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平成29年 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会(6月6日)

1.開会日時

平成29年6月6日(火)

午前10時 開会

午前10時47分 閉会

2.開会場所

第一委員会室

3.出席者

(8人)

委員長 富永 一

副委員長 松川 たけゆき

委員 田中 耕太郎

委員 塚田 秀伸

委員 中島 賢治

委員 加藤 博司

委員 原田 賢一

議長 礒野 忠

4.出席説明員

(15人)

齊藤副区長

吉田副区長

島田教育長

平林企画部長

濱田政策企画課長(参事)

松永副参事(都心再生・計画担当)

大久保財政課長

早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長

望月環境土木部長

遠藤環境政策課長(参事)

松岡都市整備部長

斎藤都市計画課長

栗村副参事(都市計画事業・特命担当)

浅沼教育委員会事務局次長

吉野指導室長

5.議会局職員

田野議会局長

一瀬議事係長

鎌田書記

黒須書記

6.議題

  • 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること

(午前10時 開会)

○富永委員長
 それでは、東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を開会させていただきます。

 (挨拶)

 それでは、議長の挨拶をお願いします。

○礒野議長
 (挨拶)

○富永委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、齊藤副区長の挨拶をお願いします。

○齊藤副区長
 (挨拶)

○富永委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、理事者の紹介に移りたいと思います。

○齊藤副区長
 (理事者紹介~区長部局分)

○島田教育長
 (理事者紹介~教育委員会分)

○富永委員長
 ありがとうございました。

 続きまして、前委員会からの引き継ぎを行いたいと思います。

○中嶋前委員長
 それでは、貴重なお時間をいただきまして、前委員会の御報告をさせていただきます。

 東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会の引き継ぎを行います。

 前委員会は4月27日に開会し、4月1日付人事異動に伴う出席理事者の紹介の後、理事者より、東京2020オリンピック・パラリンピック フラッグツアーの開催について、平成28年度第2回オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催結果について、中央区オリンピック・パラリンピック教育の推進について、それぞれ報告を聴取し、質疑を行いました。

 なお、付託事件であります「2020年東京オリンピック・パラリンピックに関すること」については、継続審査となりました。

 以上でございます。

○富永委員長
 ありがとうございました。

 ただいまの引き継ぎを了承することでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 ありがとうございます。

 続きまして、議題の審査に入ります。議題の審査に入りますけれども、特別委員会の質疑につきましては、理事者報告に対する質疑とあわせて行いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、理事者の報告をお願いいたします。

○平林企画部長

 1 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた気運醸成の取組について(資料1)

 2 平成29年度第1回オリンピック・パラリンピックに関する講演会の開催について(資料2)

 以上2件報告

○富永委員長
 ありがとうございました。

 それでは、発言の時間制につきましては、先日の各種委員長会で確認されておりますとおり、午前中の開会の場合は会派基本時間10分と、1委員の配分時間に同一会派委員数を乗じて算出された時間を加えて各会派に割り振られる持ち時間といたします。なお、一人会派の持ち時間については10分となりますので、よろしくお願いいたします。ただいまの時刻は午前10時11分ですので、自民党37分、公明党さん19分、日本共産党さん19分、中央区民クラブさん19分、新青会さん10分となりますので、よろしくお願いします。

 それでは、順次質疑をお願いいたします。

○田中(耕)委員
 おはようございます。

 それでは、私のほうから、オリンピックに関連して本区を取り巻く輸送交通計画と安全管理の現状について何点かお伺いしたいと思います。

 一般質問等でもさせていただいたわけですけれども、期間中はもちろんのことながら、事前の現在の工事や準備の兼ね合いで、本区の交通状況は当然混雑してくるというふうに見込まれていると思います。今までの内容等を確認させていただきますと、工事車両は本区内の繁華街や交通の要衝はでき得る限り避けて工事等を行うという前提で聞いておりますので、影響は少ないというふうに考えてはおりますが、オリンピック3年前となりまして、今後、工事や関係車両のさらなる増加が見込まれますので、晴海通りや新大橋通り等、本区の交通のメーンストリートに対する影響をどのように算定されているのかというのをいま一度御報告していただきたいと思います。

