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平成27年第一回定例会会議録(第4日 3月19日)

1.会期

二十四日(第四日)

三月十九日(木曜日)

2.開議並びに閉会

午後二時開議

午後四時四分閉会

3.出席議員

(二十八名)

一番 加藤 博司議員

二番 青木 かの議員

三番 瓜生 正高議員

四番 染谷 眞人議員

五番 富永 一議員

六番 山本 理恵議員

七番 河井 志帆議員

九番 奥村 暁子議員

十番 小栗 智恵子議員

十一番 田中 耕太郎議員

十二番 増渕 一孝議員

十三番 木村 克一議員

十四番 石田 英朗議員

十五番 中嶋 ひろあき議員

十六番 堀田 弥生議員

十七番 墨谷 浩一議員

十八番 渡部 恵子議員

十九番 志村 孝美議員

二十一番 原田 賢一議員

二十二番 鈴木 久雄議員

二十三番 礒野 忠議員

二十四番 今野 弘美議員

二十五番 押田 まり子議員

二十六番 植原 恭子議員

二十七番 田中 広一議員

二十八番 中島 賢治議員

二十九番 渡部 博年議員

三十番 守本 利雄議員

4.出席説明員

区長 矢田 美英君

副区長 小泉 典久君

副区長 吉田 不曇君

教育長 齊藤 進君

企画部長 田中武君

総務部長 島田 勝敏君

防災危機管理室長 中島 佳久君

区民部長 新治満君

福祉保健部長 平林 治樹君

高齢者施策推進室長 長嶋 育夫君

保健所長 和田 哲明君

環境土木部長 宮本 恭介君

都市整備部長 田村 嘉一君

会計管理者 平沢 康裕君

教育委員会事務局次長 坂田 直昭君

監査事務局長 有賀 重光君

企画部参事(企画財政課長事務取扱) 黒川眞君

広報課長 園田 典子君

総務課長 古田島 幹雄君

5.議会局出席職員

議会局長 田野 則雄君

庶務係長 小暮 万里子君

議事係長 荻原 雅彦君

調査係長 東 雅之君

書記 渡邊 千可雄君

6.議事日程

日程第一
諸般の報告

日程第二
議案第一号 平成二十七年度中央区一般会計予算
議案第二号 平成二十七年度中央区国民健康保険事業会計予算
議案第三号 平成二十七年度中央区介護保険事業会計予算
議案第四号 平成二十七年度中央区後期高齢者医療会計予算
議案第二十八号 平成二十七年度中央区一般会計補正予算
議案第二十九号 平成二十七年度中央区国民健康保険事業会計補正予算
議案第三十号 平成二十七年度中央区介護保険事業会計補正予算
  (二月二十六日 予算特別委員会付託に続いて)

日程第三
議案第五号 平成二十六年度中央区一般会計補正予算
議案第六号 平成二十六年度中央区国民健康保険事業会計補正予算
議案第七号 平成二十六年度中央区介護保険事業会計補正予算
議案第八号 平成二十六年度中央区後期高齢者医療会計補正予算
議案第三十一号 平成二十六年度中央区一般会計補正予算
        (二月二十六日 企画総務委員会付託に続いて)

日程第四
議案第九号 中央区行政手続条例の一部を改正する条例
議案第十号 中央区行政委員会の委員並びに監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
議案第十一号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例
議案第二十四号 中央区いじめ問題再調査委員会条例
   (二月二十六日 企画総務委員会付託に続いて)

日程第五
議案第二十二号 中央区教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の一部を改正する条例
議案第二十三号 中央区いじめ問題対策委員会条例
議案第二十五号 中央区立幼稚園の入園料及び保育料に関する条例の一部を改正する条例
議案第二十六号 中央区立晴海運動場の設置及び管理運営に関する条例を廃止する条例
        (二月二十六日 区民文教委員会付託に続いて)

日程第六
議案第十二号 中央区事務手数料条例等の一部を改正する条例
議案第十三号 中央区事務手数料条例の一部を改正する条例
議案第十四号 中央区立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例
議案第十五号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例
議案第十六号 中央区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例
議案第十七号 中央区介護保険条例の一部を改正する条例
議案第十八号 中央区指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例
議案第九号 中央区地域包括支援センターの職員及び運営の基準に関する条例
議案第三十二号 中央区介護保険条例の一部を改正する条例
議案第三十三号 中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例
議案第三十四号 中央区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例の一部を改正する条例
議案第三十五号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例
    (二月二十六日 福祉保健委員会付託に続いて)

日程第七
議案第二十号 中央区まちづくり基本条例の一部を改正する条例
議案第二十一号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
議案第二十七号 特別区道の路線の廃止について
議員提出議案第一号 中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例
    (二月二十六日 環境建設委員会付託に続いて)

日程第八
議案第三十六号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

日程第九
人権擁護委員の候補者の推薦について

日程第十
議員提出議案第二号 中央区議会委員会条例の一部を改正する条例

日程第十一
議会閉会中の継続審査


○議長(原田賢一議員)
 ただいまより、本日の会議を開きます。


○議長(原田賢一議員)
 これより本日の日程に入ります。

 日程第一、「諸般の報告」を行います。

     〔田野議会局長朗読〕


 十六、委員会報告書(企画総務委員会)

 十七、委員会報告書(企画総務委員会)

 十八、委員会報告書(区民文教委員会)

 十九、委員会報告書(福祉保健委員会)

 二十、委員会報告書(環境建設委員会)

二十一、委員会報告書(予算特別委員会)

二十二、議案の送付について

二十三、議案の提出について


○議長(原田賢一議員)
 報告を終わります。

 ここで、ただいま報告のありましたとおり、区長より議案一件が送付され、さらに、議員提出議案一件が提出されましたので、本日の日程に掲載いたしました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第二を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第二
 議案第一号 平成二十七年度中央区一般会計予算

 議案第二号 平成二十七年度中央区国民健康保険事業会計予算

 議案第三号 平成二十七年度中央区介護保険事業会計予算

 議案第四号 平成二十七年度中央区後期高齢者医療会計予算

 議案第二十八号 平成二十七年度中央区一般会計補正予算

 議案第二十九号 平成二十七年度中央区国民健康保険事業会計補正予算

 議案第三十号 平成二十七年度中央区介護保険事業会計補正予算

         (二月二十六日 予算特別委員会付託に続いて)


○議長(原田賢一議員)
 本案について、予算特別委員会の報告を中嶋委員長より願います。

     〔十五番 中嶋ひろあき議員登壇〕

○十五番(中嶋ひろあき議員)
 ただいまより、予算特別委員会に付託を受けました議案第一号、議案第二号、議案第三号及び議案第四号「平成二十七年度中央区各会計予算」並びに議案第二十八号、議案第二十九号及び議案第三十号「平成二十七年度中央区各会計補正予算」につきまして、その審査経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 本特別委員会は、去る二月二十六日の本会議において、委員十七名をもって設置され、本七議案の付託を受けたものであります。

 本会議散会後、議長招集による初の委員会が開会され、私が委員長に、副委員長には植原恭子委員が選任され、即日就任し、ここに本委員会の構成が行われました。

 続いて、三月五日に委員会を開会し、議長並びに区長挨拶の後、理事者より、各会計全般にわたり総括説明を受け、その後、補正予算を含む一般会計「歳入」から説明を求めて質疑を進めることと決し、審査を開始いたしました。

 平成二十七年度の本区各会計歳入歳出当初予算の合計額は一千百五十億八千四百四十八万円であり、一般会計では九百九億二千九百六十三万六千円で、前年度当初予算と比較して八十三億二百四十八万円、率にして一○%の増、国民健康保険事業会計では百三十八億三千六百五十五万二千円で、前年度当初予算と比較して十九億七千百四十一万五千円、率にして一六・六%の増、介護保険事業会計では七十九億七百九十一万六千円で、前年度当初予算と比較して三億四千五百二十五万二千円、率にして四・六%の増、後期高齢者医療会計では二十四億一千三十七万六千円で、前年度当初予算と比較して四千六百三十四万一千円、率にして二%の増となっております。

 また、あわせて同時補正を行った結果、一般会計につきましては、一億四千二百十一万円を追加し、九百十億七千百七十四万六千円、国民健康保険事業会計につきましては、補正後の予算額に増減なし、介護保険事業会計につきましては、五千二十四万三千円を減額し、七十八億五千七百六十七万三千円に、それぞれするものであります。

