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平成30年 全員協議会(1月30日)

1.開会日時

平成30年1月30日(火)

午後2時00分 開会

午後3時55分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(28人)

議長 礒野 忠    

副議長 田中 広一    

議員 押田 まり子    

議員 鈴木 久雄    

議員 中嶋 ひろあき    

議員 石田 英朗    

議員 木村 克一    

議員 染谷 眞人    

議員 瓜生 正高    

議員 富永 一    

議員 田中 耕太郎    

議員 塚田 秀伸    

議員 佐藤 敦子    

議員 海老原 崇智    

議員 中島 賢治

議員 墨谷 浩一

議員 堀田 弥生

議員 小栗 智恵子

議員 志村 孝美

議員 加藤 博司

議員 奥村 暁子

議員 青木 かの

議員 小坂 和輝

議員 渡部 博年

議員 松川 たけゆき

議員 山本 理恵

議員 原田 賢一

議員 渡部 恵子

4.東京都出席説明員

(25人)

村松市場長            

福田理事(技術調整担当)     

岡安新市場整備部長        

影山新市場整備調整担当部長    

前田移転調整担当部長       

村井基盤整備担当部長       

鈴木技術調整担当部長       

吉野建設技術担当部長       

吉村企画担当部長         

松田市場政策担当部長       

長嶺財政調整担当部長       

白川事業部長

田中築地市場場長

飯野管理課長

吉原企画担当課長

市沢物流調整担当課長

安間基盤調整担当課長

今宮技術調整担当課長

久賀谷企画担当課長

畠山財政調整担当課長

佐藤施設課長

勝海監察担当課長

                 (他随行者3名)

5.中央区出席理事者

(22人)

矢田区長             

齊藤副区長            

吉田副区長            

島田教育長            

平林企画部長           

濱田政策企画課長(参事)     

松永副参事(都心再生・計画担当) 

大久保財政課長          

園田広報課長           

田中総務部長           

吉原総務課長           

林防災危機管理室長

長嶋区民部長

黒川福祉保健部長

古田島高齢者施策推進室長

中橋保健所長

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

坂田会計管理者

浅沼教育委員会事務局次長

高橋監査事務局長

6.議会局職員

田野議会局長           

荻原庶務係長           

一瀬議事係長           

東調査係長            

秋山書記

桝谷書記

鎌田書記

黒須書記

7.議題

  • 築地市場の移転に伴う諸課題について

(午後2時00分 開会)

○礒野議長
 ただいまより全員協議会を開催いたします。よろしくお願いいたします。

 本日の全員協議会は、御案内のとおり、東京都から築地市場の移転に伴う諸課題について説明を受けることとなっております。説明を受けた後、各会派の持ち時間の範囲におきまして、質疑に入りたいと思います。改めて申し上げるまでもなく、本件は中央区にとって大変重要かつ深刻な問題であります。東京都におかれましては、わかりやすい説明とともに、質問に対し明瞭・簡潔にお答えいただきますようお願いいたします。

 それでは、東京都中央卸売市場の村松市場長に一言御挨拶をお願いするとともに、職員の紹介をお願いいたします。

○村松市場長
 東京都中央卸売市場長の村松でございます。職員紹介の前に、一言御挨拶を申し上げさせていただきたいと思います。

 中央区及び区議会の皆様方におかれましては、日ごろから当局の事務事業につきまして御理解と御協力を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 築地市場の移転に関しましては、かつての現在地での再整備から豊洲移転への方針転換など、長い年月の中でさまざまな経緯があり、中央区の皆様からも多くの御要望や御指摘などをいただいてまいりました。また、平成24年の築地のまちづくりに関する合意以降は、都と中央区で検討会を設置いたしまして、築地のまちづくりに関する検討や情報交換を進めてきたところでございます。

 しかしながら、一昨年8月に豊洲市場への移転を延期したことなどから、前回、当協議会におきまして御報告もさせていただきました。移転延期決定後、土壌汚染対策等に関する専門家会議や市場問題プロジェクトチームなど外部専門家による検証組織において、豊洲市場の土壌汚染の状況、建物の構造安全性や使い勝手など幅広い検証を行うとともに、市場のあり方戦略本部におきまして、これらの検証結果を集約し、課題の総点検を行ってまいりました。そして、昨年6月には知事が市場移転に関する基本方針を発表し、関係局長会議におきまして、今後の具体的な取り組み内容を取りまとめてまいりました。また、豊洲市場への移転に向けた環境を早期に整える観点から、補正予算を編成し、追加対策工事の契約を先月締結したところでございます。こうした状況の中、移転・開場日につきましては、先月12月20日に築地市場の業界団体と協議を行いまして、本年10月11日とすることで合意し、同日、都として正式に決定し、表明したところでございます。

 都といたしましては、今後、豊洲市場への移転に向けた引っ越しや移転後の築地市場の解体工事を初め、環状2号線の整備、オリンピック・パラリンピックに向けた輸送拠点の整備、さらには築地再開発など、さまざまな事項につきまして、中央区の皆様方と連携しながら進めていく必要があると認識しております。中央区及び区議会の皆様からは昨年9月にも御要望をいただいているところでございますが、こうした御要望も踏まえまして、皆様の御理解、御協力をいただけるよう精いっぱい取り組んでまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 続きまして、本日の出席者を御紹介させていただきます。

 理事の福田至でございます。

 新市場整備部長の岡安雅人でございます。

 新市場整備調整担当部長の影山忠男でございます。

 移転調整担当部長の前田豊でございます。

 基盤整備担当部長の村井良輔でございます。

 技術調整担当部長の鈴木理でございます。

 建設技術担当部長の吉野敏郎でございます。

 企画担当部長の吉村恵一でございます。

 市場政策担当部長の松田健次でございます。

 財政調整担当部長の長嶺浩子でございます。

 事業部長の白川敦でございます。

 築地市場場長の田中賢也でございます。

 管理課長の飯野雄資でございます。

 企画担当課長の吉原史典でございます。

 物流調整担当課長の市沢拓也でございます。

 基盤調整担当課長の安間三千雄でございます。

 技術調整担当課長の今宮正純でございます。

 企画担当課長の久賀谷郁夫でございます。

 財政調整担当課長の畠山宗幸でございます。

 施設課長の佐藤至でございます。

 監察担当課長の勝海貴生でございます。

 以上でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。

 本日は、豊洲市場の開場に向けたスケジュール、豊洲市場への移転及び築地市場跡地のオリンピック・パラリンピックの活用に向けたスケジュール及び築地再開発に関する報告についての計3点を新市場整備部長より御報告させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。

○礒野議長
 それでは、議題について説明を願います。

○岡安新市場整備部長
 それでは、私から、お手元の資料1、豊洲市場の開場に向けたスケジュール、資料2、豊洲市場への移転及び築地市場跡地のオリンピック・パラリンピックの活用に向けたスケジュール及び資料3、築地再開発に関する報告について御説明申し上げます。

 まず、資料1、豊洲市場の開場に向けたスケジュールをごらんください。

 1、豊洲市場の開場日といたしまして、平成30年10月11日と決定されました。

 2といたしまして、豊洲市場開場前後のスケジュールについてでございますが、10月6日が築地市場の最終営業日となりまして、翌7日及び8日が既定の休業日、9日及び10日が臨時休業日となりまして、この4日間を引っ越し期間とした上で、10月11日が豊洲市場開場日となります。

 資料をおめくりいただきまして、資料2、豊洲市場への移転及び築地市場跡地のオリンピック・パラリンピックの活用に向けたスケジュールをごらんください。

 追加対策工事や農林水産大臣の認可を経まして、平成30年10月11日に市場が移転をした後、築地市場の解体工事に着手いたします。解体工事の工期は16カ月間と見込んでございまして、環状第2号線エリアの工事を先行して行い、平成31年度中に完了いたします。また、解体工事と並行いたしまして、オリンピック・パラリンピック大会の輸送拠点の整備を行ってまいります。整備の内容や期間につきましては現在精査中でございますが、土壌汚染調査など必要な手続を経た上で、おおむね平成31年度末に完成、その後、大会開催までの期間に必要な機能検証を行っていく計画となってございます。

 次に、環状第2号線の整備についてでございますが、現在、道路の線形や構造の検討、関係機関との調整を進めております。移転完了の約2カ月後には暫定迂回道路を開通させるとともに、本線につきましても順次整備を進めまして、平成31年度末に地上部道路を開通する計画となってございます。

 資料をおめくりいただきまして、参考資料の1、環状第2号線(地上部道路)の大会前の開通に向けた取組をごらんください。

 こちらには地上部道路のイメージ図を記載してございます。先ほど申し上げましたとおり、平成31年度末を目途に環状第2号線の地上部道路の整備を完了させるとともに、解体工事の状況を踏まえまして、道路線形や構造などを検討することとしてございます。

 続きまして、参考資料の2、築地市場跡地の大会輸送拠点としての整備に向けた調整をお開きください。

 東京2020大会の輸送拠点として活用するに当たりまして、解体工事の状況を踏まえ、具体的な整備工程について詰めていくこととしております。

 資料をおめくりいただきまして、資料3、築地再開発に関する報告をごらんください。

 昨年9月22日に、築地の魅力を最大限に活かした再開発に向けて、各分野でご活躍の方々から、自由な発想で幅広いご意見をいただき、築地まちづくりの大きな視点として整理する目的で築地再開発検討会議を設置してございます。委員等につきましては、記載のとおりでございます。

 資料をおめくりいただきまして、築地再開発検討に関するスケジュール(予定)でございます。こちらをごらんください。

 これまで築地再開発検討会議を3回開催いたしまして、築地エリアの歴史・現状の説明や各委員からのプレゼンテーションを行いました。今後は、テーマ別、とりまとめの方向性についての議論を行い、本年5月ごろにまちづくりの大きな視点をとりまとめまして、平成30年度中にまちづくり方針のとりまとめを行うこととしてございます。

