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平成22年 区民文教委員会(11月30日)

1.開会日時

平成22年11月30日(火)

午後1時30分 開会

午後2時13分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 青木 幸 子

副委員長 礒野 忠

委員 今野 弘美

委員 原田 賢一

委員 田畑 五十二

委員 鞠子 勝彦

委員 渡部 博年

議長 中嶋 ひろあき

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

髙橋副区長

髙橋教育長

齋藤区民部長

町田区民生活課長

林地域振興課長

鈴木文化・生涯学習課長

高橋スポーツ課長

黒川商工観光課長

新治教育委員会次長

田野教育委員会庶務課長

長嶋学務課長

和田指導室長

5.議会局職員

奥田議会局長

横山議事係長

岡野書記

武藤書記

6.議題

  • (1)議案第78号 指定管理者の指定について(区立中央会館)
  • (2)議案第80号 指定管理者の指定について(区立月島運動場及び区立晴海運動場)

(午後1時30分 開会)

○青木委員長
 区民文教委員会を開かせていただきます。よろしくお願いいたします。

 本日は、議案の関係でスポーツ課長が出席いたしますので、御了承願います。

 去る11月24日の本会議におきまして、本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会いたしました次第であります。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。

 審査方法につきましては、付託された議案について一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青木委員長
 ありがとうございます。さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、理事者の説明をお願いします。

○齋藤区民部長

 1 議案第78号 指定管理者の指定について(区立中央会館)

 2 議案第80号 指定管理者の指定について(区立月島運動場及び区立晴海運動場)

以上2件報告

○青木委員長
 ありがとうございました。

 発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻は、午後1時32分です。自民党さん56分、公明党さん32分、日本共産党さん32分、友愛中央さん32分、民主党区民クラブさん32分となります。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言を願います。

○鞠子委員
 最初にお聞きしたいんですが、今回、指定管理者の指定ということで出ております中央会館、区立運動場なんですが、条例の中で、中央会館条例の場合は第1条に設置ということで目的が書いてありますね。区民の文化の向上に寄与し、その福祉の増進をはかるため、中央区に中央会館を設置すると書いてあります。中央区立運動場の管理運営に関する条例を見たんですが、第1条が趣旨、第1条の2が名称、2条で運営、3条で利用のというふうになっていて、設置という条項、つまり運動場をなぜ設置するかという目的だと思いますが、趣旨というところはあるんですが、そこにはどう書いているかというと、中央区立公園条例に基づく有料施設である中央区立運動場、中央区立テニス場及び夜間照明施設の管理運営については、この条例の定めるところによるということではあるんですが、中央会館条例による設置、また日本橋公会堂などの例がありますが、これも設置という条項がありまして、区民の文化の向上に寄与し、その福祉の増進を図るため、中央区に公会堂を設置すると。こう、それぞれあるんですが、最初の質問は、運動場については、この設置というところが規定されておりませんが、何か特段の理由があるか、自明のことだということなんでしょうか。

○高橋スポーツ課長
 設置条例につきましては、公園内に設置されているということで規定されているところでございます。

○鞠子委員
 公園はわかるんですよ。公園の中だと。しかし、運動場というのは公園そのものではなくて、公園条例に基づく有料施設ということではあるんだけれども、何のために運動場、晴海運動場が設置されるかというのがないというのは、公園に全部網羅されているという意味ですか。公園というのとスポーツ施設というのでは、おのずと、それ自体の目的が違うんじゃないですか。それは、条例の制度上の仕組みからいうと、公園条例に基づく有料施設という規定でしょうが、それは公園の設置目的そのものとイコールにはできないんじゃないですか。

○高橋スポーツ課長
 運動場に関しましては、屋外のスポーツ施設ということで、区民のスポーツ、レクリエーションの振興を図るということで、そういう目的で設置しているところでございます。団体利用ということで、野球、サッカー等、利用していただくような形で、今、有効に活用しておるところでございます。

