席へお移りください。

○志村委員
 それでは、日本橋兜町・茅場町一丁目地区の地区計画の導入についてお聞きします。

 2月16日のこの築地等地域活性化対策特別委員会で質疑しました。都市整備部がつくったビジョンが出されて、そのやりとりの中で平和不動産のかかわりを小さく見せようというような質疑応答の結果だと思います。そして、昨日、環境建設委員会がありましたけれども、ここでは日本橋兜町・茅場町一丁目地区の開発が財界、証券界の後押しと国家戦略特区のもとで、中央区と平和不動産が進める計画であることが明らかになったと私は理解しています。

 2月16日の当委員会の理事者の答弁で、その提案の部分、これは国家戦略特区の提案の部分につきましては、平和不動産という話は間違いない話でございますけれども、国際金融センター構想に資する資産運用の企業支援であったり、投資家と企業の交流、支援機能の導入による拠点整備をしたいといった中身でございますという答弁がありました。今回出されている地区計画の導入というのは、先行的にこの部分を具体化していく内容になっています。区がつくったビジョンにつきましては、証券のまち、金融のまちとして、現在ある地域の歴史性だったり、これまで取り組まれた、育まれた歴史を大切にしながらというところを、地元の方々と一緒になって練り上げた、それがこのビジョンだと説明しています。

 この中で、ビジョンのほうの2月の委員会での説明では、検討経緯で地元町会と連携したまちづくり検討というのが平成27年11月から28年1月まで行われたという報告があって、その後、取りまとめを行ったとあります。地元の方たちから、この計画が1年も動きがなかったという声が出ていたといいます。一緒に練り上げていれば、このように地元の人たちは動きがないという不安を感じなかったと思うんですけれども、なぜそのように地元の方たちに感じさせる結果となったのか、お聞かせいただきたいと思います。

 それから、地元の方たちから、今進められようとしている計画について不安の声、不満の声、これはどのようなものが出ているのか、お聞かせいただきたいと思います。

 さらには、A地区の話がずっと具体化されているんですけれども、B地区における現状の建てかえルールでまちづくりを進めようということが出されておりますけれども、今後、内容の充実等を図るとあります。B地区におけるまちづくりについてのイメージ、そして、いつぐらいまでこの計画が地元の声を反映しながらつくられていくと考えているのか、お聞かせください。

○菅沼地域整備課長
 さきの委員会等で御案内しました部分につきましては、委員御指摘のとおり、まちづくりビジョンの立案に関しましては、日本橋七の部地域の皆様方と平成27年11月以降、膝詰めで意見交換、検討してきたという経緯がございます。

 一方で、1年あいた部分での地元の不安ということが具体的に何を指すのかというのはなかなかあれなんですけれども、私の受けとめ方としまして、確かに地元の方々が不安という部分と不満という部分と、これは感情的に両方お持ちだと思いますが、実態的には平日の夜間、それから土日、兜町の閑散としている町並みがどうなんだというところに関しての直接のお声は本当に大変多くお聞きしてございます。そういったことの思いと、兜町を昭和の後期を含めた、場立ちが行われていたころの元気さを取り戻そうというところのお声と相まって、我々は平成27年から1年間かけて実態的にまちづくりビジョンを取りまとめてきたというのが、その作業、検討の状況、期間という話でございます。したがいまして、そういったタイムラグのというところの実態は、そういった作業であったというところが我々の思いでございます。

 それから、B地区の個別の更新を進めるまちづくりの話でございますけれども、実際、新しく定める日本橋兜町・茅場町一丁目地区地区計画の区域内のエリアの中のB地区という個別の建てかえの更新と、それから現状、新川・茅場町地区地区計画というところは、基本的な考え方はともにしていくべきだと。つまり、今後住宅の容積の緩和の見直しと、それから宿泊施設、ホテル機能の観光に向けた滞在機能の充実というところを少し念頭に置きながら、今年度、都市整備部として全区的な見直し、地区計画のあるべき姿への見直しと、それから基本構想を踏まえたまちづくりを意識しながら、我々はその検討をしているというところが具体的なイメージでございます。

