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平成30年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(4月24日)

1.開会日時

平成30年4月24日(火)

午後1時30分 開会

午後2時22分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 富永 一

副委員長 松川 たけゆき

委員 田中 耕太郎

委員 塚田 秀伸

委員 中島 賢治

委員 加藤 博司

委員 原田 賢一

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(14人)

齊藤副区長

吉田副区長

平林企画部長

山﨑政策企画課長

松永副参事(計画・特命担当)

大久保財政課長

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村都市計画事業担当課長

浅沼教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

酒井書記

黒須書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○富永委員長
 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 本日、教育長は欠席いたしますので、あらかじめ御了承願います。

 それでは、理事者の紹介をお願いいたします。

○齊藤副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○富永委員長
 議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いします。

 それでは、理事者の報告をお願いいたします。

○浅沼教育委員会事務局次長

 1 中央区オリンピック・パラリンピック教育の推進について(資料1)

以上1件報告

○富永委員長
 それでは、発言の持ち時間制につきまして、既に御承知のとおりです。よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時35分です。自民党71分、公明党さん37分、日本共産党さん37分、中央区民クラブさん37分、新青会さん10分となります。よろしくお願いいたします。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○塚田委員
 それでは、私から2点質問させていただきます。

 ただいまオリンピック・パラリンピック教育ということで報告をいただきまして、大変充実した内容になっているということで、すばらしい内容かと思います。そして、ことしに入り、大会ボランティアについての参加を促すようなチラシであるとか、各メディアがこれを取り上げる機会が大変ふえてきております。先月には具体的な応募要項案も提案され、その中にいろいろ情報がありましたけれども、過去最大規模の11万人のボランティアが従事するというようなことも出ておりました。そして、これまでに配布されたチラシ等には、年齢制限として2020年4月1日現在で18歳以上でないと参加できないというような条件が原則とされていたんですが、先般の発表には新たに中高生枠を設けようというような話も出ておりました。中高生といいますと、本区の4校の中学生も対象になるということもありまして、これが実現すれば、今までのオリンピック・パラリンピック教育とまた違った意義のある機会になるのかなという思いでございます。本区としましても、これは何か結びつけができないかなという思いで考えておりますが、この件につきましていかがお考えか、お聞かせください。

 そして、もう一点ですが、ちょうどきのう以来、大会に絡んだ祝日の移動などが報じられておりますけれども、それに先行しまして先週報じられた都の試算によりますと、大会期間中に首都高にて何かしらの対策を講じない場合、通常の2倍ほどの渋滞が発生するというようなことが書かれておりました。その中で、首都高におきましては最大25%の交通量の抑制、そして一般道においても20%程度の交通削減が求められるというような書き方をされております。晴海通りや環状2号線は、湾岸エリアと都心を結ぶ最短のルートでもございます。人や車の大量な移動が予想されることから、さらなる交通量の削減であるとか、今までにも当然いろいろな対策をされているわけですけれども、ここまで具体的な数字が出ている中で、今まで以上の何かしらの対策が必要ではないかと考えております。

 そして、道路の一方、鉄道の各路線におきましても深刻な混雑が発生する路線として、3路線が名指しで挙げられておりました。その中で1つ、有楽町線が含まれております。また、ここに挙げられていない大江戸線の勝どき駅あたりも、選手村の最寄りの駅ということもありまして、相当な混雑が予測されるということでございます。

 これらの懸念事項に関しましては、これまでにも対策を講じていらっしゃいます。それは私も把握しておりますが、今後さらなる強化策を含めて、道路と交通機関、地下鉄以外のものも含めて、混雑緩和に向けて現段階でどのようにお考えか、それから、もう少しどう変更すべきか等、お考えがあれば、お聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 まず、1点目のボランティアについてでございます。

 ボランティアにつきましては、委員御指摘のとおりでございまして、大会ボランティアについては8万人を募集、また東京都の都市ボランティアについては3万人募集、合計11万人ということになってございまして、これらについては、18歳以上が対象となるということで募集要項のほうも準備ができてきているところというふうに認識してございます。