 説明は以上でございます。御審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

 以上でございます。

○礒野議長
 それでは、質疑に入ります。

 質問の順序及び持ち時間は、自民党23分、公明党14分、日本共産党14分、改革2020、12分、中央区民クラブ12分、無所属5分、新青会5分、歩む会5分となっておりますので、よろしくお願いいたします。

 なお、答弁の際は挙手をし、職名を述べてから発言されるようお願いいたします。

 それでは、自民党からお願いいたします。

○瓜生議員
 では、私のほうから、大きく分けて3項目質問をさせていただきます。

 10月11日の移転後、場内外の荷さばき場として、波除神社の裏の買荷保管所、通称東の茶屋を利用することについて、まず質問させていただきます。

 今現在、1日当たり約8,000個の荷物が場内外の業者間を往来しています。そこで、平成28年3月に市場跡地の貸し付けについての覚書を都区間で締結しましたが、荷さばき用とする上では広さが狭小で足りない旨は、場外市場団体からの要望でも上がっています。小池都知事は、豊洲を活かし、築地を守ると発信されましたが、いまだに着実に履行するための道筋が示されていません。このあたりの御見解をまずお聞かせいただきたいことと、2点目、市場移転後、2週間から1カ月の間、安全管理のための囲いを設置するために使用不可となるというお話を伺っております。場内外ともに継続的に営業するためには、移転後すぐに使用可能なスペースの確保が重要であるというのが地域の団体から要望されています。その間、勝どき門駐車場等で対応し、囲いの完成後に移動するという段階的な対応をしていただきたいと考えていますが、そのあたりの都の認識、スケジュール等、御見解をお示しいただきたいと思います。また、場外市場団体がこのことに関する要望書を提出していますが、今のところ、何の回答もいただいておりません。このことに関しても御見解をお聞かせください。

 2番目にいきます。次に、環状2号線について質問いたします。

 都からの御回答では、10月11日の移転終了後の2カ月間で暫定道路を開通すると。今もお話がありました。晴海・勝どき側から見れば、晴海・浜離宮側の片側1車線で新大橋通りにぶつかり、築地側から見れば、現在の青果門を入り口とした1車線で建設をされると。そもそも築地市場の跡地をオリンピック・パラリンピックの期間、輸送拠点、デポとして扱うと示されていますが、暫定道路の1車線では、晴海・勝どき側から築地四丁目方向の右折時、汐留方向の左折時に大渋滞、大混雑を起こすことが容易に想像でき、地元は大変危惧をしております。本区の主要道路である晴海通り、新大橋通りに車両があふれ、機能不全に陥ることは明白であると考えます。この点に関して、本区としても環状2号線の暫定道路での2車線化を再三要望していますが、その回答もまだいただいておりません。そのあたりの御見解をお示しいただきたいと思います。

 また、地上部道路開通まで、1年3カ月しか時間がありませんが、このまま放置するつもりでしょうか。この点もお知らせをいただきたいと思います。

 また、市場跡地の整備時に工事車両が市場跡地及びその周辺を往来しますが、市場跡地内の道路整備の考え方、そのスケジュールをお示しいただきたいと思います。

 3番目に、オリンピック・パラリンピックの終了後の、築地市場跡地の活用方法を早期に地元区に道筋をお示しいただきたいと思います。新聞報道によると、有識者会議での意見の中には、舟運と陸上交通の結節点になる大変重要な場所であるとの観点、高級集合住宅の整備、商事仲裁施設の設置等、さまざまな意見があるようですが、残念ながら、そこに本区、我々の抱えている地域等の団体の意見は反映されておりません。今後、本区と地域などの意見をどのように酌み取るおつもりか、御見解をお聞かせください。

 また、都知事が発信された食のテーマパークや、一部委員から発言のあった住居を併設した日本の食文化を発信する商業施設の構想は、本区の今後のまちづくりに多大なる影響を与えますが、そのあたりの御見解もあわせてお聞かせください。

 また、有識者会議で話し合いが行われた再開発の方向については、本年5月にとりまとめられ、都が来年3月までにまちづくりの方針を策定とありますが、方針決定前に地元区である本区と議会と地域等の団体との合意形成を十分に図られることを強く要望させていただきます。

 では、まず質問にお答えいただきたいと思います。

○前田移転調整担当部長
 私からは、場外市場の団体の皆様方からの御要望の件につきまして、お答え申し上げます。

 場外市場の団体の皆様方からは、これまでさまざまな形で、例えば豊洲市場と場外市場を行き来する商品等の荷さばき、運搬のため、豊洲市場内及び築地市場跡地に駐車場と集積場を確保することなど、さまざまな御要望をいただいていることは承知しております。このうち、築地市場跡地に加わります駐車場と集積場の確保につきましては、先ほど議員からお話がありました東京都中央卸売市場と中央区の間での覚書に基づきまして、海幸橋門付近の土地約4,500平米を、駐車場及び荷おろし場用途として貸し付けるということで予定させていただいております。築地市場移転後、速やかに貸し付け対象の土地の周囲に仮囲いを設置いたしまして、占用できる環境を整備する予定でございます。築地市場の移転につきましては、場外市場など地元住民の御理解と御協力をいただくことが重要でありますことから、今後、まちづくり協議会等の場において丁寧に御説明するなど、御理解を得られるよう適切に対応してまいります。

 私からは以上でございます。

○礒野議長
 ただいまの答弁で、勝どき門駐車場ですとか、すぐに利用できるような方策という質問があったと思うんですが、それに対しての御答弁がなかったんですが、いかがでしょうか。

○前田移転調整担当部長
 今現在予定しておりますものは、先ほど申し上げました海幸橋門付近の土地約4,500平米でございまして、そのほかにつきましては、私どもとしては、今のところ確定したものはございません。

○吉村企画担当部長
 私のほうからは、環状第2号線の整備の関係と築地の再開発につきまして答弁させていただきます。

 環状第2号線につきましては、臨海部と都心部を結ぶ新たな交通物流ネットワークを形成するとともに、並行する晴海通りの渋滞緩和という、地域交通の円滑化を図る上で重要な路線であるというふうに認識してございます。そのための整備効果を早期に発現させるために、市場機能が豊洲に移転完了した後、市場内の通路を活用して約2カ月後に暫定迂回道路を早期に開通させる予定になっております。

 また、築地市場の解体工事を早期に進めまして、既存の建物が解体された後に、2020年東京大会に向けまして、平成31年度末を目途に地上部道路の整備を完了させる予定になってございます。地上部道路の整備が済みますと、晴海通りのバイパスとしての機能が一定程度機能すると考えておりますけれども、その効果が最終的に発現するのは、やはり本線トンネルの開通が望まれるところでございます。これにつきましては、大会終了後、早期に完成させるべく取り組んでいくこととしてございます。

 また、築地の再開発でございます。何点か御質問いただきました。

 築地の再開発につきましては、まず自由な発想で、さまざまな御意見をいただこうということで築地再開発検討会議を立ち上げたところでございます。昨年11月に第2回、今月25日に第3回の会議を行いまして、委員の方々のそれぞれの専門分野に応じました自由なプレゼンテーションをいただいたところでございます。その中では、議員御指摘いただきました、さまざまな分野で御意見があったところでございます。こうした御意見を踏まえまして、今後、まちづくりの大きな方針として、本年5月を目途に整理していく予定になってございます。その整理の仕方などにつきましては、まさに委員の皆様方の議論の中で検討していくことになるというふうに聞いてございます。

 お話がありましたように、築地のエリアは大変重要なエリアだと思いますので、中央区の皆様にも、この築地再開発検討会議につきましては、オブザーバーとして参加していただいております。再開発の検討、実施に当たりましては、地元区との連携・協力が不可欠だというふうに考えておりまして、中央区の皆様とは適宜意見交換を行うなど、区の意見も踏まえて検討を進めていくことになってございます。

 私からは以上でございます。

○礒野議長
 ただいまの御答弁の中でも、暫定道路に関しての2車線という要望の件に対しての御答弁をいただいていないので、よろしくお願いします。

○吉村企画担当部長
 暫定迂回道路、それから地上部道路につきましては、片側1車線で開通するというふうに聞いてございます。最終的な効果を発現させるために、本線トンネルを早期に整備した上で環2として開通させていきたいという方針でございます。

○瓜生議員
 御答弁いただきましたけれども、やはり前回の全員協議会でも東京都の対応は大変不誠実であると多くの議員から指摘をされていたと思います。今聞いてみても、私が言ったことに対して、そのとおりだと思います、そのとおりだと思いますとおっしゃいますけれども、もっと具体的にスケジュールだとかを示してください。ことしの10月11日に移転なんですよ。今、いろいろな話、新聞とか、いろいろなところの情報で錯綜しているところもあると思いますけれども、本当は何なんですかと、この場で聞けると思って、今回、御質問させていただいたんです。

 まず、荷さばき場のことなんですけれども、4,500平米の覚書を締結したということは合意事項ですけれども、地域の業者の方が、移転をした後、ここでは大変使いづらい、この大きさだけでは今やっている事業ができないというお話をされて、こちらも誠心誠意お伝えをしているんですから、もう少し実りあるお話を聞かないと、質問をしている意味がないと思うんですよ。

 それと、どんな質問をしても、では地元区といろいろ相談してやりましょうと末尾につけますよ。今お話を聞いた中で、暫定道路2車線の話で、1車線でいきますよというお話はわかりますけれども、しかし、1車線だと、間違いなく大混雑、渋滞が発生する。タイトなスケジュールの中でやられているというのは私たちもわかるんですけれども、昨日も選手村で死亡事故がありました。大きなスケジュール感の中で、民間だとか地域の人、工事を担当する方にいっぱいしわ寄せがいって、こういう事態を生んでいるんですから、もう少し真摯に答えていただきたいと思います。今、私が言ったことを踏まえて、もう一度御答弁をいただきたいと思います。

