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平成24年 福祉保健委員会(6月11日)

1.開会日時

平成24年6月11日(月)

午後1時30分 開会

午後3時44分 閉会

2.開会場所

第二委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 田中 広一

副委員長 原田 賢一

委員 石田 英朗

委員 富永 一

委員 堀田 弥生

委員 奥村 暁子

委員 青木 かの

委員 石島 秀起

議長 (石田 英朗)

4.出席説明員

(11人)

矢田区長

小泉副区長

平林福祉保健部長

古田島福祉保健部管理課長 

来島子育て支援課長

田中障害者福祉課長

小倉高齢者施策推進室長

小林高齢者福祉課長

吉田介護保険課長

和田保健所長

吉原生活衛生課長

5.議会局職員

田野議会局長

荻原議事係長

猫塚書記

渡邊書記

6.議題

  • 福祉及び保健の調査について

(午後1時30分 開会)

○田中(広)委員長
 ただいまより福祉保健委員会を開会いたします。

 開会に当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 (あいさつ)

 次に、議長より、あいさつ願います。

○石田議長
 (あいさつ)

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、区長より、ごあいさつ願います。

○矢田区長
 (あいさつ)

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 次に、理事者紹介をお願いいたします。

○小泉副区長
 (理事者紹介)

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 それでは、常時出席以外の理事者の方は退室をお願いいたします。

 なお、理事者報告の関係で障害者福祉課長が出席しますので、御了承願います。

 ここで、前委員会からの引き継ぎを中島賢治前委員長より、お願いいたします。

○中島前委員長
 前委員会は、4月17日に開会し、4月1日付人事異動に伴う議会局職員及び関係理事者の紹介の後、理事者より、生活支援ノートについて、「労働スクエア東京」跡地複合施設基本構想・管理運営基本方針の策定について、地域密着型特別養護老人ホーム等の運営事業者決定について、診療報酬の算定方法の一部改正に伴う使用料の額の改定等について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります福祉及び保健の調査については、継続審査となりました。

 以上であります。

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 それでは、理事者報告をお願いします。

○小倉高齢者施策推進室長

 1 「労働スクエア東京」跡地複合施設基本構想・管理運営基本方針に係るパブリックコメントの実施結果について(資料1)

 2 ミドルステイの実施とショートステイの充実について(資料2)

○和田保健所長

 3 ふぐ加工製品の取扱いに係る手数料について(資料3)

 4 中央区内における空間放射線量測定周期の変更について(資料4)

以上4件報告

○田中(広)委員長
 ありがとうございました。

 発言の持ち時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、会派基本時間20分と、1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて、各会派に割り振られる持ち時間といたしますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午後1時50分です。自民党さん53分、公明党さん42分、日本共産党さん31分、みんなの党さん31分、絆さん20分となります。

 それでは、理事者報告に対する質問に入ります。

 発言を願います。

○富永委員
 何点か質問させていただきます。

 まず、最初の労働スクエアのパブリックコメント、資料1の8番の回答のところで、敬老館について動線等の確保などをきちんとするということが書いてあるんですけれども、万が一災害が起こったときの避難経路などのことを考えると、やはり上層の階よりもなるべく低層の階に持っていったほうがいいと思うんです。特に、電動車いすなどは非常に重量もあるので、万が一エレベーターが停止したときに、それをどのような方法で下まで持ってくるのかということを考えると、やはりお年寄りですとか障害を持たれている方の施設というのは低層階に集中させたほうがいいように思うんですけれども、いかがでしょうか。

○小林高齢者福祉課長
 敬老館について、やはり下にあったほうが災害時等はよろしいのではないかという御意見は確かにございます。

 今回5階にさせていただいたのは、全体の中で中ほどにあるということで、高齢者の方にも単に敬老館部分だけ御活用いただくのではなくて生涯学習の場もたくさん御利用いただきたいし、あるいは図書館等もどんどん使っていただきたい。こういった部分で、真ん中の位置にあることで、より高齢者の方々の活動、活躍の場が広がっていくものだということで考えているところでございます。

 確かに、災害時は1階にあるほうが避難という意味では便利だと思いますけれども、多くの方々が、基本的には自立の方が中心であるということがございます。ただ、一方で、確かにつえをつかれている方あるいは車いす等の利用の方も考えられると思います。こうした部分につきましては、災害時のエレベーターの活用等どうなるのか、この辺についても今後とも検討していきたいと思いますし、また、すぐにその場から避難するのがいいのかどうかというのもあると思いますので、総合的な形で考えてまいりたいというふうに考えているところでございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 また、ホールですとか、1つの部屋に大人数収容されるようなこともあるので、避難を必要とするような場合があったときに混乱なく、いっときも早く避難ができるというのは、今、こういう世の中というか、状況ですので、最優先課題の一つとして考えていただけたらと思います。ありがとうございます。

 続きまして、ふぐの製品の取り扱いのことについてなんですけれども、今まで全国各都道府県によって、ふぐの調理師免許に関する取り決めがされている中で、私も飲食業をやっている関係で、東京都は特に厳しいというのはわかっております。

 なぜそこまで厳しいかというと、これはやはり毒に関しまして、摂取した人が死に至るということで通常の食中毒とは違って大変危険があるという観点から、厳しい試験を受けた上での免許制になっていると思うんです。

 それが今回このように、身欠き、それから加工品に関しましては、資格がなくてもできるようになったということなんですけれども、今、いろいろ飲食店も昔と違って安くやるようなところがふえています。厳しい環境の中できちんとした技術、知識を持った人が調理に携わるということだけではなくて、だれでも割と簡単に、調理師の資格を持っていなくても、簡単な研修を受けただけで、店舗で実際お客さんからお金をもらって料理を提供するというのが物すごくふえています。そうなったときに、仮にこれは身欠きということであっても、中には完全に毒がとれていないような部分がごくまれにあるんです。やはりきちんとした技術、知識を持っていない人が、それを知らずにお客さんに提供してしまうというと、重大な事故につながるおそれもあると思います。

 また、そのように簡単にふぐが食べられるようになると、流通の面でも変わってくる。そうすると、今まできちんとした仕事をしていた専門店の人たちにも影響が出てくるのと同時に、流通量がふえれば加工する業者のほうでも、やはり今までとは違って大量に仕事をさばかなければいけない。そうなったときに、今までよりもきちんとチェックをかけていかないと。どんどん安い価格でもって危険な食材が出回るようになったときに、どのようなところで今までと同じような厳しいチェックをしていくのか疑問に思うんですけれども、それはどうなんでしょうか。

○吉原生活衛生課長
 先ほども御説明申し上げましたように、身欠きふぐ、あるいはふぐ加工製品につきましては、食品衛生法あるいは東京都ふぐの取扱い規制条例に基づきまして適正に処理をされていたところでございますけれども、東京都を除きまして、特にふぐ加工製品、ふぐの刺身であるとか、ふぐちりの材料といったものが一般の小売店で買えて一般の消費者がそのまま食べることができていたというようなこと、またインターネット等で一般の消費者が安易に買えるような状況ができていたというところで、東京都が検討を始めたところでございますが、委員おっしゃるように、確かにそういったこともあるかと思います。

 東京都では、そういったことがないように、制度の運用に当たりまして罰則等の規定を整備し、制度の適切な運用を図る、それから都内の関係者に対する制度の周知を徹底するということ、あらゆる機会をとらえまして、ふぐに関する知識の普及啓発に努めるといったことを前提条件といたしまして、こういった改正に踏み切ったというところでございます。

 以上でございます。

○富永委員
 中央区の管内でも、ミシュランで星をとっているようなふぐ屋さんが、出してはいけない肝臓を出して免許が剥奪されてしまったというようなことが、つい先日ありました。やはりこうやってインターネットや何かを通じて流通が活発になって、だれでも簡単にふぐが買えるようになるということは、制度を緩和して流通を手助けするということよりも、本来だったら、逆に危険なものなので、それをもっと厳しくやらないと、何か最悪なことが起こってからでは遅いような気がするんです。東京都が決めていることであるので、それを中央区の保健所に言うのは、また違うような気もするんですけれども、何か制度の見直しというようなところで逆のような気がするんです。