 そんな中で、中高生についてでございますけれども、これらにつきましては、平成26年から、これも東京都でございますけれども、産業労働局のほうでおもてなし親善大使という名前を銘打って、約1,000人を目標として中高生のボランティアを募集していくということに取り組んでいるところでございます。聞いているところによりますと、今年度の当初で既に約800人余の人数の申し込みがなされているそうですけれども、中高生のボランティアについて、オリンピックのときにどのように活用するのか、また、その前年に当たりますラグビーのワールドカップでもどのように活用していくのか、こういったところについては、現在検討中だというふうに聞いているところでございます。ただ、今申したとおり、こちらについては検討中でございますので、何らかの形で中高生が活用されるのであろうというふうに思ってございまして、こちらの情報については、本区としても、入り次第、情報提供をしてまいりたいというふうに思ってございます。

 それから、2点目の開会時の交通環境でございますけれども、こちらについても、現在、東京都、それから組織委員会、また、国だとか首都高だとか警察だとか、さまざまな関係機関が集まって交通輸送会議というようなもので検討が順次進められてございまして、今年度中にはその計画をさらなるバージョンアップしたものが公表されるというふうに聞いているところでございます。ただ、こちらの内容につきましても、委員御指摘のありましたとおり、ハード面だけではなくて、ソフト面も含めたさまざまな取り組みを複合的に実施することによって、さらなる交通量の削減というものを考えていかなければならないというふうに聞いているところでございます。

 また、具体的な検討に当たりましては、それぞれ各区の事情も聞いた上で計画を進めていくということも聞いてございます。本区のほうにも、これまでに何度となく協議の場を持ってきているところでございますけれども、今申しました次のバーションアップに向けては、また改めて協議をするというふうに聞いてございますので、そういった部分ではしっかり本区の事情、晴海通りであったり、環状2号線であったり、こういったところはしっかり伝えていって、区のほうの意見もしっかり交えた形で協議を進めていただきたいと思っているところでございます。

 以上です。

○吉野指導室長
 ボランティアのことで、実際、学校はどのようなことを行っているかということと、教育委員会としての方針ということになりますけれども、大会ボランティアというところは、実は、東京都教育委員会のほうも考えておりまして、今、東京ユースボランティア・バンクというものを立ち上げて、そこに登録してボランティア活動を行っていくということを進めているところでございます。ただ、なかなか小学生や中学生対象のボランティアの数が少ないというところが課題になっているところでございます。

 本区では、今年度の取り組みでボランティアマインドを育てるというところは、オリンピック・パラリンピック教育の平成30年度の重点としてありますので、まずは学校の身近なところからできるボランティア活動を進めております。従来もボランティア活動は行ってきたんですけれども、30年度は特に力を入れて行っていきたいと思っております。特に、中学生に関しましては、やはり小学生と比較すると枠が広がってくると思っております。区内の、例えば区民スポーツの日のイベント等のボランティア等にも参加する予定になっております。

 以上でございます。

○塚田委員
 それぞれに御答弁ありがとうございました。

 まず、ボランティア教育につきましては、内容を通して、いろいろ伺いまして、大変すばらしい内容かと思います。その中で、小学生がボランティアに実際に出て、どなたかの案内をするか、そういうのは現実的になかなか難しいと思うんですが、この間の発表の中で、1つ、こんな文言がありました。例えば、テニス場であればボールボーイであるとか、あるいはバスケット会場でのモップ拭き、ここら辺は我々の思うボランティア教育とはちょっと違うところになるんですが、その一方で、例えば入場待ちの観客向けに楽器の演奏をするとか、あるいは雅楽をやるとか、これもボランティアともちょっと異なるかとも思うんですが、本区に大変有名なブラスバンド部がありますし、こういった文化的な面から、ボランティアの枠におさまるかどうかは別としても、何かそういった協力、参加ができるのではないかなというような思いでございます。そういうことがあるならば、例えば小学生から、あるいは大人まで、親子も含めて、地域ぐるみで何かオリンピックへの参加、ボランティアということも考えられないかなと。選手村が晴海にできますので、地理的にも、本区の中からプレゼントといいますか、外国の方に向けた日本風のもの、あるいは世界でも通用するようなブラスバンドを見ていただく機会があってもいいのかなと思いますので、ぜひともそういったものも含めて、今後、ボランティア教育、それ以外の大会教育に向けて進めていただければという思いでございます。

