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平成30年 防災等安全対策特別委員会(4月26日)

1.開会日時

平成30年4月26日(木)

午後1時30分 開会

午後2時12分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 小栗 智恵子

副委員長 海老原 崇智

委員 押田 まり子

委員 石田 英朗

委員 墨谷 浩一

委員 山本 理恵

委員 渡部 恵子

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(13人)

齊藤副区長

吉田副区長

田中総務部長

濱田防災危機管理室長

俣野危機管理課長

早川防災課長

中橋保健所長

望月環境土木部長

畔上副参事(交通安全対策・特命担当兼生活安全・特命担当)

松岡都市整備部長

暮田建築課長

浅沼教育委員会事務局次長

森下学務課長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

黒須書記

秋山書記

6.議題

  • 防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関すること

(午後1時30分 開会)

○小栗委員長
 ただいまより防災等安全対策特別委員会を開会いたします。

 本日、教育長は欠席いたしますので、御了承願います。

 理事者紹介をお願いします。

○齊藤副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○小栗委員長
 それでは、議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 初めに、理事者報告をお願いします。

○濱田防災危機管理室長

 1 平成30年度全国瞬時警報システムの全国一斉情報伝達訓練の実施について(資料1)

 2 本区における地域危険度測定調査の結果について(資料2)

○浅沼教育委員会事務局次長

 3 平成30年度通学路防犯設備整備事業(防犯カメラ)設置予定校について(資料3)

以上3件報告

○小栗委員長
 報告が終わりました。

 発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時36分です。自民党さん86分、公明党さん42分、日本共産党42分、無所属さん10分、歩む会さん10分となります。

 それでは、質疑に入ります。

 発言をお願いします。

○墨谷委員
 私のほうから資料3、平成30年度通学路防犯設備整備事業設置予定校について、質問をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 昨今、テレビとかを見ていても、防犯カメラの情報をもとに防犯とか事故とか、そういったものがいろいろなところで出ていることがわかります。また、車載カメラなどもだんだん普及してきて、事故とかあおり運転とか、そういったことに一定の効果などもあるのではないかというふうに私は思っております。また、最近、防犯カメラの情報が犯人検挙につながったとか証拠になったとかということも多く見受けられます。また、ちょっと画質が悪いのでわからないとか、そういったことなどもいろいろと出ていることを私も感じております。また、まちの方からもお話を聞きますと、防犯カメラがつくことによって事件の発生の抑止にもつながるということで、好印象というか、特に今回のような通学路では、やはり設置して児童や生徒を守っていくことはすごく大切ではないかというふうに思っております。

 私も他区を見てまいりましたが、目黒区では学校の壁にも防犯カメラの表示が張ってあったり、新宿区では英語、中国語、韓国語の表記で防犯カメラがありますというような表示があったり、そういう形で、どこの区でも、新宿区は多分外国の方が多いので、そういったものもついているのかなというふうに思いました。本区でも、教育委員会の通学路防犯カメラ作動中とついているものを確認することができました。

 1点目に、まず今回の通学路の防犯カメラの設置が最後の4校というふうになったと思います。防犯カメラを設置した中で、犯罪等々の発見とか、何かそういったことにつながった事例等があったら、御報告いただきたいと思います。

○森下学務課長
 まず、通学路に設置している防犯カメラは通学路の安全確保ということで、抑止力を込めて設置しているところでございますが、その中で子供さんが何かに巻き込まれたとか、そういった事例の報告は受けていないところでございます。この防犯カメラはほかの用途でも活用がなされておりまして、例えば警察から、交通事故があったので、どういう状況か調べたいというような内容、あるいは犯罪であれば、内容は我々はうかがい知れないところでございますが、そういったことの確認ということで情報提供する中で、最終的な結果までは確認できませんが、そういった面で役立っているところはございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。ある意味、抑止につながっている、また、ほかの事例で警察等が情報の確認に使っているということが確認できました。