○礒野議長
 ここで、質問の持ち時間について訂正をさせていただきます。東京都の説明が短時間で終わったため、各会派の持ち時間に3分ずつプラスいたします。訂正後の持ち時間は、自民党26分、公明党17分、日本共産党17分、改革2020、15分、中央区民クラブ15分、無所属8分、新青会8分、歩む会8分とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、御答弁をお願いいたします。

○長嶺財政調整担当部長
 暫定貸付地のお尋ねにつきまして、重ねて答弁をさせていただきます。

 暫定貸し付けにつきましては、御案内のとおり平成24年の築地のまちづくりに関する合意に基づきまして、都区検討会という場で中央区と東京都のほうで協議を重ねて、4,500平米、波除神社の横のところでという形で覚書を締結させていただいております。この際には、駐車場等でどれぐらいのニーズがあるかというような調査もいたしまして、その上で決めさせていただいたというふうに承知をしております。この覚書の締結は非常に重要なものというふうに受けとめておりまして、築地市場移転後、できるだけ早くこちらを貸し付けして、利用に供することができるように、今後、関係部署とも調整を図っていきたいというふうに考えてございます。

 この検討の過程には、まちづくり合意の時点では勝どき門駐車場という説明も上がっていたかと存じますけれども、こういったところも踏まえて、全般的に検討した結果ということで承知をいたしておりますので、御理解賜りたいと存じます。

 以上です。

○吉村企画担当部長
 環状第2号線の関係でございます。

 重ねての御答弁になりますけれども、この路線は、まさに東京全体の交通ネットワークという意味においても、地域交通の円滑化という意味においても重要な路線だというふうに考えております。また、市場移転後の市場運営をする上でも重要な路線でございますし、さらには、オリンピックを円滑に行っていく上で大事だというふうに考えてございます。

 したがいまして、今回の移転が決定した後、どのような形で円滑に開通させていくかということを検討していく中で、まずは暫定迂回道路を早期に開通させる。そして、地上部道路を開通させる。オリンピック終了後に本線のトンネルを開通させるというステップを踏みながらやっていこうということになったものでございます。本線が開通することによりまして、多大な効果が出ることについては十分理解しておりますので、可能な限り早期に本線開通がされるように、我々としてもしっかり働きかけをしていきたいというふうに考えてございます。

○瓜生議員
 御答弁ありがとうございます。

 荷さばき場の話で、覚書を交わしていただいたことは大変ありがたいことであって、事の重要性を認識をしているという御答弁もいただきました。その中で、ここを貸していただけるという前提のもとで合意も進んでいますから、そのときに2週間から1カ月の間、囲いというか、塀をつくるための工事をする、安全管理をするというお話がありますので、その間、どうしても荷さばき場が不足する。例えば、これは環状2号線にもつながるんですけれども、では、その間どうするんですかと。速やかに勝どき門のお話も同時並行ぐらいに進めていただかないと、例えば晴海通りだとか新大橋通りで荷さばきをするという話になりますと、また、それこそ交通渋滞や混雑や安全管理上、大変ゆゆしき問題が発生するということは目に見えています。いま一度そのスケジュール感をしっかりと説明していただきたいと思います。

 続いて、環状2号線のお話をいただきまして、これも大変重要なことは認識しているというお話でございますけれども、晴海通り、新大橋通りの渋滞による影響が大変懸念されるんです。1車線であれば、必ず渋滞や大混雑によって、それこそ東京都の都心部で大事な話だという中で、都市機能が間違いなく低下しますし、例えば住民の生活に不安が出る。緊急車両等の交通の妨げにもなるのではないかと。せっかく環状2号線の暫定迂回道路をつくるというお話まで進んでいるんですから、そのあたりも、今もし御答弁をいただけないのであれば、いつまでに必ず回答をするんだということを明確に示していただきたいと思います。

○長嶺財政調整担当部長
 暫定貸付地の貸し付け可能になる期間でございますが、今はまだ解体工事等々の関係もございまして、明確にどれぐらいというお話が申し上げられなくて申しわけございません。ただ、この間どうするかというようなことについては、引き続き中央区と都区検討会の場がございますので、意見交換はさせていただきたいと存じます。

 ただ、勝どき門駐車場についてですが、こちらもまだ解体工事の詳細等を御説明できる状況にございませんので、なかなか詳しく申し上げられません。何だというところはあるかもしれませんけれども、恐らく勝どき門付近は解体工事の車両等も閉場後にすぐにまた入ってくるというような中で、車両同士のふくそうとか安全管理といったところも考えて、いろいろ検討しなければいけないというふうに考えておりますので、工事現場と共有するようなことはなかなか難しいのかなというふうに考えてございます。

○吉村企画担当部長
 環状2号線の暫定迂回道路、地上部道路、それから本線トンネルの開通に向けた段取り、スケジュール等につきましては、御説明申し上げたとおりでございますけれども、移転後、とにかく速やかに2カ月以内に早く暫定迂回道路をまず開通させていきたいというふうに考えています。また、本線トンネルにつきましては、2020年大会後、早期に完成させるということで、今、担当のほうで詰めているところでございますので、御理解いただければと思います。

○瓜生議員
 そういった中で、一番最初に御答弁をいただきました荷さばき場の問題で、タイムスケジュールがなかなか出しづらい部分というのは、東京都の仕事は多岐にわたるから、そういう部分もあるのかなと思いますけれども、オリンピックだとか豊洲に行くほうだけに目が向いています。それも大事なことですけれども、築地の地に残って事業を営んでいる方はいらっしゃいますし、本区の施策でも築地に市場、築地魚河岸をつくっているわけですから、そういったところにも多大なる影響も出てきます。ぜひともそういったところも考えていただいて、本区にお示しいただきたいと思います。

 あと、今いただいたお話の中で環状2号線の話ですけれども、本区の主要道路の混雑の緩和もありますし、東京都の発表がなかなかままならないもので、中央区の施策づくりにも影響が出ている状況です。部署は横断するんでしょうけれども、都庁に帰ってしっかりとリーダーシップを発揮していただいて、我々と協議をしていただきたいと考えています。

 そして、有識者会議の話の中で、いろいろ幅広く意見を集めると。これは東京都の仕事として当たり前のことだとは思うんですけれども、新聞報道によると、皆さん随分いろいろなことを言われているなと。要するに、識見のある人が言っているんですけれども、地元で生活をしたり、地元で長年働いてきた皆さんの思いだとか感情は、そこには一切入らないんです。本区の職員もしっかりといつも築地に足を運んで施策づくりをしている中で、この有識者会議で決まったことが全て、都有地であるから、全部それでいくんだという話をされてしまうと、我々も大変困ってしまいます。前述しました築地魚河岸についても、移転をするという段階で、いろいろ知恵を絞っていただいて、地域と区の職員が汗をかいてつくり上げてきたものですから、そういったものにも影響を与えてしまうというところがあります。今お答えいただいていないんですけれども、本区の意見に具体的にどのように取り組むのか、地域の思いをどのように東京都の施策、跡地の使い方に反映をしていくのか、ぜひともお聞かせいただきたいと思います。

○吉村企画担当部長
 築地の再開発、まちづくりでございますので、地元であります中央区との連携は不可欠だというふうに考えております。そういった観点で、築地の再開発については、まず幅広い議論をするという再開発検討会議を立ち上げて、本年5月まで議論する。その後、さらに議論を深めていくことになるわけですが、この再開発検討会議に、オブザーバーとして中央区に参加していただいているところでございます。今回もそうですし、今後につきましても連携・協力が不可欠ということで、意見交換をさせていただきながら、区の意見も踏まえて検討を進めていくというふうに伺っております。何とぞ御理解いただければと思います。

○瓜生議員
 両方の共有認識としては、区と地域と東京都も一緒になって考えていかなければ、こういった案件は進みません。今、多分お答えはできないと思うんですけれども、都庁に帰ってから、どういったタイムスケジュールのもとに中央区と話を詰めていくのか、地域との合意形成を図っていくのか、そのあたりをぜひとも進めていっていただかなければいけないと思います。

 そういった中で、お答えをいただく部分もなかなか難しい、中央区と協力していかなければいけないんだという答弁に終始せざるを得ないといえば、そのとおりなのかもしれませんけれども、前回の市場移転についての全員協議会でもさまざまな質問をした中で、御回答をいただけるというお話であったにもかかわらず、いただけていない部分がありますので、今回、全体的に何項目か質問させていただきましたけれども、いつまでにお答えをいただけるのか言明できますか。そこをお聞かせいただきたいと思います。

○岡安新市場整備部長
 今、委員のほうからさまざま御指摘をいただきました。環2の件、それから荷さばきの件、いろいろ中央区にとって非常に重要な、これは当然東京都にとっても重要な案件でございます。ただ、今も各担当のほうから御説明申し上げましたとおり、まだ実際の詳細なスケジュールまでなかなか決まっていない現状もございます。また、荷さばき場につきましても、まさにデポ、駐車場として、オリンピックに当たってどう使っていくか、これはこれから組織委員会、また東京都のオリンピック・パラリンピック準備局のほうでも決めていくというふうに聞いてございまして、なかなか今の段階で具体的にここまでと、お答えできるという状況にはないのかなというふうに思ってございます。

 ただ、いずれにしましても、今後この跡地をどうしていくか、また移転した後、どのようにしていくかということにつきましては、東京都、それから中央区としっかりと情報交換をして話し合いをしていかなければいけないというふうに思ってございますので、この件につきましては、そのとき、そのときにおきまして情報を提供させていただき、また意見交換をさせていただく、そういう形で進めさせていただければというふうに思ってございます。

 以上でございます。

○瓜生議員
 御答弁ありがとうございます。

 組織ですから、トップの方向性がぶれたりすると、なかなか厳しい部分もあると思います。私たちも大変厳しい質問をしたかもしれませんけれども、やはり区民の方、都民の方はどういう方向性でいくのかわからないというのが正直なところですし、今まで何回も回答してください、回答してくださいと言ったにもかかわらず、回答をいただけなかったということも現実なんです。事実なんです。そういった意味で、東京都の対応は不誠実だなという疑心が生まれて、今度は報告してくれるとは言うけれども、本当に報告してくれるのかなという思いが常にどこかにあります。私たちの思い、地域の思い、区の思い、区の職員の思いをぜひ酌んでいただきまして、早急にこの事案を皆さんとよい方向に進めるように都側がリーダーシップを発揮していただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。