○鞠子委員
 そうしますと、公園条例には設置というところに今おっしゃったところが規定されているんですか。

○高橋スポーツ課長
 公園条例が手元にないもので、中身が確認できないので。申しわけございません。

○鞠子委員
 私も忘れていたんですけれども、当然この公園条例に基づく有料施設であっても、運動場等の管理運営に関する条例が別建てにあるわけだから、先ほど読み上げましたように、それぞれ設置するには中央会館も公会堂も目的を設置という条項で明記していると思うんです。これをとやかく言うわけではないんですが、どうしてかなというのが。それは自明のことだ、スポーツ施設だから、言わなくたってわかるだろうということではないと思うんですよね。それは出発点なので、その目的を明確にすべきだと思うので、書いてはいないが、趣旨としてはどういうことなのか、その設置目的をもう一度言ってください。

○高橋スポーツ課長
 設置目的です。スポーツとレクリエーションの振興を図りまして、区民の心身の健全な発達に寄与いたしまして、スポーツの振興を図るという、それを設置目的として設置してございます。

 以上です。

○鞠子委員
 それはどこに明記されていますか。

○高橋スポーツ課長
 中央区公園条例の中の有料施設ということで、有料で利用させる公園施設として位置づけられておりまして、同条例に基づきます告示が設置の根拠ということになってございます。

 以上です。

○鞠子委員
 そこで、総括的に、今の表現がそのとおり、僕は今、手元にないので確認できないんですが、公園条例にはそういう目的が、有料施設のスポーツ施設ということで、具体的に言うと、今回指定管理者の対象になっております中央区立運動場の2カ所についても総括的に公園条例で規定されている、明文化されている、そういう理解でいいですか。公園条例が僕の手元にあればいいんだけれども。

○高橋スポーツ課長
 公園条例につきましては、設置、管理に関する条例ではなくて、同じつくりの条例といたしまして、中央区立の運動場等の管理運営に関する条例等がございますということです。

 以上です。

○鞠子委員
 さっき目的を読み上げられたのは、公園条例に規定されているんですか。少なくとも僕が持っている中央区立運動場の管理運営に関する条例には、それはないので、読み上げられたのは、どこに条例なり規定で明記されているのか、そのことを聞いています。

○高橋スポーツ課長
 すみません。今、条例が手元にないもので、申しわけございません。

○鞠子委員
 ですから、条例というのは、今回指定管理者にしたいという中央区立運動場についての条例というのは、私が見る限り、中央区立運動場の管理運営に関する条例、それから中央区立晴海運動場の設置及び管理運営に関する条例というのがあります。不思議なことに、区立晴海運動場については設置というところがありまして、区民に体育及びレクリエーションの場を提供し、心身の健全な発達に寄与するとともに社会体育の振興を図るため、中央区に運動場を設置すると。これは中央区立晴海運動場の設置及び管理運営に関する条例ということになっているんですが、どういうわけだか、月島運動場についてはないのが、これはたまたま事務上のことなのか、片方があって、今回、提起されている月島の区立運動場についてはないというのは、今回これに準備するに当たって読んでみて、なぜかな、特別の意図があって、区立運動場については設置を省いたのか、それとも条例を制定する際に条項を少し抜かしちゃったのか、その辺なんですがね。大概、設置目的ということで書いてあるんですけれども。ちょっと入り口で申しわけないんですけれども。

○林地域振興課長
 私どものほうで管理している浜町集会施設、こちらは浜町の公園の中に設置しているものでございまして、今、御質問のありました総合スポーツセンターの管理運営に関する条例と全く同じでございます。今、公園のほうの条例がございませんので、明確なる規定の部分はお話ができませんが、今回のスポーツセンターの有無につきましては、あくまでも公園条例に基づく有料施設ということで設置しているものでございますので、スポーツセンターの中で設置ですとか管理に関する条例を規定しているのは、あくまでも公園条例ということで、施設の管理運営に関する条例をスポーツセンターのほうでは書かせていただいているというふうに御理解いただきたいと思います。

