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平成29年 企画総務委員会(4月20日)

1.開会日時

平成29年4月20日(木)

午後1時30分 開会

午後3時04分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 鈴木 久雄    

副委員長 奥村 暁子    

委員 中嶋 ひろあき    

委員 木村 克一    

委員 海老原 崇智

委員 墨谷 浩一

委員 西郷 あゆ美

委員 青木 かの

副議長 石田 英朗

4.欠席者

(1人)

議長 押田 まり子

5.出席説明員

(12人)

齊藤副区長            

平林企画部長           

濱田政策企画課長(参事)     

松永副参事(都心再生・計画担当) 

大久保財政課長          

田中総務部長           

吉原総務課長

春貴職員課長

清水税務課長

林防災危機管理室長

俣野危機管理課長

早川防災課長

6.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

鎌田書記

桝谷書記

7.議題

  • (1)企画・総務及び財政の調査について

(午後1時30分 開会)

○鈴木委員長
 ただいまより企画総務委員会を開会いたします。

 本日は、議長並びに区長は欠席いたしますので、御了承願います。

 初めに、議会局長より職員の紹介をしていただきます。

○田野議会局長
 (4月1日付人事異動に伴う議会局職員紹介)

○鈴木委員長
 次に、齊藤副区長より4月1日付幹部職員の異動について紹介があります。

○齊藤副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○鈴木委員長
 それでは、ここで常時出席者以外の理事者の方は退室を願います。

 なお、本日は、理事者報告の関係で税務課長が出席しますので、御了承願います。

 それでは、理事者報告をお願いいたします。

○平林企画部長

 1 八丁堀駅周辺施設再編計画について(資料1)

○田中総務部長

 2 平成29年4月1日現在の職員数について(資料2)

 3 地方税法の一部改正に伴う専決処分について(資料3)

○林防災危機管理室長

 4 災害時における救援物資の輸送等に関する協定の締結について(資料4)

以上4件報告

○鈴木委員長
 御苦労さまです。報告が終わりました。

 ただいまの時刻は、午後1時46分でございます。したがいまして、発言の持ち時間制につきましては、自民党60分、公明党30分、日本共産党30分、中央区民クラブ30分、改革2020、30分ということになりますので、よろしく御協力をお願いいたします。

 それでは、理事者報告に対する質疑に入ります。

 発言を願います。

○海老原委員
 私からは、資料1の八丁堀駅周辺施設の再編計画について、何点か質問をさせていただきたいと思います。

 昨年度から新たな形で検討が始まりまして、今回の企画総務委員会で再編計画についてのアドバイザリーを行った基本計画報告書が出てきたということかと思いますが、まずは初めに、この報告書を読んで、本区としての御見解、この評価、そして今後どのような形でこの基本計画書を生かしていくのか、その辺のことをお知らせいただきたいと思います。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 まず、報告書の評価でございますが、短い時間ではございましたけれども、さまざまな観点の中で御検討いただいたと。その報告がうまくまとまって上がってきたのかなというふうに思っております。また、待機児童ですとか高齢者介護に関するさまざまな機能に関しましても、うまく地域、エリアの中のゾーニングの中でやっていただけたのかなというふうに思っております。

 また、今後、この報告書をもとに、それぞれの所管の部署とも連携しながら、適切な施設の設計に入って、円滑な開設に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

○海老原委員
 御答弁ありがとうございます。

 まず初めに、さまざまな観点というお言葉がありましたが、もう少し具体的にどのような観点があったのか、少し詳しくお知らせをいただければと思います。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 我々のほうといたしましては、まずは本の森ちゅうおうということで、当初、平成25年に一旦実施計画までさせていただいたわけでございますが、さまざまな事情から入札不調という形になりまして、そういった中で、まずダウンサイジングということを考えて、今回のアドバイザリー委託の契約をさせていただきまして、そういった事情を含めまして、ダウンサイジングというところで、うまく機能を維持しながら、きちんとした施設計画をつくっていただけたのかなというふうに、1点目は考えてございます。

 また、昨今の中央区のさまざまな課題がございます。その中で、例えば待機児童の問題ですとか、高齢者の介護の関係での認知症グループホームの開設ですとか、そういったところについても、きちんとした形で敬老館の中で実現していくということで、工程まで含めまして、きちんとした検討がなされてきたのかなというふうに思っております。

○海老原委員
 御答弁ありがとうございます。

 平成25年の計画からダウンサイジングをしなければいけない、ダウンサイジングしてでも、早期に解決をしなければいけない問題が本区にある。それが、今、御答弁にもありましたが、待機児童の問題であったり、高齢者の施設の問題であったりと。そういった問題を解決するために、早期実現のために、今回、八丁堀駅周辺の施設の再編計画に基づいて、こういうものが出てきたと認識をしたところであります。

 それに基づきまして、少し各論に入りますが、エリア全体のコンセプトを少し読み上げさせてもらいますが、出会い・発見・交流の舞台として、人々がふれあえる広場・空間と位置づけるとあります。これを実現するに当たって、開かれた新規施設の建設、ランドスケープの再編、ストリートファニチャーの設置・更新と3点出てくるわけであります。

 まず最初に、開かれた新規施設の建設に関しまして、誰もが集える、人々が集まれるといった表現があるわけですが、京橋の環境情報センターでもそうだったと思うんですが、施設を立派につくりました。ただ、コンセプトがしっかりしなければ、人が集まりません。にぎわいがそこに生まれませんというのは、1つ実証されていることなのかなと思うわけです。その意味で、ソフト面のところで、今回の基本計画の中でどれだけ新しい人材もしくは新しい利用者の方々を呼び寄せることができるのか、その辺についてのお考えがもしあるようでしたら、お聞かせを願います。