 質問を終わります。

○礒野議長
 自民党の質疑も終了したと思われますので、次に公明党、お願いいたします。

○中島議員
 公明党の中島と申します。

 本日は、御説明いただきまして大変にありがとうございます。前委員もかなりいろいろ質問されたところで、この資料から私は質問させていただこうと思います。

 資料1に引っ越しのスケジュールが出ているわけですが、東京都として、引っ越す件数が何件ぐらいで、1件に対してどのぐらいの荷物量があるというふうにお考えになっているのか、さらには、引っ越しの際はどこを通るのか、まずお聞きしたいと思います。

○影山新市場整備調整担当部長
 豊洲への引っ越しにおきましては、業種、業態の異なる約900の事業者が一斉に移転する大規模な引っ越しを予定してございます。移設物量の件かと思いますが、物量につきましては、現在、再調査中でございまして、前回の移転延期前の調査でございますけれども、平成28年の春の調査におきましては、2トン車換算で5,710台分という結果が出ております。

 次に、どこを通るのかということでございますけれども、築地市場から豊洲市場への引っ越しのため、本年10月7日、日曜日から10日、水曜日を休業日としてございます。この期間につきまして、周辺道路等への影響を考慮いたしまして、供用前ではございますが、環状第2号線が活用できるよう、現在、関係機関と調整中でございます。

 以上でございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。

 5,710台は車で換算しているのか、ターレで換算しているのか、よくわかりませんけれども、6,000台近くのものが4日間でということは1日1,500台。1,500台を24時間で割ると、2分に1台ぐらい行かなければいけない。そんな状況で、この4日間、24時間ずっとフルに車が出入りするという状況を目の当たりにすると、車の量としても、運搬の量としても大変多いなというふうに思うんですが、実際この計画で環状2号線だけを使って運搬は可能というふうにお考えになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○影山新市場整備調整担当部長
 ただいまの御質問ですけれども、前回の推計ではトラック2トン車換算で5,710台という予定でございました。

 往復につきまして、環状第2号線を利用するということでございますし、現在、引っ越し全体のマネジメント業務について、引っ越し専門業者と委託契約を結んでおりまして、全体のスケジューリング等の具体的な検討を進めているということでございます。その辺でスケジュール調整をきちんと行って引っ越しを進めていくという予定でございます。

 以上でございます。

○中島議員
 どうもありがとうございました。

 さっき2分に1台と言ったんですけれども、計算間違いをしていまして、1分に1台ですよね。2トンの車を1分に1台走らせるような間隔で荷物をさばいていかなければいけないことを考えると、大変厳しい状況だなというふうに思っております。

 そんな中で、業者の方からは一気に運ぶことはかなり難しいというふうに言われております。これは、市場が開場してから、する前も含めて、ある程度余裕を持って運搬は可能なんでしょうか。東京都としては、その辺をどのようにお考えになっているか、お聞かせいただきたいと思います。

○影山新市場整備調整担当部長
 ただいま2トン車換算で5,710台ということでございますが、前回の計画でお話しさせていただきますと、引っ越し期間につきましては、本引っ越しというのは休業日の間の4日間を想定しておりました。前回は、事前引っ越しという形で、ある期間を設けまして、築地の荷物を豊洲のほうに運んでいいですよという期間も設けておりました。そこで少しは分散するだろうということで想定しておりました。

 前回は、休業日が終わりますと、それで荷物を運べないという計画をしていたんですが、今回の計画におきましては、調整期間ということで1週間程度の期間を設けまして、荷物を休業日の4日間に運び切れなかった方についても、調整期間の1週間程度の間に荷物の運搬をできるというふうに予定をしております。

 以上でございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。引っ越しのイメージが大体つかめてきたところですが、これ以上話してもなかなか難しいと思います。

 あと、地域の方が一番危惧されているのは、解体に関してです。現状の築地市場がかなり古いものですから、アスベストのことをよく言われるんです。噴霧式のアスベストの断熱材は、法律がありますので、もう随分とられているというふうに思っているんですが、屋根などはスレートでできていて石綿板をかなり使っているというふうに考えたときに、解体時の廃材の搬出に関しては、一般道を通るのではなくて海を使ってもらえないかというお話もいただいております。東京都さんとしては、解体のときの廃材等の搬出をどのようにお考えになっているか、お聞かせいただきたいと思います。

○白川事業部長
 築地市場のアスベストの件でございます。

 議員のおっしゃったとおり、今、アスベストが残存する建物、5カ所、約4万7,000平米ございますが、これまでに対策工事を実施してございまして、現在、状態は安定しております。そのうちの例えば水産仲卸売場のスレートの屋根でございますけれども、これはアスベストが含まれた建築材が使われております。それから、建物の中では吹きつけアスベストもございます。これの解体につきましては、輸送方法はまだ検討中ではございますけれども、吹きつけアスベストにつきましては密封をした上で、飛散することのないように専門の業者がしっかりと密封した状況で運び出して解体していく、こういうふうに考えているところでございます。

 以上でございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。

 先ほど船での搬出を地元の方は要望されているという件もお伝えしました。船での搬出に関しては、可能でしょうか、お聞かせいただきたいと思います。

○白川事業部長
 現在の工事の契約でそこまで明確に記載してございませんので、この場ではお答えできませんけれども、御要望につきましては今承りました。できるかどうかも含めて検討させていただきたいと存じます。

 以上でございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。前向きなお答えで大変助かります。

 地域の方はアスベストということでかなりシビアになっているところに、搬出ということで一般道を通られると。先ほども、安定しているとおっしゃいました。石綿板ですし、基本的には固めてあるわけですから、広がるわけではないんですが、ただ、それが通ったというだけでも気にされる方がいますので、なるべく配慮いただければというふうに思っております。

 時間もないので、次に移りたいと思います。

 直接は東京都に関係ない話なんですが、市場の中で育ってきた場外市場に関してです。場外市場は残されていくわけですが、東京都として、場外市場に対して何か支援策というのはお考えになっているのかどうか、お聞かせいただきたいと思います。

○前田移転調整担当部長
 場外市場の皆様は、これまで築地市場の場内とともに築地のまちのにぎわいを築いてきたというふうに認識しております。支援策ということでございますけれども、先ほど来、御答弁をさせていただいております築地市場跡地におきます土地の貸し付け、約4,500平米、こちらを考えております。今のところ、以上でございます。

○中島議員
 ありがとうございます。

 土地の提供だけだということで、具体的な支援策は考えていないということで理解いたしました。

 それと、先ほど解体のお話もしたんですが、地域としては、あの跡地が将来的にどうなっていくんだというのが大きな課題でして、関心事なんです。東京都として、現状決まっている範囲で結構なんですが、わかっている範囲で、23ヘクタールの跡地をどういうふうにしていきたいか。もし決まっていないんだとしたら、どういう形で決めていこうとしているのか、利用に関してお聞かせいただきたいと思います。

○吉村企画担当部長
 築地の跡地のことでございます。おっしゃるように、築地の土地は23ヘクタールに及びます。東京の将来を担う、極めて重要な役割を担うエリアと考えております。浜離宮であるとか、水辺の魅力とか、さまざまなポテンシャルを有しております。また、銀座の一等地にも接しているということでございまして、東京周辺、それから臨海部などで、現在、首都東京の成長を支える拠点機能の充実・強化に向けたプロジェクト等もやっております。こうした周辺のまちづくりの動向も視野に入れながら、築地のまちの魅力と付加価値を高めていくというような形で進めていくと。

 そのために、まず築地再開発検討会議を立ち上げたところでございまして、この再開発検討会議の中で大きな視点でさまざまな議論をしていただいて、大きなまちづくりの方向性を定める、これがことしの5月まででございます。それから、その後、都としてのまちづくり方針を平成30年度中にまとめていく予定になっております。その上で、民間からの提案を募集して、具体的な再開発の中身を詰めていくという段取りになっております。ステップを踏みながら、おおむね5年程度かけて、場合によってはさまざまな事情で遅くなったりすることもあるし、早くなったりすることもありますけれども、おおむね5年程度の期間の中で、できるだけ早いうちに着工するということで考えております。また、地元中央区の皆様とも、御意見をいただきながら煮詰めていきたいというふうに考えているところでございます。

○中島議員
 どうもありがとうございます。

 私も、中央区議会議員として、やはり中央区の意見をそういった部分に取り入れていただきたいというふうに思っております。東京都の土地ですから、東京都で使い方は決めるんですが、地元区の意見もしっかり取り入れていただくためには、そういった協議会に、できましたら、本区からも何人か代表で、オブザーバーではなくて協議委員として入れていただければというふうに思っておりますが、その辺のお考えというのはいかがなものでしょうか。今後、協議会に中央区のメンバーを入れていくということについての御意見をお聞かせいただきたいと思います。

○吉村企画担当部長
 昨年から立ち上げています築地再開発検討会議においては、幅広い専門家の方のいろいろな御意見をいただこうということもありまして、委員を決めさせていただきまして、地元の中央区にはオブザーバーということで参加いただいているところでございます。今後、まちづくりの大きな視点で整理した後の検討方法につきましては、まだ具体的には決まっておりませんけれども、中央区とはきちんと意見交換をしながら、区の意見も踏まえて検討を進めていく方向であるというふうに聞いておりますので、今いただきましたお話につきましては、所管のほうにも伝えさせていただきたいと思います。

○中島議員
 ありがとうございます。

 先ほどは私の希望ということで申し上げました。東京の都心部で23ヘクタール、重要な土地です。東京都も活性化に使っていけたらというふうに思っていらっしゃいます。その思いは中央区も一緒ですので、ぜひ中央区の思いを少しそこに乗せていただいて、情報も的確に私どもの区に流していただいて、地域の賛同を求めた上で、すばらしいものをつくっていただければというふうに期待しまして私の質問を終わります。どうもありがとうございました。

