平成24年 企画総務委員会(4月12日)
1.開会日時
平成24年4月12日(木)
午後1時30分 開会
午後3時21分 閉会
2.開会場所
第二委員会室
3.出席者
(9人)
委員長 増渕 一孝
副委員長 志村 孝美
委員 押田 まり子
委員 高橋 伸治
委員 富永 一
委員 植原 恭子
委員 田中 耕太郎
委員 守本 利雄
議長 石田 英朗
4.出席説明員
(10人)
矢田区長
小泉副区長
中島企画部長
黒川企画財政課長
内田副参事(都心再生・計画担当)
島田総務部長
長嶋総務課長
春貴職員課長
中島防災危機管理室長
高橋防災課長
5.議会局職員
田野議会局長
荻原議事係長
武藤書記
猫塚書記
6.議題
- 企画・総務及び財政の調査について
(午後1時30分 開会)
○増渕委員長
これより企画総務委員会を開会いたします。
それでは、議会局職員紹介をお願いいたします。
○田野議会局長
(4月1日付人事異動に伴う議会局職員紹介)
○増渕委員長
ありがとうございました。
それでは、続きまして、理事者紹介をお願いいたします。
○小泉副区長
(4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)
○増渕委員長
それでは、常時出席者以外の理事者の方は退室をお願いいたします。
なお、本日は理事者報告の関係で企画部副参事及び防災課長が出席しますので、御了承を願います。
それでは、理事者報告をお願いします。
○中島企画部長
1 「労働スクエア東京」跡地複合施設基本構想・管理運営基本方針の策定について(資料1)
2 築地市場移転に係る経過と今後のスケジュール(資料2)
○島田総務部長
3 平成24年4月1日現在の職員数について(資料3)
○中島防災危機管理室長
4 宮城県石巻市との災害時相互援助協定の締結について(資料4)
以上4件報告
○増渕委員長
ありがとうございました。
発言の時間制について、発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願い申し上げます。ただいまの時刻、午後1時54分でございます。自民党さん56分、公明党さん29分、日本共産党さん29分、みんなの党さん29分、民主党区民クラブさん29分となります。
それでは、理事者報告に対する質問に入ります。
発言を願います。
○押田委員
私は、資料1について少し質問させていただきます。
すばらしい施設ができ上がるかなというふうに思っています。基本コンセプトもすごいですね。「知をつむぎ、ひと、まち、文化を育てる生涯学習の拠点」、すごいコンセプトで、整備のコンセプトを見ても、「多様な目的で訪れる幅広い利用者の生涯学習ニーズに適った活動空間を創設する」というふうに書いてあります。これだけのことを計画を立てられてコンセプトをつくられるに当たっては、企画部が中心でおやりになったんだろうとは思いますけれども、本当に横断的にいろいろな分野がかかわってくる施設ですので、どういったメンバーというか、どういった方たちがこの基本の計画を立てられたのかということを、まずお知らせいただきたいと思います。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
労働スクエア東京跡地の活用計画の庁内の検討体制ということでございますけれども、施設計画を検討いたします会議体といたしましては、副区長をトップに、関係部長で構成をいたします施設建設委員会というものを持ってございます。この検討に当たりましては、重要な節目でこの会議体におかけする形で合意形成を図ったものでございます。また、実務レベルにおきましては、この施設に関連をいたします教育委員会の図書文化財課、それから区民部の文化・生涯学習課、福祉保健部高齢者福祉課、障害者福祉課、文化・国際交流振興協会、それから都市整備部営繕課の課長、係長などをメンバーといたします会議体に、それから営繕課が加わりまして、企画部でそれを主宰いたしております。11月以降、設計会社、管理運営の委託業者をまじえまして、こういったメンバーで検討を重ねてまいったところでございますけれども、検討に当たりましては、この会議体のほかに、例えば教育委員会の図書・文化財課と企画部とで他の自治体の先進的な事例を視察させていただいて議論を深めるであるとか、あるいは各施設の現場に赴いて直接ヒアリングをするといったようなことを重ねまして、合意形成に臨んだというような経過でございます。
以上でございます。
○押田委員
ありがとうございました。
本当にそうだと思うんですよね。すばらしい施設をつくるに当たっては、全庁的にいろいろな取り組みをなさっているというのは感じるんですけれども、ただ、ここで全く新しいものをつくるのと違って、ここに例えば今まであった京橋図書館を持ってくるとか、敬老館を持ってくるとか、今まであった施設を移転してくる場面がすごく多くなってくるわけじゃないですか。そういうときに、そうしたら、そこに今まであった問題点とか要望とか、ほかの施設を見に行くこともすごく大事なんだけれども、例えば敬老館でもこういうところが問題になっていて、ハードの整備なわけだけれども、ハードを一回つくっちゃうと、なかなかそれは動かせない。そうすると、ソフトでどんな問題点があったのかをきちんと把握しながら計画を立てていくことが必要だし、今後の取り組みとして、どんなふうにそこを考えてやっていらっしゃるのかということをもう一回お示ししていただければ。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
この施設計画におきまして、どのような問題があって、今後新しい施設でどのように展開をしていくかということでございます。基本計画でも掲げておりますけれども、この施設整備の背景といたしましては、まずは利用者の多様なニーズや高度情報化にこたえていくための図書館を整備して、それを生涯学習の拠点として位置づけていくというところが、大きな課題でございました。そのための施設として労働スクエア跡地の取得の見込みを得まして、あわせてこのような恵まれた立地を最大限に生かして、区政のいろいろな課題にこたえていくためには、どのような施設を加えていったらよかろうというような視点で検討を加えました。その結果、この図書館と一緒に整備をすることによって相乗効果がねらえます周辺施設、郷土天文館、文化・国際交流振興協会、それから高齢者の生きがいづくり、くつろぎの場になっております敬老館を加えましたらば、それぞれのところでさまざまな講座、講習といった生涯学習の事業が展開されていることもございますし、また、いろいろな角度から図書館に接していただける機会を用意できる。また、逆に、図書館におきましても、本を読みに来るついでにいろいろなまちの歴史や文化に触れていただけるようなこともねらえる。そのようなことをねらいまして、このような施設の再編整備ということを考えたところでございます。
以上です。
○押田委員
ありがとうございました。
それはよくわかるんだけれども、例えば今まで図書館に対して、こういうところがもうちょっと改善されたらいいねとか、そういう意見とか希望みたいなものの集約というのをなさって、こういう計画にいったのか。敬老館だって、さまざまな問題があったじゃないですか。使い勝手とか、使っている人たち、そういうこともちゃんと把握をした上で次のステップに行かないと、すばらしいものができても、また同じようなことになってはしようがないというふうに思うのね。
それと、もう一つ、例えば桜川敬老館は移転してくるんだけれども、その後、保育園があって、その桜川敬老館の跡がどうなるのかとか、郷土天文館の跡がどうなるのかとか、その辺もわかったらお知らせをいただきたいなと思うんです。
よろしくお願いします。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
本施設に複合します図書館をはじめとする現行の施設につきましては、複合化に当たりまして、当然ながら、現在このような課題があって、新しいところに移ることによって、こういった解消ができるということを現場のほうで議論して、この施設計画につなげているという経過がございます。
また、それぞれの施設が移転をした後の跡地につきましては、先ほど委員のほうから桜川敬老館の跡地についてお尋ねがございましたけれども、そこにつきましては、今後、例えばですけれども、特別養護老人ホームと一体的に整備をすることも一考であろうとか、一つ一つそのような、例えば現時点ではこのような可能性が考えられるというようなことをあわせて整理を進めているという現状でございます。
以上です。
○押田委員
ありがとうございます。
