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平成22年 環境建設委員会(12月2日)

1.開会日時

平成22年12月2日(木)

午後1時30分 開会

午後2時22分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 増渕 一孝

副委員長 中島 賢治

委員 矢吹 和重

委員 石田 英朗

委員 田辺 七郎

委員 小坂 和輝

委員 二瓶 文隆

議長 中嶋 ひろあき

4.出席説明員

(13人)

矢田区長

髙橋副区長

吉田副区長

田中環境部長

小川環境保全課長

園田清掃リサイクル課長

宮本土木部長

有賀土木部管理課長

近江道路課長

岸田都市整備部長

田村都市計画課長

望月地域整備課長

永沢建築課長

5.議会局職員

奥田議会局長

横山議事係長

武藤書記

長田書記

6.議題

  • (1)議案第75号 中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例
  • (2)議案第76号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
  • (3)議案第77号 訴えの提起について

(午後1時30分 開会)

○増渕委員長
 それでは、環境建設委員会を開会いたします。

 本日、議案の関係で建築課長が出席しますので、御了承願います。

 去る11月24日の本会議におきまして、本委員会に付託された議案の決定に当たり、その内容を十分に審査する必要があるとして、本日、開会いたした次第であります。本委員会の運営につきましては、委員各位の特段の御理解と御協力をいただきますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。

 審査方法につきまして、付託された各議案について一括して説明を受け、一括して質疑を行い、質疑終了後、それぞれの議案を別々に起立採決によりお諮りすることでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり」〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、理事者の説明を願います。

○宮本土木部長

 1 議案第75号 中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例(資料1)

○岸田都市整備部長

 2 議案第76号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例(資料2)

 3 議案第77号 訴えの提起について

以上3件報告

○増渕委員長
 ありがとうございました。

 発言の時間制につきましては、通常の委員会での例によりますが、採決に係る時間10分を考慮し、各会派の持ち時間を算出することといたします。ただいまの時刻、午後1時34分でございます。自民党さん62分、公明党さん34分、日本共産党さん34分、友愛中央さん34分、日本創新党さん20分ということでございます。

 それでは、理事者の説明に対する質疑を行います。

 発言を願います。

○田辺委員
 それでは、幾つか質問させていただきますが、最初に、議案第75号について質問いたします。

 たしか、この実施は来年3月1日からというふうに前回の委員会で報告があったと思いますけれども、この条例の施行日というのはいつを考えておられるのか。それは区の規則で定めるということですけれども、何日と考えているのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 それから、もう1点は、前回の私の質問でも500台を超える放置自転車があるというお話をされていましたね。今回71台ということですけれども、とても追いつく数字じゃないわけでありますが、そうしますと、今後の問題としては、駐輪場については、利用登録がされるわけで、利用者が特定されるということになりますと、そのほかにあふれる人がたくさん生まれるわけでありますから、今までの経過も含めて、対応には十分に配慮する必要があるんじゃないかと思いますけれども、どう考えておられるかお聞かせいただきたいと思います。

 それから、議案第76号でありますけれども、第2−6街区のところで新たに児童館の建設ということで、都市計画決定もされ、そしてこうした提案が行われているということですが、以前この第2、第4街区のところでは学校施設の環境問題が地元住民のほうから意見として出されていたと思うんですけれども、おさらいになって恐縮でありますけれども、学校環境に対する対応は、結局どういうふうになったのか、お聞かせをいただきたいと思います。

 それから、議案第77号でありますけれども、前回もこの問題については私の意見は述べましたけれども、1つお聞きをしておきたいんですけれども、手続をとることなくという先ほどの説明がありましたね。この文章でも、2回にわたって申請をされて、その期間については使用許可を出したということですけれども、もし手続がされていれば、この方たちの入居の継続というのは可能であったのかどうかということを1つお聞きしておきたいと思うんです。

 それから、3人の子供たちの問題です。中学生と小学生2人おられるということで、今、ひとり親世帯ということになっているわけですけれども、この3人の子供たちの生活と学業への影響というのは、当然この問題を通じて出てくるのではないかと思いますけれども、改めて十分な配慮が必要だというふうに思いますが、これまでも都市整備部、いろいろなきめ細かな対応をしてきているというふうに私も聞いておりますけれども、今後の対応について、どういう配慮をされるのか、その点をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。