 また、組織委員会やマスコミの報道等を見ておりますと、開催期間中、専用レーン等は設けずに、パトカー等の誘導がメーンになるのではないかというようなお話だというふうに伺っております。そうなってまいりますと、当然のことながら、一般の区内の道路が輸送道路として使われるということになりますので、専用レーンの場合よりも、ある意味で、逆に混雑、混乱する部分もあるかというふうに思います。ですので、その点についての今後の見通しや現状について、知り得る点についてお知らせをしていただきたいと思います。

 あわせて、先般行われました輸送連絡調整会議でございます。本区の場合は、この輸送連絡調整会議のメンバーということで参画しているかというふうに思います。この輸送連絡調整会議の先般いただいた資料等を拝見しますと、やはりメーンは選手村から各競技会場への輸送状況、当然それが選手とメーンスタッフにとっての最大の移動になりますし、その安全管理とタイムスケジュールが何よりも大事な話になってくると思います。そうすると、当たり前のことですけれども、行きも帰りも本区内を通過して、出発して戻ってこられるということになります。もちろん、本区内の影響が甚大であることは最初からわかっているわけですけれども、改めて大きなものがあるというふうに認識しました。

 その際に、メンバーとして参画はしておるんですけれども、この資料等を拝見しますと、ステークホルダーという項目があって、選手やスタッフ、関係者と観客はステークホルダーには入っているんですけれども、残念ながら、本来一番影響を受けるであろう選手村を抱える本区はステークホルダーの中には取り入れられていないというような現状があると思います。私はこれを非常に残念といいますか、遺憾だというふうに思っております。こう言ったらなんですけれども、観客は一度限りで終わる話かもしれませんけれども、今申し上げましたように、本区は事前の準備、また滞在期間中の前後を通して、一貫して対策を求められるわけですから、最大のステークホルダーと言っても過言ではないというふうに思いますので、輸送連絡調整会議において本区の立場や見解をどのように、今まで、またこれから表明されていくのかについてもお知らせをしていただきたいと思います。

 あわせて、先般もロンドンで大きなテロが複数回起きているという状況がございます。オリンピック開催に向けて、そういったことが決してないように願うばかりですけれども、今申し上げた交通輸送問題とあわせて、やはり安全管理、テロ対策や犯罪対策はさらなる強化をする必要性があると思いますので、そういった観点についても、現状で区で行っている内容、また都との連絡調整の中で効果的・効率的に行える具体的な方策についてお知らせをしていただきたいと思います。お願いいたします。

○吉田副区長
 交通問題全般についてお答えをさせていただきます。

 まず、工事関係車両ですが、これは御案内のとおり、昨年度末の段階で環状2号線の部分開通を実現いたしまして、工事用車両については、私ども区内という部分については、ごく短く、基本的には臨海部のほうの環状線を使った形の交通計画を主として、工事用車両を処理するということになっております。

 ただし、今は、大型の、いわゆる地べた相手の作業、あるいはこれからはコンクリート躯体相手の作業ですけれども、工事が進んでいく段階で、それに加わって内装関係の車両等が入ってまいりますと、必ずしもそういう統制がきちんときくかどうかということについては、かなり問題が出てくるわけでございますので、そういったものについては、地元と一緒に協議をさせていただいている中身を含めて、私どもとして、そういったものがどういう業種の方にも対応できるように地元区としてきちんと申し入れをしながら、東京都あるいはオリンピック組織委員会と十分話し合いをさせていく、事業者とも十分話し合いをさせていただくつもりでございます。基本的には、極力私どもの区内を通らないような方向で工事用車両が選手村に入っていく計画を第一にしていきたいというふうに考えております。