いろいろ何で申し上げているかというと、前の京橋図書館のときもそうだったんですよね。蔵書のことについて言うと、スペースがなかなかないので、そこまで蔵書をとれませんとか、閉架に置いてありますとかという話があって、今度はかなりスペースも広くなると思うんですが、閉架で図書をいっぱい持っているというのも大事だけれども、開架がすごく大事だと思うんですよ。私なんか、アナログと言われても電子辞書というのが余り好きじゃなくて、自分で辞書を広げると、例えば本と引いたら、その後で本物とか本人とか、前がいろいろ出てくるとか、それを見られるのと同じように、本を選ぶのにも、この本を読みたいと思って来る人じゃなくて、本を見ながら、どれがいいかなと探せるような、そういった施設をつくってもらったらいいなというふうに思っていますので、せっかくこれだけのことをなさるんだから、今もおっしゃったように中を見ながら来て本を読んでいただくって、とってもすばらしいことだと思うし、活字離れが物すごく進んでいる今ですから、中央区の図書館へ行ったらこんなことがあったんだよと。
だって、すごいじゃないですか。仮称だけれども、本の森ちゅうおう。森って、うっそうとして、いっぱい木があるから、いろいろな木があるから森なので、それにたがわないような施設をつくっていただきたいなと思って。これからもずっとどういう形でできていくか注目をさせていただきますので、ぜひいいものをつくっていただきたいというふうにお願いして、終わります。
○富永委員
資料4の石巻市との災害相互援助協定のことについて、ちょっとお尋ねしたいんですけれども、3月11日に地震が起こって、それから1年ちょっとが過ぎたんですけれども、今、中央区が石巻市に対して行っている支援は、物資、それから人的なものを含めて約4,000万円ぐらい今まで使われているというようなことを聞きました。今後やはり2年目、3年目になっていくと、当初だったら、例えば毛布とかストーブが必要、そのような避難所で使うようなものが必要でしたが、それがだんだん日用品だったり、使うようなものも変わってくると思うんですね。そうすると予算の組み方に関しても、例えば今まで必要だったものが必要なくなってくる。そのかわりにほかのものが、施設的なものですとか、そういった違うものに対しての支援というのが今後必要になってくると思うんですけれども、中央区としては、これから10年、20年いく中で、どのようにそのような支援体制を変えていくのかというようなことをお聞かせ願いたいんですけれども。
○長嶋総務課長
石巻市への支援についてでございますけれども、発災当初はレトルト食品から始まりまして、物資の不足というものに対応してまいりました。1月には石油ストーブという形で物資、それから人的なものも含めてですけれども、支援をしてきたと。今、石巻市に対しての私どもの認識でございますけれども、基本的には物資については、今の段階では支援しなくても、ある程度石巻市のほうで確保できるだろうと。もちろん、もし必要があれば、ぜひ私どものほうへというお話をさせていただいております。ですから、物資に関しましては、石巻市が本当に必要なもの、それを一つ一つ石巻市と連絡を密にとって調整をしていって、必要があれば支援していくというふうに考えております。
むしろ、今、私どもが認識しておりますのは、例えば復旧工事ですとか、そういった意味で人的な部分がかなり苦しいというようなお話を聞いております。その関係で、平成24年度から事務職員、それから土木の技術職員をそれぞれ1名ずつ長期に派遣をしているというような形になっています。
今後、10年、20年というときにはどういうふうに事情が変わってくるかというのは、今、この時点でははっきりとは申し上げられませんけれども、恐らく復興に関しての支援というのが中心になってくるだろうというふうに考えております。
以上です。
○富永委員
ありがとうございます。
今後、人的なものに支援の内容が変わっていくというようなお話をいただきましたけれども、今までの年間約4,000万円ということを365日で割ると、1日10万円強ぐらいですね。そうすると、人件費にしても、そんなに多くは、例えば土木の作業員を派遣するとかというようなこともできないと思うんです。今後その部分に関しては、もう少し予算をふやすですとか、あと逆に、何か中央区が向こうに施設をつくって、それを向こうの人たちに使ってもらうような形で、中央区からもらった施設みたいな感じで形に残るようなもの、やはりこういう協定を結んで、今後お互いに何かあったときに助け合っていきましょうということであれば、何かきちんとした形になるような地域の災害センターみたいなものとか、そのようなものも、例えば中央区で向こうにつくってあげるとか、そういうようなことというのは考えられるんでしょうか。
○長嶋総務課長
まず、人的な問題ですけれども、これについては、委員の御指摘のとおり、私どもとしても、規模からいって、そうそう多くの人数をあちらに派遣するのはなかなか難しいのが実情でございます。また、正規職員ということになりますと、この派遣のためだけじゃなくて、当然20年、30年と中央区の中でやっていっていただかなければならないというようなこともございますので、それについては慎重に対応していかなきゃいけない。石巻市にしてみれば一人でも多くのというお気持ちは重々わかるんですけれども、私どもとしても、物ではなくて人という話になると、やはりそこら辺は慎重に今後検討していかなきゃいけないだろうと考えています。
それから、私どものほうが施設を、記念というか、せっかく協定を締結したということでとの御指摘だと思いますけれども、今、私どもはまず第1に、かなり被害が大きいということで、復興事業というのがまず当然一番最初だろうと思います。それから、ついこの間、そういった協定を締結させていただき、これが1年で終わるということではございませんので、今後そういった記念とかいうことも石巻市のほうとしっかり話し合って、今何が必要で、一番最初にやらなきゃいけないのは何かというものを十分協議して、今後の課題というか、検討というふうに考えているところでございます。
○富永委員
ありがとうございます。
実は、現地を視察しに行ったときに、真っ先に、例えば学校とか何か医療施設みたいなものを中央区がお金を出してやってあげたらいいのかななんていうイメージがあったんですけれども、年間に限られている予算というものを聞いたら4,000万円ということでは、とてもじゃないけれども、そこまでは夢のまた夢になっちゃうんだなというのを感じて、現実はなかなか難しいと感じておるんですけれども、今後、中央区ができればずっと支援していくような形で、向こうから支援がないようなことが、今、一番かなと思います。近々また大きな直下型の地震と騒がれていますけれども、それはないにこしたことはないので、今後、力いっぱい、石巻市を中心にいろいろなところが被災しているので、何とか元気になれるように頑張っていけたらと思います。
どうもすみません。ありがとうございました。
○植原委員
それでは、資料1について教えていただきたいと思います。
前委員の御質問にも通ずるところがあると思いますけれども、先ほど御答弁の中で、これをお示しいただくに当たって視察等もなさったということですが、例えば具体的にもし視察されたところを、何カ所かおありだと思いますので、どういうところを御参考とされたのか教えていただけたらありがたいです。お願いします。
それと、もう一点は、やはり本の森ちゅうおうというのが物すごくインパクトがありまして、期待をしているんです。やはりすばらしい図書館という複合施設であるということで、例えば具体的に、この図書館の蔵書数とかも、1つ何か区として目標としていらっしゃるのかどうか。数ではないかもしれませんけれども、やはりたくさんあるというイメージがどうしてもあるものですから、その辺についてのお考えが具体的におありなのかどうか教えていただきたいと思います。
それから、ゾーニング計画の断面図、これもすばらしいなと思っているんですが、敬老館については、複合施設といいながらも全く別で、ここには敬老館は見えないわけなんですけれども、別の施設として併設という形なのかどうか。どこかで図書館とつながるようなお考え、その辺までまだ、細かなところはこれからだと思いますけれども、もしその辺の、敬老館との交流等についてもお考えがあるのであれば、ハード面での交流があれば、お知らせいただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
3点の御質問にお答えをいたします。
まず、この施設計画に当たりまして、どのような視察を行ったのかということでございますけれども、例えば近隣でございますれば、千代田区の日比谷図書館、それから葛飾区で最近オープンいたしました図書館、北区の図書館といったところを視察してございます。また、この施設のゾーニング案に非常に近いイメージを持ちましたのは、武蔵野市に昨年8月にオープンをいたしました武蔵野プレイスという、本区で今回お示しをしました形に近い、さまざまな機能が複合的に図書館として一体的に整備をして行われているというような例がございまして、それも非常に参考にさせていただいたというところでございます。
それから、蔵書数につきましては、今回、移転によりまして、京橋図書館、現在2,500平米ほどございますけれども、それがかなり広い形で使われるということになります。それに伴いまして、蔵書数も、現在33万冊でございますところ、50万冊までを目標にできたらというふうに図書館では考えているところです。また、開架につきましても、現在10万冊の倍ぐらいを目指していければなというふうに図書館のほうでは目標を持っているところでございます。