 そしてまた、ランドスケープの再編ということで、施設整備に関して一つの一体感、統一感を持ってゾーニングの中でやっていきましょうといったことかなと思うんですが、一方で、今、施設の整備の方法のところでは、従来方式で個別にそれぞれ設計と建設をやりましょうといったことが書かれているかと思うんです。私からすると、ある程度、業者などが決まったところで一遍にやったほうがダウンサイジングにも合うし、統一感も生まれるのかなというふうにも思うんですが、その辺の区のお考えを改めてお聞かせ願えればと思います。

 そして、3つ目に、周辺施設との連携ということが書かれているかと思うんですが、例えば京華スクエアといったところが、今後、何らかの施設の改修でありますとか、一つの再開発計画などが持ち上がったときに、今回の計画とどのような連携を示していくのか、そのあたりもお考えがありましたら、お聞かせを願いたいと思います。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 まず、開かれた新規施設の建設という点でございますけれども、図書館を核として、また郷土資料館を核とした本の森ちゅうおうという新規施設を建設させていただくことになります。やはりそういった中では、本の森ちゅうおう自体のコンセプトとしまして、子供から大人まで集まっていただけるような、さまざまな本をそろえていく、コンテンツをそろえていくということになっていきますので、そういった面で、まずそこに人を集めていけるのかなというふうに考えているところでございます。

 また、ランドスケープの件でございますが、こちらは、まず桜川公園の緑というところ、そして、その先にあります桜川屋上公園の緑というところで、ちょうど眺望が開けている側面がございますので、これをしっかりと生かしていく。そしてまた、本の森ちゅうおうの敷地に関しましても、下に下水の暗渠があるということもございまして、全面を使った建物を建設することが困難でございますので、公園という形には今の段階ではできないのかなというふうに考えてございますけれども、あいたスペースにも緑を敷いていくというような形で庭園化し、眺望を生かしていくということをきちんと考えていきたいなと思ってございます。

 また、一体で一気にやってしまったほうがよろしいのではないかという御質問でございましたが、こちらに関しましては、それぞれ移設をしながらの工事をやっていかなければいけないのかなと思ってございますので、それぞれの部分で、まずできたところから、また、今ある既存の公園、そういった眺望を生かしながら整備を進めていくということで、段階的に進ませていただくのが工程的に一番よろしいのかなというふうに考えてございます。

 また、付近の施設の部分でございますが、こちらに関しましては、まずエリア全体でのコンセプトという形で、こちらを一体で整備させていただきたいというふうに考えてございます。今後、新しい施設なり再開発なりということがございましたら、そちらのほうとも連携しながら考えさせていただきたいなというふうに思っているところでございます。

○海老原委員
 御丁寧に御回答ありがとうございます。

 1点だけ、私の質問の仕方が悪かったんですけれども、2番目の、一遍に工事をしてくださいという話をしているのではなくて、業者の選定のところで、同じ業者さんを使うのか、施設ごとで業者をたがえるのか。設計も施工も違えるのか。そこのところで、仮にばらばらにそれぞれ入札をしてやっていくと、工法は別にいいんですけれども、デザインであるとか、できあがったものに統一感を持たせるのであれば、ある程度同じ思想で、条件を整えれば、それはそれで問題はないのかもしれないんですが、その辺について本区のお考えをお聞かせ願いたいということで、もう一度御答弁をお願いします。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 業者の選定の段階ということでございますが、今回、このアドバイザリー業務委託の中で、基本計画ということで、エリア全体のコンセプトについては、区としての見解を取り入れており、今後これをもとに検討していくことになると思いますけれども、それぞれの施設を整備していく際にも、業者の選定の際にこういったコンセプトを守りながら設計をしていくということになりますので、それぞれ一括で業者を選定するとかというようなことでなくても、全体のコンセプトを維持できるのかなというふうに考えてございます。

○海老原委員
 重ねて御答弁ありがとうございます。

 こういった大きなものを成功させるには、やはり皆さんの努力が何より大切ではあると思うんですけれども、その努力が縦方向だけではなくて、最初に松永副参事からも御答弁いただきましたけれども、所管部署と連携をしていくということで、横串を入れて、隣で何をやっているのか、なるべくわかるような形で進めていくのが肝要かと思います。そしてまた、施設をつくって、ここに明かりがあるから、誰か集まってというのでは、なかなか今の中央区の現状では人が集まらないというか、同じ方が集まってくることも多いかと思います。30代、40代の若い共働きの世代の方というのは、区の施設を利用するのでも限られた時間帯ということになりますでしょうから、そういうものをうまく今後工夫をして施策を進めていかれるよう要望いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。

○墨谷委員
 私のほうからは、資料1と3と4の中から順次質問をしてまいりたいと思います。

 まず、資料1の中でICTについてということで、概算費用として2億1,000万円となっていると思います。この中にもデジタルサイネージ等、絵が入っているんですけれども、その点について、もう少し詳しく教えていただきたいというふうに思います。

 あと、もう一点、今回の桜川敬老館等の複合施設が仮設建物工事ということで、仮設のものが桜川公園の中で建てられるのではないかなというふうに思っております。きょうも見てきましたけれども、桜は散っていましたが、イチョウなど、また杉みたいな大木がいっぱい立っていまして、ちょっとやそっとではもとに戻らないようなすばらしい自然環境となっております。大きな木を切ってほしくないというようなお声も聞いたことがありますので、仮設工事における植物についてお願いいたします。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 まず、ICTの件でございますが、別冊でおつけいたしました基本計画報告書の23ページ、24ページにある図面のことをおっしゃっているのかなというふうに思いますが、具体的なICTの活用に関しましては、今後、詳細な設計をしていく中で個々に検討していくということでございまして、こちらに掲げさせていただいています写真に関しましては、一つのイメージというふうに思ってございます。ですので、本当にこういった形で大型サイネージを設置するのか、もしくは、逆に、こういったものではなくて、例えば23ページの下にありますモニターのようなものにするのかとか、こういったところに関しましては、今後の設計の中で、また詳細を詰めさせていただきたいというふうに考えてございます。