 本委員会は、平成二十七年度における本区行政運営の大綱をなし、その方針を決定する本予算案に対し、現下の社会経済情勢を踏まえつつ、区民の信託に応えるため、去る二月二十六日の本会議での付託以来、本日まで、延べ十一日間にわたり、慎重に審査を行ってまいりました。

 すなわち、三月五日には、補正予算を含む一般会計予算について、まず、「歳入」より質疑を開始し、これを終了し、六日に「歳出」第一款「議会費」の質疑に入り、これを終了し、同日、第二款「総務費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第三款「地域振興費」の質疑に入り、九日にこれを終了し、同日、第四款「民生費」の質疑に入り、十日にこれを終了し、同日、第五款「衛生費」の質疑に入り、十一日にこれを終了し、同日、第六款「土木建築費」の質疑に入り、これを終了し、さらに同日、第七款「教育費」の質疑に入り、十二日にこれを終了し、同日、第八款「公債費」、第九款「諸支出金」、第十款「予備費」、以上三款を一括して質疑に入り、これを終了し、十三日に補正予算を含む、国民健康保険事業会計、介護保険事業会計及び後期高齢者医療会計予算の歳入歳出を一括して質疑に入り、これを終了し、同日、総括質疑に入り、十六日にこれを終了しました。

 十三日には、日本共産党委員二名より、十一日付で提出された、議案第一号、平成二十七年度中央区一般会計予算に関する修正の動議について、審査方法を決定し、十七日に提案者より修正案の説明を受けました。

 修正案は、一般会計予算案の歳入歳出をそれぞれ六千四百十六万五千円減額し、予算総額を九百八億六千五百四十七万一千円に修正するものであります。

 続いて、同修正案の審査終了後、起立により採決いたしましたところ、起立少数をもって否決されました。

 以上のとおり、平成二十七年度本区各会計予算の審査が終了したことに伴い、本委員会は本七議案に対する各会派の態度表明を受けたものであります。

 まず、中央区議会自由民主党議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会自由民主党議員団の態度表明を行います。

 平成二十七年度予算は、「東京オリンピック・パラリンピックで中央区の黄金時代を!!」をテーマに、二○二○年の五輪と、その後のさらなる躍動への礎を築くことに重点を置き、基本構想で掲げた子育て支援や教育施策の強化、高齢者や障害のある方にも住みなれた地域で安心して暮らし続けられる福祉・医療の充実等の思いやりのある安心できるまちづくり対策。また、水と緑にあふれ、うるおいのある環境を創出するための水辺の緑道・護岸整備等、自然との調和。区内の新たな交通体系の構築として、近隣区との連携を視野に入れたコミュニティサイクルの実証実験の開始。都との連携によるBRTの導入計画。都市交通の抜本的な課題解決のための地下鉄新規路線の導入等の関係機関への働きかけ。本区の特性である八八%の集合住宅居住者を主体とした新たな視点からの防災訓練等を検討した、うるおいのある安全で快適なまちづくり対策。本区の地域経済を担う中小企業や商店街の一層の活性化。区内商店街相互の連携や区外への積極的な情報発信等の商店街振興対策。また、都市観光の推進として、京橋二丁目観光情報センターを核とした区内のあらゆる情報の整理や集約。多言語対応した施設整備。築地地区の新たなにぎわいの拠点、築地新市場(仮称)施設整備。児童数の急増に対応した教育の中央区にふさわしい教育施策の充実等のにぎわいとふれあいのある躍動するまちづくり対策を三つの基本目標とし、山積する課題に取り組み、快適な都心居住を目指した予算編成となっています。

 基幹的な歳入である特別区民税が初めて二百億を突破する見込みであることなど一定の改善要素はあるものの、法人住民税の一部国税化による特別区交付金へのマイナス影響や、歳出面でも、人口増加に伴う行政需要が確実に増加、施設整備に要する建築費も高騰を続けているなど、本区の財政は決して楽観視できない状態にあります。

 予算編成に当たっては、限られた財源の重点的・効果的な配分や、各種基金や特別区債の計画的な活用により健全財政を堅持しつつ、最重要課題に取り組むとともに、各種事業の充実・強化を図られたことは大いに評価いたします。

 その結果、新規事業二十二、充実事業四十九、臨時給付金の支給などを含む一般会計総額、前年度比九・六%増の九百十億七千百七十四万六千円と、過去最高を更新する予算を組まれました。

 我が会派各委員は、本日に至るまで審査の過程において、さまざまな行政課題に対し、区民の目線から施策の一つ一つを検証し、皆様から寄せられる切実な要望等を加味し、各款にわたり、提案も含め質疑をしてまいりました。

 本区の定住人口は、二月一日現在、十三万八千四百五十六人に達し、ことし五月ごろには十四万人に達する勢いにあります。

 東京駅前地区は、国家戦略特別地域にも位置づけられた市街地再開発事業として、羽田との交通結節点となるバスターミナルや駅前広場の整備、大会終了後、将来人口四万三千人と想定される晴海地区将来ビジョンの実現に向けたまちづくり、都心最後の貴重な公有地二十三ヘクタール、約七万坪の広大な築地市場跡地の活用等、今後の課題は数多くあります。

 本区行政当局におかれましては、各施策の展開に当たり最大限の努力をされるよう期待するものであります。

 以上申し上げまして、我が中央区議会自由民主党議員団は、本予算特別委員会に付託されました平成二十七年度中央区各会計歳入歳出予算及び各会計補正予算に賛成し、態度表明といたします。

 次に、中央区議会公明党委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十七年度中央区各会計歳入歳出予算案及び補正予算案に対する中央区議会公明党の態度表明を行います。

 本区の平成二十七年度予算案は、子育て世代・高齢者人口の増加に対し、保育所待機児童解消に向けた取り組みや、一人一人の命、健康や安全・安心を守る取り組みなど進めておりますが、今後も未来を見据えた総合的な対策が必要と考えます。二○二○年東京オリンピック・パラリンピック競技大会やその後の区内全体の良好なまちづくりを進め、誰もが安心して住み続けられる区を目指していかねばなりません。

 歳入面においては、納税義務者の増加や所得環境の改善などにより、特別区民税は七・二%の増、初めて二百億円を突破する二百十二億円が見込まれ、特別区税全体では前年度に比べ五・七%の増となります。国庫・都支出金は、子ども・子育て支援新制度の実施や市街地再開発事業助成の増に伴い、前年度に比べ四・七%の増となっています。

 また、繰入金は、築地場外市場地区先行営業施設の整備費や豊海小学校の改築費の増などにより、施設整備基金及び教育施設整備基金から増となるほか、財政調整基金からの増などにより、前年比一六・七%の増となっています。特別区債は、明正小学校・明正幼稚園及び新川児童館の改築が完了したことによる減があるものの、豊海小学校及び豊海幼稚園の改築や有馬幼稚園の増改築の財源として特別区債を発行するため、前年度に比べ一一六・七%の増となっています。

 歳出面においては、日本橋・有馬・久松・月島第三・豊海小学校等の増改築や小学校通学路防犯カメラの設置、プレディの開設時間延長などにより、教育費を前年度比三七・三%増としたほか、保育定員の拡大と保育士の人材確保・処遇改善を図るための宿舎の用意、また、おたふくかぜワクチン接種費用助成の充実など、将来を担う子供たちを育む教育・福祉施策を充実されています。また、認知症施策の推進や高齢者歯科健康診査の対象年齢の拡大、高齢者の孤立防止・生きがい推進懇談会の設置、障害児放課後等デイサービスの定員拡大などの高齢者・障害者施策、また防災対策優良マンション認定制度など、防災対策もさらに充実しており、評価いたします。

 昨年の消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減が長引き、景気回復への道半ばという状況にある中、本区の人口増加を踏まえ、二○二○年、また、その先の将来を見据えて、新公会計制度の導入による有効な活用の検討を進めるなど、今後も健全で持続可能な財政運営を維持し、限られた財源をより効果的な活用に努められるよう要望します。

 私たち中央区議会公明党は、平成二十七年度中央区各会計歳入歳出予算案及び補正予算案の審査において、さまざまな行政課題に対し、区民の目線から施策を検証し、質問させていただき、御提案を申し上げてまいりました。区行政当局におかれましては、今後施策の実行に当たり、可能な限りこれらの意見を反映されますよう心より願うものであります。

 以上申し上げまして、中央区議会公明党は、平成二十七年度各会計歳入歳出予算案及び補正予算案に賛成し、態度表明といたします。

 次に、日本共産党中央区議会議員団委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十七年度中央区各会計予算に対する日本共産党中央区議会議員団の態度表明を行います。