 以上です。

○志村委員
 B地区の個別の建てかえ等々のところは具体化されていないわけです。超高層のほうが出てきて、先ほどの月島のまちづくりと一緒なんですよ。結局、困難なところが残ってしまって、先ほど反省の弁もありましたけれども、これからはその方針も持ちつつも検討しなくてはいけないと。そういうことを二度とここでも繰り返してはいけない。地元の方たちはそういう不安を持っているわけですから、困難なところだからこそ、そこをしっかりやらなくてはいけないと思います。それは指摘させていただきます。

 ここの地元というのは、いわゆる証券業界の城下町のようなものです。投資と成長が生まれる街づくり協議会の中間報告では、3棟の超高層ビルも想定され、そのビルの中にイベント施設、飲食施設、文化・芸術施設、スポーツ施設等々が示されているわけです。これだけ見ると、A地区で内部完結型の超高層ビルが3棟建てば、地元への打撃ははかり知れないと私は思いますよ。そういう意味で、この街づくり協議会の議論の中でオブザーバーとして吉田副区長が参加しておりますけれども、こういう計画を進めるということで地元への影響についての危惧などを述べたのかどうか、それを教えていただきたいと思います。

 それから、平和不動産がこの地区内の物件をずっと取得しているでしょう。取得しているので、区としてはどれぐらい物件を持っているかは把握していないと言っておりますけれども、結局、そういう中で、湊二丁目の秀和の二の舞にならないかというような不安もあるわけですよ。だから、そういうふうにはならないという保証があるのかどうかもお聞かせください。

○吉田副区長
 湊二丁目の秀和の問題まで持ち出されて、そういうお話をされるのは大変おかしいと思いますね。私どもはあそこを20年かけて、虫食いになったところを修復してきたのが区なんですから、現実に底地買い、地上げが乱発されたときに、私どもも指導要綱をつくり、そしてまちづくりも、袋だたきに遭いながらですよ。地元で、こういうふうになってからまちづくりの話をするのかと袋だたきに遭いながら、まちづくりをやってきたんですよ。

 委員がこの間ずっとおっしゃっていることは、私どもとしては理解しかねますけれども、世の中にはディベロッパーもいるし、建築会社もいるし、設計事務所もいます。その人たちと打ち合わせをしたり、連携をしたり、会議をともにしたりすることもあります。私どもは、この兜町につきまして、ここのまちに危機感を覚えるのは、このまちが超閑散としてしまって、平成の半ばのときにはワンルームマンションまで建ってしまったということが、むしろ危機意識を持つところであって、兜町というのはやはり金融証券のまちなんです。それが特質なんですから、その金融証券のまちを金融証券のまちとして再構築するためであるとすれば、アジアの経済センターとして立派なものをつくっていくというのは当たり前でしょう。

〔「質問していないですよ。質問に答えてください」と呼ぶ者あり〕

○吉田副区長
 いや、質問の答弁です。

〔「地元への影響は」と呼ぶ者あり〕

○吉田副区長
 地元というものも、だから、そういうにぎわいを取り戻してくれというのが地元の最大の願いですよ。地元は逆に、都市計画決定を早くしてくれ、早く決めてくれ、そして一日も早くにぎわいを取り戻してくれというのが地元の声です。ですから、ここにビルを建てることが地域に対してはかり知れない打撃を与えるものであろうなんていうことは、正直言って、この絵を見ている地元の人たちは一切思っていない。

 現実に、私どもは、そういう意味で、この部分の土地に関して言う限り、金融証券のまちとして、アジア有数の金融センターとしてつくり上げていくことが必要だと思っているし、そのために必要な連携はしていくものだというふうに思っております。

○志村委員
 時間がないので先に進みますが、その趣旨はわかりましたけれども、それは吉田副区長の思いで、実際に地元の人たちと長い目で見たまちづくりというもの、まちづくりのあり方が問われるというふうに私は思います。