 また、敬老館の仮設の件でございますけれども、今後、仮設の設計をしてまいります。また、公園敷地内でございますので、こういった公園にある植物というか、木に関しましても、移設をしたほうがよろしいのか、それとも仮設を取り壊した後、再度公園整備をさせていただきますが、その際に復元するほうがよろしいのかというところも含めまして、今後検討させていただきたいというふうに考えてございます。

○墨谷委員
 ありがとうございます。

 デジタルサイネージについては、この絵の中で見る限りでは、2億円もするのかなという感じがしたので、お話をさせていただいたんですが、これから煮詰めていくということで、概算費用が2億1,000万円なのかなというふうに捉えております。

 また、仮設の建物工事についてですけれども、きょうも見てきましたら、園庭が狭いということで、幼児が何十人も遊んでいたりとかという形もあると思いますので、その点についてもしっかりと配慮していただきたいなというふうに感じました。今回の図書館については、皆さん、大変興味があると思いますので、そういったところについてもしっかりと配慮をしていただきたいというふうに思います。

 次に、資料3から質問させていただきます。

 過去に燃費の不正ということで報道があって、今後の対応ということで、地方税法の改正が行われ、今回、専決処分をしたということでわかりましたが、最近、ある自動車メーカーがまだ50億円ぐらいお金を返していないみたいなニュースもありましたので、中央区に対してお金がしっかりと入っているのかとか、そういったことについて1点教えていただきたいと思います。

 続いて、資料4についてですが、熊本地震において必要な物資が必要なところに届かなかったという教訓を踏まえて、今回、協定を締結するということかなというふうに思いました。今回の5者になった経緯と、名前を見る限りでは、中央区以外のところも出ておりますので、その辺について、また、最後に、この協定の今後についての中央区の考えについて、3点お願いいたします。

 以上です。

○清水税務課長
 軽自動車税のメーカー不正の税率の上乗せということで、今回、専決処分させていただきましたが、先ほど委員からお話がありました、まだ50億円ほどメーカーから納められていないという状況も含めてお答えいたします。

 まず、本区の軽自動車税の状況でございますが、昨年度、これが発覚いたしまして、国から9月にデータが参りました。それによりまして、第三者納付という形で納税義務者ではない者も納められますので、第三者である三菱自動車に対して、税額総額で7万2,900円、27台分を求めました。10月末に納付が完了してございます。そういったことで、この50億円には私どもは入ってございません。

 この50億円の報道の内容でございますが、私どもも調べたところ、これは自動車取得税ですとか重量税で、賦課決定を我々区が行うのではなくて、御本人からの申告納税ということで、三菱自動車が不正のあった車をお持ちの、まだ納税義務者ではない状態の方から委任状をもらって申告をしなければいけないというところで、御本人はどうしても、直接的には影響がありませんので、その委任状が集まらないということで、三菱自動車自体は申告ができないというような状況があるとのことでございます。ですので、その委任状を集めるために、今、三菱自動車が引き続き努力をしているという状況でございます。

 以上でございます。

○早川防災課長
 災害時の輸送に関する協定の件でございます。

 まず、こちらの協定を締結した事業者が5者になった経緯でございますけれども、中央区内に営業所のある事業者ということで、この5者を選定させていただきました。

 また、所在地が中央区以外というような御質問でございますが、これは配送のオペレーションがそれぞれエリアごとになっておりまして、その関係で、例えば江東区ですとか、港区ですとか、そういった形になってございます。

 また、今後についてでございますけれども、やはり民間の事業者というのは、自治体が持っていないさまざまなノウハウを持っておりますので、そういったところから、今後も拡大に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○墨谷委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 資料3については、27台分ということで、しっかりとお金が入ってきたということは確認できました。ありがとうございます。

 資料4、災害時における救援物資の輸送等に関する協定の締結ですが、今回の熊本地震の、必要な物資が必要なところに届かなかったというような教訓を踏まえて、本区としても、今回5者と締結すると。また、今後とも必要な人に必要な物資が届かないということがないような形で、しっかりと備えをしていただきたいというふうに思います。

 私の質問を終了いたします。ありがとうございます。

○青木委員
 よろしくお願いします。

 私からは、資料1、八丁堀駅周辺施設再編計画と、災害時における救援物資の輸送等に関する協定の締結について、この2点について伺いたいと思いますが、時間の都合から、先に災害時における救援物資のほうからお尋ねしたいと思います。

 まず、災害時における救援物資の輸送についてです。資料4にもありますように、災害時における物資の輸送について、これは東北の大地震も入ると思いますが、その後の熊本地震でもやり方がさらに悪化したと。その教訓を踏まえ、これまでの東京都トラック協会中央支部との協定に加え、円滑な輸送体制の充実を図るため云々となるわけです。

 前委員からもありましたように、必要なものを必要なところに必要な量だけ届けるというのがいかに難しいかということを私たちは学びました。熊本のときは、特に最初の救援物資というのが熊本市庁に集中してしまって、そこから動かなくなった。物はあるのに拠点に行かないという状況がしばらく続いたように覚えておりますので、各自治体は、その後、さまざまな協定を結んでおりますが、今回、特に中央区が、都心部ということも鑑みまして、これまでの東日本大震災や熊本地震での教訓を踏まえ、今回の協定について、どのような教訓を一番生かしたか、まずはそこからお聞きしたいと思います。

○早川防災課長
 今回、熊本地震におきまして、物資の受け入れ、仕分け、そして入出庫管理というところが非常に教訓であったということで、今、委員おっしゃったように必要な物はあるんですけれども、必要なところに届かなかったといったところが教訓でございます。本区の地域防災計画では、地域内の輸送拠点を総合スポーツセンターの2階の主競技場に置いてございますが、果たしてここでいいのかという問題も実際ございます。例えば、エレベーターがとまって2階まで大型トラックの荷物をどのように届けるのかというところも課題となっておりまして、そういう輸送拠点も、地域に場所がありましたら、そういったところを位置づけるですとか、そういったことを含めまして、輸送体制全般を教訓として、今後、体制の強化に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○青木委員
 確かに、まずは拠点、しかも、配送のために分類しますので、巨大な場所が必要だということで、今お話にありますけれども、当面、浜町の総合スポーツセンターの体育館ということですね。広さ的には十分かと思いますが、ただし、浜町の体育館周辺が被災した場合、余り遠くてもあれですので、区内近辺で、これから利用できそうな場所あるいは自治体との協力については何か進んでいますでしょうか。特に、拠点ということについてです。