 今、日本経済は、安倍自公政権が進めた消費税八%への増税で消費が落ち込み、二月十六日に発表されたGDP速報によれば、昨年一年間の家計消費はマイナス一・三%、この二十年で最大の落ち込みとなっています。労働者の実質賃金は十九カ月連続マイナスとなり、消費の低迷も続いています。円安と株高によって大企業と大資産家は恩恵を受けましたが、国民の暮らしは悪化し、格差はさらに拡大しています。

 党区議団が行っている区民アンケートには、物価が上がって食品価格も上がって、なのに給料は変わらず、消費税は全てにかかってくるので本当につらい、死ねと言われている気がする、また、アベノミクスの恩恵は我々零細企業には及ばないなどの声が寄せられています。

 国会では、自民・公明の与党が二○一五年度政府予算案を衆議院で通過させましたが、重大問題の第一は、五兆円を突破した軍事費です。安倍政権が進める海外で戦争する国づくりや沖縄での米軍新基地建設を財政的に裏づけるものとなっています。

 第二に、福祉のための社会保障予算は、高齢化などによって見込まれていた自然増予算にまで手をつけ、医療も介護も年金も大幅に後退させています。消費税増税の際の社会保障のためという公約さえ完全に投げ捨てるものです。

 第三に、税制改正に盛り込まれた法人税減税は、利益が出ている大企業の負担を軽くするために赤字企業や中堅企業の負担をふやす、大企業本位のきわみです。大企業への減税は二年連続で、減税額は来年度には一・六兆円に達します。

 大企業減税、庶民増税の税制改正とあわせ、国民の暮らしを苦しめる三悪予算です。こんな予算が国民の暮らしの悪化を食いとめるどころか、経済と財政のゆがみをますます激しくするのは明らかです。

 都政では、舛添都知事のもとで、予算編成の基本として都民福祉の充実による生活の質の向上を位置づけ、福祉、雇用、中小企業対策などで都民要求を反映した施策の拡充がある程度図られていますが、不要不急の大型開発が引き続き推進され、国際金融センター構想など、金融機能の過度な集積による金融投機を推進することを初めとした基本的問題があると考えます。

 豊洲新市場を来年十一月に開場するとしていますが、豊洲新市場計画は、土壌汚染対策の欠陥、高騰する汚染対策費と整備費、非効率的な施設・物流計画など、問題が山積しています。オリンピックにあわせて強行しようとしている築地市場移転計画は凍結すべきです。

 また、オリンピック選手村計画は、地元中央区の晴海地区将来ビジョンを反映したものに見直し、超高層タワーマンションの建設は中止すべきと考えます。

 このような国と都の悪政のもとで、中央区に求められているのは、地方自治法に基づく住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとするという立場にしっかりと立つことです。

 中央区の新年度の一般会計予算案は、前年比八十三億円増となり、九百九億二千九百六十三万円で過去最大の予算規模となっています。区長の所信表明では「オリンピック・パラリンピックで中央区の黄金時代を!!」と、二○二○年オリンピックを機にさらなる躍進のチャンスと捉えるとして、オリンピックをてこにしたまちづくりを進めることに意欲を燃やし、選手村ができる晴海地区を含め、再開発事業が進行中のもの二十五事業、準備中が七事業、全部で三十二事業も進められようとしています。

 新年度予算では、市街地再開発助成や学校増改築などの投資的経費に一般会計予算の三割、二百七十三億円を充て、昨年より三三%も増額しています。市街地再開発事業助成は、新年度だけで七事業に九十億円を計上、予算の一割を占めています。銀座六丁目や日本橋二丁目などのオフィス、商業施設の再開発にもそれぞれ十億円以上の補助金が投入される予定です。国や都の国際競争力を高める都市づくり路線に乗って、都市再生特別地区の手法により規制緩和や区道の改廃で大サービスをし、超高層・超過密な都市をつくることは、災害時の危険も増大させます。オフィスの供給過剰問題が指摘されており、抜本的に見直すべきです。また、住宅系の四つの再開発事業では、全部で約五千三百五十戸の住宅ができることになり、さらに人口がふえ、施設整備が追いつかない事態が加速します。

 一方、こうした投資的経費の増大で財政が厳しくなるとして、区民には受益者負担の適正化の名のもとに負担増やサービス削減を図り、新年度予算で、駐輪場の有料化、放置自転車撤去・保管料の徴収を導入しました。しかし、NTTや東京電力などの道路占用料は、区の固定資産税評価額に見合う適正な料金への改定は具体化されず、大企業に社会的責任を果たさせることには消極的です。

 また、区民には国民健康保険料の値上げが新年度も予定されています。高過ぎる国民健康保険料で滞納世帯が二二%に上るという深刻な事態であるにもかかわらず、一般会計からの繰入金を今年度より一億二千万円以上減らし、保険料負担は六千万円増となっています。

 介護保険料も、基準額で一二%の引き上げとなります。介護保険制度の改悪で要支援者を総合事業に移行する問題は、準備が整わないため、二年間猶予期間を設けることになりましたが、所得によって介護サービスの利用料を二割負担にする、後期高齢者医療の保険料の特例措置をなくすなど、高齢者にとっても負担増ばかりが重くのしかかります。

 福祉の増進を図るべき中央区が、大規模開発を優先し、区民サービスの削減や区民への負担増を強いることは問題です。

 日本共産党区議団は、二○一四年九月二十六日、区民アンケートなどに寄せられた切実な要求を集約した五百十項目の二○一五年度中央区予算編成に関する重点要望書を区長に提出し、積極的に予算化するよう求めてきました。

 本予算特別委員会では、各款について詳細に質疑し、問題点を指摘するとともに、積極的な提案を行ってきました。さらに、予算修正案を提出し、第一に、区民の合意を図らず行おうとしている駐輪場有料化を中止すること、第二に、無駄を省き、簡素で効率的な区民本位の行財政運営を図ること、第三に、学校プールの一般開放、区の情報公開を一層促進するなど、区民にとって緊急かつ必要な施策を予算化するという基本に立って、一般会計歳入歳出予算を六千四百十六万五千円減額する修正案を提出しました。しかし、残念ながら、他会派の賛同を得られず、我が党の修正案は否決されてしまいました。

 これらの経緯を踏まえ、区長提出の予算案を詳細に検討し、区民の長年の要望、我が党の要求、行政の努力などを反映して、認可保育所の増設、特養ホームの定員拡大、障害児放課後デイサービスの拡大、コミュニティサイクルの導入、小学校の増改築などの施策が予算化されているものの、予算内容には抜本的な見直しが求められる問題があると判断しました。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第二十八号「平成二十七年度中央区一般会計補正予算」、議案第三十号「平成二十七年度中央区介護保険事業会計補正予算」には賛成しますが、議案第一号「平成二十七年度中央区一般会計予算」、第二号「平成二十七年度中央区国民健康保険事業会計予算」、第三号「平成二十七年度中央区介護保険事業会計予算」、第四号「平成二十七年度中央区後期高齢者医療会計予算」及び議案第二十九号「平成二十七年度中央区国民健康保険事業会計補正予算」に反対します。

 以上、日本共産党中央区議会議員団の態度表明を終わります。

 次に、中央区民の会委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区民の会の態度表明を行います。

 本区の人口は、今月一日現在、十三万八千七百三十五人と十四万人を目前へと迫り、過去十五年間以上にわたり力強く増加するとともに、今後も当面の増加が見込まれることから、学校等教育施設、保育園や特別養護老人ホーム等の福祉施設の定員増加を初め、各種行政施設の増設、充実は喫緊の課題であり、また時代の変化に対応した市街地再開発事業、築地場外市場地区先行営業施設への大型投資も避けられないものと考えます。

 本年度の予算規模は、補正予算案で一般会計九百十億七千百七十四万六千円と過去最大規模となり、前年度比一○%超の増となり、五年連続での増額更新となりました。

 歳入面では、人口増加を背景として、特別区税、特別区交付金ともに五%超の歳入増が見込まれ、各種基金の繰入金が一六・七%の増加、区民負担の世代間の公平性と平準化を目的とした特別区債の新規発行、さらに各種手数料、利用者負担金見直しや地方消費税交付金の増収など、安定的な歳入増加を見込んでおります。