 例えば、罰則を設けるというようなことがあっても、今までふぐの免許をとるのは非常に大変でした。現場の経験も要るし、調理技術も全部必要になって、それぞれふぐを扱っている店舗というのは、より厳しい審査の中でふぐの免許をとって営業をしていたんだけれども、今回、飲食店であればどこでも使えるようになると、どのような罰則をもってやるのか。例えば、飲食店の免許を剥奪しても、飲食店をやるには飲食店の免許のほかに食品衛生責任者の講習を受ければ、それだけでも飲食店が開業できるというような、割と簡単なところで飲食店がふえていると思うんです。そういった中で、やはり命にかかわるようなことなので、かなり厳しくやっていかないと、だからといって、ふぐに関する知識がもっと広まるかといったら、決してそうではないと思うんです。やはりどんどん簡単に広がってしまえば、だれでも扱えるようになるということで頻繁に出回る。そうすると、危険なところもふえてくるので、本当にきちんと考えていただきたいと思います。

○吉原生活衛生課長
 確かに、委員おっしゃるとおりでございます。

 今回、届け出の事務が東京都から特別区の事務となったほかに、その届け出を受け付けるに当たりまして、立入調査といったものも積極的に実施していかなければいけないといった事務も一緒におりてきてございます。そういった観点から、今後また他の食品の業態と同様に、件数にも限りはございますけれども、積極的に立入調査等を実施してまいります。

 以上でございます。

○富永委員
 どうもありがとうございました。

 続きまして、資料4の放射線のことでお尋ねしますけれども、今まで定点で平日毎日、観測されていて週5回だったものが週1回になるということで、まだ地震による放射能の事故があってから1年3カ月、6月11日なので、ちょうどきょうで1年3カ月になる中で、世間的には放射線に対することというのは前ほどは大きな声が出なくて、小さくなりつつあると思うんです。それでも、中にはまだ放射線ということを非常に心配されている方がいる中で、幾ら数値が落ち着いているからといって、いきなり5分の1の回数に減らしてしまうというのは、まだ早いのかなというような気がします。

 貸出機器についても、当初はこれで足りるんですか、もうちょっとふやさなくていいんですかというような声があった中で、これだけ減ってしまっているということは、それだけ終息に向かっていることなんだなと思いつつも、やはり減らし方を段階を追ってやっていかないと、ここで何でこんなに急に5分の1に減らしてしまうんだというような声がもし出たときに、少し安全になったからというのは説得力に欠けるような気がするんですけれども、その辺をお話しいただければと思います。

○吉原生活衛生課長
 委員おっしゃるような御意見もあるかと存じます。確かに、まだ原発からは、事故当時の4月の報道発表ですけれども、8,000万分の1に減ったとはいえ、放射性物質が放出されている状態でございます。

 事故当初は、放射性物質が放出されまして大気中に舞って、そのまま拡散されてしまったもの、あるいは放射性物質が集まる、いわゆる放射性雲、放射性プルームというふうに報道がされておりましたけれども、そういったものができるというケースがございました。その放射性プルームというのが、さまざまな複雑な現象に基づきまして大気中をさまよい歩きまして、それで関東地方のちょうど上空に来たときに雨雲と一緒に雨となって地表に落ちた。それで、一部の地表に放射能の高いところができた、いわゆるホットスポットというものは、放射性プルームが原因ではないかというふうに疑われております。

 そういったことを考慮いたしまして、先ほど保健所長が申し上げましたけれども、中央区を取り囲むように東京都のモニタリングポストが設置されたこと、それから放射能の値も落ち着いてきていること、ただ、そうはいいましても、いまだに放射能は原発から放出されておりますので、放射性プルームといったものがもしかしたら関東の上からまた降ってくる可能性もある。そういったことを早くキャッチするために、週1回の放射線量測定を継続するものでございます。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございます。

 私どももまちでPTAの方々とお話しする中で、大丈夫なんですかというようなことをいろいろ聞かれて、専門知識がない中で非常に言葉を選びながら回答しているような状態で、今みたいなお話を今後どのように理解してもらいながら説明していかなきゃいけないかなと思いました。ありがとうございます。

 以上で質問を終わります。

○堀田委員
 よろしくお願いいたします。

 私のほうからは、資料2についてお伺いさせていただきます。

 これまで特別養護老人ホームの待機者が利用できるサービスとしては、ショートステイがございました。ショートステイはたった2週間ではありますけれども、何度も利用されている家の方から、大変助かるというお声もいただいておりまして、ミドルステイが今度新しいサービスとして始まるということを知りましてから、本当にこの利用が開始されるのを私も心待ちにしていた一人でございます。

 6月1日から利用が開始されたということで、早速なんですけれどもお伺いしたいのが、まず周知方法のところでございます。

 ミドルステイは、特別養護老人ホーム入所調整会議の結果通知を送付した後に利用案内を送付するということで、調整会議は4月に終わっているので、利用案内は既に送付されているということを先日、介護保険課長さんからお伺いしました。遅くても5月には利用案内が送付されたということですので、その後、6月1日の開始までの間、また、きょうまでの間に、実際に利用したいとか、どのような内容になるんですかというような問い合わせですとか、どんなことでもいいんですが、案内を受けた方からの反応を教えていただければと存じます。

 よろしくお願いいたします。

○吉田介護保険課長
 今回の事業につきまして、ミドルステイに関しては5月10日に要介護4または5の方に通知を差し上げ、申し込み期間が17日から23日ということで申し込みを募ったわけでございますが、通知を受け取られました、入所を待っていてなかなかできない方につきましては、在宅介護支援ということでこの事業について感謝の言葉を受け取りました。

 また、この申し込みにつきましては、これまでに全部で15名の方が申し込まれまして、実際に利用が決まりましたのが6名の方でございました。こういったことから、ミドルステイに関しましては、在宅介護支援ということで、皆さん、かなり強い関心を示され、今後もこういうことをしていただきたいという声がありました。

 また、緊急ショートステイにつきましては、今まで医療処置の必要な方はなかなか一般の特別養護老人ホームの緊急ショートステイが利用できないということがございましたが、今後、胃ろうですとか、そういう方につきましても緊急的に利用することが可能となります。直接区民の方からのお声はまだございませんが、関係者、ケアマネジャーとかそういう方からは、対象が広がって、それが今後利用につながっていくのではないかというお声をいただいております。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 先ほど、15名から申し込みをいただいて、その後、費用が決まったのが6名というふうに聞こえたんですけれども、その点、もう一度確認でお願いいたします。

○吉田介護保険課長
 済みません。利用が決まりましたのが6名ということでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございます。

 では、あと9名の方はどのような状況だったのか教えていただけますでしょうか。

○吉田介護保険課長
 ミドルステイの場合、申込者が多い場合は入所調整会議において入所調整基準の点数の高い方から順位を決定いたします。今回、6名の方に利用していただきますが、その他の方につきましては順位の高い方からキャンセル待ちということで御通知を差し上げているところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございます。断られたということではなく、キャンセル待ちということで理解いたしました。

 やはりニーズとしてはあるのかなというふうに思うわけなんですけれども、そう思ったときに、例えば今回はサニーパレス京橋さんに委託してということなんですが、今後、他の施設などにも同じような形でお願いを考えておられるのかどうか、その辺お聞かせいただけますでしょうか。

○吉田介護保険課長
 今回、この事業の一番の目的が、在宅で介護している御本人や介護者の方の支援ということで、介護が重い方に対して、介護付有料老人ホームのベッドを地域にある資源として利用するということで、今回2床確保いたしました。この事業は今回初めて、今年度からでございます。また、この事業につきましては区の独自施策ということで一般財源で行いますので、財政的にはかなり負担がかかっておりますので、今後、利用状況や区民の方の御意見を聞きながら、そのあたりのことは検討してまいりたいと思っております。

 以上でございます。

○堀田委員
 ありがとうございました。

 確かに、まだ始まったばかりなので、今後の様子を見ながら、また区民の皆様の御意見を伺いながらということになるかと思いますが、ぜひ前向きに御検討いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 最後に、周知方法の最後のところでケアマネジャーには別途情報提供を行うと書かれてあるんですが、具体的にはどのような方法での情報提供をお考えなのか教えてください。