また、敬老館につきましては、施設の位置づけとしては図書館と敬老館というふうに2つ掲げさせていただいているんですけれども、その趣旨といたしましては、敬老館専用で御利用いただく入浴であるとか憩いの場であるとかといったものが必要になるであろうということから、位置づけとしては敬老館ということで、図書館とは別に掲げさせていただいております。
場所につきましては、恐れ入ります。資料1の8ページでございますけれども、5階部分に浴室・憩いスペースとございますけれども、ここに現在の敬老館の浴室、休憩室といった機能を、中心に持っていきたいというふうに現在は考えているところでございまして、ここに限らず、現在御利用されているカラオケあるいは講習といったところにつきましては、スタジオであるとか、あるいは講習につきましては広い講習室を使っていただく、それから生涯学習の展示の場としてギャラリーというようなものがございますので、そういう形で図書館全体を敬老館の方に御利用をいただき、活動の場を広げていただくというようなことを目指しているところでございます。
以上です。
○植原委員
ありがとうございました。いずれにしても、大変楽しみにして期待をいたしております。
1点、先ほど図書館等に対するこれまでの課題とか要望とか、そういう集約はという御質問もございましたけれども、その辺も含めて、これから詳しく綿密な計画に当たられると思うんですけれども、今まで図書館のイメージというのは、やはり静かな場所ということでありまして、今回のところでは出会いとか、また語れる場所とか、お茶をいただきながら本が読めるとか、本当にリラックスしてできる、そういう意味では新しい、そういうニーズもあると思いますので、期待をしているところです。スタディルームということで、ここにも、これもあくまでもイメージ図なので、どうかなと思って、あえてお聞きするんですけれども、例えば今までも私、何回か、今ある図書館の中でお見かけしたことがあるんですが、中学生ぐらいですかね、何人かで学習で来ている場合に、図書館の中に机があって、何人かで座って学習していても、どうしても意見の交流をするところがあると、やはり周りの方から注意をされて、出ていかざるを得なくなってしまったりを何回か見ていて、かわいそうになということで感じたことがありました。
図書館という施設柄、やはり静かにしなくてはいけないところだということで、その辺のことも、今度は新しい会議室みたいなところは子供たちも自由に使えるような、少しぐらいの会話をしながら使えるような部屋があるといいなというように思っていますが、このスタディルームというのはそういうふうに受けとめてよろしいんでしょうか。細かなことで恐縮ですけれども、できれば、そういう現状、そういう場面もありますので、それにこたえられるようなお部屋も設けていただけるとありがたいなと思っていますので、もし御見解がありましたら、お願いいたします。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
新しい図書館のイメージでございますけれども、よく言われる静かな環境でという図書館の本来のもともとの役割も十分に確保しつつ、本への触れ方というのは、さまざまなニーズがあると思ってございます。静かな環境で読書をされたい方、あるいはカフェなどの少しにぎやかなところで本を、ほかの環境も目に触れながら本をごらんになりたい方、さまざまなニーズがあると思いますので、この施設では、そういった静かな空間、リラックスをされるような空間あるいはにぎやかな空間を複合的に配置をしていきたいというふうに考えてございます。
委員お話しのスタディルームにつきましては、委員の御指摘のとおり青少年の学習活動あるいはサークル活動などで御利用いただけるようなことをねらってございまして、また青少年に限らず、ビジネスマンの方が生涯学習あるいは自己啓発の場として御利用いただけるというようなことをねらっているところでございます。
以上です。
○植原委員
ありがとうございました。大いに期待をいたしておりますので、よろしくお願いいたします。
終わります。
○田中(耕)委員
私も資料1の労働スクエア東京跡地の図書館計画についてお伺いさせていただきたいと思います。
まず、コンセプトからお聞きしたいんですけれども、立地の特性上、当然区営の施設として、区立施設として図書館、生涯学習交流館の整備を進めてはいると思うんですけれども、実態としては、都心の、ましてや八丁堀、東京駅からも近いという場所で、先ほどお話もあったように、近所のビジネスパーソンですとか来街者が訪れるというようなケースですとか実態が多くなると思うんですけれども、その利用者像、具体的に言うと、利用者の割合が幾つとまでは申し上げませんけれども、実態としてどれくらいのことを想定しているのか、純粋に区民の利用者の方と、それ以外の方の割合などのイメージですとか、調査としてどういう像を描いておられるのかというのをお示ししていただきたいというふうに思います。
その中で、先ほどのスタディルーム等のお話もございましたけれども、自習室等、いろいろなところであるんですけれども、民間で自習室等を経営している会社さんなんかもあって、非常にニーズ自体はあって喜ばしいことなんだと思うんですけれども、やはり席に限りがあって、1人の方が長く占有されてしまって、なかなか使えないというような例は、他の図書館ですとか類似施設でよくある話だと思うんです。そういうことに対する考え方、先ほどの利用者像と関係してきますけれども、どういうふうにお考えなのかというのを、やや細かい点になってしまいますけれども、お知らせしていただきたいと思います。
それと、以前にさらに原案というか、たたき台として、参考としてパース等をお示しいただいたこともありまして、そのときはかなり吹き抜けといいますか、オープンスペースを、多分今回のコンセプトや計画よりも大胆にとってという話で、もちろんあれはかなり原案の原案というお話なんだと思うんですけれども、そこから具体的にどういう提案を変えたというか、変えなければならないというような思いに至ったのかということをお知らせしていただきたいというふうに思います。当然、昨年の震災等の影響で、備蓄等の問題ですとか防災の備えを充実させたいというお話もありましたけれども、それ以外の使い勝手の面ですとか変化についての考えをお知らせしていただきたいと思います。
それと、名称、これも仮称なので何とも申し上げられませんが、本の森ちゅうおうということで、特に問題がなければ、基本的にこの名前を採用しようというお考えなのかどうかということをお知らせしていただいた上で、この名前がいい、悪いということは特に私も思っていないんですけれども、例えば公募するですとか、いろいろな方法もあると思いますし、仮称なんですけれども、こういった名称をつけようと思った根拠というか、理由、また中央を平仮名にあえてされている点とかも、やや個人的には気になる部分もございますので、本の森ちゅうおうの名前、もちろん仮称だということも踏まえて、今後の考え方についてお知らせしていただきたいと思います。
まず、その点をお願いします。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
まず、利用者のターゲットということですけれども、区民と来街者の割合ということ、数字ではなかなか難しいんでございますけれども、まずは区民第一の施設であるというふうに基本的には考えてございます。区民におきましても、青少年から子育て世代、それから中央区で区民であり働いていらっしゃる方、それから御高齢の方々、なるべく広い方に本に触れていただき、また本以外のきっかけで図書館にかかわっていただきたいというようなことで、このような複合施設を考えているというところでございます。
また、ビジネスマン、来街者につきましては、在勤者も含めたニーズにこたえていくことは、施設全体に活気をもたらしたり、あるいは区内企業の間接的には支援につながったりとか、それから特色ある図書館づくりといったさまざまな効果があると思ってございまして、来街者あるいはビジネスマンのニーズにも積極的にこたえていきたいというふうに考えているところでございます。
ただ、今後、委員御指摘のような席の占有の問題でございますとか、あるいは利用料金を設定して、どんなふうに運営をしていくかといったようなところも含めまして、今後、ソフト面について検討していきたいというふうに考えてございます。
次に、以前の絵とどのように変わったかということでございますけれども、昨年9月にお出ししました基本コンセプトでございますが、あれにつきましては、都との間で用地の取得のめどが立ちまして、今後、設計の契約行為に入っていくという前段階で、前提条件としてのコンセプトをまとめたということでございます。今回、今後、設計に取りまとめていくに当たりまして、施設の整備方針でありますとか、管理運営のあり方について検討を進めました結果、幅広い区民に利用いただけるような施設とするために、建物全体を一体的に管理をしていくことが必要であり、効果的であろうというふうに考えたところでございます。そのために、さまざまな機能が交わり合って、人の出会いや交流が自然に生み出せるようなゾーニングが必要であろうというふうに考えましたところから、今回お示しをしたような絵になったということでございます。
