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平成29年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(4月27日)

1.開会日時

平成29年4月27日(木)

午後1時30分 開会

午後2時34分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(9人)

委員長 中嶋 ひろあき    

副委員長 木村 克一    

委員 富永 一    

委員 佐藤 敦子    

委員 中島 賢治

委員 加藤 博司

委員 松川 たけゆき

委員 山本 理恵

議長 押田 まり子

4.出席説明員

(15人)

齊藤副区長            

吉田副区長            

島田教育長            

平林企画部長           

濱田政策企画課長(参事)     

松永副参事(都心再生・計画担当) 

大久保財政課長          

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

菅沼地域整備課長

浅沼教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

桝谷書記

鎌田書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午後1時30分 開会)

○中嶋委員長
 どうも皆さん、お疲れさまでございます。ただいまより東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会いたします。よろしくお願いいたします。

 それでは、初めに、理事者紹介をお願いいたします。

○齊藤副区長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○島田教育長
 (4月1日付幹部職員異動に伴う理事者紹介)

○中嶋委員長
 お疲れさまでした。

 それでは、議題の審査について。議題の審査に入りますが、質疑につきましては、既に御承知のとおり、理事者報告に対する質問とあわせて行いますので、よろしくお願いをいたします。

 理事者報告をお願いいたします。

○平林企画部長

 1 東京2020オリンピック・パラリンピック フラッグツアーの開催について(資料1)

 2 平成28年度第2回オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催結果について(資料2)

○浅沼教育委員会事務局次長

 3 中央区オリンピック・パラリンピック教育の推進について(資料3)

以上3件報告

○中嶋委員長
 お疲れさまでございます。

 それでは、次に、発言の時間制についてでございます。発言の持ち時間制につきましては、既に御承知のとおりですので、よろしくお願いいたします。ただいま午後1時41分でございます。自民党76分、公明党34分、日本共産党34分、中央区民クラブ34分、無所属10分となりますので、よろしくお願いをいたします。

 それでは、質疑に入ります。

 発言を願います。

○富永委員
 よろしくお願いします。

 オリンピック・パラリンピックの開催があと3年後、もう目前に迫っているわけですけれども、まちの中の雰囲気としまして、いまいちオリンピック・パラリンピック開催に向けての盛り上がりが欠けているんじゃないかなというのを誰もが感じているところだとは思うんです。その中で、今度5月3日にはフラッグツアーというイベントもあって、議長も旗を振られるということで、見に行ってみようかなと思っているんですけれども、あと講演会等々もこれからまた少し規模を大きくしながらという説明がありました。それから、一校一国運動のことでは、子供たちが実際のアスリート、それから海外の選手たちと接することによって大きく国際に向けての理解、それから触れ合いを通じてのコミュニケーションをとっているという報告があり、これはなかなかすごいことだなと思う中で、質問としては議題にかかってくると思うんですけれども、オリンピック・パラリンピックの開催を大きなきっかけとして、バリアフリーということにまちづくりも進んでいくところです。

 行政が携わっているところ、公の部分のバリアフリーというのは、もちろんこれから進むんでしょうけれども、そこから民地に入った部分。これから多くのお客さんが見える本区ではございますけれども、例えば飲食店ですとか、いろいろなお店に入られるきっかけが多くなると思うんです。その中で、お店に入るための段差ですとか、例えば間口の狭さ、それからお店の中にあるお手洗いの使い勝手等々が障害を持った方々への大きな障壁になってくることも、今、実際あるんですけれども、それに対しまして、オリンピックをきっかけとしたバリアフリーのまちづくりとして、公有地ではなくて、民地の中でのバリアフリーに向けた取り組みに関して、今後、行政でお手伝いをしながら、多くの方たちが隔たりなくお買い物等々を楽しめるようなまちをつくっていくための何か考えというのはお持ちでしょうか。お聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 まちの民地の部分でのバリアフリーという点でございます。

 先日、区のほうから、1点ですけれども、多言語表記について統一の見解というものを示させていただいて、既にホームページにも載せさせていただいてございます。こちらには、区の施設や区の住所だとかの英語表記、それから中国語表記が2種類、それからハングル語表記を示させていただいておりまして、これは民地のまちの方々も共通のものとして活用していただきたいということで広く周知を図っているところでございます。