 それから、開催期間中の交通計画全般についてでございますが、実は、この間見ていただいた5月18日付の輸送連絡調整会議の資料を含めて、実質的には何も決まっていないと思います。こういうものが必要だというのは資料の中には書いてありますけれども、必要なのはわかっている。逆に、そこについての大枠の方針が示されていないのは、やはり大きな問題であるというふうに思っておりますし、そのことについてきちんとした計画を出せということを我々としては常に言っております。その部分について、残念ながら、まだまだ初期的な検討になっておりまして、かなり深刻な問題をはらんでいると思います。

 委員御指摘のとおり、実は、輸送計画、交通計画の中で、大会開催期間中の部分においては、選手村と競技施設の輸送という問題については、やはりかなり深刻でございます。それらについても、立候補ファイル等を読みこなす限りにおいては、基本的には臨海部のほうに一旦出て、環状線道路を活用しながら、あるいは高速道路を活用しながら輸送するということになっておりますけれども、その部分についても、前提でございます選手村の中で車を発着させていくということと、大量の交通車両が要るわけでございますが、そういった部分をどこに待機させておいて選手村に運び込むのかという基本問題が解決されておりません。5月18日の資料の中にはデポが必要だというふうには書いてあるんですが、デポがどこにあるのかということは書いていないわけでございまして、そういった問題を含めて、ここのところは深刻だと思っております。我々は、その部分について、地元区として、最大の被害区として、みずから意識してきちんとした発言をしていきたい。

 また、私どもが別の意味で懸念をしておりますのは、今度は観客の問題でございまして、観客がおりる交通拠点が区内にはあり過ぎる。銀座というのは都内の交通の要衝になっておりますので、都内の人たちは銀座に集まって臨海部に行くというような交通経絡というのがかなり頻繁に発生するだろうと思います。それから、今度は東京駅八重洲口を抱えております。八重洲口というところは新幹線の集合点でございますので、日本全国から集まってくる観客の方たちが臨海部の競技場に行くということになりますと、どうしても中央区内を通らざるを得なくなる。区内を通らなくするにはどうするかというと、地図上は通るんですけれども、例えば京葉線を使ってもらうであるとか、有楽町線を活用してもらうであるとかというようなことを考えなければいけないわけでございます。そういった交通対策というものをきちんと立てろよということを、必ずしも車両だけではなくて、大量輸送機関をどうするんだというような交通計画、そういった部分についても地元区としてきちんと話をしていきたい。我々地元区の位置づけがどうあろうと、これはきちんと言っていかざるを得ない問題だと思っております。

 それから、テロ対策というお話がございましたけれども、これは深刻だと思っておりまして、いろいろな意味で問題提起を本区としてはしております。と申しますのは、テロのレベルもいろいろ上がっておりますけれども、市街地の中に選手村が開かれるというのはかなり珍しいケースでございまして、御案内のとおり、既に晴海五丁目のところ、清掃工場の裏側でございますけれども、20階建てのマンションが建っております。その先にはトウキョウ・タワーズみたいな超高層もあるわけでございます。選手村がのぞけるところに一般の住宅があるという環境の中で、実際にテロ対策をやるんだと。全体として、安全対策をどう進めるんだと。清掃工場の問題もありますけれども、基本的には大会期間中は閉鎖、操業停止ということになると思いますが、そういうことを含めて、既存に隔離をされている空間ではなくて、一般の市街地の中に入り込んでいる選手村であるということで、次元の違うテロ対策が必要になってくるだろうというふうに思います。こういった部分についても、私どもとしても、地元警察署のみならず、警視庁全体あるいは東京都に、その辺はどういうふうにするんだということを再々言っております。例えば住宅ののぞき見とかという部分については、逆に言うと物理的には避けられないので、その部分は別として、こういう対策を徹底いたしますということをやらざるを得ないと思いますから、その部分を含めて、地元区として、きちんとお話をさせていただいておりますし、今後も引き続き、明確な方針が出るまで、地元区として頑張っていきたいというふうに思っております。