○鞠子委員
 その説明は、それはわかったんですが、ですから、区立晴海運動場については、公園施設内に設置されている有料施設ではないから、独立して条例をつくって設置目的が書かれています。ただ、そうだとしても、総括的に公園条例で規定してあるにしても、管理運営はそれぞれ独立して管理運営条例が出ているんだから、何らかの形で、なぜ設置するかということについては、ダブるにしても、はっきりしておいたほうがいいのではないかなというのが私の意見です。

 次に行きたいと思います。

 なぜそう言ったかといいますと、中央会館の場合では、目的が区民の文化の向上に寄与し、その福祉の増進を図るため、中央区に中央会館を設置すると、こうなっています。端的にお聞きしたいんですが、指定管理者になることによって、この設置目的が、従前の指定管理者になる前の状況と指定管理者になった後の状況で、この設置目的との関係では、当初は指定管理者制度はなかったわけですから、委託という形でやっていたんですが、設置目的から見て、中央会館について、まず1つ聞きますが、これは指定管理者になることによって、この設置目的との関係では、どういう積極的な意義があるということなんでしょうか。

○林地域振興課長
 中央会館のお尋ねでございます。

 指定管理者制度は平成18年度から導入させていただきましたが、当然、区民の文化向上という視点からすれば、この施設そのものの利用促進という部分で1つの評価が出るのかなと思っております。指定管理者制度を導入する前の17年度と比較しましても、平成18年度におきましては、施設全体としまして約6%の利用増、また平成19年の比では平成17年対比14%の増、そのほか、20年度では10%増、21年度では3%ほどの増ということで、いずれの年におきましても、利用率につきましては向上させていただいているという状況でございます。これは、区民の文化向上には大きく寄与しているものというふうに思っております。

 また、あわせて指定管理者制度を導入する際に、あわせて条例も改正をさせていただきまして、これまで開館時間につきましては、終わりが21時と、21時に閉館ということになってございましたが、30分繰り下げさせていただきまして21時30分までということで、その利用につきましても延長させていただいたと。そのようなことも含めまして、利用が非常に高まっているというところでは、一定の評価をいただいている。また、利用者におけます区からのアンケートにおきましても、今後も利用したいということも100%というような形での回答を近年いただいているところでございまして、利用者の方々には高い評価をいただけているのではないかと思っております。

○鞠子委員
 利用の頻度を高めるということは、施設をつくった以上、そういうことを目指すのはあると思うんですが、しかし、施設そのものは利用率を向上させるということが主眼ではなくて、さっき言ったように、区民の文化の向上に寄与し、その福祉の増進を図るための施設という位置づけですから、必ずしも利用率向上が最優先ということにはならないと思うんです。恐らくそういう考え方をされるのは、委託していたときの委託料、利用者の収入、収入と支出の、施設白書でずっと採用されておりますが、その観点があって、管理費に要するコストと、それから利用者から入る収入とのバランス、管理費と収入のバランスがということが強調されてきていると思います。大体そういう状況の中で、区民施設の指定管理者の導入ということも、そういう発想で委託から指定管理者という発想になってきているというふうに理解しているんですが、区民施設の、施設白書で見ても管理運営費と使用料収入ということを非常に重視しておりますが、その視点が中央会館についても指定管理者を平成18年以降ですか、導入してきたということについて、大きな動機だということでしょうか。だから、今、地域振興課長が言ったように、利用率が上がることが大変重視される、利用率が上がってきているんだと、そういう分析なんでしょうか。

○林地域振興課長
 施設白書でも、実際かかっている経費と収入とのバランスも書かせていただいております。指定管理者制度を導入する際には、施設の運営に当たりまして目標値というものも挙げていただいております。区民の文化向上という部分の目的に照らし合わせますと、やはり、より多くの区民の方々にお使いいただく、そういったことが文化活動の向上につながるものというふうに判断しているところでございます。また指定管理者制度導入後も、平成18年度以降も、経費につきましては下降気味ということで、縮減をしていただいているところでございます。