 また、ハードだけではなくて、ソフトのバリアフリーということで、先ほどのトイレの話もありましたし、また店の入り口等々、こういったものにつきましても、手を添える、あるいは声をかけるといったものを、オリンピックに向けて多くの方も外国から来られますし、また障害者の方も多く訪れると思ってございます。こういった方々への対応というものを、今後、国も含めてですけれども、国や都と連携しながら、そういったものが図られるよう、3年後に向けて、区としても充実を図ってまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○富永委員
 ありがとうございます。

 人の気持ちの上でのバリアフリーというのが多分一番実効性があり、一番それが本当のバリアフリーにつながる。この間も視覚障害者の方たちとお話をしたときに、横断歩道などで音楽が鳴っていて、そういう信号がふえるといいなというお話もされていたんです。とはいえ、やはり限界がある。ただ、必ず周りには誰かしらがいるわけで、赤信号のところでとまっている白杖の人がいたら、気軽に、信号を渡られるんですか、お手伝いしましょうかと言えるような世の中にしていくのが一番早く実効性があるのかなと思うんです。視覚障害者の方とお話しした上で、今、バリアフリー、バリアフリーと言う中で、段差をいかになくすかというお話が多分ほとんどの方のイメージだと思うんですけれども、やはり視覚障害の方々にとって、時として、段差があることによって危険を認識したり、例えば大きな横断歩道を渡るときに、広い中央分離帯があったときに、そこに段差があれば、ここは中央分離帯だなとわかると。ただ、それがないと、どこが中央分離帯だかもわからないというようなお話を聞いて、なるほどなと感じたんです。

 多方面からのハードの整備というのは必要だなと感じる中で、今、たばこの問題が大きいですよね。分煙とか、それから喫煙所などを設けるときには、それに対してはある程度の補助、助成があって、分煙化を進めましょうということがあります。私は飲食店もやっているんですけれども、例えば車椅子の方が飲食店に入ろうとしたときに、小さいお店であれば、必ず調理場とかトイレの場所を確保するために、水を流すために高低差が必要なんです。そうすると、小さいお店というのは絶対でこぼこが出てきて、フラットにはできない。でも、そんな中で、車椅子の方を迎え入れるにはどうしたらいいかなと思ったら、例えばラダーをお店に設置するとか、うちの間口は60センチしかないけれども、90センチまで広げれば車椅子の人が入れる。トイレも、ちょっと改造して、手すりをつけたりすれば車椅子の方も利用できる。ただ、お店を改築するというのは、小さなところでも、ある程度のコストがかかってくる。バリアフリーということを行政と一緒になって進めていくには、例えばバリアフリー化への工事をするのであれば、ある程度少し補助を出しますよとか、そういうようなことも、今後、地域全体でバリアフリー、ノーマライゼーションということを進めていくのであれば、必要な施策かなと思うんですけれども、そういうことに関して何かイメージがもしおありでしたら、お聞かせ願えればと思います。

○松岡都市整備部長
 バリアフリー等のことでございますけれども、現在、区の持っている施策の中で住宅関係はバリアフリーのもの、あと高齢者に関するものもバリアフリーの支援等があります。ただ、お店だとか業務ビルとかいうところでは、そういったものの施策はない状況になっています。というのも、やはり商業だとか業務というものになりますので、どうしてもそちらの側の商工的な融資みたいなものに値するのかなというふうには思うんです。

 ただ、これからオリンピックもありますし、おもてなしという面を考えれば、そういうところにも手が届くというのも考えなければいけない部分もあるのかもしれません。これから全庁的にそういったことで何ができるのか研究をしていきたいというふうに思います。

 以上でございます。

○富永委員
 ありがとうございました。

 本当に難しいところとは思うんですけれども、やはり多方面からいろいろな意見を聞きながら、考えながらやっていくのが一番のバリアフリー、誰もが暮らしやすい、集いやすいまちへ向けての一歩かなと思うので、本当にいろいろ制度上難しいとは思うんですけれども、やはり中央区として先駆的に、モデル的なまちになるような感じにやっていってもらえたらすごくありがたいなと思いますので、よろしくお願いします。

 終わります。

○中島委員
 よろしくお願いいたします。

 前委員の出だしのところは全く共感する部分でして、2020オリンピック・パラリンピックを迎えるに当たって、区民の方、都民の方もそうかもしれないんですけれども、それに対する意識の高揚を図っていくのが成功の一番の要因かなというふうに思っているんです。そういった中で、フラッグツアーとか講演会等々を開かれるというふうに思っているんですが、そんな中で、一人一人の中にオリンピックというのを意識するような動きがないと、なかなかオリンピックというのは遠くにある存在かなというふうに思っているんです。