○田中(耕)委員
 ありがとうございます。

 今、吉田副区長のほうからお話がありましたように、本区しかわからない地元としての事情ですとか、当然、オリンピックには光と、残念ながら、陰の部分、デメリットも出てくると思いますので、その部分を正しく踏まえた上で、東京都や関係各機関にはかなり強く本区の実態について主張していっていただきたいというふうに思います。

 以上で質問を終わります。

○塚田委員
 それでは、私からは機運醸成についてお聞きいたします。

 これまでに、既に講演会であるとか、機運醸成のイベント等をされております。それと、今般、この資料にもございますけれども、応援プログラムの拡大ということで、今後、まちの中でもオリンピックのマークを目にする機会がふえるのかなという思いでございます。講演会のように、申し込んで来ていただくものは、非常に意識の高いというか、興味のある方は目にする機会も多いようなことであるんですけれども、今後は街角にオリンピックのマークがあるとか、やはり当該区としまして、ここで実際に行われるというイメージを高めていくことが重要なのかなという思いでございます。

 例えば、現在、晴海で選手村が建設途中になっておりますけれども、あそこを見に行っても、現段階だとバナーも何もなくて、もちろん小さくは建設予定地というような書き方があるわけですが、非常に大きなクレーンなどがあって、見たことのないようなたくさんの重機があったり、興奮するようなこともあって、それを見るようなイベントであるとか、せっかくの当該区、恐らく中央区では、今後、未来永劫ないだろうと思われる地元にオリンピックの関係の施設ができる唯一の機会であると思います。そういう意味では、途中のプロセスを見ていただくようなことも考えたほうがいいのかなという意味を含めまして、今後、ことし1年、そして2020年まで、何かそういったプログラムというか、意識を高めていただくような催事等、予定があれば、お聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 機運醸成についての取り組みでございます。

 こちらは、まさに委員おっしゃったとおり、2020年に向けて、あと3年ということで、これからますます盛り上げていかなければならないというふうに区としても思っているところでございます。そうした中で、今年度につきましては、10月28日がちょうど1,000日前ということで、まだ具体的ではございませんけれども、何らかの形の1,000日前イベント、これは本区だけではなくて、日本の各地でそういったものがなされていくものというふうに思っているところでございます。こういった機会を捉えまして、本区としましても、区だけではなくて、地域の方々と連携しながら機運醸成を図ってまいりたいというふうに思ってございます。

 また、選手村の工事の過程についてでございますけれども、こちらにつきましては、先ほども答弁がありましたとおり、現在、環状2号線を一部あけながら工事車両を逃して、現場のほうをうまく、交通事故等がないように工事を進めているわけでございまして、現場を歩いて見て回るというようなものはなかなか難しい状況でございます。ただ、工事の状況につきましては、工事かわら版という形で、絵だとか写真の入ったものを2カ月に一遍更新し、現場のほうに張ってあったり、あるいはホームページのほうからも拾えるようになってございます。こういった過程の中で、現在のくい打ちの状況だとか、そういったものも御紹介させていただいてございますので、そういったものを見ていただきながら、プロセスを把握していただければというふうに思ってございます。

 いずれにしましても、区だけではなくて、区民協議会を通じて、本区の機運を高めてまいりたいと思ってございます。

 以上です。

○塚田委員
 御答弁ありがとうございます。

 講演会等もいろいろ進めていただいて、私も何度か聞かせていただいております。こういったものも含めまして、やはり段階的に1,000日前イベントであるとか、当然、今後カウントダウンが進んでいくと、どんどん近づいてくるという機運の高まりが期待できることと、視点を変えて、先ほどもありましたテロ対策等を考えますと、安全の観点から見ますと、中には容易に入れないのでしょうけれども、工事現場の段階的な視察ツアーなどを考えていただくとか、そのようなものもあってもいいのかなと。