○有賀土木部管理課長
 駐輪場についての御質問にお答えいたします。

 まず初めに、今回の条例の施行について、区規則で定めるとなっているという点についてでございますが、こちらの清杉通りの駐輪場につきましては、現在、施工中ということでございまして、最終的に3月1日を目途に開設をしたいというふうに考えております。今回この条例案について御審議いただきまして、その中で条例可決後につきましては、工事の進捗状況にあわせて、区規則の中で施行日についても決定していきたいというふうに考えております。

 それから、清杉通りの駐輪場、収容台数71台ということでございますけれども、こちらについては、毎年中央区内の各駅前の放置自転車台数を調査しておりますけれども、今回該当する清杉通りにつきましては、JR馬喰町、それから都営新宿線の馬喰横山、浅草線の東日本橋という駅がありますが、この3駅合計で約500台程度の放置自転車がありまして、現在の状況ではなかなか全部を収容できないというふうに考えておりますけれども、今後につきましては、現在、歩道上も含めまして駐輪場がつくれる適地というようなものを探しておりまして、一方におきまして施設整備という中で駐輪場をなるべくふやしていきたい。また、そのほかの手法としましては、例えば放置禁止区域の指定、そういうようなものによって放置自転車を削減していくというような形で、ソフト、ハード両方の対策によって最終的にこの地域の放置自転車を減らしていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○望月地域整備課長
 まず、議案第76号での学校に対する影響ということでございます。

 これは、二丁目の三菱地所の開発での件だったかと思っておりますけれども、その際に直接学校への影響はそれほどなかったというふうに私は記憶しておるんですけれども、特にその点で学校と、もちろん計画上の配慮はいたしておりますけれども、都市計画の段階で特に大きな問題になったとは記憶してございません。

 それから、議案第77号につきまして、もし手続をしていれば可能だったかということでございますけれども、20年1月以降につきましては、当該明け渡しを促す文書をお送りして、定期的に訪問を重ねたり、退去に向けたお話をしております。区としましては退去に向けたお話ということで、手続がされたとしても、そのまま引き続き居住が可能という形ではなく、基本的には退去に向けたお話をするということで考えております。

 また、3人のお子様に対する配慮ということでございます。

 こちらにつきましては、当然、お子様に対する教育環境を含めた配慮、大変大切なことだと認識しております。そうしたことを受けまして、今回訴訟を提起いたしますけれども、実際に退去していただく、もし執行という形になりますときには、教育の環境の配慮ということで、年度末あるいは学期末という、そうした大きなお休みのとき、そういったところでの執行の対応ということを教育委員会とも連携を図りながら対応してまいりたいと考えてございます。

 以上でございます。

○田辺委員
 どうもありがとうございます。

 議案第75号に関連してでありますけれども、今お答えいただきましたが、放置禁止区域の設定という問題です。駐輪場をつくれば、その周辺をそういうふうに設定するということを、あちこちでやってこられたわけですけれども、これは同時に設定するという考えなんでしょうか。先ほどお話あったように、今、500台を超える放置自転車があると。収容台数は71台だということで、残される自転車台数はかなりあるわけですから、そのことを考えて、今後地域と協議をして進めるということなんでしょうか。それをもう一度お聞かせいただきたいと思います。

 それから、76号については、三菱ビルの建設の関係で、私の記憶では、ごく一部でしたけれども、一部変更して対応したという話を聞いておりますけれども、今のところ、こうした問題で新たに意見が出ているということではないということですね。はい、ありがとうございました。

 それから、第77号でございますけれども、子供さんたちの生活と学業に影響を与えてはならないという配慮で、判決をもらった後の執行のことだと思いますけれども、これについては年度末あるいは学期末について検討したいと、こういうお話でありますが、本当に率直に言って、いろいろ子供たちも感じていることだろうというふうに思いますよね、お母さんだけじゃなくて。これからの子供たちの成長を考えますと、やはり十分な配慮が必要だなというふうに思います。くれぐれも対応をお願いしたいと思います。