○早川防災課長
 そういう意味では、多少雨風をしのげるというところで、区内では築地にありますカルバートといいますか、その辺ももしかしたら物資の輸送拠点に使えるのかなとか、あとは今回協定を締結しました運輸事業者様で広い倉庫とかをお持ちのところに、今後、災害時に物資を一時的に保管できないかですとかということは協議を進めていきたいなというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○青木委員
 わかりました。

 1つ御提案なんですけれども、今、銚子市と防災協定を結んでおりますが、距離的に便利かどうかということは置いておきまして、銚子市というのはとても地盤がかたいということで、そういった意味では、かなり安全性がある。そこで、特に拠点において何か優先的に中央区に回してもらえるようなことがあるのか、もしも進んでいたらあれですし、まだないようでしたら、1つ提案させていただきます。

○早川防災課長
 銚子市との関係でございますけれども、銚子というのは非常に水路が発達していて、本区もそうなんですけれども、道路の寸断ですとか、橋梁が通行できないような状況のときに水路を活用した物資の運搬ということは、過去に検討したことはございます。そういった意味からも、中央区と銚子市と同時に被災していない状況であれば、物資の保管ですとか、そういったことも今後協議をしてまいりたいなというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○青木委員
 ぜひ銚子市との協力関係も進めていただきたいと思います。

 これまでの震災から学んだことをまとめますと、日本人は優しいので、救援物資は集まる。でも、必要とするところになかなか行けない交通事情の問題もありますしということで、やはりロジスティックスというのが今回のキーワードだと思うんです。

 いろいろ各自治体が、頑張って協定を結んでいます。1つおもしろいなと思ったのが、徳島県がヤマト運輸と、もう一個、アマゾンとも協定を結んでいくと。アマゾンといえば、まさにロジスティックスのプロで、必要とされるところにそれを無料で出してあげたい方が出す。最初の1週間ぐらいの食料とか本当に必要なものが一段落して、しかし、お家には戻れないという状況が続いた場合に、品物の選定ということも出てくると思うんですけれども、このようなロジスティックスに主眼を置いて、例えばアマゾンとか、そういう強いところとの協定を結ぶという考えについてはいかがでしょう。

○早川防災課長
 今、ヤマト運輸ですとかアマゾンというようなお話がございましたけれども、繰り返しになりますが、物資の保管ですとか配送といったところは、やはり輸送業者は専門ですので、非常に強いところだと思います。私も存じ上げないんですが、アマゾンといっても多分、自社で車を持っているというのではなく、恐らくアマゾンはヤマト運輸ですとか、そういった輸送業者を使ってサービスを提供していると思いますので、それらを含めて、それぞれの事業者の強みというんですか、そういったところを協議というか、話し合いをしながら、災害時における体制強化に努めていきたいというふうに考えてございます。

○青木委員
 よくわかりました。

 いろいろきのう調べたんですけれども、必ずヤマト運輸は入っていますので、必ずヤマト運輸(本社中央区)と出てくるわけです。すぐ近くにあります。そういった御縁もあって、特にヤマト運輸からは厚く御協力いただけるというようなことはないんでしょうか。

○早川防災課長
 今回協定を締結させていただきましたヤマト運輸、全国の本社は銀座のほうにあるんですが、実際、中央区のエリアの配送のオペレーションの関係は港区のほうにあるということでございます。ただ、本社が近くということでありますので、災害時にはできる協力をさせていただきたいというふうにお申し出がありました。

 以上でございます。

○青木委員
 向こうからお申し出があったということで、ぜひヤマト運輸の協力を期待したいと思います。

 それでは、八丁堀のほうに移ります。

 まず、今回の一番大きなポイントというのは、2013年、建築費の高騰で中断されて、今回、一応安定してきたので、新しいプランでやっていきましょうということです。この資料、基本計画報告書の中に費用のことも書いてありまして、それを合計しますと、整備費の規模が109.6億円、この3つのエリアを全て合わせましておよそ110億円規模の開発となるわけですが、前のことで資料が出てこなかったんですけれども、もともと本の森ちゅうおうを中心とした大きいビルをがんとつくるとした、あのときの予算規模と比べて、今回、場所は広くなりましたけれども、できるだけ既存の施設を使うということで、費用的には何か効果的に使えるようになったんでしょうか。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 予算規模という意味では、ダウンサイジングをしていくということでございましたので、総額といたしましては、やはり減になってきているのかなというふうに思ってございます。ただ、まだ設計も正確にはされていない状況でございますので、詳細な金額というところはなかなか難しいんですが、総額でいきますと、前回が95億円ということでございましたので、今の本の森ちゅうおうでいきますと、おおむね65億円くらいの建物の金額ということになります。ただ、これ以外に、当時はなかった高齢者関係の施設などの建設なども今後新しくございますので、新たな付加機能も込めた総額で今回110億円ということでございます。

○青木委員
 前回は大きな建物、本の森ちゅうおう1つで95億円だったものが、今回、全面的な面的開発ということで、およそ110億円ということですので、一つ一つはダウンサイジングしながらも、共鳴していって、いい結果が出ることを期待したいと思います。費用的には納得いたしました。