 また、歳出面において、主要事業を検証しますと、二○二○年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた取り組みや、支援の対象をマンション管理組合へと広げた防災対策優良マンション認定制度の新設、子育て世帯への保育所・幼稚園の負担軽減策、子どもの居場所プレディの保育時間の延長、特別養護老人ホームマイホームはるみの定員拡大、近隣区との連携したコミュニティサイクルの導入等、区民のニーズに沿った新規事業の展開並びに既存事業の充実が図られており、大いに評価するものです。

 また、三特別会計においても、人口増加、高齢者数の増加により財政規模が拡大する中で、健全な運営がなされており、来るべき超高齢化社会を見据えた取り組みを先行して行うことをさらに強く期待するものであります。

 以上、見てまいりましたように、本年度予算編成に際して、現状に即した政策の充実がおおむね目指されておりますが、一方で、引き続き区民からの要望が強い保育園の待機児童問題、特別養護老人ホームの待機者解消を初めとする重要政策課題には、全庁を挙げた横断的な取り組みに一層の努力をお願いするものであります。

 また、都心である本区を取り巻く環境は、経済的、国際的にも目まぐるしく移り変わっています。臨機応変に、そしてスピード感を持った対応を求めます。

 以上申し上げました上で、中央区民の会は、平成二十七年度一般会計、各特別会計並びに各補正予算に賛成の意を表明します。

 次に、民主党区民クラブ委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 二○二○年東京オリンピック・パラリンピック開催を五年後に控え、選手村を晴海に迎える中央区は、まず大会に向けて、国内外から多くの人々が集い、誰もが憧れるまちという目標を掲げ、五つのビジョンを打ち出されました。

 一、誰もがスポーツに親しめるよう機運を高め、子供たちの心身の健全な育成に向けて、オリンピック・パラリンピック教育を推進すること。

 二、小・中学校における国際教育を推進し、心のバリアフリーを培い、国際感覚を持った幅の広い視野を養う人材育成を行うこと。

 三、国際化に向けた都市観光の推進と観光情報センターを活用した情報発信の強化、公共サインの多言語対応や外国語ボランティアの育成を行うこと。

 四、安全・安心な地域防犯・防災体制の構築。

 五、誰もが快適に過ごせる都市環境の確保。

 これら五つの輪がオリンピック・パラリンピックの五輪となって開いていけるように、オリンピック・パラリンピック区民会議を立ち上げることは、大会終了後のさらなる躍進を見据えた基盤となる方向性を打ち出されています。

 さらに、平成二十七年度予算案は、この躍進への礎を築くために、新規事業を二十二、そして充実事業を四十九と、取り組みを打ち出されています。

 現在、本区は、人口増加と大会終了後を見据えた本区のさらなる躍進のために伴うさまざまな行政需要に対応しながら、限りある財源の中、山積する課題に対し、有効な行政運営をどこまで行えるのかという厳しい判断を迫られています。

 私たち民主党区民クラブは、区民福祉の向上と充実のために、各事業に対し、限られた財源の重点的・効果的な配分が各事業において行われているのか、また、健全な財政運営のもとでそれぞれの事業を運営できるのか、慎重に審議いたしました。

 まず、掲げられた三つの基本目標についてです。

 第一の目標である、思いやりのある安心できるまちでは、子供を産み育てやすい自治体ナンバーワンを目指す取り組みとして、待機児童解消のために、私立認可保育所二園の開設支援、小規模保育、一歳児の保育枠を拡大する期間限定型保育を行う事業者への運営費の一部補助、地域の事業所内保育所の実施、保育ママ制度の充実など、幾重にも保育しやすい環境を整えるために、日々の努力を重ねておられることは高く評価するところです。民間保育士の人材確保や処遇改善を行う中で、不足する保育にかかわる人材確保にも努めておられることは、子供を育てやすい環境整備に寄与することと思いますが、まだまだ不足する保育需要に今後もしっかりと対応し、人口が都市に集中する中で、子育てしやすい環境整備と少子化対策にしっかりと貢献していただきたいと強く願っております。

 また、児童に対しては、プレディの制度を充実させ、児童館と同様に平日利用時間を七時半まで延長すること、また、日曜日に全児童館を開く中で、午後八時まで利用できる児童館を五カ所に拡大することも、子供の居場所づくりに寄与する意味で、高く評価できるものと考えます。

 命と健康を守る自治体ナンバーワンでは、介護予防に積極的に取り組み、生涯にわたって心身の健康を維持するために、運動習慣を取り入れるなど、スポーツ推進計画を実施することは、区民の健康福祉に寄与する取り組みであります。

 高齢者施策では、介護認定を受ける高齢者の六割が見守りを必要とする認知症であることを踏まえ、家族の相談に応えるために、認知症地域支援推進員を配置することは、認知症高齢者とその御家族にとって、大きな支えとなることと思います。

 障害者施策では、臨床心理士やコーディネーターを増員し、私立も含めた全保育所を巡回させて、支援を必要とする子供たちへ早期の段階で手を差し伸べられる体制を整えていることは評価できるものであり、生涯を通して一貫した支援を行える育てのサポートカルテの作成は、親亡き後のために非常に有効な手段となることと思います。

 男女共同参画社会実現に向けた事業協力スタッフ養成も、区民に積極的に参画を促すための下地を新たに構築する上で、今後に期待したい施策です。

 第二の目標である、うるおいのある安全で快適なまちでは、防災対策を通し、集合住宅にお住まいの方々のコミュニティ意識の醸成のために、新たに優良マンション認定制度をつくられました。この取り組みを通し、マンション内の自助・共助の取り組みが構築し、結果的にコミュニティが活性化するように期待しています。帰宅困難者対策として、情報提供のための一時滞在先を示すマップは、日中人口七十六万人という中央区において、区民の安全確保を第一に考える上でも、来街者の方々のためにも、災害発生直後の混乱を抑止する一助となることを願います。今後起こり得る大規模災害に対しては、自助の取り組みを行うことを区民に呼びかけることが非常に重要になっていきます。さらなる取り組みを行う中で、区民が生き残る対策を講じていただけるようお願い申し上げます。防犯面では、小学校の防犯カメラの充実に犯罪抑止効果が生まれることを期待しています。

 本区にとって肝となる重要な基幹的交通システム、BRTの導入については、区民の足となる重要な施策となるため、東京都に対し積極的に働きかけていただきたいと考えています。地下鉄導入についても、大会終了後も続く躍進のために、中央区にとって大動脈となる大切な施策であると考えています。必ず実現へと向かうよう、さらなる努力をお願いしたいと思います。

 晴海開発整備計画では、ずっと住み続けたいと思うような中央区民のまちづくりのために、東京都としっかりと協議していただけるように願います。これは、中央区の晴海地区にとって、将来にわたる大変重要なまちづくりの土台となります。そこに住む人たちが生き生きと暮らせる環境整備に着手することは、区民福祉と、その幸福につながるために、気を緩めることなく、しっかりと協議をしていただけるようにお願いします。

 第三の目標、にぎわいとふれあいのある躍動するまちでは、都市観光・文化振興と、中央区の背骨を担う重要な施策となります。将来にわたる繁栄のために、大いなる期待をしながら、今後を見守ってまいりたいと考えています。

 教育では、児童数の増加に対応しながら、子供たちの未来への可能性を広げるために、国際教育・理数教育の充実を図りながら、本物に触れていく教育に大いに期待をしたいと思います。ただし、パイロット校だけでなく、中央区の全体の教育水準向上と、子供たちの情操教育も含め、未来を担う子供たちの可能性を開く教育に期待をしております。

 東京駅八重洲北口地区の再開発によって、東京の表玄関、東京駅と、東京の空の表玄関、羽田空港が結節することで、より便利な駅の利用やビジネス拠点としての新たな可能性を広げていけるように期待しています。

 今後、築地市場跡地の問題や日本橋を覆う高速道路の撤去と河川景観整備についてなど、まだまだ山積してくる問題に適宜対処する必要があり、今後も財政的に厳しい運営が予想される中ではありますが、二○二○年に向けた礎と、その後も中央区が発展していけるように、継続して安定した財源確保をしていただくことを要望し、民主党区民クラブは、平成二十七年度中央区各会計予算案及び各会計補正予算案に賛成いたします。

 次に、新無所属委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 平成二十七年度中央区各会計予算案につきまして、賛成の立場から、以下、さまざまな問題点を指摘しつつ、意見、要望を申し上げます。