また、名称、本の森ちゅうおうということでございますけれども、さまざまな目的、機能が交わり合ったということをイメージするために森というような表現をしているところでございまして、中央を平仮名にしましたのは、よりやわらかいソフトなイメージでアピールをしていきたいというふうに考えたものでございます。
この名称の今後でございますけれども、この計画につきましてパブリックコメントをしていきますので、そういった区民のお声も踏まえながら、この名称を変更する必要があるかどうか、あるいは公募する必要があるかどうかといったところにつきましても、検討したいと考えてございます。
以上です。
○田中(耕)委員
ありがとうございます。
名称については、仮称であるけれども、今のお話だと、このまま採用される可能性も当然あり得るというお話かというふうに思います。いろいろ思いがあってつけていただいたので、人によって多分判断する基準は違うと思うんですけれども、個人的には、全く誤解されることはないと思うんですけれども、中央区の森という事業もやっておりますので、何となくそれと、一瞬見た瞬間は同じイメージというか、頭をよぎったものですから、そういった点も踏まえて多角的に、やはり名は体をあらわす部分も非常に大きいと思いますので、このネーミング自体はコンセプトには多分合っているんじゃないかなとは思うんですけれども、多角的に検討していただきたいと思いますし、必要性によっては公募ですとか、さまざまな方法も今後検討していただきたいなというふうに考えております。
先ほどのスタディルーム等のお話の中で、場合によっては利用料金制をというようなお話があったんですけれども、施設によっては、こういう料金を負担していただくような場所とかというのは幾つかあり得るんでしょうか。例えば、今回、さまざな講習室等も大小あるかと思いますので、それを借りるとかという場合は、当然利用料金等が発生するというのは想像にかたくないわけなんですけれども、今のスタディルームですとか、その他、併設施設等でそうやって利用料金等を考えておるような施設とか設備というものがあるのか否かを、念のため、お知らせしていただきたいというふうに思います。
お願いします。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
利用料金をいただく必要があるだろうと考えている施設につきましては、先ほどから申し上げているスタディルームでありますとか、あるいはホールを貸し出した場合の利用料はちょうだいする必要があるのではないかと考えてございますけれども、また展示を行う場合の入館料などについても検討する必要があると考えてございます。それらを無料にするほうが妥当なのか、有料にするほうが妥当なのか、有料にする場合にはどのような水準が適当であるとか、その辺につきまして、今後検討してまいりたいと考えております。
以上です。
○田中(耕)委員
了解いたしました。
利用者の便宜を図る上で、逆に料金を適切に設定したほうが当然望ましいことが多いと思いますので、また慎重な御検討をお願いいたしたいというふうに思います。
次に、資料3の職員数について1点だけお伺いしたいんですけれども、国家公務員の新人採用が非常に減ったということが先般大きな話題となりましたけれども、本区における新人の採用状況について、現在どうなっているのかというのをお知らせしていただきたいと思います。
お願いします。
○春貴職員課長
中央区の職員の採用状況でございますけれども、本年度4月1日で52名の職員を採用いたしております。これは、事務職員、建築職、土木職、保育士等々を含めまして、全員で52名の採用を図ったところでございます。
以上でございます。
○田中(耕)委員
過去、この10年とかでも結構なんですけれども、大きな推移というか、流れについてどうなっていますでしょうか。
お願いします。
○春貴職員課長
申しわけございませんけれども、今、数字を持ち合わせておりませんが、事務職員については、ここ二、三年で一番多い採用となっております。また、ほかの職種につきましても、充実する部分について採用をふやしております。
私からは以上です。
○田中(耕)委員
大きな枠組みで新入職員の大きな増減はないという考え方でよろしいということですよね。要するに、新人の採用を特に抑制したりは、大きな傾向としてしていないということだけは確認させていただきたかったので、そういうことでよろしいんですね。わかりました。ありがとうございます。
資料4の石巻市との災害相互援助協定についても、1点だけお知らせしていただきたいんですけれども、今般の姉妹都市提携は、石巻市に対する今までの支援を具体的な形にした一つの形態だというふうに思っておりまして、高く評価をしたいと思うんですけれども、今、石巻市の現状として、本区以外の姉妹都市ですとか、こういったような協定の締結等がされているのか否かということを、実態としてお知らせしていただきたいというふうに思います。
お願いいたします。
○高橋防災課長
石巻市が現在、災害時の援助協定という形では、結んでいるところはないと。交流関係のいわゆる協定等を結んでいるところがあるというふうに聞いてございます。
以上でございます。
○田中(耕)委員
石巻市のことでございますので、詳細はもちろんこちらでわかっていない点も多いと思うんですけれども、石巻市が本区以外で例えば何かそういう協定ですとか、姉妹都市等で協力しているようなまちが仮にあるのであれば、同じような立場の区市町村で、いわゆる三角関係による相互協定を結ぶとかという形とかも、例えばあったりもしますし、支援の体制にも協議して分担して行うことなどもできるかというふうに思ったものですから、お聞きしたんですけれども、では今のところ、そういう具体的な取り組みを、本区以外で本区のような取り組みをしている区市町村は、とりあえずはないという、そういうことでよろしいでしょうか。お知らせください。
○高橋防災課長
石巻市のほうにつきましては、今般の震災でさまざまな自治体からの援助といったものはあったかというふうには理解しているところでございますが、これに伴って協定という形での援助というところは、まだ聞いてございません。
○田中(耕)委員
ありがとうございました。
今後長いおつき合いを当然させていただくということになると思いますので、ぜひとも他の状況変化の対応を見ていただきたいというふうに思います。
終わります。
○守本委員
私も労働スクエアの跡地のことについて、若干お聞きしたいと思うんですが、きょう出していただいた資料を見てまいりますと、イメージ的には図書館機能をベースにしながら、世代間の幅広い交流の場というようなイメージが伝わってきているんですけれども、そこで、また本の森というようなイメージ的なもの、これも含めて、いわゆる図書館機能をベースにしてというのは、まさにそういったところに来ているのかなというふうに思っているんです。
せっかくこういう京橋図書館が移転をするという形の中で、図書館というのは何であろうかと。これから先の図書館のあり方、そういったものも基本ベースに入れていく必要があるのかなというふうに感じているんです。というのは、今、活字文化が廃れてきているというような言われ方もしておりますけれども、やはり活字の文化というのは、私はこれからもしっかりと築き上げていかなければいけないというふうに思っております。思っておりますが、一方では、やはり活字ではない形の読書というようなことも既に、iPodというんですか、iPadというんですか、私はその辺のところは疎いので、あれですけれども、そのようなことも出てきている。
同時に、図書館機能を中心にするということで、例えばそばにブーケ21とか、そういう施設もあるわけですけれども、そこだけではなく、中央区内にはもろもろの施設がある。その施設と、いわゆる本の交換便ということだけではなく、そういうような伝達方式、あるいは読書がここに来なくてもできるような、そういうネットワーク、そんなこともこれから先考えていく必要があるのかなと。
先ほどは目標50万冊ですか、本は活字文化をこういったところからしっかりと守っていくということで大事だということを前提にしながらですけれども、新たなこれからの時代に沿った図書館像というものをどのようにお考えになっていらっしゃるか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
本施設の図書館部分についてのお尋ねでございますけれども、図書館そのものをどうしていこうかというところにつきましては、教育委員会を中心に、この検討と並行しながら集中的に検討しているところでございます。複合化におきます施設全体の計画の中に、現段階におきましては、差し当たって委員お話しのようなデジタル化時代に対応したサービス、ICTを利用した御利用であるとか、デジタル情報を最大限に活用して体験的に学んでいただくようなイベントあるいは企画あるいはハード面の整備と組み合わせながら、デジタル時代に対応したサービスを提供していきたいというふうに考えてございます。