 2点目の質問でございますが、今回、設置台数が1校当たり5台ということで、平成27年度から、また28年度、29年度ということで設置が終わっているところもありますが、1校当たり5台というのが足りているのか、その点についてが1点と、もう1点、表示でございます。先ほどもちょっと触れましたが、中央区としては、この表示についてどのように取り組まれているかお聞かせください。よろしくお願いいたします。

○森下学務課長
 まず、1校当たりの台数でございますが、こちらは、本区としましては東京都通学路防犯設備整備補助を活用して進めてきたところでございます。5台を設置している中で、一部の地域におきましては、通学路の面的な広がりがある中で本当に5台で足りているのかというようなお声も聞いているところでございます。ただ、通学路の防犯カメラに関しましては、単に学校の防犯カメラという視点だけでなく、地域全体で防犯カメラがどのように設置されているかも含めて考えていくべきことだと思っておりますので、5台設置した後、状況を見ながら、追加する必要があるかどうかは今後検討していきたいと考えているところでございます。

 それと、本区における表示というのは、防犯カメラを設置している支柱に一つ一つ表示しているところでございまして、支柱のアーム部分に中央区教育委員会防犯カメラ作動中という表示を全てにおいて設置しているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 設置数については、5台で足りているところと、また検討が必要なところもあるというようなお話がありました。

 2点目の表示については、しっかりと表示をしていただいて、抑止につながっているのではないかというふうに確認できました。

 5台で足りていないところもあるというようなお話もありましたが、町なかを見ていきますと、最近、町会などでもカメラをたくさんつけているといったことで、私もきのうぐるぐる回ってみたんですけれども、いろいろなところで自治会、町会等のカメラがついておりました。その点での通学路の防犯設備のカメラの導入と町会などとの連携について後答弁をお願いします。

○森下学務課長
 各校における防犯カメラの設置に当たっては、それぞれの学校の学校長を中心としまして、またPTA、警察、さらに地域の町会等の方々にも入っていただきまして、子供たちにとってどこが一番ふさわしい設置場所なのか等、話し合いながら設置を進めているところでございます。その際には、本区が把握しております町会等で設置している防犯カメラの箇所も話し合いの中で確認をとりながら、重複のないように、また学校の防犯カメラがより効果的な場所に設置できるようにということを検討しながら進めているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。重複を避けるために、連携をしっかりととっているということが確認できました。ありがとうございます。

 きのうも見ている中で、防犯カメラは町なかに意外とたくさんあって、教育委員会から離れますけれども、町会などがつけている防犯カメラ等々が意外としっかりとなされているんだなということをすごく感じました。まちの人からも、プライバシーに配慮されたシステムなのか、またインターネットとかにつながって見られてしまうとか、そういったことがないのかということも聞かれたことがあります。私が調べた中では、多分独立した形でインターネットにはつながっていない。そういった中で、プライバシーに最大限配慮したシステムであって、インターネットやどこかから見られてしまうとかいったことはないんだということはお伝えしたんですけれども、そういったものなのかがまず1点。

 それと、町会などが区の助成で取りつけている防犯カメラについて、運用の指針とか基準とかはあるのか確認したいと思います。なぜかといいますと、いろいろな自治体での防犯カメラの設置に対しての運用指針、本区であれば、特に区民等のプライバシー保護の観点など、設置に関する基準等が設けられている自治体が多いと思います。その点について、本区の取り組みについて確認させていただきたいと思います。

○俣野危機管理課長
 防犯カメラについてでございます。

 まず、カメラの形式でございますが、安価なものから高価なものまで、さまざまございます。そういった中で、比較的多くの町会に導入していただいているものはSDカードを防犯カメラに取りつけるタイプでございまして、インターネット等には接続をしないものでございます。一般的には7日程度で画像が削除されていくというような運用を基本にしているところでございます。