 まず、財政規律についてです。

 予算編成に当たっては、限られた財源の重点的・効果的な配分及び区債や各種基金の計画的な活用により健全財政を堅持していることは評価したいと思います。

 しかしながら、今後も学校施設の増改築などの各種整備費用に基金を取り崩す予定であることなどから、自主財源の確保が当面の課題となると同時に、予算案の約四分の一を枠として事業構築を行ったフレーム予算についても、各部の創意工夫によって無駄を削減し、より重点化されるべき部分への予算配分を進めていただきたいと要望します。

 次に、歳出面についてです。

 予算の多くが割かれている子育て・教育関連事業では、児童館の日曜開館やプレディの時間延長及び区立学校における特色ある教育活動など、保護者の多様なニーズに対応していることは歓迎します。また、園児・児童数の増加に伴い、保育所の整備や教育環境の整備・充実に尽力されていることも評価します。しかし、これは見方を変えると、人口増加を手放しに喜んで開発調整を怠ってきたツケだと言うこともできます。今後は、正確な人口推計のもと、適切な施設の配置、整備を進めていただきたいと要望します。

 将来のまちづくりについては、二○二○年東京オリンピック・パラリンピック競技大会へ向けた具体的な動きが活発化する中、BRTの導入や地下鉄新規路線の検討など、地元区の意見を関係機関へ伝える機会が今後さらにふえることが予想されます。これまでにも増して、積極的かつ効果的な働きかけを行い、必ず果実を得てきていただきたいと要望します。

 その他、さまざまな事業が新規・充実を含め予定されておりますが、その一つ一つをしっかり検証し、事業を選択していくことが求められます。これからもきちんと説明責任を果たし、膨れ上がった事業のスリム化をしていただくように要望いたします。

 最後に、中央区の行政執行の半分の責任は、我々議会が持つことになります。不適正な行政執行や論理的根拠に基づかない政策推進が行われてしまうと、その責任を我々は負わなければなりません。行政と議会が緊張感を持って、二元代表制を担う両輪として互いに協力して責任を持つ区政運営を実現していくことを最後に御提案させていただきまして、新無所属の態度表明といたします。

 次に、無所属クラブ委員よりは、次のような態度表明がなされました。

 中央区議会の無所属クラブの態度表明を行います。

 日本全体で少子化、高齢化、そして人口が減少していく中で、いっときは七万人台まで減少した本区の定住人口は、十四万人目前までふえております。五年後には、念願だった東京オリンピック・パラリンピックの二○二○年の開催が決まり、本区には大会の中心となる選手村ができます。世界中から注目が集まる中、本区が黄金時代を迎えるチャンスです。

 とはいえ、そうするためには、解決すべき課題が山積しています。史上最大になると言われている五輪の開催を成功に導き、開催後も勢いを持って発展し続けるためにも、今見えている課題、今後見えてくる課題を一つ一つ確実に乗り越え、バリアフリー、ノーマライゼーション、ユニバーサルデザイン等、さまざまな観点から、世界一安全で安心な強いまちとしての環境を整備していかなくてはなりません。

 誰もが生涯を通じて安心して暮らし、活動を続けていくための福祉や教育、そして防災体制の拡充をどのように推し進めていかなければならないかということ、そして、今なお復興のために頑張っている被災地への支援も今まで以上にしていきながら、事務事業や執行体制の厳しい見直しを絶えず行い、商業のまち中央区として財政基盤を守りつつ、歳入歳出のバランスを保ちながら、区民と行政が一体となって行政改革を進めていくことは絶対です。

 優しさ、笑顔、活気、そして強さみなぎる世界ナンバーワン都市へと羽ばたく東京の中核、その東京を力強く牽引していく中央区として進んでいくための今回の各会計予算案に無所属クラブは賛成いたします。

 これにて態度表明といたします。

 以上のとおり、各会派の態度表明が終わりましたので、議案第一号、議案第二号、議案第三号及び議案第四号「平成二十七年度中央区各会計予算」について、それぞれ起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十八号「平成二十七年度中央区一般会計補正予算」について、起立により採決いたしましたところ、全員賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十九号「平成二十七年度中央区国民健康保険事業会計補正予算」について、起立により採決いたしましたところ、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十号「平成二十七年度中央区介護保険事業会計補正予算」について、起立により採決いたしましたところ、全員賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 よって、本特別委員会の決定どおり、御賛成いただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました七議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第四号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第二十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十九号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第二、議案第二十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第二、議案第三十号は原案のとおり可決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第三を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第三

 議案第五号 平成二十六年度中央区一般会計補正予算

 議案第六号 平成二十六年度中央区国民健康保険事業会計補正予算

 議案第七号 平成二十六年度中央区介護保険事業会計補正予算

 議案第八号 平成二十六年度中央区後期高齢者医療会計補正予算

 議案第三十一号 平成二十六年度中央区一般会計補正予算

     (二月二十六日 企画総務委員会付託に続いて)


○議長(原田賢一議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を植原委員長より願います。

     〔二十六番 植原恭子議員登壇〕

○二十六番(植原恭子議員)
 ただいまより、去る二月二十六日の本会議において本委員会に付託を受けました議案第五号、議案第六号、議案第七号及び議案第八号「平成二十六年度中央区各会計補正予算」並びに議案第三十一号「平成二十六年度中央区一般会計補正予算」につきまして、審査の経過並びに結果の御報告を申し上げます。

 まず、今回の追加補正を除く各会計の補正は、一般会計におきましては、「職員の給与費」、「東京湾大華火祭に要する経費」、「商工業融資に要する経費」、「生活保護費に要する経費」及び「都市再生土地区画整理事業助成に要する経費」等の減額があるものの、「市街地再開発事業助成に要する経費」、「基金積立金」の計上により、三億二千二百五十六万三千円を追加するものであります。

 また、繰越明許費として、「電線共同溝の整備」ほか一項目を追加計上するものであります。

 国民健康保険事業会計におきましては、「保険給付費」の減額があるものの、「諸支出金」の計上により、六千四百八十万九千円を追加するものであります。

 介護保険事業会計におきましては、「基金積立金」及び「諸支出金」の計上により、四千百九十万一千円を追加するものであります。

 後期高齢者医療会計におきましては、「広域連合納付金」の減額があるものの、「諸支出金」の計上により、四十一万一千円を追加するものであります。

 次に、一般会計の追加補正は、「プレミアム付商品券事業補助に要する経費」の計上により、六千五百七十四万八千円を追加するとともに、繰越明許費として追加計上するものであります。

 この結果、一般会計を八百三十九億七千三十五万円に、国民健康保険事業会計を百十九億二千九百九十四万六千円に、介護保険事業会計を七十六億六千八百八十五万七千円に、後期高齢者医療会計を二十三億六千四百四十四万六千円に、それぞれ補正するものであります。

 付託を受けました議案の審査に当たり、本委員会は二月二十七日に開会し、理事者より各会計一括して款別に説明を受け、一括して質疑を行いました。

 審査終了後、議案第五号、議案第六号、議案第七号及び議案第八号並びに議案第三十一号について、それぞれ起立により採決したところ、いずれも全員賛成をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 よって、本委員会の決定のとおり御賛成いただきますようお願い申し上げまして、付託を受けました議案の審査経過並びに結果の御報告といたします。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第三、議案第三十一号は原案のとおり可決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第四を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第四
 議案第九号 中央区行政手続条例の一部を改正する条例

 議案第十号 中央区行政委員会の委員並びに監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例

 議案第十一号 中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例

 議案第二十四号 中央区いじめ問題再調査委員会条例

     (二月二十六日 企画総務委員会付託に続いて)


○議長(原田賢一議員)
 本案について、企画総務委員会の報告を植原委員長より願います。

     〔二十六番 植原恭子議員登壇〕

○二十六番(植原恭子議員)
 ただいまより、去る二月二十六日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月二日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された議案第九号「中央区行政手続条例の一部を改正する条例」、議案第十号「中央区行政委員会の委員並びに監査委員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」、議案第十一号「中央区教育委員会教育長の給与及び勤務に関する条例の一部を改正する条例」、議案第二十四号「中央区いじめ問題再調査委員会条例」につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十一号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第四、議案第二十四号は原案のとおり可決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第五を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第五

 議案第二十二号 中央区教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の一部を改正する条例

 議案第二十三号 中央区いじめ問題対策委員会条例

 議案第二十五号 中央区立幼稚園の入園料及び保育料に関する条例の一部を改正する条例

 議案第二十六号 中央区立晴海運動場の設置及び管理運営に関する条例を廃止する条例

         (二月二十六日 区民文教委員会付託に続いて)