○吉田介護保険課長
 今回実施いたします医療的ニーズの高い方の緊急ショートステイや、また一般の緊急ショートステイ、それからミドルステイに関しましては、実際、御家族や御本人の状況をよく知っているケアマネジャーの方から申し込んでいただくということになっております。こちらの周知につきましては、区内のケアマネジャーの方にも同時にチラシをお送りして、こういった事業が始まりますので、申し込みの際は御家族の代行といいますか、そういうこともお願いしますということを周知いたしました。また、事業者連絡会というものがございまして、ケアマネジャーの方たちが集まって、いろいろ情報交換したり、区のほうからいろいろ情報提供をする会がございます。そこでも、この事業については説明して周知したところでございます。

 以上でございます。

○堀田委員
 先ほど事業者連絡会ということでの周知徹底ということもお聞きしたんですけれども、在宅療養支援協議会でしたか、そういう場もあると思いますし、しっかりと、とにかく漏れがないというか、常にそういう新しい区のサービスが始まったんだということをケアマネさんに認識していただけるようにということは重ねてお願いしたいと思っております。

 実は、私もかかわっていた方が、認知症が本当に進んでしまったときに、一番かかわっているヘルパーさんが慌ててしまわれて、どうしようということで、私が緊急ショートステイがあるということをお伝えすると、そのとき、その方は御存じなくて、ケアマネさんからしかそれは申し込みを受け付けてもらえないということもお伝えしたので、ケアマネさんから申し込んでいただき、受け入れていただいたということがあって、それをすごく御家族も喜んでおられたんです。

 ケアマネジャーとヘルパーの連絡、連携にもよるところが大きい、それが不足していたのかなと思うんですが、現場に携わっているヘルパーさんが御存じないというのがとても悲しいというか、残念だと思います。実際、区として直接お話しできるのはケアマネさんになるかとも思うんですけれども、ケアマネさんからヘルパーさんに、事業所の中での連携ですとか、個々人の連携ですとか、そういうものを日ごろからしっかりと取り合っていただきたいということを、またいろいろな機会にお伝えいただければと思います。

 その点お願いして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

○奥村委員
 資料1のパブリックコメントについてお聞きします。

 敬老館にかかわるパブリックコメントは、33項目中3つだけなんですが、この3つというのは実際に利用している方の声なのかどうか、お聞かせください。

○小林高齢者福祉課長
 済みません。パブリックコメントに御意見をいただいた方につきましては、どういう方か存じ上げてございません。

 ちなみに、敬老館につきましては、今回パブリックコメントがあって、それがホームページ等で周知されても、わからないまま終わってしまうこともあり得るかなという部分がございましたので、実は4月の終わりぐらいに桜川敬老館の中で説明会を行いました。その際に36名の方が御参加いただいて、やはりフロアが1階のほうがいいんじゃないだろうかという御意見もございましたし、あるいはいろいろな施設が入ってくることでわかりづらくなってしまうのではないかといったような御意見もございました。

 以上でございます。

○奥村委員
 やはりこの複合施設に関しては、丁寧な説明が必要だと思います。敬老館自体が新しくなるのには賛成といっても、施設の中にどう敬老館が位置づけられるのかということについて詳細な中身を知らない高齢者の方も非常に多いと思うんです。計画を説明すると、浴室や憩いのスペースが5階のごく一部だということを知って、本当にゆったりと過ごせるだろうかと心配する声なども聞いています。実際にどんな感じになるのか、具体的にイメージできるような説明をきちんと行っていかないと、できてからイメージと違って、がっかりということもあると思います。

 それと、桜川敬老館の実際の利用者から、新大橋通りを渡って行くのも大変だという声ですとか、移転して使い勝手が悪くなるんじゃないかと心配する声、それと、今の場所で敬老館を存続させてほしいという声も出ているんですけれども、今の場所で建てかえるということは可能なのかどうか。複合施設に敬老館をオープンさせるというのとは別に、今の桜川敬老館を存続させるということが可能なのかどうかお聞かせください。

○小林高齢者福祉課長
 桜川敬老館につきましては、昭和48年開館ということで築40年ほどたち、施設がかなり老朽化している状況になっております。そういった意味で、改築等が必要になっているわけですけれども、基本的に現場での改築という話になると、一たんどこかに移転するのかどうかとか、あるいは仮施設をつくるのかどうかという形になりまして、あるいは選択肢として、その期間は休館というのもあると思いますけれども、そういったことがないようにということで、今回労働スクエアのほうに移転させていただくというふうに考えております。

 敬老館につきましては、浴室や、いわゆるリラックスするような憩いの場としての機能もありますけれども、一方で、健康づくり、それから生きがいづくり、そういった部分もあると思っています。今回、いろいろな施設が合築される中でつくられることによって、さらに活動、活躍していただきたいという部分をより考えております。現状の施設よりも、全体としてよりよくなるような形として開設してまいりたいというふうに考えております。

 また、意見等についても、今後いろいろな機会を通じて聞いていきたいというふうに思っているところでございます。

○奥村委員
 桜川敬老館を閉鎖して複合施設の中につくるというのは決定ということで、今の場所からは敬老館はなくなるという方向で、もう決まりだということでよろしいんですか。

○小林高齢者福祉課長
 基本的に、そういった形でやっていく予定でおります。また、今回のパブリックコメントでも、そこに移転するのに絶対反対だといったものもなかったように理解しております。

 また、説明会の際も36人ほどの方に集まっていただいたんですけれども、そこの中で若干、わかりづらくならないかどうかとか、フロアの関係がどうだというお話はございましたけれども、移転自体について特に反対はなかったというふうに理解しているところでございます。

○奥村委員
 パブリックコメント3項目だけというのも私は少ないと思いますし、説明会に36名参加されたということですけれども、これも十分な人数なのかどうかも疑問だとは思います。桜川敬老館が移転した場合、その跡地の利用というのは考えておられるんですか。

○平林福祉保健部長
 あの施設自体が、御存じのように1階、2階は保育園、それから職員住宅、それと敬老館という3つの複合施設になってございます。老朽化については以前から言われておりましたので、今後、敬老館の移転に伴って、福祉施設としての利用価値としては十分な土地はあるというふうに考えておりまして、それについては、また計画が固まり次第、発表させていただければというふうに考えております。

○奥村委員
 桜川敬老館を今の場所で存続させるということも含めて、十分にこれからも検討していただきたいと思います。

 実際、利用することになる高齢者の声を聞き取るのに、パブリックコメントだけでは不十分だと思うんですけれども、パソコンを使わない高齢者もたくさんいらっしゃいますので、敬老会ですとか町内会などにアンケート用紙のようなものをつくって配布して、ある一定期間を置いておいて意見を聴取する、後で回収して集約するというようなことなども、パブリックコメント以外に区民の方の声を聞くことに有効だと思うんですけれども、そういった方法については、いかがですか。

○小林高齢者福祉課長
 今回の施設の改築に当たりましては、先ほど申しましたように、確かに高齢者の方でインターネットを使っている方は割合少ないと思いますので、そういった部分でパブリックコメントだけでなく、敬老館につきましては、特別に説明会を行わせていただいたということがございます。今後とも基本設計、実施設計と、いろいろなフェーズがございますので、そういったたびに、基本的にはやはり敬老館の現状の御利用者の方々を中心に、説明会というか、意見を聞くような機会を持っていきたいと思っております。

 また、今、敬老館では、区と施設利用者の方あるいは民生委員さん等が入って運営協議会というのをつくっております。そういった中でも議題として出させていただいて、協議させていただくといったことも考えているところでございます。

○奥村委員
 私の住んでいる佃・月島の地域の高齢者の方に敬老館が複合施設に入るということをお話ししても知らない方がほとんどで、ちょっと距離もあるものですから、ぴんと来ないようだったんです。基本的にはそれぞれの地域の敬老館を利用していただくということかと思いますが、せっかく立派な生涯学習の拠点となる施設ができるわけですから、ほかの地域の方にも利用していただく工夫が必要だと思うんですけれども、高齢者の足として送迎バスのようなものを走らせるですとか、そういったことを考えておられるかどうか。