 以上です。よろしくどうぞ。

○有賀土木部管理課長
 放置禁止区域の設定についてでございますけれども、放置禁止区域設定の区の基本的な考え方としましては、まず駅前の放置自転車につきましては、やみくもに放置禁止区域をかけましても、自転車はなかなか行き場所がないということで、実効性が伴わないということで、まずは一定程度以上の駐輪場、受け皿駅周辺に整備しまして、その上で、その後に段階的に放置禁止区域をかけていくという考え方でございます。ですので、今回の場合も、まず第1弾としまして、清杉通りに71台の駐輪場を整備しましたけれども、今後なかなか適地というものを探すのは厳しい状況でございますけれども、法律の改正等によりまして広幅員の歩道にも駐輪場をつくれるようになりましたので、地域の方の合意も必要でございますけれども、そういった制度も活用しながら、駐輪場の整備を、少し時間はかかってしまうかもしれませんけれども、順次進めて、その進捗状況、それから駅前の放置自転車の駐輪状況等を勘案して、将来的には放置禁止区域をかけて適正化に努めていきたいということでございます。

 以上です。

○田辺委員
 ぜひそうした十分な対応をしていただきたい、こう思います。

 発言を終わります。

○小坂委員
 では、幾つかお願いします。

 まず、75号、放置自転車のほうですけれども、まず細かな点をお伺いさせていただきたいと思います。

 先ほど地域の声を聞きながら駐輪場を整備していくというふうなことをおっしゃいました。そこからすると、この駐輪場の設置に関しては、日本橋のそのエリアのまちづくり協議会での意見はどうであったのか教えてください。

 2つ目が、一応これも確認ですけれども、この71台の整備における予算は幾らで行われたのか教えてください。

 3点目が、歩道のところにつくるという形になっておりますけれども、その場合に、歩道のそのあたりというのは緑化するような場所でもあるんですけれども、緑化との兼ね合いですよね。本来であれば、このような場所というのは緑化している場所であるんですけれども、そのあたりの兼ね合いとか工夫とか、なされるものなのか教えてください。

 もう一つは、これはちょっと大きな話ですけれども、区民の皆様の駐輪場整備に関しての不満度はどれぐらいあって、また、そのような政策を望む要望等、そのあたりはどの程度を区としては理解しながらこのような政策を行っているのか、考え方を教えてください。

○有賀土木部管理課長
 まず、まちの声でございますけれども、大変申しわけございませんけれども、まちづくり協議会の中でどのような意見が出たのかは、現在資料がございませんので、お答えすることはできませんけれども、ただ、この駐輪場をつくるに当たりましては、当然、歩道上につくるということで、その地先の方に、ある程度道路の利用に関しまして制限等が加わるということもございますので、こちらに駐輪場をつくるに当たりましては、地域の方と協議をさせていただいて、その中で地域の方の合意のもとにつくってまいったということでございますので、御理解いただきたいと思います。

 それから、もう一つ、私のほうから、自転車に関します区民の声はどうかということでございますけれども、こちらにつきましては、世論調査等でも実施しているとおり、放置自転車に対する、自転車対策全般に対する区民の方の要望は非常に強いというふうに認識しております。そういったことで、交通安全上の問題もありますし、景観上の問題もありますし、私どもとしましては、駅前の放置自転車対策というものをこれまでも積極的に進めてまいりましたけれども、先ほど来、御答弁させていただいていますとおり、やはり物理的になかなか土地の確保等が難しいということで、区民の方の御要望に沿うような形で現在進んでいない部分はあろうかと思いますが、さまざまな手法を今後使いながら整備に努めていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○近江道路課長
 私のほうからは、整備費用と駐輪場と緑化の兼ね合いについてお答えいたします。

 今回の整備費用につきましては、おおむね380万円余りということでございます。

 次に、緑化との兼ね合いでございますが、一般的には路上駐輪場整備に当たりましては、歩道の拡幅後に行うということでございます。歩道の拡幅に伴いまして緑化をする面積もふえますことから、緑化も行いつつ、さらに生み出されたスペースで、地先の方の了解のもと、駐輪場を設置していくというような作業を進めております。