○議長(原田賢一議員)
 本案について、区民文教委員会の報告を守本委員長より願います。

     〔三十番 守本利雄議員登壇〕

○三十番(守本利雄議員)
 ただいまより、去る二月二十六日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月三日に開会し、慎重な質疑を行いました。

 付託された議案第二十二号「中央区教育に関する事務の職務権限の特例に関する条例の一部を改正する条例」、議案第二十三号「中央区いじめ問題対策委員会条例」、議案第二十五号「中央区立幼稚園の入園料及び保育料に関する条例の一部を改正する条例」、議案第二十六号「中央区立晴海運動場の設置及び管理運営に関する条例を廃止する条例」につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第二十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第五、議案第二十六号は原案のとおり可決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第六を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第六

 議案第十二号 中央区事務手数料条例等の一部を改正する条例

 議案第十三号 中央区事務手数料条例の一部を改正する条例

 議案第十四号 中央区立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例

 議案第十五号 中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例

 議案第十六号 中央区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例

 議案第十七号 中央区介護保険条例の一部を改正する条例

 議案第十八号 中央区指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例

 議案第十九号 中央区地域包括支援センターの職員及び運営の基準に関する条例

 議案第三十二号 中央区介護保険条例の一部を改正する条例

 議案第三十三号 中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例

 議案第三十四号 中央区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例の一部を改正する条例

 議案第三十五号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例

     (二月二十六日 福祉保健委員会付託に続いて)


○議長(原田賢一議員)
 本案について、福祉保健委員会の報告を木村委員長より願います。

     〔十三番 木村克一議員登壇〕

○十三番(木村克一議員)
 ただいまより、去る二月二十六日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月四日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第十二号「中央区事務手数料条例等の一部を改正する条例」、議案第十三号「中央区事務手数料条例の一部を改正する条例」、議案第十四号「中央区立高齢者在宅サービスセンター条例の一部を改正する条例」、議案第十五号「中央区女性福祉資金貸付条例の一部を改正する条例」、議案第十六号「中央区難病患者福祉手当条例の一部を改正する条例」、議案第十七号「中央区介護保険条例の一部を改正する条例」、議案第十八号「中央区指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例」、議案第十九号「中央区地域包括支援センターの職員及び運営の基準に関する条例」、以上八議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十二号「中央区介護保険条例の一部を改正する条例」につきましては、加藤委員から、次のような意見がありました。

 日本共産党中央区議会議員団は、議案第三十二号「中央区介護保険条例の一部を改正する条例」に反対します。

 以下、その理由を述べます。

 本議案は、第六期に当たる二○一五年度から二○一七年度までの保険料率の区分を変更し、保険料率を改定することを内容としています。その内容は、十三段階十五区分の多段階設定から十五段階にし、第五期介護保険料の基準額、月額五千二百六十円、年額六万三千百二十円であるものを、第六期介護保険料の基準額、月額六百六十円増の五千九百二十円に、年額七千九百二十円増の七万一千四十円に、一二・五%もの値上げをするものです。

 介護保険の財政は、利用料を除いて、公費と保険料によって賄われます。公費財源が給付費対象経費の五○%、内訳は国が二五%、都道府県一二・五%、市区町村一二・五%、そして保険料財源が五○%となるよう定められています。

 介護保険制度は、サービス量をふやせば保険料や利用料に連動するという基本的な矛盾を持った仕組みです。介護保険制度が多くの問題を抱えているのは、介護保険が導入されたときに、国庫負担割合を、それまでの二分の一から四分の一へと大幅に引き下げたからです。国庫負担をもとに戻すよう要求すべきです。

 介護保険の利用サービスは要介護度によって使える上限があり、現在でも高過ぎる利用料を払えずにサービスを利用できない実態や高齢者の貧困は深刻です。

 介護保険制度は、二○○○年四月から施行され、国は当初、家族介護を解決、社会全体で介護を支えるために介護保険制度を導入するとうたっていました。それにもかかわらず、親の介護のために介護離職、高齢者が高齢者を介護する老々介護などが常態化しています。中央区では、施設の不足から、常に三百人を超える方が特養老人ホームへの入所を待機しています。保険あって介護なしの深刻な事態が進行しています。

 さらに、国は、要支援一・二の人への訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を保険給付の対象から外し、市区町村の総合事業へ、特別養護老人ホームへの入所を原則要介護三以上に限定、これまで一律一割の利用者負担を、所得によって二割に引き上げ、低所得者でも預貯金が一定額あれば施設の居住費や食費の補助を打ち切るなど、全分野にわたるサービスの切り捨てと負担増の大改悪です。

 自治体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、介護給付費の増加分を全高齢者の保険料負担に転嫁することなく、一般会計から繰り入れを行い、保険料の軽減や減免制度を拡充すべきです。

 以上の理由で、日本共産党中央区議会議員団は、議案第三十二号「中央区介護保険条例の一部を改正する条例」に反対します。

 加藤委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十三号「中央区指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例」、議案第三十四号「中央区指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法の基準等に関する条例の一部を改正する条例」、以上二議案につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第三十五号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきましては、加藤委員から、次のような意見がありました。

 日本共産党中央区議会議員団は、議案第三十五号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に反対します。

 以下、その理由を述べます。

 今回提出されている議案は、特別区の基準保険料率の改定に伴い、中央区もこの基準に基づき条例を改定し、保険料を引き上げることを主な内容としています。

 今回の改定は、所得に応じて支払う所得割を○・○四%引き下げ八・四三%と減額する一方、所得に関係なく加入者全員が同額を支払う均等割額を現行四万三千二百円から四万四千七百円へ、一千五百円、三・五%の増額をするものです。結果、所得が低い人ほど負担が重くなり、中央区民一人当たりの保険料は、後期高齢者支援金分保険料を含め十二万三千百三十五円と四千二百二十九円、三・六%の引き上げとなります。さらに、国保の広域化を前提に高額療養費の公費負担が二分の一となり、その分が保険料に算定されて、一人当たりの保険料にはね返っています。

 国民健康保険の加入者は全国的に無職者が急増し、一九八○年代半ばでは無職者が二割強だったのが、現在では四割近くに達しています。また、国保加入世帯の平均所得は、厚労省財政状況速報値二○一五年一月によると、一世帯当たり二○○九年の百二十九万一千円から二○一三年には百十二万一千円と、減る一方です。

 年金生活者や失業者も加入する国保は、もともと適切な国庫負担なしには成り立たない制度です。ところが、歴代の政権は、国の社会保障予算を抑制するために国保の国庫負担を削減し、しかも国保世帯の貧困化が深刻になった後も、それをもとに戻しませんでした。このことにより、国保料の高騰に歯どめがかからなくなっています。国保財政は、負担能力を超える高過ぎる国保料で滞納がふえ、国保財政が悪化し、保険料の高騰という悪循環に陥っています。中央区では、国保の総会計に占める国庫負担率は、二○○一年三一・一三%から二○一三年二二・三七%へ八・七六%も減少しています。国庫負担率の減少とともに、国保料収納率も八九・○三%から八六・○二%と悪化しています。

 国民健康保険は、社会的弱者が多く加入する保険制度です。所得が低く医療費の高い高齢者や、非正規雇用者などの低所得者が多く加入しているため、保険料の負担は極めて重いものになっています。毎年のように繰り返される値上げによって、国民健康保険料の負担は限界を超えており、高過ぎる保険料が払えず滞納する世帯は、中央区でも、二○一三年度被保険者世帯数二万七千六百七十三世帯のうち、滞納世帯は六千三百二十二世帯と二二・八五%にも達しています。全国では滞納世帯が三百六十万世帯、全加入世帯の一七・二%です。中央区の滞納世帯数は、全国レベルから見ても高い水準にあります。また、資格証、短期証の発行も加入世帯の八・五五%、実に加入世帯十二世帯に一世帯の割合にも達しています。

 国民健康保険は、憲法二十五条に基づく社会保障の制度です。保険料の値上げは、負担能力に応じて税金や保険料を納入し、所得を再配分するという税金や社会保障の機能を弱めるもので、容認できません。

 以上の理由で、日本共産党中央区議会議員団は、議案第三十五号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に反対します。

 加藤委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第十二号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十五号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十五号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十六号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十六号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十七号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十八号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十八号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第十九号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第十九号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十二号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第三十二号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十三号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十三号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十四号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第六、議案第三十四号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第三十五号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第六、議案第三十五号は原案のとおり可決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第七を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第七