 次に、私は、これを読みまして、いろいろこれまでの状況とかも見て、キーワードの一つが、開かれたというところだと思います。スペース的にもそうですし、いろいろな人々、老若男女、それから外国の方も含めまして、開かれた環境ということが一つのキーポイントのように感じました。例えば、その開かれた環境を利用するためには、前回の本の森ちゅうおうのプラン、プランは残っていたんですけれども、かなり具体的につくり込んでありましたよね。ここにカフェを入れる、ここはダンス室で、ここは子供たちのと、すごく具体的に決まっていたんですが、今回は、せっかく見直す中で、空間というものを大事にするとしたら、余りつくり込まないで、使い方はアイデア次第と。つまり、区民の皆さんに任せる。広場を会議に使ってもいいですし、そこでダンスをしてもいいし、地域の方がお祭りをしてもいいしと、余りつくり込まないほうがいいんじゃないか。アドバイザリー委託の業者も、どこかわかりませんが、だんだん張り切って、いろいろつけ加えてくるんですよね。そのたびに費用も上がってきますし、何となく私のイメージの中では、見直しの中で、最初からつくり込まずに空間を大切にして、緑も大切にして、使い方は地域の方、区民の方あるいは在勤の方に考えていただくというようなイメージを持っているのですが、いかがでしょうか。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 まず、前回、かなりつくり込まれておりましたのは、建物の建設に入るための実施設計まで終わっていた段階でございましたので、詳細な配置ですとか、そういったものが決まっていた状態になります。現在、まだこれから建物も含めた設計に入っていくということで、コンセプトを確定してきた基本計画の段階でございますので、そういう意味では、まだなかなかそういったところまで踏み込んでいけないのかなというふうに考えております。

 御指摘いただきました使い方に関しましても、今後、施設を設計していく中で、それぞれの所管と連携し、このエリア全体でうまく区民の皆様が楽しく集まってこられるようなスペースにしていきたいなというふうに考えてございます。

○青木委員
 ぜひよろしくお願いします。協議会みたいなものを地域の方を中心につくってもいいと思いますし、とにかくシンプルな、すてきなハードを中央区は提供して、使い方は皆さんで自由に、基本は決まっていますけれども、ある程度自由に使えるような空間を期待したいと思っております。

 次に、時期的に、ちょうどオリンピックが終わった翌年に竣工いたします。ということは、オリンピック・パラリンピックがわっと盛り上がって、八丁堀自体が会場になることはありませんが、やはり中央区あるいは東京都が2020年東京オリンピック・パラリンピックということで余韻に浸っている時期ですよね。ここにもぜひオリンピック・パラリンピックレガシーを残してほしいと思うんですが、その点については、現在、何かアイデアはありますでしょうか。まだですか。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 レガシーに関しましては、ちょうどオリンピックが終わった直後でございますので、区民の皆様、都民の皆様、国民の皆様、さまざまな方が心の中にいろいろな思いを持たれているのかなと思います。具体的にレガシーをこの場所に残すということに関しての検討は、現時点では、まだ施設の検討中でございますので、なされていないところでございますけれども、図書館、そして郷土資料館という形で、記録というか、記憶を残していく施設なのかなとも思っておりますので、そういった点も含めて、今後検討させていただきたいなというふうに思っているところでございます。

○青木委員
 まさに、そうだと思います。郷土資料館もありますので、しっかりと資料を残していただいて、あるいは順次展示もして、できるだけ長い間、オリンピック・パラリンピックレガシーに皆さんが酔いしれて、次に向かって歩んでいくというパワーを与えてくれる場所になってほしいなと思いました。

 最後に、1点だけ、懸念についてお話しさせていただきたいと思います。

 2月の企画総務委員会の中では、かなり詳しい資料をいただいておりました。ガスガバナの件です。今回は資料は入っておりませんが、当然、アドバイザリー業務委託の基本計画報告書の中には26ページに入っております。読み込んでみたんですが、昨今の、例えば豊洲市場の問題とかを見ておりましても、今後、またいつか建てかえの時期が来る。あるいは、いつ災害が起こるかわからないという中で、あえてここに東京都のガスガバナをつくる。そのことによって収入が得られる、区民負担が少なくなるというような御説明も前回ありましたけれども、それよりもリスクということも出てくるのではないか。労働スクエアですので、もともとここは東京都の土地ですよね。それを東京都から買い取ったときに、ガスガバナというものをつくる予定が将来的にあるので、そのときは協力してほしいというような計画が中に入っていたんでしょうか。

○平林企画部長
 土地購入条件の中にそういったものが特に入っていたわけではなくて、近年の中央区全体の再開発の動向とガス供給といった視点から、東京ガスのほうでは、地域の安定的なガスの提供ということで、23区全体を見ながら、ガスの供給がどうなっているのかというのを常に調べているそうです。昨今の中央区の再開発動向を見ますと、やはりガスの安定的な供給が非常に逼迫してくるだろうという想定をしてございまして、たまたま家庭用ですとか、それから事業所用に使えるようなガス供給のやり方が、中圧管という、ある程度高圧のガスを家庭用なりに引き込むようなガバナの設置場所を以前から探していたと。今回、ちょうど本の森ちゅうおうという我々の計画を聞き、今、どこにもガバナがないような中圧管が通っていたので、一旦そこに引き込んで、それを中央区に供給できるということなので、区としてもメリットがあるし、そういった意味で、今回の計画に関して、結果的にはそこをお貸しするけれども、中央区としても安定的なガスの提供とともに、お金もいただきますよというお話なものですから、最初から購入時点であったというわけではございません。

 それから、また、安全性については、その問題を当然、住民に説明していかなければいけないということで、実は企画部の管理職全員が東京ガスのほうに出向いて、徹底した安全検証についての質問と、現場に行き、今設置してあるガスガバナの設備も見てまいりまして、逆に言うと、ガバナのほうが通常の家庭の配管よりもはるかに安全だということを確認してまいりましたので、その点に関しては自信を持って御説明をさせていただけるというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○青木委員
 安全性については、企画部長のおっしゃることを信じます。