 あわせまして、利用目標を達成しているという状況の中で、一定の返還というところで一定の収益が、指定管理者制度で上がった部分については返還金ということで区のほうにも返還していただいておりまして、平成18年から21年度までの4年間におきまして、約1,800万円ほどの返還金をいただいているという状況でございます。

 以上です。

○鞠子委員
 施設白書でも、例えば中央会館でいえば平成18、19、20年が出ておりますが、使用料収入の管理運営費に占める割合は、18年度が35%、19年度が37%、20年度は36%。そうすると、収入と収支のバランスということになれば、これは基本的にどういう考えを区民施設について考えておられますか。つまり、管理運営費に占める収入の割合をどんどん高めていくことが当面の最大の目標と。指定管理者にもそのための努力をしてもらう、こういう考え方なんでしょうか。果たして、先ほどの設置目的と、収入と運営管理費、管理運営に占める使用料収入の割合はどこまでが適切だと、あるいはどこまで追求するのか、それはどういうふうにお考えなんですか。

○齋藤区民部長
 まず、指定管理者のそもそもの導入した理由でございますけれども、これは民間のノウハウを活用して区民のサービスの向上、それからコスト削減を図っていると。効率的な運営をしていくということは、指定管理者を導入した背景にあるわけでございます。先ほど来から地域振興課長が答弁してございますように、当然コスト削減というのは一つの大きな意義でございますから、それは利用者がふえることによってコストも削減される、要するに収入増が図れる、あるいは歳出の面においても、それぞれの事業者が工夫されることで歳出経費も削減されている。トータルでコスト削減ということが一つの指定管理者導入の大きな柱になってございます。

 そうした意味から考えますと、先ほどから答弁していますように、利用者がふえることによって文化的な活動も活発になってくる。住民のそういった、本来、公共施設ですから、住民にきちんと使われなきゃいけない。そういった一つの大きな目的も達成できているという状況でございまして、先ほど来から指摘がありますように、コストだけが指定管理者導入の目的ではないということでございます。

 以上でございます。

○鞠子委員
 私が聞いたのは、端的に施設白書に出ているように、管理運営費に占める収入割合が非常に重視されてきている。施設管理運営費に占める収入の割合がどこまでなら適正だと。どの数値を目標にしているんですか。

○齋藤区民部長
 導入前は業務委託ということで委託費をお支払いしていたわけでございますし、それはどこまでという数値的な目標はありませんけれども、少しでも住民の利用がふえて、それが結果として使用料収入の増につながってくればということで考えているところでございます。

○鞠子委員
 そうしますと、設置目的からいうと、これは収益事業ではないのだから、全体として使用料収入と管理運営費が、収入のほうが少なくて管理運営費の中では持ち出しというか、そういう形になりますかね。収支としては、とんとんになるというのを目標にしているか、そういう聞き方をしたんですが、とんとんにしなければならないんだという目標なのか、とんとんにならなくても先ほどの設置目的に沿うのであれば、できる限りコスト削減はするけれども、しかし、一定のコスト削減の目標値は特に持っているわけではないんだと、そういうことなのかということを聞いたんですが、端的にお答えください。

○齋藤区民部長
 そもそもこれは公共施設でございますから、低額な料金で区民の皆様に御利用いただくということが目的でございますから、収支とんとんというようなことは考えてございません。当然、今までも指定管理者制度を導入する前も、委託料としてそれなりの経費を払って区民の皆様に安い料金で御利用いただくと言っていますので、それは何ら変わるところはございません。

 以上でございます。

○鞠子委員
 では、次に、視点を変えて、タフカも含めてお聞きしますが、指定管理者は事業を公募します。区のほうは、指定管理者の意図については御説明がありました。次に、応募する側から見て、こういう分野に指定管理者として応募すると。これは事業者側から見て、どういうメリットがあるので応募するということになっているとお考えですか。そこに参入する事業者側は、何を最大のメリットと考えているのか。それは既に何カ所も指定管理者にしていますから、十分把握されていると思いますが、事業者側はどういう点を参入の最大の動機にしているということですか。