○礒野議長
 公明党の質疑も終了したと思われますので、次に、日本共産党、お願いいたします。

○加藤議員
 日本共産党の加藤です。

 まず、1点目、きょう配られました資料の中で、農林水産大臣の認可がことしの8月から9月にかけて手続が行われると説明がありました。当然、豊洲市場への移転については農水省の認可が必要だということは承知しております。認可に当たって、閣議決定で豊洲市場の開設を認可するに当たって2つの条件が示されているかと思います。この条件については、安倍政権のもとでも確認されております。そのことについて知っているかどうか、まず確認をしたいと思います。

○松田市場政策担当部長
 今の御質問でございますけれども、私どもは農林水産省と緊密な情報交換をさせていただいて、認可に向けた手続をしてございます。閣議決定等々の情報につきましても、農林水産省等から逐次情報をいただいて、認可に向けた手続に向けて対応しているところでございます。

○加藤議員
 農水省と緊密な連絡をとっていると。そういう中で、これは福田内閣のときに、私ども日本共産党の衆議院議員の笠井亮議員の質問に対して、食の安全性や信頼が確保されるよう科学的見地に基づき万全の対策を講じることとともに、消費者などに対して対策の内容などについて十分な説明を行い、その理解を得るように求めていると閣議決定がされて、この内容については安倍政権のもとでも確認されていると答弁がされています。現在、この内容はきちんと行われているのかどうなのか、答弁をお願いしたいと思います。

○松田市場政策担当部長
 今の御質問でございますけれども、豊洲市場の特に安全性についてのお話でございます。私どもといたしましては、追加の対策工事をしっかりやるということが1つございます。これによって、しっかりと、都民の方々に安全に加えまして安心をしていただくということで、きちんとした対策を行うということで、これらを含めまして、都民の方々に見学会に来ていただいて、広く豊洲市場を見ていただくという取り組み、そういったものも含めてやらせていただいているところでございます。

 これに加えまして、土壌汚染対策法との関連でございますれば、形質変更時要届出区域ということでしっかりと対策を行うということについては、問題となることはないということは、衆議院における質疑でも農水省のほうから発言がございますので、それにのっとって法令上の問題はしっかり対応していくということで私どもは対応していきたいというふうに考えてございます。

○加藤議員
 8月、9月にかけて認可手続を行うと。現状で認可がおりると考えているのかどうか、その点についてもう一度確認をしたいと思います。

○松田市場政策担当部長
 もちろん、国の立場、農林水産省は、個別の認可の申請を見て、認可をするかしないか答えると。私どもといたしましては、先ほど申し上げました法令にのっとってきちんと安全・安心のための対策を行うということに加えまして、市場法の認可要件でございます事業の計画ですとか、そういったものも含めまして、しっかりと手続を行うことで、10月11日の開場に向けて必ず認可をもらうということで対応していくということでございます。

 以上です。

○加藤議員
 認可の手続を行い、認可をもらうというお話をされているわけですけれども、実際に、現実に今の豊洲の状況は、東京都が調査を行っている内容でも、地下水のモニタリング調査一つ見ても、直近でもベンゼンが環境基準の160倍、そして、あってはならないシアン化合物まで検出されている。幾ら対策工事をやっても、実際にそういう汚染物質が地下に眠っているということがはっきりしているわけです。こういう状況のもとで豊洲市場が認可されることを、私は非常に問題があると思います。実際に、科学的見地に基づき万全の対策を講じる、当然こういう問題について対応するということが言われているかと思うんですけれども、実際の状況を見て、これでもなおかつまだ認可が得られると考えているのか、お答えいただきたいと思います。

○松田市場政策担当部長
 法律ということで申し上げれば、例えば土壌汚染対策法ですと、それに基づいて整える要件というのは現在でも満たしているところでございます。それに加えまして、追加対策工事といった安全に資するための工事を行うということで進めさせていただいています。

 委員御指摘の数値の問題につきましては、担当の部長から答えさせていただきます。

○村井基盤整備担当部長
 豊洲市場用地においては、法的、科学的にも安全であるということは専門家会議のほうでも確認されております。専門家会議では、地下水の状況を踏まえた上で、将来のリスクに備えた必要な追加対策の提言をいただいております。都といたしましては、専門家会議の提言に基づく追加対策を着実に実施し、豊洲市場のさらなる安全性の向上を目指してまいります。

 なお、豊洲市場用地は街区周辺を遮水壁で囲んでいることから、新たな汚染の可能性はなく、機能強化された地下水管理システムの揚水機能により汚染地下水は回収され、中長期的に地下水質は改善されていくものと認識しております。

 以上でございます。

○加藤議員
 はっきり言って、そういうでたらめなことを言わないでくださいよ。実際に、専門家会議の提案で860億円もかけて土壌改良工事をやったと。1つは、その結果が今あるんですよ。それなのに、いまだに160倍。最初は79倍だった。調査をするたびに、それが100倍になって、120倍になって、160倍と、どんどん上がってきているじゃないですか。つまり、地下には有害な物質が依然として残っているということが明らかだと。それは指摘できると思うんです。そういう中で、安全対策をまたとると言っている。専門家会議の提案によって安全対策をとるから大丈夫なんだといいますが、もともと盛り土をすると言ったところが地下空間になっていた。東京都は、業者や消費者に対して余りにもうそ、でたらめを説明してきた。今でも、まだこういう状況が続いている。私はそのように指摘をしたいと思います。

 そして、さらに問題なのは、市場関係者の皆さんや消費者の皆さんに、小池都知事は無害化をするんだ、完全に環境基準以下にするんだと。これが、議会に対しても、都民に対しても、かつての石原都知事を含めて、説明してきた内容ではありませんか。それを環境基準以下にできていないじゃないですか。おかしいじゃないですか。そして、実際に、無害化するという中央区と東京都の合意の大前提は崩壊したのではないかと私は思います。小池都知事が安全宣言をするということを業界、関係者の皆さんは求めている。どういう判断で安全宣言をするのか、具体的な数字でお答えいただきたいと思います。

○吉村企画担当部長
 無害化に関するお話をいただきました。

 過去の経緯等を少しひもときますと、豊洲市場の用地につきましては、土壌汚染があるということで、これまでさまざまな対策を重ねてまいりました。既に、860億円という費用をかけて大規模な汚染対策を行ってまいりました。これによりまして汚染の大幅な改善は図られたところでございますけれども、当初目標としていました環境基準以下という極めて高い目標につきましては、結果としては達成できていない、無害化の約束は果たされていないという状況にございます。こうした状況を踏まえて、この約束が果たされていないことにつきまして、都としては、都民の皆様におわびをさせていただいているところでございます。

 その上で、環境基準以下が達成できていない状況を真摯に受けとめて、これまでの状況も反省しながら、無害化にかわる新たな方針を定めました。これまで環境基準以下という数値目標を掲げてきたところですけれども、今後は、そうした数値によらず、専門的、科学的に妥当な対策をしっかりと講じていく、それから徹底した情報公開を行っていくということで都民や事業者の理解を得るということで方針を定めたところでございます。現在、この新たな方針に基づきまして、将来のリスクに備えました追加対策工事を実施しているところでございます。この対策工事の着実な完了を専門家会議に確認していただきまして、また農林水産大臣による認可手続とステップを進めた上で、都としても安全で安心な市場であるということにつきまして発信していきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○加藤議員
 私が質問したのは、専門的、科学的な数字で言ったのであれば大丈夫なんですよと。では、その数字をちゃんと出してくださいよ。無害化できなかったから、おわびしたと。おわびしても、だめなんですよ。実際に汚れが残っているんだから。では、東京都としては、今後どういう形にするのか。無害化に向けて、おわびをした。おわびをしたら、本来は無害化するために頑張るというのが普通、世間一般の常識じゃないですか。それを、専門的、科学的に妥当とごまかすのではなくて、どういう数字を今度は目標にして取り組むのか、ちゃんと説明してくださいよ。

○吉村企画担当部長
 先ほど御答弁したとおり、これまで環境基準以下というものを目標の一つに掲げていたわけですけれども、今後については、数値による目標ではなくて、専門的、科学的な検証を踏まえて妥当な対策をしっかりやっていこうということでございます。専門家会議によって確認された中身につきましては、地上につきましては、数値としても問題がない、安全であると。地下に一部汚染が残っているけれども、それをきちんと封じ込める対策、将来のリスクに備えた対策をしっかりやっていく必要があるということで、現在、追加対策工事を実施しているところでございます。これらの数値につきましては、東京都のホームページ等で適宜発表しておりますし、また対策工事の進捗状況等についても、しっかりと情報発信をしているところでございまして、こうしたことを積み重ねた上で都民の皆様の御理解をいただきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○加藤議員
 やはりおかしい。対策工事をやるのだったら、どういう目標を設定してやるんだということをちゃんと言わないと、出てこないじゃないですか。専門家会議の専門的、科学的な妥当性でやるんだと。その委員会が、例えば100倍でもいいですよ、シアン化合物が見つかっても大丈夫ですよという答申を出したら、それで認めるんですか。そうじゃないでしょう。無害化が果たされなかったことを都知事は謝った。だったら、これに対してどうするのか。商売しているのは業者の皆さんですよ。東京都は真剣に業者の皆さんの立場に立って、業者の皆さんの声に応えるというのが必要なんじゃないですか。もう一度、その点、明快なお答えをいただきたいと思います。

○吉村企画担当部長
 安全・安心な市場として運営していく、これは我々の使命だというふうに考えております。そのためにも、専門的、科学的な対策ということで専門家会議の先生方にしっかりと検証していただいたところです。