 スポーツ好きの、大変オリンピックに期待をしている方に向けてのイベントになっているのかなという思いが強いので、広く皆様にこういった告知、それから誰でも歩いていればそういった機運が高まるというようなことも含めて、何か考えていただければという思いでございます。何せ、もう千数百日しかないイベントです。今後もうあり得ないだろう大きなイベントですので、何かプロセスをぜひとも見ていただきながら機運を高めていただく、そういう形になればいいのではないかという思いでございます。

 以上でございます。どうもありがとうございました。

○中島委員
 今回の資料に至っては、本当にありがたいなと思っています。

 以前にも委員会で発言をさせていただいた、区民の方と都民の方の意識を高揚して、何とか2020年のオリンピックを迎え大成功させようという気持ちは誰しも同じだというふうに思っているんです。ただ、いろいろ資料をいただくんですけれども、単発的なもの、やりました、これからやりますというような内容が多くて、できましたら、7月あたりからちょうどあと3年という形で、3年間のタイムスケジュールを資料としておつくりいただければというふうに思っているんです。

 1年前にはプレオリンピックがあったり、実際には7月の後半からスタートするオリンピック、さらにパラリンピックはいつからだというようなことも、大枠ではわかっていても、具体的に日にちが頭の中では不明確な方もいらっしゃるのかなというふうに思っているんです。さらに、組織委員会でのイベントも今後入ってくるという中で、それと並行して、区主催のイベントも考えられていくんだろうというふうに思ったときに、1枚でタイムスケジュール、タイムテーブルとして一覧で見ることができるものがあったら、私は、今後、この委員会として大きく役立つのかなというふうに思っております。最初は白紙に近い状態だとしても、時が過ぎれば、だんだんそれに入れ込んできて充実してくるというのが目で見てわかるようになるかなというふうに思っているんですが、その辺のお考えについてお聞かせいただきたいと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 2020年に向けたスケジュールの提示というお話でございます。

 まず、非常にざっくりではございますけれども、平成26年度に作成させていただきました2020年に向けた中央区の取組の中で、全体の大枠のスケジュールをお示しさせていただいたところでございます。こちらでは、昨年度はリオ大会、また今後、大会マスコットを決めていきながら、大会の前年にはテストイベントができる、そして2020年を迎えるというような大きなスケジュール感を示したところでございます。個別のスケジュール等々につきましては、例えば昨年ありましたリオのメダリストパレード、これは銀座から日本橋で行ったもの、また、昨年の5月にはノーリミッツチャレンジということで、銀座の中央通りでテニスのパラリンピアンの方々がプレーをする企画があったところでございます。また、先ほども申しましたが、今後でいきますと、1,000日前イベントがなされてくることかと思ってございます。

 いずれにしましても、組織委員会あるいは東京都の企画、イベント等につきましては、これが必ずしも中央区の日本橋や銀座で行われるかどうか現段階では明らかになっておらず、東京のいろいろな各地でこういったものが行われる、その一部が中央区の中で行われているような形でございまして、区のほうでスケジュール感をお示しするというのがなかなか難しい状況になってございます。

 ただ、区で把握している区が主催のイベント、あるいは区内の地域が行っているイベントは当然スケジュールがわかるわけでございまして、現在、観光・文化検討部会の中でもスケジュール感を一目できるものがあるといいですねといった御意見はいただいてございます。委員御指摘がございましたとおり、中央区だけではなくて地域のイベントもあわせて年間のスケジュール感をお示ししながら、どこのイベントでどういったことができるのか、なるべく見える化、視覚化を図ってまいりたいというふうに思ってございます。

 ただ、お示しの仕方だとか時期だとかについては、検討をさせていただくところがあろうかと思ってございます。それが年単位でお示しできるのか、あるいは2020年までのスケジュールでお示しできるのか、現段階では検討させていただければと思ってございます。