 以上でございます。

○小坂委員
 どのようなまちづくりでも住民の皆様の合意形成のもと、行っていく必要があるということでおっしゃいましたが、では、地域の皆様と協議して合意を得たというのは、実際、具体的にはどんな形で合意を得たのか、そのあたり、もしおわかりであれば教えていただければと思います。

 緑化との関係では、これは緑化をしながら自転車を置くというふうな、そのようなアイデアというのはなかなか、同時にというのはなかなか難しい話なんでしょうか。そういうのは見たことはないですけれども、下が芝生だったら、その上に自転車を置けるかもしれないし、そのあたり、より工夫して、せっかくのスペースをつくったんだから、一方では、それは緑化する場所もふえるかもしれないし、自転車も置ける。ただ、両方が一緒になってできないものかと、このあたり、また工夫をよろしくお願いします。このあたりは一応要望です。

 区民の要望を反映しながら、やはり政策はしていかなくてはならないというところでありますけれども、世論調査を見てみると、駐車場、駐輪場の整備に関しては不満をかなり持っているんですよね。不満は持っていると。御存じのように不満は一番大きいんです。ただ、要望の高さに関しては低いという、なかなかどのように扱っていったらいいのか難しい施策かなというふうには感じております。今後も駐輪場を整備していかなくてはならないんですけれども、であれば、そんなに要望は高くないんだけれども、不満は何で多いのかというところの御理解がもしあれば、教えていただければと思います。

 進めていきますけれども、このような整備に関しては、計画性を持って整備していく必要があろうかと。当然、計画に沿って行われているということで理解しておりますけれども、その計画においては、中央区自転車駐車場施設整備計画に沿って行われているというふうに私は解釈しています。平成6年11月の策定に基づいて行われているというふうなことかと思うんですけれども、であれば、どのような方針で今後このような駐輪場をふやしていく方針なのか、そのあたりを教えていただければと思います。

 まちづくり基本条例が今後運用されていくわけですけれども、その中での駐輪場をどのようにふやしていくかという、その辺のまちづくり基本条例の中での位置づけや、中央区住宅マスタープランの中での駐輪場のふやし方の位置づけなりの考え方をお聞かせいただければと思います。

○有賀土木部管理課長
 まず初めに、清杉通りの駐輪場について、住民との合意形成をどのように図ったかということでございますけれども、現在、詳しい資料を持ち合わせておりませんので、はっきりしたことをお答えすることはできませんけれども、基本的に、これまで駐輪場を歩道上につくる場合は、大きなものについては町会長さん等にお話をするということ、それから、もう一つは何よりも地先の方の合意を得ることが必要だということで、それぞれの一戸一戸の地先さんに対して駐輪場計画を御説明して、その上で各地先の方の合意をとりながら、全体として計画をまとめてきたという手法をとっております。

 それから、今後の駐輪場設置の計画でございますけれども、ただいま委員からもございましたとおり、現在、駐輪場設置につきましては、基本的な計画を持っておりますが、そのほかに、もうちょっと短期間のスパンで実施計画のようなものを持っておりまして、その計画の中でどこにどういう駐輪場がつくれるのではないか、それにつきましては、具体的な場所まで指定して駐輪場計画というのを持っておりますけれども、ただ、そちらにつきましても、例えば区の建物等に駐輪場を設置する場合は比較的区の裁量の中でできるわけですけれども、今回の清杉通りのような場合には、やはり地域の方との合意形成を図っていかなくてはならないということで、計画どおりに進まないものも出てきますが、私どもとしましては、現在、中期的な計画で具体的にどこにどういう駐輪場ができるかということで、そういったようなものを先行的に調査しながら中期計画を定めて、その中で駐輪場をつくっているという状況でございます。

 それから、今後の方針でございますけれども、今後、駐輪場をつくるに当たりましては、基本的には区が公共施設を整備するとき、あるいは駅前の広幅員の歩道、そういったものを活用して駐輪場をつくっていくということが1つございます。それから、もう一つは、今、委員からもありましたとおり、まちづくり基本条例のようなもの、こういったようなものの中で再開発等によって地域貢献をしていただくというような形で駐輪場を民間の方のお力をおかりしながら整備していくという方法も一つの手法だというふうに考えておりまして、今後こういったようなものについても、積極的に進めていきたいというふうに思っているところでございます。