 また、数値等につきましても、専門家会議の先生方に検証、確認していただいた上で、そうした専門家会議の皆さんのコメントも添えて発表するようにしております。地上部につきましては、数値的にも全く問題がなく、安全・安心な市場として現時点で対応できると。将来のリスクに備えた対策をしっかりとやった上で確認をしていただいて、農林水産大臣の認可を得て、安全・安心な市場として開場していきたいというふうに考えております。これらについては、市場業者の皆様にも対策の状況であるとか考え方につきまして丁寧に説明しているところでございまして、今後も御理解いただけるように取り組んでまいりたいというふうに考えております。

 以上です。

○加藤議員
 今の説明、科学的な見地というのは、都民や業者に対する具体的な数値をちゃんと、こういう形でやるんですよと言うことではないかと思います。

 移転は8カ月後になりますけれども、具体化すればするほど、使い勝手の悪さや不便さが実感され、不安の声がどんどん大きくなってきている。豊洲では商売ができないのではないか、そういう思いが広がって、築地での商売を望む声が広がってきている。実際に、築地の全町会長連名の築地での現在地再整備を求める意見書を都知事と区長宛てにも出している。そういう意味でいえば、私は、市場関係者並びに地域の皆さん、消費者の皆さんも含めて、納得は得られていないと思います。閣議決定された認可の科学的な証明、見地に基づく万全の対策、そして消費者などへの対策の内容などについての十分な説明、私は今の東京都の姿勢は全くそれに反していると考えます。こういう状況のもとで農林水産大臣に認可申請をする。とんでもない話だと、私はそのことを厳しく批判したいと思います。

 そのことを述べて、私の質問を終わります。

○礒野議長
 日本共産党の質疑も終了したと思われますので、次に、改革2020、お願いいたします。

○小坂議員
 改革2020の小坂です。よろしくお願い申し上げます。

 まず、始めるに当たり、市場長が話された挨拶の中で、6月の基本方針ということが出てきました。6月の基本方針にのっとって具体的な検討を進めているというふうにおっしゃいました。ということは、6月の基本方針にのっとって今まで考えられてきていると認識してよいのかどうか教えてください。

○吉村企画担当部長
 6月20日に知事が基本方針を示しております。これは、移転延期以降、さまざまな検証、専門家会議であるとか市場問題プロジェクトチームでの検証、さらにはそれを統合しました市場のあり方戦略本部における議論の成果などを踏まえまして知事が政策判断を行いまして、基本的な考え方として示したものでございます。この基本的な考え方として示されたものをベースといたしまして、行政の取り組みとしての具体化を図るということで、市場移転に関する関係局長会議を開催しまして、6月、7月の会議におきまして具体的な取り組み内容を定めたところでございます。現在、それに基づきまして、関係局、全庁一丸となって取り組みを進めているところでございます。まずは、豊洲市場への早期移転を円滑に行うことを最優先に取り組んでいるところでございます。

 また、築地の再開発につきましては、築地の持つ地域特性、ポテンシャルなど幅広い観点から検討をスタートさせまして、民間のヒアリングを実施するなど、ステップを踏みながら検討していくこととしております。これらの考え方につきましては、知事の記者会見、都議会の場などで丁寧に説明しているところでございまして、こうした知事の方針を踏まえつつ、豊洲と築地の両方を生かして相乗効果を図るという観点から取り組んでいるところでございます。

○小坂議員
 わかりました。小池知事の6月20日の記者会見を基本に考えられてきているということを確認いたしました。豊洲を生かして築地を守るということですね。わかりました。

 では、進めていきますが、まず市場認可のところで議論がありましたので、念のための確認です。形質変更時要届出区域、土壌汚染対策法11条1項は解除せずに開場するという考えで、念のための確認ですが、教えてください。

○村井基盤整備担当部長
 豊洲については、区域解除はいたしません。現在、2年間モニタリングを終了しておりまして、その結果については環境局に届出を行いました。台帳の一部については修正を行いましたが、区域解除という形にはできない状況でございます。

○小坂議員
 前に読んだ農水省の資料では、そういうところは認可しないということを読んだので、そうしたら、形質変更時要届出区域はそのまま解除なしで開場するという方向で臨むということで、このあたりは国がどういうふうに認定するかというところは議論があろうかと思いますけれども、極力解除して開場という方向で持っていっていただければと思います。

 次に、平成23年7月29日、第193回の東京都都市計画審議会で豊洲新市場に関して都市計画決定が行われております。そこでは、土壌汚染の問題に対して盛り土も含めて行うと説明し、なおかつ土壌汚染対策をする、盛り土をするという環境影響評価書を出して、それを都市計画審議会に届け出て、都市計画審議会の委員の皆様はそれを信じて都市計画審議会で可決したという流れがあります。そこを大きく変更して、地下ピットがあって盛り土がないという状況で、都市計画審議会の決定における都市計画審議会の話し合いの内容とは全く異なった形で行われているという状況においては、この都市計画決定に大きな瑕疵があったり、もしくは無効ではないかと思われるところがあります。環境影響のあり方に関しては大きな瑕疵があったという報告書も出ておりますよね。平成29年8月28日に環境影響評価審議会第6回総会があって、豊洲新市場建設事業に係る変更届についてということも話されているところですけれども、盛り土をするということで環境影響評価をしておきながら、盛り土なしでということは、委員から問題の指摘はなかったんですか。

○鈴木技術調整担当部長
 まず、環境アセスの手続についてでございます。

 中央卸売市場につきましては、当初、盛り土があるということで環境アセスの手続を行っていたところでございますけれども、今回、盛り土が行われていなかったことにつきましては、今御指摘あったとおり昨年8月に環境影響評価の変更手続を環境局に提出したところでございます。中央卸売市場におきましては、事業内容の変更に伴う環境への影響につきまして、平成23年7月の当初の環境影響評価書と比較いたしまして、改めて予測評価を行った内容について記載いたしまして、環境局へ変更届を提出したものでございます。環境影響評価の所管局でございます環境局におきましては、受理した変更届につきまして審査し、再アセスの必要性はないと判断したものでございまして、その判断に基づきまして、今回必要な追加対策等の手続を行っているところでございます。

 なお、審議会の中では、環境影響評価の変更届の手続について瑕疵があったことにつきましては厳しい御指摘がございました。そのことにつきましては、環境影響評価審議会のほうに受理報告ということで受理されたところでございます。

 以上でございます。

○小坂議員
 わかりました。都市計画決定が、いずれにしろ環境影響評価書が盛り土のあるもので行われているというところで、都市計画審議会を開き直すなりしなければ、これは無効の瑕疵になるのではないかなというふうに考えますので、そのあたりをもう一度検討いただければと思います。私が何を言っているかといいますと、豊洲のブランドをつくっていくためには、土壌汚染があってはならないという思いから、このように申し上げております。

 そこで、地下水位もきちんと下がっているということだと思うんですけれども、今、地下水位は何メートルですか。

○鈴木技術調整担当部長
 地下水位の状況でございます。

 今、週に3回地下水位について測定いたしまして、それは当中央卸売市場のホームページで公表させていただいているところでございます。恐縮ですが、今、最新のデータをお持ちしていないので、正確に何メートルという形では申し上げられませんけれども、地下水管理システムの揚水量が低下してきてございまして、まだ数値が高いということを踏まえまして必要な機能強化を行うことといたしまして、ポンプの洗浄ですとか交換、それからバキューム車によります観測井戸からの揚水、できるところからできるだけの対策を行ってきているところでございます。そういったこともございまして、徐々にではございますが、地下水位は低下してきてございまして、今、33カ所ある観測ポイントのうち数カ所につきましては、目標管理水位であります1.8メートル以下を達成しているところでございます。本格的な地下水管理システムの機能強化に今後取り組みまして、早期の地下水位の低下を目指すとともに、地下水の管理を適切に行ってまいりたいと考えているところでございます。

 以上です。

○小坂議員
 今の部分はホームページで公開していますか。

○鈴木技術調整担当部長
 今の部分といいますと、地下水位ということでございますね。地下水位につきましては、週3回測定した結果につきまして、豊洲市場全体でトータル33カ所観測ポイントがあるわけですけれども、そちらの水位について公表しているところでございます。

 以上です。

○小坂議員
 風評被害をとっていくためには、今、地下水位がどれだけとか、地下水の分析のデータ、ベンゼンなり水銀なりシアンなりがどれだけあるかということをオープンにしていくということが、大変大事な話かと思います。科学的根拠というのはそういうものだと思いますので、そういうものをはっきりと出していくことによって土壌汚染が処理されているということを示し、風評被害をとっていっていただければと思います。

 築地を守るという部分に関してですけれども、築地市場に関しては、廃止の認可をいつされる予定なのでしょうか。

 それと、築地を守る場合も、市場機能というか、食のテーマパークというところは小池知事の6月20日の記者会見の基本方針に書いているところなので、市場機能は絶対落とせないと思いますけれども、それは落とさないということでよいのかどうか教えてください。

○松田市場政策担当部長
 委員御指摘の前段の部分のお答えでございます。

 築地の廃止というふうによくお話がありますけれども、法律的な手続上から申し上げますと、現在ある築地市場の名称と位置が変更になるということでございます。そういたしますと、認可を受けまして、本年の10月11日に豊洲市場に移転ということになりますと、その瞬間に築地市場そのものは卸売市場法から消滅するという意味でのお答えになろうかと思います。

○吉村企画担当部長
 築地再開発の件でございます。

 知事が基本方針で示しましたのは、豊洲と築地の両方を生かすという大きな方向性でございます。その際、市場機能について、食のテーマパークも含めて触れておりますけれども、卸売市場を取り巻く状況の変化、それから築地のポテンシャルを踏まえた築地再開発の一つの考えとして示されたものでございます。この方針をベースとしまして、行政の取り組みとしての具体化を図るため、関係局長会議の中でさまざまな要素を勘案して検討を進めて、今後の取り組みを取りまとめたところでございます。関係局長会議の中では、築地の再開発については、幅広い観点から検討をスタートさせて、民間からのヒアリングを実施するなど、ステップを踏みながら検討するということで、現在、築地再開発検討会議の中で、まずは自由な発想で議論をしていただくというステップの中にあるということでございます。