 江戸バスで佃・月島から行こうとすると、南循環に乗って鉄砲洲でおりて歩くか、区役所で北循環に乗りかえて行くかということになるんですが、これから江戸バスの南北ルートをつなげるルートも検討するということですけれども、これは敬老館を経由して行くようなものになるのかどうかお聞かせください。

○小林高齢者福祉課長
 江戸バスにつきましては、随時ルートの変更というか、よりよい形にするということで行っているところでございます。

 現状でバスとか車の用意というのは考えておりませんけれども、実際に利用者の方がどういう形で利用されているのか、この辺またアンケート調査等を行い、徒歩の方もいらっしゃいますし、また自転車等を活用される方もいらっしゃいますので、その辺の状況を見てみながら考えていきたいと考えております。

 いずれにしても、やはりせっかくつくる以上、よりよい施設にしたいと思いますし、また、多くの方々に利用していただきたいと思っていますので、そういったことも含めて考えてまいりたいと思います。

○奥村委員
 複合施設なんですけれども、土地の購入をいつ行うのかということをお聞きしたいと思います。実施設計までを平成24年度中に終える予定のようなんですけれども、土地の購入はどうなっていますか。

○小泉副区長
 現在、東京都と土地の購入についてはお話を進めてございますが、来年度の当初予算での計上になろうかなというふうに考えておりますけれども、もう少しお時間をいただきたいと思います。

○奥村委員
 わかりました。

 あと、5月の後半にパブリックコメントが締め切られてから、すぐホームページで削除されてしまっているんですけれども、パブリックコメントの期間も3週間で十分な期間とは思えないので、十分に区民の意見を聞き取る必要があると思います。区民の声を聞いて、多くの方に喜んでもらえる施設にするという強い姿勢で臨んでいただきたいと思います。

 障害者への配慮、サービスについて、パブリックコメントで5項目意見が寄せられているんですけれども、対面朗読や録音図書、点訳などの施設というのはどうなるのか。区の考え方では、環境を整えていくとありますけれども、基本設計にこれをきちんと組み入れていくのかどうか。ソフト面ではない、こういうハード面は設計段階できちんと組み込まないと、後からスペースを確保できるものではないのですが、この点はいかがですか。

○田中障害者福祉課長
 視覚に障害がある方についての施設整備、設備面でのお尋ねなんですが、こちらにつきまして、今、図書館など既存に使われている部分など、設計会社を含めて検討に入っていると伺っております。

 以上です。

○奥村委員
 基本設計に区がどの程度かかわっているのかということをお聞きしたいと思います。コンペで選ばれた業者任せということではなくて、敬老館の関係者や障害者など利用者の声を十分に聞いて進めていただきたいと思うのですが、区がどの程度かかわっているのかという点に関して、いかがですか。

○小林高齢者福祉課長
 現状におきましては、図書館をはじめ、障害者部門、高齢者部門あるいは文化・生涯学習部門、それぞれの部署が集まりまして、設計事業者あるいは営繕課、企画財政課も入りながら、全体で調整をしながら進めていると。決して業者任せといったことは一切ございませんので、御承知おきいただきたいと思います。

○奥村委員
 十分に検討する時間をとって、区民にとって使いやすいものにしっかりしていただきたいということを強く要望します。

 次に、資料4の放射線量測定周期の変更についてお聞きします。

 確認なんですが、区は月島第一児童公園のどの場所で測定をしているんでしょうか。

○吉原生活衛生課長
 月島第一児童公園のほぼ中心点で測定をしております。

 以上でございます。

○奥村委員
 資料4によると、3つの公園での最高値が月島第一児童公園での0.15マイクロシーベルト、これは8月となっているんですけれども、私たちが12月に月島第一児童公園で測定した際には、地上から5センチの高さの茂みの中で0.16マイクロシーベルトという数値が出ています。排水口で0.15マイクロシーベルト、木の根元で同じく0.15となっていて、ことし4月にも測定したんですけれども、その際には地上50センチの排水口で0.17、木の根元で0.19、砂場は地上5センチで0.16、滑り台も同じ50センチで0.17という数値が出ていて、区の測定で最高値が出た8月よりも直近の12月や、ことし4月のほうが高い数値が出ています。

 ほかにも、12月に佃公園、佃島小学校横の池の前のベンチ横の灰皿で0.22マイクロシーベルトという数値が出て、同じ12月、月島駅前児童遊園、これは月島区民館の裏ですけれども、入り口のスロープで0.15マイクロシーベルト、これが12月。2月に同じ場所で0.20、4月に同じ場所で0.24と数値が上がってきている場所もあります。

 除染が必要な0.23マイクロシーベルトを超える高い数値が出ているところもありまして、2月に月島二丁目の個人宅の雨どいの排水口で地上5センチで0.26、4月に同じ個人宅で0.25、2月に月島三丁目の個人宅の雨どいで0.34、同じ2月に月島一丁目にある私の奥村事務所の雨どいの排水口で地上5センチで0.34マイクロシーベルト、隣のもんじゃ店の雨どいで0.49、4月に佃三丁目の個人商店の雨どいの下で地上5センチで0.31と、除染が必要な数値がたくさん出ています。

 3つの公園の最高値0.15マイクロシーベルトという数値をどうとらえるのかという問題もあるし、そもそも除染基準が0.23マイクロシーベルトでいいのかという問題もあると思います。0.23以下なら大丈夫ということではないのではないかと思うんですけれども、この数字についてはいかがですか。

○吉原生活衛生課長
 確かに、委員おっしゃるように、区の中ではさまざまな数値が出るというところでございます。

 ただ、国が示しております0.23マイクロシーベルトという基準でございますけれども、自然界から受ける放射線量が0.04、それから今回の事故による放射線の被曝量が0.19ということで、その0.19が年間にならしまして許容の1ミリシーベルトということでございますので、それで0.23という数字が出てきているということでございます。それにつきましては、国の基準を私どもは信頼して行っておる次第でございます。

 ただ、確かに、委員おっしゃるような値が出ているということもございますけれども、私どもの定点で測定している数値でいきますと、やはり国の基準をすべて下回っているという結果でございます。先ほども御説明しましたように、東京都のモニタリングポストの設置、また個人への機器の貸出数は、6月はまだ1件しか貸し出しがございません。そういったことも踏まえまして、こういった対応をとらせていただいているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 基準というのは、あくまで基準であって、0.23マイクロシーベルト以下であれば人体に絶対に影響がないと言えるものではないと思います。ゼロが望ましいということに変わりはないと思います。

 区内3カ所の公園というだけでも、私は測定箇所が少ないと思います。むしろ拡充するべきだと思っています。測定回数を今の時期に減らすということは、時期尚早だと考えます。今回、私たちが測定して一般の民家などでも高い数値が出たんですけれども、その結果からも、公園の測定だけでは不十分で、細かく区内各所を測定していけば、高い数値が出るところがまだまだたくさんあるということ、区内の汚染の状況を3つの公園の数値だけを見て正しく示したことにはならないと思います。

 都のモニタリングポストなんですけれども、中央区を囲んでいる地域、足立区ですとか八王子市や江東区などで測定しているということですけれども、この周り、囲んでいる地域で数値が安定しているからといって、中央区が必ずしも低い数値であるということにはつながらないと思うんです。東京都が中央区をはかってくれているというわけではないですから、都が区の補完をしてくれているという意味にはならないと思うので、やはり区内の公園での測定の回数は減らさずに毎日続けるべきだと思いますが、いかがですか。