 もう一点、道路、そして公共交通機関の渋滞、混雑でございます。

 ちょうど、きょうの新聞にも載っておりましたけれども、連休が大会の開幕の日ですか、開会式のあるところで2日間連休に入る。それから、終了した翌日にも1日休日が当てられるというような、これが案として提出されるというような報道がされておりました。大会期間中は、当然、地下鉄も道路も、地域にお住まいの皆様には少なからず、少なからずというか、かなりの迷惑になると思います。これは間違いないですね。どういう混雑緩和施策をとっても、当然車がふえ、そして乗りなれない地下鉄に乗る方も世界中から集まってくる。そういう意味では、混雑するのは間違いないんですが、考えられる限りの事前の混雑緩和、そして事前の告知であるとか、あるいはそれこそ宅配便もなるべくその日は1日1回で済むようなことも含めて社会全般に促す、そういったことも含めて、何か特別なことをしなければいけないのかなと思います。そういう意味では、道路、そして公共交通の利用の効率化の計画と同時に、社会全般における渋滞回避、混雑緩和に向けた動きも含めて考えていただければという思いでございます。

 以上でございます。どうもありがとうございました。

○中島委員
 私からは、選手村を建設するに当たって、外国の方がたくさん来られるということで、中央区として、そういう方に対してのおもてなしとして何か考えているのかどうかというのをお聞きしたいと思います。

 以前からいろいろなことを言わせていただいておりますが、東京湾大華火祭が今回こういう形でできないということで、外国の方に花火をお見せできたらいいのではないかなというふうに思っていますけれども、その可能性についてもお聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 大会時に向けた外国から来る方々に対するおもてなしについてでございます。

 選手村のある本区としまして、できるおもてなしはどんなものなのかというところでございますけれども、こちらにつきましては、中央区全般として、中央区オリンピック・パラリンピック区民協議会を立ち上げて、その中で観光・文化検討部会、また先ほどもありましたけれども、ボランティア検討部会の2つの部会を立ち上げて、大会時、また大会に向けて、区としてどういう取り組みができるのか、地域の方々と一緒に検討してきているところでございます。

 また、本区としましては、今年度ですけれども、まさに大会のときに中央区として何ができるのか、そのために、今年度はおもてなしアドバイザリー業務委託というものを予定しているところでございます。この委託の中では、具体的な事業の企画案、また地域との交流機会の創出、さらには本区としての観光情報の発信、区のPRがどのようにできるのかというところを検討してまいりたいと思ってございます。夏ごろには区民協議会もまた予定してございますので、そういった取り組みと連動しながら、2020年の大会のときにどういった形のおもてなしができるのかというところを地域の方々と一緒に検討してまいりたいと思っているところでございます。

 それから、花火についてでございます。

 東京湾大華火祭につきましては、選手村の工事が入るということで、一時的に休止というか、今やっていない状況でございますけれども、これは花火ができないというだけではなくて、観覧席が設けられないというようなこともありまして、実施が滞っているところでございます。大会時、また大会後においても、以前観覧席であった晴海のエリアが住宅街になるということから、観覧のエリアの確保についても非常に難しい部分もあろうかと思ってございます。ただ、大会のときにどのような形で花火が実施できるのか、また、これまで上げていたような場所につきましても、選手村のセキュリティエリアに属する部分であったり、そこに面する海面であったりということで、現段階ではそういったものは非常に難しいというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 ありがとうございます。

 いろいろなことも考えていけると思いますので、ぜひやる方向で、何でもそうですけれども、否定するのは簡単なので、どういう形でやったらできるかというスタンスの上で企画をしていただければというふうに思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。

 以上です。

○加藤委員
 それでは、まず最初に、晴海トリトンに開設された対策室について質問いたします。

 今回、4月に中央区幹部職員の異動の中で、トリトンに前防災危機管理室長が派遣されているわけですけれども、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会という名称になっているわけです。この組織委員会がどのような方々によって構成されているのか、人数及びどのような業務を行う組織なのか、また、中央区の派遣職員の人数は何人なのか。さらに、派遣期間はいつまでなのか、それぞれお答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 組織委員会の派遣等々についてでございます。