 その上で、やはりここは東京都の水道局、下水道局もあります。東京都の施設もあるという中で、下水道局、ポンプ場のほうにガスガバナをつくることはできなかったのか。といいますのは、本の森ちゅうおう自体がダウンサイジングしたことで、結果的によくなっていると私は思うんです。でも、ガスガバナができるからダウンサイジングしたわけではないですよね。

○平林企画部長
 今回のガバナの施設というのは、実は大きくて、長さでいうと45メートル、幅でいうと8メートル、高さでいうと5メートルという、それだけの空間が必要なんです。ですから、今、委員言われたように既存の施設にできるかというと、これはなかなかできないものですから、何とか空き地の中にというお話で設置を考えているというところでございます。その辺を御理解いただきたいというふうに考えております。

○青木委員
 企画部長がそんたくしたというわけではないと。ありがとうございました。全て不安は解決いたしましたので、質問は以上です。

○鈴木委員長
 副委員長の質問があるので、副委員長は委員席へお移りください。

○奥村委員
 では、資料1の八丁堀駅周辺施設の再編計画についてお聞きします。

 先ほど御答弁で、桜川公園の部分については、仮設の建物を建てて、それを取り除いた後で再整備を、もとのように戻していくですとか、そういったことを考えていくというお話だったんですけれども、この公園が核となる、区民の間でのさまざまな形での触れ合いも促す、ゾーニングによる地域の再編計画だと思います。この公園についても、区民から意見を聞いて、もし今の時点で何か改善してほしいとか、さらにこういう施設をつけ加えてほしいとか、そういう声があれば、この際、再編していくこともありなのかなと思うんですけれども、今、区も、区長への手紙ですとか、いろいろな意見をまとめて、広聴の記録なども出されています。そういう中で、公園について要望ですとか、そういったものがあるようであれば、そういった声も生かして再編していくこともあり得ると思うんです。今の時点で、公園について、区民の方から要望ですとか、そういったものが出ているのかどうかということを伺いたいなと思うのが1点です。

 あと、区民の参加で八丁堀駅周辺の再編計画がよりよいものになって、区民参加型で進めてほしいということは以前もお話ししたんですけれども、全体の工程表というのが別紙4でついていますが、年度をまたがっての長い計画ですけれども、この中で、どういうタイミングで区民の声を聞き取るとか、パブリックコメントも含めて、また地域などでの説明会、協議会の設置などについての計画というのは、今の時点で工程表には載っていませんが、それぞれどういうタイミングで実施していこうとか、そういうお考えがあるようであれば、伺いたいと思います。

○濱田政策企画課長(参事)
 公園に関して、地域の方あるいは利用者の方の声をということでございますけれども、現段階では、桜川公園に対します要望というのは、特に大きなものは伺っているところではございません。周辺の施設の再編とあわせまして、当然、公園は公園で、これから所管課の環境土木部のほうで具体的に設計のほうを進めていくことになりますけれども、通常の例で申し上げますと、公園を改修する際には地域の方の声等を聞きながら、先ほども前委員からございましたけれども、シンボル的な木を移すのか、残すのかといったことも含めまして、そういった声を聞きながら、公園の設計あるいは改修を進めていくという段取りでございますので、所管である環境土木部のほうで、今後そういう手続を踏んでいくだろうと思っているところでございます。

 それから、全体的な意味での地域あるいは利用者の声ということでございます。

 まだ現段階では、具体的にどの段階でというのはきっちり決めているわけではございませんけれども、これから基本設計、実施設計、その後、工事に着手するといった過程の中で、当然、ある程度修正がきく段階では、例えば町会長など地域の方の声を聞くとともに、それぞれの個別の施設の利用者の声をしっかりと聞き、そういう意見を反映しながら適正な施設の整備を行っていきたいと考えているところでございます。

 以上です。

○奥村委員
 地域の方や区民の方の声が反映されるぎりぎりのタイミングというのは、どのタイミングになるのかということも確認したいんですけれども、基本設計と実施設計が、この工程表だと青い色でまとまって塗られているんですが、この間とか、そういうことなんでしょうか。きちんとそういう声が反映されるぎりぎりのタイミングというものについて確認をさせていただきたいと思います。

 もう一点、シンボル的な木を移すかというのは、桜川公園はたくさん桜の木もありますけれども、仮設を建てる時点では桜の木を移動させたりということはないのか、あるのか。移動した後、戻すということなのであれば、それも含めて住民の方、区民の方に意見を聞くということなのか、そのあたりも確認をさせていただきたいと思います。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 まず、区民の声を反映させるタイミング、リミットということでございますが、こちらに関しましては、設計中の段階で、さまざまなタイミングで区民の声を聞いていきたいと思っておりまして、明確なリミットというところはなかなか難しいところでございますけれども、工事に入っていなければ、ある程度のところはお聞きする余地もあるのかなというふうには思ってございます。

 また、公園の木の移設に関してでございますが、こちらのほうも今年度設計をしていく段階でございます。まだ、実際に移すのかどうか、もしくは新しい木を植えていくのかどうかといったところに関しては、検討という状態でございますので、今後設計の中で詰めさせていただきたいなと。環境土木部のほうで詰めさせていただきたいなというふうに思っているところでございます。

○奥村委員
 いずれにしても、できるだけ早い段階で、さまざまな区民の要望を聞いて反映させる計画となるように要望したいと思います。

 やはり桜川公園という名前ですし、ぜひ桜の木は残していただきたいなというのが私の思いです。

 それと、資料の中で、公園を生かした環境学習というものにも取り組んでいきたいという文言があったと思うんですけれども、公園を生かした学習とは具体的にどういうものなのか。例えば、公園の改修の中で何か、ビオトープだとか畑だとか、わからないですけれども、そういうものも考えられるのかとか、公園を生かした学習というものについても、イメージがあれば、お示しいただきたいと思います。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 具体的な事業としてのイメージというのがあるわけではございませんが、公園ということでございますし、近くに保育園などもございますし、そういったところで子供たちが緑に触れていけるような空間をつくっていくことで、いろいろな興味を引いていくことができればというふうに思っているところでございます。