 いろいろ資料を見せていただいたときに、beyond2020というのがあって、これは比較的制限がないということで、誰でも参加できる。1月31日に認証がスタートしたというふうに書いてあるんですが、そういう意味では、このbeyond2020の現状と、認証された団体、企業、いろいろなものがあると思うんですけれども、そういった状況などもお知らせいただいて、その数が地域における意識の高揚に即していくのかなというふうに思っているので、ぜひその辺の御説明もよろしくお願いしたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 beyond2020プログラムについてでございます。

 今、委員御指摘ございましたとおり、こちらにつきましては、本年1月にマークが決定しまして、順次、beyondマークを付与して、オリンピックに向けた文化プログラムの一つとして広く周知が図られているところでございます。

 現在の状況につきましては、区が把握しているものについては、今のところ、区内ではないところでございます。ゼロ件というところでございます。ただ、これは民間団体も含めて、直接国のほうに申し込みをして活用するということができるようになってございまして、そういう意味では、区が把握できていない部分もあろうかとも思ってございます。こうした中で、本区の事業等々についてもですけれども、beyondプログラムを活用していきたいという意向を区の各部署の中でも現在周知を図ってございまして、今後の区の取り組みの中で、beyondマークを使ったイベント等々を図っていきたいというふうに考えてございます。

 ただ、もう一点、その前に御紹介させていただいております東京2020参画プログラムのほうは、オリンピックのマークが使えるといったこともございます。また、参画プログラムのほうはオリンピックまでのプログラムということで、そういう意味では、こちらの参画プログラムのほうが、文化だけではなくて、スポーツだとか、まちづくりだとか、持続可能性だとかさまざま8個の分野にわたって、こういった取り組みが広く使われるようになってございますので、参画プログラムと先ほどの文化に係るbeyond2020プログラムの両方を充実させていくことによって、2020年に向けて機運醸成等々を図ってまいりたいと思っているところでございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 beyond2020はなかなか聞きなれない言葉で、3月16日のオリンピック・パラリンピック区民協議会の資料で私も初めて耳にした内容ですが、地方自治体においても参加が可能だということで、多くの人が参加できるということを思えば、今後beyond2020も先ほど活用していくというふうに言いましたけれども、具体的に本区として、それに関して取り組むという企画が現状考えられているのかどうかもお聞かせいただきたいと思います。

 最初に言いましたけれども、多くの方がオリンピックに対しての気持ちを前向きに向けていかない限り、オリンピックというのは成功しないだろうというふうに思っているんです。その中の一つのツールとしては、beyond2020は誰でも参加できるということで、取り組みやすい内容かなというふうに思っておりますので、ぜひその辺をもう一度お聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 beyondにつきましては、文化というジャンルでございますけれども、こちらの認証要件に当たりましては、障害者のバリアフリーにその取り組みが配慮しているかどうか、それから外国人の言葉の壁を取り除く取り組みであるかどうか、例えばイベントに語学のボランティアを置いているかどうかなどがこの認証の要件になっているところでございます。先ほど申しました本区のこれから取り組んでいくといった内容等につきましては、beyondの取り組みとして認証していけるかどうかというものを各部の事業の中で精査をしているところでございます。例えば、大江戸まつり盆おどり大会だとか、また、区の事業だけではなくて、地域の盆踊り大会等々、そういったお祭りについても、このbeyondが活用できるであろうといったことから、区が実施する事業だけではなくて、地域の取り組みに対しましても、このbeyondが活用されるように働きかけてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。ぜひ成功に向けて、この企画も大いに役立てていただきたいというふうに思っております。

 今の発言の中で語学というお話も出てきましたので、たしか3月16日の資料の中にはタブレットを使った通訳というような形の取り組みが入っていたというふうに思っているんです。現状、タブレット、予算的には500万円だったか50万円だったか覚えていないんですけれども、タブレットを使った通訳、翻訳は、現状どのように取り組もうとされているのか、お聞かせいただきたいと思います。