 それから、もう一つは、広くとらえれば駐輪場問題ですけれども、自転車そのものを総量をなるべく少なくするような方法というのも、広い目で見まして駐輪場対策だというふうに考えておりますので、例えば今話題になっておりますレンタサイクルとかシェアリング、こういったようなものについても検討をして、総合的に対策を進めていきたいというふうに考えております。

 以上です。

○望月地域整備課長
 住宅での駐輪場ということでのお尋ねでございますけれども、現在、中央区におきましては、市街地開発事業指導要綱におきまして、敷地面積が100平米以上の共同住宅等につきましては、1住戸につき1台以上の割合で自転車駐輪場を整備することと指導しておりますので、そういったことは今後も続けてまいりますので、そういったマンション等についての駐輪対策というものは、その中で指導してまいりたいと思います。

 以上でございます。

○小坂委員
 1つ、区政世論調査の中で結構不満を持っていると、駐輪場に。それに関してはどうですか。

○有賀土木部管理課長
 失礼いたしました。

 区民の方が不満を持っている。不満と要望とのアンバランス、差ということでございますけれども、区の政策の中にはいろいろな政策がございますけれども、駐輪場利用というものはすべての方が押しなべて広く駅前の駐輪場を使っているかというと、そういうわけでもございませんで、どちらかというと、ある程度限られた範囲の方がお使いいただいているという部分もありますので、そういう意味で、不満に思っている方と要望との間に多少差があるのではないか、そのように感じているところでございます。要するに、使っている方にとっては非常に不満だというような、そういった部分があるのではないかというふうに感じております。

 以上です。

○小坂委員
 さまざまな御答弁ありがとうございます。

 短期的な施策の中では、駐輪場をどのように整備していくかというところの一応の青写真なりがあるというふうなことをおっしゃっていました。恐らくそれは基本計画2008の中での計画だと思われます。その計画のほうを見ていくと、駐輪場整備は今後10年間で7カ所行っていくということで、この5年間において6カ所というところで、平成20年は1カ所、平成21年は2カ所というふうなところでふえていく中での駐輪場整備というところだと思います。駐輪場の整備の7カ所というふうなところは、そうしたら、具体的なところで頭にあるということかと思いますけれども、この7カ所はどこを差しているのか、また放置禁止区域指定1カ所や移送業務強化3駅、撤去業務強化4駅というふうなところが具体的にわかっているのであれば、参考に、こちらを述べていただければと思っております。こちらが1点です。

 まちの声を聞きながら駐輪場整備をしていく中で、今回もそのようなことをしていくというところですけれども、ぜひとも、これはやはり大きな問題かと思いますので、まちづくり協議会なりの議題かと思うんです。であれば、しっかりとまちづくり協議会にもかけて、このような施策の提案をしていっていただければありがたいと思います。これに関しては、そのエリアのまちづくり協議会は恐らく開催されてもいないと思うんですけれども、間違いがあれば訂正していただきたいと思いますけれども、開催されているのであれば、これは議題であったと私は思います。ぜひとも要望ですが、このような駐輪場整備におきましての話題はきちんとまちづくり協議会にかけて、合意を得て提出していただきたいと思います。

 不満が多いというところですね。利用者が特定しているので、そのようなことで、利用している人たちは不満を持つというふうなことになっているということでありますが、もしかして自転車を持っていない人も不満を持つかもしれないです。それは、放置自転車ということであれば、持っていない人も不満を持ちますよね。要らんところに自転車があって歩道が狭くなるのでありますから、自転車利用者だけの施策ではないと思います。