○奥村委員
 中央区は緑も少ないので、ぜひいろいろ先進的な取り組みを進めている自治体などからも学んで、中央区の子供たちが緑に触れて学習もできる場としていただきたいということを要望します。

 そして、指定管理者制度という問題についてですけれども、この複合施設に指定管理者制度を導入していくのかどうなのか。1年ぐらい前の御答弁ですと、そのとき、まだ計画がとまっていた段階だと思いますけれども、導入については、再度立ちどまって研究していくという御答弁もあったんですが、その点について、直近での検討の状況というものについても伺いたいと思います。

○松永副参事(都心再生・計画担当)
 現在、施設の規模等も含めまして、詳細な設計をこれからしていくという段階でございますので、どういった形で管理をしていくのが最も効率的なのかというところについては、引き続き検討させていただいているところでございまして、その中の選択肢の一つとして、指定管理者制度というものを現時点で排除しているわけではないというのが現状でございます。

○奥村委員
 指定管理者制度については、いろいろと報じられてもいます。TSUTAYAが運営している図書館で、いろいろ関連会社の古書店から購入していた本を置いていたとか、廃棄したものと同じものをまた購入するとか、選書の問題についても市民から批判が起きていて、社会教育施設に指定管理者制度はなじまないという声も広くあるということはよくよく御存じだとは思うんですけれども、3月30日に衆議院の地方創生に関する特別委員会の中の質疑で、一旦図書館に指定管理者制度を導入した後、再び直営に戻した図書館が12件、計14館に上るという答弁が文部科学省の神山修審議官の答弁でありました。

 社会教育施設に指定管理者制度がなじむのかどうかという点については、いろいろ議論がずっとされてきているところです。佐賀県伊万里市で市民のボランティアによって支えられてきた図書館があるんですけれども、こういった図書館について、政府の答弁では、地方創生に図書館の果たす役割は極めて重大であると。人と知の拠点として図書館を利用した取り組みを含めて、情報支援や人材支援、財政支援で、意欲と熱意のある地方公共団体の取り組みを強力に推進していくという答弁もあります。ですので、指定管理者制度ありきということではなく、区民の多くのボランティアなども招きながら、区民と一緒につくる区立の図書館として、ぜひ検討を進めていただきたいと思いますので、その点についても、こうした政府の答弁なども踏まえて、もう一度お考えを伺いたいと思います。

○平林企画部長
 図書館の運営については、これまでも、今、委員言われたようなさまざまな議論というのは、我々も当然承知をしてございます。したがいまして、今、この段階においてもさまざまな角度から検討しているという状況でございます。

 いずれにしても、区民にとって、どういう図書館がいいのか、また、区民が利用しやすい図書館、すばらしい図書館をつくるためにはどういう運営方法がいいのかというのは、詳細に各レベルでまた検討し、お示しをさせていただきたいというように考えてございます。

○奥村委員
 それでは、資料2の職員数についてお聞きします。

 予算特別委員会の中でも少し質問させていただいたんですけれども、職員が徐々にふえていると。平成24年が職員数が一番少なく、1,355人だったものが、毎年3人、4人とふえてきて、28年には11人ふえて、今年度、29年度には、29人ふえているということのようです。主なものについては、資料で、どういう部署でふえたか示されてはいるんですけれども、全てではないので、先ほど幼稚園ですとかありましたけれども、どういった部署でふえたか、もう少し細かくお聞きしたいと思います。前年度比で30人ですか、ふえているということなので、幼稚園ですとか、オリンピック・パラリンピック関係の事務を足すと9人ということなので、それ以外にもふえているところがあると思うんですけれども、こういった部分について、もう少し詳しく伺いたいと思います。

○春貴職員課長
 資料に記載してある以外の職員の増加のところでございますけれども、例えば保育に従事する保育士、また調理職の育児休業や欠員補充のためにふやしてございます。そのほか、保育園の施設整備の体制の強化を図ったところ、また特別支援の関係、また福祉センター、子ども家庭支援センターの心理職を配置するなどの相談体制の充実、その他細かく言えば、観光事業の充実、また道路・公園整備等の充実、また国際教育、理数教育など、それぞれについて職員の増員を図っているところでございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 保育園や幼稚園でも正規の職員もふえてはいるんですけれども、同じように非正規の部分というのもふやしていると思うんです。特に子供にかかわる保育士や幼稚園の教諭の正規の職員の採用と比較して、この表の中では非正規の人数まで出ていないので、非正規の部分についてはどの程度ふやしたのかということについても伺いたいと思います。

○春貴職員課長
 非常勤職員の数でございますけれども、平成29年4月1日現在で551人で、34名の増となってございます。

 この主な内容なんですけれども、特別支援のお子さんへの対応ということで、保育園、児童館などで11名をふやしているところでございます。また、教育の充実というところで、小学校の英語の講師、中学校の講師などで5名がふえているようなところでございます。そのほか、職員の育児休業の代替などで専門性があるものについては、非常勤職員で対応してございますので、その部分がふえているというのが主な内容でございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 正規の職員が30人ぐらいふえているのに対して、非正規の職員もほぼ同じ34人ふやしているということなので、大体半分半分という感じなのかなと思います。

 全国平均での話なんですけれども、公立保育所の臨時、そして非常勤の保育士の割合というのが43%ということで、中央区の場合、予算の資料で出されているものがあるんですけれども、保育園の非正規と正規の職員の人数が表になって示されているもので計算しても、国より若干多く、非正規が49%になります。今、平成29年度の職員の増員数は全体の数なので、30人が正規、34人が非正規、この中で保育士と幼稚園教諭の部分が何人なのかというのはわからないですけれども、同じように半分ぐらいが非正規なのかなと思います。10年間では、全国で正規職員が30万人減少した一方で、非正規の職員は20万人増加しているということで、正規の職員を非常勤など非正規の職員に置きかえられてきたということは、数字上もあらわれているのではないかと思います。