○平林企画部長
 紹介の多言語タブレットにつきましては、今、広報課のほうでトライアルということで、1階の窓口で多言語対応ができるようにということで今回導入したもので、1台ですけれども、こういったものが有効ならば、金額的には50万円でございまして、現在、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ベトナム語、タガログ語、タイ語と、かなり多言語なんですけれども、ただ、一部、時間帯によってはそういった方々がいないということもあるので、こういったものも今後どういう進展を受けるかも含めて、活用を図っていきたいというふうに考えてございます。まずは、1階の総合的なまごころステーションでの御案内という使い方になってございます。

 以上でございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 50万円程度でそんなに多くはないですから、各箇所にということにはいかないんだろうと思っているんですが、タブレットの活用というのは大変有意義だなというふうに思っています。実際、オリンピックのときには、タブレットにおける翻訳、通訳というのは使われるだろうなというふうに思っておりますので、ぜひこの企画に関しては、もっと広げていただいて、各出張所においても使っていただくとか、拡大の方向で検討していただきたいというふうに思っております。

 最後に、もう一つ考えているのは、最初に言った区民、都民に対してのオリンピックに対する気持ちを高揚させるにはどうしたらいいかということなんです。先日来、考えているのは、日本人特有のカウントダウンのカレンダーが有効なのではないかなと。今から数えると、10月の後半ぐらいから1,000日がスタートするということで、1,000日めくっていくのは日めくりだと大変なので、月単位でめくっていって、月ですから33カ月ですかね。25カ月ぐらいになると、あと700日、100週。最後の100日をめくっていくというように、段階的に区民の方が目で見える、オリンピックが間近に迫っているということを感じられるような取り組みが、個人にあればいいんですけれども、なかったとしても、各出張所や本庁にそういったものを掲示するだけでも気持ちの高揚が図れるんじゃないかなというふうに思っているんですが、この企画に関して企画部長はどのようにお考えか、お聞かせいただきたいと思います。

○平林企画部長
 恐らくカウントダウンイベントというのは、いろいろなところでこれから行われるというふうに考えてございまして、区として独自に、今御提案いただいたような、例えば本庁ですとか出張所、確かにそういうものも一つのアイデアだなということで、大変私は好感を持ってお聞きしたつもりでございまして、実際にどのようにやるか、また実施するかについては、いろいろ検討させていただければというふうに考えてございます。

○中島委員
 どうもありがとうございます。前向きなお言葉、ありがたくお受けしましした。

 やはり一人一人の気持ちが前向きに向いていくことが成功のポイントだというふうに思っていますので、理事者の方にぜひよろしくお願いさせていただいて、質問を終わります。

○加藤委員
 それでは、質問いたします。

 まず最初に、今、選手村の工事がどんどん進んでおりまして、かわら版が発行されているかと思うんですけれども、かわら版第2号が4月24日にホームページにアップされたというお話を聞いております。かわら版について、ぜひ地域住民の自治会、そういう団体にも配布をして、現在の選手村の工事がどういう進捗状況なのかということを周知していくことが必要ではないかと思うんですけれども、現在のかわら版の配布状況を含めて、周知の状況についてどのようになっているのか、まずお伺いしたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 今、委員御指摘の工事かわら版でございます。

 こちらにつきましては、東京都の市街地再開発事業をやっているところで作成しているものですけれども、おおむね2カ月に1回更新をするということで、先週、第2号が出たところでございます。こちらにつきましては、去る4月22日土曜日に工事情報報告会ということで、晴海地域の自治会長さん、お集まりいただいた方々にかわら版の内容等を説明したところでございます。また、その際には、工事かわら版の内容の説明とともに、その後に町会長さんのほうから配布いただくような形で、今後も町会長さんのほうからもお話がございましたので、必要部数等々、要望に応じて東京都のほうで対応していくということになってございます。

 また、こちらにつきましては、工事エリアであったり、あるいは区の施設ですと、ほっとプラザはるみ、さまざまなところのかわら版を更新してございます。また、区のホームページでもかわら版が更新したことをお伝えしてございますので、そういった形で周知を図っているところかと思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 きょう、確認の意味でホームページを見てきましたが、このホームページというのは東京都都市整備局ということで、そこにいくのがなかなか大変だったんです。そこを調べるのが大変だったんです。実際、ボリューム2が出て、今度6月にも発行されるということですから、できれば順次、今、自治会長等にも必要部数が配付されるという答弁があったかと思いますけれども、さまざまな機会を通じて、進捗状況も含めて、ぜひ中央区としても積極的に取り上げていただきたいなと思います。