 この3月でございますけれども、晴海にありますトリトンに組織委員会の一部の組織が移転されたというふうに聞いているところでございます。現在、組織委員会のほうでは、トリトンスクエアだけではなくて、これまでもおりました虎ノ門ヒルズ、また新宿にあります東京都の都庁舎、それから港区にあります三会堂ビルであったり、新宿のパークタワー、こういったところにオフィスとして構えており、それぞれ数百名ずつが配属されているところでありまして、今回、この3月には新たな一つとして晴海のトリトンスクエアに事務所を構えるに至ったというふうに聞いているところでございます。トリトンスクエアには、当然選手村に近いということもありまして、現在、選手村に関する部隊が一部こちらに入っているというふうに聞いているところでございます。区からの派遣につきましても、平成28年度から職員を組織委員会に派遣しているところでございますが、今年度、管理職も含めまして、新たに5人の職員を組織委員会に派遣してございまして、現段階で11名の職員が組織委員会のほうに出向いているところでございます。これらの職員につきましては、選手村の業務だけではなくて、例えば食料に関するセクションであったり、あるいは先ほどもありました輸送に関するセクションであったり、また大会の運営そのものに関するセクションであったり、さまざまなところに配属された上で業務を進めているところでございます。大会まであと2年となっていることもありまして、いずれの職員も大会までは務められるものであろうというふうに思ってございますけれども、これらの組織委員会全体の人数についても、今年度は1,300人から1,800人程度に増加しているというふうに聞いているところでございますが、大会そのもののときには7,000人とも8,000人ともいうような数字を聞いているところでございます。ただ、大会時につきましては、それぞれの会場にも当然相当な組織委員会の職員が張りつくであろうことから、実際の運営業務等についての具体的な数字というのは、それよりはかなり減ったような形の数字にはなるのかなというふうに聞き及んでいるところでございます。

 また、組織委員会の職員の構成でございますけれども、非常に簡単に申しますと、全体のうちの約3分の1が東京都の職員、また3分の1が本区も含めました各自治体からの協力する職員、それから3分の1が民間からの職員というような形で構成されているというふうに聞いているところでございます。いずれも、本区からも貴重な11人の戦力が組織委員会に行っているところでございますので、こういった職員とも協力をしながら、必要な情報を適宜入手しながら連携して進めてまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 説明いただきました。ことしは1,800人、地方自治体からはそのうちの600人前後が参加しているということが答弁でわかりました。中央区も管理職を含めて11名の方を派遣しているという答弁がありましたように、今後、委員会に随時きちんと報告されるよう、ぜひ努力をしていただきたいと思います。

 次に、熱中症対策の取り組みについて、多分組織委員会でもいろいろと審議されることになるのではないかと思いますけれども、選手や大会関係者は専用のバスで移動するということが十分考えられる。その一方で、来街者などの移動は公共交通機関あるいは徒歩が考えられます。日本の場合、高温多湿の気候風土、炎天下の移動に対しては十二分の安全対策を行う必要があると考えます。晴海には選手村が設けられ、応援する方も含め、さまざまな方が訪れるのではないかと思います。熱中症など、来街者への安全対策について、現在の取り組み状況についてお答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 観客を含めた来街者の方々の暑さ対策でございます。

 今、委員御指摘のとおり、大会は2020年7月24日から8月、またパラリンピックも8月から9月ということで、日本の中でも一番暑い時期というふうに思っているところでございます。選手はもちろんでございますけれども、外国から来る方々にとりましては、暑さだけではなくて湿度の高さも日本独特の、また東京ならではの暑さかなというふうに思ってございます。

 これらの対策につきましては、組織委員会だけではなくて、東京都のほうでも取り組みが進められておりまして、例えばドライミストの設置であったり、あるいは舗装面でいえば遮熱性舗装というような、さまざまなヒートアイランドを減少する設備等々についての配置、また区のほうで設置する場合には補助であったり、そういったものをさまざま進めているところでございます。本区におきましても、中央通り、それから日本橋、銀座にかけての部分では、今言ったようなもの、またひさしのようなもの、こういったものを活用しながら、さまざまな暑さ対策を施してございまして、2020年に向けては、こういったものをさらに加速していく必要があるであろうというふうに思ってございます。また、来街者につきましては、移動についても基本的には公共交通を活用するといったことから、これは行政だけではなくて、鉄道事業者であったり、あるいはタクシーであったり、運送業者につきましても、さまざまな暑さ対策が施されていくものであるというふうに聞いているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 7月24日からスタートするわけですから、本当に真夏日や熱帯夜が連日続く日本の気候風土かと思います。実際、日本気象協会のホームページで熱中症予防・対策として、1つには小まめに水分をとること、日差しを避けることとか、休憩を小まめにとることなど、さまざまな注意点が挙げられております。先日も、群馬、新潟、富山、岐阜の4県で開催されたマラソン大会で参加者のランナーや沿道の観客ら48人が熱中症と見られる症状で病院に搬送されたということが新聞報道されました。この記事を読みながら、実は私の住んでいる晴海三丁目の目の前に聖カタリナ病院が5月14日に開院することが、先日、議員送付された文書の中でわかりました。しかし、残念ながら、救急対応は行わないという内容になっていると。