○吉原生活衛生課長
 確かに、おっしゃるとおり高い値が出る場合もあるかと思います。

 先ほど御説明申し上げましたように、ホットスポットという、柏市などが有名になりましたけれども、土壌で高い放射線量を示した原因で一番疑われているものが放射性雲、それが雨に打たれて、そのまま地表に落ちてきたということで高くなったというふうに疑われているわけでございます。いまだ福島原発から放射性物質が排出されている、そういったことを考慮いたしまして、もしかしたらば東京都のモニタリングポストの網の目を越えてスポット的に中央区に落ちる可能性もあるのかなというところで、週1回の3点での計測については、継続していきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 私たち日本共産党中央区議団だけではなくて、日本共産党の都議団も、最近、中央区内を測定しています。5月26日に浜町公園、明治座のほうの入り口から入った植え込みのところで地上から5センチで1.33マイクロシーベルト、6月1日に佃二丁目のコーシャタワー前の植え込みでも0.83、晴海一丁目、都立晴海総合高校前の植え込みで0.38、いずれも除染基準を超える高い数値が出ています。

 さらに高い数値が出た場所では、都議団が土を採取して土壌の放射線量も測定しているんですけれども、これは6月1日で浜町公園で3万1,300ベクレル/キログラム、佃二丁目コーシャタワー前で1万6,900ベクレル/キログラム、晴海一丁目、晴海総合高校前1万3,900ベクレル/キログラム、新川二丁目でも1万5,000ベクレルなど高い数値が出ています。

 ちなみに、都議団が使用した機種なんですけれども、空間放射線量の測定のほうが日立アロカメディカルの約25万円の日本製のもの、土壌の放射線量を測定したものはベルトールドジャパンのガンマ線スクペトロメーター、約250万円のドイツ製のもので、どちらも非常に精度の高いものなので、これは信頼に値する数値だと思います。この測定結果については、きょう、日本共産党都議団が公式に発表するということになっています。都内でまだまだ高い数値で汚染された箇所がたくさんあるということの裏づけに十分なる数値、測定結果だと思います。

 こういう状況の中で測定回数を減らしていくということは、いまだ現在進行形で進んでいる放射能汚染から住民の命を守っていくという行政の役割に反するものだと私は思いますが、この点についてはいかがですか。

○吉原生活衛生課長
 確かに、そういった必要もあるかと考えます。ただ、区といたしましては、限られた機種で限られた場所で、現在できる限りの対応をやっておりまして、その結果がとりあえず基準値を下回っているというところでございます。

 また、こういった高いところがあるということでございますけれども、こういったところの対処はやはり何らか必要なのかもしれませんけれども、もちろん除染といったことが必要かと考えます。

 ただ、一般的な考え方と申し上げますと、ちょっと語弊があるかもしれませんけれども、空間線量が一定程度、現在落ち着いてきているということもございますので、そういったことも見据えながら、状況に応じましては、回数をまたふやす、あるいはもとに戻す、そういった柔軟な対応をしていきたいというふうに考えております。ただ、現状におきましては、回数を減らして様子を見て、また状況が変われば臨機応変な対応をしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○小泉副区長
 ただいまいろいろ御指摘ございましたが、私は、にわか科学者ではないので、いろいろ読む中でお話をさせていただきますけれども、放射能が土壌に降って積もった部分が流れて堆積して、排水口等がかなり濃くなって、非常に高い数値が出てきている状況だというふうに私どもは認識しています。したがって、土壌を検査する場合に、場所によって雨水が流れ、たまる、そういうところは高い数値が出てくる。現在もそういう状況が続いているというふうに認識しています。

 ただ、一般的に空間線量ではかっているものについて、放出された放射能が拡散していく中では、空気の流れの中で上空に舞ったり、当初は水蒸気爆発で相当高くまで発散された。それが大体10キロ圏内で対流圏で約1カ月、さらに成層圏で約1年ぐらいたつと、大体地上に落ちてくるという状況で、いろいろ説明、解説されているところがございます。東京都の新宿のモニタリングを見ても、単に空間測定ではなくて、ほこりとかちりとか、そういうものも測定しているようですけれども、それについても高い数値は出てきていない。現段階では、上空からちりになって落ちてくる、そういうような状況はかなりおさまっているというふうに理解をしています

 それで、放射性物質の状況は、粒子状の物質になるものと、それから気体、ガス状になって上空、大気を漂うものと、いろいろと性質が異なっているようですけれども、今問題になっているようなセシウムについては、粒子状の物質の状況になって、ほこりとか、そういう状況で大気中に漂っている。したがって、雨が降って下におりてきているという状況のようでございますから、現在の8カ所のモニタリングでかなり把握ができる。それが中央区周辺を取り囲んでおりますから、そういう意味では現在、非常に落ち着いている状況であると、私どもはそういうふうに理解をしているところでございます。

 したがって、部分的に濃縮されたような部分があれば、それはまた御連絡をいただきながら、どういう対策がとれるか、なかなか民地ですと対策が難しいですけれども、比較的安定しているのかなと。これは、区のほうでもそういう濃縮されるような場所について植え込みから何から全部、できるところは公共の用地等を含めてやっているところでございますので、今の段階では一応の落ち着きが出てきているのかなというふうに理解をしている。そういう意味で、少し空間測定については回数を減らしても問題はなかろうということで判断しているものです。

○奥村委員
 落ち着いてきているというふうに本当に考えていいのかどうか。私たち区議団が測定しても、直近のほうが高い数値が出てきているというところもありますし、事故からもう15カ月たちますけれども、今でも福島第一原発はいまだに原因究明されない状況が続いていて、福島第一原発の1号機から3号機では格納庫に穴があいて、溶け落ちた燃料を冷却するための注水をしても水がたまらない、そういう状況もある。事故終息のめどはいまだに立っていないと私は思います。

 測定値が安定しているなら安定しているで、その数値を見て区民は安心をするわけだし、毎日区が公園で測定している姿というものが区民の中では定着してきていて、そういう姿を見た区民は区の姿勢を評価して、信頼につながっていくのではないかと思いますので、ぜひ測定の回数は減らさないでいただきたいと思いますが、いかがですか、最後に。

○小泉副区長
 モニタリングは、今8カ所、精度の高い状況でやられている。そういうことで安心していると。ですから、異常が出てくればこれはやはりもう一度やり直すとか、そういうことはあり得ると思いますけれども、この段階では回数を減らしても問題ないのではないかと。

○田中(広)委員長
 時間でございますので、御了解のほど、お願いいたします。

 質疑半ばでございますが、ここで暫時休憩を入れさせていただきたいと思います。再開を午後3時とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。

(午後2時48分 休憩)


(午後3時00分 再開)

○田中(広)委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

 理事者報告に対する質問者の発言を願います。

○石島委員
 それでは、資料2のミドルステイの実施とショートステイの充実についての関係でお尋ねをしたいと思います。

 京橋病院が閉院した後、後の福祉施設の運営もなかなかうまくいかないで、新たにサニーパレス京橋が開設して、今回、いわゆる区の福祉の一翼を担っていただけるということは、大変心強いなというふうに感じております。先ほど来、他の委員の方とやりとりもありましたので、重複する点もあるかと思いますが、その点は御了承いただきたいと思います。

 まず、今回はもう既に利用者が決定をされたということで、15名利用申し込みがあって、6名の利用者決定と。具体的には、今回このミドルステイの対象者は要介護4と要介護5ということでしたけれども、現状、4、5それぞれ要介護認定者はどのぐらいの数になるのか。

 それから、当然、今までさまざまな要望がある中で、こういった施策を今回計画したということになると思うんですが、実際この施策に対するニーズをどのように見込まれていたのか。また、今回新たに2床確保したわけですけれども、将来的には利用ニーズ等を見込みながら、さらに拡大の方向については検討していくという御答弁もあったわけですけれども、当初の段階でこの点については、どういう認識に立って、この事業計画を進められたのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

○吉田介護保険課長
 ミドルステイについてでございます。

 現在、特別養護老人ホームの待機者の方は約300人でして、要介護4、要介護5合わせまして、その約半数の140から150人程度で推移しているというところでございます。こちらの150人という待機の方の状況、この割合というのは最近変わってございませんで、300人のうち約半数が在宅または介護老人保健施設ですとか、いろいろなところで待機していらっしゃいますけれども、一番介護が困難な方ということで、約半数の方が当たるかなというふうに考えております。