 そういうことで、それをまず前段としまして、いろいろな工事の中で、例えば環状2号線の利用について、この間のオリンピック・パラリンピック区民協議会などの資料を見ますと、選手村の関係車両の出入り口として環状2号線の活用も行う計画がされているかと思うんですけれども、その中で、環状2号線の全線開通の見通しは立っているのか。また、選手村滞在の選手などの移動について、現在、どのような検討をされているのか、わかる範囲でお答えいただければと思います。

○遠藤環境政策課長(参事)
 環状2号線についてでございます。

 工事の関係で一部利用しているといった状況でございますが、都のほうからは、これについて何ら進捗の話というのは直接はございません。

 当然、築地市場の移転がどういう形になるのか、また、いつになるのか、それによって大きく変わってくるということで、担当部局のほうからも、現在はそういった話がございます。例えばBRTについても、環状2号線の進捗状況に応じて動かすといったような状況になっているところでもございます。したがいまして、区といたしましても、環状2号線につきましては、今後の築地市場の移転等の状況を見ながら、十分注視してまいりたいというふうに思っております。

 以上でございます。

○加藤委員
 確かに、環状2号線については、築地市場の移転の問題が複雑に絡み合って、全線開通ということについては非常に厳しい状況にあるのかなと私も認識をしているところでありますけれども、選手村の施設配置の検討状況について見ますと、晴海五丁目の選手村と晴海四丁目の仮設エリアの関係車両の出入り口は、晴海通りや有明通りに集中する計画になっているわけです。晴海通り、有明通りは、私たち晴海に住む住民にとっても生活道路であると同時に、臨海部とを結ぶ主要な幹線道路でもあると私は見ているわけですけれども、そのために日常的に渋滞が発生しているということも御存じのとおりだと思います。選手などの移動のために交通規制がされると、さまざまな影響が生じるのではないかと考えますけれども、影響の軽減についてどのような検討がされているのか、お答えいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 大会時の選手の移動等に伴います交通状況等についてでございます。

 オリンピックのときにはオリンピックレーンというものが敷かれて、選手が優先的に競技会場に移動できる、こういったものが大会組織委員会の中で検討が進められているところでございます。ようやく競技会場の場所も決まってきた中で、いよいよ全体の車両等々の計画がなされているところかと思ってございます。こうした中で、当初、選手村から環状2号線を活用して競技会場に向かうような計画がなされておったわけでございますけれども、昨今の環状2号線の全線開通のめどが見えていない中では、なかなかそういった交通の計画を立てるのも難しい状況であろうというふうに思ってございます。ただ、基本的に、今回のオリンピックでの移動につきましては、湾岸側の道路、高速道路を使って選手を移動させると。首都高速を活用しながら移動するというのが主で考えられているかと思ってございますので、そういう意味では、豊洲側のほうの高速から乗って各競技会場に向かうというのがベースになる考え方になろうかと思ってございます。

 まだ具体的な調整等々は今後協議がされるものと思ってございますけれども、本区としましても、地域の交通にも影響がなるべく少なくなるように、働きかけてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 交通規制が入るかと思いますので、影響の軽減については、ぜひこれからも東京都と調整を行って、努力をしていただきたいと思うんです。

 そこで、先日、マラソン大会の付近住民、心臓発作の死亡率上昇と、アメリカのハーバード大学のチームが医学誌に発表したとの新聞報道がありました。その中で、救急車が病院に着くまでの時間は、交通規制で通常より平均4分半長くなっており、到着のおくれが初期治療の効果に影響しているのではないかと指摘をしております。また、救急災害医学を専門に研究している九州大学の永田高志助教によると、交通規制によって病院への到達が4分半もおくれる影響はかなり大きいと述べ、2020年東京五輪などに向けた一つの教訓として受けとめてほしいと述べているわけです。