 そういった中で、プライバシーといった部分でございますが、後ほどの基準のところにも話が係るんですけれども、基準を設けておりまして、記録の閲覧が可能な者の指定ですとか、閲覧、それから外部提供の方法等について定めているところでございます。そういった中で、基本的には警察の捜査、それから管理責任者が特に必要と認めた者というふうに厳格に規定をしておりまして、町会の皆様方であったとしても、指定された者でないとその画像は見られない、つまりプライバシーにつきましては十分配慮されているといったところでございます。

 それから、防犯カメラの運用の指針、基準でございますけれども、他区などにおきましては、正式な公文書として位置づけているところもございますが、本区におきましては、防犯カメラの運営に関する基準というもののひな形を準備しておりますので、こういったものを防犯カメラの助成をさせていただく団体に、必ず基準に基づきまして防犯カメラを導入するようにというような指導を申し上げているところでございます。そういった中には、設置の場所ですとか台数、それから周知の方法、先ほど申しました誰が画像を見ていいのかですとか、あるいは経費の問題ですとか、そういったものを細かく規定しているところでございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。プライバシーのところでいきますと、SDカードというか、独立した形でのカメラということが確認できましたので、そういった形で最大限にプライバシーに配慮したシステムで防犯カメラを中央区として設置しているということもわかりました。

 過去に私が住んでいたところでも防犯カメラが、その当時はビデオテープで、見るのがすごく大変で、私の自転車を盗まれたので、そのときに見たんですけれども、盗んでいるところはわかるんですが、誰が盗んでいるかはわからないといったこともありました。今のものは徐々にプライバシーなどについても配慮されて、技術革新によって画像等についてもよくなったり、今、7日で上書きされていくということで、そういったお話を聞いて、また区民の皆様から御質問があったときにはお伝えしていきたいなというふうに思いました。

 町なかでの防犯カメラですけれども、一時期はプライバシーについて、アレルギーではないですが、そういったことがあって、監視社会ではないですけれども、そういったものが嫌だという方もいらっしゃいました。今、ある意味では、プライバシーが最大限に配慮されているという部分では、防犯カメラも点から面というか、例えば町会と商店街、また学校等々、それを徐々に広げていっていただきたいなというふうに思います。また、子供たちがいる公園とか、いろいろなところで今後も点を広げて面にしていただいて、何かあったときにそれが使える、そういった安全で安心なまちづくりを要望して、私の質問を終了いたします。ありがとうございました。

○山本委員
 私からも、資料3、平成30年度通学路防犯カメラ設置予定校についてお伺いします。前委員と視点を変えて質問させていただきます。私からは3点、防犯カメラの性能について、道路管理者との連携について、そして地域に開かれた学校と防犯対策についてお伺いいたします。

 区立小学校の通学路の防犯カメラの設置については、今年度で16校全てが完了する予定です。前委員の質疑にもございましたが、この防犯カメラの役割は、犯罪の抑止力になるだけでなく、犯罪や事故が起こったときにこそ決定的な証拠の保存という重要な役割を果たすものです。中央区が通学路に設置する防犯カメラの選定方法について確認させてください。例えば、画素数や解像度、また録画時間や保管期間についてどのように検討されたのか、お伺いいたします。その理由として、通学路における防犯カメラについては、東京都の補助金が1校当たり95万円以内、2分の1が補助されるとはいえ、1台当たりの設置運用コストは非常に高いものです。とはいえ、コストを気にして画素数が低いものを選べば、画像が粗くなり、いざというときに役に立たないということがあり得るからです。そこで、本区は、防犯カメラの選定をどのような見地から行っているのか、お聞かせください。