○林地域振興課長
 指定管理者募集に当たりまして、事業者の参入をしてくる動機というところでございますが、多くの募集をさせていただく中で、手を上げていただく方々につきましては、営利企業であります民間会社がほとんどでございます。当然、今お話しさせていただいたとおり、営利を目的とした活動体でございますので、当然、自社としての収益につながる、そういった、営業活動も含めて民間企業として参入してくる意図があるのかと思っております。

 以上です。

○鞠子委員
 すると、収益が上げられる分野だと。そういう動機がないと、少なくとも民間の営利企業がこの分野に参入するという動機にはならないと思うんですが、大きい動機は、今回でいえば松屋もそうですし、タフカもそうですが、そこに参入し、指定管理者に指定されることによって、営利企業としては収益として見込める、そういう魅力があるというのが最大の動機だと、区のほうは考えておられますね。もう一回お答えください。

○齋藤区民部長
 委員御指摘の、それも一つの大きな動機だと思いますけれども、そのほかに、そういった社会的な信用性といいますか、区の仕事をそれなりに貢献する上で一緒に担っていっているという実績、そういったものも企業の非常に大きなメリットになるんじゃないかなというふうに考えているところでございます。

○鞠子委員
 松屋は本体が百貨店という、中核的な事業は百貨店。今回応募しているのは松屋グループの中のアターブル松屋とシービーケーですから、いってみれば本体事業ではないけれども、関連のサービス事業関連ということで来ていると思います。ただ、今回、選定結果を見ますと、応募事業者が1事業者なんですね。松屋グループだけ。それから、月島運動場についても、応募事業者は2事業者だと。先ほどの動機からして、収益の見込める分野だということになれば、本来、通常でいえば、もっと多くの応募があってしかるべきだなと思うんですが、中央会館は松屋グループ1社、それから月島運動場、晴海運動場についてはタフカともう1社と。2社しかなかった。これはどんなふうに公募した側としては評価したんですか。

○林地域振興課長
 今回、中央会館の募集に当たりましては、昨年、個別外部監査をさせていただく中で、十分な募集期間を設けることという御指摘もいただいたところでございます。今回、その御指摘いただいたものも反映させていただく中で、募集を事務的に進めさせていただいたところでございます。説明会、現地確認ということでは12社の方々が参加をいただいたという状況でございましたが、残念ながら最終的な提案に至った団体ということでは1社というところでございました。

 応募されなかった団体につきましては、その後、私どもも参考にさせていただきたいと思いまして、確認をさせていただきましたところ、幾つかこの施設が結婚式場、またホールの運営、多岐にわたるものでございますので、そのような運営できる企業が見つからなかったという話ですとか、またコスト的に厳しいのではないかということの理由などが幾つか見られました。こういった点がございまして、1社限りという状況でございました。

 以上です。

○鞠子委員
 ですから、それがなぜかということ、どう評価しているかということです。説明には12社来たけれども、実際の応募は1社だった。タフカのほうには、説明の段階ではもっと多かったと思うんですが、応募が2社だったと。なぜかと。どう分析しているかということを聞いているんです。今のは、経過の御説明はあります。なぜそういう結果になったのかということを聞いているんです。

○林地域振興課長
 今お話をさせていただきましたが、基本的には民間の方々が手を挙げていただいて参入いただかなければ、この提案ということでの数がふえるものではございません。そういった意味で、今後の参考というところで、手を挙げられなかった企業の方に対しては、応募をしなかった理由を確認させていただいたところでございます。事業者として、この期間の中で手を組んでグループとして応募できる会社が見つからなかったという企業も幾つかございました。また、コスト的に厳しいというところもございまして、今後、このような形での1社という状況でございましたので、我々、次回の募集に当たっては、募集期間のさらなる延長ですとか、そういったことも含めて検討しなければならないというふうに現段階では思っております。