 中央区でも、これも予算の資料で正規職員と非正規の職員の割合を見てみますと、平成28年、正規の職員が1,456人で、非正規、これは再任用や再雇用、非常勤、人材派遣、臨時的任用職員で719人、職員全体の3分の1が非正規となっています。この数には特区制度の改革などによって清掃等の移管による職員も含まれているということなので、実際にはそれを除いた、純粋なと言うと変ですけれども、その区の正規の職員数というのはもっと少ないということになると思います。総務省の調査で、10年間で7.4%、非正規の職員がふえているという発表が3月31日にありました。これは地方公務員の臨時・非常勤職員に関する実態調査の結果で7.4%、10年間で増加しているということなんですけれども、中央区でも、計算すると7%ふえているということです。いつも申し上げていますけれども、常勤職員と変わらないような業務を担う非常勤の職員もきちんと正規化していく、正規職員をふやしていくべきだと考えます。

 平成29年度はこうした増員の結果になっていますけれども、今後どのようにふやしていくのか。人口もふえていますし、区民サービスの需要も増加している中で、どのように考えているのかという点について御見解をお示しください。

○春貴職員課長
 今後の職員数の関係でございます。

 確かに、人口増に伴い、区民の要望、また事業の充実等が見込まれているところでございます。特に、保育所、学校整備などの教育だとか子育て関係の職場を中心に事務量が増加しているということを感じているところでございます。また、一方で、幼稚園のクラス増などは今後も見込まれておりまして、職員の増加圧力というのは非常に高まってくるのかなというふうに考えてございます。これまでどおり、職員数につきましては、翌年度の事業の変更だとか、新たな施策の実施などを一つ一つ各所属から丁寧にお聞きしながら、区民サービスの向上のためにどのような執行体制がよろしいのかというところを基本に考えていきたいというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○奥村委員
 以前は、どんどん正規の職員が減り続けていましたが、3人、4人、10人とだんだんふえていく中で、今年度30人ふえたということなので、私としては、こういったペースで正規の職員がきちんと適切にふえていって、区民サービスも向上する、また区の職員の負担も少しずつ分散されていくようなことが望ましいと思いますので、今後もぜひふやしていただきたいということは要望させていただきたいと思います。

 もう一点、総務省の実態調査の結果とあわせて、フォローアップ調査の結果も発表されました。2012年の総務省の通知に基づいてのフォローアップ調査ですけれども、この中で、臨時的任用職員から一般職非常勤職員への移行について、対応済みの自治体が32.4%、予定なしが57.9%で、再任用の際に一定の空白の期間を設ける空白期間の設定の見直しが、対応済みの自治体54.3%、予定なしが38.8%、時間外勤務手当相当額の支給が、対応済み66.7%、予定なし28.8%、通勤費用相当額の支給が、対応済み67.4%、予定なし25.2%となっています。

 中央区では、それぞれ読み上げた項目について対応していらっしゃるのか、予定がないということなのか、御説明いただきたいと思います。

○春貴職員課長
 まず、非常勤職員の雇用条件、労働条件でございます。

 本区といたしましては、非常勤職員については、特にクーリングオフ期間等は置かずに実施しているところでございます。また、時間外勤務につきましても、労働基準法にのっとった適正な割り増し率で支払っているところでございます。また、通勤手当につきましても、正規職員と同様な考え方をもとにお支払いをしているところでございます。また、臨時職員につきましても、年次有給休暇だとか時間外勤務についての要綱はきちんと整備されておりまして、もしそのような事態が起きた場合については、お支払い、また休暇等の取得ができるように規定は整備されております。

 以上でございます。

○奥村委員
 終わります。

○鈴木委員長
 理事者報告に対する質疑は終了いたしました。

 次に、議題、企画・総務及び財政の調査について質問のある方はいらっしゃいますか。

○奥村委員
 では、1点だけ。

 入札制度についてですけれども、東京都の都政改革本部が3月31日の第7回会合で、談合の温床となっている競争なしの1者入札中止など、入札契約制度改革の実施方針を決定したということが都政新報などでも報道されていたと思います。1者入札を中止するということについて、区も1者入札で契約される案件というのが全体の2割程度、17%、18%程度あると思うんですけれども、談合を防ぐためには、こういったことも必要かなと思います。一方で、不調になるなどのリスクもあるとは思いますけれども、東京都の1者入札中止ということについては、区としてはどのように認識されているかという点について伺いたいと思います。

○田中総務部長
 東京都のほうで、そういった取り組みを始めたというのは承知をしております。現在、入札制度については、東京都も各区も同じ電子入札というくくりでやっておりますので、公募型とか、さまざまなタイプがございますが、本区については、きちんと必要な条件を早目に出して十分な工期をとって、多くの業者の方に入札していただいて、競争性、透明性を高めていきたいというふうに考えております。どういった取り扱いにするかというのは、東京都の対応を見きわめていきたいと思いますが、いずれにいたしましても、公平で中正、また経費のかからない契約の執行ということに心がけていきたいというふうに考えております。

 以上でございます。

○奥村委員
 入札の問題については、豊洲のゼネコンの工事の入札などの談合疑惑があるというところから始まって検討されたものだと思いますけれども、中央区でも、過去1年分をざっと見ますと、約130件の入札の案件がある中で落札率99%を超えるものが14件あって、99.9%というものもそのうち5件あるということなので、やはり1者入札の中止ということも検討の俎上にのせていくべきだということを要望して、質問を終わります。

○鈴木委員長
 副委員長は副委員長席にお戻りください。

 それでは、議題の審査も終了いたしました。議題、企画・総務及び財政の調査については、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○鈴木委員長
 そのようにさせていただきます。

 本日は、これをもって閉会いたします。

 御苦労さまでした。

(午後3時4分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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