 議案第二十号 中央区まちづくり基本条例の一部を改正する条例

 議案第二十一号 中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例

 議案第二十七号 特別区道の路線の廃止について

 議員提出議案第一号 中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例

     (二月二十六日 環境建設委員会付託に続いて)


○議長(原田賢一議員)
 本案について、環境建設委員会の報告を中嶋委員長より願います。

     〔十五番 中嶋ひろあき議員登壇〕

○十五番(中嶋ひろあき議員)
 ただいまより、去る二月二十六日の本会議において本委員会に付託を受けました議案につきまして、審査結果の御報告を申し上げます。

 本委員会は、三月二日に開会し、慎重な質疑を行い、付託された議案について、それぞれ採決をいたしましたところ、次のとおり決しました。

 まず、議案第二十号「中央区まちづくり基本条例の一部を改正する条例」につきましては、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十一号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第二十一号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 この議案は、東京都市計画日本橋室町三丁目地区計画の決定に伴い、当該地区の地区整備計画の区域を定めるとともに、建築物の用途、構造及び敷地に関する制限を定めるものです。

 二○一四年の区議会第二回定例会では、当該の日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業の施行に伴うA街区の区道の廃止が上程され、私たち日本共産党区議団は反対しました。

 A街区の区道を廃止し、普通財産にした上で、都市再開発法に規定する権利返還により、常盤小に隣接するB街区に整備される教育施設の土地、建物を取得し、A街区とB街区を一体的に開発することになります。

 現行の都市計画では、A街区の建築物の容積率の最高限度七○○%を最低限度八○○%に変え、容積率一一八○%、延べ床面積十六万二千二百五十平米、建物高さ百五十メートルの巨大な複合施設の建設が可能になりました。

 二○一三年度第二回区計審で、吉田副区長が、区道廃止の提案が再開発事業者からあり、区が調整して認めたと述べているように、企業の要望に添って区民の財産である区道を廃止し、企業に恩恵を与えるものです。

 区道の廃止によって初めて可能となったこの再開発計画で、さらに深刻な事態となることは問題です。この再開発計画は、企業に利益を与えることにはなっても、CO2増大で環境にさらに負荷をかけることに加え、東京一極集中、自動車交通量の増加、周辺地域の混雑、日影の影響、来街者増による防災面での不安など、さまざまな面で問題があります。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、議案第二十一号「中央区地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例」に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議案第二十七号「特別区道の路線の廃止について」につきましては、奥村委員から、次のような意見がありました。

 議案第二十七号「特別区道の路線の廃止について」に対する反対意見を述べます。

 この議案は、湊二丁目東地区の土地区画整理事業及び第一種市街地再開発事業の一体的施行に伴い、特別区道の路線を廃止するものです。

 湊二丁目東地区は、A街区、B街区、C一、C二街区、D一、D二、D三、D四街区で構成され、一体に開発されることとなりますが、本議案で廃止しようとしている特別区道中京第六百四十九号線は、A街区内の起点、湊二丁目十番先と終点、湊二丁目十一番先の間に位置する区道で、幅員六メートル、延長五十九・二八メートルとされています。

 この再開発計画については、二○○八年十二月に中央区都市計画審議会において都市計画決定されましたが、その際、計画の具体化に当たって地区内権利者の意見のさらなる把握に努めることや、より良好な市街地形成に向けたさらなる改善を図っていく旨の附帯意見が付されました。その後、地区内権利者の方々の意見把握を経て、D三街区の配置形状の見直しやD四街区の新設、それに伴う広場面積縮小という土地利用計画の変更を経て、二○一○年一月に改めて都市計画決定されるという経緯をたどりました。

 我が党の小栗議員は、二○一○年の中央区都市計画審議会の中で、二○○八年十一月の時点で、ライオンズマンション以外の個別の建てかえなどを希望する方たちを主とした権利者の方たちの同意率が七六%と低い中、計画を進めたことが、改めて都市計画決定をやり直す事態を生んでしまったと、都市計画決定の過程に問題があったことを指摘しました。

 区道廃止により、当該のA街区には地上十五階建て、高さ約七十五メートル、敷地面積約四千四百平米の事務所ビルが建ち、隣のB街区には地上三十九階建て、高さ約百四十メートル、敷地面積約三千七百平米の超高層住宅が建つことになりますが、街の雰囲気が壊れるなど、地域住民から歓迎の声はなく、批判の声ばかりが聞かれます。

 ほかにも、中央小学校・中央幼稚園、鉄砲洲児童公園や鉄砲洲神社及び敷地周辺に対しての影響について、特に鉄砲洲児童公園では三時間から四時間の日影ができるなど環境悪化の問題も残されたままです。

 そもそも、バブル期にこの地域を虫食い状態にしてきた秀和や、それを引き継いだ住友不動産など企業地権者に対し、区民の公共の財産である区道廃止という大サービスを与えることで街区が一体化され、より巨大な建築物建設により過大な利益を与える計画は問題です。

 日本共産党は、区内各地で進むこのような超高層・超過密のまちづくりを転換することを強く求めるものです。

 よって、日本共産党中央区議会議員団は、湊二丁目東地区の再開発に伴って特別区道中京第六百四十九号線を廃止する議案第二十七号に反対します。

 奥村委員からの発言後、本議案について採決をいたしましたところ、原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、議員提出議案第一号「中央区自転車の放置防止に関する条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例」につきましては、否決すべきものと決しました。

 以上、本委員会の結果報告といたします。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 報告を終わります。

 まず、議案第二十号について、お諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第七、議案第二十号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第七、議案第二十一号は原案のとおり可決されました。

 次に、議案第二十七号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第七、議案第二十七号は原案のとおり可決されました。

 次に、議員提出議案第一号について、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立少数と認めます。──御着席願います。よって、日程第七、議員提出議案第一号は否決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第八を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第八

 議案第三十六号 中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例


○議長(原田賢一議員)
 提案者の説明を願います。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) ただいま上程されました議案第三十六号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。

 本案は、「国民健康保険法施行令の一部を改正する政令」の施行に伴い、保険料の基礎賦課額等の賦課限度額を引き上げるとともに、保険料の均等割額の五割または二割を減額する基準を変更するものであります。

 また、あわせて、「国民健康保険法施行令及び国民健康保険の国庫負担金等の算定に関する政令の一部を改正する政令」の施行に伴い、保険財政共同安定化事業及び高額医療費共同事業に係る拠出金及び交付金を一般被保険者に係る基礎賦課総額の算定項目に加えることとする平成二十二年度から平成二十六年度までの暫定措置を恒久化するほか、規定を整備するものであります。

 よろしく御審議の上、御決定のほどお願いいたします。

○議長(原田賢一議員)
 本案について、意見開陳の申し出がありますので、これを許します。

 一番加藤博司議員。

     〔一番 加藤博司議員登壇〕

○一番(加藤博司議員)
 日本共産党区議団を代表して、議案第三十六号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に対する反対意見を述べます。

 本議案の均等割額を減額する基準の変更については、評価するものですが、賦課限度額の改定と都道府県単位の共同事業の恒久化には問題があると考えます。

 賦課限度額の改定についての説明では、中間所得層の負担軽減を図るとしていますが、高額所得者と比較して中低所得者の負担率が重い国保制度の欠陥をそのままにしての部分的な手直しのため、中間所得層の中で軽減される世帯と負担増となる世帯が生まれることになり、認めることはできません。

 また、都道府県単位の共同事業の恒久化は、保険財政共同安定化事業、高額医療費共同事業に係る拠出金及び交付金を一般被保険者に係る基礎賦課総額の算定項目に加える暫定措置を恒久化するものです。

 この都道府県単位の共同事業の恒久化は、二○一二年四月の通常国会で、民主、自民、公明、みんなの党の賛成で可決成立させた国民健康保険法の一部を改正する法律に基づくものです。

 この国民健康保険法の改定には、三つの大きな問題があります。

 第一の問題は、月三十万円以上の医療費を都道府県ごとに全市町村で負担する制度である保険財政共同安定化事業の事業対象を全ての医療費に拡大したことです。

 これによって、保険者組織や保険料の賦課・徴収は区市町村単位のままでも、給付財政を都道府県単位にすることで、一般会計繰り入れの解消による保険料引き上げ、保険原理の徹底と給付抑制、都道府県による区市町村国保の統制が進められることになります。