 今回、2床ということで設定してございますが、こちらにつきましては、利用申し込みがどの程度あるかというのは、最初の段階ではなかなか予測がつきませんで、先ほども申し上げましたけれども、介護保険制度ではない区の一般財源を使っての施策ということで、最初は2床ということで設定し、今後の状況を見て、その点については検討していくということでございます。

 以上でございます。

○石島委員
 300人のうちの約半分、140人から150人が要介護4から5だというのはわかるんですけれども、実際、今回4または5ということであえてここに記載してあるわけですから、具体的な内訳がどうなっているのか。あえて言えば、5の方が半分、70人から75人いるとすると、4の方が利用できる機会というのはほとんどないと思うんです。ですから、そういう意味では、その内訳はどうなっているのか。今回の入所決定等についても、要介護度の重い、必要度の高い方からという話もなされていましたが、その点についてお聞かせをいただければと思います。

○吉田介護保険課長
 現在、要介護4、5の方で150人ということをお伝え申し上げました。区内の特別養護老人ホームに年間入所される方はほとんど4または5でございますが、そのうち約80名程度は1年間で入所されております。また、その80名と決定した方の中で、約4分の1、20名の方は、決定したにもかかわらず、御連絡を差し上げますと、もう少し在宅で頑張りたいということで辞退される方もございます。そうしたことで100名ぐらいの方にお声がかかっております状況で、本当に介護が大変苦しい方の場合は1年から1年半程度で入所できるような状況ということになっておりますので、そういったようなことも加味いたしまして、最初は2名ということで設定させていただきました。

 今回、15名の方が申し込まれましたが、要介護5の方が7名、要介護4の方が8名で、今回利用が決定になった6名の方は、要介護4の方、5の方、約半数ずつということでございます。

 以上でございます。

○石島委員
 そうしますと、大体140人から150人、要介護4から5の待機者がいると。うち、大体80名ぐらいは特養等の措置が年間の中でできるから、そこを除いた部分を対象と考えるから、大体2床程度でおさまる、そういう解釈でよろしいんでしょうか。

 具体的に、ミドルステイを希望される方というのは、施設に入所をされていない自宅待機の方だと思うんです。ですから、その自宅待機の中のニーズから考えると、今言われたような、当初の段階では2床程度。実際、今回の判定会議では4の方も入っているということですけれども、具体的に考えると、例えば今回の入所申し込み15名のうち要介護5が7人で、要介護4が8人。利用決定が6名で、内訳が5が3名、4が3名。ここに書いてある入所の基準については、特養入所順位名簿の点数の上位者から利用者を決定するというふうになっているわけですけれども、5の方より4が先に立つという、その意味がよくわからないんですが、その点について教えてください。

○吉田介護保険課長
 入所順位ということになりますが、特別養護老人ホームの入所順位と申しますのが、幾つか入所判定基準というのがございまして、要介護度や年齢、認知症の有無、また介護環境とか、いろいろな条件を加味いたしまして総合的に点数を出してございますので、要介護4という方の場合でも点数的には5の方より上というようなことは起こってくるということでございます。

 以上でございます。

○石島委員
 では、いま一度確認ですけれども、必ずしも要介護5だから特養の待機順序が上位ということではなくて、その方の身体の状況によっては要介護5より要介護4の方のほうが特養の入所順位に対して点数が高いと。そういった場合は、今回の中でも要介護4でもミドルステイが利用できると。単なる要介護だけではなくて、待機の点数によって決定をされるということでいいのかどうか、それを確認なので、もう一度お願いします。

 それと、あわせてなんですけれども、今回15名の利用申し込みがあって、6名が決定をした。残り8名の方はキャンセル待ち、待機という話をされていましたが、例えば特養等で言えば、入所に当たっては、ある一定の期限をもって判定会議を再度かけて、その順序が変わるということがあるわけですけれども、このミドルステイについては、例えばそれと同じ扱いで、今回受けた判定の有効期間等は特養に準ずるのか、あるいは独自の判定基準によって入所を決定していくのか、そこについてどういう取り扱いになるのかお聞かせいただければと思います。

 それから、順次行きますけれども、緊急ショートステイについてです。

 これは順次利用者を決定するということですから、順次ということで、文字どおり申し込み順という解釈でいいのかどうか。医療ニーズが高い場合の緊急ショートステイについては、特に経管栄養や気管切開等の医療処置が必要で状態が安定している方というところがこの条件になっているわけですけれども、やはり医療ニーズがあるということは間違いないわけです。実際、サニーパレス京橋を拝見してみますと、いろいろな病院等とも確かに提携を幅広くされているようですけれども、具体に緊急ショートステイを利用時に、通常この施設で診る以上の医療行為が必要になったときはどのような体制でケアをしていくのか、その点についてお聞かせをいただければと思います。

 それから、戻りますけれども、今回のミドルステイの決定者6名、これは原則1カ月以上で3カ月を限度というふうに書いてありますけれども、最大限使われれば、例えば単純に1床を3カ月1人が入れば年間4人、2床では8名しか利用できない。これは、恐らくふだん介護疲れや何かで利用を希望している方であれば、できるだけ長くミドルステイをお願いしたいというのが常だと思うんですけれども、利用の期間についてはどのような傾向にあるのか、その点についてお聞かせください。

○吉田介護保険課長
 入所判定会議の判定でございますが、先ほど申し上げましたように要介護度のほかにも幾つか介護の困難さをはかる指標がありますので、要介護4の方が要介護5の方より点数が高いということはあり得ます。

 また、判定会議でございます。

 今回、4月の入所調整会議で入所順位が定まりまして、こちらのミドルステイに対します申し込み期間などを設けまして、利用を決定いたしたわけでございますが、入所判定会議というのは年に2回やってございます。次回10月にございますので、またこのときに入所順位が変わりますので、その次の申し込みにつきましては、この10月の入所調整会議の順位に沿いまして、また申し込んでいただくという体制をとる予定でございます。

 キャンセル待ちをしていた方につきましても、この10月の入所調整会議で順位が変わりますので、そこまでに入所できなかった場合はキャンセル待ちの順番は終わりということになります。

 また、緊急ショートステイでございます。

 こちらの入所に当たりましては、在宅の生活が有料老人ホームのほうに移ったというような考え方でございまして、主治医の先生がこちらの有料老人ホームのほうに訪問診療ということで定期的に診療などができるようになってございます。緊急時、この方の状況を一番知っておりますのが主治医ですので、施設から主治医のほうに状況を説明いたしまして、対応方法を相談するというような体制をとっていきたいと思います。

 緊急ショートステイの申し込みにつきましては、申し込んでいただいた順に利用を決定してまいります。

 また、ミドルステイにつきまして、利用の期間でございます。

 こちらは6名の方がございますが、3名の方が3カ月、1名の方が2カ月と1週間、2名の方が1カ月というような期間で申し込まれてございます。

 以上でございます。

○石島委員
 ありがとうございます。

 もう一回、緊急ショートステイの確認なんですけれども、そうしますと、緊急ショートステイをした場合はサニーパレス京橋の提携医療機関ではなくて、ショートステイをする方の主治医さんが、何かあればサニーパレス京橋に駆けつけると。そこら辺は、施設側と利用者と主治医の連携というのが何かの形で図られているのかどうか。主治医も、在宅の方であればいいですけれども、意外と中央区の場合は在勤の主治医さんも多いですから、もしものときの医療体制というのは、現時点ではどういった協定といいますか、約束事になっているのか、その点について再度お願いをします。

 そうしますと、ミドルステイの有効期限は半年ということで、半年を終われば、またガラガラポンで最初からということで理解はできました。

 それで、今回の申し込みについては、3カ月が3人、2カ月が1人、それから1カ月が2人ということですから、ある程度キャンセル待ちをとる中では大体半年ぐらいの計画を立てた上で、待機も含めて入所判定会議が行われているという解釈でいいのか、その点についてもいま一度お願いします。

○小倉高齢者施策推進室長
 今回のサニーパレス京橋での医療ニーズの高い方への対応でございますが、先ほど介護保険課長が申し上げましたように、基本的に、医療ニーズが高い方なので、お家にいらっしゃるときには必ずかかりつけ医がいらっしゃいますので、その方に訪問診療等をお願いいたします。