 そういう意味で、日差しを避ける仮設の休憩所や給水所の設置などを検討すべきではないかと思うんですけれども、その点についての考え方についてお答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 仮設のそういったさまざまな施しでございますけれども、そういったものにつきましては、基本的に大会の運営の中で具体的に今後明らかになってくるであろうというふうに思っているところでございます。そういう意味では、ではどういったところにそういったものが必要なのか、観客、観光客が非常に多く来るような都心部に必要なのか、あるいはそこから選手村に係る動線上にも必要なのか、選手や役員だけではなくて、観客等の動向のシミュレーションにつきましても、さまざまな角度から検討中というふうに聞いているところでございますので、今後そういったことが組織委員会なり東京都の中で検討を進めてきた段階で、本区としても適切な対応を図ってまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 先ほども申しましたように、大会は7月と8月の本当の真夏に開催されるということです。海外から来る方も安心して参加できるよう、ぜひ万全の対策を求めたいと思います。仮設ですから、前委員の質問にもありましたけれども、できないではなくて、安全対策を十二分にとるという視点から、さまざまな対応に取り組んでいただきたいと要望したいと思います。

 次に、バリアフリーの問題について1つ質問したいと思うんです。

 実は、トイレの問題について言いますと、黎明橋を越えると晴海三・四丁目側には公衆トイレは、黎明橋にしかない。休憩所として利用できる場所も比較的少ないのではないかと思います。何がしかの対策を検討しているのか、トイレの問題も検討しているのか、検討している内容があれば、お答えいただきたいと思います。

 また、大会には障害者の方もお見えになります。中央区は、歩道と車道の段差解消に努力していることは承知しておりますけれども、電動車椅子利用者の方の声として、歩道上の電信柱や、水が流れやすくするために車道側に傾斜しているところがあり、非常に走行しにくいという指摘があります。無電柱化が望ましいのですが、区内を調査し、当面、歩道上にある電信柱は移動すべきではないかと思うんですけれども、その点についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 まず、バリアフリーの観点からということでお答えをさせていただきます。

 歩道等につきまして、道路の環境ですと、道路構造令ということで道路の築造基準等がございますので、その定めにのっとった形で、傾斜も含めてですけれども、バリアフリーも含めて整備をしているところでございます。区の道路に関しては、段差をなるべく少なくという形で取り組んでいるところでございます。

 それとあわせて、トイレの関係ですけれども、こちらにつきましても、計画的に改修を進めているところでございます。当然、今ありますトイレ等について、時期的な部分があれば改修という形になりますし、改修の際はだれでもトイレというような形で、そういった部分もあわせて整備しているところでございます。ただ、観客の方等が来られる部分の仮設的な対応はまた別になるかと思いますので、それは大会の運営の中で考慮されるものというふうに考えてございます。

 それから、無電柱化のお話でございます。

 これについても、本区はいち早く無電柱化に取り組んでおりまして、確実に、着実に、少しずつではございますけれども、進んでいます。23区の中でもトップレベルという話になっておりますが、これも含めて、無電柱化をする際に、道路の歩道の幅員が現在2.5メーター以上必要になる部分がありますので、そういった部分を含めて、区道のほうの部分については、歩道の拡幅とあわせて整備を行っているところです。国あるいは都道においてということになりますと、国道については既に100%、都道のほうも90%以上の整備が進んでおりますので、オリンピックに向けて、これがさらに拡充されるという形になろうかと思っております。