また、施設外から図書館へのアクセスにつきましても、積極的に考えたいと思ってございまして、どこの範囲までカバーできるかというのが今後の検討でございますけれども、本施設以外の区内の施設から本の貸し出しサービスを受けられたり、あるいは図書館で持っている情報にアクセスできたり、そのようなことを検討したいというふうに考えてございます。
以上です。
○守本委員
まさに、今、企画段階ですから、まずハードのところをしっかりと築き上げて、それからソフトがその中にどう生かされるかというところにつながってくるんだろうと思うんですけれども、基本コンセプトというようなことであっても、やはりソフト面があってハードもつながっているよという、相互の形が見えてくると、非常にわかりやすくなるのかなというふうに思って質問させていただいているところです。
もう一つは、やはりハード的にも、帰宅困難者3,000人収容というようなことも書かれておるわけですけれども、それとあわせて、ちょっと問題は違うんですけれども、非常にこの施設を世代間の幅広い交流というような形の中で、エスカレーターを中心にということが言われているわけですけれども、エレベーターはないんですか。一応この図面で見ると書いてないように見えたんですけれども、あるなら教えていただけると同時に、それと、3,000人の問題も、帰宅困難というのは、死者が生じた場合、特に直下型の地震が起きた場合には、まず今、中央区は帰らないでいられるような企業との調整をしていこうじゃないかと。帰宅困難者をなるべく内部のところでとめていこうということが、今、進められておりますね。それでも、やはり帰宅困難の方が生じてくるんだろうと思うんですけれども、そういったものとあわせながら、帰宅困難者対策をしていかなくちゃいけないんですが、3,000人というのは、この中でどれだけ機能できるのかなというふうに思うんですけれども、その辺のハード的なところの面も御示唆いただけますか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
まず、エレベーターについてでございますけれども、資料でございますと8ページをごらんいただけますでしょうか。
8ページの左側、1階部分をごらんいただきますと、エントランスを入って、すぐ左手にEVという表示がございます。EVが2カ所ございますので、現段階におきましては、この2カ所でエレベーターを設置していきたいというふうに考えてございます。
また、帰宅困難者を受け入れるスペースにつきましては、この施設、ホールあるいは豊富に共用スペースがございますので、そこをすべて使っていきますと3,000人は受け入れられるという、ハード的にはそういう確認をしているところでございまして、実際に災害が起こったときにどのように運用していくかというところにつきましては、今後、設計を進めながらソフト面の観点で検討を進めていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○守本委員
わかりました。8ページのところに、確かに書いてありました。
帰宅困難者ですけれども、どういう地震が来るかというのが、今、いろいろなことで想定しなくちゃいけないんでしょうが、帰宅困難者って何日ぐらいの困難状況というのを想定されていますか。
○高橋防災課長
帰宅困難者が区内でどれほど滞留するかという御質問だと思いますが、現在、私どもが進めております帰宅困難者対策協議会に向けての準備会の中で、さまざまな事業者の皆様と意見交換をしているところでございますが、基本的には1日程度、いわゆる交通機関が回復するまでの間ということの議論が中心となってございます。回復しない場合についても、徒歩で翌日昼間、安全が確認できれば徒歩で帰宅できる人、そういったものも含めて、24時間程度ということでございますが、東京都では、現在帰宅困難者を発生させないために3日分の備蓄をということで対策を進めているところでございます。東京都の考え方は、まだはっきり示されてきていない部分もございますので、そういったものとあわせて、帰宅困難者がどのぐらいの滞留日数になるかといったことを対策協議会の中、準備会の中でも明確にしていきたいというふうに考えてございます。
以上です。
○守本委員
想定ですから、どこまで想定できるのかというようなことはあるんですけれども、最近のいろいろな学者等や東京都や国等から発表されているものなんかを見ていくと、ああいう大地震が本当に来たときには1日で交通機関が復旧するかどうかというのも含めて、かなり厳しい状況もあり得るんだろうなというふうに思っております。想定のことは、ここではあえてそれ以上あれしませんけれども、いずれにしても、3,000人収容云々ということであれば、最低限でも今のお答えでは1日分の水、食料等の問題も含めたことも当然ここに措置しておかなければいけない問題であろうということ。
と同時に、9月の段階でもちょっとお話をさせていただいたように、新大橋通りを渡らなくちゃいけないんですが、桜川公園という公園があって、その奥にはブーケ21があって、そこには桜川敬老館もあるということで、きょうお示しいただいたものは、あくまでも跡地のところのコンセプトということなんですが、9月の段階でも私は指摘をさせていただいたんですが、やはり公園と一体となった形のものができていくことが、より全体的な像としてイメージも、またさらには区民の期待にしっかりとこたえていけるものではないかということを指摘させていただいたんですけれども、帰宅困難の問題一つにしても、例えば桜川公園の大型のテントを張る形の中で3,000人以上収容することもできる。それがどうかということはともかくとしても、そういったこともあるし、ブーケ21の問題もある。
前回、9月のときには公園の図面というか、出ていましたよね。あそこの地下道なり何なり、というのは、あそこは八丁堀の交差点を渡らないといけませんけれども、地下道なり陸橋でも、そういう一体となって使えるような形のものをというふうな提案もさせていただいているわけですので、例えばこの図面を見ても、そういうことは全く出ていない。1つには、2階ぐらいから公園のほうに、陸橋を渡してでも使えるんじゃないかとか、地下道がとか、きょうは出ていませんよね、全くね。全くもう考えてないということでよろしいんでしょうか。ぜひともそういったところも組み入れていただきたい。
敬老館も、この8ページにも書いてあるんですが、きょうは企画総務委員会ですから、もとの担当の部長さんもいらっしゃるんですけれども、敬老館も今、いきいき館と名称も変わって、これからもっと進みますね。団塊の世代がどんどん高齢化していく、高齢社会になるという時代の中で、やはり敬老館そのものも、こういう機会に敬老館というのは何なのかということもしっかりと考えて、今までは敬老館はおふろの施設があった。お茶を飲んで、畳の、また将棋や碁も打てるというようなところの中で憩いの場として、しっかりとそういう実績を積み重ねてきたということは否定はしません。しかし、これから今の世代が高齢の中に入っていく中において、そういうことだけで敬老館、いきいき館と、名称だけは変えていますけれども、いいんだろうかという問題は課題となっているんじゃないかと。
ですから、逆に言えば、こういう施設を含めながら、敬老館というのは何なのか。なるほど、敬老館というのは元気なお年寄りが、敬老館というよりもいきいき館という、名前はどうであっても、そういうところに行って学ぶ。だから、そういう意味では、まさにこういう形の中で、8ページにある5階の施設の入浴施設、そこだけおいでいただければいいんですよじゃなくて、ほかのところの部署を使いながら、だけれども、ある程度の年齢が制限されているかもしれませんけれども、年齢の方は御入浴もできます、その後、本も読めます、あるいは若者とも交流できます、ね。ジャズだったり、カラオケ、カラオケと言いますけれども、そういう幅広いお年寄りはふえていますよ。ね、企画財政課長ね。ギターを弾いたり、バンドを組んだり、そういう60、70のお年寄りがふえています。だから、逆に言えば、そういうところは青少年だけが使うものではなくして、お年寄りがバンドを組んで70歳のお年寄りバンドとか、そういうものができ上がってきますよ。使えますよというところをもっともっと広くすることによって、敬老館というものも順次そういう形のものも、あるいは青少年との施設がありますね。昔は青年館じゃなかった。そういったところも、逆にお年寄りは使っていいよというふうなね。
昔は、年寄りのところに若い者は入っちゃいけないというような感じだった。それは年寄りのところだからと。あるいは、女性のところだから、女性以外は入っちゃいけませんよというような、そんな時代もあったけれども、そうじゃなくて、お互いにオープンにしながら、高齢社会を支えていくというようなコンセプトがぜひともしっかりと、ここを中心にしてほしいなという思いがあるのでございますけれども、いかがでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