 以上です。

○鞠子委員
 コスト的に厳しいということは、仮に指定管理者を受託しても、なかなか企業として目標とする利益が得られないという判断だった。それはそれで企業の、営利企業としては当然そういう判断をする。でも、応募するところもあったと。そうなると、アターブル松屋にしても、タフカにしても、営利企業でありますから、同じ状況の中であえて応募して受託するということになれば、他の会社はリスクと思っているけれども、リスクと思うけれども参入したということだと思うので、そうなると、今後、利用料金制の、あるいは自主的な企画等が強調されて、その中でより収益性を高めるという結果につながる努力を区も促していますから、資格とかノウハウを活用して、利用料金制も一つの、スポーツセンターの場合はさっき意見を言いましたけれども、そういうことに動機としてつながらないのかということが1つ。

 それと、もう一つは、基本的な考え方としては、入札制度とダブるところがあると思うんです。やはり一定の競争性の制度のもとで適正な業者を選定するというのが入札のあり方ですが、その辺との関係で、やや特異な指定管理者の分野になっているのかな。しかし、基本的に競争性を高め、透明性を高めて、客観的に評価をして管理者を決めていくという、これは入札制度の理念と一緒の立場に立たなければならないと思うので、その辺の、今後、競争性の問題、それから固定的に業者が長期間わたることについてのメリットもあるでしょう。それから、デメリットも出てくるでしょう。いろいろ今後のあり方としては、応募者が少ないということをよく聞いて、応募しなかった理由を分析して、今後に生かしていく必要があるのではないかなということを。

 時間が若干ありますので、その関係でちょっとお聞きしますが、評価はみんなわかっているんですが、同じように福祉施設の指定管理者の評価結果というのが少子高齢化対策特別委員会でも福祉施設が出ていますし、それから区民文教委員会の9月7日でも中央会館、それから運動場の評価も出ております。福祉施設の評価を見ると、かなり利用者からのいろいろな問題点も含めて、率直に記述がかなりあります。ところが、ちょっと見ますと、これは文章が短いせいなのか、総合評価について言うと、運動場についても、あるいは中央会館についても、相互評価も福祉の施設の評価に比べると、ちょっと簡略的ではないかという印象がします。区によるアンケート結果というのが今回の議案に関係するところで出ておりますが、2行だけ。福祉施設の場合は、全体として評価したけれども、利用者からは、こういう問題点も指摘されているというのを、かなり具体的に福祉施設の場合は指摘されているということで、なぜ違うのかなという点を見て、この評価委員の福祉施設の場合は、いわばそれを評価するメンバーが出ていますが、商工会議所の事務次長、大学の名誉教授、主任児童員、社会福祉協議会登録ボランティア団体代表、介護相談員と、結構その分野で専門的な経験もし、やっている方が多い。一方、中央会館、それから運動場について言うと、委員長は学識経験者ですが、あとは3地域から利用者代表ということで出ています。

 最後にお聞きしたいんですが、この利用者代表の選定の基準。今回、選定した中には違うメンバーですが、同じ利用者になっておりますが、この選定基準について、お聞きします。

○町田区民生活課長
 まず、幅広くいろいろな角度から、選定に当たりましては審査をいただきたいということから、それぞれ京橋地域、日本橋地域、それから月島・晴海・勝どき地域というところで、それぞれの地域の方々の中で代表を選んでいただいたと。それから、今回スポーツ施設でございますので、スポーツ施設ということでございます。

 以上でございます。

○鞠子委員
 終わります。

○渡部委員
 それでは、何点か質問させていただきます。

 この間、ずっと指定管理者が始まってから、私も含めて各議員のほうからも出ていたとおり、外部監査をはじめ、いろいろな視点をとって区議会のほうも含めて、まちの人たち、区民にもわかるような体制をとっていただいて、徐々に充実してきているし、今も随分変わってきている部分というのがあるなということは評価します。でも、やはり、もうちょっとこれから先、改革して、自己改革というんですかね、少しずつ問題点も見えてくる部分というのがあると思いますので、指定管理者全体を含めて、区民の人たちに見える形を自己改革しながらやっていっていただきたいなというふうに最初に申し上げておきます。