 第二の問題は、定率国庫負担の削減です。

 国保の医療給付費に対する公費負担は、定率国庫負担を三四%から三二%に引き下げる一方で、都道府県調整交付金を七%から九%に引き上げました。定率国庫負担は全ての自治体に無条件に拠出される部分であり、その削減は区市町村の国保財政の困難を一層拡大します。この定率国庫負担削減と都道府県調整交付金への置きかえは二○一三年から実施されています。

 そして、第三の問題が、二○一三年度までの時限措置とされていた保険財政共同安定化事業、高額医療費共同事業、保険者支援制度の三事業を恒久化し、国保財政運営の都道府県単位化を進めることです。

 保険財政共同安定化事業や高額医療費共同事業は、給付費を都道府県単位で負担し合う仕組みをつくることであり、保険者支援制度は、かつて全額国庫負担だった制度を自治体に肩がわりさせるものです。

 都道府県単位の共同事業の恒久化は、国保広域化への布石として進められていますが、都道府県単位化によって、保険財政の規模は大きくなる一方で、保険料引き上げによる収納率の悪化、国庫負担や調整交付金の削減で、国保財政がさらに逼迫することが予想されます。

 今、国民健康保険の財源は危機的であり、国庫負担を抜本的に引き上げることが求められているときに、それと逆行する都道府県単位の共同事業の恒久化を認めることはできません。

 以上の理由により、日本共産党区議団は、議案第三十六号「中央区国民健康保険条例の一部を改正する条例」に反対します。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 意見開陳を終わります。

 本案は、委員会付託を省略し、起立により採決いたします。本案を可決することに賛成の皆さんは御起立を願います。

     〔賛成者起立〕

○議長(原田賢一議員)
 起立多数と認めます。──御着席願います。よって、日程第八、議案第三十六号は原案のとおり可決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第九を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第九

 人権擁護委員の候補者の推薦について


○議長(原田賢一議員)
 お諮りいたします。本案に同意することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第九は同意することと決しました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第十を議題といたします。

     〔田野議会局長朗読〕


日程第十

 議員提出議案第二号 中央区議会委員会条例の一部を改正する条例


○議長(原田賢一議員)
 提案者の説明を願います。

     〔二十三番 礒野 忠議員登壇〕

○二十三番(礒野 忠議員)
 ただいま上程されました議員提出議案第二号「中央区議会委員会条例の一部を改正する条例」につきまして、提案者を代表して、提案の理由を御説明いたします。

 本案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律の施行による地方自治法の一部改正に伴い、出席説明の要求の対象を教育委員会の委員長から教育長に変更するものであります。

 よろしく御審議の上、何とぞ満場一致をもって本案に御賛同いただきますようお願い申し上げまして、提案理由の説明といたします。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 本案は、委員会付託を省略し、直ちにお諮りいたします。本案を可決することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、日程第十、議員提出議案第二号は原案のとおり可決されました。


○議長(原田賢一議員)
 次に、日程第十一、「議会閉会中の継続審査」について。

 ここで、ただいま各種委員会委員長より、各委員会に付託を受けております事件について、議会閉会中の継続審査の申し出がなされておりますので、その一覧表をお手元に配付いたします。

     〔議会局職員「各種委員会継続審査申出事件一覧表」を配付〕

○議長(原田賢一議員)
 お諮りいたします。本件の申し出をそれぞれ承認することに御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、本件の申し出をそれぞれ承認することに決しました。


○二十三番(礒野 忠議員)
 議事進行について動議を提出いたします。

 今期定例会に提出されました案件は、全て終了したことと存じますので、これをもって閉会されるようお諮り願います。

     〔「賛成」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 ただいま提出されました動議は賛成者がありますので、成立いたしました。よって、直ちにこれを議題といたします。

 お諮りいたします。ただいまの動議に御異議ありませんか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(原田賢一議員)
 御異議なしと認めます。よって、会議を閉じます。


○議長(原田賢一議員)
 ここで矢田区長より挨拶があります。

     〔区長 矢田美英君登壇〕

○区長(矢田美英君) 区議会終了に当たり、一言御挨拶申し上げます。

 去る二月二十四日から本日に至る今期定例会に御提案申し上げました案件につきましては、いずれも原案どおり御決定をいただき、まことにありがとうございます。

 この間、平成二十七年度本区各会計予算及び平成二十七年度本区各会計補正予算につきましては、予算特別委員会を設置し、その審査を付託され、平成二十六年度本区各会計補正予算のほか、条例案件、及び特別区道の路線の廃止につきましては、各所管の常任委員会にその審査を付託され、極めて御熱心なる審査をいただいた上、いずれも原案どおり可決を賜り、厚く御礼申し上げます。

 本会議及び各委員会においていただきました貴重な御意見等につきましては、今後の区政運営に可能な限りこれを反映させ、より一層区民福祉の向上のために全力を傾ける所存でございます。

 さて、議員各位におかれましては、このたびの定例会が今任期最後の区議会でございます。任期中の御尽力に対しまして、ここに衷心より敬意を表するとともに、今後とも御健康に留意され、区政推進のために一層の御協力を賜りますようお願い申し上げる次第であります。

 終わりに当たりまして、中央区の限りない発展と皆様方の御多幸と御活躍を心から祈念いたしまして、御礼の御挨拶といたします。

 まことにありがとうございました。

○議長(原田賢一議員)
 挨拶を終わります。


○議長(原田賢一議員)
 さらに、ここで、本年三月三十一日付をもって退職されます防災危機管理室長中島佳久さん、保健所長和田哲明さん、区民部副参事小川宏さんに対し、長年にわたり本区行政に尽力されました功績に報いるため、ここに議会の名をもって感謝状及び記念品の贈呈を行います。

     〔中島佳久君、和田哲明君、小川宏君、議会局職員に導かれて議場に入る〕

     〔原田議長退席、演壇に登り、感謝状を朗読〕


  感  謝  状

                  中 島 佳 久 様

 あなたは中央区に在職中区政の伸展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十七年三月十九日

                  中 央 区 議 会

     〔原田議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


  感  謝  状

                  和 田 哲 明 様

 あなたは中央区に在職中区政の伸展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十七年三月十九日

                  中 央 区 議 会

     〔原田議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


  感  謝  状

                  小 川   宏 様

 あなたは中央区に在職中区政の伸展に尽力されその功績はまことに大であります このたび退職されるにあたりここに記念品を贈り深く謝意を表します

  平成二十七年三月十九日

                  中 央 区 議 会

     〔原田議長、右の感謝状とともに、記念品を贈呈〕

     〔拍手起こる〕


○議長(原田賢一議員)
 ここで、ただいま感謝状を受けられました三名を代表いたしまして、中島佳久さんより挨拶があります。

     〔防災危機管理室長 中島佳久君登壇〕

○防災危機管理室長(中島佳久君) 一言御礼の御挨拶を申し上げます。

 ただいま、私たちの退職に当たりまして、中央区議会から御丁重な感謝状と記念品をいただきました。代表いたしまして、厚く御礼申し上げます。

 私ごとではありますが、昭和五十四年四月にこの中央区に奉職した際に、庁内見学がございました。当時の総務係長に引率され、議場を拝見し、この演壇が議員さんや区長さんが立つ場所だと教えられました。きょう、この日、その場所に立って退職の御挨拶を申し述べることになろうとは、二十四歳の当時の私には思ってもみなかったことであります。

 以来三十六年、まさに一瞬の出来事のような気がいたしますが、職務を通じまして、区議会の皆様には御指導、御鞭撻、そして御交誼を賜りました。今、胸に込み上げてくるこの感謝の気持ちは、言葉では尽くせません。心より御礼申し上げます。

 私たち、退職を機に、これまでの経験や知識を何らか生かしてまいりたいと考えておりますけれども、在職中にお世話になった中央区のまちこそが、これからも我がまちであります。

 結びとなりますが、わがまち中央区がいつまでも、いつまでも光り輝き、繁栄しますように、そして中央区議会のますますの御発展と皆様方の御健勝、御多幸、御活躍を心からお祈り申し上げまして、御礼の挨拶とさせていただきます。

 本当に長い間お世話になりました。ありがとうございました。(拍手)

○議長(原田賢一議員)
 挨拶を終わります。

    〔中島佳久君、和田哲明君、小川宏君、議会局職員に導かれて退場〕


○議長(原田賢一議員)
 これをもって、平成二十七年第一回中央区議会定例会を閉会いたします。

     午後四時四分 閉会


署名議員
議長 原田 賢一
議員 瓜生 正高
議員 田中 広一

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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