まず、冒頭でございました帰宅困難者につきましては、食料の備蓄倉庫を地下のほうに設置をするということで現在考えてございます。その運用方法でありますが、何を備蓄するといったようなところにつきましては、今後検討してまいります。
次に、隣の公園、桜川公園等との接続ということでございますけれども、道路の近くの構造などを考えますと、委員お話しの地下の通路であるとか歩行者の専用の橋のようなものを2階部分から設けるといったところも、検討はできるんですけれども、その管理などを考えますと、難しいのかなというふうに考えているところでございます。ですので、災害時あるいは通常の日ごろの一体的な管理につきましては、事業運営の中で十分連続を保っていきたいというふうに考えて検討しているところでございます。
それから、敬老館のあり方とこの施設との関係でございます。この施設、桜川敬老館を、労働スクエア跡地に図書館を整備するということをきっかけに複合すると考えておりますけれども、まさに委員お話しのとおり、従来、浴室それから音楽、図書室といったところで御使用されていた御高齢の方専用で御利用いただける施設というよりは、この施設においては、より広い活動、幅広い活動のために、あるいは多世代、青少年、お子さん方の交流等も図っていただく形で、また図書館と一緒になることによって読み聞かせのボランティアなどもしていただけるというような、そのような活動の幅が格段にひろがっていくというようなところをイメージしているところでございます。
カラオケの御利用について、スタジオというふうにまず考えたんでございますけれども、スタジオにつきましては、委員おっしゃるようなジャズバンドでございますとか、カラオケに限らず多様な御利用が可能だというふうに考えてございます。
以上です。
○守本委員
ちょっとソフトのほうにどんどん入っていっちゃっているので恐縮なんですけれども、やはりハードの中にソフトがあってのハードだということをぜひとも認識していただきたい。
中央区では、大江戸まつり盆おどり大会といって、太鼓の上手な議員さんもいらっしゃるんですけれども、太鼓も練習する場所がなかなかなくて、学校の講堂等を借り、借りられればいいんですけれども、逆に、そういう音が出るものなんかも、若い人だけじゃなくて、そういうスタジオ等が、今は若い人の施設にはそういうのがあるんですけれども、むしろ、繰り返しになりますけれども、お年を召した方もそういったところで利用できる、そういった形のものがどんどん進んでいくことをぜひとも期待をしているところでございますので、そういった意味では、このスタジオのスペース等も含めて、どのぐらいでいいのか。カラオケ程度だったらということでは、少人数。でも、やはりバンドを組んで何人かでということになれば、それだけのスペースも必要になってくるわけですから、ですから、やはりソフトをしっかりととらえながらハードの中に生かしてほしいということを要望して、私の質問は終わります。
○志村委員
労働スクエア東京跡地複合施設についてです。
この場所が、以前の勤労福祉会館、そして労働スクエア東京ということで、区民だけじゃなくて、区民も含めて多くの方々が長年利用してきた場所に建てるということで、ある部分においては、以前の人が建てかえるみたいなイメージを持っている側面もあるでしょうし、あと、どれだけ利用者に浸透しているかわからないんですけれども、図書館とか敬老館とか郷土資料室、郷土天文館などが入るという意味では、今でも多くの利用者の方がいらっしゃるという意味では、やはり利用者、また区民の方々の声を本当に反映した、いい施設につくり上げていきたいなというのは、これまでも議会の皆さんもそうですし、私も意見を述べてきたところです。
そういう点で、今回出されたコンセプトに至るまでに、区民の方々からの意見を聞く機会をどれぐらいとったのか、そして、それがどのような形で反映されているのかお聞かせいただきたいと思います。
あわせて、隣接して東京都第一建設事務所や都税事務所などが入る施設がつくられるということなんですけれども、そちらのほうの、1つの敷地の中での2つの施設になると思うんですけれども、その関連性とか、また東京都が今考えている事務所、東京都第一建設事務所とか都税事務所など、プラスアルファの、例えば総合的な施設にしようとしているのか、そういうあたりの進みぐあいはどうなのか、お聞かせください。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
まず、前回の基本コンセプト以降、どのように区民の意見を聞いてきたかということでございますけれども、前回は設計にこれから入りますという段階で、区のその段階での考え方を取りまとめたということでございまして、かかわりの深い地元の町会に個別に御説明をするといったようなことは重ねてまいりましたけれども、区民へ正式に御意見を伺うという機会といたしましては、基本構想がまとまりましたこのタイミングを使いまして、パブリックコメントを実施し、広く意見をちょうだいしていきたいというふうに考えているところでございます。
また、敷地の残りの2,000平米を東京都が今後も所有すると言っている部分でございますけれども、これにつきましては、かつて第一建設事務所、それから中央、都税、国税等の合築といったお話もありましたけれども、現時点でその構想というのはなくなっておりまして、今後新たな活用を検討していくというふうに考えてございます。その隣にできる施設との接続につきましては、十分な連携を図っていきたいというふうに考えております。
以上です。
○志村委員
都の施設についてのスケジュール感というのは、全く出ていない状況なんでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
さまざまなレベルでお話はあると聞いておりますけれども、確定的なものは現段階ではないというふうに聞いてございます。
以上です。
○志村委員
はい、わかりました。
あと、資料1を見させていただきまして一番印象深かったのは、2ページのところに防災機能というのがありまして、これで3,000人の帰宅困難者収容と備蓄スペースということでした。三越の建てかえといいますか、あの施設整備のときは3・11の前でした。それで、大体3,000人ぐらいでしたか、帰宅困難者対策と備蓄と。そういう意味では、3・11を経て、本当に災害に強いまちづくり、また災害があっても犠牲者を一人も出さないというような立場から見て、2ページに示されているコンセプトの内容、本当にこれは東日本大震災をどう教訓にしているのかというのを感じました。
先ほどもありましたけれども、場所的にはJRと地下鉄の駅の本当にすぐ近くでもありますし、新大橋通りもあるし、あと近くはやはり中小のオフィスビルがあるということですし、また中央区の、ある意味ではおへその部分というか、ど真ん中の部分に位置しているという立地を見ますと、防災機能という点で、災害があったときということを考えると、帰宅困難者対策3,000人と備蓄スペースだけでいいのかなと思うんですけれども、防災機能の点で、ああいう場所にどんな防災機能が求められているのか、そういう御認識をお聞かせください。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
現在、施設計画、設計の取りまとめに向けまして、ハードの最低限の部分を考えていくという観点で、最低限帰宅困難者3,000人を受け入れるスペースと食料等の備蓄スペースは、東日本大震災の教訓を踏まえて、この場所には必要であろうというふうな判断に立ったものでございます。今後、その他、ソフト面も含めまして、どのような防災対策がこの施設でできるかということにつきましては、引き続き検討を重ねてまいります。
また、区全体で検討すべき帰宅困難者を区全体でどのように受け入れていくかといったようなところにつきましては、別の場で検討を進めているところでございます。
以上です。
○志村委員
先ほど施設建設委員会ですか、関係部署と委員会を持ったということですが、ここには危機管理室長や防災課長というのは参加しているのでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
施設建設委員会は、部長級全員で構成してございまして、検討の会議に加わってございます。
以上です。
○志村委員
それにしては、やはり不十分ではないかなというふうに思っています。