 中央会館も、先ほど雑談で話していましたけれども、最初の導入のころにあった問題も徐々に解決されてきているということはお聞きしてきておりますけれども、やはり常に利用されている人、区民が主人公だということを理解しながら、両施設、きょうやっている部分については対応していただきたいなということをまず、これも申し上げておきます。

 いろいろまちの意見を僕も聞いてきたんです。月島運動場と晴海運動場の関係については、なかなかこの会社はよくやっているなという評判は聞きました。それは、グラウンドの整備も含めて一生懸命やっているということも、スポーツ団体の人も含めて、利用している人を含めて聞いてきたということはあります。しかし、そういうことだけじゃなくて、これも業者に委託をするということに決まったときには、もう一段階自分たちで改革をしていただくように要請をしていただきたいなというふうに思っております。アターブル松屋については、これは中央区役所の中でもやっていますけれども、そういった中でいけば、トータルでどういうことなのかということもあるとは思いますけれども、こちらも区民の人たちを主人公にしていかないと、やはりおかしなことになってしまうということで、この2つの指定管理者に対して、そういう要請をもう一度していただきたいということを、まずお伺いしたいなというふうに思います。

○林地域振興課長
 中央会館の運営に当たっての御指摘でございます。

 委員、今ご案内のとおり、確かに区民が主人公という部分では、我々も同じ思いでございます。この施設を任せているという部分では、区の考え方も含めて、指定管理者の管理状況の報告を受けたり、また区側のほうの指摘事項を的確に伝えたいということで、意見交換も含めて定期的に行わせていただいているところでございます。

 今後とも、区民主人公の施設管理のあり方、そういったところを区からも十分指導させていただきながら、区民に喜ばれる施設として運営していきたいと思っております。

 以上です。

○高橋スポーツ課長
 今回の選定に当たりましては、事業計画の中でさまざまな、また提案をさせていただいております。そういったものを含めて、全体評価されたというふうに理解しております。特に、グラウンド特有の、持っている特性に合わせた安全管理であるとか、特に、ことしの夏は暑かった、それを含めて、指定管理者におきましては、安全管理につきましても新規の提案等もございましたので、そういう面も含めまして従来よりまた一歩レベルアップした形で対応していきたい。

 また、現場任せにせずに、今の話にもありましたように、少なくとも月に1回ぐらいはいろいろな意見交換、問題点の認識等も行いながら、レベルアップを図っていきたいというふうに考えてございます。

○渡部委員
 グラウンドでいえば、雨が降った次の日でも、昔であればグラウンドが使えないからということも多々あったんですけれども、今は大分それも改善されてきた部分があるということも聞いていますし、グラウンドの利用率といいますか、あいている時間が少ないということと、グラウンドの事情で休むという時間が少なくなってきたということに関しては、よく理解しているところであります。

 そういうところも含めて、今言った、だれが利用するかというと区民が基本的に利用するわけですから、運動場でいえば、クレームが少ないような配慮をしてもらうことが必要だと思いますし、中央会館については、構え方がでかいので、ホールとかも含めて、でかいものがあるので、そういった意味では入りづらい部分もあるのかもしれませんけれども、利用率だけじゃなくて区民に対するサービスを強調していただいて、要するに区として定期的に会議をやっているということをお聞きしましたので、そういうものも含めてしっかりやっていただきたいと思います。任せている以上は、区の施設ですから、幾ら民間に委託をしていても、そこの責任だけでは済まないということだけは頭の中に入れておいていただいて、区の施設を運営していくためにお願いをしたいと思います。

 終わります。

○青木委員長
 ほかにございますか。

 それでは、質疑を終了したと思いますので、これより採決に入ります。

 まず、議案第78号、指定管理者の指定について(区立中央会館)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○青木委員長
 全員起立と認めます。——御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第80号、指定管理者の指定について(区立月島運動場及び区立晴海運動場)について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○青木委員長
 全員起立と認めます。——御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 本会議における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○青木委員長
 ありがとうございます。さよう取り扱わせていただきます。

 以上をもちまして閉会とさせていただきます。

 ありがとうございました。

(午後2時13分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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