 したがいまして、市場機能等々につきましては、今後の検討にはなりますけれども、まずは自由な発想で議論をしていただくというステップかと考えております。

○小坂議員
 3つの基本方針は、基本方針から始まっているわけであって、築地市場を5年後をめどに再開発する、環状2号線を五輪前に開通する、当面五輪用のデポとして活用、その後、食のテーマパーク機能を有する新たな場として東京を牽引する一大拠点とするというのが基本方針で書いているにもかかわらず、この基本方針をなくすというのは理解できないんですけれども、いかがですか。

○吉村企画担当部長
 知事が示しました基本方針、おっしゃるような内容がたくさん書かれておりますけれども、豊洲と築地を両方生かすということで、築地再開発の一つの考えとして内容が示されたものでございます。

 それを踏まえて、知事の指示に基づきまして行政としての取り組みとしての具体化を図るということで、関係局長会議の中でさまざまな要素を勘案して現在の取り組みを進めているところでございます。まずは豊洲市場に早期に移転をするということが1つ、それからオリンピック・パラリンピックに築地の跡地を活用するということ、それから築地再開発については夢のある姿を描き出していくということで、ステップを踏みながら検討していくという段階でございます。

○小坂議員
 この基本方針を読むと、これは絶対になくしてはならない部分であるにもかかわらず、それがなくなっているということに東京都知事は満足しているんですか。

○吉村企画担当部長
 知事も、記者会見であるとか都議会の場などで、築地と豊洲の両方を生かして相乗効果を生み出していくんだという旨の発言をしております。それによって東京の新たな魅力を生み出していこうということを言っております。そういうことも含めて、関係局長会議の中で確認しながら、さまざまな取り組みを進めているところでございます。

○小坂議員
 都民との約束を守っていただきたいと思います。

 以上で終わります。

○礒野議長
 改革2020の質疑も終了したと思われますので、次に、中央区民クラブ、お願いいたします。

○渡部(博)議員
 前議員の皆さんがいろいろ多角的に質問されていたので、私は、まずは具体なところから聞いていきたいと思います。

 いろいろ区との調整をされているというお話をされておりましたが、具体的に、平成28年に中央区と市場の4,500平米の覚書を締結した後、この間、何回お話しされていますか。それを教えてください。

○長嶺財政調整担当部長
 移転延期の後ということでお尋ねでございました。

 正式な会議体という形では何回と複数回は設けてございませんで、実務的に情報連絡させていただいたというような形でございます。都区検討会につきましては、豊洲市場の開場日が決まったということを受けまして、先般、再開をしたところでございます。

○渡部(博)議員
 だから、事務的でも何でもいいですから、具体的に中央区と東京都がお話をしたということは何回あったんですかと聞いているんです。

○長嶺財政調整担当部長
 各所管にわたっていると思いますので、申しわけございませんが、手元に資料がございませんので、何回というふうにこの場でお答えできませんことをお許しいただきたいと思います。

○渡部(博)議員
 そういうことも含めて、いろいろなところに関係している市場の移転の問題に関して、中央区とお話をします、しますと言って、そういう状況を含めて、東京都として全て把握をしていない、各所管がちゃんとした共通の認識を持っていないということ自体が問題なのではないのか。その辺はどうお考えですか。

○前田移転調整担当部長
 中央区のほうの基本的な窓口については、私のほうでさせていただいておりまして、話が何回ということは答弁が難しくございますが、正式な場所としましては、先ほど長嶺財政調整担当部長が申しました中央区との検討会で平成29年度1回だけでございますけれども、中央区に関する市場の動きとプレス関係等がありました際には、メールあるいは私自身が企画部のほうに足を運んで情報提供をさせていただいているところでございます。

○渡部(博)議員
 本区議会としても、この前、8月の末でしたか、豊洲市場を見学させていただきました。それも都民の市場見学会の後ですよね。では、中央区として、豊洲移転、移転先は関係ないから、そういうことも含めて、東京都の市場担当者の皆さんは、築地市場のことも含めて、議会も含めて、トータルでどういうふうに考えていらっしゃるのか。今の検討の内容の話も含めて、何回お話し合いをされたのかということも含めて、正直な話、ないがしろにされているような気がしてならないんですよね。だって、何もわからないじゃないですか。新聞発表の30分前、1時間前、都知事の発表の30分前、そういう時間にしか中央区には伝わってこないわけですよ。同じ行政を担当している中で、それで東京都と中央区の信頼関係はできるんですか。どうなんですか。その辺をお知らせください。

○岡安新市場整備部長
 今、御指摘いただきました。この間、中央区と東京都の連絡がさほど密にできていなかったという御指摘だと思います。そういう部分は、確かに私もあったと思っております。

 移転を一度決めた中で、また、その移転を延期した。昨年12月20日に新たな次の移転日が決まったわけでございますが、この間、移転をいろいろどうするかということで我々東京都の内部でもございまして、中央区のほうにも情報を伝達するところがおくれてしまったりということがあったかと思います。ただ、今、議員からも御指摘のとおり、もう今、移転日が10月11日ということで決まっております。今後、豊洲のほうをどうしていくかを、今、各業界の皆様ともやっております。それから、江東区ともやっております。また、今度、築地についてどうしていくのか。これは、当然、中央区と我々東京都といろいろお話をしていかなければいけない。これは我々も重々認識をしてございます。この間、本当に情報提供、情報交換が足りなかったという部分についてはおわびを申し上げたいと思います。今後、そこについては、中央区としっかりと情報交換や連携を密にして物事を進めていきたい、そういうふうに考えております。

 以上でございます。

○渡部(博)議員
 そのようにお願いします。

 これから築地をどうしていくのかという話については、中央区は中央区の基本構想があるわけです。それは東京都にもありますよね。東京全体をどういうふうにしていかなければいけないのかという問題はあります。中央区には中央区に基本構想がある。中央区はことし新たに基本計画もつくる。その中で、築地というところに関していえば、いろいろな形で関係が出てきているわけです。ですから、そういうことも含めて、しっかり対応していただかないと、中央区の基本的な考え方のところが変わってきてしまうという部分があるわけです。ですから、こういう言い方をさせていただきましたけれども、綿密に対応していただかないと困るということでございますので、今のお話で綿密に対応していただけるということですから、それはしっかりこれからやっていただきたいというふうに思います。

 それと、オリンピック・パラリンピックとも絡んでくる環状2号線、引っ越しのときですよね。土日もオリンピック・パラリンピックの選手村の工事をやっている。暫定的に使っている。そういうところも調整されるのかどうかということ、あと引っ越しに際していえば、周辺住民にもしっかり説明されていくのかどうかということ、この点についてお知らせいただければと思います。

○影山新市場整備調整担当部長
 まず、1点目の御質問でございますけれども、確かに、ただいま環状第2号線を利用しましてオリンピックの選手村の工事を行っております。ここの引っ越しの期間につきましては、関係の部署、東京都の都市整備局、東京都建設局及び警察署と調整を図りまして、環状2号線の供用について調整をしているところでございます。工事についても、その辺を踏まえまして、関係のところと調整をして、引っ越しでの利用を考えているところでございます。

 2点目の御質問でございますけれども、地元の住民の方向けの説明ということでございます。

 現在、都と市場業界との間で引っ越し準備委員会というものを設置しておりまして、円滑な引っ越しに向けて引っ越し計画の策定を進めているところでございます。その計画の策定の節目節目におきまして、中央区と調整、連携を図りながら、地元自治会等に説明を行う予定でございます。

 以上でございます。

○渡部(博)議員
 ありがとうございます。

 でも、市場の関係に関していえば、それだけですけれども、今、オリンピックの絡みだとか再生エネルギーだとか、いろいろな形で晴海の地域の住民の皆さんは東京都の皆さんから入れかわり立ちかわり説明を受けているんですよ。そういうことを御存じかどうかわかりません。連絡をとってもらって1つにまとめてもらうだとか、効率のいい会議をして説明をしていただくとかしていただかないと困る。東京都の方はそれぞれの部署1つずつかもしれないですけれども、受ける住民の方にとっては同じ東京都であるにもかかわらず、何度も聞かなければならないんです。そういうところもしっかり配慮してもらわなければいけないということですよね。そうでなければ、オリンピックを快く迎えられるかという話だって出てくるわけです。住民の人たちは、そういうところでいろいろな形で、プレッシャーではないですけれども、いろいろな負担をかけられているというのが現状なんです。そういうところも含めて、東京都は中央区と一緒になってやって、まちづくり協議会など、いろいろなところで説明されておりますけれども、やはりきめ細かな対応をしていただかないといけない部分というのは、配慮も含めて説明していただかないと困るということなんです。関係部署も含めて、しっかり調整をとっていただいた上で対応していただきたいというふうに思っております。いろいろな話で、私はまちから怒られますから。何だ、これはと。今、ここでやんわり言っていますよ。まちの人は相当怒りますよ。そういうところも含めて、しっかり対応していただかないと困るということでございますので、お願いします。

 環状2号線の先の市場通りとの接点もあるんですが、ここが混むということは目に見えているということと、市場移転の後、解体しますよね。解体したときに通す、先ほど船での運搬も検討するという話もありましたけれども、では環状2号線を使って、この2週間の間に解体の話というのは進まないですよね。その辺の解体のところ、運搬、環状2号線の使い方、運用開始は暫定道路で2週目に通すというお話であれば、どういうふうな対応をとっていくのかというのをお知らせください。

○白川事業部長
 解体工事の車両でございますけれども、まだ現在、工事受注者が決定していない部分もございますので、この点につきましては、周辺交通への影響を配慮するために、交通の抑制ですとか、あるいは今お話がございましたように住民の方々への説明を行う予定ではございますが、先ほど環2というお話がございましたけれども、現在、工事車両につきましては、正門と勝どき門を主な出入り口と想定しておりまして、環状2号線につきましては、道路を使っていくか、あるいは使わないのかにつきましては、まだ検討中でございます。