私が考えるだけでも、例えば本庁舎が使用できなくなる可能性もあるわけですね。そういうときの災害対策本部とか、また危機管理室、そういうものが、ここが想定できないときに急遽使えるような、第2本庁舎的にね。そういう対応ができるような施設ということも考えられると思うんですよ。スタジオとか放送室もあるわけで、ここからインターネットとか緊急告知ラジオを含めて、区長なり対策本部長とか室長が、いろいろここを災害の指示をするところとして、災害時には活用できるようなこととか、あとは、近くに中小のオフィスもあるし、駅も近いということで、負傷者対策ですね。医療体制。聖路加とかあるとしても、やはり緊急に運び込まれた人たちを手当てができる、緊急の態勢もすぐ災害時にはとれるとか、マンホールトイレみたいに、通常は使わなくても、ちゃんと下水を1本なり2本なり通していて、緊急時には使えるようにするとか、あと災害時の炊き出しもできるようなスペースをとるとか、そういうことと、あと日常的にこういう図書館を中心とした取り組みを進めていくというところまで議論がされているのか、それとも、今後そういうことも含めてされようとしているのか、お聞かせください。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
まず、この基本構想の取りまとめの趣旨ということでございますけれども、図書館を中心として、このような複合施設にして、このような相乗効果をねらっている、そのためにこのようなレイアウトが必要だというところを中心に議論を重ねてきたところでございます。当然ながら、3・11を踏まえて、このような立地に防災上非常に重要な機能を持たせる必要があるということは考えてございますので、現時点で最低限必要だと思われる帰宅困難者対策、それから食料の備蓄スペースについては、レイアウトの中で検討したということでございます。委員御指摘の諸点につきましては、防災上の観点で、今後引き続き検討を進めてまいります。
以上です。
○小泉副区長
防災の本部の関係でございますけれども、今、地域防災計画の見直しの作業をやっておりまして、ここが何らかの形で機能を担うというような、その理由が、状況がどういう状況であるかということも、いろいろ検討しながら、例えば立地的に、余り地理的に近くないほうがいいんじゃないかとか、そういったことも視野に入れながら、例えば、日本橋あるいは月島それぞれの出張所、そういうところでの機能を、防災対策の本部については、持っていったほうがいいんじゃないかとか、そういった議論を進めておりまして、今御心配いただいているような内容についても、地域防災計画の中で見直しを考えているという状況です。
○志村委員
今、いろいろな防災計画を国や都で見直していると。それを待ちながら、区はまた計画を見直そうというような、幾つかの委員会でやりとりもあったと思うんですけれども、今回の場合は中央区でつくれるわけなんですね。そこが大変注目されていると思うんです。例えば、千代田区でしたら、最近、昼間と夜との防災計画をそれぞれ時間に応じて決めると。これもばんと報道されました。今回、新しくこの4,000平米のところにつくる施設、中央区は図書館との複合施設とあわせて、すごい防災の3・11を受けてというのが、パブリックコメントをとるときにでもばんと出せば、やはり私は大きな注目を浴びたんじゃないかなというふうに思いながら質問させていただきました。
そして、先ほど設計会社がもう決まっていて、これをやった後、基本設計から実施設計に入るのかもしれませんけれども、例えばいろいろな図書館も、よその自治体なんかはそうなんですけれども、コンペでいろいろ若手の設計者も含めた、またベテランも含めて、魅力的なものをつくっていくということもあるんですけれども、そういうことは中央区では考えてはいないんでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
設計会社につきましては、昨年9月に設計に向けた基本コンセプトを発表した後に契約手続に入ったものでございますけれども、その段階におきまして、コンペという形をとって、いろいろな御提案をいただいたというところでございます。その中で、今回レイアウトをお示ししましたけれども、この理念に近いような御提案をいただいた設計会社さんのほうが非常にいいという考えで契約に入ったというところでございます。
以上です。
○志村委員
そうでした。たしか、そうでしたね。答弁を聞いて思い出しましたけれども、でも、やはりいろいろな専門家の意見も聞きながら、会社が決まったからといって、それで済まない取り組みをしていただければと思います。
それと、先ほども今ある施設が移動した場合ということもあったんですけれども、図書館が移動した場合ということは、今まで報告ありましたでしょうか。それをお聞かせください。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
図書館が移動した後の施設の利用ということでございますけれども、あくまで現段階、いろいろな考え方があると思うんですけれども、現段階では、例えば新富分庁舎に本庁機能が分散をしておるんですけれども、情報システム課、区民部の区民生活課調査統計係といったところが分散して配置をされておりますが、例えばそれを本庁舎へ集約をしたほうがよかろうとか、あるいはこれを機に全庁の事務室のレイアウトを再度検討したほうがよかろうとか、そのような議論を進めているという段階でございます。
以上です。
○志村委員
何かもうちょっと有効活用ができないかなと、今、一瞬思いましたけれども、それについても、今後いい活用ができるように、私もアイデアを思いつけば提案させていただきます。
次は、市場の問題です。
ここで、合意で勝どき門駐車場を暫定的に有効活用するという、この暫定的というのが、たしか予算特別委員会の中では、にぎわい施設、市場跡地の半分ぐらいを使う施設ができるまでの暫定ということだと聞いたんですけれども、それを確認させていただきたいんです。
私、これは理事者報告に沿って質問しているので、何かこのことばかり言っていると、移転に賛成しているのかなんて言われちゃう場合がありましたので、理事者報告に対する質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
東京都と協議をいたします勝どき門駐車場の暫定的な活用の期間でございますけれども、にぎわい施設というのが平成22年10月に出した構想でございますが、あの形がどうかはともかく、市場が移転した後、どこかに食文化継承の拠点が整備をされなければならないというのが本区の考えでございまして、そういった食文化の拠点が今後の跡地の開発計画の中でしっかりと定まるまでの間を暫定期間というふうに考えてございます。
以上です。
○志村委員
何かもやもやっとしちゃったんですけれども、でも、にぎわい施設という計画はまだ持っていると。それをもとにして、暫定的に活用するというようなことで検討していこうということではないんでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
本区が移転が定まります前に、万が一を想定して出した考え方というのが2つございまして、平成16年の鮮魚マーケット構想、これは市場跡地の3.5ヘクタールを活用したいというものでございました。また、平成22年10月に出したものが、市場跡地の約半分を使って食文化を継承したいという考えを示しておりました。昨年11月1日に東京都が目指します移転スケジュールがいよいよ具体的になったことを踏まえまして、改めてこれまでの要望を整理し、いずれかの時点で食文化の継承は跡地の中のどこかに確保していきたいけれども、それはひとまず置いておいて、当面の対策として、暫定的に区有地を活用した先行営業施設を整備すると。さらに、勝どき門駐車場について、東京都と協議をするという着地に至ったものでございます。
ですので、にぎわい施設という形にこだわらず、食文化の継承は市場跡地の土地利用計画の中で、今後どの部分を使うかということにつきまして、東京都と並行して協議をしていくということでございます。
以上です。
○志村委員
今、答弁でふれなかったんですが、私が言ったのは、勝どき門駐車場を暫定的に活用するという、その暫定的という期間はいつまでなのかということなんですよね。
石原都知事が、では3月26日に予算特別委員会で、中央区との合意に基づいて食文化を継承するために協力していくという答弁は、どういうところまで認識して、石原知事はあそこで答弁しているんでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
2月7日に東京都と本区が合意しました内容は、まず第1に食文化の拠点としてのまちづくりの重要性を双方に認識をするということでございました。その具体的な対応として、勝どき門駐車場の暫定的な活用も一つの方法であるということで項目に盛り込んでいるところでございますけれども、合意した内容の大前提として、食文化継承のためのまちづくりというところがございますので、そのあたりも視野に入れた知事の発言だというふうに考えてございます。
以上です。
○志村委員