 以上です。

○中島委員
 どうもありがとうございます。

 やはり人間というのは、わくわく感がすごく大切だと思うんです。決まったものをちゃんと出すというのは、行政の仕組みとしては当然のことだというふうに思っているんですが、今回のオリンピックは、56年ぶりの開催ですから、今までにも取り組みとしてはそんなに何度もあるわけではないですし、さらに区民や都民や地域の人々に希望を与える意味でも、予定でもいいですから記入していただいて、今後のオリンピックに対するタイムスケジュールを見える形で提示していただくと、それがさらに高揚感、オリンピックの大成功につながっていくんだというふうに思っているんです。決まったものを出したいというのはよくわかるんですが、このオリンピックに関しては、ぜひ前向きな取り組みで広報していただければというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

 以上で終わります。

○加藤委員
 私のほうからは、資料1の2番、応援プログラムの対象拡大への対応ということで、当然、この問題については区民の参加、賛同がなければ、なかなか成功していかないのかなと私も考えております。その上に立って、先ほど御説明がありましたように、今回、7月からの新たな対象団体ということで自治会・町内会・商店街も入るということで、喜ぶべき話かなと思うんです。

 先ほどの説明では、ロゴの活用というお話があったかと思うんですけれども、それ以外にも、新たな対象団体になった場合に、どういう内容でどういう取り組みができるのか、もう少しわかりやすく説明をいただければと思います。

○早川オリンピック・パラリンピック調整担当課長
 こちらの対象の拡大についてでございます。

 今、委員御指摘のとおり、こちらのプログラムに申請をして承認されますと、応援マークというものが活用できることになってございます。また、それだけではなくて、その企画、イベント等につきましては、こちらの参画プログラムの取り組みの一つということで、ホームページだとか、そういったものにも掲載がされまして、そういう意味では、企画、イベントの周知が図られるというふうになってございます。また、実施したものにつきましても、こんなところでこんな企画がありましたという形で、ホームページ等に記載がされますので、地元等が行う企画につきましても、そういう意味では周知、PR効果があるものと思ってございます。

 今、委員御指摘のありました自治会・町内会等・商店街が7月から新たに活用できるようになってございます。ただ、現段階でまだ具体的な制度設計がもう少し詰め切れていないところもあるやに聞いているところでございまして、今後、なるべく使いやすい形で、区としてもお手伝いをさせていただきながら、申請を拡充、拡大していきたいというふうに思ってございます。

 以上です。

○加藤委員
 応援マークの活用及び企画、イベント等の周知等々、それぞれの自治会・町会等、さまざまな連合町会等も含めて、そういう取り組みが今後されていくかと思うんですけれども、制度設計がまだ不十分という御答弁をいただいております。できるだけ地元の皆さんが参画できるように、ぜひ中央区としても取り組んでいただきたいなと。できるだけわかりやすく、お願いをしたいと思います。

 次に、先ほど前委員のほうからもありましたけれども、輸送連絡調整会議の資料から一、二点質問いたします。

 実際に、この数字を見ますと、2万人の大会関係者、10万人のスタッフ、約230万人の観客が見込まれるとして、先ほど吉田副区長も答弁されておりましたけれども、この大規模な人数を円滑に輸送することが大会成功の鍵を握っていると、実際書かれているわけです。

 その上で、実際にはバスや乗用車による専用の輸送システムを用いて、安全・円滑・迅速な輸送サービスを提供するとなっているわけです。そして、定時性、安全性を確保したストレスのない輸送が求められるとしております。そこで、実際にまだ具体的に計画のアウトラインは決まっていないのかもしれませんけれども、大会期間中、バス、乗用車のおおよその延べ台数はどの程度を想定しているのか。また、先ほどの答弁であったように、駐車場、待機場がまだ全然明らかになっていないという問題もありますけれども、バス、乗用車はどのぐらいを想定しているのか、もしわかれば、お答えいただきたいと思います。