 また、看護師が看護行為を行う場合は必ず主治医の意見書に従って行わなければいけませんので、今回も同じように主治医からの意見書をサニーパレス京橋の看護師のほうに指示を出していただいて、それに従って治療を行っていただくことになります。

 また、緊急時の対応でございますが、こちらについては、もちろん予防が一番でございますので、そういうことがないように日ごろから気をつけますが、もしも緊急の場合は、最も緊急の場合はまず救急車対応になります。その次はやはり主治医との連絡になりますし、あるいはサニーパレス京橋のほうに協力医、施設医がおりますので、そちらのほうに連絡をとることになっております。

○吉田介護保険課長
 キャンセル待ちの方につきましては、期間内にだれかがキャンセルいたしますと、キャンセル待ちの方にその都度御連絡いたしまして、3カ月どうしても利用したいのか、それとも1カ月でもいいとか2カ月だといいとか、そういう希望を聞きまして、そのあたりをいろいろ調整いたしまして、できるだけベッドが有効に使えるような形で調整をしていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○石島委員
 終わります。ありがとうございました。

○田中(広)委員長
 ほかに質問はよろしいでしょうか。

 質問はないということで、議題に入ります。福祉及び保健の調査について御質問をお願いいたします。

○青木委員
 よろしくお願いいたします。

 では、議題ということで、小規模保育サービス、救急医療情報キット、シルバー人材センターのニュールールについて、あと児童手当の手続について、大きくこの4点をお聞きしてまいります。

 まず、小規模保育サービスの中で、現在、中央区の保育所サービスとして小規模と呼べるものがB型認証保育所というのがありましたが、これは月島の中央0歳児保育園ですので、平成24年4月1日をもって廃止されました。ということは、現在20名以下で預かることができる小規模、つまりB型認証保育所というものが区内には一カ所もないことになりますが、今後のB型認証保育所設置の予定があるかどうか、そのプランについて、まずはお聞かせください。

 また、家庭福祉員制度も大きな意味で小規模保育サービスに入りますが、いわゆる保育ママ制度、中央区の待機児童は3歳未満児がほとんどということで、これからも活用されていかなければならないと思うんですが、そこに行くに当たって、どうしても痛ましい事故がありましたので、完全には無理にしても、事故の原因についてはっきりさせまして、それを今後の政策に反映させていくということが重要になると思うんです。もともと保育ママという制度は密室性があるというような問題もありまして、今までのところ、私たちの耳に事故原因について明らかな情報はまだ来ておりません。きょうの時点で、どの程度原因について解明されていくのか、そして、それを今後の保育ママ制度にどう生かしていくのか。

 もう一点は、やはり保育ママ、個人が預かるということでプライバシーの問題がかかわってくるので、法律上、何か情報開示をするに当たって壁といいますか、すべてを明らかにできない問題点があるのか、そういうことがもしあるようでしたら、その点についても教えてください。

 まず、この3点です。

○来島子育て支援課長
 まず、B型認証保育所の今後についてでございます。

 基本的には、やはり株式会社や社会福祉法人等がやられているようなところでしっかり保育をしていただくということが肝要かと思いますので、基本的にはA型認証保育所を進めていくというふうに考えております。

 それと、家庭福祉員制度についてなんですが、まず事故の原因についてでございます。

 事故の原因についてですが、5月末現在、所管の月島警察署に問い合わせておるんですけれども、警察のほうでも検査に出した以降、結果が出ていないということで、まだ原因はわかっていないというような状況になっております。これは、毎月、区のほうから警察のほうにお聞きして、また状況が変わりましたら議会のほうにも御報告するような形になるかというふうに考えております。

 それから、家庭福祉員のプライバシーの問題というような形で、すべてを明らかにできないのかということなんですけれども、法律上、特に、その辺はないというふうに考えております。

 以上でございます。

○青木委員
 ありがとうございました。

 小規模保育サービスについては、今後もまたお聞きしてまいりたいと思います。

 事故が起こったのが11月28日で、もう半年以上たっているんですけれども、この時点で原因が解明されていないということで、私はひょっとして何か情報開示上の問題があるのかなと思ったので、お聞きしましたが、そういうことは一切ないということですので、原因解明と今後の対策に生かしていくということをよろしくお願いいたします。

 それでは、次の質問ですが、救急医療情報キットということで、今回、区のおしらせにも入っていたんですけれども、見守りキーホルダーのほうはかなり委員会でも御説明がありましたし、少しずつですが、一般的にもだんだん知られてきたかなという感じはあるんですが、救急医療情報キットのほうが、調べてみると、他区ではかなり広がってきまして、有効であるということで使われているとは思うんですけれども、中央区内においては、まだそれほど認知されていない。

 情報キット自体が、65歳以上の高齢者のうち、ひとり暮らしや高齢者のみの世帯の方で緊急時に不安がある方、つまりそのときに御本人が意識がなかったり、明快に説明ができなくても、冷蔵庫を開けて、このキットがあれば救急隊員の方がわかるということですよね。こういう必要な方の性格上、区のおしらせを見ていないかもしれないですし、6月から配布が始まっているということですので、どのような広報活動を行って、必要な方にきちんと行き渡るのか、これが一番重要だと思います。

 まずはきっちり配布すること、その上で必要な情報を記入して、冷蔵庫に入れるということがもう一つ大事な点であるんですが、例えばホームページを見ましても、中央区のホームページはこんな感じで、情報キットの写真が一番大きく、他区の一つの例として足立区ですと、冷蔵庫に入っているところが出ているんです。見ただけで、これは冷蔵庫に入れるんだとイメージで覚えられますし、救急医療情報キットを利用して、どういうふうに使われるのかということまで書いてあります。例えば私が区民の方にどのように使うんですかと聞かれたときに、これをお渡ししても、よくわからないですね。足立区のをお渡しするわけにもいかないですし、そういった意味でも、私たちもこの情報キットを広めるというお手伝いをしたいと思いますので、ホームページをはじめとして、その内容について、もっと詳しく区民の方に認知していただけるような工夫、この2点を教えてください。

○小林高齢者福祉課長
 救急医療情報キットにつきましては、これは区の独自の施策というのではなくて、東京消防庁等で進められている施策ということがございます。そういった中で、区のほうでは昨年度試行的に500個配布といったことを行っております。こちらのほうにつきましては、1つは、おとしより相談センターでリスクがあるというふうにとらえられている方、それから見守り協力団体がございまして、そちらの見守り対象となっている方に、まず実施を行ったといったような状況でございます。そちらの結果等を受けまして、今年度1,000個といったようなことで本格的に導入を始めたところでございます。

 周知につきましては、見守りキーホルダーのほうは区の独自の施策という部分もございましたので、より大きくやってきてしまったかなという部分があるんですけれども、それに対して救急情報キットのほうについては、同様に周知しているつもりではいるんですけれども、やはり一般的に行われている部分もございましたので、若干小さかった部分もあるのかと存じます。そういった意味では、まず周知というか、こういったものがあることをしっかり理解していただくことがやはり必要なので、今後とも配布の状況を見ながら周知のほうもどんどん進めていきたいというふうに思っています。

 それから、中に記入していただく記録票を書いた上で冷蔵庫に入れていただく、これをしっかりやっていただくことがこの仕組みの中心になりますので、その部分につきましても、写真や絵で見せたほうがわかりやすいような部分もあると思いますので、そういったこともやりたいと思いますし、基本的におとしより相談センターで配布しておりますので、その段階でしっかりと説明をしていくといったことはやっている部分ではございますけれども、さらによく理解していただけるような工夫はしていきたいというふうに考えております。

○青木委員
 大変よくわかりました。

 確認なんですが、去年試験的に500個配布、ことし1,000個ということですので、1,500個。必要な方にはすべて配布しなければいけませんので、今後、中央区内でキットはどれくらい配布が必要になるんでしょうか。

○小林高齢者福祉課長
 今年度購入を予定しているのが1,000個という形になっております。

 ちなみに、6月1日から配布を開始したんですけれども、先週の土曜日現在で79個というような状況になっております。

 いずれにしましても、必要な方にこれが渡ることが重要ですので、その辺の周知等をやっていきながら、一層の必要性があれば、その増加についても検討していくといったことで考えているところでございます。