 以上です。

○加藤委員
 この間の審議の中でも、無電柱化、工事については予算等でも報告されているように、毎年数百メートルずつやっているということは私も承知しております。しかし、やはり依然として歩道のど真ん中に電信柱が立っているところもあります。そういうものは調査して、無電柱化が望ましいんですけれども、予算の関係もあるし、工事の期間の関係もありますので、それは言いませんけれども、やはり区内を調査し、当面、歩道上にある電柱は移動するよう検討すべきではないかと思います。私は、今お話がありましたように、車優先の道路整備が今でも続いているのではないかなという心配をしております。やはり人や障害を持つ人に優しい道路整備を中央区の計画の中に位置づけるべきではないかと考えます。その点を指摘し、次の質問に入ります。

 先ほども前委員のお話にありましたけれども、勝どきから晴海までの朝夕の歩行者対応についてです。

 トリトンに向かっての歩道の集中的な混雑は大変な状況になっている。そして、大会期間中はさらに混雑が想定されるのではないかと見ております。現在、トリトンに向かって月島側の晴海通りの歩道にカラーコーンで歩行者を区分けしておりますけれども、今後もこれは継続的に行うのかどうか確認したいと思います。

 さらに、安全対策の問題でいえば、ちょっと外れるかもしれませんけれども、混雑しているときに自転車が歩道を避けて、車道を逆走している姿をよく見かけるんです。自転車の逆走の注意喚起はどのようにしているか、あわせてお答えいただきたいと思います。

○望月環境土木部長
 まず、晴海通りの混雑ということで、勝どき駅から晴海トリトンのところでございますが、こちらは東京都の管理の都道になっております。カラーコーンのお話が、区道のほうなのか、都道のほうなのかわかりませんが、今、私のほうでその部分のカラーコーンの置き方を含めて承知しているところではありませんので、そこの部分はお答えが難しいところです。

 また、自転車の安全対策ということでございますけれども、こちらについては、ついこの間まで交通安全週間がございましたが、区内の、例えば橋のたもとであるとか、自転車のスピードの出そうなところを、各警察署と連携しまして、ストップキャンペーンというような形で、ルール、マナーの注意喚起を行っております。区のほうでも、なるべくそういった部分でルール、マナーを守っていただきたいという訴えはしているんですが、これについては、粘り強く繰り返し対応していくことが必要かと思っております。

 それと、先ほどの御質問のトリトンの晴海での混雑緩和では、人道橋の桜小橋ができまして、一部そちらのほうに回っているという状況も聞いております。また、トリトンのほうの会社も、この秋に移転されるというお話が前から出ておりますけれども、そういった状況も見据えながら、道路の部分については、東京都のほうに対応を求めていきたいというふうに考えてございます。

 以上です。

○加藤委員
 大会まで晴海地区の再開発がいまだに進んでいるわけですけれども、大会時にはさらに勝どき駅周辺の混雑はより一層深刻になるのではないかと考えております。歩行者、自転車利用者の安全を考えて取り組んでいくことを求めたいと思います。

 そして、ごみの回収について、質問内容がこの委員会とそぐわないかもしれませんけれども、わかる範囲でお答えいただければと思います。

 今、勝どき駅前交差点に、ポイ捨て禁止とかまちをクリーンにという内容の真新しいのぼり旗が掲げられております。そこで、質問ですけれども、家庭ごみの回収について、マンションなどで排出される家庭ごみをごみ回収車が来るまでの時間、歩道に積み上げられている光景をよく見かけます。そのごみの回収が午後になる場合も見られる。大会期間中及び大会前後はどのような対策を検討しているのか、また、大会に関係なく、衛生上の問題もあると考えられると私は思うんですけれども、この点について、マンションなどで排出される家庭ごみの回収についてどのように今後検討していくのか、お答えいただければと思います。

○富永委員長
 今の質問は、清掃事務所の担当だと思います。

○加藤委員
 そぐわないかもしれないが、わかる範囲でお答えください。

○望月環境土木部長
 ごみの収集の関係というお話でございます。

 今、具体的に何か検討しているという状況ではございません。それと、中央区の清掃工場は大会期間中、休止いたしますので、当然ごみの収集ルートというのは変更されるものと考えてございますが、これについては、区民の生活に影響を生じさせないような形で、当然、回収については現行と同じような形、ただ、運び込む場所が中央清掃工場から別の場所に変わるという状況は出てまいります。ただ、その際を含めても、先ほど申しましたように区民生活に影響を与えないというのがまず第一でございますので、それに向けて、今後、関係部局と連携しながら取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 内容がこの委員会にそぐわないと前段で申し上げたように、なかなか難しい質問をしてしまいまして、申しわけありません。ただ、見ていますと、マンションのごみ集積所からごみ回収車が回収しやすいように、歩道上にごみがずっと山積みになっているんです。やはりこういうものを見ると、大会期間中はちょっと考えていただいたほうがいいのかなと。私の思いはそういうところにあるので、こういう問題もまちの中の声としてあるということを紹介させていただきました。ぜひ御検討をお願いしたいと思います。