 いずれにいたしましても、工事受注者と詳細に検討しまして、道路管理者、交通管理者と協議の上、住民の方々にも説明を尽くしてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○渡部(博)議員
 そういうことも中央区の担当の部署としっかり話してもらわないと、どういう形で道路が慢性的な渋滞になっているのかということも含めて、しっかり対応してもらう話だと思います。まちの人にお話を聞いていただくのも重要ですし、まちの人たちに説明をしていただくのも重要です。先ほども言ったように、中央区としっかり連携をとってもらわないといけない部分があるんだと。オリンピック・パラリンピック後の晴海地区将来ビジョン検討委員会をやって、東京都の人がオブザーバーで出てきてくれていましたけれども、中央区の意見を聞く場所、また中央区がしっかりそういう形でかかわれるような形をつくってもらわないと、さっき言った基本計画だとか基本構想だとか、そういうものが生かされていかなくなってしまうでしょう。やはりそういうところは行政同士が考えていかなければいけない基本じゃないのかなと思っています。市場の移転の問題だけではなくて、これは大きな問題ですけれども、そこの中にそういうものがちゃんとあるんだということを認識してもらいながらやってもらわないと、行政として、うまく物事を進めるためにも、中央区は中央区の行政のあり方があるわけですから、やはりそういうところはしっかり対応していただかなければならないなというふうに感じておりますので、今後もしっかり対応していただくことをお願いいたしまして、終わります。

○礒野議長
 中央区民クラブの質疑も終了したと思われますので、次に、無所属、お願いいたします。

○山本議員
 本日は御説明いただき、ありがとうございます。

 説明を聞かせていただいて、率直に、豊洲市場への引っ越しがこの期間でスムーズにいくのかなと不安を感じております。4日間の引っ越し期間、また、調整期間があるとはいえ、10月11日から従前どおり開場できるのか非常に心配しているところであります。

 そこで、私からは3点質問させていただきたいと思います。

 まず1点目に、東京都として、これからの築地市場の役割についてどのように考えていらっしゃるのか、お聞かせください。

 2点目に、今回、築地市場の豊洲への移転がおくれたことにより、当初見込んでいた予算よりもどのぐらいの財源がプラスアルファされたのかについてお聞かせください。

 最後、3点目に、中央区の議員としては、築地地区の未来について非常に関心がございます。そこで、具体的な検討はなされていないとは思いますが、築地再開発検討会議のプレゼンでどのような構想が出ているのか、今現在までの議論の内容についてお知らせいただければと思います。

○吉村企画担当部長
 質問が3点ありました。

 1つ目は築地市場の役割というお話でしたけれども、市場としての役割ということでしょうか。であるなら、築地市場につきましては、豊洲市場に移転をしまして、豊洲市場は将来的に中央卸売市場として、しっかり運営をしていく、日本の中核市場として育てていくということで我々としては取り組んでいきたいというふうに考えております。また、築地の跡地については再開発をするということで、先ほど来申し上げています、さまざま大きなポテンシャルを持っている地域特性を踏まえまして、幅広い視点から検討をスタートさせるということで、ステップを踏みながら煮詰めていきたいというふうに考えております。

 また、その関係で築地の再開発の議論ですが、昨年11月と今月、2回にわたりまして委員の方にプレゼンテーションをしていただいております。この中では、まず前回、11月の第2回の会議の中では、日本の食文化の拠点としていこうとか、それから都市デザインの観点から、こういうまちづくりがいいのではないかというようなプレゼンテーションがありましたり、それから築地本願寺も含めまして築地の魅力、まちづくり、周辺観光としての活性化をどういうふうに進めていけばいいかというような意見がさまざま出ております。また、先般行われました第3回の検討会議におきましては、再生建築の関係で、事例としてどういうふうにすればいいかであるとか、築地跡地を利用するに当たっては、広域交通とか敷地の計画とか、そういうものをしっかりと踏まえて検討するべきであるとか、それから水辺空間を生かす視点であるとか、さまざまな御意見をいただいたところでございます。ヒアリングをこの2回で終わっておりまして、今後、5月にまとめるまでに、あと数回検討会議をやりまして、その議論をまとめていく作業をしていくというふうに聞いております。

○長嶺財政調整担当部長
 移転延期に伴う予算上のお尋ねがございました。

 何が延期でというのはなかなか難しいところなので、そういった数字を持ち合わせているわけではないですけれども、ちなみにという形になってしまいますが、移転延期に伴いまして、市場業者に対して補償という形で行っておりまして、この補償につきましては、平成29年度の補正で50億円、それから30年予算案で42億円という形で予算上の数字は計上してございます。

 以上です。

○山本議員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 1点目に関してですけれども、今、流通形態が変わっていて、豊洲に移るからというよりは、そもそも中央卸売市場のあり方について今後考えていかなければならないのではないかと感じているところで質問をさせていただきました。その辺に関して、もしお答えがあれば、これまでどおりの営業で中央卸売市場を仲卸がやっていけるとお考えなのか、お聞かせください。

○松田市場政策担当部長
 お答えになるかどうかはわかりませんが、私どもは卸売市場を運営する上で卸売市場法という法律に基づいてやらせていただいているところでございます。まだ正式なものは出てございませんけれども、改正されるということが既にアナウンスをされておりまして、その中で、いろいろなこれからの改革とか、そういったものが出てこようかというふうに思っております。聞いているところで申し上げますと、卸売市場というのは、食品流通におきまして、これからも中核的な立場であり続けるということであったり、あるいは卸売市場の持っている機能、これは卸売業者や、仲卸業者、それぞれのプレーヤーがやられている機能、そして、その業者の方々の機能というものも評価されて、改正される法の中においても引き続き位置づけられていくというようなことまで私どもは聞いてございます。私どもは、そういったものを捉まえて、今後の市場運営をやっていくということでございます。

 その一方で、築地に戻られる希望を持っていらっしゃる方々が、5年後、どういったことをおやりになりたいかということ、そういったものを、その当時の法律、制度とかということも捉まえまして、私どもとして、まずは移転をしっかりした後に業界の方々の御意見も聞きながらやっていくのかなというふうに現時点では考えてございます。

 以上です。

○山本議員
 どうもありがとうございます。

 まずは、市場法の改正を見ながらということだと思います。仲卸業者もそうですけれども、中央区の築地市場跡地再開発に関して、今後、区もそうですし、区議会のほうにも少しでも情報を積極的に出していただければ幸いです。

 以上です。

○礒野議長
 無所属の質疑も終了したと思われますので、次に、新青会、お願いいたします。

     〔「結構です」と呼ぶ者あり〕

○礒野議長
 それでは、次に、歩む会、お願いいたします。

○渡部(恵)議員
 私からは1点質問させていただきます。

 築地市場、現在、不都合な真実として、たくさんのネズミがすんでいます。解体が始まりましたら、このネズミの大移動が始まると想定されますが、すぐ隣に築地の場外市場があって、食文化の拠点として、これからも発展させていくという方向性でございますので、ネズミ対策はしっかりと講じていただきたいと考えておりますが、この点についてどのようなビジョン、そして方法をお持ちかお聞かせください。

○田中築地市場場長
 ネズミ対策についてでございます。

 都は、従前から、場内の業界団体と協力をいたしまして、侵入口の閉塞あるいは粘着シート、ネズミとりかご、殺鼠剤によります一斉駆除等、ネズミ対策を実施してまいったところでございます。今回、市場移転に当たりましては、移転の数カ月前から計画的な敷地内の清掃、一斉駆除等を実施しますとともに、平常時においては、敷地外にネズミが逃げ出さないような対策を検討するなど、区と連携しまして対応に万全を期したいと考えております。今後の具体的な対策の内容あるいは実施時期につきましては、区及びまちづくり協議会、自治会を通じまして、近隣の住民の方々に御案内、御相談をさせていただきながら進めたいと考えております。

 以上でございます。

○渡部(恵)議員
 ありがとうございます。

 私も市場内でシートがアトランダムに置いてある中で、かかっているネズミが少ないというような印象を持っております。大都市として、そして観光地として、先進国として、たくさんの方々が今も築地を訪れているということを鑑みますと、ネズミ対策はしっかりと講じていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 質問を終わります。

○礒野議長
 まだ御質問もおありかと存じますが、質疑はこれで終了させていただくことを御了承願います。

 東京都におかれましては、説明等いただき、ありがとうございました。

 冒頭にも述べましたとおり、築地市場移転に伴う諸課題につきましては、中央区への影響が極めて大きい、重要かつ深刻な問題であります。豊洲市場開場の日が10月11日と決定され、その準備がようやく始まったという話も聞かれますが、移転後の築地市場跡地の再開発の検討も含め、まだまだ解決しなければならない問題が山積しており、市場関係者にとって大変深刻な状況が続いております。また、市場移転と関連の深い環状2号線の整備に関する問題やオリンピック・パラリンピック競技大会における輸送の問題、大会後に大幅な人口増加が見込まれる月島地域の交通環境などについては、大会選手村を抱える本区にとって日々の区民生活に支障を来すことが懸念される、憂慮すべき事態となっていることと、大井移転の話が浮上して以来40年弱にわたり混乱に巻き込まれ続けてきた市場関係者を初め、地域の方々や本区のはかり知れない苦悩をしっかりと御認識いただきたいと思います。

 本日、各議員よりさまざまな質問をさせていただきましたが、限られた少ない時間だったため、十分な協議がされ尽くされていない状況であると思います。今後、東京都におかれましては、地域や区などの声を聞き入れる耳を持ち、決定事項としての説明に終始するだけではなく、積極的かつ迅速な情報開示により、区民、都民の不安を解消するとともに、質疑のときにもありましたが、新市場整備部長が御答弁いただいたとおり、地元区である中央区に対して誠意ある対応をとっていただき、このような協議する場を適宜開催することを強く求めます。

 以上をもちまして、本日の全員協議会を終了いたします。

 ありがとうございました。

(午後3時55分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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