 2点目に、道路管理者との連携についてです。

 通学路を落とし込んだ地図がありますが、これを見ますと、国道や都道が多く見られます。防犯カメラを設置する際に重要なのは、見通しが確保されていることですが、例えば季節によって街路樹の成長が変わってきたりとか、また街路灯の位置などによって防犯カメラの映り方が変わるといいますか、今の時期ですと、夏に向けて新緑の葉が茂ると防犯カメラの邪魔をしたりとか、そういったことが考えられると思いますが、防犯カメラの効果・効用を最大限発揮するために、道路管理者との連携などをとられているのか、お伺いいたします。

 3点目に、地域に開かれた学校と防犯対策についてです。

 現在、学校公開や体育館、校庭の一般開放などを行っていますが、開かれた学校と防犯対策をどのように両立させているのか。現在の取り組みと、課題などがございましたら、お聞かせください。

○森下学務課長
 まず、機器の性能でございます。

 こちらにつきましては、やはり防犯カメラに精通しているといいますか、防犯カメラを専門的に扱っている、主に警備会社が多くあるんですが、そうした知見、情報量の豊富な関係会社のほうからのアドバイスをもとに選定しています。画素数ですとか、あるいは広角的な画角調整ができるとか、あとは逆光補正ですとかデイナイト機能を有するとか、委員おっしゃるように何かあったときにその画像を見て、分析できて役に立つという視点で考えたときに、本区が入れているのは200万画素以上という条件を設定して設置しているところでございますが、そうした視点のアドバイスを受け、そういう条件をつけて機器を選んでいるところでございます。

 それと、道路管理者との連携ということでございますが、機器の設置に当たりましては、机上で考えてはございません。前委員の御質問の中で一部申し上げたところでございますが、学校、PTA、警察、地域の方々、さらに警備会社の方にも入っていただくんですが、その現場を見て、委員がおっしゃるような樹木によって隠れるところがないかどうか、あるいはその設置箇所からどういう角度で、どちらの向きがいいのかとか、そうしたことまで検証しながら設置を進めているところでございまして、道路管理者との連携というのは特にはとっていないところでございます。

 それと、開かれた学校という中での対策ですが、通常の学校活動が行われている平日ではなく、その他の用途で使われている状況になりますと、学校警備の方などがいる中で学校の防犯というのは見ているところでございます。また、万一、休日において通学路の防犯カメラが設置されている箇所で何かが起きた場合、緊急に警察のほうから捜査要請とかがあった場合には、休日であっても、私、学務課長に連絡がありまして、早急にその画像を取り出して、その状況の確認がとれる態勢をとっているところでございます。

 以上でございます。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 まず、1点目に関しては、コストよりも性能を重視して選んでいるという理解でよろしいでしょうか。現在、非常にさまざまな機能や性能がついているカメラがございます。先ほども御答弁がありましたけれども、安いものから高いものまで、さまざまなものがあります。その選定方法についてお伺いしたかったのですが、よく知っている警備会社がそれを勧めるからというふうに受け取ってしまったんですけれども、今回申し上げたいと思ったのは、インターネットが普及していて、アナログからデジタルに移行されています。デジタルになるとリアルタイムで映像を確認することができるライブカメラなどがございます。そうしますと、防犯のみならず、防災カメラとしても活用できるのではないかと考えております。

 そして、2点目に関しては、特に道路管理者との連携はしていないということでした。通学路の死角をなくすために設置するのが防犯カメラであります。しかし、街路樹の成長の状況であったり、今、中央区内では非常に多くの開発が行われておりますし、まちの移り変わりなどが非常に激しいと感じておりますので、設置して終わりではなく、設置後にできた死角などについても点検などをしていただきたいと思います。

 そして、3点目に関しては、防犯カメラというよりも、防犯対策全般についてお伺いしたいと思っておりました。確かに、防犯カメラをつければ抑止力にはなるんですけれども、リアルタイムで対応はできないわけであって、学校としてどのように両立させていくのかという質問でした。もし何か御見解があれば、この3点についてお聞かせください。