 最後に、2つほど簡単な確認をしたいと思います。

 勝どき駅の拡幅工事については、大会までに完了すると委員会での報告があったかと思います。順調に進んでいるのかどうか確認したいと思います。

 また、新島橋の工事は2020年大会までに終了する予定と聞いておりますが、それぞれ進捗状況についてお答えいただきたいと思います。

 現在、2028年、平成40年竣工予定の勝どき東地区において、既存の建物解体工事が進んでおります。東地区の開発について、大会期間中も工事を休みなく進めるのか、確認をしたいと思います。

 それと、もう一つ、セキュリティとの関係で声としてあったのは、大会期間中を含む前後の期間、朝潮運河を利用する屋形船は運航するのか、そういうことについて、どうなのでしょうかという質問があったので、それぞれこの点についてお答えいただきたいと思います。

○栗村都市計画事業担当課長
 私のほうからは、勝どき駅の拡幅工事と、それから勝どき東地区再開発事業の期間中の工事についてお答えいたします。

 勝どき駅の拡幅工事につきましては、先行的に、昨年度、新たな出入り口ができまして、今、古いほうの出入り口を改修し、拡幅工事とあわせて大会までにもろもろの工事が終わるという形の工程の中で順調に進んでいると聞いております。

 それから、勝どき東地区の大会期間中の工事については、今、具体的にその期間、工事車両等の規制がどういうふうにかかるのかというのがまだ定かではありませんが、組合のほうでは、大会期間中に工事はなかなか難しいだろうというものも想定に入れながらスケジュールを組んでいるというふうに聞いております。実際の時期になってみないとわかりませんが、工事のスケジュールとしては、そのあたりも考慮しているということでございます。

 以上です。

○望月環境土木部長
 新島橋のかけかえの件のお話でございます。

 現在、工事を進めております新島橋のかけかえにつきましては、現在のところ、予定どおり大会前に終了できるように取り組んでいるところでございます。

 以上でございます。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 屋形船についてでございますけれども、屋形船に限らず、大会時の選手村周辺あるいは競技会場周辺の営業等については、先ほどもありましたけれども、今後、組織委員会の輸送のほうとの協議というようなところが言われています。また、今申しました一連の公共工事等につきましても、大会時の工事の実施についても、今後検討させていただきたいというような趣旨が組織委員会のほうからも打診されてきているところでございまして、まさにあと2年間の中でこういった具体的な協議が進められていくものと思ってございます。

 また、特に、先ほどの屋形船等のところにつきましては、選手村の後背地になる部分でもあり、また選手村のエリア全体がセキュリティエリアにもなっているところでございますので、そういったところでの運航あるいは営業等につきましては、一定程度の検討も必要になってくるであろうというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 新島橋のかけかえ工事、勝どき駅の拡幅工事については、順調に進んでいるということが確認できましたので、ぜひ順調に進めていただきたいと思います。

 また、勝どき東地区については、今、事業者のほうで大会期間中の工事は難しいのではないかと。実際、再開発地域は袋小路のところにあるわけですから、やはりその辺は配慮していただくことも必要ではないかと考えます。

 また、屋形船については、朝潮運河を使って東京湾に出船するわけですから、やはり何らかのセキュリティがかかるのかなという思いがしました。夏場になると夕涼みを兼ねた屋形船が、あそこの狭い運河の中で、多いときには9そうも10そうも待機をしているという状況でにぎわっておりますので、そういう意味でも、業者の皆さんへの影響を最小限に抑えるためにぜひ取り組んでいただきたいということを述べて、質問を終わります。

○富永委員長
 それでは、議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 ただいまをもちまして本日の委員会を閉会いたします。

(午後2時22分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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