 マラソンは1日の中で一定の時間が規制を受けるということになるわけですけれども、オリンピックの場合は、間を挟みますけれども、2カ月近くなる。7月24日に始まって8月9日で一回終わって、8月25日から9月6日までまたパラリンピックがある。選手等の移動による交通規制に関して、地域住民への影響を最小限に抑えていく必要があると考えます。こういう意味で、先ほどオリンピックレーンということで優先的に通行するんだという形で答弁がありました。しかし、晴海通り、有明通りについていえば、当然、臨海部とを結ぶ幹線道路でもあり、また生活道路でもある。そして、その一方で、環状2号線については全く見通しが立っていないという状況のもとで、やはり影響を最小限に抑えていく配慮が必要と考えるんですけれども、このことについての御見解についてお答えいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 まさに、委員、今御指摘がございましたとおり、大会時の移動に伴いまして、区民等々への影響がなるべく少なくなるように、これは区のほうでも再三東京都あるいは組織委員会のほうに対しまして要望等を出しているところでございます。ただ、現在の段階で、まだ先ほど言ったオリンピックレーン等をどのように活用していくのか、こういった問い合わせが組織委員会、東京都のほうから正式に区に来ている話ではございません。そういった話が今後急ピッチで進められるとは思いますけれども、そういった機会を捉えまして、引き続き働きかけてまいりたいというふうに思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 先ほどの前委員の話もありましたけれども、オリンピックまであと3年少々と、長いようで短いわけですから、そういう中で、きちんと区民の命を守るという視点から、万が一のことを考えて緊急車両の移動については、ぜひ東京都に対して強く申し入れをお願いしたいと思います。マラソンの場合は、道路管理者のほうでいろいろな対応をするということが言われておりますけれども、ただ、オリンピックの場合は長い時間、入村するまでのことを含めると、やはり2カ月近く晴海五丁目の選手村を中心にして動くわけですから、地域、近隣に住む高齢者の方も決して少なくないと思いますし、高齢者だけではなく壮年の方もいらっしゃいますので、ぜひその辺については御配慮いただけるよう、東京都に強く申し入れていただきたいと思います。

 それと、もう一つ、配置図を見ますと、選手村及び五輪関連施設との境界について、どのような対策をとるのか、オープンなスペースになっているのか、例えば壁をつくるのか、完全に施設を隔離するのか、その辺についてどのような検討がされているのか、わかる範囲でお答えいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 選手村の外周部、セキュリティに関するお話かと思ってございます。

 晴海五丁目、それから四丁目の一部でございますけれども、選手の住宅と、それから大会時に使うビレッジプラザなど、さまざまな施設がつくられる予定になっているかと思ってございます。ただ、組織委員会がつくる建物等々については、まだその配置計画が示されてございませんので、そういう意味では、五丁目側、四丁目も一部そうですけれども、どのような配置計画になるかというのは明らかになっていないところでございます。

 こうした中で、選手村全体のエリアをどのようにというところでございますけれども、例えば昨年のリオデジャネイロの大会では、金網柵のようなものが、高さ2メートル程度かと思いますけれども、こういったものが二重のような形で外周を囲われているところでございます。また、車両等々の入り口につきましては、よく飛行場等であります荷物を検査するような場所、そういったものがあったり、あるいは車両等が通るところにつきましては、そこのところに係員等がいてセキュリティチェックをして中に入るというようなものがつくられているところでございます。

 現在、東京の大会でそういったものがどのようになるのかについては、まるで明らかになっていないところでございまして、こういったものにつきましても、東京都、また大会組織委員会、さらには警視庁と現在検討が進められていると聞いているところでございまして、今後、そういったものが明らかになってくるであろうというふうに思っているところでございます。また、区としましても、近隣住民の方々、多く居住しておりますので、そういった方々の日常生活に支障がないよう、引き続き都なり組織委員会に申し入れをしていきたいと思っているところでございます。

 以上です。

○加藤委員
 リオの場合は二重の金網と。日本でそういうことをやるということは私も想定外なんですけれども、やはり世界の平和の祭典としてのオリンピックということを考えれば、選手、関係者を含めて自由に、自由にといっても限度はありますけれども、それなりの交流を深めることは、異文化を学ぶという意味でも必要ではないかと思うんです。とはいえども、日本に来る選手の安全を日本としてきちんと守っていく必要もあるということかと思います。地域住民との間に、余り二重、三重に金網をして遮断するような方向はとるべきではないと考えるわけですけれども、ぜひその辺についても検討していただきたいと思います。

 そのことを述べて、質問を終わります。

○松川委員
 では、私のほうから資料3についてお尋ねをいたします。

 ずっとオリンピック・パラリンピック教育については取り組んでこられているものと理解をしておりますが、その中で、体力向上ですとか、ハートフルスポーツにつきましては、学ぶこと、体験することによりまして、その日からでも継続的に続けていくことができる部分ではあるかなと思います。一校一国運動ですとか、オリンピック・パラリンピック学習について、実際にこういうふうな形で交流したり、学んだりすることによりまして、その場で得るものも非常に大きいと思います。しかし、実際に重要なのは児童・生徒、園児の方々が継続的にそういったものをさらに深めていきたいというふうに自主的に思うことであり、どれぐらい反応的にあるのか、そういったところが気になるところです。学習後に実際に発展的に出てきたものとか、そういった活動、行動等があれば御紹介いただきたいのですが、お願いいたします。