私、どうして聞いているかというと、市場の跡地を半分使う施設には勝どき門駐車場も入っているわけですよね、エリアにね。そこは既設施設活用ゾーンとして活用しますとあるわけで、暫定的というのは、どこがどこまで暫定。だから、当初の区が、当初というか、跡地を半分使うというエリアでは、勝どき門駐車場というのはずっと使っているはずなんですよ。ただ、あそこの暫定的というのが一部というのは、ではどこのにぎわい施設なりをつくるところまでなのかというのがわからないんですけれども。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
勝どき門駐車場を暫定的に活用することについて、東京都と協議するんでございますけれども、最終的にどの部分で食文化を継承していくかについては、土地利用計画全体の中で確定をさせる必要があると考えてございます。その結果として、例えば勝どき門駐車場がその最終形であろうという考えはあると考えますけれども、いずれにしても、そのことも含めて、最終的な土地利用計画の中で、この部分が食文化の継承に使われるべきエリアですよということが確定するまでの間が暫定というふうに考えているということです。
以上です。
○志村委員
これは、東京都は売却すると言ったわけですね、民間に。だけれども、もしそういうことを、一部にしろ売却しない部分を残しますよと。合意したということはね。そういう意味で、民間に跡地を売却はしないという部分もある。そこをにぎわい施設なりでつくっていくと。そこを前提としているという理解でいいんですか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
委員お話しのとおり、全部を売却するのではなくて、築地の食文化の継承のためにどこかをそのために残してくださいという主張でございます。
以上です。
○志村委員
でも、どっちにしてもこれからなので、結局担保をとる中でやっているんじゃないということですよね。区のほうの主張も、そのときによって何かいろいろ構想も変わってくるので、どこに基づいて構想しているのか。だから、東京都がどういうイメージでこれからあそこを暫定的に活用、利用するのか。これから話し合うということなんだけれども、そのような何か雲をつかむみたいな話の中で築地の場外の将来は不安になってきている状況です。
あと、合意の前提であるのが、土壌がきれいになっているということですけれども、現在、これまで汚染がされてないということで調査していなかった有楽町層などのところで汚染が判明しましたけれども、これは区画のへりの部分だと。これから、これまで高いボーリング調査でいろいろな汚染が明らかになったところへいろいろな工事が入れば、出てくると思うんですけれども、そういう可能性があると思うんですけれども、そういう認識はどうでしょう。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
工事が始まれば、汚染が出てくる可能性があるかどうかということでございますけれども、当然ながら、例えば不透水層につきましては、工事を始める前に検査をしますれば、汚染があった場合にはそれが拡散する可能性があるということで、もともと工事をしながら調査をして、調査をした結果、汚染が見つかったならば、技術会議、専門家会議に基づいた処理方法で確実に処理をしていくというふうに東京都からは聞いているところでございまして、工事の進捗によって汚染の状態が、都民にわかりやすく公開をされながら処理をされていくべきだろうというふうに考えてございます。
以上です。
○志村委員
でも、そうなると、汚染対策工事のスケジュールは延びることもあり得るということでいいんでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
スケジュールについては、東京都におきましては、平成26年度の開場を目指すということで主張してございますので、そのスケジュールに合わせて東京都が動いていくという前提で区は今後のまちづくりについて検討しているということです。
以上です。
○志村委員
こういう新たに出てきた汚染土壌の量、東京都は最大でどのくらい想定しているのか。
今回の汚染対策工事では、専門家会議では122万立方メートルを入れ換えたりして浄化しようというようなことを言っていたんですけれども、今回、しかし東京都は29万4,000立方メートルですよ、やっているのはね。
だから、そういう意味で、スケジュールは特に期限内でできるという判断等あるそうなんだけれども、では都は、出てくる量をどのくらい想定しているんでしょうか。
○内田副参事(都心再生・計画担当)
今後の工事を進める中で、どれぐらいの汚染が出てくるであろうというところにつきまして、都がどのように把握しているかにつきましては、本区のほうでは把握をしてございません。
以上です。
○志村委員
では、ぜひ合意に基づいて、前提になるわけですから、都が想定している新たに出てくる汚染土壌の量、それの対策、スケジュールも含めて、それを科学的根拠などに基づいた、そういう点、資料を手に入れて委員会に提出していただきたいと思うんですけれども、委員長、いかがでしょうか。
○増渕委員長
ただいまの資料要求の件、いかがでしょうか。
○中島企画部長
土壌汚染対策工事の全体スケジュールというのは、先ほどの資料の中で御説明したとおりでございまして、今後どのように汚染処理が進んでいくのか、これについては、その動向を注視していくという以外、本区においてはないかなというふうに思っております。土壌汚染問題の解決というのは移転の大前提であるということは承知しておりますし、都の責任において完全に無害化されるということを考えるのであるならば、我々は情報は収集いたしますけれども、それは都の責任においてやられるものだというふうに認識しております。
したがいまして、資料収集等は行うつもりはございません。
○増渕委員長
そういうことです。
○志村委員
合意の前提は土壌の安全性ということなので、把握していないのであれば東京都に問い合わせるのが当然だと思いますので、ぜひ問い合わせしていただきたい。
あわせて、やはり進捗状況、安全性を把握しなくちゃいけないと思うんです。
土壌汚染対策工事というのは、洗浄処理とか加熱処理等々あります。それぞれの処理、浄化方法ごとに、その担当している会社、ジョイントベンチャーを含めて、それから処理する有害物質の種類、浄化対象とされる土壌の量、それを1日でどれだけ処理できるのか、そういうのをぜひ都から入手して報告していただきたい。それから、それを1カ月ごとに、大体どのぐらい処理は進捗しているのか、そういうのを報告して、それに基づいて区としても安全に土壌汚染対策工事が行われている、合意も成り立っている、これができなければ、合意なんか破棄ですよ。前提が、そうやって企画部長がおっしゃるようなことを言ってるんだったら。ですから、しっかりと東京都から情報を手に入れて、そして議会に示すということが大事だと思うんですけれども、その点はいかがでしょう。
○中島企画部長
繰り返しになりますけれども、土壌汚染問題の解決は移転の大前提だと。これは、こういう認識を持っておりますけれども、土壌汚染の対策そのものにつきましては、やはり都の責任において行われるべきものというふうに考えておりますので、我々としては、当然情報は収集いたしますけれども、その主体として委員会に御報告する立場にはないというふうに考えております。
○志村委員
企画部長の言っているのは、合意を結ぶ前の話なんですね。合意を結ぶ前の話、区長さんが、また担当の理事者の方々が今おっしゃったようなことを言っても、それはこちらもそうだと思ったの。だから、いろいろな形で東京都に直接、情報公開、開示を求めたりてしたの。しかし、今回合意を結んだと。その合意は、これまでの経過の中では、あそこの豊洲の土地はきれいなことが大前提なの。ということは、それを証明する責任は、中央区に生まれているんですよ。以前は東京都だったんだけれども、しっかりきれいになる、それは合意の大前提なんだから。企画部長が今おっしゃったような、以前のような立場であれば、この合意というのは、万が一本当に汚染がされていたらば成り立たないんですよ。
そういう点では、ちゃんと資料を出すということ、また東京都に対して働きかけるという点を改めてお聞きしますけれども、いかがでしょうか。
○小泉副区長
この件では、委員会の中でのやりとりの中で協議会を設けるということの動きもあるようですから、そういったところからもきちっと情報は出てくると思いますけれども、区としてとれる情報については、きちっととりたいというふうに思います。
○志村委員
相手が石原都政なので大変でしょうけれども、ぜひ最大限の努力をお願いいたします。
以上で終わります。
○増渕委員長
理事者報告に対する質問も終了したと思いますので、議題について御質問のある方、どうぞ。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○増渕委員長
議題、企画、総務及び財政の調査について、継続審査ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○増渕委員長
それでは、これをもって閉会いたします。
ありがとうございました。
(午後3時21分 閉会)
お問い合わせ先:区議会議会局調査係
電話:03-3546-5559