○森下学務課長
 まず、機器のほうは、当然コストだけではなく性能を重視して設置をしているところでございます。

 それと、設置後に関しても、毎年保守点検を行っております。そうした中で状況を確認しているところでございます。

 それと、委員おっしゃる防犯全般に関してということでございますが、基本的に、休日等の利用に当たりましては、先ほど申し上げましたように学校警備等がおりますし、例えばそこを御利用なさる団体ですとか、そうした方々御自身の中でそういう認識を持ちながら運用していただいていると考えているところでございます。

○山本委員
 終わります。

○渡部(恵)委員
 私からは、防災訓練、避難所運営等々につきまして質問させていただきます。

 現在、国際基準になっておりますスフィア基準という避難所マニュアルについては、御存じでしょうか。こちらは、人道援助を行うNGOと国際赤十字等々が連携して1997年につくった基準でございます。今、この基準をもとに各地の避難所運営がなされているということで、私は、これをダウンロードして読みました。特にスフィア基準が一番大切にしているところは災害時の援助の質の向上と、それから尊厳ある生活を避難所でも運営できる権利というものが一番大事な中核なんですけれども、中でも、やはり生活ですので、水ですとか衛生促進、食品、また食品以外のアイテム、保健活動などについても基準が設けられています。中央区地域防災計画を改めて見てみましたが、こちらは昭和36年に施行された災害対策基本法をもとにしてつくられたマニュアルでありまして、現在、そこから随分時間がたっているので、新たに少しずつ変えていってはいかがかなというふうに思いました。

 特に、衛生のところですけれども、今、改めて見ますと、相当細かく、エコノミークラス症候群を防ぐですとか、さまざまな対応についての指導や基準など、マニュアルができています。私も知らなかったんですが、石けんの使い回しは実は危険であるということもスフィア基準に書かれていました。とりわけ、状況、四季によって違うと思うんですけれども、冬季だと、ことしはすごくインフルエンザがはやりましたが、インフルエンザにあっという間に罹患していく状況になっていきます。感染症とここに書かれているだけですけれども、夏場になりますと、胃腸炎等々、おなかを壊して、その結果、長引く被災生活の中で体調をどんどん崩していく、そういう状況になると、今度は便座自体の衛生という問題が出てくるようでございます。

 現在、区も防災拠点運営委員会を初め、資器材の訓練ですとか運営とか、すごく力を入れていますし、また庁舎内でも皆さんたちが防災訓練を行っていることもよく認識させていただいております。今までいろいろな訓練をされてきていますが、改めてそこから見えてきている一番大事なことというのは、新たに見直さなければならない点はあるかという視点ではないでしょうか。また、あぶり出される脆弱性のある部分について、何か問題があるとお考えでしたら、その点を教えていただきたいと思います。

○早川防災課長
 今、委員のほうから、地域防災計画を踏まえた防災拠点訓練を行った上での課題、見直しの視点というような部分で御質問いただきました。

 本当に委員言われるように、私どもは、訓練を行うというだけでなく、訓練の中で課題を見出し、それを改善し、次につなげていく、一種のPDCAサイクルと思っているんですけれども、そういう形で、訓練が成功することも大事ですけれども、失敗する訓練もむしろよしというふうに私自身考えているところでございます。

 そういう中で、毎年、総合防災訓練を初め、21あります防災拠点運営委員会で訓練を行っておりまして、まちの方、防災拠点の委員の方々の御意見等を踏まえながら、さまざまな視点で、避難所の開設・運営であるとか、情報の収集であるとか、けが人の手当て、さまざまな形の訓練を行っております。一定程度成果を上げていると思いますけれども、やはりさらに見直しの視点というのは当然あるものというふうに思っておりますので、今までにない課題を見出すような訓練というものも私はぜひ行っていきたいというふうに思ってございます。