○青木委員
 わかりました。

 繰り返しますが、周知については、私たちも協力してまいりたいと思いますので、情報提供をよろしくお願いいたします。

 次に、シルバー人材センターについてお聞きしたいことがあります。

 シルバーのあゆみ、ここ2回分なんですけれども、適正就業検討委員会というのがまずつくられて、その結果、この4月1日から就業が適正化・公平化した。これは、簡単に言えば、やはりシルバー人材センターに登録する方もふえていらっしゃって、その一方、不況もありますし、コンペティティブといいますか、ほかのいろいろなところも頑張っていますので、仕事自体がそんなにふえるわけではないという中で、やはり会員の皆さんの中で仕事につけたりつけなかったり、あるいはお話を伺うと、仕事の中でも人気のあるお仕事、例えば自転車整理などはかなり人気があるけれども、そこになかなかつけない。でも、ついている方は優先的にずっと続けることができるので、それ以外の方から不満が出ているというような事情は聞いております。

 その一方で、やはり私たちは朝、街頭に立っていますので、自転車整理の会員の皆様もよくいろいろお話ししてくださるんですけれども、今まで頑張ってきたのに、急に3月いっぱいで切ります、あるいはほかの仕事についてくださいというようなことがあり、新しいルールについても不満があるというふうに聞いております。やはり皆さん、新しいシニアのコミュニティとしても機能しておりますので、その中でいろいろないようにうまくやっていただきたいという思いも込めて、新しいルールが始まって、もう数カ月たちますので、区のほうに何かそういった苦情のような声は入っているのか、そして今後このルールでうまくやっていくために、区としてどのような指導をしていくのか、その対策ですね。

 もう一点、シルバー人材センターなんですが、ちょっと皮肉ではあるんですが、やはり定年がありますよね。80歳定年というのがありまして、やはり安全面を考えて定年をつくらなきゃいけないというのもわかります。よく見てみますと、「など」と書いてあるんです。自転車整理などについては80歳定年とありますので、例えば80歳でもすごく皆さん元気で働いていらっしゃる方もいらっしゃるので、その場合、80歳以降も健康状態によっては仕事をお勧めできるのか、あるいはそうでない場合、やはり80歳まで毎日自転車整理をして頑張って働いていた方が、あしたから仕事がなくなるということは、収入というよりも気持ちの面で、かなり重要なケアが必要だと思いますので、80歳定年制とそのケアについて、この3点をお願いします。

○小林高齢者福祉課長
 シルバー人材センターにおきましては、やはり会員の多くの方に平等に就業していただきたいということで、こうしたルールを新たに決めたものでございます。

 区への苦情ということでは、お二方ほど御来所されまして、その辺についていろいろお話をされましたので、事情を説明させていただいて、納得まではいかなかったかもしれないですけれども、シルバー人材センターのあり方というか、立場というか、その辺を御説明させていただきました。

 多くの会員の方々に公平にというのも、やはり公益法人としては重要な部分となります。会員の方にその辺をよく説明していく、それが何よりだというふうに思っておりますので、よく説明して、なかなか全員の方がそれでいいとは言ってくれないかもしれないですけれども、納得いただけるように丁寧に説明していくといったことを考えていきたいと思っています。

 また、80歳を目安として、業務によっては80歳になった場合にはそのお仕事にはつけないといったこともあわせてさせていただいています。例えば、放置自転車の管理等、夏とか冬とか、かなり暑かったり寒かったりする中でお仕事をしていただくということで、当然その会員の方々の健康も考える必要がありますし、センターとして使用者責任という部分もございますので、仕事の内容によってはそういったことにさせていただいています。ですので、80歳の方につきましては、例えばリサイクル物品の回収等の業務、こういったものについては、80歳の方でもという形になっていますし、区としましても、例えば区の仕事をいろいろ請け負ってもらっていく中で80歳の方もできるような仕事についても、より多く見つけていきたいというふうに思っています。

 また、シルバー人材センターでは就業が基本なんですけれども、そのほかにも、クラブ活動等も充実させています。就業につきましては、当然相手方もあることで、そこで適切に仕事ができるかどうかで次の発注につながっていくといった部分もございますので、一定の調整が必要になってくることはあると思っております。したがいまして、クラブ活動あるいは公益活動等もございますので、そういったものを含めて進めていきたいというふうに考えているところでございます。

○青木委員
 苦情の件で2名いらっしゃったということで、区のほうで対応していただいたということで、安心いたしました。

 今後もまた同じようなことがあるかもしれませんが、ぜひよろしくお願いいたします。あと、アフターケアのほうも、やはりクラブ活動ということで収入を伴わないサークル活動というようなことも大変重要になってくると思います。よろしくお願いいたします。

 最後に、もう一点、名称もころころ変わったんですけれども、また子ども手当から児童手当に変わったということで、この点については国の混乱が現場に迷惑を及ぼしているということで、心中お察ししますが、その混乱が区民の皆さんに行ってしまってはいけないということで、今の対応をお聞きしたいんです。区のおしらせなどによりますと、また今回の児童手当から収入制限が出てきますので、それも含めまして6月中に現況届の提出が必要なんですけれども、これが今、どのくらい状況として進んでいるのか。私も一生懸命ニュースをチェックしていても、大変わかりづらい国の政策の変更がありますので、区のほうへ区民の皆さんから質問なり苦情なり、何か子ども手当に変わったことで質問などがありましたら、その状況も教えてください。

 あと、現況届なんですけれども、やはりシンプルであることが一番だと思うんですが、私も見たんですけれども、例えば書くときに見本を見ながら書くと思うんですが、見本が現況届の裏になっているということで、その辺、紙の節約のためかもしれないですけれども、裏返しながら見なければいけませんし、親切ではないなと。その一方、その年代の方にお聞きしたんですけれども、福祉保健部かわからないんですが、数回に分かれて封書が届いたと。その方もはっきり覚えていらっしゃらないんですが、そのような記憶があり、どんどん封書が送られてくるので、それだけで手続きが煩雑であるというイメージを与えてしまいますが、現在の現況届はどういう手続を区民の皆さんがやらなければいけないのかということを教えてください。

○来島子育て支援課長
 現況届でございますが、これは昨年からお願いしているところで、3月末までだったのが今回延長になっております。提出の状況ですけれども、おおよそほとんどの方は出していただいているかというふうに考えています。たしか90%ぐらいはいっていたかと思います。出されていない方につきましては、個別の勧奨の封書で、まだ出ていませんよというようなことを差し上げています。

 それと、窓口での苦情等ですけれども、特に苦情はお聞きしてはいません。

 それと、裏に説明書きがあって、わかりにくいというようなところなんですけれども、その辺のところは調べて、もしそういうことがあれば、今後になってしまうんですけれども、改善していきたいというふうに思っています。

 以上でございます。

○古田島福祉保健部管理課長
 福祉保健部の関係の書類が別々に届いているということで、いろいろな意味で区民の方が混乱してしまうというようなことをお伺いいたしました。

 福祉保健部だけでなく、区役所からさまざまな手続あるいは通知等が行っていることと思います。まとめられる部分はまとめたいと思いますけれども、やはりいろいろな各事業や施策の中で、封書を開けていただくことでどういう工夫をするかとか、それぞれ考えさせていただいておりますので、できる限り今後とも一緒にできるものは一緒にして、しかも区民の方にきちっと内容を読んでいただけるような工夫もしてまいりたいというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。

○青木委員
 わかりました。

 本当におっしゃるとおりで、国の政策の行ったり来たりで区民の皆さんも大変わかりづらいと思うんですが、区がまずは説明をする、そして手続をできるだけ簡略化してスムーズに行えるというところが地方自治体の仕事だと思いますので、よろしくお願いいたします。

 以上で質問を終わります。

○田中(広)委員長
 ほかに質問はいかがでしょうか。

 それでは、議題については継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについて、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○田中(広)委員長
 ありがとうございます。

 それでは、福祉保健委員会を閉会いたします。

 大変お疲れさまでした。

(午後3時44分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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