○吉野指導室長
 オリンピック・パラリンピック学習、一校一国運動ですけれども、先ほどのハートフルスポーツ、体力向上も同様でございますが、やはり多様な価値や文化を受け入れ、共生社会を実現しようとする態度というところを狙っております。また、当然、一校一国運動では、日本人としてのアイデンティティーをしっかり持ち、豊かな国際感覚を身につけるというところも狙っているところでございます。

 では、実際に子供たちのこの学習を進めての成果、また今の持続的なというところでありますが、こちらのほうにも書かせていただいておりますけれども、理解が深まったとか関心を持ったというような、若干表面的かもしれませんが、そのような成果は確実にあるところでございます。やはり子供たちが今まで知らなかったことを体験する、話を聞いたというようなことで、一校一国運動でいうならば、かなり子供たちが、日本以外の国に対しての興味を持ったというところは、各学校から報告を受けております。これまでも国際理解教育というような形で中央区では取り組んできたところですが、やはりオリンピック・パラリンピック教育を通して、その気持ちがより強くなったというようなところは聞いております。

 具体的に言いますと、外国語活動ということで英語教育に取り組んでいるところでございます。傾向として、子供たちは外国の言葉というと、イコール英語というような捉え方をしている。そのような小学生が、いろいろな言葉があるんだとか、また低学年ぐらいになると、いろいろな国の旗があるんだというところを理解してきたかなと思っております。また、オリンピック・パラリンピック教育では、実際にオリンピアン、パラリンピアン、アスリート等の交流の中で、今の自分を振り返って、諦めてはいけないんだ、これから目標に向かって頑張るんだというところは、かなりの子供たちが身についてきたというような報告も受けているところでございます。これにつきましては、この後の子供たちの生活にずっと価値あるものだと捉えております。

 以上です。

○松川委員
 ありがとうございます。いろいろと聞いてきまして、私も理解が深まりました。

 実際に、やはりこういうものを聞いて、私自身そうだったんですが、その場ではすごく勉強になったとか、おもしろいと思うことがあっても、実際それをふだんの行動、活動の中で何か深めようと思うと、そこがなかなか難しいところでもありましたので、そういったところは学校としてもいろいろなサポートができる面があるのかなと思いまして、このような質問をさせていただきました。

 そして、今、御答弁でもありましたが、外国語イコール英語という部分、確かにそのとおりのところかなと思うのですが、ここ最近、小学校、中学校、幼稚園なども含めまして、名簿等を見ていますと、外国の方々のお子様が入学しておられるところもだんだんふえてきています。実際、日本以外の国から来られた児童・生徒さんの体験ですとか、いろいろなものを、例えば学校などで聞くというものから、いろいろな多言語、多文化というものを身近に知ることができる機会もあるのかなと思うのですが、そういった取り組みについては、何か行っていることはありますでしょうか。

○吉野指導室長
 今御指摘のとおり、実際、学校にはいろいろな国籍のお子さんがいます。ただ、そのお子さんの国のことを直接的にみんなで学習し合うというのは、その子の気持ちにもきちんと配慮して行わなくてはいけませんので、多くの学校ではほかの国についての学習というところが中心になっております。ただし、そのお子さんが自分の国のことを話したいとか伝えたいという思いは、また逆の意味で尊重しておりますので、その国の文化等を伝えるというような活動は行っています。

 具体的に言いますと、例えば食習慣、自分の国ではこのような食べ物を食べているんだ、こんなものは食べられないんだとか、細かいことで言いますと、例えば着がえをするときに、みんなと一緒に着がえることはできないんだ、それは逆に、説明して理解を得るということで、共生社会という言葉にまた行き着くんですけれども、いろいろな文化を理解するというところでは活用はしているところでございます。ただ、繰り返しになりますが、当然、そのお子さんの気持ちは配慮しながらというところはしっかり押さえております。