 そして、もう一つ、先ほどの説明では一般道路も活用するというお話がありました。実際に晴海通り、有明通りというのは、幹線道路でもあると同時に、生活道路でもあるわけです。その場合の渋滞という問題について、どのように対策をとっていくのか、中央区として、どのように考えているのか、お答えいただければと思います。

 そして、もう一つ、最後の質問ですが、先ほど公共交通機関の話もありましたけれども、勝どき駅の改修については、2019年度には下部構造がほぼ完成して、2020年、オリンピック前には上部のほうも完成し、オリンピックには間に合う改修工事と聞いているかと思うんです。その点について、今の進捗状況がわかれば、あわせてお答えいただければと思います。

○望月環境土木部長
 まず、オリンピックの際の輸送の関係でございます。

 具体にバス等の台数は、まだ明らかになっておりません。一説で、新聞、マスコミ等で報道されているケースはあるかと思いますが、組織委員会等を含めて、具体に直接お聞きしている状況ではございません。ただ、先ほどお話がございましたバス、乗用車につきましても、例えば環2の状況がどうなるのかも含めまして、今後また詳細については明らかになっていくものと考えています。

 今回発表されました輸送計画そのものは、バージョン1という形で発表されておりますが、さらに来年度、深度化したバージョン2という形で発表がされると、より具体的な計画となって示されてくると思います。そういった際にも、区のほうとしましては、組織委員会、東京都を含めて働きかけはしていきたい。当然、区民生活に影響がなるべく少なくなるような形でというのがまず第一でございますので、そうした視点を持ってお話はさせていただきたいと思っております。

 また、勝どき駅の改良につきまして、現時点での工事ということでございます。

 今現在、地下のほうで躯体工事等を含めて工事がされていると思います。その中で、オリンピック前までにホームの改修工事を含めて完了させる予定であるというお話は、特段変更等があるということは確認していませんので、それまでの間に無事に工事を完了していただければと思っております。中身については、中のエレベーターの関係ですとか、一部残るようなお話があったかと思いますので、そういったものはあるでしょうが、輸送にかかわるような部分については、当然、支障がないような形で計画どおり工事のほうは進められているというふうに考えてございます。

 以上でございます。

○加藤委員
 晴海通り、有明通りというのは、御存じのとおり臨海部と都市部を結ぶ幹線道路であると同時に、私たちにとってみれば生活道路でもあるわけですから、安全・円滑・迅速な形で移動することによって交通渋滞も避けられるのではないかなと考えます。その辺については、中央区としても、ぜひ区民の声を聞きながら取り組んでいただきたいなと。実際に、選手村のある場所というのは袋小路でありますので、移動についても、環状2号線、晴海通りや有明通りを使わざるを得ないというのは十分承知しておりますので、ぜひ対応をお願いしたいと思います。

 それと、勝どき駅については変更はないということですけれども、この関係については、ほかの大規模開発との関係で地下通路ができるというお話も聞いているかと思うんです。それは今後の問題として、いつまでかかるのか、なかなか終わらないということで、区民の方からも何とか早くしてよというお話なども聞きますので、その辺については、もし変更があった場合はぜひ区民の皆さんに周知するように、ひとつお願いをしまして質問を終わります。

○富永委員長
 議題、2020年東京オリンピック・パラリンピックに関することについては、継続審査ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 ありがとうございます。

 第二回区議会定例会における委員長報告の取り扱いについては、正副委員長一任ということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○富永委員長
 それでは、閉会しますけれども、この後、委員と担当部長はお残りいただきますようお願い申し上げます。

 それでは、本日の東京オリンピック・パラリンピック対策特別委員会を閉会いたします。

 ありがとうございました。

(午前10時47分 閉会)

-委員会を閉じた後-

 特別委員会の行政視察について、7月上旬に管内視察にかえて行政視察を実施することができることになっているが、日程にいとまがないことから、実施の有無、日時、視察先、日程等について、正副委員長に一任することの了承をとった。

お問い合わせ先:区議会議会局調査係 
電話:03-3546-5559

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