 区の視点が駅前という方向に向いているのはわかるんです。ただ、今後整備していかなくてはならない場所というのは、駅前だけではないと思うんです。今回は駅前の提案もありましたし、また今後も短期的には駅前は整備していくけれども、では住宅区域とか、そのあたりやそれ以外の場所でも、まちの陰になるような場所においては、何か変に自転車なりバイクがとめられていて、それが歩行者の歩行を妨げているというふうなことは、中央区のいろいろな地域において見られるんです。であれば、そのあたりに関しても、いかにそれらの放置自転車を減らしていくかというのを考えていかなくてはならないと思うんです。今回は駅前だったんですが、今後、駅前に限らず、中央区全体を見て放置自転車を減らしていくというふうな視点はおありなのか、そのあたりをどのように考えているのか。恐らくそのあたりの考え方は、答弁の中でもありました。自転車の総数を減らしていくとかいうところで、今後考えていらっしゃる自転車利用のあり方検討会ですか、その中でも駐輪場の全体的な配置計画も考えていくのであろうと思いますが、もう一度このあたり、駅前だけでなく自転車の放置というのを減らすべき箇所というのは中央区で至るところにあると思いますので、それに対してどのように減らしていくのかということの考え方をお聞かせいただければと思います。

 ちょっとそれに突っ込んでいきますけれども、撤去した自転車の保管場所は、佃の、もしくは月島といったらいいんですか、都道の下の撤去自転車保管場所というので保管するというふうになっておりますけれども、そこは都道なんですけれども、これは念のための確認なんですけれども、都道を使用しているということは、これは使用料とかかかっているのかどうか、基本的なところで申しわけないんですけれども、教えてください。

 もう一つ、今後、一生懸命放置自転車、駅前も整備していかなくてはならないということで、毎年駅前の自転車実態調査されていると。11月4日に去年はされていて、資料は提出していただいておりますけれども、全体で4,582台の自転車が放置されているという実態。その中でも馬喰町駅は490台ということで、こちらの整備は確かに緊急を要するので、今回の御提案はまさにそれに従って、解決すべきところからアプローチしてくださっているというのは理解させていただきます。

 このような整備とともに、放置自転車の整理整頓に関しては、社団法人の中央区シルバー人材センターにも委託して、放置自転車をきちんと並べるというふうなお仕事をしていただいていると。これも基本的なところですけれども、その委託料というのは全体で大体どれぐらいかかっているのか、教えていただければと思います。

 もう一つ言うのであれば、自転車だけでなくてバイクのほうも問題であるんですけれども、バイクの駐車場施設整備計画というのはあるのかどうか、そのあたりを教えてください。お願いします。

○有賀土木部管理課長
 まず初めに、駐輪場の整備計画でございますけれども、ただいま委員から7カ所というお話がございましたけれども、7カ所のすべてが整備計画で何年度に何をつくるというのが決定しているわけではございませんけれども、基本的には、駐輪場の整備につきましては、現在具体化しているものについては、すべて日本橋地域だというふうに記憶しております。

 具体的には、茅場町駅ですとか、ただいまありました馬喰町駅、東日本橋駅周辺、それから水天宮前駅周辺、こういったところをまず一番最初に、具体的にどこの場所にどういうものがつくれるかということを既に調査しておりまして、それに基づいて今後実施していきたいというふうに考えておりますが、すべてが計画どおりに実施できるかどうかについては、今後それぞれの地域とのお話し合い等もございまして、現在既に計画中のもので一部なかなか難しいというようなものも出てきているという状況でございます。

 それから、放置禁止区域の指定につきましては、今回、人形町地域に新しい駐輪場ができましたので、駅前の放置状況等も見ながら、今後放置禁止区域をかけていきたいというふうに考えております。

 それから、移送強化駅ですけれども、移送強化駅、確かに4カ所ありますけれども、申しわけございません。こちらにつきましては、今、資料がございませんので、後ほど答弁させていただきたいというふうに思います。

 それから、駅前の自転車だけではなくて中央区全体で駐輪場整備をどういうふうに考えているのかというお尋ねでございますが、ただいま委員からもございましたとおり、放置自転車は駅前だけではございません。特に、最近は自転車ブームというようなものもございまして、エコですとか環境面で自転車を大変利用されている。そういう方々がレジャーですとか観光、買い物等で中央区内のいろいろなところに自転車を利用して行かれているということで、例えば先ほどお話ししましたとおり、大規模開発、こういったようなものの中で地権者の方等に協力していただいて、今後は駅前だけではなくて、それ以外の場所を含めまして、繁華街等を含めまして、全体として中央区の放置自転車対策をどうしていったらいいか、区だけではなくて民間の方との協力体制、こういったようなものも築きながらやっていきたいというふうに考えております。