 次に、築地市場の問題にいきます。

 専門家会議も小池都知事も、豊洲の土壌には環境基準を超える有毒物質が残ってしまう、無害化することはできないということを認めました。これは中央区と都との合意の大前提が崩れたことを証明していると思います。

 さらに、市場問題プロジェクトチームが築地改修が望ましいということをにじませた報告書案を5日に了承しました。私自身としては、このプロジェクトチームの改修案については、このままではとてものめるものではないということ、やはり築地はリフォーム、リノベーションでの整備が望ましいということもありますけれども、しかし、そういう内容があると。

 それから、築地市場の土壌調査の結果からも、築地の安全性が確認されたと私は思います。111カ所のうち30カ所、そのうちのヒ素が20カ所で、フッ素も4カ所、これはほとんど自然由来だということで、さらには局所的ということで、これから全面的な調査をするとしても、安全性はあるということが明らかになって、築地での再整備が現実的であるということが明らかになりつつあります。

 そこで、お聞きしますけれども、豊洲の土壌の安全性という大前提のもとに、移転を前提とした施策を区は進めてきました。区として、豊洲はもう完全にきれいにできないんだと、大前提が崩れた意味で、東京都に対して抗議などの行動を行うつもりかどうか、お聞かせください。

 それから、新しい築地をつくる会であります。この規約には、第2条、目的で、本会は、民間、区議会及び区が一体となって、築地市場の現在地再整備を東京都に求めるとともに、万が一の移転がなされた後の築地市場地区における活気とにぎわいのあるまちづくりに向けた対応を講じることを目的とするとあります。そういうことで、この目的には築地市場の現在地再整備を東京都に求めるということもありますので、新しい築地をつくる会を開催する、それで意見交換をするということが大事だと思うんですが、その考えについてお聞かせいただきたい。

 それから、小池都知事が、最終的に結論を早くと言いますけれども、築地改修と判断した場合は、区は賛同の意思表示をするのかどうか、その点についてもお聞かせください。

○吉田副区長
 歴史的に言っても、例えば深川というところはもともと、江戸時代でも水を買っていたんです。そこで地下水を使おうなんていう人はいなかったわけでございまして、安全性というものについて、基本的に使わない地下水までの安全性を問うかどうかということについては、これはやはり慎重に考えるべきだと思います。その部分はきちんと考えていく必要がある。それを決めつけること自体は、やはり相当問題があると思います。

 その上で、基本的に、私どもは、今の段階では東京都にどうするのか早く結論を出せというふうに言っている立場です。今の立場は早急に結論を出せというところに尽きていて、それ以上の作業はいたしません。あえて幻想や何かをかき立てるようなことはやるべきではない。そういう意味で、新しい築地をつくる会の問題も含めまして、抗議文というようなことも含めまして、私どもは何もいたしません。むしろ、早急に結論を出せということをしつこく、しつこく言い続ける。そのことが大事だというふうに思っています。

○志村委員
 時間がなくなったんですけれども、月島のまちづくりです。

 中低層の建築物によるまちづくりは大変だという話ですけれども、インセンティブとか、そういうものを考えたまちづくりをやろうとしているのかどうかもお聞かせください。

○吉田副区長
 インセンティブ、低層部分についてインセンティブなんていうことは、あそこでも3階建てを建てられるよというのが地区計画のインセンティブでございまして、耐火建築物で3階建てを建てられるというのがインセンティブです。

○志村委員
 促進するためには、いろいろな面的な考えも必要だと思います。

 終わります。

○木村委員長
 志村委員は副委員長席へお戻りください。

 議題、新しい築地等まちづくり及び観光・地域振興等に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○木村委員長
 以上で閉会といたします。

 なお、委員の方と担当部長はお残りください。

(午前11時06分 閉会)

-委員会を閉じた後-

 特別委員会の行政視察について、7月上旬に管内視察にかえて行政視察を実施することができることになっているが、日程にいとまがないことから、実施の有無、日時、視察先、日程等について、正副委員長に一任することの了承をとった。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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