 以上です。

○松川委員
 ありがとうございます。

 確かに、そのお子様の気持ちというのは十分配慮する必要があると思います。そういう中で、やはり身近に異文化というものがあるわけなので、そういったところからいろいろな国に興味を持っていただいて、オリンピックでも、本当に私もいろいろな国の旗を見ていますと、ここはどこだっけと思うところも多々あるわけなので、いろいろな国の人たちが来るというところを身近に知ってもらうためにも、そういう活動も大事かなと思います。この活動をどんどん深めていっていただいて、オリンピックが間もなくやってくるんだということを皆さんに深く知っていただきたいと思います。

 以上で質問を終わります。

○山本委員
 私からは、資料1、東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーの開催についてお伺いしてまいります。

 その中で、東京2020公式オリジナル商品の販売についてお伺いしてまいりたいと思います。

 この取扱商品の中にピンバッジがございます。このピンバッジですが、まず幾らぐらいで購入できるのか確認させてください。

 2点目に、これとは別に、私たちが今しているオリンピックとパラリンピックが両方一緒になったバッジについては、関係者に配付している非売品であると思います。まず、どのような方々、団体に配付しているのか確認させてください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 オリジナル商品の販売等についてでございます。

 ここで記載のございます取扱商品のピンバッジについては、販売をしているものでございまして、オリンピックのエンブレムのバッジ、それからもう一つがパラリンピックのエンブレムのバッジであり、2つが一緒になっているものはございませんで、それぞれのものが、今つけているのと同じような形のピンバッジとして販売されているものでございます。金額につきましては、1個700円弱程度といった形で販売が既にされているものでございまして、これを今回、浜町の総合スポーツセンターでも販売をするというところでございます。

 今、我々もつけさせていただいてございます、広く周知を図るためのバッジについては、非売品ということでございますけれども、これは東京都のほうが広く周知を図っているところでございまして、都のほうでもオリンピック・パラリンピック準備局だけではなくて、例えば生活文化局であったり、あるいは産業労働局であったり、いろいろな都の局の中でそれぞれの団体等に対して配付等をしているものでございまして、配付している団体、場所だとか、具体的なところについては、区としては把握をしていないところでございます。ただ、本区におきましても、オリンピック・パラリンピック区民協議会を立ち上げてございまして、区でオリンピックに向けて取り組んでいるような活動等につきましては、そこの中でこのバッジを配付しているところでございます。

 以上です。

○山本委員
 それぞれ御答弁ありがとうございます。

 1点目のオリンピックとパラリンピックが別々になった、今後、スポーツセンターで販売するバッジに関しては、もう既に東京都やインターネット上でも販売されていることは確認しております。

 2点目の私たちがしている2つ一緒になった非売品のバッジに関しては、東京都が主体となって配付しているということが理解できましたが、区においても、関係機関において配付しているということでした。

 今問題となっているのが、このバッジがインターネット上で転売されているということなんです。機運醸成に大変重要ではありますが、不適正な活用というのは今後注意喚起していかなければならないと思います。また、オリンピック・パラリンピックが近づくにつれて、このバッジを求める区民の方や企業の方が増加することが予想されます。そこで、ネット上での販売についてどのように認識されているのか、お聞かせください。また、区としての対策についてお聞かせください。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 このバッジの転売等についてでございます。

 我々区のほうとしましても、基本的に広くバッジを配るというようなことをしていないところでございまして、そういった転売等がどのルートでどのようになされているのかは知る由のないところでございます。ただ、お配りさせていただいた団体等の方々につきましては、当然、オリンピックの機運醸成に向けて、皆さん方もバッジをしていただいて一緒に盛り上げていこうという趣旨のもと、お配りさせていただいてございますので、そういった方々は転売等はしていないものというふうに認識しているところでございます。

 以上です。

○山本委員
 御答弁ありがとうございます。

 こちらに関しては、どなたがどのようなルートで入手して転売しているのかというのは、なかなかつかめないところであると思います。区として、今後、オリンピック・パラリンピック関係の団体にお配りするときには、そういったことがあるという現状と、今後そういうことをしてはいけないといいますか、注意喚起等も少し加えていただければと思います。

 以上です。

○中嶋委員長
 お疲れさまでございます。

 それでは、議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中嶋委員長
 ありがとうございます。それでは、継続審査とさせていただきます。

 長時間どうもありがとうございました。

 以上をもちまして、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会といたします。

 どうもお疲れさまでございました。

(午後2時34分 閉会)

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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