 さらに、まちづくり協議会のお話ですけれども、今後整備を進めていくに当たりまして、まちづくり協議会等にかけるかどうか、これはその施設の大きさとか状況によって、その都度判断させていただきたいというふうに考えております。

 それから、都の土地の使用料でございますけれども、こちらにつきましては、現在お支払いしていなくて、無償でお借りしているという状況でございます。

 あと、バイクの駐輪場でございますけれども、バイクの駐輪場整備計画というようなものは、現在持っておりません。ただ、法律の改正等によってバイクの駐車違反が非常に厳しくなったというようなこともございますので、バイクの放置については大変問題だというふうに考えております。こちらにつきましては、今まで区の駐車場をバイク駐輪場に転用したりしてきました。ですので、今後もバイク駐輪場につきましては、区の施設等で転用できる場所がないかどうか、それを含めまして、あとは区の車道等を使ったバイクの駐輪場もできることになりましたので、そういった車道等を使った駐輪場の整備、こちらについても今後の検討課題だというふうに考えております。

 それから、シルバー人材センターの委託料でございますけれども、シルバー人材センターの委託料につきましては、先日も御答弁させていただいたところでございますけれども、駐輪場の整備ということで、シルバー人材センターに年間で2,700万円、これは駐輪場内の整備ということで、シルバー人材センターにお支払いしているという状況でございます。

 以上です。

○小坂委員
 今後とも駐輪場の整備のほうを、駅前だけでなくて区全体でというところでお願いしたいと思いますし、自転車の利用のあり方検討会、こちらでも駐輪場の整備に関しては検討するんだと思いますが、ぜひとも区の全体の中で、駅前でないけれども、放置自転車がたくさんある場所がありますので、そのあたりの改善に向け、何らかの検討をしていっていただきたいと思います。お願いいたします。

 また、バイクのほうに関しても、よろしくお願い申し上げます。

 最後のところ、駅前のほうは無理であるということになれば、どちらかというと、このような中央区のシルバー人材センターの方々に仕事を委託して、きれいに自転車を並べるというのも一つの手かもしれません。つくることだけが、この狭い中央区でやるべきことかというと、それは難しいと。シルバー人材センターに委託することによって、また雇用も生まれるし、土地がないけれども、対応できるということがありますので、ぜひともこの考え方も一つのあり方かなと思います。進めていっていただければと思います。

 では、次に移ります。

 訴訟関連でありますけれども、これに関して、これも細かいんですけれども、ちょっと気になるのが、平成12年から20年までの間が飛んでいるような感じを受けるんですけれども、このように飛んでしまっているのは何なのかなというのが気になるんです。中央区立まちづくり支援用施設条例の規定では、そんなに待てないですよね。この条例上は、すぐに出ていかなくてはならないような条件になってしまうと思うんですけれども、その条例の中では、どれだけ待てるというふうになっているのか。そこからすると、こんな期間、普通は待てないんじゃないかなと思うんですけれども、そのあたりが気にかかりましたので、教えていただければと思います。このような訴訟に関しては、費用というのは大体どれぐらいかかるのか。

 訴訟が起きたということは、本人は知っているのかどうか。明け渡し請求書を郵送して訴訟を提起する。訴訟したということは、相手は知っているんですか。このあたりを教えてください。

○望月地域整備課長
 訴訟についてのお尋ねでございます。

 まず、平成12年から20年までが飛んでいるのではないかということでございますけれども、この間、区としましては文書の送付、訪問、また電話等、いろいろな方法によりまして相手の方と接触をしております。そうした中で、その間においては手続をしていただきたいという、そういったお話を進めていたところでございます。そうした中で、今回の訴訟に踏み切っているわけでございますけれども、条例上の規定でいつまでという形でいきますと、特にそういった部分ではないわけでございますけれども、今回お住まいいただいているまちづくり支援施設については、本人からの手続が何もないままに来ていると。ですから、使用料の部分の発生もしておりませんし、手続がされていないわけでございますので、使用許可もしていないという、そういった状況の中で住み続けられている、不法にお住まいになられているという状況でございますので、そういった施設の維持管理の立場から、私どもとしましては、今回の訴訟の提起という形で踏み切っておるわけでございます。