○渡部(恵)委員
 実際は運営した後が長いので、重症化させないですとか、衛生状態を保っていく、それが区民お一人お一人を守っていくことになっていくので、そこの訓練というか、そこの情報を皆さんと共有することは、衛生部分ですごく大事ではないかなというふうに、スフィア基準を読みながら感じました。それが、結局はエコノミー症候群を防いだり、あるいは感染症で二次的に、せっかく助かった命が亡くなるようなことがないように取り組んでいっていただきたいと思います。

 消防団の団員さんから御指摘いただきまして、校庭内にマンホールトイレを設置されていまして、そこは災害時避難所が開設したら使えるようになっていますが、冬季は相当気温が下がるので、健康な人にとってもなかなか外はつらい中、高齢者の方にとっては、室内と外の温度差によって、心臓とか血管障害による死亡事故につながらないといいと思うけれども、その点は中央区はどのように対応されているんだろうかというお声をいただいております。この点については何かございますでしょうか。

○早川防災課長
 マンホールトイレについてのお尋ねでございます。

 委員御指摘のように、冬季、屋外のトイレというのは、やはりその日の気温によっては寒かったりというようなことは当然あるかなというふうに認識してございます。区のほうでは備蓄品として、マンホールトイレの備蓄もしているんですが、それ以外に組み立て式のトイレ、箱型のもので、便座といいますか、和式ですとか、建物の中の損傷がなければ、そこに便袋をつけて用を足していただくというようなタイプのトイレも備蓄しております。マンホールトイレは非常に多くの方が普通に使えるトイレということで使い勝手はよいので、そういった意味で、それを使い分けながら、さまざまな資器材を備蓄しながら対応してまいりたいと考えてございます。

○渡部(恵)委員
 もろもろお答えいただきまして、ありがとうございます。

 築地市場内は、この時間はもう一斉に海水で全部洗っているので、実はハエがいないです。しかし、今、築地魚河岸のほうは結構ハエが出てきておりまして、夏場になりますと、こういうところからハエの問題も出てくるのではないかなと。これは実際に南三陸町長さんから直接聞きましたが、あの災害が結構大変で、魚等々も腐り、いろいろなところで、黒い壁かと思ったら、そこには一面に黒いハエが張りついていたというような話を聞きました。長引いていく被災生活の中で、本当に衛生状態はすごく大事なのだということを私はそのとき教えていただいたんです。なので、ぜひマニュアルを生かしていくためにも、衛生状態ですとか、夏場にどこからともなくやってくるハエにどういうふうに対応していくのかということも踏まえまして、何か教えていただけることがあれば、お答えいただけますでしょうか。

○俣野危機管理課長
 過去の震災、東日本大震災であるとか、熊本地震に伴いまして、それぞれ課題が出てきております。そういった中で、東京都におきましては、東京都の避難所運営マニュアルを整備をしており、また、そういったものを私どもの地域防災計画のほうにも反映させているところでございます。委員おっしゃったような視点などもあろうかと思いますので、今後、地域防災計画を見直すときには、そういった視点を十分盛り込んでいきたいというふうに考えているところでございます。

 以上です。

○渡部(恵)委員
 ありがとうございます。

 私も存じ上げている熊本県知事さんが、人間が2週間お風呂に入らないとどうなるかということを今回体験したという言葉をとても重く受けとめています。赤ちゃん、そして高齢者の方々、また人工肛門をつけたり、衛生上非常にきれいにしていかなければならないときに、水も本当に必要ですし、本区の場合は給水車を買っていただいていますので、その点は大丈夫かと思いますが、せっかく助かった命を次につなげていくためにも、ぜひ人々の尊厳ある避難所生活、そして、それから次にまた生活をしていけるような体制づくりを引き続きよろしくお願いしたいと思います。

 以上で終わります。

○小栗委員長
 それでは、議題、防災、防犯、交通問題等児童生徒及び区民生活の安全に関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小栗委員長
 それでは、これをもちまして本日の防災等安全対策特別委員会は閉会といたします。

 どうもお疲れさまでした。

(午後2時12分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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