 また、訴訟の費用ということでございます。

 こちらにつきましては、現在、特別区の法務部と御相談をしながら、この取り扱いを御相談しておりますけれども、その中でお話として出ておりますのが、郵券を、郵送の代金ですけれども、それを含めまして4万円強程度というものが想定されるだろうというものが、現在までお聞きしているところでございます。

 また、本人が承知しているかどうかでございます。

 これにつきましては、御本人に直接お会いしまして、そういった訴訟の提起ということの説明もしてございます。ですから、御本人も今回の訴訟の提起というのは御承知なさっている、そういう状況でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 わかりました。

 それで、この使用許可は前の夫に出されているということであれば、前の夫は訴訟の相手にしなくても大丈夫なのかどうか、そのあたりと、法的措置委員会にかけられておりますけれども、その委員会のコメントはどうであったのか教えてください。

○望月地域整備課長
 前使用者に対しての訴訟ということでございます。

 こちらにつきましては、法務部のほうと御相談いたしまして、現在居住されている方はその当時から御一緒に居住されております。そうした中で、前の方はもういらっしゃらないわけでございますけれども、今お住まいの方に対して訴訟を提起することが妥当であろうという、御相談の中でそういった回答を得ておりますので、今回お住まいの方が訴訟の相手という形にしております。

 また、法的措置委員会につきましてでございますけれども、そちらの意見でも、これまでの状況をかんがみますと、今回の法的措置についてはやむを得ないだろうという、そういった判断でございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 訴訟になってしまったのは大変残念ではありますけれども、このやりとりの中で判断すれば、これはいたし方ないところもあるかと思います。ぜひとも、この訴訟の方針にありますように、訴訟遂行の方針では、本件訴訟において和解及び上訴並びに訴えの変更をすることができるものとするということで、全面対決ではなく、何らかの和解の方法なり、うまくされていっていただけるように本区のほうも御努力いただければと思います。前委員もおっしゃっていますように、お子さんがいらっしゃるということですので、お子様への配慮はぜひともよろしくお願いします。

 このようなことは事例がないかとは思いますけれども、区にはこのようなまちづくり支援用施設が何カ所かございます。その中ではこのような事例はほかにはもうないのかどうか、念のために教えてください。

○望月地域整備課長
 他のまちづくり支援用施設における状況でございますけれども、こういった事例は発生してございません。本来の建物の利用目的としましては、建てかえの際にお使いいただく施設でございますので、そういった観点からも、このような状況になっているものはないと。また、罹災をされた方で長期にわたる方につきましては、これ以外の方もおられましたけれども、既にお話し合いにより退去された方もおりますし、この12月に退去という予定の方もお1人いらっしゃいます。そういった中では、そのほかにはないという状況になってございます。

 以上でございます。

○小坂委員
 では、こういう形にはなってしまいましたが、ぜひとも相手方のお子様のことも配慮しながら、対応のほうをよろしくお願い申し上げて、私の質問は終わります。

○増渕委員長
 それでは、質疑を終了いたしましたので、これより採決に入ります。

 まず、議案第75号、中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例について、起立による採決をいたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立をお願いします。

〔賛成者起立〕

○増渕委員長
 全員起立と認めます。——御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第76号、中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例について、起立により採決をいたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立をお願いいたします。

〔賛成者起立〕

○増渕委員長
 全員起立と認めます。——御着席ください。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 次に、議案第77号、訴えの提起について、起立により採決いたします。

 本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

〔賛成者起立〕

○増渕委員長
 全員起立と認めます。——御着席願います。

 よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。

 本会議における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○増渕委員長
 ありがとうございます。さよう取り扱わせていただきます。

 それでは、これをもちまして閉会といたします。

 ありがとうございました。

(午後2時22分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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